JP7134733B2 - 記録素子基板、液体吐出ヘッド、および液体吐出装置 - Google Patents

記録素子基板、液体吐出ヘッド、および液体吐出装置 Download PDF

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Description

本発明は、記録素子基板、液体吐出ヘッド、および液体吐出装置に関する。
近年、プリンタなどの液体吐出装置の液体吐出ヘッドに用いられる記録素子基板の高密度化が求められている。記録素子基板においては、記録素子とその駆動回路とが同一の半導体基板上に形成されている。また、1つのウェハから作成可能な記録素子基板の数を増加させるために、記録素子基板を小型化することも求められている。
特許文献1には、基板上の記録素子の配列と、記録素子を駆動するための駆動回路とを、基板中心に対して点対称となるように配置することで、記録素子基板のサイズを抑制しつつ、レイアウト設計負荷の削減を実施する技術が記載されている。
また、記録素子基板には、液体を循環する液体吐出装置の液体吐出ヘッドに用いられるものがある。即ち、記録素子基板には、外部から液体が記録素子基板内に流入し、記録素子基板において吐出されない液体が、循環方向に沿って外部に流出するものがある。流出した液体は、タンクを経由し、再度記録素子基板内に流入する。記録素子基板内における液体の循環方向は、一般的に、吐出される液体の吐出方向を揃えるために一定となっている。
特開2006-168050号公報
記録素子基板には、記録素子基板内を流れる液体に作用する機能素子を配置することがある。この機能素子を、記録素子列および駆動回路と同様に、基板中心に対して点対称となるように配置してしまうと、機能素子の効果が低減してしまう場合がある。
本発明は、レイアウト設計の効率化を実施しつつ、記録素子基板内を流れる液体に作用する機能素子の効果を維持することを目的とする。
本発明の一態様に係る記録素子基板は、液体を吐出するための記録素子が第1の方向に配列された複数の記録素子と、外部から液体を流入させるための供給口と、外部に液体を流出させるための回収口と、前記記録素子を駆動するための駆動回路と、を含む記録素子列が、前記第1の方向に交差する第2の方向に少なくとも1つ以上配置されている記録素子列群とを有する記録素子基板であって、基板中心に対して点対称となるように配置され前記記録素子と電気的に接続される外部接続端子を有し、前記記録素子基板は、前記記録素子列群と、前記外部接続端子とをそれぞれ有する第1の領域および第2の領域を備え、前記第1の領域における記録素子列群は、前記第1の領域から前記第2の領域に向かう前記第2の方向に、前記駆動回路、前記供給口、前記記録素子、前記回収口の順に配置した記録素子列を有し、前記第2の領域における記録素子列群は、前記第1の領域から前記第2の領域に向かう前記第2の方向に、前記供給口、前記記録素子、前記回収口、前記駆動回路の順に配置した記録素子列を有し、液体が吐出される吐出口の吐出口面の側を上方向、前記吐出口面の裏面の側を下方向とした場合、前記記録素子基板の積層方向における前記記録素子以下の層では、前記記録素子と前記駆動回路とが、前記吐出口が開口する側から見て、前記基板中心に対して点対称となるように配置され、前記記録素子よりも前記積層方向における上の層では、記録素子毎に形成された第1電極を含む保護層パターンと、回収口毎に形成された第2電極を含む保護層パターンとを含む機能素子が配置され、前記第1電極は、前記記録素子の直上に配置され、前記第2電極は、前記回収口の近傍に配置され、前記機能素子は、記録素子列毎に少なくとも1種類以上配置され、前記機能素子は、前記第1の領域および前記第2の領域のいずれにおいても、前記記録素子よりも前記第2の方向において供給口側または回収口側の少なくとも一方に配置されることを特徴とする。
本発明によれば、レイアウト設計の効率化を実施しつつ、記録素子基板内を流れる液体に作用する機能素子の効果を維持することができる。
液体吐出装置の概略構成を示す図である。 液体吐出装置に適用される循環経路の一形態を示した図である。 吐出ユニットにおける接続関係を示す透視図である。 図3のIV-IV線における断面を示す図である。 吐出モジュール近傍の斜視図を示す図である。 記録素子以下の層の構成を示す基板平面図である。 記録素子より上層の構成を示す基板平面図である。 第1の領域における記録素子周辺の平面と断面とを示す図である。 第2の領域における記録素子周辺の平面と断面とを示す図である。 記録素子より上層の平面パターンを示した図である。 第2の領域における記録素子周辺の平面と断面とを示す図である。 記録素子より上層の平面パターンを示した図である。 第1の領域における記録素子より上層のパターンを模式的に示した平面図である。 第2の領域における記録素子より上層のパターンを模式的に示した平面図である。 第1の領域における記録素子周辺の平面と断面とを示す図である。 第2の領域における記録素子周辺の平面と断面とを示す図である。 第2の領域における記録素子より上層のパターンを模式的に示した平面図である。 第1の領域における記録素子周辺の平面と断面とを示す図である。 第2の領域における記録素子周辺の平面と断面とを示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の実施形態は本発明を限定するものではなく、また、本実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。なお、同一の構成については、同じ符号を付して説明する。また、実施形態に記載されている構成要素の相対配置、形状等は、あくまで例示であり、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
<<実施形態1>>
<液体吐出装置の説明>
以下、本実施形態における液体吐出装置および液体吐出装置に用いられる記録素子基板を説明する。本実施形態の液体吐出装置は、例えばインクジェット記録装置である。液体吐出装置は、液体を吐出するための液体吐出ヘッドを備えている。本実施形態の液体吐出ヘッドは、液体吐出方式としてサーマルインクジェット方式を用いる。サーマルインクジェット方式とは、液体(インク)に接する発熱抵抗体からなる素子に数μ秒程度通電することで発生する熱エネルギーにより誘発される液体の発泡現象を液滴の吐出に利用する液体吐出方式である。以下では液体としてインクを用いる例を説明するが、これに限られない。
図1は、液体吐出装置1000の概略構成を示す図である。液体吐出装置1000は、被記録媒体2を搬送する搬送部1と、被記録媒体2の搬送方向と略直交して配置されるライン型の液体吐出ヘッド3とを備えている。液体吐出装置1000は、複数の被記録媒体2を連続もしくは間欠に搬送しながら1パスで連続記録を行うライン型の液体吐出装置である。
被記録媒体2は、カット紙に限らず、連続したロール紙であってもよい。液体吐出装置1000は、CMYK(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)の4種類のインクにそれぞれ対応した4つの単色用の液体吐出ヘッド3を備えている。
図2は、本実施形態の液体吐出装置に適用される循環経路の一形態を示す模式図である。図2は、液体吐出ヘッド3、第1循環ポンプ(高圧側)1001、第1循環ポンプ(低圧側)1002、及びバッファタンク1003等の流体的な接続を示す図である。なお図2では、説明を簡略化するためにCMYKインクの内の一色のインクが流動する経路のみを示しているが、実際には4色分の循環経路が液体吐出装置本体に設けられる。メインタンク1006と接続される、サブタンクとしてのバッファタンク1003は、インクを収容する。バッファタンク1003は、タンク内部と外部とを連通する大気連通口(不図示)を有し、インク中の気泡を外部に排出することが可能である。バッファタンク1003は、補充ポンプ1005とも接続されている。補充ポンプ1005は、記録および吸引回復等のように、液体吐出ヘッドの吐出口からインクを吐出することによって液体吐出ヘッド3でインクが消費された際に、消費されたインク分をメインタンク1006からバッファタンク1003へ移送する。
負圧制御ユニット230は、第2循環ポンプ1004と吐出ユニット300との経路の間に設けられている。負圧制御ユニット230は、記録を行うDutyの差によって循環系の流量が変動した場合でも、負圧制御ユニット230よりも下流側(即ち吐出ユニット300側)の圧力を予め設定した一定圧力に維持するように動作する機能を有する。
吐出ユニット300には、共通供給流路211、共通回収流路212、並びに、各記録素子基板10と連通する個別供給流路213a及び個別回収流路213bが設けられている。個別供給流路213a及び個別回収流路213bは、共通供給流路211及び共通回収流路212と連通している。このため、インクの一部が、共通供給流路211から記録素子基板10の内部流路を通過して共通回収流路212へと流れる流れ(図2の矢印)が発生する。これは、共通供給流路211には圧力調整機構Hが接続されており、共通回収流路212には圧力調整機構Lが接続されており、2つの共通流路間に差圧が生じているからである。供給ユニット220には、液体接続部111が設けられる。供給ユニット220の内部には、供給されるインク中の異物を取り除くためフィルタ221が設けられている。
<吐出ユニットの説明>
図3は、記録素子基板10に接続された共通供給流路211および共通回収流路212が形成されている吐出ユニット300における接続関係を示す透視図である。
図4は、図3のIV-IV線における断面を示す図である。図3および図4を用いて吐出ユニット300における接続関係を説明する。図3に示すように、吐出ユニット300内には、液体吐出ヘッド3の長手方向に伸びる一組の共通供給流路211及び共通回収流路212が設けられている。共通供給流路211及び共通回収流路212を構成する裏面流路部材210は、図4の断面図に示すように第1流路部材50と、第2流路部材60とからなる。第2流路部材60の連通口61は、各々の第1流路部材50の個別連通口53と位置を合わせて接続されている。第2流路部材60の連通口61、共通供給流路211、および第1流路部材50の連通口51を連通する供給経路が形成されている。同様に、第2流路部材60の連通口62、共通回収流路212、および第1流路部材50の連通口51を連通する回収経路も形成されている。
また、図4に示すように、共通供給流路211は、連通口61、個別連通口53、および連通口51を介して、吐出モジュール200へ接続されている。吐出モジュール200は、記録素子基板10と基板を支持する支持部材30とを含むものである。個別供給流路213a(図2)は、連通口61、個別連通口53、および連通口51を含んで構成されている。なお、図3の別の断面(不図示)においては、個別回収流路213bが、同様に、連通口62、個別連通口53、および連通口51を含んだ経路を形成している。なお、複数の吐出モジュール200と1つの裏面流路部材210(第1流路部材50と第2流路部材60とを合わせたもの)とによって吐出ユニット300が構成されている。支持部材30には液体連通口31が設けられており、蓋部材20には、支持部材30の液体連通口31と連通する開口21が設けられている。
<吐出モジュールの説明>
図5は、記録素子基板10を含む吐出モジュール200近傍の斜視図である。記録素子基板10は、シリコン基体に複数の層が積層されて構成された基板11と、感光性の樹脂により形成される吐出口形成部材12と、基板11の裏面に接合される蓋部材20と、を含む。記録素子基板10の吐出口形成部材12には、複数の吐出口13が配列される吐出口列が形成されている。なお、以後、複数の吐出口13が配列される吐出口列が延びる方向を「吐出口列方向」と呼称する。基板11には、記録素子131(後述する図8参照)が形成されている。記録素子131は、液体を吐出するために利用されるエネルギーを発生する発熱抵抗体からなる素子である。
図5に示すように、基板11の裏面側(吐出口13と反対側)には、吐出口列方向に沿って延在する液体供給路18および液体回収路19を構成する溝が形成されている。各吐出口列に対して交差する一方の側には供給口17aが、他方の側には回収口17bが、それぞれ設けられている。また、供給口17aおよび回収口17bは、吐出口列方向に交差する方向において交互に設けられている。
各記録素子基板10には、各吐出口13に連通する流路が形成されており、供給したインクの一部または全部が、吐出動作を休止している吐出口13(圧力室23)を通過して、環流できるようになっている。また、図2に示したように、共通供給流路211は、負圧制御ユニット230(高圧側)と供給ユニット220を介して接続されている。共通回収流路212は、負圧制御ユニット230(低圧側)と供給ユニット220を介して接続されている。その差圧によって、共通供給流路211から記録素子基板10の吐出口13(圧力室23)を通過して共通回収流路212へと流れる流れが発生する。これにより、記録素子基板10では、外部から供給口17aを通って液体が流入され、圧力室23を通過した液体が回収口17bを通って外部へ流出される。すなわち、液体吐出ヘッド3は、記録素子131を内部に備える圧力室23を備え、圧力室内の液体は圧力室23の外部との間で循環可能な構成となっている。
<記録素子基板の説明>
図8は、記録素子基板10の基板11における記録素子131近傍の図である。図8は、後述の説明で用いる図であるが、ここでは記録素子基板10(基板11)を説明するために、一時的に図8を参照することとする。図8(c)は、基板11の記録素子131近傍の断面図である。
なお、本明細書では、記録素子基板10の積層方向において、吐出口13が設けられた吐出口面の側を「上」、吐出口面の裏面の側、すなわち、シリコン基体の側を「下」として説明する。記録素子は、シリコン基体の上側に配置される。
記録素子基板10(基板11)上に形成された発熱抵抗体(記録素子131)には、発熱抵抗体を覆うように絶縁層160が配置されている。即ち、記録素子131の積層方向の直上には絶縁層160が配置されている。絶縁層160は、例えば、SiO膜、SiN膜等によって形成されている。この発熱抵抗体を液体吐出装置の制御回路(不図示)から入力されるパルス信号に基づいて発熱させ、インク(液体)を沸騰、加熱することでインクを吐出させることが行われる。ここで、インクが発泡、収縮、消泡する際に生じるキャビテーションによる衝撃といった物理的作用が発熱抵抗体上の領域に及ぼされることがある。このような発熱抵抗体への物理的作用から発熱抵抗体を保護するために、発熱抵抗体上には、発熱抵抗体を覆う金属材料等で形成された保護層が配置されている。保護層としては、絶縁層160上に、第1保護層173と第2保護層172との二層が配置されている。これらの保護層は、発熱抵抗体の発熱に伴う化学的衝撃及び物理的衝撃から発熱抵抗体からなる記録素子131の表面を保護するための役割を備えている。例えば、第1保護層173は、タンタル(Ta)、第2保護層172はイリジウム(Ir)によって形成されている。また、これらの材料によって形成された保護層は、導電性を有している。保護層を構成する導電性の物質は、タンタル(Ta)、イリジウム(Ir)、およびアルミニウム(Al)を含む合金とすることができる。
また、第2保護層172上には、第1密着層171と第2密着層170とが配置されている。第1密着層171は、第2保護層172と他の層との密着性を向上するための役割を備えている。第1密着層171は、例えばタンタル(Ta)によって形成されている。第2密着層170は、他の層を液体から保護するため、および、吐出口形成部材12との密着性を向上するための役割を備えている。第2密着層170は、例えばSiCやSiCNによって形成されている。
吐出口形成部材12は、基板11の第2密着層170側の面に接合されており、基板11との間で圧力室23を含む流路を形成している。流路は、供給口17aと回収口17bとを含み、吐出口形成部材12と基板11とで囲われた領域である。また、吐出口形成部材12は、隣接する熱作用部の間に隔壁(不図示)を有しており、この隔壁によって圧力室23が区画されている。
インクの吐出が行われる際には、インクと接する熱作用部上では、インクの温度が瞬間的に上昇してインクが発泡し、消泡してキャビテーションが生じる。そのため、熱作用部を覆う第2保護層172は、耐食性が高く、キャビテーション耐性の高いイリジウムによって形成されている。
<平面パターンの説明>
図6は、基板11を平面視で見た場合の基板11の平面構成を示す図である。即ち、図6は、吐出口の開口している側から基板11を見た図である。図6は、積層方向において記録素子131を含み、かつ記録素子131より下層(即ち、記録素子以下の層)の平面レイアウトを示す図である。図6に示すように、基板11上に第1の領域111aと第2の領域111bとが設けられている。各領域内の基板端部には、外部接続端子配列16a、16bが配置されている。この外部接続端子配列16a、16bは、二点鎖線で示される第1の領域111aおよび第2の領域111b内に配置された記録素子列群131a、131bと電気的に接続される。記録素子列群131a、131bは、記録素子131、供給口17a、回収口17b、駆動回路121、および温度検出素子122を含む。図6の上下方向が、図3の長手方向に対応する。図6の上下方向を、記録素子列方向、吐出口列方向、または第1の方向という。図6に示すように、外部接続端子配列16a、16bと、記録素子131と、記録素子を駆動する駆動回路121と、温度検出素子122とは、基板中心に対して点対称の配置となっている。このように基板中心に対して点対称の配置とすることで、記録素子基板10のサイズを抑制しつつレイアウト設計負荷の削減を実施することができる。なお、少なくとも記録素子131と駆動回路121とが基板中心に対して点対称の配置となっていればよい。ここで、点対称の配置とは、第1の領域または第2の領域のいずれかに、記録に寄与しないような記録素子や駆動素子、配線と接続されていないようなダミーの外部接続端子などを空きスペースに配置したような、略点対称の配置も含むものとする。このような素子や端子を配置しても、レイアウト設計の負荷を抑えることができる。また、このように点対称の配置とすることが好ましいが、第1の領域111aと第2の領域111bとで、記録素子131の列や駆動回路121とを第2の方向において反対の順に配置することでもレイアウト設計の負荷を抑えることができる。
一方で、第1の領域111aおよび第2の領域111bにおいては、供給口17aと回収口17bとは、基板中心に対して点対称の構成とはなっていない。この理由は、次の通りである。図3及び図4に示すように、記録素子基板10が接合されている共通供給流路211および共通回収流路212の構造上、インクは第1の領域111a側にある共通供給流路211から、第2の領域111b側の共通回収流路212に向かって流れる。そのため、第1の領域111aと第2の領域111bとで、インクの循環方向Cは、同一方向となる。従って、供給口17aと回収口17bとは、点対称の配置となっていない。
本実施形態では、記録素子基板内を流れるインクに作用する機能素子を配置する。機能素子の詳細は、後述する。ここで、仮に機能素子を、記録素子列および駆動回路と同様に基板中心に対して点対称となるように配置してしまう場合を想定する。前述したように、第1の領域111aと第2の領域111bとで、インクの循環方向Cは、同一方向である。このため、一方の領域(例えば第1の領域111a)では、機能素子の維持できるものの、他方の領域(例えば第2の領域111b)では、機能素子の効果が低減してしまう。以下、理解を容易にするために、まず、機能素子についても基板中心に対して点対称となるように配置した場合の比較例を説明する。その後に、本実施形態の構成を説明することとする。
<比較例の説明>
図7は、比較例としての基板11の平面構成を示す図である。図7は、積層方向において記録素子131よりも上層(吐出口側)の平面レイアウトを示す図である。即ち、図7は、基板11において、基板11の記録素子131より上層の第1密着層171および第2保護層172の平面パターンを含む図である。本実施形態の機能素子は、導電性の物質の配線パターンで構成される機能素子であり、第1電極を含む保護層パターン、および、第2電極を含む保護層パターンである。このような機能素子を用いる理由を説明する。
発熱抵抗体を加熱した際、インクに接する熱作用部では、インクに含まれる色材および添加物などが、高温加熱されることにより分子レベルで分解され、難溶解性の物質に変化し、熱作用部上に物理吸着される現象が起こることがある。この現象は「コゲ」と称され、保護層の熱作用部上に難溶解性の有機物や無機物が吸着されると、熱作用部から液体への熱伝導が不均一になり、発泡が不安定となる。このようなコゲに対する対策として、次の方法がある。熱作用部を含む第1電極、及び、第1電極とは別の第2電極を圧力室23内に設ける。そして2つの電極間に電圧を印加して圧力室23内のインクに電界を生じさせることで、帯電したコロイド粒子を熱作用部から遠ざける。このようにして、コゲ発生抑制処理が行われる。
比較例においては、インクに電界を生じさせるための電極として、外部接続端子配列16a、16bの外部接続端子と電気的に接続された記録素子131近傍に、保護層からなる2つのパターンを配置している。第1のパターンは、記録素子131表面を覆う第1保護層173及び第2保護層172からなる第1電極配線パターン141a、141bである。第2のパターンは、第1保護層173及び第2保護層172からなる第2電極配線パターン142a、142bである。第1電極と第2電極との間に電圧を印加することで、インクに含まれる色材などの帯電粒子(顔料粒子)が記録素子近傍(第1電極)から反発するようにインク中に電界が形成される。すなわち、第1電極はインクに含まれる帯電粒子の極性と同じ極性となるように、かつ、第2電極はこれと反対の極性となるように、電界を形成する。なお、製造工程の負荷を抑えるために、電極を構成する材料は、第2保護層と同じ材料(イリジウム)で形成されることが好ましい。
比較例では、このような機能素子を用いる場合に、基板サイズ抑制と設計負荷低減とを目的とした平面レイアウトを行う形態を説明する。図6および図7においては、基板サイズ抑制と設計負荷低減とを目的とした平面レイアウトがされている。例えば図6で説明したように、第1の領域111aと第2の領域111bとにそれぞれ配置された記録素子列群131a、131bおよび外部接続端子配列16a、16bは、基板中心に対して点対称となるように配置されている。 また、図7に示すように、第1電極配線パターン141a、141bおよび第2電極配線パターン142a、142bもまた、外部接続端子配列16a、16bの端子と接続されるので、基板中心に対して点対称の配置となっている。第1電極配線パターン141a、141bおよび第2電極配線パターン142a、142bは、電気的に独立している。
図8は、図7の第1の領域111aにおける記録素子周辺140aの平面と断面とを示す図である。図8(a)は、図7の第1の領域111aの記録素子周辺140aの記録素子131より上層の構成を示す平面図である。図8(b)は、図7の第1の領域111aの記録素子周辺140aの記録素子131及び記録素子131より下層の構成を示す平面図である。図8(c)は、図8(a)のVIIIC-VIIIC部の断面図である。なお、図8(a)では第2密着層170を図示しておらず、図8(a)のような記録素子131より上層の構成を説明する他の平面図においても同様に第2密着層170を図示していない。
図6から図8に示すように、第1の領域111aに配置された記録素子列群は、記録素子131、供給口17a、回収口17b、駆動回路121、温度検出素子122、第1電極151、および第2電極152が、記録素子列方向に配列されている。なお、図8(a)および図8(c)に示すように、第1の領域111aにおいて第1電極151は、記録素子131の直上に配置されている。第1電極151は、記録素子毎に配置されている。また、第1の領域111aにおいて第2電極152は、回収口17b近傍に配置されている。第2電極152は、回収口毎に流路内に配置されている。インクの循環方向Cは、記録素子列方向(第1の方向)に交差する第2の方向である。
図8(a)および図8(b)に示すように、第1の領域111aにおいて、インクの循環方向C(第2の方向)に対し、次の順で、配置がされている。即ち、インクの循環方向Cに対して、駆動回路121、供給口17a、記録素子131および第1電極151、回収口17b、第2電極152、温度検出素子122の順に配置がされている。
図8(c)に示すように、記録素子131を覆うように絶縁層160が形成されている。また、記録素子131は、プラグ161および配線層162を介して、駆動回路121に接続されている。また、インクに電界を発生させる為、第1密着層171および第2密着層170を開口し、第2保護層172をインクに露出させ、第1電極151と、第2電極152とを形成している。
そして、前述したように、第1電極パターンと第2電極パターンとの間に電圧を印加すると、インクに含まれる色材などの帯電粒子(顔料粒子)が、記録素子近傍(第1電極パターン)から方向Dに反発する。即ち、顔料粒子の反発方向Dは、インクの循環方向Cと同じ向きとなる。このように、第1の領域111aでは、インクの循環方向Cと帯電粒子の反発方向Dの方向とが互いに沿う方向となっている。これにより、帯電粒子に対し、互いに沿う方向に電界的な反発力とインクの流れによる慣性力とが作用するため、効果的に帯電粒子を第1電極151から遠ざけることができ、コゲ抑制効果を高めることができる。
図9は、図7の第2の領域111bにおける記録素子周辺140bの平面と断面とを示す図である。図9(a)は、図7の第2の領域111bの記録素子周辺140bの記録素子131より上層の構成を示す平面図である。図9(b)は、図7の第2の領域111bの記録素子周辺140bの記録素子131及び記録素子131より下層の構成を示す平面図である。図9(c)は、図9(a)のIXC-IXC部の断面図である。第2の領域111bの第1電極151、第2電極152、記録素子131、駆動回路121などは、第1の領域111aの第1電極151、第2電極152、記録素子131、駆動回路121などから、基板中心に対して点対称となるように配置されている。しかしながら、図6、図8、および図9に示すように、供給口17aと回収口17bは、第1の領域111aと第2の領域111bとで、基板中心に対して点対称となるように配置されていない。これは、図3に示すように、吐出モジュール200の第1の領域111a側に共通供給流路211が設けられ、第2の領域111b側に共通回収流路が設けられているからである。このため、図7の循環方向Cにインクが循環することになる。従って、第2の領域111bにおいても、図7において記録素子131の左側に供給口17aが配置され、記録素子131の右側に回収口17bが配置されている。なお、供給口17aや回収口17bはいずれも同様の形状や寸法を有する開口であり、この開口に対して液体が流れる方向によって供給口17aと回収口17bとが規定される。すなわち、液体を流す前の記録素子基板10単体の状態では、供給口17aまたは回収口17bとなる開口を含めた記録素子列群131a、131bが基板中心に対して点対称となるように配置されている。しかし、吐出ユニット300に組み込まれ、液体の循環方向(流れ方向)が規定されると、基板上において供給口17aおよび回収口17bは点対称に配置されていない状態となる。
つまり、図7に示す比較例においては、電極および記録素子などは、基板中心に対して点対称となっているが、供給口17aおよび回収口17bは、点対称とはなっていない。即ち、記録素子基板を平面視すると、記録素子と、記録素子よりもシリコン基体の側に配置された駆動回路とは、第1の領域111aと第2の領域111bとで第2の方向において反対の順に配置される。また、供給口17aと回収口17bとは、第1の領域111aと第2の領域111bとで第2の方向において同じ順に配置される。従って、第2の領域111bにおいては、第1の領域111aとは異なり、インクに電界を発生させる第2電極152が、供給口17a側に配置される。その為、第2の領域111bでは、インクに電界を発生させて記録素子131に対し顔料粒子が反発する方向Dがインクの循環方向Cと逆向きとなる。この結果、第1の領域111aの記録素子131表面へのコゲ抑制効果に対し、第2の領域111bでのコゲ抑制効果が低減してしまう。
なお、流路部材の構成を変更し、基板11の第1の領域111aおよび第2の領域111bでインク循環方向も点対称となるように構成することも考えられる。しかしながら、この場合、共通供給流路211および共通回収流路212を第1の領域111aおよび第2の領域111bごとに設ける必要があり、吐出ユニット300が大型化してしまったり、設計負荷が増加してしまったりする。また、インクの吐出方向は、インクの循環方向Cに影響を受けるので、第1の領域111aと第2の領域111bとでインクの循環方向を変えると、第1の領域111aと第2の領域111bとで、インクの吐出方向が異なってしまう。この結果、印字品位に影響を与える恐れがある。このため、基板11内のインク循環方向を変更して、基板11上の全てのパターンを点対称配置としつつ、いずれの領域においても第2電極152を回収口17b側に配置することは困難である。
以下で説明する実施形態の平面レイアウトの例においては、レイアウト設計の効率化を実施しつつ、記録素子表面へのコゲを抑制し、印字品位を向上させた記録素子基板を提供する例を説明する。
<実施形態1の平面レイアウトの説明>
図10は、実施形態1における、基板11の記録素子131より上層の第1密着層171および第2保護層172の平面パターンを含む図である。なお、第1の領域111aの平面パターンについては、図7の比較例で説明した平面パターンと同じである。本実施形態では、第2の領域111bの第1電極配線パターン141bは、第1の領域111aの第1電極配線パターン141aと、基板中心に対して点対称となっていない。また、第2の領域111bの第2電極配線パターン142bは、第1の領域111aの第2電極配線パターン142aと、基板中心に対して点対称となっていない。
図11は、図10の第2の領域111bにおける記録素子周辺140bの平面と断面とを示す図である。図11(a)は、図10の第2の領域111bの記録素子周辺140bの記録素子131より上層の構成を示す平面図である。図11(b)は、図10の第2の領域111bの記録素子周辺140bの記録素子131及び記録素子131より下層の構成を示す平面図である。図11(c)は、図11(a)のXIC-XIC部の断面図である。
図11(c)に示すように、記録素子131よりも下層は、駆動回路121および温度検出素子122が、供給口17a、回収口17bを避ける形で配置されている。また、記録素子131は、配線層162を通して駆動回路121と電気的に接続されている。
先に説明したように、記録素子131よりも下層の構成については、素子同士の電気的接続および干渉を考慮する必要があり、第1の領域111aと第2の領域111bとで、個別に設計変更を行う場合、負荷が増大する。従って、駆動回路121、記録素子131、駆動回路121と接続される外部接続端子配列16a、16b、および温度検出素子122などは、基板のレイアウト設計の効率化を考慮して、点対称の配置としている。
図10に示した第1電極配線パターン141a、141aおよび第2電極配線パターン142a、142bは、絶縁層160を介して、記録素子131よりも上層に配置される。従って、第1電極配線パターン及び第2電極配線パターンは、絶縁層160より下層の駆動回路121および温度検出素子122、それらと電気的に接続される配線層162に対し、基板平面方向の干渉を考慮する必要が無い。従って、記録素子131及び記録素子131より下層のパターンに比べ、パターン変更に伴う配置制約や設計負荷は少ない。
本実施形態では、第1の領域111aおよび第2の領域111b共に、第2電極配線パターン142a、142bを回収口17b側に配置する。具体的には、櫛歯状に伸ばした第2の領域111bの第2電極配線パターン142bが、回収口17b側に配置されるよう、配線パターンの引き出す位置を変更している。櫛歯状に伸ばしたパターンとは、次のようなパターンである。まず配線パターンが、記録素子列方向と交差する方向に外部接続端子配列16bの端子から延在するように配置される。即ち、配線パターンは、外部接続端子から、外部接続端子配列が配置されていない側の端部に向けて引き出されて延在している。その延在している途中で、記録素子列方向に配線パターンが分岐して引き出され、引き出された配線パターンが記録素子列方向に向かって延在するように配置される。このような分岐する配線パターンは、外部接続端子配列が配置されていない側の端部の記録素子列の1つ手前までの記録素子列に適用される。残りの、外部接続端子配列が配置されていない側の端部に対応する記録素子列に対しては、配線パターンは分岐せず、配線パターンが曲折して配置される。
本実施形態では、第1電極配線パターン141a、141bおよび第2電極配線パターン142a、142bは、ともに櫛歯状に伸ばして配置されている。そして、第1の領域111aと第2の領域111bとで、記録素子列方向に分岐する位置を異ならせるように配置している。その結果、図11に示すように、第2の領域において記録素子131及び記録素子131よりも下層の構成は、第1の領域のパターンと点対称としつつ、記録素子より上層の電極配線パターンは、インクの循環方向に関して第1の領域と同等の配置構成となる。即ち、第1電極配線パターン141a、141bおよび第2電極配線パターン142a、142bは、供給口17aから記録素子131の上側を通り回収口17bへ液体が流れる液体の流れ方向に合わせて配置されている。このため、第2電極152が、第2の領域111bにおいても回収口17b近傍に形成されることになる。この結果、顔料粒子の反発方向Dは、インクの循環方向Cと同じ向きとなる。このため、本実施形態では、第2の領域111bにおいても、インク循環方向Cと、インク中の顔料粒子の反発方向Dとを一致させることができる。従って、コゲ抑制効果の低減を防ぐことが可能となる。
以上説明したように、本実施形態では、記録素子131より上層の櫛歯状に配置した第2電極配線パターン142bの引き出し位置を変更することで、コゲ抑制効果を保持したまま、設計負荷も抑えることが可能となる。即ち、本実施形態では、基板サイズおよび設計負荷の主な要因となる記録素子および記録素子より下層のレイアウト設計については、基板中心に対して点対称配置する。具体的には、記録素子と駆動回路とを基板中心に対して点対称配置する。そして、その上で、コゲ抑制の為の第2電極を、第1領域および第2の領域に関わらず、回収口側に配置する。このため、レイアウトの効率化によるチップサイズ抑制および設計負荷の低減を行いつつ、機能素子の効果が低減することを抑制できる。即ち、インク吐出特性に影響を与えずに、記録素子表面へのコゲ付着を抑制し、印字品位の向上が可能となる。
<<実施形態2>>
本実施形態では、機能素子として、インクを予備加熱する予備加熱配線パターン(予備加熱素子)を配置する形態を説明する。具体的には、実施形態1の構成に加えて、インク供給路側に、機能素子として予備加熱配線パターンを配置した構成を説明する。
図12は、実施形態2における、基板11の記録素子131より上層の第1密着層171および第2保護層172の平面パターンを示した図である。なお、本実施形態では、記録素子131及び記録素子131より下層の配置構成については、実施形態1で説明したものと同様であるものとする。図12では、図10で説明した第1電極配線パターン141a、141bおよび第2電極配線パターン142a、142bに加えて、予備加熱配線パターン143a、143bを配置している。
本実施形態では、環境温度の低下によるインクの吐出特性への影響を防ぐため、記録素子131へインクが供給される直前にインクを予備加熱するために、供給口側に、予備加熱するための予備加熱配線パターン143a、143bを配置している。ここで、予備加熱とは、吐出されない程度にインクを加熱することをいう。なお、製造工程の負荷を抑えるために、予備加熱するための配線パターンを構成する材料は、第1電極パターンおよび第2電極パターンと同じ材料であることが好ましい。
予備加熱配線パターン143a、143bは、インクを加熱することを目的としている。このため、予備加熱配線パターン143a、143bは、第1電極および第2電極よりも大電流を流す必要がある。また、予備加熱配線パターン143a、143bは、環境温度が低下した場合に駆動させる必要がある。従って、予備加熱配線パターン143a、143bは、コゲ抑制の為に電圧をかける第1電極151および第2電極152とは、電気的に独立するように構成される。
図13は、実施形態2の第1の領域における記録素子131より上層のパターンを模式的に示した平面図である。図14は、実施形態2の第2の領域における記録素子131より上層のパターンを模式的に示した平面図である。
図13及び図14に示すように、供給口17a側に予備加熱配線パターン143a、143bを配置した際、第1電極配線パターン141a、141bおよび第2電極配線パターン142a、142bとは、電気的に独立する様にパターンを構成している。具体的には、予備加熱配線パターン143a、143bを折り返した櫛歯状のパターンとして配置する。折り返した櫛歯状のパターンとは、前述した櫛歯状のパターンと同等であるが、櫛歯部分(即ち、分岐して引き出される部分)が、折り返しの形状となっているパターンである。例えば、記録素子列方向における第1端部付近から記録素子列方向に引き出された配線が、反対側の第2端部付近で折り返して第1端部付近に戻ることで櫛歯を形成するパターンである。具体的には、外部接続端子配列16a、16bの各2つの端子から2つの配線が引き出される。その引き出された2つの配線のうちの1つの配線が、記録素子列方向の第1端部付近から第2端部付近に向けて延在するように配置され、第2端部付近で折り返すことで1つの櫛歯が形成される。なお、予備加熱配線パターン143a、143bは、電流を流して配線パターン自体を加熱させる為、両端部が外部接続端子配列16a、16bの各2つの端子と電気的に接続されている必要がある。このため、外部接続端子配列16a、16bからは2つの配線が引き出されている。
また、本実施形態では、第1電極配線パターン141a、141bを、蛇行した一本のパターンとして配置する。蛇行した一本のパターンとは、前述した櫛歯状と異なり、分岐せずに、部分的に曲折しながら形成されるパターンである。つまり、外部接続端子配列16a、16bから記録素子列方向と交差する方向に引き出されたパターンは、所定の位置で曲折し、記録素子列方向に、第1端部付近から第2端部付近に向けて延在するように配置される。その後、パターンは、第2端部付近において、記録素子列方向と交差する方向において、外部接続端子とは反対側の所定の位置までさらに引き出される。そして、パターンは曲折し、記録素子列方向において第2端部付近から第1端部付近に向けて延在するように配置される。このように蛇行しながら第1電極配線パターン141a、141bが形成される。第2電極配線パターン142a、142bは、実施形態1と同様に、櫛歯状に伸ばして配置されている。
このような配置パターンを採用する理由を説明する。比較例および実施形態1で説明したように、外部接続端子配列16a、16bも含めて点対称とする構成を採用すると、第1電極配線パターン、第2電極配線パターン、および予備加熱配線パターンに接続される外部接続端子配列16a、16bも点対称となる。また、予備加熱配線パターン143a、143bは、前述したように、両端部が外部接続端子配列16a、16bの各2つの端子と電気的に接続されている必要がある。その上で、実施形態1と同様に第2電極152を回収口17b側に配置し、記録素子列群が1つの領域当たり2列以上となると、予備加熱配線パターン143a、143bが、第1電極配線パターンおよび第2電極配線パターンのいずれかに干渉してしまう。
そこで、本実施形態では、第1電極配線パターン141a、141bを蛇行形状とする。これにより、1つの領域当たりの記録素子列群が複数備えられている場合であっても、外部接続端子配列16a、16bを点対称の配置とすることができる。また、第2電極152を回収口17b側に配置しつつ、予備加熱配線パターンを供給口17a側に配置することが可能となる。なお、ここでは、第1電極配線パターン141a、141bを蛇行形状とする例を説明したが、第2電極配線パターン142a、142bを蛇行形状としても良い。
図15は、図12の第1の領域111aにおける記録素子周辺140aの平面と断面とを示す図である。図15(a)は、図12の第1の領域111aの記録素子周辺140aの記録素子131より上層の構成を示す平面図である。図15(b)は、図12の第1の領域111aの記録素子周辺140aの記録素子131及び記録素子131より下層の構成を示す平面図である。図15(c)は、図15(a)のXVC-XVC部の断面図である。
図16は、図12の第2の領域111bにおける記録素子周辺140bの平面と断面とを示す図である。図16(a)は、図12の第2の領域111bの記録素子周辺140bの記録素子131より上層の構成を示す平面図である。図16(b)は、図12の第2の領域111bの記録素子周辺140bの記録素子131及び記録素子131より下層の構成を示す平面図である。図16(c)は、図16(a)のXVIC-XVIC部の断面図である。
図15(a)および図16(a)に示すように、予備加熱配線パターン143a、143bは、いずれも供給口17a近傍に配置されている。また、実施形態1で説明したように、コゲ抑制の為に、第1電極151と第2電極152との間で、インクを介して電界が形成される。電流を流した予備加熱配線パターン143a、143bが、この電界の形成に影響を与えないように、予備加熱配線パターン143a、143bは、インクと絶縁されるように構成されている。具体的には、予備加熱配線パターン143a、143bは、第2密着層170で被覆されている。これにより、絶縁層160より下層に予備加熱配線パターンを形成する場合に比べ、よりインクに接した配置としつつ、コゲ抑制の為の電界にも影響を与えずに、基板設計の負荷を低減することが出来る。
なお、本実施形態では、予備加熱配線パターン143a、143bを、供給口17aの外周に這いまわすように配置した形態を説明したが、圧力室23内に配置されれば良い。例えば、記録素子131と供給口17aとの間に予備加熱配線パターンを配置しても良い。また、供給口17aの外側に折り返すように予備加熱配線パターンを配置しても良い。
<<実施形態3>>
実施形態2では、機能素子として、コゲ抑制のための第1電極および第2電極、ならびに、インクを予備加熱する予備加熱配線パターンを配置する形態を説明した。本実施形態では、コゲ抑制のための第1電極および第2電極を配置せず、予備加熱配線パターンのみを機能素子として配置する形態を説明する。即ち、機能素子は、記録素子列毎に少なくとも1種類以上配置されていれば良い。実施形態1で説明したように、コゲ抑制のための第1電極および第2電極の1種類が配置されていても良いし、本実施形態で説明するように、インクを予備加熱する予備加熱配線パターンの1種類が配置されていても良い。
図17は、実施形態3における、基板11の記録素子131より上層の第1密着層171の平面パターンを示した図である。なお、本実施形態では、記録素子131及び記録素子131より下層の配置構成については、実施形態2で説明したものと同様であるものとする。図17では、図12で説明した第1電極配線パターン141a、141bおよび第2電極配線パターン142a、142bが配置されていない。予備加熱配線パターン143a、143bは、図12と同様に配置されている。また、保護層パターン174a、174bが図12の第1電極配線パターンと同様のパターンで配置されている。
図18は、図17の第1の領域111aにおける記録素子周辺140aの平面と断面とを示す図である。図18(a)は、図17の第1の領域111aの記録素子周辺140aの記録素子131より上層の構成を示す平面図である。図18(b)は、図17の第1の領域111aの記録素子周辺140aの記録素子131及び記録素子131より下層の構成を示す平面図である。図18(c)は、図18(a)のXVIIIC-XVIIIC部の断面図である。
図19は、図17の第2の領域111bにおける記録素子周辺140bの平面と断面とを示す図である。図19(a)は、図17の第2の領域111bの記録素子周辺140bの記録素子131より上層の構成を示す平面図である。図19(b)は、図17の第2の領域111bの記録素子周辺140bの記録素子131及び記録素子131より下層の構成を示す平面図である。図19(c)は、図19(a)のXIXC-XIXC部の断面図である。
保護層パターン174a、174bは、基板11の積層方向の上側(吐出口側)から第1密着層171、第2保護層172、第1保護層173がこの順に積層されて構成されているパターンである。保護層パターン174a、174bは、記録素子131の発熱に伴う化学的、物理的衝撃から記録素子131の表面を保護する役割を備えている。
このように、機能素子として、予備加熱配線パターン143a、143bのみを配置しても、機能素子の効果が低減することを抑制できる。即ち、レイアウトの効率化によるチップサイズ抑制および設計負荷の低減を行いつつ、発泡時の吐出特性改善の効果を得ることができる。
<<その他の実施形態>>
実施形態2では、第1電極配線パターンを、蛇行した一本のパターンとして配置し、第2電極配線パターンを、櫛歯状に配置し、予備加熱配線パターンを、折り返した櫛歯状に配置する例を説明した。実施形態2の構成において、予備加熱配線パターンを削除した平面レイアウトを採用しても良い。即ち、実施形態1で説明したように、コゲ抑制のみを行う場合であっても、第1電極パターンまたは第2電極パターンの一方を、一本の蛇行形状とし、他方を、櫛歯形状に配置しても良い。このような形態であっても、実施形態1と同様にコゲ抑制の効果は得られる。
10:記録素子基板
11:基板
17a:供給口
17b:回収口
131:記録素子
141a、141b:第1電極配線パターン
142a、142b:第2電極配線パターン
143a、143b:予備加熱配線パターン

Claims (15)

  1. 液体を吐出するための記録素子が第1の方向に配列された複数の記録素子と、外部から液体を流入させるための供給口と、外部に液体を流出させるための回収口と、前記記録素子を駆動するための駆動回路と、を含む記録素子列が、前記第1の方向に交差する第2の方向に少なくとも1つ以上配置されている記録素子列群とを有する記録素子基板であって、
    基板中心に対して点対称となるように配置され前記記録素子と電気的に接続される外部接続端子を有し、
    前記記録素子基板は、前記記録素子列群と、前記外部接続端子とをそれぞれ有する第1の領域および第2の領域を備え、
    前記第1の領域における記録素子列群は、前記第1の領域から前記第2の領域に向かう前記第2の方向に、駆動回路、供給口、記録素子、回収口の順に配置した記録素子列を有し、
    前記第2の領域における記録素子列群は、前記第1の領域から前記第2の領域に向かう前記第2の方向に、供給口、記録素子、回収口、駆動回路の順に配置した記録素子列を有し、
    液体が吐出される吐出口の吐出口面の側を上方向、前記吐出口面の裏面の側を下方向とした場合、前記記録素子基板の積層方向における前記記録素子以下の層では、前記記録素子と前記駆動回路とが、前記吐出口が開口する側から見て、前記基板中心に対して点対称となるように配置され、
    前記記録素子よりも前記積層方向における上の層では、記録素子毎に形成された第1電極を含む保護層パターンと、回収口毎に形成された第2電極を含む保護層パターンとを含む機能素子が配置され、前記第1電極は、前記記録素子の直上に配置され、前記第2電極は、前記回収口の近傍に配置され、
    前記機能素子は、記録素子列毎に少なくとも1種類以上配置され、
    前記機能素子は、前記第1の領域および前記第2の領域のいずれにおいても、前記記録素子よりも前記第2の方向において供給口側または回収口側の少なくとも一方に配置されることを特徴とする記録素子基板。
  2. 前記液体は、前記第1の領域から前記第2の領域に向かう前記第2の方向に流れることを特徴とする請求項1に記載の記録素子基板。
  3. 前記第1電極を含む前記保護層パターンおよび前記第2電極を含む前記保護層パターンは、前記第1の領域および前記第2の領域において、それぞれ前記外部接続端子と電気的に接続され、
    前記第1電極を含む前記保護層パターンおよび前記第2電極を含む前記保護層パターンの少なくとも一方は、櫛歯状に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の記録素子基板。
  4. 前記第1電極を含む前記保護層パターンおよび前記第2電極を含む前記保護層パターンは、前記第1の領域および前記第2の領域において、それぞれ前記外部接続端子と電気的に接続され、
    前記第1電極を含む前記保護層パターンおよび前記第2電極を含む前記保護層パターンの少なくとも一方は、蛇行形状に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の記録素子基板。
  5. 液体の吐出動作の際に、液体に含まれる帯電粒子を前記第1電極から電気的に反発させるように、前記第1電極と前記第2電極との間に電圧が印加されることを特徴とする請求項からのいずれか一項に記載の記録素子基板。
  6. 前記機能素子のうち、前記供給口側に配置された機能素子は、液体の吐出動作の際に液体を予備加熱するための予備加熱配線を含むことを特徴とする請求項からのいずれか一項に記載の記録素子基板。
  7. 前記予備加熱配線は、前記第1の領域および前記第2の領域において、それぞれ前記外部接続端子と電気的に接続され、かつ折り返した櫛歯状に配置されていることを特徴とする請求項に記載の記録素子基板。
  8. 前記記録素子基板の温度を検出するための温度検出素子が、前記記録素子列毎に少なくとも1つ以上配置され、
    前記温度検出素子は、前記第1の領域では、前記第2の方向において前記回収口よりも前記外部接続端子の反対側に配置され、前記第2の領域では、前記第2の方向において前記供給口よりも前記外部接続端子の反対側に配置されていることを特徴とする請求項からのいずれか一項に記載の記録素子基板。
  9. 前記温度検出素子は、前記記録素子よりも下層に配置されていることを特徴とする請求項に記載の記録素子基板。
  10. 積層方向において前記機能素子と前記記録素子との間に絶縁層が設けられていることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の記録素子基板。
  11. 前記吐出口が開口する側は、前記積層方向の上の側であることを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の記録素子基板。
  12. 前記機能素子は導電性の物質の配線パターンで構成されることを特徴とする請求項1から11のいずれか一項に記載の記録素子基板。
  13. 前記配線パターンを形成する導電性の物質は、Ta、Ir、およびAlを含む合金からなることを特徴とする請求項12に記載の記録素子基板。
  14. 請求項1から1のいずれか一項に記載の記録素子基板を備え、
    前記記録素子基板は、前記記録素子を内部に備える圧力室を備え、
    前記圧力室内の液体は当該圧力室の外部との間で循環されることを特徴とする液体吐出ヘッド。
  15. 請求項1から8のいずれか一項に記載の記録素子基板を前記第1の方向に複数備え、
    前記第1の領域の積層方向の下層に設けられた共通供給流路と、
    前記第2の領域の積層方向の下層に設けられた共通回収流路と、
    を有する液体吐出ヘッドと、
    液体を収容するタンクと、
    前記タンク、前記共通供給流路、前記記録素子基板、前記共通回収流路、および前記タンクを通るように液体を循環させる循環手段と、
    を備えていることを特徴とする液体吐出装置。
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