JP7116917B2 - 液体を吐出する装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液体を吐出する装置に関するものである。
特許文献1には、気泡の排出を目的として、液体吐出ヘッドと、液体収容部と、液体収容部から液体吐出ヘッドを介さずに液体を外部へ排出するための連通経路とを備え、連通経路の流路抵抗を、ヘッドの供給ポートから排出ポートまでの流体抵抗よりも大きくしている液体吐出ユニットが記載されている。
しかしながら、特許文献1に記載の液体吐出ユニットでは、ヘッドの気泡を排出ポートからうまく排出できないことがあった。
上述した課題を解決するために、本発明は、液体吐出ユニットを備えた液体を吐出する装置において、前記液体吐出ユニットは、液体を吐出する液体吐出ヘッドと、前記液体を収容する液体収容部と、前記液体を、前記液体収容部から前記液体吐出ヘッドを介して排出する第一流路と、前記液体収容部の最上部と前記第一流路とを接続する第二流路とを有し、前記第一流路の流体抵抗値を、前記液体収容部と前記第一流路との接続点から、前記第一流路と前記第二流路との合流部までの流体抵抗とし、前記第二流路の流体抵抗値を、前記液体収容部と前記第二流路との接続点から、前記第一流路と前記第二流路との合流部までの流体抵抗としたとき、前記第一流路の流体抵抗値は、前記第二流路の流体抵抗値よりも小さくなっており、大気開放弁を有し、一端が前記第一流路と前記第二流路との合流部に接続され、液体を外部に排出する排出流路と、前記大気開放弁を開いて前記液体収容部に液体を供給することで前記大気開放弁から空気を抜く空気抜き手段とを備え、前記液体収容部は、前記液体収容部内の圧力に応じて変位する変位部材と、前記変位部材の変位を検知する変位検知手段とを有し、前記空気抜き手段は、前記変位検知手段の検知結果に基づいて、前記液体収容部に液体を供給することを特徴とするものである。
本発明によれば、液体吐出ヘッド内の気泡を良好に排出することができる。
実施形態における画像形成装置の斜視図。 画像形成装置の断面図。 インク流路を示す概略構成図。 インク流路の要部拡大図。 (a)はサブタンクの概略構成図であり、(b)は、(a)のA-A断面図。 変位検知装置の変位検知について説明する図。 画像形成装置の電気回路の要部を示すブロック図。 初期充填動作の制御フロー図。 初期充填動作におけるサブタンクのインク充填状態について説明する図。 空気抜き動作のフロー図。 所定のタイミングで実行される空気抜き動作フローの一例を示す図。 インク収容部内の空気量を検知する空気検知装置の一例を示す図。 空気検知装置の検知結果に基づいて、空気抜き動作を行なう動作フロー図。 連通路の変形例を示す図。 供給流路の変形例を示す。 図15に示す変形例における気泡の移動について説明する図。
本発明の実施形態を図面参照して説明する。
まず、図1、図2を参照して、本発明の実施対象となる液体を吐出する装置としての画像形成装置の一例の全体とその要部の構成と動作を説明する。
図1は、実施形態における画像形成装置の斜視図であり、図2は、画像形成装置の断面図である。
画像形成部3は、インクジェット記録方式で画像形成を行う構成である。図2に示すように、本インクジェット記録装置は、シリアル型インクジェット記録装置であるなお本発明はこのタイプの画像形成装置での実施には限定されない。
図示の画像形成装置は、装置本体1の内部にスプール軸受台101a、101bを備える。スプール軸受台101a、101bは、長尺の用紙を巻き回した複数のシートロール紙4a、4bから用紙10をそれぞれ繰り出し可能に支持するシートロール支持部としての機能・構成を有している。なお図示の例ではシートロールは2巻を装着できるようになっているが、1巻のみ、あるいは3巻以上等であっても差し支えない。
また、画像形成部3に対応して装置本体1の内部には、ガイドロッド18及びガイドレール19が側板に掛け渡してある。これらガイドロッド18及びガイドレール19にキャリッジ20が主走査方向Yに摺動可能に保持してある。キャリッジ20には、ブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色のインク滴を吐出する液体吐出ヘッドを備える液体吐出ユニットが搭載してある。各液体吐出ユニットには、液体吐出ヘッドにインクを供給するサブタンクを備えている。
キャリッジ20を主走査方向(図1のY方向)に移動走査する主走査機構は、主走査方向の一方側(図1において左斜め上方)に配置された駆動モータ21と、この駆動モータ21の出力軸に連結して駆動モータ21によって回転駆動される駆動プーリ22と、主走査方向Yの他方側(図1において右斜め下方)に配置した従動プーリ23と、駆動プーリ22と従動プーリ23との間に巻き掛けたベルト部材24とを備えている。従動プーリ23は、テンションスプリングによって外方、すなわち駆動プーリ22から離れる方向にテンションが掛けられている。またベルト部材24は、キャリッジ20背面側に設けられたベルト固定部にその一部分が固定保持され、それによってキャリッジ20を主走査方向に牽引するようになっている。
キャリッジ20の主走査位置を検知するためのエンコーダシートがキャリッジ20の主走査方向Yに沿って配してある。キャリッジ20に設けたエンコーダセンサ252(図7参照)によって、エンコーダシートを読み取る。このキャリッジ20における主走査領域のうち、記録領域では上段のシートロール紙4aまたは下段のシートロール紙4bから繰り出されて搬送されてきた用紙10が、搬送手段(ローラ対9a、9b、丸棒状の軸状部材であるレジストローラ34、及びレジストローラ34の軸線方向で複数に分割した形態で配置してあるレジスト加圧ローラ35など)により記録領域へ搬送され、キャリッジ20の移動方向である主走査方向と直交する副走査方向Xa(図1のX方向の前方向)に間欠的に搬送される。用紙10は、キャリッジ20と対向するプラテン36により案内される。プラテン36の下方には吸引ファンが設けてあり、プラテン36に形成した吸引孔により用紙10が吸着される。
また、主走査領域のうちの一方の端部側領域(図1において右斜め下方側)には、キャリッジ20内の各液体吐出ヘッド202の維持回復を行う維持回復機構25が配置されている。
維持回復機構25は、液体吐出ヘッドの各ノズル面をキャッピングして、液体吐出ヘッド内のインクの水分蒸発を防ぐための吸引キャップと保湿キャップと、ノズル面を払拭するワイパー部材、増粘したインクを排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け部などを備えている。吸引キャップは、吸引ポンプなどのノズル吸引手段が接続されており、吸引キャップにより液体吐出ヘッドのノズル面をキャッピングした状態で、吸引ポンプ251(図7参照)で吸引し、ノズルの壁面及びノズルの吐出開口部周囲に付着している増粘のインクを取り除く。このように、吸引キャップは、記録ヘッド内のインクの水分蒸発を防ぐ保湿と吸引の機能を兼ねている。一方、保湿キャップは、保湿の機能のみ有している。
また、各液体吐出ヘッドのサブタンクに供給する各色のインクを収容したメインカートリッジ26が装置本体1に対して着脱自在に装着される。なお、図1においては、画像形成部3で画像が記録された用紙を所定の長さに切断するシート切断手段としてのカッター27が配置してある。このカッター27は、複数のプーリ(そのうちの1つのプーリは駆動モータに連結されている)間に掛け渡されたワイヤやタイミングベルトに固定され、駆動モータによりプーリを介してワイヤやタイミングベルトが主走査方向に移動することで用紙を所定の長さに切断する公知のものからなる。
図3は、インク流路300を示す概略構成図であり、図4は、インク流路300の要部拡大図である。
なお、図3、図4に示すインク流路300は、各液体吐出ヘッドに対応して設けられており、各各液体吐出ヘッドに対応するインク流路300の構成は同一である。
インク流路300は、サブタンク203のインク収容部212にメインカートリッジ内のインクを補給するための補給経路217と、インク流路300内の空気をインクとともに排出する排出経路208と備えている。また、インク収容部212から液体吐出ヘッドの共通液室13を介して排出経路208へ流れる(図4の矢印R1参照)第一流路301と、インク収容部212から液体吐出ヘッドの共通液室13を介さずに排出経路208へ流れる(図4の矢印R2参照)第二流路たる連通路206を備えている。本実施形態では、連通路206は10mm~30mm程度としている。上記第一流路301は、インク収容部212の底部の接続部Y(図4参照)から液体吐出ヘッド202(インク供給ポート14との接続部まで)までの供給経路204と、共通液室13と、液体吐出ヘッド202(インク排出ポート15との接続部)から連通路との合流部Z(図4参照)(排出経路208との接続部)までのヘッド排出経路205とで構成されている。後述するように、液体吐出ヘッド202からインクを吐出する吐出動作時は、このインク流路300は負圧に維持されている。
液体吐出ユニット201は、液体吐出ヘッド202と、液体吐出ヘッド202に供給する液体たるインクを収容するサブタンク203とを備えている。液体吐出ヘッド202は、液滴を吐出する複数のノズル11と、各ノズル11が連通する複数の個別液室12と、各個別液室12にインクを供給する共通液室13と、共通液室13へインクを供給するための供給口部たるインク供給ポート14と、共通液室13からインクを排出する排出口部たるインク排出ポート15などを備えている。
サブタンク203には、液体吐出ヘッド202に供給するインクを収容するインク収容部212と、一端がインク収容部212の底部に接続され(図4の接続部Y)、他端が外部に連通するインク供給流路204aと備えている。インク供給流路204aの他端には、一端が液体吐出ヘッド202のインク供給ポート14に接続された供給管204bが接続された供給管204bの他端が接続されている。本実施形態においては、インク供給流路204aと供給管204bとで供給経路204を形成している。
また、サブタンク203は、液体吐出ヘッド202から排出されたインクが流れるヘッド排出流路205aを有している。ヘッド排出流路205aの一端は、排出経路208の一部を構成する空気抜き流路208aに接続され(図4の合流部Z)ており、他端は、一端が液体吐出ヘッド202のインク排出ポート15に接続されたヘッド排出管205bに接続されている。本実施形態においては、ヘッド排出流路205aとヘッド排出管205bとでヘッド排出経路205を形成している。
また、サブタンク203には、一端がインク収容部212の頂部に接続(図4の接続部X)され、他端が空気抜き流路208aに接続された(図4の合流部Z)第二流路たる連通路206を有している。また、インク収容部212の頂部には、補給経路217のチューブの一端が接続されるインク補給ポート216が形成されている。
補給経路217は、インク収容部212にインクを補給する交換可能なメインタンクであるメインカートリッジ26からインク補給ポート216までのインク経路である。補給経路217は、メインカートリッジ26のインクをインク収容部212へ送液するポンプ52、ポンプ52とメインカートリッジ26との間の流路を開閉する開閉弁54、ポンプ52とインク収容部212との間に配置されたフィルタ55、これらを繋ぐチューブなどで構成されている。
空気抜き流路208aは、空気排出流路208bの一端が接続されており、空気排出流路208bの他端には、大気開放弁209が接続されている。空気排出流路208bは、チューブなどで構成されている。空気抜き流路208aは、ヘッド排出流路205aと連通路206とが合流する合流部Zから空気排出流路208bの一端が接続される箇所までの間である。本実施形態においては、空気抜き流路208aと空気排出流路208bとで排出経路208を形成している。
本実施形態では、図4の矢印R1に示す供給経路204と、共通液室13と、ヘッド排出経路205とで構成された第一流路301のインクの流路抵抗を、図4の矢印R2に示す第二流路たる連通路206のインクの流路抵抗よりも小さくしている。具体的には、インク供給流路204aと供給管204bとで構成された供給経路204のインクの流路抵抗と、共通液室13のインクの流路抵抗と、ヘッド排出流路205aとヘッド排出管205bとで構成されたヘッド排出経路205のインクの流路抵抗との総和(図4の接続部Yから合流部Zまでの間の流路抵抗)が、連通路206のインクの流路抵抗(図4の接続部Xから合流部Zまでの間の流路抵抗)よりも小さくなっている。
図5(a)はサブタンク203の概略構成図であり、図5(b)は、図5(a)のA-A断面図である。
サブタンク203は、一側部が開口したタンクケース210を備えており、タンクケース210の開口には、弾性変形可能な変位部材としての可撓性フィルム218が溶着または接着にて貼り付けられている。
上記インク収容部212と、連通路206は、可撓性フィルム218とタンクケース210とにより形成されている。上記インク供給流路204aの他端である供給管204bが接続される供給接続部204c以外は、可撓性フィルム218とタンクケース210とにより形成されており、上記供給接続部204cは、タンクケース210により形成されている。同様に、ヘッド排出流路205aの他端であるヘッド排出管205bが接続される排出接続部205c以外は、可撓性フィルム218とタンクケース210とにより形成されており、上記供給接続部204cは、タンクケース210により形成されている。
また、空気抜き流路208aの空気排出流路208bの一端が接続される空気抜き接続部208c以外は、可撓性フィルム218とタンクケース210とにより形成されており、空気抜き接続部208cは、タンクケース210により形成されている。また、インク補給ポート216は、タンクケース210により形成されている。
インク収容部212内には、圧力制御手段としてのバネ213が配設されており、可撓性フィルム218を外側へ付勢して、インク流路300を常に負圧に維持する。また、サブタンク203には、可撓性フィルム218の変位を検知する変位検知手段たる変位検知装置220を有している。変位検知装置220は、一端部側が、支軸223に回転可能に支持されたフィラ221と、フィラの先端の変位変更(図5(a)の紙面と直交する方向)に2つ並べて配置された第一透過型光学センサ222a,第二透過型光学センサ222b(第二透過型光学センサ222bについては、図6参照)とを有している。フィラ221は、バネ213の付勢力よりも弱いスプリングによって可撓性フィルム218に押し付けられており、可撓性フィルム218の変位に連動して他端側が変位するように構成されている。また、フィラ221の一部を可撓性フィルム218に接着などで固定して可撓性フィルム218の変位に連動して他端側が変位するように構成してもよい。
図6は、変位検知装置220の変位検知について説明する図である。
インク収容部内の残量が少ないときは、図6(a)に示すように、可撓性フィルム218が、最もタンクケース210にあり、このときは、第一透過型光学センサ222a,第二透過型光学センサ222bのいずれもフィラ221を検知している。このように、第一透過型光学センサ222a,第二透過型光学センサ222bのいずれもフィラ221を検知したら、ポンプ52を駆動してメインカートリッジ26からインク収容部212へインクの補給を行なう。
インクの補給が行われると、可撓性フィルム218が、外側へ変位していく。すると、フィラ221が支軸223を支点に回転し、図6(b)に示すように、第二透過型光学センサ222bのみフィラ221を検知する。さらに、可撓性フィルム218が、バネ213の付勢力により外側へ変位していくと、図6(c)に示すように、いずれの透過型光学センサもフィラ221を検知しなくなる。このように、いずれの透過型光学センサもフィラ221を検知しなくなったら、ポンプ52の駆動を停止し、メインカートリッジ26からインク収容部212へインクの補給を停止する。
インク補給を行なった後、インク収容部212の負圧形成動作を行う。具体的には、ポンプを逆転駆動してインク収容部212内のインクを吸引したり、空吐出したりしてインク収容部212内のインクを減少させる。このとき、大気開放弁209は、閉じられており、先の図3に示したインク流路300は密閉されている。なお、ノズル11を介してインク流路300は、大気と連通しているが、ノズル径は非常に小さく、流体抵抗が大きいため、ノズル11から空気がインク流路300へ進入することがない。このため、インクを減少させていくと、インク流路300が負圧となり、可撓性フィルム218が内側へ変位していく。そして、図6(b)に示すように、第二透過型光学センサ222bのみフィラ221を検知したら、ポンプを逆転駆動、または、空吐出を停止する。これにより、インク流路内を負圧にすることができる。また、バネ213により可撓性フィルム218を外側に付勢することで、インク収容部212内の負圧を維持することができる。
その後、液体吐出ヘッド202が画像形成に伴い吐出を続けるとインク収容部212内のインクが減少し、可撓性フィルム218が内側に引き込まれ、図6(a)の状態となったら、インク収容部212へインクを補給する。
図7は、画像形成装置の電気回路の要部を示すブロック図である。
制御部250には、ポンプ52、開閉弁54、大気開放弁209、維持回復機構25、駆動モータ21、液体吐出ヘッド202、第一透過型光学センサ222a,第二透過型光学センサ222b、エンコーダセンサ252などが電気的に接続されている。この制御部250は、演算処理や各種プログラムを実行するCPUと、データを記憶するRAMとを備えている。
制御部250は、エンコーダセンサ252の検知結果に基づき駆動モータ21を制御してキャリッジ20の主走査方向の移動を制御している。また、液体吐出ヘッド202を制御してインクの吐出を制御している。また、維持回復機構25を制御して吸引キャップと保湿キャップでノズル面をキャッピングしたり吸引ポンプ251によりノズル11から液体を吸引したりする。また、制御部250は、第一透過型光学センサ222aと第二透過型光学センサ222bの検知結果に基づいてポンプ52の駆動を制御して、メインカートリッジ26からインク収容部212へのインク補給を制御しており、インク補給手段の機能を有している。また、制御部250は、後述するようにポンプ52や吸引ポンプ251などを制御して、インク収容部212や液体吐出ヘッド202にインクを充填する初期充填動作を行なう初期充填手段としての機能を有している。また、制御部250は、大気開放弁209やポンプ52などを制御して、インク流路内の空気を抜く空気抜き手段としての機能も有している。
次に、インク収容部212や液体吐出ヘッド202にインクIを充填する初期充填動作について説明する。
図8は、初期充填動作の制御フロー図であり、図9は、初期充填動作におけるサブタンク203のインク充填状態について説明する図である。
液体吐出ユニット201が交換され、作業者が画像形成装置の操作表示部を操作するなどして、初期充填の実行を指示したら、制御部250は、初期充填を実行する。初期充填が実行されると、まず、制御部250は、キャリッジ20を維持回復機構25と対向する位置へ移動させ、維持回復機構25の吸引キャップを、液体吐出ヘッド202のノズル面をキャッピングする。また、大気開放弁209を閉じて、インク流路300を密閉状態にする。
次に、制御部250は、ノズル吸引手段たる吸引ポンプ251を駆動してノズル11から液体吐出ユニット内の空気を吸引する(S1)。また、インク収容部212や液体吐出ヘッド202内に保存液が予め入れられている場合は、空気ではなく、保存液が吸引される。吸引ポンプ251により所定時間液体吐出ユニット内の空気を吸引したら(S2のY)、ノズル吸引を停止する(S3)。
本実施形態では、所定時間ノズル吸引したら、ノズル吸引を停止しているが、第一透過型光学センサ222a,第二透過型光学センサ222bの検知結果に基づいて、ノズル吸引を停止してもよい。吸引ポンプ251によるノズル吸引前は、インク流路300は大気圧と同圧であり、可撓性フィルム218はバネ213の付勢力で最大まで外側に付勢されている。よって、ノズル吸引前は、図6(c)のような状態となっている。ノズル吸引によって密閉状態のインク流路300内が負圧となることで、図6(c)の状態から、図6(a)の状態となり、第一透過型光学センサ222aと第二透過型光学センサ222bがフィラ221を検知する。第一透過型光学センサ222aと第二透過型光学センサ222bがフィラ221を検知したら、ノズル吸引を停止する。
ノズル吸引を停止したら、制御部250は、開閉弁54を開き(S4)、ポンプ52を駆動して、メインカートリッジ26内のインクをインク収容部212へ送液する(S5)。そして、所定時間経過したら(S6のY)、ポンプ52の駆動を停止し、開閉弁54を閉める(S7)。
ポンプ52の駆動が開始されると、インク補給ポート216から図9(a)に示すように空のインク収容部212へインクIが供給される。インク収容部212へインクIが供給されると、インクIにより供給経路204内の空気が押し出され、液体吐出ヘッド202へ到る。そして、一部の空気は、ノズル11から噴出して、吸引キャップの負圧を減少させる。また、一部の空気は、ヘッド排出経路205へ流れ、ヘッド排出経路205の負圧を減少させる。そして、液体吐出ヘッド202内、吸引キャップ内およびヘッド排出経路205の負圧がほぼ解消されると、供給されたインクIにより空気を押し出すことができなくなり、図9(b)に示すように、インクが供給経路204の途中で停止する。また、液体吐出ヘッド202内、吸引キャップ内およびヘッド排出経路205の負圧がほぼ解消されると、インクが供給できなくなる。これは、ノズルが吸引キャップによりキャッピングされ、また、大気開放弁も閉じられているため、インク流路300は密閉された状態であり、吸引ポンプ251の吸引量以上は、インクを供給できないのである。従って、所定時間経過したら、ポンプ52の駆動を停止する。
また、本実施形態では、所定時間経過したら(S6のY)、ポンプ52の駆動を停止しているが、第一透過型光学センサ222aと第二透過型光学センサ222bの検知結果に基づいて、ポンプ52の駆動を停止してもよい。吸引ポンプを停止したときは、図6(a)に示す状態であり、第一,第二透過型光学センサ222a,222bがフィラ221を検知している。そして、ポンプ52を駆動してインクを供給すると、可撓性フィルム218が外側へ移動していき、最終的には、図6(c)の状態となり、第一,第二透過型光学センサ222a,222bのいずれもフィラ221を検知しなくなる。第一,第二透過型光学センサ222a,222bのいずれもフィラ221を検知しなくなったら、ポンプ52の駆動を停止する。
制御部250は、吸引ポンプ251によるノズル吸引した後、ポンプ52によるインク補給を行なう動作(S1からS8までの動作)を所定回数行なう。所定回数行なうことで、インク流路300内の空気が減少し、インク流路300がインクIで満たされていく。また、吸引ポンプ251によるノズル吸引することで、各個別液室12にインクを供給することができ、各個別液室12にインクを充填させることができ、各個別液室に空気が残留するのを抑制することができる。
液体吐出ヘッド202にインクIが充填され、インクIがヘッド排出経路205に到ると、ヘッド排出経路205内の空気がインクIにより押される。押された空気は、連通路206を通って、インク収容部212へ流れ、インク収容部212の圧を高める。インク収容部の圧が高まることで、インク収容部内のインクIは供給経路204へ押し出され、供給経路204へと流れ、ヘッド排出経路205内のインク液面を押し上げる。すると、ヘッド排出経路205内の空気が連通路206を通ってインク収容部212へと流れる。このような流れにより、図9(c)に示すように、インク収容部212の液面高さと、ヘッド排出流路205aの液面高さが一致する。
S1~S8の動作を所定回数行なって、液体吐出ヘッド202にインクIが充填されると、吸引ポンプ251によりノズル吸引を所定時間行なっても排出されるのがインクIのみとなり、これ以上、S1~S8の動作を行なっても空気が排出されず、インク流路300内のインクIが増えることがない。吸引ポンプ251によりノズル吸引を所定時間行なっても排出されるのがインクIのみとなる所定回数は、予め実験などにより求めることができる。
また、吸引ポンプ251によりノズル吸引を所定時間行なっても排出されるのがインクIのみとなる所定回数後のインク流路内の状態は、図9(c)に示す状態に限らず、装置の構成により異なる。例えば、装置の構成によって、液体吐出ヘッド202がインクIで満たされる前に、吸引ポンプ251によりノズル吸引を所定時間行なっても排出されるのがインクのみとなることもある。
このように、S1~S8の動作を所定回数行なって、吸引ポンプ251で空気の排出を行なうことができなくなったら(S9のY)、吸引キャップを液体吐出ヘッド202のノズル面から離間し、維持回復機構25のワイパー部材でノズル面をワイピングした後(S11)、後述する空気抜き動作を実行する(S12)。
上記初期充填動作をY、M、C、Kそれぞれの液体吐出ユニット201について、実行する。また、ある色の液体吐出ユニットについて、空気抜き動作実行中に、別の色の液体吐出ユニットについて、図8のS1~S9の動作を実行してもよい。
図10は、空気抜き動作のフロー図である。
まず、制御部250は、大気開放弁209を開いてインク流路300を大気に連通させた後、開閉弁54を開いてポンプ52を駆動させ、メインカートリッジ26内のインクIをインク収容部212へ補給する(S21~S23)。すると、ヘッド排出流路205a内の空気が排出経路208へ流れ、大気開放弁209を介して排出される。また、インク収容部212内の空気が、連通路206を通って排出経路208へ流れ、大気開放弁209を介して排出される。これにより、図9(d)に示すように、ヘッド排出流路205aおよびインク収容部212内にインクIが充填される。
図9(d)の状態からさらにインクIが補給されると、インクが連通路206を流れ、最終的には、図9(e)に示すように排出経路208へインクIが流れていく。本実施形態においては、連通路206が、インク収容部212の頂部に接続されているので、インク収容部212の空気を連通路206により良好に排出することができ、インク収容部212にインクIを確実に充填することができる。
また、本実施形態においては、上述したように、供給経路204と共通液室13とヘッド排出経路205とで構成された第一流路301のインクの流路抵抗(図4に示す接続部Yから合流部Zまでの流路抵抗)を、第二流路たる連通路206のインクの流路抵抗(図4に示す接続部Xから合流部Zまでの流路抵抗)よりも小さくしている。これにより、図9(e)に示すように連通路206がインクで満たされると、インク収容部212に補給されたインクIは、連通路206へはほとんど流れず(図4に示す矢印R2の流れがほとんど生じず)、主に第一流路301へ流れる(図4に示す矢印R1の流れとなる)。これにより、第一流路301(供給経路204、共通液室13やヘッド排出経路205)に滞留した空気を、インクIの流れにより排出経路208へ流すことができる。これにより、第一流路301に空気が残留するのを抑制することができ、インクIの脱気度の低下を抑制することができ、インクIの脱気度低下による吐出不良が発生するのを抑制することができる。
また、第一流路301のインクの流路抵抗(図4の接続部Yから合流部Zまでの流路抵抗)を、連通路206のインクの流路抵抗(図4の接続部Xから合流部Zまでの流路抵抗)の(1/2)以下にするのが好ましい。これにより、連通路206がインクで満たされた後、インク収容部のインクを良好に第一流路へ流すことができる。
制御部250は、ポンプ52の駆動を開始したら、タイマをスタートさせ、所定時間経過したか否かをチェックする(S24)。インクIが排出経路208を流れていき、大気開放弁209から排出されて、インク流路300がインクで満たされると、所定時間に到達(S24のY)し、ポンプ52の駆動を停止し(S25)、開閉弁54を閉めて(S26)インクの補給を停止する。また、大気開放弁209も閉じる。
大気開放弁209から排出されたインクIは、画像形成装置にセットされた廃液タンクに貯められる。この廃液タンクは、予め画像形成装置に備え付けてもよいし、初期充填動作や、空気抜き動作を実行するときに、作業者が画像形成装置にセットする構成としてもよい。
本実施形態においては、ポンプ52の駆動を開始してから大気開放弁209からインクIが排出されるまでの所定時間を予め実験で求めておき、ポンプ52の駆動を開始してから所定時間経過したらポンプ52の駆動を停止しているが、これに限られない。例えば、大気開放弁209の排出部にインクを検知するセンサを設け、このセンサがインクの排出を検知したらポンプ52の駆動を停止してもよい。また、作業者が、廃液タンクへのインク排出を確認したら、作業者が操作表示部を操作して、ポンプ52の駆動を停止してもよい。
大気開放弁209も閉じた後、維持回復機構25のワイパー部材でノズル面をワイピングした後(S28)、空吐出を行なってインク流路300内を負圧にする(S29)。そして、吸引キャップまたは保湿キャップで液体吐出ヘッド202のノズル面をキャッピングする(S30)。また、このS30の動作は、Y,M,C,Kのすべての液体吐出ユニット201について、空気抜き動作が終了した段階で実行するようにしてもよい。
また、長期放置などによりメインカートリッジ26とこれに接続されたチューブとの接続部など、インク流路300を構成する部材間の接続部から空気が入り込み、インク流路300内に空気が蓄積する場合がある。また、メインカートリッジ26の交換時にも、インク流路300内に空気が入り込む。補給経路217、インク収容部212、供給経路204、共通液室13などに空気が溜まると、脱気度が低下したインクが各個別液室12へ供給されるおそれがあり、吐出性能に影響を及ぼすおそれがある。従って、長期放置後や、メインカートリッジ26の交換時、所定時間経過後などの所定のタイミングで空気抜き動作を実行するのが好ましい。
図11は、所定のタイミングで実行される空気抜き動作フローの一例を示す図である。
まず、制御部250は、大気開放弁209を開く(S31)。上述したように、インク補給後に負圧形成動作によりインク流路300は負圧となっている。そのため、フィラ221は、図6(a)や図6(b)に示す姿勢となっており、少なくとも第一透過型光学センサ222aは、フィラ221を検知している。大気開放弁209を開くと、インク流路300の密閉が解除され、大気開放弁209から排出経路208へ空気が流入する。すると、インク収容部212へインクIが逆流し、可撓性フィルム218が外側へ移動し、図6(c)に示すような状態となり、いずれの第一透過型光学センサ222a,222bもフィラ221を検知しなくなる。
制御部250は、いずれの第一透過型光学センサ222a,222bもフィラ221を検知しない場合(S32のY)は、開閉弁54を開き(S33)、ポンプ52の駆動を開始してインク収容部212へインクの補給を開始する(S34)。これにより、長期放置などによりインク流路300内に蓄積された空気をインクIとともに、大気開放弁209から排出することができる。特に、本実施形態では、第一流路301のインクの流路抵抗(図4の接続部Yから合流部Zまでの流路抵抗)を連通路206のインクの流路抵抗(図4の接続部Xから合流部Zまでの流路抵抗)よりも小さくしているため、インク収容部212に補給されたほとんどのインクは、供給経路204、共通液室13、ヘッド排出経路205へ流れ、供給経路204、共通液室13に蓄積された空気をインクの流れとともに、良好に排出経路208へ流すことができる。これにより、補給経路217、インク収容部212、供給経路204、共通液室13内に溜まった空気や、補給経路217、インク収容部212、供給経路204、共通液室13内の脱気度が低下したインクを良好に排出することができる。これにより、脱気されたインクが個別液室12へ供給されるのを抑制することができ、経時にわたり良好に吐出動作を行なうことができる。
また、いずれの第一透過型光学センサ222a,222bもフィラ221を検知しないことチェックしてから、インクの補給を行なうことで、以下の利点を得ることができる。すなわち、制御部250が大気開放弁209を開く動作を行なっても、何らかの不具合により大気開放弁209が開いていなかった場合のインク補給を防止することができる。これにより、サブタンク203と供給管204bとの接続部などからインクIが漏れ出したり、サブタンク203に接着している可撓性フィルム218が破れたりする不具合が発生するのを未然に防ぐことができるという利点である。
制御部250は、所定時間ポンプ52を駆動し、インク流路300に蓄積された空気が十分に排出されたら(S35のY)、ポンプ52の駆動を停止(S36)し、開閉弁54を閉じて(S37)インクの補給を停止する。次に、大気開放弁209を閉めた(S38)後、維持回復機構25のワイパー部材でノズル面をワイピングし(S39)、空吐出を行なってインク流路内を負圧にする(S40)。そして、吸引キャップまたは保湿キャップで液体吐出ヘッド202のノズル面をキャッピングする(S41)。
また、インク収容部212内の空気量を検知し、その検知結果に基づいて空気抜き動作を実行してもよい。
図12は、インク収容部212内の空気量を検知する空気検知装置215の一例を示す図である。
空気検知装置215は、2つの電極ピン215a,215bを有している。図12(b)に示すように各電極ピン215a,215bがインクに接触しているときは、2つの電極ピン215a,215bの間に電流が流れる。一方、図12(a)に示すように、2つの電極ピン215a,215bのうちいずれか一方が、インクに接触していないときは、2つの電極ピン215a,215bの間に電流が流れない。このように、電流が流れていないときは、インク収容部212内に所定量の空気があることを検知することができる。
インク収容部の頂部から電極ピンの下端までの長さは、検知する空気量に基づいて、適宜決めればよい。また、かかる構成に限らず、例えば、インク収容部212にインクよりも軽いフロートを設け、フロートの上下方向の位置を検知することで、インク収容部212内の空気量を検知してもよい。また、インク収容部212に空気検知装置215を設けているが、空気が蓄積しやすい箇所に空気検知装置215を設ければよい。
図13は、空気検知装置215の検知結果に基づいて、空気抜き動作を行なう動作フロー図である。
図13に示すように、空気検知装置215が、インク収容部212に所定量の空気が蓄積していることを検知したら(S51のY)、大気開放弁209を開き(S52)、開閉弁54を開く(S53)。次に、ポンプ52を駆動してインクIの補給を開始する(S54)。次に、インク収容部212がインクIで満たされ、空気検知装置215の一対の電極ピン間に電流が流れ、空気検知装置215がインクを検知したら(S55Y)、タイマの計測を開始する。そして、タイマが所定時間計測したら(S56のY)、ポンプ52の駆動を停止し、開閉弁54、大気開放弁209を閉じる(S57~S59)。その後、上述と同様に、ノズル面をワイピングした後、空吐出を行なってインク流路300を負圧にした後、ノズル面をキャッピングする(S60~S62)。
長期放置後や、所定時間経過後などの所定のタイミングで空気抜き動作を実行する場合、実際にはインク流路300内に空気が蓄積されていないにも関わらず、空気抜き動作が実行されるおそれがある。一方で、空気検知装置215を設け、空気検知装置215の検知結果に基づいて、空気抜き動作を実行することで、無駄な空気抜き動作が実行されるのを防止することができ、無駄なインクの消費を抑えることができる。
また、所定のタイミングとなったときに空気抜き動作を行なう場合、所定の空気が蓄積されても所定のタイミングとなるまで空気抜き動作が実行されず、インクの脱気度の低下が進むおそれがある、一方、空気検知装置215を設け、空気検知装置215の検知結果に基づいて、空気抜き動作を実行することで、所定の空気が蓄積された段階で、空気抜き動作を行なうことができ、インクの脱気度の低下を抑制することができる。
また、空気検知装置215の検知結果(空気検知装置215がインクを検知したこと)に基づいて、インクの補給を制御することで、以下の利点を得ることができる。すなわち、図11に示した空気抜き動作においては、空気の蓄積量が多かった場合は、所定時間のポンプ52を駆動しても空気を完全に排出できず、空気がインク流路300内に残る場合がある。また、空気の蓄積量が多かった場合でも、確実に空気が排出されるように、ポンプ52の駆動時間を長くすると、空気の蓄積量が少なかった場合に無駄にインクを消費してしまう。しかし、空気検知装置215の検知結果に基づいて、インクの補給を制御することで、インクの無駄な消費を抑制し、かつ、空気を確実に排出することができるという利点がある。
図14は、連通路206の変形例を示す図である。
この図14に示す変形例では、連通路206が、インク収容部212から斜め上方に延びて、空気抜き流路208aに接続している。これにより、インクは、重力に抗して連通路206を流れていくことなり、インクが連通路206に流れ難くすることができる。また、連通路206が斜めに延びることで、入口損失を大きくすることができ、連通路206へインクを流れ難くすることができる。これにより、連通路206が水平方向に延びるものに比べて、第一流路301に流れるインクの流量を多くすることができ、より確実に、供給経路204や共通液室13の空気を排出することができる。
また、この図14では、インク収容部212の下方から鉛直上方へと持ち上げるように配置されたインク供給流路204aの頂点付近に気泡排出路219を設けている。この気泡排出路219は、通常時は、閉じられており、上述した空気抜き動作時に大気開放される。供給接続部204cを介してインク供給流路204aに進入してきた気泡は、インク供給流路204aの頂点付近に溜まりやすい。従って、この頂点付近に気泡排出路219を設けることで、上述した空気抜き動作時にインク流路300に滞留した空気の効率的な排出が可能になる。
図15は、インク供給流路204a(第一流路301の一部に相当する)の変形例を示す図である。
図15に示すインク供給流路204aは、インク収容部212の底部(インク収容部212とインク供給流路204aとの接続部Y)から斜め下方に延び出し、供給接続部204cに到るような傾斜した形状となっている。インク供給流路204aをこのような形状とするこことで、実施形態のインク収容部の底部から上昇し、インク収容部の頂部よりも上方で折り返して下降するような形状のインク供給流路(図4や図14など参照)よりも、インク供給流路の距離を短くすることができる。また、図4や図14に示すインク供給流路よりも流路の断面積が広くなっている。これにより、大きな気泡やゴミが混入した時も流路が詰まりにくくなる。また、簡便な構成で第一流路301の流路抵抗を、連通路206の流路抵抗よりも大きくすることが可能となる。
また、図15に示すように、気泡排出路214が供給接続部204cの近傍に配置されている。この例でもインク供給流路204aに気泡排出路214を設けることで、気泡を排出する経路が、排出経路208のみの場合に比べて、空気抜き動作実行時の空気抜きを効率的に行なうことができる。
また、この図15に示す例では、連通路206は、図14と同様に、インク収容部212から斜め上方に傾斜した傾斜形状となっており、インク供給流路204aと連通路206とが略平行で、同じ方向の傾斜となっている。すなわち、インク供給流路204a、連通路206ともに、鉛直方向上端が下端よりも図中左側に位置するような傾きをしている。また、図15の鎖線A,Bに示すように、インク収容部212とインク供給流路204aとの接続部Yに対して、インク収容部212と連通路206との接続部Xが、図中左側にすこしだけずれた位置に配置されている。
図16は、図15に示す変形例におけるインク供給流路204aへ排出された気泡の移動について説明する図である。
液体吐出ヘッドや供給管204bと供給接続部204cとの接続などから進入した気泡が供給接続部204cを介してインク供給流路204aに進入してきた場合、インク供給流路204aは、連通路206と同様な傾斜(下方から斜め上方へ向かうような傾斜)をしているため、気泡は、インク供給流路204a内をスムーズに浮上していく。そして、インク収容部212へと排出される。インク供給流路204aを斜め上方に浮上してインク収容部212へ排出された気泡は、その勢いのまま図中矢印Kに示すように、インク収容部212内を斜め上方へ移動する。これにより、インク供給流路204aからインク収容部212に排出された気泡が、スムーズに連通路206へと誘導される。連通路206もインク供給流路204aと同じ方向の傾斜となっているため、連通路206へと誘導され気泡は、連通路206へとスムーズに移動し、連通路206を斜め上方へと移動して空気抜き流路208aへと排出される。
このように、連通路206とインク供給流路204aとを同じ方向の傾斜とし、かつ、連通路206の下端をインク供給流路204aの上端に対して傾斜方向(下端基準の傾斜方向:図中左側)にずらすことで、気泡の浮上を妨げるのを抑制して空気抜き流路208aへ排出することができる。これにより、インク収容部212内のインク供給流路204a内のインクが、空気に接触することを抑制することができ、脱気度低下を抑制することができる。その結果、脱気度が低下したインクが、液体吐出ヘッドへ供給されるのを抑制することができ、吐出不良が発生するのを抑制することができる。
本実施形態において、「液体吐出ヘッド」とは、ノズルから液体を吐出・噴射する機能部品である。吐出される液体は、ヘッドから吐出可能な粘度や表面張力を有するものであればよく、特に限定されないが、常温、常圧下において、または加熱、冷却により粘度が30[mPa・s]以下となるものであることが好ましい。より具体的には、水や有機溶媒等の溶媒、染料や顔料等の着色剤、重合性化合物、樹脂、界面活性剤等の機能性付与材料、DNA、アミノ酸やたんぱく質、カルシウム等の生体適合材料、天然色素等の可食材料、などを含む溶液、懸濁液、エマルジョンなどである。これらは例えば、インクジェット用インク、表面処理液、電子素子や発光素子の構成要素や電子回路レジストパターンの形成用液、3次元造形用材料液等の用途で用いることができる。液体を吐出するエネルギー発生源として、圧電アクチュエータ(積層型圧電素子及び薄膜型圧電素子)、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いるサーマルアクチュエータ、振動板と対向電極からなる静電アクチュエータなどを使用するものが含まれる。
「液体吐出ユニット」とは、液体吐出ヘッドに機能部品、機構が一体化したものであり、液体の吐出に関連する部品の集合体である。例えば、「液体吐出ユニット」は、供給循環機構、キャリッジ、維持回復機構、主走査移動機構の構成の少なくとも一つを液体吐出ヘッドと組み合わせたものなどが含まれる。ここで、一体化とは、例えば、液体吐出ヘッドと機能部品、機構が、締結、接着、係合などで互いに固定されているもの、一方が他方に対して移動可能に保持されているものを含む。また、液体吐出ヘッドと、機能部品、機構が互いに着脱可能に構成されていても良い。
例えば、液体吐出ユニットとして、液体吐出ヘッドと供給循環機構が一体化されているものがある。また、チューブなどで互いに接続されて、液体吐出ヘッドと供給循環機構が一体化されているものがある。ここで、これらの液体吐出ユニットの供給循環機構と液体吐出ヘッドとの間にフィルタを含むユニットを追加することもできる。また、液体吐出ユニットとして、液体吐出ヘッドとキャリッジが一体化されているものがある。また、液体吐出ユニットとして、液体吐出ヘッドを走査移動機構の一部を構成するガイド部材に移動可能に保持させて、液体吐出ヘッドと走査移動機構が一体化されているものがある。また、液体吐出ユニットとして、液体吐出ヘッドが取り付けられたキャリッジに、維持回復機構の一部であるキャップ部材を固定させて、液体吐出ヘッドとキャリッジと維持回復機構が一体化されているものがある。また、液体吐出ユニットとして、供給循環機構若しくは流路部品が取付けられた液体吐出ヘッドにチューブが接続されて、液体吐出ヘッドと供給機構が一体化されているものがある。このチューブを介して、液体貯留源の液体が液体吐出ヘッドに供給される。主走査移動機構は、ガイド部材単体も含むものとする。また、供給機構は、チューブ単体、装填部単体も含むものとする。
「液体を吐出する装置」は、液体吐出ヘッドまたは液体吐出ユニットを備え、液体吐出ヘッドを駆動させて、液体を吐出させる装置である。液体を吐出する装置には、液体が付着可能なものに対して液体を吐出することが可能な装置だけでなく、液体を気中や液中に向けて吐出する装置も含まれる。この「液体を吐出する装置」は、液体が付着可能なものの給送、搬送、排紙に係わる手段、その他、前処理装置、後処理装置なども含むことができる。
例えば、「液体を吐出する装置」として、インクを吐出させて用紙に画像を形成する装置である画像形成装置、立体造形物(三次元造形物)を造形するために、粉体を層状に形成した粉体層に造形液を吐出させる立体造形装置(三次元造形装置)がある。また、「液体を吐出する装置」は、吐出された液体によって文字、図形等の有意な画像が可視化されるものに限定されるものではない。例えば、それ自体意味を持たないパターン等を形成するもの、三次元像を造形するものも含まれる。
上記「液体が付着可能なもの」とは、液体が少なくとも一時的に付着可能なものであって、付着して固着するもの、付着して浸透するものなどを意味する。具体例としては、用紙、記録紙、記録用紙、フィルム、布などの被記録媒体、電子基板、圧電素子などの電子部品、粉体層(粉末層)、臓器モデル、検査用セルなどの媒体であり、特に限定しない限り、液体が付着するすべてのものが含まれる。上記「液体が付着可能なもの」の材質は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックスなど液体が一時的でも付着可能であればよい。
また、「液体」は、ヘッドから吐出可能な粘度や表面張力を有するものであればよく、特に限定されないが、常温、常圧下において、または加熱、冷却により粘度が30[mPa・s]以下となるものであることが好ましい。より具体的には、水や有機溶媒等の溶媒、染料や顔料等の着色剤、重合性化合物、樹脂、界面活性剤等の機能性付与材料、DNA、アミノ酸やたんぱく質、カルシウム等の生体適合材料、天然色素等の可食材料、などを含む溶液、懸濁液、エマルジョンなどである。これらは例えば、インクジェット用インク、表面処理液、電子素子や発光素子の構成要素や電子回路レジストパターンの形成用液、3次元造形用材料液等の用途で用いることができる。
また、「液体を吐出する装置」は、液体吐出ヘッドと液体が付着可能なものとが相対的に移動する装置があるが、これに限定するものではない。具体例としては、液体吐出ヘッドを移動させるシリアル型装置、液体吐出ヘッドを移動させないライン型装置などが含まれる。また、「液体を吐出する装置」としては他にも、用紙の表面を改質するなどの目的で、用紙の表面に処理液を塗布するために処理液を用紙に吐出する処理液塗布装置がある。また、原材料を溶液中に分散した組成液をノズルを介して噴射させて、原材料の微粒子を造粒する噴射造粒装置などがある。また、本願の用語における、画像形成、記録、印字、印写、印刷、造形等はいずれも同義語とする。
以上に説明したものは一例であり、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様1)
液体を吐出する液体吐出ヘッド202と、液体を収容するインク収容部212などの液体収容部と、液体を、液体収容部から液体吐出ヘッドを介して排出する第一流路と、液体収容部の最上部と第一流路とを接続する連通路206などの第二流路とを備え、第一流路の流体抵抗値を、液体収容部と第一流路との接続部Yなどの接続点から、第一流路と第二流路との合流部Zまでの流体抵抗とし、第二流路の流体抵抗値を、液体収容部と第二流路との接続部Xなど接続点から、第一流路と第二流路との合流部Zまでの流体抵抗としたとき、第一流路の流体抵抗値は、前記第二流路の流体抵抗値よりも小さい。
上述した特許文献1に記載の液体吐出ユニットにおいては、第二流路たる連通経路の流路抵抗を、供給ポートから排出口ポートまでの流路抵抗よりも大きくしても、排出ポートから連通経路との合流部までの構成などによっては、第一流路の流路抵抗が第二流路の流路抵抗よりも大きくなる場合があった。その結果、第一流路へ流れる液体の量が第二流路へ流れる液体の量よりも少なくおそれがあり、液体吐出ヘッド内の気泡を良好に排出できないおそれがあった。
これに対し、態様1においては、第一流路全体の流路抵抗を第二流路の流路抵抗よりも小さくしたので、確実に第一流路へ流れる液体の量を第二流路へ流れる液体の量よりも多くすることができる。これにより、液体吐出ヘッド内の気泡を良好に排出することができる。
(態様2)
態様1において、連通路206などの第二流路は、インク収容部212などの液体収容部の最上部から斜め上方に延びている。
これによれば、図14を用いて説明したように、連通路206などの第二流路が水平方向に延びるものに比べて、第二流路にインクなどの液体を流れ難くすることができる。これにより、連通路206などの第二流路が水平方向に延びるものに比べて、第一流路301へ流れる液体の流量を多くすることができ、より一層、第一流路301に滞留した空気を、液体とともに排出経路208へと流すことができる。
(態様3)
態様1または2において、第一流路の一部は第二流路の傾き方向と同じ方向に傾いている。
これによれば、図16を用いて説明したように、液体吐出ヘッドから第一流路へ排出された気泡が、上方へ移動しやすくすることができ、第一流路から気泡を排出しやすくすることができる。
(態様4)
態様1乃至3において、第一流路301の液体の流路抵抗値が、連通路206などの第二流路の液体の流路抵抗値の(1/2)以下とした。
これによれば、実施形態で説明したように、インク収容部212などの液体収容部内のインクIなどの液体のほとんどを、第一流路301へ流すことができ、液体吐出ヘッドや第一流路301に滞留した空気を、第一流路に流れる液体とともに、排出経路208へ良好に流すことができる。
(態様5)
態様1乃至4において、液体吐出ヘッド202は、ノズル11を有する複数の個別液室12と、複数の個別液室12に通じ、インク供給ポート14などの供給口部とインク排出ポート15などの排出口部とを有する共通液室13とを備え、第一流路301は、一端がインク収容部212などの液体収容部に接続され他端が供給口部に接続された供給経路204と、共通液室13と、一端が排出口部に接続され、他端が前記第二流路との合流部Zに接続されたヘッド排出経路205とで構成され、供給経路204の流路抵抗と、共通液室13の流路抵抗と、ヘッド排出経路205の流路抵抗との総和が連通路206などの第二流路の流路抵抗よりも小さい。
これによれば、実施形態で説明したように、第一流路301の流路抵抗を、連通路206などの第二流路の流路抵抗よりも小さくすることができる。
(態様6)
液体吐出ユニット201を備えた画像形成装置などの液体を吐出する装置において、液体吐出ユニット201として、態様1乃至5いずれかの液体吐出ユニットを用いた。
これによれば、第一流路301に空気が残留するのを抑制することができ、第一流路内のインクなどの液体の脱気度低下を抑制することができる。これにより、脱気度が低下した液体が液体吐出ヘッドから吐出されるのを抑制することができ、経時にわたり良好な吐出性能を維持することができる。その結果、経時にわたり良好な画像を得ることができる。
(態様7)
態様6において、大気開放弁209を有し、一端が第一流路と第二流路との合流部Zに接続され、液体を外部に排出する排出経路208などの排出流路を備え、大気開放弁209を開いてインク収容部212などの液体収容部に液体を供給することで大気開放弁209から空気を抜く制御部250などの空気抜き手段を備えた。
これによれば、液体を液体収容部に流すことで、第一流路301などに滞留した空気を、液体とともに排出経路208へ流し、液体とともに大気開放弁から排出することができる。これにより、インク流路300をインクなどの液体で満たすことができ、液体がインク流路300に滞留した空気により液体の脱気度低下を抑制することができ、経時にわたり安定した吐出性能を維持することができる。
(態様8)
態様7において、吸引ポンプ251などのノズル吸引手段と、制御部250などの初期充填手段とを備え、初期充填手段は、ノズル吸引手段によるノズル吸引動作を実行した後、インク収容部212などの液体収容部へインクIなどの液体を供給する吸引供給動作を複数回実行した後、空気抜き手段を実行する。
これによれば、実施形態で説明したように、吸引供給動作を複数回実行することで、各個別液室12に良好に液体を充填することができ、各個別液室12に空気が残留するのを抑制することができる。また、
吸引供給動作を複数回実行すると、ノズル吸引手段によりノズル11から空気を吸引できなくなり、液体のみが吸引されることになる。そのため、吸引供給動作を複数回実行した後、空気抜き手段を実行することで、吸引供給動作で吸引しきれなかったインク流路300内の空気を液体とともに大気開放弁から排出することができる。これにより、インク流路300を液体で満たすことができ、液体の脱気度の低下を抑制することができる。
(態様9)
態様7または8において、インク収容部212などの液体収容部は、液体収容部内の圧力に応じて変位する可撓性フィルム218などの変位部材と、変位部材の変位を検知する変位検知装置220とを有し、制御部250などの空気抜き手段は、変位検知手段が変位部材の検知結果に基づいて、液体収容部に液体を供給する。
これによれば、図11を用いて説明したように、何らかの不具合により大気開放弁209を開く制御を行っても大気開放弁209が開かなかった場合に、インク収容部212などの液体収容部へインク供給が行われてしまうのを防止することができる。これにより、インク流路300における部材間の接続部から液体が漏れ出すのを防止することができる。
(態様10)
態様7乃至9いずれかにおいて、インク収容部212などの液体収容部内の空気量を検知する空気検知装置215などの空気量検知手段を備え、制御部250などの空気抜き手段は、空気量検知手段の検知結果に基づいて、空気抜きを行なう。
これによれば、図13を用いて説明したように、空気が蓄積したときに空気抜きを行うことができ、定期的に空気抜き動作を実行するものに比べて、無駄な液体の消費や、液体の脱気どの低下を抑制することができる。
1 :装置本体
3 :画像形成部
4a :シートロール紙
4b :シートロール紙
11 :ノズル
12 :個別液室
13 :共通液室
14 :インク供給ポート
15 :インク排出ポート
25 :維持回復機構
26 :メインカートリッジ
52 :ポンプ
54 :開閉弁
55 :フィルタ
201 :液体吐出ユニット
202 :液体吐出ヘッド
203 :サブタンク
204 :供給経路
204a :インク供給流路
204b :供給管
204c :供給接続部
205 :ヘッド排出経路
205a :ヘッド排出流路
205b :ヘッド排出管
205c :排出接続部
206 :連通路
208 :排出経路
208a :空気抜き流路
208b :空気排出流路
208c :空気抜き接続部
209 :大気開放弁
210 :タンクケース
212 :インク収容部
213 :バネ
214 気泡排出路
215 :空気検知装置
215a :電極ピン
215b :電極ピン
216 :インク補給ポート
217 :補給経路
218 :可撓性フィルム
219 :気泡排出路
220 :変位検知装置
221 :フィラ
222a :第一透過型光学センサ
222b :第二透過型光学センサ
223 :支軸
250 :制御部
251 :吸引ポンプ
300 :インク流路
301 :第一流路
I :インク
特開2011-5782号公報

Claims (7)

  1. 液体吐出ユニットを備えた液体を吐出する装置において、
    前記液体吐出ユニットは、 液体を吐出する液体吐出ヘッドと、前記液体を収容する液体収容部と、前記液体を、前記液体収容部から前記液体吐出ヘッドを介して排出する第一流路と、前記液体収容部の最上部と前記第一流路とを接続する第二流路とを有し、
    前記第一流路の流体抵抗値を、前記液体収容部と前記第一流路との接続点から、前記第一流路と前記第二流路との合流部までの流体抵抗とし、前記第二流路の流体抵抗値を、前記液体収容部と前記第二流路との接続点から、前記第一流路と前記第二流路との合流部までの流体抵抗としたとき、前記第一流路の流体抵抗値は、前記第二流路の流体抵抗値よりも小さくなっており、
    大気開放弁を有し、一端が前記第一流路と前記第二流路との合流部に接続され、液体を外部に排出する排出流路と、
    前記大気開放弁を開いて前記液体収容部に液体を供給することで前記大気開放弁から空気を抜く空気抜き手段とを備え、
    前記液体収容部は、前記液体収容部内の圧力に応じて変位する変位部材と、前記変位部材の変位を検知する変位検知手段とを有し、
    前記空気抜き手段は、前記変位検知手段の検知結果に基づいて、前記液体収容部に液体を供給することを特徴とする液体を吐出する装置。
  2. 請求項1に記載の液体を吐出する装置において、
    前記第二流路は、前記液体収容部の前記最上部から斜め上方に延びていることを特徴とする液体を吐出する装置。
  3. 請求項1または2に記載の液体を吐出する装置において、
    前記第一流路の一部は前記第二流路の傾き方向と同じ方向に傾いていることを特徴とする液体を吐出する装置
  4. 請求項1乃至3いずれか一項に記載の液体を吐出する装置において、
    前記第一流路の流体の流路抵抗値が、前記第二流路の流体の流路抵抗値の(1/2)以下としたことを特徴とする液体を吐出する装置
  5. 請求項1乃至4いずれか一項に記載の液体を吐出する装置において、
    前記液体吐出ヘッドは、ノズルを有する複数の個別液室と、複数の個別液室に通じ、供給口部と排出口部とを有する共通液室とを備え、
    前記第一流路は、一端が前記液体収容部に接続され他端が前記供給口部に接続された供給流路と、前記共通液室と、一端が前記排出口部に接続され、他端が前記第二流路との合流部に接続されたヘッド排出流路とで構成され、
    前記供給流路の流路抵抗と、前記共通液室の流路抵抗と、前記ヘッド排出流路の流路抵抗との総和が前記第二流路の流路抵抗よりも小さいことを特徴とする液体を吐出する装置
  6. 求項1乃至5いずれか一項に記載の液体を吐出する装置において、
    ノズル吸引手段と、
    初期充填手段とを備え、
    前記初期充填手段は、前記ノズル吸引手段によるノズル吸引動作を実行した後、前記液体収容部へ液体を供給する吸引供給動作を複数回実行した後、前記空気抜き手段を実行することを特徴とする液体を吐出する装置
  7. 請求項1乃至6いずれか一項に記載の液体を吐出する装置において、
    前記液体収容部内の空気量を検知する空気量検知手段を備え、
    前記空気抜き手段は、前記空気量検知手段の検知結果に基づいて空気抜きを行なうことを特徴とする液体を吐出する装置。
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