JP7125296B2 - 害虫駆除装置 - Google Patents

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Description

本発明は、害虫駆除装置に関する。
液体ベイト剤(薬液)を害虫に喫食させて駆除する害虫駆除装置としては、液体ベイト剤を含浸させる含浸体と、前記含浸体を収容する容器とを備え、前記含浸体の一部を露出させる装置が知られている。例えばゴキブリ用として、少量の液体ベイト剤を吸い上げた吸液芯等や、液体ベイト剤を含浸させた含浸シートの一部を露出させた状態で、液体ベイト剤をゴキブリに喫食させる装置が提案されている(特許文献1、2)。
特開2015-33374号公報 特開2012-157322号公報
しかし、特許文献1、2のような害虫駆除装置では、充分な殺虫効果が得られにくいことがある。また、含浸体の露出部が多いほど、害虫が前記露出部を認知する確率は高まると考えられるが、水性液体ベイト剤の場合、液体ベイト剤が経時的に揮散することで長期間の連続使用が困難である。特にゴキブリ用の液体ベイト剤は水分を多く含有するため、経時的な揮散が顕著である。
本発明は、充分な殺虫効果が得られ、また液体ベイト剤が揮散しにくく殺虫効果が長持ちしやすい害虫駆除装置を提供することを目的とする。
本発明は、以下の構成を有する。
[1]液体ベイト剤を含浸させた含浸体と、前記含浸体が収容される容器とを備え、前記含浸体に含浸させた液体ベイト剤を害虫に喫食させる害虫駆除装置であって、
前記含浸体の少なくとも上面の一部が気中に露出した露出部が1個以上形成され、
平面視で前記露出部を囲う喫食領域の周囲長(mm)をL、前記露出部の面積(mm)をSとしたとき、S/Lが1.1~5.0である害虫駆除装置。
[2]前記Sが15~500mmである、[1]に記載の害虫駆除装置。
[3]前記液体ベイト剤の水分含有率が30質量%以上である、[1]又は[2]に記載の害虫駆除装置。
[4]前記露出部の平面視形状が環状である、[1]~[3]のいずれかに記載の害虫駆除装置。
本発明の害虫駆除装置は、充分な殺虫効果が得られ、また液体ベイト剤が揮散しにくく殺虫効果が長持ちしやすい。
本発明の害虫駆除装置の一例を示した斜視図である。 図1の害虫駆除装置の平面図である。 図1の害虫駆除装置の縦断面図である。 本発明の害虫駆除装置の一例を示した平面図である。 本発明の害虫駆除装置の一例を示した平面図である。 本発明の害虫駆除装置の一例を示した平面図である。
本発明の害虫駆除装置は、液体ベイト剤を含浸させた含浸体と、含浸体が収容される容器とを備え、含浸体に含浸させた液体ベイト剤を害虫に喫食させる害虫駆除装置である。本発明の害虫駆除装置においては、含浸体の少なくとも上面の一部が気中に露出した露出部が1個以上形成されている。また、平面視で露出部を囲う喫食領域の周囲長(mm)をL、露出部の面積(mm)をSとしたとき、S/Lが1.1~5.0である。
本発明において、害虫駆除装置の含浸体の露出部を囲う喫食領域は、平面視において、露出部の外縁のみ、又は、露出部の外縁と露出部の外縁の角を通るか又は露出部の外縁に接する直線とによって、内側に向かって凹む凹部がないように設定される。複数の露出部がある場合、平面視で、露出部の外縁の角を通るか又は露出部の外縁に接する直線によって、最も外側の露出部を囲う凹部のない領域を設定して喫食領域とする。平面視で外縁形状に凹部が存在する露出部がある場合、前記凹部の両端部において露出部の外縁の角を通るか又は露出部の外縁に接する直線を引いて前記凹部が含まれる領域を喫食領域とする。
以下、本発明の害虫駆除装置の一例について、図面に基づいて説明する。なお、以下の説明において例示される図の寸法等は一例であって、本発明はそれらに必ずしも限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲で適宜変更して実施することが可能である。
害虫駆除装置1は、図1~3に示すように、液体ベイト剤を含浸させた含浸体10と、含浸体10が収容される容器20とを備えている。容器20は、容器本体22と、蓋部材24とを備えている。容器本体22は、平面視形状が円形状の底面部22aと、底面部22aの外周端部から立ち上がる側面部22bとを備えている。
害虫駆除装置1では、容器20の容器本体22内に平面視形状が円形状の含浸体10が収容された状態で、容器本体22の上部開口部が蓋部材24で塞がれている。蓋部材24には円環状の穴26が形成されおり、容器20内の含浸体10の一部が穴26の部分で露出して露出部12を形成している。このように、害虫駆除装置1においては、円環状の露出部12が1個形成されている。
容器20の態様は、この例の態様には限定されず、適宜設計できる。
容器20を形成する材料としては、液体ベイト剤の性状に影響を与えないものであればよく、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン等のオレフィンの他、ポリエチレンテレフタレート(PET)等が挙げられる。容器20を形成する材料は、1種であってもよく、2種以上であってもよい。
容器20は、公知の方法で製造できる。
この例の含浸体10は、平面視形状が円形の含浸シートである。なお、含浸体10の態様は、含浸シートには限定されず、例えば、液体ベイト剤を吸い上げる柱状の含浸体(吸液芯)等であってもよい。
含浸体10としては、例えば、ガラス繊維、合成繊維(ナイロン、ポリプロピレン、ポリエステル等)、天然繊維等の繊維の熱融着や接着剤による接着により形成されるもの、不織布や木材から形成されるもの、又は、無機及び有機物質から選択される1種以上の粉末からなるマトリックスを樹脂バインダーと共に練りこんで、押し出し成型や圧縮成型等によって成型したもの等が挙げられる。
害虫駆除装置1における喫食領域30は、平面視で、円環状の露出部12の外縁で形成される円形状の領域である。
平面視において、露出部12を囲う喫食領域30の周囲長(mm)をL、露出部12の面積(mm)をSとする。このとき、S/Lは、1.1~5.0であり、1.2~4.0が好ましく、1.2~2.5がより好ましい。S/Lが前記範囲の下限値以上であれば、害虫が露出部12を認知しやすくなり、害虫の喫食行動が阻害されにくく、高い殺虫効果が得られやすくなる。S/Lが前記範囲の上限値以下であれば、液体ベイト剤中の水分の揮散速度が充分に遅くなり、殺虫効果が長持ちしやすい。
この例において、平面視での露出部12の内側の円の直径をr(mm)、外側の円の直径をR(mm)とすると、S/Lの値は、S/L=(πR-πr)/2πR=(R-r)/2Rから算出される。
S/Lを制御する方法は、特に限定されない。例えば、含浸体の上面を覆う蓋部材に形成する穴の形状及び大きさを調節してS/Lを制御する方法、含浸体自体の平面視形状を調節してS/Lを制御する方法等が挙げられる。
Sは、15~500mmが好ましく、20~400mmがより好ましく、20~300mmがさらに好ましい。Sが前記範囲の下限値以上であれば、害虫が露出部12を認知しやすくなり、害虫の喫食行動が阻害されにくく、高い殺虫効果が得られやすくなる。Sが前記範囲の上限値以下であれば、液体ベイト剤中の水分の揮散速度が充分に遅くなり、殺虫効果が長持ちしやすい。
Lが大きいほど、害虫駆除装置において露出部が広範囲に分布していることを意味する。Lは、10~100mmが好ましく、40~80mmがより好ましく、50~80mmがさらに好ましい。Lが前記範囲の下限値以上であれば、害虫の喫食行動が阻害されにくく、高い殺虫効果が得られやすくなる。Lが前記範囲の上限値以下であれば、液体ベイト剤中の水分の揮散速度が充分に遅くなり、殺虫効果が長持ちしやすい。
本発明では、この例のように含浸体の露出部の平面視形状を環状とすることが好ましい。これにより、露出部からの液体ベイト剤の揮散量を低減しつつ、露出部をより広範囲に分布させることができる。そのため、殺虫効果を長期間持続させつつ、害虫が露出部をより認知しやすくして殺虫効果をより高めることができる。
なお、含浸体の露出部の平面視形状を環状とする場合、円環状には限定されず、例えば、矩形状の環状、三角形状の環状等であってもよい。また、含浸体の露出部の平面視形状は、円形状、矩形状等、環状でなくてもよい。
液体ベイト剤としては、特に限定されず、害虫の種類に応じて公知の液体ベイト剤を適宜使用できる。液体ベイト剤の具体例としては、例えば、ネオニコチノイド系のジノテフラン、フェニルピラゾール系のフィプロニル、アミジノヒドラジゾン系のヒドラメチルノン、ホウ酸等の殺虫成分を含む水溶液が挙げられる。
液体ベイト剤の水分含有率は、30質量%以上が好ましく、40質量%以上がより好ましく、50質量%以上がさらに好ましい。液体ベイト剤の水分含有率が前記下限値以上であれば、液体ベイト剤の喫食性が向上し、高い殺虫効果が得られやすい。本発明の害虫駆除装置は、液体ベイト剤の水分含有率が多くても、揮散による殺虫効果の低下を充分に抑制できる。
液体ベイト剤の水分含有率は、殺虫成分の溶解の点では、98質量%以下が好ましく、95質量%以下がより好ましい。
なお、水分含有率は汎用試験法であるカールフィッシャー法により測定される。
液体ベイト剤には、本発明の目的に反しない範囲で、任意成分をさらに配合できる。任意成分としては、食餌成分、増粘剤、殺菌成分、界面活性剤、着色剤、着香剤、防腐剤、誤食防止剤が挙げられる。これらは特に限定されず、従来医薬品や医薬部外品、化粧品等に用いられているものであればよい。
液体ベイト剤の製造方法は、特に限定されず、公知の製造方法から選択される。例えば、溶媒に、殺虫成分、及び必要に応じて使用する任意成分を加えて撹拌することで、液体ベイト剤が得られる。
本発明の害虫駆除装置の使用方法、すなわち害虫駆除方法は、特に限定されず、例えば、本発明の害虫駆除装置を対象害虫が活動する場所に設置する方法等が挙げられる。設置する害虫駆除装置の数は特に限定されず、1つでもよいし、2つ以上でもよい。
以上説明したように、本発明の害虫駆除装置においては、害虫の餌場となる含浸体の露出部が、S/Lが特定の範囲となるように形成されている。これにより、害虫による露出部の認知性を高めつつ、露出部からの液体ベイト剤の揮散量を低減することができる。そのため、充分な殺虫効果を得つつ、その殺虫効果を長持ちさせることができる。このように、本発明の害虫駆除装置は、長期間の連続使用に特に適している。
なお、本発明の害虫駆除装置は、前記した害虫駆除装置1には限定されない。
本発明の害虫駆除装置は、図4に例示した害虫駆除装置2であってもよい。図4における図2と同じ部分は同符号を付して説明を省略する。害虫駆除装置2は、平面視形状が三角形状の環状である露出部12Aが形成されている以外は、害虫駆除装置1と同様の態様である。
害虫駆除装置2における喫食領域30Aは、平面視で、環状の露出部12Aの外縁で形成される三形状の領域である。
含浸体の露出部の数は、1個には限定されず、2個以上であってもよい。例えば、本発明の害虫駆除装置は、図5に例示した害虫駆除装置3であってもよい。図5における図2と同じ部分は同符号を付して説明を省略する。害虫駆除装置3は、平面視形状が円形状の4つの露出部12Bが矩形の各頂点に位置するように形成されている以外は、害虫駆除装置1と同様の態様である。
害虫駆除装置3における喫食領域30Bは、平面視で、4つの露出部12Aのうちの隣り合う2つの露出部12Aに接する4本の直線kと、4つの露出部12Aの外縁とで形成される略矩形状の領域である。
含浸体の露出部が複数ある場合、Sは平面視における各々の露出部の面積の合計である。
含浸体の露出部の数は、1~10個が好ましく、1~5個がより好ましい。
本発明の害虫駆除装置は、図6に例示した害虫駆除装置4であってもよい。図6における図2と同じ部分は同符号を付して説明を省略する。害虫駆除装置4は、平面視形状が略三日月状の1つの露出部12Cが形成されている以外は、害虫駆除装置1と同様の態様である。
害虫駆除装置4における喫食領域30Cは、平面視で、露出部12Cの内側に向かって凹んだ凹部の両端部で露出部12Cと接する直線kと、露出部12Cの外縁とで形成される略半円状の領域である。
本発明の害虫駆除装置は、例えば、容器から液体ベイト剤を柱状の含浸体(吸液芯)で吸い上げるタイプであってもよい。含浸体を吸液芯とする際に露出部を環状とする場合は、吸液芯を筒状にしてもよく、蓋部材に形成する穴を環状にしてもよい。
本発明の害虫駆除装置は、上部に配置した容器から下方に配置した含浸シートに液体ベイト剤を滴下するタイプであってもよい。
本発明の害虫駆除装置は、含浸体に直接手が触れないように着脱可能なカバーシートを取り付けたものであってもよい。カバーシートは、単層の部材であってもよく、複層の部材であってもよい。カバーシートとしては、液体ベイト剤の性状に影響を与えないものであればよく、シーラントフィルム(ポリエチレンフィルムやポリプロピレンフィルム等のオレフィンフィルム)とアルミニウム箔を含む積層フィルムであるアルミラミネートフィルムが好ましい。
以下、実施例によって本発明を具体的に説明するが、本発明は以下の記載によっては限定されない。
[原料]
本実施例で使用した原料を以下に示す。
フィプロニル:住友化学株式会社製、商品名「バクーダ」、
ジノテフラン:林純薬工業株式会社製、商品名「ジノテフラン」、
水アメ:日本コーンスターチ株式会社製、商品名「コーソシラップH75C」(水分25%含有)、
水:イオン交換水、
DPG:株式会社ADEKA製、商品名「DPG-RF」、
POE硬化ヒマシ油:ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油、日光ケミカルズ株式会社製、商品名「HCO-60」、
ゴマ油:株式会社カネダ製、商品名「日本薬局方ゴマ油」。
[製造例1~4]
撹拌機(新東科学株式会社製BL1200)により、表1に示す組成で各成分を充分に混合して液体ベイト剤A-1~A-4を調製した。
Figure 0007125296000001
[実施例1]
シート成形により作製した平面視形状が円形状のプラスチック製の容器本体(高さ:10mm、内容積:20mL、材質:ポリプロピレン)に、製造例1で得た液体ベイト剤A-1の16gを注ぎ入れた。次いで、含浸体として厚さ10mm、直径40mmの円板状のシート材(王子キノクロス株式会社製、ハトシート)を容器に入れ、液体ベイト剤A-1を含浸体に含浸させた。蓋部材として円形状のプラスチック製フィルム(凸版印刷株式会社製、GLフィルム)を容器本体の上部開口部を覆うように被せてアイロンで容器本体の上端部に熱溶着し、害虫駆除装置を得た。蓋部材には、図5に示すように、直径6.5mmの円形の4つの穴を、辺の長さが14mmの正方形の各頂点に穴の中心がくるように形成し、それらの穴から含浸体を露出させて露出部とした。
平面視での露出部を囲う喫食領域の周囲長Lは76mm、露出部の面積Sは133mm、S/Lは1.74であった。
[実施例2]
図4に示すように、露出部の平面視形状が三角形状の環状となるように蓋部材の穴を調節した以外は、実施例1と同様にして害虫駆除装置を得た。環状の露出部は、外周が1辺の長さ23mmの正三角形、内周が1辺の長さ15mmの正三角形となるようにした。
平面視での露出部を囲う喫食領域の周囲長Lは69mm、露出部の面積Sは132mm、S/Lは1.91であった。
[実施例3]
図2に示すように、露出部の平面視形状が円環状となるように蓋部材の穴を調節した以外は、実施例1と同様にして害虫駆除装置を得た。環状の露出部は、外周が直径19mmの円、内周が直径14mmの円となるようにした。
平面視での露出部を囲う喫食領域の周囲長Lは60mm、露出部の面積Sは130mm、S/Lは2.17であった。
[実施例4]
露出部の平面視形状が縦13mm×横10mmの長方形となるように蓋部材の穴を調節した以外は、実施例1と同様にして害虫駆除装置を得た。
平面視での露出部を囲う喫食領域の周囲長Lは46mm、露出部の面積Sは130mm、S/Lは2.83であった。
[実施例5]
露出部の平面視形状が直径13mmの円形状となるように蓋部材の穴を調節した以外は、実施例1と同様にして害虫駆除装置を得た。
平面視での露出部を囲う喫食領域の周囲長Lは41mm、露出部の面積Sは133mm、S/Lは3.25であった。
[実施例6]
露出部の平面視形状が1辺の長さが20mmの正方形となるように蓋部材の穴を調節した以外は、実施例1と同様にして害虫駆除装置を得た。
平面視での露出部を囲う喫食領域の周囲長Lは80mm、露出部の面積Sは400mm、S/Lは5.00であった。
[実施例7~9]
液体ベイト剤A-1を液体ベイト剤A-2~A-4に変更した以外は、実施例1と同様にして害虫駆除装置を得た。
[比較例1]
露出部の平面視形状が直径30mmの円形状となるように蓋部材の穴を調節した以外は、実施例1と同様にして害虫駆除装置を得た。
平面視での露出部を囲う喫食領域の周囲長Lは94mm、露出部の面積Sは707mm、S/Lは7.50であった。
[比較例2]
露出部の平面視形状が直径4mmの円形状となるように蓋部材の穴を調節した以外は、実施例1と同様にして害虫駆除装置を得た。
平面視での露出部を囲う喫食領域の周囲長Lは12.6mm、露出部の面積Sは12.6mm、S/Lは1.00であった。
[評価方法]
(殺虫効果)
縦5cm×横7cmの紙を蛇腹状に折って縦5cm×横5cmの大きさにしたものを0.13mの試験区内に設置して潜伏場所を形成した。前記試験区内に水とマウス用固形飼料(日本クレア社製CE-2)を1個配置し、チャバネゴキブリ20頭を放ち、一晩(約16時間)試験区に馴化させた。馴化後、害虫駆除装置を設置し、24時間後のチャバネゴキブリの死亡個体数を計測し、致死率を求め、以下の評価基準に従って殺虫効果を評価した。
<評価基準>
◎◎:致死率が100%である。
◎:致死率が80%以上100%未満である。
○:致死率が50%以上80%未満である。
△:致死率が30%以上50%未満である。
×:致死率が30%未満である。
(長持ち性)
検害虫駆除装置体の初期質量を予め測定しておき、25℃恒温室内で害虫駆除装置を1か月静置後、再度、害虫駆除装置の質量測定を行い、質量減少量を算出し、以下の評価基準に従って長持ち性(効果持続性、効果持続力)を評価した。
<評価基準>
◎:質量減少量が3.5g未満である。
〇:質量減少量が3.5g以上7.0g未満である。
△:質量減少量が7.0g以上11.0g未満である。
×:質量減少量が11.0g以上である。
実施例及び比較例の条件及び評価結果を表2及び表3に示す。なお、実施例4~9は参考例である。
Figure 0007125296000002
Figure 0007125296000003
表2に示すように、S/Lが本発明に規定する範囲内である実施例1~9では、高い殺虫効果が得られ、また液体ベイト剤の揮散量が少なく、長持ちした。
一方、表3に示すように、S/Lが大きい比較例1では、高い殺虫効果が得られたものの、また液体ベイト剤の揮散量が多く、長持ちしなかった。S/Lが小さい比較例2では、液体ベイト剤の揮散量が少なかったものの、殺虫効果が不充分であった。
1~4…害虫駆除装置、10…含浸体、12,12A~12C…露出部、20…容器、22…容器本体、24…蓋部材、30,30A~30C…喫食領域。

Claims (3)

  1. 液体ベイト剤を含浸させた含浸体と、前記含浸体が収容される容器とを備え、前記含浸体に含浸させた液体ベイト剤を害虫に喫食させる害虫駆除装置であって、
    前記含浸体の少なくとも上面の一部が気中に露出した露出部が1個以上形成され、
    前記露出部の平面視形状が環状であり、
    平面視で前記露出部を囲う喫食領域の周囲長(mm)をL、前記露出部の面積(mm)をSとしたとき、S/Lが1.1~2.5であり、
    前記液体ベイト剤の水分含有率が50質量%以上である、害虫駆除装置。
  2. 液体ベイト剤を含浸させた含浸体と、前記含浸体が収容される容器とを備え、前記含浸体に含浸させた液体ベイト剤を害虫に喫食させる害虫駆除装置であって、
    前記含浸体の少なくとも上面の一部が気中に露出した露出部が2~10個形成され、
    平面視で前記露出部を囲う喫食領域の周囲長(mm)をL、前記露出部の面積(mm )をSとしたとき、S/Lが1.1~2.5であり、
    前記液体ベイト剤の水分含有率が50質量%以上である、害虫駆除装置。
  3. 前記Sが15~500mmである、請求項1又は2に記載の害虫駆除装置。
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