JP7112035B2 - 空気調和機 - Google Patents

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Description

本発明は、空気調和機に関するものである。特に、空気調和機の室内機から発生する異臭の抑制に関するものである。
従来、異臭の発生を抑える技術として、冷房運転の開始時から第1の所定時間、室内ファンの運転を停止し、その後、第2の所定時間、吹出口に設けられ吹き出される空気の向きを変更する上下風向変更板を微開にし、室内ファンを低速運転する空気調和機が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の空気調和機は、このような構成を有することで、熱交換器をある程度湿った状態にし、熱交換器に付着しているカビあるいは埃等を発生原因とする臭いの発生を抑制している。
特開2005-127558号公報
特許文献1の空気調和機は、冷房運転の開始時から第1の所定時間、室内ファンを停止する制御が行われる。しかし、数十メートルから百メートルまで配管長をフレキシブルに変更して配管が据え付けられる空気調和機は、配管長が短い場合、上記の制御では液管及び二相管の温度が下がりすぎてしまい熱交換器が凍結する可能性がある。逆に、空気調和機は、想定よりも配管長が長い場合、熱交換器がまだ乾いている間にファンを運転させてしまうことで、異臭の発生につながる場合もある。
本発明は、上記のような課題を解決するものであり、異臭の発生を抑制すると共に、温度低下による熱交換器の凍結異常に至らない空気調和機を提供するものである。
本発明に係る空気調和機は、圧縮機、室外熱交換器、絞り装置及び室内熱交換器を配管接続して、冷媒を循環する冷媒回路を有する空気調和機であって、室内熱交換器を構成する伝熱管の温度を検知する配管温度センサと、室内熱交換器と対向し、室内空間に空気を吹き出す室内送風機と、室内空間の温度を検知する室内温度センサと、人の位置を検知する人感センサと、圧縮機の駆動における駆動周波数及び室内送風機の回転駆動における回転数を制御する制御装置と、を備え、制御装置は、冷房運転を行うための圧縮機の運転開始時から室内熱交換器が結露に至ると想定されるあらかじめ定められた第1設定時間を経過した後に、室内送風機を駆動させ、配管温度センサが検出する配管温度と、室内熱交換器が凍結に至ると想定されるあらかじめ定められた配管設定温度とを比較して、配管温度が配管設定温度未満であると判定すると、第1設定時間を経過する前でも室内送風機を駆動させ、室内温度センサが検知する室内温度と、使用者によってあらかじめ定められた室内設定温度とを比較し、室内温度が室内設定温度以下であると判定すると、圧縮機を停止させると共に、室内送風機から吹き出される風を人のいない方向に向けるものである。
本発明に係る空気調和機は、制御装置が、冷房運転を行うための圧縮機の運転開始時から室内熱交換器が結露に至ると想定されるあらかじめ定められた第1設定時間を経過した後に、室内送風機を駆動させる。空気調和機は、室内送風機を駆動させるまでの間に室内熱交換器の温度を急激に低下させることができ、室内熱交換器を結露させることができる。そして、空気調和機は、室内熱交換機を結露させることで室内熱交換器のフィンの表面等に付着した皮脂等の臭い物質、あるいは、ほこり等の汚れを洗い流すことができ、室内送風機の運転開始時の臭いの発生を抑制することができる。また、制御装置は、配管温度センサが検出する配管温度と、室内熱交換器が凍結に至ると想定されるあらかじめ定められた配管設定温度とを比較する。そして、制御装置は、配管温度が、室内熱交換器が凍結に至ると想定されるあらかじめ定められた配管設定温度未満であると判定すると、第1設定時間が経過する前でも室内送風機を駆動させる。空気調和機は、室内送風機を強制的に運転することで、室内熱交換器の凍結を防止することができる。空気調和機は、制御装置による上記の制御によって、異臭の発生を抑制すると共に、温度低下による熱交換器の凍結異常に至らない空気調和機を提供することができる。
実施の形態1に係る空気調和機の構成を示す模式図である。 図1の室内機の下面図である。 図2の室内機のA-A線断面図である。 図2の室内機の吸込みグリルを外した下面図である。 実施の形態1に係る空気調和機の構成の模式図である。 室内制御基板の構成を説明するブロック図である。 実施の形態1に係る空気調和機の始動時におけるニオイカット制御のフローチャートである。 実施の形態1に係る空気調和機の各機器の動作図である。 実施の形態2に係る空気調和機のフローチャートである。 実施の形態3に係る空気調和機のフローチャートである。
以下、実施の形態に係る空気調和機200について図面等を参照しながら説明する。なお、図1を含む以下の図面では、各構成部材の相対的な寸法の関係及び形状等が実際のものとは異なる場合がある。また、以下の図面において、同一の符号を付したものは、同一又はこれに相当するものであり、このことは明細書の全文において共通することとする。また、理解を容易にするために方向を表す用語(例えば「上」、「下」、「右」、「左」、「前」、「後」など)を適宜用いるが、それらの表記は、説明の便宜上、そのように記載しているだけであって、装置あるいは部品の配置及び向きを限定するものではない。
実施の形態1.
[空気調和機200]
図1は、実施の形態1に係る空気調和機200の構成を示す模式図である。空気調和機200は、冷媒を介して外気と室内の空気との間で熱を移動させることにより、室内を暖房又は冷房して空気調和を行う。空気調和機200は、室外機150と、室内機100とを有する。空気調和機200は、室外機150と室内機100とが冷媒配管120及び冷媒配管130により接続されて、冷媒が循環する冷媒回路140が構成されている。そして、空気調和機200の冷媒回路140では、圧縮機31、流路切替装置32、室外熱交換器33、膨張弁34、室内熱交換器30が冷媒配管を介して配管接続されている。
(室外機150)
室外機150は、圧縮機31、流路切替装置32、室外熱交換器33、室外送風機36及び膨張弁34を有している。また、室外機150は、圧縮機31、流路切替装置32及び室外送風機36を制御する室外制御基板3を有する。圧縮機31は、吸入した冷媒を圧縮して吐出する。ここで、圧縮機31は、インバータ装置を備えていてもよく、インバータ装置によって運転周波数を変化させて、圧縮機31の容量を変更することができるように構成されてもよい。なお、圧縮機31の容量とは、単位時間当たりに送り出す冷媒の量である。流路切替装置32は、例えば四方弁であり、冷媒流路の方向の切り換えが行われる装置である。空気調和機200は、室外制御基板3からの指示に基づいて、流路切替装置32を用いて冷媒の流れを切り換えることで、暖房運転又は冷房運転を実現することができる。
室外熱交換器33は、冷媒と室外空気との熱交換を行う。室外熱交換器33は、暖房運転時には蒸発器の働きをし、冷媒配管130から流入した低圧の冷媒と室外空気との間で熱交換を行って冷媒を蒸発させて気化させる。室外熱交換器33は、冷房運転時には、凝縮器の働きをし、流路切替装置32側から流入した圧縮機31で圧縮された冷媒と室外空気との間で熱交換を行って、冷媒を凝縮させて液化させる。室外熱交換器33には、冷媒と室外空気との間の熱交換の効率を高めるために、室外送風機36が設けられている。室外送風機36は、室外制御基板3の指示に基づいて駆動又は停止が制御される。また、室外送風機36は、室外制御基板3の指示に基づきファンモータの運転周波数が変化させられることでファンの回転速度が変更してもよい。室外送風機36は、室外制御基板3によりファンの回転速度が制御されることで室外熱交換器33に対する送風量が制御される。膨張弁34は、絞り装置(流量制御手段)であり、膨張弁34を流れる冷媒の流量を調節することにより、膨張弁として機能し、開度を変化させることで、冷媒の圧力を調整する。例えば、膨張弁34が、電子式膨張弁等で構成された場合は、室外制御基板3の指示に基づいて開度調整が行われる。
室外制御基板3は、電気品箱に収容され、室外機150が有する機器を制御する。実施の形態1に係る空気調和機200において、室外制御基板3は、ケーブル5を介して送られた室内制御基板2からの指示に基づいて、圧縮機31、流路切替装置32、室外送風機36及び膨張弁34等を制御する。
(室内機100)
図2は、図1の室内機100の下面図である。図3は、図2の室内機100のA-A線断面図である。図2を含む以下の図面に示すX軸は、室内機100の左右の幅方向を示し、Y軸は室内機100の前後方向を示し、Z軸は室内機100の上下方向を示すものである。より詳細には、X軸においてX1側を左側、X2側を右側、Y軸においてY1側を前側、Y2側を後側、Z軸においてZ1側を上側、Z2側を下側として室内機100を説明する。また、明細書中における各構成部材同士の位置関係(例えば、上下関係等)は、原則として、室内機100を使用可能な状態に設置したときのものである。
実施の形態1の室内機100は、室内の天井に埋め込むことができる天井埋め込み型の室内機であり、四方向に吹出口13cが形成されている四方向カセット型の室内機である。室内機100の外部構成について図2及び図3を用いて説明する。室内機100は、図3に示すように、室内送風機20、室内熱交換器30等を内部に収容する筐体10を有している。筐体10は、天井壁を構成する天板11と、前後左右の4つの側壁を構成する側板12とを有しており、室内に面する下方側(Z2側)が開口している。そして、筐体10の開口部分には、図2に示すように、平面視で略四角形状の化粧パネル13が取り付けられる。
化粧パネル13は、板状の部材であり、一方の面は天井及び壁などの被取付部に面しており、他方の面は空調の対象空間となる室内に面している。図2及び図3に示すように、化粧パネル13の中央付近には貫通孔である開口部13aが形成されており、開口部13aには、吸込みグリル14が取り付けられている。この吸込みグリル14には、空調の対象空間となる室内から筐体10内に気体が流入する吸込口14aが形成されている。吸込みグリル14の筐体10側には、吸込みグリル14を通過した後の空気を除塵するフィルタ(図示せず)が配置されている。化粧パネル13は、化粧パネル13の外縁部13bと、開口部13aを形成する内縁部との間に気体が流出する吹出口13cが形成されている。吹出口13cは、化粧パネル13の4つの各辺に沿ってそれぞれ形成されている。すなわち、筐体10は、後述する室内熱交換器30と室内送風機20とを収容し、室内送風機20の駆動により室内熱交換器30を通過する空気が吹き出される複数の吹出口13cを形成している。筐体10は、筐体10の内部において、吸込口14aと吹出口13cとの間に風路を形成する。
各吹出口13cには、風向きを変更するベーン15が設けられている。室内機100は、ベーン15の角度を変更することにより吹出口13cから吹き出される風の向きを変更することができる。ベーン15は、モータ(図示は省略)と接続され、後述する制御装置70によってその角度を変更することができる風向板である。また、制御装置70は、ベーン15の角度によって、吹出口13cを開放し、または、吹出口13cを閉鎖することができる。
図4は、図2の室内機100の吸込みグリル14を外した下面図である。次に、図3及び図4を用いて室内機100の内部構成について説明する。室内機100は、室内熱交換器30が熱交換を行う空気の流れを調整する室内送風機20と、冷媒と室内空気との間で熱交換を行う室内熱交換器30と、を有する。室内送風機20は、室内機100の吸込口14aから室内の気体を流入させ、室内機100の吹出口13cから室内に気体を流出させる。室内送風機20は、筐体10内において吸込みグリル14と対向して配置されている。また、室内送風機20は、回転軸が鉛直方向(Z軸方向)に延びるように筐体10内に配置されている。室内送風機20は、後述する室内制御基板2の指示に基づいて駆動又は停止が制御される。また、室内送風機20は、室内制御基板2の指示に基づきファンモータの運転周波数が変化させられることでファンの回転速度が変更する。室内送風機20は、室内制御基板2によりファンの回転速度が制御されることで室内熱交換器30に対する送風量が制御される。
室内熱交換器30は、筐体10内において室内送風機20と吹出口13cとの間の風路に配置されている。室内熱交換器30は、室内熱交換器30の内部を流れる冷媒と風路を流れる気体とを熱交換させる。室内熱交換器30は、内部を流れる冷媒と室内空気とを熱交換させることで空調空気を作り出す。室内熱交換器30は、例えば、フィンチューブ型の熱交換器であり、気体の流れにおいて室内送風機20の下流側において、室内送風機20を囲むように配置されている。室内熱交換器30は、暖房運転時には、凝縮器の働きをし、冷媒配管120から流入した冷媒と室内空気との間で熱交換を行い、冷媒を凝縮させて液化させ、冷媒配管130側に流出させる。室内熱交換器30は、冷房運転時には蒸発器の働きをし、膨張弁34によって低圧状態にされた冷媒と室内空気との間で熱交換を行い、冷媒に空気の熱を奪わせて蒸発させて気化させ、冷媒配管120側に流出させる。
室内送風機20及び室内熱交換器30は、筐体10内において、吸込口14aよりも空気の下流側に配置され、吹出口13cよりも空気の上流側に配置されている。また、室内機100は、室内送風機20が、吸込みグリル14の上方に配置されており、室内熱交換器30が、室内送風機20の径方向に配置されている。また、室内機100は、吸込みグリル14が、室内熱交換器30よりも下方に配置されている。
また、室内機100は、ベルマウス16を有している。ベルマウス16は、図3及び図4に示すように、室内機100の空気の流入側において、室内送風機20の上流側に設置されている。ベルマウス16は、吸込みグリル14の吸込口14aから流入した気体を整流して室内送風機20に送る。
また、室内機100は、筐体10内において、ベルマウス16と、吸込みグリル14との間に、電気品箱40を備える。電気品箱40は、空気調和機200全体を制御する室内制御基板2などの装置を内部に備えた箱である。電気品箱40内の装置は、室内機100の機器に電力供給を行い、また、空気調和機200を構成する各種機器との間で信号の送受信(通信)を行う。電気品箱40は、略直方体状に形成されている。電気品箱40は、室内側から天井を見た平面視において、化粧パネル13に形成された開口部13a内に配置されており、電気品箱40の長手方向が、開口部13aの一辺を形成する化粧パネル13の縁部に沿って配置されている。電気品箱40は、例えば、ねじ等の固定部材によって筐体10内に固定されている。また、室内機100は、ケーブル5を有している。ケーブル5は、室内機100と室外機150との間のデータを含む信号の通信を行う際の通信線である。ただし、室内機100と室外機150とは、ケーブル5を用いるように有線で接続される構成に限定されるものではない。室内機100と室外機150とは、無線で接続されてもよい。
次に、図1に基づいて、室内機100が有する検知装置である各種センサについて説明する。室内機100は、室内温度センサ50、配管温度センサ52、湿度センサ54及び人感センサ56を少なくとも有している。
室内温度センサ50は、空調対象空間である室内空間の空気の温度を検知する。また、湿度センサ54は、空調対象空間である室内空間の湿度を検知する。室内温度センサ50及び湿度センサ54は、室内機100の吸込口14aを通過する空気の温度及び湿度を検知する。室内温度センサ50及び湿度センサ54は、吸込口14aと室内送風機20との間に配置される。ただし、室内温度センサ50及び湿度センサ54の設置位置は当該位置に限定されるものではなく、室内機100の構造に基づき、室内温度及び室内湿度の検知にとって適切な位置に配置される。室内温度センサ50及び湿度センサ54によって検知された空気の温度及び湿度は、室内制御基板2によって受信される。
配管温度センサ52は、室内熱交換器30に設置され、室内熱交換器30を構成する伝熱管の温度を検知する。ここで、配管温度センサ52が検知する伝熱管の温度は、吹出口13cから吹き出される空気の温度として扱うこともできる。したがって、配管温度センサ52は、室内機100の吹出空気の温度を検知する吹出温度センサにもなる。配管温度センサ52によって検知された配管の温度は、室内制御基板2によって受信される。
また、人感センサ56は、例えば、赤外線センサである。なお、人感センサ56は、赤外線センサに限定されるものではなく、人の位置を検知できるセンサであれば、例えば、超音波センサ等、他の方式のセンサであってもよい。人感センサ56が赤外線センサである場合、人感センサ56は、室内における床面及び壁面の輻射熱、及び、室内にいる人等の表面から放射される熱の温度を検知する。ここで、床面及び壁面の輻射熱の温度を床壁面温度とする。人感センサ56は、図2及び図3に示すように吹出口13cの脇となる筐体10の下面部に、化粧パネル13から突出して設置されている。人感センサ56の赤外線受光部には駆動モータ(図示せず)が接続されている。室内制御基板2が、この駆動モータを駆動させることで、赤外線受光部を回転(走査)させることができる。
室内制御基板2は、赤外線受光部を走査し、回転方向における温度を検出していくことで、たとえば、室内制御基板2が、二次元の温度分布として表される熱画像を生成することができる。そして、室内制御基板2は、生成した熱画像から、床壁面温度、室内にいる人の位置などを検出することができる。また、室内制御基板2は、その人の位置のデータを時系列で記憶することで、人が動いているか停止しているかなどの活動状態を判定することができる。また、室内制御基板2は、人の動きの変化から室内における活動範囲を把握などすることができる。このため、室内制御基板2は、室内空間の形状、家具の配置などを推測することができる。
図5は、実施の形態1に係る空気調和機200の構成の模式図である。図6は、室内制御基板2の構成を説明するブロック図である。室内制御基板2は、室内機100が有する機器を制御する。また、室内制御基板2は、ケーブル5を介して、室外機150が有する室外制御基板3に、室外機150が有する機器の制御を指示する。特に、実施の形態1に係る空気調和機200における室内制御基板2は、各種センサから送られる信号に含まれる温度等のデータの処理、演算処理及び判定処理等を行い、主として、室内送風機20の駆動及び停止の制御を行う。
室内制御基板2は、制御装置70、記憶装置80及び計時装置90を有している。記憶装置80は、制御装置70が処理を行う際に用いるデータを記憶する。また、計時装置90は、タイマ等を有し、制御装置70が時間の判定に用いる計時を行う。
制御装置70は、データ処理部71、判定処理部72、演算処理部73及び制御処理部74を有している。データ処理部71は、例えば、各種センサから送られた信号を処理する。具体的には、データ処理部71は、室内温度センサ50、後述するリモート温度センサ58等によって検知された信号に基づいて室内温度を検出する。同様に、データ処理部71は、配管温度センサ52によって検知された信号に基づいて室内熱交換器30の伝熱管の配管温度を検出する。また、データ処理部71は、湿度センサ54によって検知された信号に基づいて室内の湿度を検出する。さらに、データ処理部71は、人感センサ56からの信号に基づいて、熱画像を生成し、床面及び壁面の輻射熱に係る床壁面温度、人の発熱温度などを検出する。
判定処理部72は、データ処理部71で処理されたデータと、記憶装置80に記憶された閾値とに基づき各種の判定処理を行う。演算処理部73は、各種演算処理を行う。演算処理部73は、例えば、床壁面温度、室温、室内での人の温度などから、室内にいる人の位置を算出する。制御処理部74は、たとえば、判定処理部72の判定に基づき、機器の制御を行う。実施の形態1に係る空気調和機200では、制御装置70の制御処理部74は、圧縮機31の駆動における駆動周波数及び室内送風機20の回転駆動における回転数を制御する。そして、実施の形態1に係る空気調和機200では、制御装置70の制御処理部74は、室内送風機20の駆動及び停止を制御する。あるいは、制御装置70の制御処理部74は、ベーン15の角度を調整することができる。
ここで、室内制御基板2の制御装置70は、専用のハードウェア、または、記憶装置80に格納されるプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサともいう)で構成される。
制御装置70が専用のハードウェアである場合、制御装置70は、例えば、単一回路、複合回路、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、または、これらを組み合わせたものが該当する。制御装置70が実現する各機能部のそれぞれを、個別のハードウェアで実現してもよいし、各機能部を一つのハードウェアで実現してもよい。
制御装置70がCPUの場合、制御装置70が実行する各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェア及びファームウェアはプログラムとして記述され、記憶装置80に格納される。CPUは、記憶装置80に格納されたプログラムを読み出して実行することにより、制御装置70の各機能を実現する。
なお、制御装置70の機能の一部を専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェアまたはファームウェアで実現するようにしてもよい。
記憶装置80は、データを一時的に記憶できるランダムアクセスメモリ(RAM)などの揮発性記憶装置(図示せず)及びハードディスク、データを長期的に記憶できるフラッシュメモリなどの不揮発性の補助記憶装置(図示せず)を有している。記憶装置80には、データ処理部71、判定処理部72、演算処理部73及び制御処理部74が行う処理手順をプログラムとしたデータを有している。なお、ここでは室内制御基板2が、制御装置70として各種処理を行うものとして説明するが、室外制御基板3等、あるいは、リモートコントローラ160等の他の制御装置が、制御装置70として室内制御基板2が行う各種処理を行うようにしてもよい。
空気調和機200は、リモートコントローラ160を有する。リモートコントローラ160は、使用者が空気調和機200を遠隔操作するために利用される機器である。リモートコントローラ160は、操作部161と、表示部162とを有する。操作部161は、空気調和機200の制御装置70に対する使用者の指示を入力するための入力装置である。操作部161を構成する入力方式は、特に限定されるものではなく、例えば、ボタンでもよく、接触式のセンサでもよく、あるいは、音声入力のためのマイクであってもよい。表示部162は、制御装置70に基づく空気調和機200の動作状態、例えば、冷房、暖房、除湿等の各種制御モード、設定温度、検知された室温、設定湿度、検知された湿度、現在時刻等、を表示するものである。表示部162は、例えば、液晶ディスプレイ、有機液晶ディスプレイ等を使用することができる。
リモートコントローラ160は、リモコン線6によって室内制御基板2に接続されており、リモコン線6を介して室内制御基板2の制御装置70との間で通信し、信号の送受信が行われる。例えば、リモートコントローラ160は、空気調和機200の運転を停止する停止信号を室内制御基板2に送信する。これにより、室内機100及び室外機150の運転が停止される。また、リモートコントローラ160は、空気調和機200の運転を開始する開始信号を室内制御基板2に送信する。これにより、室内機100及び室外機150の運転が開始される。なお、リモートコントローラ160と、室内制御基板2とは、リモコン線6によって接続される構成に限定されるものではない。リモートコントローラ160と、室内制御基板2とは、無線によって接続されることで信号の送受信が行われてもよい。
リモートコントローラ160には、リモート温度センサ58が配置されている。リモート温度センサ58は、空調対象空間の空気の温度である室温を検知する。空気調和機200は、リモート温度センサ58を有していることで、室内機100及び室外機150の運転が停止している場合でも、室内の温度を検知することができる。リモート温度センサ58によって検知された空気の温度は、室内制御基板2によって受信される。例えば、後述するサーモオフ時には、圧縮機31及び室内送風機20が停止しており、空気調和機200は室内から風を吸い込めなくなる。そのため、制御装置70は、室内機100に吸い込まれる空気の温度を検知する室内温度センサ50を使用できなくなりサーモオンのタイミングが分からなくなる場合がある。そのため、室内機100に吸い込まれる空気の温度を検知する室内温度センサ50ではなく、室内空間に配置されたリモートコントローラ160のリモート温度センサ58によって室温を検出することで、制御装置70は、サーモオンの動作を行うことができる。
[空気調和機200の動作例]
次に、空気調和機200の動作例として冷房運転の動作を説明する。圧縮機31によって圧縮され吐出された高温高圧のガス冷媒は、流路切替装置32を経由して、室外熱交換器33に流入する。室外熱交換器33に流入したガス冷媒は、室外送風機36により送風される外気との熱交換により凝縮し、低温の冷媒となって、室外熱交換器33から流出する。室外熱交換器33から流出した冷媒は、膨張弁34によって膨張及び減圧され、低温低圧の気液二相冷媒となる。この気液二相冷媒は、室内機100の室内熱交換器30に流入し、室内送風機20により送風される室内空気との熱交換により蒸発し、低温低圧のガス冷媒となって室内熱交換器30から流出する。このとき、冷媒に吸熱されて冷却された室内空気は、空調空気(吹出風)となって、室内機100から室内(空調対象空間)に吹き出される。室内熱交換器30から流出したガス冷媒は、流路切替装置32を経由して圧縮機31に吸入され、再び圧縮される。空気調和機200の冷房運転は、以上の動作が繰り返される。
次に、空気調和機200の動作例として暖房運転の動作を説明する。圧縮機31によって圧縮され吐出された高温高圧のガス冷媒は、流路切替装置32を経由して、室内機100の室内熱交換器30に流入する。室内熱交換器30に流入したガス冷媒は、室内送風機20により送風される室内空気との熱交換により凝縮し、低温の冷媒となって、室内熱交換器30から流出する。このとき、ガス冷媒から熱を受け取り暖められた室内空気は、空調空気(吹出風)となって、室内機100から室内(空調対象空間)に吹き出される。室内熱交換器30から流出した冷媒は、膨張弁34によって膨張及び減圧され、低温低圧の気液二相冷媒となる。この気液二相冷媒は、室外機150の室外熱交換器33に流入し、室外送風機36により送風される外気との熱交換により蒸発し、低温低圧のガス冷媒となって室外熱交換器33から流出する。室外熱交換器33から流出したガス冷媒は、流路切替装置32を経由して圧縮機31に吸入され、再び圧縮される。空気調和機200の暖房運転は、以上の動作が繰り返される。
[ニオイカット制御]
図7は、実施の形態1に係る空気調和機200の始動時におけるニオイカット制御のフローチャートである。図8は、実施の形態1に係る空気調和機200の各機器の動作図である。ニオイカット制御とは、空気調和機200の室内機100に発生し得る異臭を抑制するために空気調和機200に加えられる操作工程である。具体的には、ニオイカット制御とは、空気調和機200の運転又は停止における室内送風機20の駆動又は停止の制御である。図7及び図8を用いて、実施の形態1に係る空気調和機200のニオイカット制御について説明する。
ここで、室内機100において異臭が発生するメカニズムについて説明する。近年、室内機に搭載される室内熱交換器は、省エネ及び効率化の影響を受け、フィンピッチが狭くなり、大容量化している。大容量化した室内熱交換器は、表面積が増えることにより、使用環境に基づく人間の皮脂、あるいは、油が室内機の吸込口から室内機内に侵入し、室内熱交換器に付着し易くなっている。そして、室内熱交換器に付着した人間の皮脂あるいは油が微生物によって分解されることで、室内熱交換器から吉草酸等の臭い物質が発生する。また、マクロでみると、室内交換器に付着したほこり、あるいは、カビの繁殖も室内交換器から異臭が発生する原因となる。このような状態の室内機において送風機の運転が行われると、室内機から吹き出される空気と共に異臭が空調対象空間に吹き出されてしまい、使用者は室内機から発せられる異臭を感じてしまう。この異臭は、室内熱交換器が濡れ始めるタイミングと乾き始めるタイミングとの両方で発生することが分かっている。
図7及び図8に示すように、使用者が、リモートコントローラ160を操作して空気調和機200の冷房運転を開始すると、圧縮機31が作動すると共に、ニオイカット制御が開始される(ステップS1)。図8に示すように、使用者が、リモートコントローラ160を操作することで空気調和機200の冷房運転が開始されると、圧縮機31が作動する。ただし、空気調和機200の冷房運転が開始され、圧縮機31が作動しても、室内送風機20は、停止している。なお、冷房運転の開始は、使用者のリモートコントローラ160の操作による指示に限定されるものではない。例えば、空気調和機200の制御装置70は、室内温度を制御するために、サーモオフ及びサーモオンの動作を繰り返し行うが、制御装置70の指示によるサーモオンの動作も冷房運転の開始として取り扱う。
ここで、空気調和機200のサーモオフ及びサーモオンの動作について補足する。制御装置70は、室内温度を制御するために、実際の室内温度Terと、室内設定温度Tesrとを比較して、室外機150及び室内機100の運転を継続するか否かを判断する。実際の室内温度Terは、室内温度センサ50によって検出された温度である。室内設定温度Tesrは、使用者等がリモートコントローラ160を使用して設定する目標室温である。冷房運転において、実際の室内温度Terが室内設定温度Tesr以下の場合、制御装置70は、使用者が求める冷房能力が確保されていると判断し、圧縮機31及び室内送風機20の運転を一旦停止するサーモオフの動作を行う。なお、サーモオフのときも、制御装置70によって、室外機150及び室内機100の運転を行うか否かの判断の動作は行われている。サーモオフのときにおいて、実際の室内温度Terが室内設定温度Tesrよりも高くなった場合、制御装置70は、使用者が求める冷房能力が不足していると判断し、圧縮機31及び室内送風機20の運転を再開するサーモオンの動作を行う。
図7に戻り、ニオイカット制御では、制御装置70は、計時装置90に基づく運転開始時からの経過時間Tと、記憶装置80に記憶されている第1設定時間T1とを比較する。そして、制御装置70は、空気調和機200の運転開始時からの経過時間Tが第1設定時間T1を超えたか否かを判定する(ステップS2)。ステップS2がYESの場合、すなわち、制御装置70が、空気調和機200の運転開始時からの経過時間Tが第1設定時間T1を超えたと判定した場合には、制御装置70は、室内送風機20を駆動させる(ステップS3)。なお、運転開始時とは、例えば、使用者による空気調和機200の運転開始の指示を、リモートコントローラ160を介して制御装置70が受信したときである。あるいは、運転開始時とは、制御装置70が、サーモオフからサーモオンに動作を切り換えたときである。第1設定時間T1は、あらかじめ記憶装置80に記憶されている。第1設定時間T1は、室内熱交換器30が結露に至ると想定されるあらかじめ定められた時間である。第1設定時間T1は、例えば、空気調和機200の配管長を最長にした場合を想定し、室内熱交換器30の結露について行った試験結果に基づいて決定する。また、第1設定時間T1は、季節、時刻等によって異なるように設定されてもよい。また、第1設定時間T1は、各種センサの情報に基づき設定時間の長さが変化するように設定されてもよい。
ステップS2がNOの場合、すなわち、制御装置70が、空気調和機200の運転開始時からの経過時間Tが第1設定時間T1を超えていないと判定した場合は、制御装置70は、配管温度Tepと、記憶装置80に記憶されている配管設定温度Tesとを比較する。配管温度Tepは、室内熱交換器30の伝熱管の温度であり、配管温度センサ52によって検知される温度である。配管設定温度Tesは、室内熱交換器30が凍結に至ると想定される温度であり、あらかじめ記憶装置80に記憶されている。配管設定温度Tesは、例えば0℃である。制御装置70は、配管温度Tepが配管設定温度Tes未満であるか否かを比較する(ステップS4)。
ステップS4がYESの場合、すなわち、配管温度Tepが配管設定温度Tes未満であると制御装置70が判定した場合には、制御装置70は、室内送風機20を駆動させる(ステップS3)。ステップS4がNOの場合、すなわち、配管温度Tepが配管設定温度Tes未満であると制御装置70が判定した場合には、制御装置70は、空気調和機200の運転開始時からの経過時間Tが第1設定時間T1を超えたか否かを判定する(ステップS2)。
[空気調和機200の作用効果]
空気調和機200は、運転開始後に第1設定時間T1が経過すると室内送風機20が駆動するように制御されている。そのため、図8に示すように、空気調和機200は、空気調和機200の運転開始指示後すぐに圧縮機31の作動し、圧縮機31が作動した後、時間Tn秒後に室内送風機20が作動する。空気調和機200は、室内送風機20が駆動するまでの時間Tnの間に室内熱交換器30の温度を急激に低下させることができ、室内熱交換器30を結露させることができる。空気調和機200は、室内熱交換器30を結露させることで室内熱交換器30のフィンの表面等に付着した皮脂等の臭い物質、あるいは、ほこり等の汚れを洗い流すことができ、室内送風機20の運転開始時の臭いの発生を抑制することができる。
また、上述したように、異臭は、室内熱交換器が濡れ始めるタイミングで発生することが分かっている。空気調和機200は、結露による室内熱交換器30の濡れ始めのタイミングでは室内送風機20の運転を停止している。そのため、空気調和機200は、室内熱交換器30の濡れ始めのタイミングで発生する異臭が空調対象空間に吹き出すことを抑制することができる。
空気調和機200は、第1設定時間T1を経過する前に、配管温度Tepが配管設定温度Tes(例えば、0℃)を下回った場合、室内送風機20を強制的に運転することで、室内熱交換器30の凍結異常を防止することができる。冷房シーズンにおける運転保障温湿度の下限は19℃40%RHであり、露点温度は5.1℃である。そのため、室内熱交換器30の配管温度Tepが配管設定温度Tes(例えば、0℃)未満であるということは、室内空気は、露点温度を下回っているのは確実である。そのため、室内熱交換器30は、結露しており、上述のように臭いの発生が抑制できている条件となっている。
実施の形態2.
図9は、実施の形態2に係る空気調和機200のフローチャートである。実施の形態2に係る空気調和機200の構成は、実施の形態1に係る空気調和機200の構成と同一である。実施の形態2に係る空気調和機200と、実施の形態1に係る空気調和機200とは、室内送風機20の駆動前の動作が異なるものである。実施の形態2に係る空気調和機200において特に記述しない項目については、実施の形態1に係る空気調和機200と同様とし、同一の機能及び構成については同一の符号を用いて述べることとする。
図9及び図8に示すように、使用者が、リモートコントローラ160を操作して空気調和機200の冷房運転を開始すると、圧縮機31が作動すると共に、ニオイカット制御が開始される(ステップS11)。上述のように、使用者が、リモートコントローラ160を操作することで空気調和機200の冷房運転が開始されると、圧縮機31が作動する。ただし、空気調和機200の冷房運転が開始され、圧縮機31が作動しても、室内送風機20は、停止している。
次に、ニオイカット制御では、制御装置70は、計時装置90に基づく運転開始時からの経過時間と、記憶装置80に記憶されている第1設定時間T1とを比較する。そして、制御装置70は、空気調和機200の運転開始時からの経過時間Tが第1設定時間T1を超えたか否かを判定する(ステップS12)。
ステップS12がYESの場合、すなわち、制御装置70が、空気調和機200の運転開始時からの経過時間Tが第1設定時間T1を超えたと判定した場合には、制御装置70は、露点温度Tedを算出する(ステップS13)。制御装置70は、室内温度センサ50によって検出された室内空気の温度である室内温度Terと、湿度センサ54によって検出された室内空気の湿度である湿度Hrとに基づいて室内空気の露点温度Tedを算出する。算出された室内空気の露点温度Tedは、記憶装置80に記憶される。なお、露点温度Tedは、例えば、室内温度に対応した形式であらかじめ記憶装置80に記憶させてもよい。
制御装置70は、露点温度Tedの算出後(ステップS13)、室内温度Terと、記憶装置80に記憶されている露点温度Tedとを比較する。そして、制御装置70は、室内温度Terが露点温度Ted未満であるか否かを比較する(ステップS14)。ステップS14がNOの場合、すなわち、室内温度Terが、露点温度Ted以上の場合には、制御装置70は、引き続き室内温度Terと、露点温度Tedとを比較する(ステップS14)。
ステップS14がYESの場合、すなわち、室内温度Terが、露点温度Ted未満の場合には、制御装置70は、経過時間T3と、記憶装置80に記憶されている第2設定時間T2とを比較する。経過時間T3は、室内温度センサ50により計測し続けられている室内温度Ter1が露点温度Tedを下回っている時間である。そして、制御装置70は、室内温度Ter1が露点温度Tedを下回っている経過時間T3が第2設定時間T2を超えたか否かを判定する(ステップS15)。ステップS15がNOの場合、すなわち、経過時間T3が第2設定時間T2を経過していない場合、制御装置70は、引き続き経過時間T3が第2設定時間T2を超えたか否かを判定する(ステップS15)。
ステップS15がYESの場合、すなわち、経過時間T3が第2設定時間T2を超えたと判定した場合には、制御装置70は、室内送風機20を駆動させる(ステップS16)。第2設定時間T2は、あらかじめ記憶装置80に記憶されている。なお、第2設定時間T2は、例えば、季節、時刻等によって異なるように設定されてもよい。また、第2設定時間T2は、各種センサの情報に基づき設定時間の長さが変化するように設定されてもよい。
ここで、ステップS12に戻る。ステップS12がNOの場合、すなわち制御装置70が、空気調和機200の運転開始時からの経過時間が第1設定時間T1を超えていないと判定した場合には、制御装置70は、配管温度Tepと、記憶装置80に記憶されている配管設定温度Tesとを比較する。制御装置70は、配管温度Tepが配管設定温度Tes未満であるか否かを比較する(ステップS17)。
ステップS17がYESの場合、すなわち、配管温度Tepが配管設定温度Tes未満であると制御装置70が判定した場合には、制御装置70は、室内送風機20を駆動させる(ステップS16)。ステップS17がNOの場合、すなわち、配管温度Tepが配管設定温度Tes未満であると制御装置70が判定した場合には、制御装置70は、空気調和機200の運転開始時からの経過時間Tが第1設定時間T1を超えたか否かを判定する(ステップS12)。
制御装置70は、空気調和機200の冷房運転を開始してから第3設定時間T4の間、リモートコントローラ160の表示部162にあらかじめ設定した文字を表示させるように表示部162を制御してもよい。例えば、制御装置70は、空気調和機200の冷房運転を開始してから第3設定時間T4の間、リモートコントローラ160の表示部162に「冷房準備中」の文字を表示させるように表示部162を制御してもよい。第3設定時間T4は、記憶装置80にあらかじめ記憶させた時間でもよく、各種機器の操作状態に応じて定められる時間であってもよい。第3設定時間T4は、例えば、使用者が、リモートコントローラ160を操作し、空気調和機200の冷房運転を開始の入力を行った時から室内送風機20が実際に駆動する時迄でもよい。あるいは、第3設定時間T4は、制御装置70が、サーモオフからサーモオンに切り換えた時から室内送風機20が実際に駆動する時迄でもよい。あるいは、第3設定時間T4は、第1設定時間T1と等しくてもよい。また、第3設定時間T4は、時間Tnと等しくてもよい。すなわち、第3設定時間T4は、圧縮機31の作動時から、室内送風機20の駆動時迄でもよい。なお、あらかじめ設定した文字は、文字に限定するものではなく、使用者が表示内容を理解できるものであれば、記号、あるいは、数字等であってもよい。
[空気調和機200の作用効果]
制御装置70は、室内温度Ter1が露点温度Tedを下回っている経過時間T3が第2設定時間T2を超えたか否かを判定する。そのため空気調和機200は、実施の形態1に係る空気調和機200と比較して、更に確実に室内熱交換器30を結露させることができる。空気調和機200は、室内熱交換器30を結露させることで室内熱交換器30のフィンの表面等に付着した皮脂等の臭い物質、あるいは、ほこり等の汚れを洗い流すことができ、室内送風機20の運転開始時の臭いの発生を抑制することができる。
制御装置70は、使用者が、リモートコントローラ160を操作して空気調和機200の冷房運転を開始してから第3設定時間T4の間、リモートコントローラ160の表示部162にあらかじめ設定した文字を表示させる。そのため、使用者は、空気調和機200の運転を開始させても、送風が行われないことに疑問を持つことがなく、空気調和機200が故障しているとの誤解を生じることがない。また、使用者は、空気調和機200がニオイカット制御中であることを認識することができる。
実施の形態3.
図10は、実施の形態3に係る空気調和機200のフローチャートである。実施の形態3に係る空気調和機200の構成は、実施の形態1に係る空気調和機200の構成と同一である。実施の形態3に係る空気調和機200は、空気調和機200の圧縮機31の運転を停止する際の室内送風機20の動作を特定するものである。実施の形態3に係る空気調和機200において特に記述しない項目については、図1~図9に示す空気調和機200と同様とし、同一の機能及び構成については同一の符号を用いて述べることとする。
まず、前提として実施の形態3に係る空気調和機200は、冷房運転状態である。制御装置70は、室内温度センサ50の検知する室内温度Terと、使用者によって設定された室内設定温度Tesrとを比較する。そして、制御装置70は、室内温度Terが室内設定温度Tesr以下であるか否かを判定する(ステップS21)。ステップS21がNOの場合、すなわち、室内温度Terが室内設定温度Tesrよりも大きい場合には、制御装置70は、引き続き冷房運転状態を維持し、室内温度Terと、室内設定温度Tesrとを比較する(ステップS21)。
ステップS21がYESの場合、すなわち、室内温度Terが室内設定温度Tesr以下である場合、制御装置70は、圧縮機31の運転を停止する(ステップS22)。制御装置70は、圧縮機31の停止と共に、人がいない方向に吹出口13c向くように送風方向を操作する(ステップS23)。なお、人の位置は、人感センサ56によって検知されている。吹出口13cを人のいない方向に向けるとは、吹出口13cは、図2に示すように、前後左右の4方向に形成されているが、例えば、制御装置70が、人のいる方向の吹出口13cを閉鎖し、人のいない方向の吹出口13cを開放する。あるいは、吹出口13cを人のいない方向に向けるとは、制御装置70が、人のいる方向に風が向かわないように、風向きを変更するベーン15の角度を調整することである。また、空気調和機200が、壁掛け型の空気調和機であり、上下左右に風を向けることができる風向板を有している場合、吹出口13cを人のいない方向に向けるとは、制御装置70が、人のいる方向に風が向かわないように、風向板の角度を調整することである。
その後、制御装置70は、室内送風機20を設定時間T5の間駆動させ、室内熱交換器30を乾燥させる(ステップS24)。なお、制御装置70は、圧縮機31の作動停止と共に、室内送風機20を停止させてもよい。設定時間T5は、記憶装置80にあらかじめ記憶させた時間でもよく、各種機器の操作状態に応じて定められる時間であってもよい。
[空気調和機200の作用効果]
制御装置70は、圧縮機31の停止と共に、吹出口13cを人がいない方向に向ける。空気調和機は、上述したように、室内熱交換器の乾き始めのタイミングで悪臭が発生する。そのため、実施の形態3に係る空気調和機200は、室内熱交換器の乾き始めの際には、人のいない方向に風をむけて送風運転を行う。そのため、実施の形態3に係る空気調和機200は、室内熱交換器30の乾き始めの際に人が感じる悪臭を抑制することができる。また、制御装置70は、圧縮機31の作動停止と共に、室内送風機20を停止させてもよい。そのため、実施の形態3に係る空気調和機200は、室内熱交換器30から発生する悪臭を室内に送風することがなく、室内熱交換器30の乾き始めの際に人が感じる悪臭を抑制することができる。
なお、上記の各実施の形態1~3は、互いに組み合わせて実施することが可能である。また、以上の実施の形態に示した構成は、一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。例えば、室内機100は、天井埋め込み型のものについて説明したが、室内機100は、天井埋め込み型のものに限定されるものではなく、例えば、壁掛け型、床置き型のものでもよい。
2 室内制御基板、3 室外制御基板、5 ケーブル、6 リモコン線、10 筐体、11 天板、12 側板、13 化粧パネル、13a 開口部、13b 外縁部、13c 吹出口、14 吸込みグリル、14a 吸込口、15 ベーン、16 ベルマウス、20 室内送風機、30 室内熱交換器、31 圧縮機、32 流路切替装置、33 室外熱交換器、34 膨張弁、36 室外送風機、40 電気品箱、50 室内温度センサ、52 配管温度センサ、54 湿度センサ、56 人感センサ、58 リモート温度センサ、70 制御装置、71 データ処理部、72 判定処理部、73 演算処理部、74 制御処理部、80 記憶装置、90 計時装置、100 室内機、120 冷媒配管、130 冷媒配管、140 冷媒回路、150 室外機、160 リモートコントローラ、161 操作部、162 表示部、200 空気調和機。

Claims (6)

  1. 圧縮機、室外熱交換器、絞り装置及び室内熱交換器を配管接続して、冷媒を循環する冷媒回路を有する空気調和機であって、
    前記室内熱交換器を構成する伝熱管の温度を検知する配管温度センサと、
    前記室内熱交換器と対向し、室内空間に空気を吹き出す室内送風機と、
    前記室内空間の温度を検知する室内温度センサと、
    人の位置を検知する人感センサと、
    前記圧縮機の駆動における駆動周波数及び前記室内送風機の回転駆動における回転数を制御する制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    冷房運転を行うための前記圧縮機の運転開始時から前記室内熱交換器が結露に至ると想定されるあらかじめ定められた第1設定時間を経過した後に、前記室内送風機を駆動させ、
    前記配管温度センサが検出する配管温度と、前記室内熱交換器が凍結に至ると想定されるあらかじめ定められた配管設定温度とを比較して、前記配管温度が前記配管設定温度未満であると判定すると、前記第1設定時間を経過する前でも前記室内送風機を駆動させ
    前記室内温度センサが検知する室内温度と、使用者によってあらかじめ定められた室内設定温度とを比較し、前記室内温度が前記室内設定温度以下であると判定すると、前記圧縮機を停止させると共に、前記室内送風機から吹き出される風を人のいない方向に向ける空気調和機。
  2. 前記制御装置は、
    前記室内送風機を駆動させる前に、
    前記配管温度と露点温度とを比較し、前記配管温度が前記露点温度未満であると判定すると、前記配管温度が前記露点温度未満となった時からあらかじめ定められた第2設定時間を経過した後に前記室内送風機を駆動させる請求項1に記載の空気調和機。
  3. 記室内空間の湿度を検知する湿度センサと、
    を更に備え、
    前記制御装置は、
    前記室内温度センサが検知する前記室内温度と、前記湿度センサが検知する湿度と、に基づき前記露点温度を算出する請求項2に記載の空気調和機。
  4. 前記制御装置に使用者の指示を入力するための操作部と、前記制御装置に基づく動作状態を表示する表示部と、有し、前記制御装置と通信するリモートコントローラを更に備え、
    前記制御装置は、
    前記圧縮機の運転開始からあらかじめ定められた第3設定時間を経過するまでの間、前記表示部に、あらかじめ設定した文字を表示する請求項3に記載の空気調和機。
  5. 前記室内熱交換器と前記室内送風機とを収容し、前記室内送風機の駆動により前記室内熱交換器を空気が吹き出される複数の吹出口を形成する筐体を更に備え、
    前記制御装置は、
    前記複数の吹出口のうち人のいない方向の前記複数の吹出口を開放し、
    前記複数の吹出口のうち人のいる方向の前記複数の吹出口を閉鎖する請求項1~4のいずれか1項に記載の空気調和機。
  6. 前記室内熱交換器と前記室内送風機とを収容し、前記室内送風機の駆動により前記室内熱交換器を空気が吹き出される複数の吹出口を形成する筐体を更に備え、
    前記筐体は、前記複数の吹出口のそれぞれに風向板を有し、
    前記制御装置は、
    前記室内送風機から吹き出される風が人のいない方向に向かうように前記風向板の角度を調整する請求項1~4のいずれか1項に記載の空気調和機。
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