以下、本発明の各実施形態について、図面等を参照しつつ説明する。但し、本発明は、その技術的思想の要旨を逸脱しない範囲において様々な態様で実施することができ、以下に例示する実施形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。
図面は、説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、または形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、図示の形状そのものが本発明の解釈を限定するものではない。また、図面において、明細書中で既出の図に関して説明したものと同様の機能を備えた要素には、別図であっても同一の符号を付して、重複する説明を省略する場合がある。
<第1実施形態>
図1~図8を参照して、本発明の一実施形態に係るコンテンツ提供システム10について説明する。
[1.コンテンツ提供システム10の構成]
図1は、本発明の一実施形態に係るコンテンツ提供システム10の構成を示す模式図である。
図1に示すように、コンテンツ提供システム10は、情報通信端末100および情報処理装置200を含む。情報通信端末100は、情報処理装置200とネットワークNWを介して通信可能に接続されている。ネットワークNWは、有線であってもよく、無線であってもよい。但し、情報通信端末100が携帯型である場合には、ネットワークNWは無線であることが好ましい。例えば、ネットワークNWは、LAN(Local Area Network)またはインターネットなどであるが、これらに限られない。また、ネットワークNWは、通信業者によって管理される通信基地局を介したネットワークであってもよい。
情報通信端末100は、例えば、携帯電話、スマートフォン、タブレット、またはパーソナルコンピュータなどであるが、これらに限られない。情報処理装置200は、例えば、サーバであるが、これに限られない。すなわち、情報通信端末100および情報処理装置200の各々は、プログラムを実行することができる1台または複数のコンピュータを含む。情報処理装置200は、情報通信端末100にコンテンツを提供する(送信する)ことができる。情報通信端末100は、コンテンツの閲覧可能なアプリケーション(プログラム)を実行し、コンテンツを取得して(受信して)、コンテンツを表示することができる。また、情報通信端末100は、ユーザの操作により、表示されているコンテンツの画像を撮像することができる。すなわち、情報通信端末100は、コンテンツの一部の画像を撮像したスクリーンショット画像を生成することができる。
情報処理装置200で提供されるコンテンツは、静止画であってもよく、動画であってもよい。なお、以下では、便宜上、コンテンツが漫画であるものとして説明する場合があるが、コンテンツは漫画に限られない。
図2は、本発明の一実施形態に係るコンテンツ提供システム10の情報通信端末100の構成を示すブロック図である。また、図3は、本発明の一実施形態に係る情報処理装置200の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、情報通信端末100は、制御部110、表示部120、入力部130、通信部140、および記憶部150を含む。
制御部110は、データまたは情報を用いて演算処理を実行することができる。制御部110は、例えば、中央演算処理装置(Central Processing Unit:CPU)、マイクロプロセッサ(Micro Processing Unit:MPU)、画像処理装置(Graphics Processing Unit:GPU)、またはランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:RAM)などを含む。具体的には、制御部110は、プログラムを実行することによって、コンテンツ画像生成部111およびスクリーンショット画像生成部112を機能させることができる。なお、コンテンツ画像生成部111およびスクリーンショット画像生成部112の詳細については、後述する。
表示部120は、画面を含み、画面に画像などを表示することができる表示インターフェースである。表示部120は、例えば、液晶表示装置またはOLED表示装置などである。
入力部130は、ユーザがデータまたは情報を入力することができるユーザインターフェースである。入力部130は、ユーザ操作を受け付けることができ、例えば、ボタン、キーボード、またはマウスなどである。なお、入力部130は、表示部120と一体化されたタッチパネルであってもよい。
通信部140は、データまたは情報を送受信することができる通信インターフェースである。通信部140は、例えば、LANモジュールまたはWi-Fi(登録商標)モジュールなどである。
記憶部150は、データまたは情報を保存することができるストレージである。記憶部150は、例えば、ハードディスクドライブ(Hard Disk Drive:HDD)、ソリッドステートドライブ(Solid State Drive:SSD)、リードオンリーメモリ(Read Only Memory:ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、またはフラッシュメモリなどを用いることができる。記憶部150には、スクリーンショット画像を保存することができる領域として、スクリーンショット画像ライブラリ151が設けられている。
図3に示すように、情報処理装置200は、制御部210、通信部220、および記憶部230を含む。
制御部210は、制御部110と同様に、データまたは情報を用いて演算処理を実行することができる。制御部210は、プログラムを実行することによって、コンテンツデータ提供部211を機能させることができる。なお、コンテンツデータ提供部211の詳細については、後述する。
通信部220は、通信部140と同様の通信インターフェースである。
記憶部230は、記憶部150と同様のストレージである。記憶部230には、情報通信端末100に提供するコンテンツに関するコンテンツデータを保存する領域として、コンテンツデータライブラリ231が設けられている。
[2.情報処理装置200によるコンテンツデータの提供処理]
図4は、本発明の一実施形態に係るコンテンツ提供システム10の情報処理装置200が提供するコンテンツデータ1000を示す模式図である。
図4に示すように、コンテンツデータ1000は、4つのレイヤーデータ1010(第1のレイヤーデータ1010-1、第2のレイヤーデータ1010-2、第3のレイヤーデータ1010-3、および第4のレイヤーデータ1010-4)を含む。コンテンツデータ1000では、第1のレイヤーデータ1010-1から第4のレイヤーデータ1010-4へと順に、上位のレイヤーデータから下位のレイヤーデータとなるように割り当てられている。すなわち、第1のレイヤーデータ1010-1と第2のレイヤーデータ1010-2とでは、第1のレイヤーデータ1010-1が上位のレイヤーデータであり、第2のレイヤーデータ1010-2が下位のレイヤーデータである。同様に、第2のレイヤーデータ1010-2と第3のレイヤーデータ1010-3とでは、第2のレイヤーデータ1010-2が上位のレイヤーデータであり、第3のレイヤーデータ1010-3が下位のレイヤーデータである。同様に、第3のレイヤーデータ1010-3と第4のレイヤーデータ1010-4とでは、第3のレイヤーデータ1010-3が上位のレイヤーデータであり、第4のレイヤーデータ1010-4が下位のレイヤーデータである。
コンテンツが漫画である場合、例えば、第1のレイヤーデータ1010-1、第2のレイヤーデータ1010-2、第3のレイヤーデータ1010-3、および第4のレイヤーデータ1010-4は、それぞれ、例えば、吹き出しデータ、エフェクトデータ、キャラクタデータ、および背景データである。なお、エフェクトデータ、キャラクタデータ、および背景データは、作家の作風または思想などが反映され、創作性が高く、また、美術的価値が高いと考えられる。そのため、以下では、エフェクトデータ、キャラクタデータ、および背景データをまとめて、イラストデータとして説明する場合がある。
コンテンツデータ1000は、コンテンツごとに、コンテンツデータライブラリ231に保存されている。そのため、コンテンツデータ提供部211は、情報通信端末100からのユーザ要求に応じたコンテンツデータ1000を、コンテンツデータライブラリ231から取得し、第1のレイヤーデータ1010-1、第2のレイヤーデータ1010-2、第3のレイヤーデータ1010-3、および第4のレイヤーデータ1010-4を含むコンテンツデータ1000を情報通信端末100に送信することができる。
なお、図4には、4つのレイヤーデータ1010を示したが、レイヤーデータ1010の数はこれに限定されない。例えば、吹き出しデータとエフェクトデータとが一体化されていてもよく、キャラクタデータと背景データとが一体化されていてもよい。
[3.情報通信端末100によるコンテンツ画像の生成処理]
図5は、本発明の一実施形態に係るコンテンツ提供システム10の情報通信端末100に表示されるコンテンツ画像2000を示す模式図である。
情報通信端末100では、コンテンツ画像生成部111が、受信したコンテンツデータ1000の第1のレイヤーデータ1010-1、第2のレイヤーデータ1010-2、第3のレイヤーデータ1010-3、および第4のレイヤーデータ1010-4を重畳し、コンテンツ画像2000を生成することができる。このとき、コンテンツ画像生成部111は、上位のレイヤーデータおよび下位のレイヤーデータの割り当てに基づき、第1のレイヤーデータ1010-1、第2のレイヤーデータ1010-2、第3のレイヤーデータ1010-3、および第4のレイヤーデータ1010-4を重畳する。そのため、第3のレイヤーデータ1010-3のキャラクタと、第4のレイヤーデータ1010-4の背景とが重畳するとき、背景の一部が人物によって隠れたコンテンツ画像2000が生成される。なお、コンテンツ画像生成部111は、各レイヤーデータ1010に割り当てられたページ番号または座標などに基づいて、複数のレイヤーデータ1010を重畳することができる。
生成されたコンテンツ画像2000は、表示部120の画面に表示される。ユーザは、表示部120の画面に表示されたコンテンツ画像2000を閲覧し、コンテンツを楽しむことができる。
コンテンツ画像2000が生成されるタイミングは、特に限定されない。コンテンツ画像生成部111は、予め複数のレイヤーデータ1010が重畳されたコンテンツ画像2000を生成し、入力部130におけるスライド操作などのユーザ要求に応じて、順次、表示部120に連続したコンテンツ画像2000を表示させることができる。また、コンテンツ画像生成部111は、入力部130におけるスライド操作などのユーザ要求に応じて、適宜(例えば、漫画のページと対応させて)、コンテンツ画像2000を生成し、表示部120に生成したコンテンツ画像を表示させることができる。
図4および図5では、情報通信端末100に提供されるコンテンツとして、コンテンツ画像2000が表示部120の縦方向にスクロール可能な、いわゆる縦読みの漫画を示したが、横方向にスクロール可能な、いわゆる横読みの漫画であってもよい。
[4.情報通信端末100によるスクリーンショット画像の生成処理]
図6および図7は、それぞれ、本発明の一実施形態に係るコンテンツ提供システム10の情報通信端末100で実行されるスクリーンショット画像2100およびスクリーンショット画像2200の生成処理を説明する模式図である。
コンテンツ提供システム10では、コンテンツの提供サービスにおいて、課金をしているユーザ(以下、「課金ユーザ」とする。)と課金をしていないユーザ(以下、「非課金ユーザ」とする。)とで、提供されるサービスの内容に違いがある。具体的には、課金ユーザと非課金ユーザとでは、生成されるスクリーンショット画像が異なる。これにより、課金ユーザは、非課金ユーザよりも、付加価値の高いサービスを受けることができる。
図6(A)には、課金ユーザに提供されるスクリーンショット画像2100が示されている。すなわち、課金ユーザが、情報通信端末100にインストールされているOS(Operating System)が有するスクリーンショット機能を使用すると、スクリーンショット画像生成部112によって、表示部120に表示されているコンテンツ画像2000に基づくスクリーンショット画像2100が生成される。具体的には、図6(B)に示すように、スクリーンショット画像生成部112は、第3のレイヤーデータ1010-3に予めアプリケーションで設定されたオブジェクトデータ1100を重畳し、スクリーンショット画像2100を生成する。ここで、オブジェクトデータ1100および第3のレイヤーデータ1010-3は、それぞれ、上位のレイヤーデータおよび下位のレイヤーデータとなるように割り当てられている。そのため、オブジェクトデータ1100のオブジェクトと、第3のレイヤーデータ1010-3のキャラクタとが重畳するとき、キャラクタの一部がオブジェクトによって隠されたスクリーンショット画像2100が生成される。
オブジェクトデータ1100に含まれるオブジェクトは、スクリーンショット画像2100の流通を抑制するものであることが好ましい。例えば、オブジェクトデータ1100は、著作権表示、ユーザ情報に基づくユーザ名もしくはID、または日時などのオブジェクトを含むことができるが、これらに限られない。なお、スクリーンショット画像2100の美的価値を低下させないようにするため、オブジェクトデータ1100のオブジェクトは、スクリーンショット画像2100の周辺部に位置するように形成されていることが好ましい。
スクリーンショット画像2100は、第3のレイヤーデータ1010-3のみから生成されてもよいが、上述したように、スクリーンショット画像2100の流通を抑制するため、オブジェクトデータ1100が重畳されていることが好ましい。
図6には、第3のレイヤーデータ1010-3を用いたスクリーンショット画像2100を示したが、スクリーンショット画像2100に用いられるレイヤーデータ1010はこれに限られない。コンテンツ提供システム10では、予めアプリケーションで設定されたレイヤーデータ1010を用いて、スクリーンショット画像2100を生成することができる。予め設定されるレイヤーデータ1010には、ユーザにとって魅力のあるキャラクタまたはオブジェクトなどが含まれていることが好ましい。なお、予め設定されるレイヤーデータ1010は、複数であってもよい。
また、オブジェクトデータ1100に含まれるオブジェクトは、スクリーンショット画像2100の美的価値を向上させるための装飾であってもよい。例えば、オブジェクトは、スクリーンショット画像2100の額縁を形成するオブジェクト、ユーザ情報に基づくオブジェクト(例えば、ユーザの記念日を表した文字またはロゴなど)、またはコンテンツに関連するオブジェクト(例えば、漫画のタイトルなど)であるが、これらに限られない。
また、オブジェクトデータ1100および第3のレイヤーデータ1010-3は、それぞれ、下位のレイヤーデータおよび上位のレイヤーデータとなるように割り当てられていてもよい。この場合において、オブジェクトデータ1100に含まれるオブジェクトが、例えば、背景であると、オブジェクトデータ1100背景の上に第3のレイヤーデータ1010-3のキャラクタが重畳されたスクリーンショット画像2100が生成される。ユーザの好みの背景を重畳させることによって、スクリーンショット画像2100の付加価値および美的価値をさらに高めることができる。
なお、オブジェクトデータ1100が複数である場合、オブジェクトデータ1100は、第3のレイヤーデータ1010-3に対して上位のレイヤーデータおよび下位のレイヤーデータのいずれか一方だけでなく、第3のレイヤーデータ1010-3に対して上位のレイヤーデータおよび下位のレイヤーデータの両方を含んでいてもよい。
また、オブジェクトデータ1100は、静止画データであってもよく、動画データであってもよい。すなわち、スクリーンショット画像2100は、アニメーションを含むものであってもよい。
一方、図7(A)には、非課金ユーザに提供されるスクリーンショット画像2200が示されている。すなわち、非課金ユーザが、情報通信端末100にインストールされているOSが有するスクリーンショット機能を使用すると、スクリーンショット画像生成部112によって、表示部120に表示されているコンテンツ画像2000に基づくスクリーンショット画像2200が生成される。具体的には、図7(B)に示すように、スクリーンショット画像生成部112は、コンテンツ画像2000に予め設定された遮蔽データ1200を重畳し、スクリーンショット画像2200を生成する。ここで、遮蔽データ1200およびコンテンツ画像2000は、それぞれ、上位のレイヤーデータおよび下位のレイヤーデータとなるように割り当てられている。そのため、スクリーンショット画像2200は、常にコンテンツ画像2000が遮蔽データ1200によって遮蔽された画像となる。
遮蔽データ1200は、下位のレイヤーデータを遮蔽することができる画像データである。例えば、遮蔽データ1200は、黒色などの単色からなる画像データ、細かい網状模様を含む画像データ、大小さまざまな形状のドットを含む画像データ、スクリーンショットを禁止するロゴを含む画像データ、または課金情報を示す画像データなどであるが、これらに限られない。遮蔽データ1200は、コンテンツに共通の画像データであってもよく、コンテンツごとに異なる画像データであってもよい。コンテンツごとに異なる遮蔽データ1200としては、コンテンツに関連する画像データであり、例えば、漫画のタイトルまたは簡易的なキャラクタを含む画像データなどである。遮蔽データ1200の重畳によって、元のコンテンツ画像2000の美的価値が大幅に低下したスクリーンショット画像2200が生成される。
遮蔽データ1200は、コンテンツデータ1000とは別で情報処理装置200から情報通信端末100に送信されてもよく、コンテンツデータ1000と同時に情報処理装置200から情報通信端末100に送信されてもよい。
コンテンツが漫画である場合、漫画のストーリーを把握するためにも、キャラクタのセリフが表された吹き出しを必要とするが、美的価値の観点では必ずしも必要ではなく、キャラクタのみ(またはキャラクタおよび背景)のスクリーンショット画像の方がユーザにとって魅力的であり、アート作品として感じやすい。そのため、コンテンツ提供システム10では、課金ユーザに、コンテンツ画像2000中の吹き出しなどの不要な部分を排除し、美的価値を高めたスクリーンショット画像2100を提供する。一方、非課金ユーザには、スクリーンショット画像2100と異なり、美的価値が低下したスクリーンショット画像2200を提供することで、課金ユーザと非課金ユーザとでサービスの差別化を図ることができる。このように、コンテンツ提供システム10では、単にコンテンツを提供するだけでなく、課金ユーザに対して、課金を続けるモチベーションを付与するような付加価値のあるサービスを提供することができる。
さらに、図8を参照して、スクリーンショット画像2100またはスクリーンショット画像2200の生成処理の詳細について説明する。
図8は、本発明の一実施形態に係るコンテンツ提供システム10の情報通信端末100で実行されるスクリーンショット画像2100またはスクリーンショット画像2200の生成処理のフローチャートである。
スクリーンショット画像2100またはスクリーンショット画像2200の生成処理は、スクリーンショット画像を取得するユーザ要求(スクリーンショット画像取得要求)を受信することにより開始し、図8に示すように、ステップS100~ステップS130が順に実行される。なお、スクリーンショット画像2100またはスクリーンショット画像2200の生成処理は、図8に示すフローチャートに限定されず、他のステップが含まれる場合がある。
ステップS100では、スクリーンショット画像生成部112が、ユーザ情報に基づき、ユーザが課金ユーザであるか否かを判定する。ユーザが課金ユーザであるとき(ステップS100:YES)、ステップS110が実行される。ユーザが課金ユーザでないとき、すなわち、ユーザが非課金ユーザであるとき(ステップS100:NO)、ステップS120が実行される。
ステップS110では、スクリーンショット画像生成部112が、オブジェクトデータ1100および表示部120の画面に表示されている第3のレイヤーデータ1010-3を取得し、オブジェクトデータ1100と第3のレイヤーデータ1010-3とが重畳されたスクリーンショット画像2100を生成する。
ステップS120では、スクリーンショット画像生成部112が、遮蔽データ1200および表示部120の画面に表示されているコンテンツ画像2000を取得し、遮蔽データ1200とコンテンツ画像2000とが重畳されたスクリーンショット画像2200を生成する。
ステップS130では、生成されたスクリーンショット画像2100またはスクリーンショット画像2200が、スクリーンショット画像ライブラリ151に保存される。ステップS130の実行により、スクリーンショット画像2100またはスクリーンショット画像2200の生成処理は終了する。
なお、図6~図8では、ユーザが、課金ユーザおよび非課金ユーザである場合を示したが、ユーザの区別はこれに限られない。コンテンツ提供システム10では、ユーザが所定の資格条件を満たすか否かを判定し、所定の資格条件を満たすユーザに対して、付加価値のあるサービスを提供することができる。
以上説明したように、本発明の一実施形態に係るコンテンツ提供システム10では、コンテンツデータ1000が複数のレイヤーデータ1010で構成されることにより、単にユーザの情報通信端末100にコンテンツを提供するだけでなく、ユーザの資格条件に応じて付加価値の高めたサービスを提供することができる。具体的には、スクリーンショット機能を使用して、特定の資格条件を満たすユーザに、コンテンツ画像2000よりも美的価値を高めたスクリーンショット画像2100を提供することができる。そのため、特定の資格条件を満たすユーザは、提供されたスクリーンショット画像2100をアート作品として鑑賞することができるようになり、ユーザの満足度を向上させることができる。
<第1実施形態の変形例1>
図9を参照して、非課金ユーザに提供される別のスクリーンショット画像について説明する。
図9は、本発明の一実施形態に係るコンテンツ提供システム10の情報通信端末100で実行されるスクリーンショット画像の生成処理によって生成されたスクリーンショット画像2201を示す模式図である。
図9に示すスクリーンショット画像2201は、図4に示した第1のレイヤーデータ1010-1、第2のレイヤーデータ1010-2、および第4のレイヤーデータ1010-4が重畳されて生成されている。すなわち、スクリーンショット画像2201は、ユーザが絵画的または芸術的と感じる画像を含むレイヤーデータ1010を含まない。そのため、スクリーンショット画像2201は、遮蔽データ1200を含まずとも、美的価値が低下したものとなる。
本変形例においても、特定の資格条件を満たさないユーザに提供されるサービスとして、美的価値を低下させたスクリーンショット画像2201が提供される。一方、特定の資格条件を満たすユーザには、美的価値が高められたスクリーンショット画像2100が提供される。そのため、特定の資格条件を満たすユーザは、提供されたスクリーンショット画像2100をアート作品として鑑賞することができるようになり、ユーザの満足度を向上させることができる。
<第1実施形態の変形例2>
図10を参照して、非課金ユーザに提供される別のスクリーンショット画像について説明する。
図10は、本発明の一実施形態に係るコンテンツ提供システム10の情報通信端末100で実行されるスクリーンショット画像の生成処理によって生成されたスクリーンショット画像2300を示す模式図である。
図10に示すスクリーンショット画像2300は、図7(A)に示したスクリーンショット画像2200または図9に示したスクリーンショット画像2201の代わりに生成されるものである。すなわち、スクリーンショット画像2300も、非課金ユーザに提供されるスクリーンショット画像である。スクリーンショット画像生成部112は、表示部120の画面に表示されているコンテンツ画像2000のを解像度を低下させ、スクリーンショット画像2300を生成することができる。
本変形例においても、特定の資格条件を満たさないユーザに提供されるサービスとして、美的価値を低下させたスクリーンショット画像2300が提供される。一方、特定の資格条件を満たすユーザには、美的価値が高められたスクリーンショット画像2100が提供される。そのため、特定の資格条件を満たすユーザは、提供されたスクリーンショット画像2100をアート作品として鑑賞することができるようになり、ユーザの満足度を向上させることができる。
図11を参照して、本発明の一実施形態に係るコンテンツ提供システム10の情報処理装置200が提供する別のコンテンツデータについて説明する。
図11は、本発明の一実施形態に係るコンテンツ提供システム10の情報処理装置200が提供するコンテンツデータ1001を示す模式図である。また、図12は、本発明の一実施形態に係るコンテンツ提供システム10の情報通信端末100で実行されるスクリーンショット画像の生成処理によって生成されたスクリーンショット画像2202を示す模式図である。
図11に示すように、コンテンツデータ1001は、5つのレイヤーデータ1010(第1のレイヤーデータ1010-1、第2のレイヤーデータ1010-2、第3のレイヤーデータ1010-3、第4のレイヤーデータ1010-4、および第5のレイヤーデータ1010-5)を含む。コンテンツデータ1001では、第1のレイヤーデータ1010-1から第5のレイヤーデータ1010-5へと順に、上位のレイヤーデータから下位のレイヤーデータとなるように割り当てられている。第1のレイヤーデータ1010-1、第2のレイヤーデータ1010-2、第3のレイヤーデータ1010-3、第4のレイヤーデータ1010-4、および第5のレイヤーデータ1010-5は、それぞれ、例えば、遮蔽データ、吹き出しデータ、エフェクトデータ、キャラクタデータ、および背景データである。コンテンツデータ1001は、情報通信端末100からのユーザ要求に応じて、情報通信端末100に送信される。
情報通信端末100では、コンテンツデータ1001の第2のレイヤーデータ1010-2、第3のレイヤーデータ1010-3、第4のレイヤーデータ1010-4、および第5のレイヤーデータ1010-5を重畳し、図5に示したコンテンツ画像2000が生成され、表示部120の画面に表示される。
ユーザが課金ユーザである場合、スクリーンショット画像生成部112は、オブジェクトデータ1100および表示部120の画面に表示されている第4のレイヤーデータ1010-4を取得し、オブジェクトデータ1100と第4のレイヤーデータ1010-4とを重畳し、図5に示したスクリーンショット画像2100を生成する。
一方、ユーザが非課金ユーザである場合、スクリーンショット画像生成部112は、コンテンツ画像2000に第1のレイヤーデータを重畳する。換言すると、スクリーンショット画像生成部112は、第1のレイヤーデータ1010-1、第2のレイヤーデータ1010-2、第3のレイヤーデータ1010-3、第4のレイヤーデータ1010-4、および第5のレイヤーデータ1010-5を重畳し、図12に示すスクリーンショット画像2202を生成する。
スクリーンショット画像2202では、コンテンツ画像2000の一部が遮蔽されている。第1のレイヤーデータ1010-1には、第4のレイヤーデータ1010-4のキャラクタと重畳するように遮蔽データが形成されている。そのため、第1のレイヤーデータ1010-1と第4のレイヤーデータ1010-4とが重畳すると、第1のレイヤーデータ1010-1の遮蔽データによって、第4のレイヤーデータ1010-4のキャラクタが隠される。したがって、非課金ユーザには、美的価値を低下させたスクリーンショット画像2202を提供することができる。
コンテンツデータ1001では、第1のレイヤーデータ1010-1内の任意の位置に遮蔽データを形成することができるため、漫画の1コマごと、または1頁ごとに、すなわち、生成されるコンテンツ画像2000ごとに、遮蔽する対象を変更することができる。また、部分的に遮蔽されたコンテンツ画像2000を生成することができる。なお、遮蔽する対象も、キャラクタに限られず、背景であってもよい。
本変形例においても、非課金ユーザに提供されるサービスとして、美的価値を低下させたスクリーンショット画像2202が提供される。一方、特定の資格条件を満たすユーザには、美的価値が高められたスクリーンショット画像2100が提供される。そのため、特定の資格条件を満たすユーザは、提供されたスクリーンショット画像2100をアート作品として鑑賞することができるようになり、ユーザの満足度を向上させることができる。
<第2実施形態>
図13を参照して、本発明の一実施形態に係るコンテンツ提供システム10Aについて説明する。なお、以下では、コンテンツ提供システム10Aの構成が、コンテンツ提供システム10の構成と同様であるとき、コンテンツ提供システム10Aの構成の説明を省略する場合がある。
コンテンツ提供システム10は、情報通信端末100にインストールされているOSが有するスクリーンショット機能を使用するのものである。しかしながら、スクリーンショット画像2100が保存されるスクリーンショット画像ライブラリ151は、OSの設定によって予め決定されており、アプリケーションが実行されていないときに、スクリーンショット画像ライブラリ151へのアクセスが可能となっている場合がある。この場合、スクリーンショット画像2100が流通し、非課金ユーザであってもスクリーンショット画像2100を取得することができる場合がある。そこで、コンテンツ提供システム10Aでは、OSが有するスクリーンショット機能を禁止し、アプリケーション上で実行されるスクリーンショット機能を使用して、スクリーンショット画像2100を取得することができる。
図13は、本発明の一実施形態に係るコンテンツ提供システム10Aの情報通信端末100Aの構成を示すブロック図である。
図13に示すように、情報通信端末100Aは、制御部110A、表示部120、入力部130、通信部140、および記憶部150を含む。
制御部110Aは、プログラムを実行することによって、コンテンツ画像生成部111、スクリーンショット画像生成部112、およびユーザ要求生成部113Aを機能させることができる。ユーザ要求生成部113Aは、ユーザによる所定の操作に基づいて、スクリーンショット画像取得要求を生成することができる。生成されたスクリーンショット画像2100は、記憶部150に設けられたスクリーンショット画像ライブラリ151Aに保存される。なお、スクリーンショット画像ライブラリ151Aには、アプリケーション上でのみアクセスすることができる。そのため、ユーザは、アプリケーション上でのみ、スクリーンショット画像2100を閲覧することができる。
以上説明したように、本発明の一実施形態に係るコンテンツ提供システム10Aでは、アプリケーション上でのみスクリーンショット画像2100の閲覧が許可されているため、スクリーンショット画像2100の流通を防止することができる。
<第2実施形態の変形例>
図14を参照して、本発明の一実施形態に係るコンテンツ提供システム10Aの別の構成について説明する。
図14は、本発明の一実施形態に係るコンテンツ提供システム10Aの情報処理装置200Aの構成を示すブロック図である。
図14に示すように、情報処理装置200Aは、制御部210A、通信部220、および記憶部230を含む。
制御部210Aは、プログラムを実行することによって、コンテンツデータ提供部211およびスクリーンショット画像提供部212Aを機能させることができる。記憶部230には、スクリーンショット画像2100を保存することができる領域として、スクリーンショット画像ライブラリ232Aが設けられている。すなわち、本変形例に係るコンテンツ提供システム10Aでは、情報通信端末100Aで生成されたスクリーンショット画像2100は、情報処理装置200Aに送信され、記憶部230のスクリーンショット画像ライブラリ232Aに保存される。また、本変形例に係るコンテンツ提供システム10Aでは、スクリーンショット画像2100を閲覧するユーザ要求を受信すると、スクリーンショット画像提供部212Aが、ユーザ要求に応じたスクリーンショット画像2100を、スクリーンショット画像ライブラリ232Aから取得し、取得したスクリーンショット画像2100を情報通信端末100Aに送信することができる。スクリーンショット画像2100は、情報通信端末100Aの記憶部150には保存されず、ユーザは、アプリケーション上でのみ、スクリーンショット画像2100を閲覧することができる。
本変形例においても、アプリケーション上でのみスクリーンショット画像2100の閲覧が許可されているため、スクリーンショット画像2100の流通を防止することができる。
<第3実施形態>
図15~図17を参照して、本発明の一実施形態に係るコンテンツ提供システム10Bについて説明する。なお、以下では、コンテンツ提供システム10Bの構成がコンテンツ提供システム10Aまたはコンテンツ提供システム10Aの構成と同様であるとき、コンテンツ提供システム10Bの構成の説明を省略する場合がある。
図15は、本発明の一実施形態に係るコンテンツ提供システム10Bの情報通信端末100Bの構成を示すブロック図である。また、図16は、本発明の一実施形態に係るコンテンツ提供システム10Bの情報処理装置200Bの構成を示すブロック図である。
図15に示すように、情報通信端末100Bは、制御部110B、表示部120、入力部130、通信部140、および記憶部150を含む。また、図16に示すように、情報処理装置200Bは、制御部210B、通信部220、および記憶部230を含む。
制御部110Bは、プログラムを実行することによって、コンテンツ画像生成部111、スクリーンショット画像生成部112、ユーザ要求生成部113A、およびスクリーンショット画像処理部114Bを機能させることができる。スクリーンショット画像処理部114Bは、スクリーンショット画像ライブラリ151Aに保存されているスクリーンショット画像2100を加工し、または編集することができる。すなわち、スクリーンショット画像処理部114Bは、スクリーンショット画像2100の画像処理を行うことができる。記憶部150には、スクリーンショット画像2100を画像処理するためのオブジェクトデータを保存する領域として、オブジェクトデータライブラリが設けられている。
制御部210Bは、プログラムを実行することによって、コンテンツデータ提供部211およびオブジェクトデータ提供部213Bを機能させることができる。また、記憶部150には、情報通信端末100に提供するオブジェクトデータを保存する領域として、オブジェクトデータライブラリ232Bが設けられている。そのため、オブジェクトデータ提供部213Bは、情報通信端末100Bからのユーザ要求に応じたオブジェクトデータを、オブジェクトデータライブラリ232Bから取得し、情報通信端末100Bに送信することができる。情報通信端末100Bでは、オブジェクトデータが受信され、オブジェクトデータライブラリ152Bに保存される。
コンテンツ提供システム10Bでは、例えば、ユーザが課金ユーザである場合、ユーザ自身がスクリーンショット画像2100を画像処理することができる。これにより、課金ユーザに、非課金ユーザよりも付加価値の高いサービスを提供することができる。
図17は、本発明の一実施形態に係るコンテンツ提供システム10Bの情報通信端末100Bで実行される画像処理を説明する模式図である。
図17(A)には、画像処理されたスクリーンショット画像2110Bが示されている。具体的には、図17(B)に示すように、スクリーンショット画像処理部114Bは、ユーザによって選択されたオブジェクトデータ1110Bをオブジェクトデータライブラリ152Bから取得し、スクリーンショット画像2100Bにオブジェクトデータ1110Bを重畳し、画像処理されたスクリーンショット画像2110Bを生成する。ここで、オブジェクトデータ1110Bおよびスクリーンショット画像2100Bは、上位のレイヤーデータおよび下位のレイヤーデータのいずれか一方を割り当てることができる。また、スクリーンショット画像2100Bに対するオブジェクトデータ1110Bの重畳位置は、ユーザの要望に応じて変更することができる。また、オブジェクトデータ1110Bは、スクリーンショット画像2100Bに対して回転してもよい。そのため、スクリーンショット画像処理部114Bは、レイヤーデータの重畳に関するユーザ要求に応じて、オブジェクトデータ1110Bおよびスクリーンショット画像2100Bを重畳したスクリーンショット画像2110Bを生成することができる。
ユーザによって選択されるオブジェクトデータ1110Bは、複数であってもよい。また、複数のオブジェクトデータ1110Bは、ユーザによって自由に組み合わせることができる。複数のオブジェクトデータ1110Bの組み合わせは、予め設定しておいてもよく、スクリーンショット機能が使用されたときに行われてもよい。
画像処理されたスクリーンショット画像2110Bは、スクリーンショット画像ライブラリ151Aに保存され、ユーザは、アプリケーション上で、スクリーンショット画像2110Bを閲覧することができる。
なお、上述では、オブジェクトデータライブラリ152Bに保存されているオブジェクトデータを用いたスクリーンショット画像2100Bの画像処理について説明したが、オブジェクトデータライブラリ232Bに保存されているオブジェクトデータを直接受信し、スクリーンショット画像2100Bを画像処理してもよい。
以上説明したように、本発明の一実施形態に係るコンテンツ提供システム10Bでは、特定の資格条件を満たすユーザに対して、付加価値の高いサービスを提供することができ、提供するコンテンツのサービス性を高めるとともに、ユーザの満足度を向上させることができる。
<第3実施形態の変形例>
図18を参照して、本発明の一実施形態に係るコンテンツ提供システム10Bの情報通信端末100Bで実行される別の画像処理について説明する。
図18は、本発明の一実施形態に係るコンテンツ提供システム10Bの情報通信端末100Bで実行される画像処理を説明する模式図である。
図18(A)には、画像処理されたスクリーンショット画像2120Bが示されている。具体的には、図18(B)に示すように、スクリーンショット画像処理部114Bは、ユーザによって選択された第1のスクリーンショット画像2100B-1および第2のスクリーンショット画像2100B-2を重畳し、画像処理されたスクリーンショット画像2100Bを生成する。すなわち、スクリーンショット画像処理部114Bは、スクリーンショット画像ライブラリ151Aに保存されている複数のスクリーンショット画像2100Bを取得し、それらを重畳したスクリーンショット画像2120Bを生成することができる。そのため、コンテンツが漫画である場合、異なる複数の漫画の各々からスクリーンショット画像2100Bを取得し、複数の漫画のコラボレーションによるユーザの創作に基づくスクリーンショット画像2120Bを生成することができ、コンテンツのエンターテイメント性を高めることができる。
なお、複数のスクリーンショット画像2120Bの少なくとも1つが吹き出しデータであるとき、吹き出しデータに含まれる内容を変更することができてもよい。これにより、生成されるスクリーンショット画像2120Bにおけるユーザの創作性を向上させることができる。
画像処理されたスクリーンショット画像2120Bは、スクリーンショット画像ライブラリ151Aに保存され、ユーザは、アプリケーション上で、スクリーンショット画像2120Bを閲覧することができる。
本変形例においても、特定の資格条件を満たすユーザに対して、付加価値の高いサービスを提供することができ、提供するコンテンツのサービス性を高めるとともに、ユーザの満足度を向上させることができる。
<第4実施形態>
図19および図20を参照して、本発明の一実施形態に係るコンテンツ提供システム10Cについて説明する。なお、以下では、コンテンツ提供システム10Cの構成が、コンテンツ提供システム10~10Bの構成と同様であるとき、コンテンツ提供システム10Cの構成の説明を省略する場合がある。具体的には、コンテンツ提供システム10Cの構成は、図1に示したコンテンツ提供システム10の構成と同様に、情報通信端末100および情報処理装置200を含む。そのため、情報通信端末100および情報処理装置200の詳細な説明は省略する。
図19は、本発明の一実施形態に係るコンテンツ提供システム10Cの情報処理装置200が提供するコンテンツデータ1000Cを示す模式図である。また、図20は、本発明の一実施形態に係るコンテンツ提供システム10Cの情報通信端末100で実行されるスクリーンショット画像の生成処理によって生成されたスクリーンショット画像2100Cを示す模式図である。
図19に示すように、コンテンツデータ1000Cは、5つのレイヤーデータ1010C(第1のレイヤーデータ1010C-1、第2のレイヤーデータ1010C-2、第3のレイヤーデータ1010C-3、第4のレイヤーデータ1010C-4、および第5のレイヤーデータ1010C-5)を含む。コンテンツデータ1000Cでは、第1のレイヤーデータ1010C-1から第5のレイヤーデータ1010C-5へと順に、上位のレイヤーデータから下位のレイヤーデータとなるように割り当てられている。第1のレイヤーデータ1010C-1、第2のレイヤーデータ1010C-2、第3のレイヤーデータ1010C-3、第4のレイヤーデータ1010C-4、および第5のレイヤーデータ1010C-5は、それぞれ、例えば、吹き出しデータ、エフェクトデータ、キャラクタデータ、背景データ、およびスクリーンショット画像データである。コンテンツデータ1000Cは、情報通信端末100からのユーザ要求に応じて、情報通信端末100に送信される。
情報通信端末100では、コンテンツデータ1000Cの第1のレイヤーデータ1010C-1、第2のレイヤーデータ1010C-2、第3のレイヤーデータ1010C-3、および第4のレイヤーデータ1010C-4を重畳し、図5に示したコンテンツ画像2000が生成され、表示部120の画面に表示される。すなわち、第5のレイヤーデータ1010C-5は、コンテンツ画像2000の生成においては使用されない。
ここで、課金ユーザがスクリーンショット画像の取得を要求すると、スクリーンショット画像生成部112によって、図20に示すスクリーンショット画像2100Cが生成される。スクリーンショット画像2100Cは、第5のレイヤーデータ1010C-5に含まれている画像である。一方、非課金ユーザがスクリーンショット画像の取得を要求すると、スクリーンショット画像生成部112によって、図7(A)に示したスクリーンショット画像2200が生成される。
課金ユーザおよび非課金ユーザともに、提供されるコンテンツにおいて、第1のレイヤーデータ1010C-1~第4のレイヤーデータ1010C-4に基づくコンテンツ画像2000を閲覧することができる。しかしながら、課金ユーザの場合、スクリーンショット機能を使用して、通常提供されるコンテンツでは閲覧することのできないスクリーンショット画像2100Cを取得することができる。そのため、コンテンツ提供システム10Cでは、課金ユーザに、非課金ユーザよりも付加価値の高いサービスを提供することができる。
第5のレイヤーデータ1010C-5のスクリーンショット画像データには、特定のコマまたはページにのみスクリーンショット画像2100Cが形成されていてもよい。この場合、特定のコマまたはページにおいてスクリーンショット機能が使用されることにより、スクリーンショット画像2100Cを取得することができる。そのため、ユーザは、隠されたスクリーンショット画像2100Cを見つけ出さなければならず、コンテンツのゲーム性を高めることができる。なお、スクリーンショット画像2100Cが隠された特定のコマまたはページには、所定の目印が設けられていてもよく、ユーザは、所定の目印を基にして、スクリーンショット画像2100Cを見つけ出すことができる。
以上説明したように、本発明の一実施形態に係るコンテンツ提供システム10Cでは、特定の資格条件を満たすユーザに対して、付加価値の高いサービスを提供することができ、提供するコンテンツのサービス性を高めるとともに、ユーザの満足度を向上させることができる。
<第5実施形態>
図21および図22を参照して、本発明の一実施形態に係るコンテンツ提供システム10Dについて説明する。なお、以下では、コンテンツ提供システム10Dの構成が、コンテンツ提供システム10~10Cの構成と同様であるとき、コンテンツ提供システム10Dの構成の説明を省略する場合がある。具体的には、コンテンツ提供システム10Dの構成は、図1に示したコンテンツ提供システム10の構成と同様に、情報通信端末100および情報処理装置200を含む。そのため、情報通信端末100および情報処理装置200の詳細な説明は省略する。
図21は、本発明の一実施形態に係るコンテンツ提供システム10Dの情報処理装置200が提供するコンテンツデータ1000Dを示す模式図である。
図21に示すように、コンテンツデータ1000Dは、5つのレイヤーデータ1010D(第1のレイヤーデータ1010D-1、第2のレイヤーデータ1010D-2、第3のレイヤーデータ1010D-3、第4のレイヤーデータ1010D-4、および第5のレイヤーデータ1010D-5)を含む。コンテンツデータ1000Dでは、第1のレイヤーデータ1010D-1から第5のレイヤーデータ1010D-5へと順に、上位のレイヤーデータから下位のレイヤーデータとなるように割り当てられている。第1のレイヤーデータ1010D-1、第2のレイヤーデータ1010D-2、第3のレイヤーデータ1010D-3、第4のレイヤーデータ1010D-4、および第5のレイヤーデータ1010D-5は、それぞれ、例えば、吹き出しデータ、エフェクトデータ、キャラクタデータ、第1の背景データ、および第2の背景データである。コンテンツデータ1000Dは、情報通信端末100からのユーザ要求に応じて、情報通信端末100に送信される。
情報通信端末100では、コンテンツデータ1000Dの第1のレイヤーデータ1010D-1、第2のレイヤーデータ1010D-2、第3のレイヤーデータ1010D-3、および第4のレイヤーデータ1010D-4を重畳し、図5に示したコンテンツ画像2000が生成され、表示部120の画面に表示される。
ユーザによるスライド操作などによって、次のコマまたは次のページへの移動に関するユーザ要求があると、次のコンテンツ画像として、図22(A)に示すコンテンツ画像2010Dが、表示部120の画面に表示される。コンテンツ画像2010Dも、コンテンツデータ1000Dの第1のレイヤーデータ1010D-1、第2のレイヤーデータ1010D-2、第3のレイヤーデータ1010D-3、および第4のレイヤーデータ1010D-4の重畳によって生成されたものである。
一方、コンテンツ画像2000が表示された状態で、課金ユーザがスクリーンショット機能を利用すると、スクリーンショット画像生成部112は、コンテンツデータ1000Dの第1のレイヤーデータ1010D-1、第2のレイヤーデータ1010D-2、第3のレイヤーデータ1010D-3、および第5のレイヤーデータ1010D-5を重畳し、図22(B)に示したコンテンツ画像2020Dを生成する。また、次のコマまたは次のページへの移動に関するユーザ要求があると、次のコンテンツ画像として、コンテンツ画像2020Dが、表示部120の画面に表示される。コンテンツが漫画である場合、ストーリーが変化した漫画をユーザに提供することができる。これにより、課金ユーザに、非課金ユーザよりも付加価値の高いサービスを提供することができる。
なお、上述では、重畳される複数のレイヤーデータ1010Dを変更させるためにスクリーンショット機能が使用されたが、重畳される複数のレイヤーデータ1010Dを変更する操作はこれに限られない。例えば、ダブルタップなどの特定のユーザ操作により、重畳される複数のレイヤーデータ1010Dが変更されてもよい。
以上説明したように、本発明の一実施形態に係るコンテンツ提供システム10Dでは、特定の資格条件を満たすユーザに対して、付加価値の高いサービスを提供することができ、提供するコンテンツのサービス性を高めるとともに、ユーザの満足度を向上させることができる。
本発明の実施形態として上述した各実施形態は、相互に矛盾しない限りにおいて、適宜組み合わせて実施することができる。また、各実施形態を基にして、当業者が適宜構成要素の追加、削除、または設計変更を行ったもの、もしくは工程の追加、省略、または条件変更を行ったものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含まれる。
上述した各実施形態の態様によりもたらされる作用効果とは異なる他の作用効果であっても、本明細書の記載から明らかなもの、または当業者において容易に予測し得るものについては、当然に本発明によりもたらされるものと解される。