JP7110802B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、正規状態のタイヤ子午線断面において、特定のプロファイルを有する空気入りタイヤに関する。
従来、空気入りタイヤには、安全性、快適性、環境性等の観点から、多くの性能に対して向上させることが求められている。一方、例えば、静寂性能と低燃費性能とは、一方の性能を向上させると、他方の性能が低下するという、互いに背反する性能であることが知られている。下記特許文献1は、特定のベルトを設けることで、耐ロードノイズ性能を悪化させることなく転がり抵抗の低減を実現し得る空気入りタイヤを提案している。
特開2015-209052号公報
しかしながら、空気入りタイヤの性能に対する要望は、年々高まってきており、特許文献1の空気入りタイヤにおいても、更なる改善が求められていた。
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、特定のプロファイルを有することを基本として、静寂性能と低燃費性能とを高次元で両立し得る空気入りタイヤを提供することを主たる目的としている。
本発明は、正規状態のタイヤ子午線断面において、トレッド部からサイドウォール部を経てビード部に至るプロファイルを有する空気入りタイヤであって、前記プロファイルは、タイヤ半径方向及びタイヤ軸方向の外面を規定する外側プロファイルを含み、前記外側プロファイルは、前記サイドウォール部の前記外面を規定するサイド外側プロファイルを含み、前記サイド外側プロファイルは、少なくともタイヤ幅方向の最も外側の最大幅位置からタイヤ半径方向の最も外側の外端位置までが、単一の曲率半径を有する第1円弧により形成され、前記第1円弧は、前記外端位置における第1接線が、タイヤ半径方向に対して、40~55°の第1角度で傾斜することを特徴とする。
本発明の空気入りタイヤにおいて、前記プロファイルは、タイヤ半径方向及びタイヤ軸方向の内面を規定する内側プロファイルを含み、前記内側プロファイルは、前記ビード部の前記内面を規定するビード内側プロファイルを含み、前記ビード内側プロファイルは、少なくともタイヤ半径方向の最も内側の内端位置から正規リムのタイヤ半径方向の最も外側の最大径位置に相当するリム位置までが、単一の曲率半径を有する第2円弧により形成され、前記第2円弧は、前記リム位置における第2接線が、タイヤ半径方向に対して、40~60°の第2角度で傾斜するのが望ましい。
本発明の空気入りタイヤにおいて、前記第1角度と前記第2角度との和が、80~100°であるのが望ましい。
本発明の空気入りタイヤにおいて、前記ビード部は、前記ビード内側プロファイルに隣接して配された補強フィラーを含み、前記補強フィラーは、繊維材を含むのが望ましい。
本発明の空気入りタイヤにおいて、前記補強フィラーは、タイヤ軸方向から見たとき、前記繊維材の方向がタイヤ半径方向に対して、15~60°の第3角度で傾斜するのが望ましい。
本発明の空気入りタイヤにおいて、前記繊維材は、ポリエステル、ナイロン、ケブラー又はスチールの少なくとも1つを含むのが望ましい。
本発明の空気入りタイヤにおいて、前記外側プロファイルは、前記トレッド部の前記外面を規定するトレッド外側プロファイルを含み、前記トレッド外側プロファイルは、複数の曲率半径を有する複数の円弧により形成されるのが望ましい。
本発明の空気入りタイヤにおいて、前記外側プロファイルは、前記トレッド外側プロファイルと前記サイド外側プロファイルとを連結するショルダー外側プロファイルを含み、前記ショルダー外側プロファイルは、単一の曲率半径を有する第3円弧により形成されるのが望ましい。
本発明の空気入りタイヤにおいて、前記サイド外側プロファイルの前記第1円弧の曲率半径は、前記ショルダー外側プロファイルの前記第3円弧の曲率半径よりも大きいのが望ましい。
本発明の空気入りタイヤにおいて、外側プロファイルは、サイドウォール部の外面を規定するサイド外側プロファイルを含み、前記サイド外側プロファイルは、少なくともタイヤ幅方向の最も外側の最大幅位置からタイヤ半径方向の最も外側の外端位置までが、単一の曲率半径を有する第1円弧により形成され、前記第1円弧は、前記外端位置における第1接線が、タイヤ半径方向に対して、40~55°の第1角度で傾斜している。
このようなサイドウォール部は、トレッド部に荷重が作用したときの荷重をサイドウォール部全体に分散することができ、その結果、タイヤの振動を抑制し、ロードノイズを低減することができる。また、このサイドウォール部は、トレッド部への荷重の有無による歪み量の差を低減することができ、その結果、タイヤの発熱を抑制し、転がり抵抗を低減することができる。このため、本発明の空気入りタイヤは、静寂性能と低燃費性能とを高次元で両立することができる。なお、この明細書において、特に言及されない場合、ある要素を特定することに伴う効果は、当該特定された要素以外の要素が同一のものと比較したときの効果が示される。
本発明の空気入りタイヤの一実施形態を示すタイヤ子午線断面図である。 他の実施形態の空気入りタイヤのタイヤ子午線部分断面図である。 補強フィラーをタイヤ軸方向から見た模式図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1は、本実施形態の空気入りタイヤ1の正規状態のタイヤ子午線断面図である。図1に示されるように、本実施形態の空気入りタイヤ1(以下、単に「タイヤ1」ということがある。)は、正規状態のタイヤ子午線断面において、トレッド部2からサイドウォール部3を経てビード部4に至るプロファイル10を有している。
ここで、「正規状態」とは、タイヤ1が正規リムR(以下、単に「リムR」ということがある。)にリム組みされかつ正規内圧に調整された無負荷の状態である。以下、特に言及されない場合、タイヤ1の各部の寸法等はこの正規状態で測定された値である。
「正規リムR」とは、タイヤ1が基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムRであり、例えばJATMAであれば "標準リム" 、TRAであれば"Design Rim" 、ETRTOであれば "Measuring Rim" である。
「正規内圧」とは、タイヤ1が基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば "最高空気圧" 、TRAであれば表"TIRE LOAD LIMITSAT VARIOUSCOLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" である。
本実施形態のプロファイル10は、タイヤ半径方向及びタイヤ軸方向の外面を規定する外側プロファイル11を含んでいる。外側プロファイル11は、例えば、トレッド部2の外面を規定するトレッド外側プロファイル12と、サイドウォール部3の外面を規定するサイド外側プロファイル13とを含んでいる。外側プロファイル11は、ビード部4の外面を規定するビード外側プロファイル14と、トレッド外側プロファイル12とサイド外側プロファイル13とを連結するショルダー外側プロファイル15とをさらに含むのが望ましい。
本実施形態のサイド外側プロファイル13は、少なくともタイヤ幅方向の最も外側の最大幅位置13aからタイヤ半径方向の最も外側の外端位置13bまでが、単一の曲率半径r1を有する第1円弧13Aにより形成される。第1円弧13Aは、外端位置13bにおける第1接線L1が、タイヤ半径方向に対して、40~55°の第1角度θ1で傾斜するのが望ましい。
このようなサイドウォール部3は、トレッド部2に荷重が作用したときの荷重をサイドウォール部3全体に分散することができ、その結果、タイヤ1の振動を抑制し、ロードノイズを低減することができる。また、このサイドウォール部3は、トレッド部2への荷重の有無による歪み量の差を低減することができ、その結果、タイヤ1の発熱を抑制し、転がり抵抗を低減することができる。このため、本実施形態のタイヤ1は、静寂性能と低燃費性能とを高次元で両立することができる。
次に、本実施形態のタイヤ1のより好ましい態様が説明される。
タイヤ1は、例えば、乗用車用タイヤとして好適に用いられる。本実施形態のタイヤ1は、トレッド部2からサイドウォール部3を経てビード部4のビードコア5に至るカーカス6と、カーカス6のタイヤ半径方向の外側に配されたベルト層7とを含んでいる。
カーカス6は、少なくとも1枚、本実施形態では1枚のカーカスプライ6Aを含んでいる。カーカスプライ6Aは、例えば、タイヤ周方向に対して、70~90°の角度で傾けられたカーカスコード(図示省略)を含んでいる。カーカスコードには、例えば、アラミド、レーヨン等の有機繊維コード又はスチールコードが採用される。
カーカスプライ6Aは、例えば、一対のビードコア5間をトロイド状に跨る本体部6aと、この本体部6aの両側に連なりかつビードコア5の回りをタイヤ軸方向の内側から外側に折り返された折返し部6bとを含んでいる。カーカスプライ6Aの本体部6aと折返し部6bとの間には、ビードコア5からタイヤ半径方向外側にのびる断面三角形状のビードエーペックスゴム8が配されている。
ベルト層7は、少なくとも1枚、本実施形態では2枚のベルトプライ7A,7Bを含んでいる。ベルトプライ7A,7Bは、例えば、カーカス6側に配される内側ベルトプライ7Aと、内側ベルトプライ7Aのタイヤ半径方向外側に配される外側ベルトプライ7Bとを含んでいる。本実施形態の内側ベルトプライ7Aのタイヤ軸方向の幅は、外側ベルトプライ7Bのタイヤ軸方向の幅よりも大きい。
各ベルトプライ7A,7Bは、ベルトコード(図示省略)が、タイヤ周方向に対して、好ましくは、10~40度の角度で傾けて配列されている。本実施形態の内側ベルトプライ7A及び外側ベルトプライ7Bは、ベルトコードが互いに交差する向きに重ね合わされている。ベルトコードには、例えば、アラミド、レーヨン等の有機繊維コード又はスチールコードが好適に採用される。
本実施形態のトレッド部2は、ベルト層7のタイヤ半径方向の外側に配されたバンド層9を含んでいる。バンド層9は、少なくとも1枚、本実施形態では1枚のバンドプライ9Aを含んでいる。このようなトレッド部2は、タイヤ1の高速走行時の操縦安定性能を向上させることができる。
トレッド部2は、例えば、タイヤ赤道Cを含むタイヤ軸方向の内側に位置するクラウン領域Crと、クラウン領域Crのタイヤ軸方向の外側に位置するショルダー領域Shとを含んでいる。
ここで、「タイヤ赤道C」とは、トレッド部2のタイヤ軸方向の両外側に位置するトレッド端Te間のタイヤ軸方向の中央位置である。「トレッド端Te」とは、正規状態のタイヤ1に、正規荷重を負荷してキャンバー角0°で平面に接地させたときの接地面のタイヤ軸方向の最外端である。
「正規荷重」とは、タイヤ1が基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている荷重であり、JATMAであれば "最大負荷能力" 、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLDINFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "LOAD CAPACITY" である。なお、タイヤ1が乗用車用の場合、上述の荷重の88%に相当する荷重とする。
本実施形態のトレッド外側プロファイル12は、複数の曲率半径r2,r3を有する複数の円弧12A,12Bにより形成されている。トレッド外側プロファイル12は、例えば、クラウン領域Crの外面を規定するクラウン円弧12Aと、ショルダー領域Shの外面を規定するショルダー円弧12Bとを含んでいる。
クラウン円弧12Aは、単一の曲率半径r2を有するのが望ましい。また、ショルダー円弧12Bは、単一の曲率半径r3を有するのが望ましい。本実施形態のショルダー円弧12Bの曲率半径r3は、クラウン円弧12Aの曲率半径r2よりも小さい。このようなトレッド部2は、路面を走行するとき、クラウン領域Crから徐々に接地するので、路面からの衝撃を緩和し、タイヤ1の静寂性能を向上させ得る。
本実施形態のサイド外側プロファイル13は、最大幅位置13aからタイヤ半径方向の内側のビード外側プロファイル14までが、単一の曲率半径r4を有する第4円弧13Bにより形成される。第4円弧13Bの曲率半径r4は、第1円弧13Aの曲率半径r1よりも小さいのが望ましい。
このようなサイドウォール部3は、トレッド部2に荷重が作用したとき、荷重がサイドウォール部3の全体により均一に分散されるので、路面からの衝撃を緩和し、タイヤ1の静寂性能をより向上させることができる。なお、第4円弧13Bの曲率半径r4は、第1円弧13Aの曲率半径r1に等しくてもよい。
ビード外側プロファイル14は、例えば、リムRの内面に沿った形状を有している。このようなビード外側プロファイル14は、リムRにリム組みされたとき、リムRとの密着性が高く、タイヤ1をリムRに強固に取り付けることができる。
ショルダー外側プロファイル15は、例えば、単一の曲率半径r5を有する第3円弧15Aにより形成されている。このようなショルダー外側プロファイル15は、トレッド外側プロファイル12とサイド外側プロファイル13とを滑らかに連結することができ、トレッド部2に荷重が作用したとき、荷重をサイドウォール部3へ効率よく伝達することができる。なお、ショルダー外側プロファイル15は、例えば、第3円弧15Aとサイド外側プロファイル13の第1円弧13Aとを連結する直線を含んでいてもよい。
本実施形態のサイド外側プロファイル13の第1円弧13Aの曲率半径r1は、ショルダー外側プロファイル15の第3円弧15Aの曲率半径r5よりも大きい。サイド外側プロファイル13の第1円弧13Aの曲率半径r1は、ショルダー円弧12Bの曲率半径r3よりも小さいのが望ましい。このようなサイドウォール部3は、トレッド部2に荷重が作用したとき、路面からの衝撃を効果的に緩和し、タイヤ1の静寂性能をより向上させることができる。
本実施形態のプロファイル10は、タイヤ半径方向及びタイヤ軸方向の内面を規定する内側プロファイル16を含んでいる。内側プロファイル16は、例えば、トレッド部2の内面を規定するトレッド内側プロファイル17と、サイドウォール部3の内面を規定するサイド内側プロファイル18とを含んでいる。内側プロファイル16は、ビード部4の内面を規定するビード内側プロファイル19をさらに含むのが望ましい。
トレッド内側プロファイル17は、例えば、曲率半径の大きい円弧及び直線の少なくとも1つにより形成される。サイド内側プロファイル18は、少なくとも1つの円弧により形成されるのが望ましい。トレッド内側プロファイル17及びサイド内側プロファイル18は、例えば、従来から周知の形状が適宜採用され得る。
ビード内側プロファイル19は、例えば、リムRのタイヤ半径方向の最も外側の最大径位置Raに相当するリム位置19aを有している。本実施形態のビード内側プロファイル19は、少なくともタイヤ半径方向の最も内側の内端位置19bからリム位置19aまでが、単一の曲率半径r6を有する第2円弧19Aにより形成される。第2円弧19Aは、リム位置19aにおける第2接線L2が、タイヤ半径方向に対して、40~60°の第2角度θ2で傾斜するのが望ましい。
このようなビード部4は、サイドウォール部3の横ばね定数の低下を抑制することができ、その結果、タイヤ1の操縦安定性能の低下を抑制しつつ、ロードノイズを低減することができる。また、このビード部4は、トレッド部2への荷重の有無による歪み量の差を低減することができ、その結果、タイヤ1の発熱を抑制し、転がり抵抗を低減することができる。このため、本実施形態のタイヤ1は、静寂性能と低燃費性能とを高次元で両立することができる。
第1角度θ1と第2角度θ2との和は、好ましくは、80~100°である。このようなタイヤ1は、サイドウォール部3とビード部4とにおいて、バランスよくロードノイズと転がり抵抗とを低減することができる。
図2は、他の実施形態の空気入りタイヤ21の正規状態のタイヤ子午線部分断面図である。上述の実施形態と同一の構成は、同一の符号が付され、その説明が省略される。図2に示されるように、この実施形態の空気入りタイヤ21(以下、単に「タイヤ1」ということがある。)は、正規状態のタイヤ子午線断面において、トレッド部2(図1に示す)からサイドウォール部22を経てビード部23に至るプロファイル10を有している。
プロファイル10は、既に説明したように、サイド外側プロファイル13、ビード外側プロファイル14等を含む外側プロファイル11と、サイド内側プロファイル18、ビード内側プロファイル19等を含む内側プロファイル16とを含んでいる。この実施形態のタイヤ21は、上述のタイヤ1と同一のプロファイル10を有しているので、静寂性能と低燃費性能とを高次元で両立することができる。
この実施形態のタイヤ21は、トレッド部2(図1に示す)からサイドウォール部22を経てビード部23のビードコア5に至るカーカス24を含んでいる。カーカス24は、少なくとも1枚、本実施形態では1枚のカーカスプライ24Aを含んでいる。カーカスプライ24Aは、上述のカーカスプライ6Aと同様、例えば、タイヤ周方向に対して、70~90°の角度で傾けられたカーカスコード(図示省略)を含んでいる。
カーカスプライ24Aは、例えば、一対のビードコア5間をトロイド状に跨る本体部24aと、この本体部24aの両側に連なりかつビードコア5の回りをタイヤ軸方向の内側から外側に折り返された折返し部24bとを含んでいる。
ビード部23は、ビード部23とサイドウォール部22との剛性バランスを調整するためのビードエーペックスゴム25を含むのが望ましい。ビードエーペックスゴム25は、例えば、タイヤ軸方向の内側に配された内側ビードエーペックスゴム25Aと、外側に配された外側ビードエーペックスゴム25Bとを含んでいる。
この実施形態の内側ビードエーペックスゴム25Aは、カーカスプライ24Aの本体部24aと折返し部24bとの間に配されている。内側ビードエーペックスゴム25Aは、例えば、ビードコア5からタイヤ半径方向外側にのびる断面三角形状に形成されている。
この実施形態の外側ビードエーペックスゴム25Bは、折返し部24bのタイヤ軸方向の外側に配されている。外側ビードエーペックスゴム25Bは、後述するチェーファー26よりもタイヤ軸方向の外側に配されるのが望ましい。この実施形態の外側ビードエーペックスゴム25Bのタイヤ半径方向の外端25bは、内側ビードエーペックスゴム25Aのタイヤ半径方向の外端25aよりもタイヤ半径方向の外側に位置している。このようなビードエーペックスゴム25は、ビード部23とサイドウォール部22との剛性バランスを適切なものとし、タイヤ21の操縦安定性能と静寂性能とをバランスよく向上させることができる。
この実施形態のビード部23は、カーカス24とリムRとの間に配されたチェーファー26と、ビード内側プロファイル19に隣接して配された補強フィラー27とをさらに含んでいる。このようなビード部23は、チェーファー26及び補強フィラー27により補強されるので、トレッド部2への荷重の有無による歪み量の差を低減することができ、その結果、タイヤ21の発熱を抑制し、転がり抵抗を低減することができる。
この実施形態のチェーファー26は、リムRに接触する底面26aを含んでいる。このようなチェーファー26は、カーカス24とリムRとの接触を抑制し、カーカス24の耐久性を向上させ得る。
補強フィラー27は、例えば、繊維材27aを含んでいる。繊維材27aは、ポリエステル、ナイロン、ケブラー又はスチールの少なくとも1つを含むのが望ましい。この実施形態の補強フィラー27は、ビード内側プロファイル19に隣接しているので、リムRの最大径位置Raに相当する位置27bにおいて、タイヤ半径方向に対して大きく傾斜している。このような補強フィラー27は、ビード部23の横剛性を向上させることができ、その結果、タイヤ21の操縦安定性能を向上させることができる。
図3は、補強フィラー27をタイヤ軸方向から見た模式図である。図3に示されるように、補強フィラー27は、タイヤ軸方向から見たとき、繊維材27aの方向がタイヤ半径方向に対して、好ましくは、15~60°、より好ましくは、40~50°の第3角度θ3で傾斜している。このような補強フィラー27は、ビード部23のねじり剛性を向上させることができ、その結果、タイヤ21の操縦安定性能をより向上させることができる。
なお、補強フィラー27は、例えば、図1に示されるビード部4に設けられてもよい。このような補強フィラー27は、タイヤ1の操縦安定性能を向上させることができる。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は、上述の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施し得る。
図1の基本構造を有するタイヤが、表1の仕様に基づき試作され、それらの静寂性能、低燃費性能及び操縦安定性能がテストされた。各試作タイヤの共通仕様やテスト方法は、以下のとおりである。
<共通仕様>
タイヤサイズ:195/65R15 91H
リムサイズ:15×6J
<静寂性能>
試作タイヤが全輪に装着されたテスト車両(中型ハイブリッド乗用車)で、内圧を前輪230kPa、後輪220kPaに調整され、ロードノイズ計測路を時速60kmで走行したときの車内のノイズがテストドライバーの窓側の耳位置で計測された。結果は、比較例1を100とする指数で表され、数値が小さいほどノイズが小さく、静寂性能に優れていることを示す。
<低燃費性能>
転がり抵抗試験機を用いて、試作タイヤの内圧を210kPaに調整し、4.8kNの荷重を負荷して時速80kmで走行させたときの転がり抵抗が計測された。結果は、比較例1を100とする指数で表され、数値が小さいほど転がり抵抗が小さく、低燃費性能に優れていることを示す。
<操縦安定性能>
試作タイヤが全輪に装着されたテスト車両(中型ハイブリッド乗用車)で、内圧を前輪230kPa、後輪220kPaに調整され、ドライの舗装路を走行したときの操縦安定性能がテストドライバーの官能評価により評価された。結果は、比較例1を100とする指数で表され、数値が大きいほど、操縦安定性能に優れていることを示す。
テストの結果が表1に示される。
Figure 0007110802000001
テストの結果、実施例のタイヤは、操縦安定性能の低下を抑制しつつ、静寂性能と低燃費性能とを高次元で両立し得ることが確認された。
1 空気入りタイヤ(タイヤ)
2 トレッド部
3 サイドウォール部
4 ビード部
10 プロファイル
11 外側プロファイル
13 サイド外側プロファイル
13A 第1円弧
13a 最大幅位置
13b 外端位置

Claims (8)

  1. 正規状態のタイヤ子午線断面において、トレッド部からサイドウォール部を経てビード部に至るプロファイルを有する空気入りタイヤであって、
    前記プロファイルは、タイヤ半径方向及びタイヤ軸方向の外面を規定する外側プロファイルと、タイヤ半径方向及びタイヤ軸方向の内面を規定する内側プロファイルとを含み、
    前記外側プロファイルは、前記サイドウォール部の前記外面を規定するサイド外側プロファイルを含み、
    前記サイド外側プロファイルは、少なくともタイヤ幅方向の最も外側の最大幅位置からタイヤ半径方向の最も外側の外端位置までが、単一の曲率半径を有する第1円弧により形成され、
    前記第1円弧は、前記外端位置における第1接線が、タイヤ半径方向に対して、40~55°の第1角度で傾斜
    前記内側プロファイルは、前記ビード部の前記内面を規定するビード内側プロファイルを含み、
    前記ビード内側プロファイルは、少なくともタイヤ半径方向の最も内側の内端位置から正規リムのタイヤ半径方向の最も外側の最大径位置に相当するリム位置までが、単一の曲率半径を有する第2円弧により形成され、
    前記第2円弧は、前記リム位置における第2接線が、タイヤ半径方向に対して、40~60°の第2角度で傾斜する、
    空気入りタイヤ。
  2. 前記第1角度と前記第2角度との和が、80~100°である、請求項に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記ビード部は、前記ビード内側プロファイルに隣接して配された補強フィラーを含み、
    前記補強フィラーは、繊維材を含む、請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記補強フィラーは、タイヤ軸方向から見たとき、前記繊維材の方向がタイヤ半径方向に対して、15~60°の第3角度で傾斜する、請求項に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記繊維材は、ポリエステル、ナイロン、ケブラー又はスチールの少なくとも1つを含む、請求項3又は4に記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記外側プロファイルは、前記トレッド部の前記外面を規定するトレッド外側プロファイルを含み、
    前記トレッド外側プロファイルは、複数の曲率半径を有する複数の円弧により形成される、請求項1ないし5のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記外側プロファイルは、前記トレッド外側プロファイルと前記サイド外側プロファイルとを連結するショルダー外側プロファイルを含み、
    前記ショルダー外側プロファイルは、単一の曲率半径を有する第3円弧により形成される、請求項に記載の空気入りタイヤ。
  8. 前記サイド外側プロファイルの前記第1円弧の曲率半径は、前記ショルダー外側プロファイルの前記第3円弧の曲率半径よりも大きい、請求項に記載の空気入りタイヤ。
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