JP7106279B2 - 回折光学素子及び光学機器 - Google Patents

回折光学素子及び光学機器 Download PDF

Info

Publication number
JP7106279B2
JP7106279B2 JP2018010318A JP2018010318A JP7106279B2 JP 7106279 B2 JP7106279 B2 JP 7106279B2 JP 2018010318 A JP2018010318 A JP 2018010318A JP 2018010318 A JP2018010318 A JP 2018010318A JP 7106279 B2 JP7106279 B2 JP 7106279B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin layer
optical element
refractive index
layer
wall surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018010318A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018136529A5 (ja
JP2018136529A (ja
Inventor
研逸 岩田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to US15/895,917 priority Critical patent/US10845516B2/en
Publication of JP2018136529A publication Critical patent/JP2018136529A/ja
Priority to US17/068,616 priority patent/US11841517B2/en
Publication of JP2018136529A5 publication Critical patent/JP2018136529A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7106279B2 publication Critical patent/JP7106279B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Diffracting Gratings Or Hologram Optical Elements (AREA)

Description

本発明は、カメラやビデオカメラ、顕微鏡、内視鏡等の光学機器に使用される回折光学素子に関するものである。
回折光学素子の一つであるレリーフ型回折格子は、同心円状の複数の段差(レリーフパターン)を有しており、係る段差を形成する複数の壁面と、該壁面によって区画される複数の斜面とからなる。斜面は、光学素子として作用するいわゆる光学有効面であり、入射光を所望の位置に結像させる領域である。一方、壁面は光学素子としては作用しない領域である。壁面に入射した光は、該壁面で反射や屈折することにより、所望の結像位置からずれた位置に到達し、その結果、画像上にはフレアと呼ばれる現象が現れ、画質を大きく低下させてしまう。そのため、係るフレアを抑制するための方法が種々提案されている。
例えば、特許文献1には、壁面に、格子を形成している樹脂層よりも屈折率が高い材料からなる導波路層を形成することで回折効率を向上させた構成が開示されている。係る構成の回折光学素子に入射した光は、壁面での反射や屈折を起こすことなく導波路内に入射し、該導波路内で全反射を繰り返しながら壁面に平行な方向に進んで導波路先端から出力される。よって、原理上、フレアを低減することが可能である。
国際公開第2011/99550号パンフレット
特許文献1に開示された構成では、フレアを低減することは可能であるが、係る構成を密着二層型の回折格子に適用した場合には、導波路層を設けたことによる以下のような問題が発生する。
密着二層型の回折格子では、レリーフパターンが形成された格子界面を介して、第1の格子層と第2の格子層とを、密着させて一体化している。よって、係るレリーフパターンの壁面に上記導波路層を形成した場合には、係る壁面においては、第1の格子層と導波路層と第2の格子層と、の3種類の材料が互いに接した状態となる。透過型の回折格子の場合、第1の格子層及び第2の格子層はガラスや光学樹脂で構成されているが、少なくとも一方は光学樹脂が使用されている場合が多い。一方、導波路層には、第1の格子層や第2の格子層よりも高い屈折率が要求されている点、及び薄い膜厚で均一に形成する点から、無機材料が用いられる。
よって、密着二層型の回折格子に特許文献1の導波路層を設けた場合には、壁面において、有機材料と無機材料とが混在していることになる。有機材料と無機材料とでは、線膨張係数が大きく異なり、例えば、光学材料として一般的に使用されるアクリル樹脂では5×10-5/℃であるのに対して、アルミナなどの無機材料では7×10-6/℃と、一桁低い値となる。
密着二層型の回折格子を製造する際、一般的には、第1の格子層をレプリカ法などで成形し、その後、導波路層を壁面に形成してから、最後に第2の格子層を第1の格子層と密着する形で成形する手順を踏むと考えられる。第2の格子層は、第1の格子層に密着させた状態で樹脂を硬化させて形成するが、一般的な樹脂であれば硬化前後で5乃至10%程度の体積変化を生じる。そのため、双方の材料の粘弾性特性にもよるが、第2の格子層の樹脂の硬化反応は、既に成形されている第1の格子層へも影響を及ぼすことになる。つまり、第2の格子層の成形時に第1の格子層が変形することになるが、壁面は形状的に応力が生じ易いため、該壁面において変形が大きくなり、格子層と導波路層との界面で剥離が生じ、格子層と導波路層との間に空気層が発生してしまう。格子層と導波路層との界面に空気層が存在すると、格子層と導波路層との界面での屈折率が設計値とは異なる値となってしまう。そのため、導波路層内に入射した光が導波路層内で全反射を行わずに、途中で格子層側に抜けてしまい、設計通りに導波路層端部から出力せず、フレアの低減効果が得られなくなってしまうおそれがある。
また、格子層と導波路層との界面で剥離が生じる現象は、高温や低温、高温高湿といった環境によっても引き起こされやすい。よって、初期には光学性能を満足していても、経時的に変化してしまうおそれもある。
本発明の課題は、壁面に導波路層を設けた密着二層型の回折光学素子において、導波路層と格子層との界面における剥離を抑制し、フレアの発生を初期から長期にわたって低減することにある。
本発明の第一は、複数の壁面と複数の斜面よりなる回折格子を有する第1の樹脂層と、複数の壁面と複数の斜面よりなる回折格子を有する第2の樹脂層とが、前記第1の樹脂層の斜面と前記第2の樹脂層の斜面が密着するように積層され、
前記第1の樹脂層及び前記第2の樹脂層よりも屈折率が高い高屈折率層が、前記第1の樹脂層の壁面と前記第2の樹脂層の壁面との間に設けられた回折光学素子であって、
前記高屈折率層は、前記高屈折率層が接する前記第1の樹脂層の一の壁面より、前記第1の樹脂層の格子山部において前記一の壁面に隣接する前記斜面の一部と、前記第1の樹脂層の格子谷部において前記一の壁面に隣接する前記斜面の一部と、にそれぞれ延設されていることを特徴とする。
本発明の第二は、筐体と、該筐体内に複数のレンズを有する光学系を備える光学機器であって、前記複数のレンズの少なくとも1つが上記本発明の回折光学素子であることを特徴とする。
本発明においては、壁面に高屈折率層を設けたことにより、導波路効果によって、該壁面に起因するフレアを低減することができる。さらに、本発明においては、高屈折率層を斜面と壁面との境界から斜面内にまで延設していることから、高屈折率層と第1の樹脂層及び第2の樹脂層との界面での剥離を抑制することができる。よって、本発明によれば、製造直後から長期にわたってフレアが低減された回折光学素子が提供され、該回折光学素子を用いて、優れた光学性能を長期にわたって得られる光学機器が得られる。
本発明の回折光学素子の構成を模式的に示す図であり、(a)は厚さ方向の断面の全体図、(b)は厚さ方向の断面の部分拡大図、(c)は入射光側から見た平面図である。 図1の回折光学素子の壁面近傍の拡大図である。 図1の回折光学素子の製造方法を示す工程図である。 図1の回折光学素子の製造方法を示す工程図である。 図1の回折光学素子の製造方法を示す工程図である。 本発明の一実施形態に係る光学機器を示す概略図である。
本発明について、適宜図面を参照しながら実施形態について詳細に説明するが、本発明は以下に説明する実施形態に限定されるものではない。また以下の説明において特段説明されていない部分や、図面において特段図示されなかった部分に関しては、当該技術分野の周知或いは公知の技術を適用することができる。
図1は、本発明の回折光学素子の一実施形態の構成を模式的に示すであり、図1(a)は厚さ方向の断面の全体図であり、図1(b)はその部分拡大図である。また、図1(c)は入射光側から見た平面図である。図1(a)及び(b)は、図1(c)のA-A’部分で切断した時の回折光学素子の断面を示した図であり、A-A’部分は回折光学素子の中心にある光軸を通る。即ち、厚さ方向断面とは、回折光学素子を上面(入射光側)から見た時の中心を通るように切断した時の、回折光学素子の断面のことである。図1に示すように、本発明の回折光学素子は、第1の樹脂層2と、第2の樹脂層3とを有する密着二層型である。第1の樹脂層(ブレーズド回折格子)2は、一方の表面側に、厚さ方向の断面が鋸歯状となる複数の段差が、光の入射方向から見た場合に同心円状となるように形成されている。また、係る段差は、壁面2bによって形成され、第1の樹脂層2の一方の表面は、係る壁面2bと、該壁面2bによって区画された斜面2aとを、それぞれ複数備えている。即ち、壁面2bと斜面2aとで、レリーフパターンが形成されている。第2の樹脂層3は、第1の樹脂層2と密着して配置されているため、第1の樹脂層側の表面に、第1の樹脂層2の段差に対応する段差を有している。そして、第1の樹脂層2の壁面2bと第2の樹脂層3の壁面3bとの間には、高屈折率層5が設けられている。
尚、本例においては、第1の樹脂層2に高屈折率層5を形成し、次いで、第1の樹脂層2及び高屈折率層5に対して密着するように樹脂を硬化させて第2の樹脂層3を形成したものとする。
図1の実施形態では、第1の樹脂層2の他方の表面側に第1のベース基板1が、第2の樹脂層3の第1の樹脂層2とは反対側の表面に第2のベース基板4が、それぞれ設けられている。これらベース基板1,4としては、透明性等、所望の光学特性を満足するものであれば、ガラス材料、光学樹脂材料のいずれでも用いることができるが、特性変動がしにくい(信頼性)という観点からはガラス材料の方が好適である。具体的には、ランタン系の高屈折率低分散ガラスである「S-LAH55」((株)オハラ製)や超低分散ガラスである「S-FPL51」((株)オハラ製)等が挙げられる。尚、第2のベース基板4はあってもなくても構わない。回折格子として得られる光学性能に大きな差が生じないためである。
第1の樹脂層2及び第2の樹脂層3は、それぞれ回折格子であり、これらを形成する樹脂材料としては、光学特性、信頼性を満足する光学樹脂材料であれば特に制限は無く、製造が容易であることから、感光性樹脂材料が好ましい。具体的には、アクリレート系樹脂、ポリカーボネート樹脂、などが好適に使用される。この光学樹脂材料には要求される光学性能を達成するために、状況に応じて無機微粒子を内添させることも可能である。無機微粒子は要求される光学特性により選択される。具体的には、酸化ジルコニア、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化インジウム、酸化錫、酸化アンチモン、インジウム錫酸化物(ITO)、アンチモンをドープした酸化スズ(ATO)、亜鉛をドープした酸化インジウム(IZO)等が挙げられる。
図1(b)は、図1(a)の一部分を拡大したものである。図1(b)に示すように、本発明においては、高屈折率層5は、第1の樹脂層2の壁面2bと第2の樹脂層3の壁面3bとの間に設けられているが、係る高屈折率層5は、それぞれの斜面2a、3aにまで延設されている。より具体的には、第1の樹脂層2に着目して説明すると、壁面2bに形成された高屈折率層5は、該壁面2bと斜面2aとの境界から斜面2aの一部にまで連続して形成されている。本発明では、このように、高屈折率層5が、壁面2bのみならず、斜面2aにまで延設されていることにより、高屈折率層5と第1の樹脂層2及び第2の樹脂層3との界面における剥離が抑制される。
しかしながら、斜面2aにまで高屈折率層5を延設すると、斜面2aの実質的な面積が低減してしまい、本来、回折光学素子に要求されている光学特性が低下してしまうことになる。よって、本発明においては、剥離による光学特性の低下を抑制し得る範囲で、本来の光学特性が大きく低下しないように、高屈折率層5の斜面2aに占める割合を設定することが望ましい。以下に、具体的に説明する。
図1(b)において、壁面2bの頂部を第1の樹脂層2の格子山部2c、壁面2bの底部を第1の樹脂層2の格子谷部2dと称する。格子山部2c及び格子谷部2dはいずれも、斜面2aと壁面2bとの境界である。また、L2は、回折光学素子の厚さ方向断面において、格子山部2cに隣接する斜面2aに占める高屈折率層5の長さを示しており、L3は、格子谷部2dに隣接する斜面2aに占める高屈折率層5の長さから厚さL4を除いた長さである。尚、以下の説明では、第1の樹脂層2の斜面2aに占める高屈折率層5の長さについて説明するが、第2の樹脂層3についても、同様である。
上記したように、斜面2aに占める高屈折率層5の長さL2及びL3は、回折光学素子として要求される光学性能と、剥離の低減とを同時に達成しうる範囲に調整される。回折光学素子として要求される光学性能の中で最も重要なものは回折効率である。回折効率は、設計回折次数の回折光が入射した光に対してどの程度の割合で所望の位置に出射しているかを示すものであり、斜面2aに入射した光の全てが有効光線となる設計をしている。設計にもよるが、一般的には斜面2aには格子界面を構成する二種類の材料のみが存在するのが前提で、異物は効率を低下させる要因となる。斜面2aに界面を構成する材料よりも高屈折率の材料が存在した場合には、光学屈折系としては、光は設計とは異なる屈折角で進行していくことになり、結果的には所望の位置に光が集光しなくなってしまう。一方、回折光学系としては設計とは異なる屈折率間での回折現象となるので、所望の回折次数が得られなくなる。いずれにしても、本来の設計とは異なる現象が発現されて、回折効率及び画質を低下させることになってしまう。このため、光学性能の観点からは、斜面2aに占める高屈折率層5の割合は極力少ない方が良い。
一般に、レリーフパターンを有する回折光学素子は、光軸中心から円の外周に近づくに従って格子ピッチを徐々に小さくすることにより、レンズ作用(光の収斂作用や発散作用)を有するように構成されている。斜面2aを無効にするものが、ある一定距離で形成されている場合、その影響の大きさは斜面2aの長さに比例する。斜面2aが長い、つまり格子ピッチの大きい場合は影響が小さく、逆に斜面2aが短い、つまり格子ピッチの小さい場合は影響が大きくなる。
上記の高屈折率層5の場合で考えると、一般のレリーフパターンを有する回折光学素子では、光軸中心に近いほど高屈折率層5の影響が小さく、円の外周に近づくに従って高屈折率層5が画質を劣化させる影響は大きくなっていく。このため、高屈折率層5が斜面2aに占める長さは、理想的にはピッチに比例して変化していることが望ましい。つまり、光軸中心から円の外周に近づくに従って斜面2aに形成される距離が短くなっていくことが、理想である。
しかしながら、高屈折率層5を壁面2bに形成する方法にもよるが、通常想定される方法によれば斜面2aに形成される長さは略一定になると推定される。その場合には、図1(b)に示した上記L2が0.1μm以上、上記L3が0.2μm以上であることが好ましい。また、L2が0.1μm以上、L3が0.2μm以上で、且つ、L2<L3が好ましい。
そして、回折光学素子全体で、L2及びL3の合計の、斜面2aの長さL1の合計に対する割合が、5%以下であることが好ましい。即ち、高屈折率層5によって阻害された斜面2aの影響を5%以下にする、つまり設計値に対して95%以上の回折効率を確保することを意味している。上記割合が5%を超えると、回折効率が低下して回折格子が本来要求されている色収差補正効果も小さくなり、結果的に撮影した画像は全体的にぼやけた感じになり、フレアの抑制効果も小さくなってしまう。
一方で、第1の樹脂層2又は第2の樹脂層3と高屈折率層5との界面での剥離を抑制するためには、斜面2aに占める高屈折率層5の長さL2,L3が長い方が好ましい。係る剥離は、例えば、温度や湿度といった環境変化による第1の樹脂層2及び第2の樹脂層3の伸縮、及び、第2の樹脂層3を形成する際の樹脂の硬化収縮による第1の樹脂層2の変形が要因となって発生する。よって、これを抑制するには、第1の樹脂層2及び第2の樹脂層3の伸縮を低減することが重要である。本発明において、第1の樹脂層2の格子山部2c及び格子谷部2dが高屈折率層5で覆われていることで、係る伸縮が制限され、結果として、これら樹脂層2,3と高屈折率層5の界面における剥離を抑制することが可能となる。
図2は、図1の壁面2b、3b近傍を拡大した図であり、図中のαは、厚さ方向断面において、第1の樹脂層2の格子山部2cのなす角度、βは第1の樹脂層2の格子谷部2dのなす角度を示している。また、h1は、第1の樹脂層2の格子山部2cから第2のベース基板4までの距離(格子山部2cにおける第2の樹脂層3の厚さ)、h2は第1の樹脂層2の格子谷部2dから第2のベース基板4までの距離(格子谷部2dにおける第2の樹脂層3の厚さ)である。尚、図2において、高屈折率層5は便宜上、省略した。
本例のように、レリーフパターンが入射した光を所望の位置に結像させる斜面2aと、光学素子としては作用しない壁面2bとで構成されている回折格子の場合、(0<)α≦120°、(210<)β≦270°の範囲になることが一般的である。この様な形状の回折格子においては、格子谷部2dでは広角での収縮が1点に集中しており、格子山部2cに比較して大きな応力が発生する傾向にある。更にh1<h2の関係より、第2の樹脂層3を形成する際の樹脂材料の硬化収縮量の影響は、格子山部2cよりも格子谷部2dの方が大きくなる。つまり、格子山部2cに比較して格子谷部2dでは、応力が大きくなる傾向があり、第1の樹脂層2と高屈折率層5との界面での剥離が発生し易くなる。よって、斜面2aにまで連続的に形成される高屈折率層5は、格子山部2cよりも格子谷部2dの方を長くすることが好ましく、具体的にはL2≧0.1μm、L3≧0.2μmとすることで、層間での剥離を効果的に抑制し得ることが判った。
高屈折率層5の材料としては、樹脂層2,3を構成する材料にもよるが、これらの樹脂材料よりも高い屈折率を有していることと低い線膨張係数を有していることが重要である。高屈折率層5はその屈折率にもよるが膜厚は最大でも数百nmの薄膜であり、設計からの形状ズレに関しても数十nmレベルである。更に、設計によるが材料屈折率の許容ズレも0.05以下程度であることを考慮すると、高屈折率層の形成には真空成膜プロセスが想定される。しかしながら、レンズなどの曲面に成膜する場合には、入射する角度によって屈折率が大きく変化してしまい、所望の効果が得られなくなる懸念がある。屈折率の成膜角依存は材料としての特性もあるが、狙い屈折率にも依存する。正対入射で成膜した時は、材料本来が持つ密度、屈折率になるが、入射角度が浅くなるにつれて密度が小さくなり、結果的に屈折率も小さくなる。正対入射時に高い屈折率を有する材料ほど、その変化が大きくなるので、安定的に製造する観点からは正対入射時の屈折率は高くない方が良い。樹脂で形成された回折格子間で導波路の効果を持ち、製造安定性も得られる屈折率範囲としては、正対入射時に1.6以上2.1以下程度までの無機材料が好適に使用される。無機材料として具体的にはAl23、HfO2、ZrO2、La23、などのガラス材料成分が挙げられ、更にその二種以上の混合物なども好適に使用される。
ここで、図1に例示した回折光学素子の製造方法の一例について図3乃至図5を用いて説明するが、本発明の回折光学素子は、その性能を満足するものであれば、係る製造方法には限定されない。
第1のベース基板1上に第1の樹脂層2をレプリカ法で成形する。具体的には、第1の樹脂材料11を滴下したベース基板1(図3(a))を所望の形状を有する金型12の上に配置して樹脂材料11をベース基板1と金型12の間に充填させる(図3(b))。次いで、紫外線光源13によってベース基板1を通して第1の樹脂材料11を硬化させて(図3(c))、所望の形状を有する第1の樹脂層2をベース基板1の上に形成する。ベース基板1と一体化した第1の樹脂層2を金型12から外し(図4(d))、更に、オーブン中で加熱処理することにより、樹脂を完全に硬化させる。
次に、第1の樹脂層2の壁面に高屈折率層5を形成する。第1の樹脂層2の全面にリフトオフ用のネガ型レジストを塗布し、壁面に水平な方向(レンズ光軸方向)から紫外線を照射した後、炭酸ナトリウム溶液中で現像を行う。壁面では、壁面に水平な方向での膜厚が厚いため、十分な照射量が得られず、また格子谷部では壁面の影響を受けて十分な照射量が得られないため、レジストは現像されてしまう。また、格子山部では十分な照射は得られるが、形状的に現像液の置換効率が高くなるため、他の場所に比べてエッチングレートが大きくなる。よって、紫外線照射量と現像時間を最適化することでレジスト14の残膜率を調整し、壁面及び格子山部、格子谷部ではレジストが現像されて残存していない状態にする(図4(e))。レジストパターニングが完了した第1の樹脂層2を蒸着装置に入れ、壁面に正対する方向から高屈折率層材料15を成膜した(図4(f))後、強アルカリ溶液中でレジスト14を剥離する。これにより、第1の樹脂層2の壁面及び斜面の一部にまで連続的に形成された高屈折率層5が得られる(図5(g))。
最後に、上記の第1の樹脂層2と第2のベース基板4との間に第2の樹脂材料16を充填し、第2のベース基板4を通して紫外線光源13より紫外線を照射し(図5(h))、樹脂材料16を硬化させることで第2の樹脂層3を得ることができる。これにより、密着二層型の回折光学素子が得られる。
本発明の回折光学素子は、種々の光学機器に用いられ、具体的には、静止画像を撮影するカメラや動画を撮影するビデオカメラ、顕微鏡、内視鏡が挙げられる。
図6は、本発明の光学機器の好適な実施形態の一例である一眼レフカメラの交換レンズ鏡筒の光学系の断面図である。レンズ鏡筒30は筐体31とその内部に光学系を有する。光学系は、レンズ21乃至29及び回折光学素子20が光軸Oに対して垂直に配列されている。ここでレンズ21側が光学系の入射光側であり、レンズ29側がカメラとの着脱マウント側である。本発明の回折光学素子20を光学系の適切な位置に配置させることにより、色収差を低減した小型かつ軽量のレンズ鏡筒を提供することができる。また、図6のように回折光学素子20をレンズ21の内側に設けることにより、回折光学素子20に外光が直接当たることを防止できるため、フレアの発生を抑制することができる。
(実施例1、比較例1)
図1に例示した密着二層型の回折光学素子を、図3乃至図5に示した工程で作製した。凸形状を有する第1のベース基板1と凹形状を有する第2のベース基板4は、いずれもホウ素とシリコンを含有した光学ガラス((株)オハラ製「S-BSL7」)レンズであり、大きさはベース基板1がφ58mm、ベース基板4がφ61mmのものを準備した。
第1のベース基板1と第2のベース基板4の間には、第1のベース基板1側から第1の樹脂層2、第2の樹脂層3が形成されている。第1の樹脂層2は、不飽和官能基を有するウレタン変性ポリエステルアクリレートとジシクロペンテニルオキシエチルメタクリレートを主成分とする紫外線硬化型アクリル樹脂に酸化インジウム錫微粒子を分散させた紫外線硬化型樹脂で形成した。第2の樹脂層3は、不飽和官能基を有するウレタン変性ポリエステルアクリレートとジシクロペンテニルオキシエチルメタクリレートを主成分とする紫外線硬化型アクリル樹脂に酸化ジルコニア微粒子を分散させて用いた。第1の樹脂層2、第2の樹脂層3の屈折率は、d線基準でそれぞれ1.57と1.62であった。第1の樹脂層2の格子高さは10μmであり、隣接する格子の間隔は光軸中心から円の外周に近づくに従って3.0mmから0.1mmまで徐々に小さくなっており、壁面の数は全部で80である。
本実施例の高屈折率層5は、Al23とZrO2の混合酸化物であり、d線基準での屈折率が1.70で、厚さは170nmとした。高屈折率層5が斜面2aに占める長さは、第1の樹脂層2の格子山部2cに隣接した面内ではL2=0.25μmであり、格子谷部2dに隣接した面内ではL3=0.35μmであった。この時の、L2及びL3の合計が、斜面2aの長さL1の合計に対する割合は0.28%であった。
本実施例の回折光学素子をフレア測定用に改造を施した撮像光学系(キヤノン(株)製 EFレンズ鏡筒)に組み込んで、壁面によるフレアの測定を行った。壁面によるフレアの測定は、光軸中心から数えて10番目の輪帯の格子部分にのみ赤(635nm)、緑(532nm)、青(473nm)のレーザー光線を入射させ、得られる回折光をCCDで捉えて、入射した光に対する不要回折光の割合として算出した。レーザー光線は、昭和オプトロニクス(株)製のレーザー「JUNO-Compact」を用いて照射した。本実施例の回折光学素子では、+1次回折光を使用する設計なので、それ以外の回折光は設計想定外の不要光であるが、有効画素内で結像してしまうのは0、+2次光、-1、+3次光の位置に現れる回折光であるため、その不要回折光量を測定することとした。具体的には、CCDセンサーの直前に0、+2次光、-1、+3次光のみを透過させるスリットを配することで、CCDセンサーに入射する光は所望の回折光のみである状態を作った。尚、測定の精度を保証するため、測定は温度が23±0.5℃、湿度が50±10%の環境下で実施し、更に外部の光の影響を無くすために、実験系は遮光幕の中に設定した。測定の結果、本実施例の回折光学素子の壁面によるフレアは0.002%であった。
また、回折光学素子の回折効率を測定した。具体的には、格子間隔が100μmとなる領域に光軸方向から回折光学素子に光を入射させて、回折光の出射側に設計次数の回折光のみを通過させるスリットを配して、分光光度計で回折光量を計測し、回折光量の入射光に対する比率として回折効率とした。分光光度計としては、(株)日立ハイテクノロジーズ製の分光光度計「U-4000」を用いた。測定の結果、本実施例における回折効率は98.7%以上となった。
比較例1として、壁面に高屈折率層5が形成されていないこと以外は、上記と全く同様の回折光学素子を準備し、上記と同様のフレア測定と回折効率測定を行ったところ、壁面によるフレアは0.018%であり、回折効率は99.0%以上であった。
よって、本実施例では、高屈折率層5の形成により、回折効率の低下を抑えながら、壁面によるフレアを1/9にまで減少させることができた。
本実施例の回折光学素子に対して、耐久試験として熱衝撃試験(-40℃と40℃にそれぞれ20分維持を30サイクル)を実施した後に上記と同様のフレア測定と回折効率測定を行った。その結果、壁面によるフレアは0.002%であり、回折効率は98.8%以上となり、熱衝撃試験前後での光学特性に変化は認められなかった。また、外観上も特に変化は認められなかった。
回折光学素子の形状は成形段階で干渉計(Zygo社製 3次元光学プロファイラ「New-View」)を使用して計測したものであり、高屈折率層5の形状に関しては、熱衝撃試験完了後に切断して断面をSEM(Scannning Electron Microscope)によって観察、測定した結果である。
(実施例2、比較例2)
第1のベース基板1がφ34mm、第2のベース基板4がφ38mmのものを用い、実施例1と同様にして第1の樹脂層2及び第2の樹脂層3を形成して密着二層型の回折光学素子を作製した。第1の樹脂層2及び第2の樹脂層3の屈折率は、d線基準でそれぞれ1.57と1.62であった。第1の樹脂層2の格子高さは10μmであり、隣接する格子の間隔は光軸中心から円の外周に近づくに従って3.9mmから0.2mmまで徐々に小さくなっており、壁面の数は全部で65である。
本実施例の高屈折率層5は、Al23とLa23の混合酸化物であり、d線基準での屈折率が1.68で、厚さは140nmとした。高屈折率層5が斜面2aに占める長さは、第1の樹脂層2の格子山部2cに隣接した面内ではL2=6.5μmであり、格子谷部2dに隣接した面内ではL3=9.0μmであった。この時の、L2及びL3の合計が、斜面2aの長さL1の合計に対する割合は4.97%であった。
実施例1と同様にして、本実施例の回折光学素子を撮像光学系に組み込んで、壁面によるフレアの測定及び回折効率の測定を行った。その結果、本実施例の回折光学素子の壁面によるフレアは0.003%、回折効率は95.0%以上となった。
比較例2として、壁面に高屈折率層5が形成されていないこと以外は、上記と全く同様の回折光学素子を準備し、上記と同様のフレア測定と回折効率測定を行ったところ、壁面によるフレアは0.030%であり、回折効率は99.0%以上であった。
よって、本実施例では、高屈折率層5の形成により、回折効率の低下を5%以内に抑えながら、壁面によるフレアは1/10にまで減少させることができた。
本実施例の回折光学素子に対して実施例1と同様の熱衝撃試験を実施した後に、上記と同様のフレア測定と回折効率測定を行った。その結果、壁面によるフレアは0.003%であり、回折効率は95.0%以上となり、熱衝撃試験前後での光学特性に変化は認められなかった。また、外観上も特に変化は認められなかった。
(実施例3)
斜面に占める高屈折率層5の長さを、L2=10μm、L3=15μmとした以外は実施例2と同様にして密着二層型の回折光学素子を作製した。本実施例の回折光学素子において、L2及びL3の合計が、斜面2aの長さL1の合計に対する割合は8.02%であった。
実施例1と同様にして、本実施例の回折光学素子を撮像光学系に組み込んで、壁面によるフレアの測定及び回折効率の測定を行った。その結果、本実施例の回折光学素子の壁面によるフレアは0.003%、回折効率は91.8%以上となった。
比較例2(フレア:0.030%、回折効率:99.0%)と比較すると、本実施例の回折光学素子は、高屈折率層5の形成により、壁面によるフレアを1/10にまで減少させることができた。しかしながら、回折効率は斜面への成膜の影響もあり8%程度減少していた。尚、回折光学素子を使用していないレンズと比較すると、色収差が改善されており、回折光学素子として十分な性能を発揮していることが確認された。
本実施例の回折光学素子に対して実施例1と同様の熱衝撃試験を実施した後に上記と同様のフレア測定と回折効率測定を行った。その結果、壁面によるフレアは0.003%であり、回折効率は91.8%以上となり、熱衝撃試験前後での光学特性に変化は認められなかった。また、外観上も特に変化は認められなかった。
(比較例3)
高屈折率層5を壁面にのみ形成し、斜面に延設していない、即ちL2=L3=0とした以外は、実施例1と同様にして密着二層型の回折光学素子を作製した。
実施例1と同様にして、本比較例の回折光学素子を撮像光学系に組み込んで、壁面によるフレアの測定及び回折効率の測定を行った。その結果、本実施例の回折光学素子の壁面によるフレアは0.002%、回折効率は99.0%以上となった。
比較例1(フレア:0.018%、回折効率:99.0%)と比較すると、高屈折率層5の形成により、回折効率の低下を抑えながら、壁面によるフレアを1/9にまで減少させることができた。
本比較例の回折光学素子に対して実施例1と同様の熱衝撃試験を実施した後に上記と同様のフレア測定と回折効率測定を行ったところ、回折効率は98.9%以上となり、熱衝撃試験前後での変化は認められなかった。一方、壁面によるフレアは0.010%となり、フレア抑制の効果が1/2にまで低減してしまった。また、外観確認用のLED光源を回折光学素子に照射して外観を確認したところ、耐久前には見られなかった輝線が格子の輪帯に沿って発生しているのが確認された。
熱衝撃試験で光学性能及び外観の変化した回折光学素子を切断して、断面をSEM観察したところ、壁面で第1の樹脂層2又は第2の樹脂層3と、高屈折率層5との間での剥離が確認された。以下の表1に、上記実施例及び比較例の結果をまとめて示す。
Figure 0007106279000001
1,4:ベース基板、2:第1の樹脂層、2a,3a:斜面、2b,3b:壁面、3:第2の樹脂層、5:高屈折率層

Claims (11)

  1. 複数の壁面と複数の斜面よりなる回折格子を有する第1の樹脂層と、複数の壁面と複数の斜面よりなる回折格子を有する第2の樹脂層とが、前記第1の樹脂層の斜面と前記第2の樹脂層の斜面が密着するように積層され、
    前記第1の樹脂層及び前記第2の樹脂層よりも屈折率が高い高屈折率層が、前記第1の樹脂層の壁面と前記第2の樹脂層の壁面との間に設けられた回折光学素子であって、
    前記高屈折率層は、前記高屈折率層が接する前記第1の樹脂層の一の壁面より、前記第1の樹脂層の格子山部において前記一の壁面に隣接する前記斜面の一部と、前記第1の樹脂層の格子谷部において前記一の壁面に隣接する前記斜面の一部と、にそれぞれ延設されていることを特徴とする回折光学素子。
  2. 厚さ方向断面において、
    前記第1の樹脂層の前記格子山部において前記一の壁面に隣接する記斜面に占める前記高屈折率層の長さL2が0.1μm以上であり、
    前記第1の樹脂層の前記格子谷部において前記一の壁面に隣接する記斜面に占める前記高屈折率層の長さから前記一の壁面に設けられた前記高屈折率層の厚さを除いた長さL3が0.2μm以上であることを特徴とする請求項1に記載の回折光学素子。
  3. 前記L2より前記L3が長いことを特徴とする請求項2に記載の回折光学素子。
  4. 厚さ方向断面において、
    前記L2及び前記L3の合計が、前記第1の樹脂層の前記斜面の長さL1の合計の5%以下であることを特徴とする請求項2又は3に記載の回折光学素子。
  5. 前記回折光学素子を平面視した際に、前記壁面は同心円状に設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の回折光学素子。
  6. 前記第1の樹脂層の前記第2の樹脂層とは反対側の表面が、第1のベース基板と接していることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の回折光学素子。
  7. 前記第2の樹脂層の前記第1の樹脂層とは反対側の表面が、第2のベース基板と接していることを特徴とする請求項6に記載の回折光学素子。
  8. 前記高屈折率層が、無機材料を有することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の回折光学素子。
  9. 前記無機材料が、Al23、HfO2、ZrO2、La23のうちの一種或いは二種以上の混合物であることを特徴とする請求項8に記載の回折光学素子。
  10. 筐体と、該筐体内に複数のレンズを有する光学系を備える光学機器であって、
    前記複数のレンズの少なくとも1つが請求項1乃至9のいずれか1項に記載の回折光学素子であることを特徴とする光学機器。
  11. 前記光学機器は、カメラ、ビデオカメラ、顕微鏡、内視鏡及び交換レンズからなる群より選ばれる少なくとも1つであることを特徴とする請求項10に記載の光学機器。
JP2018010318A 2017-02-20 2018-01-25 回折光学素子及び光学機器 Active JP7106279B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US15/895,917 US10845516B2 (en) 2017-02-20 2018-02-13 Diffractive optical element
US17/068,616 US11841517B2 (en) 2017-02-20 2020-10-12 Diffractive optical element

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017028820 2017-02-20
JP2017028820 2017-02-20

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2018136529A JP2018136529A (ja) 2018-08-30
JP2018136529A5 JP2018136529A5 (ja) 2021-02-25
JP7106279B2 true JP7106279B2 (ja) 2022-07-26

Family

ID=63366107

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018010318A Active JP7106279B2 (ja) 2017-02-20 2018-01-25 回折光学素子及び光学機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7106279B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7224834B2 (ja) * 2018-10-02 2023-02-20 キヤノン株式会社 回折光学素子、樹脂組成物、光学機器
JP2021080387A (ja) * 2019-11-20 2021-05-27 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 無機ナノ粒子含有耐摩耗層を含む積層体、及び低粘度の無機ナノ粒子含有放射線硬化型インク

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006090614A1 (ja) 2005-02-22 2006-08-31 Nikon Corporation 回折光学素子
WO2008032447A1 (en) 2006-09-15 2008-03-20 Nikon Corporation Photographing lens and camera
JP2008242390A (ja) 2007-03-29 2008-10-09 Canon Inc 回折光学素子およびそれを有する光学系
JP2016218436A (ja) 2015-05-15 2016-12-22 キヤノン株式会社 回折光学素子、光学系、および、光学機器

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3832935B2 (ja) * 1997-08-01 2006-10-11 キヤノン株式会社 ズームレンズ
KR20070022702A (ko) * 2004-05-27 2007-02-27 코니카 미놀타 옵토 인코포레이티드 대물 광학계, 광 픽업 장치, 및 광 디스크 드라이브 장치
KR101627269B1 (ko) * 2009-12-21 2016-06-07 삼성전자주식회사 회절광학소자

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006090614A1 (ja) 2005-02-22 2006-08-31 Nikon Corporation 回折光学素子
WO2008032447A1 (en) 2006-09-15 2008-03-20 Nikon Corporation Photographing lens and camera
JP2008242390A (ja) 2007-03-29 2008-10-09 Canon Inc 回折光学素子およびそれを有する光学系
JP2016218436A (ja) 2015-05-15 2016-12-22 キヤノン株式会社 回折光学素子、光学系、および、光学機器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018136529A (ja) 2018-08-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4266732B2 (ja) 積層型回折光学素子
US8120852B2 (en) Diffractive optical element, optical system, and optical apparatus
US7301702B2 (en) Diffractive optical element and optical system including the same
JP5787508B2 (ja) 回折光学素子及び光学系
US20100302642A1 (en) Optical element and optical system including the same
JP6783829B2 (ja) 回折光学素子およびそれを用いた光学機器
JP5596859B2 (ja) 回折光学素子
JP4411026B2 (ja) 光学材料及び、光学素子、回折光学素子、積層型回折光学素子、光学系
JP7106279B2 (ja) 回折光学素子及び光学機器
JP4006362B2 (ja) 回折光学素子、及びそれを有する光学系
JP2016218436A (ja) 回折光学素子、光学系、および、光学機器
JP5676928B2 (ja) 回折光学素子、光学系、及び、光学機器
JP2015011293A (ja) 回折光学素子の製造方法
JP2018136529A5 (ja)
JP2012252168A (ja) 回折光学素子及びそれを用いた撮像光学系
US11841517B2 (en) Diffractive optical element
JP2011022319A (ja) 回折光学素子、光学系及び光学装置
JP2019066756A (ja) 回折光学素子を備えた光学系および光学機器
JP4590082B2 (ja) 回折光学素子及びそれを用いた光学系
US20110304915A1 (en) Diffractive optical element, optical system, and optical apparatus
JP2002062419A (ja) 回折光学素子、該回折光学素子を有する光学機器
JP5459966B2 (ja) 回折光学素子及びそれを有する光学系並びに光学機器
JP2001324674A (ja) 光学系及び光学機器
JP7418079B2 (ja) 回折光学素子、光学機器、撮像装置
JP2021009199A (ja) 回折光学素子、回折光学素子の製造方法および撮像装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210118

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210118

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20211020

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211026

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220125

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220323

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220614

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220713

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7106279

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151