JP7132717B2 - チタン合金からなる鋳塊の製造方法 - Google Patents

チタン合金からなる鋳塊の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、チタン合金からなる鋳塊の製造方法に関する。
一般に、工業用のチタンやジルコニウムなどの高融点活性金属やそれらの合金からなるインゴット(鋳塊)は、真空アーク溶解法や電子ビーム溶解法、プラズマアーク溶解法などで製造されている。
合金元素としては、FeやCrなどの元素が挙げられる。これら元素は、インゴットの硬度を高めるなどの利点がある反面、インゴット内でマクロ偏析し、合金成分に偏りを生じさせることがある。合金成分の偏りが生じたインゴットにおいては、強度などの機械的特性にバラツキが生じるため、成分規格を満足しない部分は製品として好適に使用できず、歩留まりが著しく低下してしまうことがある。航空機の材料として使用されるチタン合金であるTi-17合金(Ti-5Al-2Sn-2Zr-4Mo-4Cr)などでは、品質が高く、十分な信頼性を備えた合金であることが求められており、合金成分の偏りが少ないインゴットが求められている。
そこで、特許文献1には、消耗電極の偏析しやすい成分を予め調整する真空アーク溶解方法が開示されている。この調整により、成分偏析のない均一な鋳塊を得ることができる。
また、特許文献2には、溶解終了時に電極の断面積が小になるようにするとともに、アーク電流を減少させる鋳塊の溶製方法が開示されている。断面積が小さい電極を溶解することで溶湯プールの深さが浅くなり、鋳塊の欠陥を最上部に限定することができる。
また、特許文献3には、溶解プールの深さが0.14~0.35mを満足するように溶解速度を制御するチタン合金インゴットのVAR法による溶解方法が開示されている。このように溶解速度を制御することで、偏析が少ない合金インゴットを得ることができる。
また、特許文献4には、溶解電流を段階的に変化させる工業用純チタンインゴットの製造方法が開示されている。溶解電流を段階的に変化させることで、偏析が軽微な工業用純チタンインゴットを製造することができる。
また、特許文献5には、長さ方向に合金成分の濃度が異なる消耗電極が開示されている。このような消耗電極を用いることで、成分偏析が少ない高融点活性合金を得ることができる。
また、特許文献6には、消耗電極下端から溶湯面までの距離であるアークギャップを、溶製されるチタンインゴットの種類によって変更するチタンインゴットの溶製方法が開示されている。溶製する金属の種類によって異なったアークギャップを選択することにより、合金成分の偏析を効率よく回避できる。
また、特許文献7には、鋳型内に溶製されたインゴットと鋳型との間の空間にヘリウムガスを流しつつ溶解操業を行う金属の真空アーク溶解方法が開示されている。インゴットと鋳型との間の空間にヘリウムガスを流すことで、成分偏析の少ない合金インゴットを溶製することができる。
特開昭61-67724号公報 特開平2-97625号公報 特開平5-214458号公報 特開平9-71827号公報 特開2007-291453号公報 特開2010-116581号公報 特開2010-116589号公報
ところで、真空アーク溶解法や電子ビーム溶解法、プラズマアーク溶解法などで製造される鋳塊では、合金元素や鋳塊サイズ、溶解速度に応じて合金元素の偏析度に差が生じる。一般に、鋳塊サイズが大きいほど、もしくは溶解速度が速いほど、鋳塊の軸方向および半径方向における合金元素の偏析量は大きくなり、その偏析度合いは合金元素に応じて異なることが知られている。
そこで、合金元素の種類や鋳塊のスペックに関わらず、合金元素の偏析度が許容値以下になるような製造方法(溶解条件)や鋳塊自身の特徴を明確にしておくことが求められる。
本発明の目的は、合金成分の偏りが少ないチタン合金からなる鋳塊の製造方法を提供することである。
発明は、原料を溶解させてなる溶湯が鋳型内に集まってなる溶湯プールの湯面を加熱しながら、前記溶湯プールの底面側から凝固させることで、チタン合金からなる鋳塊を製造する、チタン合金からなる鋳塊の製造方法であって、前記鋳塊の半径方向における合金元素の偏析度の許容値γ cr %又は10%とし、前記チタンに対する前記合金元素の平衡分配係数をk0[-]、前記合金元素の材料定数をα[秒/m]、前記鋳塊の鋳造速度をVc[m/秒]、前記原料の溶解速度をM[kg/秒]、前記鋳塊の密度をρ[kg/m3]、前記鋳塊の断面積をA[m2]、前記鋳塊の直径をd[m]とすると、前記鋳塊の内部であって、前記鋳塊の中央よりも外側に形成された柱状晶組織の成長方向と、前記鋳塊の中心軸とがなす鋭角の最大値θが、以下の式(1)~(4)を満たす閾値θcr以下になるような前記溶湯プールの深さとなるように、前記鋳塊の鋳造速度V c または前記原料の溶解速度Mを制御しながら、前記鋳塊を製造することを特徴とする。
γcr=abs(1-βcr)×100[%] ・・・式(1)
βcr={k0+(1-k0)exp(-αVc)}/{k0+(1-k0)exp(-αVccosθcr)} ・・・式(2)
c=M/ρA ・・・式(3)
A=πd2/4 ・・・式(4)


本発明によれば、鋳塊の内部であって、鋳塊の中央よりも外側に形成された柱状晶組織の成長方向と、鋳塊の中心軸とがなす鋭角の最大値θが、閾値θcr以下にされている。鋳造中の溶湯プールの深さが深いほど、柱状晶組織の成長方向と、鋳塊の中心軸とがなす鋭角の最大値θが大きくなる。この鋭角の最大値θが大きいほど、鋳塊の半径方向における溶湯の凝固速度の変化が大きくなり、鋳塊の半径方向における合金元素の偏析が顕著になる。そこで、この鋭角の最大値θが、閾値θcr以下になるようにしながら鋳塊を製造することで、鋳塊の半径方向における合金元素の偏析度を許容値γcr以下にすることができる。これにより、合金成分の偏りが少ない高融点活性金属の合金からなる鋳塊を得ることができる。
製造装置を示す説明図である。 ハース溶解炉を示す模式図である。 各種凝固指標の時間変化を示す図である。 合金成分の濃度の時間変化を示すイメージ図である。 真空アーク溶解炉を示す模式図である。 真空アーク溶解炉を示す模式図である。 2次鋳塊の断面組織形態の模式図である。 定常期における鋳造速度と凝固速度との関係を示す図である。 定常期における鋳造速度と凝固速度との関係を示す図である。 溶湯プールの形状を示す図である。 溶湯プールの半径方向における鋭角の最大値の変化を示す図である。 溶湯プールの半径方向における凝固速度と鋳造速度との比の変化を示す図である。 偏析度γの許容値が5%、鋳塊直径指標が1.00における溶解速度指標と鋭角の最大値θとの関係を示す図である。 偏析度γの許容値が5%、鋳塊直径指標が1.00における鋳造速度指標と鋭角の最大値θとの関係を示す図である。 偏析度γの許容値が10%、鋳塊直径指標が1.00における溶解速度指標と鋭角の最大値θとの関係を示す図である。 偏析度γの許容値が10%、鋳塊直径指標が1.00における鋳造速度指標と鋭角の最大値θとの関係を示す図である。 偏析度γの許容値が5%、鋳塊直径指標が1.35における溶解速度指標と鋭角の最大値θとの関係を示す図である。 偏析度γの許容値が5%、鋳塊直径指標が1.35における鋳造速度指標と鋭角の最大値θとの関係を示す図である。 偏析度γの許容値が10%、鋳塊直径指標が1.35における溶解速度指標と鋭角の最大値θとの関係を示す図である。 偏析度γの許容値が10%、鋳塊直径指標が1.35における鋳造速度指標と鋭角の最大値θとの関係を示す図である。 偏析度γの許容値が5%、鋳塊直径指標が1.47における溶解速度指標と鋭角の最大値θとの関係を示す図である。 偏析度γの許容値が5%、鋳塊直径指標が1.47における鋳造速度指標と鋭角の最大値θとの関係を示す図である。 偏析度γの許容値が10%、鋳塊直径指標が1.47における溶解速度指標と鋭角の最大値θとの関係を示す図である。 偏析度γの許容値が10%、鋳塊直径指標が1.47における鋳造速度指標と鋭角の最大値θとの関係を示す図である。 流動凝固シミュレーションにより定常期における溶湯プールの形状を予測した結果を示す図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
(高融点活性金属の合金からなる鋳塊)
本発明の実施形態による高融点活性金属の合金からなる鋳塊は、合金元素を含む原料を溶解させてなる溶湯が鋳型内に集まってなる溶湯プールの湯面を加熱しながら、溶湯プールの底面側から凝固させることで製造される。
高融点活性金属としては、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Mo、Wなどが挙げられる。また、これに含有させる合金元素としては、Cr、Fe、Mo、Al、O、Zr、Hf、V、Mo、Nb、Ta、Mn、Co、Ni、Cu、Ru、Rh、Pd、Ir、Pt、Ag、Au、Si、Ge、Sn、B、P、S、C、N、Hなどの中から、高融点活性金属の種類や所望する特性(例えば、耐食性や強度など)に応じて、1種類または複数種類選択するのが一般的である。
合金元素は、高融点活性金属に対する平衡分配係数により、正偏析する元素と、負偏析する元素とに分けられる。高融点活性金属がチタンの場合、正偏析する元素としてCrやFe、負偏析する元素としてMo、Al、Oなどが挙げられる。
本実施形態において、高融点活性金属の合金はチタン合金であるが、これに限定されない。
(製造装置の構成)
高融点活性金属の合金からなる鋳塊を製造する製造装置1は、説明図である図1に示すように、ハース3を用いた鋳塊の製造方法を実施するハース溶解炉1aと、真空アーク溶解法により鋳塊16を製造する真空アーク溶解炉1bと、を有している。
ハース3を用いた鋳塊の製造方法は、電子銃からの電子ビームにより溶湯プールの湯面を加熱する電子ビーム溶解法であっても、プラズマトーチからのプラズマアークにより溶湯プールの湯面を加熱するプラズマアーク溶解法であってもよい。本実施形態においては、プラズマアーク溶解法で鋳塊(1次鋳塊)10を製造する。
ハース溶解炉1aは、原料投入装置2と、ハース3と、プラズマトーチ4と、鋳型5と、スターティングブロック6と、プラズマトーチ7と、コントローラ8と、を有している。ハース溶解炉1aのまわりは、アルゴンガスやヘリウムガス等からなる不活性ガス雰囲気にされている。
原料投入装置2は、ハース3内に原料を投入する。プラズマトーチ4は、ハース3の上方に設けられており、プラズマアークを発生させてハース3内の原料を溶融させる。ハース3は、原料が溶融した溶湯を所定の流量で鋳型5内に注入する。鋳型5は、銅製であって、無底で断面形状が円形に形成されており、円筒状の壁部の少なくとも一部の内部を循環する水によって冷却されるようになっている。
プラズマトーチ7は、鋳型5の上方に設けられており、鋳型5内の溶湯が集まってなる溶湯プールの湯面をプラズマアークで加熱する。スターティングブロック6は、図示しない駆動部によって上下動され、鋳型5の下側開口部を塞ぐことが可能である。コントローラ8は、プラズマトーチ7による湯面への入熱量や、スターティングブロック6の上下動を制御する。
以上の構成において、鋳型5内に注入された溶湯は、水冷式の鋳型5との接触面から凝固していく。そして、鋳型5の下側開口部を塞いでいたスターティングブロック6を所定の速度で下方に引き下ろしていくことで、溶湯が凝固した円柱状の鋳塊(1次鋳塊)10が下方に引抜かれながら連続的に鋳造される。ハース3を介して溶湯を鋳型5内に供給することで、溶湯内の介在物を除去することができる。
ここで、ハース溶解炉1aを示す模式図である図2に示すように、鋳塊10の製造期間は、大きく分けて溶解初期と、定常期と、ホットトップ期とに分けられる。溶解初期においては、溶湯プール9の大きさは徐々に大きくなっていく。定常期においては、溶湯プール9の大きさは所定の大きさに達し、ほぼその大きさを維持する。ホットトップ期においては、溶湯プール9の大きさは徐々に小さくなっていき、最終的にはゼロになる。
各種凝固指標の時間変化を図3に示す。溶湯の注湯速度は、溶解初期と定常期において一定であり、ホットトップ期においてゼロとなる。即ち、ホットトップ期においては注湯を行わない。また、凝固相(鋳塊10)の体積は、溶解初期から定常期にかけて増加していき、ホットトップ期において、残りの溶湯プール9が凝固することで最大値となる。溶湯プール9の体積は、溶解初期に増加し、定常期においてほぼ一定となる。そして、ホットトップ期において減少していき、最終的にゼロとなる。なお、電子銃からの電子ビームにより溶湯プールの湯面を加熱する電子ビーム溶解法においても、各種凝固指標の時間変化は同じである。
合金成分の濃度の時間変化のイメージ図を図4に示す。正偏析する合金成分の濃度は、溶解初期において目標値(目標濃度(2))よりも低くなり、定常期において目標値で一定であり、ホットトップ期において目標値よりも高くなる(正偏析する)。一方、負偏析する合金成分の濃度は、溶解初期において目標値(目標濃度(1))よりも高くなり、定常期において目標値で一定であり、ホットトップ期において目標値よりも低くなる(負偏析する)。
図1に戻って、真空アーク溶解炉1bは、鋳型12と、電極支持体13と、コントローラ14と、を有している。電極支持体13は、鋳型12内に昇降可能に配置されており、その下部には、ハース溶解炉1aで製造された鋳塊10が原料(消耗電極)として取り付けられる。真空アーク溶解法においては、原料(消耗電極)と鋳型12との間に所定の電圧を印加することで、原料と鋳型12との間にアーク放電が発生する。アーク放電により原料が溶解して滴下し、滴下した溶滴が集まって鋳型12内に溶湯プール15が形成される。そして、電極支持体13を上昇させながら、溶湯プール15を底面側から凝固させていくことで、鋳型12内に円柱状の鋳塊(2次鋳塊)16が製造される。コントローラ14は、電極支持体13の昇降や、溶湯プール15の湯面への入熱量を制御する。
真空アーク溶解法において、各種凝固指標の時間変化は、図3とほぼ同じである。真空アーク溶解法では、ホットトップ期において溶湯プール15の湯面をアーク放電で加熱するために、ホットトップ期においてもアーク放電による原料の溶解は継続される。よって、真空アーク溶解法では、ホットトップ期に注湯は停止しない。なお、真空アーク溶解法において、合金成分の濃度の時間変化は、図4と同じである。
ここで、真空アーク溶解炉1bを示す模式図である図5A、図5Bに示すように、真空アーク溶解法においても、鋳塊16の製造期間は、大きく分けて溶解初期と、定常期と、ホットトップ期とに分けられる。
ここで、原料(消耗電極)の溶解速度が速い場合、図5Aに示すように、溶湯プール15の体積が大きくなり、溶湯プール15の深さは深くなる。そのため、溶湯プール15の体積が一定でない溶解初期およびホットトップ期が長くなり、相対的に、溶湯プール15の体積が一定である定常期が短くなる。定常期が短いと、鋳塊16の軸方向における溶湯の凝固速度の変化が大きくなり、鋳塊16の軸方向における合金元素の偏析度(合金成分の濃度の変化)が大きくなる傾向となる。また、溶湯プール15の深さが深いと、鋳塊16の半径方向における溶湯の凝固速度の変化が大きくなり、鋳塊16の半径方向における合金元素の偏析度(合金成分の濃度の変化)が大きくなる傾向となる。
一方、原料(消耗電極)の溶解速度が遅い場合、図5Bに示すように、溶湯プール15の体積が小さくなり、溶湯プール15の深さは浅くなる。そのため、溶湯プール15の体積が一定でない溶解初期およびホットトップ期が短くなり、相対的に、溶湯プール15の体積が一定である定常期が長くなる。定常期が長いと、鋳塊16の軸方向における溶湯の凝固速度の変化が小さくなり、鋳塊16の軸方向における合金元素の偏析度(合金成分の濃度の変化)が小さくなる傾向となる。また、溶湯プール15の深さが浅いと、鋳塊16の半径方向における溶湯の凝固速度の変化が小さくなり、鋳塊16の半径方向における合金元素の偏析度(合金成分の濃度の変化)が小さくなる傾向となる。
なお、図5A、図5Bを用いて、真空アーク溶解法における溶融・凝固挙動および偏析挙動について説明したが、電子ビーム溶解法およびプラズマアーク溶解法においてもその傾向は同様である。
(鋳塊内の組織形態)
ここで、2次鋳塊16の断面組織形態の模式図である図6に示すように、鋳型12の底面および側面に接していた部分は、鋳型12による急冷によってチル層と呼ばれる急冷等軸粒組織CHとなっている。また、鋳塊16の中央における軸方向に沿った部分は、等軸粒組織EAとなっている。鋳塊16のその他の部分は、柱状晶組織COとなっている。1次鋳塊10についても同様である。なお、図6の出典は、Hayakawa,H.,et al.,ISIJ Int.,Vol.31,No.8,pp.775-784(1991)である。
柱状晶組織CO内に一点鎖線で示した部分は、溶湯プール15と凝固シェル17(図1参照)との界面(凝固界面)であった部分である。矢印で示す凝固界面の法線方向は、鋳塊の中央よりも外側に形成された柱状晶組織COの凝固方向であって、鋳塊の中央よりも外側に形成された柱状晶組織COの成長方向である。鋳造中に溶湯プール15の深さが深いほど、柱状晶組織COの成長方向と、鋳塊16の中心軸Oとがなす鋭角の最大値θが大きくなる。この鋭角の最大値θが大きいほど、鋳塊16の半径方向における溶湯の凝固速度の変化が大きくなり、鋳塊16の半径方向における合金成分(溶質)の濃度差が大きくなる(鋳塊16の半径方向における合金元素の偏析度が顕著になる)。
なお、製造した鋳塊16の断面を腐蝕させることで、柱状晶組織COの成長方向を知ることができる。これにより、柱状晶組織COの成長方向と、鋳塊16の中心軸Oとがなす鋭角の最大値θを知ることができる。
(定常期における鋳造速度と凝固速度との関係)
定常期における鋳造速度と凝固速度との関係を示す図である図7A、図7Bに示すように、定常期において凝固界面が時間tから時間t+Δtの間で移動する場合を考える。なお、定常期で評価するのは、定常期に溶湯プール15が最も大きくなり、その結果として、溶解初期やホットトップ期といった非定常期において、偏析や鋳塊の半径方向における合金成分の濃度差が大きくなるためである。
鋳塊がその軸方向に成長する速度を鋳造速度Vc[m/秒]とし、凝固界面がその法線方向に移動する速度を凝固速度R[m/秒]とすると、鋳塊の中央(鋭角の最大値θ=0)に位置する凝固界面において、鋳造速度Vcと凝固速度Rとは同じになる。一方、図中破線で囲んだ、鋳塊の中央よりも外側の柱状晶領域において、鋳造速度Vcと凝固速度Rとがなす鋭角は最大値θとなる。なお、凝固速度Rの分布は、溶湯プール15の形状と鋳造速度Vcから幾何学的に決定している。
図7Aに示すように、溶湯プール15の深さが深いと、図中破線で囲んだ、鋳塊の中央よりも外側の柱状晶領域において、鋳造速度Vcと凝固速度Rとがなす鋭角の最大値θが大きくなる。つまり、柱状晶領域での鋳造速度Vcと凝固速度Rとの差が大きく、鋳塊の半径方向における凝固速度の変化が大きい。
一方、図7Bに示すように、溶湯プール15の深さが浅いと、図中破線で囲んだ、鋳塊の中央よりも外側の柱状晶領域において、鋳造速度Vcと凝固速度Rとがなす鋭角の最大値θが小さくなる。つまり、柱状晶領域での鋳造速度Vcと凝固速度Rとの差が小さく、鋳塊の半径方向における凝固速度の変化が小さい。
溶湯プール15の形状を図8に示す。鋳塊の中央を原点とし、半径方向の座標をr、軸方向の座標をzとすると、溶湯プール15の深さが深い場合と、溶湯プール15の深さが浅い場合とで、溶湯プール15の形状はそれぞれ図示する形状になっている。溶湯プール15の半径方向rにおける鋭角の最大値θの変化を図9に示す。溶湯プール15の深さが深い場合、鋭角の最大値θの変化量が大きくなる。溶湯プール15の半径方向rにおける凝固速度Rと鋳造速度Vcとの比の変化を図10に示す。溶湯プール15の深さが浅い場合、比(R/Vc)の変化量はわずかであるが、溶湯プール15の深さが深い場合、比の変化量は大きくなっている。
ここで、原料の溶解速度をM[kg/秒]、高融点活性金属の合金の密度をρ[kg/m3]、鋳塊の断面積をA[m2]とすると、鋳塊の鋳造速度Vc[m/秒]は次式(3)で表される。
c=M/ρA ・・・式(3)
ここで、原料の溶解速度M[kg/秒]とは、単位時間当たりの原料の溶解量である。図1に示すハース溶解炉1aにおいて、溶解速度Mとは、原料投入装置2からハース3内に投入されて溶融される原料の単位時間当たりの質量であり、溶湯の注湯速度とほぼ同じである。また、図1に示す真空アーク溶解炉1bにおいて、溶解速度Mとは、鋳塊10から鋳型12内に滴下する溶滴の単位時間当たりの質量である。
また、鋳塊の直径をd[m]とすると、鋳塊の断面積Aは次式(4)で表される。
A=πd2/4 ・・・式(4)
また、図7Aおよび図7Bから、凝固速度R[m/秒]は次式(5)で表される。
R=Vccosθ ・・・式(5)
また、固相に分配される溶質(合金成分)の濃度をCS[%]、溶湯プールに含まれる溶質(合金成分)の濃度をCL[%]、高融点活性金属に対する合金元素の実効分配係数をke[-]とすると、Burtonの式は、次式(6)で表される。ここで、Burtonの式とは、固相と液相とに溶質元素が分配される量と凝固速度Rとの関係を定量的に表現したモデルである。実効分配係数keは、凝固速度Rの関数である。
S=ke(R)CL ・・・式(6)
高融点活性金属に対する合金元素の平衡分配係数をk0[-]、合金元素の材料定数をα[秒/m]とすると、実効分配係数keは次式(7)で表される。平衡分配係数k0は、R=0のときの実効分配係数keである。
e=k0/{k0+(1-k0)exp(-αR)} ・・・式(7)
図7A、図7Bにおいて、鋳塊の中央(θ=0)と、破線で囲んだ柱状晶領域とに分配される溶質(合金成分)の濃度の比をβ[-]とすると、βは、式(5)と式(7)とを用いて次式(8)で表される。
β=[k0/{k0+(1-k0)exp(-αVccosθ)}]/[k0/{k0+(1-k0)exp(-αVc)}]
={k0+(1-k0)exp(-αVc)}/{k0+(1-k0)exp(-αVccosθ)} ・・・式(8)
βが1に近づくほど、鋳塊の半径方向における合金元素の偏析量は少なくなる。鋳塊の半径方向における合金元素の偏析度γ[%]は、βを用いて次式(9)で表すことができる。
γ=abs(1-β)×100[%] ・・・式(9)
(偏析度が許容値以下になるような製造方法および鋳塊自身の特徴)
そこで、本実施形態の鋳塊は、鋳塊の内部に形成された柱状晶組織COの成長方向と、鋳塊の中心軸Oとがなす鋭角の最大値θが、以下の式(1)~(4)を満たす閾値θcr以下にされている。また、本実施形態の製造方法では、鋳塊の内部に形成された柱状晶組織COの成長方向と、鋳塊の中心軸Oとがなす鋭角の最大値θを、以下の式(1)~(4)を満たす閾値θcr以下にしながら鋳塊を製造している。
γcr=abs(1-βcr)×100[%] ・・・式(1)
βcr={k0+(1-k0)exp(-αVc)}/{k0+(1-k0)exp(-αVccosθcr)} ・・・式(2)
c=M/ρA ・・・式(3)
A=πd2/4 ・・・式(4)
ここで、γcr[%]は、鋳塊の半径方向における合金元素の偏析度の許容値である。また、βcr[-]は、鋳塊の中央(θ=0)と、柱状晶領域(θ=θcr)とに分配される溶質(合金成分)の濃度の比である。
鋭角の最大値θが、閾値θcr以下になるようにしながら鋳塊を製造することで、鋳塊の半径方向における合金元素の偏析度γを許容値γcr以下にすることができる。これにより、合金成分の偏りが少ない高融点活性金属の合金からなる鋳塊を得ることができる。
(評価)
次に、正偏析する代表的な合金元素Aと、負偏析する代表的な合金元素Bについて、溶解速度Mと鋭角の最大値θとの関係、および、鋳造速度Vcと鋭角の最大値θとの関係をそれぞれ求めることで、鋳塊の半径方向における合金元素の偏析度γが許容値γcrを満足する適正範囲を導出した。
ここで、偏析度γの許容値γcrを5%および10%とした。また、鋳塊の直径dを所定値で規格化した鋳塊直径指標[-]、溶解速度Mを所定値で規格化した溶解速度指標[-]、および、鋳造速度Vcを所定値で規格化した鋳造速度指標[-]をそれぞれ用いた。式(1)にγcr=5,10を代入するとともに、式(2)、式(3)および式(4)を用いて、合金元素Aおよび合金元素Bの各々について、溶解速度指標と鋭角の最大値θとの関係(M-θマップと呼ぶ)、および、鋳造速度指標と鋭角の最大値θとの関係(Vc-θマップと呼ぶ)を一意に求めた。
ここで、上記関係を求めるにあたり、別途実験により、合金元素Aの平衡分配係数k0、合金元素Bの平衡分配係数k0、合金元素Aの材料定数α、および、合金元素Bの材料定数αをそれぞれ求めた。その結果を表1に示す。
Figure 0007132717000001
偏析度γの許容値γcrが5%、鋳塊直径指標が1.00における溶解速度指標と鋭角の最大値θとの関係(M-θマップ)を図11に示す。また、偏析度γの許容値γcrが5%、鋳塊直径指標が1.00における鋳造速度指標と鋭角の最大値θとの関係(Vc-θマップ)を図12に示す。合金元素Aの各プロット点において、鋭角の最大値θの値は閾値θcrである。合金元素Bについても同様である。以下、図13~22についても同様である。
また、偏析度γの許容値γcrが10%、鋳塊直径指標が1.00における溶解速度指標と鋭角の最大値θとの関係(M-θマップ)を図13に示す。また、偏析度γの許容値γcrが10%、鋳塊直径指標が1.00における鋳造速度指標と鋭角の最大値θとの関係(Vc-θマップ)を図14に示す。
また、偏析度γの許容値γcrが5%、鋳塊直径指標が1.35における溶解速度指標と鋭角の最大値θとの関係(M-θマップ)を図15に示す。また、偏析度γの許容値γcrが5%、鋳塊直径指標が1.35における鋳造速度指標と鋭角の最大値θとの関係(Vc-θマップ)を図16に示す。
また、偏析度γの許容値γcrが10%、鋳塊直径指標が1.35における溶解速度指標と鋭角の最大値θとの関係(M-θマップ)を図17に示す。また、偏析度γの許容値γcrが10%、鋳塊直径指標が1.35における鋳造速度指標と鋭角の最大値θとの関係(Vc-θマップ)を図18に示す。
また、偏析度γの許容値γcrが5%、鋳塊直径指標が1.47における溶解速度指標と鋭角の最大値θとの関係(M-θマップ)を図19に示す。また、偏析度γの許容値γcrが5%、鋳塊直径指標が1.47における鋳造速度指標と鋭角の最大値θとの関係(Vc-θマップ)を図20に示す。
また、偏析度γの許容値γcrが10%、鋳塊直径指標が1.47における溶解速度指標と鋭角の最大値θとの関係(M-θマップ)を図21に示す。また、偏析度γの許容値γcrが10%、鋳塊直径指標が1.47における鋳造速度指標と鋭角の最大値θとの関係(Vc-θマップ)を図22に示す。
また、流動凝固シミュレーションにより、定常期における溶湯プールの形状を評価するとともに、定常期における鋳塊の半径方向の偏析挙動を評価した。ここで、合金元素Aと合金元素Bとを含有する代表的なチタン合金を対象とした。評価は、鋳塊直径指標、鋳造速度指標、溶解速度指標を異ならせたCase1~12について行った。Case1~12における、鋳塊直径指標、鋳造速度指標、溶解速度指標を、表2に示す。
Figure 0007132717000002
流動凝固シミュレーションにより、定常期における溶湯プール15の形状を予測した結果を図23に示す。なお、図23では、Case5~8における溶湯プール15の形状を示す。予測した溶湯プール15の形状から、柱状晶組織の成長方向と鋳塊の中心軸Oとがなす鋭角の最大値θを求め、その結果を図11~22に示すM-θマップおよびVc-θマップにプロットした。そして、M-θマップおよびVc-θマップを用いて、Case1~12における鋭角の最大値θが、合金元素Aの閾値θcrおよび合金元素Bの閾値θcrを下回っているかどうかを判定した。
また、流動凝固シミュレーションにより、鋳塊の半径方向における合金元素Aの偏析度、および、鋳塊の半径方向における合金元素Bの偏析度をそれぞれ算出した。そして、算出した偏析度が偏析度γの許容値γcrである5%、10%を下回っているかどうかを判定した。
合金元素Aについての、M-θマップおよびVc-θマップによる判定結果と、流動凝固シミュレーションによる偏析度[%]と、流動凝固シミュレーションによる判定結果とを、表3に示す。
Figure 0007132717000003
また、合金元素Bについての、M-θマップおよびVc-θマップによる判定結果と、流動凝固シミュレーションによる偏析度[%]と、流動凝固シミュレーションによる判定結果とを、表4に示す。
Figure 0007132717000004
合金元素A、Bのそれぞれについて、M-θマップおよびVc-θマップによる判定結果と、流動凝固シミュレーションによる判定結果とが完全に一致した。よって、鋭角の最大値θが、閾値θcr以下になるようにしながら鋳塊を製造することで、鋳塊の半径方向における合金元素の偏析度γを許容値γcr以下にすることができることが証明された。
(効果)
以上に述べたように、本実施形態に係る高融点活性金属の合金からなる鋳塊、および、その製造方法によると、鋳塊の内部であって、鋳塊の中央よりも外側に形成された柱状晶組織COの成長方向と、鋳塊の中心軸Oとがなす鋭角の最大値θが、閾値θcr以下にされている。鋳造中の溶湯プール15の深さが深いほど、柱状晶組織COの成長方向と、鋳塊の中心軸Oとがなす鋭角の最大値θが大きくなる。この鋭角の最大値θが大きいほど、鋳塊の半径方向における溶湯の凝固速度の変化が大きくなり、鋳塊の半径方向における合金元素の偏析が顕著になる。そこで、この鋭角の最大値θが、閾値θcr以下になるようにしながら鋳塊を製造することで、鋳塊の半径方向における合金元素の偏析度を許容値γcr以下にすることができる。これにより、合金成分の偏りが少ない高融点活性金属の合金からなる鋳塊を得ることができる。
また、本実施形態に係る高融点活性金属の合金からなる鋳塊によると、高融点活性金属の合金がチタン合金であるので、合金成分の偏りが少なく、歩留まりに優れたチタン合金を得ることができる。
また、本実施形態に係る高融点活性金属の合金からなる鋳塊の製造方法によると、アーク放電を用いた真空アーク溶解法、プラズマアークを用いたプラズマアーク溶解法、または、電子ビームを用いた電子ビーム溶解法により、合金成分の偏りが少ない高融点活性金属の合金からなる鋳塊を好適に製造することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではなく、具体的構成などは、適宜設計変更可能である。また、発明の実施の形態に記載された、作用及び効果は、本発明から生じる最も好適な作用及び効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用及び効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
1 製造装置
1a ハース溶解炉
1b 真空アーク溶解炉
2 原料投入装置
3 ハース
4 プラズマトーチ
5 鋳型
6 スターティングブロック
7 プラズマトーチ
8 コントローラ
9 溶湯プール
10 1次鋳塊
12 鋳型
13 電極支持体
14 コントローラ
15 溶湯プール
16 2次鋳塊
17 凝固シェル

Claims (2)

  1. 原料を溶解させてなる溶湯が鋳型内に集まってなる溶湯プールの湯面を加熱しながら、前記溶湯プールの底面側から凝固させることで、チタン合金からなる鋳塊を製造する、チタン合金からなる鋳塊の製造方法であって、
    前記鋳塊の半径方向における合金元素の偏析度の許容値γ cr %又は10%とし、前記チタンに対する前記合金元素の平衡分配係数をk0[-]、前記合金元素の材料定数をα[秒/m]、前記鋳塊の鋳造速度をVc[m/秒]、前記原料の溶解速度をM[kg/秒]、前記鋳塊の密度をρ[kg/m3]、前記鋳塊の断面積をA[m2]、前記鋳塊の直径をd[m]とすると、
    前記鋳塊の内部であって、前記鋳塊の中央よりも外側に形成された柱状晶組織の成長方向と、前記鋳塊の中心軸とがなす鋭角の最大値θが、以下の式(1)~(4)を満たす閾値θcr以下になるような前記溶湯プールの深さとなるように、前記鋳塊の鋳造速度V c または前記原料の溶解速度Mを制御しながら、前記鋳塊を製造することを特徴とする、チタン合金からなる鋳塊の製造方法。
    γcr=abs(1-βcr)×100[%] ・・・式(1)
    βcr={k0+(1-k0)exp(-αVc)}/{k0+(1-k0)exp(-αVccosθcr)} ・・・式(2)
    c=M/ρA ・・・式(3)
    A=πd2/4 ・・・式(4)
  2. 前記原料と前記鋳型との間に発生させたアーク放電、プラズマトーチからのプラズマアーク、または、電子銃からの電子ビームで、前記原料を溶解させるとともに、前記溶湯プールの湯面を加熱することを特徴とする請求項に記載のチタン合金からなる鋳塊の製造方法。
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