JP7108175B2 - オリフィス構造体、ナノファイバー製造装置、及びナノファイバーの製造方法 - Google Patents
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Description
本発明のオリフィス構造体は、原繊維を外部と気圧差を有する延伸室に導入し、原繊維にレーザー光を照射し延伸することによりナノファイバーを製造するナノファイバー製造装置に用いられるオリフィス構造体であって、オリフィス部と、接続部とを有し、更に必要に応じてその他の部材を有する。
なお、オリフィス構造体におけるオリフィス部の最大径が、レーザー光透過窓間の最大距離よりも若干小さい場合であっても、本発明の目的及び効果を奏する場合には本発明に含まれる。
オリフィス部の最大径とは、オリフィス部が円筒形状である場合には最も大きな外径であり、オリフィス部が四角形状の場合は、最も大きな対角線の長さである。
レーザー光透過窓間の最大距離とは、オリフィス部を挟んで一組のレーザー光透過窓が設けられている場合には、両者の間の最大距離である。レーザー光透過窓を含む接続部がオリフィス部と一体化している場合には、接続部の最大内径である。
オリフィス部は、原繊維を延伸室に供給する。
オリフィス部の大きさ、形状、構造、及び材質としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
オリフィス部の大きさ、形状、及び構造としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
オリフィス部の材質としては、原繊維を延伸室に導入することができれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、金属、樹脂などが挙げられる。
金属としては、例えば、アルミニウム、鉄、銅、ステンレススチール、クロム-ニッケル合金、チタン合金などが挙げられる。
樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリカーボネート、アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン(ABS)共重合体、繊維強化プラスチック(FRP)、テフロン(登録商標)などが挙げられる。
これらの中でも、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン(含むナイロン6、ナイロン66)、ポリプロピレンは、延伸性もよく、分子配向性もよい点から好ましい。また、ポリ乳酸やポリグリコール酸等の生分解性ポリマーや生体内分解吸収性ポリマーである点から好ましい。
また、原繊維としては、これらのポリマーからなる芯鞘型フィラメントなどの複合フィラメントも使用することができる。
延伸室の大きさ、形状、構造、及び材質としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
延伸室の材質としては、例えば、ガラス、アクリル樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポロプロピレン樹脂などが挙げられる。
接続部は、オリフィス部と流体流通可能に接続され、延伸室におけるオリフィス部側に配置され、レーザー光が透過するレーザー光透過窓を含む。
接続部の大きさ、形状、及び構造としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
接続部の材質としては、少なくとも原繊維に照射するレーザー光が通過する部分はレーザー光を透過できる材料であれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ジンクセレン(Zn-Se)などが挙げられる。ジンクセレンは、レーザー光としての炭酸ガスレーザー光に対して高透過率な材料である点から好ましい。
接続部は、レーザー光透過窓のみから構成されていてもよい。この場合、接続部は、ジンクセレン(Zn-Se)から形成される。
接続部が、その一部にレーザー光透過窓を有する場合には、レーザー光透過窓は、ジンクセレン(Zn-Se)から形成され、レーザー光透過窓以外の部分は、金属、樹脂などで形成される。金属としては、例えば、アルミニウム、鉄、銅、ステンレススチール、クロム-ニッケル合金、チタン合金、などが挙げられる。
樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリカーボネート、アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン(ABS)共重合体、繊維強化プラスチック(FRP)、テフロン(登録商標)などが挙げられる。
その他の部材としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、観察窓などが挙げられる。
観察窓は、接続部における、レーザー光透過窓以外の箇所に設けられる。観察窓の材質としては、例えば、ガラス、アクリル樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポロプロピレン樹脂などが挙げられる。
接続部が観察窓を有することにより、レーザー光が原繊維に照射され、延伸される状態を観察することができる。
ここで、図4Aは、本発明のオリフィス構造体の第一の実施形態の一例を示す図である。この図4Aのオリフィス構造体210は、原繊維を延伸室に供給するオリフィス部3と、オリフィス部と流体流通可能に接続され、延伸室におけるオリフィス部側に配置され、レーザー光が透過するレーザー光透過窓を含む接続部6とを有する。
この図4Aのオリフィス構造体210は、オリフィス部3と接続部6とが一体化された1本の円筒形状である。オリフィス部3と接続部6とが一体化されていることにより、ナノファイバー装置の小型化、ナノファイバー装置の延伸室の気密化を向上させる点から好ましい。
本実施形態において、オリフィス部3はステンレス鋼から形成されている。
接続部6は、ジンクセレン(Zn-Se)から形成され、レーザー光Lが透過するレーザー光透過窓の機能を果たしている。
図4Bに示すように、オリフィス部の最大径D1は、レーザー光透過窓間の最大距離D2以上であり、D1>D2を満たしている。これにより、オリフィス構造体を小型化できると共に、シールド部分が少なくてすむため、延伸室の気密性を高めることができる。
オリフィス部の最大径D1は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、1cm前後であることが好ましい。
レーザー光透過窓間の最大距離D2は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、オリフィス部の最大径D1以下であることが好ましい。
図5Aは、本発明のオリフィス構造体の第二の実施形態の一例を示す図である。この図5Aに示すオリフィス構造体210は、原繊維を延伸室に供給するオリフィス部3と、オリフィス部と流体流通可能に接続され、延伸室におけるオリフィス部側に配置され、レーザー光Lが透過するレーザー光透過窓16を含む接続部6と、観察窓12とを有する。
本実施形態において、オリフィス部3はステンレス鋼から形成されている。
レーザー光透過窓16はジンクセレン(Zn-Se)から形成され、観察窓12はガラス製である
この図5Aのオリフィス構造体210は、オリフィス部3がボックス形状の接続部6と接続されている。オリフィス部3がボックス形状の接続部6と接続されることによっても、オリフィス部3と接続部6とが一体化されることによる効果が得られる。
図5Bに示すように、オリフィス部の最大径D1は、レーザー光透過窓間の最大距離D3以上であり、D1=D3を満たしている。これにより、オリフィス構造体を小型化できると共に、シールド部分が少なくてすむため、延伸室の気密性を高めることができる。
オリフィス部の最大径D1は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、1cm前後であることが好ましい。
レーザー光透過窓間の最大距離D3は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、オリフィス部の最大径D1以下であることが好ましい。
図5Aに示すオリフィス構造体210は、繊維供給オリフィス、Zn-Se窓及び観察窓を備えた構造である。z軸方向から供給される繊維にx軸方向からレーザー光が照射され、y軸方向からマイクロスコープで繊維の延伸部分を観察できる(図5C参照)。
本発明のナノファイバー製造装置は、本発明のオリフィス構造体と、レーザー光照射手段と、延伸手段と、を有し、更に必要に応じてその他の手段を有する。
オリフィス構造体としては、本発明のオリフィス構造体を用いる。本発明のオリフィス構造体を用いることにより、気密性を向上させて減圧度を高くし、より速い気体流中で原繊維にレーザー光を照射することができる。
オリフィス構造体を延伸室に着脱可能に接続する手段としては、気密性を担保することができれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、オリフィス構造体の接続部にフランジ部を形成し、該フランジ部にOリングを取り付けた状態で、接続部を延伸室に接続し、延伸室内を減圧すると、フランジ部と延伸室の間のOリングに大気圧がかかることにより、簡単な構造でありながら、気密性を向上させることができる。更に、延伸室の減圧状態を解除すれば、オリフィス構造体を容易に取り外すことができる。
レーザー光照射工程は、オリフィス構造体のオリフィス部から繰り出された原繊維に対して、レーザー光を照射する工程であり、レーザー光照射手段により実施される。
レーザーは、放射範囲(光束)を小さく絞り込むことが可能であり、また、特定の波長に集中しているので、無駄なエネルギーも少ない。
炭酸ガスレーザーは、パワー密度が50W/cm2以上が好ましく、100W/cm2以上がより好ましく、180W/cm2以上が更に好ましい。狭い延伸領域に高パワー密度のエネルギーを集中することによって、超高倍率延伸が可能となるからである
レーザー光照射手段としては、例えば、炭酸ガスレーザー発振器などが挙げられる。
延伸工程は、レーザー光の照射により溶融した原繊維を、オリフィス構造体と延伸室との気圧差により延伸する工程であり、延伸手段により実施される。
原繊維供給手段より供給された原繊維は、更にオリフィス部を通して、オリフィス部中を原繊維の走行方向に流れる気体によって送られる。原繊維が原繊維供給手段を経てオリフィス部に送り込まれるまでは、P1気圧の雰囲気下で行われ、P1気圧下の状態に保たれている場所を接続部とする。
オリフィス部の直下とは、赤外線光束の中心がオリフィス先端より30mm以下、好ましくは10mm以下、5mm以下であることが最も好ましい。オリフィス部から離れると、原繊維が振れ、定位置に収まらず、レーザー光に安定して捉えられないからである。またオリフィス部からの高速気体によって原繊維に与えられる張力が、オリフィス部から離れることによって弱くなり、また安定性も小さくなるからと思われる。
その他の工程としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、原繊維供給工程、制御工程などが挙げられる。
その他の手段としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、原繊維供給手段、制御手段などが挙げられる。
本発明において、原繊維供給手段から供給された原繊維について延伸が行われる。原線維供給手段は、ニップローラや数段の駆動ローラの組み合わせなどの一定の送出速度で原繊維を送り出すことができるものであれば種々のタイプのものが使用できる。また、一定長さの原繊維だけを延伸したい場合は、原繊維をチャックで把持し、一定速度で下降させてオリフィス部に供給してもよい。
制御工程は、各工程を制御する工程であり、制御手段により好適に行うことができる。
制御手段としては、各手段の動きを制御することができる限り特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、シークエンサー、コンピュータ等の機器が挙げられる。
ここで、図3は、本発明の第一の実施形態のナノファイバー製造装置の一例を示す図である。この図3の第一の実施形態のナノファイバー製造装置200は、図4Aに示すオリフィス構造体の第一の実施形態210を有し、レーザー光照射手段5、原繊維供給手段2、オリフィス部3、レーザー光透過窓を有する接続部6、延伸室4、及びパワーメーター7などから構成される。
この図4Aに示すオリフィス構造体210は、オリフィス部3と接続部6とが一体化された1本の円筒形状である。
延伸室4はアクリル樹脂製である。
オリフィス部3出口以降は、P2気圧下にある接続部6を含む延伸室4となる。オリフィス部3を出た原繊維1は、原繊維供給側と延伸室4との気圧差P1-P2によってもたらされる高速エアーと共に、延伸室4内に導かれる。送り出された原繊維1は、オリフィス直下において、レーザー光照射装置5より、走行する原繊維1に対して、一定幅の加熱域にレーザー光Lが照射される。レーザー光Lの届く先には、レーザー光Lのパワーメーター7が設けれ、レーザーパワーを一定に調節されていることが好ましい。
レーザー光Lにより加熱され、P1-P2の気圧差によってもたらされる高速エアーが下方のフィラメントに与える張力により、原繊維1は延伸されて、延伸されたフィラメントとなって下降し、下方で綿状フィラメント13として集積される。
気圧P2は、真空ポンプ(図示されていない)へ導かれているバルブ10等で調整される。延伸室4にも、圧力計が設けられている。
図4Aに示すオリフィス構造体210を取り付けた延伸室4(容積30cm3)は、1台の真空ポンプ(アルバック社製、200mL/min)を用いて4kPa以下まで減圧でき、真空まで1分間程度で到達可能であり、気密性に優れている。このように高い減圧度を実現できると、得られるナノファイバーの繊維径を細く形成することができる。
オリフィス構造体は、延伸室上部に開けた直径数十mmの穴にOリングを介して接続される。延伸室は、y軸(平行)ステージとz軸(垂直)フラットステージとを組み合わせた台座に設置されている。延伸室をy軸及びz軸方向に微動させることでレーザー光照射位置を1mm以下の精度で調整することができる。
第二の実施形態のナノファイバー製造装置は、図4Aに示すオリフィス構造体210を、図5Aに示すオリフィス構造体210に変えた以外は、第一の実施形態のナノファイバー製造装置と同様である。なお、第二の実施形態のナノファイバー製造装置において、既に説明した第一の実施形態のナノファイバー製造装置と同一の構成については、同じ参照符号を付してその説明を省略する。
図5Aに示すオリフィス構造体210を取り付けた延伸室4(容積30cm3)は、1台の真空ポンプ(アルバック社製、200mL/min)を用いて4kPa以下まで減圧でき、真空まで1分間程度で到達可能であり、気密性に優れている。このように高い減圧度を実現できると、得られるナノファイバーの繊維径を細く形成することができる。
第三の実施形態のナノファイバー製造装置は、オリフィス構造体として図6に示すようにオリフィス構造体210を複数個並べて配置した以外は、第一の実施形態のナノファイバー製造装置と同様である。なお、第三の実施形態のナノファイバー製造装置において、既に説明した第一の実施の形態のナノファイバー製造装置と同一の構成については、同じ参照符号を付してその説明を省略する。
図6に示すようにオリフィス構造体210を複数個並べて配置することにより、ナノファイバーの量産化にも対応でき、シートや不織布を製造することができ、炭酸ガスレーザー超音速延伸法の工業化にも適している。
図6に示すように、複数のオリフィス構造体210を、中心が一直線上となるように配置する。この際、オリフィス部3の先端の開孔3aを偏心させておき、オリフィス構造体210を回転することにより、オリフィス部3の先端の開孔3aの位置を自由に調整することができ、オリフィス部の先端の開孔3aをジグザクに配置することができるので、レーザー光の減衰を防止できる。
図1は、図2で示すオリフィス構造体110を有する比較実施形態のナノファイバー製造装置の一例を示す図である。なお、比較実施形態のナノファイバー製造装置100において、既に説明した第一の実施の形態のナノファイバー製造装置と同一の構成については、同じ参照符号を付してその説明を省略する。
図2に示すオリフィス構造体110を取り付けた延伸室4(容積(容積30cm3)は、真空ポンプ(アルバック社製、200mL/min)を3台用いた場合でも到達できる減圧度は10kPa程度と低かった。このように減圧度が低いと得られるナノファイバーの繊維径を細く形成することは困難である。
<1> 原繊維を外部と気圧差を有する延伸室に導入し、前記原繊維にレーザー光を照射し延伸することによりナノファイバーを製造するナノファイバー製造装置に用いられるオリフィス構造体であって、
前記原繊維が供給されるオリフィス部と、
前記オリフィス部と流体流通可能に接続され、前記延伸室における前記オリフィス部側に配置され、前記レーザー光が透過するレーザー光透過窓を含む接続部と、
を有し、
前記オリフィス部の最大径が、前記レーザー光透過窓間の最大距離以上であることを特徴とするオリフィス構造体である。
<2> 前記オリフィス部と前記接続部とが一体化されている前記<1>に記載のオリフィス構造体である。
<3> 前記レーザー光透過窓が、ジンクセレン(Zn-Se)からなる前記<1>から<2>のいずれかに記載のオリフィス構造体である。
<4> 前記<1>から<3>のいずれかに記載のオリフィス構造体と、
前記オリフィス構造体のオリフィス部から導入された原繊維に対し、レーザー光を照射するレーザー光照射手段と、
レーザー光の照射により溶融した原繊維を、前記オリフィス構造体と延伸室との気圧差により延伸する延伸手段と、
を有することを特徴とするナノファイバー製造装置である。
<5> 前記オリフィス構造体が前記延伸室に着脱可能に接続される前記<4>に記載のナノファイバー製造装置である。
<6> 前記レーザー光が、炭酸ガスレーザー光である前記<4>から<5>のいずれかに記載のナノファイバー製造装置である。
<7> 前記オリフィス構造体が前記延伸室上に複数個並列配置される前記<4>から<6>のいずれかに記載のナノファイバー製造装置である。
<8> 前記<1>から<3>のいずれかに記載のオリフィス構造体のオリフィス部から導入された原繊維に対し、レーザー光を照射するレーザー光照射工程と、
レーザー光の照射により溶融した原繊維を、前記オリフィス構造体と延伸室との気圧差により延伸する延伸工程と、
を含むことを特徴とするナノファイバーの製造方法である。
<9> 前記オリフィス構造体が前記延伸室に着脱可能に接続される前記<8>に記載のナノファイバーの製造方法である。
<10> 前記レーザー光が、炭酸ガスレーザー光である前記<8>から<9>のいずれかに記載のナノファイバー製造方法である。
<11> 前記オリフィス構造体が前記延伸室に複数個並列配置される前記<8>から<10>のいずれかに記載のナノファイバーの製造方法である。
2 原繊維供給手段
3 オリフィス部
4 延伸室
5 レーザー光照射手段
6 接続部
10 真空ポンプ
12 観察窓
13 ナノファイバー
16 レーザー光透過窓
200 ナノファイバー製造装置
210 オリフィス構造体
L レーザー光
Claims (8)
- 原繊維を外部と気圧差を有する4kPa以下の減圧状態の延伸室に導入し、前記原繊維にレーザー光を照射し前記気圧差のみにより延伸することによりナノファイバーを製造するナノファイバー製造装置に用いられるオリフィス構造体であって、
前記原繊維が供給されるオリフィス部と、
前記オリフィス部と流体流通可能に接続され、前記延伸室における前記オリフィス部側に配置され、前記レーザー光が透過するレーザー光透過窓を含む接続部と、
を有し、
前記オリフィス部の最大径が、前記レーザー光透過窓間の最大距離以上であることを特徴とするオリフィス構造体。 - 前記オリフィス部と前記接続部とが一体化されている請求項1に記載のオリフィス構造体。
- 前記レーザー光透過窓が、ジンクセレン(Zn-Se)からなる請求項1から2のいずれかに記載のオリフィス構造体。
- 請求項1から3のいずれかに記載のオリフィス構造体と、
前記オリフィス構造体のオリフィス部から導入された原繊維に対し、レーザー光を照射するレーザー光照射手段と、
レーザー光の照射により溶融した原繊維を、前記オリフィス構造体と4kPa以下の減圧状態の延伸室との気圧差のみにより延伸する延伸手段と、
を有することを特徴とするナノファイバー製造装置。 - 前記オリフィス構造体が前記延伸室に着脱可能に接続される請求項4に記載のナノファイバー製造装置。
- 前記レーザー光が、炭酸ガスレーザー光である請求項4から5のいずれかに記載のナノファイバー製造装置。
- 前記オリフィス構造体が前記延伸室上に複数個並列配置される請求項4から6のいずれかに記載のナノファイバー製造装置。
- 請求項1から3のいずれかに記載のオリフィス構造体のオリフィス部から導入された原繊維に対し、レーザー光を照射するレーザー光照射工程と、
レーザー光の照射により溶融した原繊維を、前記オリフィス構造体と4kPa以下の減圧状態の延伸室との気圧差のみにより延伸する延伸工程と、
を含むことを特徴とするナノファイバーの製造方法。
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