JP7127492B2 - 車両用前照灯装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用前照灯装置に関する。
反射面を有し、動作位置に応じて反射面からの反射光の向きを変化させる可動リフレクタと、反射面に対して光を照射する第1発光部と、反射面に対して第1発光部とは異なる位置から光を照射する第2発光部と、反射面からの反射光を集光して出射する光制御部材と、を備え、可動リフレクタの動作によって2つの異なるスキャン光を照射するようにした車両用灯具は、従来に提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2014-216049号公報
しかしながら、上記のような可動リフレクタでは、異なる位置に配置されている光源からの光を同一の反射面で反射することで、異なるスキャン光(反射光)を照射するようにしているため、照射範囲を広げようとした場合には、可動リフレクタの可動範囲を広げることになり、全体として光の照度が低下するおそれがある。
そこで、本発明は、照射領域を拡大しても、光の照度の低下を抑制できる車両用前照灯装置を得ることを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載の車両用前照灯装置は、軸部の軸方向に対して、所定の角度で傾斜した複数枚のミラー本体が、前記軸部の周方向に等間隔に配置されて構成されるとともに、前記ミラー本体の表裏両面反射面とされ一方向に回転しつつ一方の反射面及び他方の反射面でそれぞれ光を反射する回転ミラーと、前記一方の反射面に光を出射する第1光源と、前記他方の反射面に光を出射する第2光源と、前記回転ミラーで反射した光を透過させて車両の前方へ照射するレンズと、を備え、前記一方の反射面で反射され、前記レンズを透過した光が、車両の正面から車幅方向一方側を照射し、前記他方の反射面で反射され、前記レンズを透過した光が、車両の正面から車幅方向他方側を照射するように構成されている。
請求項1に記載の発明によれば、回転ミラーの一方の反射面で反射されてレンズを透過した光が、車両の正面から車幅方向一方側を照射し、回転ミラーの他方の反射面で反射されてレンズを透過した光が、車両の正面から車幅方向他方側を照射する。ここで、一方の反射面及び他方の反射面には、それぞれ第1光源及び第2光源から光が照射されるため、一方の反射面で反射された光の照度と他方の反射面で反射された光の照度とは同一になっている。したがって、車幅方向に拡大された照射領域であっても、その光の照度の低下が抑制される。
以上のように、本発明によれば、照射領域を拡大しても、光の照度の低下を抑制することができる。
本実施形態に係る車両用前照灯装置を備えた車両を示す正面図である。 第1実施形態に係る車両用前照灯装置を模式的に示す斜視図である。 第1実施形態に係る車両用前照灯装置とそれによって形成されたハイビーム配光エリアを示す説明図である。 第2実施形態に係る車両用前照灯装置とそれによって形成されたハイビーム配光エリアを示す説明図である。 比較例に係る車両用前照灯装置とそれによって形成されたハイビーム配光エリアを示す説明図である。
以下、本発明に係る実施の形態について、図面を基に詳細に説明する。なお、説明の便宜上、各図において適宜示す矢印UPを車両上方向、矢印FRを車両前方向、矢印LHを車両左方向とする。したがって、以下の説明で、特記することなく上下、前後、左右の方向を記載した場合は、車両上下方向の上下、車両前後方向の前後、車両左右方向(車幅方向)の左右を示すものとする。
図1に示されるように、車両12には、車両12の前方側の視界を確保するための左右一対のヘッドランプユニット14が備えられている。すなわち、車両12の右側前端部には、ヘッドランプユニット14Rが配置され、車両12の左側前端部には、ヘッドランプユニット14Lが配置されている。
ヘッドランプユニット14R、14Lは、車幅方向において左右対称に構成されており、それぞれ車幅方向外側に配置されたロービームユニット16(16R、16L)と、車幅方向内側に配置されたハイビームユニット18(18R、18L)と、を含んで構成されている。ロービームユニット16は、車両12の前方側の車道(路面)におけるロービーム配光エリア(図示省略)に、レンズ(図示省略)を透過した可視光を照射するようになっている。
そして、ハイビームユニット18は、ロービームユニット16によって照射されるロービーム配光エリアよりも上方側で、かつ前方側となるハイビーム配光エリアHa(図3参照)に、後述するレンズ30(図2参照)を透過した可視光を照射するようになっている。なお、本実施形態に係る車両用前照灯装置10は、左右一対のハイビームユニット18に適用される。また、次の第1実施形態においては、片側(車両12の左側)のハイビームユニット18Lを例に採って説明する。
<第1実施形態>
図2、図3に示されるように、第1実施形態に係る車両用前照灯装置10が適用されたハイビームユニット18Lは、光(可視光)を出射する第1光源32及び第2光源34と、第1光源32及び第2光源34から出射された光を、表裏一方の反射面及び表裏他方の反射面でそれぞれ反射する反射部材としての回転ミラー20と、回転ミラー20によって反射した光を透過させて車両12の前方側(外部)へ照射(投影)する単一のレンズ30と、を有している。
回転ミラー20は、軸部24の軸方向に対して、所定の角度で傾斜した複数枚のミラー本体22が、その軸部24の周方向に等間隔に配置されて構成されており、各ミラー本体22は、それぞれ表裏両面が光を反射可能な反射面となっている。なお、図示の回転ミラー20は、軸方向から見て略半円形状をなすミラー本体22が2枚設けられて構成されている。
また、回転ミラー20は、軸部24を中心に一方向に回転駆動可能に構成されている。すなわち、回転ミラー20は、軸部24がモーター26(図3参照)によって一方向に回転駆動されるようになっており、ファンのような構造になっている。なお、モーター26は、制御装置40(図1参照)に電気的に接続されており、回転ミラー20は、運転者のスイッチ操作だけではなく、制御装置40の制御によって回転駆動する構成になっている。
ここで、以下においては、第1光源32から出射された光が照射される各ミラー本体22の表裏一方の反射面を「第1反射面22A」とし、第2光源34から出射された光が照射される各ミラー本体22の表裏他方の反射面を「第2反射面22B」とする。また、この車両用前照灯装置10は、第2反射面22Bで反射された光が照射され、レンズ30へ向けて反射する固定ミラー28を有している。
第1光源32及び第2光源34は、それぞれの基板36及び基板38上に、上下方向に1列に隙間無く並んだ複数個(例えば8個)の発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)で構成されている。なお、各基板36、38は、ヒートシンク(図示省略)上に配置されている。また、第1光源32及び第2光源34は、制御装置40と電気的に接続されており、運転者のスイッチ操作だけではなく、制御装置40の制御によって消灯及び点灯が実行される構成になっている。
レンズ30は、平面視で、その前面が前方へ突出した湾曲面30Aとされており、その後面が湾曲面30Aの曲率よりも小さい曲率で後方へ突出した湾曲面30Bとされている(図3参照)。そして、回転ミラー20で反射されてレンズ30の後面(湾曲面30B)から入射された光は、そのレンズ30を透過し、レンズ30の前面(湾曲面30A)から車両12の前方側へ照射されるようになっている。なお、各図では、図示を簡略化するため、レンズ30における光の屈折については省略する。
次に、回転駆動された回転ミラー20で反射された反射光で形成されるハイビーム配光エリアHaについて説明する。なお、以下において、車両12の前方側で、かつ車幅方向略中央部(正面)から右側(車幅方向一方側)を「右前方側」とし、車両12の前方側で、かつ車幅方向略中央部(正面)から左側(車幅方向他方側)を「左前方側」とする。
図3に示されるように、ハイビーム配光エリアHaは、車幅方向が長手方向となる略矩形状で車両12の右前方側に照射される光の第1照射領域HaRと、車幅方向が長手方向となる略矩形状で車両12の左前方側に照射される光の第2照射領域HaLと、によって形成されている。そして、第1照射領域HaRと第2照射領域HaLとは、その一部(車幅方向略中央部分HaC)が互いに重ね合わされている。
第1照射領域HaRは、第1光源32から出射され、回転駆動されている回転ミラー20における各ミラー本体22の第1反射面22Aで反射されて、レンズ30を透過して右前方側へ照射された光で形成されている。つまり、第1反射面22Aは、回転することで車両12の正面から右側へ光を反射させる曲率及び角度を有する構成になっている。
そして、第2照射領域HaLは、第2光源34から出射され、回転駆動されている回転ミラー20における各ミラー本体22の第2反射面22Bで反射され、更に固定ミラー28で反射されて、レンズ30を透過して左前方側へ照射された光で形成されている。つまり、第2反射面22Bは、回転することで車両12の正面から左側へ光を反射させる曲率及び角度を有する構成になっている。
ここで、回転ミラー20の回転による第1照射領域HaR及び第2照射領域HaLの形成方法について具体的に説明する。第1光源32及び第2光源34は、それぞれ上下方向に1列に隙間無く並んだ複数個の発光ダイオード(LED)で構成されている。そのため、回転が停止した状態の回転ミラー20における各ミラー本体22の第1反射面22A及び第2反射面22Bで反射された光は、それぞれ上下方向が長手方向とされた矩形状の光となる。
そして、この上下方向が長手方向とされた矩形状の光は、回転ミラー20が1回転することにより、車幅方向の一方から他方へ移動するようになっている。すなわち、第1反射面22Aで反射された光は、回転ミラー20が1回転することにより、車幅方向略中央部から右側へ移動し、第2反射面22Bで反射され、更に固定ミラー28で反射された光は、回転ミラー20が1回転することにより、車幅方向略中央部から左側へ移動するようになっている。
したがって、回転ミラー20を所定の速度以上(例えば200Hz)で連続して回転駆動させると、車両12の右前方側においては、その上下方向が長手方向とされた矩形状の光が車幅方向略中央部から右側へ連続して高速で移動(走査)し、車両12の左前方側においては、その上下方向が長手方向とされた矩形状の光が車幅方向略中央部から左側へ連続して高速で移動(走査)することになる。
これにより、図2、図3に示されるように、人の目には、光の残像効果により、車幅方向が長手方向とされた略矩形状の第1照射領域HaRが車両12の右前方側に見え、車幅方向が長手方向とされた略矩形状の第2照射領域HaLが車両12の左前方側に見えることになる。すなわち、車幅方向略中央部分HaCが互いに重ね合わされた第1照射領域HaRと第2照射領域HaLとが見えることになる。
このように、ハイビーム配光エリアHaは、右前方側に照射される第1照射領域HaRと左前方側に照射される第2照射領域HaLのように、車幅方向(左右方向)にずれて照射されることにより、車幅方向に拡大されるようになっている。そして、このハイビーム配光エリアHaでは、車幅方向略中央部分HaCの照度が、左右両端側の照度よりも高められるようになっている。
なお、言うまでもなく、ハイビーム配光エリアHaは、車両12における左側のハイビームユニット18Lから照射された第1照射領域HaR及び第2照射領域HaLと、車両12における右側のハイビームユニット18Rから照射された第1照射領域HaR及び第2照射領域HaLと、が互いに完全に重なることによって形成されている。したがって、ハイビーム配光エリアHaの左右両端側の照度も充分に確保されている。
以上のような構成とされた第1実施形態に係る車両用前照灯装置10において、次にその作用について説明する。
車両12の夜間等の走行時には、必要に応じてハイビームを点灯させる。すなわち、運転者のスイッチ操作により、右側及び左側のハイビームユニット18において、回転ミラー20を回転駆動させるとともに、第1光源32及び第2光源34を点灯させるか、或いは、車両12に設けられた周辺状況検知装置(図示省略)によって検知された情報に基づいて、制御装置40が回転ミラー20を回転駆動させるとともに、第1光源32及び第2光源34を点灯させる。
すると、第1光源32から出射された光(可視光)は、回転駆動されている回転ミラー20における各ミラー本体22の第1反射面22Aで反射され、レンズ30を透過して車両12の右前方側へ照射される。そして、第2光源34から出射された光(可視光)は、回転駆動されている回転ミラー20における各ミラー本体22の第2反射面22Bで反射され、更に固定ミラー28で反射され、レンズ30を透過して車両12の左前方側へ照射される。
つまり、第1光源32から出射された光で、第1照射領域HaRが形成され、第2光源34から出射された光で、第2照射領域HaLが形成される。これにより、ロービーム配光エリアよりも上方側で、かつ前方側に、高精細なハイビーム配光エリアHaが形成される(図3参照)。
ここで、図5に示されるように、第1光源32だけを備えた比較例に係る車両用照射装置の場合には、回転ミラー20における各ミラー本体22の第1反射面22Aでしか光(可視光)を反射しない。したがって、例えば各ミラー本体22における第1反射面22Aの曲率及び角度を変更し、ハイビーム配光エリアHaを左右方向へ拡大させると、回転ミラー20の回転速度が上記と同じ場合には、単純に光の走査エリアが左右方向へ拡大することになるため、その光の照度が全体的に低下する。
これに対し、第1実施形態に係る車両用前照灯装置10では、図2、図3に示されるように、第1光源32から出射され、ミラー本体22の第1反射面22Aで反射されて、車両12の右前方側に照射される光の第1照射領域HaRと、第2光源34から出射され、ミラー本体22の第2反射面22B及び固定ミラー28に順次反射されて、車両12の左前方側に照射される光の第2照射領域HaLと、によってハイビーム配光エリアHaが形成されている。
換言すれば、同一の照度である第1照射領域HaRと第2照射領域HaLとによってハイビーム配光エリアHaが形成されている。したがって、車両12の前方側に照射される光の照度を確保しつつ、ハイビーム配光エリアHaを左右方向(車幅方向外側)へ拡大することができる。つまり、第1実施形態に係る車両用前照灯装置10によれば、ハイビーム配光エリアHaを左右方向(車幅方向外側)へ拡大しても、その光の照度の低下を抑制することができる。
また、第1照射領域HaRと第2照射領域HaLとは、その一部(車幅方向略中央部分HaC)が互いに重ね合わされているため、車両12の前方側におけるハイビーム配光エリアHaの車幅方向略中央部分HaCの照度を、左右両端側の照度よりも高めることができる。よって、夜間走行時等において、車両12の運転者における前方側に対する視認性を向上させることができる。
また、回転ミラー20は、各ミラー本体22の表裏両面で光を反射させる構成であるため、右側及び左側のハイビームユニット18において、それぞれ1つだけ設ければ済む。したがって、回転ミラー20の車両12への搭載性を向上させることができる。また、これにより、回転ミラー20に対する制御装置40の制御を簡素化することができ、その制御性を向上させることができる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態に係る車両用前照灯装置10について説明する。なお、上記第1実施形態と同等の部位には同じ符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図4に示されるように、第2実施形態に係る車両用前照灯装置10では、左右のハイビームユニット18でそれぞれ形成するハイビーム配光エリアHaを完全に重ねるのではなく、車幅方向へずらしている。すなわち、車両12における右側のハイビームユニット18Rで形成するハイビーム配光エリアHaを右前方側へずらし(第1照射領域HaRとし)、車両12における左側のハイビームユニット18Lで形成するハイビーム配光エリアHaを左前方側へずらしている(第2照射領域HaLとしている)。
左側のハイビームユニット18Lの構成は、上記第1実施形態で説明した通りである。右側のハイビームユニット18Rの構成は、回転ミラー20、第1光源32及び第2光源34、固定ミラー28が、それぞれ左側のハイビームユニット18Lとは左右対称に配置されている点だけが異なり、その他は、上記第1実施形態と同等になっている。
よって、以下においては、右側のハイビームユニット18Rを構成する各部には、符号の後に「R」の英字を付与し、左側のハイビームユニット18Lを構成する各部には、符号の後に「L」の英字を付与して、回転駆動された回転ミラー20R、20Lで反射された反射光で形成されるハイビーム配光エリアHaについて説明する。また、以下においては、車両12の前方側(正面)を「車道幅方向全体」とし、それより右側(車幅方向一方側)を「右路肩側」とし、それより左側(車幅方向他方側)を「左路肩側」とする。
図4に示されるように、ハイビーム配光エリアHaは、車幅方向が長手方向となる略矩形状で車両12の車道幅方向全体及び右路肩側に照射される光の第1照射領域HaRと、車幅方向が長手方向となる略矩形状で車両12の車道幅方向全体及び左路肩側に照射される光の第2照射領域HaLと、によって形成されている。そして、第1照射領域HaRと第2照射領域HaLとは、その一部(車道幅方向全体部分HaW)が互いに重ね合わされている。
第1照射領域HaRは、第1光源32Rから出射され、回転ミラー20Rにおける各ミラー本体22Rの第1反射面22ARで反射されて、レンズ30Rを透過して車道幅方向全体側へ照射された光と、第2光源34Rから出射され、回転ミラー20Rにおける各ミラー本体22Rの第2反射面22BRで反射され、更に固定ミラー28Rで反射されて、レンズ30Rを透過して右路肩側へ照射された光と、で形成されている。
そして、第2照射領域HaLは、第1光源32Lから出射され、回転ミラー20Lにおける各ミラー本体22Lの第1反射面22ALで反射されて、レンズ30Lを透過して車道幅方向全体側へ照射された光と、第2光源34Lから出射され、回転ミラー20Lにおける各ミラー本体22Lの第2反射面22BLで反射され、更に固定ミラー28Lで反射されて、レンズ30Lを透過して左路肩側へ照射された光と、で形成されている。
なお、第1照射領域HaR及び第2照射領域HaLは、上記第1実施形態と同様にして形成される。すなわち、回転ミラー20R、20Lを所定の速度以上(例えば200Hz)で連続して回転駆動させると、上下方向が長手方向とされた矩形状の光が車幅方向へ連続して高速で移動(走査)する。これにより、人の目には、光の残像効果により、車幅方向が長手方向とされ、かつ車道幅方向全体部分HaWが互いに重ね合わされた略矩形状の第1照射領域HaR及び第2照射領域HaLが見えることになる。
このように、ハイビーム配光エリアHaは、車道幅方向全体及び右路肩側に照射される第1照射領域HaRと車道幅方向全体及び左路肩側に照射される第2照射領域HaLとが車道幅方向全体部分HaWを互いに重ねた状態で照射されることにより、車幅方向に拡大されるようになっている。したがって、このハイビーム配光エリアHaでは、第1照射領域HaRと第2照射領域HaLとが互いに重ね合わされた車道幅方向全体部分HaWの照度が、右路肩側及び左路肩側の照度よりも高められるようになっている。
以上のような構成とされた第2実施形態に係る車両用前照灯装置10において、次にその作用について説明する。なお、上記第1実施形態と共通する作用については、その説明を適宜省略する。
車両12の夜間等の走行時には、必要に応じてハイビームを点灯させる。すなわち、運転者のスイッチ操作により、右側のハイビームユニット18R及び左側のハイビームユニット18Lにおいて、回転ミラー20R、20Lを回転駆動させるとともに、第1光源32R、32L及び第2光源34R、34Lを点灯させるか、或いは、車両12に設けられた周辺状況検知装置(図示省略)によって検知された情報に基づいて、制御装置40が回転ミラー20R、20Lを回転駆動させるとともに、第1光源32R、32L及び第2光源34R、34Lを点灯させる。
すると、右側のハイビームユニット18Rにおいて、第1光源32Rから出射された光(可視光)は、回転駆動されている回転ミラー20Rにおける各ミラー本体22Rの第1反射面22ARで反射され、レンズ30Rを透過して車道幅方向全体へ照射される。そして、第2光源34Rから出射された光(可視光)は、回転駆動されている回転ミラー20Rにおける各ミラー本体22Rの第2反射面22BRで反射され、更に固定ミラー28Rで反射され、レンズ30Rを透過して右路肩側へ照射される。
また、左側のハイビームユニット18Lにおいて、第1光源32Lから出射された光(可視光)は、回転駆動されている回転ミラー20Lにおける各ミラー本体22Lの第1反射面22ALで反射され、レンズ30Lを透過して車道幅方向全体へ照射される。そして、第2光源34Lから出射された光(可視光)は、回転駆動されている回転ミラー20Lにおける各ミラー本体22Lの第2反射面22BLで反射され、更に固定ミラー28Lで反射され、レンズ30Lを透過して左路肩側へ照射される。
つまり、右側のハイビームユニット18Rから出射された光で、第1照射領域HaRが形成され、左側のハイビームユニット18Lから出射された光で、第2照射領域HaLが形成される。これにより、ロービーム配光エリアよりも上方側で、かつ前方側に、高精細なハイビーム配光エリアHaが形成される(図4参照)。
したがって、車両12の車道幅方向全体に照射される光の照度を確保しつつ、ハイビーム配光エリアHaを左右方向(車幅方向外側)へ拡大することができる。つまり、第2実施形態に係る車両用前照灯装置10によれば、ハイビーム配光エリアHaを左右方向(車幅方向外側)へ拡大しても、その光の照度の低下を抑制することができる。
また、第1照射領域HaRと第2照射領域HaLとは、その車道幅方向全体部分HaWが互いに重ね合わされているため、車両12の前方側におけるハイビーム配光エリアHaの車道幅方向全体部分HaWの照度を、右路肩側及び左路肩側の照度よりも高めることができる。よって、夜間走行時等において、車両12の運転者における前方側に対する視認性を向上させることができる。
以上、本実施形態に係る車両用前照灯装置10について、図面を基に説明したが、本実施形態に係る車両用前照灯装置10は、図示のものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、適宜設計変更可能なものである。例えば、レンズ30(30R、30L)の形状は、図示の形状に限定されるものではない。
また、本実施形態に係る車両用前照灯装置10は、ハイビームユニット18に適用される構成に限定されるものではない。本実施形態に係る車両用前照灯装置10は、例えばハイビームユニット18やロービームユニット16とは別にヘッドランプユニット14に設けられる構成とされていてもよい。
10 車両用前照灯装置
12 車両
20 回転ミラー(反射部材)
22A 第1反射面(一方の反射面)
22B 第2反射面(他方の反射面)
30 レンズ
32 第1光源
34 第2光源

Claims (1)

  1. 軸部の軸方向に対して、所定の角度で傾斜した複数枚のミラー本体が、前記軸部の周方向に等間隔に配置されて構成されるとともに、前記ミラー本体の表裏両面反射面とされ一方向に回転しつつ一方の反射面及び他方の反射面でそれぞれ光を反射する回転ミラーと、
    前記一方の反射面に光を出射する第1光源と、
    前記他方の反射面に光を出射する第2光源と、
    前記回転ミラーで反射した光を透過させて車両の前方へ照射するレンズと、
    を備え、
    前記一方の反射面で反射され、前記レンズを透過した光が、車両の正面から車幅方向一方側を照射し、前記他方の反射面で反射され、前記レンズを透過した光が、車両の正面から車幅方向他方側を照射するように構成されている車両用前照灯装置。
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