JP7119779B2 - 成膜装置と成膜方法 - Google Patents

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Description

本発明は、PVD(物理蒸着)法若しくはCVD(化学気相蒸着)法によりウェハー等の基板に被膜を形成する成膜装置と成膜方法に係り、特に、真空チャンバー内に導入されたスパッタガス、反応性ガス若しくは原料ガス等のガス分布が均一化される成膜装置と成膜方法の改良に関するものである。
PVD(物理蒸着)法による成膜装置(PVD成膜装置)としては、例えば、図1に示すように、真空チャンバー1と、該真空チャンバー1内に設けられかつウェハー等の基板2を保持する基板ホルダー3と、該基板ホルダー3に対向して配置されると共にスパッタターゲットTを保持しかつスパッタガスや反応性ガス等を真空チャンバー1内に放出するガスプレート4とを備え、回転機構5によって上記基板ホルダー3が回転する装置が知られている。尚、スパッタターゲットTを保持するガスプレート4が、基板ホルダー3と同様、回転する装置も知られている。
他方、CVD(化学気相蒸着)法による成膜装置(CVD成膜装置)としては、例えば、図2に示すように、真空チャンバー11と、該真空チャンバー11内に設けられかつウェハー等の基板12を保持する基板ホルダー13と、該基板ホルダー13に対向して配置されかつ原料ガス等を真空チャンバー11内に放出するガスプレート14とを備え、回転機構15によって上記基板ホルダー13が回転すると共に加熱手段(図示せず)により基板12を加熱する装置が知られている。尚、ガスプレート14が、基板ホルダー13と同様、回転する装置も知られている。
尚、図1~図2に示す成膜装置においては、ウェハー等の基板2、12が水平方向に保持される構造になっているが、上記基板2、12が垂直方向に保持される構造の装置も知られている。特に、SiC(炭化ケイ素)を成膜するCVD成膜装置においては、基板の加熱にホットウォール法が採用され、真空チャンバー11の外側若しくは真空チャンバー11内部にヒータ(図示せず)を配置するようになっているため、ウェハー等の基板12が垂直方向に保持される構造になっている。更に、真空チャンバー11の内壁面にSiC(炭化ケイ素)が成膜されないようにするため、真空チャンバー11用防着板を兼ねた二重チャンバー構造が採用されている。
ところで、これ等の成膜装置を用いてウェハー等の基板に被膜を形成する場合、被膜における膜厚分布等の諸特性を基板面内で均一化させる工夫が必要となり、PVD成膜装置においては、上記均一化のため、スパッタガスや反応性ガス等のガス分布、スパッタターゲット用磁石の配置、基板加熱の温度分布、真空チャンバー内における真空排気の流れ等が重要となる。また、CVD成膜装置においても、原料ガス等のガス分布、基板加熱の温度分布、真空チャンバー内における真空排気の流れ等が重要となる。
しかしながら、真空チャンバー内に導入するスパッタガス、反応性ガス若しくは原料ガス等のガス分布を真空チャンバー内で均一化させることは難しく、ガス分布の偏りにより基板内において膜厚むらを生ずる問題があった。
この問題を回避するため、特許文献1では、真空チャンバー内の基材(上記基板)を遊星回転させ、ガス分布に偏りがある状態でも膜厚分布を均一化させる方法が採用されている。しかし、成膜対象である基材を遊星回転させる装置を組み込む必要があるため、成膜装置の大型化とコストアップを引き起こす新たな問題が存在する。このため、真空チャンバー内に導入するスパッタガス、反応性ガス若しくは原料ガス等のガス分布を均一にして膜厚むらの発生を回避する方法が要請されている。
特開2013-14818号公報(請求項1参照)
本発明はこのような問題点に着目してなされたもので、その課題とするところは、真空チャンバー内に導入されたスパッタガス、反応性ガス若しくは原料ガス等のガス分布が均一化されるPVD若しくはCVD成膜装置と成膜方法を提供することにある。
そこで、上記課題を解決するため、本発明者は、真空チャンバー内に導入されるスパッタガス、反応性ガス若しくは原料ガス等のガス分布が均一化される新たなガス導入機構について鋭意研究を行った結果、以下の成膜装置と成膜方法を見出すに至った。本発明はこのようなガス導入機構の発見と技術的検討を経て完成されたものである。
すなわち、本発明に係る第1の発明は、
基板を保持する基板ホルダーと、該基板ホルダーに対向して配置されかつスパッタガス、反応性ガス若しくは原料ガスを放出するガスプレートとを真空チャンバー内に備え、PVD(物理蒸着)法若しくはCVD(化学気相蒸着)法により上記基板に被膜を形成する成膜装置において、
上記ガスプレートが、ガスプレート本体と、該ガスプレート本体内に設けられその基端側にガス供給源に接続されたガス導入口を有しかつその先端側にガスプレート本体の一面に設けられたガス放出孔と連通する開口を有するガス経路管とで構成され、
上記ガス経路管が、ガス導入口を中央に有しかつガス導入口から両端方向に向け均等長の分岐管を有する円弧状第一分岐路管と、該第一分岐路管の両側出口にそれぞれ接続されかつ接続部から両端方向に向け均等長の分岐管(但し、下記円弧状延長管を含まず)を有する一対の円弧状第二分岐路管と、一対の第二分岐路管の各両側出口にそれぞれ接続されかつ接続部から両端方向に向け均等長の分岐管(但し、下記円弧状延長管を含まず)を有する二対の円弧状第三分岐路管と、以下、同様に構成された円弧状第n分岐路管から成るn段階(nは正の整数)の分岐構造を有し、第n分岐路管の各両側出口が上記ガス放出孔と連通する開口を構成すると共に、
n段階の分岐構造を有する上記ガス経路管がガスプレート本体内に1個以上設けられており、
更に、外側に位置する上段側円弧状分岐路管が、内側に位置する下段側円弧状分岐路管との接続部に上段側円弧状分岐路管の曲率半径と同一の円弧状延長管を有し、かつ、上段側円弧状分岐路管の上記円弧状延長管の端部が、対峙する他の上段側円弧状分岐路管の円弧状延長管の端部に接続せずに閉止されていることを特徴とするものである。
また、本発明に係る第2の発明は、
第1の発明に記載の成膜装置において、
上記ガスプレート本体がベースプレートと該ベースプレートに接合されたトッププレートとで構成され、かつ、ベースプレートの接合面に設けられた凹溝により上記ガス経路管が構成されることを特徴とし、
第3の発明は、
第1の発明に記載の成膜装置において、
上記ガスプレート本体がベースプレートと該ベースプレートに接合されたトッププレートとで構成され、かつ、ベースプレートとトッププレートの接合面に設けられた各凹溝を位置整合させて上記ガス経路管が構成されることを特徴とし、
第4の発明は、
第2の発明または第3の発明に記載の成膜装置において、
上記ベースプレートとトッププレートが、レーザ溶接若しくは電子ビーム溶接により接合されていることを特徴とするものである。
次に、本発明に係る第5の発明は、
PVD(物理蒸着)法若しくはCVD(化学気相蒸着)法による成膜方法において、
第1の発明~第4の発明のいずれかに記載の成膜装置を用いて基板ホルダーに保持された基板に被膜を形成することを特徴とするものである。
本発明に係る成膜装置と成膜方法によれば、
真空チャンバー内に導入されるスパッタガス、反応性ガス若しくは原料ガス等のガス分布が均一化されるため、基板を遊星回転させる装置を組み込むことなく基板内の膜厚分布を均一化させることが可能となる。
PVD(物理蒸着)法によるPVD成膜装置の概略構成図。 CVD(化学気相蒸着)法によるCVD成膜装置の概略構成図。 図3(A)は一組のガス経路管を有する従来技術に係るガスプレートの説明図、図3(B)は図3(A)のガスプレートにおけるガス放出孔(A~P)と上記ガス経路管のガス導入口22との位置関係を示す説明図。 図4(A)は二組のガス経路管を有する従来技術に係るガスプレートの説明図、図4(B)は図4(A)のガスプレートにおけるガス放出孔(A~P、A’~P’)と上記二組のガス経路管の各ガス導入口32、32’との位置関係を示す説明図。 図5(A)は一組のガス経路管を有する第一実施形態に係るガスプレートの説明図、図5(B)は図5(A)のガスプレートにおけるガス放出孔(A~P)と上記ガス経路管のガス導入口52との位置関係を示す説明図。 図6(A)は第一実施形態の変形例に係るガスプレートの説明図、図6(B)は図6(A)のガスプレートにおけるガス放出孔(A~P)とガス経路管のガス導入口52との位置関係を示す説明図。 図7(A)は二組のガス経路管を有する第二実施形態に係るガスプレートの説明図、図7(B)は図7(A)のガスプレートにおけるガス放出孔(A~P、A’~P’)と上記二組のガス経路管の各ガス導入口62、62’との位置関係を示す説明図。 図8(A)は第二実施形態に係るガスプレートのガス経路管を示す概略構成図、図8(B)は図8(A)のX-Y面断面図。 図9(A)~(E)は第二実施形態に係るガスプレートの製造工程を示す工程説明図。 参考例1に係るガスプレートのガス放出孔と基板との位置関係を示す概略側面図。 本発明の実施例2に係るガスプレートのガス放出孔と基板との位置関係を示す概略側面図。 参考例1に係るガスプレートのガス放出孔(A~P)と基板との位置関係を示す概略平面図。
以下、本発明に係る実施の形態について従来技術と比較しながら詳細に説明する。
(1)一組のガス経路管を有する従来技術に係るガスプレート
(1-1)一組のガス経路管を有する上記ガスプレートの構成
一組のガス経路管を有する従来技術に係るガスプレートは、図3(A)~(B)に示すように、ガスプレート本体21と、該ガスプレート本体21内に設けられその基端側にガス供給源(図示せず)に接続されたガス導入口22を有しかつその先端側にガスプレート本体21の一面に設けられたガス放出孔(A~P)と連通する開口23を有するガス経路管24とで構成されている。尚、ガス経路管は、ガスプレート本体21の内部に設けられているため、図3(A)~(B)のガス経路管24は透視画像として示されている。
また、ガス経路管24は、上記ガス導入口22を中央に有しかつガス導入口22から両端方向に向け均等長の分岐管を有する円弧状分岐路管24aと、該円弧状分岐路管24aの両側出口24bに接続された輪状管23aとで構成され、該輪状管23aにはガスプレート本体21の一面に設けられた上記ガス放出孔(A~P)と連通する上記開口23が開設されている。
(1-2)従来技術に係る上記ガスプレートの問題点
ガスプレート本体21の上記ガス放出孔(A~P)から放出されるガス量は、円弧状分岐路管24aの両側出口24b近傍に位置する輪状管23aの開口23と連通するガス放出孔(D、EおよびL、M)からの放出量が特に多く、上記両側出口24bから離れた輪状管23aの開口23と連通するガス放出孔(H、IおよびP、A)からの放出量が少なくなってしまう。このため、真空チャンバー内に導入するスパッタガス、反応性ガス若しくは原料ガス等のガス分布を真空チャンバー内で均一化させることが困難となる問題を有していた。
(2)二組のガス経路管を有する従来技術に係るガスプレート
(2-1)二組のガス経路管を有する上記ガスプレートの構成
二組のガス経路管を有する従来技術に係るガスプレートは、図4(A)~(B)に示すように、ガスプレート本体31と、該ガスプレート本体31内に設けられその基端側にガス供給源(図示せず)に接続されたガス導入口32を有しかつその先端側にガスプレート本体31の一面に設けられたガス放出孔(A~P)と連通する開口33を有する外側ガス経路管34と、上記ガスプレート本体31内に設けられその基端側にガス供給源(図示せず)に接続されたガス導入口32’を有しかつその先端側にガスプレート本体31の一面に設けられたガス放出孔(A’~P’)と連通する開口33’を有する内側ガス経路管34’とで構成されている。尚、各ガス経路管は、ガスプレート本体31の内部に設けられているため、図4(A)~(B)の外側ガス経路管34と内側ガス経路管34’は透視画像として示されている。
また、外側ガス経路管34は、上記ガス導入口32を中央に有しかつガス導入口32から両端方向に向け均等長の分岐管を有する円弧状分岐路管34aと、該円弧状分岐路管34aの両側出口34bに接続された円弧状管33aとで構成され、該円弧状管33aにはガスプレート本体31の一面に設けられた上記ガス放出孔(A~P)と連通する上記開口33が開設されている。
また、内側ガス経路管34’は、上記ガス導入口32’を中央に有しかつガス導入口32’から両端方向に向け均等長の分岐管を有する円弧状分岐路管34’aと、該円弧状分岐路管34’aの両側出口34’bに接続された輪状管33’aとで構成され、該輪状管33’aにはガスプレート本体31の一面に設けられた上記ガス放出孔(A’~P’)と連通する上記開口33’が開設されている。
(2-2)従来技術に係る上記ガスプレートの問題点
ガスプレート本体31の上記ガス放出孔(A~P)から放出されるガス量は、円弧状分岐路管34aの両側出口34b近傍に位置する円弧状管33aの開口33と連通するガス放出孔(D、EおよびL、M)からの放出量が特に多く、上記両側出口34bから離れた円弧状管33aの開口33と連通するガス放出孔(H、IおよびP、A)からの放出量が少なくなってしまう。
また、ガスプレート本体31の上記ガス放出孔(A’~P’)から放出されるガス量は、円弧状分岐路管34’aの両側出口34’b近傍に位置する輪状管33’aの開口33’と連通するガス放出孔(D’、E’およびL’、M’)からの放出量が特に多く、両側出口34’bから離れた輪状管33’aの開口33’と連通するガス放出孔(H’、I’およびP’、A’)からの放出量が少なくなってしまう。
このため、真空チャンバー内に導入するスパッタガス、反応性ガス若しくは原料ガス等のガス分布を真空チャンバー内で均一化させることが困難となる問題を有していた。
(3)第一実施形態に係るガスプレート
(3-1)第一実施形態に係るガスプレートの構成
一組のガス経路管を有する第一実施形態に係るガスプレートは、図5(A)~(B)に示すように、ガスプレート本体51と、該ガスプレート本体51内に設けられその基端側にガス供給源(図示せず)に接続されたガス導入口52を有しかつその先端側にガスプレート本体51の一面に設けられたガス放出孔(A~P)と連通する開口53を有するガス経路管54とで構成されている。尚、ガス経路管は、ガスプレート本体51の内部に設けられているため、図5(A)~(B)のガス経路管54は透視画像として示されている。
また、ガス経路管54は、上記ガス導入口52を中央に有しかつガス導入口52から両端方向に向け均等長の分岐管を有する円弧状第一分岐路管541と、該第一分岐路管541の両側出口541bにそれぞれ接続されかつ接続部から両端方向に向け均等長の分岐管を有する一対の円弧状第二分岐路管542と、一対の第二分岐路管542の各両側出口542bにそれぞれ接続されかつ接続部から両端方向に向け均等長の分岐管を有する二対の円弧状第三分岐路管543と、二対の円弧状第三分岐路管543の各両側出口543bにそれぞれ接続されかつ接続部から両端方向に向け均等長の分岐管を有する四対の円弧状第四分岐路管544とで構成され、各円弧状第四分岐路管544にはガスプレート本体51の一面に設けられたガス放出孔(A~P)と連通する上記開口53が開設されている。
(3-2)第一実施形態に係るガスプレートの改善点
第一実施形態に係るガスプレートのガス経路管54においては、該ガス経路管54を構成する円弧状第一分岐路管541、円弧状第二分岐路管542、円弧状第三分岐路管543および円弧状第四分岐路管544の各分岐管の長さがそれぞれ均等に設定されているため、円弧状第四分岐路管544に開設された各開口53と上記ガス導入口52までの距離が略同一になっている。
従って、円弧状第四分岐路管544における各開口53と、円弧状第一分岐路管541における両側出口541bとの位置関係に拘らずガスプレート本体51の上記ガス放出孔(A~P)から放出されるガス量は等しくなるため、スパッタガス、反応性ガス若しくは原料ガス等の真空チャンバー内におけるガス分布を均一化できる利点を有する。
(3-3)第一実施形態の変形例に係るガスプレート
ところで、図5(A)~(B)に示す第一実施形態に係るガスプレートにおいては、円弧状第一分岐路管541のガス導入口52から両側出口541bまでの長さ(すなわち、分岐管の長さ)が均等に加工され、各円弧状第二分岐路管542における円弧状第一分岐路管541の接続部(両側出口541b)から両側出口542bまでの長さ(分岐管の長さ)が均等に加工され、各円弧状第三分岐路管543における円弧状第二分岐路管542の接続部(両側出口542b)から両側出口543bまでの長さ(分岐管の長さ)が均等に加工され、更に、各円弧状第四分岐路管544における円弧状第三分岐路管543の接続部(両側出口543b)から開口53までの長さ(分岐管の長さ)も均等に加工された構造になっている。この場合、円弧状第二分岐路管542と円弧状第三分岐路管543の加工自由度を改善するため、図6(A)~(B)に示すような構造にしてもよい。
すなわち、円弧状第二分岐路管542および円弧状第三分岐路管543の円弧長を任意に加工し、図6(A)~(B)に示すように円弧状第三分岐路管543と接続させるときに円弧状第二分岐路管542の両側出口542bを加工し、円弧状第四分岐路管544と接続させるときに円弧状第三分岐路管543の両側出口543bを加工してもよい。
(4)第二実施形態に係るガスプレート
(4-1)第二実施形態に係るガスプレートの構成
二組のガス経路管を有する第二実施形態に係るガスプレートは、図7(A)~(B)に示すように、ガスプレート本体61と、該ガスプレート本体61内に設けられその基端側にガス供給源(図示せず)に接続されたガス導入口62を有しかつその先端側にガスプレート本体61の一面に設けられたガス放出孔(A~P)と連通する開口63を有する外側ガス経路管64と、上記ガスプレート本体61内に設けられその基端側にガス供給源(図示せず)に接続されたガス導入口62’を有しかつその先端側にガスプレート本体61の一面に設けられたガス放出孔(A’~P’)と連通する開口63’を有する内側ガス経路管64’とで構成されている。尚、ガス経路管は、ガスプレート本体51の内部に設けられているため、図7(A)~(B)の外側ガス経路管64と内側ガス経路管64’は透視画像として示されている。また、第二実施形態に係るガスプレートは、第一実施形態の変形例に係るガスプレートと同様な構造(加工自由度を改善した構造)となっている。
また、外側ガス経路管64は、上記ガス導入口62を中央に有しかつガス導入口62から両端方向に向け均等長の分岐管を有する円弧状第一分岐路管641と、該第一分岐路管641の両側出口641bにそれぞれ接続されかつ接続部から両端方向に向け均等長の分岐管を有する一対の円弧状第二分岐路管642と、一対の第二分岐路管642の各両側出口642bにそれぞれ接続されかつ接続部から両端方向に向け均等長の分岐管を有する二対の円弧状第三分岐路管643と、二対の円弧状第三分岐路管643の各両側出口643bにそれぞれ接続されかつ接続部から両端方向に向け均等長の分岐管を有する四対の円弧状第四分岐路管644とで構成され、各円弧状第四分岐路管644にはガスプレート本体61の一面に設けられたガス放出孔(A~P)と連通する上記開口63が開設されている。
また、内側ガス経路管64’は、上記ガス導入口62’を中央に有しかつガス導入口62’から両端方向に向け均等長の分岐管を有する円弧状第一分岐路管641’と、該第一分岐路管641’の両側出口641’bにそれぞれ接続されかつ接続部から両端方向に向け均等長の分岐管を有する一対の円弧状第二分岐路管642’と、一対の第二分岐路管642’の各両側出口642’bにそれぞれ接続されかつ接続部から両端方向に向け均等長の分岐管を有する二対の円弧状第三分岐路管643’と、二対の円弧状第三分岐路管643’の各両側出口643’bにそれぞれ接続されかつ接続部から両端方向に向け均等長の分岐管を有する四対の円弧状第四分岐路管644’とで構成され、各円弧状第四分岐路管644’にはガスプレート本体61の一面に設けられたガス放出孔(A’~P’)と連通する上記開口63’が開設されている。
(4-2)第二実施形態に係るガスプレートの改善点
第二実施形態に係るガスプレートの外側ガス経路管64においては、該外側ガス経路管64を構成する円弧状第一分岐路管641、円弧状第二分岐路管642、円弧状第三分岐路管643および円弧状第四分岐路管644の各分岐管の長さがそれぞれ均等に設定されているため、円弧状第四分岐路管644に開設された各開口63と上記ガス導入口62までの距離が略同一になっている。従って、円弧状第四分岐路管644における各開口63と、円弧状第一分岐路管641における両側出口641bとの位置関係に拘らずガスプレート本体61の上記ガス放出孔(A~P)から放出されるガス量は等しくなる。
また、上記内側ガス経路管64’においても、該内側ガス経路管64’を構成する円弧状第一分岐路管641’、円弧状第二分岐路管642’、円弧状第三分岐路管643’および円弧状第四分岐路管644’の各分岐管の長さがそれぞれ均等に設定されているため、円弧状第四分岐路管644’に開設された各開口63’と上記ガス導入口62’までの距離が略同一になっている。従って、円弧状第四分岐路管644’における各開口63’と、円弧状第一分岐路管641’における両側出口641’bとの位置関係に拘らずガスプレート本体61の上記ガス放出孔(A’~P’)から放出されるガス量は等しくなる。
このため、第一実施形態に係るガスプレートと同様、スパッタガス、反応性ガス若しくは原料ガス等の真空チャンバー内におけるガス分布を均一化できる利点を有する。
尚、第一実施形態に係るガスプレートのガス経路管を構成する円弧状分岐路管、第二実施形態に係るガスプレートの外側ガス経路管と内側ガス経路管を構成する円弧状分岐路管の分岐路数について、円弧状第一分岐路管、円弧状第二分岐路管、円弧状第三分岐路管および円弧状第四分岐路管で構成された構造(ガスプレートに設けられたガス放出孔と連通する開口の数が16個)になっているが、このような構造に限定されるものではない。すなわち、上記ガス放出孔と連通する開口数を増やしたい場合は、ガス経路管を構成する円弧状分岐路管の個数を、上記第四分岐路管に加えて円弧状第五分岐路管、円弧状第六分岐路管、円弧状第七分岐路管等としてもよく、反対に、上記ガス放出孔と連通する開口数を減らしたい場合は、第四分岐路管より少ない分岐路管で構成すればよい。また、第一実施形態および第二実施形態に係るガスプレートにおいては、ガスプレート本体の側面側にガス導入口が設けられた構造になっているが、ガスプレート本体の上面側または下面側にガス導入口が設けられる構造にしてもよい。更に、分岐構造を有するガス経路管の設置数を増やしたい場合には、ガスプレート本体の側面側に加えて上面側と下面側にそれぞれ上記ガス導入口を設ける構造にしてもよい。
そして、マグネトロンスパッタのようなスパッタガスのみ、あるいは、スパッタガスと反応性ガスの混合ガスが用いられる場合は、図5に示す一組のガス経路管を有する第一実施形態に係るガスプレート、および、図7に示す二組のガス経路管を有する第二実施形態に係るガスプレートを使用することができ、一方、2種類の原料ガスを反応性させて成膜する方法やスパッタガスと反応性ガスを分離して投入する場合は、図7に示す二組のガス経路管を有する第二実施形態に係るガスプレートを使用することができる。
(5)第二実施形態に係るガスプレートの製造
(5-1)第二実施形態に係るガスプレート
第二実施形態に係るガスプレートは、図8(A)~(B)に示すように、ガスプレート本体71と、該ガスプレート本体71内に設けられその基端側にガス供給源(図示せず)に接続されたガス導入口72を有しかつその先端側にガスプレート本体71の一面に設けられたガス放出孔と連通する開口73を有する外側ガス経路管74と、ガスプレート本体71内に設けられその基端側にガス供給源(図示せず)に接続されたガス導入口72’を有しかつその先端側にガスプレート本体71の一面に設けられたガス放出孔と連通する開口73’を有する内側ガス経路管74’とで構成されている。
また、上記ガスプレート本体71は、図8(B)に示すように、ベースプレート75と、該ベースプレート75に接合されたトッププレート76とで構成されており、かつ、ベースプレート75の接合面に設けられた凹溝77により上記外側ガス経路管74と内側ガス経路管74’が構成されている。尚、符号78は、外側ガス経路管74と内側ガス経路管74’の各開口73、73’と連通する上記ガス放出孔を示している。
(5-2)第二実施形態に係るガスプレートの製造
以下、図8(A)~(B)に示した第二実施形態に係るガスプレートの製造工程について説明する。
図9(A)に示すように、ベースプレート75の一面側に上述したガス経路管を構成する凹溝77を切削加工し、かつ、図9(B)に示すように上記外側ガス経路管と内側ガス経路管の各開口と連通するガス放出孔78を貫通させる。
次に、上記凹溝77が形成されたベースプレート75の形成面に、図9(C)に示すようにトッププレート76を重ね合わせ、かつ、レーザ溶接若しくは電子ビーム溶接により図9(D)に示すように上記凹溝77の周囲を溶接する。尚、図9(D)の符号80はレーザ溶接若しくは電子ビーム溶接による溶接部を示している。
そして、図9(E)に示すように、ベースプレート75とトッププレート76とで構成されたガスプレート本体71の側面側からガス導入口72を切削加工して第二実施形態に係るガスプレートを製造する。
尚、ガス導入口72にメネジ加工あるいはパイプを直接溶接してもよい。
また、図9(A)~(E)に示すガスプレートの製造法ではガス経路管を構成する凹溝77がベースプレート75の一面側に形成されているが、ベースプレート75とトッププレート76の各接合面に上記凹溝を形成し、ベースプレート75とトッププレート76の各凹溝が位置整合されて上記ガス経路管を構成する方法を採ってもよい。
以下、本発明の実施例について参考例と比較例も挙げて具体的に説明する。
参考例1]
図1に示すPVD成膜装置(マグネトロンスパッタ装置)を用いてSiO2の成膜を実施した。また、ガスプレート4には、一組のガス経路管を有する図5(A)~(B)に示した第一実施形態に係るガスプレートが適用され、ガスプレートの直径は250mm、ガス放出孔のPCD(pitch circle diameter)は170mmである(図10参照)。
また、スパッタターゲットTには直径150mmのセラミックSiCを用い、基板2には直径100mmの合成石英基板を用いた。尚、スパッタターゲットT表面と基板2表面間の距離は50mmとした。
真空チャンバー1を10-5Paまで排気した後、酸素10%のArガス20sccmをガスプレート4のガス導入口(図5の符号52参照)から導入し、直流スパッタ電源を100WにしてSiO2の成膜を開始した。
そして、100秒間成膜を行い、基板2を取り出してエリプソメータにより基板円周方向の膜厚分布を測定した。尚、基板2を回転させて成膜する場合、および、基板2の回転を停止させて成膜する場合の二通りを実施している。
PVDによる成膜においては、図10に示すようにスパッタターゲットTの周囲からスパッタガスが放出されるため、基板2上のガス放出孔直下が最もガス分圧の影響を受けて膜厚が変化する箇所となる。しかし、基板2の縁部は膜厚測定が困難なため、図12に示すように基板2円周から中心に向かって1cmの位置を測定箇所としている。
測定された基板膜厚(基板停止時と回転時)とガス放出孔(A~P)との関係について表1に示す。
[比較例1]
参考例1と同様、上記PVD成膜装置(マグネトロンスパッタ装置)を用いてSiO2の成膜を実施した。ガスプレート4には、一組のガス経路管を有する図3(A)~(B)に示した従来技術に係るガスプレートが適用され、ガスプレートの直径は250mm、ガス放出孔のPCDは170mmである(図10参照)。
また、スパッタターゲットTには直径150mmのセラミックSiCを用い、基板2には直径100mmの合成石英基板を用いた。尚、スパッタターゲットT表面と基板2表面間の距離は50mmとした。
真空チャンバー1を10-5Paまで排気した後、酸素10%のArガス20sccmをガスプレート4のガス導入口(図3の符号22参照)から導入し、直流スパッタ電源を100WにしてSiO2の成膜を開始した。
そして、100秒間成膜を行い、基板2を取り出してエリプソメータにより基板円周方向の膜厚分布を測定した。尚、基板2を回転させて成膜する場合、および、基板2の回転を停止させて成膜する場合の二通りを実施している。また、参考例1と同様、基板2の縁部は膜厚測定が困難なため、図12に示すように基板2円周から中心に向かって1cmの位置を測定箇所としている。測定された基板膜厚(基板停止時と回転時)とガス放出孔(A~P)との関係について表1に示す。
Figure 0007119779000001
[評 価]
(1)表1に示されたSiO2膜の膜厚分布から、参考例1では、基板回転時と基板停止時の膜厚分布がほとんど変わらないことが確認される。
(2)しかし、比較例1においては、基板回転時と基板停止時の膜厚分布が大きく異なり、図3(A)に示した円弧状分岐路管24aの両側出口24b近傍に位置する輪状管23aの開口23と連通するガス放出孔(D、EおよびL、M)付近の基板停止時における膜厚が特に厚くなっていることが確認される。これは、ガス放出孔(D、EおよびL、M)付近のスパッタガス流量が多いことに起因していることが推測される。
[実施例2]
図2に示すCVD成膜装置を用いてSiCの成膜を実施した。また、ガスプレート14には、二組のガス経路管を有する図7(A)~(B)に示した第二実施形態に係るガスプレートが適用され、ガスプレートの直径は250mm、外側ガス放出孔のPCD(pitch circle diameter)は80mm、また、内側ガス放出孔のPCDは40mmである(図11参照)。
また、基板12には直径100mmのカーボン基板を用い、ガスプレート14表面と基板12表面間の距離は50mmとした。
また、上記外側ガス放出孔のガス導入口(図7の符号62参照)から導入する原料ガスはSiCl4、内側ガス放出孔のガス導入口(図7の符号62’参照)から導入する原料ガスはC34(メチルアセチレン)、キャリアガスにはH2を導入した。
そして、真空チャンバー11を10-5Paまで排気し、基板12を1500℃まで加熱した後、上記ガスを導入して成膜を開始し、かつ、1000秒間成膜を行い、基板12を取り出してエリプソメータにより基板円周方向の膜厚分布を測定した。尚、基板12を回転させて成膜する場合、および、基板12の回転を停止させて成膜する場合の二通りを実施している。
CVDによる成膜においては、図11に示すように基板12の真上から原料ガスが放出されるため、外側ガス放出孔(A~P)と内側ガス放出孔(A’~P’)の中間位置が最もガス分圧の影響を受けて膜厚が変化する箇所となる。このため、図11に示すように外側ガス放出孔(A~P)と内側ガス放出孔(A’~P’)の中心(A-A’~P-P’)を測定箇所としている。
測定された基板膜厚(基板停止時と回転時)と、外側ガス放出孔と内側ガス放出孔の中心(A-A’~P-P’)との関係について表2に示す。
[比較例2]
実施例2と同様、上記CVD成膜装置を用いてSiCの成膜を実施した。ガスプレート14には、二組のガス経路管を有する図4(A)~(B)に示した従来技術に係るガスプレートが適用され、ガスプレートの直径は250mm、外側ガス放出孔のPCDは80mm、内側ガス放出孔のPCDは40mmである(図11参照)。
また、基板12には直径100mmのカーボン基板を用い、ガスプレート14表面と基板12表面間の距離は50mmとした。
また、上記外側ガス放出孔のガス導入口(図4の符号32参照)から導入する原料ガスはSiCl4、内側ガス放出孔のガス導入口(図4の符号32’参照)から導入する原料ガスはC34(メチルアセチレン)、キャリアガスにはH2を導入した。
そして、真空チャンバー11を10-5Paまで排気し、基板12を1500℃まで加熱した後、上記ガスを導入して成膜を開始し、かつ、1000秒間成膜を行い、基板12を取り出してエリプソメータにより基板円周方向の膜厚分布を測定した。尚、基板12を回転させて成膜する場合、および、基板12の回転を停止させて成膜する場合の二通りを実施している。
また、実施例2と同様、図11に示すように外側ガス放出孔(A~P)と内側ガス放出孔(A’~P’)の中心(A-A’~P-P’)を測定箇所とし、測定された基板膜厚(基板停止時と回転時)と、外側ガス放出孔と内側ガス放出孔の中心(A-A’~P-P’)との関係について表2に示す。
Figure 0007119779000002
[評 価]
(1)表2に示されたSiC膜の膜厚分布から、本発明に係る実施例2では、基板回転時と基板停止時の膜厚分布がほとんど変わらないことが確認される。
(2)しかし、比較例2においては、基板回転時と基板停止時の膜厚分布が大きく異なり、図4(A)に示した外側ガス経路管34における円弧状分岐路管34aの両側出口34b近傍に位置する円弧状管33aの開口33と連通する図4(B)に示すガス放出孔(D、EおよびL、M)と、図4(A)に示した内側ガス経路管34’における円弧状分岐路管34’aの両側出口34’b近傍に位置する輪状管33’aの開口33’と連通する図4(B)に示すガス放出孔(D’、E’およびL’、M’)の中間位置付近の基板停止時における膜厚が特に厚くなっていることが確認される。これは、図4(B)に示すガス放出孔(D、EおよびL、M)とガス放出孔(D’、E’およびL’、M’)付近の原料ガス流量が多いことに起因していることが推測される。
本発明に係る成膜装置と成膜方法によれば、真空チャンバー内に導入されるスパッタガス、反応性ガス若しくは原料ガス等のガス分布が均一化されるため、成膜された基板内の膜厚分布を均一化させることが可能となる。このため、半導体素子用被膜、液晶表示装置用被膜、光学用被膜等の製造に用いられる産業上の利用可能性を有している。
T スパッタターゲット
A~P ガス放出孔
A’~P’ ガス放出孔
1、11 真空チャンバー
2、12 基板
3、13 基板ホルダー
4、14 ガスプレート
5、15 回転機構
21 ガスプレート本体、
22 ガス導入口
23 開口
23a 輪状管
24 ガス経路管
24a 円弧状分岐路管
24b 両側出口
31 ガスプレート本体
32 ガス導入口
33 開口
33a 円弧状管
34 外側ガス経路管
34a 円弧状分岐路管
34b 両側出口
32’ ガス導入口
33’ 開口
33’a 輪状管
34’ 内側ガス経路管
34’a 円弧状分岐路管
34’b 両側出口
51 ガスプレート本体
52 ガス導入口
53 開口
54 ガス経路管
541 円弧状第一分岐路管
541b 両側出口
542 円弧状第二分岐路管
542b 両側出口
543 円弧状第三分岐路管
543b 両側出口
544 円弧状第四分岐路管
61 ガスプレート本体
62 ガス導入口
63 開口
64 外側ガス経路管
641 円弧状第一分岐路管
641b 両側出口
642 円弧状第二分岐路管
642b 両側出口
643 円弧状第三分岐路管
643b 両側出口
644 円弧状第四分岐路管
62’ ガス導入口
63’ 開口
64’ 内側ガス経路管
641’ 円弧状第一分岐路管
641’b 両側出口
642’ 円弧状第二分岐路管
642’b 両側出口
643’ 円弧状第三分岐路管
643’b 両側出口
644’ 円弧状第四分岐路管
71 ガスプレート本体
72 ガス導入口
73 開口
74 外側ガス経路管
75 ベースプレート
76 トッププレート
77 凹溝
78 ガス放出孔
72’ ガス導入口
73’ 開口
74’ 内側ガス経路管
80 溶接部

Claims (5)

  1. 基板を保持する基板ホルダーと、該基板ホルダーに対向して配置されかつスパッタガス、反応性ガス若しくは原料ガスを放出するガスプレートとを真空チャンバー内に備え、PVD(物理蒸着)法若しくはCVD(化学気相蒸着)法により上記基板に被膜を形成する成膜装置において、
    上記ガスプレートが、ガスプレート本体と、該ガスプレート本体内に設けられその基端側にガス供給源に接続されたガス導入口を有しかつその先端側にガスプレート本体の一面に設けられたガス放出孔と連通する開口を有するガス経路管とで構成され、
    上記ガス経路管が、ガス導入口を中央に有しかつガス導入口から両端方向に向け均等長の分岐管を有する円弧状第一分岐路管と、該第一分岐路管の両側出口にそれぞれ接続されかつ接続部から両端方向に向け均等長の分岐管(但し、下記円弧状延長管を含まず)を有する一対の円弧状第二分岐路管と、一対の第二分岐路管の各両側出口にそれぞれ接続されかつ接続部から両端方向に向け均等長の分岐管(但し、下記円弧状延長管を含まず)を有する二対の円弧状第三分岐路管と、以下、同様に構成された円弧状第n分岐路管から成るn段階(nは正の整数)の分岐構造を有し、第n分岐路管の各両側出口が上記ガス放出孔と連通する開口を構成すると共に、
    n段階の分岐構造を有する上記ガス経路管がガスプレート本体内に1個以上設けられており、
    更に、外側に位置する上段側円弧状分岐路管が、内側に位置する下段側円弧状分岐路管との接続部に上段側円弧状分岐路管の曲率半径と同一の円弧状延長管を有し、かつ、上段側円弧状分岐路管の上記円弧状延長管の端部が、対峙する他の上段側円弧状分岐路管の円弧状延長管の端部に接続せずに閉止されていることを特徴とする成膜装置。
  2. 上記ガスプレート本体がベースプレートと該ベースプレートに接合されたトッププレートとで構成され、かつ、ベースプレートの接合面に設けられた凹溝により上記ガス経路管が構成されることを特徴とする請求項1に記載の成膜装置。
  3. 上記ガスプレート本体がベースプレートと該ベースプレートに接合されたトッププレートとで構成され、かつ、ベースプレートとトッププレートの接合面に設けられた各凹溝を位置整合させて上記ガス経路管が構成されることを特徴とする請求項1に記載の成膜装置。
  4. 上記ベースプレートとトッププレートが、レーザ溶接若しくは電子ビーム溶接により接合されていることを特徴とする請求項2または3に記載の成膜装置。
  5. PVD(物理蒸着)法若しくはCVD(化学気相蒸着)法による成膜方法において、
    請求項1~4のいずれかに記載の成膜装置を用いて基板ホルダーに保持された基板に被膜を形成することを特徴とする成膜方法。
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