JP7131849B2 - 空気浄化機能付き住宅 - Google Patents

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Description

この発明は、建屋の外から空気を取り込み、これを浄化して居住空間に供給し、建屋の外に排出する換気システムを備えた空気浄化機能付き住宅に関する。
従来、例えば特許文献1に開示されているように、屋外の空気を建物内部に供給する給気ファンと、建物内部の空気を屋外に排出する排気ファンと、給気ファンから供給される空気を居室に供給する給気経路とを備え、排気ファンが非居室空間のみに設けられた第一種換気設備を具えた建物の構造があった。図面には、屋外の空気を1階の床下空間に取り込み、取り込んだ空気を、2階の床下空間及び天井裏空間の給気経路を通じて1階及び2階の居住空間に循環させ、1階の非居室空間の壁から屋外に排出する構成が記載されている。
特許文献2には、1階の床下空間に空気浄化用の木炭を設置し、屋外の空気を1階の床下空間に取り込んで木炭により清浄化し、その空気をファンで1階の居住空間に送り、その後、居住空間の空気が1階の天井面から屋根裏構造部に流れ、内部排気ダンパーから建屋14の外に排出されるように構成された木造住宅が開示されている。
特開2015-190656号公報 特開2002-121830号公報
特許文献1の建物の構造は、建屋内部を換気する機能は備えているが、屋外から取り込んだ空気を清浄化する機能は備えていない。
特許文献2の木造住宅は、屋外から取り込んだ空気を木炭で清浄化する構成を有しているが、空気清浄化機能をさらに向上させることが求められる。また、この木造住宅は、設置された木炭を簡単には交換できない構造になっているが、近年、特定の多孔質木材炭化物にインフルエンザウイルス等を吸着する効能があることが注目されており、この種の多孔質木材炭化物は自由に交換できるように設置されていることが好ましい。
この発明は、上記背景技術に鑑みて成されたものであり、建屋の内部を効率よく換気することができ、非常にきれいな空気を各階の居住空間に送ることができる空気浄化機能付き住宅を提供することを目的とする。
本発明は、各階に居住空間が設けられた建屋と、建屋の中の各階の床下に設けられ、内部に空気浄化用の多孔質木材炭化物が設置された気密構造の床下空間と、建屋の中の最上階の天井裏に設けられ、内部に空気浄化用の多孔質木材炭化物が設置された気密構造の天井裏空間と、各階の前記床下空間及び前記天井裏空間を連結して1つの空間にする気密構造の通気路と、各階の前記床下空間とその階の前記居住空間とを連通させる送風口と、最上階の前記天井裏空間とその階の前記居住空間とを連通させる送風口と、前記建屋の外の空気を前記床下空間又は前記天井裏空間に取り込むための空気取入口と、前記居住空間の空気を建屋の外に排出するための空気排出口と、1つ以上の送風機を有し、前記空気取入口から空気を取り入れ、取り入れた空気が、少なくとも1つの前記床下空間又は天井裏空間を通って各階の前記居住空間に送られ、その後前記空気排出口から排出される、という空気の流れを生成する送風システムとを備える空気浄化機能付き住宅である。
前記送風システムは第一の送風機を有し、前記第一の送風機は、特定の又は全部の前記送風口に設置され、当該床下空間又は前記天井裏空間の空気を、当該送風口で連通している前記居住空間に送る構成にすることができる。また、前記送風システムは第二の送風機を有し、前記第二の送風機は、特定の又は全部の前記通気路の一端部又は途中の位置に設置され、当該通気路の一端部に位置する前記床下空間又は前記天井裏空間の空気を、当該通気路の他端部に位置する前記床下空間又は前記天井裏空間に送る構成にすることができる。
また、前記送風システムは熱交換装置を有し、前記熱交換装置で、前記空気取入口から取り入れた空気と前記空気排出口から排出する空気とを熱交換させる構成にすることが好ましい。また、前記送風口には開閉式のガラリが設けられ、前記多孔質木材炭化物は、前記床下空間又は前記天井裏空間の中に、前記ガラリを開閉することによって交換できるように設置されている構成にすることが好ましい。
本発明の空気浄化機能付き住宅は、空気浄化用の多孔質木材炭化物が各階の床下空間及び最上階の天井裏空間に設置され、建屋の中のデッドスペースのほとんどを有効活用して、空気を効果的に浄化することができる。そして、独特な送風システムにより、屋外から取り入れた空気が、少なくとも1つの床下空間又は天井裏空間で浄化してされてから各階の居住空間に送られ、その後、屋外に排出される構成になっている。したがって、2階以上の住宅であっても建屋内部を効率よく換気することができ、しかも、各階の居住空間に、非常にきれいな空気だけを供給することができる。特に、各階の居住空間が床下空間及び天井裏空間よりも気圧が高く屋外の気圧よりも高い状態におかれるので、浄化された居住空間に外部から汚れた空気や埃、花粉等が侵入することがない。
本発明の空気浄化機能付き住宅の第一の実施形態の内部構造と建屋内部の空気の流れを示す縦断面図である。 本発明の空気浄化機能付き住宅の第二の実施形態の内部構造と建屋内部の空気の流れを示す縦断面図である。 本発明の空気浄化機能付き住宅の第三の実施形態の内部構造と建屋内部の空気の流れを示す縦断面図である。
以下、本発明の第一の実施形態である空気浄化機能付き住宅10ついて、図1に基づいて説明する。空気浄化機能付き住宅10は、コンクリート基礎12の上に設置された2階建ての建屋14を有し、1階の居住空間16(1)及び2階の居住空間16(2)が、気密構造の外壁18で囲まれている。
建屋14の中の1階の床下には気密構造の床下空間20(1)が設けられ、コンクリート基礎12の特定位置に、建屋14の外の空気を床下空間20(1)に取り込むための空気取入口22が設けられている。2階の床下には気密構造の床下空間20(2)が設けられ、外壁18の内部に設けた気密構造の通気路24(1)を通じて床下空間20(1)に連結されている。2階の天井裏には気密構造の天井裏空間26が設けられ、外壁18の内部に設けた気密構造の通気路24(2)を通じて床下空間20(2)に連結されている。
1階の居住空間16(1)と床下空間20(1)は、床の特定位置に設けた複数の送風口28(1)で連通しており、各送風口28(1)に開閉式のガラリ28a(1)が設置されている。また、床下空間20(1)の中の、各送風口28(1)の下方の位置に、通気性を有したバケット30(1)を吊り下げるように設置し、その中に、空気浄化用の多孔質木材炭化物32が入れられている。住人は、ガラリ28a(1)を開くとバケット30(1)の中に手が届くので、古くなった多孔質木材炭化物32を簡単に交換することができる。
2階の居住空間16(2)と床下空間20(2)は、床の特定位置に設けた複数の送風口28(2)で連通しており、各送風口28(2)に、開閉式のガラリ28a(2)が設置されている。また、床下空間20(2)の中の、各送風口28(2)の下方の位置に、バケット30(1)と同様のバケット30(2)を設置し、その中に、空気浄化用の多孔質木材炭化物32が入れられている。したがって、住人は、ガラリ28a(2)を開くことによって、古くなった多孔質木材炭化物32を簡単に交換することができる。
2階の居住空間16(2)と天井裏空間26は、天井の特定位置に設けた複数の送風口34で連通しており、各送風口34に、開閉式のガラリ34aが設置されている。また、天井裏空間26の中の、各送風口34の周縁部にトレイ36を設置し、その中に、空気浄化用の多孔質木材炭化物32が入れられている。住人は、ガラリ34aを開くとトレイ36の中に手が届くので、古くなった多孔質木材炭化物32を簡単に交換することができる。
1階の居住空間16(1)を囲む外壁18には、居住空間16(1)の空気を建屋14の外に排出するための空気排出口38(1)が設けられ、図示しないガラリが設置されている。また、2階の居住空間16(2)を囲む外壁18にも、居住空間16(2)の空気を排出するための空気排出口38(2)が設けられ、図示しないガラリが設置されている。なお、空気排出口38(1),38(2)は、換気扇でも良い。
さらに、空気浄化機能付き住宅10には、建屋14の中に所定の空気の流れを生成する送風システムが設けられている。送風システムは、各々モータとファン及びその他駆動回路等を備えた第一の送風機40(1),40(2),42で構成され、第一の送風機40(1)は1階の床の各送風口28(1)に設置され、第一の送風機40(2)は2階の床の各送風口28(2)に設置され、第一の送風機42は2階の天井の各送風口34に設置されている。そして、第一の送風機40(1)は、床下空間20(1)の空気を居住空間16(1)に送る働きをし、第一の送風機40(2)は、床下空間20(2)の空気を居住空間16(2)に送る働きをし、第一の送風機42は、天井裏空間26の空気を居住空間16(2)に送る働きをする。
次に、空気浄化機能付き住宅10の送風システムが動作した時の、建屋の中の空気の流れを説明する。まず、第一の送風機40(1)が動作することによって、建屋14の外の空気が空気取入口22を通じて床下空間20(1)に取り込まれ、床下空間20(1)に設置された多孔質木材炭化物32により浄化される。そして、浄化された空気が送風口28(1)を通じて居住空間16(1)に送られ、空気排出口38(1)から建屋14の外に排出される。
また、第一の送風機40(2)が動作することによって、建屋14の外の空気が空気取入口22及び通気路24(1)を通じて床下空間20(2)に取り込まれ、床下空間20(2)に設置された多孔質木材炭化物32により浄化される。そして、浄化された空気が送風口28(2)を通じて居住空間16(2)に送られ、空気排出口38(2)から建屋14の外に排出される。
また、第一の送風機42が動作することによって、建屋14の外の空気が空気取入口22及び通気路24(1),24(2)を通じて天井裏空間26に取り込まれ、天井裏空間26に設置された多孔質木材炭化物32により浄化される。そして、浄化された空気が送風口34を通じて居住空間16(2)に送られ、空気排出口38(2)から建屋14の外に排出される。
このように、送風システムが動作することによって、空気取入口22から空気を取り入れ、取り入れた空気が少なくとも1つの床下空間又は天井裏空間(20(1)、20(2)又は26)を通って各階の居住空間16(1),16(2)に送られ、その後、空気排出口38(1),38(2)から排出される、という空気の流れが生成される。
以上説明したように、空気浄化機能付き住宅10は、空気浄化用の多孔質木材炭化物32が床下空間20(1),20(2)及び天井裏空間26に設置され、建屋14の中のデッドスペースのほとんどを有効活用して、空気を効果的に浄化することができる。そして、独特な送風システムにより、建屋14の外から取り入れた空気が、少なくとも1つの床下空間又は天井裏空間で浄化されてから各階の居住空間16(1),16(2)に送られ、その後、建屋14の外に排出される構成になっている。したがって、建屋14の内部を効率よく換気することができ、しかも、各階の居住空間16(1),16(2)に非常にきれいな空気だけを供給することができる。特に、各階の居住空間16(1),16(2)が、床下空間20(1)、20(2)及び天井裏空間26よりも気圧が高く屋外の気圧よりも高い状態におかれるので、浄化された居住空間16(1),16(2)に外部から汚れた空気や埃、花粉等が侵入することがない。さらに、大量の多孔質木材炭化物32により、吸湿機能も発揮され、湿度の高い梅雨時期にも室内の湿度を低下させることができる。
次に、本発明の第二の実施形態である空気浄化機能付き住宅44について、図2に基づいて説明する。なお、空気浄化機能付き住宅44の構成は、上記の空気浄化機能付き住宅10と共通する点が多いので、同様の構成は同一の符号を付して説明を省略し、構成が異なる点を中心に説明する。
空気浄化機能付き住宅44では、建屋14の外の空気を床下空間20(1)に取り込むための空気取入口22が、図2における右側だけに設けられている。また、2階の床下空間20(2)は、図2における左側の外壁18の内側近傍に設置されたダクト等で成る通気路46(1)を通じて床下空間20(1)に連結されている。また、2階の天井裏空間26は、図2における右側の外壁18の内側近傍に設置されたダクト等で成る通気路46(2)を通じて床下空間20(2)に連結されている。
空気浄化機能付き住宅44の送風システムは、第一の送風機40(1),42及び第二の送風機48で構成される。第一の送風機40(1),42は、上記実施形態の空気浄化機能付き住宅10の送風システムと同様に、1階の床の各送風口28(1)及び2階の天井の各送風口34に設置されている。第二の送風機48は、1階の床下空間20(1)の中の、通気路46(1)の一端部に設置され、床下空間20(1)の空気を床下空間20(2)に送る働きをする。なお、空気浄化機能付き住宅44の場合、第二の送風機48を設けたので、2階の床の送風口28(2)には上記実施形態の第一の送風機40(2)が設置されていない。このため、2階の居住空間16(2)への浄化空気の供給がスムーズに行われない場合、空気排出口38(2)を換気扇にして、排気することにより、第二の送風機48による浄化空気の供給が良好に行われる。
次に、空気浄化機能付き住宅44の送風システムが動作した時の、建屋14の中の空気の流れを説明する。まず、第一の送風機40(1)が動作することによって、建屋14の外の空気が空気取入口22を通じて床下空間20(1)に取り込まれ、床下空間20(1)に設置された多孔質木材炭化物32により浄化される。そして、浄化された空気が送風口28(1)を通じて居住空間16(1)に送られ、空気排出口38(1)から建屋14の外に排出される。
また、第二の送風機48が動作することによって、床下空間20(1)の空気が通気路46(1)を通じて床下空間20(2)に送られ、床下空間20(2)に設置された多孔質木材炭化物32によってさらに浄化される。そして、浄化された空気が送風口28(2)を通じて居住空間16(2)に送られ、空気排出口38(2)から建屋14の外に排出される。
さらに、第一の送風機42が動作することによって、床下空間20(2)の空気が通気路46(2)を通じて天井裏空間26に取り込まれ、天井裏空間26に設置された多孔質木材炭化物32によってさらに浄化される。そして、浄化された空気が送風口34を通じて居住空間16(2)に送られ、空気排出口38(2)から建屋14の外に排出される。
このように、送風システムが動作することによって、空気取入口22から空気を取り入れ、取り入れた空気が少なくとも1つの床下空間又は天井裏空間(20(1)、20(2)又は26)を通って各階の居住空間16(1),16(2)に送られ、その後、空気排出口38(1),38(2)から排出される、という空気の流れが生成される。
以上説明したように、空気浄化機能付き住宅44においても、上記の空気浄化機能付き住宅10と同様の優れた効果が得られる。
次に、本発明の第三の実施形態である空気浄化機能付き住宅50について、図3に基づいて説明する。なお、空気浄化機能付き住宅50の構成は、上記の空気浄化機能付き住宅44と共通する点が多いので、同様の構成は同一の符号を付して説明を省略し、構成が異なる点を中心に説明する。
空気浄化機能付き住宅50の大きな特徴は、送風システムが熱交換装置52を備えた第1種換気設備であり、熱交換装置52で、空気取入口22から取り入れた空気と空気排出口38から排出する空気とを熱交換させる点である。
空気浄化機能付き住宅50では、2階の床下が、図3における右側に位置する床下空間20(2)と、左側に位置する補助空間54とに区切られ、広い床下空間20(2)に多孔質木材炭化物32が設置され、狭い補助空間54に熱交換装置52が設置されている。そして、補助空間54を囲む外壁18の部分に、建屋14の外の空気を床下空間20(2)に取り込むための空気取入口22と、居住空間16(1),16(2)の空気を建屋14の外に排出するための空気排出口38とが設けられている。
また、2階の床下空間20(2)は、図2における右側の外壁18の内側近傍に設置されたダクト等で成る通気路46(1)を通じて床下空間20(1)に連結され、同様の通気路46(2)を通じて2階の天井裏空間26に連結されている。
空気浄化機能付き住宅50の送風システムは、第一の送風機40(1),42と熱交換装置52が有する給気ファン52a及び排気ファン52bとで構成される。第一の送風機40(1),42は、空気浄化機能付き住宅44の送風システムと同様に、1階の床の各送風口28(1)及び2階の天井の各送風口34に設置されている。給気ファン52aは、建屋14の外の空気を取り込んで床下空間20(2)に送る送風機となり、排気ファン52bは、居住空間16(1),16(2)の空気を取り込んで空気排出口38に送る送風機となる。なお、空気浄化機能付き住宅50の場合、給気ファン52aがある関係で、2階の床の送風口28(2)には第一の送風機40(2)が設置されていない。
次に、空気浄化機能付き住宅50の送風システムが動作した時の、建屋14の中の空気の流れを説明する。まず、熱交換装置52の給気ファン52aが動作することによって、建屋14の外の空気が空気取入口22及び熱交換装置52を通じて床下空間20(2)に取り込まれ、床下空間20(2)に設置された多孔質木材炭化物32により浄化される。そして、浄化された空気が送風口28(2)を通じて居住空間16(2)に送られる。
また、第一の送風機40(1)が動作することによって、床下空間20(2)の空気が通気路46(1)を通じて床下空間20(1)に送られ、床下空間20(1)に設置された多孔質木材炭化物32によってさらに浄化される。そして、浄化された空気が送風口28(1)を通じて居住空間16(1)に送られる。
また、第一の送風機42が動作することによって、床下空間20(2)の空気が通気路46(2)を通じて天井裏空間26に取り込まれ、天井裏空間26に設置された多孔質木材炭化物32によってさらに浄化される。そして、浄化された空気が送風口34を通じて居住空間16(2)に送られる。
そして、熱交換装置52の排気ファン52bが動作することによって、居住空間16(1),16(2)の空気が熱交換装置52を通じて空気排気口38から建屋14の外に排出される。また、熱交換装置52で、空気取入口22から取り入れられた空気と空気排出口38から排出される空気とが熱交換される。
このように、送風システムが動作することによって、空気取入口22から空気を取り入れ、取り入れた空気が少なくとも1つの床下空間又は天井裏空間(20(1)、20(2)又は26)を通って各階の居住空間16(1),16(2)に送られ、その後空気排出口38から排出される、という空気の流れが生成される。
以上説明したように、空気浄化機能付き住宅50においても、上記の空気浄化機能付き住宅10,44と同様の優れた効果が得られ、さらに、熱交換型の換気を行うので、建屋14の中を冷暖房する時の負荷が軽減され、省エネルギー化を図ることができる。その他、強制吸排気の上流側に気密構造の床下空間20(1),20(2)、天井裏空間26が位置して、空気の浄化が行われ、各階の居住空間16(1),16(2)に給気されるので、空気供給用のダクト及び空気清浄用の高性能フィルタ等を省くことができ、各居住空間16(1),16(2)への給気における圧力損失を少なくして吸排気効率を上げることができる。
なお、本発明の空気浄化機能付き住宅は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、多孔質木材炭化物は、各階の床下空間と最上階の天井裏空間に設置されていればよく、必ずしも開閉式のガラリを通じて交換可能でなくてもよい。さらに、居住空間への送風口に、空気を清浄化する抗菌・抗ウイルス機能を有するフィルタやその他の装置を設置してもよい。これにより、さらに清浄化した空気を室内に供給することができる。
各階の床下空間及び最上階の天井裏空間は、通気路を連結して全体として1つの空間になっていればよく、通気路の構造、数、配置等は自由に変更することができる。また、空気取入口は、建屋の外の空気を、特定の又は全部の床下空間又は天井裏空間に取り込めるように設けてあればよく、数や配置は自由に設定できる。また、空気排出口は、特定の又は全部の居住空間の空気を建屋の外に排出できるように設けてあればよく、数や配置は自由に設定することができる。また、床又は天井の送風口は、各階の床下空間及び最上階の天井裏空間の空気を居住空間に送ることができるように設けてあればよく、数や配置は自由に設定することができる。例えば、上記の各実施形態では、1階の天井裏空間(すなわち2階の床下空間20(2))と1階の居住空間16(1)とを連通させる送風口が設けられていないが、必要があれば、この場所にも送風口を設けることができる。
送風システムは、空気取入口から空気を取り入れ、取り入れた空気が、少なくとも1つの床下空間又は天井裏空間を通って各階の居住空間に送られ、その後、空気排出口から排出される、という空気の流れを生成するものであればよく、送風機の数や配置、各送風機の送風量の設定は、通気路の数や配置、空気取入口及び空気排出口の数や配置に鑑みて、空気がスムーズに流れるように自由に設定することができる。
その他、本発明の空気浄化機能付き住宅は、木造住宅だけでなくコンクリート造住宅等にも適用できるものであり、何階建ての住宅かも問わない。
10,44,50 空気浄化機能付き住宅
12 コンクリート基礎
14 建屋
16(1),16(2) 居住空間
18 外壁
20(1),20(2) 床下空間
22 空気取入口
24(1),24(2),46(1),46(2) 通気路
26 天井裏空間
28(1),28(2),34 送風口
28a(1),28a(2),34a ガラリ
30(1),30(2) 通気性を有したバケット
32 多孔質木材炭化物
36 トレイ
38(1),38(2) 空気排出口
40(1),40(2),42 第一の送風機
48 第二の送風機
52 熱交換装置
52a 給気ファン
52b 排気ファン
54 補助空間

Claims (3)

  1. 各階に居住空間が設けられた建屋と、
    建屋の中の各階の床下に設けられ、内部に空気浄化用の多孔質木材炭化物が設置された気密構造の床下空間と、
    建屋の中の最上階の天井裏に設けられ、内部に空気浄化用の多孔質木材炭化物が設置された気密構造の天井裏空間と、
    各階の前記床下空間及び前記天井裏空間を連結して1つの空間にする気密構造の通気路と、
    各階の前記床下空間とその階の前記居住空間とを連通させる送風口と、
    最上階の前記天井裏空間とその階の前記居住空間とを連通させる送風口と、
    前記建屋の外の空気を前記床下空間又は前記天井裏空間に取り込むための空気取入口と、
    前記居住空間の空気を建屋の外に排出するための空気排出口と、
    1つ以上の送風機を有し、前記空気取入口から空気を取り入れ、取り入れた空気が、少なくとも1つの前記床下空間又は天井裏空間を通って各階の前記居住空間に送られ、その後前記空気排出口から排出される、という空気の流れを生成する送風システムとを備え、
    前記送風システムは第一の送風機と第二の送風機を有し、
    前記第一の送風機は、特定の又は全部の前記送風口に設置され、前記床下空間又は前記天井裏空間の空気を、前記送風口で連通している前記居住空間に送り、
    前記第二の送風機は、特定の又は全部の前記通気路の一端部又は途中の位置に設置され、前記通気路の一端部に位置する前記床下空間又は前記天井裏空間の空気を、前記通気路の他端部に位置する前記床下空間又は前記天井裏空間に送ることを特徴とする空気浄化機能付き住宅。
  2. 前記送風システムは熱交換装置を有し、
    前記熱交換装置で、前記空気取入口から取り入れた空気と前記空気排出口から排出する空気とを熱交換させる請求項1記載の空気浄化機能付き住宅。
  3. 前記送風口には開閉式のガラリが設けられ、
    前記多孔質木材炭化物は、前記床下空間又は前記天井裏空間の中に、前記ガラリを開閉することによって交換できるように設置されている請求項1又は2記載の空気浄化機能付き住宅。
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