JP7121487B2 - 移動端末装置、基地局装置、通信システムおよび通信制御方法 - Google Patents

移動端末装置、基地局装置、通信システムおよび通信制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、ソースセルの基地局装置からターゲットセルの基地局装置に接続先を切り換えるハンドオーバを行う移動端末装置、ハンドオーバにより移動端末装置の接続先が他の基地局装置と自装置との間で切り換えられる基地局装置、移動端末装置の接続先をソースセルの基地局装置からターゲットセルの基地局装置に切り換えるハンドオーバを行う通信システムおよび通信制御方法に関するものである。
近年、陸上の移動通信の分野において、通信容量の増大や、低遅延通信などを目的として、第5世代移動通信システム(5G)の策定が進められている。この5Gでは、移動局と通信する基地局を切り替えるハンドオーバに関して、高速ハンドオーバ(条件付きハンドオーバ:conditional handover)という新たな手法が提案されている。
この高速ハンドオーバでは、ハンドオーバの準備を開始するタイミングを規定する第1のしきい値と、ハンドオーバを実施するタイミングを規定する第2のしきい値とを設定して、周辺セルの受信電力が第1のしきい値以上となると、ハンドオーバの準備を開始し、受信電力が第2のしきい値以上となると、ハンドオーバを実行するようになっている。
また、ハンドオーバによりユーザ端末の接続先が切り替わる際に、通信が途切れることを避けるため、ハンドオーバ発生確率を計算して、ハンドオーバの発生を予測して、事前にハンドオーバの準備を開始する技術が知られている(特許文献1参照)。
特許第4642613号公報
さて、前記従来の技術では、ハンドオーバを実行できる状態になる前に、事前にハンドオーバの準備を開始するが、このハンドオーバの準備の過程で、ユーザ端末での通信品質を基地局に報告するためのメッセージが送信されることで、メッセージの送信頻度が増加して、無線通信のリソースが無駄に消費されるという問題があった。また、ハンドオーバの準備の過程で、ハンドオーバ元の基地局とハンドオーバ先の基地局との間でメッセージが送信されることで、メッセージの送信頻度が増加して、基地局間通信のリソースが無駄に消費されるという問題があった。特に、移動端末装置が、ソースセルの基地局装置とターゲットセルの基地局装置の境界に位置するような場合に、両方の基地局装置に対するハンドオーバの準備が繰り返されることで、リソースが無駄に消費されるという問題があった。
そこで、本発明は、高速ハンドオーバを採用した場合でも、メッセージの送信頻度が増加することを抑えることができる移動端末装置、基地局装置、通信システムおよび通信制御方法を提供することを主な目的とする。
本発明の移動端末装置は、ソースセルの基地局装置からターゲットセルの基地局装置に接続先を切り換えるハンドオーバを行う移動端末装置であって、前記ソースセルの基地局装置および前記ターゲットセルの基地局装置と無線通信を行う通信部と、前記ターゲットセルの通信品質に関する測定値が第1のしきい値以上となると、ハンドオーバの準備を開始し、前記測定値が第2のしきい値以上となると、ハンドオーバを実行する制御部と、を備え、前記制御部は、ハンドオーバを実行してから所定の待機時間が経過するまで、前記ソースセルの基地局装置に対するハンドオーバを直ちに実行できる即時ハンドオーバ状態を維持するタイミング制御を行い、前記待機時間が経過すると、前記即時ハンドオーバ状態を終了し、ハンドオーバの準備を必要とする状態とする構成とする。
また、本発明の通信システムは、移動端末装置の接続先をソースセルの基地局装置からターゲットセルの基地局装置に切り換えるハンドオーバを行う通信システムであって、前記移動端末装置は、前記ソースセルの基地局装置および前記ターゲットセルの基地局装置と無線通信を行う通信部と、前記ターゲットセルの通信品質に関する測定値が第1のしきい値以上となると、ハンドオーバの準備を開始し、前記測定値が第2のしきい値以上となると、ハンドオーバを実行する制御部と、を備え、前記移動端末装置の前記制御部は、ハンドオーバを実行してから所定の待機時間が経過するまで、前記ソースセルの基地局装置に対するハンドオーバを直ちに実行できる即時ハンドオーバ状態を維持するタイミング制御を行い、前記待機時間が経過すると、前記即時ハンドオーバ状態を終了し、ハンドオーバの準備を必要とする状態とし、前記ターゲットセルの基地局装置は、前記移動端末装置と無線通信を行う第1の通信部と、前記ソースセルの基地局装置と通信を行う第2の通信部と、前記移動端末装置においてハンドオーバが実行される際に、前記ソースセルの基地局装置と自装置との間に基地局間インタフェースを確立して前記移動端末装置のハンドオーバを制御する制御部と、を備え、前記ターゲットセルの基地局装置の前記制御部は、前記移動端末装置においてハンドオーバが実行されてから所定の待機時間が経過するまで、前記基地局間インタフェースの解放を保留するタイミング制御を行い、前記待機時間が経過すると、前記基地局間インタフェースを解放する構成とする。
また、本発明の通信制御方法は、移動端末装置の接続先をソースセルの基地局装置からターゲットセルの基地局装置に切り換えるハンドオーバを行う通信制御方法であって、前記移動端末装置が、前記ターゲットセルの通信品質に関する測定値が第1のしきい値以上となると、ハンドオーバの準備を開始し、前記測定値が第2のしきい値以上となると、ハンドオーバを実行する高速ハンドオーバ制御を行い、ハンドオーバを実行してから所定の待機時間が経過するまで、前記ソースセルの基地局装置に対するハンドオーバを直ちに実行できる即時ハンドオーバ状態を維持するタイミング制御を行い、前記待機時間が経過すると、前記即時ハンドオーバ状態を終了し、ハンドオーバの準備を必要とする状態とし、前記ターゲットセルの基地局装置が、前記移動端末装置においてハンドオーバが実行される際に、前記ソースセルの基地局装置と自装置との間に基地局間インタフェースを確立して前記移動端末装置のハンドオーバを制御し、前記移動端末装置においてハンドオーバが実行されてから所定の待機時間が経過するまで、前記基地局間インタフェースの解放を保留するタイミング制御を行い、前記待機時間が経過すると、前記基地局間インタフェースを解放する構成とする。
本発明によれば、高速ハンドオーバを採用した場合でも、メッセージの送信頻度が増加することを抑えることができる。このため、移動端末装置と基地局装置との間の無線通信のリソースを有効利用することができ、また、基地局間通信のリソースを有効利用することができる。
第1実施形態に係る通信システムの全体構成図 高速ハンドオーバを採用した通信システムの状況を示す説明図 高速ハンドオーバを採用した通信システムの基本的な動作手順を示すシーケンス図 第1実施形態に係る通信システムの動作手順を示すシーケンス図 第1実施形態に係るユーザ端末1および基地局2の概略構成を示すブロック図 ユーザ端末1における高速ハンドオーバの基本的な動作手順を示すフロー図 第1実施形態に係るユーザ端末1の動作手順を示すフロー図 第1実施形態に係るターゲットセルの基地局2の動作手順を示すフロー図 第1実施形態の第1変形例に係るユーザ端末1の動作手順を示すフロー図 第1実施形態の第2変形例に係る通信システムの動作手順を示すシーケンス図 第2実施形態に係る通信システムの動作手順を示すシーケンス図 第2実施形態に係るユーザ端末1および基地局2の概略構成を示すブロック図 第2実施形態に係るユーザ端末1の動作手順を示すフロー図 第2実施形態に係るターゲットセルの基地局2の動作手順を示すフロー図 第3実施形態に係るユーザ端末1および基地局2の概略構成を示すブロック図 第3実施形態に係るユーザ端末1の動作手順を示すフロー図 第3実施形態の第1変形例に係るユーザ端末1の動作手順を示すフロー図 第3実施形態の第2変形例に係るユーザ端末1の動作手順を示すフロー図 第3実施形態の第3変形例に係るユーザ端末1の動作手順を示すフロー図 第3実施形態の第4変形例に係るユーザ端末1の動作手順を示すフロー図
前記課題を解決するためになされた第1の発明は、ソースセルの基地局装置からターゲットセルの基地局装置に接続先を切り換えるハンドオーバを行う移動端末装置であって、前記ソースセルの基地局装置および前記ターゲットセルの基地局装置と無線通信を行う通信部と、前記ターゲットセルの通信品質に関する測定値が第1のしきい値以上となると、ハンドオーバの準備を開始し、前記測定値が第2のしきい値以上となると、ハンドオーバを実行する制御部と、を備え、前記制御部は、ハンドオーバを実行してから所定の待機時間が経過するまで、前記ソースセルの基地局装置に対するハンドオーバを直ちに実行できる即時ハンドオーバ状態を維持するタイミング制御を行い、前記待機時間が経過すると、前記即時ハンドオーバ状態を終了し、ハンドオーバの準備を必要とする状態とする構成とする。
これによると、ハンドオーバを実行してから所定の待機時間が経過するまで、接続先がソースセルに戻る場合にハンドオーバの準備無しにハンドオーバを即時実行することができる。このため、移動端末装置からの測定報告のメッセージの送信頻度を低減することができる。これにより、移動端末装置と基地局装置との間の無線通信のリソースを有効利用することができる。
また、第2の発明は、前記制御部は、予め設定された前記待機時間に基づいて、前記タイミング制御を行う構成とする。
これによると、タイミング制御を容易に行うことができる。
また、第3の発明は、前記制御部は、自装置の移動速度、自装置の移動方向、前記ソースセルのセル半径の少なくともいずれかに基づいて設定された前記待機時間に基づいて、前記タイミング制御を行う構成とする。
これによると、タイミング制御を適切に行うことができる。
また、第4の発明は、ソースセルの基地局装置からターゲットセルの基地局装置に接続先を切り換えるハンドオーバを行う移動端末装置であって、前記ソースセルの基地局装置および前記ターゲットセルの基地局装置と無線通信を行う通信部と、前記ターゲットセルの通信品質に関する測定値が第1のしきい値以上となると、ハンドオーバの準備を開始し、前記測定値が第2のしきい値以上となると、ハンドオーバを実行する制御部と、を備え、前記制御部は、ハンドオーバを実行してから、前記ソースセルの通信品質に関する所定のイベントが発生するまで、前記ソースセルの基地局装置に対するハンドオーバを直ちに実行できる即時ハンドオーバ状態を維持するタイミング制御を行い、前記イベントが発生すると、前記即時ハンドオーバ状態を終了し、ハンドオーバの準備を必要とする状態にするとともに、基地局間インタフェースの解放を指示するメッセージを前記通信部から接続中の前記ターゲットセルの基地局装置に送信する構成とする。
これによると、ハンドオーバを実行してから所定のイベントが発生するまで、接続先がソースセルに戻る場合にハンドオーバの準備無しにハンドオーバを即時実行することができる。このため、移動端末装置からの測定報告のメッセージの送信頻度を低減することができる。これにより、移動端末装置と基地局装置との間の無線通信のリソースを有効利用することができる。
また、第5の発明は、前記制御部は、前記ソースセルの通信品質に関する測定値が第3のしきい値以下となる場合に、前記イベントが発生したものと判定する構成とする。
これによると、適切なタイミングで即時ハンドオーバ状態を解除することができる。
また、第6の発明は、前記制御部は、前記第1のしきい値より低い値に設定された前記第3のしきい値に基づいて、前記イベントが発生したか否かを判定する構成とする。
これによると、適切なタイミングで即時ハンドオーバ状態を解除することができる。
また、第7の発明は、前記制御部は、前記ソースセルの電波を受信できなくなった場合に、前記イベントが発生したものと判定する構成とする。
これによると、適切なタイミングで即時ハンドオーバ状態を解除することができる。
また、第8の発明は、前記制御部は、前記ターゲットセルが前記ソースセルより優先度が低い場合には、前記タイミング制御を行い、前記ターゲットセルが前記ソースセルより優先度が高い場合には、前記タイミング制御を行わない構成とする。
これによると、ターゲットセルがソースセルより優先度が低い場合には、接続先がソースセルに戻るハンドオーバが発生する確率が高いため、タイミング制御を行うことで、メッセージの送信頻度を低減することができる。
また、第9の発明は、ソースセルの基地局装置からターゲットセルの基地局装置に接続先を切り換えるハンドオーバを行う移動端末装置であって、前記ソースセルの基地局装置および前記ターゲットセルの基地局装置と無線通信を行う通信部と、前記ターゲットセルの通信品質に関する測定値が第1のしきい値以上となると、ハンドオーバの準備を開始し、前記測定値が第2のしきい値以上となると、ハンドオーバを実行する制御部と、を備え、前記制御部は、前記ソースセルの通信品質に関する測定値が、前記第2のしきい値以上であるか否かを判定する事前判定を行い、前記ソースセルの測定値が前記第2のしきい値以上である場合には、前記ターゲットセルの測定値が前記第1のしきい値以上となる場合でも、前記ターゲットセルの基地局装置に対するハンドオーバの準備を開始しない構成とする。
これによると、ターゲットセルの通信品質が所定以上であっても、ソースセルの通信品質が良好である場合には、ターゲットセルへのハンドオーバの準備が開始されない。このため、メッセージの送信頻度を低減することができる。これにより、移動端末装置と基地局装置との間の無線通信のリソースを有効利用することができる。
また、第10の発明は、前記制御部は、前記ソースセルが前記ターゲットセルより優先度が高い場合には、前記事前判定を行い、前記ソースセルが前記ターゲットセルより優先度が低い場合には、前記事前判定を行わない構成とする。
これによると、セルの優先度に応じて基地局間インタフェースのリソースを有効活用することができる。
また、第11の発明は、前記制御部は、前記ソースセルが高周波数帯の無線通信方式でない場合には、前記事前判定を行い、前記ソースセルが高周波数帯の無線通信方式である場合には、前記事前判定を行わない構成とする。
これによると、遮蔽による通信の切断が起きやすい高周波数帯の環境でも、円滑にハンドオーバを実行することができる。
また、第12の発明は、前記制御部は、自装置の移動速度が所定速度未満である場合には、前記事前判定を行い、前記自装置の移動速度が前記所定速度以上である場合には、前記事前判定を行わない構成とする。
これによると、移動端末装置が高速で移動している場合、ハンドオーバが間に合わなくなることを避けることができ、ターゲットセルへのハンドオーバを円滑に行うことができる。
また、第13の発明は、前記制御部は、前記ソースセルの測定値が前記第2のしきい値以上となる場合でも、前記ターゲットセルの測定値が前記第2のしきい値以上となる場合には、ハンドオーバの準備を開始できる状態とする構成とする。
これによると、通信状況に応じた迅速なハンドオーバを行うことができる。
また、第14の発明は、ハンドオーバにより移動端末装置の接続先が他の基地局装置と自装置との間で切り換えられる基地局装置であって、前記移動端末装置と無線通信を行う第1の通信部と、前記他の基地局装置と通信を行う第2の通信部と、自装置をターゲットセルとして前記移動端末装置においてハンドオーバが実行される際に、ソースセルとなる前記他の基地局装置と自装置との間に基地局間インタフェースを確立して前記移動端末装置のハンドオーバを制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記移動端末装置においてハンドオーバが実行されてから、前記ソースセルの通信品質に関する所定のイベントが発生するまで、前記基地局間インタフェースの解放を保留するタイミング制御を行い、前記移動端末装置において前記イベントが発生するのに応じて送信される前記基地局間インタフェースの解放を指示するメッセージを前記第1の通信部で受信すると、前記基地局間インタフェースを解放する構成とする。
これによると、移動端末装置のハンドオーバが実行されてから所定のイベントが発生するまで、基地局間インタフェースが維持される。このため、ハンドオーバ実行後イベント発生前に再度、元のセルへのハンドオーバが発生しても、基地局間インタフェースを確立するためのメッセージが不要となるので、基地局間インタフェースを介したメッセージの送信頻度を低減することができる。これにより、基地局間通信のリソースを有効利用することができる。
また、第15の発明は、前記制御部は、前記移動端末装置のハンドオーバが実行された直後に、前記ソースセルの基地局装置が保持する当該移動端末装置の無線制御に関する処理の停止を指示するメッセージを、前記第2の通信部から前記ソースセルの基地局装置に送信する構成とする。
これによると、ハンドオーバが実行された直後に、移動端末装置の無線制御に関する処理の停止をソースセル(ハンドオーバ元のセル)の基地局装置に指示するので、ソースセルの基地局装置が、ハンドオーバ後も移動端末装置に余計なメッセージを送信し続けることを避けることができる。
また、第16の発明は、移動端末装置の接続先をソースセルの基地局装置からターゲットセルの基地局装置に切り換えるハンドオーバを行う通信システムであって、前記移動端末装置は、前記ソースセルの基地局装置および前記ターゲットセルの基地局装置と無線通信を行う通信部と、前記ターゲットセルの通信品質に関する測定値が第1のしきい値以上となると、ハンドオーバの準備を開始し、前記測定値が第2のしきい値以上となると、ハンドオーバを実行する制御部と、を備え、前記移動端末装置の前記制御部は、ハンドオーバを実行してから所定の待機時間が経過するまで、前記ソースセルの基地局装置に対するハンドオーバを直ちに実行できる即時ハンドオーバ状態を維持するタイミング制御を行い、前記待機時間が経過すると、前記即時ハンドオーバ状態を終了し、ハンドオーバの準備を必要とする状態とし、前記ターゲットセルの基地局装置は、前記移動端末装置と無線通信を行う第1の通信部と、前記ソースセルの基地局装置と通信を行う第2の通信部と、前記移動端末装置においてハンドオーバが実行される際に、前記ソースセルの基地局装置と自装置との間に基地局間インタフェースを確立して前記移動端末装置のハンドオーバを制御する制御部と、を備え、前記ターゲットセルの基地局装置の前記制御部は、前記移動端末装置においてハンドオーバが実行されてから所定の待機時間が経過するまで、前記基地局間インタフェースの解放を保留するタイミング制御を行い、前記待機時間が経過すると、前記基地局間インタフェースを解放する構成とする。
これによると、第1の発明と同様に、高速ハンドオーバを採用した場合でも、メッセージの送信頻度が増加することを抑えることができる。
また、第17の発明は、移動端末装置の接続先をソースセルの基地局装置からターゲットセルの基地局装置に切り換えるハンドオーバを行う通信システムであって、前記移動端末装置は、前記ソースセルの基地局装置および前記ターゲットセルの基地局装置と無線通信を行う通信部と、前記ターゲットセルの通信品質に関する測定値が第1のしきい値以上となると、ハンドオーバの準備を開始し、前記測定値が第2のしきい値以上となると、ハンドオーバを実行する制御部と、を備え、前記移動端末装置の前記制御部は、ハンドオーバを実行してから、前記ソースセルの通信品質に関する所定のイベントが発生するまで、前記ソースセルの基地局装置に対するハンドオーバを直ちに実行できる即時ハンドオーバ状態を維持するタイミング制御を行い、前記イベントが発生すると、前記即時ハンドオーバ状態を終了し、ハンドオーバの準備を必要とする状態にするとともに、基地局間インタフェースの解放を指示するメッセージを前記通信部から前記ターゲットセルの基地局装置に送信し、前記ターゲットセルの基地局装置は、前記移動端末装置と無線通信を行う第1の通信部と、前記ソースセルの基地局装置と通信を行う第2の通信部と、前記移動端末装置においてハンドオーバが実行される際に、前記ソースセルの基地局装置と自装置との間に前記基地局間インタフェースを確立して前記移動端末装置のハンドオーバを制御する制御部と、を備え、前記ターゲットセルの基地局装置の前記制御部は、前記移動端末装置においてハンドオーバが実行されてから前記イベントが発生するまで、前記基地局間インタフェースの解放を保留するタイミング制御を行い、前記移動端末装置から前記基地局間インタフェースの解放を指示するメッセージを前記第1の通信部で受信すると、前記基地局間インタフェースを解放する構成とする。
これによると、第4,第14の発明と同様に、高速ハンドオーバを採用した場合でも、メッセージの送信頻度が増加することを抑えることができる。
また、第18の発明は、移動端末装置の接続先をソースセルの基地局装置からターゲットセルの基地局装置に切り換えるハンドオーバを行う通信システムであって、前記移動端末装置は、前記ソースセルの基地局装置および前記ターゲットセルの基地局装置と無線通信を行う通信部と、前記ターゲットセルの通信品質に関する測定値が第1のしきい値以上となると、ハンドオーバの準備を開始し、前記測定値が第2のしきい値以上となると、ハンドオーバを実行する制御部と、を備え、前記制御部は、前記ソースセルの通信品質に関する測定値が、前記第2のしきい値以上であるか否かを判定する事前判定を行い、前記ソースセルの測定値が前記第2のしきい値以上である場合には、前記ターゲットセルの測定値が前記第1のしきい値以上となる場合でも、前記ターゲットセルの基地局装置に対するハンドオーバの準備を開始しない構成とする。
これによると、第6の発明と同様に、高速ハンドオーバを採用した場合でも、メッセージの送信頻度が増加することを抑えることができる。
また、第19の発明は、移動端末装置の接続先をソースセルの基地局装置からターゲットセルの基地局装置に切り換えるハンドオーバを行う通信制御方法であって、前記移動端末装置が、前記ターゲットセルの通信品質に関する測定値が第1のしきい値以上となると、ハンドオーバの準備を開始し、前記測定値が第2のしきい値以上となると、ハンドオーバを実行する高速ハンドオーバ制御を行い、ハンドオーバを実行してから所定の待機時間が経過するまで、前記ソースセルの基地局装置に対するハンドオーバを直ちに実行できる即時ハンドオーバ状態を維持するタイミング制御を行い、前記待機時間が経過すると、前記即時ハンドオーバ状態を終了し、ハンドオーバの準備を必要とする状態とし、前記ターゲットセルの基地局装置が、前記移動端末装置においてハンドオーバが実行される際に、前記ソースセルの基地局装置と自装置との間に基地局間インタフェースを確立して前記移動端末装置のハンドオーバを制御し、前記移動端末装置においてハンドオーバが実行されてから所定の待機時間が経過するまで、前記基地局間インタフェースの解放を保留するタイミング制御を行い、前記待機時間が経過すると、前記基地局間インタフェースを解放する構成とする。
これによると、第1の発明と同様に、高速ハンドオーバを採用した場合でも、メッセージの送信頻度が増加することを抑えることができる。
また、第20の発明は、移動端末装置の接続先をソースセルの基地局装置からターゲットセルの基地局装置に切り換えるハンドオーバを行う通信制御方法であって、前記移動端末装置が、前記ターゲットセルの通信品質に関する測定値が第1のしきい値以上となると、ハンドオーバの準備を開始し、前記測定値が第2のしきい値以上となると、ハンドオーバを実行する高速ハンドオーバ制御を行い、ハンドオーバを実行してから、前記ソースセルの通信品質に関する所定のイベントが発生するまで、前記ソースセルの基地局装置に対するハンドオーバを直ちに実行できる即時ハンドオーバ状態を維持するタイミング制御を行い、前記イベントが発生すると、前記即時ハンドオーバ状態を終了し、ハンドオーバの準備を必要とする状態にするとともに、基地局間インタフェースの解放を指示するメッセージを前記ターゲットセルの基地局装置に送信し、前記ターゲットセルの基地局装置が、前記移動端末装置においてハンドオーバが実行される際に、前記ソースセルの基地局装置と自装置との間に前記基地局間インタフェースを確立して前記移動端末装置のハンドオーバを制御し、前記移動端末装置においてハンドオーバが実行されてから前記イベントが発生するまで、前記基地局間インタフェースの解放を保留するタイミング制御を行い、前記移動端末装置から前記基地局間インタフェースの解放を指示するメッセージを受信すると、前記基地局間インタフェースを解放する構成とする。
これによると、第4,第14の発明と同様に、高速ハンドオーバを採用した場合でも、メッセージの送信頻度が増加することを抑えることができる。
また、第21の発明は、移動端末装置の接続先をソースセルの基地局装置からターゲットセルの基地局装置に切り換えるハンドオーバを行う通信制御方法であって、前記移動端末装置が、前記ターゲットセルの通信品質に関する測定値が第1のしきい値以上となると、ハンドオーバの準備を開始し、前記測定値が第2のしきい値以上となると、ハンドオーバを実行する高速ハンドオーバ制御を行い、前記高速ハンドオーバ制御の際に、前記ソースセルの通信品質に関する測定値が、前記第2のしきい値以上であるか否かを判定する事前判定を行い、前記ソースセルの測定値が前記第2のしきい値以上である場合には、前記ターゲットセルの測定値が前記第1のしきい値以上となる場合でも、前記ターゲットセルの基地局装置に対するハンドオーバの準備を開始しない構成とする。
これによると、第6の発明と同様に、高速ハンドオーバを採用した場合でも、メッセージの送信頻度が増加することを抑えることができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る通信システムの全体構成図である。
この通信システムは、ユーザ端末1(移動端末装置)と、ハンドオーバ元のソースセルの基地局2(基地局装置)と、ハンドオーバ先のターゲットセルの基地局2(基地局装置)と、を備えている。
基地局2は、ユーザ端末1との間で、5Gの無線通信方式、いわゆるNR(New Radio)となる高SHF帯またはEHF帯(ミリ波帯)を利用した無線通信を行う。
ソースセルの基地局2とターゲットセルの基地局2との間には、ハンドオーバを円滑に実行するために、制御情報のメッセージをやり取りするXnインタフェースが確立され、このXnインタフェースにより、例えば、送信済みのパケットのシーケンス番号などの制御情報を、ソースセルの基地局2からターゲットセルの基地局2に通知する。
なお、Xnインタフェースは、5Gにおいて、ソースセルの基地局2とターゲットセルの基地局2との間の論理的な伝送路となる基地局間インタフェースであり、本実施形態では、主に基地局2を5GのNRとして説明するため、基地局間インタフェースをXnインタフェースと呼称するが、基地局2をLTE(Long Term Evolution)としてもよく、この場合、基地局間インタフェースはX2インタフェースと呼称される。
次に、高速ハンドオーバについて説明する。図2は、高速ハンドオーバを採用した通信システムの状況を示す説明図である。
本実施形態では、高速ハンドオーバ(Conditional HO)が行われる。この高速ハンドオーバでは、ユーザ端末1において、周辺セルの受信電力が第1のしきい値ThLOW以上になると、周辺セルへのハンドオーバの準備を開始して、測定報告(Measurement Report)のメッセージを接続中のセル(ソースセル)の基地局2に送信する。接続中のセルの基地局2は、ハンドオーバが即座に行えるように、ハンドオーバ先(ターゲットセル)の基地局2との間で、Xnインタフェースによるハンドオーバ要求(handover request)などのメッセージを交換する。これにより、基地局間でXnインタフェースが確立され、ハンドオーバの準備が完了したことになる。そして、ユーザ端末1において、ハンドオーバの準備が完了済みのセルの受信電力が第2のしきい値ThHIGH以上になると、ハンドオーバが実行される。
図2に示す例では、図2(A)に示すように、基地局2(GNodeB1)によるソースセル(ハンドオーバ元のセル)において、受信電力Pが第2のしきい値ThHIGH以上となるエリアに、ユーザ端末1が位置して、ユーザ端末1が基地局2(GNodeB1)と通信を行う。次に、図2(B)に示すように、ユーザ端末1が移動して、基地局2(GNodeB2)によるターゲットセル(ハンドオーバ先のセル)において、受信電力Pが第2のしきい値ThHIGH以上となるエリアに、ユーザ端末1が位置すると、ハンドオーバが行われて、ユーザ端末1が基地局2(GNodeB2)と通信を行う。
このとき、ハンドオーバが実行された直後に、ハンドオーバ元のソースセルにおいて、受信電力が、第1のしきい値ThLOW以上となり、かつ、第2のしきい値ThHIGH未満となるエリアに、ユーザ端末1が位置すると、ユーザ端末1では、接続先をソースセルに戻すハンドオーバ、すなわち、元のソースセルをターゲットセルとしたハンドオーバの準備が開始され、ユーザ端末1から測定報告(Measurement Report)のメッセージが送信され、また、Xnインタフェースにより基地局2間でハンドオーバ要求(handover request)などのメッセージの交換が行われる。このため、無線通信や基地局間通信のリソースが無駄に消費される。
そこで、本実施形態では、ユーザ端末1において、基地局2(GNodeB1)から基地局2(GNodeB2)へのハンドオーバを実行してから所定の待機時間が経過するまで、ハンドオーバの準備が完了した状態(即時ハンドオーバ状態)を保つようにする。ユーザ端末1は、この即時ハンドオーバ状態を維持するタイミング制御を行い、ハンドオーバが実行された直後に、ユーザ端末1の接続先をソースセルの基地局2(GNodeB1)に戻すためのハンドオーバの準備が不必要に開始されないようにする。すなわち、基地局2(GNodeB1)の受信電力が第1のしきい値ThLOW以上となる状態でも、測定報告(Measurement Report)のメッセージが基地局2(GNodeB2)に送信されないようにする。
また、本実施形態では、ターゲットセルの基地局2(GNodeB2)において、ハンドオーバを実行してから所定の待機時間が経過するまで、Xnインタフェースの解放を保留するタイミング制御を行い、ソースセルの基地局2(GNodeB1)との間でハンドオーバの準備のための余計なメッセージが送信されないようにする。
次に、高速ハンドオーバを採用した通信システムの基本的な動作手順について説明する。図3は、高速ハンドオーバを採用した通信システムの基本的な動作手順を示すシーケンス図である。
ユーザ端末1では、周辺セルの通信品質を測定して、第1のしきい値ThLOWを用いて、ハンドオーバの準備を開始するタイミングか否かを判定する第1のイベント判定を行い、周辺セル(ターゲットセル)の受信電力が第1のしきい値ThLOW以上であると、ハンドオーバの準備を開始して、測定報告(Measurement Report)のメッセージを接続中のソースセルの基地局2に送信する。
ソースセルの基地局2では、ユーザ端末1から測定報告(Measurement Report)のメッセージを受信すると、測定報告に基づくハンドオーバの決定(HO decision based on early report)を行う。そして、ハンドオーバ要求(Early HO Request)のメッセージをターゲットセルの基地局2に送信する。そして、ターゲットセルの基地局2との間のXnインタフェースを確立する。
ターゲットセルの基地局2では、ソースセルの基地局2からハンドオーバ要求(Early HO Request)のメッセージを受信すると、ハンドオーバの受付(Accept HO)、およびRRC(Radio Resource Control)の設定(build RRC config)を行う。そして、RRC設定(RRC config)の情報を含むハンドオーバ応答(HO Ack)のメッセージをソースセルの基地局2に送信する。
ソースセルの基地局2では、ターゲットセルの基地局2からハンドオーバ応答(HO Ack)のメッセージを受信すると、ハンドオーバ指示(Conditional HO command)のメッセージをユーザ端末1に送信する。
ユーザ端末1では、ソースセルの基地局2からハンドオーバ指示(Conditional HO command)のメッセージを受信すると、第2しきい値ThHIGHを用いて、ハンドオーバを実行するタイミングか否かを判定する第2のイベント判定を行い、ターゲットセルの受信電力が第2のしきい値ThHIGH以上であると、ハンドオーバを実行し、同期およびランダムアクセス(Synchronization and random access)のメッセージをターゲットセルの基地局2に送信する。また、ハンドオーバ確認(HO confirm)のメッセージをターゲットセルの基地局2に送信する。
ターゲットセルの基地局2では、ユーザ端末1からハンドオーバ確認(HO confirm)のメッセージを受信すると、端末コンテキスト解放(UE Context Release)の指示を兼ねるハンドオーバ完了(HO completed)のメッセージをソースセルの基地局2に送信して、Xnインタフェースを解放する。
このようにして、ハンドオーバが実行された直後に、Xnインタフェースが解放されると、続いて、ユーザ端末1の接続先をターゲットセル(ハンドオーバが実行された後はソースセル)の基地局から、ソースセル(ハンドオーバが実行された後はターゲットセル)の基地局に戻すハンドオーバの準備が開始されてしまい、ユーザ端末1、ソースセルの基地局2、およびターゲットセルの基地局2の間で、ハンドオーバの準備に係るメッセージの送受信が行われ、無駄なメッセージの送受信により、無線通信や基地局間通信のリソースが無駄に消費される。
具体的には、ユーザ端末1では、ソースセルに関する測定報告(Measurement Report)のメッセージをターゲットセルの基地局2に送信し、これに応じて、ターゲットセルの基地局2では、ハンドオーバ要求(Early HO Request)のメッセージをソースセルの基地局2に送信し、これに応じて、ソースセルの基地局2では、RRC設定(RRC config)の情報を含むハンドオーバ応答(HO Ack)のメッセージをソースセルの基地局2に送信し、これに応じて、ターゲットセルの基地局2では、ハンドオーバ指示(Conditional HO command)のメッセージをユーザ端末1に送信することになり、これらのメッセージの送受信により、無線通信や基地局間通信のリソースが無駄に消費される。
そこで、本実施形態では、ユーザ端末1に、即時にハンドオーバを実行できる状態(即時ハンドオーバ状態)を維持するタイミングを制御するタイマ19(図5参照)を設け、また、基地局2に、Xnインタフェースを解放するタイミングを制御するタイマ26(図5参照)を設け、ハンドオーバが実行されると、ユーザ端末1および基地局2の各々でタイマ19,26を開始する。
また、ユーザ端末1は、Xnインタフェースが維持されていて、測定報告(Measurement Report)のメッセージをユーザ端末1が送信しなくても、直ちにハンドオーバ可能な(即時ハンドオーバ状態にある)セルのリストであるハンドオーバ先候補リストを記憶部に記憶し、ユーザ端末1において、タイマ19が満了すると、ハンドオーバ先候補リストからソースセル(ハンドオーバ前のセル)を削除し、基地局2において、タイマ26が満了すると、ソースセル(ハンドオーバ前のセル)とのXnインタフェースを解放する。
これにより、ユーザ端末1では、タイマ19が満了するまでは、ハンドオーバ先候補リストにソースセルが残ったままとなり、第1のイベント判定の対象からソースセルが除外されるため、ソースセル(ハンドオーバが実行された後はターゲットセル)の受信電力が第1のしきい値ThLOW以上である場合でも、接続先をソースセルに戻すハンドオーバの準備が開始されず、ユーザ端末1から測定報告(Measurement Report)のメッセージが送信されない。また、基地局2では、ハンドオーバが実行されても、タイマ26が満了するまでは、ソースセル(ハンドオーバが実行された後はターゲットセル)とのXnインタフェースを解放せず、測定報告(Measurement Report)のメッセージ等のハンドオーバの準備なしで、直ちにハンドオーバ可能な状態を保つ。
次に、第1実施形態に係る通信システムの動作手順について説明する。図4は、通信システムの動作手順を示すシーケンス図である。
ユーザ端末1からハンドオーバ確認(HO confirm)のメッセージをターゲットセルの基地局2に送信するまでは、高速ハンドオーバによる基本的な動作(図3参照)と同様である。
ユーザ端末1では、ハンドオーバ確認(HO confirm)のメッセージをターゲットセルの基地局2に送信すると、タイマ19(図5参照)で計時を開始し、ハンドオーバ元のソースセルをハンドオーバ先候補に残したままとする過渡状態とする。そして、タイマ19が満了すると、ソースセルをハンドオーバ先候補から除外する。
ターゲットセルの基地局2では、ユーザ端末1からハンドオーバ確認(HO confirm)のメッセージを受信すると、タイマ26(図5参照)で計時を開始し、タイマ26が満了すると、端末コンテキスト解放(UE Context Release)の指示を兼ねるハンドオーバ完了(HO completed)のメッセージをソースセルの基地局2に送信して、Xnインタフェースを解放する。
次に、第1実施形態に係るユーザ端末1および基地局2の概略構成について説明する。図5は、ユーザ端末1および基地局2の概略構成を示すブロック図である。
ユーザ端末1は、無線通信部11と、制御部12と、記憶部13と、を備えている。
無線通信部11は、基地局2と無線通信を行う。
記憶部13は、制御部12を構成するプロセッサで実行されるプログラムを記憶する。また、記憶部13は、測定した周辺セルの通信品質や、基地局2のIDや、制御部12で用いられるしきい値や、ハンドオーバ先候補リストなどを記憶する。なお、ハンドオーバ先候補リストは、Xnインタフェースで接続中の基地局2のセルIDを管理するものである。このハンドオーバ先候補リストは、ソースセルの基地局2から送信される高速ハンドオーバ命令(Conditional HO command)のメッセージに含まれるセルID(ハンドオーバの準備が完了したセルのID)を登録する。また、ハンドオーバ元のセルのIDを登録する。
制御部12は、通信品質測定部15と、ハンドオーバ制御部16と、第1のイベント判定部17と、第2のイベント判定部18と、タイマ19と、を備えている。この制御部12は、プロセッサで構成され、制御部12の各部は、記憶部13に記憶されたプログラムをプロセッサで実行することで実現される。
通信品質測定部15は、周辺セルの通信品質(受信電力)を測定する。
ハンドオーバ制御部16は、第1のイベント判定部17および第2のイベント判定部18の判定結果に基づいて、高速ハンドオーバ(Conditional HO)に係る制御を行う。特に本実施形態では、高速ハンドオーバ(Conditional HO)の基本的な制御に加えて、タイマ19の計時結果に基づいたハンドオーバ制御を行う。
第1のイベント判定部17は、ターゲットセルの受信電力を第1のしきい値ThLOWと比較して、ハンドオーバの準備を開始するタイミングか否かを判定する第1のイベント判定を行い、受信電力が第1のしきい値ThLOW以上であると、ハンドオーバ制御部16がハンドオーバの準備を開始する。この第1のイベント判定は、ハンドオーバ先候補リストに記載されていないセルを対象に行われる。
第2のイベント判定部18は、ターゲットセルの受信電力を第2のしきい値ThHIGHと比較して、ハンドオーバを実行するタイミングか否かを判定する第2のイベント判定を行い、受信電力が第2のしきい値ThHIGH以上であると、ハンドオーバ制御部16がハンドオーバを実行する。この第2のイベント判定は、ハンドオーバ先候補リストに記載されたセルを対象に行われる。
タイマ19は、ハンドオーバを直ちに実行できる状態(即時ハンドオーバ状態)を維持するタイミングを制御するものであり、即時ハンドオーバ状態を終了するまでの残り時間(待機時間)、具体的には、ハンドオーバ元のソースセルをハンドオーバ先候補から除外するまでの残り時間を計時する。本実施形態では、ハンドオーバが実行されると、タイマ19が開始され、タイマ19が満了するまで、即時ハンドオーバ状態が維持され、タイマ19が満了すると、即時ハンドオーバ状態が解除され、ハンドオーバの準備を必要とする状態となる。
タイマ19の満了時間は、予め設定された固定値とすればよい。この場合、セル半径を基準にした所定距離、例えばセル半径の1/10の距離だけ、セルの中心から遠ざかる方向にユーザ端末1が移動するのに要する時間を、タイマの満了時間に設定するとよい。
具体的には、ユーザ端末1を所持したユーザが徒歩で移動している場合を想定して、例えば、ユーザ端末1の移動速度を、人物の一般的な歩行速度である80m/minとし、セル半径を一般的な1.5kmとすると、セル半径の1/10の距離である150mだけユーザ端末1が移動するのに要する時間は約2分間となることから、タイマの満了時間を2分間に設定する。
また、タイマ19の満了時間を、ユーザ端末1の移動速度、移動方向、セル半径などに基づいて設定して、状況に応じてタイマの満了時間が変化するようにしてもよい。
この場合、ユーザ端末1では、GPSなどの測位システムを利用して自装置の位置情報を取得して、その位置情報の推移状況に基づいて、自装置の移動速度および移動方向を取得するとともに、基地局2からセル半径などに関するセル情報を取得すればよい。また、基地局2は、ユーザ端末1の移動速度および移動方向をユーザ端末1から取得するとともに、自装置に記憶されたセル半径などに関するセル情報を取得すればよい。
なお、ユーザ端末1がソースセルの通信エリア外に移動した場合に、タイマの計時を中止して強制的に満了させるようにしてもよく、また、タイマの計時を継続するようにしてもよい。タイマの計時を中止するようにすると、Xnインタフェースのリソースを低減することができる。一方、タイマの計時を継続するようにすると、ユーザ端末1がソースセルの通信エリア内に戻っても、測定報告(Measurement Report)のメッセージを送信しないため、無線ネットワークの負荷を軽減することができる。
基地局2は、無線通信部21(第1の通信部)と、有線通信部22(第2の通信部)と、制御部23と、記憶部24と、を備えている。
無線通信部21は、ユーザ端末1と無線通信を行う。
有線通信部22は、他の基地局2と有線通信を行う。なお、有線通信部22は無線通信部に置き換えることも可能である。
記憶部24は、制御部23を構成するプロセッサで実行されるプログラムを記憶する。
制御部23は、ハンドオーバ制御部25と、タイマ26と、を備えている。この制御部23は、プロセッサで構成され、制御部23の各部は、記憶部24に記憶されたプログラムをプロセッサで実行することで実現される。
ハンドオーバ制御部25は、高速ハンドオーバ(Conditional HO)に係る制御を行う。特に本実施形態では、高速ハンドオーバ(Conditional HO)の基本的な制御に加えて、タイマ19の計時結果に基づいたハンドオーバ制御を行う。
タイマ26は、Xnインタフェースを解放するタイミングを制御するものであり、Xnインタフェース解放までの残り時間(待機時間)を計時する。本実施形態では、ハンドオーバが実行されると、タイマ26が開始され、タイマ26が満了するまで、Xnインタフェースの解放が保留され、タイマ26が満了すると、Xnインタフェースを解放する。
なお、タイマ26の満了時間は、ユーザ端末1のタイマ19と同様である。基地局2のタイマ26とユーザ端末1のタイマ19とは連動し、ユーザ端末1においてハンドオーバの準備を開始するタイミングと、基地局2においてXnインタフェースを解放するタイミングと、を整合させることができる。
次に、ユーザ端末1における高速ハンドオーバの基本的な動作手順について説明する。図6は、ユーザ端末1における高速ハンドオーバの基本的な動作手順を示すフロー図である。
ユーザ端末1では、まず、ハンドオーバ制御部16において、記憶部13のハンドオーバ先候補リストをクリアする(ST101)。このとき、全てのセルをハンドオーバ先候補リストから削除する。
次に、通信品質測定部15において、周辺セルの通信品質を測定する(ST102)。そして、第1のイベント判定部17において、ハンドオーバ先候補リストに記載されていない周辺セル(ターゲットセル)を対象にして、受信電力Pが第1のしきい値ThLOW以上か否かを判定する第1のイベント判定を行う(ST103)。
ここで、受信電力Pが第1のしきい値ThLOW以上である場合には(ST103でYes)、ハンドオーバ制御部16において、測定報告(Measurement Report)のメッセージを無線通信部11からソースセルの基地局2に送信して(ST104)、ST105に進む。一方、受信電力Pが第1のしきい値ThLOW未満である場合には(ST103でNo)、測定報告(Measurement Report)のメッセージを送信する処理(ST104)は行わずに、ST105に進む。
次に、ソースセルの基地局2から送信される高速ハンドオーバ命令(Conditional HO command)のメッセージを無線通信部11で受信したか否かを判定する(ST105)。
ここで、高速ハンドオーバ命令のメッセージを受信した場合には(ST105でYes)、そのメッセージで通知されたターゲットセルをハンドオーバ先候補リストに追加して(ST106)、ST107に進む。一方、高速ハンドオーバ命令のメッセージを受信しない場合には(ST107でNo)、ハンドオーバ先候補リストに追加する処理(ST106)は行わずに、ST107に進む。
次に、第2のイベント判定部18において、ハンドオーバ先候補リストに記載されている周辺セル(ターゲットセル)を対象にして、受信電力Pが第2のしきい値ThHIGH以上か否かを判定する第2のイベント判定を行う(ST107)。
ここで、受信電力Pが第2のしきい値ThHIGH以上である場合には(ST107でYes)、ハンドオーバ確認(HO confirm)のメッセージを無線通信部11からターゲットセルの基地局2に送信してハンドオーバを実行する(ST108)。一方、受信電力Pが第2のしきい値ThHIGH未満である場合には(ST107でNo)、ST102に戻る。
次に、第1実施形態に係るユーザ端末1の動作手順について説明する。図7は、ユーザ端末1の動作手順を示すフロー図である。
ユーザ端末1では、ハンドオーバが実行されると、まず、タイマ19を開始する(ST111)。次に、記憶部13のハンドオーバ先候補リストを更新する(ST112)。このとき、ソースセル(ハンドオーバ元のセル)をハンドオーバ先候補リストに残し、それ以外のセルをハンドオーバ先候補リストから削除する。そして、タイマ19が満了したか否かを判定する(ST113)。
ここで、タイマ19が満了していない場合には(ST113でNo)、ソースセルをハンドオーバ先候補から削除する処理(ST114)を行わずに、ST102に進む。以降のST102からST108は、高速ハンドオーバ(Conditional HO)の基本的な動作(図6参照)と同様である。
このとき、ハンドオーバ元のソースセルは、ハンドオーバ先候補リストに残されたままであるため、第1のイベント判定(ST103)の対象から除外されるため、ソースセル(ハンドオーバが実行された後はターゲットセル)の受信電力Pが第1のしきい値ThLOW以上となる場合でも、測定報告(Measurement Report)のメッセージは送信されない。
一方、タイマ19が満了した場合には(ST113でYes)、ソースセルをハンドオーバ先候補から削除した上で(ST114)、ST102に進む。
このとき、ハンドオーバ元のソースセルは、ハンドオーバ先候補リストに残されていないため、第1のイベント判定(ST103)の対象となるため、ソースセル(ハンドオーバが実行された後はターゲットセル)の受信電力Pが第1のしきい値ThLOW以上となる場合には、測定報告(Measurement Report)のメッセージが送信される。
次に、第1実施形態に係るターゲットセルの基地局2の動作手順について説明する。図8は、ターゲットセルの基地局2の動作手順を示すフロー図である。
ターゲットセルの基地局2では、無線通信部21において、ユーザ端末1からハンドオーバ確認(HO confirm)のメッセージを受信してハンドオーバが実行されると(ST201でYes)、タイマ26が計時を開始する(ST202)。
そして、タイマ26が満了すると(ST202でYes)、端末コンテキスト解放(UE Context Release)の指示を兼ねるハンドオーバ完了(HO Complete)のメッセージを、有線通信部22からソースセルの基地局2に送信して(ST204)、Xnインタフェースを解放する(ST205)。
(第1実施形態の第1変形例)
次に、第1実施形態の第1変形例について説明する。なお、ここで特に言及しない点は前記の実施形態と同様である。図9は、第1実施形態の第1変形例に係るユーザ端末1の動作手順を示すフロー図である。
本変形例では、無線通信方式(RAT)に応じてセルに優先度を設定して、優先度の高いセルをハンドオーバ先に選定するようにする。そして、ユーザ端末1において、ハンドオーバが実行されて、ハンドオーバ確認(HO confirm)のメッセージをターゲットセルの基地局2に送信した際に、ソースセルおよびターゲットセルの各優先度を比較して、タイマ19を用いたタイミング制御を行うか否かを判定する。
すなわち、ターゲットセルがソースセルより優先度が低い場合には、ユーザ端末1の接続先がソースセルに戻るハンドオーバが発生する確率が高いため、タイマ19を動作させて、タイマ19を用いたタイミング制御を行う。一方、ターゲットセルがソースセルより優先度が高い場合には、接続先がソースセルに戻るハンドオーバが発生する確率が低いため、タイマ19を動作させず、高速ハンドオーバの基本的な制御を行う。
具体的には、図9に示すように、まず、ターゲットセルがソースセルより優先度が高いか否かを判定する(ST121)。ここで、ターゲットセルがソースセルより優先度が高い場合には(ST121でYes)、タイマ19を用いない制御(ST122)に進む。一方、ターゲットセルがソースセルより優先度が低い場合には(ST121でNo)、タイマ19を用いた制御(ST123)に進む。
タイマ19を用いない制御(ST122)は、高速ハンドオーバ(Conditional HO)の基本的な動作(図6参照)と同様である。タイマ19を用いた制御(ST123)は、第1実施形態(図7参照)と同様である。
なお、ユーザ端末1がタイマ19を用いない制御を行う場合には、ターゲットセルの基地局2もタイマ19を用いない制御を行う。このとき、第1実施形態(図8)において実施されたタイマ26の開始(ST202)およびタイマ26の満了の判定(ST203)は行われない。すなわち、ユーザ端末1からハンドオーバ確認(HO confirm)のメッセージを受信すると(ST201でYes)、端末コンテキスト解放(UE Context Release)の指示を兼ねるハンドオーバ完了(HO Complete)のメッセージをソースセルの基地局2に送信して(ST204)、Xnインタフェースを解放する(ST205)。
このように本実施形態では、ターゲットセルへのハンドオーバが実行されて、ユーザ端末1が現在接続中であるターゲットセルがソースセルより優先度が低い場合には、ユーザ端末1の接続先がソースセルに戻るハンドオーバが発生する確率が高いため、タイミング制御を行うことで、メッセージの送信頻度を低減することができる。
なお、セルのRAT(無線通信方式)の種類(3G,LTE,5Gなど)に応じて固定の優先度を設定すればよい。例えば、スモールセル(5G)の優先度をマクロセル(LTE)より高く設定する。この場合、RATごとの優先度を設定した優先度リストを予め作成して記憶部13に記憶しておき、優先度リストに基づいて、対象となるセルの優先度をRATに応じて設定すればよい。
また、RAT以外の条件を加味して、状況に応じてセルの優先度が変化するようにしてもよい。例えば、セルに接続中のユーザ端末1が多い場合には優先度を下げるようにしてもよい。このようにすると、接続中のユーザ端末1が少ないセルに新規のユーザ端末1が振り分けられるため、セルの負荷を分散させることができる。
(第1実施形態の第2変形例)
次に、第1実施形態の第2変形例について説明する。なお、ここで特に言及しない点は前記の実施形態と同様である。図10は、第1実施形態の第2変形例に係る通信システムの動作手順を示すシーケンス図である。
第1実施形態では、ターゲットセルの基地局2において、ユーザ端末1からハンドオーバ確認(HO confirm)のメッセージを受信すると、タイマ26を開始して、タイマ26が満了すると、端末コンテキスト解放(UE Context Release)の指示を兼ねるハンドオーバ完了(HO completed)のメッセージを、ソースセルの基地局2に送信して、Xnインタフェースを解放するようにした。
このとき、ソースセルの基地局2では、ターゲットセルの基地局2からハンドオーバ完了(HO completed)のメッセージを受信したタイミングで、Xnインタフェースを解放するとともに、ハンドオーバ済みのユーザ端末1のコンテキストを解放し、同時に、ユーザ端末1に割り当てていた無線リソースを解放(Radio Resource Release)するなどの無線制御に関する処理を停止する。
このように第1実施形態では、ソースセルの基地局2でのハンドオーバ済みのユーザ端末1の無線制御に関する処理の停止と、Xnインタフェースの解放とが同時に実施される。このため、タイマ26の満了期間が経過するまで、ソースセルの基地局2は、ハンドオーバ済みのユーザ端末1に割り当てた無線リソースを維持したままとなり、該当するユーザ端末1の無線制御に関する処理を継続するため、ソースセルの基地局2が余計なメッセージを送信し続ける。
そこで、本変形例では、ハンドオーバ済みのユーザ端末1の無線制御に関する処理の停止と、Xnインタフェースの解放と、を異なるタイミングで実施できるように、端末コンテキスト解放(UE Context Release)の指示を兼ねるハンドオーバ完了(HO completed)のメッセージを、2つのメッセージに分離する。
すなわち、ハンドオーバが実行されたタイミングで、ターゲットセルの基地局2からソースセルの基地局2に、ハンドオーバによりユーザ端末1のハンドオーバ先が切り替わったことを通知するメッセージを送信して、ソースセルの基地局2において、該当するユーザ端末1の無線制御に関する処理を停止させ、その後、タイマ26が満了すると、Xnインタフェースの解放およびユーザ端末1のコンテキストの解放を指示するメッセージを送信する。
具体的には、図10に示すように、ターゲットセルの基地局2において、ユーザ端末1からハンドオーバ確認(HO confirm)のメッセージを受信すると、タイマ26を開始するとともに、セル変更通知(cell changing information)のメッセージをソースセルの基地局2に送信する。
ソースセルの基地局2では、ターゲットセルの基地局2からセル変更通知(cell changing information)のメッセージを受信すると、該当するユーザ端末1に対して割り当てていた無線リソースを解放(Radio Resource Release)するなどの無線制御に関する処理を停止する。
そして、ターゲットセルの基地局2において、タイマ26が満了すると、端末コンテキスト解放(UE Context Release)の指示を兼ねるハンドオーバ完了(HO completed)のメッセージを、ソースセルの基地局2に送信して、Xnインタフェースを解放する。
このように本変形例では、ユーザ端末1からハンドオーバ確認(HO confirm)のメッセージを受信したタイミングで、即座に、ソースセルの基地局2において、ハンドオーバによりハンドオーバ先が別のセルに切り替わったユーザ端末1の無線制御に関する処理を停止するため、ソースセルの基地局2が余計なメッセージを送信し続けることを避けることができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。なお、ここで特に言及しない点は前記の実施形態と同様である。
第1実施形態では、高速ハンドオーバ(Conditional HO)に係るイベントとして、ハンドオーバの準備を開始するタイミングを規定する第1のイベントと、ハンドオーバを実行するタイミングを規定する第2のイベントを設定したが、本実施形態では、Xnインタフェースを解放するタイミングを規定する第3のイベントを設定して、その第3のイベントが発生した場合に、Xnインタフェースを解放し、ハンドオーバが実行されても、第3のイベントが発生するまでは、ハンドオーバ元のセルとの間のXnインタフェースを解放しないようにする。
特に本実施形態では、ユーザ端末1において、ハンドオーバ元のセルの通信品質の測定値、具体的には受信電力が第3のしきい値ThEXIT以下となる状態を、第3のイベントに設定し、受信電力が第3のしきい値ThEXIT以下であるか否かを判定する第3のイベント判定を行う。ハンドオーバ元のセルの受信電力が第3のしきい値ThEXIT以下となると、解放イベント発生報告のメッセージをユーザ端末1から接続中の基地局2に送信する。基地局2では、ユーザ端末1から解放イベント発生報告のメッセージを受信すると、Xnインタフェースを解放する。
なお、第3のしきい値ThEXITは、予め設定された固定値とすればよく、特に、ハンドオーバの準備を開始するタイミングか否かを判定するための第1のしきい値ThLOWより数dB(例えば5dB)小さい値に設定するとよい。
次に、第2実施形態に係る通信システムの動作手順について説明する。図11は、通信システムの動作手順を示すシーケンス図である。
ユーザ端末1からハンドオーバ確認(HO confirm)のメッセージをターゲットセル(接続中のセル)の基地局2に送信するまでは、第1実施形態(図4参照)と同様である。
ユーザ端末1では、ハンドオーバ確認(HO confirm)のメッセージをターゲットセルの基地局2に送信すると、ソースセル(ハンドオーバ元のセル)の受信電力がしきい値ThEXIT以下となるか否かを判定し、ソースセルの受信電力がしきい値ThEXIT以下となる場合には、解放イベント発生報告のメッセージをターゲットセルの基地局2に送信する。
ターゲットセルの基地局2では、ユーザ端末1からハンドオーバ確認(HO confirm)のメッセージを受信した後に、解放イベント発生報告のメッセージを受信すると、端末コンテキスト解放(UE Context Release)の指示を兼ねるハンドオーバ完了(HO completed)のメッセージをソースセルの基地局2に送信して、Xnインタフェースを解放する。
次に、第2実施形態に係るユーザ端末1および基地局2の概略構成について説明する。図12は、ユーザ端末1および基地局2の概略構成を示すブロック図である。
ユーザ端末1の構成は、第1実施形態(図5参照)と略同様であるが、第1実施形態で制御部12に設けられていたタイマ19の代わりに、第3のイベント判定部31が設けられている。
この第3のイベント判定部31は、ソースセル(ハンドオーバ元のセル)の受信電力を第3のしきい値ThEXITと比較して、Xnインタフェースを解放するタイミングか否かを判定する第3のイベント判定を行い、ソースセルの受信電力が第3のしきい値ThEXIT以下であると、ハンドオーバ制御部16が、解放イベント発生報告のメッセージを無線通信部11からターゲットセルの基地局2に送信して、Xnインタフェースの解放を指示する。この第3のイベント判定は、ハンドオーバ先候補リストに記載されたセルを対象に行われる。
基地局2の構成も、第1実施形態(図5参照)と略同様であるが、第1実施形態で制御部23に設けられていたタイマ26が省略され、ハンドオーバ制御部25は、ユーザ端末1から解放イベント発生報告のメッセージを無線通信部21で受信すると、Xnインタフェースを解放する。
次に、第2実施形態に係るユーザ端末1の動作手順について説明する。図13は、ユーザ端末1の動作手順を示すフロー図である。
ユーザ端末1では、まず、ハンドオーバ制御部16において、記憶部13のハンドオーバ先候補リストを更新する(ST112)。このとき、ハンドオーバ元のセルをハンドオーバ先候補リストに残し、それ以外のセルをハンドオーバ先候補リストから削除する。次に、通信品質測定部15において、周辺セルの通信品質を測定する(ST102)。そして、ハンドオーバ制御部16において、ソースセルの受信電力Pがしきい値ThEXIT以下か否かを判定する第3のイベント判定を行う(ST121)。
ここで、ソースセルの受信電力Pがしきい値ThEXIT以下である場合には(ST121でYes)、ソースセルをハンドオーバ先候補リストから削除する(ST114)。そして、解放イベント発生報告のメッセージを無線通信部11からターゲットセル(接続中のセル)の基地局2に送信して(ST122)、ST103に進む。
一方、ソースセルの受信電力Pがしきい値ThEXIT未満である場合には(ST121でNo)、ソースセルをハンドオーバ先候補リストから削除する処理(ST114)、および解放イベント発生報告のメッセージを送信する処理(ST122)を省略して、ST103に進む。
以降のST103からST108は、第1実施形態(図7参照)と同様である。なお、第2のイベント判定で、ターゲットセルの受信電力Pが第2のしきい値ThHIGH未満である場合には(ST107でNo)、ST102に戻る。
このとき、第3のイベント判定(ST121)で、ソースセルの受信電力Pがしきい値ThEXIT超である場合(ST121でNo)には、ソースセルがハンドオーバ先候補リストに残されたままであるため、第1のイベント判定(ST101)の対象から除外されるため、ソースセル(ハンドオーバが実行された後はターゲットセル)の受信電力Pが第1のしきい値ThLOW以上である場合でも、測定報告(Measurement Report)のメッセージは送信されない。
なお、第3のイベント判定で、受信電力が第3のしきい値ThEXIT以下となる判定結果が複数回連続した場合に、解放イベント発生報告のメッセージを送信するようにしてもよい。このように判定回数を増やすと、ハンドオーバのタイミングが遅くなるものの、セル間の境界にユーザ端末1が位置する場合や、遮蔽が発生した場合などで、受信電力が不安定に変動する場合に、接続先のセルが頻繁に切り替わることを避けることができる。
次に、第2実施形態に係るターゲットセルの基地局2の動作手順について説明する。図14は、ターゲットセルの基地局2の動作手順を示すフロー図である。
ターゲットセルの基地局2では、無線通信部21において、ユーザ端末1からハンドオーバ確認(HO confirm)のメッセージを受信し(ST201でYes)、その後、ユーザ端末1から解放イベント発生報告のメッセージを受信すると(ST211でYes)、端末コンテキスト解放(UE Context Release)の指示を兼ねるハンドオーバ完了(HO completed)のメッセージをソースセルの基地局2に送信して(ST204)、Xnインタフェースを解放する(ST205)。
なお、本実施形態では、ソースセル(ハンドオーバ元のセル)の受信電力が第3のしきい値ThEXIT以下となる状態を、Xnインタフェースを解放するタイミングを規定する第3のイベントに設定したが、ソースセルの電波を受信できない状態を第3のイベントに設定して、ソースセルの電波を受信可能なエリア内にユーザ端末1が位置する場合にはXnインタフェースを維持し、ソースセルの電波を受信可能なエリア外にユーザ端末1が移動すると、Xnインタフェースを解放するようにしてもよい。
また、本実施形態でも、第1実施形態の第1変形例と同様に、セルの優先度に基づく制御を行うことができる。すなわち、ソースセルおよびターゲットセルの各優先度を比較して、第3のイベント判定を行うか否かを判定する。具体的には、ターゲットセルがソースセルより優先度が低い場合には、ソースセルに戻る確率が高いため、第3のイベント判定を行う。一方、ターゲットセルがソースセルより優先度が高い場合には、ソースセルに戻る確率が低いため、第3のイベント判定を行わず、高速ハンドオーバの基本的な制御を行う。この場合、第1実施形態の第1変形例と同様に、セルのRAT(無線通信方式)の種類(3G,LTE,5Gなど)に応じて固定の優先度を設定すればよい。
また、本実施形態でも、第1実施形態の第2変形例と同様に、無線制御に関する処理を停止させるためのセル変更通知(cell changing information)のメッセージと、端末コンテキスト解放(UE Context Release)の指示を兼ねるハンドオーバ完了(HO completed)のメッセージとを送信するようにしてもよい。
また、本実施形態では、ユーザ端末1から解放イベント発生報告のメッセージを送信するようにしたが、解放イベント発生報告を兼ねる測定報告(Measurement Report)のメッセージを送信するようにしてもよい。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について説明する。なお、ここで特に言及しない点は前記の実施形態と同様である。
ソースセル(接続中のセル)の通信品質が十分に高い場合には、ハンドオーバを実行する必要がなく、さらに、ハンドオーバの準備を開始する必要もない。そこで、本実施形態では、ソースセルの通信品質が十分に高い場合には、ターゲットセルへのハンドオーバの準備を開始せず、ソースセルの通信品質が低下したタイミングで、ハンドオーバの準備を開始するようにする。
次に、第3実施形態に係るユーザ端末1および基地局2の概略構成について説明する。図15は、ユーザ端末1および基地局2の概略構成を示すブロック図である。
ユーザ端末1の構成は、第1実施形態(図5参照)と略同様であるが、第1実施形態で制御部12に設けられていたタイマ19の代わりに、事前判定部41が設けられている。
この事前判定部41は、ソースセルの受信電力を第2のしきい値ThHIGHと比較して、ハンドオーバの準備を開始するタイミングか否かを判定する事前判定を行い、ソースセルの受信電力が第2のしきい値ThHIGH以上であると、ターゲットセルの受信電力が第1のしきい値ThLOW以上となる場合でも、ハンドオーバの準備を開始しないようにする。
基地局2の構成も、第1実施形態(図5参照)と略同様であるが、第1実施形態で制御部23に設けられていたタイマ26は省略されている。
次に、第3実施形態に係るユーザ端末1の動作手順について説明する。図16は、ユーザ端末1の動作手順を示すフロー図である。
ユーザ端末1では、まず、ハンドオーバ制御部16において、記憶部13のハンドオーバ先候補リストをクリアする(ST101)。次に、通信品質測定部15において、周辺セルの通信品質を測定する(ST102)。そして、事前判定部41において、ソースセルの受信電力が第2のしきい値ThHIGH以上となるか否かを判定する事前判定を行う(ST131)。
ここで、ソースセルの受信電力Pが第2のしきい値ThHIGH以上である場合には(ST131でYes)、ST102に戻る。一方、ソースセルの受信電力Pが第2のしきい値ThHIGH未満である場合には(ST131でNo)、ST103に進む。
以降のST103からST108は、高速ハンドオーバの基本的な動作(図6参照)と同様である。
このように本実施形態では、事前判定を行い、ソースセルの受信電力Pが第2のしきい値ThHIGH以上である場合には、ターゲットセルへのハンドオーバの準備が開始されず、ターゲットセルの受信電力が第1のしきい値ThLOW以上となる場合でも、測定報告のメッセージが送信されない。これにより、メッセージの送信頻度を低減することができる。
なお、本実施形態による構成を、第1実施形態による構成や第2実施形態による構成と組み合わせるようにしてもよい。これにより、メッセージの送信頻度をより一層低減することができる。
(第3実施形態の第1変形例)
次に、第3実施形態の第1変形例について説明する。なお、ここで特に言及しない点は前記の実施形態と同様である。図17は、第3実施形態の第1変形例に係るユーザ端末1の動作手順を示すフロー図である。
ユーザ端末1が、優先度が高いセルに在圏している場合には、ソースセル(接続中のセル)の通信品質が十分に高いと、ハンドオーバの準備を開始する必要がないが、ユーザ端末1が、優先度が低いセルに在圏している場合には、優先度が高いセルへのハンドオーバを促進することが望まれるため、早期にハンドオーバの準備を開始するようにするとよい。
そこで、本変形例では、ユーザ端末1が現在接続中のソースセルが、ハンドオーバ先のターゲットセルより優先度が高い場合には、事前判定を行い、ソースセルがターゲットセルより優先度が低い場合には、事前判定を行わないようにする。なお、優先度は、セルのRAT(無線通信方式)に応じて設定される。
具体的には、図17に示すように、まず、ソースセルがターゲットセルより優先度が高いか否かを判定する(ST141)。ここで、ソースセルがターゲットセルより優先度が低い場合には(ST141でNo)、事前判定を行わない制御(ST142)に進み、ソースセルがターゲットセルより優先度が高い場合には(ST141でYes)、事前判定を行う制御(ST143)に進む。
事前判定を行わない制御(ST142)は、高速ハンドオーバ(Conditional HO)の基本的な動作(図6参照)と同様である。事前判定を行う制御(ST143)は、第3実施形態(図16参照)と同様である。
このように本変形例では、ソースセルの優先度が低いと、事前判定を行わないため、Xnインタフェースの解放が早くなり、ソースセルの優先度が高いと、事前判定を行うため、Xnインタフェースの解放が遅くなる。これにより、セルの優先度に応じてXnインタフェースのリソースを有効活用することができる。
(第3実施形態の第2変形例)
次に、第3実施形態の第2変形例について説明する。なお、ここで特に言及しない点は前記の実施形態と同様である。図18は、第3実施形態の第2変形例に係るユーザ端末1の動作手順を示すフロー図である。
ユーザ端末1が現在接続中のソースセルが高周波数帯(高SHF,EHF等)のRAT(無線通信方式)である場合、遮蔽の影響を受けやすく、通信が切断されやすくなるが、急に通信が切断されると、高速ハンドオーバ(Conditional HO)の利点である、迅速にハンドオーバを実行する効果が失われる。一方、高周波数帯でないRATの場合(例えば、低SHF、UHF等)には、遮蔽の影響を受けにくいため、通信が切断されにくくなり、高速ハンドオーバ(Conditional HO)により、迅速なハンドオーバを確実に実行することができる。
そこで、本変形例では、ソースセルが高周波数帯のRATである場合には、事前判定を行わず、ソースセルが高周波数帯のRATでない場合には、事前判定を行うようにする。
具体的には、図18に示すように、まず、ソースセルが高周波数帯のRATであるか否かを判定する(ST151)。ここで、ソースセルが高周波数帯のRATである場合には(ST151でYes)、事前判定を行わない制御(ST142)に進み、ソースセルが高周波数帯のRATでない場合には(ST151でNo)、事前判定を行う制御(ST143)に進む。
このように本変形例では、ソースセルが高周波数帯のRATである場合に、事前判定を行わないため、ハンドオーバの準備が早期に開始される。これにより、遮蔽による通信の切断が起きやすい環境でも、円滑にハンドオーバを実行することができる。
(第3実施形態の第3変形例)
次に、第3実施形態の第3変形例について説明する。なお、ここで特に言及しない点は前記の実施形態と同様である。図19は、第3実施形態の第3変形例に係るユーザ端末1の動作手順を示すフロー図である。
例えば、ユーザ端末1のユーザが高速鉄道に乗車して、ユーザ端末1が高速(例えば200km/h以上)で移動している場合、ソースセル(接続中のセル)の受信電力が第1のしきい値ThLOW未満となったタイミングから、ソースセルの通信エリア外にユーザ端末1が出てしまうまでの時間が短くなり、ターゲットセルへのハンドオーバの準備に十分な時間を確保できない。このため、ユーザ端末1が高速で移動している場合、ハンドオーバの準備を早期に開始することが望まれる。
そこで、本変形例では、ユーザ端末1が所定速度より速く移動している場合には、事前判定を行わず、ユーザ端末1が所定速度より速く移動していない場合には、事前判定を行うようにする。
具体的には、図19に示すように、まず、ユーザ端末1の移動速度を取得して、ユーザ端末1の移動速度が所定速度以上であるか否かを判定する(ST161)。ここで、ユーザ端末1の移動速度が所定速度以上である場合には(ST161でYes)、事前判定を行わない制御(ST142)に進み、ユーザ端末1の移動速度が所定速度未満である場合には(ST161でNo)、事前判定を行う制御(ST143)に進む。
このように本変形例では、ユーザ端末1が高速で移動している場合には、事前判定を行わないため、ハンドオーバの準備が早期に開始されることから、ハンドオーバが間に合わなくなることを避けることができ、ターゲットセルへのハンドオーバを円滑に行うことができる。
(第3実施形態の第4変形例)
次に、第3実施形態の第4変形例について説明する。なお、ここで特に言及しない点は前記の実施形態と同様である。図20は、第3実施形態の第4変形例に係るユーザ端末1の動作手順を示すフロー図である。
ソースセル(接続中のセル)の通信品質が十分に高く、同時に、ターゲットセルの通信品質も十分に高い場合がある。この場合、ターゲットセルへのハンドオーバの準備を早期に開始して、ソースセルの通信品質が低下したタイミングで、即座に、ターゲットセルへのハンドオーバが実行されるようにするとよい。
そこで、本変形例では、ソースセルの受信電力が第2のしきい値ThHIGH以上でも、ターゲットセルの受信電力が第2のしきい値ThHIGH以上である場合に、ハンドオーバの準備を開始して、測定報告のメッセージを送信するようにする。
具体的には、図20に示すように、まず、第3実施形態(図16参照)と同様に、ハンドオーバ先候補リストのクリア(ST101)、通信品質の測定(ST102)、および事前判定(ST131)を行う。そして、ソースセルの受信電力Pが第2のしきい値ThHIGH未満である場合には(ST131でNo)、ST103に進む。
一方、ソースセルの受信電力Pが第2のしきい値ThHIGH以上である場合には(ST131でYes)、次に、ターゲットセルの受信電力が第2のしきい値ThHIGH以上であるか否かを判定する(ST171)。
ここで、ターゲットセルの受信電力が第2のしきい値ThHIGH以上である場合には(ST171でYes)、ST103に進む。一方、ターゲットセルの受信電力が第2のしきい値ThHIGH未満である場合には(ST171でNo)、ハンドオーバの準備を開始しないので、ST102に戻る。
以降のST103からST108は、第3実施形態(図16参照)と同様である。ここでは、ターゲットセルの受信電力は第2のしきい値ThHIGH以上であるので、測定報告(Measurement Report)のメッセージの送信(ST104)、ハンドオーバ確認(HO confirm)のメッセージの送信(ST108)が行われることになる。
このように本変形例では、ソースセルの測定値が第2のしきい値ThHIGH以上となる場合でも、ターゲットセルの測定値が第2のしきい値ThHIGH以上となる場合には、ハンドオーバの準備を開始する。このため、ソースセルの受信電力が第2のしきい値ThHIGH未満になると、即座に、ターゲットセルへのハンドオーバが実行され、通信状況に応じた迅速なハンドオーバを行うことができる。
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施形態を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施形態にも適用できる。また、上記の実施形態で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施形態とすることも可能である。
本発明に係る移動端末装置、基地局装置、通信システムおよび通信制御方法は、高速ハンドオーバを採用した場合でも、メッセージの送信頻度が増加することを抑えることができる効果を有し、ソースセルの基地局装置からターゲットセルの基地局装置に接続先を切り換えるハンドオーバを行う移動端末装置、ハンドオーバにより移動端末装置の接続先が他の基地局装置と自装置との間で切り換えられる基地局装置、移動端末装置の接続先をソースセルの基地局装置からターゲットセルの基地局装置に切り換えるハンドオーバを行う通信システムおよび通信制御方法などとして有用である。
1 ユーザ端末(移動端末装置)
2 基地局(基地局装置)
11 無線通信部
12 制御部
13 記憶部
21 無線通信部(第1の通信部)
22 有線通信部(第2の通信部)
23 制御部
24 記憶部

Claims (21)

  1. ソースセルの基地局装置からターゲットセルの基地局装置に接続先を切り換えるハンドオーバを行う移動端末装置であって、
    前記ソースセルの基地局装置および前記ターゲットセルの基地局装置と無線通信を行う通信部と、
    前記ターゲットセルの通信品質に関する測定値が第1のしきい値以上となると、ハンドオーバの準備を開始し、前記測定値が第2のしきい値以上となると、ハンドオーバを実行する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、ハンドオーバを実行してから所定の待機時間が経過するまで、前記ソースセルの基地局装置に対するハンドオーバを直ちに実行できる即時ハンドオーバ状態を維持するタイミング制御を行い、前記待機時間が経過すると、前記即時ハンドオーバ状態を終了し、ハンドオーバの準備を必要とする状態とすることを特徴とする移動端末装置。
  2. 前記制御部は、予め設定された前記待機時間に基づいて、前記タイミング制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の移動端末装置。
  3. 前記制御部は、自装置の移動速度、自装置の移動方向、前記ソースセルのセル半径の少なくともいずれかに基づいて設定された前記待機時間に基づいて、前記タイミング制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の移動端末装置。
  4. ソースセルの基地局装置からターゲットセルの基地局装置に接続先を切り換えるハンドオーバを行う移動端末装置であって、
    前記ソースセルの基地局装置および前記ターゲットセルの基地局装置と無線通信を行う通信部と、
    前記ターゲットセルの通信品質に関する測定値が第1のしきい値以上となると、ハンドオーバの準備を開始し、前記測定値が第2のしきい値以上となると、ハンドオーバを実行する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、ハンドオーバを実行してから、前記ソースセルの通信品質に関する所定のイベントが発生するまで、前記ソースセルの基地局装置に対するハンドオーバを直ちに実行できる即時ハンドオーバ状態を維持するタイミング制御を行い、前記イベントが発生すると、前記即時ハンドオーバ状態を終了し、ハンドオーバの準備を必要とする状態にするとともに、基地局間インタフェースの解放を指示するメッセージを前記通信部から接続中の前記ターゲットセルの基地局装置に送信することを特徴とする移動端末装置。
  5. 前記制御部は、前記ソースセルの通信品質に関する測定値が第3のしきい値以下となる場合に、前記イベントが発生したものと判定することを特徴とする請求項4に記載の移動端末装置。
  6. 前記制御部は、前記第1のしきい値より低い値に設定された前記第3のしきい値に基づいて、前記イベントが発生したか否かを判定することを特徴とする請求項5に記載の移動端末装置。
  7. 前記制御部は、前記ソースセルの電波を受信できなくなった場合に、前記イベントが発生したものと判定することを特徴とする請求項4に記載の移動端末装置。
  8. 前記制御部は、前記ターゲットセルが前記ソースセルより優先度が低い場合には、前記タイミング制御を行い、前記ターゲットセルが前記ソースセルより優先度が高い場合には、前記タイミング制御を行わないことを特徴とする請求項1または請求項4に記載の移動端末装置。
  9. ソースセルの基地局装置からターゲットセルの基地局装置に接続先を切り換えるハンドオーバを行う移動端末装置であって、
    前記ソースセルの基地局装置および前記ターゲットセルの基地局装置と無線通信を行う通信部と、
    前記ターゲットセルの通信品質に関する測定値が第1のしきい値以上となると、ハンドオーバの準備を開始し、前記測定値が第2のしきい値以上となると、ハンドオーバを実行する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記ソースセルの通信品質に関する測定値が、前記第2のしきい値以上であるか否かを判定する事前判定を行い、前記ソースセルの測定値が前記第2のしきい値以上である場合には、前記ターゲットセルの測定値が前記第1のしきい値以上となる場合でも、前記ターゲットセルの基地局装置に対するハンドオーバの準備を開始しないことを特徴とする移動端末装置。
  10. 前記制御部は、前記ソースセルが前記ターゲットセルより優先度が高い場合には、前記事前判定を行い、前記ソースセルが前記ターゲットセルより優先度が低い場合には、前記事前判定を行わないことを特徴とする請求項9に記載の移動端末装置。
  11. 前記制御部は、前記ソースセルが高周波数帯の無線通信方式でない場合には、前記事前判定を行い、前記ソースセルが高周波数帯の無線通信方式である場合には、前記事前判定を行わないことを特徴とする請求項9に記載の移動端末装置。
  12. 前記制御部は、自装置の移動速度が所定速度未満である場合には、前記事前判定を行い、前記自装置の移動速度が前記所定速度以上である場合には、前記事前判定を行わないことを特徴とする請求項9に記載の移動端末装置。
  13. 前記制御部は、前記ソースセルの測定値が前記第2のしきい値以上となる場合でも、前記ターゲットセルの測定値が前記第2のしきい値以上となる場合には、ハンドオーバの準備を開始できる状態とすることを特徴とする請求項9に記載の移動端末装置。
  14. ハンドオーバにより移動端末装置の接続先が他の基地局装置と自装置との間で切り換えられる基地局装置であって、
    前記移動端末装置と無線通信を行う第1の通信部と、
    前記他の基地局装置と通信を行う第2の通信部と、
    自装置をターゲットセルとして前記移動端末装置においてハンドオーバが実行される際に、ソースセルとなる前記他の基地局装置と自装置との間に基地局間インタフェースを確立して前記移動端末装置のハンドオーバを制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記移動端末装置においてハンドオーバが実行されてから、前記ソースセルの通信品質に関する所定のイベントが発生するまで、前記基地局間インタフェースの解放を保留するタイミング制御を行い、前記移動端末装置において前記イベントが発生するのに応じて送信される前記基地局間インタフェースの解放を指示するメッセージを前記第1の通信部で受信すると、前記基地局間インタフェースを解放することを特徴とする基地局装置。
  15. 前記制御部は、前記移動端末装置のハンドオーバが実行された直後に、前記ソースセルの基地局装置が保持する当該移動端末装置の無線制御に関する処理の停止を指示するメッセージを、前記第2の通信部から前記ソースセルの基地局装置に送信することを特徴とする請求項14に記載の基地局装置。
  16. 移動端末装置の接続先をソースセルの基地局装置からターゲットセルの基地局装置に切り換えるハンドオーバを行う通信システムであって、
    前記移動端末装置は、
    前記ソースセルの基地局装置および前記ターゲットセルの基地局装置と無線通信を行う通信部と、
    前記ターゲットセルの通信品質に関する測定値が第1のしきい値以上となると、ハンドオーバの準備を開始し、前記測定値が第2のしきい値以上となると、ハンドオーバを実行する制御部と、
    を備え、
    前記移動端末装置の前記制御部は、ハンドオーバを実行してから所定の待機時間が経過するまで、前記ソースセルの基地局装置に対するハンドオーバを直ちに実行できる即時ハンドオーバ状態を維持するタイミング制御を行い、前記待機時間が経過すると、前記即時ハンドオーバ状態を終了し、ハンドオーバの準備を必要とする状態とし、
    前記ターゲットセルの基地局装置は、
    前記移動端末装置と無線通信を行う第1の通信部と、
    前記ソースセルの基地局装置と通信を行う第2の通信部と、
    前記移動端末装置においてハンドオーバが実行される際に、前記ソースセルの基地局装置と自装置との間に基地局間インタフェースを確立して前記移動端末装置のハンドオーバを制御する制御部と、
    を備え、
    前記ターゲットセルの基地局装置の前記制御部は、前記移動端末装置においてハンドオーバが実行されてから所定の待機時間が経過するまで、前記基地局間インタフェースの解放を保留するタイミング制御を行い、前記待機時間が経過すると、前記基地局間インタフェースを解放することを特徴とする通信システム。
  17. 移動端末装置の接続先をソースセルの基地局装置からターゲットセルの基地局装置に切り換えるハンドオーバを行う通信システムであって、
    前記移動端末装置は、
    前記ソースセルの基地局装置および前記ターゲットセルの基地局装置と無線通信を行う通信部と、
    前記ターゲットセルの通信品質に関する測定値が第1のしきい値以上となると、ハンドオーバの準備を開始し、前記測定値が第2のしきい値以上となると、ハンドオーバを実行する制御部と、
    を備え、
    前記移動端末装置の前記制御部は、ハンドオーバを実行してから、前記ソースセルの通信品質に関する所定のイベントが発生するまで、前記ソースセルの基地局装置に対するハンドオーバを直ちに実行できる即時ハンドオーバ状態を維持するタイミング制御を行い、前記イベントが発生すると、前記即時ハンドオーバ状態を終了し、ハンドオーバの準備を必要とする状態にするとともに、基地局間インタフェースの解放を指示するメッセージを前記通信部から前記ターゲットセルの基地局装置に送信し、
    前記ターゲットセルの基地局装置は、
    前記移動端末装置と無線通信を行う第1の通信部と、
    前記ソースセルの基地局装置と通信を行う第2の通信部と、
    前記移動端末装置においてハンドオーバが実行される際に、前記ソースセルの基地局装置と自装置との間に前記基地局間インタフェースを確立して前記移動端末装置のハンドオーバを制御する制御部と、
    を備え、
    前記ターゲットセルの基地局装置の前記制御部は、前記移動端末装置においてハンドオーバが実行されてから前記イベントが発生するまで、前記基地局間インタフェースの解放を保留するタイミング制御を行い、前記移動端末装置から前記基地局間インタフェースの解放を指示するメッセージを前記第1の通信部で受信すると、前記基地局間インタフェースを解放することを特徴とする通信システム。
  18. 移動端末装置の接続先をソースセルの基地局装置からターゲットセルの基地局装置に切り換えるハンドオーバを行う通信システムであって、
    前記移動端末装置は、
    前記ソースセルの基地局装置および前記ターゲットセルの基地局装置と無線通信を行う通信部と、
    前記ターゲットセルの通信品質に関する測定値が第1のしきい値以上となると、ハンドオーバの準備を開始し、前記測定値が第2のしきい値以上となると、ハンドオーバを実行する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記ソースセルの通信品質に関する測定値が、前記第2のしきい値以上であるか否かを判定する事前判定を行い、前記ソースセルの測定値が前記第2のしきい値以上である場合には、前記ターゲットセルの測定値が前記第1のしきい値以上となる場合でも、前記ターゲットセルの基地局装置に対するハンドオーバの準備を開始しないことを特徴とする通信システム。
  19. 移動端末装置の接続先をソースセルの基地局装置からターゲットセルの基地局装置に切り換えるハンドオーバを行う通信制御方法であって、
    前記移動端末装置が、
    前記ターゲットセルの通信品質に関する測定値が第1のしきい値以上となると、ハンドオーバの準備を開始し、前記測定値が第2のしきい値以上となると、ハンドオーバを実行する高速ハンドオーバ制御を行い、
    ハンドオーバを実行してから所定の待機時間が経過するまで、前記ソースセルの基地局装置に対するハンドオーバを直ちに実行できる即時ハンドオーバ状態を維持するタイミング制御を行い、前記待機時間が経過すると、前記即時ハンドオーバ状態を終了し、ハンドオーバの準備を必要とする状態とし、
    前記ターゲットセルの基地局装置が、
    前記移動端末装置においてハンドオーバが実行される際に、前記ソースセルの基地局装置と自装置との間に基地局間インタフェースを確立して前記移動端末装置のハンドオーバを制御し、
    前記移動端末装置においてハンドオーバが実行されてから所定の待機時間が経過するまで、前記基地局間インタフェースの解放を保留するタイミング制御を行い、前記待機時間が経過すると、前記基地局間インタフェースを解放することを特徴とする通信制御方法。
  20. 移動端末装置の接続先をソースセルの基地局装置からターゲットセルの基地局装置に切り換えるハンドオーバを行う通信制御方法であって、
    前記移動端末装置が、
    前記ターゲットセルの通信品質に関する測定値が第1のしきい値以上となると、ハンドオーバの準備を開始し、前記測定値が第2のしきい値以上となると、ハンドオーバを実行する高速ハンドオーバ制御を行い、
    ハンドオーバを実行してから、前記ソースセルの通信品質に関する所定のイベントが発生するまで、前記ソースセルの基地局装置に対するハンドオーバを直ちに実行できる即時ハンドオーバ状態を維持するタイミング制御を行い、前記イベントが発生すると、前記即時ハンドオーバ状態を終了し、ハンドオーバの準備を必要とする状態にするとともに、基地局間インタフェースの解放を指示するメッセージを前記ターゲットセルの基地局装置に送信し、
    前記ターゲットセルの基地局装置が、
    前記移動端末装置においてハンドオーバが実行される際に、前記ソースセルの基地局装置と自装置との間に前記基地局間インタフェースを確立して前記移動端末装置のハンドオーバを制御し、
    前記移動端末装置においてハンドオーバが実行されてから前記イベントが発生するまで、前記基地局間インタフェースの解放を保留するタイミング制御を行い、前記移動端末装置から前記基地局間インタフェースの解放を指示するメッセージを受信すると、前記基地局間インタフェースを解放することを特徴とする通信制御方法。
  21. 移動端末装置の接続先をソースセルの基地局装置からターゲットセルの基地局装置に切り換えるハンドオーバを行う通信制御方法であって、
    前記移動端末装置が、
    前記ターゲットセルの通信品質に関する測定値が第1のしきい値以上となると、ハンドオーバの準備を開始し、前記測定値が第2のしきい値以上となると、ハンドオーバを実行する高速ハンドオーバ制御を行い、
    前記高速ハンドオーバ制御の際に、前記ソースセルの通信品質に関する測定値が、前記第2のしきい値以上であるか否かを判定する事前判定を行い、前記ソースセルの測定値が前記第2のしきい値以上である場合には、前記ターゲットセルの測定値が前記第1のしきい値以上となる場合でも、前記ターゲットセルの基地局装置に対するハンドオーバの準備を開始しないことを特徴とする通信制御方法。
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