JP7131747B2 - 吊ボルト用鋼材取付け金具 - Google Patents

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Description

この発明は設備工事において、床スラブなどに懸垂した吊ボルトの間に配管等を支持するための鋼材を任意の高さに固定するための吊ボルト用鋼材取付け金具に関する。
従来、この種の床スラブなどに懸垂する吊ボルトに鋼材を取付けるための金具として、例えば、半円状の嵌合凹部を持つ一対の挟持体で吊ボルトを挟持し、挟持体と鋼材を、吊ボルトを跨いだ2本の締付けボルトで締着することにより、吊ボルトに鋼材を支持するもの(特許文献1)、吊ボルトの外周面の略半分を覆う圧締面を備えた挟持体と鋼材で吊ボルトを挟持し、吊ボルトを跨いだ2本の締付けボルトで締着することにより、吊ボルトに鋼材を支持するもの(特許文献2)、長ナットを縦に分割した挟持体の一方に、Uボルトを溶接等で接着し、もう一方の挟持体とで吊ボルトを挟持し、Uボルトのネジ部を鋼材の透孔に通し、ナットを締着することで、吊ボルトに鋼材を支持するもの(特許文献3)が開示されている。これらの従来技術においては、挟持体と鋼材を締着するための締付けボルトとナットは吊ボルト1箇所当たり2本、鋼材の両端を支持する場合は4本必要であり、固定する箇所が多くなるため取付けに時間がかかり、作業効率が悪くなる。挟持体の吊ボルトへの取付けと、挟持体と鋼材の取付けを一度に行う必要があるため、鋼材の取付け位置の微調整が難しく、結果、取付け精度が悪くなるといった問題が生じていた。
また、挟持体の吊ボルトへの取付けと、挟持体と鋼材の取付けが別作業となるようにしたものとして、筒形状を縦に2分割した1対の挟持体の一端をヒンジとし、他端をボルトで螺合することで、吊ボルトの任意の高さに挟持体を仮固定し、位置が決まったら締付けボルトを締着することで、挟持体を吊ボルトに固定した後、挟持体に受部を取付けて、受部に配管を挿入するものが開示されている。(特許文献4)
この特許文献4では、挟持体の吊ボルトへの係止部分が2分割された一対のナット部材としているので、挟持体にネジを刻設する必要があり、その部材及び空間を必要とするので加工が複雑になり、しかも、挟持体にはヒンジを形成するための枢支部や保持手段、あるいは、配管を挿入する受部とから構成されるため、構成する部品が多くなり製造コストが高くなると共に、挟持体や配管の取付け時に組み付ける部品が多く、高所での作業時には部品が落下する危険性があるなどの問題点が生じていた。
実用新案登録第3151654号 実用新案登録第3152477号 特許第5729849号 実開平02-121615号
この発明は上記従来の課題に鑑みなされたもので、その目的は、鋼材取付け金具の吊ボルトへの取付けと、鋼材の取付けを別工程として、吊ボルトに鋼材取付け金具を一旦仮止めできるようにすることで、鋼材を吊ボルトの任意の位置に精度良く容易に取付けできると共に、製造面においては、加工が簡単で、且つ、部品点数の削減により製造コストを低減することにある。
その手段として、本発明の請求項1は、床スラブなどに懸垂する吊ボルトに配管を載置する鋼材を該吊ボルトの周方向外側から挟持する一対の挟持部材に固定して取付ける吊ボルト用鋼材取付け金具であって、一対の挟持部材は共に薄鋼鈑を屈曲して基板と上下側板とからなる略コの字状に形成し、該上下側板には該吊ボルトの該片面に各々当接して挟持する挟持用凹部が形成され、一方の該基板には第1ボルト軸を固着して第1挟持部材とし、他方の該基板には前記第1挟持部材の該第1ボルト軸が挿通する透孔を設けて第2挟持部材とし、前記第1挟持部材の該第1ボルト軸を前記第2挟持部材の該透孔に挿通させ、その外側から前記第1挟持部材の該第1ボルト軸に螺合して進退可能な押圧ナットを螺着し、前記挟持用凹部側の前記第1挟持部材と前記第2挟持部材が離反するように前記第1挟持部材の該第1ボルト軸を介して前記第1挟持部材と第2挟持部材との他端側を近接させ、前記第1挟持部材と第2挟持部材の間隙から前記吊ボルト挿入して、前記第1挟持部材の該挟持用凹部と前記第2挟持部材の該挟持用凹部とで該吊ボルトを挟持可能になっていることを特徴とする。
本発明の請求項2は、請求項1において、前記第1挟持部材の基板に、該第1ボルト軸の突出方向と反対側に突出する第2ボルト軸を固着すると共に、該第2ボルト軸に螺合して進退可能な締付けナットを設けたことを特徴とする。
本発明の請求項3は、請求項1又は2において、前記第1挟持部材及び前記第2挟持部材の該上側板同士、前記第1挟持部材及び前記第2挟持部材の該下側板同士をそれぞれ、ヒンジ部で連結することで、該ヒンジ部を枢軸として、前記第1挟持部材及び前記第2挟持部材が該吊ボルトを挟持又は非挟持する方向に開閉自在になることを特徴とする。
本発明の請求項1によれば、第1挟持部材と第2挟持部材の各上下側板に設けられた接合凹部が吊ボルトの側面から挟持し、押圧ナットを締付けて、吊ボルトの所定位置に吊ボルト用鋼材取付け金具(以下、本金具と称す)を固定した後、鋼材の任意位置に設けた貫通孔を第1ボルト軸に挿通して支持し、第1ボルト軸に締付けナットを締着することで、本金具に鋼材を固定することができる。すなわち、本金具の吊ボルトへの取付け、鋼材の取付けを別工程とすることができ、吊ボルトに本金具と鋼材とを一度に取付ける必要がなくなることで、本金具の高さの微調整がしやすく、施工精度を向上させることができる。
また、本金具を構成する部品がプレス加工により略コの字状に折り曲げた1対の挟持部材であり、加工が簡単で部品点数も少なく、製造コストを抑制することができる。
本発明の請求項2によれば、第1挟持部材の基板に第1ボルト軸の突出方向と反対側に突出する第2ボルト軸を固着しているので、鋼材の任意位置に設けた貫通孔を挿通し、締付けナットで締着することで、本金具に鋼材を固定することができる。
本発明の請求項3によれば、前記第1挟持部材及び前記第2挟持部材の該上側板同士、前記第1挟持部材及び前記第2挟持部材の該下側板同士をそれぞれ、ヒンジ部で連結しているので、吊ボルトへの取付けに際して、ヒンジ部を枢軸として前記第1挟持部材及び前記第2挟持部材を、該吊ボルトを挟持又は非挟持する方向に開閉することが容易にできる。
本発明の実施形態1の金具を示す斜視図である。 本発明の実施形態1の金具を示す側面図である。 本発明の実施形態1の金具を示す説明図である。 本発明の実施形態1の金具の取付け状態を示す説明図である。 本発明の実施形態1の金具の使用状態を示す側面図である。 本発明の実施形態2の金具を示す図1相当図である。 本発明の実施形態2の金具を示す図3相当図である。 本発明の実施形態3の金具を示す図1相当図である。 本発明の実施形態3の金具を示す図2相当図である。 本発明の実施形態3の金具を示す図3相当図である。 本発明の実施形態3の金具の取付け状態を示す図4相当図である。 本発明の実施形態3の金具の使用状態を示す斜視図である。 本発明の実施形態3の金具の別の使用状態を示す側面図である。
本発明の実施の形態を図面により詳細に説明する。
(実施形態1)
まず、本発明の実施形態1について、図1~図5により説明する。
図1から図3に示すように、10は第1挟持部材であり、薄鋼鈑をプレス加工により折り曲げて第1基板11と第1上側板12a、第1下側板12bからなる略コの字状を形成し、前記第1上側板12a、第1下側板12bには、それぞれ吊ボルトAの外周を挟持する略半円状の第1上側挟持用凹部13a、第1下側挟持用凹部13bを同軸上に設ける。14は第1挟持部材10の基板11に溶着により垂設した第1ボルト軸であり、先端側にはネジ14aを刻設する。第1ボルト軸14の固定位置は挟持される吊ボルトAのなるべく近傍になるように設けることが好ましく、これは吊ボルトAの固定位置と鋼材Cの固定位置の間隔を短くして力のモーメントを小さくすることで、鋼材Cに掛る荷重を本金具1に効率よく支持させるためである。
20は第2挟持部材であり、前記第1挟持部材10の第1上側板12a、第1下側板12b間に収まる高さになるように、薄鋼鈑をプレス加工により折り曲げて第2基板21と第2上側板22a、第2下側板22bからなる略コの字状を形成し、前記第2上側板22a、第2下側板22bには、それぞれ吊ボルトAの外周を挟持する略半円状の第2上側挟持用凹部23a、第2下側挟持用凹部23bを同軸上に設ける。24は第2挟持部材20の基板21に設けた長孔であり、前記第1挟持部材10の第1ボルト軸14が挿通する。第1挟持部材10の第1上側挟持用凹部13aと第2挟持部材20の第2上側挟持用凹部23a、第1挟持部材10の第1下側挟持用凹部13bと第2挟持部材20の第2下側挟持用凹部23b開口側を対向させて、吊ボルトAを周方向外側から片面ずつ挟持するようになっている。また、第1ボルト軸14を長孔24に挿通した状態で押圧ナット30を第1ボルト軸14のネジ14aに螺着している。
ここでは第2挟持部材20の上側板22a、下側板22b間の高さを第1挟持部材10の上側板12a、下側板12b間に収まる高さになるように説明したが、第1挟持部材10と同じ高さとして、お互いの上下側板が対向する状態であっても良い。また、逆に、第1挟持部材10の上側板12a、下側板12b間の高さを第2挟持部材20の上側板22a、下側板22b間に収まる高さになるようにしても良い。第2挟持部材20と第1挟持部材10とを同じ高さとして、上下方向にずらして重ねるように設けても良い。
また、挟持用凹部13a、13b、23a、23bは吊ボルトAの側面を挟持するために半円状としているが、この形状に限られるものではなく、吊ボルトAを挟持できれば良く、例えば、略V字状や略コの字状、又は略L字状の形状でも良い。
次に、吊ボルトAを挟持する状態を図4(A)~図4(D)に基づいて、説明する。図4(A)に示すように、吊ボルトAに対して、本金具1を用意する。そして、図4(B)に示すように、第1挟持部材10の第1挟持用凹部13a、13bに対してそれぞれ対向する第2挟持部材20の第2挟持用凹部23a、23bを相対的に、吊ボルトAの外径よりやや大きく開いて、矢印方向に移動させる。次に、図4(C)に示すように、第1挟持部材10と第2挟持部材20を矢印方向に移動させる。それによって、第1挟持部材10の第1上下側板12a、12bにそれぞれ設けられた第1挟持用凹部13a、13bと第2挟持部材20の第2上下側板22a、22bに設けられた第2挟持用凹部23a、23bがそれぞれ吊ボルトAの周方向外側から片面ずつ挟持する。そして、図4(D)に示すように、吊ボルトAを第1挟持部材10と第2挟持部材20とで挟持した状態で、押圧ナット30を締付けて、吊ボルトAの所定位置に本金具1を固定する。その後、図5に示すように、押圧ナット30の外側から、鋼材Cの任意位置に設けた貫通孔C1を第1ボルト軸14に外挿して支持し、第1ボルト軸14に締付けナット31を締着する。この作業で、本金具1に鋼材Cを固定することができる。すなわち、本金具1の吊ボルトAへの取付け、鋼材Cの取付けを分割して別工程とすることができ、吊ボルトAに本金具1と鋼材Cとを一度に取付ける必要がなくなることで、本金具1の高さの微調整がしやすく、施工精度を向上させることができる。
本金具1を構成する部品はプレス加工により略コの字状に折り曲げた1対の挟持部材10、20と、第1挟持部材10に溶着した第1ボルト軸14と押圧ナット30からなるものであり、加工が簡単で部品点数も少なく、製造コストを抑制することができる。更に、本金具1は予め、組み立てられて一体化されていることで、別体となるのは鋼材締付け用の締付けナット31のみであり、作業現場での取付け時に組付ける一体化されていない別体の部品点数を削減できるので、高所作業時での部品の落下のリスクを削減し、安全にも配慮した金具とすることができる。
(実施形態2)
本発明の実施形態2について、図6及び図7により説明する。実施形態2では実施形態1と異なる部分のみ説明し、共通部分の説明を省略する。
図6及び図7に示すように、実施形態2の本金具1Aは、実施形態1に記載した第1挟持部材10の基板11に第1ボルト軸14の突出方向と反対側に突出する第2ボルト軸15を設け、その先端側にはネジ15aを刻設し、締付けナット32を螺着する構成として、鋼材Cを第2ボルト軸15に取り付けるようにしたことが異なる。なお、具体的には、第2ボルト軸15は、両端にネジを刻設した両ネジボルトを、前記基板11に設けた透孔16に挿通し、透孔16の周縁と両ネジボルトの胴部を溶着し、第1ボルト軸14と一体的に構成する。
実施形態2の本金具1Aに、実施形態1と同様にして、吊ボルトAを挟持した後に、締付けナット32を一旦取り外し、鋼材Cの貫通孔C1を第2ボルト軸15に外挿して、鋼材Cを第1挟持部材10の第1基板11の背面に押し付けて、締付けナット32で締め付けて固定する。
実施形態2では、鋼材Cを取付ける専用の第2ボルト軸15を設けることで、鋼材Cを取付けた後でも、押圧ナット30を緩めれば、本金具1Aの取付け位置を変更することができると共に、本金具1Aを鋼材Cに予め仮止めした後に吊ボルトAに本金具1Aを取付けるという作業手順の変更にも対応することができる。
また、第1ボルト軸14及び第2ボルト軸15を使えば、本金具一か所当たり2本の鋼材を支持することができるなど、作業方法の多様性を実現することができる。
(実施形態3)
本発明の実施形態3について、図8~図11により説明する。実施形態3では実施形態2と異なる部分のみ説明し、共通部分の説明を省略する。
図8~図11に示すように、100は第1挟持部材であり、薄鋼鈑を折り曲げて第1基板110と第1上側板120a、第1下側板120bからなる略コの字状を形成し、前記第1上側板120a、第1下側板120bには吊ボルトAの外周側から挟持する略半円状の第1上側挟持用凹部130a、第1下側挟持用凹部130bを同軸上に設ける。更に第1上側挟持用凹部130a、第1下側挟持用凹部130bの片側近傍にヒンジ部180を構成する上側ヒンジ用長孔181a、下側ヒンジ用長孔181bをそれぞれ設ける。140は第1挟持部材100の第1基板110に垂設した第1ボルト軸であり、150は第1基板11に前記第1ボルト軸140の突出方向と反対側に突出する第2ボルト軸である。共に先端側にはネジを刻設し、第2ボルト軸150には締付けナット320を螺着する。
200は第2挟持部材であり、前記第1挟持部材100の第1上側板120a、第1下側板120b間に収まる高さになるように、薄鋼鈑をプレス加工により折り曲げて第2基板210と第2上側板220a、第2下側板220bからなる略コの字状を形成している。前記第2上側板220a、第2下側板220bには、それぞれ吊ボルトAの外周側から挟持する半円状の第2上側挟持用凹部230a、第2下側挟持用凹部230bを同軸上に設ける。また、第1上側挟持用凹部130a、第1下側挟持用凹部130b、第2上側挟持用凹部230a、第2下側挟持用凹部230bのそれぞれの周縁に突起爪131a、131b,231a、231bが設けられている。これらの突起爪を設けることで、吊ボルトAのネジ溝に掛止して保持力が向上する。
ヒンジ部180を構成する上側突起片250a、下側突起片250bを第2挟持部材200に設ける。上側突起片250a及び下側突起片250bは、それぞれ第2上側板220a及び第2下側板220bの一部を加圧変形させて設けられている。上側突起片250a及び下側突起片250bは、それぞれ第1挟持部材100の第1上側板120aに設けた上側ヒンジ用長孔181a、第1下側板120bに設けた下側ヒンジ用長孔181bに遊嵌される。上側突起片250aと上側ヒンジ用長孔181a、下側突起片250bと下側ヒンジ用長孔181bとでヒンジ部180を構成している。240は第2挟持部材200の第2基板210に設けた長孔であり、前記第1挟持部材100の第1ボルト軸140が挿通する。
長孔240の端部、即ち、ヒンジ部180に対して、吊ボルトAを挟持する第1上側挟持用凹部130aと第2上側挟持用凹部230a、第1下側挟持用凹部130bと第2下側挟持用凹部230bと反対側に、第1掴み部170及び第2掴み部270を備える。
図11に基づいて、実施形態3の本金具1Bを吊ボルトAに取り付ける状態を説明する。詳細は、実施形態1の図4と同様であり、ここでは簡単な説明に留める。
本金具1Bの第1挟持部材100と第2挟持部材200の開口側を対向させ、第1ボルト軸140を長孔240に挿通し、更に第2挟持部材200の突起片250a、250bを第1挟持部材100のヒンジ用長孔181a、181bにそれぞれ嵌入して、第1挟持部材100と第2挟持部材200を連結し、押圧ナット300を、座金330と共に第1ボルト軸140のネジに螺着する。このようにして、本金具1Bを組み立てた状態とする
本金具1Bを吊ボルトAに取り付ける際には、図11に示すように、押圧ナット300を緩めた状態で、第1掴み部170と第2掴み部270を片手で掴んで、お互いの掴み部170、270が接近する方向に動かす。この動作によって、ヒンジ部180を枢軸として、第1挟持部材100の第1挟持用凹部130及び第2挟持部材200の第2挟持用凹部230が離反して吊ボルトAが挿入できる間隙が生じる。この状態で、吊ボルトAを第1挟持用凹部130及び第2挟持用凹部230との間に挿入してから、押圧ナット300を締付ける。この作業により、本金具1Bを吊ボルトAに固定することができる。
ここでは、ヒンジ部180を透孔と突起片とを組み合わせた形態としたが、第1挟持部材及び第2挟持部材の上下側板に同軸になる透孔を設け、それら透孔にリベット軸を挿通し、カシメ固定することで構成することもできる。(図示省略)
また、挟持用凹部130、230は吊ボルトAの側面を挟持するために半円状としているが、実施形態1と同様に略V字状や略コの字状、又は略L字状の形状でも良い。
次に実施形態3の使用方法を図12に基づいて詳細に説明する。
アングル材からなる鋼材Cを渡す吊ボルトA、Bの一方の吊ボルトA任意位置に本金具を取り付ける場合の取付け手順はまず、押圧ナット300を適宜緩め、両挟持部材100、200の掴み部170、270を指で掴んで接近する方向に動かすことで、ヒンジ部180を枢軸として第1挟持部材100の第1挟持用凹部130と第2挟持部材200の第2挟持用凹部230を反して吊ボルトAが通る間隙が生じる。その間隙から本金具1Bを挿入し、両挟持部材100、200の掴み部170、270から指を離す。そして、第1挟持部材100の上下側板120、120に設けた第1挟持用凹部130、130と、第2挟持部材200の上下側板220、220に設けた第1挟持用凹部230、230で前記吊ボルトAの側面を挟持し、第1ボルト軸140に螺着した押圧ナット300を締付けることで、吊ボルトAの任意位置に固定することができる。同様にしてもう一方の吊ボルトBにも本金具1Bを吊ボルトAと同じ位置に取り付ける。
次に吊ボルトA、Bに取付けた各本金具の締付けナット320、320を一旦取り外し、本金具1Bの第2ボルト軸150、150にアングル材Cからなる鋼材Cを、当該鋼材Cに設けた貫通孔C1を外挿して締付けナット320、320により締着することで固定する。
その後、鋼材Cに配管Dを載置し、UボルトEで固定する。
実施形態3では、両挟持部材100、200の掴み部170、270を指で掴んで接近する方向に動かすことで、ヒンジ部180を枢軸として第1挟持部材100の第1挟持用凹部130と第2挟持部材200の第2挟持用凹部230を離反して、吊ボルトの外径よりやや大きく開く作業を片手で簡単に行うことができ、作業の効率化が図れる。
なお、実施形態3では、両挟持部材100、200の掴み部170、270を指で掴んで接近する方向に動かすことで、第1挟持用凹部130と第2挟持用凹部230とが離反する方向に移動するが、指を離すと第1挟持用凹部130と第2挟持用凹部230とが接近する方向に強いられるように、バネなどを設けても良い。
また、実施形態3の金具の別の使用状態を図13に示す。
図13に示すように、第1ボルト軸140に鋼材Cを締付けナット310で締着するようにしても良い。この構成を実施形態3のようにすれば、本金具1か所当たり2本の鋼材を支持することができる。
1 吊ボルト用鋼材取付け金具
1A 金具
1B 金具
10 第1挟持部材
11 第1基板
12a 第1上側板
12b 第1下側板
13a 第1上側挟持用凹部
13b 第1下側挟持用凹部
14 第1ボルト軸
14a ネジ
15 第2ボルト軸
16 透孔
20 第2挟持部材
21 第2基板
22a 第2上側板
22b 第2下側板
23a 第2上側挟持用凹部
23b 第2下側挟持用凹部
24 長孔
30 押圧ナット
31 締付けナット
32 締付けナット
100 第1挟持部材
110 第1基板
120 第1上下側板
120a 第1上側板
120b 第1下側板
130 第1挟持用凹部
130a 第1上側挟持用凹部
131a 突起爪
130b 第1下側挟持用凹部
131b 突起爪
140 第1ボルト軸
140a ネジ
150 第2ボルト軸
160 透孔
170 第1掴み部
180 ヒンジ部
181 ヒンジ用長孔
181a 上側ヒンジ用長孔
181b 下側ヒンジ用長孔
200 第2挟持部材
210 第2基板
220 第2上下側板
220a 第2上側板
220b 第2下側板
230 第2挟持用凹部
230a 第2上側挟持用凹部
230b 第2下側挟持用凹部
240 長孔
250 突起片
250a 上側突起片
250b 下側突起片
270 第2掴み部
300 押圧ナット
310 締付けナット
320 締付けナット
330 座金
A 吊ボルト
B 吊ボルト
C 鋼材
C1 貫通孔
D 配管
E Uボルト

Claims (3)

  1. 床スラブなどに懸垂する吊ボルトに配管を載置する鋼材を該吊ボルトの周方向外側から挟持する一対の挟持部材に固定して取付ける吊ボルト用鋼材取付け金具であって、一対の挟持部材は共に薄鋼鈑を屈曲して基板と上下側板とからなる略コの字状に形成し、該上下側板には該吊ボルトの該片面に各々当接して挟持する挟持用凹部が形成され、一方の該基板には第1ボルト軸を固着して第1挟持部材とし、他方の該基板には前記第1挟持部材の該第1ボルト軸が挿通する透孔を設けて第2挟持部材とし、前記第1挟持部材の該第1ボルト軸を前記第2挟持部材の該透孔に挿通させ、その外側から前記第1挟持部材の該第1ボルト軸に螺合して進退可能な押圧ナットを螺着し、前記挟持用凹部側の前記第1挟持部材と前記第2挟持部材が離反するように前記第1挟持部材の該第1ボルト軸を介して前記第1挟持部材と第2挟持部材との他端側を近接させ、前記第1挟持部材と第2挟持部材の間隙から前記吊ボルト挿入して、前記第1挟持部材の該挟持用凹部と前記第2挟持部材の該挟持用凹部とで該吊ボルトを挟持可能になっていることを特徴とする吊ボルト用鋼材取付け金具。
  2. 前記第1挟持部材の基板に、該第1ボルト軸の突出方向と反対側に突出する第2ボルト軸を固着すると共に、該第2ボルト軸に螺合して進退可能な締付けナットを設けたことを特徴とする請求項1に記載の吊ボルト用鋼材取付け金具。
  3. 前記第1挟持部材及び前記第2挟持部材の該上側板同士、前記第1挟持部材及び前記第2挟持部材の該下側板同士をそれぞれ、ヒンジ部で連結することで、該ヒンジ部を枢軸として、前記第1挟持部材及び前記第2挟持部材が該吊ボルトを挟持又は非挟持する方向に開閉自在になることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の吊ボルト用鋼材取付け金具。
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