JP7129003B2 - モータ制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は、舵角制御用の電動モータの制御装置に関する。
下記特許文献1には、トルクセンサによって検出される操作トルク(操舵トルク)に基づいて目標車輪舵角を定める下流側規範モデル(リファレンスモデル)を含み、実際の車輪舵角が目標車輪舵角に追従するように電動モータを駆動制御するコントローラ(モータ制御装置)が開示されている。
特開2006-175940号公報
トルクセンサによって検出可能な操舵トルクの範囲には一定の限度がある。このため、前記特許文献1記載の発明では、例えば、運転者がステアリングホイールに加える操舵トルクがトルクセンサの検出上限値を超えて変化しても、検出トルクが上限値に張り付いて変化せず、目標車輪舵角が操舵トルクの検出上限値に対応した値に固定されてしまう。そのため、運転者は検出上限値に対応した目標車輪舵角以上の操舵ができなくなる。同様に、運転者がステアリングホイールに加える操舵トルクが、運転者が出せる最大値に達してしまうと、最大値に対応した目標車輪舵角よりも大きな値を演算することができないため、運転者はそれ以上の操舵ができなくなる。
この発明の目的は、トルクセンサの検出可能範囲または運転者が操舵部材に加えることができる操舵トルクの最大値によって、転舵角指令値の範囲が制限されるのを抑制できるモータ制御装置を提供することである。
この発明によるモータ制御装置は、操舵装置の舵角制御用の電動モータ(18)を駆動制御するためのモータ制御装置(202)であって、操舵部材(2)に作用する操舵トルクを検出するトルクセンサ(12)と、前記操舵装置のリファレンスモデルである運動方程式を用いて、前記操舵トルクに基づき舵角指令値を生成する舵角指令値生成部(41)と、実操舵角が前記舵角指令値に追従するように前記電動モータを駆動制御する制御部(43)とを含み、前記舵角指令値生成部は、前記運動方程式の反力成分である仮想反力に制限を加える反力制限部(69;68A;71)を含んでいる。
この構成では、舵角指令値の生成に用いられる仮想反力に制限が加えられ、運動方程式が定常状態になるのを防止するので、トルクセンサの検出可能範囲または運転者が操舵部材に加えることができる操舵トルクの最大値によって、転舵角指令値の範囲が制限されるのを抑制できる。
この発明の一実施形態では、前記舵角指令値生成部は、前記運動方程式において、前記操舵トルクに起因する駆動成分である駆動トルクの絶対値がとり得る最大値よりも前記仮想反力の絶対値が小さくなるように、前記仮想反力に制限を加える。
この発明の一実施形態では、前記仮想反力は、仮想ばね反力を含み、前記反力制限部(69)は、仮想ばね反力の絶対値を第1所定値以下に制限するように構成されている。
この発明の一実施形態では、前記仮想反力は、仮想ばね反力および仮想ダンパ反力の総和であり、前記反力制限部(71)は、前記想ばね反力および前記仮想ダンパ反力の総和の絶対値を第2所定値以下に制限するように構成されている。
この発明の一実施形態では、前記仮想反力は、ばね係数と前記舵角指令値との積として演算される仮想ばね反力を含み、前記反力制限部(68A)は、前記舵角指令値の絶対値が第3所定値以下のときに、前記ばね係数を第4所定値に設定し、前記舵角指令値の絶対値が第3所定値よりも大きいときに、前記ばね係数を前記第4所定値よりも低減させるように構成されている。
本発明の一実施形態に係るモータ制御装置が適用された電動パワーステアリングシステムの概略構成を示す模式図である。 モータ制御用ECUの電気的構成を説明するためのブロック図である。 手動操舵指令値生成部の構成を示すブロック図である。 操舵トルクTに対するアシストトルク指令値Tacの設定例を示すグラフである。 指令値設定部で用いられるリファレンスEPSモデルの一例を示す模式図である。 指令値設定部の構成を示すブロック図である。 仮想ばね反力制限部の入出力特性を示すグラフである。 角度制御部の構成を示すブロック図である。 トルク制御部の構成を示す模式図である。 指令値設定部の第1変形例を示すブロック図である。 ロアコラム回転角θに対するばね係数kの設定例を示すグラフである。 第2積分部によって演算されるロアコラム回転角θと仮想ばね反力演算部によって演算される制限付き仮想ばね反力Tsp’との関係を示すグラフである。 指令値設定部の第2変形例を示すブロック図である。 仮想反力制限部の入出力特性を示すグラフである。
図1は、本発明の一実施形態に係るモータ制御装置が適用された電動パワーステアリングシステムの概略構成を示す模式図である。
電動パワーステアリングシステム1は、車両を操向するための操舵部材としてのステアリングホイール(ハンドル)2と、このステアリングホイール2の回転に連動して転舵輪3を転舵する転舵機構4と、運転者の操舵を補助するための操舵補助機構5とを備えている。ステアリングホイール2と転舵機構4とは、ステアリングシャフト6および中間軸7を介して機械的に連結されている。
ステアリングシャフト6は、ステアリングホイール2に連結された入力軸8と、中間軸7に連結された出力軸9とを含む。入力軸8と出力軸9とは、トーションバー10を介して相対回転可能に連結されている。
トーションバー10の近傍には、トルクセンサ12が配置されている。トルクセンサ12は、入力軸8および出力軸9の相対回転変位量に基づいて、ステアリングホイール2に与えられた操舵トルク(トーションバートルク)Tを検出する。この実施形態では、トルクセンサ12によって検出される操舵トルクT(以下、「検出トルク」ともいう)は、例えば、左方向への操舵のためのトルクが正の値として検出され、右方向への操舵のためのトルクが負の値として検出され、その絶対値が大きいほど操舵トルクTの大きさが大きくなるものとする。
転舵機構4は、ピニオン軸13と、転舵軸としてのラック軸14とを含むラックアンドピニオン機構からなる。ラック軸14の各端部には、タイロッド15およびナックルアーム(図示略)を介して転舵輪3が連結されている。ピニオン軸13は、中間軸7に連結されている。ピニオン軸13は、ステアリングホイール2の操舵に連動して回転するようになっている。ピニオン軸13の先端には、ピニオン16が連結されている。
ラック軸14は、車両の左右方向に沿って直線状に延びている。ラック軸14の軸方向の中間部には、ピニオン16に噛み合うラック17が形成されている。このピニオン16およびラック17によって、ピニオン軸13の回転がラック軸14の軸方向移動に変換される。ラック軸14を軸方向に移動させることによって、転舵輪3を転舵することができる。
ステアリングホイール2が操舵(回転)されると、この回転が、ステアリングシャフト6および中間軸7を介して、ピニオン軸13に伝達される。そして、ピニオン軸13の回転は、ピニオン16およびラック17によって、ラック軸14の軸方向移動に変換される。これにより、転舵輪3が転舵される。
操舵補助機構5は、操舵補助力(アシストトルク)を発生するための電動モータ18と、電動モータ18の出力トルクを増幅して転舵機構4に伝達するための減速機19とを含む。減速機19は、ウォームギヤ20と、このウォームギヤ20と噛み合うウォームホイール21とを含むウォームギヤ機構からなる。
減速機19は、伝達機構ハウジングとしてのギヤハウジング22内に収容されている。以下において、減速機19の減速比(ギヤ比)をNで表す場合がある。減速比Nは、ウォームホイール21の角速度ωwwに対するウォームギヤ20の角速度ωwgの比ωwg/ωwwとして定義される。
ウォームギヤ20は、電動モータ18によって回転駆動される。また、ウォームホイール21は、出力軸9に一体回転可能に連結されている。
電動モータ18によってウォームギヤ20が回転駆動されると、ウォームホイール21が回転駆動され、ステアリングシャフト6にモータトルクが付与されるとともにステアリングシャフト6(出力軸9)が回転する。そして、ステアリングシャフト6の回転は、中間軸7を介してピニオン軸13に伝達される。ピニオン軸13の回転は、ラック軸14の軸方向移動に変換される。これにより、転舵輪3が転舵される。
つまり、電動モータ18によってウォームギヤ20を回転駆動することによって、電動モータ18による操舵補助や転舵輪3の転舵が可能となる。電動モータ18には、電動モータ18のロータの回転角を検出するための回転角センサ23が設けられている。
出力軸9に加えられるトルクとしては、電動モータ18によるモータトルクと、モータトルク以外の外乱トルクとがある。モータトルク以外の外乱トルクTlcには、操舵トルクT、路面負荷トルク(路面反力トルク)Trl、摩擦トルクT等が含まれる。
操舵トルクTは、運転者によってステアリングホイール2に加えられる力や、ステアリング慣性によって発生する力等によって、ステアリングホイール2側から出力軸9に加えられるトルクである。
路面負荷トルクTrlは、タイヤに発生するセルフアライニングトルク、サスペンションやタイヤホイールアライメントによって発生する力、ラックアンドピニオン機構の摩擦力等によって、転舵輪3側からラック軸14を介して出力軸9に加えられるトルクである。
摩擦トルクTは、出力軸9に加えられる摩擦トルクのうち、操舵トルクTおよび路面負荷トルクTrlに含まれていない摩擦トルクである。摩擦トルクTは、主として、減速機19によって発生する摩擦トルク(ウォームホイール21とウォームギヤ20との間に発生する摩擦トルク)からなる。
車両には、車両の進行方向前方の道路を撮影するCCD(Charge Coupled Device)カメラ25、自車位置を検出するためのGPS(Global Positioning System)26、道路形状や障害物を検出するためのレーダー27および地図情報を記憶した地図情報メモリ28が搭載されている。
CCDカメラ25、GPS26、レーダー27および地図情報メモリ28は、運転支援制御や自動運転制御を行うための上位ECU(ECU:Electronic Control Unit)201に接続されている。上位ECU201は、CCDカメラ25、GPS26およびレーダー27によって得られる情報および地図情報を元に、周辺環境認識、自車位置推定、経路計画等を行い、操舵や駆動アクチュエータの制御目標値の決定を行う。
この実施形態では、上位ECU201は、自動操舵のための自動操舵指令値θadacを設定する。この実施形態では、自動操舵制御は、例えば、目標軌道に沿って車両を走行させるための制御である。自動操舵指令値θadacは、車両を目標軌道に沿って自動走行させるための操舵角の目標値である。このような自動操舵指令値θadacを設定する処理は、周知であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
上位ECU201によって設定される自動操舵指令値θadacは、車載ネットワークを介して、モータ制御用ECU202に与えられる。トルクセンサ12によって検出される操舵トルクT、回転角センサ23の出力信号は、モータ制御用ECU202に入力される。モータ制御用ECU202は、これらの入力信号および上位ECU201から与えられる情報に基づいて、電動モータ18を制御する。
図2は、モータ制御用ECU202の電気的構成を説明するためのブロック図である。
モータ制御用ECU202は、マイクロコンピュータ40と、マイクロコンピュータ40によって制御され、電動モータ18に電力を供給する駆動回路(インバータ回路)31と、電動モータ18に流れる電流(以下、「モータ電流I」という)を検出するための電流検出回路32とを備えている。
マイクロコンピュータ40は、CPUおよびメモリ(ROM、RAM、不揮発性メモリなど)を備えており、所定のプログラムを実行することによって、複数の機能処理部として機能するようになっている。この複数の機能処理部には、手動操舵指令値生成部41と、統合角度指令値演算部42と、制御部43とを含む。
手動操舵指令値生成部41は、運転者がステアリングホイール2を操作した場合に、当該ステアリングホイール操作に応じた操舵角(より正確には出力軸9の回転角θ)を手動操舵指令値θmdacとして設定するために設けられている。手動操舵指令値生成部41は、トルクセンサ12によって検出される操舵トルクTを用いて手動操舵指令値θmdacを生成する。手動操舵指令値θmdacは、本発明の舵角指令値の一例である。
統合角度指令値演算部42は、上位ECU201によって設定される自動操舵指令値θadacに手動操舵指令値θmdacを加算して、統合角度指令値θacmdを演算する。
制御部43は、統合角度指令値θacmdに基づいて、電動モータ18を角度制御する。より具体的には、制御部43は、操舵角θ(出力軸9の回転角θ)が統合角度指令値θacmdに近づくように、駆動回路31を駆動制御する。
制御部43は、角度制御部44とトルク制御部(電流制御部)45とを含む。角度制御部44は、統合角度指令値θacmdに基づいて、電動モータ18のモータトルクの目標値であるモータトルク指令値Tを演算する。トルク制御部45は、電動モータ18のモータトルクがモータトルク指令値Tに近づくように駆動回路31を駆動する。
図3は、手動操舵指令値生成部41の構成を示すブロック図である。
手動操舵指令値生成部41は、アシストトルク指令値設定部51と、指令値設定部52とを含む。
アシストトルク指令値設定部51は、手動操作に必要なアシストトルクの目標値であるアシストトルク指令値Tacを設定する。アシストトルク指令値設定部51は、トルクセンサ12によって検出される操舵トルクTに基づいて、アシストトルク指令値Tacを設定する。この実施形態では、アシストトルク指令値Tacは、電動モータ18の回転軸に対するトルク指令値である。操舵トルクTに対するアシストトルク指令値Tacの設定例は、図4に示されている。
アシストトルク指令値Tacは、電動モータ18から左方向操舵のための操舵補助力を発生させるべきときには正の値とされ、電動モータ18から右方向操舵のための操舵補助力を発生させるべきときには負の値とされる。アシストトルク指令値Tacは、操舵トルクTの正の値に対しては正をとり、操舵トルクTの負の値に対しては負をとる。そして、アシストトルク指令値Tacは、操舵トルクTの絶対値が大きくなるほど、その絶対値が大きくなるように設定される。
なお、アシストトルク指令値設定部51は、操舵トルクTに予め設定された定数を乗算することによって、アシストトルク指令値Tacを演算してもよい。
図3に戻り、指令値設定部52は、操舵トルクTとアシストトルク指令値Tacとに基づいて、手動操舵指令値θmdacを設定する。
指令値設定部52は、基本的には、図5のリファレンスEPSモデルを用いて、手動操舵指令値θmdacを設定する。
このリファレンスEPSモデルは、ロアコラムを含む単一慣性モデルである。ロアコラムは、出力軸9およびウォームホイール21に対応する。図5において、Jは、ロアコラムの慣性であり、θはロアコラムの回転角であり、Tは、トルクセンサ12によって検出される操舵トルクである。ロアコラムには、操舵トルクT、電動モータ18から出力軸9に作用するトルクN・Tおよび路面負荷トルクTrlが与えられる。以下において、操舵トルクTと、電動モータ18から出力軸9に作用するトルクN・Tとの和を、操舵トルクTに起因する駆動成分として「駆動トルク」、路面負荷トルクTrlを反力成分として「仮想反力」という場合がある。
路面負荷トルクTrlは、ばね定数kおよび粘性減衰係数cを用いて、次式(1)で表される。
rl=k・θ+c(dθ/dt) …(1)
以下において、k・θcを仮想ばね反力(仮想ばね負荷)Tspという場合がある。また、c(dθc/dt)を仮想ダンパ反力(仮想ダンパ負荷)Tdamという場合がある。
この実施形態では、ばね定数kおよび粘性減衰係数cとして、予め実験・解析等で求めた所定値が設定されている。
リファレンスEPSモデルの運動方程式は、次式(2)で表される。
・dθ/dt=T+N・T-Trl …(2)
したがって、Tにトルクセンサ12によって検出される操舵トルクTを代入し、Tにアシストトルク指令値設定部51によって設定されるアシストトルク指令値Tacを代入して、式(2)の微分方程式を解くことにより、ロアコラムの回転角θを演算することが考えられる。この方法を「比較方法」ということにする。そして、比較方法によって得られたロアコラムの回転角θを手動操舵指令値θmdacとして設定することが考えられる。
しかしながら、比較方法では、次のような問題が生じるおそれがある。すなわち、トルクセンサ12によって検出可能な操舵トルクTの範囲には一定の限度がある。また、操作者がステアリングホイール2に加えることができる操舵トルクTにも限界がある。
運転者がステアリングホイール2に加える操舵トルクTがトルクセンサ12の検出上限値を超えて変化すると、トルクセンサ12の検出値が検出上限値に張り付いてしまう。このとき、図5のレファレンスEPSモデルにおいては、駆動トルクと仮想反力とが釣り合った定常状態となるため、手動操舵指令値θmdacが、駆動トルク(検出上限値および検出上限値に対応するアシストトルクN・Tacの和)に対応した値に固定され、この値よりも大きな手動操舵指令値θmdacを演算することができなくなる。同様に、運転者がステアリングホイール2に加える力が、運転者が出せる操舵トルクTの最大値(以下、「操舵トルク最大値」という)に達してしまうと、駆動トルク(操舵トルク最大値および操舵トルク最大値に対応するアシストトルクN・Tacの和)に対応した手動操舵指令値θmdacよりも大きな手動操舵指令値θmdacを演算することができなくなる。
つまり、比較方法では、トルクセンサ12の検出可能範囲や運転者が出せる操舵トルク最大値によって、手動操舵指令値θmdacの範囲が実質的に制限されるため、運転者は制限された範囲を超えてステアリングホイール2を操舵することができなくなってしまう。
本発明者らは、トルクセンサ12の検出可能範囲や運転者が出せる操舵トルク最大値によって手動操舵指令値θmdacの範囲が制限されないようにするためには、式(2)の駆動トルクの絶対値がとり得る最大値(本実施形態では、トルクセンサ12の検出上限値と、検出上限値に対応するアシストトルクN・Tacとの総和の絶対値)よりも路面負荷トルクTrl(仮想反力)の絶対値を小さくすればよいと考えた。そこで、この実施形態では、駆動トルクの最大値(絶対値)よりも仮想反力(絶対値)を小さくするために、仮想反力に制限を加えるようにしている。具体的には、本実施形態では、仮想ばね反力Tspの絶対値が制限値以下に制限される。
図6は、指令値設定部52の構成を示すブロック図である。
指令値設定部52は、所定演算周期毎に、手動操舵指令値θmdacを演算する。指令値設定部52は、減速比乗算部61と、第1加算部62と、減算部63と、慣性除算部64と、第1積分部65と、第2積分部66と、仮想ダンパ反力演算部67と、仮想ばね反力演算部68と、仮想ばね反力制限部69と、第2加算部70とを含む。説明の便宜上、予め設定されたばね定数をkで表すことにする。
減速比乗算部61は、アシストトルク指令値設定部51によって設定されたアシストトルク指令値Tacに減速機19の減速比Nを乗算することにより、電動モータ18の回転軸に対するアシストトルク指令値Tacを、出力軸9に対するアシストトルク指令値N・Tacに換算する。
第1加算部62は、出力軸9に対するアシストトルク指令値N・Tacにトルクセンサ12によって検出された操舵トルクTを加算することにより、前記式(2)の右辺の(T+N・T)に相当する駆動トルク(T+N・Tac)を演算する。
減算部63は、駆動トルク(T+N・Tac)から、後述する制限付き仮想反力Trl’を減算することにより、前記式(2)の左辺のJ・dθ/dtに相当する慣性モーメントを演算する。
慣性除算部64は、減算部63によって演算された慣性モーメントJ・dθ/dtをロアコラムの慣性Jで除算することにより、ロアコラム回転角θの2階微分値dθ/dtを演算する。
第1積分部65は、ロアコラム回転角θの2階微分値dθ/dtを積分することにより、ロアコラム回転角θの1階微分値dθ/dtを演算する。
第2積分部66は、ロアコラム回転角θの1階微分値dθ/dtを積分することにより、ロアコラム回転角θを演算する。このロアコラム回転角θが、手動操舵指令値θmdacとして出力される。
仮想ダンパ反力演算部67は、第1積分部65によって演算されたロアコラム回転角θの1階微分値dθ/dtに、予め設定された粘性減衰係数cを乗算することにより、仮想ダンパ反力Tdam(=c・dθ/dt)を演算する。
仮想ばね反力演算部68は、第2積分部66によって演算されたロアコラム回転角θ(手動操舵指令値θmdac)に、予め設定されたばね定数kを乗算することにより、仮想ばね反力Tsp(=k・θ)を演算する。
仮想ばね反力制限部69は、仮想ばね反力Tspの絶対値を所定の制限値A(ただし、A>0)以下に制限する。仮想ばね反力制限部69の入出力特性を図7に示す。仮想ばね反力制限部69は、入力された仮想ばね反力Tspが-A≦Tsp≦Aの範囲内にあるときには、入力された仮想ばね反力Tspをそのまま出力する。入力された仮想ばね反力TspがAよりも大きいときには、仮想ばね反力制限部69は制限値Aを出力する。入力された仮想ばね反力Tspが-A未満であるときには、仮想ばね反力制限部69は、-Aを出力する。
第2加算部70は、仮想ダンパ反力Tdamに、仮想ばね反力制限部69による制限処理後の仮想ばね反力Tsp’を加算することにより、制限付き仮想反力Trl’(=Tdam+Tsp’)を演算する。この制限付き仮想反力Trl’(=Tdam+Tsp’)が、減算部63に与えられる。
なお、制限値Aには、制限付き仮想反力Trl’の絶対値が、駆動トルクの絶対値がとり得る最大値よりも小さくなるように、予め実験・解析等で求めた所定値が設定されている。
図8は、角度制御部44の構成を示すブロック図である。
角度制御部44は、統合角度指令値θacmdに基づいてモータトルク指令値Tを演算する。角度制御部44は、ローパスフィルタ(LPF)81と、フィードバック制御部82と、フィードフォワード制御部83と、トルク加算部84と、第1減速比除算部85と、回転角演算部86と、第2減速比除算部87とを含む。
回転角演算部86は、回転角センサ23の出力信号に基づいて、電動モータ18のロータ回転角θを演算する。第2減速比除算部87は、回転角演算部86によって演算されるロータ回転角θを減速比Nで除算することにより、ロータ回転角θを出力軸9の回転角(実操舵角)θに換算する。
ローパスフィルタ81は、統合角度指令値θacmdに対してローパスフィルタ処理を行う。ローパスフィルタ処理後の統合角度指令値θcmdは、フィードバック制御部82およびフィードフォワード制御部83に与えられる。
フィードバック制御部82は、第2減速比除算部87によって演算される実操舵角θを、ローパスフィルタ処理後の統合角度指令値θcmdに近づけるために設けられている。フィードバック制御部82は、角度偏差演算部82AとPD制御部82Bとを含む。角度偏差演算部82Aは、統合角度指令値θcmdと実操舵角θとの偏差Δθ(=θcmd-θ)を演算する。
PD制御部82Bは、角度偏差演算部82Aによって演算される角度偏差Δθに対してPD演算(比例微分演算)を行うことにより、フィードバック制御トルクTfbを演算する。フィードバック制御トルクTfbは、トルク加算部84に与えられる。
フィードフォワード制御部83は、電動パワーステアリングシステム1の慣性による応答性の遅れを補償して、制御の応答性を向上させるために設けられている。フィードフォワード制御部83は、角加速度演算部83Aと慣性乗算部83Bとを含む。角加速度演算部83Aは、統合角度指令値θcmdを2階微分することにより、目標角加速度dθcmd/dtを演算する。
慣性乗算部83Bは、角加速度演算部83Aによって演算された目標角加速度dθcmd/dtに、電動パワーステアリングシステム1の慣性Jを乗算することにより、フィードフォワード制御トルクTff(=J・dθcmd/dt)を演算する。慣性Jは、例えば、電動パワーステアリングシステム1の物理モデル(図示略)から求められる。フィードフォワード制御トルクTffは、慣性補償値として、トルク加算部84に与えられる。
トルク加算部84は、フィードバック制御トルクTfbにフィードフォワード制御トルクTffを加算することにより、操舵トルク指令値Tcmd(=Tfb+Tff)を演算する。操舵トルク指令値Tcmdは、出力軸9に対するトルク指令値である。
操舵トルク指令値Tcmdは、第1減速比除算部85に与えられる。第1減速比除算部85は、操舵トルク指令値Tcmdを減速比Nで除算することにより、モータトルク指令値Tを演算する。このモータトルク指令値Tが、トルク制御部45(図2参照)に与えられる。
図9は、トルク制御部45の構成を示す模式図である。
トルク制御部45(図2参照)は、モータ電流指令値演算部91と、電流偏差演算部92と、PI制御部93と、PWM(Pulse Width Modulation)制御部94とを含む。
モータ電流指令値演算部91は、角度制御部44(図2、図8参照)によって演算されたモータトルク指令値Tを電動モータ18のトルク定数Kで除算することにより、モータ電流指令値Icmdを演算する。
電流偏差演算部92は、モータ電流指令値演算部91によって得られたモータ電流指令値Icmdと電流検出回路32によって検出されたモータ電流Iとの偏差ΔI(=Icmd-I)を演算する。
PI制御部93は、電流偏差演算部92によって演算された電流偏差ΔIに対するPI演算(比例積分演算)を行うことにより、電動モータ18に流れるモータ電流Iをモータ電流指令値Icmdに導くための駆動指令値を生成する。PWM制御部94は、前記駆動指令値に対応するデューティ比のPWM制御信号を生成して、駆動回路31に供給する。これにより、駆動指令値に対応した電力が電動モータ18に供給されることになる。
前述の実施形態では、自動操舵指令値θadacに手動操舵指令値θmdacが加算されて、統合角度指令値θacmdが演算され、この統合角度指令値θacmdに基づいて電動モータ18が制御される。これにより、手動操舵制御と自動操舵制御との間で切り替えを行うことなく、自動操舵制御主体での操舵制御を行いながら手動操舵が可能な協調制御を実現できる。また、手動操舵制御と自動操舵制御との間での移行をシームレスに行うことができるので、手動操舵を行う際に運転者に違和感を与えない。
また、前述の実施形態では、手動操舵指令値θmdacを演算するために用いられる仮想ばね反力Tspの絶対値を所定の制限値A以下に制限することにより、制限付き仮想反力Trl’の絶対値が、駆動トルクの絶対値がとり得る最大値(トルクセンサ12の検出上限値と、この検出上限値に対応するアシストトルクN・Tacとの和の絶対値)よりも小さくなるように制限される。そのため、トルクセンサ12の検出上限値を超えた操舵トルクTがステアリングホイール2に加えられてトルクセンサ12の検出値が検出上限値に張り付いた状態であっても、図5のリファレンスEPSモデルにおいては、駆動トルクと仮想反力が釣り合った定常状態にはならない。すなわち、手動操舵指令値θmdacが、駆動トルク(検出上限値および検出上限値に対応するアシストトルクN・Tacの和)に対応した値に固定されないので、運転者の操舵が制限されることもない。
また、駆動トルクの絶対値がとり得る最大値を、運転者がある程度余裕をもって加えることができる操舵トルクTと、この操舵トルクTに対応するアシストトルクN・Tacとの和に基づき設定すれば、運転者がステアリングホイール2に加えることができる操舵トルク最大値によって、手動操舵指令値θmdacの範囲が実質的に制限されることも効果的に抑制することができる。
図10は、指令値設定部52の第1変形例を示すブロック図である。図10において、前述の図6の各部に対応する部分には、図6と同じ符号を付して示す。
図10の指令値設定部52では、図6の仮想ばね反力演算部68および仮想ばね反力制限部69からなる構成が、ばね係数設定部68Aおよび仮想ばね反力演算部69Aからなる構成に置き換えられている。ただし、仮想ばね反力演算部69Aは、制限付き仮想ばね反力Tsp’を演算するものである。
ばね係数設定部68Aは、第2積分部66によって演算されるロアコラム回転角θ(手動操舵指令値θmdac)と、予め設定されたばね係数kとに基づいて、ばね係数kを設定する。
ロアコラム回転角θに対するばね係数kの設定例は、図11に示されている。ロアコラム回転角θがーθ≦θ≦θの範囲内にあるときには、ばね定数kは予め設定された所定値kに設定される。ロアコラム回転角θがーθ未満またはθよりも大きいときには、ばね定数kは、ロアコラム回転角θの絶対値が大きくなるほどばね定数kの絶対値が小さくなるように設定される。より具体的には、ロアコラム回転角θがーθ未満またはθよりも大きいときには、ばね定数kは、k=k・θ/|θ|の式に基づいて演算される。
仮想ばね反力演算部69Aは、ばね係数設定部68Aによって演算されるばね係数kを、第2積分部66によって演算されるロアコラム回転角θに乗算することによって、制限付き仮想ばね反力Tsp’(=k・θ)を演算する。
図12は、第2積分部66によって演算されるロアコラム回転角θと仮想ばね反力演算部69Aによって演算される制限付き仮想ばね反力Tsp’との関係を示すグラフである。
ロアコラム回転角θがーθ≦θ≦θの範囲内にあるときには、制限付き仮想ばね反力Tsp’はk・θとなる。つまり、この場合には、仮想ばね反力Tsp(=k・θ)は制限されない。
一方、ロアコラム回転角θがーθ未満またはθよりも大きいときには、制限付き仮想ばね反力Tsp’の絶対値は、k・θで表される所定値に固定される。つまり、この場合には、仮想ばね反力Tsp(=k・θ)の絶対値が所定値以下に制限されることになる。なお、ばね係数kおよびロアコラム回転角θは、制限付き仮想反力Trl’が駆動トルクの絶対値がとり得る最大値よりも小さくなるように、予め実験・解析等で求めた所定値が設定されている。したがって、この第1変形例においても、前述した実施形態と同様の効果が得られる。
図13は、指令値設定部52の第2変形例を示すブロック図である。図13において、前述の図6の各部に対応する部分には、図6と同じ符号を付して示す。
図13の指令値設定部52では、図6のばね反力制限部69が設けられていない。その代わりに、図13の指令値設定部52では、第2加算部70の後段に仮想反力制限部71が設けられている。
第2加算部70は、仮想ダンパ反力演算部67によって演算された仮想ダンパ反力Tdamに、ばね反力演算部67によって演算された仮想ばね反力Tspを加算することにより、仮想反力Trl(=Tdam+Tsp)を演算する。
仮想反力制限部71は、第2加算部70によって演算された仮想反力Trlの絶対値を所定の制限値B(ただし、B>0)以下に制限する。仮想反力制限部71の入出力特性を図14に示す。仮想反力制限部71は、入力された仮想反力Trlが-B≦Trl≦Bの範囲内にあるときには、入力された仮想反力Trlをそのまま出力する。入力された仮想反力TrlがBよりも大きいときには、仮想反力制限部71は制限値Bを出力する。入力された仮想反力Trlが-B未満であるときには、仮想反力制限部71は、-Bを出力する。制限値Bには、予め実験・解析等で求めた所定値が設定されている。仮想反力制限部71による制限処理後の仮想反力Trl’が、減算部63に与えられる。なお、制限値Bには、制限付き仮想反力Trl’が駆動トルクの絶対値がとりうる最大値よりも小さくなるように、予め実験・解析等で求めた所定値が設定されている。
この第2変形例においても、仮想反力の絶対値が所定値以下に制限されるので、前述の実施形態と同様な効果が得られる。
以上、この発明の一実施形態について説明したが、この発明はさらに他の形態で実施することもできる。例えば、前述の実施形態では、角度制御部44(図6参照)は、フィードフォワード制御部83を備えているが、フィードフォワード制御部83を省略してもよい。
また、前述の実施形態では、手動操舵指令値生成部41は、アシストトルク指令値設定部51を含んでいるが、アシストトルク指令値設定部51は省略してもよい。この場合、リファレンスEPSモデルから電動モータ18から出力軸9に作用するトルクN・Tが省略され、駆動トルクはトルクセンサ12によって検出される操舵トルクTのみで構成される。
また、前述の実施形態では、この発明をコラムタイプEPSのモータ制御に適用した場合の例を示したが、この発明は、コラムタイプ以外のEPSのモータ制御にも適用することができる。また、この発明は、ステアバイワイヤシステムの転舵角制御用の電動モータの制御にも適用することができる。
その他、この発明は、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1…電動パワーステアリング装置、3…転舵輪、4…転舵機構、18…電動モータ、41…手動操舵指令値生成部、42…統合角度指令値演算部、43…制御部、51…アシストトルク指令値設定部、52…指令値設定部、61…減速比乗算部、62…第1加算部、63…減算部、64…慣性除算部、65…第1積分部、66…第2積分部、67…仮想ダンパ反力演算部、68…仮想ばね反力演算部、69…仮想ばね反力制限部、70…第2加算部70、68A…ばね係数設定部、69A…仮想ばね反力演算部、71…仮想反力制限部

Claims (5)

  1. 操舵装置の舵角制御用の電動モータを駆動制御するためのモータ制御装置であって、
    操舵部材に作用する操舵トルクを検出するトルクセンサと、
    前記操舵装置のリファレンスモデルである運動方程式を用いて、前記操舵トルクに基づき舵角指令値を生成する舵角指令値生成部と、
    実操舵角が前記舵角指令値に追従するように前記電動モータを駆動制御する制御部とを含み、
    前記舵角指令値生成部は、前記運動方程式の反力成分である仮想反力に制限を加える反力制限部を含んでいる、モータ制御装置。
  2. 前記舵角指令値生成部は、前記運動方程式において、前記操舵トルクに起因する駆動成分である駆動トルクの絶対値がとり得る最大値よりも前記仮想反力の絶対値が小さくなるように、前記仮想反力に制限を加える、請求項1に記載のモータ制御装置。
  3. 前記仮想反力は、仮想ばね反力を含み、
    前記反力制限部は、仮想ばね反力の絶対値を第1所定値以下に制限するように構成されている、請求項1または2に記載のモータ制御装置。
  4. 前記仮想反力は、仮想ばね反力および仮想ダンパ反力の総和であり、
    前記反力制限部は、前記想ばね反力および前記仮想ダンパ反力の総和の絶対値を第2所定値以下に制限するように構成されている、請求項1または2に記載のモータ制御装置。
  5. 前記仮想反力は、ばね係数と前記舵角指令値との積として演算される仮想ばね反力を含み、
    前記反力制限部は、前記舵角指令値の絶対値が第3所定値以下のときに、前記ばね係数を第4所定値に設定し、前記舵角指令値の絶対値が第3所定値よりも大きいときに、前記ばね係数を前記第4所定値よりも低減させるように構成されている、請求項1または2に記載のモータ制御装置。
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