JP7132578B1 - 吸引装置及びそれを備えた吸引車 - Google Patents

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Abstract

【課題】吸引手段の排気側にHEPAフィルタを設けることができれば、確実に粉体が捕集されて排気されることとなるが、従来、吸引手段の吐出側にHEPAフィルタを設けていた吸引装置は提案されていなかった。【解決手段】吸引装置は、真空ポンプ3と、回収タンク1と、真空ポンプ3の吸引側に設けられたポンプ吸い込み側キャッチャー2と、真空ポンプ3の吐出側に設けられたポンプ吐出側キャッチャー4と、ポンプ吐出側キャッチャー4の排気側に設けられたHEPAフィルタ7とを備える。また、吸引装置は、HEPAフィルタ7からの排気と、HEPAフィルタ7を用いない排気とを切り替えることができる排気切替弁11を備える。【選択図】図1

Description

特許法第30条第2項適用 ウェブサイトの掲載日2021年5月25日(資料1) ウェブサイトのアドレス https://toplahanta.com/ ウェブサイトの掲載日2021年5月25日(資料2) ウェブサイトのアドレス https://toplahanta.com/publics/index/1/detail=1/b_id=1/r_id=12#block1-12
本発明は、汚泥や粉体の吸引車及び吸引装置に関し、より特定的には、真空ポンプの排気口から排出される物質を捕集することが可能な吸引車及び吸引装置に関する。
特許文献1に記載の焼却灰運搬システム(1)(かっこ内の符号は特許文献に記載の符号である。以下同様。)は、ごみ焼却場等から発生する焼却灰を密閉容器又は密容器(3)へ収容し運搬するシステムである。焼却灰運搬システム(1)は、密閉容器又は密容器(3)内を真空状態にするとともに焼却灰を圧送して密閉容器又は密容器(3)へ送る収容手段(2)と、収容手段(2)によって焼却灰を収容した密閉容器又は密容器(3)を密閉にして運搬する運搬手段(4)と、運搬手段(4)によって運搬された密閉容器又は密容器(3)の焼却灰を密閉容器又は密容器(3)から圧縮空気を利用して排出する排出手段(5)とからなる。
収容手段(2)は、密閉容器又は密容器(3)内を真空状態にする吸引手段(21)と、吸引手段(21)によって吸引される空気を外部へ放出するための放出通路(24)を備える。放出通路(24)には、HEPA(High Efficiency Particulate Air)フィルタ(26a)及び除塵用バグフィルタ(26b)が設けられている。
特許文献1に記載の焼却灰運搬システム(1)には、放出通路(24)にHEPAフィルタ(26a)及び除塵用バグフィルタ(26b)が設けられているので、密閉容器又は密容器(3)を真空状態にする際に吸引される密閉容器又は密容器内(3)の空気から、ダイオキシンや煤塵等の有害物質を含有する焼却灰を確実に除去することができ、吸引手段(21)によって吸引された空気を清浄化して外気へ排出することができる。
特許文献2に記載のアスベスト処理プラント車(11)は、廃材(12)を吸引し、タンク(16)内に収納する吸引手段としての吸引ポンプ(19)及び吸引ホース(13)と、タンク(16)内の廃材(12)に無機酸と含フッ素化合物からなる処理剤を供給する処理剤供給手段としての薬剤タンク(17)及び薬剤ポンプ(18)と、タンク(16)内で廃材(12)と処理剤とを混合・反応させる混合攪拌手段としての攪拌モータ(4)及び攪拌シャフト(5)とを備える。
タンク(16)には、タンク(16)内の気体を換気するフィルタ付換気口が設けられ、フィルタ付換気口に使用されるフィルタとして、サイクロンフィルタ(20)と、HEPAフィルター(21)と、活性炭フィルター(22)とが使用されている。
特許文献3に記載の集塵システムは、バキューム車(2)の前に、第1の集塵部(3)及び第2の集塵部(4)を備えている。第2の集塵部(4)が除染手段となっている。第2の集塵部(4)は、台車(41)と、タンク(42)と、サイクロンフィルタ(43)と、バグフィルタ(44)と、HEPAフィルタ(45)およびチャコールフィルタ(46)とを少なくとも有してなる。
特許文献3の実施例では、HEPAフィルタ45及びチャコールフィルタ46での捕集粒径を0.3μm以上程度に設定している。
特開2006-273568公報 特開2008-253856号公報 特開2013-160605号公報
特許文献1に記載の焼却灰運搬システム(1)において、HEPAフィルタ(26a)は、吸引手段(21)の吸引側に設けられていた。
特許文献2に記載のアスベスト処理プラント車(11)において、HEPAフィルター(21)は、吸引ポンプ(19)の吸引側に設けられていた。
特許文献3に記載の集塵システムにおいて、HEPAフィルタ(45)は、バキューム車(2)の吸引側に設けられていた。
このように、いずれの従来技術においても、HEPAフィルタは、吸引手段の吸引側に設けられていた。
しかし、吸引手段の吸引側には、まだ粒径の大きな粉体が残っている可能性が高い。したがって、吸引手段の吸引側にHEPAフィルタを設けた場合、HEPAフィルタが捕集する粉体が多くなり、HEPAフィルタの交換の頻度が高くなる。なお、HEPAフィルタは、バグフィルターに用いられる濾布に比べてコストが高い。したがって、HEPAフィルタの交換頻度が低い方が、コスト的には優れている。
また、もし、吸引手段の排気側にHEPAフィルタを設けることができれば、確実に粉体が捕集されて排気されることとなる。しかし、従来、吸引手段の吐出側にHEPAフィルタを設けていた吸引装置は提案されていなかった。
そこで、本発明は、吸引手段の吐出側にHEPAフィルタを備える吸引装置及びそれを備えた吸引車を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、以下の特徴を有する。本発明は、真空ポンプによる吸引によって、汚泥を吸引することができる吸引装置であって、真空ポンプの吐出側に設けられたHEPAフィルタと、真空ポンプの吸引側に設けられたポンプ吸い込み側キャッチャーと、真空ポンプの吐出側であって、HEPAフィルタとの間に設けられたポンプ吐出側キャッチャーと、ポンプ吸い込み側キャッチャーの吸引側に設けられており吸引された汚泥を回収する回収タンクとを備え、HEPAフィルタから排気されることを特徴とする。
好ましくは、真空ポンプによる吸引によって、粉体を含む回収物も吸引することができ、さらに、ポンプ吸い込み側キャッチャーの吸引側に設けられたフィルタキャッチャーと、フィルタキャッチャーの吸引側に設けられたサイクロンキャッチャーとを備えるとよい。
好ましくは、真空ポンプは、液封式の真空ポンプであり、ポンプ吐出側キャッチャー内の液体を真空ポンプ内に循環させて、真空ポンプの冷却液として使用するとよい。
また、本発明は、真空ポンプによる吸引によって、粉体を含む回収物を吸引することができる汚泥吸引装置であって、真空ポンプの吐出側に設けられたHEPAフィルタと、真空ポンプの吸引側に設けられたフィルタキャッチャーと、フィルタキャッチャーの吸引側に設けられたサイクロンキャッチャーと、サイクロンキャッチャーの吸引側に設けられており吸引された回収物を回収する回収タンクとを備え、HEPAフィルタから排気されることを特徴とする。
好ましくは、真空ポンプは、冷却液を主配管ラインからポンプ内部に投入しない構成の真空ポンプであるとよい。
また、本発明は、真空ポンプによる吸引によって、汚泥又は粉体を吸引することができる吸引装置であって、真空ポンプの吐出側に設けられたHEPAフィルタと、吸引された汚泥又は粉体を回収する回収タンクと、HEPAフィルタからの排気と、HEPAフィルタを通さずに排気口から排気する排気とを切り替えることが可能な排気切替弁とを備えることを特徴とする。
また、本発明は、上記の吸引装置を搭載した吸引車である。
本発明によれば、真空ポンプの吐出側に、HEPAフィルタを備える吸引装置が提供されることとなるので、HEPAフィルタで捕集可能な粉体が捕集された上で、最終的に、クリーンなエアーが排出されることとなる。
また、真空ポンプの吸引側に設けられたポンプ吸い込み側キャッチャーと、真空ポンプの吐出側のポンプ吐出側キャッチャーとで、粉体がほぼ回収される。したがって、HEPAフィルタには、回収されなかった粉体が到着することとなる。よって、HEPAフィルタだけで、粉体を捕集するのではないので、HEPAフィルタへの粉体の回収負荷を軽減することができる。結果として、HEPAフィルタの交換頻度を下げることができ、吸引装置のランニングコストを抑えることができる。
さらに、ポンプ吸い込み側キャッチャーの吸引側に設けられたフィルタキャッチャーと、フィルタキャッチャーの吸引側に設けられたサイクロンキャッチャーとを備えるようにすれば、粉体を多く含む回収物であっても、フィルタキャッチャーとサイクロンキャッチャーによって、粉体を回収した上で、最終的な排気のHEPAフィルタで残りの粉体を捕集することとなり、HEPAフィルタへの粉体の回収負荷を軽減することができる。結果、汚泥だけでなく、粉体を含む回収物においても、クリーンなエアーを排出することが可能な吸引装置を提供することができる。
このとき、液封式の真空ポンプを用いる場合に、ポンプ吐出側キャッチャー内の液体を真空ポンプ内に循環させることで、別途、冷却液を用意しなくてもよくなる。この場合、ポンプ吐出側キャッチャー内のエアーが蒸気状となっているが、HEPAフィルタに直接水分が付着するわけではないので、HEPAフィルタは、機能を損なうことなく、粉体を捕集することができる。
真空ポンプの吸引側に設けられたフィルタキャッチャーと、フィルタキャッチャーの吸引側に設けられたサイクロンキャッチャーとを備える構成とした場合、粉体の多い回収物を回収し、最終的な排気のHEPAフィルタで残りの粉体を捕集することができる。粉体を多く含む回収物においても、クリーンなエアーを排出することが可能な吸引装置を提供することができる。
このとき、冷却液を主配管ラインからポンプ内部に投入しない構成の真空ポンプ(乾式の真空ポンプ)を使用でき、真空ポンプのメンテナンスが容易となる。
HEPAフィルタを通すか否かの排気切替弁を設けることで、HEPAフィルタを用いなくてもよい施工現場では、HEPAフィルタを使用しないようにすることができるので、HEPAフィルタの交換頻度を下げることができる。結果、吸引装置のランニングコストを抑えることができる。
上記の吸引装置を搭載した吸引車についても、同様の効果を有する。
本発明のこれら、及び他の目的、特徴、局面、効果は、添付図面と照合して、以下の詳細な説明から一層明らかになるであろう。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る吸引装置の系統図である。 図2は、本発明の第2の実施形態に係る吸引装置の系統図である。 図3Aは、第2の実施形態に係る吸引装置を備えた吸引車の平面図である。 図3Bは、第2の実施形態に係る吸引装置を備えた吸引車の正面図である。 図4は、本発明の第3の実施形態に係る吸引装置の系統図である。 図5は、本発明の第4の実施形態に係る吸引装置の系統図である。
(第1の実施形態)
図1において、第1の実施形態に係る吸引装置は、回収タンク1と、ポンプ吸い込み側キャッチャー2と、真空ポンプ3と、ポンプ吐出側キャッチャー4と、吐出側サイレンサー5と、HEPAフィルタユニット6と、HEPAフィルタ7と、負荷開放弁8a,8bと、吸い込み側サイレンサー9と、ポンプ循環水ライン10とを備える。
第1の実施形態に係る吸引装置は、主に、液体状の汚泥を回収するのに用いられるが、限定されるものではない。
回収物の吸引時に、負荷開放弁8a,8b及び吸引切替弁bが閉じられ、吸引切替弁a及びcが開かれる。これにより、真空ポンプ3を駆動させると、図1において、黒色で塗りつぶした矢印に示すエアーの流れが生じ、回収物を回収することができる。
回収物の排出時に、負荷開放弁8a及び吸引切替弁bが開かれ、負荷開放弁8b、吸引切替弁a及びcが閉じられる。これにより、真空ポンプ3を駆動させると、図1において、白抜きの矢印に示すエアーの流れが生じ、回収物を排出することができる。
回収タンク1は、開閉式のハッチ1aと、吸引ホース1bと、排出管1cと、当たり板1dと、フロートボール1eとを備えるタンクである(図2,4,5においては符号を省略)。回収時、吸引ホース1bから回収物が吸引されて、当たり板1dに当って回収タンク1の底に回収される。排出時は、排出管1cから、回収物が排出される。空中に浮遊しない回収物は、回収タンク1の底に回収される。
空中に浮遊した粉体は、回収時の配管を通って、ポンプ吸い込み側キャッチャー2に送られる。ポンプ吸い込み側キャッチャー2は、湿式スクラバーであり、空中に浮遊した粉体が捕集される。なお、ポンプ吸い込み側キャッチャー2は、湿式スクラバーに限定されるものではなく、乾式スクラバーでもよいし、サイクロン式キャッチャーでもよい。
ポンプ吸い込み側キャッチャー2で吸収されずに通過した粉体は、真空ポンプ3を通過して、ポンプ吐出側キャッチャー4に送り込まれる。
真空ポンプ3は、吸引手段として機能している。真空ポンプ3は、液封式の真空ポンプである。そのため、回収物が水分を含んでいても回収可能である。ポンプ循環水ライン10によって、ポンプ吐出側キャッチャー4内の液体が真空ポンプ3内に循環するようになっている。真空ポンプ3内を循環する液体が真空ポンプ3の冷却液としても機能しているので、ポンプ吐出側キャッチャー4内の液体は、温められていき、たとえば、80度を超えていく場合がある。
真空ポンプ3を通過した粉体等は、湿式スクラバーを兼ねたポンプ吐出側キャッチャー4に送られ捕集される。なお、ポンプ吐出側キャッチャー4内の液体は温められて、蒸発していくので、図示しない液体タンクから、ポンプ吐出側キャッチャー4に、液体が補充される。
ポンプ吐出側キャッチャー4の排気口から、吐出側サイレンサー5を通じて、ガスが排出される。
そして、吐出側サイレンサー5に、HEPAフィルタユニット6が接続されている。HEPAフィルタユニット6の内部には、HEPAフィルタ7が内蔵されている。
したがって、最終的な排気ガスは、HEPAフィルタ7を通過して、外部に排出されることとなる。
HEPAフィルタは、JIS規格で「定格風量で粒径が0.3μmの粒子に対して99.97%以上の粒子捕集率をもち、かつ初期圧力損失が245Pa以下の性能を持つエアフィルター」であると規定されている。
そのため、排気ガスに残っている粉体等は、HEPAフィルタ7に捕集されることとなるので、クリーンな空気が吸引装置から最終的に排出されることとなる。
ところで、上記したように、ポンプ吐出側キャッチャー4内の液体が温められているため、キャッチャー内のガス(回収仕切れなかった粉体が含まれているガス)は蒸気状になっている場合がある。しかし、HEPAフィルタ7自体に直接水滴があたるわけではないので、基本的には、HEPAフィルタ7の性能を落とすことなく捕集が可能となる。
このように、第1の実施形態によれば、吸引手段の吐出側(排気側)にHEPAフィルタ7を設けることができるので、確実に粉体等を捕集することが可能となり、クリーンな気体を排気することができる。
また、吸引手段の吐出側とHEPAフィルタ7との間に、ポンプ吐出側キャッチャー4を設けることで、HEPAフィルタ7側に排気する前に、粉体等を回収することができるので、HEPAフィルタ7による粉体等の回収負担を減らすことができ、結果、HEPAフィルタ7の交換頻度を下げることが可能となる。HEPAフィルタ7の交換頻度が下がれば、吸引装置のランニングコストを抑えることができる。
なお、吸い込み側サイレンサー9をHEPAフィルタ内蔵可能とすれば、吸い込み時に、施工現場周辺の粉体を、吸い込み側サイレンサー9で捕集することが可能である。
(第2の実施形態)
図2において、第1の実施形態に係る吸引装置と同一の機能を有する部分については、同一の参照符号を付し、説明を省略する。また、図3において、図2に示した機能を実際に、車両に搭載した場合の配置を示す。
第2の実施形態に係る吸引装置は、主に、液体状の汚泥を回収するのに用いられるが、限定されるものではない。
図2に示す第2の実施形態に係る吸引装置は、第1の実施形態に係る吸引装置と異なり、サイレンサー5の排気側に二つの排気切替弁11を設ける構成としている。
排気切替弁11の一方に、HEPAフィルタユニット6が取付けられている。排気切替弁11の他方には、フィルタ等を設けずに、そのまま排気口11aが設けられている。
施工上の理由により、HEPAフィルタ7を通して排気する必要がある場合は、HEPAフィルタユニット6側の排気切替弁11を開けて、他方の排気切替弁11を閉じる。一方、HEPAフィルタ7を通して排気する必要がない場合は、HEPAフィルタユニット6側の排気切替弁11を閉じて、他方の排気切替弁11を開ける。
図3に示すように、排気切替弁11は、吸引装置の上部に設けられており、排気口11aは、上に向けて、気体を排気するとよい。
このように、HEPAフィルタ7を使用するか否かを切り替えることで、HEPAフィルタ7を使用しなくてもよい施工現場では、HEPAフィルタ7による捕集を行わなくてもよくなるので、HEPAフィルタ7の負荷を減らして、その交換頻度を下げることが可能となる。結果、吸引装置のランニングコストを抑えることができる。
(第3の実施形態)
図4において、第1及び第2の実施形態に係る吸引装置と同一の機能を有する部分については、同一の参照符号を付し、説明を省略する。図4において、第3の実施形態に係る吸引装置は、第1の実施形態に係る吸引装置のポンプ吸い込み側キャッチャー2の吸引側に、サイクロンキャッチャー12及びフィルタキャッチャー13を備えている。フィルタキャッチャー13は、バグフィルター等のエアー用フィルタ(濾布)を内蔵するキャッチャーである。
第3の実施形態に係る吸引装置は、汚泥と粉体を含む回収物の回収に適用されるが、限定されるものではない。
また、第3の実施形態では、第1の実施形態の真空ポンプ3とは異なる図示をし、ポンプ循環水ライン10を2本としている。しかし、吸引手段として、液封式の真空ポンプを用いている点において、第1の実施形態と概念的に同様である。
回収物の吸引時に、負荷開放弁8a,8b及び吸引切替弁bが閉じられ、吸引切替弁a,c及びd又はeが開かれる。なお、汚泥回収時には、dが開かれ、eが閉じられる。粉体回収時には、dが閉じられ、eが開かれる。これにより、真空ポンプ3を駆動させると、図4において、黒色で塗りつぶした矢印に示すエアーの流れが生じ、回収物を回収することができる。
なお、図4のフィルタキャッチャー13内において、黒色の矢印の先端の一部が白く塗られた矢印が図示されているが、これは、エアフィルター内を通過しているということを意味しており、吸引時のエアーの流れを図示している。また、フィルタキャッチャー13は、バクフィルタであるとしているので、濾布に付着した粉体を下方に落とすための黒矢印が図4で図示されている。
回収物の排出時に、負荷開放弁8a及び吸引切替弁bが開かれ、負荷開放弁8b、吸引切替弁a及びcが閉じられる。これにより、真空ポンプ3を駆動させると、図4において、白抜きの矢印に示すエアーの流れが生じ、回収物を排出することができる。
回収タンク1で回収できなかった粉体は、サイクロンキャッチャー12で回収される。さらに、サイクロンキャッチャー12で回収できなかった粉体は、フィルタキャッチャー13で捕集される。その上で、残りの粉体を含むガスは、ポンプ吸い込み側キャッチャー2に送られることとなる。
したがって、大半の粉体等は、サイクロンキャッチャー12及びフィルタキャッチャー13並びにポンプ吸い込み側キャッチャー2及びポンプ吐出側キャッチャー4で回収されることとなるので、第3の実施形態の吸引装置は、汚泥だけでなく、粉体を含む回収物の回収にも適したものとなる。また、大半の粉体が、HEPAフィルタ7の前段で、回収されるので、HEPAフィルタ7での回収負荷が軽減するので、HEPAフィルタ7の交換頻度を下げることが可能となる。結果、吸引装置のランニングコストを下げることが可能となる。
(第4の実施形態)
図5において、第1、第2、及び第3の実施形態に係る吸引装置と同一の機能を有する部分については、同一の参照符号を付し、説明を省略する。
図5において、第4の実施形態に係る吸引装置は、第3の実施形態に係る吸引装置の真空ポンプ3の吸引側に設けられていたポンプ吸い込み側キャッチャー2と、同真空ポンプ3の吐出側に設けられていたポンプ吐出側キャッチャー4とを設けない構成としている。また、第4の実施形態に係る吸引装置で用いる真空ポンプ3は、ポンプの冷却液を主配管ラインから投入しない構成としている。なお、ここで、ポンプの冷却液を主配管ラインからポンプの内部に投入しない構成の真空ポンプを、乾式の真空ポンプ(ドライ真空ポンプ)ということとする。
第4の実施形態に係る吸引装置は、吸引負荷が汚泥に比べて小さい粉体の吸引に用いられるが、限定されるものではない。
第4の実施形態の吸引装置における回収時及び排出時の弁の開閉は、第1の実施形態と同様である。
第4の実施形態では、粉体を回収する場合には、真空ポンプ3の吸い込み側に、サイクロンキャッチャー12及びフィルタキャッチャー13を設け、そこで大半の粉体を回収することができる。したがって、HEPAフィルタ7での回収負荷が軽減するので、HEPAフィルタ7の交換頻度を下げることが可能となる。結果、吸引装置のランニングコストを下げることが可能となる。
本発明は、上記に示した吸引装置を備える吸引車でもある。
以上、本発明を詳細に説明してきたが、前述の説明はあらゆる点において本発明の例示にすぎず、その範囲を限定しようとするものではない。本発明の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形を行うことができることは言うまでもない。本明細書に開示されている発明の構成要件は、それぞれ独立に単独した発明として成立するものとする。各構成要件をあらゆる組み合わせ方法で組み合わせた発明も、本発明に含まれることとする。
本発明は、吸引装置及びそれを備える吸引車であり、産業上利用可能である。
1 回収タンク
2 ポンプ吸い込み側キャッチャー
3 真空ポンプ(吸引手段)
4 ポンプ吐出側キャッチャー
5 吐出側サイレンサー
6 HEPAフィルタユニット
7 HEPAフィルタ
8a,8b 負荷開放弁
9 吸い込み側サイレンサー
10 ポンプ循環水ライン
11 排気切替弁
11a 排気口
12 サイクロンキャッチャー
13 フィルタキャッチャー
a,b,c,d,e 吸引切替弁

Claims (7)

  1. 真空ポンプによる吸引によって、汚泥を吸引することができる吸引装置であって、
    前記真空ポンプの吐出側に設けられたHEPAフィルタと
    記真空ポンプの吸引側に設けられたポンプ吸い込み側キャッチャーと、
    前記真空ポンプの吐出側であって、前記HEPAフィルタとの間に設けられたポンプ吐出側キャッチャーと
    前記ポンプ吸い込み側キャッチャーの吸引側に設けられており吸引された前記汚泥を回収する回収タンクとを備え、
    前記HEPAフィルタから排気されることを特徴とする、吸引装置。
  2. 前記真空ポンプによる吸引によって、粉体を含む回収物も吸引することができ、
    さらに、
    前記ポンプ吸い込み側キャッチャーの吸引側に設けられたフィルタキャッチャーと、
    前記フィルタキャッチャーの吸引側に設けられたサイクロンキャッチャーとを備え
    前記回収タンクは、前記サイクロンキャッチャーの吸引側に設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の吸引装置。
  3. 前記真空ポンプは、液封式の真空ポンプであり、
    前記ポンプ吐出側キャッチャー内の液体を前記真空ポンプ内に循環させて、前記真空ポンプの冷却液として使用することを特徴とする、請求項1又は2に記載の吸引装置。
  4. 真空ポンプによる吸引によって、粉体を含む回収物を吸引することができる汚泥吸引装置であって、
    前記真空ポンプの吐出側に設けられたHEPAフィルタと
    記真空ポンプの吸引側に設けられたフィルタキャッチャーと、
    前記フィルタキャッチャーの吸引側に設けられたサイクロンキャッチャーと
    前記サイクロンキャッチャーの吸引側に設けられており吸引された前記回収物を回収する回収タンクとを備え、
    前記HEPAフィルタから排気されることを特徴とする、吸引装置。
  5. 前記真空ポンプは、冷却液を主配管ラインからポンプ内部に投入しない構成の真空ポンプであることを特徴とする、請求項4に記載の吸引装置。
  6. 真空ポンプによる吸引によって、汚泥又は粉体を吸引することができる吸引装置であって、
    前記真空ポンプの吐出側に設けられたHEPAフィルタと、
    吸引された前記汚泥又は前記粉体を回収する回収タンクと、
    前記HEPAフィルタからの排気と、前記HEPAフィルタを通さずに排気口から排気する排気とを切り替えることが可能な排気切替弁とを備えることを特徴とする、吸引装置。
  7. 請求項1~6のいずれかに記載の吸引装置を搭載した吸引車。
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