JP7112307B2 - エンジン発電機 - Google Patents

エンジン発電機 Download PDF

Info

Publication number
JP7112307B2
JP7112307B2 JP2018193058A JP2018193058A JP7112307B2 JP 7112307 B2 JP7112307 B2 JP 7112307B2 JP 2018193058 A JP2018193058 A JP 2018193058A JP 2018193058 A JP2018193058 A JP 2018193058A JP 7112307 B2 JP7112307 B2 JP 7112307B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wall
partition wall
engine generator
package
engine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018193058A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020060152A (ja
Inventor
健 浅岡
直尚 山形
貴弘 木下
健吾 木村
貴久 立石
聡 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yanmar Co Ltd filed Critical Yanmar Co Ltd
Priority to JP2018193058A priority Critical patent/JP7112307B2/ja
Publication of JP2020060152A publication Critical patent/JP2020060152A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7112307B2 publication Critical patent/JP7112307B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Exhaust Silencers (AREA)

Description

本発明は、パッケージ収納型エンジン発電機に関する。詳細には、エンジン発電機の排風フードの構成に関する。
従来から、エンジン発電機に排風フードを設ける構成が知られている。特許文献1は、この種のエンジン発電機を開示する。
特許文献1のパッケージ収納型エンジン発電機は、排気口が設けられたパッケージ面をフードで覆い、フード内部において、排気口からフードに形成されたフード排気口までの排気通路の途中に吸音部材を設ける構成となっている。
特開2014-126033号公報
近年、エンジン発電機の小型化に伴い、ラジエータが小さくなりつつある。小型のラジエータを用いても従来と同等の冷却性能を維持するためには、排風風量を増加させる必要がある。そのため、冷却ファンの回転数を増加させる必要があり、これにより発生する騒音が大きくなる。この点、上記の特許文献1の構成では、エンジン発電機に適用した場合の遮音効果が限られており、改善の余地が残されていた。
本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その目的は、優れた遮音効果を有するエンジン発電機を提供することにある。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
本発明の観点によれば、以下の構成のエンジン発電機が提供される。即ち、このエンジン発電機は、エンジン及び発電機を収容するパッケージと、前記パッケージ内に導入された空気を外部へ排出する排風フードと、を備える。前記パッケージには、当該パッケージ内の空気を前記排風フードへ排出する空気排出口が形成されている。前記排風フードは、その内部空間に配置される第1仕切壁と第2仕切壁とを備える。前記第2仕切壁は、前記第1仕切壁よりも、前記パッケージから離れて配置されている。前記第1仕切壁と前記第2仕切壁は、垂直方向で見た場合、重ならないように配置されている。前記第1仕切壁は、前記空気排出口と対面するように設けられる。前記第1仕切壁の第1端と、前記排風フードの内壁面と、の間に、空気が流れる排風経路が形成される。前記第1仕切壁において前記第1端と反対側に位置する第2端と、前記排風フードの内壁面と、の間に、空気が流れる排風経路が形成される。
これにより、排風フードの内部空間を仕切るように2つの仕切壁を設けることで、パッケージの内部で発生して空気排出口から伝播する騒音に対して、排風フードの遮音効果を向上することができる。
前記のエンジン発電機においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記第1端は、前記第1仕切壁の上端である。前記第2端は、前記第1仕切壁の下端である。
これにより、エンジン発電機の空気排出口から排風経路に従って伝播する騒音の経路が、上下方向に分岐して迂回することになる。従って、排風フードの上下方向の長さを有効に利用して、騒音を効果的に低減することができる。
本発明の一実施形態に係るエンジン発電機の構成を示す正面図。 エンジン発電機の構成を示す斜視図。 図2のA-A断面を矢印の方向で見た断面図。 図2のA-A断面を矢印の方向で見た斜視図。
次に、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るエンジン発電機100の構成を示す正面図である。図2は、エンジン発電機100の構成を示す斜視図である。
図1及び図2に示すエンジン発電機100は、内燃機関により発電機を駆動し、電力を供給する。エンジン発電機100は、据付ベース1を介して設置されている。
エンジン発電機100は、図1に示すように、パッケージ2と、エンジン3と、発電機4と、吸気フード5と、排風フード6と、排気消音装置7と、を備える。
パッケージ2は、金属の板状の部材からなる中空直方体状に形成されている。パッケージ2の内部空間には、エンジン3、発電機4等の機器類を収容している。パッケージ2は、内部に収容されたエンジン3、発電機4等の機器類を、雨、泥、衝撃等から保護する。
パッケージ2の内壁面には、例えば、有機多孔質材料、無機繊維等の吸音材からなる吸音シートを貼り付けることもできる。これにより、パッケージ2の遮音効果を高めて、内部のエンジン3、発電機4等の動作等による騒音を低減することができる。
エンジン3及び発電機4は、図1に示すように水平方向に並べて配置されている。エンジン発電機100の平面図は省略されているが、エンジン発電機100は、平面視で、エンジン3及び発電機4が並ぶ方向に細長く構成されている。パッケージ2は平面視で細長い長方形となるように形成されており、その長手方向はエンジン発電機100の長手方向と一致している。
以下の説明では、エンジン発電機100又はパッケージ2について「長手方向」及び「短手方向」というときは、特に断り書きが無い限り、平面視での長手方向及び短手方向を意味する。図2には、当該長手方向及び短手方向がそれぞれ示されている。
パッケージ2には、図2に示すように、空気導入口23と、空気排出口(パッケージ排風口)24と、が形成されている。
空気導入口23は、パッケージ2の内部空間に空気(冷却風)を導入する。空気導入口23は、パッケージ2の長手方向一側に位置する第1端面21の上部に形成されている。
空気排出口24は、パッケージ2の内部空間に導入された冷却風を外部に排出する。空気排出口24は、パッケージ2の長手方向他側に位置する第2端面22の中央よりやや下側に形成されている。
パッケージ2の内部空間において、冷却風は、発電機4、エンジン3の順に流れる。即ち、発電機4は、空気導入口23が形成されている第1端面21に近い側に設けられ、エンジン3は、空気排出口24が形成されている第2端面22に近い側に設けられている。
エンジン3は、例えばディーゼルエンジンから構成され、エンジン発電機100の原動機として機能する。なお、エンジン3は、ディーゼルエンジンの代わりに、例えばガソリンエンジン、ガスエンジンから構成されても良い。
エンジン3は、図1に示すように、エンジン本体30を備える。エンジン本体30は、シリンダやピストン等によって区画された燃焼室で燃料を燃焼させることによってピストンを往復運動させて、発電機4を駆動する。燃料を燃焼して生成された排気ガスは、パッケージ2の上部に設けられた排気消音装置7等を介してパッケージ2の外部へ排出される。
エンジン3は、エンジン本体30のほか、ラジエータ31と、冷却ファン32と、を備える。図1に示すように、ラジエータ31及び冷却ファン32は、エンジン本体30よりも、パッケージ2の第2端面22に近い側に設けられる。
ラジエータ31は、冷却水の放熱装置として構成され、冷却ファン32を挟んでエンジン本体30とは反対側に設けられている。言い換えれば、ラジエータ31は、冷却風が流れる方向において、冷却ファン32の下流側に設けられる。ラジエータ31は、パッケージ2の第2端面22に形成された空気排出口24と対面するように配置されている。
冷却水は、エンジン本体30に形成された図略のエンジンジャケットと、ラジエータ31と、の間を循環する。ラジエータ31は、冷却水と、ラジエータ31を通過する冷却風と、の間で熱交換を行うことにより、エンジン本体30を冷却する。
冷却ファン32は、エンジン本体30とラジエータ31との間に設けられている。冷却ファン32は、エンジン3からの動力によって駆動される。冷却ファン32の回転により、吸気フード5及び空気導入口23を介してパッケージ2の内部空間に導入された冷却風が、発電機4及びエンジン3を冷却した後、冷却ファン32及びラジエータ31を通過して、空気排出口24を介して排風フード6に送られる。
発電機4は、図1に示すように、エンジン本体30を挟んで冷却ファン32とは反対側に設けられている。発電機4は、エンジン3から供給された駆動力により電力を発生する。本実施形態の発電機4は公知の同期電動機として構成されており、50Hz又は60Hzの定格周波数の電力を発生する。これに対応して、エンジン3の定格回転数は、1500min-1又は1800min-1に設定されている。
吸気フード5は、パッケージ2の空気導入口23を覆うように、パッケージ2の第1端面21に取り付けられている。吸気フード5の内部には、パッケージ2の外部から空気をパッケージ2の内部空間に導入する経路が形成されている。
排風フード6は、パッケージ2の空気排出口24を覆うように、パッケージ2の第2端面22に取り付けられている。排風フード6の内部には、パッケージ2の内部空間を通過した空気をパッケージ2の外部に排出する経路が形成されている。
以下、パッケージ2の内部空間に収容された発電機4、エンジン3等の機器類を冷却するための冷却風について、図1を参照しながら整理して説明する。この冷却風の流れは、図1の白抜き矢印に示されている。
パッケージ2の外部の空気は、吸気フード5を介してパッケージ2の長手方向一端部(空気導入口23)から内部空間に導入される。パッケージ2の内部に導入された空気は、冷却ファン32の回転によって、パッケージ2の長手方向に沿って、空気導入口23から空気排出口24に向かって流れる。その後、空気は、パッケージ2の長手方向他端部(空気排出口24)から排風フード6に送られ、外部に排出される。
このように、吸気フード5、パッケージ2、排風フード6の順に風が流れる過程で、パッケージ2の内部の機器が冷却される。具体的には、発電機4及びエンジン3の周囲を風が流れることで、発電機4及びエンジン3が冷却される。また、ラジエータ31を空気が通過することで、エンジン本体30に流れる冷却水の温度を下げることができる。
排気消音装置7は、パッケージ2の外側(上方)に設けられている。排気消音装置7は、内部に形成された吸音構造によって、排気ガスが外部へ排出される際に発生する排気音を低減する。なお、排気消音装置7は省略することもできる。
排気ガスが流れる方向の下流側における排気消音装置7の端部には、排気出口管70が取り付けられている。排気出口管70は、排気消音装置7を通過した排気ガスを外部へ排出するように案内する。
続いて、本実施形態の排風フード6の構造について、図2から図4までを参照して詳細に説明する。図3は、図2のA-A断面を矢印の方向で見た断面図である。図4は、図2のA-A断面を矢印の方向で見た斜視図である。
排風フード6は、図2に示すように、エンジン発電機100の長手方向に並べて配置された第1消音室8と、第2消音室9と、を有する。
第1消音室8は、直方体の中空箱状に形成されている。第1消音室8の一側の面(後述の第2壁82)は、その大部分が開放されている。第1消音室8は、図3に示すように、この開放部分がパッケージ2の第2端面22によって塞がれるように、当該第2端面22に取り付けられている。第2端面22に形成された空気排出口24は、第1消音室8の内部空間に接続される。
第1消音室8は、第1壁81と、第2壁82と、第3壁83と、第4壁(第2仕切壁)84と、第5壁85と、第6壁86と、仕切壁(第1仕切壁)87と、を備える。第1壁81、第2壁82、第3壁83、第4壁84、第5壁85、第6壁86、及び仕切壁87は、何れも金属製の板状部材から形成されている。
第1壁81は、その厚み方向をエンジン発電機100の短手方向に向けて設けられている。エンジン発電機100の長手方向において、第1壁81は、その一端で第2壁82と垂直に接続し、他端で第4壁84と垂直に接続する。第1壁81は、上端で第5壁85と垂直に接続し、下端で第6壁86と垂直に接続する。
第2壁82は、その厚み方向をエンジン発電機100の長手方向に向けて設けられている。エンジン発電機100の短手方向において、第2壁82は、その一端で第1壁81と垂直に接続し、他端で第3壁83と垂直に接続する。第2壁82は、上端で第5壁85と垂直に接続している。第2壁82の下部は、パッケージ2の第2端面22の上部と接続されている。第2壁82は、第2端面22に形成された空気排出口24を塞がないように、上下方向で短く形成されている。
第3壁83は、第1壁81と平行になるように設けられている。エンジン発電機100の長手方向において、第3壁83は、その一端で第2壁82と垂直に接続し、他端で第4壁84と垂直に接続する。第3壁83は、上端で第5壁85と垂直に接続し、下端で第6壁86と垂直に接続する。
第4壁84は、第2壁82と平行になるように設けられている。エンジン発電機100の短手方向において、第4壁84は、その一端で第1壁81と垂直に接続し、他端で第3壁83と垂直に接続する。第4壁84は、上端で第5壁85と垂直に接続し、下端で第6壁86と垂直に接続する。
図2に示すように、第4壁84には開口部88が形成されている。この開口部88は、第4壁84の上部に形成され、第1消音室8における排風経路と第2消音室9における排風経路とを連結する。当該開口部88を介して、第1消音室8を通過した冷却風が第2消音室9に導入される。
第5壁85は、第1壁81、第2壁82、第3壁83、及び第4壁84の上側において、当該4つの壁のそれぞれに接続している。
第6壁86は、第1壁81、第3壁83、及び第4壁84の下側において、当該3つの壁のそれぞれに接続している。
このように、6つの壁のうち隣接する同士を互いに接続することにより、第1消音室8に内部空間として冷却風の第1消音空間S1が形成される。
第1消音空間S1の内部において、それぞれの壁には、例えば、有機多孔質材料、無機繊維等の吸音材からなる吸音シート10が貼り付けられている。これにより、騒音を低減することができる。
吸音シート10は、例えば図4に示すように、各壁に取り付けられた横断面形状が凹字型の条材11の溝部に嵌め込むことによって、それぞれの壁に固定されている。しかし、これに限定されず、接着剤で貼り付ける等の他の方法によって各壁に固定されても良い。
仕切壁87は、第2壁82及び第4壁84と平行になるように、第2壁82と第4壁84との間に設けられている。エンジン発電機100の短手方向において、仕切壁87は、その一端で第1壁81と垂直に接続し、他端で第3壁83と垂直に接続する。
仕切壁87にも吸音シート10が固定されている。吸音シート10は、仕切壁87の厚み方向両側の面に配置されても良いし、一側(例えば、空気排出口24と対面する側)の面だけに配置されても良い。
上記のように取り付けられた仕切壁87は、エンジン発電機100の長手方向において、第1消音空間S1を2つに分割している。これにより、パッケージ2からの騒音を当該仕切壁87により遮断し、透過損失を発生させることができる。これにより、エンジン発電機100の長手方向における遮音効果を向上することができる。
図3に示すように、エンジン発電機100の高さ方向において、仕切壁87は第1消音空間S1の上下方向の長さより短く形成されており、第5壁85及び第6壁86のそれぞれと離れて設けられている。これにより、仕切壁87の上端(上下方向の端部)E1と第5壁85の内壁面との間に排風経路が形成され、仕切壁87の下端(上下方向の端部)E2と第6壁86の内壁面との間にも排風経路が形成される。仕切壁87の上端E1は第1端に相当し、下端E2は第2端に相当する。
仕切壁87の上端E1と第5壁85の内壁面との間の距離(第1距離)L1は、仕切壁87の下端E2と第6壁86の内壁面との間の距離(第2距離)L2より小さい(L1<L2)。即ち、仕切壁87は、第6壁86よりも第5壁85に近い位置に設けられている。本実施形態においては、仕切壁87の上端E1と第5壁85の内壁面との間の距離L1は、仕切壁87の下端E2と第6壁86の内壁面との間の距離L2の約2分の1である(L1=L2/2)。
また、仕切壁87の上端E1と第5壁85の内壁面との間の距離L1と、仕切壁87の下端E2と第6壁86の内壁面との間の距離L2と、を合計した長さは、空気排出口24の上下方向での長さL3とほぼ同じである(L1+L2=L3)。これにより、経路が狭くなることによる圧力損失の発生を回避でき、冷却風をスムーズに排出することができる。ただし、第1距離L1と第2距離L2の合計が、空気排出口24の上下方向での長さL3より大きくても良い(L1+L2>L3)。
仕切壁87は、第5壁85及び第6壁86に対しては間隔を形成する一方、第1壁81及び第3壁83に対して接続するように取り付けられている。これにより、周囲の部材(具体的には、第1壁81及び第3壁83)に対して、仕切壁87を水平な向きの取付部材(例えば、ボルト)によって取り付けることが容易になる。従って、組立性の向上を実現できる。
仕切壁87は、空気排出口24のほぼ全部に対面するように設けられている。言い換えれば、仕切壁87の上端E1は、空気排出口24の上端E3より上側に位置し、仕切壁87の下端E2は、空気排出口24の下端E4より下側に位置する。これにより、空気排出口24から排出された冷却風は、仕切壁87に当たって、図1の白抜き矢印で示すように、上側及び下側にバランス良く分岐される。また、仕切壁87をこのように配置することによって、空気排出口24から水平方向外側に伝播する騒音を、仕切壁87によって効果的に遮断することができる。
上側に分岐された冷却風は、図1に示す経路r1を流れ、仕切壁87の上端E1と第5壁85の内壁面との間に形成された排風経路を通過し、開口部88を介して第2消音室9に導かれる。下側に分岐された冷却風は、図1に示す経路r2を流れ、仕切壁87の下端E2と第6壁86の内壁面との間に形成された排風経路を通過し、開口部88を介して第2消音室9に導かれる。なお、当該経路r1及びr2の長さは、ほぼ同じである。
図2及び図3に示すように、空気排出口24は、第1消音室8の下部に対面するように配置されている。これにより、第1消音室8の下部の空気排出口24を介して導入された冷却風が、第1消音室8の上部の開口部88に向けて流れるレイアウトが実現される。これは、空気排出口24から第1消音空間S1へ概ね水平な向きに伝播した騒音が、冷却風の経路に従って開口部88に到達するまで、上下方向に大きく移動しなければならないことを意味する。従って、排風フード6の上下方向の長さを有効に利用して、騒音を効果的に低減することができる。
図3に示すように、第1消音空間S1の内壁面を構成するパッケージ2の第2端面22と、仕切壁87と、の間の距離L4は、仕切壁87と、第4壁84の内壁面と、の間の距離L5の概ね2倍となっている(L4=L5×2)。従って、仕切壁87から空気排出口24までの距離は、第4壁84から仕切壁87までの距離より長くなっている。
即ち、仕切壁87は第1消音空間S1を2つの空間に仕切っているが、仕切られた2つの空間のうち空気排出口24に近い側の空間は、第4壁84(開口部88)に近い側の空間より大きく形成される。
これにより、冷却風に対して、空気排出口24を通過した後の経路が広く形成されているので、圧力損失の発生を回避でき、冷却風が流れ易くなる。また、冷却風の流速が下がるので、冷却風による騒音を低減することができる。
第2消音室9は、中空の箱状に形成され、第1消音室8の第4壁84に取り付けられている。第2消音室9において、第1消音室8に取り付けられる側の面、及び、下面が開放されている。第2消音室9は、第1板壁91と、第2板壁92と、第3板壁93と、第4板壁94と、吸音板95と、を備える。
第1板壁91、第2板壁92、第3板壁93及び第4板壁94は、金属製の板状部材から形成される。吸音板95は、吸音材から形成される。
第1板壁91は、その厚み方向をエンジン発電機100の短手方向に向けて設けられている。エンジン発電機100の長手方向において、第1板壁91は、その一端で第1消音室8の第4壁84と垂直に接続し、他端で第3板壁93と垂直に接続する。第1板壁91は、上端で第4板壁94と垂直に接続する。
第2板壁92は、第1板壁91と平行になるように設けられている。エンジン発電機100の長手方向において、第2板壁92は、その一端で第1消音室8の第4壁84と垂直に接続し、他端で第3板壁93と垂直に接続する。第2板壁92は、上端で第4板壁94と垂直に接続する。
第3板壁93は、第1消音室8の第4壁84と平行になるように設けられている。エンジン発電機100の長手方向において、第3板壁93は、その一端で第1板壁91と垂直に接続し、他端で第2板壁92と垂直に接続する。第3板壁93は、上端で第4板壁94と垂直に接続する。
第4板壁94は、第1板壁91、第2板壁92及び第3板壁93の上方に配置され、当該3つの板壁のそれぞれに接続している。
このように、4つの板壁のうち隣接する同士を互いに接続することにより、第2消音室9に、内部空間としての第2消音空間S2が形成される。この第2消音室9を第1消音室8の第4壁84に取り付けることで、当該第4壁84の下端と、第2消音室9の第1板壁91、第2板壁92、及び第3板壁93の下端と、により排風口90が形成される。
第2消音空間S2は、第1消音空間S1と、第1消音室8の第4壁84に形成された開口部88を介して接続される。開口部88を通過した冷却風は、図1の白抜き矢印で示すように、第2消音室9の上部から第2消音空間S2に導入される。その後、冷却風は、当該第2消音室9の下端に形成された排風口90を介して外部へ排出される。
第2消音空間S2内であって、それぞれの板壁には、第1消音室8の各壁と同じように、例えば、有機多孔質材料、無機繊維等の吸音材からなる吸音シート10が固定されている。このように、第2消音室9も、騒音を低減する役割を果たしている。
吸音板95は、例えば、有機多孔質材料、無機繊維等の吸音材から構成されている。吸音板95は、第1板壁91及び第2板壁92の間であって、当該第1板壁91及び第2板壁92と平行になるように設けられている。吸音板95は、エンジン発電機100の短手方向において、互いに平行になるように複数枚並べて設けられている。
それぞれの吸音板95は、エンジン発電機100の長手方向において、その一端で第1消音室8の第4壁84と垂直に接続し、他端で第3板壁93と垂直に接続する。
上述のように、エンジン発電機100の長手方向において、排風フード6は、図1に示すように、その内部空間(第1消音空間S1及び第2消音空間S2)に、仕切壁87及び第4壁84からなる2つの仕切壁を有するように構成される。これにより、パッケージ2の内部で発生した騒音が空気排出口24から水平方向外側に伝播する際に、それぞれの仕切壁による透過損失を発生させて、排風フード6の外部での騒音を効果的に低減することができる。本実施形態において、空気排出口24はエンジン発電機100(パッケージ2)の長手方向の一側の端面(即ち、第2端面22)に形成され、排風フード6は、当該端面を覆うように配置される。従って、本実施形態では、エンジン発電機100の長手方向における排風フード6の遮音効果を向上することができる。
更に、本実施形態では、仕切壁87及び第4壁84だけでなく、第2消音室9の第3板壁93も、空気排出口24の水平方向外側を覆うように配置されている。従って、3重の遮断効果が得られ、パッケージ2からの騒音を効果的に低減することができる。
以上に説明したように、エンジン発電機100は、エンジン3及び発電機4を収容するパッケージ2と、パッケージ2内に導入された空気を外部へ排出する排風フード6と、を備える。パッケージ2には、パッケージ2内の空気を排風フード6へ排出する空気排出口24が形成されている。排風フード6は、その内部空間を仕切る仕切壁87と第4壁84とを備える。第4壁84は、仕切壁87よりも、パッケージ2から離れて配置されている。仕切壁87は、空気排出口24と対面するように設けられる。仕切壁87の上下方向の一端である上端E1と、排風フード6の第5壁85の内壁面と、の間に、空気が流れる排風経路が形成される。仕切壁87において上端E1と反対側に位置する下端E2と、排風フード6の第6壁86の内壁面と、の間に、空気が流れる排風経路が形成される。
これにより、排風フード6の内部空間を仕切るように2つの仕切壁を設けることで、パッケージ2の内部で発生して空気排出口24から伝播する騒音に対して、排風フード6の遮音効果を向上することができる。
また、本実施形態のエンジン発電機100においては、仕切壁87の上端E1と第5壁85の内壁面との間に排風経路が形成される。また、仕切壁87の下端E2と第6壁86の内壁面との間に排風経路が形成される。
これにより、パッケージ2の空気排出口24から排風経路に沿って伝播する騒音の経路が、上下方向に分岐して迂回することになる。従って、排風フード6の上下方向の長さを有効に利用して、騒音を効果的に低減することができる。
以上に本発明の好適な実施の形態を説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。
第2消音室9において、第1消音室8に近い側の面の全体を開放させないように、板壁が設けられても良い。この板壁に、第1消音室8側の開口部88と対面させるように適宜の大きさの開口部を形成することで、第1消音空間S1と第2消音空間S2とを接続することができる。この場合、第2仕切壁が2重壁になるので、遮音効果(透過音を低減する効果)を一層向上することができる。
仕切壁87は、第5壁85及び第6壁86との間を繋ぐように取り付けられてもよい。この場合、仕切壁87は、第1壁81及び第3壁83のそれぞれと離れて設けられ、冷却風は、エンジン発電機100の短手方向両側に(水平方向に)分岐される。この構成では、エンジン発電機100の短手方向における仕切壁87の一端が第1端に相当し、他端が第2端に相当する。ただし、上下方向に細長い第1消音空間S1を有効に活用する観点、及び、組立性の観点を考慮すると、上記実施形態のように、第1壁81及び第3壁83との間を繋ぐように仕切壁87を取り付けて、冷却風を上下方向に分岐させることが好ましい。
2 パッケージ
3 エンジン
4 発電機
6 排風フード
24 空気排出口
84 第4壁(第2仕切壁)
87 仕切壁(第1仕切壁)
100 エンジン発電機

Claims (8)

  1. エンジン及び発電機を収容するパッケージと、前記パッケージ内に導入された空気を外部へ排出する排風フードと、を備えるエンジン発電機であって、
    前記パッケージには、当該パッケージ内の空気を前記排風フードへ排出する空気排出口が形成されており、
    前記排風フードは、その内部空間に配置される第1仕切壁と第2仕切壁とを備え、
    前記第2仕切壁は、前記第1仕切壁よりも、前記パッケージから離れて配置されており、
    前記第1仕切壁と前記第2仕切壁は、垂直方向で見た場合、重ならないように配置されており、
    前記第1仕切壁は、前記空気排出口と対面するように設けられ、
    前記第1仕切壁の第1端と、前記排風フードの内壁面と、の間に、空気が流れる排風経路が形成され、
    前記第1仕切壁において前記第1端と反対側に位置する第2端と、前記排風フードの内壁面と、の間に、空気が流れる排風経路が形成されていることを特徴とするエンジン発電機。
  2. 請求項1に記載のエンジン発電機であって、
    前記第1端は、前記第1仕切壁の上端であり、
    前記第2端は、前記第1仕切壁の下端であることを特徴とするエンジン発電機。
  3. 請求項1に記載のエンジン発電機であって、
    高さ方向において前記第1仕切壁が前記第2仕切壁よりも高い位置に配置されることを特徴とするエンジン発電機。
  4. 請求項1に記載のエンジン発電機であって、
    前記第1仕切壁と前記空気排出口との間の距離が、前記第1仕切壁と前記第2仕切壁との間の距離より長いことを特徴とするエンジン発電機。
  5. 請求項1に記載のエンジン発電機であって、
    前記排風フードに第1消音室と第2消音室を有することを特徴とするエンジン発電機。
  6. 請求項5に記載のエンジン発電機であって、
    前記第1仕切壁が前記第1消音室に配置されることを特徴とするエンジン発電機。
  7. 請求項5に記載のエンジン発電機であって、
    前記第1仕切壁が、前記第1消音室と前記第2消音室との間に設けられる開口部と対面することを特徴とするエンジン発電機。
  8. 請求項5に記載のエンジン発電機であって、
    前記第1仕切壁の上端と前記第1消音室の上方向の内壁面との間の距離が、前記第1仕切壁の下端と前記第1消音室の下方向の内壁面との間の距離より小さいことを特徴とするエンジン発電機。
JP2018193058A 2018-10-12 2018-10-12 エンジン発電機 Active JP7112307B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018193058A JP7112307B2 (ja) 2018-10-12 2018-10-12 エンジン発電機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018193058A JP7112307B2 (ja) 2018-10-12 2018-10-12 エンジン発電機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020060152A JP2020060152A (ja) 2020-04-16
JP7112307B2 true JP7112307B2 (ja) 2022-08-03

Family

ID=70220114

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018193058A Active JP7112307B2 (ja) 2018-10-12 2018-10-12 エンジン発電機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7112307B2 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005076592A (ja) 2003-09-03 2005-03-24 Denyo Co Ltd 防音型エンジン駆動作業機
JP2007009732A (ja) 2005-06-28 2007-01-18 Nishishiba Electric Co Ltd パッケージ型発電装置の防音構造
JP2014126034A (ja) 2012-12-27 2014-07-07 Yanmar Co Ltd パッケージ収納型エンジン発電機
JP2014126036A (ja) 2012-12-27 2014-07-07 Yanmar Co Ltd パッケージ収納型エンジン発電機
JP2016061202A (ja) 2014-09-17 2016-04-25 ヤンマー株式会社 エンジンシステム
JP2017198143A (ja) 2016-04-27 2017-11-02 Skシステム株式会社 低騒音型発電装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1039878A (ja) * 1996-07-24 1998-02-13 Kubota Corp 包囲型エンジンの騒音低減装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005076592A (ja) 2003-09-03 2005-03-24 Denyo Co Ltd 防音型エンジン駆動作業機
JP2007009732A (ja) 2005-06-28 2007-01-18 Nishishiba Electric Co Ltd パッケージ型発電装置の防音構造
JP2014126034A (ja) 2012-12-27 2014-07-07 Yanmar Co Ltd パッケージ収納型エンジン発電機
JP2014126036A (ja) 2012-12-27 2014-07-07 Yanmar Co Ltd パッケージ収納型エンジン発電機
JP2016061202A (ja) 2014-09-17 2016-04-25 ヤンマー株式会社 エンジンシステム
JP2017198143A (ja) 2016-04-27 2017-11-02 Skシステム株式会社 低騒音型発電装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020060152A (ja) 2020-04-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4943405B2 (ja) エンジン発電機
JP5631360B2 (ja) エンジン駆動作業機の吸気・排気構造
TWI655367B (zh) 封裝型壓縮機
JP2012057610A (ja) 車両用マフラー
JP6247718B2 (ja) 低騒音型発電装置
WO2017159357A1 (ja) ターボ過給機付エンジン
JP7112307B2 (ja) エンジン発電機
RU2342545C1 (ru) Система двигателя-генератора
RU2342544C1 (ru) Система двигателя-генератора
JPH11240342A (ja) 建設機械の防音構造
JP3778429B2 (ja) 防音型発電装置
JP2004169705A (ja) 防音型発電装置
JP3712664B2 (ja) 防音型発電装置
JP2545597B2 (ja) 防音型エンジン作業機
JP4054769B2 (ja) 防音型発電装置
JPH08218865A (ja) エンジンの排気マニホールド
JP3974456B2 (ja) 発電装置
JP2016226115A (ja) 発電装置
JP6327270B2 (ja) ターボ過給機付エンジン
JP4226274B2 (ja) パッケージ型発電装置の防音構造
JP2004211554A (ja) エンジン作業機
JP4436293B2 (ja) 建設機械の吸音ダクト
JP2007077885A (ja) 空冷エンジン
JP4054768B2 (ja) 防音型発電装置
JP7082547B2 (ja) エンジン作業機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210112

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211012

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211208

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20220316

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220613

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20220613

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20220621

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20220622

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220711

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220722

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7112307

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150