JP7134459B2 - 防舷材の交換方法 - Google Patents

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Description

この発明は防舷材の交換方法に関し、特に船舶が接舷する際に岸壁に設置して用いられる防舷材の交換方法に関するものである。
図36は、従来の防舷材の交換方法に関連する防舷材構造体を示す概略斜視図である。
図を参照して、従来の防舷材構造体72は、船舶の接舷のために岸壁7に設置して用いられるものであって、ゴム材料からなり、開口76が設けられた平面視略台形形状を有して垂直方向に延び、接舷する船舶に当接する受衝部74と、受衝部74に接続され、垂直方向に延びる一対の支衝部77a及び77bとから構成される。
防舷材構造体72の支衝部77aは、ボルト79a~79dを介して岸壁7に固定されている。同様に、防舷材構造体72の支衝部77bは、図示しないボルトを介して岸壁7に固定されている。
図37は、図36で示した防舷材構造体の使用状態を示す概略平面図であって、小型船舶用の防舷材構造体と大型船舶用の防舷材構造体とが交互に隣接して岸壁に設置された状態を示す図である。
図を参照して、いわゆる通常の船舶に対応した小型船舶用の防舷材構造体71aと、防舷材構造体71aの右方側に隣接し、いわゆる大型観光客船舶に対応した大型船舶用の防舷材構造体72aと、防舷材構造体72aの右方側に隣接した小型船舶用の防舷材構造体71bと、防舷材構造体71bの右方側に隣接した大型船舶用の防舷材構造体72bとが各々、岸壁7に固定設置されている。
防舷材構造体71a及び71bは、図36で示した防舷材構造体72と同一構成であるが、防舷材構造体72に比べて全体の大きさを小さくしたものである。防舷材構造体71a及び71bは、その受衝部73a及び73bが岸壁7から第1の距離Lを有するように岸壁7に固定設置されている。
防舷材構造体72a及び72bは、その受衝部74a及び74bが岸壁7から第2の距離Lを有するように岸壁7に固定設置されている。尚、第2の距離Lは、第1の距離Lよりも大きい。
使用に際して、図示しない大型船舶が接舷するとき、大型船舶は、図37に示した二点鎖線において防舷材構造体72a及び72bの受衝部74a及び74bに当接する。
上記のような岸壁7において、図示しない小型船舶が接舷するとき、小型船舶は、図37に示した破線において防舷材構造体71a及び71bの受衝部73a及び73bに当接することになる。しかし、小型船舶は、防舷材構造体71a及び71bの受衝部73a及び73bに当接する前に、防舷材構造体72a及び72bの受衝部74a及び74bに当接してしまう虞があった。そのため、図37で示したような大型船舶用の防舷材構造体72a及び72bが設置されている岸壁7には、小型船舶は接舷できないことがあった。
そこで、上述の課題を解決するものとして、次に示すような岸壁7がある。
図38は、図36で示した防舷材構造体のその他の使用状態を示す概略平面図であって、小型船舶用の防舷材構造体の群と大型船舶用の防舷材構造体の群とが別々に岸壁に設置された状態を示す図である。
図を参照して、小型船舶用の防舷材構造体71aと、防舷材構造体71aの右方側に隣接して小型船舶用の防舷材構造体71bとが各々、岸壁7に固定設置されている。防舷材構造体71bの右方側に隣接して大型船舶用の防舷材構造体72aと、防舷材構造体72aの右方側に隣接して大型船舶用の防舷材構造体72bとが各々、岸壁7に固定設置されている。即ち、小型船舶用の防舷材構造体71a及び71bは岸壁7の左方側に、大型船舶用の防舷材構造体72a及び72bは岸壁7の右方側にそれぞれ群として設置されている。
使用に際して、図示しない小型船舶は、図38で示した破線において防舷材構造体71a及び71bの受衝部73a及び73bに当接するように接舷する。一方、図示しない大型船舶は、図38で示した二点鎖線において防舷材構造体72a及び72bの受衝部74a及び74bに当接するように接舷する。
ここで、小型船舶は、大型船舶用の防舷材構造体72a及び72bを使用することはできない。小型船舶は、大型船舶に比べて、岸壁7に接舷する頻度が高いにも関わらず、防舷材構造体72a及び72bが設置されている岸壁7には接舷できないため、不便が生じていた。
そこで、岸壁7における使用状態に合わせて、防舷材構造体71a、71b、72a及び72bを異なる大きさのものに変更することが考えられる。又、船舶の接舷の繰り返しや経年劣化によって防舷材構造体71a、71b、72a及び72bが損傷する場合もあり得る。そして、それらのような場合、防舷材構造体71a、71b、72a及び72bを、それぞれ適切な大きさのものや新しいものと交換する必要が生ずる。この交換作業は、対象物をクレーン等を介して吊り上げや吊り下げ等して行うことが一般的である。
ここで図36を再度参照して、防舷材構造体72は、上述のように、ボルト79a~79dを介して岸壁7に固定されている。そのため、防舷材構造体72を交換のために取り外す際には、防舷材構造体72をクレーン等で吊り上げる前に、防舷材構造体72の周囲に図示しない足場を組み、その足場上でボルト79a~79dを取り外す必要がある。又、新たな防舷材構造体を取り付ける際にも、防舷材構造体をクレーン等で吊り下げて位置合わせした後、図示しない足場上で再度ボルトで岸壁に固定する必要がある。
これらの工程により、防舷材の交換作業は、手間と時間のかかるものとなっていた。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、防舷材の交換時の作業効率が向上すると共に、防舷材の設置状態の信頼性に影響のない防舷材の交換方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、請求項1記載の発明は、岸壁に固定され互いに対向する一対のガイドに対して、水平面に対し垂直方向に脱着自在に係合する防舷材の交換方法であって、ガイドは、岸壁に固定された平板形状の固定基板と、固定基板の岸壁に沿った方向である水平方向両端部に設けられた互いに対向し垂直方向に延びる一対の隙間と、固定基板に対して隙間を介して配置され垂直方向に延びる保持部と、固定基板及び保持部に接続され垂直方向に延びる支持部とを備え、防舷材は、その水平方向両端部が一対の隙間に入り込んでガイドに係合し、ガイドに係合した防舷材本体をガイドから垂直方向に取り出す第1工程と、新たな防舷材本体をガイドに係合するように取り付ける第2工程とを備え、ガイドは、ガイドの各々の上端の少なくとも一方に脱着自在に取り付けられ、係合した防舷材本体又は新たな防舷材本体の上方への移動を阻止する蓋部を含み、第1工程は、係合した防舷材本体をガイドから取り出す前に蓋部を取り外す工程を含み、第2工程は、新たな防舷材本体をガイドに係合するように取り付けた後に取り外された蓋部を再度取り付ける工程を含み、蓋部は、蓋部を取り付ける際に、ガイドの保持部と係合した防舷材本体又は新たな防舷材本体との隙間に挿入され、支持部に沿う垂直面と下方に先細りな勾配面とを有する楔形状の突出部を備えたものである。
このように構成すると、防舷材本体はガイドを介して岸壁に設置される。又、蓋部が防舷材本体の上方向の移動を抑制する。更に、突出部が防舷材本体の前後方向の揺れを抑制する
請求項記載の発明は、請求項1記載の発明の構成において、ガイドは、垂直方向に延び、ガイドの各々の下端の少なくとも一方に取り付けられ、係合する防舷材本体又は新たな防舷材本体の下方への移動を阻止するストッパーを含むものである。
このように構成すると、防舷材本体の下端の一部がストッパーの一部と当接する。
請求項記載の発明は、請求項1又は請求項記載の発明の構成において、係合した防舷材本体又は新たな防舷材本体は、その下面がガイドの各々の少なくとも一方の上端の少なくとも一部に当接して、係合した防舷材本体又は新たな防舷材本体の下方への移動を阻止する位置固定部を含むものである。
このように構成すると、防舷材本体自体によって下方への移動が阻止される。
請求項記載の発明は、請求項1から請求項のいずれかに記載の発明の構成において、係合した防舷材本体又は新たな防舷材本体は、受衝部と、受衝部に接続される一対の支衝部と、支衝部の各々が一体的に取り付けられる、平板形状を有する基板とからなり、基板の支衝部側の面の一部には、防舷材本体を吊るすための連結部が取り付けられるものである。
このように構成すると、連結部を介しての防舷材本体の吊り上げ及び吊り下げ移動が可能となる。
請求項記載の発明は、請求項1から請求項のいずれかに記載の発明の構成において、防舷材本体は、梯子部と基板とからなるタラップ本体であって、梯子部は、補強用のチェーンを埋め込んだゴム材料からなり、一対の対向する側柱部と、側柱部の各々を横断するように設けられた横段部とを備えるものである。
このように構成すると、状況に応じて防舷材本体とタラップ本体とを入れ替えることができる。
以上説明したように、請求項1記載の発明は、防舷材本体はガイドを介して岸壁に設置されるため、防舷材の交換時の作業効率が向上する。又、蓋部が防舷材本体の上方向の移動を抑制するため、防舷材本体の設置状態の安定性が向上する。更に、突出部が防舷材本体の前後方向の揺れを抑制するため、防舷材本体の設置状態の安定性が更に向上する
請求項記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加えて、防舷材本体の下端の一部がストッパーの一部と当接するため、防舷材本体がガイドの下端から落下しない。
請求項記載の発明は、請求項1又は請求項記載の発明の効果に加えて、防舷材本体自体によって下方への移動が阻止されるため、防舷材本体の取付け状態の信頼性が向上する。
請求項記載の発明は、請求項1から請求項のいずれかに記載の発明の効果に加えて、連結部を介しての防舷材本体の吊り上げ及び吊り下げ移動が可能となるため、防舷材の交換時の作業効率が向上する。
請求項記載の発明は、請求項1から請求項のいずれかに記載の発明の効果に加えて、状況に応じて防舷材本体とタラップ本体とを入れ替えることができるため、岸壁の使用態様が拡大する。
この発明の第1の実施の形態による防舷材の交換方法に関連する防舷材構造体の使用状態を示す概略平面図であって、小型船舶用の防舷材構造体とこの発明の防舷材構造体とが交互に隣接して岸壁に設置された状態を示す図であり、図37に対応した図である。 この発明の第1の実施の形態による防舷材の交換方法に関連する防舷材構造体を示す概略正面図である。 図2で示した防舷材構造体の概略底面図である。 図2で示した防舷材構造体の概略右側面図である。 図2で示したV-Vラインから見た概略断面図である。 図2で示した防舷材構造体のガイドの概略正面図である。 図6で示したガイドの概略底面図である。 図6で示したガイドの概略右側面図である。 図6で示したIX-IXラインから見た概略断面図である。 図2で示した防舷材構造体の防舷材本体の概略正面図である。 図10で示した防舷材本体の概略底面図である。 図10で示した防舷材本体の概略右側面図である。 図10で示したXIII-XIIIラインから見た概略断面図である。 この発明の第2の実施の形態による防舷材の交換方法に関連する防舷材構造体の防舷材本体を示す概略正面図であって、図10に対応した図である。 図14で示した防舷材本体の概略右側面図であって、図12に対応した図である。 図14で示したXVI-XVIラインから見た概略断面図であって、図13に対応した図である。 この発明の第3の実施の形態による防舷材の交換方法に関連する防舷材構造体の防舷材本体を示す概略正面図であって、図10に対応した図である。 図17で示した防舷材本体の概略右側面図であって、図12に対応した図である。 図17で示したXIX-XIXラインから見た概略断面図であって、図13に対応した図である。 この発明の第4の実施の形態による防舷材の交換方法に関連する防舷材構造体を示す概略正面図であって、図2に対応した図である。 図20で示した防舷材構造体の概略平面図である。 図20で示した防舷材構造体の概略右側面図であって、図4に対応した図である。 図20で示したXXIII-XXIIIラインから見た概略断面図である。 図20で示した防舷材構造体の防舷材本体を示す概略正面図であって、図10に対応した図である。 図24で示したXXV-XXVラインから見た概略断面図であって、図23に対応した図である。 この発明の第5の実施の形態による防舷材の交換方法に関連する防舷材構造体を示す概略正面図であって、図2に対応した図である。 図26で示した防舷材構造体の概略平面図であって、図21に対応した図である。 図26で示したXXVIII-XXVIIIラインから見た概略断面図であって、図23に対応した図である。 この発明の第6の実施の形態による防舷材の交換方法に関連する防舷材構造体のガイドの設置状態を示す概略斜視図である。 この発明の第6の実施の形態による防舷材の交換方法に関連する防舷材構造体を示す概略正面図であって、図2に対応した図である。 図30で示した防舷材構造体の概略平面図である。 この発明の第6の実施の形態による防舷材の交換方法に関連する防舷材構造体のガイドと第1の実施の形態によるガイドとを並設した状態を示す図である。 この発明の第7の実施の形態による防舷材の交換方法に関連する防舷材構造体のタラップ本体を示す概略正面図であって、図10に対応した図である。 この発明の第7の実施の形態による防舷材の交換方法に関連する防舷材構造体に相当するタラップ構造体を示す概略正面図であって、図2に対応した図である。 図34で示したストッパーを取り外した際の、タラップ構造体の位置の変化を示す概略正面図である。 従来の防舷材の交換方法に関連する防舷材構造体を示す概略斜視図である。 図36で示した防舷材構造体の使用状態を示す概略平面図であって、小型船舶用の防舷材構造体と大型船舶用の防舷材構造体とが交互に隣接して岸壁に設置された状態を示す図である。 図36で示した防舷材構造体のその他の使用状態を示す概略平面図であって、小型船舶用の防舷材構造体の群と大型船舶用の防舷材構造体の群とが別々に岸壁に設置された状態を示す図である。
図1は、この発明の第1の実施の形態による防舷材の交換方法に関連する防舷材構造体の使用状態を示す概略平面図であって、小型船舶用の防舷材構造体とこの発明の防舷材構造体とが交互に隣接して岸壁に設置された状態を示す図であり、図37に対応した図である。
尚、小型船舶用の防舷材構造体71a及び71bは、図37で示した従来の小型船舶用の防舷材構造体71a及び71bと同一である。ここでは、説明を繰り返さない。
図1の(1)を参照して、第1の防舷材構造体である、いわゆる通常の船舶に対応した小型船舶用の防舷材構造体71aと、第2の防舷材構造体である、防舷材構造体71aの右方側に隣接し、いわゆる大型観光客船舶に対応した大型船舶用の防舷材構造体11aと、防舷材構造体11aの右方側に隣接した小型船舶用の防舷材構造体71bと、防舷材構造体71bの右方側に隣接した大型船舶用の防舷材構造体11bとが各々、岸壁7に固定設置されている。
防舷材構造体71a及び71bは、その受衝部73a及び73bが岸壁7から第1の距離Lを有するように岸壁7に固定設置されている。
防舷材構造体11a及び11bは、後述する、その受衝部43a及び43bが岸壁7から第2の距離Lを有するように岸壁7に固定設置されている。尚、第2の距離Lは、第1の距離Lよりも大きい。又、防舷材構造体11a及び11bの受衝部43a(後述する防舷材本体41a)及び43b(後述する防舷材本体41b)は、後述するガイド21a~21dに脱着自在に取り付けられている。
後述する防舷材構造体11a及び11bのガイド21a~21dは、岸壁7から第3の距離Lを有するように岸壁7に固定設置されている。尚、第3の距離Lは、第1の距離Lよりも小さい。このように構成した理由については後述する。
使用に際して、図示しない大型船舶が接舷するとき、大型船舶は、図1の(1)に示した二点鎖線において防舷材構造体11a及び11bの受衝部43a及び43bに当接する。
図1の(2)を参照して、図1の(1)において、後述する防舷材構造体11aの防舷材本体41aを、ガイド21a及び21bから取り外した状態である。又、図1の(1)において、防舷材構造体11bの受衝部43bを、防舷材構造体11cの受衝部43cに置き換えた状態である。尚、防舷材構造体11cは、その受衝部43cが岸壁7から第1の距離Lを有するように岸壁7に固定設置されている。
使用に際して、図示しない小型船舶は、図1の(2)に示した破線において防舷材構造体71a及び71bの受衝部73a及び73bと、防舷材構造体11cの受衝部43cとに、当接することになる。このとき、防舷材構造体11a及び11cのガイド21a~21dは、第1の距離Lよりも小さい第3の距離Lを岸壁7から有しているので、小型船舶がガイド21a~21dに当接する虞はない。
よって、大型船舶が接舷する際には、図1の(1)で示した状態に第2の防舷材構造体である防舷材構造体11a及び11bを岸壁7に設置して、通常の小型船舶が接舷する際には、図1の(2)で示した状態に、防舷材構造体11a及び11cを変更することで対応できる。従って、第2の防舷材構造体である、第1の距離Lよりも大きい第2の距離Lを有する防舷材構造体11aの受衝部43a(防舷材本体41a)は、岸壁7に取り付けられたガイド21a及び21bから取り外すことができるため、接舷する船舶の大きさ等に応じて、適切な防舷材構造体を選択できると共に、岸壁7の使用態様が拡大する。
図2は、この発明の第1の実施の形態による防舷材の交換方法に関連する防舷材構造体を示す概略正面図であり、図3は、図2で示した防舷材構造体の概略底面図であり、図4は、図2で示した防舷材構造体の概略右側面図であり、図5は、図2で示したV-Vラインから見た概略断面図である。
これらの図を参照して、防舷材構造体11は、船舶の接舷のために図1で示した岸壁7に設置して用いられるものであって、垂直方向に延び、岸壁7に固定された対向する一対のガイド21a及び21bと、ガイド21a及び21bに対して垂直方向に脱着自在に係合する防舷材本体41とから構成される。
このように構成することにより、防舷材構造体11の防舷材本体41をガイド21a及び21bから垂直方向に取り外すことができるため、接舷する船舶の大きさ等に応じた図1で示した岸壁7の使用態様が拡大する。
ここで、防舷材構造体11のガイド21a及び21bの詳細について説明する。
図6は、図2で示した防舷材構造体のガイドの概略正面図であり、図7は、図6で示したガイドの概略底面図であり、図8は、図6で示したガイドの概略右側面図であり、図9は、図6で示したIX-IXラインから見た概略断面図である。
これらの図を参照して、防舷材構造体11のガイド21a及び21bの各々は、図示しないボルト等を通すための開口28a~28fが形成され、図1で示した岸壁7に固定設置される平板形状の固定基板27と、固定基板27(岸壁7)に対して隙間22a及び22bを介して配置され、垂直方向に延びる保持部23a及び23bと、その一方端部が保持部23a及び23bに接続され、その他方端部が固定基板27に接続され、垂直方向に延びる支持部25a及び25bと、固定基板27と保持部23a及び23bの各々と支持部25a及び25bの各々とを固定接続する連結部26a~26jと、保持部23a及び23bの下端と支持部25a及び25bの下端とに取り付けられ、図2で示した係合した防舷材本体41の下方への移動を阻止する、水平方向に延びるストッパー31と、ストッパー31の下部と固定基板27とを固定接続する連結部32a~32gとから構成される。尚、図9を参照して、隙間22a及び22bの各々は、互いに対向するように設けられる。
このように構成することにより、図2を参照して、防舷材構造体11の防舷材本体41が、上方から矢印で示した方向にガイド21a及び21bに対して脱着自在に係合できる。又、防舷材構造体11の防舷材本体41の下端の一部がストッパー31の上端の一部に当接するため、防舷材本体41がガイド21a及び21bの下端から落下しない。
次に、防舷材構造体11の防舷材本体41の詳細について説明する。
図10は、図2で示した防舷材構造体の防舷材本体の概略正面図であり、図11は、図10で示した防舷材本体の概略底面図であり、図12は、図10で示した防舷材本体の概略右側面図であり、図13は、図10で示したXIII-XIIIラインから見た概略断面図である。
これらの図を参照して、防舷材構造体11の防舷材本体41は、ゴム材料等からなり、開口44が設けられた平面視略台形形状を有して垂直方向に延び、接舷する船舶に当接する受衝部43と、受衝部43に接続され、その内部に鉄板等からなる平板部48a及び48bを有して垂直方向に延びる一対の支衝部47a及び47bとから構成される。
図12を参照して、防舷材構造体11の防舷材本体41の水平方向の長さは、図1で示した第2の距離Lであり、防舷材構造体11の防舷材本体41の垂直方向の長さは、Hである。これらL及びHは、接舷する船舶の大きさ等に応じて所望の値となるように決められる。よって、これらL及びHが異なる防舷材本体41をあらかじめ複数用意しておき、船舶の大きさ等に応じて、防舷材本体41をガイド21a及び21bから図2で示した矢印とは反対方向に取り外した後、所望の防舷材本体を入れ替えることで、適宜対応することができる。従って、接舷する船舶の大きさ等に応じて適切な防舷材構造体を選択できるようになる。この防舷材本体の交換方法の具体的な工程については後述する。
使用に際して、図5を参照して、防舷材構造体11の防舷材本体41の支衝部47a及び47bの一部が、ガイド21a及び21bの隙間22a及び22bを介してガイド21a及び21bに係合するように脱着自在に設置される。
以上、この実施の形態による防舷材の交換方法に関連する防舷材構造体11は、上述したように構成されているが、防舷材の交換方法は具体的には以下のような工程となる。ここでは、図1の(1)における防舷材構造体11bの受衝部43b(防舷材本体41b)を、図1の(2)における防舷材構造体11cの受衝部43c(防舷材本体41c)に入れ替えることに当てはめて説明する。又、以降の他の実施の形態においても、防舷材本体41bを防舷材本体41cに入れ替えることに当てはめて説明する。
図1から図4を再度参照して、上述したように、防舷材構造体11bは、岸壁7に固定され、互いに対向する一対のガイドであるガイド21a及び21bに対して垂直方向に脱着自在に係合する防舷材本体である防舷材本体41bが取り付けられている。又、ガイド21a及び21bは垂直方向に延びると共に、その下端には水平方向に延びるストッパー31が取り付けられており、防舷材本体41bの下方への移動を阻止している。
まず、防舷材本体41bを取り出す第1工程として、図示しないクレーン等から延びる図示しないワイヤー等を、防舷材本体41bの開口44bの内側と受衝部43bの外側の上端から下端までを垂直方向に通るようにして、輪のようにして取り付ける。その後、クレーン等により防舷材本体41bを吊り上げて、ガイド21a及び21bから図2の矢印で示した方向の逆方向に引き抜くようにして取り出す。
この際、防舷材本体41bはボルト等で岸壁7に直接固定されていないため、従来の防舷材の交換方法のように、足場を組み、その上でボルト等を取り外すは必要ない。
次に、新たな防舷材本体である防舷材本体41cを取り付ける第2工程として、防舷材本体41bを取り外した後は、防舷材本体41cを防舷材本体41bと同様にクレーン等を介して吊り下げて、ガイド21a及び21bの上方から図2の矢印で示した方向に差し込み、ガイド21a及び21bに係合するように取り付ける。この時に、ガイド21c及び21bと防舷材本体41cとの滑りをよくするために、図示しない水や潤滑剤を用いても良い。防舷材本体41cは、その下端がガイド21a及び21bのストッパー31の上端に当接するまで降下し、ストッパー31によって防舷材本体41cのそれ以上の下方への移動が阻止される。
この際、防舷材本体41cは、ガイド21a及び21bによって取付け位置が予め決まっているので、取付け時に位置合わせを再度行う必要はない。又、防舷材本体41cは、ガイド21a及び21bを介して岸壁に係合するため、足場の上でボルト等で固定する必要もない。
最後に、防舷材本体43cに取り付けたワイヤー等を取り外して、防舷材の交換は完了する。
このように構成すると、防舷材本体41b及び41cはガイド21a及び21bを介して岸壁7に設置されるため、足場の設置や固定用のボルトの取り外し及び取り付け等の工程が不要となり、防舷材の交換時の作業効率が向上する。又、防舷材本体41b及び41cの下端の一部がストッパー31の一部と当接するため、防舷材本体41b及び41cがガイド21a及び21bの下端から落下しない。
図14は、この発明の第2の実施の形態による防舷材の交換方法に関連する防舷材構造体の防舷材本体を示す概略正面図であって、図10に対応した図であり、図15は、図14で示した防舷材本体の概略右側面図であって、図12に対応した図であり、図16は、図14で示したXVI-XVIラインから見た概略断面図であって、図13に対応した図である。
尚、この第2の実施の形態による防舷材の交換方法に関連する防舷材構造体12は、図2で示した第1の実施の形態による防舷材の交換方法に関連する防舷材構造体11と基本的な構成は同一である。ここでは、その相違点を中心に説明する。
これらの図を参照して、防舷材構造体12の防舷材本体41は、受衝部43と、後述するスタッドボルト54a~54fと係合する開口49a~49fが形成された支衝部47a及び47bと、スタッドボルト54a~54fが設置され、防錆性を有するステンレス鋼板等からなる平板形状を有する基板53とから構成される。
又、基板53の支衝部47a及び47b側の面の上部には、金属製の丸棒等をコの字形状に折り曲げる等して形成した、防舷材本体41を吊るすための一対の連結部56a及び56bが、横並びで取り付けられている。
防舷材構造体12の支衝部47a及び47bは、ナット55a~55fと螺合したスタッドボルト54a~54fを介して基板53に当接して一体的に取り付けられている。
使用に際して、図5と同様にして、防舷材構造体12の防舷材本体41の支衝部47a及び47bの一部と基板53の一部とが、ガイド21a及び21bの隙間22a及び22bを介してガイド21a及び21bに係合するように脱着自在に設置される。
従って、防舷材構造体12の防舷材本体41の支衝部47a及び47bの一部が基板53の一部によって固定されるため、防舷材構造体12のガイド21a及び21bへの設置が容易となる。
以上のように、この実施の形態による防舷材の交換方法に関連する防舷材構造体12は構成されているが、防舷材の交換方法は以下のような工程となる。
尚、この実施の形態の防舷材の交換方法の基本的な工程は第1の実施の形態と同様であるため、ここでは相違点を中心に説明する。
図1及び図14から図16を再度参照して、第1の実施の形態では、防舷材本体41bを取り出す第1工程と、防舷材本体41cを取り付ける第2工程とのいずれにおいても、防舷材本体41b及び41cの吊り上げ及び吊り下げを行うために、図示しないワイヤー等を防舷材本体41b及び41cの開口44bの内側と受衝部43bの外側の上端から下端までを垂直方向に通るようにして、輪のようにして取り付けていた。しかしながら、この実施の形態では、防舷材本体41b及び41cはそれぞれ、連結部56a及び56bを備えた基板53と固定されている。これにより、第1工程及び第2工程のいずれにおいても、図示しないワイヤー等を防舷材本体41b及び41cの連結部56a及び56bの各々に連結させて、基板53ごと吊り上げ及び吊り下げを行うことができる。
従って、連結部56a及び56bを介しての防舷材本体41b及び41cの吊り上げ及び吊り下げ移動が可能となるため、ワイヤー等の連結作業が容易となり、防舷材の交換時の作業効率が向上する。又、連結部56a及び56bは基板53の支衝部47a及び47b側の面の上部に取り付けられているため、潮位が高い状態でも防舷材の交換が容易となる。
図17は、この発明の第3の実施の形態による防舷材の交換方法に関連する防舷材構造体の防舷材本体を示す概略正面図であって、図10に対応した図であり、図18は、図17で示した防舷材本体の概略右側面図であって、図12に対応した図であり、図19は、図17で示したXIX-XIXラインから見た概略断面図であって、図13に対応した図である。
尚、この第3の実施の形態による防舷材の交換方法に関連する防舷材構造体13は、図14で示した第2の実施の形態による防舷材の交換方法に関連する防舷材構造体12と基本的な構成は同一である。ここでは、その相違点を中心に説明する。
これらの図を参照して、防舷材構造体13の防舷材本体41の支衝部47a及び47bは、その内部において平板部48a及び48bを有していない。又、防舷材構造体13の支衝部47a及び47bは、図14で示した防舷材構造体12において、正面視左右外方側の端部がなくなって短くなり、左右外方側の端部には基板53のみがある。防舷材構造体13の支衝部47a及び47bは、基板53に接着剤等によって一体化して取り付けられている。
使用に際して、図5と同様にして、防舷材構造体13の防舷材本体41の基板53の一部が、ガイド21a及び21bの隙間22a及び22bを介してガイド21a及び21bに係合するように脱着自在に設置される。
従って、防舷材構造体13の防舷材本体41が基板53の一部によって固定されるため、防舷材構造体13のガイド21a及び21bへの設置が容易となる。
又、防舷材構造体13の防舷材本体41の支衝部47a及び47bを介して基板53に取り付けられる受衝部43は、図14で示した平面視略台形形状以外であっても良く、例えば円錐台形状等のように様々な形状に適用できるため、防舷材構造体13のバリエーションが増加する。
以上のように、この実施の形態による防舷材の交換方法に関連する防舷材構造体13は構成されているが、防舷材の交換方法は以下のような工程となる。
図1及び図17から図19を再度参照して、この実施の形態の防舷材本体41b及び41cは、支衝部47a及び47bを有しない点や基板53への取り付け方において第2の実施の形態のものとは相違するものの、基板53の支衝部47a及び47b側の面の上部には、金属製の丸棒等をコの字形状に折り曲げる等して形成した、防舷材本体41を吊るすための一対の連結部56a及び56bが、横並びで取り付けられている。
そのため、この実施の形態による防舷材の交換方法は、防舷材本体41bを取り出す第1工程と、防舷材本体41cを取り付ける第2工程とのいずれにおいても、第2の実施の形態と同様となる。
従って、連結部56a及び56bを介しての防舷材本体41b及び41cの吊り上げ及び吊り下げ移動が可能となるため、図示しないワイヤー等の連結作業が容易となり、防舷材の交換時の作業効率が向上する。又、連結部56a及び56bは基板53の支衝部47a及び47b側の面の上部に取り付けられているため、潮位が高い状態でも防舷材の交換が容易となる。
図20は、この発明の第4の実施の形態による防舷材の交換方法に関連する防舷材構造体を示す概略正面図であって、図2に対応した図であり、図21は、図20で示した防舷材構造体の概略平面図であり、図22は、図20で示した防舷材構造体の概略右側面図であって、図4に対応した図であり、図23は、図20で示したXXIII-XXIIIラインから見た概略断面図であり、図24は、図20で示した防舷材構造体の防舷材本体を示す概略正面図であって、図10に対応した図であり、図25は、図24で示したXXV-XXVラインから見た概略断面図であって、図23に対応した図である。
尚、この第4の実施の形態による防舷材の交換方法に関連する防舷材構造体14は、図2で示した第1の実施の形態による防舷材の交換方法に関連する防舷材構造体11と基本的な構成は同一である。ここでは、その相違点を中心に説明する。
これらの図を参照して、防舷材構造体14のガイド21a及び21bは、図2で示した防舷材構造体11のストッパー31を有していない。図24及び図25を参照して、防舷材構造体14の防舷材本体41の支衝部47a及び47bは、その上端の一部に接続された位置固定部50a及び50bを有している。支衝部47a及び47bの内部の平板部48a及び48bの上端と、位置固定部50a及び50bの内部の平板部51a及び51bとは固定接続されている。位置固定部50a及び50bの下面は、ガイド21a及び21bの上端の一部に当接している。尚、位置固定部50a及び50bは、防舷材構造体14の支衝部47a及び47bの上端以外の例えば中央位置等で接続されても良く、防舷材構造体14の防舷材本体41における接続位置を変えることで、防舷材本体41の垂直方向における位置を調整できる。
従って、防舷材構造体14の防舷材本体41は、位置固定部50a及び50bによって下方への移動が阻止されるため、防舷材構造体14を垂直方向において所望の位置に設置できる。
以上のように、この実施の形態による防舷材の交換方法に関連する防舷材構造体14は構成されているが、防舷材の交換方法は以下のような工程となる。
尚、この実施の形態の防舷材の交換方法の基本的な工程は第1の実施の形態と同様であるため、ここでは相違点を中心に説明する。
図1、図2及び図20から図25を再度参照して、第1の実施の形態では、防舷材本体41bを取り出す第1工程と、防舷材本体41cを取り付ける第2工程とのいずれにおいても、防舷材本体41b及び41cの下方への移動を阻止するために、ガイド21a及び21bにストッパー31が設けられていた。しかしながら、この実施の形態では、ストッパー31を有しない代わりに防舷材本体41b及び41cの上端にはそれぞれ、位置固定部50a及び50bが取り付けられている。これにより、第1工程及び第2工程のいずれにおいても、防舷材本体41b及び41cに取り付けられた位置固定部50a及び50bの下面が、ガイド21a及び21bの上端の一部に当接し、防舷材本体41b及び41cはそれ以上下方へは移動しないことになる。
従って、防舷材本体41b及び41c自体によって下方への移動が阻止されるため、防舷材本体41b及び41cの取付け状態の信頼性が向上する。
図26は、この発明の第5の実施の形態による防舷材の交換方法に関連する防舷材構造体を示す概略正面図であって、図2に対応した図であり、図27は、図26で示した防舷材構造体の概略平面図であって、図21に対応した図であり、図28は、図26で示したXXVIII-XXVIIIラインから見た概略断面図であって、図23に対応した図である。
尚、この第5の実施の形態による防舷材の交換方法に関連する防舷材構造体15は、図2で示した第1の実施の形態による防舷材の交換方法に関連する防舷材構造体11と基本的な構成は同一である。ここでは、その相違点を中心に説明する。
これらの図を参照して、防舷材構造体15のガイド21a及び21bは、ガイド21a及び21bの上端に脱着自在に取り付けられる平板形状を有して、係合した防舷材本体41の上方への移動を阻止する蓋部35を備えている。蓋部35は、ボルト36a及び36bを介して矢印の方向に、ガイド21a及び21bの連結部26a及び26fに取り付けられる。
従って、係合した防舷材本体41が上方に移動したときに、防舷材本体41の上端の一部が蓋部35の下面の一部に当接するため、防舷材構造体15の防舷材本体41が不用意にガイド21a及び21bから外れない。
又、蓋部35は、蓋部35を取り付ける際に、ガイド21a及び21bと係合した防舷材本体41との隙間22a及び22bに挿入される、楔形状の突出部37a及び37bを備えている。このように構成した理由については後述する。
以上のように、この実施の形態による防舷材の交換方法に関連する防舷材構造体15は構成されているが、防舷材の交換方法は以下のような工程となる。
尚、この実施の形態の防舷材の交換方法の基本的な工程は第1の実施の形態と同様であるため、ここでは相違点を中心に説明する。
図1及び図26から図28を再度参照して、防舷材本体41bを取り出す第1工程には、防舷材本体41bをガイド21a及び21bから取り出す前に、ボルト36a及び36bを図26の二点鎖線の矢印で示す方向とは逆方向に取り外して蓋部35を図26の実線の矢印で示す方向とは逆方向に取り外す工程が含まれる。この時、蓋部35に備えられ、ガイド21a及び21bと防舷材本体41cとの隙間22a及び22bに挿入されていた突出部37a及び37bは蓋部35と共に外れる。
その後、第1の実施の形態と同様に防舷材本体41bを取り出し、新たな防舷材本体41cを取り付ける。
又、この防舷材本体41cを取り付ける第2工程には、防舷材本体41cをガイド21a及び21bに係合するように取り付けた後に、取り外された蓋部35を図26の実線の矢印で示す方向に再度取り付ける工程が含まれる。その際には、蓋部35に備えられた突出部37a及び37bが、ガイド21a及び21bと新たな防舷材本体41cとの隙間22a及び22bにそれぞれ挿入される。その後、ボルト36a及び36bを図26の二点鎖線の矢印で示す方向に取り付けて固定する。
従って、蓋部35が防舷材本体41b及び41cの上方向の移動を抑制するため、防舷材本体41b及び41cの設置状態の安定性が向上する。又、突出部37a及び37bが防舷材本体41b及び41cの前後方向の揺れを抑制するため、防舷材本体41b及び41cの設置状態の安定性が更に向上する。
図29は、この発明の第6の実施の形態による防舷材の交換方法に関連する防舷材構造体のガイドの設置状態を示す概略斜視図である。
図を参照して、この実施の形態による防舷材の交換方法に関連する防舷材構造体16のガイド61a及び61bは、各々の断面がコの字形状に形成されている。岸壁7には、窪み部9が壁面8a側に開放されるように略凹形状に形成されている。ガイド61a及び61bの隙間64a及び64bは、互いに対向するように窪み部9の側壁に沿うように図示しないボルト等によって取り付けられている。その際、ガイド61a及び61bの各々の外面62a及び62bは、岸壁7の壁面8aに整列するように、又、ガイド61a及び61bの内面63a及び63bは、岸壁7(窪み部9)の壁面8bと整列するように取り付けられる。
このように構成すると、窪み部9の壁面8bが図2で示す第1の実施の形態の固定基板27に相当するものとなる。又、窪み部9の底面10が図2で示す第1の実施の形態のストッパー31に相当するものとなる。
図30は、この発明の第6の実施の形態による防舷材の交換方法に関連する防舷材構造体を示す概略正面図であって、図2に対応した図であり、図31は、図30で示した防舷材構造体の概略平面図である。
尚、この第6の実施の形態による防舷材の交換方法に関連する防舷材構造体16は、図2で示した第1の実施の形態による防舷材の交換方法に関連する防舷材構造体11と基本的な構成は同一である。ここでは、その相違点を中心に説明する。
これらの図を参照して、防舷材構造体16の使用に際しては、第1の実施の形態と同様の構成を有する防舷材本体41を、第1の実施の形態と同様に、ガイド61a及び61bの上方から、図30の矢印が示す方向に差し込むようにして取り付ける。
すると、ガイド61a及び61bとによって形成される隙間64a及び64bに防舷材本体41の支衝部47a及び47bの一部がそれぞれ挿入される状態となる。又、窪み部9の底面10により、防舷材本体41の下方への移動が阻止される。
以上のように、この実施の形態による防舷材の交換方法に関連する防舷材構造体16は構成されているが、防舷材の交換方法は第1の実施の形態によるものと同様の工程となるため、ここでは説明を省略する。
図32は、この発明の第6の実施の形態による防舷材の交換方法に関連する防舷材構造体のガイドと第1の実施の形態によるガイドとを並設した状態を示す図である。
第1の実施の形態によるガイド21a及び21bは、岸壁7の壁面8aに窪み部等を設けることなく設置されている。そのため、岸壁7からガイド21a及び21bまでの第3の距離Lの分、岸壁7から突出している。一方、この実施の形態によるガイド61a及び61bは、上述したように、ガイド61a及び61bの各々の外面62a及び62bが、岸壁7の壁面8aに整列するように設置されている。そのため、ガイド61a及び61bは、壁面8aから突出しない。
従って、防舷材本体を外していた場合でも、図示しない船舶や水上の浮遊物等がガイド61a及び61bに接触しにくくなるため、接触の衝撃によるガイド61a及び61bの変形を抑制できる。
又、断面コの字形状のガイド61a及び61bのみが、岸壁7の窪み部9に直接取り付けられることで、例えば、図2から図4で示す第1の実施の形態によるガイド21a及び21bのように、固定基板27と保持部23a及び23bの各々と支持部25a及び25bの各々とを固定接続する連結部26a~26jに相当するものは設けられていない。そのため、ガイド61a及び61bを構成する部材が他の実施の形態の物に比べて少なくて済み、軽量化につながると共にコスト的に有利になる。
図33は、この発明の第7の実施の形態による防舷材の交換方法に関連する防舷材構造体のタラップ本体を示す概略正面図であって、図10に対応した図であり、図34は、この発明の第7の実施の形態による防舷材の交換方法に関連する防舷材構造体に相当するタラップ構造体を示す概略正面図であって、図2に対応した図である。
これらの図を参照して、この実施の形態による防舷材構造体17(タラップ構造体65)は、第1の実施の形態による防舷材本体41をタラップ本体66に置き換えたものである。ここでは相違点を中心に説明する。
タラップ本体66は、梯子部67と基板53とからなり、梯子部67は補強用のチェーン等を埋め込んだゴム材料等からなり、一対の対向する側柱部68a及び68bと、側柱部68a及び68bの各々に対して垂直方向に横段部69a~69cが溶接等により接続されている。このように組み合わされた梯子部67は、基板53に一体的に固定されている。この固定の際は、第2の実施の形態のように、ナットと螺合したスタッドボルトを介して固定しても良いし、第3の実施の形態のように、接着剤等で固定しても良い。
以上のように、この実施の形態による防舷材の交換方法に関連する防舷材構造体17(タラップ構造体65)は構成されているが、防舷材の交換方法は以下のような工程となる。
尚、この実施の形態の防舷材の交換方法の基本的な工程は第1の実施の形態と同様であるため、ここでは相違点を中心に説明する。
図1、図33及び図34を再度参照して、この実施の形態では、防舷材本体41bを防舷材本体41cではなく、タラップ本体66に入れ替えるものである。
そこで、係合した防舷材本体を取り出す第1工程は、第1の実施の形態と同様である。
次に、新たな防舷材本体に相当するタラップ本体66を取り付ける第2工程においては、タラップ本体66の横段部69a~69cに図示しないクレーン等のワイヤーを取り付ける。それをクレーン等で吊り下げ移動し、ガイドの上方から図34の矢印が示す方向にタラップ本体66を差し込むようにして取り付ける。
従って、状況に応じて防舷材本体41bとタラップ本体66とを入れ替えることができるため、岸壁の使用態様が拡大する。
図35は、図34で示したストッパーを取り外した際の、タラップ構造体の位置の変化を示す概略正面図である。
図を参照して、通常時においては、タラップ構造体65を設けておくと岸壁から転落した時等の救助等において有効であるが、図示しない水中に身を潜めた不審者がタラップ構造体65を介して上陸してくることも考えられる。そのような緊急時に備えて、ガイド21a及び21bのストッパー31及び連結部32a~32cを図の破線の矢印が示すように取り外すことができる機構(図示せず)を組み込んでおけば良い。この機構を作動させると、タラップ本体66は、下方への移動を阻止するものがなくなるため、垂直下方(図の実線の矢印が示す方向)へ移動を開始し、タラップ本体66はガイドから外れ、図示しない水中に落ちることになる。これにより不審者がタラップ構造体65を介して上陸してくる虞を低減することができる。
尚、上記の各実施の形態では、防舷材構造体のガイドは、特定の形状を有すると共に、垂直方向に設置されるものであったが、岸壁に固定されて対向するものであれば、他の形状であっても良い。又、ガイドの各々が垂直方向でなく、例えば下方に向かって互いに近づく方向に傾斜するように設置するようにしても良い。その場合は、ストッパーがなくとも、防舷材本体の下方への移動が阻止される。
又、上記の各実施の形態では、防舷材構造体のガイドは、特定の形状を有するものであったが、垂直方向に延び、岸壁に固定されて対向するものであれば、それ以外の形状であっても良い。
更に、上記の第1、第2、第3、第5及び第7の実施の形態の各々では、防舷材構造体のガイドは、特定位置に取り付けられたストッパーを有するものであったが、ガイドの各々の下端の少なくとも一方に取り付けられ、係合した防舷材本体の下方への移動を阻止するものであれば、それ以外の位置に取り付けられていても良い。又は、ストッパーはなくても良い。
更に、上記の各実施の形態では、防舷材構造体の防舷材本体又はそれに相当するタラップ本体は、特定材質及び特定形状を有するものであったが、ガイドに対して垂直方向に脱着自在に係合するものであれば、それ以外の材質及び形状を有するものであっても良い。
更に、上記の第2、第3及び第7の実施の形態の各々では、基板は、特定材質を有するものであったが、例えば防錆性を有する溶融亜鉛メッキが施された鉄板や合成樹脂板等のように、それ以外の材質を有するものであっても良い。
更に、上記の第2及び第3の実施の形態の各々では、基板は、特定形状を有するものであったが、支衝部が取り付けられ、平板形状を有するものであれば、それ以外の形状であっても良い。
更に、上記の第3の実施の形態では、防舷材本体は、特定形状を有するものであったが、例えば円錐台のように、それ以外の形状であっても良い。
更に、上記の第3の実施の形態では、防舷材本体は、1個のみが基板に取り付けられたものであったが、複数個が基板に取り付けられたものであっても良い。又、その場合、防舷材本体の各々は、異なる形状であっても良い。
更に上記の第2及び第3の実施の形態では防舷材本体の連結部は、特定形状を有するものであり、特定位置に取り付けられるものであったが、基板に設置され、防舷材本体の吊り上げ及び吊り下げ移動が可能なようにクレーン等への連結が可能なものであれば、他の形状を有するものや他の位置に取り付けられるものであっても良い。例えば、アイボルト等を採用しても良い。
更に、上記の第4の実施の形態では、防舷材本体は、特定位置に接続された位置固定部を含むものであったが、位置固定部の下面がガイドの各々の少なくとも一方の上端の少なくとも一部に当接するものであれば、それ以外の位置に接続されていても良い。
更に、上記の第5の実施の形態では、防舷材構造体のガイドは、特定位置に取り付けられた蓋部を含むものであったが、ガイドの各々の上端の少なくとも一方に脱着自在に取り付けられ、係合した防舷材本体又は新たな防舷材本体の上方への移動を阻止するものであれば、それ以外の位置に取り付けられていても良い。
更に、上記の第5の実施の形態では、蓋部に取り付けられた突出部は、特定形状を有するものであったが、蓋部を取り付ける際に、ガイドと係合した防舷材本体又は新たな防舷材本体との隙間に挿入され、係合した防舷材本体又は新たな防舷材本体の前後への移動を抑制するものであれば、それ以外の形状であっても良い。
更に、上記の第6の実施の形態では、防舷材構造体のガイド及び窪み部は特定形状を有するものであったが、ガイドの外面が岸壁の壁面に整列するように設置され、防舷材本体を係合することができるものであれば、他の形状であっても良い。
更に、上記の第7の実施の形態では、タラップ本体の基板は、特定形状を有するものであったが、梯子部が取り付けられ、平板形状を有するものであれば、それ以外の形状であっても良い。
更に、上記の各実施の形態では、岸壁構造体は、特定数の第1の防舷材構造体と第2の防舷材構造体とからなるものであったが、岸壁に設置されて第1の防舷材構造体と隣接する第2の防舷材構造体を含むものであれば、それ以外の数や配置からなるものであっても良い。
更に、上記の各実施の形態では、岸壁構造体の第2の防舷材構造体は、特定形状を有するものであったが、岸壁に脱着自在に設置されるものであれば、それ以外の形状であっても良い。
更に、上記の各実施の形態では、防舷材構造体は、垂直方向に延びて岸壁に固定された対向する一対のガイドに対して防舷材本体が垂直方向に脱着自在に係合するものであったが、水平方向に延びて岸壁に固定された対向する一対のガイドに対して防舷材本体が水平方向に脱着自在に係合するものであっても良い。このように構成することにより、防舷材本体をガイドから水平方向に取り外すことができるため、接舷する船舶の大きさ等に応じた岸壁の使用態様が拡大する。
更に、上記の第1、第2、第3、第4、第5及び第7の実施の形態では、ガイドは固定基板を有するものであったが、固定基板を設けず、ガイドを直接岸壁に固定するものであっても良い。このように構成することにより、ガイドの軽量化が図れると共に、固定基板の厚みの分だけ第2の距離Lに相当する岸壁からの距離を短くできる。
更に、上記の第2の実施の形態では、防舷材本体は、基板に固定されるものであったが、この基板によって防舷材本体が一定の形状を保つことができていた。この基板に代えて防舷材本体の広がりが変形を抑制できる治具を、防舷材本体の一部に取り付けても良い。このように構成することにより、防舷材本体の軽量化が図れると共に、基板の厚みの分だけ第2の距離Lに相当する岸壁からの距離を短くできる。
更に、上記の第1、第4及び第5の実施の形態では、防舷材本体は、その支衝部の内部に鉄板等からなる平板部を有するものであったが、平板部を防舷材本体の支衝部のガイドの固定基板と接する面に直接取り付けるものであっても良い。この場合、平板部には、防錆性の高いステンレス(SUS304等)を使用するのが好ましい。
更に、上記の各実施の形態では、ガイドは、防舷材本体の大きさに合わせて特定の大きさに設定されたものであったが、予め大きめのガイドを設置しておくものであっても良い。その場合、防舷材本体にはガイドの大きさに合わせた基板を取り付けることで、より多種の防舷材の取付けや交換に対応できるようになる。
更に、上記の第1、第2、第3、第4、第5及び第7の実施の形態では、ガイドは固定されているものであったが、ガイドの保持部及び支持部を左右可動に構成して、保持部及び支持部の左右方向の位置が変更できるようにしても良い。又、ガイドのストッパーを上下可動に構成して、ストッパーの上下方向の位置が変更できるようにしても良い。このように構成することにより、幅や長さが異なる防舷材の取付けや交換に対応できるようになる。
更に、上記の第1から第6の実施の形態では、防舷材本体は同様の構成を有するものを入れ替えていたが、例えば第1の実施の形態の防舷材本体と第2の実施の形態の防舷材本体とを入れ替えるといったように異なる構成を有する防舷材本体を入れ替えるものであっても良い。
更に、上記の第7の実施の形態では、防舷材本体とタラップ構造体とを入れ替えていたが、タラップ本体同士を入れ替えるものであっても良い。
更に、上記の各実施の形態では、ガイドに係合した防舷材本体を取り出し、別の新たな防舷材本体やタラップ本体を取り付けるものであったが、この新たな防舷材本体には、別個体のものに限らず、取り出した防舷材本体と同一個体のものも含まれる。即ち、取り出した防舷材に清掃や修繕等を施した上で、新たな防舷材として再度取り付けても良い。
上記の実施の形態から、以下のような発明の保護が考えられる。
第1の局面による発明は、岸壁に設置される防舷材構造体であって、垂直方向に延び、前記岸壁に固定された対向する一対のガイドと、前記ガイドに対して垂直方向に脱着自在に係合する防舷材本体とを備えたものである。
このように構成すると、防舷材本体をガイドから垂直方向に取り外すことができるため、接舷する船舶の大きさ等に応じた岸壁の使用態様が拡大する。
第2の局面による発明は、第1の局面による発明の構成において、前記ガイドは、前記ガイドの各々の下端の少なくとも一方に取り付けられ、前記係合した防舷材本体の下方への移動を阻止するストッパーを含むものである。
このように構成すると、防舷材本体の下端の一部がストッパーの一部に当接するため、防舷材本体がガイドの下端から落下しない。
第3の局面による発明は、第1の局面又は第2の局面による発明の構成において、前記防舷材本体は、受衝部と、前記受衝部に接続され、垂直方向に延びる一対の支衝部と、前記支衝部が取り付けられる、平板形状を有する基板とからなり、前記ガイドの各々は、前記岸壁に対して隙間を介して配置され、垂直方向に延びる保持部を含み、前記支衝部の一部と前記基板の一部とが前記隙間を介して前記ガイドに係合するものである。
このように構成すると、防舷材本体の支衝部の一部が基板の一部によって固定されるため、防舷材構造体のガイドへの設置が容易となる。
第4の局面による発明は、第1の局面又は第2の局面による発明の構成において、前記防舷材本体は、受衝部と、前記受衝部に接続され、垂直方向に延びる一対の支衝部と、前記支衝部が取り付けられる、平板形状を有する基板とからなり、前記ガイドの各々は、前記岸壁に対して隙間を介して配置され、垂直方向に延びる保持部を含み、前記基板の一部が前記隙間を介して前記ガイドに係合するものである。
このように構成すると、防舷材本体が基板の一部によって固定されると共に、支衝部を介して基板に取り付けられる受衝部は、様々な形状に適用できるため、防舷材構造体のガイドへの設置が容易となると共に、防舷材構造体のバリエーションが増加する。
第5の局面における発明は、第1の局面から第4の局面のいずれかによる発明の構成において、前記防舷材本体は、その下面が前記ガイドの各々の少なくとも一方の上端の少なくとも一部に当接する位置固定部を含むものである。
このように構成すると、防舷材本体は位置固定部によって下方への移動が阻止されるため、防舷材構造体を垂直方向において所望の位置に設置できる。
第6の局面における発明は、第1の局面から第4の局面のいずれかによる発明の構成において、前記ガイドは、前記ガイドの各々の上端の少なくとも一方に脱着自在に取り付けられ、前記係合した防舷材本体の上方への移動を阻止する蓋部を含むものである。
このように構成すると、係合した防舷材本体が上方に移動したときに、防舷材本体の上端の一部が蓋部の下面の一部に当接するため、防舷材本体が不用意にガイドから外れない。
第7の局面による発明は、岸壁に設置される第1の防舷材構造体と隣接する第2の防舷材構造体とを含む岸壁構造体であって、前記第1の防舷材構造体は、その受衝部が前記岸壁から第1の距離を有するように設置され、前記第2の防舷材構造体は、その受衝部が、前記第1の距離よりも大きな第2の距離を前記岸壁から有するように設置され、前記第2の防舷材構造体は、前記岸壁に脱着自在に設置されるものである。
このように構成すると、第2の防舷材構造体を岸壁から取り外すことができるため、接舷する船舶の大きさ等に応じて適切な防舷材構造体を選択できる。
第8の局面による発明は、第7の局面による発明の構成において、前記第2の防舷材構造体は、垂直方向に延び、前記岸壁に固定された対向する一対のガイドと、前記ガイドに対して垂直方向に脱着自在に係合する防舷材本体とを備えたものである。
このように構成すると、第2の防舷材構造体の防舷材本体をガイドから取り外すことができるため、接舷する船舶の大きさ等に応じた岸壁の使用態様が拡大する。
1…岸壁構造体
7…岸壁
8…壁面
11~17…防舷材構造体
21…ガイド
22…隙間
23…保持部
31…ストッパー
35…蓋部
37…突出部
41…防舷材本体
43…受衝部
47…支衝部
50…位置固定部
53…基板
56…連結部
61…ガイド
62…外面
73…受衝部
尚、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (5)

  1. 岸壁に固定された互いに対向する一対のガイドに対して、水平面に対し垂直方向に脱着自在に係合する防舷材の交換方法であって、
    前記ガイドは、岸壁に固定された平板形状の固定基板と、前記固定基板の前記岸壁に沿った方向である水平方向両端部に設けられた互いに対向し垂直方向に延びる一対の隙間と、前記固定基板に対して前記隙間を介して配置され垂直方向に延びる保持部と、前記固定基板及び前記保持部に接続され垂直方向に延びる支持部とを備え、
    前記防舷材は、その水平方向両端部が前記一対の隙間に入り込んで前記ガイドに係合し、
    前記ガイドに係合した防舷材本体を前記ガイドから垂直方向に取り出す第1工程と、
    新たな防舷材本体を前記ガイドに係合するように取り付ける第2工程とを備え、
    前記ガイドは、前記ガイドの各々の上端の少なくとも一方に脱着自在に取り付けられ、前記係合した防舷材本体又は前記新たな防舷材本体の上方への移動を阻止する蓋部を含み、
    前記第1工程は、前記係合した防舷材本体を前記ガイドから取り出す前に前記蓋部を取り外す工程を含み、
    前記第2工程は、前記新たな防舷材本体を前記ガイドに係合するように取り付けた後に前記取り外された蓋部を再度取り付ける工程を含み、
    前記蓋部は、前記蓋部を取り付ける際に、前記ガイドの前記保持部と前記係合した防舷材本体又は前記新たな防舷材本体との隙間に挿入され、前記支持部に沿う垂直面と下方に先細りな勾配面とを有する楔形状の突出部を備えた、防舷材の交換方法。
  2. 前記ガイドは、垂直方向に延び、前記ガイドの各々の下端の少なくとも一方に取り付けられ、係合する防舷材本体又は前記新たな防舷材本体の下方への移動を阻止するストッパーを含む、請求項1記載の防舷材の交換方法。
  3. 前記係合した防舷材本体又は前記新たな防舷材本体は、その下面が前記ガイドの各々の少なくとも一方の上端の少なくとも一部に当接して、前記係合した防舷材本体又は前記新たな防舷材本体の下方への移動を阻止する位置固定部を含む、請求項1又は請求項2記載の防舷材の交換方法。
  4. 前記係合した防舷材本体又は前記新たな防舷材本体は、受衝部と、前記受衝部に接続される一対の支衝部と、前記支衝部の各々が一体的に取り付けられる、平板形状を有する基板とからなり、
    前記基板の前記支衝部側の面の一部には、防舷材本体を吊るすための連結部が取り付けられる、請求項1から請求項のいずれかに記載の防舷材の交換方法。
  5. 前記防舷材本体は、梯子部と基板とからなるタラップ本体であって、
    前記梯子部は、補強用のチェーンを埋め込んだゴム材料からなり、一対の対向する側柱部と、前記側柱部の各々を横断するように設けられた横段部とを備える、請求項1から請求項のいずれかに記載の防舷材の交換方法。
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