JP7135839B2 - 炭化珪素半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

炭化珪素半導体装置およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7135839B2
JP7135839B2 JP2018240998A JP2018240998A JP7135839B2 JP 7135839 B2 JP7135839 B2 JP 7135839B2 JP 2018240998 A JP2018240998 A JP 2018240998A JP 2018240998 A JP2018240998 A JP 2018240998A JP 7135839 B2 JP7135839 B2 JP 7135839B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silicon carbide
carbide semiconductor
semiconductor device
electrode
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018240998A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019145784A (ja
Inventor
潤 河合
和彦 杉浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to US16/260,517 priority Critical patent/US11189493B2/en
Publication of JP2019145784A publication Critical patent/JP2019145784A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7135839B2 publication Critical patent/JP7135839B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electrodes Of Semiconductors (AREA)

Description

特許法第30条第2項適用 平成29年11月1日 名古屋国際会議場において開催された先進パワー半導体分科会第4回講演会にて「レーザーアニールによるSiCデバイスのオーミック電極の形成 -Ni-Pめっき膜による裏面電極の形成ー」で発表
特許法第30条第2項適用 河合潤、杉浦和彦、”レーザーアニールによるSiCデバイスのオーミック電極の形成 -Ni-Pめっき膜による裏面電極の形成ー”、先進パワー半導体分科会誌第4回講演会予稿集、公益社団法人応用物理学会先進パワー半導体分科会、平成29年11月1日、第169-170ページ
本発明は、炭化珪素(以下、SiCという)で構成される半導体素子のオーミック電極のコンタクト抵抗の低減を実現できるSiC半導体装置およびその製造方法に関する。
SiC基板を用いて縦型パワーデバイス等の半導体素子を形成する場合、デバイスを電気回路等と接続するための電極、特に基板裏面側のドレイン電極を形成するに際し、接触抵抗を低減させたオーミック電極を形成することが望まれている。
また、デバイスのオン抵抗を低減するために、SiC基板の表面側にデバイスを構成する各種不純物層や電極などを形成したのち、SiC基板の裏面側を研削して薄板化することで、基板抵抗を低減することが検討されている。この場合、SiC基板の裏面側を研削したのち、裏面側にオーミック電極を形成することが必要となる。ただし、オーミック電極を形成する際に、既に、SiC基板の表面側に、デバイスを構成する各種不純物層や電極が形成されていることから、これらに熱的ダメージを与えないようにすることが必要となる。例えば、熱的ダメージを与えないようにする技術として、局所的な加熱を行うことができるレーザアニール技術が使用されている。
ここで、レーザアニールなどを用いてオーミック電極を形成する方法として、例えばイオン注入した不純物をレーザアニールで活性化する方法がある。しかしながら、イオン注入装置が高額であることに加えて、イオン注入工程自体、高額な費用がなる。このため、イオン注入工程を行うことなくオーミック電極が得られるようにすることが望ましい。
そこで、特許文献1において、SiC上に電極材料としてNi(ニッケル)などを成膜し、レーザアニールを行うことでSiCに含まれるSiとの結合でシリサイド化させたシリサイド層を形成し、オーミック接合が得られるようにする方法が提案されている。
特開2013-214657号公報
しかしながら、シリサイド層の形成だけでは良好なオーミック特性を得ることができない場合があったり、SiCと電極との間の密着強度が弱くなるなどの課題が生じた。
本発明は上記点に鑑みて、より良好なオーミック特性を得ることができ、SiCと電極との間の密着強度も強くできるSiC半導体装置およびその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、表面(1a)および裏面(1b)を有する炭化珪素半導体基板(1)と、該炭化珪素半導体基板の表面側と裏面側の少なくとも一方において、炭化珪素とオーミック接合させられたオーミック電極(11)とを有するSiC半導体装置であって、オーミック電極は、0.1wt%以上かつ15wt%以下の不純物となるPが含まれたNiが電極材料として用いられ、NiSiにて構成されるNiシリサイドを含んでいると共に、該Niシリサイド中にNiが含まれており、オーミック電極は、X線回折装置にて測定した結晶子径Xsが30nm以上となっている
このように、NiシリサイドとしてNiが含まれるようにすることでNiSiが形成されるようにしたオーミック電極は、コンタクト抵抗が低く、SiCとの密着強度が高いものとなる。これにより、より良好なオーミック特性を得ることができ、SiCと電極との間の密着強度も強くできるSiC半導体装置とすることが可能となる。
請求項7および8に記載のSiC半導体装置の製造方法では、オーミック接合させられる炭化珪素上に、0.1wt%以上かつ15wt%以下の不純物となるPが含まれたNiが電極材料として用いられた金属薄膜(110)を形成することと、金属薄膜に対してレーザ光(50)を照射し、Niを炭化珪素中のSiと反応させてNiシリサイドを生成するレーザアニールを行ってオーミック電極を形成することと、を含んでいる。そして、請求項7に記載のSiC半導体装置の製造方法では、金属薄膜を形成する際に、レーザアニールにおけるレーザエネルギーを8W以上としてPの濃度を5.5wt%以下としている。また、請求項8に記載のSiC半導体装置の製造方法においては、金属薄膜を形成する際に、レーザアニールにおけるレーザエネルギーを7W以上としてPの濃度を6.5wt%以下としている。
このように、金属薄膜としてシリサイドを形成するNiに対して不純物となるPを含ませた材料を用い、それをレーザアニールすることでオーミック電極を形成する。これにより、より良好なオーミック特性を得ることが可能となり、SiCと電極との間を高い密着強度とすることができる。また、レーザアニールの場合、短時間での局所的なアニールが可能となるため、デバイスへの熱的ダメージを抑制することが可能となる。
なお、各構成要素等に付された括弧付きの参照符号は、その構成要素等と後述する実施形態に記載の具体的な構成要素等との対応関係の一例を示すものである。
第1実施形態にかかるSiC半導体装置の断面図である。 図1に示すSiC半導体装置におけるドレイン電極の形成工程を示した断面図である。 Ni層を形成したのちレーザアニールした場合とNi-P層を形成したのちレーザアニールした場合のコンタクト抵抗を調べた結果を示す図である。 Ni層を形成したのちレーザアニールした場合とNi-P層を形成したのちレーザアニールした場合の密着強度を調べた結果を示す図である。 Ni-P層におけるP濃度を0.6wt%とした場合の二次イオン質量分析(以下、SIMSという)結果を示す図である。 Ni-P層におけるP濃度を3wt%とした場合のSIMS結果を示す図である。 シリサイド層の構造をオージェ電子分光法(以下、AESという)にて調べた結果を示す図である。 電極材料としてP濃度を3wt%Ni層をスパッタしてからレーザアニールを行った後の電極構造をX回折装置(以下、XRDという)で調べた結果を示す図である。 電極材料としてP濃度を3wt%としたNi-P層を無電解めっきしてからレーザアニールを行った後の電極構造をXRDで調べた結果を示す図である。 電極材料としてP濃度を11wt%としたNi-P層を無電解めっきしてからレーザアニールを行った後の電極構造をXRDで調べた結果を示す図である。 リン濃度を変化させた場合のコンタクト抵抗およびNiおよびNiSiの存在割合を調べた結果を示す図である。 密着強度の測定結果を示す図である。 主成分の結晶性を示す結晶子径Xsと密着強度[N]との関係を示した図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
(第1実施形態)
以下、本発明を図に示す実施形態について説明する。まず、図1を参照して、本実施形態にかかるSiC半導体装置について説明する。本実施形態では、SiC半導体素子としてのプレーナ型の縦型パワーMOSFETを備えるSiC半導体装置について説明する。本SiC半導体装置は、例えばインバータに適用すると好適なものである。
縦型パワーMOSFETは、n型SiC基板1を用いて形成されている。n型SiC基板1は、上面を主表面1aとし、主表面1aの反対面である下面を裏面1bとしており、単結晶SiCからなるものである。例えば、n型SiC基板1として、不純物濃度が1×1018cm-3のものを用いている。
型SiC基板1の主表面1a上には、n型SiC基板1よりも低いドーパント濃度を有するSiCにて構成されたn型エピタキシャル層(以下、n型エピ層という)2が積層されている。
型エピ層2の表層部における所定領域には、所定深さを有するp型ベース領域3a、3bが互いに離れて形成されている。また、p型ベース領域3a、3bには、一部厚さが厚くなったディープベース層30a、30bが備えられている。このディープベース層30a、30bは、後述するn型ソース領域4a、4bに重ならない部分に形成されている。そして、p型ベース領域3a、3bのうちディープベース層30a、30bが形成された厚みの厚くなった部分が、ディープベース層30a、30bが形成されていない厚みの薄い部分よりも不純物濃度が濃くなっている。このようなディープベース層30a、30bを形成することによって、n型SiC基板1とディープベース層30a、30bとの間の電界強度を高くすることができ、この位置でアバランシェブレークダウンさせ易くすることができる。
型ベース領域3aの表層部における所定領域には、当該p型ベース領域3aよりも浅いn型ソース領域4aが形成されている。また、p型ベース領域3bの表層部における所定領域には、当該p型ベース領域3bよりも浅いn型ソース領域4bが形成されている。
さらに、n型ソース領域4aとn型ソース領域4bとの間におけるn型エピ層2およびp型ベース領域3a、3bの表面部にはn型層5aおよびn型層5bからなるn型SiC層5が延設されている。つまり、p型ベース領域3a、3bの表面部においてソース領域4a、4bとn型エピ層2とを繋ぐようにn型SiC層5が配置されている。このn型SiC層5は、デバイスの動作時にデバイス表面においてチャネル形成層として機能する。以下、n型SiC層5を表面チャネル層という。
表面チャネル層5は、例えばn型エピ層2およびp型ベース領域3a、3bの表面部にn型不純物をイオン注入することで形成されている。表面チャネル層5のうちp型ベース領域3a、3bの上部に配置されたn型層5aのドーパント濃度は、n型エピ層2およびp型ベース領域3a、3bのドーパント濃度以下となっている。また、n型エピ層2の表面部に形成されたn型層5bのドーパント濃度は、n型エピ層2よりも高濃度とされている。これにより、低オン抵抗化が図られている。
また、p型ベース領域3a、3b、n型ソース領域4a、4bの表面部には凹部6a、6bが形成されており、凹部6a、6bの底部からp型不純物濃度が濃いディープベース層30a、30bが露出させられている。
表面チャネル層5の上面およびn型ソース領域4a、4bの上面にはシリコン酸化膜などで構成されるゲート絶縁膜7が形成されている。さらに、ゲート絶縁膜7の上にはゲート電極8が形成されており、ゲート電極8はシリコン酸化膜などで構成される絶縁膜9にて覆われている。このように、n型SiC基板1に対してSiC半導体素子となる縦型パワーMOSFETが形成されている。
そして、n型SiC基板1の表面1a側において、絶縁膜9の上を覆うようにソース電極10が形成されており、n型ソース領域4a、4bおよびp型ベース領域3a、3bに接続されている。
また、n型SiC基板1の裏面1b側において、ドレイン電極11が形成されている。ドレイン電極11は、n型SiC基板1の裏面1bに対してオーミック接合されたオーミック電極となっている。ドレイン電極11は、SiCと反応することでシリサイドとカーバイドの少なくとも一方の金属反応物を構成する材料で、かつ、少なくとも一部が不純物を含む金属で構成されている。ドレイン電極11は、不純物としてn型不純物となるP(リン)を導入したNi層(以下、Ni-P層という)をレーザアニールしたもので構成されている。Ni層中のP濃度は、0.1~15wt%と比較的低い濃度範囲とされている。そして、ドレイン電極11は、金属Ni、Ni、NiSiおよびNiSiを含んでおり、少なくともNiおよびNiSiを含んでいて、結晶性が良好になっている。
金属Niは、シリサイド化などが行われていない未反応のNiのことである。NiSiは、Niシリサイドとして一般的に形成されるものであり、従来のNiを電極材料として用いてレーザアニールを行う場合にも生成されている材料である。Niは、不純物としてn型不純物となるPを導入したことにより生成されたものである。このNiの機能については明確になっていないが、NiSiの生成のための触媒として機能していると推測される。NiSiは、NiSiよりもSiCとの間のコンタクト抵抗が小さいシリサイドである。このNiSiは、電極材料に不純物を導入し、かつ、レーザアニールしたことにより生成される。
なお、ここでは電極材料としてNiを用いているが、Niに他の電極材料を加えても良い。その場合、Niを含む複数の電極材料を積層した構造もしくは混合した構造とすることができる。また、複数の電極材料を用いる場合、そのうちの少なくともNiにPが含まれていれば良く、すべての電極材料にPが含まれている必要はない。例えば、Ni-P層を用いる場合でも、SiC上にMo(モリブデン)層を成膜し、その上にNi-P層を成膜したような積層構造とすることができる。また、Moの他の電極材料としては、Ti(チタン)、Nb(ニオブ)、Ta(タンタル)、W(タングステン)など、SiCと反応してカーバイドを生成する材料を適用できる。
以上のような構造によって、本実施形態にかかる縦型の半導体素子を備えたSiC半導体装置が構成されている。
次に、図1に示す縦型パワーMOSFETの製造方法について説明する。ただし、本実施形態にかかる縦型パワーMOSFETの基本的な製造方法に関しては従来と同様であるため、従来と異なるドレイン電極11の形成方法について主に説明する。
本実施形態にかかる縦型パワーMOSFETは、図2に示す各製造工程を経て製造される。
まず、図2(a)に示すように、例えば350μmの厚みで構成されたn型SiC基板1を用意する。n型SiC基板1は、例えばn型不純物をドープしたSiCインゴットをスライスしたのち研磨することによって製造される。そして、図示しないが、n型SiC基板1の表面側に半導体素子の構成要素の少なくとも一部を形成するデバイス形成工程を行う。すなわち、n型エピ層2をエピタキシャル成長させたのち、図示しないマスクを用いたイオン注入により、p型ベース領域3a、3bやディープベース層30a、30bの形成工程、n型ソース領域4a、4bの形成工程、表面チャネル層5の形成工程を行う。さらに、ゲート絶縁膜7の形成工程、ゲート電極8の形成工程、絶縁膜9の形成工程およびソース電極10の形成工程等を行うことで、デバイスとして縦型パワーMOSFETの各構成要素を形成する。
その後、図示しないが、研削研磨によってn型SiC基板1の裏面1b側の一部を除去し、n型SiC基板1を薄膜化する。例えば、n型SiC基板1の裏面1b側を表に向け、その反対側の一面をガラス基板に貼り付けた後、CMP(Chemical Mechanical Polishing)などを行うことでn型SiC基板1の裏面1b側の一部を除去する。そして、図2(b)~(d)に示す工程を行うことで、薄膜化後のn型SiC基板1の裏面1b上にドレイン電極11を形成する工程を行う。
具体的には、図2(b)に示す工程として、薄膜化後のn型SiC基板1の裏面1bに対して、不純物が含まれた金属薄膜110を形成する。金属薄膜110としてはNi-P層を用いており、n型SiC基板1の裏面1bを表面処理して活性化させたのち、無電解めっきを行うことによってNi-P層を形成している。Ni-P層中のP濃度については、0.1~15wt%と比較的低い濃度範囲としてあり、厚みについては、例えば50~300nmとしている。
また、SiCとの間にカーバイドを形成するために、裏面1b上にMo層を形成してからNi-P層を形成するようにしても良い。Mo層を形成する場合、NiとMoとのモル比が例えば1~2:1のように、NiがMo以上のモル比となるようにすると良い。また、Mo層とNi-P層との積層構造に限らず、NiとMoの混合金属に対してPが含まれたものとされていても良い。
次に、図2(c)に示す工程として、金属薄膜110にレーザ光50を照射することによりレーザアニールを行う。例えば、LD励起固体レーザなどの固体レーザを用いて、スキャニングしながらX-Y平面上において金属薄膜110が形成されたn型SiC基板1を走査し、レーザ光50をn型SiC基板1の裏面1b側に照射する。このように、レーザアニールのような局所的なアニールとすることで、レーザ照射されていない領域の高温化を抑制できる低温プロセスによってドレイン電極11をオーミック接合させることが可能となる。このため、n型SiC基板1の表面1a側に形成されたデバイスへの影響を抑制することが可能となる。なお、ここでいう低温プロセスとは、デバイスへの熱的ダメージを抑制できる温度、具体的には一般的にデバイスの配線材料としているAl(アルミニウム)がプロセス中で溶融しない温度であり、例えば400℃以下の温度でのプロセスを意味している。
このとき、例えば基本波長が1064nmの固体レーザを用い、波長変換アダプタにて3倍波となる355nmもしくは4倍波となる266nmの波長に変換したものをレーザ光50として用いている。これらの波長とすることで、レーザ光50がSiCを透過しないようにできる。また、レーザ光50のエネルギー密度を1.4J/cm以上、例えば1.4~3.0J/cmとしている。
これにより、金属薄膜110を構成する金属元素、ここではNiとn型SiC基板1に含まれるSiとがシリサイド化反応し、金属シリサイドが生成される。また、金属薄膜110にMo等のカーバイド化される金属元素が含まれている場合には、その金属元素とn型SiC基板1に含まれるCとが反応し、金属カーバイドが生成される。Moの場合には、Moカーバイドが形成されることになる。
このようにして、図2(d)に示すようなドレイン電極11が形成される。なお、この後は図示しないが、必要に応じてバリアメタルとなるTi、はんだ付け時の共晶材料Ni、酸化保護剤となるAu(金)などを順に積層することもできる。そして、ドレイン電極11側にダイシングテープを貼り付けてガラス基板から剥離したのち、ダイシングを行ってチップ単位に分割することで、SiC半導体装置が完成する。
ここで、ドレイン電極11の形成の際に、上記したように、金属薄膜110をシリサイドとカーバイドの少なくとも一方の金属に不純物を含ませ、それをレーザアニールすることでドレイン電極11を形成している。このため、より良好なオーミック特性を得ることが可能となり、SiCと電極との間を高い密着強度とすることができていた。これについて、実験結果を参照して説明する。
まず、電極材料としてNi-P層を無電解めっきで形成したのちレーザアニールした場合と、従来電極材料として用いられていたNi層をスパッタで形成したのちレーザアニールした場合とで、SiCと電極材料のコンタクト抵抗を調べた。Ni-P層については、P濃度を0.6wt%とした場合と3wt%とした場合、それぞれについて調べた。レーザアニールについては、レーザエネルギーが8Wとなるようにレーザ光のデューティ比を調整した。図3は、その結果を示した図である。
この図に示されるように、Ni層を用いた場合、コンタクト抵抗が低くなった場合も有ったが、複数回の実験結果を平均すると0.41mΩ・cmとなっており、バラツキは±0.10mΩ・cmであった。これに対して、Ni-P層を用い、P濃度を0.6wt%とした場合には、複数回の実験結果を平均すると0.33mΩ・cmとなっており、バラツキは±0.03mΩ・cmであった。また、Ni-P層を用い、P濃度を3wt%とした場合には、複数回の実験結果を平均すると0.30mΩ・cmとなっており、バラツキは±0.02mΩ・cmであった。
この実験結果から、Ni-P層を用いてレーザアニールした場合には、コンタクト抵抗が平均的に小さく、かつ、そのバラツキが小さくなっていることが確認できる。このことから、Ni-P層を用いてレーザアニールを行うことで、安定して低いコンタクト抵抗を得ることができると分かる。
また、図3と同じ条件の実験を行った場合において、電極材料とSiCとの間の密着強度について調べた。密着強度については、電極材料とSiCとを互いに反対方向に引っ張ってこれらの間の剥離状態を調べる引っ張り強度試験により調べた。図4は、その結果を示した図である。
この図に示されるように、密着強度[N]は、Ni層を用いた場合、複数回の実験結果を平均すると332[N]となっており、バラツキは±17[N]であった。これに対して、Ni-P層を用い、P濃度を0.6wt%とした場合には、複数回の実験結果を平均すると1171[N]となっており、バラツキは±145[N]であった。Ni-P層を用い、P濃度を3wt%とした場合には、複数回の実験結果を平均すると630[N]となっており、バラツキは±167[N]であった。
この実験結果から、Ni-P層を用いてレーザアニールした場合には、バラツキは大きかったものの、全体的に高い密着強度になっており、概ねNi層を用いる場合の倍以上の密着強度が得られていることが確認できる。このことから、Ni-P層を用いてレーザアニールを行うことで、安定して高い密着強度を得ることができると分かる。
また、このような結果が得られるメカニズムについても調べた。具体的には、SiC表面にNi-P層を無電解めっきしたのちレーザアニールを行い、生成したシリサイド層の表面からSiC側への深さ方向での元素濃度について、SIMSによって調べた。ここでも、Ni-P層におけるP濃度を0.6wt%とした場合と3wt%とした場合、それぞれについて調べた。また、P濃度の変化が確認し易くなるように、SiC中のP濃度を3.0×1016cm-3とした。図5および図6は、それらの結果を示している。
図5および図6から分かるように、いずれの場合においても、シリサイド層中におけるNi濃度とP濃度のデプスプロファイルはほぼ同じになっていた。このことは、シリサイド層中においてPが偏析しているのではなく、Niと同様に拡散して存在していることを示している。また、AESによる分析も行った。図7は、その結果を示している。この結果からも、PおよびNiが共に拡散していて、これらが偏析していないことが分かる。加えて、透過型電子顕微鏡(TEM)やエネルギー分散型X線(EDX)による分析も行ったが、いずれの場合においても、PおよびNiが共に拡散していて、これらの偏析は見られなかった。
さらに、電極構造を明確にするために、電極材料としてNi層をスパッタして形成した場合とNi-P層を無電解めっきで形成した場合それぞれについて、レーザアニール後の電極構造をXRDで調べた。図8、図9Aおよび図9Bは、その結果を示した図である。
図8に示すように、Ni層を用いた場合には、NiSiが主に生成している。NiSiは、SiCとのコンタクト抵抗が比較的高いシリサイドである。これに対して、図9Aおよび図9Bに示すように、Ni-P層を用いた場合には、NiSiの他に、金属Ni、NiおよびNiSiが生成している。金属Niは、結晶性が高い金属である。また、NiSiは、NiSiと比較してSiCとのコンタクト抵抗が低いシリサイドである。
この結果から、Niに対してPを含めることにより、結晶性の高い金属Niが生成し、Niが生成されると共にNiSiの代わりにNiSiが生成されていることが分かる。また、XRDによりシリサイド層の結晶子径Xsについて調べたが、結晶子径Xsとして大きな値が得られ、結晶性も良好になっていることが確認された。具体的には、図9Bに示すように、P濃度を11wt%とした場合でも結晶子径Xsが18nmと大きな値となったが、図9Aに示すように、P濃度を3wt%とした場合には結晶子径Xsが38nmと30nmを超える大きな値となっていた。このことから、Niに対してPを含めることにより高い結晶子径Xsが得られ、さらにP濃度を3wt%以下とすることで、より高い結晶子径Xsが得られると言える。
また、P濃度を変化させて、コンタクト抵抗やNiおよびNiSiの存在割合を調べたところ、図10に示す結果となった。NiおよびNiSiの存在割合については、NiSiに対するXRDピーク面積比から求めた。図10に示すように、P濃度が増えるとコンタクト抵抗が減少している反面、金属Niが減少し、NiおよびNiSiが増えるという結果であった。
このように、図5~図7に示されるようにPおよびNiが共に拡散しているという結果や、図10に示されるようにP濃度が高くなるほどNiおよびNiSiが共に増加しているという結果となっている。この結果から、Niが生成されることで、Niが触媒のような役割をしてNiSiが生成され、また、Niが結晶成長の核のような役割をして、結晶性を良好にしているというメカニズムになっていると推定される。
また、図10の結果からも分かるように、コンタクト抵抗ついてはP濃度が高い方がより低下させられるが、P濃度が高くなるほど金属Niが減少する。NiSiの結晶性は良いものの、金属Niの減少による結晶性の低下は免れない。このため、P濃度をある程度の大きさに制限しておくことが好ましい。
ただし、P濃度とNiとPとが反応してできる反応生成物の状態とは相関があり、P濃度が高ければ一般的な加熱炉やランプアニールのようなウェハ全体を加熱するファーネスアニールを行ってもNiが生成される。しかしながら、P濃度が15wt%以下という比較的低濃度になっていると、レーザアニールを行わないとNiが生成されないことが確認された。
すなわち、P濃度が15wt%以下の場合、ファーネスアニールを行うと、NiとPとの反応生成物はNiPとなり、Niにはならない。これに対して、レーザアニールを行った場合、NiとPとの反応生成物はNiとなった。このメカニズムについては定かではないが、レーザアニールを行う場合、短時間で局所的に1000℃以上となる高温度でのアニールが行われることになるためと推測される。実際に、レーザアニールと加熱炉を用いたファーネスアニールの両方を行って電極構造の解析を行ったが、ファーネスアニールに関しては、金属NiとNiPが生成されたものの、NiおよびNiSiについては生成されていなかった。
さらに、電極構造とP濃度および密着強度との関係について、より詳細に調べた。ここでも図3と同じ条件の実験とし、図4と同じ条件で密着強度を測定しているが、Ni-P層については、P濃度を3wt%、7wt%、9wt%、11wt%に変化させて密着強度の測定を行った。また、レーザエネルギーに対する密着強度の変化の傾向についても調べられるように、P濃度を3wt%、7wt%とした場合については、レーザエネルギーを7Wにした場合と8Wにした場合それぞれについて、密着強度の測定を行った。図11は、その結果を示している。
この図に示されるように、P濃度を3wt%、7wt%、9wt%、11wt%に変化させた場合、P濃度が低いほど密着強度が高くなるという結果が得られた。レーザエネルギーを8Wとした場合について、それぞれのP濃度における密着強度を通る近似曲線を描くと、P濃度が低下するほど指数関数的に密着強度が高くなることが確認された。この近似曲線より、レーザエネルギーが8Wの場合に密着強度が500[N]以上になるP濃度は5.5wt%以下であった。また、レーザエネルギーが7Wの場合も8Wの場合と同様の傾向となったため、それぞれのP濃度における密着強度の中央値を通る近似曲線を描くと、その近似曲線より、密着強度が500[N]以上になるP濃度は6.5wt%以下となった。なお、ここでは、使用したレーザエネルギーを7Wまたは8Wとしたが、使用したレーザエネルギー以下とした場合、同じP濃度としたときに、レーザエネルギーを7Wまたは8Wとした場合よりも高密着強度を得ることができる。このため、レーザエネルギーを7W以下とすればP濃度が6.5wt%以下で、レーザエネルギーを8W以下とすればP濃度が5.5wt%以下で、500[N]以上の密着強度を得ることができる。なお、7W以下ではエネルギー密度が1.4J/cm以下となりシリサイド化反応が十分に起こらないため、レーザエネルギーを7W以上とするのが好ましい。
したがって、P濃度を比較的低濃度とした場合に高密着強度を得ることができ、特に、レーザエネルギーを8Wとした場合にはP濃度が5.5wt%以下、レーザエネルギーを7Wとした場合にはP濃度が6.5wt%以下とすると、500[N]以上の高密着強度となる。
また、SiCとNiシリサイド層との界面について、断面TEM画像を撮影して調べたところ、これらの界面にグラファイトが形成されていることが確認された。グラファイトについては、P濃度を変化させた場合のそれぞれについて確認された。
SiC基板上にNiを成膜したのち加熱によってNiシリサイドを形成すると、シリサイド化によってSiが使用されたことによって余ったカーボンがグラファイトとして生成する。このグラファイトによって電極の密着強度が低下し、剥離を起すという問題が知られている。このため、グラファイトをエッチングによって除去する方法が提案されているが、この方法では電極表面に形成されたグラファイトしか除去できず、電極とSiCとの間のグラファイトは除去できないため所望の密着強度を得ることができない。
しかしながら、本実施形態の構造の場合、グラファイトが生成されていても、上記したように低抵抗かつ高密着強度が得られている。このため、グラファイトを除去しなくても、低抵抗かつ高密着強度のSiC半導体装置を得ることが可能となる。
また、上記測定結果およびNi層をスパッタした場合について、主成分の結晶性を示す結晶子径Xsと密着強度[N]との関係について纏めたところ、図12に示す結果となった。その結果より、Ni-P層のP濃度を3wt%にした場合には、結晶子径Xsが30nmを超えており、かつ、500[N]以上という高密着強度が得られていた。
したがって、本実施形態のように、電極材料としてNi-P層を用いつつレーザアニールによってドレイン電極11を形成することで、より良好なオーミック特性を得ることが可能となり、SiCと電極との間を高い密着強度とすることができる。
以上説明したように、金属薄膜110としてシリサイドを形成するNiに対して不純物となるPを含ませた材料を用い、それをレーザアニールすることでドレイン電極11を形成している。これにより、より良好なオーミック特性を得ることが可能となり、SiCと電極との間を高い密着強度とすることができる。また、レーザアニールの場合、短時間での局所的なアニールが可能となるため、デバイスへの熱的ダメージを抑制することが可能となる。
さらに、イオン注入を行いつつレーザアニールによってシリサイドを形成した場合、0.2mΩcm程度のコンタクト抵抗が得られるが、本実施形態のようにしてドレイン電極11を形成した場合でも0.3mΩcm程度のコンタクト抵抗が得られる。したがって、不純物のイオン注入工程を行わなくても所望のコンタクト特性が得られるため、イオン注入工程を行うことによるコストについても削減できる。
(他の実施形態)
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。
(1)例えば、第1実施形態では、SiC基板の表面側に各構成要素が形成されるデバイスの裏面側のオーミック電極を例に挙げて説明した。しかしながら、上記第1実施形態で説明した構造についてはSiC基板の表面側に各構成要素が形成されるデバイスの裏面側にのみ適用できるのではなく、SiCに対してオーミック電極を形成する構造であれば、どのような部位についても適用できる。例えば、SiC基板の表面側にオーミック電極を形成する場合についても適用可能である。その場合においても、デバイスの各構成要素を形成してからオーミック電極を形成する構成とする場合には、レーザアニールを用いるようにすることで、局所的な加熱が可能となって、デバイスへの影響を抑制することが可能となる。また、上記実施形態では、電極金属としてNiを用いる場合やNiに加えてMoを用いる場合について説明したが、これらに対してさらにTiなどを加えることもできる。例えばSiC表面にTiなどを成膜したのち、Ni-P層を成膜したり、Mo層とNi-P層を順に成膜し、レーザアニールを行うようにすれば良い。
(2)また、第1実施形態では、レーザアニールの一例として固体レーザを用いることについて説明したが、固体レーザに限ることはなく、例えばエキシマレーザなどを用いることもできる。エキシマレーザを用いる場合には、例えば248nm、308nmの波長のものを用いつつ、エネルギー密度を1.4J/cm以上に設定すると好ましい。
(3)また、上記実施形態では、無電解めっきによってNi-P層を形成する場合について説明したが、めっきによってNi-P層を形成する場合、SiC基板の裏面側だけでなく表面側にも同時に形成することができる。このため、例えば、上記実施形態のようにSiC半導体素子として縦型パワーMOSFETを形成する場合、ドレイン電極11を形成するための金属薄膜110としてNi-P層を形成する際に、ソース電極10を形成するためのNi-P層も同時できる。このようにすれば、電極形成工程の簡略化を図ることが可能となる。
(4)また、上記第1実施形態では、半導体素子として縦型パワーMOSFETを備えたSiC半導体装置を例に挙げて説明したが、これも単なる一例であり、ダイオードやIGBTなどの他の半導体素子を備えるようにしても良い。すなわち、SiC半導体基板に形成される半導体素子に対してオーミック電極が備えられるようなSiC半導体装置であれば、どのようなものであっても良い。
1 n型SiC基板
1b 裏面
10 ソース電極
11 ドレイン電極
50 レーザ光
110 金属薄膜

Claims (11)

  1. 表面(1a)および裏面(1b)を有する炭化珪素半導体基板(1)と、該炭化珪素半導体基板の前記表面側と前記裏面側の少なくとも一方において、炭化珪素とオーミック接合させられたオーミック電極(11)とを有する炭化珪素半導体装置であって、
    前記オーミック電極は、0.1wt%以上かつ15wt%以下の不純物となるPが含まれたNiが電極材料として用いられ、NiSiにて構成されるNiシリサイドを含んでいると共に、該Niシリサイド中にNiが含まれており、
    前記オーミック電極は、X線回折装置にて測定した結晶子径Xsが30nm以上となっている炭化珪素半導体装置。
  2. 表面(1a)および裏面(1b)を有する炭化珪素半導体基板(1)と、該炭化珪素半導体基板の前記表面側と前記裏面側の少なくとも一方において、炭化珪素とオーミック接合させられたオーミック電極(11)とを有する炭化珪素半導体装置であって、
    前記オーミック電極は、0.1wt%以上かつ15wt%以下の不純物となるPが含まれたNiが電極材料として用いられ、NiSiにて構成されるNiシリサイドを含んでいると共に、該Niシリサイド中にNi が含まれており、
    前記オーミック電極は、X線回折装置にて測定した結晶子径Xsが18nm以上となっている炭化珪素半導体装置。
  3. 前記オーミック電極には、未反応の金属Niが含まれている請求項1または2に記載の炭化珪素半導体装置。
  4. 前記オーミック電極には、Moが含まれている請求項1ないし3のいずれか1つに記載の炭化珪素半導体装置。
  5. 前記オーミック電極には、Moカーバイドが含まれている請求項に記載の炭化珪素半導体装置。
  6. 前記オーミック電極には、Tiが含まれている請求項1ないし5のいずれか1つに記載の炭化珪素半導体装置。
  7. 表面(1a)および裏面(1b)を有する炭化珪素半導体基板(1)と、該炭化珪素半導体基板の前記表面側と前記裏面側の少なくとも一方において、炭化珪素にオーミック接合させられるオーミック電極(11)を形成する炭化珪素半導体装置の製造方法であって、
    前記オーミック接合させられる前記炭化珪素上に、0.1wt%以上かつ15wt%以下の不純物となるPが含まれたNiが電極材料として用いられた金属薄膜(110)を形成することと、
    前記金属薄膜に対してレーザ光(50)を照射し、前記Niを前記炭化珪素中のSiと反応させてNiシリサイドを生成するレーザアニールを行って前記オーミック電極を形成することと、を含み、
    前記金属薄膜を形成することでは、前記レーザアニールにおけるレーザエネルギーを8W以上として前記Pの濃度を5.5wt%以下とする炭化珪素半導体装置の製造方法。
  8. 表面(1a)および裏面(1b)を有する炭化珪素半導体基板(1)と、該炭化珪素半導体基板の前記表面側と前記裏面側の少なくとも一方において、炭化珪素にオーミック接合させられるオーミック電極(11)を形成する炭化珪素半導体装置の製造方法であって、
    前記オーミック接合させられる前記炭化珪素上に、0.1wt%以上かつ15wt%以下の不純物となるPが含まれたNiが電極材料として用いられた金属薄膜(110)を形成することと、
    前記金属薄膜に対してレーザ光(50)を照射し、前記Niを前記炭化珪素中のSiと反応させてNiシリサイドを生成するレーザアニールを行って前記オーミック電極を形成することと、を含み、
    前記金属薄膜を形成することでは、前記レーザアニールにおけるレーザエネルギーを7W以上として前記Pの濃度を6.5wt%以下とする炭化珪素半導体装置の製造方法。
  9. 前記オーミック電極を形成することでは、前記レーザアニールによって、前記Pと前記Niとの反応生成物としてNiを生成すると共にNiシリサイドとしてNiSiを生成する請求項7または8に記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。
  10. 前記金属薄膜を形成することでは、前記裏面側に、前記金属薄膜としてPが含まれたNiをめっきにより形成する請求項7ないし9のいずれか1つに記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。
  11. 前記金属薄膜を形成することでは、前記Pの濃度を3wt%以下とする請求項7ないし10のいずれか1つに記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。
JP2018240998A 2018-02-19 2018-12-25 炭化珪素半導体装置およびその製造方法 Active JP7135839B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US16/260,517 US11189493B2 (en) 2018-02-19 2019-01-29 Silicon carbide semiconductor device and method for manufacturing the same

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018027128 2018-02-19
JP2018027128 2018-02-19

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019145784A JP2019145784A (ja) 2019-08-29
JP7135839B2 true JP7135839B2 (ja) 2022-09-13

Family

ID=67773992

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018240998A Active JP7135839B2 (ja) 2018-02-19 2018-12-25 炭化珪素半導体装置およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7135839B2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006073922A (ja) 2004-09-06 2006-03-16 Shindengen Electric Mfg Co Ltd SiC半導体装置およびSiC半導体装置の製造方法
JP2013214657A (ja) 2012-04-03 2013-10-17 Denso Corp 炭化珪素半導体装置およびその製造方法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4843583A (ja) * 1971-10-04 1973-06-23

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006073922A (ja) 2004-09-06 2006-03-16 Shindengen Electric Mfg Co Ltd SiC半導体装置およびSiC半導体装置の製造方法
JP2013214657A (ja) 2012-04-03 2013-10-17 Denso Corp 炭化珪素半導体装置およびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019145784A (ja) 2019-08-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10361274B2 (en) Silicon carbide semiconductor device having metal silicide surrounds a peripheral of metal carbide
US8216929B2 (en) Method of manufacturing silicon carbide semiconductor device
US9431290B2 (en) Semiconductor device and manufacturing method therefor
JP5668414B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP6053968B2 (ja) 炭化珪素半導体装置およびその製造方法
US20160056041A1 (en) Method of manufacturing silicon carbide semiconductor device
JP6728097B2 (ja) 半導体装置、半導体装置の製造方法、インバータ回路、駆動装置、車両、及び、昇降機
EP2933826A2 (en) Semiconductor device and method for producing the same
CN107785251B (zh) 使用热处理的阻挡层形成
US20110306188A1 (en) Manufacturing method of silicon carbide semiconductor device
JP7225873B2 (ja) 半導体装置及び半導体装置の製造方法
US11189493B2 (en) Silicon carbide semiconductor device and method for manufacturing the same
US11387326B2 (en) Silicon carbide semiconductor device and method for manufacturing the same
RU188684U1 (ru) Силовое полупроводниковое устройство на основе карбида кремния
JP6091703B2 (ja) 炭化珪素半導体装置の製造方法及び炭化珪素半導体装置
US11784049B2 (en) Method for manufacturing a sic electronic device with reduced handling steps, and sic electronic device
JP7135839B2 (ja) 炭化珪素半導体装置およびその製造方法
JP2016046309A (ja) 炭化珪素半導体装置の製造方法
Berger et al. Electrical, morphological and structural properties of Ti ohmic contacts formed on n-type 4H–SiC by laser thermal annealing
US11557506B2 (en) Methods for processing a semiconductor substrate
JP2022076737A (ja) 半導体装置の製造方法
JP2023040706A (ja) 炭化珪素半導体装置の製造方法
US12051725B2 (en) Doping activation and ohmic contact formation in a SiC electronic device, and SiC electronic device
JP6776762B2 (ja) 炭化珪素半導体装置およびその製造方法
JP2023136280A (ja) 半導体装置の製造方法、半導体装置、インバータ回路、駆動装置、車両、及び、昇降機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210520

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220208

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220301

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220802

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220815

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7135839

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151