JP7111954B2 - electric kettle - Google Patents
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Description
本発明は、湯沸機能を有する電気ケトルに関する。 The present invention relates to an electric kettle with boiling function.
電気ケトルは、水を入れた液体容器を電源台に載置し、スイッチを入れることにより、容器内の水を短時間で沸騰させることができる。電気ケトルには、液体容器内の水が沸騰すると蒸気を感知して自動的にスイッチが切れるものもある。 An electric kettle can boil water in a container in a short time by placing a liquid container filled with water on a power stand and turning on the switch. Some electric kettles sense steam and switch off automatically when the water in the liquid container boils.
また、電気ケトルには、注ぎ口および取っ手が設けられており、使用者が取っ手を持って電気ケトルを傾けることによって、注ぎ口から所望の容器にお湯を注ぐことができる。このような電気ケトルには、注ぎ口からお湯がスムーズに吐出されるように、吐出時に液体容器内へ空気を送り込むことのできるような構造が設けられている。 In addition, the electric kettle is provided with a spout and a handle, and by tilting the electric kettle with the handle held by the user, hot water can be poured from the spout into a desired container. Such an electric kettle is provided with a structure capable of sending air into the liquid container when hot water is discharged so that hot water can be smoothly discharged from the spout.
例えば、特許文献1に開示されている電気ケトルには、蓋本体45に吸気取込口64および吸気通路65が設けられている。給湯時、吸気取込口64から取り込まれた外気は、吸気通路65内を流れ、中空室52に取り込まれて容器本体20内の湯の流出を助ける。 For example, in the electric kettle disclosed in Patent Document 1, a lid body 45 is provided with an intake port 64 and an intake passage 65 . During hot water supply, outside air taken in from the intake port 64 flows through the intake passage 65, is taken into the hollow chamber 52, and helps the hot water in the container body 20 to flow out.
特許文献1に開示されて電気ケトルでは、吸気取込口64は、注水ダクト55とは略反対側の位置に配置されている。そして、吸気通路65は、蓋本体45内を前後方向に横断して前方側の中空室52まで延びている。 In the electric kettle disclosed in Patent Document 1, the air intake port 64 is arranged at a position substantially opposite to the water injection duct 55 . The intake passage 65 extends across the interior of the lid body 45 in the front-rear direction to the hollow chamber 52 on the front side.
このように、従来の電気ケトルでは、外気の取込口は、注水口から離れた位置に配置されている。これは、通常、注水口が下方に位置するようにケトルを傾ける吐出動作時に、外気の取込口を吐出時のケトル内の水面よりも上方に位置させることが望ましいためである。しかし、外気の取込口を注水口から離れた位置に設けると、外気の取込口から容器本体側へ取り込んだ空気を通す吸気通路を別途形成する必要がある。これにより、部品点数が増えるとともに、電気ケトルの上方部分の設計の自由度が低下することになる。 Thus, in the conventional electric kettle, the intake port for outside air is arranged at a position distant from the water inlet. This is because it is usually desirable to position the outside air intake above the surface of the water in the kettle during dispensing when the kettle is tilted so that the inlet is positioned downward. However, if the outside air intake port is provided at a position away from the water inlet, it is necessary to separately form an intake passage for passing the air taken in from the outside air intake port to the container body side. This increases the number of parts and reduces the freedom in designing the upper portion of the electric kettle.
そこで、本発明では、より簡易な構成で液体吐出時の脈動を抑えることのできる電気ケトルを提供する。 Accordingly, the present invention provides an electric kettle that can suppress pulsation during liquid ejection with a simpler structure.
本発明の一局面にかかる電気ケトルは、液体容器と、前記液体容器の内部を加熱する加熱部と、前記液体容器の上方に位置し、液体を吐出口へと導く吐出経路と、外気を取り込む吸気口を有し、前記液体容器と連通している気体流路とを備えている。また、この電気ケトルは、前記吐出経路と前記吸気口とを区画する分割壁をさらに備える。そして、この電気ケトルにおいて、前記吸気口は、前記吐出口に連通するように前記分割壁の前記吐出経路側の反対側に配置されている。 An electric kettle according to one aspect of the present invention includes a liquid container, a heating unit that heats the inside of the liquid container, a discharge path that is positioned above the liquid container and guides the liquid to a discharge port, and takes in outside air. A gas flow path having an air inlet and communicating with the liquid container. Moreover, this electric kettle further includes a dividing wall that partitions the discharge path and the intake port. In this electric kettle, the intake port is arranged on the opposite side of the dividing wall from the discharge path side so as to communicate with the discharge port .
上記の本発明の一局面にかかる電気ケトルにおいて、前記吸気口は、前記吐出経路の上側に設けられていることが好ましい。 In the above electric kettle according to one aspect of the present invention, it is preferable that the intake port is provided above the discharge path.
上記の本発明の一局面にかかる電気ケトルにおいて、前記気体流路内は、前記液体容器内で発生した蒸気が通過し、前記吸気口からは、前記蒸気が排出されてもよい。 In the electric kettle according to one aspect of the present invention, steam generated in the liquid container may pass through the gas flow path, and the steam may be discharged from the intake port.
上記の本発明の一局面にかかる電気ケトルにおいて、前記気体流路と前記液体容器の内部との間には、液体の吐出時に開状態となる連通穴が設けられていてもよい。 In the above-described electric kettle according to one aspect of the present invention, a communication hole may be provided between the gas flow path and the interior of the liquid container, the communicating hole opening when the liquid is discharged.
上記の本発明の一局面にかかる電気ケトルにおいて、前記分割壁は、前記吐出経路と前記気体流路とを区画してもよい。In the above electric kettle according to one aspect of the present invention, the dividing wall may partition the discharge path and the gas flow path.
以上のように、本発明の一局面にかかる電気ケトルは、液体の吐出時に外気を取り込む吸気口が吐出経路に隣接して配置されている。この構成によれば、より簡易な構成で液体吐出時の脈動を抑えることのできる電気ケトルが得られる。 As described above, in the electric kettle according to one aspect of the present invention, the intake port for taking in outside air during liquid ejection is arranged adjacent to the ejection path. With this configuration, it is possible to obtain an electric kettle that can suppress pulsation during liquid ejection with a simpler configuration.
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。 BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. In the following description, the same parts are given the same reference numerals. Their names and functions are also the same. Therefore, detailed description thereof will not be repeated.
本実施形態では、電気ケトル100を例に挙げて説明する。図1には、電気ケトル100の外観を示す。電気ケトル100は、主として、ケトル本体200と電源台500とで構成されている。図2には、ケトル本体200の側面の構成を示す。
In this embodiment, the
(電気ケトルの全体構成)
ケトル本体200は、電源台500に着脱自在に載置されている。電気ケトル100の使用者は、お湯を沸かしたいときにケトル本体200を電源台500上に載置し、お湯を使用するときにケトル本体200を電源台500から取り外すことができる。
(Overall configuration of electric kettle)
The
ケトル本体200は、主として、本体ユニット300と蓋ユニット250とで構成されている。なお、ケトル本体200には、上方の一端部に湯などの液体の注ぎ口(吐出口)301が設けられている。また、ケトル本体200を上方側から見て、注ぎ口301と対向する位置に把持部401が設けられている。
The
ケトル本体200内の液体を注ぐ際には、使用者は把持部401を把持し、ケトル本体200を注ぎ口301が下方に向くように傾けることで、注ぎ口301から液体を吐出させることができる。なお、本明細書では、説明の便宜上、注ぎ口301が配置されている側をケトル本体200の前方側と呼び、把持部401が配置されている側をケトル本体200の後方側と呼ぶ。また、ケトル本体200を電源台500上に載置した状態で、蓋ユニット250が位置する側をケトル本体200の上方側と呼び、本体ユニット300の底部材331が位置する側をケトル本体200の下方側と呼ぶ(図2参照)。
When pouring the liquid in the
蓋ユニット250は、本体ユニット300に着脱自在に装着されている。電気ケトル100の使用者は、蓋ユニット250の上部に設けられたロック機構252を解除状態にすることで、本体ユニット300から蓋ユニット250を取り外すことができる。そして、お湯を沸かすための水等を電気ケトル内の液体容器321(図4参照)に入れることができる。また、お湯を沸かす際には、蓋ユニット250を本体ユニット300に装着させて、液体容器321内を閉空間とする。
The
電源台500は、電気ケトル100へ電気を供給する給電部の役割を果たすともに、電気ケトル100の台座の役割を果たす。電源台500には、ケトル本体200内のヒータユニット340と電気的に接続される接続端子、電源コード、電源プラグなどが設けられている。電源台500については、従来公知の電気ケトルの電源台と同様の構成が適用できる。
The
以下、ケトル本体200の各構成部材の具体的な構成について説明する。図3には、ケトル本体200を上方側から見た図を示す。また、図4には、ケトル本体200の断面構成を示す。図4は、図3に示すケトル本体200のA-A線部分の断面構成を示す図である。
A specific configuration of each component of the
(本体ユニットについて)
本体ユニット300は、主な構成部材として、側壁部材310、液体容器321、ヒータユニット(加熱部)340、底部材331、および取っ手ユニット400などを備えている。
(About main unit)
The
側壁部材310は、金属または樹脂で形成された部材であって、本体ユニット300の外周面を形成する。なお、本実施形態では、側壁部材310は、略円筒形状の部材の周面の一部が切り取られた形状を有している。そして、この切り取られた部分に、取っ手ユニット400の本体接続部402が嵌め込まれている。すなわち、本体ユニット300の外周面は、その大部分が側壁部材310で構成され、一部分が取っ手ユニット400の本体接続部402で構成されている。
また、側壁部材310の前方側の上部には、前側突出部311が設けられている。前側突出部311は、他の構成部材とともに注ぎ口301の一部を構成している。
A front projecting
液体容器321は、側壁部材310の内側に配置されている。液体容器321は、ステンレス鋼などの金属または樹脂で形成されており、その内部に水などの液体を溜めることができるような容器の形状となっている。液体容器321の内周面には、フッ素樹脂等の耐蝕性樹脂(図示せず)が塗装されていてもよい。液体容器321の底部の下側には、ヒータユニット340の一構成部品であるヒータが取り付けられている。液体容器321の底部は、ステンレス鋼などの金属で形成されている。
The
また、液体容器321の側壁の外周面には、リブ322が複数個設けられている。リブ322は、液体容器321の外周に沿って延びる環状体であるとともに、水平面(電気ケトル100の載置面)と平行な板状体である。図4に示すように、液体容器321の外周にリブ322が設けられていることによって、液体容器321の外周面と側壁部材310の内周面との間に所定の空間が形成される。これにより、液体容器321内の断熱性を高めることができる。
A plurality of
さらに、液体容器321の前方側の上部には、上方へ傾斜しながら前側に突出する吐出口形成部323が設けられている。吐出口形成部323の上端は、注ぎ口301の先端部323aとなっている。図4に示すように、注ぎ口301の先端部分は、液体容器321の吐出口形成部323と、側壁部材310の前側突出部311との二重構造となっている。このように、本実施形態では、注ぎ口301の最先端は、液体容器321の一部(すなわち、先端部323a)で形成されている。そして、先端部323aの下側の爪部分に、側壁部材310の上端部を噛みこませている。
Further, a discharge
ヒータユニット(加熱部)340は、液体容器321の下方に設けられている。ヒータユニット340は、例えば、シーズヒータ、プリントヒータなどのヒータ部、ヒータ部へ電気を供給する給電部などを備えている。給電部は、電源台500に設けられた接続端子と電気的に接続される。これにより、給電部には、電源台500を介して電気が供給される。ヒータユニット340については、従来公知の電気ケトルのヒータユニットと同様の構成が適用できる。
A heater unit (heating section) 340 is provided below the
底部材331は、樹脂で形成された部材であって、本体ユニット300の底部を構成している。底部材331の上端部は、側壁部材310の下端部および取っ手ユニット400の本体接続部402の下端部と接続されている。底部材331の内部に、ヒータユニット340が収容されている。
The
取っ手ユニット400は、ケトル本体200の後方側を構成している。取っ手ユニット400は、主な構成部材として、把持部401、本体接続部402、および電源スイッチ機構420などを有している。
The
把持部401は、樹脂などで形成された部材であって、使用者がケトル本体200を持ち運ぶ際の持ち手となる部分である。把持部401は、本体接続部402から突出するように、本体接続部402と一体的に形成されている。把持部401の上方には、電源スイッチ機構420の一構成部品である電源ボタン421が配置されている。
The
本体接続部402は、上述したように、本体ユニット300の外周面の一部を構成している。言い換えると、取っ手ユニット400は、本体接続部402によって本体ユニット300の側壁部材310と連結されている。
The main
電源スイッチ機構420は、主として、電源ボタン421、蒸気検知部422、電源スイッチ(図示せず)などを備えている。電源スイッチは、ケトル本体200の底部に設けられたヒータユニット340内の給電部と、電源台500内の接続端子との接続状態を切り換えるためのスイッチである。
The
電源ボタン421は、把持部401の上面から突出するように配置されている。電源ボタン421は、把持部401の内部で電源スイッチと連結されている。ケトル本体200を電源台500上に載置した状態で、使用者が電源ボタン421を押し下げると、把持部401内の電源スイッチはON(接続)状態となり、ヒータユニット340は電源台500と通電される。これにより、ヒータユニット340には電気が供給され、液体容器321内に貯められた水は温められる。
The
蒸気検知部422は、例えば、薄い板状のバイメタルスイッチを有している。蒸気検知部422は、液体容器321から発生した蒸気を検知すると、押し下げられている電源ボタン421を上方側へ押し返すように動作する。電源ボタン421が上方へ押し上げられると、把持部401内の電源スイッチはOFF(切断)状態となり、ヒータユニット340への通電が停止される。
The
なお、電源スイッチ機構420は、従来公知の電気ケトルの電源スイッチ機構の構成を適用することができる。
For the
(蓋ユニットについて)
続いて、蓋ユニット250の具体的な構成について説明する。図5は、蓋ユニット250を構成する主要な部品を分解した状態で示す斜視図である。図6および図7は、蓋ユニット250を構成する底板部材260を、それぞれ異なる方向から見た斜視図である。図8は、蓋ユニット250の内部構成を示す断面図である。図8は、図3に示すA-A線部分に相当する位置での断面図である。図8は、開閉弁280が開の状態(すなわち、注水可能な状態)を示す。
(About lid unit)
Next, a specific configuration of the
蓋ユニット250は、本体ユニット300の上方を覆う着脱自在の略円柱形の蓋体である。蓋ユニット250は、主として、上面部材251、底板部材260、スチームカバー270、開閉弁280などで構成されている。
The
上面部材251は、蓋ユニット250の上面を形成している。上面部材251には、開閉ボタン253、ロック機構252などが設けられている。
The
開閉ボタン253は、後述する開閉弁280の軸部282と連結されている。また、開閉ボタン253は、軸部282を取り囲むように配置されたコイルスプリング289によって上方に向かって付勢されている。そして、電気ケトル100の使用者によってコイルスプリング289の付勢力に抗して開閉ボタン253が下方に向かって押圧されると、その押圧動作に連動して開閉弁280が下方に移動する。これにより、開閉弁280は、図8に示すような開状態となる。
The opening/
開閉弁280が開状態になると、液体容器321から注ぎ口301までの液体流路が開放状態となる。なお、このとき、図示しない係止機構によって開閉弁280の開状態が維持される。そして、使用者は、このように液体流路が開放された状態でケトル本体200を注ぎ口301側に傾けることにより、液体容器321内部の液体を湯飲みや茶碗等の他の容器等に注ぐことができる。その後、使用者によって開閉ボタン253がもう一度押圧されると、係止機構による開閉弁280の係止が解除され、コイルスプリング289の付勢力によって開閉弁280および開閉ボタン253が上方に押し戻される。これにより、開閉弁280によって液体流路が閉状態とされる。このとき、使用者がケトル本体200を注ぎ口側に傾けても、液体容器321内部の液体は、開閉弁280によって堰き止められる。
When the on-off
ロック機構252は、蓋ユニット250を本体ユニット300に係止するための機構である。ロック機構252は、主として、一対のロックレバーと、各ロックレバーと連結されたコイルスプリングとで構成されている。ロックレバーは、電気ケトル100の使用者が本体ユニット300から蓋ユニット250を取り外す際に指を触れる操作部分として使用される。一対のロックレバーは、コイルスプリングによって左右外方に向かって付勢されている。そして、蓋ユニット250が本体ユニット300に装着されている状態では、ロックレバーの一部が本体ユニット300に嵌まり込んだ状態となり、蓋ユニット250は本体ユニット300に係止される。
使用者が本体ユニット300から蓋ユニット250を取り外したい場合には、使用者はコイルスプリングの付勢力に抗して一対のロックレバーを中央に寄せるように挟み込んで、本体ユニット300に対するロックレバーの嵌め込みを解除する。この状態で、蓋ユニット250を上方に引き上げることで、本体ユニット300から蓋ユニット250が取り外される。
When the user wants to remove the
底板部材260は、蓋ユニット250の下側の部分を主に構成している。図6などに示すように、底板部材260は、円筒形容器の概略形状を有する樹脂製の部材である。底板部材260の外形は、主に、略円環状の壁部261と底面部262とで形成されている。
The
壁部261は、蓋ユニット250の側面を主に構成する。壁部261の上端部に、上面部材251が載置される。壁部261の前方側には、流路形成部264が形成されている。流路形成部264は、ケトル本体200の注ぎ口301へ向かって開口している。流路形成部264によって、液体容器321内の液体を注ぎ口301へと導く吐出経路Aが形成される。
The
より具体的には、図6および図8に示すように、流路形成部264の内部は、分割壁269によって、大口径の空間と小口径の空間とに分割されている。大口径の空間は、吐出経路Aを形成しており、開閉弁280が開状態となったときに、液体流路の一部を構成する。図7では、吐出時の液体の流れを実線の矢印で示している。
More specifically, as shown in FIGS. 6 and 8, the interior of the flow
小口径の空間は、大口径の空間の上方に位置する。小口径の空間は、後述する蒸気流通空間(気体流路)290と連通しており、液体の吐出時に外気を取り込む吸気口Bとなっている。液体容器321内の液体の吐出時に、吸気口Bから取り込まれた外気は、蒸気流通空間290内を流れた後、液体容器321内に到達する。図8では、吸気口Bから取り込まれた外気の流れを破線の矢印で示している。これにより、液体吐出時の脈動を抑え、液体容器321内の液体の流出をスムーズに実施できる。なお、吸気口Bは、液体容器321内で発生した蒸気を排出するための蒸気口としても機能する。
The small diameter space is located above the large diameter space. The small-diameter space communicates with a steam circulation space (gas flow path) 290, which will be described later, and serves as an intake port B that takes in outside air when the liquid is discharged. When the liquid in the
壁部261の後方側(具体的には、流路形成部264との対向位置側)には、後方側蒸気口266が形成されている(図7参照)。後方側蒸気口266は、液体容器321内で発生した蒸気を蒸気検知部422側へ誘導する開口部である。
A rear
底面部262は、蓋ユニット250の下面を構成している。本体ユニット300に蓋ユニット250を取り付けた状態では、底面部262の下面は、液体容器321の内部空間の天面となる。
The
底面部262は、底面部262よりも一段盛り上がっている第2***部262bと、第2***部262bからさらに盛り上がっている第1***部262aとを有している。第1***部262aおよび第2***部262bは、開閉弁280に対応する位置に形成されている。開閉弁280が閉状態のとき、開閉弁280のパッキン285は、第2***部262bの下面に当接する。これにより、液体容器321の内部が閉空間となる。また、開閉弁280が開状態のとき、開閉弁280のパッキン285と第2***部262bの下面との間に隙間が形成される。これにより、第1***部262aの下面に液体が流入可能となり、液体流路の一部が形成される。
The
また、底面部262には、中央開口部263、蒸気口265、および連通穴267などの開口部が形成されている。中央開口部263は、第1***部262aに形成されている。中央開口部263は、円筒形状を有しており、その内部を開閉弁280の軸部282が貫通している。蒸気口265は、蒸気流通空間290と液体容器321の内部との間に設けられた開口部である。蒸気口265は、底面部262の後方側の第2***部262bに形成されている。蒸気口265は、後方側蒸気口266とともに、液体容器321内で発生した蒸気を蒸気検知部422側へ誘導する開口部である。
Further, openings such as a
連通穴267は、中央開口部263と蒸気口265との間に位置する。連通穴267は、底面部262の第1***部262aと第2***部262bとの境界部分に形成されている。蒸気口265と同様に、連通穴267は、蒸気流通空間290と液体容器321の内部との間に設けられ、各空間を連通している。なお、蒸気口265は、常時開状態となっているのに対して、連通穴267は、開閉弁280の動作に応じて開状態と閉状態との間で変化する。すなわち、開閉弁280が閉状態のとき、連通穴267の周囲は開閉弁280のパッキン285と当接し、閉じられた状態となる。
A
また、底面部262の上面上には、規制壁部268(具体的には、高壁部(迂回壁)268a、低壁部(液体障壁)268b)が設けられている。規制壁部268は、底面部262の上面に対して略垂直に立設している。このような規制壁部268が設けられていることで、ケトル本体200が転倒したときに蒸気口265から蒸気流通空間290内を経由して吸気口Bから漏れ出る湯など液体の量を減らしたり、漏れ出る液体の勢いを弱めたりすることができる。
A regulation wall portion 268 (specifically, a high wall portion (circumvention wall) 268a and a low wall portion (liquid barrier) 268b) is provided on the upper surface of the
スチームカバー270は、上面部材251と底板部材260との間に配置されている。スチームカバー270は、図5に示すような形状を有する樹脂成形部品である。スチームカバー270は、板状部271、空間形成部277、および中央開口部278などを有している。
The
板状部271は、スチームカバー270の外縁部および左右両側を主に形成している板状の部材である。
The plate-
空間形成部277は、中央開口部278の周囲に、板状部271から盛り上がるように形成されている。底板部材260の底面部262上にスチームカバー270を重ねるように配置させると、主に底面部262と空間形成部277とで区画された空間が形成される。この空間が、蒸気流通空間290となる。
The
中央開口部278は、板状部271の中央部分に形成された開口部である。開閉弁280の軸部282および底板部材260の中央開口部263は、この中央開口部278内を貫通している。
The
開閉弁280は、蓋ユニット250の底板部材260と、ケトル本体200の液体容器321との境界付近に配置されている。上述したように、開閉弁280は、開閉ボタン253の押圧動作によって、上下方向に移動する。
The on-off
開閉弁280が上方に位置しているときは、開閉弁280は閉状態となり、液体容器321の内部は閉空間となる。すなわち、液体流路は、遮断された状態となる(図4および図9参照)。一方、開閉弁280が下方に位置しているときは、開閉弁280は開状態となり、液体容器321の上部が開放された状態となる。これにより、液体流路が形成される(図8参照)。
When the on-off
図5に示すように、開閉弁280は、弁本体部281、軸部282、およびパッキン285などを有している。弁本体部281は、略円盤形状を有している。軸部282は、弁本体部281の上面から略垂直に突出する棒状の部材であり、弁本体部281と一体的に形成されている。軸部282の先端は、開閉ボタン253と接続されている。
As shown in FIG. 5, the on-off
パッキン285は、弁本体部281の外周を取り囲むように取り付けられている。開閉弁280が閉状態のときには、パッキン285が底板部材260の下面と密着した状態となる。これにより、液体容器321内は、概ね閉鎖された空間となる。そのため、開閉弁280が閉状態のときにケトル本体200が傾いても、開閉弁280と底板部材260の下面との間から吐出経路Aへ直接液体が流れることがなくなる。そのため、誤ってケトル本体200を転倒させてしまった場合に、大量の液体が注ぎ口301から漏れ出すことを抑制することができる。
The packing 285 is attached so as to surround the outer periphery of the
なお、開閉弁280が閉状態のとき、液体容器321は、完全な密閉空間とはなっていない。これは、底板部材260には、常時開状態となっている蒸気口265が設けられているためである。すなわち、開閉弁280が閉状態のとき、液体容器321内の空間は、底板部材260に形成された蒸気口265のみで他の空間(すなわち、蒸気流通空間290)と連通している。
Note that when the on-off
(液体吐出時の液体および気体の流れについて)
続いて、注ぎ口301から液体を注ぐとき(液体吐出時)の液体の流れと、そのときに外部からケトル本体200に取り込まれる気体の流れについて、図8を参照しながら説明する。図8では、開閉弁280が開の状態(すなわち、注水可能な状態)のときに蓋ユニット250の内部を通過する液体(実線)および気体(破線)の流れを矢印で示す。なお、図8では、コイルスプリング289などの比較的小さな部品の図示は省略している。
(Liquid and gas flow during liquid ejection)
Next, the flow of the liquid when the liquid is poured from the spout 301 (when the liquid is discharged) and the flow of the gas taken into the
ケトル本体200内の湯をカップや湯飲みなどの容器に注ぐとき、使用者は、先ず開閉ボタン253を押し下げ、図8に示す状態にする。開閉ボタン253の押圧動作により、開閉弁280は下方に移動し、蓋ユニット250の底板部材260の下面と開閉弁280との間に隙間が形成される。このとき、連通穴267も開状態となる。
When pouring the hot water in the
その後、使用者は、把持部401を持ってケトル本体200を電源台500から持ち上げ、容器に注ぎ口301を近づけるようにケトル本体200を傾ける。この動作により、液体容器321内の液体は、図8の実線矢印で示すように、開閉弁280と蓋ユニット250の底板部材260との隙間から、底面部262の第1***部262aの下面に形成された液体流路を流れる。そして、蓋ユニット250の前方側の流路形成部264内の吐出経路Aを通り、最終的には、液体容器321の上部の吐出口形成部323で形成された注注ぎ口301から吐出される。
After that, the user holds the
なお、流路形成部264の内部の上方側には、吸気口Bを形成するための分割壁269が設けられている。これにより、液体吐出時、流路形成部264の内部の上方側には、液体が流れない空間が形成される。一方、液体吐出時、液体容器321内は、液体が流出することによって陰圧となる。
A dividing
ここで、液体容器321の天面を構成する底板部材260には、底板部材260とスチームカバー270とで形成されている蒸気流通空間290に通じる連通穴267が形成されている。そのため、液体容器321内が陰圧になると、蒸気流通空間290も陰圧となる。また、蒸気流通空間290は、吐出経路Aに隣接して設けられた吸気口Bに通じている。
Here, the
したがって、液体吐出時に、吐出経路Aの上方に設けられている吸気口Bからは、外気が流入する。吸気口Bから流入した外気は、蒸気流通空間290を通って連通穴267から液体容器321内に入る(図8の破線矢印参照)。
Therefore, outside air flows in from the intake port B provided above the discharge path A when the liquid is discharged. The outside air that has flowed in from the intake port B passes through the
以上のように、注ぎ口301からの液体吐出時には、吸気口Bから液体容器321内へスムーズに気体を流入させることのできる流路が形成される。これにより、液体吐出時の脈動を抑えることができ、液体容器321内の液体をスムーズに吐出させることができる。
As described above, when the liquid is discharged from the
(非吐出時の蒸気の流れについて)
続いて、湯沸時および貯湯時などの開閉弁280が閉状態のときに、液体容器321内で発生した蒸気を排出する経路について、図9を参照しながら説明する。ここで、湯沸時および貯湯時などの開閉弁280が閉状態の場合を、非吐出時と呼ぶ。
(Regarding steam flow during non-discharge)
Next, the path through which the steam generated in the
図9は、開閉弁280が閉の状態(すなわち、注水できない状態)のときの蓋ユニット250の内部構成を示す断面図である。図9は、図3に示すA-A線部分に相当する位置での断面図である。なお、図9では、コイルスプリング289などの比較的小さな部品の図示は省略している。
FIG. 9 is a cross-sectional view showing the internal configuration of the
図9に実線の矢印で示すように、非吐出時には、液体容器321内で発生した蒸気は、蒸気口265から蒸気流通空間290へ流入する。蒸気口265から蒸気流通空間290へ流入した蒸気の一部は、後方側蒸気口266から蒸気検知部422が配置されている取っ手ユニット400内の空間へ送出される。蒸気検知部422が、送出される蒸気の温度が所定温度以上となったことを検知すると、ヒータユニット340への通電が停止される。
As indicated by solid arrows in FIG. 9 , the steam generated in the
また、蒸気口265から蒸気流通空間290へ流入した蒸気の一部は、前方側へ流れ、吐出経路Aに隣接している吸気口Bから排出される。このように、吸気口Bは、湯沸時および貯湯時などに蒸気を排出するための開口部としての役割も果たす。
Also, part of the steam that has flowed into the
なお、非吐出時のケトル本体200が誤って転倒したときに、液体容器321内の液体が吸気口Bなどを通じて漏出する可能性がある。このとき、この蒸気流通空間290の容積をある程度確保しておくことで、蒸気流通空間290が中間の液溜まりの役割を果たし、液体容器321内の液体が吸気口Bへ到達するまでの時間を遅らせることができる。またこのとき、連通穴267が開閉弁280によって閉じられていることで、液体容器321内の液体が蒸気流通空間290へ流入するまでの時間を遅らせることができる。
It should be noted that there is a possibility that the liquid in the
また、湯沸かし終了後に、蒸気流通空間290内の温度が低下するなどして蒸気流通空間290内に溜まった蒸気が結露する可能性がある。このときに発生した結露水は、液体吐出時に開閉ボタン253を押し下げることで、連通穴267が開状態となるため、連通穴267から液体容器321内へ落とすことができる。また、使用者が注水作業を行う際に、ケトル本体200を傾けることで、吸気口Bから排出することもできる。
Also, after the boiling of the water is completed, the temperature in the
(まとめ)
以上のように、本実施形態にかかる電気ケトル100は、ケトル本体200と電源台500とを有している。ケトル本体200は、主として、本体ユニット300と蓋ユニット250とで構成されている。ケトル本体200には、液体容器321、注ぎ口(吐出口)301、ヒータユニット(加熱部)340、および把持部401などが備えられている。
(summary)
As described above, the
また、蓋ユニット250には、液体容器321内の液体を注ぎ口301へと導く吐出経路Aを形成する流路形成部264が設けられている。さらに、流路形成部264の内部には、分割壁269によって区画された吸気口Bが設けられている。吸気口Bは、蒸気流通空間290を介して液体容器321と連通しており、注ぎ口301からの液体の吐出時に外気を取り込む。
Further, the
このように、本実施形態にかかる電気ケトル100には、吐出経路Aに隣接して配置されている吸気口Bが設けられている。これにより、液体吐出時の脈動を抑え、液体容器321内の液体の吐出をスムーズに行うことができる。
As described above, the
また、吸気口Bが、吐出経路に隣接して設けられていることで、吐出経路の一部を利用して吸気口Bを形成することができる。例えば、本実施形態のように、流路形成部264の内部を分割して、分割された一方の空間を吐出経路とし、他方の空間を吸気口として利用することができる。これにより、吸気口を形成するための部品を別途追加することなく、注水時にスムーズな吸気を行うことの可能な電気ケトルの構成が得られる。そのため、部品点数の増加を抑え、構造の簡易化を実現することができる。
Further, since the intake port B is provided adjacent to the discharge path, the intake port B can be formed using a part of the discharge path. For example, as in this embodiment, the inside of the flow
また、本実施形態にかかる電気ケトル100のように、吸気口Bは、吐出経路の上側に設けられていることが好ましい。この構成によれば、液体吐出時のケトル本体200内の液面よりも上方に吸気口Bを位置させることができる。
Further, like the
但し、本発明では、吸気口の配置位置は、吐出経路の上方側に限定はされない。本発明の別の態様では、吸気口Bは、吐出経路の上方側ではなく、吐出経路の左右両側に隣接して設けられていてもよい。 However, in the present invention, the arrangement position of the intake port is not limited to the upper side of the discharge path. In another aspect of the present invention, the intake ports B may be provided adjacent to the left and right sides of the ejection path instead of the upper side of the ejection path.
また、本実施形態にかかる電気ケトル100では、吸気口Bは、液体容器321内で発生した蒸気を排出するための蒸気口としても機能する。具体的には、湯沸かし時などに液体容器321内で発生した蒸気は、液体容器321の上方に位置する蓋ユニット250に設けられている蒸気口265から蒸気流通空間290を通って吸気口Bから排出される。このように、吸気口Bは、蒸気放出口と兼用することができる。
In addition, in the
また、本実施形態にかかる電気ケトル100の蓋ユニット250には、液体吐出時に開状態となり、非吐出時に閉状態となる開閉弁280が設けられている。そして、蓋ユニット250の底面部には、開閉弁280の動作に応じて開閉される連通穴267が設けられている。連通穴267は、液体吐出時(すなわち、開閉弁280が開状態のとき)に開放され、液体容器321の内部と蒸気流通空間290とを連通させる。
In addition, the
このような連通穴267が設けられていることで、蒸気流通空間290に溜まった結露水などの液体を液体容器321へ流出させることができる。
By providing such a
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。また、本明細書で説明した異なる実施形態の構成を互いに組み合わせて得られる構成についても、本発明の範疇に含まれる。 It should be considered that the embodiments disclosed this time are illustrative in all respects and not restrictive. The scope of the present invention is indicated by the scope of the claims rather than the above description, and is intended to include all modifications within the meaning and range of equivalents of the scope of the claims. Also, configurations obtained by combining configurations of different embodiments described herein are also included in the scope of the present invention.
100 :電気ケトル
200 :ケトル本体
250 :蓋ユニット
251 :上面部材
253 :開閉ボタン
260 :底板部材
264 :流路形成部(吐出経路)
265 :蒸気口
267 :連通穴
269 :(流路の)分割壁
270 :スチームカバー
280 :開閉弁
290 :蒸気流通空間(気体流路)
300 :本体ユニット
301 :注ぎ口(吐出口)
321 :液体容器
340 :ヒータユニット(加熱部)
400 :取っ手ユニット
500 :電源台
A :吐出経路
B :吸気口
100: Electric kettle 200: Kettle main body 250: Lid unit 251: Upper surface member 253: Open/close button 260: Bottom plate member 264: Flow path forming portion (discharge path)
265: steam port 267: communication hole 269: dividing wall 270 (of channel): steam cover 280: on-off valve 290: steam circulation space (gas channel)
300: main unit 301: spout (outlet)
321: liquid container 340: heater unit (heating unit)
400: Handle unit 500: Power supply base A: Discharge path B: Intake port
Claims (5)
前記液体容器の内部を加熱する加熱部と、
前記液体容器の上方に位置し、液体を吐出口へと導く吐出経路と、
外気を取り込む吸気口を有し、前記液体容器と連通している気体流路と
を備え、
前記吐出経路と前記吸気口とを区画する分割壁をさらに備え、
前記吸気口は、前記吐出口に連通するように前記分割壁の前記吐出経路側の反対側に配置されている、
電気ケトル。 a liquid container;
a heating unit that heats the inside of the liquid container;
a discharge path positioned above the liquid container and guiding the liquid to the discharge port;
a gas flow path having an intake port for taking in outside air and communicating with the liquid container;
further comprising a dividing wall that separates the discharge path and the intake port;
The intake port is arranged on the opposite side of the dividing wall from the discharge path side so as to communicate with the discharge port .
electric kettle.
前記吸気口からは、前記蒸気が排出される、
請求項1または2に記載の電気ケトル。 Vapor generated in the liquid container passes through the gas flow path,
the steam is discharged from the inlet;
Electric kettle according to claim 1 or 2.
請求項1から4のいずれか1項に記載の電気ケトル。Electric kettle according to any one of claims 1 to 4.
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