JP7122955B2 - シート融着体の製造装置、シート融着体の製造方法、及び樹脂ヒュームの堆積抑制方法 - Google Patents

シート融着体の製造装置、シート融着体の製造方法、及び樹脂ヒュームの堆積抑制方法 Download PDF

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Description

本発明は、シート融着体の製造装置、シート融着体の製造方法、及び樹脂ヒュームの堆積抑制方法に関する。
従来、使い捨ておむつや生理用ナプキン等の吸収性物品の製造工程においては、重ね合わせた複数枚のシートに対して、連続搬送しながらレーザー光を用いてシール加工を施す接合装置が知られている。この接合装置では、樹脂材を含むシートの積層体にレーザー光を照射して、該シートを溶断する際、樹脂ヒュームを含むガスが発生することがある。樹脂ヒュームは、固体物質の蒸気の凝固又は気体物質の化学反応によって生じた微小な固体粒子である。樹脂ヒュームが、接合装置を構成する部材に付着し、それが堆積すると、これら部材を汚染したり、堆積物が製品に乗り移ることで不良品が発生する虞がある。
樹脂ヒュームを除去する観点から、例えば、本出願人は、先に、シート積層体を支持する支持部材と、レーザー光の照射ヘッドとを具備し、支持部材に設けられたスリット状の開口部に対向するように、該開口部から空気を吸引するための空気吸引部を配置している、シート融着体の製造装置を提案している。この製造装置によれば、レーザー光による分断によって生じたガスを空気吸引部によって吸引することにより、樹脂ヒュームを除去している。
特開2015-85652号公報
特許文献1の技術は、樹脂ヒュームを空気吸引部により吸引するものの、樹脂ヒュームを含むガスが広範囲に拡散すると該樹脂ヒュームを吸引し難く、接合装置の部材に付着する可能性がある。部材に付着した樹脂ヒュームが堆積し、その堆積物が成長してしまうと、製造中にこれらが脱落し、製品に混入してしまうおそれがある。
したがって、本発明の課題は、前述した従来技術が有する欠点を解消し得るシート融着体の製造装置、シート融着体の製造方法、及び樹脂ヒュームの堆積抑制方法を提供することにある。
本発明は、複数枚のシートが重ねられたシート積層体を溶断し、該複数枚のシートの縁部が重なった状態で融着したシール縁部を有するシート融着体を製造するシート融着体の製造装置であって、レーザー光を通過可能なレーザー光通過部をそれぞれ有する第1支持部材及び第2支持部材と、前記第1支持部材及び前記第2支持部材のうちの一方の部材側に配置されたレーザー光照射部と、前記第1支持部材及び前記第2支持部材のうちの他方の部材側に配置された、前記レーザー光を反射可能な反射部材とを備えており、前記レーザー光照射部は、前記第1支持部材と前記第2支持部材との間に挟持された前記シート積層体に対し、前記一方の部材側のレーザー光通過部を通じて前記レーザー光を照射し、前記シート積層体を溶断した前記レーザー光は、前記他方の部材側の前記レーザー光通過部を通じて前記反射部材に到達して反射されるようになされている、シート融着体の製造装置を提供するものである。
また本発明は、前記シート融着体の製造装置を用いて、複数枚のシートが重ねられたシート積層体を溶断し、該複数枚のシートの縁部が重なった状態で融着したシール縁部を有するシート融着体を製造するシート融着体の製造方法であって、前記シート積層体を溶断した前記レーザー光が、前記第1支持部材及び前記第2支持部材のうちの一方の部材側の前記レーザー光通過部を通じて前記反射部材に到達して反射される、シート融着体の製造方法を提供するものである。
また本発明は、樹脂材を含むシートをレーザー光通過部を備えた2つの部材に挟んだ状態で該シートの一面側からレーザー光を照射して該シートを溶断する際に、該シートの他面側に配した反射部材により、前記レーザー光通過部を通過したレーザー光を反射し、その反射光により、前記部材への樹脂ヒュームの堆積を抑制する、樹脂ヒュームの堆積抑制方法である。
本発明のシート融着体の製造装置、シート融着体の製造方法、及び樹脂ヒュームの堆積抑制方法によれば、レーザー光による溶断時に発生する樹脂ヒュームの堆積を効果的に抑制する。
図1は、本発明に従い製造されるシート融着体の一例としてのパンツ型使い捨ておむつを模式的に示す斜視図である。 図2は、図1のI-I線断面を模式的に示す断面図である。 図3は、図1に示すおむつの展開且つ伸長状態を模式的に示す平面図である。 図4は、図1に示すおむつの製造工程における、おむつ連続体の製造工程を模式的に示す斜視図である。 図5は、本発明のシート融着体の製造装置の一実施形態であり、パンツ型使い捨ておむつの製造装置として使用されるレーザー式接合装置を模式的に示す斜視図である。 図6は、図5に示す装置の一部を拡大して示す一部破断拡大斜視図である。 図7は、図5に示す装置における加工部支持部材を示す斜視図(a)、及び加工部間支持部材を示す斜視図(b)である。 図8は、図5に示す装置における第2支持部材を模式的に示す斜視図である。 図9は、図8におけるII-II線断面図(a)及びIII-III線断面図(b)である。 図10は、図5に示す装置における、第1支持部材の回転軸を通る断面の構造を模式的に示す断面図である。 図11は,図5に示すレーザー光の照射点の移動を模式的に示す図である。 図12は、図9に示す反射部材から反射された反射光の移動を模式的に示す図である。 図13は、図8に示す第2支持部材における反射部材を介して反射されたレーザー光の光路を示す模式図である。 図14(a)及び(b)は、本発明に係る反射部材の他の形態を示す図13相当図である。 図15(a)及び(b)は、反射方向調整機構を具備する反射部材の一実施形態を示す図13相当図である。 図16は、反射方向調整機構を具備する反射部材の別の実施形態を示す図13相当図である。
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。以下の実施形態では、本発明における製造の対象物であるシート融着体、即ち、複数枚のシートの縁部が重なった状態で融着したシール縁部を有するシート融着体として、一対のサイドシール部を有する外装体を具備するパンツ型使い捨ておむつを例にとり本発明を説明する。
図1~図3には、本発明に従い製造されたパンツ型使い捨ておむつ1が示されている。おむつ1は、吸収性本体2と、吸収性本体2の非肌対向面側に配されて吸収性本体2を固定している外装体3とを備え、前身頃1F(腹側部1A)における外装体3の縦方向Xに沿う左右両側縁部Aa,Aaと後身頃1R(背側部1B)における外装体3の縦方向Xに沿う左右両側縁部Bb,Bbとが接合されて一対のサイドシール部4,4、ウエスト開口部8及び一対のレッグ開口部9,9が形成されている。外装体3は、おむつ1の外面を形成している。
おむつ1は、図3に示す如き展開且つ伸長状態の平面視において、着用者の前後方向に相当する縦方向Xとこれに直交する横方向Yとを有している。おむつ1は、着用時に着用者の股下部に配される股下部1C並びにその縦方向Xの前後に位置する腹側部1A及び背側部1Bに区分することができる。股下部1Cにおける外装体3は、その縦方向Xに沿う左右両側縁部にレッグ開口部9,9形成用の凹欠部が形成されている。また、おむつ1は、図3に示すように、おむつ1を縦方向Xに二分する横方向Yに延びる仮想中心線CLを境にして、前身頃1Fと後身頃1Rとに区分することができる。
尚、本明細書において、肌対向面は、パンツ型使い捨ておむつ1又はその構成部材(例えば吸収性本体)における、着用時に着用者の肌側に向けられる面であり、非肌対向面は、パンツ型使い捨ておむつ1又はその構成部材における、着用時に着用者の肌側とは反対側(着衣側)に向けられる面である。おむつ1において、縦方向Xは、使い捨ておむつ又はその構成部材である吸収性本体2の長辺に沿う方向(長手方向)に一致し、横方向Yは、使い捨ておむつ又はその構成部材である吸収性本体2の幅方向に一致する。
吸収性本体2は、図3に示すように、一方向(縦方向X)が相対的に長い縦長の形状を有しており、肌対向面を形成する表面シート2aと、非肌対向面を形成する裏面シート2bと、これら両シート間に介在配置された液保持性の吸収体2cとを具備し、該吸収体2cは、縦方向Xと同方向に長い形状を有している。吸収性本体2は、その長手方向を、展開且つ伸長状態におけるおむつ1の縦方向Xに一致させて、外装体3の中央部に公知の接合手段(接着剤等)により接合されている。ここで、展開且つ伸長状態とは、サイドシール部を引き剥がして、おむつを展開状態とし、その展開状態のおむつを、各部の弾性部材を伸長させて、設計寸法(弾性部材の影響を一切排除した状態で平面状に広げたときの寸法と同じ)となるまで広げた状態をいう。
外装体3は、図2及び図3に示すように、おむつ1の外面(外装体3の非肌対向面)を形成する外層シート31と、該外層シート31の内面側に配され、おむつ1の内面(外装体3の肌対向面)を形成する内層シート32と、両シート31,32間に接着剤により固定された複数本の糸状又は帯状の弾性部材5,6,7とを含んで構成されている。このように、外装体3は、複数枚のシートが重ねられた構成を有するシート積層体である。シート積層体である外装体3は、おむつ1においては、複数枚のシート(外層シート31及び内層シート32)と弾性部材5,6,7とを構成部材として有している。また、おむつ1においては、外層シート31と内層シート32との間は、所定部位において接着剤又はヒートシール等(図示せず)によって接合されている。
外装体3を構成する外層シート31及び内層シート32における少なくとも一部のシートは樹脂材を含んでおり、おむつ1においては、外層シート31及び内層シート32が、樹脂材を主成分として形成されている。外装体3を構成する外層シート31及び内層シート32の一例としては、樹脂材としてポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン等の熱融着性の合成樹脂を含み、不織布、フィルム、不織布とフィルムとのラミネートシート等からなるものが挙げられる。不織布としては、エアースルー不織布、ヒートロール不織布、スパンレース不織布、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布等が挙げられる。
おむつ1における一対のサイドシール部4,4は、図2に示すように、それぞれ、前身頃1Fにおける外装体3の縁部と後身頃1Rにおける外装体3の縁部が、サイドシール部4の長手方向に延在する連続線状の融着部40で結合したシール縁部41を有している。おむつ1におけるシール縁部41は、サイドシール部4,4のそれぞれにおいて、ウエスト開口部8とレッグ開口部9との間の全長にわたって連続して形成されている。シール縁部41における融着部40は、外装体3を構成する複数枚のシート(外層シート31、内層シート32)の縁部が重なった状態で、それらのシートの構成樹脂が溶融固化して形成されている。
以上の構成を有するパンツ型使い捨ておむつ1は、図4に示すように、帯状のシート積層体10を含んで構成されるおむつ連続体10Aを製造する工程と、本発明のシート融着体の製造装置の一実施形態である図5に示すレーザー式接合装置20を用いて、溶断によりおむつ連続体10Aを個々のおむつ1に分断する工程とを有する製造方法によって製造することができる。おむつ連続体10Aは、複数の使い捨ておむつ1が連なった構成を有しており、より具体的には、サイドシール部4が形成されていないパンツ型使い捨ておむつの前駆体が一方向に連なって構成されている。
本発明のシート融着体の製造装置は、このように、複数枚のシートが重ねられた帯状のシート積層体10を、所定のピッチでその幅方向に溶断して、複数枚のシートの縁部が重なった状態で融着したシール縁部を有するシート融着体を製造するものである。
本実施形態の装置及び製造方法においては、個々の使い捨ておむつにおける外装体3どうしが流れ方向に連なった構成の外装体連続体が、溶断の対象物である帯状のシート積層体10であり、おむつ連続体10Aは、その帯状のシート積層体10に、吸収性本体2が流れ方向に所定の間隔で間欠配置された構成を有している。そして、吸収性本体2が間欠配置された帯状のシート積層体10を、その流れ方向における互いに隣り合う吸収性本体2どうし間において、レーザー光の照射により溶断することで、短尺化されたシート積層体である外装体3と吸収性本体2とを含む使い捨ておむつ1が得られる。
次に、レーザー式接合装置20について説明する。レーザー式接合装置20は、複数枚のシートが重ねられたシート積層体10を溶断し、シート融着体であるおむつ1を製造する、シート融着体の製造装置である。レーザー式接合装置20は、図5に示すように、レーザー光30を通過可能なレーザー光通過部をそれぞれ有する第1支持部材21及び第2支持部材26と、第1支持部材21及び第2支持部材26のうちの一方の部材側に配置されたレーザー光照射部35と、第1支持部材21及び第2支持部材26のうちの他方の部材側に配置された、レーザー光を反射可能な反射部材50とを備えている。第1支持部材21及び第2支持部材26は、両支持部材21,26間にシート積層体10を挟持して、該シート積層体10を支持する。レーザー光照射部35は、第1支持部材21と第2支持部材26との間に挟持されたシート積層体10に対し、レーザー光照射部35が配置された支持部材側のレーザー光通過部を通じてレーザー光を照射する。レーザー光照射部35から照射されたレーザー光30は、シート積層体10を溶断し、レーザー光照射部35が配置された支持部材とは反対側の支持部材側のレーザー光通過部を通じて反射部材50に到達し、該レーザー光通過部近傍に反射されるようになされている。
本実施形態のレーザー式接合装置20の各部について詳述する。
本実施形態のレーザー式接合装置20は、第1支持部材21として円筒状の円筒ロール21を備えており、該円筒ロール21が回転することで、その回転方向Rにシート積層体10を搬送する。第2支持部材26は、円筒ロール21の回転に同期して回転方向Rに移動しながら、円筒ロール21の一方の面上に支持されたシート積層体10を押圧することで、円筒ロール(第1支持部材)21と第2支持部材26とでシート積層体10を挟持する。第1支持部材21は、第1面21a及びそれと反対側に位置する第2面21bを有し、シート積層体10をその長手方向にわたって第1面21a上に支持する。第2支持部材26は、シート積層体10を介して、第1支持部材21の第1面21aと対向するように配置され、シート積層体10を第1支持部材21とは反対から支持する。第2支持部材26の詳細については後述する。
前述したように、本実施形態の製造装置及び製造方法においては、帯状のシート積層体10は、おむつ連続体10Aの一部をなす外装体連続体であるため、帯状のシート積層体10は、吸収性本体2が間欠配置されたおむつ連続体10Aとして、第1面21a上に支持されるとともに、円筒ロール21によって搬送される。
円筒ロール21は、図6及び図7に示すように、その周面部に、円筒ロール21の周方向に間欠的に設けられた複数の加工部支持部材121と、該周方向における前記加工部支持部材121どうし間に固定される複数の加工部間支持部材131とを有している。より具体的には、円筒ロール21の周方向に、加工部支持部材121と加工部間支持部材131とが交互に配されており、円筒ロール21の周面部が加工部支持部材121及び加工部間支持部材131によって形成されている。加工部支持部材121と加工部間支持部材131は、それぞれ、円筒ロール21の周面部の一部を形成しており、それぞれ、鉄、アルミニウム、ステンレス鋼、銅等の金属材料又はセラミックス等の耐熱性を有する材料から形成されている。
加工部支持部材121は、第2面21b側から照射されたレーザー光30の通過可能な第1支持部材側開口部27を有している。この第1支持部材側開口部27が、本発明における第1支持部材21が有するレーザー光通過部である。第1支持部材側開口部27は、一方向に延びるスリット状の開口部、より具体的には、シート積層体10の搬送方向R(円筒ロール21の回転方向R)と交差する交差方向Sに延びるスリット状の開口部であり、平面視して矩形形状を有し、その長手方向を、帯状のシート積層体10及びおむつ連続体10Aの幅方向と一致する方向、より好適には、円筒ロール21の回転軸の軸長方向と平行な方向に一致させて延びている。
加工部支持部材121は、図7(a)に示すように、円筒ロール21の第1面21aを形成する上面aと、円筒ロール21の周方向の端部に位置する一対の端面c,c及び円筒ロール21の回転軸方向の端部に位置する一対の側端面d,dを備えた本体部122と、本体部122の下端部の周囲から張り出すように形成された固定用張出部123とを有している。加工部支持部材121の本体部122は、内部に空洞を有し、2枚のスリット形成部材124,124によって該空洞の上部に形成されたスリット状の隙間が、第1支持部材側開口部27となっている。すなわち、加工部支持部材121の上面a上に第1支持部材側開口部27が形成されている。第1支持部材側開口部27は、レーザー光30が通過可能である。レーザー光照射部35により照射されたレーザー光30は、該第1支持部材側開口部27を通過し、円筒ロール21及び第2支持部材26に支持されたシート積層体10を溶断する。
加工部支持部材121は、図6に示すように、円筒ロール21の回転軸方向両端に位置する一対の環状の枠体21c(一方のみ図示)間に架け渡して固定されている。加工部支持部材121は、固定用張出部123における、円筒ロール21の回転軸方向の両端に位置する部分が一対の枠体21cに固定されている。枠体21cへの固定方法としては、任意の方法を採用でき、例えば、枠体21cに形成した環状のフランジ部上に、加工部支持部材121の両端部を載せ掛けて、ボルト等の固定具、接着剤、溶接にて固定する方法、枠体21cに形成した環状の溝部や、周方向に所定間隔で形成された凹陥部等の被嵌合部に、加工部支持部材121の両端部を嵌合させて固定する方法が挙げられる。
他方、加工部間支持部材131は、図6及び図7(b)に示すように、ボルト140により、加工部支持部材121に対して固定されている。より詳細には、加工部間支持部材131には、図7(b)に示すように、ボルト挿通孔141が設けられており、ボルト140をボルト挿通孔141に挿通し、軸部140bの雄ネジ部を、円筒ロール21の周方向の前後に位置する一対の加工部支持部材121の固定用張出部123に形成されたネジ孔123aに螺合させることにより、加工部間支持部材131を、円筒ロール21における一対の加工部支持部材121どうし間に固定可能である。ボルト挿通孔141は、加工部間支持部材131の上面aからボルト140の頭部140aが突出しないように頭部収容部(図示せず)を有することが好ましい。
加工部間支持部材131は、図7(b)に示すように、円筒ロール21の第1面21aを形成する上面a、円筒ロール21の第2面21bを形成する下面b、円筒ロール21の周方向の端部に位置する一対の端面c,c及び円筒ロール21の回転軸方向の端部に位置する一対の側端面d,dを有している。
加工部間支持部材131の上面aは、円筒ロール21の周方向に沿う断面形状が、円筒ロール21の回転中心線を中心とする円の円弧状をなしている。
加工部間支持部材131は、上面a及び上面中央部a1が、回転中心を中心とする同心円の円弧状をなしている。
本実施形態においては、第1支持部材21の第2面21b側に配置されたレーザー光照射部35を備えている。レーザー光照射部35は、本実施形態のように円筒ロール21側に配置されていても良いし、第2支持部材26側に配置されていても良い。レーザー光照射部35は、円筒ロール21の第2面21b側からシート積層体10の一方の面側であって、第2支持部材26で押圧される面とは反対側からレーザー光30を照射する。すなわち、シート積層体10は、その一面側から第2支持部材26で押圧されることで挟持され、他面側からレーザー光30が照射される。
レーザー光照射部35は、レーザー光30を自在に走査するガルバノスキャナ(モータ軸にミラーが付いた装置)であり、レーザー光30を円筒ロール21の回転軸と平行な方向に進退させる機構、レーザー光30が加工部支持部材121の上面a上に支持された、おむつ連続体10Aのシート積層体10に当たる位置(照射点)を円筒ロール21の周方向Rに移動させる機構、及び円筒ロール21の周面上でレーザー光30のスポット径を一定にする調整機構等を備えている。調整機構は、集光レンズを備えている。レーザー照射部は、このような構成を有することによって、レーザー光30の照射点を、円筒ロール21の周方向及び該周方向と直交する方向の両方向に任意に移動させることができる。
第2支持部材26は、上述した加工部支持部材121の第1支持部材側開口部27上に支持された、おむつ連続体10Aのシート積層体10を第1支持部材側開口部27側に向かって押圧するために用いられ、1つの第1支持部材側開口部27に対して1つの第2支持部材26が設けられている。レーザー式接合装置20においては、第2支持部材26は複数個配置されている。各第2支持部材26は、円筒ロール21の回転軸の延長線上に回転軸を持ち、円筒ロール21に隣接して配置された第2円筒ロール25の周面に配置されている。第2円筒ロール25は、円筒ロール21と同期して回転する。なお、図5においては、各第2支持部材26が、円筒ロール21とは別部材である第2円筒ロール25に取り付けられているが、これに代えて、各第2支持部材26を円筒ロール21に取り付けることも可能である。
第2円筒ロール25が円筒ロール21と同期して回転することで、各第2支持部材26は、円筒ロール21の回転に同期して該円筒ロール21の回転方向Rに移動し、円筒ロール21の外周部を構成する加工部支持部材121と同方向に、かつ加工部支持部材121の角速度と同速で、円筒ロール21の周面に沿って周回可能になっている。
図8ないし図10に示されている第2支持部材26は、長手方向X1及びそれと直交する幅方向Y1とを有し、長手方向X1に沿って縦長の形状をしている。第2支持部材26は、その長手方向X1が、円筒ロール21の周方向、すなわちシート積層体10の搬送方向と直交し、かつその幅方向Y1が、円筒ロール21の周方向、すなわちシート積層体10の搬送方向と同方向を向くように配置される。第2支持部材26は、本体部26Aと、加圧部26Bとを有している。本体部26Aは、長手方向X1と、それと直交する幅方向Y1と有し、長手方向X1に沿って縦長のブロック体から構成されている。本体部26Aは、その長手方向X1の一端に先端部262aを有し、その長手方向X1の他端に後端部262bを有している。後端部262bには、接続部材263が接続されている。本体部26Aは、その内部に中空部264を有している。中空部264は、その横断面の形状が多角形状のものであり、本体部26Aの長手方向X1に沿って延びている。中空部264は、本体部26Aの後端部262bの位置において、接続部材263と連通している。本実施形態のレーザー式接合装置20は、空気を吸引する吸引装置(図示せず)を備えており、接続部材263は該吸引装置に接続されている。
加圧部26Bは、図9及び図8(b)に示すように、本体部26Aを構成する長手方向X1に延びる両側壁26A1の先端から外方に傾斜しながら互いに近づく一対の局所加圧部材265,265を備えている。各局所加圧部材265は、長手方向X1に延びる縦長の板状のものであり、本体部26Aと一体的に形成されている。各局所加圧部材265は、幅方向Y1に沿って所定の厚みを有しており、その先端が面取りされて鋭角となっており、この面取りされて形成された面が加圧面265Aとなる。加圧面265Aは、平坦な面となっている。各局所加圧部材265は、その加圧面265Aによって、加工部支持部材121の上面a上に支持されたシート積層体10を局所的に加圧するために用いられる。
一対の局所加圧部材265,265は、本体部26Aの両側壁26A1の先端から互いに近づくように傾斜して配され、その一対の加圧面265A,265Aが、幅方向Y1に所定の間隔を置いて非接触状態で配置され、長手方向X1に沿って平行に配置されている。したがって、一対の局所加圧部材265,265の間には、空間265Sが設けられている。空間265Sは、第2支持部材26の長手方向X1に沿って延びているとともに、第2支持部材26の厚み方向にも延びている。そして空間265Sは、上述した本体部26Aの内部に設けられた中空部264と連通している。空間265Sは、一対の局所加圧部材265,265の先端部において開口している。この開口は、第2支持部材側開口部261として機能するものである。
第2支持部材26は、図8及び図9に示すように、第1支持部材側開口部27の延びる方向と同方向に延びかつ第1支持部材側開口部27と対向配置されるスリット状の第2支持部材側開口部261を有している。この第2支持部材側開口部261が、本発明における第2支持部材26が有するレーザー光通過部である。第2支持部材側開口部261は、加工部支持部材121における第1支持部材側開口部27の全体を覆うように、加工部支持部材121の上面aに当接するように配置される。このように第2支持部材26は、レーザー光30の通過可能な、加工部支持部材121に設けられた第1支持部材側開口部27の延びる方向と同方向に延びる第2支持部材側開口部261を有している。
本実施形態のレーザー式接合装置20は、レーザー光30を反射可能な反射部材50を備えている。詳述すると、レーザー式接合装置20は、第2支持部材26の本体部26Aの中空部264内に、レーザー光30を反射する反射部材50を有している。反射部材50は、シート積層体10を挟んで、レーザー光照射部35の反対側に配置されていれば良い。即ち、レーザー光照射部35が第1支持部材21側に配置されていれば、反射部材50は第2支持部材26側に配置され、レーザー光照射部35が第2支持部材26側に配置されていれば、反射部材50は第1支持部材21側に配置される。また、反射部材50は、レーザー光照射部35から照射されるレーザー光30の照射先に設けられていることが好ましい。即ち、反射部材50は、レーザー光30の照射線上にあることが好ましい。
反射部材50は、反射面51を有しており、該反射面51を第2支持部材側開口部261側に向けるようにして、中空部264の底部に固定されている。第1支持部材側開口部27と第2支持部材側開口部261とを対向配置した状態で照射されたレーザー光30は、これら開口部27,261を通じて、第2支持部材26の中空部264内へ進み、反射部材50の反射面51により反射される。反射面51により反射されたレーザー光37は、第2支持部材側開口部261の近傍、即ちレーザー光通過部近傍に進む。ここで、レーザー光通過部近傍とは、レーザー光通過部の周縁を構成する部分とその周辺部分である。本実施形態におけるレーザー光通過部近傍は、第2支持部材側開口部261の周縁を構成する部分の中空部264側の内壁であり、一対の局所加圧部材265,265の内壁265Bや本体部26Aの両側壁26A1における内壁である。このように、反射部材50は、該反射部材50が配置された側の支持部材のレーザー光通過部近傍に、レーザー光30を反射する。
以上の構成を有する第2支持部材26の動作を示す様子が図10に示されている。図10は、レーザー式接合装置20の断面の要部を模式的に示すものである。同図は、円筒ロール21の回転軸を通る縦断面図である。同図に示すとおり、第2支持部材26は、その長手方向X1、換言すれば、該第2支持部材26に設けられた第2支持部材側開口部261の延びる方向の一端である後端部262bにヒンジ構造の支持部24を有している。支持部24は、第2円筒ロール25に取り付けられている。そして第2支持部材26は、支持部24を支点として、円筒ロール21の回転軸を通る面内、例えば図10における紙面内において揺動運動が可能になっている。第2支持部材26が揺動運動を行う範囲は、図14に示すとおり、第2支持部材26の加圧面265Aが、円筒ロール21の周面から十分に離間して、円筒ロール21の周面に導入されるおむつ連続体10Aと干渉しない状態(例えば図10においては、上側に示す第2支持部材26が円筒ロール21の周面と直交する状態)から、該加圧面265Aが、円筒ロール21の周面と平行になる状態(図10における下側に示す状態)までの範囲である。この揺動範囲内において、第2支持部材26は、円筒ロール21の周面に沿って周回しながら揺動運動を行い、周回をしている間、該第2支持部材26の局所加圧部材265が、円筒ロール21の第1面21aに対して接離動作を繰り返すようになっている。
第2支持部材26を揺動運動させるためには、公知の手段を適宜用いればよい。例えばカム機構を用いたり、シリンダ機構を用いたり、あるいはサーボモータを用いたりすることができる。
円筒ロール21の第1面21aに支持されているおむつ連続体10Aは、円筒ロール21から出て行くときには分断されて個々のおむつ1となっている(図5参照)。各第2支持部材26は、円筒ロール21の第1面21aにおける各々の位置に応じて状態が相違している。第2支持部材26の状態は、円筒ロール21の周方向に沿って見たとき、開放状態A、揺動過程状態(加圧過程状態)B1、加圧状態C及び揺動過程状態(開放過程状態)B2に大別される。なお、第2支持部材26のこのような動作は、本発明の一例を示すものであり、第2支持部材26がこれと異なる動作を行いおむつ連続体10Aの分断を行うことは何ら妨げられない。
開放状態Aは、円筒ロール21の第1面21aから、製品であるおむつ1が離間し、かつ加工の対象であるおむつ連続体10Aが円筒ロール21の第1面21aに支持されるまでの扇形の範囲と概ね一致する。加圧状態Cは、開放状態Aの範囲に対して180度反対側に位置し、かつ開放状態Aの扇形の中心角よりも広い中心角をもつ扇形の範囲である。揺動過程状態は、円筒ロール21の周方向に沿って見たときに、開放状態Aから加圧状態Cに遷移する間に現れる(揺動過程状態の加圧過程状態B1)とともに、加圧状態Cから開放状態Aに遷移する間にも現れる(揺動過程状態の開放過程状態B2)。
開放状態Aとは、先に説明した図10における上側に示す状態のことであり、第2支持部材26の加圧面265Aが、円筒ロール21の周面から十分に離間している全開状態である。製品であるおむつ1が円筒ロール21から離間し、かつ加工の対象であるおむつ連続体10Aが円筒ロール21の第1面21aに支持されるまでの間を開放状態Aとすることで、製品であるおむつ1の取り出しが容易に行える。また加工の対象であるおむつ連続体10Aを容易に円筒ロール21の第1面21a上に導入することができる。
加圧状態Cとは、図10における下側に示す状態のことであり、第2支持部材26の加圧面265Aが、円筒ロール21の周面と平行になる状態である。加圧過程状態B1から加圧状態Cに遷移する際に、第2支持部材26は、円筒ロール21の加工部支持部材121の上面a上に支持されたおむつ連続体10Aの一部を構成するシート積層体10を、第1面21a、すなわち加工部支持部材121の上面aと対向する側から加工部支持部材121の上面a側に向かって押圧する。加圧状態Cにおいては、円筒ロール21の加工部支持部材121の上面a上に支持されたシート積層体10が、第2支持部材26によって確実に加圧され、その加圧状態下にレーザー光30による溶断が行われるので、その後の融着が首尾よく行うことができる。
揺動過程状態(加圧過程状態)B1においては、開放状態にあった第2支持部材26の揺動が開始され、該第2支持部材26の加圧面265Aが、円筒ロール21の第1面21aに向けて接近する。一方、揺動過程状態(開放過程状態)B2においては、加圧状態にあった第2支持部材26の揺動が開始され、該第2支持部材26の加圧面265Aが、円筒ロール21の第1面21aから離間する。
以上のとおり、レーザー式接合装置20においては、1つの第2支持部材26に着目したとき、該第2支持部材26が円筒ロール21の周面に沿って1回の周回運動をする間に、開放状態A、加圧に向かう揺動過程状態(加圧過程状態)B1、加圧状態C及び開放に向かう揺動過程状態(開放過程状態)B2の動作をこの順で1周期の動作として行っている。
次に、上述したレーザー式接合装置20を用いて、おむつ連続体10Aを搬送しながら、該おむつ連続体10Aの吸収性本体2の存在しない部分におけるシート積層体10を溶断することにより、該おむつ連続体10Aを分断して、個々のおむつ1を得る製造方法について説明する。
レーザー式接合装置20は、円筒ロール21の外周部上に導入されたおむつ連続体10Aは、円筒ロール21の外周部上に支持された状態で、第2支持部材26によって加圧されるエリアに搬送され、該エリア内において、加工部支持部材121の第1支持部材側開口部27(レーザー光通過部)上に位置する、おむつ連続体10Aの吸収性本体2の存在しない部分におけるシート積層体10に対して、レーザー光照射部35からレーザー光30が照射される。すなわち、レーザー光照射部35は、加工部支持部材121と第2支持部材26との間で加圧され、挟持されたシート積層体10に対し、円筒ロール21の第1支持部材側開口部27を通じてレーザー光を照射する。この際、第1支持部材側開口部27は第2支持部材側開口部261と対向配置した状態となる。レーザー光照射部35は、図示しない制御部による制御により、レーザー光30の照射点を、円筒ロール21の回転方向に移送させつつ円筒ロール21の回転軸と平行な方向にも移動させることによって、レーザー光30の照射点を、第1支持部材側開口部27の長手方向に沿って移動させる。これにより、シート積層体10は、各第1支持部材側開口部27の位置で、溶断され、また、その溶断によって生じた複数枚のシートの切断縁部どうしが融着して、複数枚のシートの切断縁部どうしが重なった状態で融着したシール縁部を有するサイドシール部4を備えた個々のおむつ1が得られる。
レーザー光30の溶断について説明する。レーザー光照射部35は、図11に示すように、シート積層体10における一つの分断予定部分10Cに対して、レーザー光30を照射して、シート積層体10を幅方向に分断する。図11中の符号P1で示す部位は、一つの分断予定部分10Cに対してレーザー光が最初に照射される照射開始部位であり、符号P2で示す部位は、一つの分断予定部分10Cに対するレーザー光の照射が終了する照射終了部位である。レーザー光照射部35は、レーザー光30を、シート積層体10に対するレーザー光の照射点Pが、シート積層体10の搬送方向R及びその交差方向Sの両方向に同時に移動するようにして照射し、該レーザー光30を、照射開始部位P1から照射終了部位P2に亘って照射する。これにより、レーザー光照射部35は、レーザー光の照射点Pを第1支持部材側開口部27が延びる方向(図中方向S)に沿って移動させながら、該第1支持部材側開口部27を通じてレーザー光をシート積層体に照射する。その結果、シート積層体10を、搬送方向Rに直交する方向に分断させることができるとともに、その分断部の両側に、分断された縁部どうしが熱融着したシール縁部を形成することができる。
また、レーザー光照射部35から照射されたレーザー光30は、前述したように、第1支持部材側開口部27、シート積層体10、第2支持部材側開口部261を通じて、第2支持部材26の中空部264内に進む。そして、レーザー光30が反射部材50に到達すると、図13に示すように、該反射部材50の反射面51によって、第2支持部材側開口部261付近に反射される。このように、レーザー式接合装置20では、シート積層体10を溶断したレーザー光30が、第2支持部材26の第2支持部材側開口部261を通じて反射部材50に到達し、該第2支持部材側開口部261近傍に反射されるようになされている。以下、反射部材50の反射面51によって反射されたレーザー光を反射光37ともいう。
前述したように、おむつ1の外装体3に用いられるシート31,32の少なくとも一部には樹脂材が含まれているため、シート積層体10の溶断時には、樹脂ヒュームが発生する。樹脂ヒュームは、中空部264内に拡散し、中空部264を形成する、本体部26Aの内壁に付着する。特に、第2支持部材側開口部261近傍の内壁に付着し易い。以下、第2支持部材26等の部材に付着した樹脂ヒュームを付着樹脂Dともいう。付着樹脂Dが堆積して大きくなると、製造中に付着樹脂Dが脱落し、製品に混入してしまうおそれがある。これにより、溶断して得られるシート融着体の製品に不良が発生することがある。
本発明のシート融着体の装置は、反射部材50によって、レーザー光30を反射し、その反射光37が、第2支持部材側開口部261近傍である局所加圧部材265の内壁265Bに照射される(図13参照)。これにより、第2支持部材側開口部261近傍の内壁に付着した付着樹脂Dを再度溶かすことで、付着樹脂Dの堆積を抑制することができる。反射光37が照射される間は、該反射光37を照射された付着樹脂Dから生じた樹脂ヒュームが、再び第2支持部材側開口部261近傍に付着することを抑制することができる。
このようにして、本発明のシート融着体の製造装置は、レーザー光による溶断時に発生する樹脂ヒュームの堆積を効果的に抑制する。なお、レーザー光照射部35を第2支持部材26側に、反射部材50を第1支持部材21側に配置した場合でも、同様の効果が奏される。
図12には、反射部材50が局所加圧部材265の内壁265Bを、第2支持部材側開口部261の延びる方向に沿った、レーザー光30を反射させる軌跡M2と、レーザー光30の照射の軌跡M1とが示されている。本実施形態の反射部材50は、第2支持部材26の長手方向X1に延びる反射面51を有しており、スリット状の第1支持部材側開口部27の延びる方向に沿って照射されるレーザー光30を、第2支持部材側開口部261が延びる方向、即ち交差方向Sに沿って移動するようにして反射させる。すなわち、反射光37が照射されている範囲の反射部Qは、交差方向Sに沿って移動する。
また、第2支持部材側開口部261が鉛直方向の上側に向くよう第2支持部材26を載置した状態において、反射面51は鉛直方向に対して前記内壁265Bに向けて斜めに傾いている。これにより、反射部材50は、一方の局所加圧部材265の内壁265Bに反射光37を照射する(図13参照)。
樹脂ヒュームは、シート積層体10の溶断時に発生するため、溶断部分付近の樹脂ヒュームの堆積を効率的に抑制する観点から、反射部材50は、溶断時、溶断位置よりレーザー光30の照射点の進行方向に対して後方側にレーザー光30を反射させることが好ましい。前述のようにレーザー光30は移動するようにして照射されるが、反射部材50は、図12に示すように、溶断位置、即ちレーザー光30が溶断している照射点Pよりも、該照射点Pの進行方向Tの後方側に前述の反射部Qが位置するように反射面51の角度を調整することで、レーザー光30の照射点の進行方向に対して後方側に反射光37が照射される。図12においては、シート積層体10を、交差方向Sに溶断する照射点Pを追うようにして、第2支持部材側開口部261の長手方向、即ち交差方向Sに沿って移動しながら、反射光37を照射している。
本実施形態の反射部材50は、一方の局所加圧部材265の内壁265Bに反射面51を向けているが、第2支持部材側開口部261の近傍における樹脂ヒュームの堆積をより確実に抑制する観点から、反射部材は、図14(a)に示すように、複数の反射面51aを有していても良い。図14(a)に示す反射部材50aは、第2支持部材26の幅方向Y1の断面形状が三角形であり、該断面形状において三角形の底辺に接する2つの接線部分にそれぞれ反射面51aを有している。すなわち、反射部材50aは、2つの反射面51aを有している。2つの反射面51aは、一対の局所加圧部材256の内壁256Bに反射光37を照射するよう、該内壁256Bに向いている。これにより、第2支持部材26における第2支持部材側開口部261に沿う両側部分に反射光37を照射する〔図14(a)参照〕。
広範囲に拡散した樹脂ヒュームの堆積を容易に抑制する観点から、反射部材は、レーザー光30を乱反射させることが好ましい。レーザー光30を乱反射させる反射部材として、図14(b)に示すように、表面が粗い反射面51bを有するものが用いられる。図14(b)に示す反射部材50bは、反射面51bが第2支持部材26の幅方向Y1に平行な平面であり、第2支持部材側開口部261とその近傍に反射光37を照射させる。この反射面51bは、その表面が非平滑で細かい凹凸があるため、反射光37を様々な方向に散乱させる。これにより広範囲に拡散した樹脂ヒュームに反射光37を照射させる。
表面が非平滑な反射面51bは、表面にサンドブラスト処理による非平滑表面化処理や、金属材料又は非金属材料の溶射による非平滑表面化処理を施すことにより得られる。
反射部材50は、シート積層体10を溶断したレーザー光30を反射する際の反射方向を変化させる反射方向調整機構を具備していることが好ましい。反射方向は、反射光37の照射方向である。反射方向調整機構を具備すると、樹脂ヒュームの堆積場所に応じて反射方向を変化させることにより、該樹脂ヒュームの堆積を効率的に抑制することができる。
図15(a)及び(b)、並びに図16に、反射方向調整機構を備えた反射部材50の例である、反射部材50c,50dを示す。
図15(a)及び(b)に示す反射部材50cは、反射面51cを有している。反射面51cは、スリット状の第2支持部材側開口部261の延びる方向に長い形状を有している。反射部材50cは、反射方向調整機構として、反射面51cの傾斜角度を調整する傾斜角度調整部53を有している。傾斜角度調整部53は、反射面51cに入射するレーザー光30の照射方向に対する反射面51cの傾斜角度を変化させる。これにより、反射方向を変化させる。以下、レーザー光30の照射方向に対する反射面51cの傾斜角度を、単に「傾斜角度」ともいう。傾斜角度は、図15(a)及び(b)に示すように、反射面51cの搬送方向Rに沿う断面形状において、前記照射方向と反射面51とがなす角度である。
図15(a)及び(b)に示す傾斜角度調整部53は、第2支持部材側開口部261の延びる方向に長い回動軸53aを有しており、該回動軸53a周りに回動可能である。傾斜角度調整部53は、反射面51cのレーザー光30を反射する面とは反対側の面に設けられ、該反対側の面で反射面51cを回動可能に支持している。例えば図15(a)に示す傾斜角度調整部53は、反射面51cを傾斜角度θ1で支持しており、反射面51cは、一対の局所加圧部材265,265の内壁265Bのうちの一方(265B1)にレーザー光30を反射する。これに対し、傾斜角度調整部53の回動によって反射面51cを傾斜角度θ2で支持すると、反射面51cは、前記一対の局所加圧部材265,265の内壁265Bのうちの他方(265B2)にレーザー光30を反射する。
また、図16に示す反射部材50dは、搬送方向Rに沿う断面形状の周方向に、レーザー光30を異なる方向に反射する複数の反射面51d,51eを備えた反射部54を有している。反射部54は、前述の断面形状の周方向に複数の凸部52を有しており、該凸部52の頂部を形成する2つの側壁部分それぞれが反射面51d,51eとなっている。個々の凸部の頂部を形成する2つの反射面51d,51eを第1反射面51d及び第2反射面51eともいう。即ち、反射部54は、前述の断面形状の周方向に交互に並ぶ第1反射面51d及び第2反射面51eを有している。各反射面51d,51eは、スリット状の第2支持部材側開口部261の延びる方向に長い形状を有している。
反射部材50dは、反射方向調整機構として、反射部54を回動又は回転させる回動部55を有している。回動部55は、反射部54の搬送方向Rに沿う断面形状の略中央に、該反射部54を回動可能な回動軸を構成している。第1反射面51d及び第2反射面51eは、反射部54の直径方向に対する傾斜角度が相互に異なっている。回動部55によって反射部54を回動又は回転させることにより、レーザー光30の主たる反射面が、第1反射面51dと第2反射面51eとで交互に変わる。具体的には、レーザー光30を反射する反射面は、反射部54の回動又は回転により、1つの凸部52の頂部を形成する第1反射面51dから第2反射面51eへ変わると、該凸部52と隣り合う別の凸部の第1反射面51dから第2反射面51eへと順次変わっていく。これにより、レーザー光通過部近傍に対し広範囲に且つまんべんなくレーザー光を反射させることができる。
図15及び図16に示す反射方向調整機構は、自動又は手動によって制御することができる。例えば、レーザー光30によるシート積層体10の分断回数に応じて、自動的に反射方向を変化させるよう設定されていても良い。また、反射方向の変化させるタイミングを、レーザー光30による溶断の際、又はレーザー光30による溶断時以外のタイミングに設定しても良い。このような反射方向調整機構としては、例えばカム機構、シリンダ機構、及びサーボモータ等を用いることができる。
反射部材50の反射面51は、図9(b)に示すように平面鏡であるが、長手方向X1に一定の曲率を有するように湾曲した曲面鏡であっても良い。反射面51が曲面鏡であると、反射光37が集光するため、付着した付着樹脂Dを効果的に除去することができる。
また上述したレーザー式接合装置20における加工部間支持部材131のシート積層体10を支持する支持面である上面aには、第2支持部材26による加圧の際に、その加工部間支持部材131上に支持するシート積層体10が、円筒ロール21の周方向の位置ズレを生じないように、吸引孔132が設けられている。各吸引孔132には、加工部間支持部材131に設けられた通気路及び円筒ロール21の側面に設けられた吸引リングを介して、図示しない外部の吸引装置と接続されている。また、吸引装置は、第2支持部材26の中空部264内を吸引するようにも接続されており、溶断により中空部264内に生じた樹脂ヒュームをより効果的に除去することができる。
前述したおむつ連続体10Aの製造方法の一例を図4を参照して説明する。
図4に示すおむつ連続体10Aの製造方法においては、原反ロール(図示せず)から連続的に供給される帯状の外層シート31と、原反ロール(図示せず)から連続的に供給される帯状の内層シート32の間に、ウエストギャザーを形成するウエスト部弾性部材5、胴回りギャザーを形成する胴回り部弾性部材6及びレッグギャザーを形成するレッグ部弾性部材7を、所定の伸長率に伸長させた伸長状態で各々複数本配する。このとき、レッグ部弾性部材7は、シートの流れ方向とは直交して往復運動する公知の揺動ガイド(図示せず)を介して、所定の脚周りパターンを形成しながら配する。また、帯状の外層シート31及び帯状の内層シート32には、それらを重ね合わせる前に、両シート31,32のいずれか一方又は双方の対向する面の所定部位に、接着剤塗工機(図示せず)によりホットメルト型接着剤を塗工する。なお、ウエスト部弾性部材5、胴回り部弾性部材6等の弾性部材が、両シート31,32における、サイドシール部4の形成予定部分(レーザー光による溶断予定部分)を跨ぐように伸長状態で配されている場合、その分断後の該弾性部材の大幅な縮みや該弾性部材の抜け等の不都合を回避するために、該部分及びその近傍に接着剤を塗工しておくことが好ましい。ウエスト部弾性部材5及び胴回り部弾性部材6には、両シート31,32間に配される前に、接着剤塗工機(図示せず)によりホットメルト型接着剤を間欠的に塗工してもよい。
そして、図4に示すように、一対のニップロール11,11の間に、ウエスト部弾性部材5、胴回り部弾性部材6及びレッグ部弾性部材7を伸長状態で挟み込んだ帯状の外層シート31及び帯状の内層シート32を送り込んで加圧することにより、帯状シート31,32間に複数本の弾性部材5,6,7が伸長状態で配された帯状の外装体3を形成する。また、この外装体3の形成工程においては、隣り合う2本の胴回り部弾性部材6,6間において帯状の外層シート31と帯状の内層シート32とを接合する複数の接合部(図示せず)を、凸ロール12とこれに対応するアンビルロール13等の接合手段を用いて形成する。
その後、必要に応じて、弾性部材プレカット手段(図示せず)を用いて、後述する吸収性本体2を配する位置に対応させて、複数本の胴回り部弾性部材6及び複数本のレッグ部弾性部材7を押圧して、収縮機能が発現されないように個々複数個に分断する。前記弾性部材プレカット手段としては、例えば、特開2002-253605号公報に記載の複合伸縮部材の製造方法に用いる弾性部材分断部等が挙げられる。
次いで、図4に示すように、別工程で製造された吸収性本体2に予めホットメルト接着剤等の接着剤を塗工し、該吸収性本体2を90度回転させて、帯状の外装体3を構成する内層シート32上に間欠的に供給して固定する(本体固定工程)。そして、図4に示すように、吸収性本体2が配置された帯状の外装体3におけるレッグ部弾性部材7で環状に囲まれた環状部の内側にレッグホールLO’を形成する。このレッグホール形成工程は、ロータリーカッター、レーザーカッター等の従来からこの種の物品の製造方法における手法と同様の手法を用いて実施することができる。
次いで、帯状の外装体3をその幅方向(外装体3の搬送方向と直交する方向)に折り畳む。より好適には、図4に示すように、帯状の外装体3の搬送方向に沿う両側部3a,3aを、吸収性本体2の長手方向両端部を覆うように折り返して吸収性本体2の長手方向両端部を固定した後、外装体3を吸収性本体2とともにその幅方向に2つ折りする。こうして、おむつ連続体10Aが得られる。おむつ連続体10Aのうち、吸収性本体2を除いた外装体3の連続体3C部分が、帯状のシート積層体10に該当する。
このようにして製造されたおむつ連続体10Aに対して、上述のレーザー式接合装置20を用いてレーザー光を照射して、おむつ連続体10Aの一部を構成するシート積層体10を、所定のピッチでその幅方向に溶断することで個々のおむつ1に分断すると共に、その分断によって生じた複数枚のシート31,32の切断縁部どうしを融着させてシール縁部としての一対のサイドシール部4,4を形成し、そうすることによって、「複数枚のシートの縁部が重なった状態で融着したシール縁部を有するシート融着体」としての外装体3を具備する、パンツ型使い捨ておむつ1を連続的に製造する。
レーザー光照射部35から照射されるレーザー光は、被加工物であるシート積層体10を構成するシートに吸収され該シートを発熱させる波長のレーザー光である。ここで、「シート積層体10を構成するシート」は、シート積層体10の一方の面、例えば円筒ロール21の第1面21aに当接する面を構成するシートに限定されず、シート積層体10を構成するシートであればどれであっても良い。シート積層体10に照射するレーザー光が、該シート積層体10を構成する個々のシートについて、該シートに吸収されて該シートを発熱させる波長であるか否かは、シートの材質と、使用するレーザー光の波長との関係で決まる。シート積層体10を構成するシートが、使い捨ておむつや生理用ナプキン等の吸収性物品(サニタリー用品)の製造に汎用される合成樹脂製の不織布やフィルムである場合、レーザー光としては、CO2レーザー、YAGレーザー、LDレーザー(半導体レーザー)、YVO4レーザー、ファイバーレーザー等を用いることが好ましい。また、シート積層体10を構成するシートが、合成樹脂として、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン等を含む場合、該シートに吸収され該シートを良好に発熱させ得る波長としては、例えば、8.0μm以上15μm以下を用いることが好ましく、高出力のレーザー装置が存在するCO2レーザーの発振波長の9.0μm以上11.0μm以下を用いることが特に好ましい。レーザー光のスポット径、レーザー出力等は、シート積層体10を構成するシートの材質や厚み等を考慮して適宜選択することができる。
本発明によれば、樹脂ヒュームの堆積抑制方法も提供される。すなわち、樹脂材を含むシートをレーザー光通過を備えた2つの部材に挟んだ状態で搬送しながら、該シートの一面側からレーザー光を照射して該シートを溶断する際に、該シートの他面側に配した反射部材により、レーザー光通過部を通過したレーザー光を反射し、その反射光により、前記部材におけるレーザー光通過部近傍への樹脂ヒュームの堆積を抑制する方法も提供される。ここでいう、樹脂ヒュームの堆積抑制方法は、樹脂ヒュームが付着しないように抑制する場合に限られず、樹脂ヒュームの付着後に除去する場合の用途が含まれる。また、「部材におけるレーザー光通過部」は、上述の実施形態における第1支持部材側開口部27に限られず、第2支持部材側開口部261も含まれる。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明のシート融着体の製造装置及び製造方法は、上述した実施形態に制限されずに適宜変更可能である。
例えば、本実施形態の支持部材は円筒ロールであったが、これに代えて無端ベルト等の他の形態としても良い。
また、本実施形態の反射部材50は、第2支持部材26の中空部264内に設けられていたが、第1支持部材側開口部27及び第2支持部材側開口部261を通過したレーザー光を、第2支持部材側開口部261近傍に反射可能な位置に設けられていれば、これに限らない。たとえば、第2支持部材26に中空部264が存在しない構成であっても、第2支持部材26のシート積層体を支持する側と反対側のレーザー光照射線上に反射部材50を設けることによって、第2支持部材側開口部261近傍の付着樹脂Dの堆積を抑制することができる。このように、反射部材50を、第1支持部材21又は第2支持部材26とは別部材として設けても良い。
また、本実施形態においては、第1支持部材21側にレーザー光照射部35が配置され、第2支持部材26側に反射部材50が配置されているが、レーザー光照射部35から照射されたレーザー光を反射部材50によって反射した反射光により、レーザー光通過部(第1支持部材側開口部27、第2支持部材側開口部261)近傍への樹脂ヒュームの堆積が抑制できる配置構成であれば、第1支持部材21側に反射部材50が配置され、第2支持部材26側にレーザー光照射部35が配置されていても構わない。
また、本実施形態のレーザー式接合装置20は、シート積層体10を搬送しながら溶断していたが、シート積層体10を静置した状態で溶断しても良い。例えば、シート積層体10の搬送を一旦停止した状態で、該シート積層体10を溶断しても良い。
また、製造するシート融着体は、パンツ型使い捨ておむつに限られず、吸収体を含まないおむつカバー等、任意の物品を製造することができる。
上述した本発明の実施形態に関し、更に以下のシート融着体の製造装置、シート融着体の製造方法、及び樹脂ヒュームの堆積抑制方法を開示する。
<1>
複数枚のシートが重ねられたシート積層体を溶断し、該複数枚のシートの縁部が重なった状態で融着したシール縁部を有するシート融着体を製造するシート融着体の製造装置であって、
レーザー光を通過可能なレーザー光通過部をそれぞれ有する第1支持部材及び第2支持部材と、
前記第1支持部材及び前記第2支持部材のうちの一方の部材側に配置されたレーザー光照射部と、
前記第1支持部材及び前記第2支持部材のうちの他方の部材側に配置された、前記レーザー光を反射可能な反射部材とを備えており、
前記レーザー光照射部は、前記第1支持部材と前記第2支持部材との間に挟持された前記シート積層体に対し、前記一方の部材側のレーザー光通過部を通じて前記レーザー光を照射し、
前記シート積層体を溶断した前記レーザー光は、前記他方の部材側の前記レーザー光通過部を通じて前記反射部材に到達して反射されるようになされている、シート融着体の製造装置。
<2>
前記シート積層体を溶断した前記レーザー光は、前記他方の部材側の前記レーザー光通過部を通じて前記反射部材に到達し、該レーザー光通過部近傍に反射されるようになされており、
前記レーザー光通過部近傍は、前記レーザー光通過部の周縁を構成する部分とその周辺部分である、前記<1>に記載のシート融着体の製造装置。
<3>
前記第1支持部材及び前記第2支持部材の前記レーザー光通過部はそれぞれ、一方向に延びるスリット状の開口部であり、
前記レーザー光照射部は、前記レーザー光の照射点を前記一方向に沿って移動させながら前記レーザー光通過部を通じて前記レーザー光を前記シート積層体に照射し、
前記反射部材は、溶断時、溶断位置より前記レーザー光の照射点の進行方向に対して後方側に前記レーザー光を反射する、前記<1>又は<2>に記載のシート融着体の製造装置。
<4>
前記第1支持部材及び前記第2支持部材のうちの一方の部材は円筒ロールであり、
前記第1支持部材及び前記第2支持部材のうちの他方の部材は、その一端にヒンジ構造の支持部を有し、
前記他方の部材は、前記円筒ロールの回転軸を通る面内において揺動運動が可能に構成されている、前記<1>~<3>の何れか1に記載のシート融着体の製造装置。
<5>
前記第1支持部材及び前記第2支持部材のうちの他方の部材は、カム機構、シリンダ機構又はサーボモータを更に備え、該他方の部材を揺動運動できるように構成されている、前記<1>~<4>の何れか1に記載のシート融着体の製造装置。
<6>
前記第1支持部材及び前記第2支持部材のうちの一方の部材は、前記シート積層体を介して、前記第1支持部材及び前記第2支持部材のうちの他方の部材と対向するように配置されている、前記<1>~<5>の何れか1に記載のシート融着体の製造装置。
<7>
前記第1支持部材及び前記第2支持部材のうちの他方の部材は、長手方向と該長手方向と直交する幅方向とを有する縦長の本体部と、加圧部とを有し、
前記本体部は、その内部に、前記幅方向に沿う断面の形状が多角形状であり且つ前記長手方向に沿って延びる中空部を有する、前記<1>~<6>の何れか1に記載のシート融着体の製造装置。
<8>
前記本体部は、その長手方向の一方の端部に接続部材が接続されており、
前記本体部の前記端部の位置において、前記中空部と前記接続部材とが連通している、前記<7>に記載のシート融着体の製造装置。
<9>
前記接続部材は、空気を吸引する吸引装置に接続されている、前記<8>に記載のシート融着体の製造装置。
<10>
前記第1支持部材及び前記第2支持部材の前記レーザー光通過部はそれぞれ、一方向に延びるスリット状の開口部であり、
前記シート積層体を溶断した前記レーザー光は、前記他方の部材側の前記レーザー光通過部を通じて前記反射部材に到達し、該レーザー光通過部近傍に反射されるようになされており、
前記レーザー光通過部近傍は、前記第1支持部材及び前記第2支持部材のうちの他方の部材側の前記開口部の周縁を構成する部分の前記中空部側の内壁である、前記<7>~<9>の何れか1に記載のシート融着体の製造装置。
<11>
前記反射部材は、前記レーザー光を複数の方向に反射する、前記<1>~<10>の何れか1に記載のシート融着体の製造装置。
<12>
前記反射部材は、前記レーザー光を乱反射させる、前記<1>~<11>の何れか1に記載のシート融着体の製造装置。
<13>
前記反射部材は、前記シート積層体を溶断した前記レーザー光を反射する際の反射方向を変化させる反射方向調整機構を具備している、前記<1>~<12>の何れか1に記載のシート融着体の製造装置。
<14>
前記反射部材は、前記レーザー光を反射する反射面を有しており、
前記反射方向調整機構が、前記レーザー光の照射方向に対し前記反射面の傾きを変化させて、前記レーザー光の反射方向を変化させる、前記<13>に記載のシート融着体の製造装置。
<15>
前記反射部材は、前記レーザー光を反射する反射面を有しており、
前記反射面を前記他方の部材の前記レーザー光通過部側に向けるように配置されている、前記<1>~<14>の何れか1に記載のシート融着体の製造装置。
<16>
前記反射部材は、前記レーザー光を異なる方向に反射する複数の反射面を備える反射部を有しており、
前記反射方向調整機構が、前記反射部を回動させて、前記レーザー光の反射方向を変化させる、前記<13>に記載のシート融着体の製造装置。
<17>
前記反射方向調整機構が、カム機構、シリンダ機構、又はサーボモータである、前記<16>に記載のシート融着体の製造装置。
<18>
前記反射方向調整機構は、前記反射部を回動可能な回動軸を構成する回動部を有し、
前記回動部の回動方向に沿って隣り合う前記反射面は、前記反射部の直径方向に対する傾斜角度が相互に異なっている、前記<16>又は<17>に記載のシート融着体の製造装置。
<19>
前記反射面は、その表面が粗く且つ非平滑であり、該表面に細かい凹凸を有する、前記<14>~<18>の何れか1に記載のシート融着体の製造装置。
<20>
前記反射面は、サンドブラスト処理、又は金属材料若しくは非金属材料の溶射による非平滑表面化処理が施されている、前記<14>~<19>の何れか1に記載のシート融着体の製造装置。
<21>
前記反射面は、一方向に一定の曲率を有するように湾曲している、前記<14>~<20>の何れか1に記載のシート融着体の製造装置。
<22>
前記<1>~<21>の何れか1に記載のシート融着体の製造装置を用いて、複数枚のシートが重ねられたシート積層体を溶断し、該複数枚のシートの縁部が重なった状態で融着したシール縁部を有するシート融着体を製造するシート融着体の製造方法であって、
前記シート積層体を溶断した前記レーザー光が、前記第1支持部材及び前記第2支持部材のうちの一方の部材側の前記レーザー光通過部を通じて前記反射部材に到達して反射される、シート融着体の製造方法。
<23>
樹脂材を含むシートをレーザー光通過部を備えた2つの部材に挟んだ状態で該シートの一面側からレーザー光を照射して該シートを溶断する際に、該シートの他面側に配した反射部材により、前記レーザー光通過部を通過したレーザー光を反射し、その反射光により、前記部材への樹脂ヒュームの堆積を抑制する、樹脂ヒュームの堆積抑制方法。
1 パンツ型使い捨ておむつ(シート融着体)
2 吸収性本体
3 外装体
31 外層シート
32 内層シート
4 サイドシール部
40 融着部
41 シール縁部
5,6,7 弾性部材
10 シート積層体
10A おむつ連続体
20 レーザー式接合装置(シート融着体の製造装置)
21 円筒ロール(第1支持部材)
26 第2支持部材
27 第1支持部材側開口部(レーザー光通過部)
30 レーザー光
37 反射光
35 レーザー光照射部
50 反射部材
51 反射面

Claims (9)

  1. 複数枚のシートが重ねられたシート積層体を溶断し、該複数枚のシートの縁部が重なった状態で融着したシール縁部を有するシート融着体を製造するシート融着体の製造装置であって、
    レーザー光を通過可能なレーザー光通過部をそれぞれ有する第1支持部材及び第2支持部材と、
    前記第1支持部材及び前記第2支持部材のうちの一方の部材側に配置されたレーザー光照射部と、
    前記第1支持部材及び前記第2支持部材のうちの他方の部材側に配置された、前記レーザー光を反射可能な反射部材とを備えており、
    前記レーザー光照射部は、前記第1支持部材と前記第2支持部材との間に挟持された前記シート積層体に対し、前記一方の部材側のレーザー光通過部を通じて前記レーザー光を照射し、
    前記シート積層体を溶断した前記レーザー光は、前記他方の部材側の前記レーザー光通過部を通じて前記反射部材に到達して反射されるようになされている、シート融着体の製造装置。
  2. 前記第1支持部材及び前記第2支持部材の前記レーザー光通過部はそれぞれ、一方向に延びるスリット状の開口部であり、
    前記レーザー光照射部は、前記レーザー光の照射点を前記一方向に沿って移動させながら前記レーザー光通過部を通じて前記レーザー光を前記シート積層体に照射し、
    前記反射部材は、溶断時、溶断位置より前記レーザー光の照射点の進行方向に対して後方側に前記レーザー光を反射する、請求項1に記載のシート融着体の製造装置。
  3. 前記反射部材は、前記レーザー光を複数の方向に反射する、請求項1又は2に記載のシート融着体の製造装置。
  4. 前記反射部材は、前記レーザー光を乱反射させる、請求項1~3の何れか1項に記載のシート融着体の製造装置。
  5. 前記反射部材は、前記シート積層体を溶断した前記レーザー光を反射する際の反射方向を変化させる反射方向調整機構を具備している、請求項1~4の何れか1項に記載のシート融着体の製造装置。
  6. 前記反射部材は、前記レーザー光を反射する反射面を有しており、
    前記反射方向調整機構が、前記レーザー光の照射方向に対し前記反射面の傾きを変化させて、前記レーザー光の反射方向を変化させる、請求項5に記載のシート融着体の製造装置。
  7. 前記反射部材は、前記レーザー光を異なる方向に反射する複数の反射面を備える反射部を有しており、
    前記反射方向調整機構が、前記反射部を回動させて、前記レーザー光の反射方向を変化させる、請求項5に記載のシート融着体の製造装置。
  8. 請求項1~7の何れか1項に記載のシート融着体の製造装置を用いて、複数枚のシートが重ねられたシート積層体を溶断し、該複数枚のシートの縁部が重なった状態で融着したシール縁部を有するシート融着体を製造するシート融着体の製造方法であって、
    前記シート積層体を溶断した前記レーザー光が、前記第1支持部材及び前記第2支持部材のうちの一方の部材側の前記レーザー光通過部を通じて前記反射部材に到達して反射される、シート融着体の製造方法。
  9. 樹脂材を含むシートをレーザー光通過部を備えた2つの部材に挟んだ状態で該シートの一面側からレーザー光を照射して該シートを溶断する際に、該シートの他面側に配した反射部材により、前記レーザー光通過部を通過したレーザー光を反射し、その反射光により、前記部材への樹脂ヒュームの堆積を抑制する、樹脂ヒュームの堆積抑制方法。
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