JP7106580B2 - 通信処理方法および通信装置 - Google Patents

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Description

本出願は、2017年6月15日に出願された中国特許出願第CN201710454166.4および2017年8月10日に出願された中国特許出願第CN201710682219.8の優先権を主張する。
本出願の実施形態は、無線通信の分野に関し、特に、通信処理方法および通信装置に関する。
無線通信システムにおいて、端末機器から無線アクセスネットワークへの方向のリンクは上りリンクであり、無線アクセスネットワークから端末機器への方向のリンクは下りリンクである。上りリンクと下りリンクとで、端末機器と無線アクセスデバイスとは、第3世代パートナーシッププロジェクト(the 3rd generation partnership project、3GPP)機関によって策定された様々なプロトコル層に基づいて、様々なタイプのデータ、例えば制御信号やサービスデータを伝送する。これらのプロトコル層には、物理(physical、PHY)層、媒体アクセス制御(media access control、MAC)層、無線リンク制御(radio link control、RLC)層、パケットデータ収束プロトコル(Packet Data Convergence Protocol、PDCP)層、無線リソース制御(radio resource control、RRC)層などが含まれる。データが伝送される層に関係なく、データは最終的に物理層で運ばれ、無線空間で伝送される。
第5世代移動通信技術の開発により、PDCP層のPDCPエンティティによってRLC層のRLCエンティティに伝送されるデータの一部または全部が、PDCPエンティティに対応する少なくとも1つの他のRLCエンティティで重複して伝送される。この処理方法は、複製(duplication)モードと呼ばれる。複製モードでは、無線空間において同じデータが重複して伝送され得るので、データ伝送の安定性が向上する。
しかしながら、複製モードのデータ伝送を実施するために様々なタイプの情報を複製モードでどのように管理するかは、早急に解決策を必要とする問題である。
本出願の実施形態は、様々なタイプの情報を複製モードで管理する、通信処理方法を提供する。
本発明の実施形態の第1の態様は通信処理方法を提供し、本方法は、
端末機器が、複製モードの無線ベアラにおける第1のパスと第2のパスの一方についてデータ量報告がトリガされる必要があると判断するステップであって、複製モードでは、無線ベアラ上のPDCPデータが第1のパスに対応する第1のRLCエンティティで伝送され、第2のパスに対応する第2のRLCエンティティで重複して伝送される、ステップと、
端末機器が、データ量報告をトリガするステップであって、データ量報告が一方のパス上のデータ量を指示する、ステップと、
端末機器が、データ量報告を無線アクセスネットワークに送信するステップとを含む。
第1の態様で提供される技術的解決策は、複製モードでの端末機器の未伝送のデータ量の通知管理を実施するために使用される。端末機器は、複製モードの1つの無線ベアラにおける1つのパス上のデータ量を報告し、それによって、すべてのパス上のデータ量を報告することにより生じるシグナリングオーバーヘッドが回避される。
第1の態様に基づき、第1の態様の第1の可能な実施態様において、
端末機器が、一方のパスにについてデータ量報告がトリガされる必要があると判断するステップの前に、本方法は、
端末機器が、無線アクセスネットワークによって送信された第1のメッセージを受信するステップであって、第1のメッセージが、端末機器に対して、それについてデータ量報告がトリガされる必要のある一方のパスを指示する、ステップをさらに含む。
第1の態様に基づき、第1の態様の第2の可能な実施態様において、
端末機器が、一方のパスについてデータ量報告がトリガされる必要があると判断するステップは、
端末機器が、それについてデータ量報告がトリガされる必要のある一方のパスとして、第1のパスと第2のパスからより高い優先度を有するパスを選択するステップ、または
データ量に基づいて端末機器が、第1のパスと第2のパスから、それについてデータ量報告がトリガされる必要のある一方のパスを選択するステップを含む。
第1の可能な実施態様では、それについて端末機器によってデータ量が通知される必要のある一方のパスは、無線アクセスネットワークによって指示される。第2の可能な実施態様では、端末機器は、それについてデータ量が通知される必要のある一方のパスを端末機器自体で決定する。第1のおよび第2の可能な実施態様は、それについてデータ量が通知される必要のある一方のパスを決定する複数の実施手段を提供する。
第1の態様、または第1の態様の第1もしくは第2の可能な実施態様のいずれか1つに基づき、第1の態様の第3の可能な実施態様において、本方法は、
端末機器が、無線アクセスネットワークによって送信された第2のメッセージを受信するステップであって、第2のメッセージが、第1のパスに対応するセルまたはセルグループと第2のパスに対応するセルまたはセルグループとを指示する、ステップをさらに含み、
端末機器が、データ量報告を無線アクセスネットワークに送信するステップは、
端末機器が無線アクセスネットワークに、決定された一方のパスに対応するセルまたはセルグループにおけるデータ量報告を送信するステップを含む。
第3の可能な実施態様では、無線アクセスネットワークは、端末機器によって決定された一方のパス上のデータ量を無線アクセスネットワークに伝送するためのセルまたはセルグループを指定する。
第1の態様の第3の可能な実施態様に基づき、第1の態様の第4の可能な実施態様において、本方法は、
端末機器が、無線アクセスネットワークによって送信された第2のメッセージを受信するステップであって、第2のメッセージが、第1のパスに対応するセルまたはセルグループと第2のパスに対応するセルまたはセルグループとを指示する、ステップをさらに含み、
端末機器が、データ量報告を無線アクセスネットワークに送信するステップは、
端末機器が無線アクセスネットワークに、決定された一方のパスに対応するセルまたはセルグループと異なるセルまたはセルグループにおけるデータ量報告を送信するステップを含む。
第4の可能な実施態様では、一方のパスに対応するセルにリソースがない場合でも、その一方のパスのデータ量報告が無線アクセスネットワークに送信されるようにすることができる。
本発明の実施形態の第2の態様は通信処理方法を提供し、本方法は、
端末機器が、無線アクセスネットワークによって送信された第1の指示メッセージを受信するステップであって、第1の指示メッセージが、無線ベアラの複製モードをアクティブ化するかどうかを指示し、複製モードが、第1のパス上の対応する第1のRLCエンティティ上の端末機器のPDCPエンティティからのデータの一部または全部が、第2のパス上の対応する第2のRLCエンティティ上で重複して伝送されることを含む、ステップと、
端末機器が、第1の指示メッセージに基づいて無線ベアラの複製モードをアクティブ化または非アクティブ化するステップとを含む。
第2の態様で提供される技術的解決策によれば、複製モードのアクティブ化を管理することができ、複製モードをアクティブ化するか非アクティブ化するかは無線アクセスネットワークによって制御される。
第2の態様に基づき、第2の態様の第1の可能な実施態様において、第1の指示メッセージは第1のフィールドと第2のフィールドとを含み、第1のフィールドは、第1の指示メッセージが複製モードについての制御メッセージであることを指示し、第2のフィールドは、複製モードをアクティブ化するかどうかを指示する。
第2の態様の第1の可能な実施態様に基づき、第2の態様の第2の可能な実施態様において、第1の指示メッセージは第3のフィールドをさらに含み、第3のフィールドは、複製モードに対応する無線ベアラを指示する。
第2の態様の第1の可能な実施態様に基づき、第2の態様の第3の可能な実施態様において、第2のフィールドは、1ビットのビット状態によって、複製モードをアクティブ化するかどうかを指示し、1ビットのビット位置によって、複製モードに対応する無線ベアラを指示する。
第2の態様に基づき、第2の態様の第4の可能な実施態様において、第1の指示メッセージは第1のフィールドと第2のフィールドとを含み、第1のフィールドは、第1の指示メッセージが複製モードについての制御メッセージであることを指示し、第2のフィールドは、第1のパスがアクティブ化されるかどうか、および第2のパスがアクティブ化されるかどうかを指示し、第1のパスと第2のパスの両方がアクティブ化される場合、複製モードはアクティブ化され、または第1のパスと第2のパスの少なくとも一方が非アクティブ化される場合、複製モードは非アクティブ化されるか、もしくは第1の指示メッセージは無効なメッセージである。
第2の態様の第4の可能な実施態様に基づき、第2の態様の第5の可能な実施態様において、第1の指示メッセージは第3のフィールドをさらに含み、第3のフィールドは、第1のパスの識別子と第2のパスの識別子とを指示する。
第2の態様の第4の実施態様に基づき、第2の態様の第6の可能な実施態様において、第2のフィールドは、第1のビットの位置によって第1のパスを指示し、第1のビットのビット状態によって、第1のパスがアクティブ化されるかどうかを指示し、第2のビットの位置によって第2のパスを指示し、第2のビットのビット状態によって、第2のパスがアクティブ化されるかどうかを指示する。
第2の態様に基づき、第2の態様の第7の可能な実施態様において、第1のパスがアクティブ化される場合、第1の指示メッセージは第1のフィールドと第2のフィールドとを含み、第1のフィールドは、第1の指示メッセージが複製モードについての制御メッセージであることを指示し、第2のフィールドは、第2のパスがアクティブ化されるかどうかを指示し、第2のパスがアクティブ化される場合、複製モードはアクティブ化され、または第2のパスが非アクティブ化される場合、複製モードは非アクティブ化される。
第2の態様に基づき、第2の態様の第8の可能な実施態様において、第1の指示メッセージは第1のフィールドと第2のフィールドとを含み、第1のフィールドは、第1の指示メッセージが複製モードについての制御メッセージであることを指示し、第2のフィールドは、複製モードをアクティブ化するかどうかを指示し、第1の指示メッセージが第1のパスに対応するセルもしくはセルグループからのものである場合、第2のフィールドは、第1のパスがアクティブ化されるかどうかを特に指示し、または第1の指示メッセージが第2のパスに対応するセルもしくはセルグループからのものである場合、第2のフィールドは、第2のパスがアクティブ化されるかどうかを特に指示し、第1のパスと第2のパスの両方がアクティブ化される場合、複製モードはアクティブ化され、または第1のパスと第2のパスの少なくとも一方が非アクティブ化される場合、複製モードは非アクティブ化される。
第2の態様の第1から第8の可能な実施態様のいずれか1つにおいて、複製モードをアクティブ化するかどうかを指示するために使用される第1の指示メッセージの様々なメッセージ構造形態が提供される。これは柔軟かつ容易に実施できる。
第2の態様、または第2の態様の第1から第8の可能な実施態様のいずれか1つに基づき、第2の態様の第9の可能な実施態様において、本方法は、端末機器が、データ量を指示するデータ量報告をトリガするステップをさらに含み、
複製モードがアクティブ化される場合、データ量報告で指示されるデータ量が、
第1のパスと第2のパスの一方のデータ量または第1のパス上のデータ量と第2のパス上のデータ量の和を含む。
第2の態様の第9の可能な実施態様において、データ量報告は、すべてのパス上のデータ量を含み得るか、またはただ1つのパス上のデータ量を含み得る。これにより、データ量報告でデータ量を指示する際の柔軟性が増す。
第2の態様、または第2の態様の第1から第9の可能な実施態様のいずれか1つに基づき、第2の態様の第10の可能な実施態様において、本方法は、
第1の指示メッセージが、複製モードがアクティブ化されることを指示する場合、端末機器が、PDCPエンティティと第1のRLCエンティティの少なくとも一方にデータがあるかどうかを判断するステップと、
PDCPエンティティと第1のRLCエンティティの少なくとも一方にデータがある場合、端末機器が、データ量報告をトリガするステップとをさらに含む。
第2の態様の第10の可能な実施態様に基づき、第2の態様の第11の可能な実施態様において、本方法は、
PDCPエンティティ上にデータがある場合、端末機器が、PDCPエンティティ上のデータを第1のRLCエンティティに送信し、第2のRLCエンティティに、第1のRLCエンティティに送信されたデータを複製するステップをさらに含む。
第2の態様の第10の可能な実施態様に基づき、第2の態様の第12の可能な実施態様において、本方法は、
第1のRLCエンティティ上にデータがある場合、端末機器が、第1のRLCエンティティ上のデータの一部または全部を第2のRLCエンティティに複製するステップをさらに含む。
第2の態様の第10の可能な実施態様に基づき、第2の態様の第13の可能な実施態様において、本方法は、
第1のRLCエンティティ上にデータがある場合、端末機器が、第1のRLCエンティティ上のデータの一部または全部をMAC層で複製し、複製データが第2のパスからのものであることを指示するステップをさらに含む。
第2の態様の第10および第12の可能な実施態様のいずれか1つの技術的解決策によれば、まだ伝送されていない未伝送のデータがある場合にデータ量報告がトリガされ、複製モードでの伝送が行われるので、無線アクセスネットワークは端末機器の未伝送のデータ量を適時に知り、次いで端末機器にデータのサービスを提供することができる。
第2の態様、または第2の態様の第1から第12の可能な実施態様のいずれか1つに基づき、第2の態様の第13の可能な実施態様において、第1の指示メッセージが、複製モードがアクティブ化されることを指示する場合、第1のRLCエンティティ上と第2のRLCエンティティ上との複製データは同じ番号を有する。
第2の態様の第13の可能な実施態様に基づき、第2の態様の第14の可能な実施態様において、本方法は、
端末機器が、無線アクセスネットワークに第2の指示メッセージを送信するステップであって、第2の指示メッセージが、複製モードの第2のRLCエンティティ上の複製データの開始番号を含む、ステップをさらに含む。
第2の態様の第13または第14の可能な実施態様が適用される場合、無線アクセスネットワークは、各パス上のどのデータが複製モードの複製データであるかを正しく知ることができる。
第2の態様、または第2の態様の第1から第14の可能な実施態様のいずれか1つに基づき、第2の態様の第15の可能な実施態様において、第1の指示メッセージが、複製モードがアクティブ化されることを指示し、第1のRLCエンティティ上と第2のRLCエンティティ上との複製データが異なる番号を有する場合、本方法は、
端末機器が、無線アクセスデバイスに、複製データの異なる番号間の差を通知するステップをさらに含む。
第2の態様の第15の可能な実施態様が適用される場合、無線アクセスネットワークは、各パス上のどのデータが複製モードの複製データであるかを正しく知ることができる。
第2の態様、または第2の態様の第1から第15の可能な実施態様のいずれか1つに基づき、第2の態様の第16の可能な実施態様において、本方法は、
端末機器が、無線アクセスネットワークによって送信された構成情報を受信するステップであって、構成情報が、第1のパスに対応するセルまたはセルグループと第2のパスに対応するセルまたはセルグループとを指示する、ステップをさらに含む。
第2の態様の第16の可能な実施態様を適用することによって、端末機器は、無線アクセスネットワークの制御下で対応するセルまたはセルグループ内の複製データを送信するように、各パスに対応するセルまたはセルグループを知ることができる。
第2の態様、または第2の態様の第1から第16の可能な実施態様のいずれか1つに基づき、第2の態様の第17の可能な実施態様において、本方法は、端末機器が、データ量を指示するデータ量報告をトリガするステップ、をさらに含み、
第1の指示メッセージが、複製モードが非アクティブ化されることを指示する場合、データ量報告で指示されるデータ量は、第1のパス上のデータ量、を含む。
第2の態様の第17の可能な実施態様に基づき、第2の態様の第18の可能な実施態様において、本方法は、
第1の指示メッセージが、複製モードが非アクティブ化されることを指示する場合、端末機器が、第2のRLCエンティティ上にデータがあるかどうかを判断するステップと、
第2のRLCエンティティ上にデータがある場合、端末機器が、データ量報告をトリガするステップであって、データ量報告で指示されるデータ量が第2のRLCエンティティ上のデータ量をさらに含む、ステップとをさらに含む。
第2の態様の第17および第18の可能な実施態様を適用することによって、複製モードは非アクティブ化されるが、端末は依然として第2のRLCエンティティ上で非複製データを送信し得る。この場合、データ量報告は第2のRLCエンティティ上のデータを依然として含むので、無線アクセスネットワークは、複製モードが非アクティブ化される場合に、端末機器の未伝送のデータ量を適時に正確に取得することができる。
第2の態様、または第2の態様の第1から第18の可能な実施態様のいずれか1つに基づき、第2の態様の第19の可能な実施態様において、第1の指示メッセージが、複製モードが非アクティブ化されることを指示する場合、本方法は、
端末機器が、第2のRLCエンティティ上で、第1のRLCエンティティに伝送されるPDCPエンティティ上のデータを複製しないと決定するステップ、
端末機器が、第2のRLCエンティティ上の複製データを廃棄するステップ、
端末機器が、第2のRLCエンティティからのものであるMAC層のすべての複製データを廃棄するか、もしくは第2のRLCエンティティからのものである、HARQバッファに格納されないMAC層の複製データを廃棄するステップ、
端末機器が、エアインターフェースを介して伝送される必要のない第2のRLCエンティティ上の複製データを判断し、判断された第2のRLCエンティティ上の複製データがエアインターフェースを介して伝送され始めている場合、端末機器が、判断された第2のRLCエンティティ上の複製データを引き続き送信するステップ、または
端末機器が、PDCPエンティティからのものである、第1のRLCエンティティ上のデータの複製ではないデータを送信するステップのうちの少なくとも1つをさらに含む。
第2の態様の第19の可能な実施態様の技術的解決策を適用することによって、複製モードが非アクティブ化される場合、端末は、リソースの無駄を削減するように、不要な複製データを廃棄することができる。
第2の態様、または第2の態様の第1から第19の可能な実施態様のいずれか1つに基づき、第2の態様の第20の可能な実施態様において、本方法は、
第2のRLCエンティティ上の複製データの再送回数がRLC再送回数の最大数に達した場合、端末機器が、無線リンク障害がトリガされないと判断するか、または無線リンク障害をトリガするが無線リンクを再確立しないステップをさらに含む。
第2の態様の第20の可能な実施態様によれば、第2のRLCエンティティ上の複製データの再送回数がRLC再送回数の最大数に達することは、ネットワーク品質の低下を指示する。第1のRLCエンティティは依然として複製モードでデータを伝送することができるので、端末は、無線リンク障害をトリガしなくてもよいか、または、無線リンク障害をトリガしても無線リンクを再確立しない。これにより、再送回数の最大数に達したときに生じる無線リンク再確立による割り込み遅延を低減させることができる。
本出願の実施形態の第3の態様は通信装置を提供する。本通信装置は、処理部と送信部とを含む。処理部は、第1の態様または第1の態様の可能な実施態様のいずれか1つで端末機器によって行われる、判断する動作やトリガする動作などの処理動作を行うように構成され、送信部は、第1の態様または第1の態様の可能な実施態様のいずれか1つにおける端末機器の送信動作を行うように構成される。本通信装置は、第1の態様または第1の態様の可能な実施態様のいずれか1つにおける端末機器の受信動作を行うように構成された、受信部をさらに含む。任意選択で、本通信装置は、端末機器または端末機器の一部である。任意選択で、処理部は、端末機器のプロセッサであってもよく、送信部は、端末機器の送信機であってもよく、受信部は、端末機器の受信機である。さらに、端末機器は、別の電子経路、例えば、プロセッサと送信機とを接続するバスや、信号の送信に使用される無線周波数アンテナをさらに含み得る。任意選択で、本通信装置は、代替としてチップであってもよい。第3の態様で提供される技術的解決策は前述の対応する実施態様の技術的効果を有する。詳細については、前述の実施態様を参照されたい。
本出願の実施形態の第4の態様は通信装置を提供する。本通信装置は、処理部と受信部とを含む。処理部は、第2の態様または第2態様の可能な実施態様のいずれか1つで端末機器によって行われる、判断する動作やトリガする動作などの処理動作を行うように構成され、受信部は、第2の態様または第2の態様の可能な実施態様のいずれか1つにおける端末機器の受信動作を行うように構成される。本通信装置は、第2の態様または第2の態様の可能な実施態様のいずれか1つにおける端末機器の送信動作を行うように構成された、送信部をさらに含み得る。任意選択で、本通信装置は、端末機器または端末機器の一部である。任意選択で、処理部は、端末機器のプロセッサであってもよく、送信部は、端末機器の送信機であってもよく、受信部は、端末機器の受信機である。さらに、端末機器は、別の電子経路、例えば、プロセッサと送信機とを接続するバスや、信号の送信に使用される無線周波数アンテナをさらに含み得る。任意選択で、本通信装置は、代替としてチップであってもよい。第4の態様で提供される技術的解決策は前述の対応する実施態様の技術的効果を有する。詳細については、前述の実施態様を参照されたい。
本出願の実施形態の第5の態様はコンピュータ記憶媒体を提供する。本コンピュータ記憶媒体はプログラムコードを含み、プログラムコードは、第1の態様、第2の態様、またはそれらの可能な実施態様のいずれか1つで提供される技術的解決策を実施するために使用される。第5の態様で提供される技術的解決策は前述の対応する実施態様の技術的効果を有する。詳細については、前述の実施態様を参照されたい。
本出願の実施形態の第6の態様は通信装置を提供する。本通信装置は、プロセッサとメモリとを含む。メモリはコードを格納し、プロセッサはメモリ内のコードを呼び出すので、第1の態様、第2の態様、またはそれらの可能な実施態様のいずれか1つで提供される技術的解決策の全部または一部が実施される。第6の態様で提供される通信装置は、前述の態様またはその可能な実施態様のいずれか1つにおける端末機器であり得るか、またはチップであり得る。本通信装置がチップである場合、チップは、少なくとも1つのゲート回路を含むプロセッサと、少なくとも1つゲート回路を含むメモリとを含み、各ゲート回路は、導線を介して接続された少なくとも1つのトランジスタ(例えば、電界効果トランジスタ)を含み、各トランジスタは半導体材料でできている。
本出願の一実施形態による無線通信システムのプロトコルスタックの概略図である。 本出願の一実施形態による無線通信システムのプロトコルスタックの概略図である。 本出願の一実施形態による無線通信システムのプロトコルスタックの概略図である。 本出願の一実施形態による無線通信システムのプロトコルスタックの概略図である。 本出願の一実施形態による無線通信システムのプロトコルスタックの概略図である。 本出願の一実施形態による無線通信システムのプロトコルスタックの概略図である。 本出願の一実施形態による無線通信システムのプロトコルスタックの概略図である。 本出願の一実施形態による無線通信システムのプロトコルスタックの概略図である。 本出願の一実施形態による通信処理の概略的流れ図である。 本出願の一実施形態による通信処理の概略的流れ図である。 本出願の一実施形態によるメッセージの概略的構造図である。 本出願の一実施形態によるメッセージの概略的構造図である。 本出願の一実施形態によるメッセージの概略的構造図である。 本出願の一実施形態によるメッセージの概略的構造図である。 本出願の一実施形態によるメッセージの概略的構造図である。 本出願の一実施形態によるメッセージの概略的構造図である。 本出願の一実施形態によるメッセージの概略的構造図である。 本出願の一実施形態による複製モードのデータ伝送の概略図である。 本出願の一実施形態による複製モードのデータ伝送の概略図である。 本出願の一実施形態による複製モードのデータ伝送の概略図である。 本出願の一実施形態による通信装置の概略的構造図である。 本出願の一実施形態による通信装置の概略的構造図である。 本出願の一実施形態による端末機器の概略的ハードウェア構造図である。
図1Aに示される無線通信システムのプロトコルスタックの概略的アーキテクチャ図において、無線通信システムは、端末機器と無線アクセスネットワークとを含む。
端末機器は、ユーザ機器(user equipment、UE)または移動局(mobile station)とも呼ばれ、端末機器には、携帯電話、ハンドヘルド式のモノのインターネットデバイス、ウェアラブルデバイス(wearable devices)などが含まれる。
無線アクセスネットワークは少なくとも1つの無線アクセスデバイスを含み、各無線アクセスデバイスは、RRC層、PDCP層、RLC層、MAC層、PHY層などを含む。無線アクセスデバイスは、基地局、無線ローカル・エリア・ネットワーク・アクセス・ポイントなどであり得る。基地局は、マクロ基地局(macro base station)とスモールセルの2つのカテゴリに分類でき、スモールセルは、マイクロ基地局(micro base station)、ピコ基地局(pico base station)などに分類される。無線ローカル・エリア・ネットワーク・アクセス・ポイントは、ルータ、スイッチなどであり得る。
プロトコル層に基づき、無線アクセスネットワークは、少なくとも1つの分散ユニット(distributed unit、DU)と、少なくとも1つの分散ユニットに接続された1つの制御ユニット(control unit、CU)とに分割され得る。少なくとも1つの分散ユニットの各々が、RLC層と、MAC層と、PHY層とを含む。制御ユニットは、PDCP層と、RRC層と、RRC層の上のプロトコル層とを含む。
本出願の実施形態におけるデータは、シグナリングデータおよびサービスデータを含む。サービスデータは、高度モバイルブロードバンド(enhanced mobile broadband、eMBB)データ、大量マシンタイプ通信(massive machine type communication、mMTC)データ、および高信頼・低遅延通信(ultra reliable and low latency communication、URLLC)データを含む。物理層にある時間領域および周波数領域において、時間において伝送時間単位によって占められる長さと、周波数において伝送周波数によって占められる幅とは、サービスデータの様々な無線通信要件によって異なり得る。データ伝送に使用される伝送時間単位のサイズと伝送周波数のサイズとは、異なる無線パラメータ構成を介して無線通信システムにおいて定義され得る。第5世代移動通信システムの無線パラメータ構成は、ヌメロロジー(numerology)パラメータまたはエアインターフェースフォーマットと呼ばれ得る。
前述のデータは、少なくとも1つの無線ベアラ(radio bearer、RB)を確立することによって端末機器と無線アクセスネットワークとの間で伝送される。無線ベアラは2つタイプ、すなわち、シグナリングデータを伝送するために使用されるシグナリング無線ベアラと、サービスデータを伝送するために使用されるデータ無線ベアラとに分類される。無線ベアラとは、プロトコル層エンティティのセットの構成である。1つの無線ベアラにおける機能エンティティのセットは、1つのPDCPエンティティと、PDCPエンティティに対応する少なくとも2つのRLCエンティティと、少なくとも2つのRLCエンティティに対応する少なくとも1つのMACエンティティと、少なくとも1つのMACエンティティに対応する少なくとも1つのPHYエンティティとを含む。
図1Aに示される無線通信システムのアーキテクチャ図では、送信端と受信端との間の1つの無線ベアラについて、送信端では、1つのPDCPエンティティが少なくとも2つのRLCエンティティに対応し、RLCエンティティの各々がデータを送信するための1つのパスに対応する。これに対応して、受信端では、1つのPDCPエンティティが少なくとも2つのRLCエンティティに対応し、RLCエンティティの各々がデータを受信するための1つのパスに対応する。したがって、送信端と受信端との間の無線ベアラは少なくとも2つのパスを含む。
図1Aに示されるように、送信端と受信端とは各々、1つのPDCPエンティティと、その1つのPDCPエンティティに対応する第1のRLCエンティティと、その1つのPDCPエンティティに対応する第2のRLCエンティティとを含む。第1のRLCエンティティは第1のパスに対応し、第2のRLCエンティティは第2のパスに対応する。送信端は、第1のパスに対応するセル1bまたはセルグループ1において受信端に第1のパス上でデータを送信し、受信端は、第1のパスに対応するセル1bまたはセルグループ1において、送信端によって送信される第1のパス上のデータを受信する。送信端は、第2のパスに対応するセル2bまたはセルグループ2において受信端に第2のパス上でデータを送信し、受信端は、第2のパスに対応するセル2bまたはセルグループ2において、第2のパス上のデータを受信する。複製モードでは、1つのPDCPエンティティからのデータが送信端における第2のRLCエンティティと送信端における第1のRLCエンティティの両方で重複して伝送されるので、送信端によるデータ送信の安定性を向上させることができる。
任意選択で、キャリアアグリゲーションシナリオでは、セルグループ1はマスタセルグループであり、マスタセルグループは、1つのプライマリセルと少なくとも1つのセカンダリセル、例えば、セル1a(プライマリセル)とセル1bとセル1cとを含み、セルグループ2はセカンダリセルグループであり、セカンダリセルグループは、少なくとも1つのセカンダリセル、例えば、セル2aとセル2bとセル2cとを含む。マスタセルグループは第1のRLCエンティティと第1のパスとに対応する。この場合、第1のRLCエンティティはプライマリRLCエンティティとも呼ばれ、第2のRLCエンティティはセカンダリRLCエンティティとも呼ばれる。プライマリセルはプライマリ搬送波周波数を使用し、セカンダリセルはセカンダリ搬送波周波数を使用する。
任意選択で、キャリアアグリゲーションシナリオでは、セルグループ1はセカンダリセルグループであり、セカンダリセルグループは、少なくとも1つのセカンダリセル、例えば、セル1aとセル1bとセル1cとを含み、セルグループ2はマスタセルグループであり、マスタセルグループは、1つのプライマリセルと少なくとも1つのセカンダリセル、例えば、セル2a(プライマリセル)とセル2bとセル2cとを含む。マスタセルグループは第2のRLCエンティティと第2のパスとに対応する。この場合、第2のRLCエンティティはプライマリRLCエンティティと呼ばれ、第1のRLCエンティティはセカンダリRLCエンティティと呼ばれる。プライマリセルはプライマリ搬送波周波数を使用し、セカンダリセルはセカンダリ搬送波周波数を使用する。
キャリアアグリゲーションシナリオが無線アクセスデバイス間キャリアアグリゲーション(デュアルコネクティビティとも呼ばれる)シナリオである場合、マスタセルグループが属する無線アクセスデバイスがプライマリ無線アクセスデバイスであり、セカンダリセルグループが属する無線アクセスデバイスがセカンダリ無線アクセスデバイスであり、端末機器は、プライマリ無線アクセスデバイスとセカンダリ無線アクセスデバイスの両方によってサービスされる。任意選択で、図1Gに示されるように、端末は、2つのMAC層エンティティを使用して、2つの無線アクセスデバイスへの接続を別々に確立してもよい。このシナリオの具体的な実施時には、PDCPエンティティとPDCPエンティティに対応する第1のRLCエンティティとはプライマリ無線アクセスデバイスに位置し、PDCPエンティティに対応する第2のRLCエンティティはセカンダリ無線アクセスデバイスに位置するか、またはPDCPエンティティとPDCPエンティティに対応する第2のRLCエンティティとはプライマリ無線アクセスデバイスに位置し、PDCPエンティティに対応する第1のRLCエンティティはセカンダリ無線アクセスデバイスに位置する。
任意選択で、このシナリオでは、1つのPDCPエンティティはただ1つのプライマリRLCエンティティ(第1のRLCエンティティ)に対応し、PDCPエンティティは少なくとも1つのセカンダリRLCエンティティ(少なくとも1つの第2のRLCエンティティ)に対応する。
任意選択で、図1Aに示される無線通信システムのプロトコルスタックの概略的アーキテクチャ図に従って分割された物理的通信機器を、図1Bから図1F、ならびに図1Gおよび図1Hとして示すことができる。
上りリンクの複製モードでは、送信端は端末機器であり、受信端は無線アクセスネットワークであり、下りリンクの複製モードでは、送信端が無線アクセスネットワークであり、受信端が端末機器であることに留意されたい。
無線アクセスネットワークは、上りリンクの複製モードと下りリンクの複製モードを別々に構成し得る。
例えば、無線アクセスネットワークは、上りリンクと下りリンクのすべてのパスに対応するセルまたはセルグループを別々に構成し得る。上りリンクの各パスに対応するセルまたはセルグループは、下りリンクの各パスに対応するセルまたはセルグループと異なり得る。
任意選択で、キャリアアグリゲーションシナリオでは、各パスに対応するセルまたはセルグループ内のセカンダリセルの非アクティブ化タイマが、複製モードがアクティブ化されるときに無効化される(任意選択で、これは無線アクセスネットワークによって指示され得る)。この方法により、複製モードがアクティブ化されるときにセカンダリセルの非アクティブ化タイマが切れるのでセカンダリセルが無効化されないためにアクティブ化された複製モードでデータを正常に伝送することができないという問題を回避することができる。
任意選択で、キャリアアグリゲーションシナリオでは、無線アクセスネットワークは複製モードの無線ベアラを構成し得る。しかしながら、無線ベアラの構成は、複製モードがアクティブ化されるときにセカンダリセルの非アクティブ化タイマが切れるのでセカンダリセルが無効化されないためにアクティブ化された複製モードでデータを正常に伝送することができないという問題を回避するために、セカンダリセルグループ内の各セカンダリセルの非アクティブ化タイマの構成を含まない(任意選択で、無線ベアラの構成は、マスタセルグループ内の各セカンダリセルの非アクティブ化タイマの構成も含まない)。複製モードの無線ベアラにセカンダリセルが使用されない場合、無線アクセスネットワークはセカンダリセルの非アクティブ化タイマを構成し得る。
任意選択で、キャリアアグリゲーションシナリオでは、複製モードの無線ベアラを構成するときに、無線アクセスネットワークは各パスに対応するセルまたはセルグループ内のセカンダリセルの非アクティブ化タイマを構成し得るが、非アクティブ化タイマが切れる前にセカンダリセルにおいて伝送されるデータがある。例えば、無線アクセスネットワークはセカンダリセルで伝送される特定のデータを構成し、その特定のデータは、セカンダリセルの非アクティブ化タイマが切れる前にセカンダリセルにおいて伝送されるので、非アクティブ化タイマの満了はセカンダリセルの無効化を引き起こさない。
1つのPDCPエンティティに対応するRLCエンティティが異なる物理機器上に別々に位置する場合、下りリンクの複製モードでは、PDCPエンティティが位置する通信機器は1つのRLCエンティティが位置する物理機器にただ1つデータを送信すればよく、PDCPエンティティに対応する他のRLCエンティティが位置する物理機器は、そのデータを複製して複製モードを実施する、すなわち、PDCPエンティティが位置する通信システムは、そのデータを複製し、次いでそのデータを、PDCPエンティティに対応するRLCエンティティが位置する異なる物理機器の各々に送信しなくてもよいことに留意されたい。例えば、図1Cに示される無線通信システムのプロトコルスタックの概略的アーキテクチャ図において、RLCエンティティ1は独立したDU1に位置し、RLCエンティティ2は独立してDU2に位置する。RLCエンティティ1とRLCエンティティ2とに対応する1つのPDCPエンティティとは独立したCUに位置する。この場合、下りリンクの複製モードでは、CUはDU1とDU2の一方にデータを送信し、他方のDUはCUによって送信されたデータを複製する。その場合DU1とDU2はどちらも端末機器に複製データを送信する。
図1Hに示されるように、RLCエンティティ1とRLCエンティティ2とは1つのDUに属し、RLCエンティティ1とRLCエンティティ2とに対応するPDCPエンティティはCUに属する。CUは、複製モードを構成するときにPDCPエンティティに対応する無線ベアラを決定し、DUに、PDCPエンティティに対応するRLCエンティティ1とRLCエンティティ2とに対応する無線ベアラの識別子と、2つのRLCエンティティが位置する第1のパスと第2のパスとに使用される搬送波またはセルグループとを通知する。
図1Hに示されるシナリオでは、RLCエンティティ1とRLCエンティティ2とは1つのDUに属し、DUとCUとの間に伝送パスが確立され、CUは、その伝送パス上で、PDCPエンティティを介してDUにPDCPデータを送信し、DUは、PDCPデータが位置する無線ベアラで、PDCPエンティティに対応するRLCエンティティ1とRLCエンティティ2とにPDCPデータを複製する。任意選択で、DUにPDCPデータを送信するときに、CUはDUに、PDCPデータが位置する無線ベアラの識別子、またはPDCPデータが送信されるべきRLCエンティティ1(第1のパス)とRLCエンティティ2(第2のパス)の識別子の少なくとも一方を通知し得る。さらに、CUは、DUに、PDCPデータが属するインターネットプロトコル(internet protocol、IP)フローをさらに通知し得る。
DUがCUにデータを送信する場合では、DUは、無線ベアラにおける2つのRLCエンティティ上のデータが複製モードの複製データであるかどうかを判断し、そうである場合、DUは、DUとCUとの間の伝送パスでCUに複製データを送信する。例えば、DUは、2つのRLCエンティティ上のデータに対応するPDCP番号が同じであるかどうかを判断し、PDCP番号が同じである場合、2つのRLCエンティティの一方のデータを選択し、そのデータをCUに送信し得る。CUに送信されるべきDU上のRLCエンティティに同じPDCP番号のデータがある場合、DUはそのデータを廃棄する。別の例では、DUは、2つのRLCエンティティ上のデータに対応するRLC番号が同じであるかどうかを判断し、RLC番号が同じである場合、2つのRLCエンティティの一方のデータを選択し、そのデータをCUに送信し得る。CUに送信されるべきDU上のRLCエンティティに同じRLC番号のデータがある場合、DUはそのデータを廃棄する。
1つの無線ベアラにおいて、複製モードでは1つのRLCエンティティが1つのパスに対応するので、対応する1つのパスを指示するために1つのRLCエンティティの識別子が使用され得るか、または対応する1つのRLCエンティティを指示するためにパスの識別子が使用され得る。いくつかの技術文書では、無線ベアラのパスがレッグ(leg)とも呼ばれる。
任意選択で、1つの無線ベアラにおける異なるパスは異なる論理チャネルであり、異なる論理チャネル識別子、または異なるRLCエンティティの識別子を使用する。この場合、その1つの無線ベアラは少なくとも2つの論理チャネルに対応する。2つの論理チャネルは、同じ論理チャネルグループに属し得るか、または異なる論理チャネルグループに属し得る。
任意選択で、1つの無線ベアラにおける少なくとも2つのパスは同じ無線ベアラに属し、同じ論理チャネル識別子を有する。したがって、1つの無線ベアラは同じ論理チャネルに対応する。この場合、異なるパスを区別するために、異なるパスは、同じ論理チャネル識別子を有するが、異なるパス識別子を有し得る。
無線ベアラがシグナリング無線ベアラである場合、そのシグナリング無線ベアラに複製モードが構成されるかどうかにかかわらず、シグナリング無線ベアラにおけるPDCP層はPDCPデータを順次に処理し、例えば、暗号解読操作および完全性検査操作を行う。例えば、受信端のシグナリング無線ベアラのPDCP層が、1番目のパケットがまだ受信されないときに2番目のパケットを最初に受信する。この場合、PDCP層は、1番目のパケットの到来を待ってから、1番目のパケットと2番目のパケットとを処理する必要がある。
本出願の実施形態では、複製モードが異なる無線ベアラに基づいて別々に管理される。説明と理解を容易にするために、本出願の実施形態では、1つの無線ベアラの複製モード管理を例として使用する。別の無線ベアラの事例については、この無線ベアラの複製モード管理を参照されたい。無線ベアラはシグナリング無線ベアラまたはデータ無線ベアラであり得ることに留意されたい。
一般性を失うことなく、1つの無線ベアラ上の1つのPDCPエンティティは少なくとも2つのRLCエンティティに対応する。以後、少なくとも2つのRLCエンティティ内の任意の2つのRLCエンティティ、第1のRLCエンティティと第2のRLCエンティティとを例に使用し、2つのRLCエンティティが位置するパスは、それぞれ、第1のパスと第2のパスとであり、第2のRLCエンティティ上のデータは第1のRLCエンティティ上のデータの一部または全部の複製である。
第2のRLCエンティティで重複して伝送される第1のRLCエンティティ上のデータの一部または全部が1つのPDCPエンティティからのものであることに留意されたい。任意選択で、第2のRLCエンティティは、PDCPエンティティからのものではない、第1のRLCエンティティによって独立して生成される第1のRLCエンティティ上のデータを重複せずに送信してもよい。
本出願の第1の実施形態は、通信処理方法を提供し、端末機器が複製モードで、無線アクセスネットワークに未伝送のデータ量を通知することの管理に関する。第1の実施形態は、図1A、および図1Bから図1Fのいずれか1つに示される、無線通信システムのプロトコルスタックのアーキテクチャに基づくものであり得る。送信端は端末機器であり、受信端は無線アクセスネットワークである。図2に示される通信処理の概略的流れ図を参照すると、第1の実施形態は以下の内容を含む。
200.端末機器が、複製モードの無線ベアラにおける第1のパスと第2のパスの一方についてデータ量報告がトリガされる必要があると判断する。
1つの可能な実施態様では、端末機器は、無線アクセスネットワークによって送信された第1のメッセージを受信し、第1のメッセージは、端末機器に対して、それについてデータ量報告がトリガされる必要のある一方のパスを指示する。例えば、第1のメッセージは一方のパスの識別子を搬送する。一方のパスの識別子は、その一方のパスに対応するRLCエンティティの識別子で置き換えられ得る。
別の可能な実施態様では、端末機器は、それについてデータ量報告がトリガされる必要のある一方のパスとして、第1のパスと第2のパスからより高い優先度を有するパスを選択する。任意選択で、1つのPDCPエンティティに対応する各RLCエンティティが位置するパスは論理チャネルであり、パス優先度は論理チャネル優先度である。
別の可能な実施態様では、端末機器は、第1のパスと第2のパスとのデータ量に基づいて、それについてデータ量報告がトリガされる必要のある一方のパスを選択する。複製モードでは、第2のRLCエンティティがPDCPエンティティによって第1のRLCエンティティに伝送されたデータの一部または全部を複製するが、各パスは、各RLCエンティティが異なるデータ処理速度を有するか、または複製前のRLCエンティティ上の非複製データがないので、現在の伝送時間単位内の異なる未伝送のデータ量を有する。端末機器は、それについてデータ量報告がトリガされる必要のある一方のパスとして、より小さいデータ量を有するパスを選択し得るか、またはそれについてデータ量報告がトリガされる必要のある一方のパスとして、より大きいデータ量を有するパスを選択し得る。
201.端末機器がデータ量報告をトリガし、データ量報告は一方のパス上のデータ量を指示する。
データ量報告は、MAC層メッセージ、例えば、バッファ状態報告(buffer status report、BSR)であり得る。
任意選択で、第1のパスと第2のパスとが同じ論理チャネルに属する場合、端末機器は、1つのデータ量報告をトリガし、その1つのデータ量報告を介して一方のパスにデータ量を通知する。
任意選択で、第1のパスと第2のパスとがそれぞれ2つの異なる論理チャネルであり、2つの異なる論理チャネルが異なる論理チャネルグループに属する場合、端末機器は、2つのパスにそれぞれに対応する2つのデータ量報告をトリガする。任意選択で、端末は、無線アクセスネットワークに、一方のパスに対応するデータ量報告を介して一方のパス上のデータ量を通知する。任意選択で、一方のパスに対応するデータ量報告を送信した後、端末は、他方のパスに対応するデータ量報告を取り消さない。
任意選択で、第1のパスと第2のパスとが2つの異なる論理チャネルであり、2つの異なる論理チャネルが同じ論理チャネルグループに属する場合、端末機器は、1つのデータ量報告をトリガし、その1つのデータ量報告を介して一方のパスにデータ量を通知する。
第1のパス上のデータ量は、現在の伝送時間単位内の1つのPDCPエンティティ上のデータ量と第1のRLCエンティティ上のデータ量とを含み、第2のパス上のデータ量は、現在の伝送時間単位内の1つのPDCPエンティティ上のデータ量と第2のRLCエンティティ上のデータ量とを含むことに留意されたい。
1つの可能な実施態様では、RLC層の上のプロトコル層に、現在の伝送時間単位ないにRLCエンティティに伝送されていないデータ量がある。この場合、第1のパス上のデータ量と第2のパス上のデータ量の各々が、RLCエンティティに伝送されていないそのデータ量をさらに含む。例えば、第5世代移動通信システムではPDCPプロトコル層の上にサービスデータ適応プロトコル(service data adaptation protocol、SDAP)層がさらに含まれる。現在の伝送時間単位内のPDCPエンティティに対応するSDAPエンティティ上のデータ量がある場合、第1のパス上のデータ量と第2のパス上のデータ量の各々が、SDAPエンティティ上のデータ量をさらに含む。別の例では、シグナリング無線ベアラでは、RLCプロトコル層の上にRRC層がさらに含まれる。現在の伝送時間単位内のRRCエンティティ上のデータ量がある場合、第1のパス上のデータ量と第2のパス上のデータ量の各々が、RRCエンティティ上のデータ量をさらに含む。
別の可能な実施態様では、データ量報告は、データ量を有するすべてのパス上のデータ量を含むことができない場合もある。例えば、そのデータ量がデータ量報告で指示され得るパスの最大数がNに設定されているが、Nより多いパスがデータ量を有するか、または端末機器が未伝送データを完全に割り振った後、padding BSRを収容できる残りのリソースがあるが、その残りのリソースは、データ量を有するすべてのパスに対応するpadding BSRおよびMACサブヘッダを収容することができない。この場合、端末機器は、上りリンクリソースに対応するエアインターフェースフォーマットに関する各パスの優先度に基づいて、そのデータ量がデータ量報告で指示され得るパスを決定する。例えば、すべてのパスにおいて最高の優先度を有するN(1≦N<M)個のパス上または最高の優先度を有するパスを含むN個の論理チャネルグループ上のデータ量が選択される。
複製モードでは、1つのPDCPエンティティが2つのRLCエンティティに対応し、2つのRLCエンティティは、それぞれ、2つの論理チャネルに対応し得る。無線アクセスネットワークは、2つの論理チャネルのうちの1つの優先度を無限に低い優先度に設定し得る。このようにして、十分な上りリンクリソースがある場合、データ量報告で2つの論理チャネル上のデータ量が報告され得るか、または上りリンクリソース比較的逼迫しまたは限られている場合、より高い優先度を有する論理チャネル上のバッファされたデータ量が報告される。
あるいは、2つの論理チャネルが変化し、例えば、バッファされたデータ量に基づいて変化し得る。論理チャネル1上のデータ量が論理チャネル2上のデータ量より大きい場合、論理チャネル1は通常の優先度を有し、論理チャネル2の優先度は無限に低い優先度に設定される。
202.端末機器が、データ量報告を無線アクセスネットワークに送信する。
任意選択で、ステップ202の前に、本方法は、
端末機器が、無線アクセスネットワークによって送信された第2のメッセージを受信するステップであって、第2のメッセージが、第1のパスに対応するセルまたはセルグループと第2のパスに対応するセルまたはセルグループとを指示する、ステップをさらに含む。
端末機器が、データ量報告を無線アクセスネットワークに送信することは、端末が、一方のパスに対応するセルもしくはセルグループにおいて無線アクセスネットワークにデータ量報告を送信するか、または端末機器が、一方のパスに対応するセルもしくはセルグループと異なるセルもしくはセルグループ内の無線アクセスネットワークにデータ量報告を送信すること、を特に含む。
任意選択で、第1のパス上のRLCエンティティ1と第2のパス上のRLCエンティティ2とが2つの無線アクセスデバイスにそれぞれ属する場合、端末機器は、その一方のパスに対応するセルまたはセルグループにおいて、一方のパスが属する無線アクセスデバイスにデータ量報告を送信する。
任意選択で、第1のパス上のRLCエンティティ1と第2のパス上のRLCエンティティ2とが1つの無線アクセスデバイスに属する場合、端末機器は、一方のパスに対応するセルまたはセルグループにおいて、1つの無線アクセスデバイスにデータ量報告を送信する。
任意選択で、端末機器は、一方のパスに対応するセルまたはセルグループに、データ量報告を送信するためのリソースがあるかどうかを判断する。一方のパスに対応するセルまたはセルグループにそのようなリソースがない場合、端末機器は、別のセルまたは別のセルグループにおける半永続的リソースまたは無線アクセスネットワークによってスケジュールされた動的リソースを介してデータ量報告を送信する。そうでない場合、端末は、一方のパスに対応するセルまたはセルグループにおけるリソースを介してデータ量報告を送信する。
任意選択で、別のセルまたは別のセルグループにおける半永続的リソースは、一度に無線アクセスネットワークによって端末機器に割り振られる、端末機器によって複数回にわたって使用され得るリソース、例えば、端末機器に確保された周期リソースである。
さらに、無線アクセスネットワークは、一方のパス上のデータ量に基づいてデータ伝送リソースを決定し得る。
第2のRLCエンティティ上のデータはPDCPエンティティから第1のRLCエンティティに伝送されたデータの一部または全部の複製であるので、無線アクセスネットワークは、一方のパス上のデータ量に基づいて無線ベアラにおけるデータ伝送リソースを決定し得る。
1つの可能な実施態様では、1つの無線ベアラについて、無線アクセスネットワークは、無線ベアラ上の未伝送のデータ量を知るために、一方のパス上のデータ量を、無線ベアラの複製モードで1つのPDCPエンティティに対応するすべてのRLCエンティティの数で乗算する。本実施形態では、1つのPDCPエンティティに対応するすべてのRLCエンティティの数は2である。ネットワーク環境の複雑さのために、無線アクセスネットワークによって決定される無線ベアラにおけるデータ伝送リソースは、必ずしも、端末機器が無線ベアラ上ですべての未伝送データを送信できるようにするのに十分ではないことに留意されたい。
端末機器が複数の無線ベアラを有する場合、無線アクセスネットワークは、各無線ベアラにおけるデータ伝送リソースを決定する。端末機器が利用可能な総データ伝送リソースは、決定されたすべての無線ベアラにおけるデータ伝送リソースの和である。
第1の実施形態で提供される技術的解決策を適用することによって、端末機器は無線アクセスネットワークに、複製モードの少なくとも2つのパスのうちの1つのデータ量を通知する。これにより、端末機器が、すべてのパス上のデータ量を通知することによって生じるシグナリングオーバーヘッドを削減することができる。
本出願の第2の実施形態は、通信処理方法を提供し、複製モードのアクティブ化管理に関する。第2の実施形態は、図1A、図1Bから図1F、図1Gおよび図1Hのいずれか1つに示される、無線通信システムのプロトコルスタックのアーキテクチャに基づくものであり得る。任意選択で、第2の実施形態は、端末機器が、複製モードがアクティブ化されるときに無線アクセスネットワークに未伝送のデータ量を通知することの管理を含むので、第2の実施形態のアクティブ化管理において、第1の実施形態は、上りリンクの複製モードがアクティブ化される場合の1つの可能な実施態様として使用され得る。
図3に示される通信処理の概略的流れ図を参照すると、本出願の本実施形態は以下の内容を含む。
300.無線アクセスネットワークが、無線ベアラの複製モードをアクティブ化するかどうかを決定する。
任意選択で、無線アクセスネットワークは、上りリンクの無線ベアラの複製モードと下りリンクの無線ベアラの複製モードをアクティブ化するかどうかを別々に決定し得る。
任意選択で、無線アクセスネットワークは、上りリンクのチャネル品質を測定し、上りリンクのチャネル品質に基づいて、無線ベアラの複製モードをアクティブ化するかどうかを決定する。チャネル品質が事前設定閾値より低い場合、無線アクセスネットワークは、データ伝送の安定性を保証するように、上りリンク上の無線ベアラの複製モードをアクティブ化すると決定する。あるいは、端末機器が無線ベアラで送信されるべき高優先度データを有する場合、無線アクセスネットワークは、無線ベアラの複製モードをアクティブ化すると決定する。任意選択で、上りリンクのチャネル品質が事前設定閾値より高い場合、特に、上りリンクキャリアアグリゲーションシナリオで第1のパスに対応するプライマリセルまたはマスタセルグループのチャネル品質が極めて高い場合、無線アクセスネットワークは、無線ベアラの複製モードをアクティブ化しない(すなわち、非アクティブ化する)場合もある。
任意選択で、無線アクセスネットワークがCUとDUとを含むシナリオでは、複製モードをアクティブ化するかどうかをCUが決定し得るか、または複製モードをアクティブ化するかどうかをDUが決定し得る。
CUまたはDUは、セル負荷情報またはセル信号品質に関する端末機器の測定報告に基づいて、複製モードをアクティブ化するかどうかを決定し得る。
例えば、測定報告を介して端末機器によって報告されたサービングセル信号品質が特定の閾値より低い場合(例えば、サービングセル信号強度が特定の閾値より低い、サービングセルチャネル品質が特定の閾値より低い、HARQ否定応答の比率が特定の閾値を超える、もしくはRLC再送回数が特定の閾値を超える)または、サービングセル負荷が特定の閾値より高い場合、CUもしくはDUは、データ伝送の安定性を向上させるために、複製モードが行われる必要があると判断する。CUまたはDUは、無線ベアラ上のデータ伝送の安定性を向上させるために、端末機器の少なくとも1つの無線ベアラの複製モードをアクティブ化し得る。CUまたはDUは、UEの測定報告内の別のセルの信号品質または別のセルのセル負荷に基づいて、その複製モードがアクティブ化される無線ベアラ上でデータが複製されるセルをさらに選択し、例えば、良好なセル信号品質または低負荷を有するセルを選択する。
端末機器によってCUまたはDUに報告される測定報告は、参照信号受信電力(RSRP)もしくは参照信号受信品質(RSRQ)測定報告またはRLC/MAC/PHY層測定報告であり得る。RSRP測定またはRSRQ測定報告は、端末機器によってRRC層を介してCUに報告され、RLC/MAC/PHY層測定報告は、CUがDUに、CUに送信するよう、例えば、周期的に、またはイベントトリガに基づいて送信するよう要求するMAC層の端末機器の測定報告であり得る。DUに、RLC/MAC/PHY層の端末の測定報告を要求する場合、CUは、DUに、要求されたMAC層測定報告がどの端末のどのセルに特有のものであるかを通知し得る。CUは、要求に、セルの識別子と、CU-DUインターフェース上の端末機器の端末識別子とを付加し得る。CUの要求に応答して、DUは、周期的に、またはイベントトリガに基づいて、CUに端末のRLC/MAC/PHY層測定報告を送信する。
任意選択で、無線ベアラがシグナリング無線ベアラである場合、CUは、RRCメッセージによってDUに、その複製モードがアクティブ化されるシグナリング無線ベアラと、シグナリング無線ベアラ上の少なくとも2つの複製シグナリングにそれぞれ対応するパスとを通知する。CUがPDCPデータパケットを複製し、CU-DUインターフェースを介してRRCメッセージを送信するときに、CUは、RRCメッセージに対応するSRBタイプとパス識別子(例えば、論理チャネル識別子)とを指示するので、RRCメッセージを取得した後、DUは、SRBタイプに対応するSRB内のパス識別子に対応するパス(またはRLCエンティティ)にRRCメッセージを送信することができる。上りリンク上では、1つのSRBの複製モードがアクティブ化され、SRBはCUの1つのPDCPエンティティを含む。したがって、CU-DUインターフェースを介してCUにRRCメッセージを送信するときに、DUはRRCメッセージに対応するSRBタイプを指示するので、CUは、RRCメッセージが送信されるPDCPエンティティに対応するSRBを知る。この場合、パス識別子は指示されない場合もある。
例えば、CUはRRCメッセージ1を生成し、RRCメッセージ1はシグナリング無線ベアラ1で運ばれる。シグナリング無線ベアラ1の複製モードがアクティブ化された後、シグナリング無線ベアラ1は2つのパス、パス1とパス2とを含む。
1つの可能な実施態様では、CUは、2つのRRCメッセージ1を取得するためにRRCメッセージ1を複製し、CU-DUインターフェースメッセージ(例えば、第1のDL RRC transferメッセージ)に第1のRRCメッセージ1を付加し、SRBタイプとパス識別子1(e.g.論理チャネル識別子1)とを指示し、別のCU-DUインターフェースメッセージ(例えば、第2のDL RRC transferメッセージ)に第2のRRCメッセージ1を付加し、SRBタイプとパス識別子2(e.g.論理チャネル識別子2)とを指示する。
別の可能な実施態様では、CUは、2つの複製RRCメッセージ1を1つのCU-DUインターフェースメッセージ(例えば、DL RRC transfer)に付加し、RRCメッセージ1ごとに対応するSRBタイプとパス識別子とを提供し得る。特に、同じSRBに属するRRCメッセージにただ1つのSRBタイプが提供されてもよく、SRBタイプはRRCメッセージごとに指示されなくてもよい。
この実施態様によれば、少なくとも2つの同じ複製データについて、複数の同じ複製データが、1つのPDCPエンティティに対応する少なくとも2つのRLCエンティティに順次に送信される。
1つの可能な例において、1つのCU-DUインターフェースメッセージ(例えば、F1メッセージ)が1つの下りリンクRRC transferメッセージを含むフォーマットを以下の表に記載する。
Figure 0007106580000001
RRC containerはRRCメッセージを含む。SRB typeは、RRCメッセージに対応するSRB、SRB1、SRB2、SRB1S、SRB2S、またはSRB3である。構成時に、CUはDUに、端末のSRB1がパス識別子1とパス識別子2とに対応することを通知する。この場合、CUがCU-DUインターフェース(略してF1インターフェースとも呼ばれ得る)上でRRCメッセージを続いて送信するときに、RRCメッセージに対応するパス識別子1とパス識別子2とが搬送される。
別の可能な例において、1つのCU-DUインターフェースメッセージ(例えば、F1メッセージ)が複数の下りリンクRRC transferメッセージを含むフォーマットを以下の表に記載する。
Figure 0007106580000002
一例では、CUが複製PDCPデータパケットを送信する場合、PDCPデータパケットが伝送されるべきパスの識別子がPDCPデータパケットのパケットヘッダで搬送される。あるいは、パス識別子がCU-DUインターフェースメッセージのパケットヘッダで搬送される。例えば、インターフェースメッセージは、ユーザプレーントンネル(例えば、GPRSトンネリングプロトコル・ユーザプレーン(GTP-U))メッセージであり得る。
別の例では、DUは、少なくとも2つの受信PDCPデータパケットを読み取り、少なくとも2つのPDCPデータパケットの番号を決定する。DUは、少なくとも2つのPDCPデータパケット内の同じ番号のPDCPデータパケットが、その複製モードが行われる複製PDCPデータであると判断する。DUは、判断された複製PDCPデータを、複製のために、1つのPDCPエンティティに対応する異なるRLCエンティティに送信する。
任意選択で、CUがCU制御プレーンとCUユーザプレーンとを含むシナリオでは、CUユーザプレーンはPDCPデータパケットを複製し、CU制御プレーンは、セル信号品質またはセル負荷情報に基づいて、無線ベアラの複製モードをアクティブ化するかどうかを決定し、CUユーザプレーンに、無線ベアラの複製モードがアクティブ化されるかどうかを通知し得る。CU制御プレーンがF1インターフェースを介してRRCメッセージを送信し、CUユーザプレーンがF1インターフェースを介してユーザプレーンデータを送信する場合、前述の表の方法を使用してRRCメッセージまたはユーザプレーンデータに対応するパス識別子が指示されるので、DUは、SRBまたはDRBに対応するRLCエンティティにRRCメッセージまたはユーザプレーンデータを送信する。
任意選択で、CUがCU制御プレーンとCUユーザプレーンとを含むシナリオでは、CUユーザプレーンはPDCPデータパケットを複製し、DUは、セル信号品質またはセル負荷情報に基づいて、無線ベアラの複製モードをアクティブ化するかどうかを決定し、CUユーザプレーンに、無線ベアラの複製モードがアクティブ化されるかどうかを通知し得る。具体的詳細については、前述の方法を参照されたい。
任意選択で、無線アクセスネットワークは、下りリンクのチャネル品質を測定し、下りリンクのチャネル品質に基づいて、無線ベアラの複製モードをアクティブ化するかどうかを決定する。下りリンクのチャネル品質が事前設定閾値より低い場合、無線アクセスネットワークは、データ伝送の安定性を保証するように、下りリンク上の無線ベアラの複製モードをアクティブ化すると決定する。あるいは、無線アクセスネットワークが無線ベアラで送信されるべき高優先度データを有する場合、無線アクセスネットワークは、無線ベアラの複製モードをアクティブ化すると決定する。任意選択で、下りリンクのチャネル品質が事前設定閾値より高い場合、特に、下りリンクキャリアアグリゲーションシナリオで第1のパスに対応するプライマリセルまたはマスタセルグループのチャネル品質が極めて高い場合、無線アクセスネットワークは、下りリンクの無線ベアラの複製モードを非アクティブ化し得る。
複製モードのアクティブ化および非アクティブ化について、上りリンクで行われる通信処理は下りリンクのものと同様である。以下において、上りリンクでは、送信端は端末機器であり、受信端は無線アクセスネットワークであり、下りリンクでは、送信端は無線アクセスネットワークである。
任意選択で、複製モードがアクティブ化される場合、送信端は複製モードでデータを送信し得る。この場合、1つの無線ベアラでは、無線ベアラにおける1つのPDCPエンティティ上のPDCPデータが第1のパスで対応する第1のRLCエンティティに伝送され、第2のパス上の対応する第2のRLCエンティティで重複して伝送される。
複製モードが非アクティブ化される場合、送信端はデータを送信するために複製モードを使用しない。この場合、1つの無線ベアラでは、第2のRLCエンティティは、第1のRLCエンティティ上のデータの一部または全部を複製しない。任意選択で、複製モードが非アクティブ化されるときに送信端と受信端との間でデータを依然として伝送できるようにするために、無線アクセスネットワークは、複製モードが非アクティブ化されるときに第1のRLCエンティティと第2のRLCエンティティの一方にPDCPエンティティからデータを伝送するようさらに命令してもよく、他方のRLCエンティティはPDCPエンティティからのいかなるデータも伝送しなくなるか、または他方のRLCエンティティはPDCPエンティティからの非複製データを伝送し得る(この場合、1つのPDCPエンティティに対応する第1のRLCエンティティと第2のRLCエンティティの一方は解放されない場合があり、依然として非複製データを送信するための2つのパスがある)。任意選択で、上りリンクの複製モードが非アクティブ化される場合、一方のRLCエンティティは、受信端として働く無線アクセスネットワークによって決定されるか、または送信端として働く端末機器によって選択される。下りリンクの複製モードが非アクティブ化される場合、一方のRLCエンティティは、送信端として働く無線アクセスネットワークによって決定される。任意選択で、一方のRLCエンティティはプライマリRLCエンティティである。
任意選択で、単一の無線アクセスデバイスのキャリアアグリゲーションシナリオでは、複製モードが非アクティブ化される場合、データが、第1のRLCエンティティと第2のRLCエンティティの一方が位置するパスで伝送され、データは、他方のRLCエンティティが位置するパスで伝送されなくなる。複製モードは、複製モードが非アクティブ化されたことを送信端が確認した後に次の伝送時間単位が開始したときに停止する。送信端が無線アクセスデバイスである場合、複製モードでの送信は、複製モードが非アクティブ化されたことを指示する第1の指示情報を無線アクセスデバイスが送信した後に次の伝送時間単位が開始したときに停止する。送信端が端末機器である場合、複製モードでの送信は、複製モードが非アクティブ化されたことを指示する第1の指示情報を端末機器が受信した後に次の伝送時間単位が開始したときに停止する。この場合、送信端のPDCPエンティティは一方のRLCエンティティにPDCPデータを送信し、別のRLCエンティティに複製PDCPデータを送信しなくなるか、または別のRLCエンティティに複製PDCPデータを送信するが、別のRLCエンティティは送信された複製PDCPデータを受信しない。まだ送信されていない非アクティブ化前の複製データ(エアインターフェースを介して伝送されていないデータまたは未再送データ(エアインターフェースを介して伝送されたが再度送信される必要がある))が別のRLCエンティティのバッファにある場合、別のRLCエンティティはバッファ内の非アクティブ化前の複製データを送信するか、または別のRLCエンティティはバッファ内の複製データを廃棄するか、またはバッファ内の複製データ中の未再送データを送信するが、エアインターフェースを介して伝送されていないデータを廃棄する。別のRLCエンティティは、RLC再確立を行うことによって、例えば、廃棄されるべきデータに対応するRLCタイマを停止することによって、または廃棄されるべきデータのRLC送信状態変数を0に設定することによって、データを廃棄し得る。この実施態様によれば、単一の無線アクセスデバイスのキャリアアグリゲーションシナリオでは、複製モードが非アクティブ化される場合、特にパスのチャネル品質が不良になるときに、RLC層の複製データが廃棄されて、シグナリングオーバーヘッド
が削減される。
任意選択で、デュアルコネクティビティシナリオにおいて、複製モードが非アクティブ化される場合、下りリンクでは、プライマリRLCエンティティが位置するプライマリ無線アクセスデバイスとセカンダリRLCエンティティが位置するセカンダリ無線アクセスデバイスとが、端末機器に複製データを送信せず、端末に非複製データを送信する。
任意選択で、デュアルコネクティビティシナリオにおいて、複製モードが非アクティブ化される場合、上りリンクでは、端末機器はプライマリ基地局とセカンダリ基地局の両方に非複製データを送信するが、プライマリ基地局とセカンダリ基地局とに複製データを送信しなくなる。任意選択で、無線ベアラの複製モードが非アクティブ化される場合、端末機器は、非アクティブ化パスとして無線ベアラにおける第1のパスと第2のパスからパスを選択し得るか、または無線アクセスデバイスは、無線ベアラにおける第1のパスと第2のパスから非アクティブ化パスを決定する。任意選択で、非アクティブ化パスは、無効化されるか、または複製データの送信を禁じられるが、非複製データを送信することができる。任意選択で、送信端PDCPエンティティが非アクティブ化パスに対応するRLCエンティティに複製データを送信している場合、送信端RLCエンティティは複製データを廃棄するか、または送信端PDCPエンティティは非アクティブ化パスに対応する送信端RLCエンティティにいかなるデータも送信しない。これに対応して、非アクティブ化パスに対応する受信端RLCエンティティはMAC層からのデータを廃棄するか、または受信端MAC層は非アクティブ化パスに対応するRLCエンティティにいかなるデータも送信しない。例えば、キャリアアグリゲーションシナリオでは、第1のパスがプライマリセルまたはマスタセルグループに対応する場合、第2のパスは非アクティブ化され、第2のパス上の第2のRLCエンティティは第1のRLCエンティティで伝送されたデータを複製しなくなる。第2のパスがプライマリセルまたはマスタセルグループに対応する場合、第1のパスは非アクティブ化され、第1のパス上の第1のRLCエンティティは第2のRLCエンティティで伝送されたデータを複製しなくなる。1つの可能な実施態様では、デュアルコネクティビティシナリオにおいて、プライマリ無線アクセスデバイスとセカンダリ無線アクセスデバイスの両方が端末機器に通信サービスを提供する。1つの無線ベアラでは、1つのPDCPエンティティに対応する2つのRLCエンティティがそれぞれプライマリ無線アクセスデバイスとセカンダリ無線アクセスデバイスとに位置する。非CU-DUネットワーキングシナリオにおいて、PDCPエンティティは、プライマリ無線アク
セスデバイスに位置し得るか、またはセカンダリ無線アクセスデバイスに位置し得る。CU-DUネットワーキングシナリオにおいて、PDCPエンティティはCUに位置し、PDCPエンティティに対応する2つのRLCエンティティが位置する2つのDUは、プライマリ無線アクセスデバイスとセカンダリ無線アクセスデバイスとである。
この可能な実施態様では、無線ベアラの複製モードがアクティブされる場合、複製データがプライマリ無線アクセスデバイスとセカンダリ無線アクセスデバイスとで伝送される。
301.無線アクセスネットワークが端末機器に第1の指示メッセージを送信し、第1の指示メッセージは、無線ベアラの複製モードをアクティブ化するかどうかを指示するために使用される。
第1の指示メッセージは、MAC層メッセージまたはRRC層メッセージであり得る。任意選択で、無線アクセスネットワークは、第1の指示メッセージの有効時間をさらに通知し得る。有効時間は、第1の指示メッセージで指示される複製モードがいつ有効になるか、または複製モードが有効である期間を指示するために使用される。CU-DUネットワーキングシナリオでは、第1の指示メッセージと有効時間とはCUによってDUに通知され得る。例えば、DUは、有効時間の指示に基づいて、端末に複製モードをアクティブ化するよう命令するためにMAC層メッセージを送信する。あるいは、有効時間が、複製モードが有効である期間を指示する場合、DUは、その期間に基づいて、複製モードが無効になることを知り、DUは、MAC層メッセージによって、端末機器に複製モードを非アクティブ化するよう命令する。第1の指示メッセージと有効メッセージは、代替として、DUによって生成され、CUに送信されてもよい。第1の指示メッセージがCUによって生成される場合、第1の指示メッセージはCUによってDUに送信され、次いでDUはMAC層メッセージによって端末機器に第1の指示メッセージを送信する。有効時間は、代替として、DUを介してUEに送信され得るので、UEは処理を行い、例えば、指定された時間に複製モードを有効にし、有効時間が0までカウントダウンされると複製モードを停止する。
任意選択で、無線アクセスデバイスは、端末機器に、第1の指示メッセージが上りリンクまたは下りリンクに特有のものであることをさらに通知し得る。
任意選択で、第1の指示メッセージが、複製モードが非アクティブ化されることを指示する場合、上りリンク複製データは端末機器の1つのPDCPエンティティに対応する少なくとも2つのパスで伝送されなくなるが、上りリンク非複製データはそれら少なくとも2つのパスで送信される。例えば、上りリンク非複製データまたはデータ量を指示するデータ量報告が少なくとも1つのパスで送信される。任意選択で、データ量が閾値未満である場合、端末機器は少なくとも1つのパスの1つで上りリンク非複製データを送信するか、またはデータ量が閾値以上である場合、端末機器は少なくとも1つのパスのすべてで上りリンク非複製データを送信する。任意選択で、データ量が閾値未満である場合、端末機器は少なくとも1つのパスの1つでデータ量報告を送信するか、またはデータ量が閾値以上である場合、端末機器は少なくとも1つのパスのすべてでデータ量報告を送信する。少なくとも1つのパスの1つは、無線アクセスネットワークによって指示されるか、またはプロトコルで事前定義され、例えば、第1のパスとして事前定義される。
任意選択で、デュアルコネクティビティシナリオにおいて、無線アクセスネットワークの無線アクセスデバイス(プライマリ無線アクセスデバイスまたはセカンダリ無線アクセスデバイス)が端末機器に第1の指示メッセージを送信する場合、第1の指示メッセージを送信する無線アクセスデバイスは、別の無線アクセスデバイスに、複製モードがアクティブ化されるか非アクティブ化されるかを通知するので、複製モードが非アクティブ化されると、その別の無線アクセスデバイスはRLCを再確立する。
任意選択で、デュアルコネクティビティシナリオにおいて、複製モードが非アクティブ化される場合、無線アクセスネットワークは、無線アクセスデバイスが位置するパスで引き続きデータを送信するためにどの無線アクセスデバイスが使用されるかを構成でき、他方の無線アクセスデバイスは複製データの送信を停止する。
任意選択で、デュアルコネクティビティシナリオにおいて、端末機器と無線アクセスネットワークとが、複製モードがアクティブ化される前に、プライマリ無線アクセスデバイスが位置するパスで互いに対してデータを送信する場合、複製モードがアクティブ化状態から非アクティブ化状態に切り替わった後、端末機器と無線アクセスネットワークとは、プライマリ無線アクセスデバイスが位置するパスで互いに対してデータを送信する(任意選択で、HARQバッファ内の複製データは、送信を停止されるか、またはすでにHARQバッファ内にある複製データが、セカンダリ無線アクセスデバイスが位置するパスで引き続き送信された後に直接廃棄される)。同様に、端末機器と無線アクセスネットワークとが、複製モードがアクティブ化される前に、セカンダリ無線アクセスデバイスが位置するパスで互いに対してデータを送信する場合、複製モードがアクティブ化状態から非アクティブ化状態に切り替わった後、端末機器と無線アクセスネットワークとは、プライマリ無線アクセスデバイスが位置するパスで互いに対してデータを送信する(任意選択で、HARQバッファ内の複製データは、送信を停止されるか、またはすでにHARQバッファ内にある複製データが、プライマリ無線アクセスデバイスが位置するパスで引き続き送信された後に直接廃棄される)。
端末機器が第1の指示メッセージを有効に受信できるようにするために、第1の指示メッセージは以下のメッセージ構造のうちの1つを有し得る。
1つの可能な実施態様では、図4に示されるメッセージ構造の概略図において、第1の指示メッセージは第1のフィールドと第2のフィールドとを含み、第1のフィールドは、第1の指示メッセージが複製モードについての制御メッセージであることを指示し、第2のフィールドは、複製モードをアクティブ化するかどうかを指示する。第1のフィールドは少なくとも1ビットを含むバイナリビットのセットであってもよく、第2のフィールドは1ビットを占め、その1ビットのビット状態によって、複製モードをアクティブ化するかどうかを指示し得る。任意選択で、第1のフィールドと第2のフィールドとはMACメッセージのサブヘッダに含まれる。
任意選択で、図5に示されるメッセージ構造の概略図において、第1の指示メッセージは第3のフィールドをさらに含み、第3のフィールドは、複製モードに対応する無線ベアラを指示する。第3のフィールドは具体的には無線ベアラ識別子であり得る。端末機器に複製モードのただ1つの無線ベアラが構成される場合、第1の指示メッセージは第3のフィールドを含まなくてもよく、端末機器は、第3のフィールドなしで、無線ベアラの複製モードがアクティブ化されるかどうかを知ることができる。端末機器に少なくとも2つの無線ベアラが構成される場合、端末機器は、第1の指示メッセージ内の第2のフィールドと第3のフィールドとによって、各無線ベアラの複製モードがアクティブ化されるかどうかを知ることができる。任意選択で、第1の指示メッセージ全体におけるすべての無線ベアラに対応する位置が、すべての無線ベアラの識別子の値に基づいて配置されてもよい。
任意選択で、図6に示されるメッセージ構造の概略図において、端末機器に少なくとも2つの無線ベアラが構成される場合、第1の指示メッセージ内の第2のフィールドは、特定のビットのビット位置によって、複製モードに対応する無線ベアラを指示し、ビットのビット状態によって、無線ベアラの複製モードをアクティブ化するかどうかを指示する。例えば、第2のフィールド内の第1のビットの位置は無線ベアラ1を指示し、第1のビットのビット状態は、無線ベアラ1の複製モードがアクティブ化されるかどうかを指示し、第2のフィールド内の第2のビットの位置は無線ベアラ2を指示し、第2のビットのビット状態は、無線ベアラ2の複製モードがアクティブ化されるかどうかを指示する。任意選択で、第1の指示メッセージ全体におけるすべての無線ベアラに対応する位置が、すべての無線ベアラの識別子の値に基づいて配置されてもよい。
任意選択で、図6において、第1の指示メッセージ内の第2のフィールドのビット数は事前設定値であり、例えば、無線ベアラの識別子の最大数や、端末機器によってサポートされ得る無線ベアラの最大数である。各無線ベアラは1つのビット位置に対応し、無線ベアラは、各無線ベアラの識別子の値の昇順または降順に配置され得る。無線ベアラの中には複製モードをサポートするものもあり(したがって、複製モードがアクティブ化されるかどうかの事例がある)、無線ベアラの中には複製モードをサポートしないものもある。任意選択で、第2のフィールド内のビット数は、メッセージフォーマットが整数倍のバイト単位になるように、8の倍数、例えば32ビットである。例えば、端末機器が最大で32の無線ベアラをサポートできる場合、第2のフィールド内のビット数は32であり、各無線ベアラは1つのビット位置に対応する。実際の通信プロセスでは、端末機器のために構成された32の無線ベアラのうちの2つ、例えば、無線ベアラ1と無線ベアラ2とが複製モードをサポートする。第1の指示メッセージを受信すると、端末機器は、無線ベアラ1と無線ベアラ2との対応するビット位置にあるビットの状態を検出し、それによって、無線ベアラ1の複製モードと無線ベアラ2の複製モードとがアクティブ化されるかどうかを知ることができる。無線ベアラ3から無線ベアラ32は端末機器のために構成されないか、または実際の通信時に複製モードをサポートしない可能性があるので、端末機器は、第1の指示メッセージにおける、無線ベアラ3から無線ベアラ32に対応するビット位置にあるビットの状態を無視する。
任意選択で、X個の無線ベアラ(例えば、無線ベアラ1、無線ベアラ3、および無線ベアラ5)が端末機器のために構成されると仮定すると、無線アクセスネットワークは、無線ベアラの識別子の値に基づいて、第1の指示メッセージの第2のフィールドにおける最初のXビットまたは最後のXビットのビット状態が、X個の無線ベアラの複製モードがアクティブ化されるかどうかに対応すると設定し(例えば、第1のビットは無線ベアラ1に対応し、第2のビットは無線ベアラ3に対応し、第3のビットは無線ベアラ5に対応する)、端末機器は、X個の無線ベアラの複製モードがアクティブ化されるかどうかを知るために第1の指示メッセージの第2のフィールドの最初のXビットまたは最後のXビットのビット状態を読み取り、第2のフィールドに含まれる他のビットを無視する。
任意選択で、無線アクセスネットワークの少なくとも2つの無線アクセスデバイスは、(例えば、デュアルコネクティビティシナリオにおいて)複数の無線ベアラを確立することによって端末機器に通信サービスを提供する。無線ベアラの中には無線アクセスデバイスにまたがるものもあり(例えば、1つの無線ベアラにおいて、PDCPエンティティと第1のRLCエンティティとが無線アクセスデバイスAに位置し、第2のRLCエンティティが無線アクセスデバイスBに位置する)、無線ベアラの中には無線アクセスデバイスにまたがらないものもある(例えば、1つの無線ベアラにおいて、PDCPエンティティ、第1のRLCエンティティおよび第2のRLCエンティティがすべて無線アクセスデバイスAに位置する)。この場合、無線アクセスデバイスは、その無線アクセスデバイス上で確立された無線ベアラを知っているが、同じ端末にサービスする他の無線アクセスデバイス上の無線ベアラは知らない。
一実施態様では、各無線アクセスデバイスが端末機器に第1の指示メッセージを送信し、各第1の指示メッセージは、各無線アクセスデバイス上の無線ベアラの複製モードがアクティブ化されるかどうかを指示する。例えば、無線アクセスデバイスAによって送信された第1の指示メッセージは、無線アクセスデバイスA上の少なくとも1つの無線ベアラの複製モードがアクティブ化されるかどうかを指示し、無線アクセスデバイスBによって送信された第1の指示メッセージは、無線アクセスデバイスB上の少なくとも1つの無線ベアラの複製モードがアクティブ化されるかどうかを指示する。無線アクセスデバイスAは識別子の値(1、3、および5)に基づいて無線アクセスデバイスA上のすべての無線ベアラを配置し、無線アクセスデバイスA上の無線ベアラの識別子の値に基づいて第2のフィールド内の最初のXビットまたは最後のXビットのビット状態を設定する。無線アクセスデバイスBは識別子の値(2、4、および5)に基づいて無線アクセスデバイスB上のすべての無線ベアラを配置し、無線アクセスデバイスB上の無線ベアラの識別子の値に基づいて第2のフィールド内の最初のXビットまたは最後のXビットのビット状態を設定する。
別の実施態様では、これらの無線アクセスデバイスは、通知と折衝を通じて、1つの第1の指示メッセージの第2のフィールドのすべてのビットの位置をすべての無線ベアラに対応させ、1つの無線アクセスデバイスが端末機器に第1の指示メッセージを送信する。この場合、第1の指示メッセージは、すべての無線アクセスデバイス上の無線ベアラの複製モードがアクティブ化されるかどうかを指示する。例えば、無線アクセスデバイスA上の無線ベアラは第1の指示メッセージの第2のフィールドの最初の数ビットに配置されてもよく、無線ベアラに対応するビットの位置は、無線アクセスデバイスA上の無線ベアラの識別子の値に基づいて最初の数ビットの間で配置され、無線アクセスデバイスB上の無線ベアラは第2のフィールド内の最後の数ビットに配置されてもよく、無線ベアラに対応するビットの位置は、無線アクセスデバイスB上の無線ベアラの識別子の値に基づいて最後の数ビットの間で配置される。別の例では、端末機器によってサポートされ得るすべての無線ベアラは、識別子の値に基づいて第1の指示メッセージに配置されてもよく、無線アクセスネットワークは、すべての無線ベアラの識別子の値に基づいて、第1の指示メッセージの第2のフィールドの最初のX(1以上の整数)ビットまたは最後のXビットのビット状態が、端末機器のために現在構成されているX個の無線ベアラの複製モードがアクティブ化されるかどうかに対応すると設定し、1つの無線アクセスデバイスが端末機器に第1の指示メッセージを送信する。この場合、第1の指示メッセージは、現在構成されている無線ベアラの複製モードがアクティブ化されるかどうかを指示する。
任意選択で、無線アクセスネットワークは、端末機器に、第1の指示メッセージの第2のフィールドにおけるビット位置と無線ベアラとの間の対応関係を通知し得るので、端末は、特定のビットが無線ベアラに対応することを知る。端末は、そのビット位置が通信のために構成された無線ベアラに対応するビットの状態を検出して、構成された無線ベアラの複製モードがアクティブ化されるかどうかを知る。別の可能な実施態様では、図7に示されるメッセージ構造の概略図において、第1の指示メッセージは第1のフィールドと第2のフィールドとを含み、第1のフィールドは、第1の指示メッセージが複製モードについての制御メッセージであることを指示し、第2のフィールドは、第1のパスと第2のパスがアクティブ化されるかどうかを指示する。任意選択で、第2のフィールドは、第1のパスがアクティブ化されるかどうかを指示する一方のビットと第2のパスがアクティブ化されるかどうかを指示する他方のビットの2ビットを含む。第1のパスと第2のパスの両方がアクティブ化される場合、複製モードはアクティブ化される。第1のパスと第2のパスの少なくとも一方が非アクティブ化される場合、複製モードは非アクティブ化されるか、または第1の指示メッセージは無効なメッセージである。第1の指示メッセージが無効なメッセージである場合、端末機器は第1の指示メッセージを廃棄する。任意選択で、第1の指示メッセージは第3のフィールドを含んでいてもよく、第3のフィールドは、第1のパスと第2のパスの識別子または複製モードの無線ベアラの識別子を指示する。任意選択で、第1の指示メッセージ全体におけるすべてのパスに対応する位置が、すべてのパスの識別子の値に基づいて配置されてもよい。
任意選択で、図8に示されるメッセージ構造の図において、第1の指示メッセージ内の第2のフィールドは、第1のビットの位置によって第1のパスを指示し、第1のビットのビット状態によって、第1のパスがアクティブ化されるかどうかを指示し、第2のビットの位置によって第2のパスを指示し、第2のビットのビット状態によって、第2のパスがアクティブ化されるかどうかを指示する。このように、1ビットが、1つのパスを指示できるのみならず、そのパスがアクティブ化されるかどうかも指示することができる。任意選択で、第1の指示メッセージ全体におけるすべてのパスに対応する位置が、すべてのパスの識別子の値に基づいて配置されてもよい。
別の可能な実施態様では、第1のパスが常にアクティブ化されると仮定すると、第1の指示メッセージは、無線ベアラの複製モードがアクティブされるかどうかを指示するように、第2のパスがアクティブ化されるかどうかを指示し得る。図9に示されるメッセージ構造の図において、第1の指示メッセージは第1のフィールドと第2のフィールドとを含み、第1のフィールドは、第1の指示メッセージが複製モードについての制御メッセージであることを指示し、第2のフィールドは第2のパスがアクティブ化されるかどうかを指示する。この場合、第2のパスがアクティブ化されるときに、複製モードはアクティブ化され、または第2のパスが非アクティブ化されるときに、複製モードは非アクティブ化される。任意選択で、第1の指示メッセージは第3のフィールドをさらに含み、第3のフィールドは、第2のパスの識別子を指示する。任意選択で、この可能な実施態様では、第1のパスに対応するセルもしくはセルグループはプライマリセルもしくはマスタセルグループであり、または第1のパスのパス識別子は第2のパスのパス識別子より小さい。
任意選択で、図10に示されるメッセージ構造の図において、第1の指示メッセージ内の第2のフィールドは、第1のビットの位置によって第2のパスを指示し、第1のビットのビット状態によって、第2のパスがアクティブ化されるかどうかを指示し、第2のビットの位置によって第2のパスを指示し、第2のビットのビット状態によって、第2のパスがアクティブ化されるかどうかを指示する。このように、1ビットが、1つのパスを指示できるのみならず、そのパスがアクティブ化されるかどうかも指示することができる。任意選択で、第1の指示メッセージ全体におけるすべてのパスに対応する位置が、すべてのパスの識別子の値に基づいて配置されてもよい。
別の可能な実施態様では、第1の指示メッセージは第1のフィールドと第2のフィールドとを含み、第1のフィールドは、第1の指示メッセージが複製モードについての制御メッセージであることを指示し、第2のフィールドは、複製モードがアクティブ化されるかどうかを指示する。第1の指示メッセージが第1のパスに対応するセルもしくはセルグループからのものである場合、第2のフィールドは、第1のパスがアクティブ化されるかどうかを制御し、または第1の指示メッセージが第2のパスに対応するセルもしくはセルグループからのものである場合、第2のフィールドは、第2のパスがアクティブ化されるかどうかを制御する。第1のパスと第2のパスの両方がアクティブ化される場合、複製モードはアクティブ化される。第1のパスと第2のパスの一方が非アクティブ化される場合、複製モードは非アクティブ化される。任意選択で、第1の指示メッセージ全体におけるすべてのパスに対応する位置が、すべてのパスの識別子の値に基づいて配置されてもよい。
第1のパスと第2のパスとに対応するセルまたはセルグループが無線アクセスネットワークにおいて1つのDUに属する場合、ステップ301で、DUまたはDUに対応するCUは第1の指示メッセージを生成し、DUは、複製モードがアクティブ化されるかどうかを指示するために、第1の指示メッセージを送信する。
第1のパスと第2のパスとに対応するセルまたはセルグループが無線アクセスネットワークにおいて1つのCUに対応する2つの異なるDUに属する場合、ステップ301で、2つの異なるDUは、第1の指示メッセージによって、第1のパスと第2のパスとに対応するセルまたはセルグループを介して、第1のパスと第2のパスとがアクティブ化されるかどうかをそれぞれ指示し得る。あるいは、キャリアアグリゲーションのデュアルコネクティビティシナリオにおいては、2つの異なるDUの一方が、第1の指示メッセージによって、第1のパスと第2のパスとがアクティブ化されるかどうかを指示する。任意選択で、第1の指示メッセージは、制御プレーンシグナリングまたはユーザプレーン指示情報であり得る。ユーザプレーン指示情報と複製データとは同時に送信され得る。
第1のパスと第2のパスとに対応するセルまたはセルグループが無線アクセスネットワークにおいて異なるCUに対応する2つの異なるDUに属する場合、ステップ301で、2つの異なるDUは、第1の指示メッセージによって、第1のパスと第2のパスとに対応するセルまたはセルグループを介して、第1のパスと第2のパスとがアクティブ化されるかどうかをそれぞれ指示し得る。あるいは、キャリアアグリゲーションのデュアルコネクティビティシナリオにおいては、2つの異なるDUの一方が、第1の指示メッセージによって、第1のパスと第2のパスとがアクティブ化されるかどうかを指示する。
無線アクセスネットワークがプロトコル層に基づいてCUとDUとに分割されず、第1のパスと第2のパスとに対応するセルまたはセルグループが無線アクセスネットワークにおいて2つの異なる無線アクセスデバイスに属する場合、ステップ301で、2つの異なる無線アクセスデバイスは、第1の指示メッセージによって、第1のパスと第2のパスとに対応するセルまたはセルグループを介して、第1のパスと第2のパスとがアクティブ化されるかどうかをそれぞれ指示し得る。あるいは、キャリアアグリゲーションのデュアルコネクティビティシナリオにおいては、2つの異なる無線アクセスデバイスの一方が、第1の指示メッセージによって、第1のパスと第2のパスがアクティブ化されるかどうかを指示する。
ステップ300およびステップ301で提供される技術的解決策によれば、端末機器は、上りリンクと下りリンクの少なくとも一方の無線ベアラの複製モードがアクティブ化されるかどうかを知ることができる。
ステップ300およびステップ301で提供される技術的解決策に基づき、下りリンクまたは上りリンクについて、複製モードがアクティブ化されるかどうかにかかわらず、送信端の1つのPDCPエンティティに対応するすべてのパスのうちの1つは無線リンク障害のトリガ条件を満たすが、少なくとも1つのパスを依然としてデータ伝送に使用することができる。この場合、送信端は、パスの無線リンク障害をトリガしなくてもよいと判断するか、またはたとえパスの無線リンク障害がトリガされても、送信端はパス上で受信端への無線リンクを再確立しない。任意選択で、1つのPDCPエンティティに対応するすべてのパスが無線リンク障害のトリガ条件を満たす場合、送信端は無線リンク障害をトリガする。任意選択で、上りリンクでは、送信端として働く端末機器は、無線アクセスネットワークに、無線リンク障害が発生したことを通知する。特に、無線ベアラがシグナリング無線ベアラである場合、無線リンク再確立は、無線リンク障害がシグナリング無線ベアラにおける1つのPDCPエンティティに対応するすべてのパスで検出されるときにのみトリガされ、そうでない場合、無線リンク障害はトリガされない。
ステップ300およびステップ301で提供される技術的解決策に基づき、下りリンクまたは上りリンクについて、キャリアアグリゲーションシナリオでは、複製モードがアクティブ化されるかどうかにかかわらず、送信端のプライマリRLCエンティティが位置するパスには無線リンク障害をトリガすることができ、送信端のセカンダリRLCエンティティが位置するパスには無線リンク障害をトリガすることができない。例えば、セカンダリRLCエンティティによって設定されるRLC再送回数の最大数が無限大に設定されるか、またはRLC再送回数がカウントされない。あるいは、セカンダリRLCエンティティが位置するパスに無線リンク障害をトリガできる場合でも、無線リンク再確立は行われない。
第2のRLCエンティティ上の複製データの再送回数がRLC再送回数の最大数に達した場合、第2のパスに対応するセルまたはセルグループにおいて通信品質を保証することができない。しかしながら、第1のRLCエンティティが位置する第1のパスは依然としてデータを伝送することができる。これにより、途切れないデータ伝送を保証し、無線リンク再確立によって生じるデータ中断の問題を回避することができる。
任意選択で、上りリンクまたは下りリンクについて、複製モードがアクティブ化される場合、前述の方法は、
送信端が、第2のRLCエンティティ上で、第1のRLCエンティティに伝送されるPDCPエンティティ上のデータを複製しないと決定するステップ、
送信端が、第2のRLCエンティティ上の複製データを廃棄するステップ、
送信端が、第2のRLCエンティティからのものであるMAC層のすべての複製データを廃棄するか、または第2のRLCエンティティからのものである、HARQバッファに格納されないMAC層の複製データを廃棄するステップ、
送信端が、エアインターフェースを介して伝送される必要のない第2のRLCエンティティ上の複製データを判断し、判断された第2のRLCエンティティ上の複製データがエアインターフェースを介して伝送され始めている場合、送信端が、判断された第2のRLCエンティティ上の複製データを引き続き送信するステップ、および
送信端が、PDCPエンティティからのものである、第1のRLCエンティティ上のデータの複製ではないデータを送信するステップのうちの少なくとも1つをさらに含む。
任意選択で、複製モードが非アクティブ化されるときに、第2のRLCエンティティがデータを送信しなくなる場合、送信端は第2のRLCエンティティによって占められるリソースをさらに解放し得る。
拡張された可能な実施態様では、複製モードが非アクティブ化状態からアクティブ化状態に切り替わるときに、本方法は、以下の可能な実施態様のうちの少なくとも1つをさらに含む。
送信端PDCPエンティティ上にデータがある場合、送信端は、PDCPエンティティ上のデータを第1のRLCエンティティに送信し、第2のRLCエンティティ上に、第1のRLCエンティティに送信されたデータを複製する。図11に示されるデータ伝送の概略図においては、複製モードがアクティブ化される前、PDCPエンティティ上のデータ37およびデータ38が伝送されることになっており、第1のRLCエンティティ上のデータ35およびデータ36が伝送されることになっており、第2のRLCエンティティ上にはデータがない。複製モードがアクティブ化された後、送信端は、PDCPエンティティ上のデータ37およびデータ38を第1のRLCエンティティに送信し、データ37およびデータ38を第2のRLCエンティティ上に複製する。
第1のRLCエンティティ上にデータがある場合、端末機器は、第1のRLCエンティティ上のデータの一部または全部を第2のRLCエンティティ上に複製する。現在の伝送時間単位の前に第1のRLCエンティティ上にすでにあるデータの一部が第2のRLCエンティティ上に重複して伝送されない場合もある。図12に示されるデータ伝送の概略図においては、複製モードがアクティブ化される前、第1のRLCエンティティ上のデータ35およびデータ36が伝送されることになっている。複製モードがアクティブ化された後、第1のRLCエンティティ上のデータ35およびデータ36は第2のRLCエンティティ上に重複して伝送される。
第1のRLCエンティティ上にデータがある場合、端末機器は、第1のRLCエンティティ上のデータの一部または全部をMAC層に送信し、MAC層でデータを複製し、複製データが第2のパスからのものであることを指示する。言い換えると、複製データは第2のRLCエンティティからのものではないが、MAC層はそれでもなお、複製データが第2のパス上の第2のRLCエンティティからのものであることを指示する。この場合、データがMAC層で複製されるときに、複製データが第2のRLCエンティティからのものであることを指示することは、第2のRLCエンティティが第1のRLCエンティティ上のデータの一部または全部を複製することと等しい。図13に示されるデータ伝送の概略図においては、複製モードがアクティブ化される前に、第1のRLCエンティティ上のデータ35およびデータ36がMAC層に伝送されており、第2のRLCエンティティはデータ35およびデータ36を複製せず、複製モードがアクティブ化された後、MAC層はデータ35およびデータ36を複製し、複製データ35および複製データ36が第2のパスからのものであること、すなわち、第2のパス上の第2のRLCエンティティから伝送されることを指示する。MAC層は、データ35およびデータ36を、第1のRLCエンティティから第1のパスに対応するプライマリセルまたはマスタセルグループに送信し、複製データ35および複製データ36を、第2のパスに対応するセカンダリセルまたはセカンダリセルグループに送信する。
拡張された可能な実施態様では、特に上りリンク上の複製モード管理では、送信端は端末機器であり、受信端は無線アクセスネットワークである。本方法は以下の内容をさらに含む。
一実施態様の302’において。第1の指示メッセージが、複製モードが非アクティブ化されることを指示する場合、端末機器は、第2のパスについてトリガされているデータ量報告を取り消す。任意選択で、端末機器は、無線アクセスネットワークによって、複製モードが非アクティブ化されることを指示する第1の指示メッセージを受信すると、第2のパスについてトリガされているデータ量報告を取り消すように構成される。
ステップ302’、302の代替の実施態様において。端末機器は、第1の指示メッセージに基づいてデータ量報告をトリガする。
データ量報告は、MAC層メッセージ、例えばBSRであり得る。
第1の指示メッセージが、無線ベアラの複製モードがアクティブ化されることを指示する場合、前述の方法実施形態のステップ201に記載されているように、データ量報告で指示されるデータ量は、第1のパスと第2のパスとのデータ量を含み得るか、または第1のパスと第2のパスの一方のデータ量を含み得る。
任意選択で、データ量報告で指示されるデータ量が第1のパスと第2のパスとのデータ量を含む場合、第1のパスと第2のパスの一方のデータ量は0であり得る。第1のパスに対応するセルまたはセルグループにリソースがある場合、データ量報告は、第1のパスに対応するセルまたはセルグループで送信される。第2のパスに対応するセルまたはセルグループにリソースがある場合、データ量報告はまた、第2のパスに対応するセルまたはセルグループでも送信される。任意選択で、データ量報告が第1のパスと第2のパスの両方で送信された後、端末機器はデータ量報告を取り消す。データ量報告を送信するために第2のパスのリソースが使用される場合。一方のパスに対応するセルまたはセルグループにリソースがない場合、端末機器は、別のセルまたは別のセルグループにおける半永続的リソースを介してデータ量報告を送信する。そうでない場合、端末は、一方のパスに対応するセルまたはセルグループにおけるリソースを介してデータ量報告を送信する。
第1の指示メッセージが、無線ベアラの複製モードが非アクティブ化されることを指示する場合、無線ベアラにおける第2のパス上の第2のRLCエンティティは複製を行わない。この場合、データ量報告で指示されるデータ量は無線ベアラにおける第1のパスのデータ量を含む。
無線ベアラの複製モードが非アクティブ化される場合、複製データは第2のパスで伝送されなくなるが、PDCPエンティティからのものである、第1のRLCエンティティ上のデータの複製ではないデータは第2のパスで伝送され得る。この場合、端末機器が、第2のRLCエンティティ上にまだ未送信のデータがあると判断すると、データ量報告で指示されるデータ量は、第2のパス上の非複製データのデータ量をさらに含む。
無線ベアラの複製モードがアクティブ化される場合、データ伝送の安定性を向上させるように、無線ベアラにおける第1のRLCエンティティと第2のRLCエンティティとにそれぞれ対応する第1のパスと第2のパスの両方で無線ベアラ上の同じデータが伝送され得る。無線ベアラの複製モードが非アクティブ化される場合、無線ベアラにおける第2のパスは、データ伝送の効率を向上させるように、第1のRLCエンティティ上のデータと異なるデータ(すなわち、非複製データ)を伝送する。当然ながら、無線ベアラの複製モードが非アクティブ化される場合、無線ベアラにおける第2のパスは、代替として、無線アクセスネットワークによって送信された第1の指示メッセージが、複製モードがアクティブされることを指示するまで、いかなるデータも伝送しなくなってもよい。
1つの可能な実施態様では、端末機器は、(第1の指示メッセージにおける複製モードがアクティブ化されるかどうかの指示にかかわらず)第1の指示メッセージを受信した直後にデータ量報告をトリガする。任意選択で、端末機器は、無線アクセスネットワークによって、第1の指示メッセージを受信した直後にデータ量報告をトリガするように構成される。
1つの可能な実施態様では、第1の指示メッセージが、複製モードがアクティブ化されることを指示する場合、端末機器は、PDCPエンティティと第1のRLCエンティティの少なくとも一方にデータがあるかどうかをさらに判断し、データがある場合、端末機器はデータ量報告をトリガする。
任意選択で、ステップ302に基づき、第2の実施形態の方法は以下のステップをさらに含む。
303.データ量報告を送信するためのリソースがある場合、端末機器が無線アクセスネットワークにデータ量報告を送信する。
304.無線アクセスネットワークがデータ量報告で指示されるデータ量に基づいて端末機器にデータ伝送リソースを割り振る。
305.データ伝送リソースに基づいて端末機器が無線アクセスネットワークにデータを送信する。
ステップ304およびステップ305では、無線アクセスネットワークは、割り振られたデータ伝送リソースにおいて、第1のパスに対応するセルまたはセルグループに割り振られたリソースと、第2のパスに対応するセルまたはセルグループに割り振られたリソースとを指示し得る。
306.無線アクセスネットワークが、データ伝送リソースで、端末機器によって送信されたデータを受信する。
ステップ306では、第1のパスに対応するセルもしくはセルグループからデータを受信した場合、無線アクセスネットワークは受信データを、処理のために無線アクセスネットワーク内の第1のRLCエンティティに配信し、または第2のパスに対応するセルもしくはセルグループからデータを受信した場合、無線アクセスネットワークは受信データを、処理のために無線アクセスネットワーク内の第2のRLCエンティティに配信する。第1のRLCエンティティと第2のRLCエンティティとは1つのPDCPエンティティ上の処理データを統合する。
第2の実施形態で提供される技術的解決策によれば、送信端と受信端とは、上りリンクと下りリンクとの複製モードがアクティブ化または非アクティブ化される場合の管理を実施するように、上りリンクと下りリンクとの複製モードがアクティブ化されるかどうかの状況に基づいて通信処理を行い得る。
本出願の第3の実施形態は、通信処理方法を提供し、第3の実施形態は、上りリンクまたは下りリンク上の複製モードのための構成管理方法に関する。任意選択で、本方法は第2の実施形態の解決策と組み合わされてもよく、第3の実施形態で提供される構成管理方法は、第2の実施形態のアクティブ化管理方法の前に適用される。第3の実施形態は、図1A、および図1Bから図1Fのいずれか1つに示される、無線通信システムのプロトコルスタックのアーキテクチャに基づくものであり得る。図4に示される通信処理方法の概略的流れ図を参照すると、本方法は以下の内容を含む。
400.無線アクセスネットワークが複製モードの構成情報を決定する。
構成情報は、上りリンクまたは下りリンクの無線ベアラの複製モードの構成であり得る。
401.端末機器が、無線アクセスネットワークによって送信された構成情報を受信する。
任意選択で、構成情報は、第1のパスに対応するセルまたはセルグループと、第2のパスに対応するセルまたはセルグループとを指示する。任意選択で、上りリンクでは、端末機器は、構成情報に基づき、第1のパスに対応するセルもしくはセルグループを介して無線アクセスネットワークに第1のパスでデータを送信し得るか、または第2のパスに対応するセルもしくはセルグループを介して無線アクセスネットワークに第2のパスでデータを送信し得る。
任意選択で、下りリンクでは、構成情報に基づき、端末機器は、第1のパスに対応するセルもしくはセルグループから、第1のパスに対応するセルもしくはセルグループを介して無線アクセスネットワークによって送信されたデータを受信するか、または第2のパスに対応するセルもしくはセルグループから、第2のパスに対応するセルもしくはセルグループを介して無線アクセスネットワークによって送信されたデータを受信する。第1のパスに対応するセルまたはセルグループと第2のパスに対応するセルまたはセルグループとは1つのDUに属していてもよく、構成情報は、その1つのDUによって生成され、DUによって端末機器に送信され得るか、またはDUに対応するCUによって生成され、DUを介して端末機器に送信され得る。第1のパスに対応するセルまたはセルグループと第2のパスに対応するセルまたはセルグループとは、代替として異なるDUに属していてもよい。
任意選択で、CUが複製モードの構成情報を生成するシナリオにおいて、CUは、F1インターフェースを介してDUに複製モードの構成情報を送信する。任意選択で、構成情報は、複製モードの少なくとも1つの無線ベアラの識別子の構成、各無線ベアラにおけるPDCPエンティティの構成、PDCPエンティティに対応する少なくとも2つのRLCエンティティの構成(例えば、RLCエンティティの識別子やパスの識別子)、RLCエンティティが位置するパスに対応するセルまたはセルグループ、各無線ベアラ上のデータが属するセッション(session)の識別子、各無線ベアラに対応するサービスフロー品質識別子、サービス品質パラメータなどをさらに含む。複製モードがアクティブ化された後、DUは、RLCエンティティが位置するパスに対応するセルまたはセルグループに基づいてデータをスケジュールする。例えば、無線ベアラに対応するRLCエンティティ1とRLCエンティティ2とが、それぞれ、セルグループ1とセルグループ2とに対応する。この場合、無線ベアラに対応するRLCエンティティ1上のデータを受信すると、DUは、伝送のためにセルグループ1内のセルにRLCエンティティ1上のデータをスケジュールし、またはRLCエンティティ2からデータを受信すると、DUは、伝送のためにセルグループ2内のセルにRLCエンティティ2上のデータをスケジュールする。
任意選択で、CUとDUとがF1インターフェースを介して端末機器の無線ベアラごとのトンネルを確立する場合、CUは、各無線ベアラの構成情報に複製モードの構成情報を付加する。例えば、CUは、無線ベアラの識別子と、複製モードの構成情報と、CUにおける無線ベアラのトンネルアドレスとを提供する。別の可能な実施態様では、制御プレーンについて、CUは、F1インターフェースを介してDUに、複製モードの構成情報を含むRRCメッセージを送信するので、DUはRRCメッセージをUEに転送することができる。DUは、RRCメッセージを構文解析して複製モードの構成情報を取得し得る。特に、RRCメッセージが、RLCエンティティが位置するパスに対応するセルまたはセルグループを含まない場合、CUは、別のメッセージによってDUに、RLCエンティティが位置するパスに対応するセルまたはセルグループを通知する。
任意選択で、RLCエンティティが位置するパスに対応するセルまたはセルグループと無線ベアラのRLC/MAC/PHY層構成情報とはDUによって決定される。DUは、F1インターフェースを介してCUに、無線ベアラに対応する少なくとも2つのRLCエンティティが位置するパスに対応するセルまたはセルグループと無線ベアラのRLC/MAC/PHY層構成情報とを通知するので、CUはこの情報をRRCメッセージに付加し、UEに通知する。
ステップ401で、端末機器は、無線アクセスネットワークにアクセスするプロセスにおいて構成情報を受信し得る。例えば、端末機器は、無線アクセスネットワークにアクセスするときに、RRC接続モードを確立し、例えば、初期アクセス、ハンドオーバ、および無線リンク再確立を行う。
ステップ401で、構成情報はRRCメッセージで搬送され得る。構成情報は、複製モードの1つの無線ベアラにおける1つのPDCPエンティティに対応する第1のRLCエンティティと第2のRLCエンティティとの構成をさらに指示し得る。例えば、2つのRLCエンティティ(言い換えると、第1のパスと第2のパス)に異なる識別子が構成される。異なる識別子は、異なる論理チャネル識別子または新しく定義された異なる識別子であり得る。
任意選択で、上りリンク上の伝送時に、構成情報は、第1のRLCエンティティと第2のRLCエンティティのどちらが、複製モードが非アクティブ化される場合に端末がデータを送信するために使用され得るかをさらに指示し得る。この実施態様は、単一の無線アクセスデバイスのキャリアアグリゲーションシナリオまたはデュアルコネクティビティシナリオで使用され得る。
任意選択で、複製モードの構成情報は、CUによって生成され、RRCメッセージによって端末機器に送信され得る。DU上のどのRRC層もCU上のRRC層に対応しないので、DUはRRCメッセージを構文解析せず、RRCメッセージを端末機器に直接転送する。さらに、CUは、複製モードの構成情報を、DUが構文解析することのできるCU-DUインターフェースメッセージに付加し、CU-DUインターフェースメッセージをDUに送信するので、DUは複製モードの構成を完了する。
任意選択で、デュアルコネクティビティシナリオでは、構成情報は、複製モードが非アクティブ化される場合、端末機器と、プライマリ無線アクセスデバイスとセカンダリ無線アクセスデバイスの少なくとも一方との間で非複製データが送信されることを指示し得る。1つの可能な実施態様では、端末機器は、プライマリ無線アクセスデバイスとセカンダリ無線アクセスデバイスの少なくとも一方が位置するパスでデータまたはデータ量報告を送信するように構成されてもよく、端末機器にはデータ量閾値がさらに構成され得る。端末機器の未送信のデータ量がデータ量閾値を超える場合、端末機器は、プライマリ無線アクセスデバイスとセカンダリ無線アクセスデバイスとにデータを送信して、非複製データの分割伝送を実施し、または端末機器の未送信のデータ量がデータ量閾値を超えない場合、端末機器は、プライマリ無線アクセスデバイスとセカンダリ無線アクセスデバイスの構成された一方にデータを送信する。この可能な実施態様では、データが常にRLC層で送信されるので、無線アクセスネットワークと端末機器とは、データ伝送モードが変化するかどうかを知らず、実施態様は単純であるか、または端末機器と無線アクセスネットワークとはRLC層で同じRLC番号レコード維持するので、複製モードがアクティブ化される場合、端末機器と無線アクセスネットワークとの間で伝送される同じデータの番号はやはり同じである。
任意選択で、上りリンクか下りリンクかにかかわらず、構成情報が、第1のパスに対応するプライマリセルもしくはマスタセルグループを指示する場合、第1のパスは非複製データを送信するためにデフォルトでアクティブ化され、または構成情報が、第2のパスに対応するセカンダリセルもしくはセカンダリセルグループを指示する場合、第2のパスは、デフォルトで無効化されるか、または複製データの送信を禁じられるが、非複製データを送信することができる。この場合、複製モードは非アクティブ化される。上りリンクでは、端末機器は、第1のパスと第2のパスとで非複製データを送信する。下りリンクでは、端末機器は、第1のパスと第2のパスとで、無線アクセスネットワークによって送信された非複製データを受信する。
任意選択で、上りリンクか下りリンクかにかかわらず、構成情報が、第1のパスに対応するプライマリセルもしくはマスタセルグループを指示する場合、第1のパスは複製データを送信するためにデフォルトでアクティブ化され、または構成情報が、第2のパスに対応するセカンダリセルもしくはセカンダリセルグループを指示する場合、第2のパスは複製データを送信するためにデフォルトでアクティブ化される。この場合、複製モードはアクティブ化される。上りリンクでは、端末機器は、第1のパスと第2のパスとで複製データを送信する。下りリンクでは、端末機器は、第1のパスと第2のパスとで、無線アクセスネットワークによって送信された複製データを受信する。
任意選択で、デュアルコネクティビティシナリオでは、第1の指示メッセージを送信する無線アクセスデバイスが、プライマリ無線アクセスデバイスとセカンダリ無線アクセスデバイスとの間で折衝を通じで決定され、第1の指示メッセージを送信する無線アクセスデバイスは、構成情報において端末機器に通知される。端末機器が通知されない無線アクセスデバイスによって送信された第1の指示メッセージを受信した場合、端末は、その無線アクセスデバイスによって送信された第1の指示メッセージを無視する。
任意選択で、デュアルコネクティビティシナリオでは、構成情報は、端末機器が、プライマリ無線アクセスデバイスによって送信された第1の指示メッセージに基づいて、プライマリ無線アクセスデバイスの無線ベアラがアクティブ化されるかどうかを判断し、セカンダリ無線アクセスデバイスによって送信された第1の指示メッセージを無視することを指示する。
任意選択で、デュアルコネクティビティシナリオでは、構成情報は、端末機器が、セカンダリ無線アクセスデバイスによって送信された第1の指示メッセージに基づいて、セカンダリ無線アクセスデバイスの無線ベアラがアクティブ化されるかどうかを判断し、プライマリ無線アクセスデバイスによって送信された第1の指示メッセージを無視することを指示する。
任意選択で、デュアルコネクティビティシナリオでは、プライマリ無線アクセスデバイスがセカンダリ無線アクセスデバイスで送信されたデータを複製する場合、端末機器はセカンダリ無線アクセスデバイスによって送信された第1の指示メッセージに基づいて、無線ベアラがアクティブ化されるかどうかを判断し、プライマリ無線アクセスデバイスによって送信された第1の指示メッセージを無視する。セカンダリ無線アクセスデバイスがプライマリ無線アクセスデバイスで送信されたデータを分割する場合、端末機器はプライマリ無線アクセスデバイスによって送信された第1の指示メッセージに基づいて、無線ベアラがアクティブ化されるかどうかを判断し、セカンダリ無線アクセスデバイスによって送信された第1の指示メッセージを無視する。
任意選択で、構成情報は、無線ベアラのタイプが複製モードであるかどうかを指示する。
任意選択で、構成情報は、特に情報要素の有無によって、無線ベアラのタイプが複製モードであるかどうかを指示する。構成情報が情報要素を含む場合、無線ベアラのタイプは複製モードであり、そうでない場合、無線ベアラのタイプは複製モードではない。任意選択で、構成情報が、無線ベアラが複製モードの無線ベアラであることを指示する情報要素を含む場合、構成情報は、複製モードがアクティブ化されるかどうかをさらに指示する。
任意選択で、デュアルコネクティビティシナリオでは、構成情報は、無線ベアラが複製モードであるかどうかを指示するために、無線ベアラのデータ伝送パスを特に指示し得る。構成情報で指示されるデータ伝送パスが、プライマリ無線アクセスデバイスが位置するパスとセカンダリ無線アクセスデバイスが位置するパスの一方である場合、無線ベアラは複製モードではないか、または複製モードは非アクティブ化される。構成情報で指示されるデータ伝送パスが、プライマリ無線アクセスデバイスが位置するパスとセカンダリ無線アクセスデバイスが位置するパスである場合、無線ベアラのタイプは複製モードである。
第3の実施形態で提供される技術的解決策によれば、無線アクセスネットワークは、下りリンクと上りリンクの少なくとも一方での複製モードの構成管理を実施するように、端末機器のために下りリンクと上りリンクの少なくとも一方での複製モードの構成情報を構成し得る。
本出願の第4の実施形態は、通信処理方法を提供し、RLC層での通信処理手順を完了するように、複製モードの上りリンクまたは下りリンクの1つのPDCPエンティティに対応する少なくとも2つのRLCエンティティ(例えば、第1のRLCエンティティと第2のRLCエンティティ)上の複製データにどのようにして番号を振るかに関する。第4の実施形態は、図1A、図1Bから図1F、ならびに図1Gおよび図1Hのいずれか1つに示される、無線通信システムのプロトコルスタックのアーキテクチャに基づくものであり得る。上りリンクでは、送信端は端末機器であってもよく、受信端は無線アクセスネットワークであり、または下りリンクでは、送信端は無線アクセスネットワークであり、受信端は端末機器である。第4の実施形態は、前述の実施形態から独立していてもよく、またはRLC層における第1の実施形態から第3の実施形態のさらなる処理手順として使用されてもよい。
複製モードがアクティブ化される場合、第1のRLCエンティティ上と第2のRLCエンティティ上の複製データは同じ番号または異なる番号を有する。
複製データが同じ番号を有する場合、送信端は受信端に第2の指示メッセージを送信し、第2の指示メッセージは、複製モードの第2のRLCエンティティ上の複製データの開始番号を指示する。この場合、受信端は、第2のRLCエンティティ上の複製データの開始番号に基づいて、送信端からのどの複製データが受信さたかを判断し得る。第1のパスと第2のパスの一方の複製データが受信端によって受信された場合、他方のパス上の複製データが受信されていなくても、受信端は、RLC層状況報告において、複製データが受信されたことを指示し、他方のパスに複製データを再送するよう命令しない。この場合、受信端は、送信端にただ1つのRLC状況報告を送信し、2つのRLCエンティティの各々にRLC状況報告を生成しなくてもよい。
任意選択で、複製データが異なる番号を有する場合、送信端は受信端に、第1のRLCエンティティ上と第2のRLCエンティティ上の複製データの異なる番号間の差を通知する。
任意選択で、第1のRLCエンティティと第2のRLCエンティティの一方のRLC状況報告を受信すると、受信端は、差に基づいて他方のRLCエンティティ上の複製データの番号を決定し得る。任意選択で、受信端はデフォルトで、第2のRLCエンティティ上の複製データの開始番号がデフォルトの整数(例えば0)から開始するとみなす。受信端は、差と、第1のRLCエンティティのRLC状況報告内の複製データの番号とに基づいて第2のRLCエンティティ上の複製データの番号を計算し得る。複製モードがアクティブ化状態から非アクティブ化状態に切り替わるとき、第2のRLCエンティティ上の複製データの開始番号はデフォルトの整数(例えば0)にリセットされる。
任意選択で、複製データが異なる番号を有する場合、受信端で1つのPDCPエンティティに対応する第1のRLCエンティティと第2のRLCエンティティの各々についてRLC状況報告が生成される。受信端は、複製データの異なる番号間の差に基づいて、第1のRLCエンティティ上の複製データの番号を第2のRLCエンティティ上の複製データの番号に変換し、第2のRLCエンティティ上の複製データの番号を、第2のRLCエンティティのRLC状況報告を介して受信端で第2のRLCエンティティに送信し得る。あるいは、受信端は、複製データの異なる番号間の差に基づいて、第2のRLCエンティティ上の複製データの番号を第1のRLCエンティティ上の複製データの番号に変換し、第1のRLCエンティティ上の複製データの番号を、第1のRLCエンティティのRLC状況報告を介して受信端で第1のRLCエンティティに送信し得る。
任意選択で、複製データが異なる番号を有する場合、受信端は、複製データの異なる番号間の差に基づいて、第1のRLCエンティティ上と第2のRLCエンティティ上の一方の複製データの番号を他方のRLCエンティティ上の複製データの番号に変換し、他方のRLCエンティティ上の複製データの番号を他方のRLCエンティティに対応するRLC状況報告に付加し、RLC状況報告を送信端に送信する。
任意選択で、複製モードが非アクティブ化される場合、送信端における第2のRLCエンティティ上の複製データの番号が0に設定されるか、または送信端は現在受信されている最後の番号の値を格納する。
任意選択で、上りリンク上のデータ伝送について、端末機器は、2つのパス上のデータパケットの伝送速度間の偏差に基づいて(例えば、同時に2つのRLCエンティティに到来するデータパケットのRLC番号間の偏差を検出することによって)、複製モードを非アクティブ化するかどうかを決定する。
この場合、任意選択で、2つのパス上のデータパケットの伝送速度間の偏差が閾値より大きい場合、端末は、複製モードの非アクティブ化を自動的にトリガし得る。
この場合、任意選択で、2つのパス上の同じPDCPデータパケットの番号間の偏差が閾値(例えば0)より大きい場合、PDCPエンティティはその偏差を、同じPDCPデータパケットのより小さい番号を有するPDCPデータパケットに対応するパス上のRLCエンティティに通知し得るので、そのパス上のRLCエンティティは、RLC受信状況変数と偏差を付加して、より低い伝送速度を有するパスが、受信されていないデータパケットを端末機器に通知するために、RLC状況報告を頻繁に送信し、再送に失敗した場合、不要な無線リンク障害が生じ得る、という問題を回避する。
この場合、任意選択で、2つのパス上のデータパケットの伝送速度間の差が閾値より大きい場合、無線アクセスネットワークのPDCPエンティティは、より低い伝送速度を有するパス上のRLCエンティティに、より高い伝送速度を有するパスで受信されたPDCPデータパケットの番号を通知し得るので、より低い伝送速度を有するパス上のRLCエンティティは、受信されたRLCデータパケットに対応するPDCPデータパケットの番号と通知されたPDCPデータパケットの番号とに基づいて、より低い伝送速度を有するパス上のRLC受信ウインドウがより高い伝送速度を有するパス上のRLC受信ウインドウに移動するためのステップを決定する。例えば、より低い伝送速度を有するパス上のRLC受信ウインドウとより高い伝送速度を有するパス上のRLC受信ウインドウとは、そのステップにより互いに同じに保たれる。
CU-DUネットワーキングアーキテクチャでは、PDCPエンティティはCUに位置し、RLCエンティティはDUに位置するので、PDCPエンティティによってRLCエンティティに送信される前述の様々なタイプの情報は、物理的な実施態様においてCUによってDUに送信される
任意選択で、デュアルコネクティビティシナリオにおいて、上りリンク上のデータ伝送について、2つのパス上で受信されたPDCPデータパケットの番号間の偏差が事前設定閾値に達したことを検出した場合、端末機器は無線アクセスネットワーク(例えばプライマリ無線アクセスデバイスまたはセカンダリ無線アクセスデバイス)に報告を送信するよう命令し、報告は、PDCPデータパケットの番号間の偏差が事前設定閾値に達したことを指示するので、無線アクセスネットワークは、複製モードを非アクティブ化するかどうかを決定する。
本出願の第4の実施形態で提供される技術的解決策によれば、送信端は複製モードで複製データに番号を振ることができるので、受信端は、2つのパス上の複製データが受信されたかどうかを知ることができる。
本出願の第5の実施形態は端末機器を提供する。図14に示されるように、本端末機器は処理部1401と送信部1402とを含む。
処理部1401は、複製モードの無線ベアラにおける第1のパスと第2のパスの一方についてデータ量報告がトリガされる必要があると判断し、複製モードでは、無線ベアラ上のPDCPデータが第1のパス上の対応する第1のRLCエンティティで伝送され、第2のパス上の対応する第2のRLCエンティティで重複して伝送される、ように構成される。
処理部1401は、データ量報告をトリガし、データ量報告が一方のパス上のデータ量を指示する、ようにさらに構成される。
送信部1402は、データ量報告を無線アクセスネットワークに送信するように構成される。
処理部1401は、前述の通信処理方法実施形態で端末機器によって行われる判断やトリガなどの処理動作を行うように構成され、送信部1402は、前述の通信処理方法実施形態における送信動作を行うように構成される。任意選択で、端末機器は、前述の通信処理方法実施形態における端末機器の受信動作を行うように構成された、受信部1403(図14に示されていない)をさらに含む。任意選択で、本通信装置は、端末機器または端末機器の一部である。任意選択で、処理部1401は、端末機器のプロセッサであってもよく、送信部1402は、端末機器の送信機であってもよく、受信部1403は、端末機器の受信機である。さらに、端末機器は、別の電子経路、例えば、プロセッサと送信機とを接続するバスや、信号の送信に使用される無線周波数アンテナをさらに含み得る。任意選択で、本通信装置は、代替としてチップであってもよい。
本出願の第6の実施形態は通信装置を提供する。図15に示されるように、本通信装置は、処理部1501と受信部1502とを含む。
受信部1502は、無線アクセスネットワークによって送信された第1の指示メッセージを受信し、第1の指示メッセージが、無線ベアラの複製モードをアクティブ化するかどうかを指示し、複製モードでは、無線ベアラ上のPDCPデータが第1のパス上の対応する第1のRLCエンティティで伝送され、第2のパス上の対応する第2のRLCエンティティで重複して伝送される、ように構成される。
処理部1501は、第1の指示メッセージに基づいて無線ベアラの複製モードをアクティブ化または非アクティブ化するように構成される。
処理部1501は、前述の通信処理方法実施形態で端末機器によって行われる判断やトリガなどの処理動作を行うように構成され、受信部1502は、前述の通信処理方法実施形態における端末機器の受信動作を行うように構成される。本通信装置は、前述の通信処理方法実施形態における送信動作を行うように構成された、送信部1503(図15には示されていない)をさらに含み得る。任意選択で、本通信装置は、端末機器または端末機器の一部である。任意選択で、処理部1501は、端末機器のプロセッサであってもよく、送信部1503は、端末機器の送信機であってもよく、受信部1502は、端末機器の受信機である。さらに、端末機器は、別の電子経路、例えば、プロセッサと送信機とを接続するバスや、信号の送信に使用される無線周波数アンテナをさらに含み得る。任意選択で、本通信装置は、代替としてチップであってもよい。第4の態様で提供される技術的解決策は前述の対応する実施態様の技術的効果を有する。詳細については、前述の実施態様を参照されたい。
本出願の一実施形態は、図16に示される端末機器1600の概略図構造図をさらに提供する。端末1600の構造は、前述の実施形態における端末機器の一般的な構造として使用され得る。端末1600は、無線周波数(Radio Frequency、RF)回路1610、メモリ1620、入力部1630、表示部1640、センサ1650、オーディオ回路1660、ワイヤレスフィデリティ(wireless fidelity、WiFi)モジュール1670、プロセッサ1680、電源1690などの構成要素を含む。
RF回路1610は、情報を受信および送信するか、または呼び出し時に信号を受信および送信するように構成され得る。例えば、無線アクセスデバイスからデータを受信した後、RF回路1610はデータを処理のためにプロセッサ1680に送り、データを基地局に送信する。通常、RF回路は、これに限定されないが、アンテナ、少なくとも1つの増幅器、送受信機、結合器、低雑音増幅器(Low Noise Amplifier、LNA)、デュプレクサなどを含む。
メモリ1620は、ソフトウェアプログラムおよびモジュールを格納するように構成されていてよく、プロセッサ1680は、メモリ1620に格納されるソフトウェアプログラムおよびモジュールを動作させることによって様々な機能アプリケーションおよび端末1600のデータ処理を実行する。メモリ1620は、プログラム記憶域とデータ記憶域とを主に含み得る。プログラム記憶域は、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能(例えば、音声再生機能や画像表示機能)に必要なアプリケーションプログラムなどを格納でき、データ記憶域は、端末1600の使用に基づいて作成された(オーディオデータや電話帳などの)データなどを格納し得る。加えて、メモリ1620は、高速ランダムアクセスメモリを含んでいてもよく、少なくとも1つの磁気ディスク記憶デバイス、フラッシュ記憶デバイス、または別の揮発性固体記憶デバイスなどの不揮発性メモリをさらに含み得る。
入力部1630は、入力された数字または文字情報を受け取り、端末1600のユーザ設定および機能制御に関連したキー信号入力を生成するように構成され得る。具体的には、入力部1630は、タッチパネル1631と、別の入力装置1632とを含み得る。タッチパネル1631は、タッチスクリーンとも呼ばれ、タッチパネル上またはその近くでユーザによって行われたタッチ操作(例えば、指やスタイラスなどの任意の適切な物体またはアクセサリを介してタッチパネル1631上またはその近くでユーザによって行われた操作)を受け取り、事前設定プログラムに従って対応する接続装置を駆動し得る。任意選択で、タッチパネル1631は、2つの部分、タッチ検出装置とタッチコントローラとを含み得る。タッチ検出装置は、ユーザによってタッチされた位置を検出し、タッチ操作によってもたらされた信号を検出し、その信号をタッチコントローラに送る。タッチコントローラは、タッチ検出装置からタッチ情報を受け取り、タッチ情報をタッチ点座標に変換し、タッチ点座標をプロセッサ1680に送り、プロセッサ1680によって送られたコマンドを受け取り、実行することができる。加えて、タッチパネル1631は、抵抗膜式、静電容量式、赤外線式、表面弾性波式などの複数のタイプで実施され得る。入力部1630は、タッチパネル1631に加えて別の入力装置1632を含み得る。具体的には、別の入力装置1632には、これに限定されないが、物理キーボード、機能キー(音量調節キーやスイッチキーなど)、トラックボール、マウス、ジョイスティックなどのうちの1つまたは複数が含まれ得る。
表示部1640は、ユーザによって入力された情報またはユーザに提供された情報、および端末1600の様々なメニューを表示するように構成され得る。表示部1640は、表示パネル1641を含み得る。任意選択で、表示パネル1641は、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display、LCD)、有機発光ダイオード(Organic Light-Emitting Diode、OLED)などの形態で構成され得る。さらに、タッチパネル1631は、表示パネル1641を覆っていてもよい。タッチパネル1631上またはその近くでタッチ操作を検出すると、タッチパネル1631は、タッチイベントのタイプを決定するためにタッチ操作に関する情報をプロセッサ1680に送り、次いでプロセッサ1680は、タッチイベントのタイプに基づいて表示パネル1641で対応する視覚出力を提供する。図16のタッチパネル1631と表示パネル1641とは、端末1600の入力機能と出力機能とを実施するために2つの独立した部分として使用されるが、いくつかの実施形態では、タッチパネル1631と表示パネル1641とは、端末1600の入力機能と出力機能とを実施するように統合され得る。
端末1600は、光センサ、動きセンサ、別のセンサなどの少なくとも1つのセンサ1650をさらに含み得る。具体的には、光センサは、周囲光センサおよび近接センサを含み得る。周囲光センサは、周囲光の明るさに基づいて表示パネル1641の輝度を調節し得る。光センサは、端末1600が耳に当てられると、表示パネル1641および/またはバックライトをオフにし得る。動きセンサの一種として、加速度センサは、方向(通常は3軸)での加速度の値を検出し、静止状態で、重力の値と方向を検出し、端末の姿勢(例えば、ランドスケープモードとポートレートモードの画面切り替え、関連したゲーム、磁力計姿勢較正など)、振動識別関連機能(歩数計やタッピングなど)などを識別するアプリケーションに使用され得る。ジャイロスコープ、気圧計、湿度計、温度計、赤外線センサなど、端末1600に構成することができる他のセンサについて、ここでは述べない。
オーディオ回路1660、スピーカ1661、およびマイクロフォン1662は、ユーザと端末1600との間のオーディオインターフェースを提供し得る。オーディオ回路1660は、スピーカ1661に、受け取られたオーディオデータから変換によって得られた電気信号を送ることができ、スピーカ1661は、電気信号をオーディオ信号に変換し、オーディオ信号を出力する。加えて、マイクロフォン1662は、集められたオーディオ信号を電気信号に変換し、オーディオ回路1660は、電気信号を受け取り、電気信号をオーディオデータに変換し、オーディオデータを処理のためにプロセッサ1680に出力し、次いで処理されたオーディオデータが、例えば、RF回路1610を介して別の端末に送信され、またはオーディオデータは、さらに処理するためにメモリ1620に出力される。
WiFiは、近距離無線伝送技術である。WiFiモジュール1670を介して、端末1600は、ユーザが電子メールを受信および送信したり、ウェブページを閲覧したり、ストリーミングメディアにアクセスしたりするのを助けることができる。WiFiモジュール1670は、ユーザに無線広帯域インターネットアンテナ復号化装置を提供する。図16にはWiFiモジュール1670を示しているが、WiFiモジュール1670は、端末1600の必須の構成部分ではなく、本出願の本質を変更することはく要件に応じて完全に省かれてもよいことが理解できよう。
プロセッサ1680は、端末1600のコントロールセンタであり、様々なインターフェースおよび回線を介して端末1600全体の様々な部分に接続されている。メモリ1620に格納されたソフトウェアプログラムおよび/またはモジュールを動作させ、または実行し、メモリ1620に格納されたデータを呼び出すことによって、プロセッサ1680は、端末1600の様々な機能を果たし、データを処理して、端末1600の全般的な監視を行う。任意選択で、プロセッサ1680は、1つまたは複数の処理部を含み得る。例えば、プロセッサ1680にはアプリケーションプロセッサとモデムプロセッサとが統合されていてもよい。アプリケーションプロセッサは、主にオペレーティングシステム、ユーザインターフェース、アプリケーションプログラムなどを主に処理し、モデムプロセッサは、主に無線通信を処理する。前述のモデムプロセッサは代替としてプロセッサ1680に統合されない場合もあることが理解されよう。
端末1600は、構成要素に電力を供給する電源1690(例えば電池)をさらに含む。任意選択で、電源は、電源管理システムを介してプロセッサ1680に論理的に接続され得る。このようにして、充電、放電、および電力消費の管理などの機能が、電源管理システムを介して実施される。
端末1600は、カメラ1700をさらに含み得る。カメラは、前面カメラであってもよく、または背面カメラであってもよい。図示されていないが、端末1600は、ブルートゥース(登録商標)モジュール、全地球測位システム(GPS)モジュールなどをさらに含み得る。ここでは詳細を述べない。
本出願では、端末1600に含まれるプロセッサ1680は、前述の通信処理方法実施形態を行うように構成されてもよく、その実行原理および技術的効果は、前述の通信処理方法実施形態のものと同様である。ここでは詳細を繰り返さない。
本出願の一実施形態は、プロセッサとメモリとを含む、通信装置をさらに提供する。メモリはコードを格納し、コードがプロセッサによって呼び出されると、前述の通信処理方法実施形態において端末機器によって行われる方法の動作が実施される。本通信装置は端末機器であり得るか、または本通信装置はチップであり得る。チップは、少なくとも1つのゲート回路を含むプロセッサと、少なくとも1つゲート回路を含むメモリとを含み、各ゲート回路は、導線を介して接続された少なくとも1つのトランジスタ(例えば、電界効果トランジスタ)を含み、各トランジスタは半導体材料でできている。チップは、中央処理装置(CPU)であり得るか、またはフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)もしくはディジタル信号プロセッサ(DSP)であり得る。
本発明の各実施形態は、方法、システム、またはコンピュータプログラム製品として提供され得ることを当業者は理解するはずである。したがって、本発明は、ハードウェアのみの実施形態、ソフトウェアのみの実施形態、またはソフトウェアとハードウェアの組み合わせを用いた実施形態の形態を使用し得る。さらに、本発明は、コンピュータ使用可能プログラムコードを含む(磁気ディスクメモリ、CD-ROM、光メモリなどを含むがこれに限定されない)1つまたは複数のチップシステムまたはコンピュータ使用可能記憶媒体上に実装されたコンピュータプログラム製品の形態を使用してもよい。
本発明は、本発明の実施形態による方法、装置(システム)、およびコンピュータプログラム製品の流れ図および/またはブロック図を参照して説明されている。コンピュータプログラム命令は、流れ図および/またはブロック図内の各プロセスおよび/または各ブロック、ならびに流れ図および/またはブロック図内のプロセスおよび/またはブロックの組み合わせを実施するために使用され得ることを理解されたい。これらのコンピュータプログラム命令は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組み込みプロセッサ、または別のプログラマブルデータ処理デバイスのプロセッサが機械を創出するために提供され得るものであるので、これらの命令がコンピュータまたは別のプログラマブルデータ処理デバイスのプロセッサによって実行されると、流れ図内の1つもしくは複数のプロセスおよび/またはブロック図内の1つもしくは複数のブロックにおける特定の機能を実施するための装置が創出される。
これらのコンピュータプログラム命令は、代替として、コンピュータまたは別のプログラマブルデータ処理デバイスに特定の方法で動作するよう命令することができるコンピュータ可読メモリに格納され得るので、コンピュータ可読メモリに格納されたこれらの命令は命令装置を含む製品を創出する。命令装置は、流れ図内の1つもしくは複数のプロセスおよび/またはブロック図内の1もしくは複数のブロックにおける特定の機能を実施する。
これらのコンピュータプログラム命令は、代替として、コンピュータまたは別のプログラマブルデータ処理デバイスにロードされ得るので、一連の動作ステップがコンピュータまたは別のプログラマブルデバイス上で行われ、それによってコンピュータ実装処理が生成される。したがって、命令がコンピュータまたは別のプログラマブルデバイス上で実行されることにより、流れ図内の1つもしくは複数のプロセスおよび/またはブロック図内の1つもしくは複数のブロックにおける特定の機能を実施するためのステップが提供される。
本発明のいくつかの好ましい実施形態を説明したが、当業者は、基本的な発明概念を知れば、これらの実施形態に変更および改変を加えることができよう。したがって、添付の特許請求の範囲は、これら好ましい実施形態ならびに本発明の範囲内に含まれるあらゆる変更および改変を包含するものとして解釈されるべきことを意図されている。
当業者が、本発明の趣旨および範囲を逸脱することなく本発明に様々な改変および変形を加えることができることは明らかである。本発明は、本発明の請求項およびそれと均等な技術の範囲内に含まれる限り、本発明へのこれらの改変および変形を包含することを意図されている。
1401 処理部
1402 送信部
1403 受信部
1501 処理部
1502 受信部
1503 送信部
1600 端末機器、端末
1610 RF回路
1620 メモリ
1630 入力部
1631 タッチパネル
1632 別の入力装置
1640 表示部
1641 表示パネル
1650 センサ
1660 オーディオ回路
1661 スピーカ
1662 マイクロフォン
1670 WiFiモジュール
1680 プロセッサ
1690 電源
1700 カメラ

Claims (26)

  1. 端末機器が、無線アクセスネットワークによって送信された第1の指示メッセージを受信するステップであって、前記第1の指示メッセージが、無線ベアラの複製モードをアクティブ化かするかどうかを指示し、前記複製モードでは、前記無線ベアラにおけるパケットデータ収束プロトコル(PDCP)エンティティからのデータが第1のパス上の対応する第1の無線リンク制御(RLC)エンティティ上で伝送され、第2のパス上の対応する第2のRLCエンティティ上で重複して伝送される、ステップと、
    前記端末機器が、前記第1の指示メッセージに基づいて前記無線ベアラの前記複製モードをアクティブ化または非アクティブ化するステップと
    を含む、通信処理方法であって、
    前記第1の指示メッセージが第1のフィールドと第2のフィールドとを含み、前記第1のフィールドが、前記第1の指示メッセージが前記複製モードについての制御メッセージであることを指示し、前記第2のフィールドが、前記複製モードをアクティブ化するかどうかを指示し
    前記第2のRLCエンティティ上の前記データの複製データの再送回数がRLC再送回数の最大数に達した場合、前記端末機器が、無線リンク障害がトリガされないと判断するステップ、をさらに含む、通信処理方法。
  2. 前記無線ベアラは前記第2のフィールドのビットが対応するものであり、前記第2のフィールドが、前記ビットのビット状態によって、前記複製モードをアクティブ化するかどうかを指示し、前記第2のフィールドにおける前記ビットの位置によって、前記複製モードに対応する前記無線ベアラを指示する、請求項1に記載の方法。
  3. 前記第2のフィールドにおける前記無線ベアラに対応する前記ビットの前記位置が前記無線ベアラの識別子の値に基づいて配置される、請求項2に記載の方法。
  4. 前記第2のフィールドが無線ベアラに対応するビットを含み、前記第2のフィールドにおける前記ビットの位置が前記無線ベアラの識別子の値の昇順で配置される、請求項3に記載の方法。
  5. 前記第1のパスがデフォルトでアクティブ化されるパスであり、前記第2のフィールドが前記第2のパスをアクティブ化させるか否かを示し、前記第2のパスがアクティブ化されるときに前記複製モードがアクティブ化される、請求項1に記載の方法。
  6. 前記第2のパスが複数であり、前記第2のパスのフィールドが複数のビットを含み、各ビットがビットの位置を介して、対応する第2のパスを示し、前記ビットのビット状態を介して、前記対応する第2のパスがアクティブ化されているか否かを示す、請求項5に記載の方法。
  7. 前記無線ベアラがデータ無線ベアラ(DRB)である、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記無線ベアラにおける前記第1のパスと前記第2のパスとが異なる論理チャネルである、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記第1のRLCエンティティがプライマリRLCエンティティであり、前記第2のRLCエンティティがセカンダリRLCエンティティである、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記方法が、
    前記端末機器が、前記無線アクセスネットワークの通知を受信するステップであって、前記通知が前記第1のRLCエンティティと前記第2のRLCエンティティとにおけるプライマリRLCエンティティを指示する、ステップと、
    前記複製モードが非アクティブ化される場合、前記端末機器が、前記プライマリRLCエンティティ上の前記PDCPエンティティからの前記データを送信し、他方のRLCエンティティ上の前記PDCPエンティティからの前記データを送信しないことを決定するか、または前記複製モードが非アクティブ化される場合、前記端末機器が、前記他方のRLCエンティティ上の前記PDCPエンティティからの非複製データを送信するステップとをさらに含む、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
  11. デュアルコネクティビティシナリオにおいてデータ量が閾値未満である場合、前記端末機器が、前記第1のRLCエンティティ上の前記PDCPエンティティからの前記データを送信し、前記端末機器が、前記第2ののRLCエンティティ上の前記PDCPエンティティからの前記データを送信しないことを決定する、
    請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
  12. デュアルコネクティビティシナリオにおいてデータ量が閾値以上である場合、前記端末機器が、前記第1のRLCエンティティ上の前記PDCPエンティティからの前記データを送信し、前記第2のRLCエンティティ上の前記PDCPエンティティからの非複製データを送信する、
    請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
  13. 前記方法が、
    前記端末機器が、前記無線アクセスネットワークによって送信された構成情報を受信するステップであって、前記構成情報が、前記第1のパスに対応するセルまたはセルグループと前記第2のパスに対応するセルまたはセルグループとを指示する、ステップをさらに含む、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 前記複製モードが非アクティブ化されることを前記第1の指示メッセージが示す場合、前記方法がさらに、
    前記端末機器が、前記第2のRLCエンティティ上の複製データを破棄するステップ、をさらに含む、請求項1から13のいずれか一項に記載の方法。
  15. 前記複製モードが非アクティブ化されることを前記第1の指示メッセージが示す場合、前記方法がさらに、
    前記端末機器が、エアインターフェースを介して伝送される必要のない前記第2のRLCエンティティ上の複製データを判断するステップと、
    前記第2のRLCエンティティ上の前記判断された複製データが前記エアインターフェースを介して伝送を開始されていたときに、前記端末機器が、前記第2のRLCエンティティ上の前記判断された複製データを伝送し続けるステップと、をさらに含む、請求項1から14のいずれか一項に記載の方法。
  16. メモリとプロセッサとを含む、通信装置であって、前記メモリがプログラムコードを格納し、前記プログラムコードが前記プロセッサによって呼び出され、請求項1から15のいずれか一項に記載の方法を前記装置に行わせる、通信装置。
  17. プログラムを備えるコンピュータ可読記憶媒体であって、前記プログラムが、請求項1から15のいずれか一項に記載の方法をコンピュータに実行させる、コンピュータ可読記憶媒体。
  18. 無線アクセスデバイスが、端末機器に第1の指示メッセージを送信するステップであって、前記第1の指示メッセージが、無線ベアラの複製モードをアクティブ化かするかどうかを指示し、前記複製モードでは、前記無線ベアラにおけるパケットデータ収束プロトコル(PDCP)エンティティからのデータが第1のパス上の対応する第1の無線リンク制御(RLC)エンティティ上で伝送され、第2のパス上の対応する第2のRLCエンティティ上で重複して伝送される、ステップ
    を含む、通信処理方法であって、
    前記第1の指示メッセージが第1のフィールドと第2のフィールドとを含み、前記第1のフィールドが、前記第1の指示メッセージが前記複製モードについての制御メッセージであることを指示し、前記第2のフィールドが、前記複製モードをアクティブ化するかどうかを指示し、
    前記第1のパスがデフォルトでアクティブ化されるパスであり、前記第2のフィールドが前記第2のパスをアクティブ化させるか否かを示し、前記第2のパスがアクティブ化されるときに前記複製モードがアクティブ化される、通信処理方法。
  19. 前記第2のパスが複数であり、前記第2のパスのフィールドが複数のビットを含み、各ビットがビットの位置を介して、対応する第2のパスを示し、前記ビットのビット状態を介して、前記対応する第2のパスがアクティブ化されているか否かを示す、請求項18に記載の方法。
  20. 前記無線ベアラがデータ無線ベアラ(DRB)である、請求項18または19に記載の方法。
  21. 前記無線ベアラにおける前記第1のパスと前記第2のパスとが異なる論理チャネルである、請求項18から20のいずれか一項に記載の方法。
  22. 前記第1のRLCエンティティがプライマリRLCエンティティであり、前記第2のRLCエンティティがセカンダリRLCエンティティである、請求項18から21のいずれか一項に記載の方法。
  23. 前記方法が、
    前記無線アクセスデバイスが、前記端末機器に通知を送信するステップであって、前記通知が前記第1のRLCエンティティと前記第2のRLCエンティティとにおけるプライマリRLCエンティティを指示する、ステップをさらに含む、請求項18から22のいずれか一項に記載の方法。
  24. 前記無線アクセスデバイスが、前記端末機器に構成情報を送信するステップであって、前記構成情報が、前記第1のパスに対応するセルまたはセルグループと前記第2のパスに対応するセルまたはセルグループとを指示する、ステップ
    をさらに含む、請求項18から23のいずれか一項に記載の方法。
  25. メモリとプロセッサとを含む、通信装置であって、前記メモリがプログラムコードを格納し、前記プログラムコードが前記プロセッサによって実行されるときに、請求項18から24のいずれか一項に記載の方法を前記装置に行わせる、通信装置。
  26. プログラムが記録されたコンピュータ可読記憶媒体であって、前記プログラムが、請求項18から24のいずれか一項に記載の方法をコンピュータに実行させる、コンピュータ可読記憶媒体。
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