JP7111733B2 - ヘテロアリール[4,3-c]ピリミジン-5-アミン誘導体、その製造方法、およびその医薬の使用 - Google Patents

ヘテロアリール[4,3-c]ピリミジン-5-アミン誘導体、その製造方法、およびその医薬の使用 Download PDF

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Description

本発明は、医薬分野に属し、式(I)のヘテロアリール[4,3-c]ピリミジン-5-アミン誘導体、その製造方法、それを含む医薬組成物、および、治療剤として、特にA2a受容体アンタゴニストとしてのその使用、ならびに、A2a受容体阻害によって改善される疾患または病気の治療薬の製造におけるその使用、に関する。
アデノシンは、天然に存在するプリンヌクレオシドであり、多くの生理学的機能の内因性調節因子である。それは、心血管系、中枢神経系、呼吸器系、腎臓、脂肪、および血小板の調節に重要な役割を果たす。
アデノシンの作用は、Gタンパク質共役受容体のファミリーによって仲介される。現在、A、A2a、A2b、およびAに分類される少なくとも4つのサブタイプのアデノシン受容体があることが知られている。その中でも、AおよびA受容体は、酵素アデニル酸シクラーゼの活性を阻害するが、A2aおよびA2b受容体は、当該酵素の活性を刺激し、それにより、細胞内のサイクリックAMPのレベルを調節する。アデノシンは、これらの受容体を通して、広範な生理学的機能を調節する。
2a受容体(A2aR)は体内に広く分布しており、主に中枢神経系の線条体に発現し、また、末梢、心臓、肝臓、肺、および腎臓などの組織にも発現している。いくつかの前臨床研究では、アデノシンA2a受容体アンタゴニストが、神経変性疾患、主にパーキンソン病、ハンチントン病、またはアルツハイマー病の治療において、驚くべき効果を有することが示されている(Trends in Neurosci.2006、29(11)、647-654;Expert Opinion on Therapeutic Patents、2007、17、979-991など)。さらに、アデノシンA2a受容体アンタゴニストは、うつ病、レストレス症候群、睡眠障害、不安障害などの他の中枢神経系(CNS)関連疾患の治療にも使用され得る(Clin.Neuropharmacol.2010、33、55-60;J.Neurosci.2010、30(48)、16284-16292;Parkinsonisn Relat.Disord.2010、16(6)、423-426;およびその参考文献:Mov.Disorders、2010、25(2)、S305)。さらに、アデノシンA2a受容体アンタゴニストは、神経保護剤としての治療可能性も有する(Jenner P. J Neuro l.2000;24 7Supp12:1143-50参照)。
最近の研究では、アデノシンA2a受容体の活性化が、虚血、低酸素、炎症、外傷、移植などの多くの病理学的プロセスにおいて、T細胞、B細胞、単球マクロファージ、好中球などのさまざまな免疫細胞における高い発現レベルのアデノシンA2a受容体と関係し得る、重要な免疫調節効果を発揮し得ることが示されている。さらに、A2a受容体の活性化は、身体の免疫寛容の発生を促進し、腫瘍細胞の「免疫回避」または「免疫抑制」の形成に密接に関与し、それにより、腫瘍の発生と進行に好ましい状態を作り出す。Lokshinおよびその同僚ら(Cancer Res.2006、Aug 1;66(15):7758-65)は、ナチュラルキラー細胞でのA2aRの活性化が、cAMPの増加とPKAの活性化を介して、ナチュラルキラー細胞による腫瘍細胞の殺傷を阻害し得ることを示している。研究では、また、A2a受容体の活性化が、メラノーマA375細胞、線維芽細胞NIH3T3細胞、褐色細胞腫PC12細胞などの腫瘍細胞の増殖を促進できることも示され、これは、T細胞におけるA2a受容体の活性化が、T細胞の活性化、増殖、腫瘍細胞への接着を阻害し、腫瘍細胞に細胞毒性効果をもたらし得るという事実と関連し得る。しかしながら、A2a受容体ノックアウトマウスでは、CD8T細胞の抗腫瘍免疫が増強され得、腫瘍の増殖が著しく阻害される。したがって、A2a受容体アンタゴニストは腫瘍の治療にも使用することができる。
アデノシン受容体のさまざまなサブタイプに対して有意な生物学的活性を有する化合物は治療効果を有する可能性があるが、望ましくない副作用を引き起こす可能性もある。例えば、組織の虚血/低酸素症の際、中枢系、循環器系、消化器系、および骨格筋の細胞が、無酸素および低酸素ストレス環境にあるときには、細胞外で凝集したアデノシンは、細胞膜のアデノシンA受容体を活性化することにより、対応する保護メカニズムを開始し、それにより、無酸素および低酸素に対する細胞の寛容性が向上する。免疫細胞にあるA受容体は、低酸素環境において細胞性免疫応答を促進し得る。さらに、A受容体は、遊離脂肪酸およびトリグリセリドを減少させ得、血中グルコースの調節と関与している。したがって、A受容体の継続的な遮断は、身体組織にさまざまな悪影響を引き起こす可能性がある(Chinese Pharmacological Bulletin、2008、24(5)、573-576)。例えば、A受容体の遮断は、動物モデルにおいて、不安、覚醒などの悪影響を引き起こすことが報告されている(Basic&Clinical Pharmacology&Toxicology、2011、109(3)、203-7)。心筋虚血中にアデノシンA受容体によって放出されるアデノシンは、心臓に強力な保護効果を発揮する(Gessi S et al,Pharmacol.Ther.117(1)、2008、123-140に記載)。A受容体の継続的な遮断は、狭心症や心不全などの現存または進行中の虚血性心疾患によって引き起こされる合併症の可能性を高める可能性がある。
現在、WO2007116106、WO2009080197、WO2011159302、WO2011095625、WO2014101373、およびWO2015031221に記載されているように、さまざまな疾患の治療のためのA2a受容体アンタゴニストとして、多くの化合物が開発されている。しかしながら、溶解性が低い、光感受性がある、活性が低い、選択性が低い、生物学的利用能が低い、などの問題が依然として存在する。
本発明は、アデノシンA2a受容体アンタゴニストとして、新規なヘテロアリール[4,3-c]ピリミジン-5-アミン構造を提供するものであり、そのような構造を有する化合物が、強力な阻害活性を有し、選択性が高く、脳内での遊離薬物の濃度が低く、血液脳関門を通過する能力が弱く、薬物が脳に入った後に発生しやすい副作用が少ないことを見出した。
本発明は、式(I):
Figure 0007111733000001
[式中、
Gは、NまたはCRであり;
環Aは、シクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールからなる群から選択され;
各Rは、同一または異なり、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、シアノ、アミノ、ニトロ、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、およびヘテロアリールからなる群から選択され;
は、アルコキシ、ヒドロキシ、シアノ、アミノ、ニトロ、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、およびヘテロアリールからなる群から選択されるものであって、アルコキシ、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、およびヘテロアリールは、それぞれ独立して任意に、ハロゲン、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、オキソ、シアノ、アミノ、ニトロ、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、C(O)OR、およびRからなる群から選択される1つまたは複数の置換基によって置換され;
は、水素、ハロゲン、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、シアノ、アミノ、ニトロ、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、およびヘテロアリールからなる群から選択され;
は、水素、ハロゲン、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、シアノ、アミノ、ニトロ、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、およびヘテロアリールからなる群から選択され;
は、水素、アルキル、アミノ、ハロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、およびヘテロアリールからなる群から選択され;
は、ヘテロシクリルアルキルであって、ヘテロシクリルアルキルのヘテロシクリルは、任意に、アルコキシ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、シアノ、アミノ、ニトロ、シクロアルキル、シクロアルキルオキシ、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、およびC(O)ORからなる群から選択される1つまたは複数の置換基によって置換され;
nは、1、2、3、または4である。]
の化合物、またはその互変異性体、メソマー、ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマー、またはそれらの混合物、またはそれらの薬学的に許容される塩、を提供することを目的とする。
本発明の好ましい実施形態では、式(I)の化合物において、Rは、シアノ、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、およびヘテロアリールからなる群から選択されるものであって、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、およびヘテロアリールは、それぞれ独立して任意に、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、オキソ、シクロアルキル、ヘテロシクリル、および、R(Rはヘテロシクリルアルキルであって、ヘテロシクリルアルキルのヘテロシクリルは、任意に、1つまたは複数のアルキルにより置換される)からなる群から選択される1つまたは複数の置換基によって置換される。
本発明の好ましい実施形態では、式(I)の化合物は、式(II):
Figure 0007111733000002
[式中、
環Bは、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、およびヘテロアリールからなる群から選択され;
各Rは、同一または異なり、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、オキソ、シアノ、アミノ、ニトロ、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、C(O)OR、およびRからなる群から選択され;
sは、0、1、2、3、または4であり;
環A、G、R、R、R、R、およびnは、式(I)で定義されたとおりである。]
の化合物、またはその互変異性体、メソマー、ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマー、またはそれらの混合物、またはそれらの薬学的に許容される塩である。
本発明の好ましい実施形態では、式(I)の化合物は、式(III):
Figure 0007111733000003
[式中
各Rは、同一または異なり、それぞれ独立して、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、オキソ、シクロアルキル、ヘテロシクリル、およびR(Rはヘテロシクリルアルキルであって、ヘテロシクリルアルキルのヘテロシクリルは、任意に、1つまたは複数のアルキルにより置換される)からなる群から選択され;
環A、環B、R、R、n、およびsは、式(II)で定義されたとおりである。]
の化合物、またはその互変異性体、メソマー、ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマー、またはそれらの混合物、またはそれらの薬学的に許容される塩である。
本発明の好ましい実施形態では、式(II)の化合物において、環Bは、フェニル、5~6員のヘテロシクリル、および5~10員のヘテロアリール、好ましくは、フェニル、ピリジル、ピラゾリル、ピリジン-2-オン、イミダゾリル、ピロリル、フリル、チエニル、ピペリジニル、1,2,3,6-テトラヒドロピリジル、イソキノリル、キノリル、キノキサリニル、インドリル、インダゾリル、ベンゾフラニル、およびベンゾチエニルからなる群から選択される。
本発明の好ましい実施形態では、式(I)の化合物は、式(III’):
Figure 0007111733000004
[式中、
各Rは、同一または異なり、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、オキソ、シクロアルキル、ヘテロシクリル、およびR(Rはヘテロシクリルアルキルであって、ヘテロシクリルアルキルのヘテロシクリルは、任意に、1つまたは複数のアルキルにより置換される)からなる群から選択され;
sは、0、1、2、3、または4であり;
環A、R、R、およびnは、式(I)で定義されたとおりである。]
の化合物、またはその互変異性体、メソマー、ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマー、またはそれらの混合物、またはそれらの薬学的に許容される塩である。
本発明の好ましい実施形態では、式(I)の化合物において、環Aが、アリールまたはヘテロアリール、好ましくはフェニルまたはフリルである。
本発明の好ましい実施形態では、式(I)の化合物において、Rが、水素、ハロゲン、およびアルキルからなる群から選択される。
本発明の好ましい実施形態では、式(I)の化合物において、Rが、水素、ハロゲン、およびアルキルからなる群から選択される。
本発明の代表的な化合物として、これに限定されるものではないが、表
Figure 0007111733000005
Figure 0007111733000006
Figure 0007111733000007
Figure 0007111733000008
Figure 0007111733000009
Figure 0007111733000010
Figure 0007111733000011
Figure 0007111733000012
Figure 0007111733000013
Figure 0007111733000014
Figure 0007111733000015
Figure 0007111733000016
Figure 0007111733000017
Figure 0007111733000018
Figure 0007111733000019
Figure 0007111733000020
の化合物、またはその互変異性体、メソマー、ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマー、またはそれらの混合物、またはそれらの薬学的に許容される塩、が挙げられる。
別の態様において、本発明は、式(IV):
Figure 0007111733000021
[式中、
Xは、ハロゲンであり;
環A、G、R、R、およびnは、式(I)で定義されたとおりである。]
の化合物、またはその互変異性体、メソマー、ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマー、またはそれらの混合物、またはそれらの薬学的に許容される塩、に関する。
本発明の代表的な化合物として、これに限定されるものではないが、表の化合物が挙げられる。
Figure 0007111733000022
Figure 0007111733000023
Figure 0007111733000024
Figure 0007111733000025
Figure 0007111733000026
別の態様において、本発明は、式(IV)の化合物を式(V)の化合物と反応させて、式(II)の化合物を得る工程:
Figure 0007111733000027
[式中、
Xは、ハロゲンであり;
Wは、
Figure 0007111733000028
であり;
環A、環B、G、R、R、R、n、およびsは、式(I)で定義されたとおりである。]
を含む、式(II)の化合物の製造方法、に関する。
別の態様において、本発明は、治療有効量の式(I)の化合物、またはその互変異性体、メソマー、ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマー、またはそれらの混合物、またはそれらの薬学的に許容される塩、および、1つまたは複数の薬学的に許容される担体、希釈剤、または賦形剤を含む医薬組成物、に関する。
本発明は、さらに、式(I)の化合物、またはその互変異性体、メソマー、ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマー、またはそれらの混合物、またはそれらの薬学的に許容される塩、または、それらを含む医薬組成物の、A2a受容体阻害薬の製造における使用、に関する。
本発明は、さらに、式(I)の化合物、またはその互変異性体、メソマー、ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマー、またはそれらの混合物、またはそれらの薬学的に許容される塩、または、それらを含む医薬組成物の、A2a受容体阻害によって改善される病気または疾患の治療薬の製造における使用、に関する。
本発明では、A2a受容体阻害によって改善される病気または疾患が、腫瘍、うつ病、認知機能障害、神経変性障害(パーキンソン病、ハンチントン病、アルツハイマー病、または筋萎縮性側索硬化症など)、注意関連障害、錐体外路症候群、異常運動障害、肝硬変、肝線維症、脂肪肝、皮膚線維症、睡眠障害、脳卒中、脳損傷、神経炎症、および嗜癖行動、好ましくは腫瘍、からなる群から選択される。
本発明は、さらに、式(I)の化合物、またはその互変異性体、メソマー、ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマー、またはそれらの混合物、またはそれらの薬学的に許容される塩、または、それらを含む医薬組成物の、腫瘍、うつ病、認知機能障害、神経変性障害(パーキンソン病、ハンチントン病、アルツハイマー病、または筋萎縮性側索硬化症など)、注意関連障害、錐体外路症候群、異常運動障害、肝硬変、肝線維症、脂肪肝、皮膚線維症、睡眠障害、脳卒中、脳損傷、神経炎症、および嗜癖行動、好ましくは腫瘍、の治療薬の製造における使用、に関する。
本発明は、さらに、式(I)の化合物、またはその互変異性体、メソマー、ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマー、またはそれらの混合物、またはそれらの薬学的に許容される塩、または、それらを含む医薬組成物の、腫瘍の治療薬の製造における使用、に関する。
本発明は、また、治療有効量の、式(I)の化合物、またはその互変異性体、メソマー、ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマー、またはそれらの混合物、またはそれらの薬学的に許容される塩、または、それらを含む医薬組成物を、それを必要とする患者に投与するステップを含む、A2a受容体の阻害方法に関する。
本発明は、また、治療有効量の、式(I)の化合物、またはその互変異性体、メソマー、ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマー、またはそれらの混合物、またはそれらの薬学的に許容される塩、または、それらを含む医薬組成物を、それを必要とする患者に投与するステップを含む、A2a受容体阻害によって改善される病気または疾患の治療方法に関する。
本発明は、治療有効量の、式(I)の化合物、またはその互変異性体、メソマー、ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマー、またはそれらの混合物、またはそれらの薬学的に許容される塩、または、それらを含む医薬組成物を、それを必要とする患者に投与するステップを含む、腫瘍、うつ病、認知機能障害、神経変性障害(パーキンソン病、ハンチントン病、アルツハイマー病、または筋萎縮性側索硬化症など)、注意関連障害、錐体外路症候群、異常運動障害、肝硬変、肝線維症、脂肪肝、皮膚線維症、睡眠障害、脳卒中、脳損傷、神経炎症、および嗜癖行動、好ましくは腫瘍、の治療方法に関する。
本発明は、さらに、医薬用の、式(I)の化合物、またはその互変異性体、メソマー、ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマー、またはそれらの混合物、またはそれらの薬学的に許容される塩、または、それらを含む医薬組成物、に関する。
本発明は、また、A2a受容体アンタゴニスト用の、式(I)の化合物、またはその互変異性体、メソマー、ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマー、またはそれらの混合物、またはそれらの薬学的に許容される塩、または、それらを含む医薬組成物、に関する。
本発明は、また、A2a受容体阻害により改善される病気または疾患の治療用の、式(I)の化合物、またはその互変異性体、メソマー、ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマー、またはそれらの混合物、またはそれらの薬学的に許容される塩、または、それらを含む医薬組成物、に関する。
本発明は、また、腫瘍、うつ病、認知機能障害、神経変性障害(パーキンソン病、ハンチントン病、アルツハイマー病、または筋萎縮性側索硬化症など)、注意関連障害、錐体外路症候群、異常運動障害、肝硬変、肝線維症、脂肪肝、皮膚線維症、睡眠障害、脳卒中、脳損傷、神経炎症、および嗜癖行動、好ましくは腫瘍、の治療用の、式(I)の化合物、またはその互変異性体、メソマー、ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマー、またはそれらの混合物、またはそれらの薬学的に許容される塩、または、それらを含む医薬組成物、に関する。
本発明は、さらに、腫瘍の治療用の、式(I)の化合物、またはその互変異性体、メソマー、ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマー、またはそれらの混合物、またはそれらの薬学的に許容される塩、または、それらを含む医薬組成物、に関する。
本発明に記載される腫瘍は、黒色腫、脳腫瘍、食道癌、胃癌、肝臓癌、膵臓癌、大腸癌、肺癌、腎臓癌、乳癌、卵巣癌、前立腺癌、皮膚癌、神経芽細胞腫、肉腫、骨軟骨腫、骨腫、骨肉腫、精上皮腫、精巣腫瘍、子宮癌、頭頸部腫瘍、多発性骨髄腫、悪性リンパ腫、真性赤血球増加症、白血病、甲状腺腫瘍、尿管腫瘍、膀胱癌、胆嚢癌、胆管癌、絨毛上皮腫、および小児腫瘍、好ましくは肺がん、からなる群から選択される。
有効成分を含む医薬組成物は、経口投与に適した形態、例えば、錠剤、トローチ、飴、水性または油性懸濁液、分散性粉末または顆粒、エマルジョン、ハードまたはソフトカプセル、シロップ、またはエリキシル剤であり得る。経口組成物は、医薬組成物の製造のための当技術分野における公知の方法に従って、製造することができる。そのような組成物は、口当たりがよく味のよい医薬製剤を提供するために、甘味料、香味料、着色料、および保存料からなる群から選択される1つまたは複数の成分を含むことができる。錠剤は、錠剤の製造に適した非毒性の薬学的に許容される賦形剤と混合して、有効成分を含む。これらの賦形剤は、不活性賦形剤、造粒剤、崩壊剤、結合剤、および潤滑剤であってよい。錠剤は、コーティングされなくてもよいし、薬物の味を隠したり、あるいは、消化管での有効成分の崩壊と吸収を遅らせて、それにより長期間にわたる持続性放出を提供したりするために、公知の技術手段によってコーティングされてもよい。
経口製剤は、また、有効成分が不活性固体希釈剤と混合された、あるいは有効成分が水溶性担体または油性媒体と混合された、ソフトゼラチンカプセルとして提供されてもよい。
水性懸濁液は、水性懸濁液の製造に適した賦形剤と混合して、有効成分を含む。そのような賦形剤は、懸濁化剤、分散剤、または湿潤剤である。水性懸濁液は、また、1つ以上の防腐剤、1つ以上の着色料、1つ以上の香味料、および1つ以上の甘味料を含むことができる。
油性懸濁液は、有効成分を植物油または鉱油に懸濁することにより製剤化することができる。油性懸濁液は、増粘剤を含んでもよい。味のよい製剤を提供するために、上述の甘味料および香味料を加えてもよい。これらの組成物は、酸化防止剤を加えることにより保存することができる。
分散剤または湿潤剤、懸濁化剤、または1つ以上の防腐剤と混合した有効成分は、水の添加による水性懸濁液の製造に適した分散性粉末または顆粒として、製造することができる。適切な分散剤または湿潤剤、および懸濁化剤は、すでに上述したもので例示されている。甘味料、香味料、着色料などの追加の賦形剤が加えられてもよい。これらの組成物は、アスコルビン酸などの酸化防止剤を加えることにより保存することができる。
本発明の医薬組成物は、水中油型エマルジョンの形態であってもよい。油相は、植物油、鉱油、またはそれらの混合物であり得る。適切な乳化剤は、天然に存在するリン脂質であり得る。エマルジョンは、甘味料、香味料、防腐剤、および酸化防止剤を含むこともできる。そのような製剤は、粘滑剤、防腐剤、着色剤、および酸化防止剤を含むこともできる。
本発明の医薬組成物は、無菌の注射用の水溶液の形態であってもよい。使用可能な許容されるビヒクルまたは溶媒は、水、リンガー液、または生理食塩水である。無菌の注射用製剤は、有効成分が油相に溶解している無菌注射用水中油型マイクロエマルジョンであり得る。注射液またはマイクロエマルジョンは、局所急速静注により、患者の血流に導入することができる。あるいは、溶液およびマイクロエマルジョンは、好ましくは、本発明の化合物を一定の血中濃度で維持する方法で投与される。この一定の濃度を維持するために、持続静脈送達装置を使用することができる。そのような装置の一例は、Deltec CADD-PLUS.TM.5400静脈注射ポンプである。
本発明の医薬組成物は、筋肉内および皮下投与のための無菌注射用の水性または油性懸濁液の形態であってもよい。そのような懸濁液は、公知の技術に従って、上記のような適切な分散剤または湿潤剤および懸濁化剤によって、製剤化することができる。無菌注射用製剤は、非毒性の非経口で許容される希釈剤または溶媒で調製された無菌注射用溶液または懸濁液であってもよい。さらに、無菌の固定油を、溶媒または懸濁媒体として容易に使用することができる。この目的のために、ブレンドされた固定油を使用することができる。さらに、脂肪酸を注射剤の製造に使用することもできる。
本発明の化合物は、直腸投与用の坐薬の形態で投与されてもよい。これらの医薬組成物は、薬物を、常温では固体であるが直腸では液体となってそれにより直腸内で溶けて薬物を放出する適切な非刺激性の賦形剤と混合することにより、製造することができる。
薬剤の投与量は、次の要因:具体的な化合物の活性、患者の年齢、患者の体重、患者の全体的な健康、患者の行動、患者の食事、投与時間、投与経路、***率、薬物の組み合わせなど、を含むがこれらに限定されない様々な要因に依存することは、当業者に周知である。さらに、治療様式、式(I)の化合物の1日用量、またはその薬学的に許容される塩の種類などの、最適な治療は、従来からの治療計画によって確かめることができる。
発明の詳細な説明
本明細書および特許請求の範囲において用いられる用語は、特に断りのない限り、以下に記載する意味を有する。
「アルキル」との用語は、1~20個の炭素原子を含む直鎖または分岐鎖の基であって、好ましくは、1~12個の炭素原子を有するアルキル、より好ましくは、1~6個の炭素原子を有するアルキルである、飽和脂肪族炭化水素基を意味する。これに限定されるものではないが、例えば、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、tert-ブチル、sec-ブチル、n-ペンチル、1,1-ジメチルプロピル、1,2-ジメチルプロピル、2,2-ジメチルプロピル、1-エチルプロピル、2-メチルブチル、3-メチルブチル、n-ヘキシル、1-エチル-2-メチルプロピル、1,1,2-トリメチルプロピル、1,1-ジメチルブチル、1,2-ジメチルブチル、2,2-ジメチルブチル、1,3-ジメチルブチル、2-エチルブチル、2-メチルペンチル、3-メチルペンチル、4-メチルペンチル、2,3-ジメチルブチル、n-ヘプチル、2-メチルヘキシル、3-メチルヘキシル、4-メチルヘキシル、5-メチルヘキシル、2,3-ジメチルペンチル、2,4-ジメチルペンチル、2,2-ジメチルペンチル、3,3-ジメチルペンチル、2-エチルペンチル、3-エチルペンチル、n-オクチル、2,3-ジメチルヘキシル、2,4-ジメチルヘキシル、2,5-ジメチルヘキシル、2,2-ジメチルヘキシル、3,3-ジメチルヘキシル、4,4-ジメチルヘキシル、2-エチルヘキシル、3-エチルヘキシル、4-エチルヘキシル、2-メチル-2-エチルペンチル、2-メチル-3-エチルペンチル、n-ノニル、2-メチル-2-エチルヘキシル、2-メチル-3-エチルヘキシル、2,2-ジエチルペンチル、n-デシル、3,3-ジエチルヘキシル、2,2-ジエチルヘキシル、およびそれらの様々な分岐異性体が、挙げられる。より好ましくは、アルキル基は、1~6個の炭素原子を有する低級アルキルであり、これに限定されるものではないが、例えば、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、tert-ブチル、sec-ブチル、n-ペンチル、1,1-ジメチルプロピル、1,2-ジメチルプロピル、2,2-ジメチルプロピル、1-エチルプロピル、2-メチルブチル、3-メチルブチル、n-ヘキシル、1-エチル-2-メチルプロピル、1,1,2-トリメチルプロピル、1,1-ジメチルブチル、1,2-ジメチルブチル、2,2-ジメチルブチル、1,3-ジメチルブチル、2-エチルブチル、2-メチルペンチル、3-メチルペンチル、4-メチルペンチル、2,3-ジメチルブチルなどが、挙げられる。アルキル基は、置換されてもよし、非置換であってもよい。置換された場合、置換基は、適用可能な結合部位で置換され得る。置換基は、水素、ハロゲン、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、シアノ、アミノ、ニトロ、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、および-C(O)ORからなる群から独立して任意に選択される1つまたは複数の基であることが好ましい。
「アルコキシ」との用語は、-O-(アルキル)または-O-(非置換シクロアルキル)基を意味しており、ここで、アルキルは上記で定義されたとおりである。アルコキシとしては、これに限定されるものではないが、例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、シクロプロピルオキシ、シクロブチルオキシ、シクロペンチルオキシ、シクロヘキシルオキシが挙げられる。アルコキシは、任意に置換されてもよいし、あるいは非置換であってもよい。置換される場合、置換基は、水素、ハロゲン、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、シアノ、アミノ、ニトロ、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、および-C(O)ORからなる群から独立して選択される1つまたは複数の基であることが好ましい。
「シクロアルキル」との用語は、3~20個の炭素原子、好ましくは3~12個の炭素原子、好ましくは3~10個の炭素原子、より好ましくは3~6個の炭素原子を有する、飽和または部分不飽和の、単環式または多環式の炭化水素置換基を意味する。単環式のシクロアルキルとしては、これに限定されるものではないが、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロペンテニル、シクロヘキシル、シクロヘキセニル、シクロヘキサジエニル、シクロヘプチル、シクロヘプタトリエニル、シクロオクチルなどが挙げられる。多環式のシクロアルキルとしては、スピロ環、縮合環、または架橋環を有するシクロアルキルが挙げられる。シクロアルキルは、置換されてもよいし、あるいは非置換であってもよい。置換された場合、置換基は、適用可能な結合部位で置換され得る。置換基は、水素、ハロゲン、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、シアノ、アミノ、ニトロ、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、および-C(O)ORからなる群から独立して任意に選択される1つまたは複数の基であることが好ましい。
「ヘテロシクリル」との用語は、1つまたは複数の環原子が、N、O、およびS(O)(ここでmは0~2の整数)からなる群から選択されるヘテロ原子であり、ただし、環内に-O-O-、-O-S-、または-S-S-のものが除かれ、残りの環原子が炭素原子である、3~20員の、飽和または部分不飽和の、単環式または多環式の炭化水素基を意味する。好ましくは、ヘテロシクリルは、1~4個の原子がヘテロ原子である3~12個の環原子を有し、より好ましくは、1~4個の原子がヘテロ原子である3~10個の環原子を有し、さらに好ましくは、1~3個の原子がヘテロ原子である5~6個の環原子を有する。単環式のヘテロシクリルとしては、これに限定されるものではないが、例えば、ピロリジニル、テトラヒドロピラニル、1,2,3,6-テトラヒドロピリジル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ホモピペラジニルなどが挙げられる。多環式のヘテロシクリルとしては、スピロ環、縮合環、または架橋環を有するヘテロシクリルが挙げられる。
ヘテロシクリルの環は、親構造に結合した環がヘテロシクリルとなって、アリール、ヘテロアリール、またはシクロアルキルの環と縮合していてもよい。その例としては、これに限定されるものではないが、
Figure 0007111733000029
が挙げられる。

ヘテロシクリルは、置換されてもよいし、あるいは非置換であってもよい。置換された場合、置換基は、適用可能な結合部位で置換され得る。置換基は、水素、ハロゲン、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、シアノ、アミノ、ニトロ、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、および-C(O)ORからなる群から独立して任意に選択される1つまたは複数の基であることが好ましい。
「アリール」との用語は、共役π電子系を有する、6~14員の、全てが炭素の、単環式環または多環式の縮合環(すなわち、系内の各環が系内の別の環と、隣接する炭素原子のペアを共有する)を意味し、好ましくは6~10員のアリールであり、例えば、フェニルおよびナフチルである。アリールの環は、親構造に結合した環がアリール環となって、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、またはシクロアルキルの環と縮合していてもよい。その例としては、これに限定されるものではないが、
Figure 0007111733000030
が挙げられる。
アリールは、置換されてもよいし、あるいは非置換であってもよい。置換された場合、置換基は、適用可能な結合部位で置換され得る。置換基は、水素、ハロゲン、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、シアノ、アミノ、ニトロ、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、および-C(O)ORからなる群から独立して任意に選択される1つまたは複数の基であることが好ましい。
「ヘテロアリール」との用語は、O、S、およびNからなる群から選択される1~4個のヘテロ原子を有する、5~14員のヘテロ芳香族系を意味する。ヘテロアリールは、好ましくは5~10員のヘテロアリールであり、より好ましくは5または6員のヘテロアリールであり、例えば、フラニル、チエニル、ピリジル、ピロリル、N-アルキルピロリル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、イミダゾリル、ピラゾリル、テトラゾリルなどである。ヘテロアリールの環は、親構造に結合した環がヘテロアリール環となって、アリール、ヘテロシクリル、またはシクロアルキルの環と縮合していてもよい。その例としては、これに限定されるものではないが、
Figure 0007111733000031
が挙げられる。
ヘテロアリールは、置換されてもよいし、あるいは非置換であってもよい。置換された場合、置換基は、適用可能な結合部位で置換され得る。置換基は、水素、ハロゲン、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、シアノ、アミノ、ニトロ、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、および-C(O)ORからなる群から独立して任意に選択される1つまたは複数の基であることが好ましい。
「オキソ」との用語は、=O基を意味する。
「シクロアルキルオキシ」との用語は、シクロアルキル-O-基を意味する。
「ヘテロシクリルアルキル」との用語は、1つまたは複数のヘテロシクリルで置換されたアルキル基を意味し、ここで、アルキルおよびヘテロシクリルは上記で定義されたとおりである。「ハロアルキル」との用語は、1つまたは複数のハロゲンで置換されたアルキル基を意味し、ここで、アルキルは上記で定義されたとおりである。
「ヒドロキシ」との用語は、-OH基を意味する。
「ヒドロキシアルキル」との用語は、ヒドロキシで置換されたアルキル基を意味し、ここで、アルキルは上記で定義されたとおりである。
「ハロゲン」との用語は、フッ素、塩素、臭素、またはヨウ素を意味する。
「アミノ」との用語は、-NH基を意味する。
「シアノ」との用語は、-CN基を意味する。
「ニトロ」との用語は、-NO基を意味する。
「任意の」または「任意に」とは、続けて説明する事情または状況が、必要ではないが、発生する可能性があることを意味しており、そのような説明には、その事情または状況が発生する、あるいは発生しない状態が含まれる。例えば、「アルキルにより任意に置換されたヘテロシクリル」は、アルキル基が存在することができるが、存在する必要はないことを意味し、そのような説明には、アルキルにより置換されたヘテロシクリルと、アルキルにより置換されていないヘテロシクリルとの状態が含まれる。
「置換された」とは、基内の1つ以上の水素原子、好ましくは5個まで、より好ましくは1~3個の水素原子が、対応する数の置換基により独立して置換されたことを意味する。言うまでもないが、置換基は化学的に可能な部位にのみ存在する。当業者は、過度の努力を払うことなく、実験または理論によって、置換が可能か不可能かを判断することができる。例えば、遊離水素を有するアミノまたはヒドロキシと、不飽和結合(オレフィンなど)を有する炭素原子との組み合わせは、不安定であり得る。
「医薬組成物」とは、1つまたは複数の、本発明に係る化合物、またはその生理学的/薬学的に許容される塩、またはそのプロドラッグと、他の化学成分、および、生理学的/薬学的に許容される担体および賦形剤などの他の成分の混合物を意味する。医薬組成物の目的は、化合物の組織への投与を容易にし、生物活性を示すために有効成分の吸収を促進させることにある。
「薬学的に許容される塩」とは、哺乳動物において安全かつ有効であり、所望の生物活性を有する、本発明の化合物の塩を意味する。
ここで、Rは式(I)で定義されたとおりである。
本発明の化合物の合成方法
本発明の目的を達成するために、本発明は、以下の技術的解決手段を適用する。
スキームI
本発明の式(II)の化合物、またはその互変異性体、メソマー、ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマー、またはそれらの混合物、またはそれらの薬学的に許容される塩、の製造方法は、以下の工程:
Figure 0007111733000032
[式(IV)の化合物と式(V)の化合物とを、アルカリ条件の下、触媒の存在下でスズキカップリング反応に付して、式(II)の化合物を得る。]
を含む。
上記において、
アルカリ条件を供給する試薬としては、有機塩基および無機塩基が挙げられる。有機塩基としては、これに限定されるものではないが、トリエチルアミン、N,N-ジイソプロピルエチルアミン、n-ブチルリチウム、リチウムジイソプロピルアミド、リチウムビス(トリメチルシリル)アミン、酢酸カリウム、酢酸カリウム、ナトリウムtert-ブトキシド、カリウムtert-ブトキシド、およびナトリウムn-ブトキシドが挙げられる。無機塩基としては、これに限定されるものではないが、水素化ナトリウム、リン酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、酢酸カリウム、炭酸セシウム、水酸化ナトリウム、および水酸化リチウムが挙げられる。
触媒としては、これに限定されるものではないが、Pd/C、ラネーニッケル、テトラトリフェニルホスフィンパラジウム、塩化パラジウム、酢酸パラジウム、ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム、クロロ(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,4’,6’-トリイソプロピル-1,1’-ビフェニル)[2-(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル)]パラジウム、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム、1,1’-ビス(ジベンジルホスホリル)フェロセンパラジウムジクロリド、および、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム、が挙げられ、好ましくは、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウムが挙げられる。
上記反応は、好ましくは溶媒中で行われる。使用される溶媒としては、これに限定されるものではないが、酢酸、メタノール、エタノール、n-ブタノール、トルエン、テトラヒドロフラン、ジクロロメタン、石油エーテル、酢酸エチル、n-ヘキサン、ジメチルスルホキシド、1,4-ジオキサン、グリコールジメチルエーテル、水、N,N-ジメチルホルムアミド、およびそれらの混合物が挙げられる。
上記において、
Xは、ハロゲンであり、
Wは、
Figure 0007111733000033
であり、
環A、環B、G、R、R、R、n、およびsは、式(II)で定義されたとおりである。
スキームII
本発明の式(III)の化合物、またはその互変異性体、メソマー、ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマー、またはそれらの混合物、またはそれらの薬学的に許容される塩、の製造方法は、以下の工程:
Figure 0007111733000034
[工程1において、式(III-1)の化合物をヒドラジン水和物と反応させて、式(III-2)の化合物を得る;
工程2において、式(III-2)の化合物を式(III-3)の化合物と反応させて、式(IIIA)の化合物を得る;
工程3において、式(IIIA)の化合物と式(V)の化合物とを、アルカリ条件の下、触媒の存在下でスズキカップリング反応に付して、式(III)の化合物を得る。]
を含む。
上記において、
アルカリ条件を供給する試薬としては、有機塩基および無機塩基が挙げられる。有機塩基としては、これに限定されるものではないが、トリエチルアミン、N,N-ジイソプロピルエチルアミン、n-ブチルリチウム、リチウムジイソプロピルアミド、リチウムビス(トリメチルシリル)アミン、酢酸カリウム、酢酸カリウム、ナトリウムtert-ブトキシド、カリウムtert-ブトキシド、およびナトリウムn-ブトキシドが挙げられる。無機塩基としては、これに限定されるものではないが、水素化ナトリウム、リン酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、酢酸カリウム、炭酸セシウム、水酸化ナトリウム、および水酸化リチウムが挙げられる。
触媒としては、これに限定されるものではないが、Pd/C、ラネーニッケル、テトラトリフェニルホスフィンパラジウム、塩化パラジウム、酢酸パラジウム、ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム、クロロ(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,4’,6’-トリイソプロピル-1,1’-ビフェニル)[2-(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル)]パラジウム、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム、1,1’-ビス(ジベンジルホスホリル)フェロセンパラジウムジクロリド、および、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム、が挙げられ、好ましくは、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウムが挙げられる。
上記反応は、好ましくは溶媒中で行われる。使用される溶媒としては、これに限定されるものではないが、酢酸、メタノール、エタノール、n-ブタノール、トルエン、テトラヒドロフラン、ジクロロメタン、石油エーテル、酢酸エチル、n-ヘキサン、ジメチルスルホキシド、1,4-ジオキサン、グリコールジメチルエーテル、水、N,N-ジメチルホルムアミド、およびそれらの混合物が挙げられる。
上記において、
Xは、ハロゲンであり、
Wは、
Figure 0007111733000035
であり、
環A、環B、R、R、R、n、およびsは、式(III)で定義されたとおりである。
スキームIII
本発明の式(III)の化合物、またはその互変異性体、メソマー、ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマー、またはそれらの混合物、またはそれらの薬学的に許容される塩、の製造方法は、以下の工程:
Figure 0007111733000036
[工程1において、式(III-1)の化合物をヒドラジン水和物と反応させて、式(III-2)の化合物を得る;
工程2において、式(III-2)の化合物と式(V)の化合物とを、アルカリ条件の下、触媒の存在下でスズキカップリング反応に付して、式(IIIB)の化合物を得る;
工程3において、式(IIIB)の化合物を式(III-3)の化合物と反応させて、式(III)の化合物を得る。]
を含む。
上記において、
アルカリ条件を供給する試薬としては、有機塩基および無機塩基が挙げられる。有機塩基としては、これに限定されるものではないが、トリエチルアミン、N,N-ジイソプロピルエチルアミン、n-ブチルリチウム、リチウムジイソプロピルアミド、リチウムビス(トリメチルシリル)アミン、酢酸カリウム、酢酸カリウム、ナトリウムtert-ブトキシド、カリウムtert-ブトキシド、およびナトリウムn-ブトキシドが挙げられる。無機塩基としては、これに限定されるものではないが、水素化ナトリウム、リン酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、酢酸カリウム、炭酸セシウム、水酸化ナトリウム、および水酸化リチウムが挙げられる。
触媒としては、これに限定されるものではないが、Pd/C、ラネーニッケル、テトラトリフェニルホスフィンパラジウム、塩化パラジウム、酢酸パラジウム、ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム、クロロ(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,4’,6’-トリイソプロピル-1,1’-ビフェニル)[2-(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル)]パラジウム、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム、1,1’-ビス(ジベンジルホスホリル)フェロセンパラジウムジクロリド、および、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム、が挙げられ、好ましくは、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウムが挙げられる。
上記反応は、好ましくは溶媒中で行われる。使用される溶媒としては、これに限定されるものではないが、酢酸、メタノール、エタノール、n-ブタノール、トルエン、テトラヒドロフラン、ジクロロメタン、石油エーテル、酢酸エチル、n-ヘキサン、ジメチルスルホキシド、1,4-ジオキサン、グリコールジメチルエーテル、水、N,N-ジメチルホルムアミド、およびそれらの混合物が挙げられる。
上記において、
Xは、ハロゲンであり、
Wは、
Figure 0007111733000037
であり、
環A、環B、R、R、R、n、およびsは、式(III)で定義されたとおりである。
スキームIV
本発明の式(III’)の化合物、またはその互変異性体、メソマー、ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマー、またはそれらの混合物、またはそれらの薬学的に許容される塩、の製造方法は、以下の工程:
Figure 0007111733000038
[工程1において、式(III-1)の化合物をヒドラジン水和物と反応させて、式(III-2)の化合物を得る;
工程2において、式(III-2)の化合物と式(III’a)の化合物とを、アルカリ条件の下、触媒の存在下でスズキカップリング反応に付して、式(III’b)の化合物を得る;
工程3において、式(III’b)の化合物を式(III-3)の化合物と反応させて、式(III’)の化合物を得る。]
を含む。
上記において、
アルカリ条件を供給する試薬としては、有機塩基および無機塩基が挙げられる。有機塩基としては、これに限定されるものではないが、トリエチルアミン、N,N-ジイソプロピルエチルアミン、n-ブチルリチウム、リチウムジイソプロピルアミド、リチウムビス(トリメチルシリル)アミン、酢酸カリウム、酢酸カリウム、ナトリウムtert-ブトキシド、カリウムtert-ブトキシド、およびナトリウムn-ブトキシドが挙げられる。無機塩基としては、これに限定されるものではないが、水素化ナトリウム、リン酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、酢酸カリウム、炭酸セシウム、水酸化ナトリウム、および水酸化リチウムが挙げられる。
触媒としては、これに限定されるものではないが、Pd/C、ラネーニッケル、テトラトリフェニルホスフィンパラジウム、塩化パラジウム、酢酸パラジウム、ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム、クロロ(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,4’,6’-トリイソプロピル-1,1’-ビフェニル)[2-(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル)]パラジウム、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム、1,1’-ビス(ジベンジルホスホリル)フェロセンパラジウムジクロリド、および、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム、が挙げられ、好ましくは、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウムが挙げられる。
上記反応は、好ましくは溶媒中で行われる。使用される溶媒としては、これに限定されるものではないが、酢酸、メタノール、エタノール、n-ブタノール、トルエン、テトラヒドロフラン、ジクロロメタン、石油エーテル、酢酸エチル、n-ヘキサン、ジメチルスルホキシド、1,4-ジオキサン、グリコールジメチルエーテル、水、N,N-ジメチルホルムアミド、およびそれらの混合物が挙げられる。
上記において、
Xは、ハロゲンであり、
Wは、
Figure 0007111733000039
であり、
環A、R、R、R、n、およびsは、式(III)で定義されたとおりである。
好ましい実施形態
以下の実施例を参照することにより、本発明をさらに説明するが、これらの実施例は本発明の範囲を限定するものとみなされるべきではない。
化合物の構造は、核磁気共鳴(NMR)および/または質量分析(MS)によって同定した。NMRシフト(δ)は、10-6(ppm)で付与される。NMRは、Bruker AVANCE-400機器で測定した。測定用溶媒は、重水素化ジメチルスルホキシド(DMSO-d)、重水素化クロロホルム(CDCl)、および、重水素化メタノール(CDOD)であり、内部標準は、テトラメチルシラン(TMS)であった。
MSは、FINNIGAN LCQAd(ESI)質量分析計(製造社:Thermo、タイプ:Finnigan LCQ advantage MAX)で測定した。
高速液体クロマトグラフィー(HPLC)は、Agilent 1200DAD高圧液体クロマトグラフ(Sunfire C18 150×4.6mmクロマトグラフィーカラム)、および、Waters 2695-2996高圧液体クロマトグラフ(Gimini C18 150×4.6mmクロマトグラフィーカラム)で測定した。
キラルHPLC分析は、LC-10A vp(Shimadzu)、またはSFC-analytical(Berger Instruments Inc.)で測定した。
薄層シリカゲルクロマトグラフィー(TLC)プレートとして、Yantai Huanghai HSGF254またはQingdao GF254シリカゲルプレートを使用した。TLCで使用されるシリカゲルプレートの寸法は、0.15mm~0.2mmであり、生成物の精製で使用されるシリカゲルプレートの寸法は、0.4mm~0.5mmであった。
カラムクロマトグラフィーの担体として、通常、Yantai Huanghai 200~300メッシュのシリカゲルを使用した。
キラル分取カラムクロマトグラフィーには、Prep Star SD-1(Varian Instruments Inc.)またはSFC-multigram(Berger Instruments Inc.)を使用した。
使用したCombiFlash高速分取機器は、Combiflash Rf200(TELEDYNE ISCO)であった。
平均キナーゼ阻害率およびIC50値は、NovoStar ELISA(BMG Co.、ドイツ)によって測定した。
本発明の公知の出発原料は、当技術分野における公知の方法によって製造することができ、あるいは、ABCR GmbH&Co.KG、Acros Organnics、Aldrich Chemical Company、Accela ChemBio Inc.、またはDari chemical Companyなどから購入することができる。
特に断りのない限り、反応は、アルゴン雰囲気または窒素雰囲気下で実施した。
「アルゴン雰囲気」または「窒素雰囲気」とは、反応フラスコにアルゴンまたは窒素のバルーン(約1L)が付けられていることを意味する。
「水素雰囲気」とは、反応フラスコに水素バルーン(約1L)が付けられていることを意味する。
加圧水素化反応は、Parr 3916EKX水素化機器、およびQinglan QL-500水素発生器、またはHC2-SS水素化機器で実施した。
水素化反応では、通常、反応系を真空にして水素を充填し、この操作を3回繰り返した。
CEM Discover-S 908860タイプのマイクロ波反応器を、マイクロ波反応に使用した。
特に断りのない限り、溶液は、水溶液を意味する。
特に断りのない限り、反応温度は、20℃~30℃の室温である。
実施例における反応プロセスは、薄層クロマトグラフィー(TLC)によって監視した。反応に使用した展開溶媒、カラムクロマトグラフィーの溶離液系、および化合物の精製のための薄層クロマトグラフィーの展開溶媒系としては、A:ジクロロメタン/メタノール系、B:n-ヘキサン/酢酸エチル系、C:石油エーテル/酢酸エチル系、D:アセトン、E:ジクロロメタン/アセトン系、F:酢酸エチル/ジクロロメタン系、G:酢酸エチル/ジクロロメタン/n-ヘキサン、および、H:酢酸エチル/ジクロロメタン/アセトン、が挙げられる。溶媒の体積比は、化合物の極性に応じて調整し、少量の、トリエチルアミンなどのアルカリ性試薬または酢酸などの酸性試薬を、調整のために添加することもできる。
実施例1
8-(2-メチル-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-4-イル)-7-フェニル-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン 1
Figure 0007111733000040
Figure 0007111733000041
工程1
4-クロロ-5-ヨード-6-フェニルピリミジン-2-アミン 1b
4-クロロ-6-フェニルピリミジン-2-アミン 1a(2g、9.75mmol、「Bioorganic&Medicinal Chemistry Letters、2011、21(8)、2497-2501」に開示された公知の方法により製造)、および、N-ヨードスクシンイミド(2.6g、11.7mmol)を、酢酸30mLに溶解した。添加終了後、反応溶液を16時間攪拌した。反応溶液に、飽和炭酸水素ナトリウム溶液200mLを加え、酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、飽和塩化ナトリウム溶液(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して、ろ液を収集した。ろ液を減圧下で濃縮し、残渣を、溶離液系Bを用いたシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、標題の化合物1bを得た(2.88g、収率:89%)。
MS m/z (ESI):332.2[M+1]
工程2
4-クロロ-5-(2-メチル-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-4-イル)-6-フェニルピリミジン-2-アミン 1d
化合物1b(2.88g、8.7mmol)、2-メチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリジン 1c(2.7g、9.17mmol、「Journal of Medicinal Chemistry、2012、55(5)、1898-1903」に開示された公知の方法により製造)、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(0.64g、0.87mmol)、および炭酸カリウム(3.6g、26.1mmol)を、窒素雰囲気下で、1,4-ジオキサンと水の混合溶液(V/V=10:1)66mLに、順次溶解した。反応溶液を83℃に加熱し、3時間撹拌した。反応を停止し、反応溶液を室温に冷却し、ろ過した。ろ液に酢酸エチル200mLを加え、飽和塩化ナトリウム溶液(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過してろ液を収集した。ろ液を減圧下で濃縮し、残渣を、溶離液系Bを用いたシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、標題の化合物1dを得た(2.4g、収率:76%)。
MS m/z (ESI):365.4[M+1]
工程3
4-ヒドラジニル-5-(2-メチル-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-4-イル)-6-フェニルピリミジン-2-アミン 1e
化合物1d(100mg、0.275mmol)、および85%ヒドラジン水和物(62mg、2.747mmol)を、エタノール10mLに順次溶解した。反応溶液を還流下で17時間撹拌した。反応を停止し、反応溶液を室温に冷却した。反応溶液に水30mLを加え、酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し(50mL×2)、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過してろ液を収集した。ろ液を減圧下で濃縮して、粗製の標題の化合物1e(85mg)を得て、これを精製することなく次の工程に直接使用した。
MS m/z (ESI):361.4[M+1]
工程4
8-(2-メチル-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-4-イル)-7-フェニル-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン 1
粗製の生成物1e(85mg、0.275mmol)をオルトギ酸(トリ)エチル2mLに加えた。反応溶液を140℃で0.5時間撹拌した。反応を停止し、反応溶液を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。得られた残渣を高速液体クロマトグラフィーにより精製し、標題の化合物1を得た(6mg、収率:6.9%)。
MS m/z (ESI):371.4[M+1]
H NMR(400MHz,DMSO-d) 9.38(s,1H),8.42(brs,2H),7.59(s,1H),7.42(s,1H),7.35-7.31(m,5H),2.48(s,3H).
実施例2
7-フェニル-8-(1H-ピラゾール-4-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン 2
Figure 0007111733000042
Figure 0007111733000043
工程1
5-ブロモ-4-クロロ-6-フェニルピリミジン-2-アミン 2a
化合物1a(500mg、2.431mmol)、およびN-ブロモスクシンイミド(519mg、2.918mmol)を、N,N-ジメチルホルムアミド16mLに溶解した。添加終了後、反応溶液を1時間攪拌した。反応溶液に水50mLを加え、酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、水(100mL×3)および飽和塩化ナトリウム溶液(200mL)で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過してろ液を収集した。ろ液を減圧下で濃縮して、粗製の標題の化合物2a(698mg)を得て、これを精製することなく次の工程に直接使用した。
MS m/z (ESI):284.2[M+1]
工程2
5-ブロモ-4-ヒドラジニル-6-フェニルピリミジン-2-アミン 2b
粗製の生成物2a(692mg、2.432mmol)、および85%ヒドラジン水和物(1.432mg、24.32mmol)を、エタノール20mLに順次溶解した。反応溶液を還流下で1時間撹拌した。反応溶液を室温に冷却し、0.5時間撹拌した。反応溶液をろ過し、ろ過ケーキをエタノール(3mL×2)およびエーテル(3mL×2)で順次洗浄した。ろ過ケーキを収集し、乾燥させて、粗製の標題の化合物2b(480mg)を得て、これを精製することなく次の工程に直接使用した。
MS m/z (ESI):280.3[M+1]
工程3
8-ブロモ-7-フェニル-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン 2c
粗製の生成物2b(480mg、1.713mmol)を5mLのオルトギ酸(トリ)エチルに加えた。反応溶液を140℃で15分間撹拌した。反応を停止し、反応溶液を室温に冷却し、ろ過した。ろ過ケーキをエタノール(3mL×3)およびジエチルエーテル(5mL×3)で順次洗浄した。ろ過ケーキを収集し、乾燥させて、標題の化合物2cを得た(348mg、収率:62.4%)。
MS m/z (ESI):290.3[M+1]
工程4
7-フェニル-8-(1H-ピラゾール-4-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン 2
化合物2c(120mg、0.414mmol)、4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾール 2d(120mg、0.620mmol、「Journal of the American Chemical Society、2014、136(11)、4287-4299」に開示された公知の方法により製造)、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(30mg、0.041mmol)、および炭酸カリウム(171mg、1.241mmol)を、アルゴン雰囲気下で、1,4-ジオキサンと水の混合溶液(V/V=5:1)6mLに、順次溶解した。反応溶液を90℃に加熱し、3時間撹拌した。反応を停止し、反応溶液に水50mLを加え、酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。有機相を減圧下で濃縮し、残渣を高速液体クロマトグラフィーで精製して、標題の化合物2を得た(33mg、収率:28.7%)。
MS m/z (ESI):278.4[M+1]
H NMR(400MHz,DMSO-d) 12.79(brs,1H),9.32(s,1H),7.98(brs,2H),7.41-7.37(m,7H).
実施例3
7-フェニル-8-(キノリン-6-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン 3
Figure 0007111733000044
Figure 0007111733000045
化合物2c(100mg、0.345mmol)、6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)キノリン 3a(106mg、0.414mmol、「Journal of the American Chemical Society、2013、135(50)、18730-18733」に開示された公知の方法により製造)、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(25mg、0.034mmol)、および炭酸カリウム(143mg、1.034mmol)を、アルゴン雰囲気下で、1,4-ジオキサンと水の混合溶液(V/V=5:1)6mLに、順次溶解した。反応溶液を90℃に加熱し、2時間撹拌した。反応を停止し、反応溶液に水50mLを加え、酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。有機相を減圧下で濃縮し、残渣を、溶離液系Aを用いたシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、標題の化合物3を得た(49mg、収率:41.9%)。
MS m/z (ESI):339.2[M+1]
H NMR(400MHz,DMSO-d) 9.38(s,1H),8.88-8.87(m,1H),8.29-8.27(m,1H),8.20(brs,2H),8.05-8.04(m,1H),7.88-7.85(m,1H),7.54-7.50(m,2H),7.37-7.34(m,2H),7.24-7.20(m,3H).
実施例4
8-(2-クロロ-6-メチルピリジン-4-イル)-7-フェニル-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン 4
Figure 0007111733000046
Figure 0007111733000047
化合物2c(100mg、0.345mmol)、2-クロロ-6-メチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン 4a(105mg、0.414mmol、「Organic Syntheses、2005、82、126-133」に開示された公知の方法により製造)、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(25mg、0.034mmol)、および炭酸カリウム(143mg、1.034mmol)を、アルゴン雰囲気下で、1,4-ジオキサンと水の混合溶液(V/V=4:1)10mLに、順次溶解した。反応溶液を90℃に加熱し、3時間撹拌した。反応を停止し、反応溶液に水50mLを加え、酢酸エチル(30mL×4)で抽出した。有機相を減圧下で濃縮し、残渣を高速液体クロマトグラフィーで精製して、標題の化合物4を得た(20.7mg、収率:17.8%)。
MS m/z (ESI):337.4[M+1]
H NMR(400MHz,DMSO-d) 9.36(s,1H),8.38(brs,2H),7.36-7.32(m,5H),7.19-7.14(m,2H),2.35(s,3H).
実施例5
8-(8-メチルキノリン-6-イル)-7-フェニル-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン 5
Figure 0007111733000048
Figure 0007111733000049
工程1
8-メチル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)キノリン 5c
6-ブロモ-8-メチルキノリン 5b(444mg、2.00mmol、「Journal of Organic Chemistry、2014、79(11)、5379-5385」に開示された公知の方法により製造)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’-オクタメチル-2,2’-ビ(1,3,2-ジオキサボロラン) 5a(508mg、2.00mmol)、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(292mg、0.40mmol)、および酢酸カリウム(588mg、6.00mmol)を、アルゴン雰囲気下で、グリコールジメチルエーテル10mLに順次溶解した。反応溶液を80℃に加熱し、12時間攪拌した。反応を停止し、反応溶液を室温に冷却し、ろ過した。ろ液に酢酸エチル20mLを加え、水(10mL)および飽和塩化ナトリウム溶液(10mL)で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過した。ろ液を減圧下で濃縮し、残渣を、展開溶媒系Bを用いた薄層クロマトグラフィーにより精製して、標題の化合物5cを得た(320mg、収率:59.5%)。
MS m/z (ESI):270.1[M+1]
工程2
8-(8-メチルキノリン-6-イル)-7-フェニル-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン 5
化合物2c(100mg、0.345mmol)、5c(130mg、0.482mmol)、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(25mg、0.034mmol)、および炭酸カリウム(143mg、1.034mmol)を、アルゴン雰囲気下で、1,4-ジオキサンと水の混合溶液(V/V=4:1)5mLに、順次溶解した。反応溶液を90℃に加熱し、2時間撹拌した。反応を停止し、反応溶液に水50mLを加え、酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。有機相を減圧下で濃縮し、残渣を高速液体クロマトグラフィーで精製して、標題の化合物5を得た(32mg、収率:26.4%)。
MS m/z (ESI):353.2[M+1]
H NMR(400MHz,DMSO-d) 19.37(s,1H),8.90-8.89(m,1H),8.21-8.19(m,3H),7.78(s,1H),7.51-7.49(m,2H),7.37-7.36(m,2H),7.22-7.20(m,3H),2.60(s,3H).
実施例6
8-(7-フルオロ-1H-インダゾール-5-イル)-7-フェニル-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン 6
Figure 0007111733000050
Figure 0007111733000051
工程1
7-フルオロ-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-インダゾール 6b
5-ブロモ-7-フルオロ-1H-インダゾール 6a(1.27g、5.90mmol、特許出願「WO2012037410」に開示された方法により製造)、化合物5a(2.25g、8.86mmol)、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(432mg、0.56mmol)、および酢酸カリウム(1.74g、17.7mmol)を、アルゴン雰囲気下で、グリコールジメチルエーテル40mLに順次溶解した。反応溶液を80℃に加熱し、12時間攪拌した。反応を停止した。反応溶液を室温に冷却し、酢酸エチル10mLを加え、ろ過した。ろ液を減圧下で濃縮し、残渣を、溶離液系Bを用いたシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、標題の化合物6bを得た(1.178g、収率:76.0%)。
MS m/z (ESI):263.2[M+1]
工程2
8-(7-フルオロ-1H-インダゾール-5-イル)-7-フェニル-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン 6
化合物2c(117mg、0.348mmol)、6b(100mg、0.382mmol)、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(25mg、0.034mmol)、および炭酸カリウム(192mg、1.387mmol)を、アルゴン雰囲気下で、1,4-ジオキサンと水の混合溶液(V/V=4:1)10mLに、順次溶解した。反応溶液を90℃に加熱し、2時間撹拌した。反応を停止し、反応溶液に水50mLを加え、酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。有機相を減圧下で濃縮し、残渣を高速液体クロマトグラフィーで精製して、標題の化合物6を得た(13mg、収率:10.8%)。
MS m/z (ESI):346.4[M+1]
H NMR(400MHz,DMSO-d) 13.65(brs,1H),9.34(s,1H),8.13-8.11(m,3H),7.55(s,1H),7.35-7.33(m,2H),7.23-7.22(m,3H),7.05-7.02(m,1H).
実施例7
8-(8-フルオロキノリン-6-イル)-7-フェニル-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン 7
Figure 0007111733000052
Figure 0007111733000053
工程1
8-フルオロ-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)キノリン 7b
6-ブロモ-8-フルオロキノリン 7a(226mg、1.00mmol、「Journal of Medicinal Chemistry、2010、53(10)、4066-4084」に開示された公知の方法により製造)、化合物5a(305mg、1.20mmol)、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(146mg、0.20mmol)、および酢酸カリウム(294mg、3.00mmol)を、アルゴン雰囲気下で、グリコールジメチルエーテル10mLに順次溶解した。反応溶液を80℃に加熱し、12時間攪拌した。反応を停止し、反応溶液を室温に冷却し、ろ過した。ろ液を減圧下で濃縮し、残渣を、溶離液系Bを用いたCombiFlash高速分取機器で精製して、標題の化合物7bを得た(220mg、収率:80.1%)。
MS m/z (ESI):274.1[M+1]
工程2
8-(8-フルオロキノリン-6-イル)-7-フェニル-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン 7
化合物2c(100mg、0.345mmol)、7b(100mg、0.414mmol)、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(25mg、0.034mmol)、および炭酸カリウム(143mg、1.034mmol)を、アルゴン雰囲気下で、1,4-ジオキサンと水の混合溶液(V/V=5:1)6mLに、順次溶解した。反応溶液を90℃に加熱し、3時間撹拌した。反応を停止し、反応溶液に水50mLを加え、酢酸エチル(40mL×4)で抽出した。有機相を減圧下で濃縮し、残渣を高速液体クロマトグラフィーにより精製して、標題の化合物7を得た(20mg、収率:16.3%)。
MS m/z (ESI):357.2[M+1]
H NMR(400MHz,DMSO-d) 9.38(s,1H),8.94-8.93(m,1H),8.35-8.33(m,1H),8.26(brs,2H),7.86(s,1H),7.62-7.59(m,1H),7.40-7.36(m,3H),7.26-7.24(m,3H).
実施例8
8-(2-メチル-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-4-イル)-7-(5-メチルフラン-2-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン 8
Figure 0007111733000054
Figure 0007111733000055
工程1
5-ブロモ-4-クロロ-6-(5-メチルフラン-2-イル)ピリミジン-2-アミン 8c
5-ブロモ-4,6-ジクロロピリミジン-2-アミン 8a(5g、20.585mmol、特許出願「US20100331294」に開示された方法により製造)、4,4,5,5-テトラメチル-2-(5-メチルフラン-2-イル)-1,3,2-ジオキサボロラン 8b(4.283g、20.585mmol、「Organometallics、2015、34(7)、1307-1320」に開示された公知の方法により製造)、[1、1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(1.506g、2.058mmol)、および炭酸カリウム(8.535g、61.756mmol)を、アルゴン雰囲気下で、1,4-ジオキサンと水の混合溶液(V/V=4:1)150mLに、順次溶解し、2時間攪拌した。反応を停止し、反応溶液に水200mLを加え、酢酸エチル(200mL×3)で抽出した。有機相に100~200メッシュの二酸化ケイ素を加え、減圧下で濃縮した。残渣を、溶離液系Bを用いたCombiFlash高速分取機器により精製して、標題の化合物8cを得た(2.0g、収率:33.7%)。
MS m/z (ESI):288.2[M+1]
工程2
5-ブロモ-4-ヒドラジニル-6-(5-メチルフラン-2-イル)ピリミジン-2-アミン 8d
化合物8c(1.88g、6.516mmol)、および85%ヒドラジン水和物15mLを、エタノール120mLに順次溶解した。反応溶液を17時間撹拌した。反応を停止し、反応溶液をろ過した。ろ過ケーキを乾燥させて、粗製の標題の化合物8d(1.5g)を得て、これを精製することなく次の工程に直接使用した。
MS m/z (ESI):284.3[M+1]
工程3
8-ブロモ-7-(5-メチルフラン-2-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン 8e
粗製の生成物8d(1.5g、5.279mmol)をオルトギ酸(トリ)エチル20mLに加えた。反応溶液を140℃で15分間撹拌した。反応を停止し、反応溶液を室温に冷却し、ろ過した。ろ過ケーキをn-ヘキサン(20mL×2)で洗浄し、乾燥させて、粗製の標題の化合物8eを得た(1.13g、収率:72.8%)。
MS m/z (ESI):294.3[M+1]
工程4
8-(2-メチル-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-4-イル)-7-(5-メチルフラン-2-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン 8
粗製の生成物8e(140mg、0.476mmol)、2-メチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリジン 8f(205mg、0.714mmol、「Journal of Medicinal Chemistry、2012、55(5)、1898-1903」に開示された公知の方法により製造)、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(35mg、0.048mmol)、および炭酸カリウム(197mg、1.428mmol)を、アルゴン雰囲気下で、1,4-ジオキサンと水の混合溶液(V/V=5:1)6mLに、順次溶解した。反応溶液を90℃に加熱し、2.5時間撹拌した。反応を停止し、反応溶液に水50mLを加え、酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。有機相を減圧下で濃縮し、残渣を高速液体クロマトグラフィーで精製して、標題の化合物8を得た(80mg、収率:44.9%)。
MS m/z (ESI):375.4[M+1]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ9.30(s,1H),8.26(brs,2H),7.68(s,1H),7.64(s,1H),6.70-6.69(m,1H),6.20-6.19(m,1H),2.60(s,3H),2.03(s,3H).
実施例9
7-フェニル-8-(7-(トリフルオロメチル)-1H-インダゾール-5-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン 9
Figure 0007111733000056
Figure 0007111733000057
工程1
5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-7-(トリフルオロメチル)-1H-インダゾール 9b
5-ブロモ-7-(トリフルオロメチル)-1H-インダゾール 9a(0.5g、1.88mmol、特許出願「WO2012056372」に開示された方法により製造)、化合物5a(575mg、2.26mmol)、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(275mg、0.38mmol)、および酢酸カリウム(554mg、5.66mmol)を、アルゴン雰囲気下で、グリコールジメチルエーテル10mLに順次溶解した。反応溶液を80℃に加熱し、2時間撹拌した。反応を停止し、反応溶液を室温に冷却し、ろ過した。ろ液を減圧下で濃縮し、残渣を、溶離液系Cを用いたCombiFlash高速分取機器で精製して、標題の化合物9bを得た(270mg、収率:45.9%)。
MS m/z (ESI):313.2[M+1]
工程2
7-フェニル-8-(7-(トリフルオロメチル)-1H-インダゾール-5-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン 9
化合物2c(117mg、0.348mmol)、9b(35mg、0.11mmol)、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(25mg、0.035mmol)、および炭酸カリウム(192mg、1.387mmol)を、アルゴン雰囲気下で、1,4-ジオキサンと水の混合溶液(V/V=4:1)5mLに、順次溶解した。反応溶液を90℃に加熱し、2時間撹拌した。反応を停止し、反応溶液に水10mLを加え、ジクロロメタンとメタノールの混合溶液(V/V=8:1)(20mL×3)で抽出した。有機相を減圧下で濃縮し、残渣を高速液体クロマトグラフィーにより精製して、標題の化合物6を得た(10mg、収率:22%)。
MS m/z (ESI):396.4[M+1]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ13.66(s,1H),9.36(s,1H),8.25-8.09(m,4H),7.53(s,1H),7.33-7.31(m,2H),7.25-7.23(m,3H).
実施例10
8-(1H-インダゾール-5-イル)-7-フェニル-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン 10
Figure 0007111733000058
Figure 0007111733000059
化合物2c(140mg、0.482mmol)、5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-インダゾール 10a(141mg、0.579mmol、「Journal of Medicinal Chemistry、2014、57(9)、3856-3873」に開示された公知の方法により製造)、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(35mg、0.048mmol)、および炭酸カリウム(200mg、1.448mmol)を、アルゴン雰囲気下で、1,4-ジオキサンと水の混合溶液(V/V=5:1)12mLに、順次溶解した。反応溶液を90℃に加熱し、3時間撹拌した。反応を停止し、反応溶液に水50mLを加え、ジクロロメタンと水の混合溶液(V/V=8:1)(30mL×3)で抽出した。有機相を減圧下で濃縮し、残渣を高速液体クロマトグラフィーにより精製して、標題の化合物10を得た(8.6mg、収率:5.4%)。
MS m/z (ESI):328.1[M+1]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ13.05(brs,1H),9.33(s,1H),8.05-8.01(m,3H),7.75(s,1H),7.53-7.41(m,1H),7.35-7.33(m,2H),7.20-7.07(m,4H).
実施例11
8-(2,6-ジメチルピリジン-4-イル)-7-フェニル-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン 11
Figure 0007111733000060
Figure 0007111733000061
化合物2c(100mg、0.345mmol)、2,6-ジメチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン 11a(91mg、0.414mmol、「Organic Letters、2009、11(16)、3586-3589」に開示された公知の方法により製造)、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(25mg、0.034mmol)、および炭酸カリウム(143mg、1.034mmol)を、アルゴン雰囲気下で、1,4-ジオキサンと水の混合溶液(V/V=5:1)6mLに、順次溶解した。反応溶液を90℃に加熱し、3時間撹拌した。反応を停止し、反応溶液に水50mLを加え、酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。有機相を減圧下で濃縮し、残渣を高速液体クロマトグラフィーで精製して、標題の化合物11を得た(27mg、収率:24.8%)。
MS m/z (ESI):317.5[M+1]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ9.35(s,1H),8.25(brs,2H),7.32-7.30(m,5H),6.97(s,2H),2.32(s,6H).
実施例12
8-(2-メチルピリジン-4-イル)-7-フェニル-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン 12
Figure 0007111733000062
Figure 0007111733000063
化合物2c(100mg、0.345mmol)、2-メチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン 12a(91mg、0.414mmol、「Journal of the American Chemical Society、2014、136(11)、4133-4136」に開示された公知の方法により製造)、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(25mg、0.034mmol)、および炭酸カリウム(143mg、1.034mmol)を、アルゴン雰囲気下で、1,4-ジオキサンと水の混合溶液(V/V=5:1)6mLに、順次溶解した。反応溶液を90℃に加熱し、3時間撹拌した。反応を停止し、反応溶液に水50mLを加え、酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。有機相を減圧下で濃縮し、残渣を高速液体クロマトグラフィーで精製して、標題の化合物12を得た(6.8mg、収率:6.5%)。
MS m/z (ESI):303.4[M+1]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ9.35(s,1H),8.29-8.26(m,3H),7.32-7.25(m,6H),6.99(s,1H),2.39(s,3H).
実施例13
5-アミノ-7-フェニル-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-8-カルボニトリル 13
Figure 0007111733000064
Figure 0007111733000065
化合物2c(1.0g、3.45mmol)、シアン化亜鉛(484mg、4.13mmol)、亜鉛(22mg、0.34mmol)、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(124mg、0.17mmol)、およびトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(156mg、0.17mmol)を、アルゴン雰囲気下で、N,N-ジメチルホルムアミド30mLに溶解し、60℃で12時間撹拌した。反応終了後、反応溶液をセライトでろ過し、ろ過ケーキをメタノールで洗浄した。ろ液に水30mLを加え、ジクロロメタンとメタノールの混合溶液(V/V=8:1)(30mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過した。ろ液を減圧下で濃縮し、残渣を、溶離液系Aを用いたシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、標題の化合物13を得た(650mg、収率:80.0%)。
MS m/z (ESI):237.0[M+1]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ9.24(brs,1H),8.83(brs,1H),8.64(s,1H),7.92-7.89(m,2H),7.59-7.57(m,3H).
実施例14
7-(4-クロロフェニル)-8-(2-メチル-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-4-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン 14
Figure 0007111733000066
Figure 0007111733000067
工程1
5-ブロモ-4-クロロ-6-(4-クロロフェニル)ピリミジン-2-アミン 14b
4-クロロ-6-(4-クロロフェニル)ピリミジン-2-アミン 14a(11g、38.03mmol、特許出願「DE102006008880A1」に開示された方法により製造)、およびN-ブロモスクシンイミド(7.11g、39.93mmol)を、N,N-ジメチルホルムアミド300mLに溶解した。添加終了後、反応溶液を2時間撹拌した。反応溶液に水1Lを加え、酢酸エチル(300mL×4)で抽出した。有機相を合わせ、水(100mL×3)および飽和塩化ナトリウム溶液(200mL×2)で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、ろ液を収集した。ろ液を減圧下で濃縮して、粗製の標題の化合物14b(12g)を得て、これを精製することなく次の工程に直接使用した。
MS m/z (ESI):318.2[M+1]
工程2
5-ブロモ-4-(4-クロロフェニル)-6-ヒドラジニルピリミジン-2-アミン 14c
粗製の化合物14b(12g、37.62mmol)、および85%ヒドラジン水和物40mLを、エタノール400mLに順次溶解した。反応溶液を17時間撹拌した。反応溶液をろ過し、ろ過ケーキをエタノール(50mL)およびn-ヘキサン(100mL×2)で順次洗浄した。ろ過ケーキを収集し、乾燥させて、粗製の標題の化合物14c(10.28g)を得て、これを精製することなく次の工程に直接使用した。
MS m/z (ESI):314.3[M+1]
工程3
8-ブロモ-7-(4-クロロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン 14d
粗製の化合物14c(2g、6.36mmol)、およびオルトギ酸(トリ)エチル(1.04g、6.99mmol)1.16mLを、50mLのエタノールに加えた。反応溶液を還流下で4時間撹拌した。反応溶液を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。残渣にエタノールとn-ヘキサンの混合溶液(V/V=1:50)51mLを加え、攪拌し、ろ過した。ろ過ケーキを収集して、標題の化合物14dを得た(2g、収率:96.9%)。
MS m/z (ESI):324.3[M+1]
工程4
7-(4-クロロフェニル)-8-(2-メチル-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-4-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン 14
化合物14d(250mg、770.27μmol)、化合物1c(265.36mg、924.32μmol)、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(56.36mg、77.03μmol)、および炭酸カリウム(319.36mg、2.31mmol)を、アルゴン雰囲気下で、1,4-ジオキサンと水の混合溶液(V/V=4:1)10mLに、順次加えた。反応溶液を90℃に加熱し、2時間撹拌した。反応溶液を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。残渣を、溶離液系Bを用いたCombiFlash高速分取機器で精製した。得られた粗製の生成物を高速液体クロマトグラフィー(Waters2767-SQ Detecor2、溶出系:炭酸水素アンモニウム、水、アセトニトリル)で精製して、標題の化合物14を得た(64.4mg、収率:20.7%)。
MS m/z (ESI):405.5[M+1]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ9.39(s,1H),8.46(brs,2H),7.58(s,1H),7.49(s,1H),7.43-7.35(m,4H),2.50(s,3H).
実施例15
8-(2-クロロ-6-メチルピリジン-4-イル)-7-(4-フルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン 15
Figure 0007111733000068
Figure 0007111733000069
工程1
4-クロロ-6-(4-フルオロフェニル)ピリミジン-2-アミン 15c
4,6-ジクロロピリミジン-2-アミン 15a(10g、60.98mmol、Adamas Reagent Ltd.)、(4-フルオロフェニル)ボロン酸 15b(8.53g、60.98mmol、Accela ChemBio(Shanghai)Inc.)、[1、1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(4.46g、6.10mmol)、および炭酸カリウム(16.83g、121.96mmol)を、アルゴン雰囲気下で、1,4-ジオキサンと水の混合溶液(V/V=4:1)250mLに、順次加えた。反応溶液を60℃に加熱し、3時間撹拌した。反応溶液を室温に冷却し、水300mLを加え、酢酸エチル(150mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、減圧下で濃縮した。残渣を、溶離液系Bを用いたシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、標題の化合物15cを得た(11.0g、収率:76.0%)。
MS m/z (ESI):224.3[M+1]
工程2
5-ブロモ-4-クロロ-6-(4-フルオロフェニル)ピリミジン-2-アミン 15d
化合物15c(11.0g、49.19mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド100mLに溶解した。反応溶液に、N-ブロモスクシンイミド(8.75g、49.19mmol)をバッチで加え、1時間撹拌した。反応溶液に水400mLを加え、酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、水(100mL×3)および飽和塩化ナトリウム溶液(200mL)で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、ろ液を収集した。ろ液を減圧下で濃縮して、粗製の標題の化合物15d(6.0g)を得て、これを精製することなく次の工程に直接使用した。
MS m/z (ESI):301.9[M+1]
工程3
5-ブロモ-4-(4-フルオロフェニル)-6-ヒドラジニルピリミジン-2-アミン 15e
粗製の化合物15d(5.5g、18.18mmol)および85%ヒドラジン水和物10mLを、エタノール20mLに順次溶解した。反応溶液を還流下で1時間撹拌した。反応溶液を室温に冷却し、0.5時間撹拌した。反応溶液をろ過し、ろ過ケーキをエタノール(3mL×2)およびジエチルエーテル(3mL×2)で順次洗浄した。ろ過ケーキを収集し、真空乾燥して、粗製の標題の化合物15e(4.4g)を得て、これを精製することなく次の工程に直接使用した。
MS m/z (ESI):298.1[M+1]
工程4
8-ブロモ-7-(4-フルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン 15f
粗製の化合物15e(500mg、1.68mmol)およびオルトギ酸(トリ)エチル(497mg、3.35mmol)を、エタノール20mLに順次加えた。反応溶液を3時間加熱還流した。反応溶液を室温に冷却し、ろ過した。ろ過ケーキをエタノール2mLで1回洗浄した後、収集して、粗製の標題の化合物15f(460mg)を得て、これを精製することなく次の工程に直接使用した。
MS m/z (ESI):307.9[M+1]
工程5
8-(2-クロロ-6-メチルピリジン-4-イル)-7-(4-フルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン 15
粗製の化合物15f(120mg、389.47μmol)、化合物4a(138.24mg、545.26μmol)、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(28.50mg、38.95μmol)、および炭酸カリウム(161.48mg、1.17mmol)を、アルゴン雰囲気下で、1,4-ジオキサンと水の混合溶液(V/V=5:1)6.0mLに、順次加えた。反応溶液を90℃に加熱し、2時間撹拌した。反応溶液を室温に冷却し、水50mLを加え、酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、減圧下で濃縮した。残渣を高速液体クロマトグラフィー(Waters 2767-SQ Detecor2、溶出系:炭酸水素アンモニウム、水、アセトニトリル)で精製して、標題の化合物15を得た(22mg、収率:15.9%)。
MS m/z (ESI):355.1[M+1]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ9.35(s,1H),8.38(brs,2H),7.40-7.37(m,2H),7.20-7.18(m,4H),2.37(s,3H).
実施例16
7-(4-フルオロフェニル)-8-(2-メチル-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-4-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン 16
Figure 0007111733000070
Figure 0007111733000071
化合物15f(100mg、324.56μmol)、化合物1c(111.81mg、389.47μmol)、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(23.73mg、32.46μmol)、および炭酸カリウム(89.71mg、649.12μmol)を、アルゴン雰囲気下で、1,4-ジオキサンと水の混合溶液(V/V=5:1)6.0mLに、順次加えた。反応溶液を90℃に加熱し、2時間撹拌した。反応溶液を室温に冷却し、水20mLを加え、酢酸エチル(10mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、減圧下で濃縮した。残渣を高速液体クロマトグラフィー(Waters 2767-SQ Detecor2、溶出系:炭酸水素アンモニウム、水、アセトニトリル)で精製し、標題の化合物16を得た(34mg、収率:26.9%)。
MS m/z (ESI):389.4[M+1]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ9.35(s,1H),8.40(brs,2H),7.56(s,1H),7.43(s,1H),7.34-7.37(m,2H),7.13-7.17(m,2H),2.49(s,3H).
実施例17
8-(2-メチル-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-4-イル)-7-フェニルイミダゾ[1,2-c]ピリミジン-5-アミン 17
Figure 0007111733000072
Figure 0007111733000073
工程1
5-ブロモ-2-(メチルチオ)-6-フェニルピリミジン-4-アミン 17b
2-(メチルチオ)-6-フェニルピリミジン-4-アミン 17a(1.2g、5.5mmol、「Chemical&Pharmaceutical Bulletin、1981、29(4)、948-54」に開示された公知の方法により製造)、およびN-ブロモスクシンイミド(1.1g、6.1mmol)を、N,N-ジメチルホルムアミド20mLに順次加えた。反応溶液を1時間撹拌した。反応溶液に水を加え、酢酸エチルで3回抽出した。有機相を合わせ、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過した。ろ液を減圧下で濃縮して、粗製の標題の化合物17b(550mg)を得て、これを精製することなく次の工程に直接使用した。
MS m/z (ESI):296.0[M+1]
工程2
8-ブロモ-5-(メチルチオ)-7-フェニルイミダゾ[1,2-c]ピリミジン 17c
粗製の化合物17b(250mg、0.84mmol)を1,4-ジオキサン10mLに溶解した。反応溶液にクロロアセトアルデヒド(249mg、1.27mmol)を滴下して加え、90℃で36時間攪拌した。反応溶液を室温に冷却し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液を加え、酢酸エチルで3回抽出した。有機相を合わせ、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過した。ろ液を減圧下で濃縮し、残渣を、展開溶媒系Aを用いた薄層クロマトグラフィーにより精製して、標題の化合物17cを得た(195mg、収率:72%)。
MS m/z (ESI):320.1[M+1]
工程3
8-ブロモ-5-(メチルスルホニル)-7-フェニルイミダゾ[1,2-c]ピリミジン 17d
化合物17c(195mg、0.61mmol)をジクロロメタン10mLに溶解した。反応溶液にバッチでメタクロロ過安息香酸(316mg、1.83mmol)を加え、3時間攪拌した。反応溶液に飽和炭酸水素ナトリウム溶液を加え、酢酸エチルで3回抽出した。有機相を合わせ、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過した。ろ液を減圧下で濃縮して、粗製の標題の化合物17d(210mg)を得て、これを精製することなく次の工程に直接使用した。
MS m/z (ESI):352.1[M+1]
工程4
8-ブロモ-7-フェニルイミダゾ[1,2-c]ピリミジン-5-アミン 17e
粗製の化合物17d(210mg、0.59mmol)を1,4-ジオキサン10mLに溶解した。反応溶液に30%アンモニア1mLを滴下して加え、1時間撹拌した。反応溶液に水を加え、ジクロロメタンとメタノールの混合溶液(V/V=10:1)で3回抽出した。有機相を合わせ、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過した。ろ液を減圧下で濃縮し、残渣を、展開溶媒系Aを用いた薄層クロマトグラフィーにより精製して、標題の化合物17eを得た(172mg、収率:46%)。
MS m/z (ESI):289.1[M+1]
工程5
8-(2-メチル-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-4-イル)-7-フェニルイミダゾ[1,2-c]ピリミジン-5-アミン 17
化合物17e(80mg、0.28mmol)、化合物1c(95mg、0.332mmol)、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(20mg、28μmol)、および炭酸カリウム(87mg、0.56mmol)を、アルゴン雰囲気下で、1,4-ジオキサンと水の混合溶液(V/V=4:1)10mLに、順次加えた。反応溶液を90℃に加熱し、3時間撹拌した。反応溶液を室温に冷却し、水を加え、ジクロロメタンとメタノールの混合溶液(V/V=8:1)で3回抽出した。有機相を合わせ、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過した。ろ液を減圧下で濃縮し、残渣を、展開溶媒系Aを用いた薄層クロマトグラフィーにより精製して、標題の化合物17を得た(15mg、収率:14%)。
MS m/z (ESI):370.1[M+1]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ8.02(s,1H),7.99(brs,2H),7.57(s,1H),7.55(s,1H),7.43(s,1H),7.30(brs,5H),2.45(s,3H).
実施例18
7-(2,4-ジフルオロフェニル)-8-(2-メチル-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-4-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン 18
Figure 0007111733000074
Figure 0007111733000075
工程1
4-クロロ-6-(2,4-ジフルオロフェニル)ピリミジン-2-アミン 18b
化合物15a(11g、63.72mmol)、(2,4-ジフルオロフェニル)ボロン酸 18a(10.06g、63.72mmol、Shanghai Bepharm LTd.)、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(4.66g、6.37mmol)、および炭酸カリウム(26.42g、191.17mmol)を、アルゴン雰囲気下で、1,4-ジオキサンと水の混合溶液(V/V=4:1)500mLに、順次加えた。反応溶液を90℃に加熱し、2時間撹拌した。反応溶液をろ過し、ろ液を二相に分離した。水相を酢酸エチル(200mL×2)で抽出した。有機相を合わせ、減圧下で濃縮した。残渣を、溶離液系Bを用いたシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、標題の化合物18bを得た(14.04g、収率:91.2%)。
MS m/z (ESI):242.3[M+1]
工程2
5-ブロモ-4-クロロ-6-(2,4-ジフルオロフェニル)ピリミジン-2-アミン 18c
化合物18b(14.04g、58.11mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド300mLに溶解した。反応溶液にN-ブロモスクシンイミド(11.38g、63.92mmol)を加え、1時間撹拌した。反応溶液を1Lの水に注ぎ、30分間撹拌し、ろ過した。ろ過ケーキを収集し、真空乾燥して、粗製の標題の化合物18c(16g)を得て、これを精製することなく次の工程に直接使用した。
MS m/z (ESI):320.0[M+1]
工程3
5-ブロモ-4-(2,4-ジフルオロフェニル)-6-ヒドラジニルピリミジン-2-アミン 18d
粗製の化合物18c(16g、49.92mmol)をエタノール250mLに溶解した。反応溶液に85%ヒドラジン水和物50mLを加え、17時間攪拌した。反応溶液をろ過した。ろ過ケーキをエタノール(20mL×2)およびn-ヘキサン(20mL×2)で順次洗浄し、乾燥させて、標題の化合物18dを得た(12g、収率:76.1%)。
MS m/z (ESI):316.0[M+1]
工程4
8-ブロモ-7-(2,4-ジフルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン 18e
化合物18d(4g、12.65mmol)およびオルトギ酸(トリ)エチル(2.25g、15.18mmol)を、エタノール50mLに溶解した。反応溶液を還流下で2時間撹拌した。反応を停止し、反応溶液を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。得られた残渣をエタノール5mLで0.5時間パルプ化し、ろ過した。ろ過ケーキを無水ジエチルエーテル(10mL×2)で洗浄し、乾燥させて、標題の化合物18eを得た(3.85g、収率:93.4%)。
MS m/z (ESI):326.2[M+1]
工程5
7-(2,4-ジフルオロフェニル)-8-(2-メチル-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-4-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン 18
化合物18e(110mg、337.32μmol)、化合物1c(145.26mg、505.98μmol)、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(24.7mg、33.73μmol)、および炭酸カリウム(93.1mg、674.64μmol)を、アルゴン雰囲気下で、1,4-ジオキサンと水の混合溶液(V/V=5:1)12mLに、順次加えた。反応溶液を90℃に加熱し、3時間撹拌した。反応溶液を室温に冷却し、水を加え、酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過した。ろ液を減圧下で濃縮し、残渣を高速液体クロマトグラフィー(Waters 2767-SQ Detecor2、溶出系:炭酸水素アンモニウム、水、アセトニトリル)で精製して、標題の化合物18を得た(31mg、収率:22.6%)。
MS m/z (ESI):407.4[M+1]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ9.41(s,1H),8.50(brs,2H),7.55(brs,2H),7.44(s,1H),7.20-7.18(m,2H),2.49(s,3H).
実施例19
8-(2,6-ジメチルピリジン-4-イル)-7-(2-フルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン 19
Figure 0007111733000076
Figure 0007111733000077
工程1
5-ブロモ-4-クロロ-6-(2,4-ジフルオロフェニル)ピリミジン-2-アミン 19b
4-クロロ-6-(2-フルオロフェニル)ピリミジン-2-アミン 19a(1.5g、6.71mmol、特許出願「WO2014162039A1」に開示された方法により製造)をN,N-ジメチルホルムアミド20mLに溶解した。反応溶液にN-ブロモスクシンイミド(1.31g、7.38mmol)を加え、1時間攪拌した。反応溶液に水120mLを加え、撹拌し、ろ過した。ろ過ケーキを収集し、真空乾燥して、粗製の標題の化合物19b(1.9g)を得て、これを精製することなく次の工程に直接使用した。
MS m/z (ESI):301.9[M+1]
工程2
5-ブロモ-4-(2-フルオロフェニル)-6-ヒドラジニルピリミジン-2-アミン 19c
粗製の化合物19b(1.9g、6.28mmol)をエタノール30mLに溶解した。反応溶液に85%ヒドラジン水和物(125.61mmol、7.18mL)を加え、60℃で1時間撹拌した。反応溶液をろ過した。ろ過ケーキをエタノール(20mL×2)で洗浄し、乾燥させて、標題の化合物19cを得た(1.7g、収率:90.8%)。
MS m/z (ESI):297.8[M+1]
工程3
8-ブロモ-7-(2-フルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン 19d
化合物19c(1.7g、5.70mmol)をオルトギ酸(トリ)エチル10mLに加えた。反応溶液を130℃で0.5時間撹拌した。反応溶液を室温に冷却し、ろ過した。ろ過ケーキに酢酸エチルを加え、撹拌し、ろ過した。ろ過ケーキを乾燥させて、標題の化合物19dを得た(1.1g、収率:62.6%)。
MS m/z (ESI):307.9[M+1]
工程4
8-(2,6-ジメチルピリジン-4-イル)-7-(2-フルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン 19
化合物19d(200mg、649.12μmol)、化合物11a(151.32mg、649.12μmol)、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(47.45mg、64.91μmol)、および炭酸カリウム(179.16mg、1.30mmol)を、アルゴン雰囲気下で、1,4-ジオキサンと水の混合溶液(V/V=5:1)12mLに、順次加えた。反応溶液を80℃に加熱し、3時間撹拌した。反応溶液を室温に冷却し、水を加え、酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過した。ろ液を減圧下で濃縮し、残渣を高速液体クロマトグラフィー(Waters 2767-SQ Detecor2、溶出系:炭酸水素アンモニウム、水、アセトニトリル)で精製して、標題の化合物19を得た(26mg、収率:12%)。
MS m/z (ESI):335.4[M+1]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ9.38(s,1H),8.30(s,2H),7.41(brs,2H),7.19-7.22(m,1H),7.09-7.13(m,1H),6.91(s,2H),2.29(s,6H).
実施例20
8-(2-(ジフルオロメチル)-6-メチルピリジン-4-イル)-7-(2,4-ジフルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン 20
Figure 0007111733000078
Figure 0007111733000079
2-(ジフルオロメチル)-6-メチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン 20a(247.56mg、919.96μmol、特許出願「WO2011095625A1」に開示された方法により製造)、化合物18e(200mg、613.31μmol)、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(44.88mg、61.33μmol)、および炭酸カリウム(254.29mg、1.84mmol)を、アルゴン雰囲気下で、1,4-ジオキサンと水の混合溶液(V/V=5:1)12mLに、順次加えた。反応溶液を90℃に加熱し、2時間撹拌した。反応溶液を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。残渣を、溶離液系Bを用いたCombiFlash高速分取機器で精製した。得られた粗製の生成物を高速液体クロマトグラフィー(Waters 2767-SQ Detecor2、溶出系:炭酸水素アンモニウム、水、アセトニトリル)で精製して、標題の化合物20を得た(26mg、収率:12%)。
MS m/z (ESI):389.5[M+1]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ9.40(s,1H),8.44(brs,2H),7.54(s,1H),7.40-7.18(m,4H),6.96-6.69(m,1H),2.44(s,3H).
実施例21
8-(2,6-ジメチルピリジン-4-イル)-2-メチル-7-フェニルイミダゾ[1,2-c]ピリミジン-5-アミン 21
Figure 0007111733000080
Figure 0007111733000081
工程1
2-((2-(メチルチオ)-6-フェニルピリミジン-4-イル)アミノ)プロパン-1-オール 21b
4-クロロ-2-メチルチオ-6-フェニル-ピリミジン 21a(1.5g、6.34mmol、「Tetrahedron、1994、50(34)、10299-308」に開示された公知の方法により製造)をアセトニトリル40mLに溶解した。反応溶液に、2-アミノプロパン-1-オール(713.91mg、9.50mmol)、およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(1.64g、12.67mmol)を加え、75℃で72時間攪拌した。反応溶液を減圧下で濃縮し、残渣を、溶離液系Aを用いたシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、標題の化合物21bを得た(1.5g、収率:86%)。
MS m/z (ESI):276.2[M+1]
工程2
2-((5-ブロモ-2-(メチルチオ)-6-フェニルピリミジン-4-イル)アミノ)プロパン-1-オール 21c
化合物21b(1.5g、5.45mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド30mLに溶解した。反応溶液に、N-ブロモスクシンイミド(969.50mg、5.45mmol)をバッチで加え、1時間撹拌した。反応溶液に水150mLを加え、ジクロロメタンとメタノールの混合溶液(V/V=8:1)で3回抽出した。有機相を合わせ、水および飽和塩化ナトリウム溶液で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過した。ろ液を減圧下で濃縮し、残渣を、溶離液系Aを用いたシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、標題の化合物21cを得た(1.2g、収率:62.2%)。
MS m/z (ESI):354.1[M+1]
工程3
8-ブロモ-2-メチル-5-(メチルチオ)-7-フェニル-2,3-ジヒドロイミダゾ[1,2-c]ピリミジン 21d
化合物21c(2.3g、6.49mmol)をジクロロメタン40mLに溶解した。反応溶液にトリエチルアミン(983.59mg、9.74mmol)を加え、メタンスルホニルクロリド(892.44mg、7.79mmol)を滴下して加え、一晩攪拌した。反応溶液に飽和炭酸水素ナトリウム溶液を加え、ジクロロメタンで3回抽出した(30mL×3)。有機相を合わせ、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過した。ろ液を減圧下で濃縮し、残渣を、溶離液系Aを用いたシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、標題の化合物21dを得た(1.2g、収率:55%)。
MS m/z (ESI):336.0[M+1]
工程4
8-ブロモ-2-メチル-5-(メチルチオ)-7-フェニルイミダゾ[1,2-c]ピリミジン 21e
化合物21d(1.2g、3.57mmol)を1,4-ジオキサンに加えた。反応溶液に二酸化マンガン(3.14g、35.69mmol)を加え、90℃で36時間撹拌した。反応溶液を室温に冷却し、セライトでろ過した。ろ過ケーキをメタノールで洗浄し、ろ液を減圧下で濃縮した。残渣を、溶離液系Aを用いたシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、標題の化合物21eを得た(750mg、収率:62.9%)。
MS m/z (ESI):334.1 [M-1]
工程5
8-ブロモ-2-メチル-5-(メチルスルホニル)-7-フェニルイミダゾ[1,2-c]ピリミジン 21f
化合物21e(320mg、957.41μmmol)をトリフルオロ酢酸5mLに溶解した。反応溶液に過酸化水素(0.5mL、957.41μmmol)を滴下して加え、1時間撹拌した。反応溶液を飽和炭酸ナトリウム溶液で中和し、ジクロロメタン(30mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過した。ろ液を減圧下で濃縮して、粗製の標題の化合物21f(350mg)を得て、これを精製することなく次の工程に直接使用した。
工程6
8-ブロモ-2-メチル-7-フェニルイミダゾ[1,2-c]ピリミジン-5-アミン 21g
粗製の化合物21f(350mg、955.68μmmol)を1,4-ジオキサン10mLに溶解した。反応溶液にアンモニア一水和物(1.0mL、955.68μmmol)を加え、40℃で1時間攪拌した。反応溶液を減圧下で濃縮し、水を加え、ジクロロメタンとメタノールの混合溶液(V/V=8:1)で3回抽出した。有機相を合わせ、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過した。ろ液を減圧下で濃縮し、残渣を、展開溶媒系Aを用いた薄層クロマトグラフィーにより精製して、標題の化合物21gを得た(215mg、収率:74.2%)。
工程7
8-(2,6-ジメチルピリジン-4-イル)-2-メチル-7-フェニルイミダゾ[1,2-c]ピリミジン-5-アミン 21
化合物21g(215mg、709.20μmmol)、化合物11a(247.99mg、1.06mmol)、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(51.84mg、70.92μmmol)、および炭酸水素ナトリウム(131.06mg、1.56mmol)を、アルゴン雰囲気下で、1,4-ジオキサンと水の混合溶液(V/V=5:1)12mLに、順次加えた。反応溶液を80℃に加熱し、2時間撹拌した。反応溶液を室温に冷却し、水を加え、酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過した。ろ液を減圧下で濃縮し、残渣を高速液体クロマトグラフィー(Waters 2767-SQ Detecor2、溶出系:炭酸水素アンモニウム、水、アセトニトリル)で精製して、標題の化合物21を得た(45mg、収率:19.3%)。
MS m/z (ESI):330.4[M+1]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ7.68(s,1H),7.65(s,2H),7.28(s,2H),7.24(s,3H),6.89(s,2H),2.31(s,6H),2.27(s,3H).
実施例22
8-(2-メチル-6-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)ピリジン-4-イル)-7-フェニル-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン 22
Figure 0007111733000082
Figure 0007111733000083
工程1
1-メチル-4-((6-メチルピリジン-2-イル)メチル)ピペラジン 22c
2-(クロロメチル)-6-メチルピリジン 22b(1g、7.06mmol)、および炭酸カリウム(1.46g、10.59mmol)を、アセトニトリル40mLに溶解した。反応溶液に1-メチルピペラジン 22a(848.57mg、8.47mmol、939.72uL)を加え、80℃で17時間撹拌した。反応溶液を、溶離液系Aを用いたシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、標題の化合物22cを得た(1g、収率:69%)。
MS m/z (ESI):206.4[M+1]
工程2
1-メチル-4-((6-メチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン-2-イル)メチル)ピペラジン 22d
化合物22c(1g、4.87mmol)、化合物5a(146.13μmmol)、および(1,5-シクロオクタジエン)(メトキシ)イリジウム(I)ダイマー(78.44mg、292.26μmmol)を、アルゴン雰囲気下で、n-ヘキサン40mLに溶解した。反応溶液を80℃で17時間撹拌した。反応溶液を減圧下で濃縮し、溶離液系Bを用いたシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、標題の化合物22dを得た(217mg、収率:13.5%)。
実施例5の合成経路において、工程1の出発化合物5bを22dに置き換えることにより、標題の化合物22(27.6mg)を製造した。
MS m/z (ESI):415.5[M+1]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ9.34(s,1H),8.26(brs,2H),7.32-7.28(m,6H),6.85(s,1H),3.38(s,2H),2.54(s,3H),2.43(s,3H),2.19-2.09(m,8H).
実施例23
8-(2-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-4-イル)-7-フェニル-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン 23
Figure 0007111733000084
実施例4の合成経路において、工程1の出発化合物4aを、2-クロロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリジン 23a(「Research on Chemical Intermediates、2013、39(4)、1917-1926」に開示された公知の方法により製造)に置き換えることにより、標題の化合物23(11.8mg)を製造した。
MS m/z (ESI):391.4[M+1]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ9.40(s,1H),8.58(brs,2H),7.82(s,1H),7.65(s,1H),7.40-7.36(m,5H).
実施例24
8-(2-クロロ-6-メチルピリジン-4-イル)-7-フェニルイミダゾ[1,2-c]ピリミジン-5-アミン 24
Figure 0007111733000085
実施例17の合成経路において、工程5の出発化合物1cを化合物4aに置き換えることにより、標題の化合物24(32mg)を製造した。
MS m/z (ESI):336.4[M+1]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ8.00(s,1H),7.93(s,2H),7.55(s,1H),7.31(s,5H),7.14(d,2H),2.33(s,3H).
実施例25
8-(2-メトキシ-6-メチルピリジン-4-イル)-7-フェニル-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン 25
Figure 0007111733000086
実施例4の合成経路において、工程1の出発化合物4aを、2-メトキシ-6-メチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン 25a(「Chemistry-A European Journal、2017、23(24)、5663-5667」に開示された公知の方法により製造)に置き換えることにより、標題の化合物25(11.8mg)を製造した。
MS m/z (ESI):333.2[M+1]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ9.33(s,1H),8.24(brs,2H),7.36-7.29(m,5H),6.76(s,1H),6.48(s,1H),3.77(s,3H),2.29(s,3H).
実施例26
8-(2-エチル-6-メチルピリジン-4-イル)-7-フェニル-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン 26
Figure 0007111733000087
Figure 0007111733000088
2-エチル-6-メチルピリジン 26a(1g、8.25mmol、Accela ChemBio(Shanghai)Inc.)、化合物5a(2.31g、9.08mmol)、(1Z,5Z)-シクロオクタ-1,5-ジエン;イリジウム;メチルオキソニウム(164.10mg、247.57μmmol)、および4-tert-ブチル-2-(4-tert-ブチル-2-ピリジル)ピリジン(588mg、6.00mmol)を、アルゴン雰囲気下で、n-ヘキサン40mLに順次加えた。反応溶液を80℃に加熱し、17時間撹拌した。反応溶液を減圧下で濃縮し、残渣を、溶離液系Bを用いたシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、2-エチル-6-メチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン 26bを得た(809mg、収率:39.7%)。
MS m/z (ESI):248.2[M+1]
実施例4の合成経路において、工程1の出発化合物4aを26bに置き換えることにより、標題の化合物26(136.6mg)を製造した。
MS m/z (ESI):331.1[M+1]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ9.35(s,1H),8.25(brs,2H),7.32-7.28(m,5H),7.12(s,1H),6.80(s,1H),2.57-2.55(m,2H),2.37(s,3H),1.03-1.00(m,3H).
実施例27
8-(2-クロロ-6-メチルピリジン-4-イル)-7-(2-フルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン 27
Figure 0007111733000089
実施例19の合成経路において、工程4の出発化合物11aを化合物4aに置き換えることにより、標題の化合物27(73mg)を製造した。
MS m/z (ESI):355.4[M+1]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ8.39(s,1H),8.44(s,2H),7.49-7.45(m,2H),7.28-7.24(m,1H),7.17-7.14(m,2H),7.11(s,1H),2.33(s,3H).
実施例28
8-(2,6-ジメチルピリジン-4-イル)-7-(4-フルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン 28
Figure 0007111733000090
実施例15の合成経路において、工程5の出発化合物4aを化合物11aに置き換えることにより、標題の化合物28(38mg)を製造した。
MS m/z (ESI):335.4[M+1]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ9.34(s,1H),8.24(brs,2H),7.39-7.35(m,2H),7.16-7.11(m,2H),6.95(s,2H),2.33(s,6H).
実施例29
7-(3-フルオロフェニル)-8-(2-メチル-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-4-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン 29
Figure 0007111733000091
Figure 0007111733000092
実施例15の合成経路において、工程1の出発化合物15bを(3-フルオロフェニル)ボロン酸 29aに置き換えることにより、8-ブロモ-7-(3-フルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン 29bの化合物を製造した。
実施例15の工程5の出発化合物4aを化合物1cに置き換えることにより、標題の化合物29(28mg)を製造した。
MS m/z (ESI):389.4[M+1]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ9.39(s,1H),8.46(brs,2H),7.60(s,1H),7.48(s,1H),7.36-7.34(m,1H),7.23-7.19(m,2H),7.10-7.08(m,1H),2.49(s,3H).
実施例30
8-(2-シクロプロピル-6-メチルピリジン-4-イル)-7-フェニル-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン 30
Figure 0007111733000093
実施例11の合成経路において、工程1の出発化合物11aを、2-シクロプロピル-6-メチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン 30a(特許出願「WO2011070131A1」に開示された方法により製造)に置き換えることにより、標題の化合物30(43mg)を製造した。
MS m/z (ESI):343.2[M+1]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ9.34(s,1H),8.23(brs,2H),7.47-7.31(m,5H),6.92-6.87(m,2H),2.28(s,3H),1.98-1.90(m,1H),0.84-0.72(m,4H).
実施例31
8-(2,6-ジメチルピリジン-4-イル)-7-フェニルイミダゾ[1,2-c]ピリミジン-5-アミン 31
Figure 0007111733000094
実施例17の合成経路において、工程5の出発化合物1cを化合物11aに置き換えることにより、標題の化合物31(40mg)を製造した。
MS m/z (ESI):316.4[M+1]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ8.00(s,1H),7.99(s,2H),7.51(d,1H),7.31-7.29(m,2H),7.26-7.25(m,3H),6.91(s,2H),2.30(s,6H).
実施例32
8-(2,6-ジメチルピリジン-4-イル)-7-(4-フルオロフェニル)イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-5-アミン 32
Figure 0007111733000095
Figure 0007111733000096
6-クロロ-2-(メチルチオ)ピリミジン-4-アミン 32a(2.0g、11.39mmol、Shanghai Bide Pharmatech Ltd.)、および(4-フルオロフェニル)ボロン酸(2.39g、17.08mmol)を、アルゴン雰囲気下で、トルエン50mLに溶解した。テトラ(トリフェニルホスフィン)パラジウム(657.60mg、569.35μmmol)、炭酸ナトリウム(2.41g、22.77mmol)、および水10mLを順次加えた。反応溶液を90℃で3時間撹拌し、その後、水を加え、酢酸エチルで3回抽出した(50mL×3)。有機相を合わせ、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過した。ろ液を減圧下で濃縮し、残渣にメタノールを加え、撹拌し、ろ過した。ろ過ケーキを収集し、6-(4-フルオロフェニル)-2-(メチルチオ)ピリミジン-4-アミン 32bを得た(1.3g、収率:48.5%)。
実施例17の合成経路において、工程1の出発化合物17aを32bに置き換えることにより、8-ブロモ-7-(4-フルオロフェニル)イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-5-アミン 32cを製造した。
実施例17の工程5の出発化合物1cを化合物11aに置き換えることにより、標題の化合物32(70mg)を製造した。
MS m/z (ESI):334.4[M+1]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ7.98(d,1H),7.82(s,2H),7.52(d,1H),7.35-7.32(m,2H),7.28-7.08(m,2H),6.92(s,2H),2.32(s,6H).
実施例33
7-(2-フルオロフェニル)-8-(2-メチル-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-4-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン 33
Figure 0007111733000097
実施例19の合成経路において、工程4の出発化合物11aを化合物1cに置き換えることにより、標題の化合物33(25mg)を製造した。
MS m/z (ESI):389.4[M+1]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ9.43(s,1H),8.48(brs,2H),7.55(s,1H),7.50-7.44(m,2H),7.42(s,1H),7.28-7.26(m,1H),7.15-7.12(m,1H),2.46(s,3H)
実施例34
8-(2-クロロ-6-メチルピリジン-4-イル)-7-(2,4-ジフルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン 34
Figure 0007111733000098
実施例18の合成経路において、工程5の出発化合物1cを化合物4aに置き換えることにより、標題の化合物34(30.4mg)を製造した。
MS m/z (ESI):373.3[M+1]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ9.39(s,1H),8.46(brs,2H),7.55-7.54(m,1H),7.25-7.14(m,4H),2.36(s,3H).
実施例35
8-(2-クロロ-6-メチルピリジン-4-イル)-7-(p-トリル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン 35
Figure 0007111733000099
Figure 0007111733000100
実施例15の合成経路において、工程1の出発化合物15bをp-トリルボロン酸 35a(Shanghai Dari chemical Ltd.)に置き換えることにより、8-ブロモ-7-(p-トリル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン 35bを製造した。
実施例15の工程5の出発化合物15fを化合物35bに置き換えることにより、標題の化合物35(21.3mg)を製造した。
MS m/z (ESI):351.1[M+1]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ9.34(s,1H),8.33(brs,2H),7.26-7.13(m,6H),2.36(s,3H),2.30(s,3H).
実施例36
8-(2-クロロ-6-メチルピリジン-4-イル)-7-(4-クロロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン 36
Figure 0007111733000101
実施例14の合成経路において、工程4の出発化合物1cを化合物4aに置き換えることにより、標題の化合物36(45.9mg)を製造した。
MS m/z (ESI):371.4[M+1]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ9.36(s,1H),8.40(brs,2H),7.43-7.35(m,4H),7.20-7.18(m,2H),2.38(s,3H).
実施例37
7-フェニル-8-(ピリジン-4-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン 37
Figure 0007111733000102
実施例2の合成経路において、工程4の出発化合物2dを、4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン 37a(Shanghai Bide Pharmatech Ltd.)に置き換えることにより、標題の化合物37(20mg)を製造した。
MS m/z (ESI):289.0[M+1]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ9.35(s,1H),8.47-8.46(m,2H),8.29(brs,2H),7.33-7.29(m,7H).
実施例38
8-(2-クロロピリジン-4-イル)-7-フェニル-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン 38
Figure 0007111733000103
実施例2の合成経路において、工程4の出発化合物2dを、2-クロロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン 38a(Adamas Reagent Ltd.)に置き換えることにより、標題の化合物38(20mg)を製造した。
MS m/z (ESI):323.1[M+1]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ9.36(s,1H),8.40(brs,2H),8.28-8.27(m,1H),7.47(s,1H),7.38-7.31(m,5H),7.23-7.22(m,1H).
実施例39
8-(2-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-4-イル)-7-(2,4-ジフルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン 39
Figure 0007111733000104
実施例18の合成経路において、工程5の出発化合物1cを、2-クロロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリジン(「Research on Chemical Intermediates、2013、39(4)、1917-1926」に開示された公知の方法により製造)に置き換えることにより、標題の化合物39(19.8mg)を製造した。
MS m/z (ESI):427.4[M+1]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ9.66(s,1H),8.80(brs,2H),7.80(s,1H),7.70(s,1H),7.65-7.59(m,1H),7.29-7.22(m,2H).
実施例40
7-(2,4-ジフルオロフェニル)-8-(2,6-ジメチルピリジン-4-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン 40
Figure 0007111733000105
実施例18の合成経路において、工程5の出発化合物1cを化合物11aに置き換えることにより、標題の化合物40(40mg)を製造した。
MS m/z (ESI):353.1[M+1]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ9.54(s,1H),8.43(brs,2H),7.51-7.45(m,1H),7.21-7.10(m,2H),6.92(s,2H),2.31(s,6H).
実施例41
7-(2,4-ジフルオロフェニル)-8-(2-メトキシ-6-メチルピリジン-4-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン 41
Figure 0007111733000106
実施例18の合成経路において、工程5の出発化合物1cを化合物25aに置き換えることにより、標題の化合物41(10.6mg)を製造した。
MS m/z (ESI):369.5[M+1]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ9.37(s,1H),8.33(brs,2H),7.50-7.48(m,1H),7.22-7.13(m,2H),6.76(s,1H),6.45(s,1H),3.76(s,3H),2.30(s,3H).
実施例42
3-メチル-8-(2-メチル-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-4-イル)-7-フェニル-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン 42
Figure 0007111733000107
実施例1の合成経路において、工程4の出発化合物オルトギ酸(トリ)エチルを、オルト酢酸トリエチルに置き換えることにより、標題の化合物42(52mg)を製造した。
MS m/z (ESI):385.1[M+1]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ7.69(brs,2H),7.55(s,1H),7.41(s,1H),7.35-7.31(m,5H),2.96(s,3H),2.46(s,3H).
実施例43
5-(5-アミノ-7-フェニル-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-8-イル)-1-イソプロピルピリジン-2(1H)-オン 43
Figure 0007111733000108
実施例4の合成経路において、工程1の出発化合物4aを、1-イソプロピル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン-2(1H)-オン 43a(特許出願「WO2011143426A1」に開示された方法により製造)に置き換えることにより、標題の化合物43(31mg)を製造した。
MS m/z (ESI):347.1[M+1]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ9.33(s,1H),8.13(brs,2H),7.47-7.33(m,7H),6.38-6.35(m,1H),4.97-4.90(m,1H),0.99-0.97(m,6H).
μmmolμmmol
実施例44
8-(2-シクロプロピル-6-メチルピリジン-4-イル)-7-(2,4-ジフルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン 44
Figure 0007111733000109
実施例18の合成経路において、工程5の出発化合物1cを化合物30aに置き換えることにより、標題の化合物44(79.4mg)を製造した。
MS m/z (ESI):379.5[M+1]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ9.38(s,1H),8.33(brs,2H),7.52-7.46(m,1H),7.21-7.11(m,2H),6.90-6.85(m,2H),2.28(s,3H),1.95-1.85(m,1H),0.85-0.83(m,2H),0.72-0.70(m,2H).
実施例45
7-(2,4-ジフルオロフェニル)-8-(2-メチルピリジン-4-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン 45
Figure 0007111733000110
実施例18の合成経路において、工程5の出発化合物1cを化合物12aに置き換えることにより、標題の化合物45(79.4mg)を製造した。
MS m/z (ESI):339.4[M+1]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ9.46(s,1H),8.40(brs,2H),8.31-8.30(m,1H),7.53-7.47(m,1H),7.22-7.11(m,3H),6.98-6.97(m,1H),2.39(s,3H).
実施例46
7-(2-クロロ-4-フルオロフェニル)-8-(2-メチル-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-4-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン 46
Figure 0007111733000111
Figure 0007111733000112
実施例15の合成経路において、工程1の出発化合物15bを、(2-クロロ-4-フルオロフェニル)ボロン酸(Accela ChemBio(Shanghai)Inc.)に置き換えることにより、8-ブロモ-7-(2-クロロ-4-フルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン 46aを製造した。
実施例15の工程5の出発化合物4aを化合物1cに置き換えることにより、標題の化合物46(32mg)を製造した。
MS m/z (ESI):423.3[M+1]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ9.43(s,1H),8.54(brs,2H),7.54(s,1H),7.53-7.49(m,2H),7.47(s,1H),7.40-7.28(m,1H),2.47(s,3H).
実施例47
8-(2-クロロ-6-(モルホリノメチル)ピリジン-4-イル)-7-フェニル-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン 47
Figure 0007111733000113
実施例22の合成経路において、出発化合物22cを、4-((6-クロロピリジン-2-イル)メチル)モルホリン(特許出願「US20150361100A1」に開示された方法により製造)に置き換えることにより、標題の化合物47(34.8%)を製造した。
MS m/z (ESI):422.4[M+1]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ9.37(s,1H),7.58(s,1H),7.48-7.33(m,5H),7.05(s,1H),3.35-3.28(m,6H),2.11(s,2H),1.90-1.87(m,4H).
実施例48
8-(2-メチル-6-(モルホリノメチル)ピリジン-4-イル)-7-フェニル-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン 48
Figure 0007111733000114
実施例43の合成経路において、工程1の出発化合物43aを、モルホリン 48aに置き換えることにより、標題の化合物48(30.8mg)を製造した。
MS m/z (ESI):402.5[M+1]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ9.34(s,1H),8.23(brs,2H),7.35-7.28(m,6H),6.85(s,1H),3.42-3.35(m,6H),2.44(s,3H),2.13-2.05(m,4H).
実施例49
7-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)-8-(2-メチル-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-4-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン 49
Figure 0007111733000115
Figure 0007111733000116
実施例15の合成経路において、工程1の出発化合物15bを、(4-クロロ-2-フルオロフェニル)ボロン酸(Accela ChemBio(Shanghai)Inc.)に置き換えることにより、8-ブロモ-7-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン 49aを製造した。
実施例15の工程5の出発化合物4aを化合物1cに置き換えることにより、標題の化合物49(20mg)を製造した。
MS m/z (ESI):422.7[M+1]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ9.43(s,1H),8.54(brs,2H),7.56-7.52(m,2H),7.45(s,1H),7.42-7.38(m,2H),2.48(s,3H).
実施例50
7-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)-8-(2-クロロ-6-メチルピリジン-4-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン 50
Figure 0007111733000117
実施例15の合成経路において、工程1の出発化合物15bを、(4-クロロ-2-フルオロフェニル)ボロン酸(Accela ChemBio(Shanghai)Inc.)に置き換えることにより、標題の化合物50(30mg)を製造した。
MS m/z (ESI):389.4[M+1]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ9.41(s,1H),8.47(brs,2H),7.54-7.50(m,1H),7.44-7.39(m,2H),7.18(s,1H),7.14(s,1H),2.36(s,3H).
実施例51
8-(2-(ジフルオロメチル)-6-メチルピリジン-4-イル)-7-(4-フルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン 51
Figure 0007111733000118
Figure 0007111733000119
化合物15f(1.00g、3.25mmol)、化合物20a(1.05g、3.90mmol)、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(238mg、324.6μmol)、および炭酸水素ナトリウム(682mg、8.11mmol)を、アルゴン雰囲気下で、1,4-ジオキサンと水の混合溶液(V/V=9:2)55mLに、順次加えた。反応溶液を95℃に加熱し、17時間撹拌した。反応溶液を室温に冷却し、ろ過した。ろ液を減圧下で濃縮し、残渣を高速液体クロマトグラフィー(Waters 2767-SQ Detecor2、溶出系:炭酸水素アンモニウム、水、アセトニトリル)で精製して、標題の化合物51(50mg)を得た。
MS m/z (ESI):371.2[M+1]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ9.37(s,1H),8.38(brs,2H),7.44(s,1H),7.39-7.36(m,2H),7.32(s,1H),7.19-7.14(m,2H),6.98-6.70(m,1H),2.46(s,3H).
実施例52
7-(4-クロロフェニル)-8-(2-(ジフルオロメチル)-6-メチルピリジン-4-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン 52
Figure 0007111733000120
実施例14の合成経路において、出発化合物1cを化合物20aに置き換えることにより、標題の化合物52(32mg)を製造した。
MS m/z (ESI):387.0[M+1]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ9.37(s,1H),8.39(brs,2H),7.40-7.43(m,2H),7.33-7.38(m,4H),6.84(t,1H),2.46(s,3H).
実施例53
7-(4-クロロフェニル)-8-(2-(フルオロメチル)-6-メチルピリジン-4-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン 53
Figure 0007111733000121
Figure 0007111733000122
実施例14の合成経路において、出発化合物1cを、2-(フルオロメチル)-6-メチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン 53a(特許出願「WO201195625A1」に開示された方法により製造)の化合物に置き換えることにより、標題の化合物53(4mg)を製造した。
MS m/z (ESI):369.1[M+1]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ9.36(s,1H),8.36(brs,2H),7.42-7.32(m,3H),7.19(s,1H),5.42-5.30(m,2H),7.19-7.14(m,2H),2.40(s,3H).
実施例54
7-(4-クロロフェニル)-8-(2,6-ジメチルピリジン-4-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン 54
Figure 0007111733000123
実施例14の合成経路において、出発化合物1cを化合物11aに置き換えることにより、標題の化合物54(47.5mg)を製造した。
MS m/z (ESI):351.1[M+1]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ9.34(s,1H),8.27(brs,2H),7.39-7.33(m,4H),6.96(s,2H),2.34(s,6H).
実施例55
8-(2-(フルオロメチル)-6-メチルピリジン-4-イル)-7-(4-フルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン 55
Figure 0007111733000124
実施例15の合成経路において、出発化合物4aを化合物53aに置き換えることにより、標題の化合物55(20mg)を製造した。
MS m/z (ESI):353.2[M+1]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ9.36(s,1H),8.31(brs,2H),7.40-7.36(m,2H),7.20-7.13(m,4H),5.42-5.31(m,2H),2.41(s,3H).
実施例56
8-(2-(ジフルオロメチル)-6-メチルピリジン-4-イル)-7-(2-フルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン 56
Figure 0007111733000125
実施例19の合成経路において、出発化合物11aを化合物20aに置き換えることにより、標題の化合物56(105.6mg)を製造した。
MS m/z (ESI):371.1[M+1]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ9.53(s,1H),8.50(brs,2H),7.47-7.42(m,2H),7.37(s,1H),7.31(s,1H),7.26-7.24(m,1H),7.13-7.11(m,1H),6.94-6.66(m,1H),2.41(s,3H).
実施例57
8-(2-(フルオロメチル)-6-メチルピリジン-4-イル)-7-(2-フルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン 57
Figure 0007111733000126
実施例19の合成経路において、出発化合物11aを化合物53aに置き換えることにより、標題の化合物57(58mg)を製造した。
MS m/z (ESI):353.2[M+1]
H NMR(400MHz,メタノール-d)δ9.29(s,1H),7.51-7.48(m,1H),7.43-7.41(m,1H),7.26-7.21(m,3H),7.04-6.99(m,1H),5.37-5.25(m,2H),2.45(s,3H).
実施例58
7-(2,4-ジフルオロフェニル)-8-(2-(フルオロメチル)-6-メチルピリジン-4-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン 58
Figure 0007111733000127
実施例18の合成経路において、出発化合物1cを化合物53aに置き換えることにより、標題の化合物58(30mg)を製造した。
MS m/z (ESI):371.1[M+1]
H NMR(400MHz,CDOD)δ9.29(s,1H),7.59-7.55(m,1H),7.27-7.25(m,2H),7.06-7.02(m,1H),6.91-6.86(m,1H),5.40-5.28(m,2H),2.48(s,3H).
実施例59
7-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)-8-(2-(ジフルオロメチル)-6-メチルピリジン-4-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン 59
Figure 0007111733000128
実施例49の合成経路において、出発化合物1cを化合物20aに置き換えることにより、標題の化合物59(49.1mg)を製造した。
MS m/z (ESI):405.1[M+1]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ9.42(s,1H),7.54-7.50(m,1H),7.40-7.30(m,4H),6.97-6.69(m,1H),3.43(brs,2H),2.44(s,3H).
試験例:
生物学的アッセイ
試験例1.アデノシンA2a受容体(A2aR)cAMPシグナル伝達経路、アデノシンA2b受容体(A2bR)cAMPシグナル伝達経路、アデノシンA受容体(AR)cAMPシグナル伝達経路、および、アデノシンA受容体(AR)cAMPシグナル伝達経路に対する、本発明の化合物の阻害活性の測定
アデノシンA2a受容体cAMPシグナル伝達経路、アデノシンA2b受容体cAMPシグナル伝達経路、アデノシンA受容体cAMPシグナル伝達経路、および、アデノシンA受容体cAMPシグナル伝達経路に対する、本発明の化合物の阻害活性は、以下の方法により測定した。実験方法を以下に簡単に記載する。
I.実験材料および器具
1.CHO-K1/A2aR細胞(NM_000675.5)、またはCHO-K1/A2bR細胞(NM_000676.2)、またはCHO-K1/AR細胞(NM_000674.2)、またはCHO-K1/AR細胞(NM_000677.3)
2.ウシ胎児血清(Gibco、10099-141)
3.ブレオマイシン(Thermo、R25001)、またはG418(ENZO、ALX-380-013-G005)、またはピューロマイシン(Thermo、10687-010)
4.DMEM/F12培地(GE、SH30023.01)
5.細胞分離緩衝液(Thermo Fisher、13151014)
6.HEPES(Gibco、42360-099)
7.ウシ血清アルブミン(MP Biomedicals、219989725)
8.ロリプラム(sigma、R6520-10MG)
9.アデノシンデアミナーゼ(sigma、10102105001)
10.フォルスコリン(sigma、F6886)
11.2Cl-IB-MECA(Tocrics、1104/10)
12.N6-シクロペンチルアデノシン(Tocris、1702/50)
13.平衡塩緩衝液(Thermo、14025-092)
14.cAMP dynamic2kit(Cisbio、62AM4PEB)
15.384ウェルプレート(Corning、4514)または(Nunc、267462#)
16.エチルカルバゾール(Torcis、1691/10)
17.PHERAstar多機能マイクロプレートリーダー(Cisbio、62AM4PEB)
II.実験手順
2.1 アデノシンA2a受容体
CHO-K1/A2aR細胞を、10%ウシ胎児血清および800μg/mLブレオマイシンを含むDMEM/F12培地で培養した。実験の際、細胞を細胞分離緩衝液に施した。細胞を、20mM HEPESおよび0.1%ウシ血清アルブミンを含む平衡塩緩衝液に再懸濁し、カウントし、細胞密度を10cells/mlに調整した。384ウェルプレートにおいて、各ウェルに、細胞懸濁液5μlと、20mM HEPES、0.1%ウシ血清アルブミン、54μMロリプラム、および2.7U/mlアデノシンデアミナーゼを含む平衡塩緩衝液で製剤化した試験化合物(4×濃度)2.5μlとを加え、プレートを室温で30分間インキュベートした。次に、各ウェルに、20mM HEPES、0.1%ウシ血清アルブミン、54μMロリプラム、および2.7U/mlアデノシンデアミナーゼを含む平衡塩緩衝液で製剤化したエチルカルバゾール(4×濃度)2.5μlを加え、プレートを室温で30分間インキュベートした。化合物の最終濃度は、10000、2000、400、80、16、3.2、0.64、0.128、0.0256、0.00512、および0.001024nMであった。エチルカルバゾールの最終濃度は20nMであった。細胞内cAMP濃度は、cAMP dynamic2kitで測定した。cAMP-d2およびAnti-cAMP-Eu-Cryptateを、それぞれcAMP溶解緩衝液で1:4の比率で希釈した。各ウェルに、5μlの希釈cAMP-d2を加え、続いて5μlの希釈Anti-cAMP-Eu-Cryptateを加え、プレートを室温で、暗所で1時間インキュベートした。HTRFシグナル値は、PHERAstar多機能マイクロプレートリーダーで読み取った。化合物の阻害活性のIC50値を、Graphpad Prismソフトウェアによって計算し、表1に示した。
2.2 アデノシンA受容体
CHO-K1/AR細胞を、10%ウシ胎児血清および1mg/ml G418を含むDMEM/F12培地で培養した。実験の際、細胞を細胞分離緩衝液に施した。次いで、細胞を、20mM HEPESおよび0.1%ウシ血清アルブミンを含む平衡塩緩衝液に再懸濁し、カウントし、細胞密度を5×10cells/mlに調整した。384ウェルプレートにおいて、各ウェルに、細胞懸濁液12.5μlと、20mM HEPES、0.1%ウシ血清アルブミン、54μMロリプラム、および2.7U/mlアデノシンデアミナーゼを含む平衡塩緩衝液で製剤化した試験化合物(4×濃度)6.25μlとを加え、プレートを室温で30分間インキュベートした。次に、各ウェルに、20mM HEPES、0.1%ウシ血清アルブミン、54μMロリプラム、および2.7U/mlアデノシンデアミナーゼを含む平衡塩緩衝液で製剤化した、フォルスコリンおよびN6-シクロペンチルアデノシン(4×濃度)6.25μlを加え、プレートを室温で30分間インキュベートした。化合物の最終濃度は、100000、10000、1000、100、10、1、0.1、および0nMであった。フォルスコリンの最終濃度は10μMであった。CPAの最終濃度は10nMであった。細胞内cAMP濃度は、cAMP dynamic2kitで測定した。cAMP-d2およびAnti-cAMP-Eu-Cryptateを、それぞれcAMP溶解緩衝液で1:4の比率で希釈した。各ウェルに、12.5μlの希釈cAMP-d2を加え、続いて12.5μlの希釈Anti-cAMP-Eu-Cryptateを加え、プレートを室温で、暗所で1時間インキュベートした。HTRFシグナル値は、PHERAstar多機能マイクロプレートリーダーで読み取った。化合物の阻害活性のIC50値を、Graphpad Prismソフトウェアによって計算し、表2に示した。
2.3 アデノシンA受容体
CHO-K1/AR細胞を、10%ウシ胎児血清および10μg/mlピューロマイシンを含むDMEM/F12培地で培養した。実験の際、細胞を細胞分離緩衝液に施した。細胞を、20mM HEPESおよび0.1%ウシ血清アルブミンを含む平衡塩緩衝液に再懸濁し、カウントし、細胞密度を5×10cells/mlに調整した。384ウェルプレートにおいて、各ウェルに、細胞懸濁液12.5μlと、20mM HEPES、0.1%ウシ血清アルブミン、54μMロリプラム、および2.7U/mlアデノシンデアミナーゼを含む平衡塩緩衝液で製剤化した試験化合物(4×濃度)6.25μlとを加え、プレートを室温で30分間インキュベートした。次に、各ウェルに、20mM HEPES、0.1%ウシ血清アルブミン、54μMロリプラム、および2.7U/mlアデノシンデアミナーゼを含む平衡塩緩衝液で製剤化した、フォルスコリンおよび2Cl-IB-MECA(4×濃度)6.25μlを加え、プレートを室温で30分間インキュベートした。化合物の最終濃度は、100000、10000、1000、100、10、1、0.1、および0nMであった。フォルスコリンの最終濃度は10μMであった。2Cl-IB-MECAの最終濃度は5nMであった。細胞内cAMP濃度は、cAMP dynamic2kitで測定した。cAMP-d2およびAnti-cAMP-Eu-Cryptateを、それぞれcAMP溶解緩衝液で1:4の比率で希釈した。各ウェルに、12.5μlの希釈cAMP-d2を加え、続いて12.5μlの希釈Anti-cAMP-Eu-Cryptateを加え、プレートを室温で、暗所で1時間インキュベートした。HTRFシグナル値は、PHERAstar多機能マイクロプレートリーダーで読み取った。化合物の阻害活性のIC50値を、Graphpad Prismソフトウェアによって計算し、表2に示した。
2.4 アデノシンA2b受容体(A2bR)
CHO-K1/A2bR細胞を、10%ウシ胎児血清および1mg/ml G418を含むDMEM/F12培地で培養した。実験の際、細胞を細胞分離緩衝液に施した。細胞を、20mM HEPESおよび0.1%ウシ血清アルブミンを含む平衡塩緩衝液に再懸濁し、カウントし、細胞密度を10cells/mlに調整した。384ウェルプレートにおいて、各ウェルに、細胞懸濁液5μlと、20mM HEPES、0.1%ウシ血清アルブミン、54μMロリプラム、および2.7U/mlアデノシンデアミナーゼを含む平衡塩緩衝液で製剤化した試験化合物(4×濃度)2.5μlとを加え、プレートを室温で30分間インキュベートした。次に、各ウェルに、20mM HEPES、0.1%ウシ血清アルブミン、54μMロリプラム、および2.7U/mlアデノシンデアミナーゼを含む平衡塩緩衝液で製剤化したエチルカルバゾール(4×濃度)(Torcis、1691/10)2.5μlを加え、プレートを室温で30分間インキュベートした。化合物の最終濃度は、100000、10000、1000、100、10、1、0.1、および0nMであった。エチルカルバゾールの最終濃度は1μMであった。細胞内cAMP濃度は、cAMP dynamic2kitで測定した。cAMP-d2およびAnti-cAMP-Eu-Cryptateを、それぞれcAMP溶解緩衝液で1:4の比率で希釈した。各ウェルに、5μlの希釈cAMP-d2を加え、続いて5μlの希釈Anti-cAMP-Eu-Cryptateを加え、プレートを室温で、暗所で1時間インキュベートした。HTRFシグナル値は、PHERAstar多機能マイクロプレートリーダーで読み取った。化合物の阻害活性のIC50値を、Graphpad Prismソフトウェアによって計算し、表3に示した。
表1.アデノシンA2a受容体cAMPシグナル伝達経路に対する本発明の化合物の阻害活性のIC50値(表1は、表1-1および表1-2として示す)
Figure 0007111733000129
Figure 0007111733000130
結論:本発明の化合物は、アデノシンA2a受容体cAMPシグナル伝達経路に対して優れた阻害活性を有する。
表2.アデノシンA受容体cAMPシグナル伝達経路およびアデノシンA受容体cAMPシグナル伝達経路に対する本発明の化合物の阻害活性のIC50
Figure 0007111733000131
結論:本発明の化合物は、アデノシンA受容体およびアデノシンA受容体に対しての阻害活性が弱く、本発明の化合物がアデノシンA2a受容体に対して選択性が高いことが示唆される。
表3.アデノシンA2b受容体cAMPシグナル伝達経路に対する本発明の化合物の阻害活性のIC50
Figure 0007111733000132
結論:本発明の化合物は、アデノシンA2b受容体に対しての阻害活性が弱く、本発明の化合物がアデノシンA2a受容体に対して選択性が高いことが示唆される。
試験例2.マウスにおける本発明の化合物の脳透過性の測定
マウスにおける本発明の化合物の脳透過性は、以下の実験方法により測定された。
I.実験材料および器具
1.RED Device Inserts(Thermo Scientific、QL21291110)
2.API 4000 Q-trapリニアイオントラップ質量分析計(Applied Biosystems)
3.LC-30A 超高圧液体クロマトグラフィーシステム(Shimadzu)
4.pH7.4 PBS(100mM、冷蔵庫に4℃で保存)
5.C57マウス、Jiesijie Laboratory Animal Co.,LTDの提供、証明書番号:SCXK(Shanghai)2013-0006.
II.試験動物の処理
4匹のメスのC57マウスを、24±3℃の一定温度および50~60%の湿度で、12時間の明所/12時間の暗所のサイクルで飼育し、食物および水を自由に摂取させた。一晩絶食させた後、化合物をマウスに胃内投与した。投与量は20mg/kgであった。薬物投与群は、薬物投与後0.5時間で採血後、犠牲処理した(採血量:0.5ml)。血液サンプルをヘパリン処理したチューブに入れ、3500rpmで10分間遠心分離して血漿を分離し、血漿1としてマークし、-80℃で保管した。犠牲処理した動物の心臓に生理食塩水を灌流して、脳組織から過剰な血液を除去した。脳組織を採取し、脳組織に残っている血液をろ紙で吸い取った。脳組織は、脳組織1としてマークし、-80℃で保管した。ブランク血漿および脳組織2のために別の3匹の動物を取り、処理方法は薬物投与群と同じとした。
III.血漿タンパク質結合平衡透析プロセス
3.1 サンプルの調製
薬物化合物を20mMになるようにDMSOに溶解して、ストック溶液Iを得た。適切な量のストック溶液Iを取り、メタノールで希釈して、200μMの希釈ストック溶液IIを得た。10μlのストック溶液IIを1.5mlエッペンドルフチューブに取り、990μlのブランク血漿を加え、よく混合して、2μMの血漿サンプル2(DMSO濃度≦0.2%)を得て、これをこの濃度での血漿タンパク質結合率の測定に使用した。上記で製剤化した血漿サンプル50μlを取り、Tとマークし、試験のために冷蔵庫に-4℃で保管した。
3.2 実験手順
RED Device Insertsの平衡透析チューブを96ウェルプレートに挿入した。上記により製剤化された300μlの、試験化合物および対応するブランク血漿サンプルを含む血漿サンプル2を、赤色にマークされたウェル(血漿チャンバー)に加えた。リン酸緩衝液(pH7.4)500μlを、別のウェル(緩衝液チャンバー)に、赤色にマークされたウェルに並べて加えた。上記の手順に従って、各化合物の各濃度について、2つのサンプルとした。次に、96ウェルプレートをシールテープで覆い、プレート全体をヒートミキサーに入れ、37℃、400rpmで4時間平衡化した。インキュベーション後、96ウェルプレートデバイスをヒートミキサーから取り出して、平衡透析に到達させた。25μlの平衡化血漿サンプルまたは透析サンプルに、25μlの、対応する薬物を含まない非平衡ブランクリン酸緩衝溶液、または薬物を含まないブランク血漿を添加し、その後、200μlの内部標準(アセトニトリルで製剤化)を加え、5分間ボルテックス混合し、10分間遠心分離(4000rpm)した。上清をLC/MS/MS分析のために採取した。Tサンプルは、インキュベーションに付さなかった。内部標準に対する、総薬物(血漿チャンバー)および遊離薬物(緩衝液チャンバー)のクロマトグラフィーのピーク面積比は、それぞれ上記で設定したLC/MS/MS法によって直接測定し、遊離パーセント(f plasma%)を計算した。
IV.脳組織タンパク質結合平衡透析プロセス
脳組織タンパク質結合平衡透析プロセス:ブランク脳組織2を、希釈係数11に従ってPBS(pH7.4)でブランク脳ホモジネートに製剤化し、化合物を添加して、2μMの脳ホモジネートに製剤化した。他の手順は、血漿タンパク質結合の手順と同じとした。内部標準に対する、総薬物(脳ホモチャンバー)および遊離薬物(緩衝液チャンバー)のクロマトグラフィーのピーク面積比は、それぞれ設定したLC/MS/MS法によって測定し、遊離パーセント(f brain hom%)を計算した。
V.脳透過性試験のデータ計算方法
5.1 薬物投与後0.5時間のマウスの血漿1および脳組織1の薬物濃度は、それぞれ設定したLC/MS/MS法によって測定し、合計濃度(Ctotal,pおよびCtotal,b)とした。
5.2 マウスの血漿および脳組織中の化合物のタンパク質結合率は、RED Device Insertsデバイスを用いた平衡透析法によってそれぞれ測定し、遊離パーセント(f plasma%、f brain%)を計算した。
血漿の遊離パーセント(f plasma%)=Cbuffer/Cplasma×100%;
脳ホモジネートの遊離パーセント(f brain hom%)=Cbuffer/Cbrain hom×100%;
脳組織の遊離パーセント(f brain%)=f brain hom/(Df-(Df-1)×f brain hom)×100%
ここで、Df=11。
5.3 血液脳透過性指数Kp-unboundは、以下の式を使用して計算した。
Figure 0007111733000133
VI.テスト結果と議論
本発明の化合物の脳透過性指数を以下に示す。
Figure 0007111733000134
結論:本発明の化合物は、脳内の遊離薬物の濃度が低く、血液脳関門を通過する能力が弱く、脳に入る薬物が少なく、副作用を低減し得る。

Claims (19)

  1. 式(I):
    Figure 0007111733000135
    [式中、
    Gは、NまたはCRであり;
    環Aは、シクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールからなる群から選択され;
    各Rは、同一または異なり、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、シアノ、アミノ、ニトロ、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、およびヘテロアリールからなる群から選択され;
    は、アルコキシ、ヒドロキシ、シアノ、アミノ、ニトロ、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、およびヘテロアリールからなる群から選択されるものであって、アルコキシ、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、およびヘテロアリールは、それぞれ独立して任意に、ハロゲン、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、オキソ、シアノ、アミノ、ニトロ、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、C(O)OR、およびRからなる群から選択される1つまたは複数の置換基によって置換され;
    は、水素、ハロゲン、アルキル、アルコキシ、ハロアルキルヒドロキシアルキル、シアノ、アミノ、ニトロ、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、およびヘテロアリールからなる群から選択され;
    は、水素、ハロゲン、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、シアノ、アミノ、ニトロ、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、およびヘテロアリールからなる群から選択され;
    は、水素、アルキル、アミノ、ハロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、およびヘテロアリールからなる群から選択され;
    は、ヘテロシクリルアルキルであって、ヘテロシクリルアルキルのヘテロシクリルは、任意に、アルコキシ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、シアノ、アミノ、ニトロ、シクロアルキル、シクロアルキルオキシ、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、およびC(O)ORからなる群から選択される1つまたは複数の置換基によって置換され;
    nは、1、2、3、または4である。]
    の化合物、またはその互変異性体、メソ、ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマー、またはそれらの混合物、またはそれらの薬学的に許容される塩。
  2. が、シアノ、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、およびヘテロアリールからなる群から選択されるものであって、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、およびヘテロアリールは、それぞれ独立して任意に、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、オキソ、シクロアルキル、ヘテロシクリル、および、R(Rはヘテロシクリルアルキルであって、ヘテロシクリルアルキルのヘテロシクリルは、任意に、1つまたは複数のアルキルにより置換される)からなる群から選択される1つまたは複数の置換基によって置換される、請求項1に記載の式(I)の化合物。
  3. 式(II):
    Figure 0007111733000136
    [式中、
    環Bは、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、およびヘテロアリールからなる群から選択され;
    各Rは、同一または異なり、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、オキソ、シアノ、アミノ、ニトロ、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、C(O)OR、およびRからなる群から選択され;
    sは、0、1、2、3、または4であり;
    環A、G、R、R、R、R、およびnは、請求項1で定義されたとおりである。]
    の化合物、またはその互変異性体、メソ、ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマー、またはそれらの混合物、またはそれらの薬学的に許容される塩である、請求項1に記載の式(I)の化合物。
  4. 式(III):
    Figure 0007111733000137
    [式中
    環Bは、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、およびヘテロアリールからなる群から選択され、各Rは、同一または異なり、それぞれ独立して任意に、水素、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、オキソ、シクロアルキル、ヘテロシクリル、およびR(Rはヘテロシクリルアルキルであって、ヘテロシクリルアルキルのヘテロシクリルは、任意に、1つまたは複数のアルキルにより置換される)からなる群から選択され;
    sは、0、1、2、3、または4であり;
    環A、R、R、およびnは、請求項1で定義されたとおりである。]
    の化合物、またはその互変異性体、メソ、ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマー、またはそれらの混合物、またはそれらの薬学的に許容される塩である、請求項1~3のいずれか1項に記載の式(I)の化合物。
  5. 環Bが、フェニル、ピリジル、ピラゾリル、ピリジン-2-オン、イミダゾリル、ピロリル、フリル、チエニル、ピペリジニル、テトラヒドロピリジル、イソキノリル、キノリル、キノキサリニル、インドリル、インダゾリル、ベンゾフラニル、およびベンゾチエニルからなる群から選択される、請求項3または4のいずれか1項に記載の式()の化合物。
  6. 式(III’):
    Figure 0007111733000138
    [式中、
    各Rは、同一または異なり、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、オキソ、シクロアルキル、ヘテロシクリル、およびR(Rはヘテロシクリルアルキルであって、ヘテロシクリルアルキルのヘテロシクリルは、任意に、1つまたは複数のアルキルにより置換される)からなる群から選択され;
    sは、0、1、2、3、または4であり;
    環A、R、R、およびnは、請求項1で定義されたとおりである。]
    の化合物、またはその互変異性体、メソ、ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマー、またはそれらの混合物、またはそれらの薬学的に許容される塩である、請求項1~5のいずれか1項に記載の式(I)の化合物。
  7. 環Aが、アリールまたはヘテロアリールある、請求項1~6のいずれか1項に記載の式(I)の化合物。
  8. 環Aが、フェニルまたはフリルである、請求項1~7のいずれか1項に記載の式(I)の化合物。
  9. が、水素、ハロゲン、およびアルキルからなる群から選択される、請求項1~のいずれか1項に記載の式(I)の化合物。
  10. が、水素、ハロゲン、およびアルキルからなる群から選択される、請求項1~のいずれか1項に記載の式(I)の化合物。
  11. 下記式:
    Figure 0007111733000139
    Figure 0007111733000140
    Figure 0007111733000141
    からなる群から選択される、請求項1~10のいずれか1項に記載の式(I)の化合物。
  12. 式(IV):
    Figure 0007111733000142
    [式中、
    Xは、ハロゲンであり;
    環A、G、R、R、およびnは、請求項1で定義されたとおりである。]
    の化合物、またはその互変異性体、メソ、ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマー、またはそれらの混合物、またはそれらの薬学的に許容される塩。
  13. 下記式:
    Figure 0007111733000143
    からなる群から選択される、請求項12に記載の式(IV)の化合物。
  14. 式(IV)の化合物を式(V)の化合物と反応させて、式(II)の化合物を得る工程:
    Figure 0007111733000144
    [式中、
    Xは、ハロゲンであり;
    Wは、
    Figure 0007111733000145
    であり;
    環A、環B、G、R、R、R、n、およびsは、請求項3で定義されたとおりである。]
    を含む、請求項3に記載の式(II)の化合物の製造方法。
  15. 治療有効量の請求項1~11のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、またはその互変異性体、メソ、ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマー、またはそれらの混合物、またはそれらの薬学的に許容される塩、および、1つまたは複数の薬学的に許容される担体、希釈剤、または賦形剤を含む、医薬組成物。
  16. 請求項1~11のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、またはその互変異性体、メソ、ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマー、またはそれらの混合物、またはそれらの薬学的に許容される塩、または、請求項15に記載の医薬組成物の、A2a受容体阻害薬の製造における使用。
  17. 請求項1~11のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、またはその互変異性体、メソ、ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマー、またはそれらの混合物、またはそれらの薬学的に許容される塩、または、請求項15に記載の医薬組成物の、A2a受容体阻害によって改善される病気または疾患の治療薬の製造における使用。
  18. 2a受容体阻害によって改善される病気または疾患が、腫瘍、うつ病、認知機能障害、神経変性障害、注意関連障害、錐体外路症候群、異常運動障害、肝硬変、肝線維症、脂肪肝、皮膚線維症、睡眠障害、脳卒中、脳損傷、神経炎症、および嗜癖行動からなる群から選択される、請求項17に記載の使用。
  19. 2a 受容体阻害によって改善される病気または疾患が、腫瘍である、請求項18に記載の使用。
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