JP7112197B2 - 微細気泡発生装置および洗濯機 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、微細気泡発生装置および洗濯機に関する。
従来、水などの液体が流れる流路の断面積を局所的に縮小することでその流路を通る液体を急激に減圧させ、これにより液体中の溶存空気を析出させて微細気泡を発生させることができる微細気泡発生装置が知られている。従来の微細気泡発生装置では、発生させる微細気泡の原料は溶存成分であり、そのため、微細気泡の生成濃度、つまり微細気泡の発生量に限りがあった。
また、従来の微細気泡発生装置は、例えば流路を形成する部材に、先端が尖った雄ねじ部材をねじ込んでその雄ねじ部材の先端部を流路内に突出させることで、流路内に微小な隙間を形成していた。しかしながら、このような従来技術では、ユーザは、小さく扱い難い雄ねじ部材を、流路を形成する部材に対して複数本も組み付けなければならない。さらに、このような従来技術では、ユーザは、雄ねじ部材を組み付けた後にこの雄ねじ部材の突出量を調整しなければならない。そのため、従来技術では、微細気泡発生装置の組み立てや調整に手間を要しており、微細気泡発生装置の生産性が低かった。
特開2012-40448号公報
そこで、装置の生産性の向上を図ることができるとともに、微細気泡の発生量を増加させることができる微細気泡発生装置および洗濯機を提供する。
実施形態の微細気泡発生装置は、液体が通過可能な流路を有する流路部材と、前記流路部材の内部に嵌め込まれ前記流路の断面積を局所的に縮小することで前記流路を通過する液体中に微細気泡を発生させる衝突部を有する減圧部材と、の少なくとも2つの部材により構成される。この微細気泡発生装置は、前記減圧部材の負圧発生箇所へと繋がる出口孔と、前記流路部材に設けられた外気を導入するための外気導入孔と、前記外気導入孔と前記出口孔とを連通させる外気導入経路と、を備える。上記構成において、前記衝突部は、前記減圧部材と一体に形成されており、前記流路を遮る方向に突出する複数の突出部を有し、複数の前記突出部は、先端部が尖った錐状に形成され、その錐状の先端部を相互に所定間隔だけ離間した状態で突き合わせて配置されており、前記突出部の下流側の端面に衝突部側溝が形成されており、前記衝突部側溝が前記出口孔として機能する。また、上記構成において、前記衝突部は、前記減圧部材と一体に形成されており、前記流路を遮る方向に突出する複数の突出部と、それら突出部同士を接続する薄肉部と、を有し、複数の前記突出部は、先端部が尖った錐状に形成され、その錐状の先端部を相互に所定間隔だけ離間した状態で突き合わせて配置されており、前記薄肉部の下流側の端面に衝突部側溝が形成されており、前記衝突部側溝が前記出口孔として機能する。
第1実施形態に係る微細気泡発生装置の適用対象の一例であるドラム式洗濯機の構成を模式的に示す図 第1実施形態に係る微細気泡発生装置の適用対象の一例である縦型洗濯機の構成を模式的に示す図 第1実施形態に係る微細気泡発生装置が注水ケースに組み込まれた状態を模式的に示す部分断面図 第1実施形態に係る微細気泡発生装置の構成を模式的に示す断面図 第1実施形態に係る微細気泡発生装置の構成を模式的に示す上面図 第1実施形態に係る微細気泡発生装置の構成を模式的に示す側面図 第1実施形態に係る衝突部の構成を模式的に示すもので、図4のX7-X7線に沿う縦断面図 第1実施形態に係る衝突部の構成を模式的に示すもので、図7に対してギャップ領域、スリット領域およびセグメント領域を区別して示す拡大図 第2実施形態に係る微細気泡発生装置の構成を模式的に示す断面図 第2実施形態に係る衝突部の構成を模式的に示すもので、図9のX10-X10線に沿う縦断面図 第2実施形態に係る減圧部材の構成を模式的に示す断面図 第3実施形態に係る衝突部の構成を模式的に示すもので、図10と同様の箇所を示す縦断面図 第3実施形態に係る減圧部材の構成を模式的に示す断面図 第4実施形態に係る微細気泡発生装置の構成を模式的に示す断面図 第4実施形態に係る衝突部の構成を模式的に示すもので、図14のX15-X15線に沿う縦断面図 第4実施形態に係る減圧部材の構成を模式的に示す断面図 第5実施形態に係る衝突部の構成を模式的に示すもので、図15と同様の箇所を示す縦断面図 第5実施形態に係る減圧部材の構成を模式的に示す断面図 第6実施形態に係る微細気泡発生装置の構成を模式的に示す断面図
以下、複数の実施形態について図面を参照して説明する。なお、各実施形態において実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
(第1実施形態)
微細気泡発生装置を洗濯機に適用した例について図1~図8を参照して説明する。図1に示す洗濯機10は、外箱11、水槽12、回転槽13、扉14、モータ15および排水弁16を備えている。なお、図1の左側を洗濯機10の前側とし、図1の右側を洗濯機10の後側とする。また、洗濯機10の設置面側つまり鉛直下側を、洗濯機10の下側とし、設置面と反対側つまり鉛直上側を、洗濯機10の上側とする。洗濯機10は、回転槽13の回転軸が水平または後方へ向かって下降傾斜した、いわゆる横軸型のドラム式洗濯機である。
図2に示す洗濯機20は、外箱21、水槽22、回転槽23、内蓋241、外蓋242、モータ25および排水弁26を備えている。なお、図2の左側を洗濯機20の前側とし、図2の右側を洗濯機20の後側とする。また、洗濯機20の設置面側つまり鉛直下側を、洗濯機20の下側とし、設置面と反対側つまり鉛直上側を、洗濯機20の上側とする。洗濯機20は、回転槽23の回転軸が鉛直方向を向いた、いわゆる縦軸型の洗濯機である。
図1および図2に示すように、洗濯機10、20は、それぞれ注水装置30を備えている。注水装置30は、それぞれ外箱11、21内の上後部に設けられている。注水装置30は、図1および図2に示すように、給水ホース100を介して、例えば図示しない水道の蛇口など外部の水源に接続される。
注水装置30は、図1および図2に示すように、注水ケース31、注水ホース32、及び電磁給水弁33を有している。また、注水装置30は、図3に示すように、第1シール部材34、第2シール部材35、第3シール部材36および微細気泡発生装置40を有している。注水ケース31は、全体として容器状に形成されており、内部に洗剤や柔軟剤などを収容可能に構成されている。
注水ケース31は、図3にその一部を示すように、第1収納部311、第2収納部312および連通部313を有している。第1収納部311、第2収納部312および連通部313は、例えば注水ケース31の上部寄りの位置に設けられており、注水ケース31を水平方向に向かって円形状に貫いて形成されている。注水ケース31の内部と外部とは、第1収納部311、第2収納部312および連通部313を介して連通されている。
第1収納部311および第2収納部312は、例えば円筒形状に形成されている。この場合、第1収納部311および第2収納部312の順に、内径が小さくなっている。そして、連通部313は、第2収納部312の円筒形状の底部分を、第2収納部312の内径よりも小さい径の円形に貫いて形成されている。第1収納部311と第2収納部312との境界部分には、第1段部314が形成されている。また、第2収納部312と連通部313との境界部分には、第2段部315が形成されている。
電磁給水弁33は、図1および図2に示すように、給水ホース100と注水ケース31との間に設けられている。注水ホース32は、注水ケース31と、水槽12、22内とを接続している。電磁給水弁33は、給水ホース100と注水ケース31との間の流路を開閉するものであり、図示しない洗濯機10、20の制御装置からの制御信号によって開閉動作が制御される。電磁給水弁33が開状態になると、外部の水源からの水は、電磁給水弁33、注水ケース31および注水ホース32を介して、水槽12、22内に注水される。その際、注水ケース31内に洗剤や柔軟剤が収容されている場合には、その洗剤や柔軟剤を溶かした水が、水槽12、22内に注水される。そして、電磁給水弁33が閉状態になると水槽12、22内に対する注水が停止される。
電磁給水弁33は、図3に示すように、流入部331と吐出部332とを有している。流入部331は、図1または図2に示すように、給水ホース100に接続されている。吐出部332は、図3に示すように、微細気泡発生装置40を介して注水ケース31に接続されている。
微細気泡発生装置40は、水などの液体が微細気泡発生装置40の内部を図3の矢印A方向へ向かって通過する際に、その液体の圧力を急激に減圧することで、その液体中に溶存している気体例えば空気を析出させて微細気泡を発生させるものである。本実施形態の微細気泡発生装置40は、直径50μm以下の気泡を含む微細気泡を発生させることができる。図3の例において、電磁給水弁33の吐出部332から吐出された水は、微細気泡発生装置40内を図3の右側から左側へ向かって流れる。この場合、図3に示された微細気泡発生装置40について見ると、図3の紙面右側が微細気泡発生装置40の上流側となり、図3の紙面左側が微細気泡発生装置40の下流側となる。
微細気泡発生装置40は、樹脂製であって、図3~図6に示すように、流路部材50と、流路部材50の内部に嵌め込まれた減圧部材60と、を備えている。流路部材50および減圧部材60は、図3および図4に示すように、それぞれ液体が通過可能な流路41、42を有している。流路41、42は、相互に接続されて連続する1本の流路を構成する。
流路41、42を連続する1本の流路と見た場合、減圧部材60は、連続する流路41、42内に設けられた衝突部70を備えている。衝突部70は、流路41、42の断面積を局所的に縮小することで流路41、42を通過する液体中に微細気泡を発生させる。本実施形態の場合、微細気泡発生装置40は、2つに分割されて別体に構成された流路部材50および減圧部材60を組み合わせて構成されている。以下の説明では、2本の流路41、42のうち、上流側の流路42を上流側流路42と称し、下流側の流路41を下流側流路41と称する。
流路部材50は、図3~図6に示すように、第1収納部511、第2収納部512、第3収納部513および連通部514を有している。第1収納部511、第2収納部512、第3収納部513および連通部514は、流路部材50を水平方向に向かって円形状に貫いて形成されている。第1収納部511、第2収納部512および第3収納部513は、例えば円筒形状に形成されている。この場合、第1収納部511、第2収納部512および第3収納部513の順に内径が小さくなっている。
連通部514は、第3収納部513の円筒形状の底部分を、第3収納部513の内径よりも小さい径の円形に貫いて形成されている。第1収納部511と第2収納部512との境界部分には、第1段部515が形成されている。また、第2収納部512と第3収納部513との境界部分には、第2段部516が形成されている。そして、第3収納部513と連通部514との境界部分には、第3段部517が形成されている。
流路部材50は、図3~図6に示すように、直径が異なる複数の円筒を組み合わせたような形状となっている。具体的には、流路部材50において、図3~図6における右側の部位である第1円筒部50aは最も直径の大きい円筒形状となっており、同中央の部位である第2円筒部50bは2番目に直径が大きい円筒形状となっており、同左側の部位である第3円筒部50cは最も直径の小さい円筒形状となっている。
また、第2円筒部50bの上部における第3円筒部50c側の端部には、第2円筒部40bの表面に対して直交する方向へと延びる円筒形状の吸気導入部518が設けられている。吸気導入部518には、外気を導入するための外気導入孔519が形成されている。外気導入孔519は、第2円筒部40bの内部まで連通している。
図3に示すように、流路部材50の第2円筒部50bおよび第3円筒部50cは、注水ケース31の第1収納部311及び第2収納部312の内側に収納されている。なお、注水ケース31には、吸気導入部518を挿通するための挿入孔316が設けられており、吸気導入部518の先端は、挿入孔316を介して注水ケース31の外部に露出しており、また、その先端には図示しない吸気用のホースの一端が接続されている。なお、当該ホースの他端は、洗濯機10、20の内部または外部の空気を吸入可能な位置に設けられている。また、流路部材50は、図3および図4などに示すように、内部に下流側流路41を有している。この場合、注水ケース31の連通部313の内径寸法は、下流側流路41の内径寸法以上に設定されている。
第1シール部材34および第2シール部材35は、例えばゴムなどの弾性部材で構成されたOリングである。第1シール部材34は、流路部材50の第1収納部511の内側面と吐出部332との間であって、流路部材50の第1段部515部分に設けられている。これにより、電磁給水弁33の吐出部332と、微細気泡発生装置40とが水密状態で相互に接続されている。また、第2シール部材35は、注水ケース31の第1収納部311の内側面と流路部材50の第3円筒部50cとの間であって、注水ケース31の第1段部314部分に設けられている。これにより、注水ケース31と流路部材50ひいては微細気泡発生装置40とが水密状態で相互に接続されている。
減圧部材60は、図3および図4に示すように、フランジ部61、中間部62および挿入部63を有して構成されている。フランジ部51は、減圧部材60における上流側部分を構成している。図3および図4に示すように、フランジ部61の外径寸法は、流路部材50の第2収納部512の内径寸法よりも僅かに小さく、且つ第3収納部513の内径寸法よりも大きい。これにより、減圧部材60が流路部材50に組み込まれた場合に、フランジ部61は、例えばゴムなどの弾性部材で構成されたOリングである第3シール部材36を介して第2段部516に係止される。
中間部62は、フランジ部61と挿入部63との間を接続する部分である。中間部62の外径寸法は、フランジ部61の外径寸法よりも小さく、且つ図3に示すように第3収納部513の内径寸法よりも大きい。挿入部63は、減圧部材60における下流側部分を構成している。挿入部63の外径寸法は、中間部62の外径寸法よりも小さく、且つ第3収納部513の内径寸法よりも僅かに小さい。そのため、減圧部材60の挿入部63は、流路部材50の第3収納部513内に挿入可能となっている。
減圧部材60は、図3に示すように、内部に上流側流路42を有している。上流側流路42は、絞り部421とストレート部422とを含んで構成されている。絞り部421は、上流側流路42の入口部分から下流側つまり衝突部70側へ向かって内径が縮小する形状に形成されている。すなわち、絞り部421は、上流側流路42の断面積つまり液体の通過可能な面積が上流側から下流側へ向かって連続的に徐々に減少するようないわゆる円錐形のテーパ管状に形成されている。ストレート部422は、絞り部421の下流側に設けられている。ストレート部422は、内径が変化しない、すなわち流路の断面積つまり液体の通過可能な面積が変化しない円筒形、いわゆるストレート管状に形成されている。
衝突部70は、減圧部材60と一体に形成されている。この場合、衝突部70は、減圧部材60の下流側端部に設けられている。衝突部70は、図7に示すように、複数の突出部71、この場合、4本の突出部71と、それら突出部71同士を接続する4つの薄肉部72と、を有する。
各突出部71は、流路42の断面の周方向に向かって相互に等間隔に離間した状態で配置されている。なお、以下の説明において、流路42の断面とした場合には、流路42などの内部を流れる液体の流れ方向に対して直角方向に切断した場合の断面、すなわち、図4のX7-X7線に沿った断面を意味するものとする。また、流路42の周方向とした場合には、流路42などの断面の中心に対する円周方向を意味するものとする。
各突出部71は、流路42を遮る方向に突出する形状、具体的には、減圧部材60の内周面から、流路42の径方向の中心へ向かって突出した棒状または板状に形成されている。本実施形態では、各突出部71は、流路42の径方向の中心へ向かって先端部が尖った錐状で付け根部分が半円柱形の棒状に形成されている。各突出部71は、錐状の先端部を相互に所定間隔だけ離間した状態で突き合わせて配置されている。
衝突部70は、図8に示すように、4つの突出部71によって、流路42内にセグメント領域423とギャップ領域424とスリット領域425とを形成している。すなわち、各突出部71は、上流側流路42におけるストレート部422内を、セグメント領域423と、ギャップ領域424と、スリット領域425とに区分している。
セグメント領域423およびスリット領域425は、上流側流路42の周方向に隣接する2つの突出部71によって形成されている。この場合、上流側流路42内には、4つのセグメント領域423が形成されている。セグメント領域423は微細気泡の発生にも寄与するが、ギャップ領域424やスリット領域425の抵抗により減少する水の流量を補う通水路としての役割が大きい。この場合、各セグメント領域423の面積は、それぞれ等しい。
ギャップ領域424は、各突出部71について、上流側流路42の周方向に隣接する2つの突出部71の先端部を結んだ線によって囲まれた領域である。ギャップ領域424は、上流側流路42の断面の中心を含んでいる。セグメント領域423およびスリット領域425の数は、突出部71の数に等しい。本実施形態では、衝突部70は、4つのセグメント領域423および4つのスリット領域425を有している。
スリット領域425は、上流側流路42の周方向に隣接する2つの突出部71の間に形成された矩形状の領域である。本実施形態において、各スリット領域425の面積は、それぞれ等しい。各スリット領域425は、ギャップ領域424によって相互に連通されている。そして、この場合、全てのセグメント領域423とギャップ領域424とスリット領域425とは、相互に連通していており、全体として十字形状に形成されている。
上流側流路42の下流側の端部は、衝突部70に形成されたセグメント領域423とギャップ領域424とスリット領域425とによって、上流側流路42の外部に連通されている。そして、衝突部70の下流側の端面つまり減圧部材60の下流側の端面は、図3などに示すように全体として平坦に構成されている。
微細気泡発生装置40は、図3に示すように、減圧部材60の挿入部63が流路部材50に挿入されて、流路部材50と減圧部材60とが相互に接続されて組み立てられた状態で、注水ケース31に組み込まれる。微細気泡発生装置40のうち、流路部材50の第3円筒部50cは第2収納部312に収納され、第2円筒部50bは第1収納部311に収納される。第2円筒部50bは、第2シール部材35を介して第1段部314に係止される。また、微細気泡発生装置40は、電磁給水弁33の吐出部332の先端部分によって、注水ケース31側へ押し付けられている。これにより、微細気泡発生装置40と注水ケース31とは水密状態で相互に接続されている。
本実施形態では、流路部材50のうち減圧部材60と接する箇所、具体的には、流路部材50の第3収納部513の上部側(吸気導入部518が設けられた側)の内周壁には、流路部材側溝521が形成されている。流路部材側溝521は、第3収納部513の上流側の端部から下流側の端部まで延びている。また、流路部材50の第3段部517の上部側の全域にわたって、流路部材側溝522が形成されている。これら流路部材側溝521、522は、流路部材50を切削加工することなどにより形成することができる。
このような構成により、流路部材50と減圧部材60とが組み付けられた際、減圧部材60の下流側の端部と流路部材50とが嵌合する箇所に隙間G2が設けられるとともに、流路部材50の第3収納部513と減圧部材60の挿入部63との間に隙間G1が設けられる。これらの隙間G1、G2は互いに連通しているとともに、外気導入孔519に連通している。これにより、外気を、減圧部材60の負圧発生箇所となる下流側端部に導入するための経路が形成されている。上記構成において、流路部材側溝522により設けられた隙間G2は、減圧部材60の負圧発生箇所へと繋がる出口孔として機能する。また、流路部材側溝521は、外気導入孔519と出口孔とを連通させる外気導入経路として機能する。
なお、流路部材50側に流路部材側溝521を形成する場合と同様の隙間、つまり外気導入経路が形成されるように、減圧部材60側に溝を形成してもよい。また、流路部材50側に流路部材側溝522を形成する場合と同様の隙間、つまり出口孔が形成されるように、減圧部材60側に溝を形成してもよい。
次に、上記構成の作用について説明する。
上記構成において電磁給水弁33が動作して微細気泡発生装置40の上流端部つまり入口部に水道圧が印加されると、まず、上流側流路42から下流側流路41にかけて水道水が流れる。水道水は、気体として主に空気が溶け込んだ気体溶解液体である。微細気泡発生装置40は、流路41、42内を通過する水の中に、主に直径50μm以下の微細気泡を発生させる。微細気泡発生装置40による微細気泡の発生原理は次のようなものであると考えられる。
微細気泡発生装置40内を通過する水は、まず、上流側流路42の絞り部421を通過する際に絞られて徐々に流速が増加していく。そして、高速流となった水が衝突部70に衝突し通過すると、その水の圧力が急激に低下する。なお、この場合、減圧部材60の下流側端部、つまり衝突部70付近では、大気圧以下の負圧となる。その急激な圧力低下によって生じるキャビテーション効果によって、水中に気泡が発生する。
本実施形態の場合、上流側流路42のストレート部422内を流れる水が衝突部70に衝突すると、その水は、突出部71の周囲に沿って流れることで、セグメント領域423、ギャップ領域424およびスリット領域425に分かれて流れる。ギャップ領域424およびスリット領域425の断面積はセグメント領域423に比べてさらに小さいため、ギャップ領域424およびスリット領域425を通る水の流速はさらに高まる。
そうすると、ギャップ領域424およびスリット領域425を通る水にかかる環境圧力は真空に近い状態となり、その結果、水に溶存している空気が沸騰状態となって微細気泡として析出する。これにより、衝突部70を通過した水の中に発生する気泡が直径50μm以下に微細化されるとともに、その微細気泡の量が増大する。このように、微細気泡発生装置40に水を通過させることで、微細気泡を多量に発生させることができる。
さらに、本実施形態の場合、上述したように減圧部材60の下流側端部付近では負圧になっており、その負圧発生箇所には出口孔として機能する隙間G2が存在する。そして、その隙間G2は、外気導入経路として機能する流路部材側溝521(隙間G1)を介して外気導入孔519と連通している。そのため、外気導入孔519から外気が引き込まれ、減圧部材60の下流側端部近傍へと誘導される。このように引き込まれた空気は、下流側流路41の高流速下や乱流にさらされることで気泡が細分化され、1000nm以下の微細気泡となる。
ここで、一般に微細気泡は、その気泡の直径によって次のように分類されている。例えば、直径が1μm~100μmの微細気泡は、マイクロバブルと称されている。また、直径が1μm(1000nm)以下の微細気泡は、ウルトラファインバブルと称されている。そして、これらマイクロバブルおよびウルトラファインバブルを総称して、ファインバブルと呼ばれている。気泡の直径が数十nmになると、光の波長よりも小さくなるため視認することができなくなり、液体は透明になる。そして、これらの微細気泡は、総界面面積が大きいこと、浮上速度が遅いこと、内部圧力が大きいことなどの特性により、液体中の物体の洗浄能力に優れていることが知られている。
例えば、直径が100μm以上の気泡は、その浮力によって液体中を急速に上昇し、液体表面で破裂して消滅するため、液体中の滞在時間が比較的短い。一方、直径が50μm未満の微細気泡は、浮力が小さいため液体中での滞在時間が長い。また、例えばマイクロバブルは、液体中で収縮し最終的に圧壊することで、さらに小さなナノバブルになる。そして、マイクロバブルが圧壊する際に、高温の熱と高い圧力が局所的に発生し、これにより、液体中に漂ったり物体に付着したりしている有機物等の異物が破壊される。このようにして、高い洗浄能力が発揮される。
また、マイクロバブルは、負の電荷を帯びているため、液体中に漂う正の電荷を帯びた異物を吸着し易い。そのため、マイクロバブルの圧壊によって破壊された異物は、マイクロバブルに吸着されてゆっくりと液体表面へと浮上する。そして、液体表面に集まった異物を除去することで、液体が浄化される。これにより、高い浄化能力が発揮される。
ここで、一般的な家庭の水道の圧力は0.1MPa~0.4MPa程度であるが、一般的な洗濯機では許容最大圧力が1MPaに設定されている。この場合、1MPaの水圧が微細気泡発生装置40に印加されると、突出部71の根元部分には、最大で18MPaの応力が作用する。また、微細気泡発生装置40の性能は、衝突部70におけるスリット領域425の長さ寸法や幅寸法およびギャップ寸法などの各寸法に影響するため、各寸法の精度を精密に管理する必要がある。この場合、各寸法の精度を精密に管理するためには、減圧部材60と衝突部70とを一体成形する際の成形収縮率及び熱収縮率を3%以下に抑えることが好ましい。
そこで、本実施形態では、微細気泡発生装置40の材料として、例えばPOMコポリマー(ポリアセタールコポリマー樹脂)、PC(ポリカーボネート樹脂)、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂)、PPS(ポリフェニレンサルファイド樹脂)などの合成樹脂を採用している。これら各材料は、いずれも、耐水性、耐衝撃性、耐摩耗性および耐薬性に優れており、引張降伏強さが18MPa以上で、且つ成形収縮率および熱収縮率が3%以下となっている。なお、微細気泡発生装置40は、上述した樹脂材料に限られず、剛性を有する種々の樹脂材料で構成することもできる。また、流路部材50と、減圧部材60とは、異なる材料で構成されていてもよい。
以上説明した実施形態によれば、微細気泡発生装置40は、減圧部材60の負圧発生箇所へと繋がる出口孔と、流路部材50に設けられた外気を導入するための外気導入孔519と、外気導入孔519と上記出口孔とを連通させる外気導入経路と、を備えている。このような構成によれば、外気導入孔519から吸い込まれた外気が減圧部材60の負圧発生箇所、具体的には衝突部70近傍へと誘導される。このように引き込まれた空気は、下流側流路41の高流速下や乱流にさらされることで気泡が細分化され、1000nm以下の微細気泡となる。このように、本実施形態では、水道水に溶け込んだ気体に由来する微細気泡を発生させるだけでなく、さらに外気に由来する微細気泡をも発生させることができる。つまり、本実施形態では、微細気泡の原料が外気で補われることとなり、従来の微細気泡発生装置に比べ、微細気泡の生成濃度、つまり微細気泡の発生量を増加させることができる。
また、微細気泡発生装置40は、1つの部材ではなく、流路部材50および減圧部材60という2つの部材に分割されていることから、金型を用いた射出成型によって製造することができる。したがって、本実施形態によれば、微細気泡発生装置40の生産性の向上を図ることができ、その結果、微細気泡発生装置40を比較的安価なコストで大量生産することが可能となる。また、本実施形態の微細気泡発生装置40によれば、上記したように1つの部材ではなく2つの部材に分割されているため、孔や溝などの形状、寸法、位置などに関する設計の自由度が高いという効果も得られる。
本実施形態では、外気を導入するための導入経路は、流路部材50を加工することにより形成されており、減圧部材60については、外気を導入するための導入経路が設けられない従来の構成と同じ構成となっている。そのため、本実施形態の減圧部材60を製造するための金型としては、従来の構成における減圧部材を製造するための金型を流用することが可能となる。したがって、本実施形態では、減圧部材60を製造するための金型の変更が不要となり、その分だけ製造コストを低減することができる。
本実施形態では、衝突部70は、減圧部材60と一体に形成されている。そのため、微細気泡発生装置40の部品点数を削減できるとともに、減圧部材60に対して小さな部品である衝突部70を組み付ける必要が無くなる。また、衝突部70を雄ねじで構成する場合と異なり組み付けた後の微調整が不要になるばかりでなく、衝突部70が減圧部材60と一体成形されて減圧部材60に対して動かないことから、経時変化によりギャップ領域424が変化してしまうことも防止できる。これらの結果、組み立てや調整の手間を削減することができ、取り扱いが容易になるとともに、長期間安定した性能を維持することができる。
ここで、例えば微細気泡発生装置40が絞り部421を備えておらず、電磁給水弁33の吐出部332から直接上流側流路42のストレート部422に接続されている場合について見る。この場合、吐出部332の内径寸法は、ストレート部422の内径寸法よりも大きいことから、吐出部332とストレート部422との間には段差が生じる。そのため、吐出部332から吐出された水道水の一部は、吐出部332とストレート部422との間の段差に衝突し、ストレート部422内に流入する水の流速が低下する。これにより、微細気泡発生装置40内を通過する水の流速が低下し、その結果、微細気泡発生装置40で生成される微細気泡のサイズが悪化するとともに数が減少する。
一方、本実施形態によれば、微細気泡発生装置40は、絞り部421をさらに備えている。絞り部421は、衝突部70よりも上流側に設けられており、上流側から下流側へ向かって内径が小さくなるテーパ状に形成されている。これによれば、吐出部332から吐出された水が絞り部421を通過する際に徐々に絞られることで、徐々に流速が増す。すなわち、吐出部332から吐出された水道水の略全部が、速度を低下することなく逆に増大した状態でストレート部422を通る。したがって、衝突部70を通過する水の流速も増大させることができ、その結果、微細気泡発生装置40で生成される微細気泡のサイズや数を良好なものとすることができ、微細気泡の生成効率をさらに向上させることができる。
また、衝突部70は、複数この場合4本の突出部71で構成されている。各突出部71は、減圧部材60の内周面から上流側流路42の内側へ向かって突出し、先端部が尖って錐状に形成されている。また、衝突部70には、ギャップ領域424が形成されている。ギャップ領域424は、複数この場合4本の突出部71における先端部間によって形成された領域である。
これによれば、上流側流路42を流れる水は、ギャップ領域424を通ることでさらに減圧されるため、キャビテーション効果をさらに向上させることができる。その結果、液体中に発生させる気泡を更に微細化できるとともに、その微細気泡の量を増大させることができる。
また、衝突部70には、スリット領域425が形成されている。スリット領域425は、複数の突出部71のうち隣接する2つの突出部71間に形成されている。これによれば、衝突部70を通過する水は、スリット領域425を通ることでも減圧されるため、キャビテーション効果を向上させることができる。その結果、この部分でも液体中に析出される気泡を微細化できるとともに、その微細気泡の量を増大させることができる。
(第2実施形態)
以下、第2実施形態について図9~図11を参照して説明する。
図9に示すように、本実施形態の流路部材50には、流路部材側溝522が形成されていない。一方、図10および図11に示すように、本実施形態の衝突部70において、上部側(吸気導入部518が設けられた側)に位置する突出部71の下流側の端面には、衝突部側溝711が形成されている。この場合、衝突部側溝711は、突出部71の周方向の中央部分に位置し、径方向に延びるように設けられている。衝突部側溝711は、減圧部材60を切削加工することなどにより形成することができる。
このような構成によっても、図9に示すように、流路部材50と減圧部材60とが組み付けられた際、第1実施形態と同様の2つの隙間G1、G2が設けられる。なお、本実施形態では、衝突部側溝711が出口孔として機能する。したがって、本実施形態によっても、第1実施形態と同様の効果が得られる。さらに、この場合、外気導入孔519から引き込まれた外気は、衝突部70に形成された衝突部側溝711からなる出口孔を通って突出部71の先端近傍に誘導される。その結果、最も乱流の発生し易い箇所に外気由来の気泡がさらされることにより1000nm以下の微細気泡になり易くなる。したがって、本実施形態によれば、微細気泡の発生量をさらに増加させることができる。
(第3実施形態)
以下、第3実施形態について図12および図13を参照して説明する。
本実施形態の流路部材は、第2実施形態の流路部材50と同様の構成であり、流路部材側溝522が形成されていない。一方、図12および図13に示すように、本実施形態の衝突部70において、上部側(吸気導入部518が設けられた側)に位置する薄肉部72の下流側の端面には、衝突部側溝721が形成されている。この場合、衝突部側溝721は、薄肉部72の周方向の中央部分に位置し、径方向に延びるように設けられている。衝突部側溝721は、減圧部材60を切削加工することなどにより形成することができる。
このような構成によっても、流路部材50と減圧部材60とが組み付けられた際、第1実施形態と同様の2つの隙間G1、G2が設けられる。なお、本実施形態では、衝突部側溝721が出口孔として機能する。したがって、本実施形態によっても、第1実施形態と同様の効果が得られる。さらに、この場合、外気導入孔519から引き込まれた外気は、衝突部70に形成された衝突部側溝721からなる出口孔を通って薄肉部72近傍に誘導される。その結果、流速の高い箇所に外気由来の気泡がさらされることにより1000nm以下の微細気泡になり易くなる。したがって、本実施形態によれば、微細気泡の発生量をさらに増加させることができる。
なお、第3実施形態と第2実施形態とを比較すると、それぞれ次のような特徴がある。すなわち、第2実施形態のように突出部71に溝を形成する場合、形成する溝の長さが比較的長くなることなどから、その加工は比較的困難なものとなる。これに対し、第3実施形態のように薄肉部72に溝を形成する場合、形成する溝の長さが比較的短くなることから、その加工は比較的容易なものとなり、また加工に伴うバリ、ヒゲなども出難い。
また、第2実施形態のように外気が突出部71の先端近傍に誘導される構成によれば、第3実施形態のように外気が薄肉部72の近傍に誘導される構成に比べ、微細気泡の発生量を一層増加させることができる。したがって、加工の容易性を重視する場合であれば、第3実施形態の構成を採用し、微細気泡の発生量の増加を重視する場合であれば、第2実施形態の構成を採用するとよい。
(第4実施形態)
以下、第4実施形態について図14~図16を参照して説明する。
図14に示すように、本実施形態の流路部材50には、流路部材側溝522が形成されていない。そのため、本実施形態では、流路部材50と減圧部材60とが組み付けられた際、減圧部材60の下流側の端部と流路部材50とが嵌合する箇所には隙間は設けられない。言い換えると、本実施形態では、流路部材50および減圧部材60は、減圧部材60の下流側の端部と流路部材50とが密着するように組み付けられる構成となっている。
また、本実施形態の流路部材50には、流路部材側溝521に代えて流路部材側溝531が形成されている。流路部材側溝531は、第3収納部513の上流側の端部から流路の流れ方向における中間部、より具体的には減圧部材60の衝突部80の流路の流れ方向における中央付近と対向する位置まで延びている。
図15に示すように、本実施形態の減圧部材60が有する衝突部80は、第1実施形態などの衝突部70と同様に、流路を遮る方向に突出する4つの突出部81と、それら突出部81同士を接続する薄肉部82と、を有する構成となっている。ただし、本実施形態の減圧部材60が有する衝突部80は、図14および図16に示すように、第1実施形態などの衝突部70に対し、流路の流れ方向における長さ寸法が大きくなっている。
このような本実施形態の衝突部80の流路の流れ方向における中間部、より具体的には流路の流れ方向における中央付近には、衝突部側溝811が形成されている。この場合、衝突部側溝811は、図14~図16に示すように、上部側(吸気導入部518が設けられた側)に位置する突出部81に形成されている。衝突部側溝811は、突出部81の周方向の中央部分に位置し、径方向に延びるように設けられている。衝突部側溝811は、減圧部材60を切削加工することなどにより形成することができる。
このような構成により、流路部材50と減圧部材60とが組み付けられた際、流路部材50の第3収納部513と減圧部材60の挿入部63との間に隙間G1が設けられる。そして、この隙間G1は、衝突部側溝811および外気導入孔519に連通している。これにより、外気を、減圧部材60の負圧発生箇所に導入するための経路が形成されている。上記構成において、衝突部側溝811は、減圧部材60の負圧発生箇所へと繋がる出口孔として機能する。また、流路部材側溝531により設けられた隙間G1は、外気導入孔519と出口孔とを連通させる外気導入経路として機能する。
以上説明した本実施形態の構成によっても、第1実施形態と同様、外気導入孔519から吸い込まれた外気が減圧部材60の負圧発生箇所へと誘導される。したがって、本実施形態によっても、従来の微細気泡発生装置に比べ、微細気泡の生成濃度、つまり微細気泡の発生量を増加させることができる。また、この場合、外気導入孔519から引き込まれた外気は、衝突部80に形成された衝突部側溝811からなる出口孔を通って突出部81の先端近傍に誘導される。したがって、本実施形態によれば、第2実施形態と同様、微細気泡の発生量をさらに増加させることができる。
(第5実施形態)
以下、第5実施形態について図17および図18を参照して説明する。
本実施形態の流路部材は、第4実施形態の流路部材50と同様の構成となっている。一方、図17および図18に示すように、本実施形態の衝突部80には、衝突部側溝811に代えて衝突部側溝821が形成されている。図18に示すように、衝突部側溝821は、衝突部側溝811と同様、衝突部80の流路の流れ方向における中間部、より具体的には流路の流れ方向における中央付近に形成されている。
ただし、衝突部側溝821は、図17および図18に示すように、上部側(吸気導入部518が設けられた側)に位置する薄肉部82に形成されている。また、衝突部側溝821は、薄肉部82の周方向の中央部分に位置し、径方向に延びるように設けられている。衝突部側溝821は、減圧部材60を切削加工することなどにより形成することができる。
このような構成によっても、流路部材50と減圧部材60とが組み付けられた際、第4実施形態と同様の隙間が設けられ、その隙間は衝突部側溝821および外気導入孔519に連通する。なお、本実施形態では、衝突部側溝821が出口孔として機能する。したがって、本実施形態によっても、第4実施形態と同様の効果が得られる。さらに、この場合、外気導入孔519から引き込まれた外気は、衝突部80に形成された衝突部側溝821からなる出口孔を通って薄肉部82近傍に誘導される。その結果、流速の高い箇所に外気由来の気泡がさらされることにより1000nm以下の微細気泡になり易くなる。したがって、本実施形態によれば、微細気泡の発生量をさらに増加させることができる。
なお、第5実施形態と第4実施形態とを比較すると、それぞれには、第3実施形態と第2実施形態とを比較した場合における特徴と同様の特徴がある。したがって、加工の容易性を重視する場合であれば、第5実施形態の構成を採用し、微細気泡の発生量の増加を重視する場合であれば、第4実施形態の構成を採用するとよい。
(第6実施形態)
以下、第6実施形態について図19を参照して説明する。
図19に示すように、本実施形態は、第4実施形態に対し、減圧部材の構成が異なっている点、シール部材37が追加されている点などが異なる。本実施形態の減圧部材60の下流側の端部には、段差部631が設けられている。シール部材37は、例えばゴムなどの弾性部材で構成されたOリングである。シール部材37は、減圧部材60の段差部631と流路部材50との間、つまり減圧部材60の下流側の端部と流路部材50とが嵌合する箇所に設けられている。
このような構成によれば、外気導入孔519から吸い込まれた外気が、減圧部材60の下流側の端部と流路部材50とが嵌合する箇所から漏れ出ることが抑制され、その分だけ、より多くの外気を減圧部材60の負圧発生箇所へと導入することができる。したがって、本実施形態によれば、微細気泡の発生量をより一層増加させることができる。
(その他の実施形態)
なお、本発明は上記し且つ図面に記載した各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で任意に変形、組み合わせ、あるいは拡張することができる。
上記各実施形態で示した数値などは例示であり、それに限定されるものではない。
なお、上記各実施形態において、微細気泡発生装置40の適用対象となる液体は水に限られない。
上記各実施形態において、衝突部70は、減圧部材60の下流側端部に設けられていたが、これに限られない。例えば衝突部70は、減圧部材60の上流側端部、減圧部材60の流路の流れ方向における中間部などに設けられていてもよい。
微細気泡発生装置40は、上述した洗濯機10、20以外にも、例えば食器洗浄機や温水便座など水道水を使用して洗浄する家電機器に適用することができる。水道水を使用する家電機器に微細気泡発生装置40を適用することで、洗浄用の水道水に対して、微細気泡による洗浄効果を付加させることができる。その結果、家電機器の付加価値を向上させることができる。また、微細気泡発生装置40は、家電機器だけでなく、例えば家庭用および業務用の食器洗浄機や高圧洗浄機、半導体製造で用いられる基板洗浄機、水の浄化装置等の分野においても適用することができる。さらに、微細気泡発生装置40は、例えば美容分野など、物体の洗浄や水の浄化以外の分野においても広く適用することができる。
以上、本発明の複数の実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
図面中、37はシール部材、40は微細気泡発生装置、41、42は流路、50は流路部材、519は外気導入孔、521、531は流路部材側溝(外気導入経路)、60は減圧部材、70、80は衝突部、71、81は突出部、711、811は衝突部側溝(出口孔)、72、82は薄肉部、721、821は衝突部側溝(出口孔)、G2は隙間(出口孔)を示す。

Claims (4)

  1. 液体が通過可能な流路を有する流路部材と、前記流路部材の内部に嵌め込まれ前記流路の断面積を局所的に縮小することで前記流路を通過する液体中に微細気泡を発生させる衝突部を有する減圧部材と、の少なくとも2つの部材により構成された微細気泡発生装置であって、
    前記減圧部材の負圧発生箇所へと繋がる出口孔と、
    前記流路部材に設けられた外気を導入するための外気導入孔と、
    前記外気導入孔と前記出口孔とを連通させる外気導入経路と、
    を備え、
    前記衝突部は、前記減圧部材と一体に形成されており、前記流路を遮る方向に突出する複数の突出部を有し、
    複数の前記突出部は、先端部が尖った錐状に形成され、その錐状の先端部を相互に所定間隔だけ離間した状態で突き合わせて配置されており、
    前記突出部の下流側の端面に衝突部側溝が形成されており、
    前記衝突部側溝が前記出口孔として機能する微細気泡発生装置。
  2. 液体が通過可能な流路を有する流路部材と、前記流路部材の内部に嵌め込まれ前記流路の断面積を局所的に縮小することで前記流路を通過する液体中に微細気泡を発生させる衝突部を有する減圧部材と、の少なくとも2つの部材により構成された微細気泡発生装置であって、
    前記減圧部材の負圧発生箇所へと繋がる出口孔と、
    前記流路部材に設けられた外気を導入するための外気導入孔と、
    前記外気導入孔と前記出口孔とを連通させる外気導入経路と、
    を備え、
    前記衝突部は、前記減圧部材と一体に形成されており、前記流路を遮る方向に突出する複数の突出部と、それら突出部同士を接続する薄肉部と、を有し、
    複数の前記突出部は、先端部が尖った錐状に形成され、その錐状の先端部を相互に所定間隔だけ離間した状態で突き合わせて配置されており、
    前記薄肉部の下流側の端面に衝突部側溝が形成されており、
    前記衝突部側溝が前記出口孔として機能する微細気泡発生装置。
  3. 前記流路部材の前記減圧部材と接する箇所であり且つ前記減圧部材の下流側の端部まで延びる流路部材側溝が形成されており、
    前記流路部材側溝が前記外気導入経路として機能する請求項1または2に記載の微細気泡発生装置。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の微細気泡発生装置を備えた洗濯機。
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