JP7106006B2 - デブリ回収制御装置、デブリ回収衛星、捕獲用インタフェース機器、接続装置、デブリ回収システム、デブリ回収方法、および、デブリ回収プログラム - Google Patents

デブリ回収制御装置、デブリ回収衛星、捕獲用インタフェース機器、接続装置、デブリ回収システム、デブリ回収方法、および、デブリ回収プログラム Download PDF

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Description

本発明は、デブリ回収制御装置、デブリ回収衛星、捕獲用インタフェース機器、接続装置、デブリ回収システム、デブリ回収方法、および、デブリ回収プログラムに関する。
近年、故障により制御不能となった人工衛星、あるいは、ロケットの残骸といったスペースデブリが増加し、その回収が課題となっている。
また、宇宙空間のデブリ増加に加えて、数百から数千機に及ぶ大規模衛星コンステレーションの構築が始まり、軌道上の衝突事故のリスクが高まっている。そこで衝突回避のために、軌道上のミッション終了後の軌道離脱(PMD)あるいは故障した衛星、および浮遊するロケット上段といったデブリをデブリ回収衛星といった外的手段により軌道離脱させるADRの必要性が訴求されている。また、このようなADRの必要性について、STMとして国際的な議論が始まっている。なお、PMDは、Post Mission Disposalの略語である。ADRは、Active Debris Removalの略語である。STMは、Space Traffic Managementの略語である。
特許文献1には、タンブルあるいは回転しているスペースデブリを捕獲する技術が開示されている。
特開2012-236591号公報
特許文献1の技術では、ロープ状の物体でデブリを捕獲するため、ロケット残骸あるいは故障衛星といったデブリを回収する際に、重心位置を決定することが難しいという課題がある。
特に、デブリ回収衛星がデブリと連接して軌道降下時能動的制御運用を行うためには、連接した際の重心位置を挟み込む配置で、複数方向の推進装置を設置する必要がある。よって、ロケット残骸あるいは故障衛星といったデブリの場合、適切な位置に推進装置を配置することが難しい。例えば、デブリに回り込める十分な長さを有し、多くの自由度を有するロボットアームといった機器が必要である。
本発明は、主に、デブリを的確に回収することができるデブリ回収制御装置を提供することを目的とする。
本発明に係るデブリ回収制御装置は、
第1の衛星と第2の衛星との少なくともいずれかと通信する機器通信装置と、
デブリを前記第1の衛星と前記第2の衛星とにより挟み込んで捕獲し、前記第1の衛星と前記デブリと前記第2の衛星とが連接した状態の飛翔体に対して軌道降下時能動的制御運用を実施する制御コマンドを生成し、前記制御コマンドを、前記機器通信装置を介して前記第1の衛星と前記第2の衛星との少なくともいずれかに送信する制御部とを備えた。
本発明に係るデブリ回収制御装置では、制御部が、デブリを第1の衛星と第2の衛星とにより挟み込んで捕獲するとともに、第1の衛星とデブリと第2の衛星とが連接した状態の飛翔体に対して軌道降下時能動的制御運用を実施する制御コマンドを生成する。そして、制御部は、制御コマンドを、機器通信装置を介して第1の衛星と第2の衛星との少なくともいずれかに送信する。よって、本実施の形態に係るデブリ回収制御装置によれば、デブリを的確に回収することができるという効果を奏する。
実施の形態1に係るデブリ回収システムの構成図。 実施の形態1に係るデブリ回収衛星の構成図。 実施の形態1と比較するための比較例。 実施の形態1に係るデブリ回収システムの動作を示すフロー図。 実施の形態1に係るデブリ回収衛星によるデブリの捕獲および軌道制御の一例を示す図。 実施の形態1に係るデブリ回収衛星によるデブリの捕獲および軌道制御の例を示す図。 実施の形態1の変形例に係るデブリ回収衛星によるデブリの捕獲および軌道制御の例を示す図。 実施の形態1の変形例に係るデブリ回収衛星によるデブリの捕獲および軌道制御の例を示す図。 実施の形態1の変形例に係るデブリ回収システムの構成図。 実施の形態2に係るデブリ回収衛星によるデブリの捕獲例を示す図。 実施の形態3に係るデブリ回収衛星によるデブリの捕獲例を示す図。 実施の形態3に係る接続装置の例を示す図。
以下、本発明の実施の形態について、図を用いて説明する。なお、各図中、同一または相当する部分には、同一符号を付している。実施の形態の説明において、同一または相当する部分については、説明を適宜省略または簡略化する。また、以下の図面では各構成の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。また、実施の形態の説明において、「上」、「下」、「左」、「右」、「前」、「後」、「表」、「裏」といった方向あるいは位置が示されている場合がある。それらの表記は、説明の便宜上、そのように記載しているだけであって、装置、器具、あるいは部品といった構成の配置および向きを限定するものではない。
ここで、以下の実施の形態における背景について説明する。
メガコンステレーション衛星あるいはデブリ回収衛星がデオービットする過程において、低軌道の混雑軌道あるいは極域を通過する場合、偏在的に衝突リスクが高くなる。低軌道の混雑軌道とは、例えば、LST(Local Standard Time)10:30近傍、あるいは、高度500kmから800km程度の軌道である。このように偏在的に衝突リスクが高くなるデオービットについては、現在議論されているPMDあるいはADRといった軌道離脱行為の規定だけでは不十分である。大気圏突入までのデオービット過程において、偏在リスクの高い領域を回避して降下する軌道降下時能動的制御運用が必要となる。このような軌道降下時能動的制御運用を、アクティブデオービット運用と呼ぶ。デオービット過程で運用制御して、軌道面、高度、および、変更実施時期等をコントロールすることにより、衝突が回避可能となる。
単に軌道離脱行為だけの実施であれば、例えばデブリ回収衛星が網状あるいは紐状の捕獲手段によりデブリを捕獲して、飛翔方向逆向きに減速力を付与すれば目的を達成する。
しかしながら、デオービット過程においてアクティブな運用制御を実施するためには、デブリをデブリ回収衛星が捕獲した2体結合状態の質量特性に対して、軌道制御と姿勢制御を実施する必要がある。よって、網状あるいは紐状の捕獲手段のように6自由度拘束ができない捕獲手段では不十分である。
また、6自由度拘束できる捕獲手段であっても、2体結合状態の質量特性に対して適切に推進装置の噴射ベクトルを向けることができないと、所望の軌道制御と姿勢制御ができない。
このようなデブリのアクティブデオービット運用をする際、デブリ回収衛星は、デブリと連結した状態の質量特性で軌道制御および姿勢制御を実施する。そして、このような軌道制御および姿勢制御のためには、推進装置が重心位置を通るベクトルに噴射する必要がある。
以下の実施の形態では、デブリ回収衛星が、デブリと連結した状態の質量特性で的確な軌道制御および姿勢制御を実現する態様について説明する。
実施の形態1.
***構成の説明***
図1は、本実施の形態に係るデブリ回収システム500の構成を示す図である。
図2は、本実施の形態に係るデブリ回収衛星300の構成を示す図である。
デブリ回収システム500は、デブリ回収制御装置100とデブリ回収衛星300とを備える。デブリ回収システム500は、デブリ200を親衛星310と子衛星320とにより挟み込んで捕獲し、親衛星310とデブリ200と子衛星320が連接した状態の飛翔体に対して、軌道降下時能動的制御運用、すなわちアクティブデオービット運用を実施する。
デブリ200は、具体的には、故障して制御不能となった人工衛星あるいはロケットの残骸といった物体である。すなわち、デブリ200は、比較的大きな物体である。例えば、デブリ200は、楕円軌道を描きながら高度100kmから2000km程度を浮遊する。
デブリ回収衛星300は、親衛星310と子衛星320とで構成される。親衛星310は、第1の衛星31の例である。また、子衛星320は、第2の衛星32の例である。デブリ回収制御装置100は、親衛星310と子衛星320との各々と通信する。デブリ回収制御装置100は、デブリ回収制御装置100の機器通信装置950と、親衛星310および子衛星320の各衛星の衛星通信装置131とを介して、デブリ回収衛星300と通信する。
以下の説明では、親衛星310および子衛星320の両方あるいは各衛星をデブリ回収衛星300と呼ぶ場合がある。
デブリ回収制御装置100は、地上に設置された設備である。デブリ回収制御装置100は、親衛星310と子衛星320とを制御する。例えば、デブリ回収制御装置100は、地上アンテナ装置、地上アンテナ装置に接続された通信装置、あるいは電子計算機といった地上局と、地上局にネットワークで接続されたサーバあるいは端末としての地上設備から構成される。また、デブリ回収制御装置100は、航空機、自走車両、あるいは移動端末といった移動体に搭載された通信装置を含んでもよい。デブリ回収制御装置100は、親衛星310と子衛星320とを制御し、ロケット残骸あるいは故障衛星といったデブリを回収する装置である。デブリ回収制御装置100は、地上装置、あるいは地上設備ともいう。
デブリ回収制御装置100は、コンピュータを備える。デブリ回収制御装置100は、プロセッサ910を備えるとともに、メモリ921、補助記憶装置922、入力インタフェース930、出力インタフェース940、および機器通信装置950といった他のハードウェアを備える。プロセッサ910は、信号線を介して他のハードウェアと接続され、これら他のハードウェアを制御する。
デブリ回収制御装置100は、機能要素として、制御部110を備える。制御部110の機能は、ハードウェアあるいはソフトウェアにより実現される。
プロセッサ910は、デブリ回収プログラムを実行する装置である。デブリ回収プログラムは、制御部110の機能を実現するプログラムである。
プロセッサ910は、演算処理を行うIC(Integrated Circuit)である。プロセッサ910の具体例は、CPU(Central Processing
Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、GPU(Graphics Processing Unit)である。
メモリ921は、データを一時的に記憶する記憶装置である。メモリ921の具体例は、SRAM(Static Random Access Memory)、あるいはDRAM(Dynamic Random Access Memory)である。
補助記憶装置922は、データを保管する記憶装置である。補助記憶装置922の具体例は、HDDである。また、補助記憶装置922は、SD(登録商標)メモリカード、CF、NANDフラッシュ、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ブルーレイ(登録商標)ディスク、DVDといった可搬記憶媒体であってもよい。なお、HDDは、Hard Disk Driveの略語である。SD(登録商標)は、Secure Digitalの略語である。CFは、CompactFlash(登録商標)の略語である。DVDは、Digital Versatile Diskの略語である。
入力インタフェース930は、マウス、キーボード、あるいはタッチパネルといった入力装置と接続されるポートである。入力インタフェース930は、具体的には、USB(Universal Serial Bus)端子である。なお、入力インタフェース930は、LAN(Local Area Network)と接続されるポートであってもよい。
出力インタフェース940は、ディスプレイといった出力機器のケーブルが接続されるポートである。出力インタフェース940は、具体的には、USB端子またはHDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)端子である。ディスプレイは、具体的には、LCD(Liquid Crystal Display)である。
機器通信装置950は、レシーバとトランスミッタを有する。機器通信装置950は、具体的には、通信チップまたはNIC(Network Interface Card)である。デブリ回収制御装置100は、機器通信装置950を介して、デブリ回収衛星300あるいはその他の装置との通信を行う。
デブリ回収プログラムは、プロセッサ910に読み込まれ、プロセッサ910によって実行される。メモリ921には、デブリ回収プログラムだけでなく、OS(Operating System)も記憶されている。プロセッサ910は、OSを実行しながら、デブリ回収プログラムを実行する。デブリ回収プログラムおよびOSは、補助記憶装置922に記憶されていてもよい。補助記憶装置922に記憶されているデブリ回収プログラムおよびOSは、メモリ921にロードされ、プロセッサ910によって実行される。なお、デブリ回収プログラムの一部または全部がOSに組み込まれていてもよい。
デブリ回収制御装置100は、プロセッサ910を代替する複数のプロセッサを備えていてもよい。これら複数のプロセッサは、デブリ回収プログラムの実行を分担する。それぞれのプロセッサは、プロセッサ910と同じようにデブリ回収プログラムを実行する装置である。
デブリ回収プログラムにより利用、処理または出力されるデータ、情報、信号値および変数値は、メモリ921、補助記憶装置922、または、プロセッサ910内のレジスタあるいはキャッシュメモリに記憶される。
制御部110の「部」を「処理」、「手順」あるいは「工程」に読み替えてもよい。また制御処理の「処理」を「プログラム」、「プログラムプロダクト」または「プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記憶媒体」に読み替えてもよい。
デブリ回収プログラムは、上記の制御部110の「部」を「処理」、「手順」あるいは「工程」に読み替えた各処理、各手順あるいは各工程を、コンピュータに実行させる。また、デブリ回収方法は、デブリ回収制御装置100がデブリ回収プログラムを実行することにより行われる方法を含む。
デブリ回収プログラムは、コンピュータ読取可能な記録媒体あるいは記憶媒体に格納されて提供されてもよい。また、デブリ回収プログラムは、プログラムプロダクトとして提供されてもよい。
図2を用いて、本実施の形態に係る親衛星310と子衛星320の構成について説明する。ここでは、親衛星310と子衛星320との各衛星をデブリ回収衛星300として説明する。
デブリ回収衛星300は、人工衛星である。デブリ回収衛星300は、観測衛星、あるいは、通信衛星であってもよい。あるいは、デブリ回収を目的に製造された衛星でもよい。デブリ回収衛星300は、衛星通信装置131、コマンドデータ処理装置132、姿勢軌道制御装置133、推進装置134、捕獲装置135、およびミッションデータ処理装置136といった装置を備える。
捕獲装置135は、デブリ200を親衛星310と子衛星320の間に挟み込んで捕獲する装置である。捕獲装置135は、デブリ200の捕獲状況を表す捕獲データを、他のデブリ回収衛星300あるいはデブリ回収制御装置100に送信してもよい。
推進装置134は、デブリ回収衛星300の速度を変化させるための装置である。具体的には、推進装置134は化学燃料スラスタもしくは電気推進スラスタである。例えば、推進装置134は、ヒドラジンスラスタ、イオンエンジンまたはホールスラスタである。
衛星通信装置131は、コマンドを受信し、捕獲データを送信するための装置である。コマンドは、地上から送信される信号であり、コマンドデータ処理装置132を経由して、データもしくは制御信号として、姿勢軌道制御装置133あるいは捕獲装置135に伝達される。捕獲データは、捕獲装置135が行う捕獲動作を表すデータであり、ミッションデータ処理装置136を経由して、衛星通信装置131を用いて地上もしくはデータ中継衛星に送信される。例えば、捕獲データは、デブリ200の捕獲の状態を表す。
姿勢軌道制御装置133は、デブリ回収衛星300の姿勢および角速度、捕獲装置135の向きといった姿勢要素、および、デブリ回収衛星300の軌道要素を制御するための装置である。姿勢軌道制御装置133は、各姿勢要素を所望の方向に変化させる。もしくは、姿勢軌道制御装置133は、各姿勢要素を所望の方向に維持する。姿勢軌道制御装置133は、姿勢センサとアクチュエータとコントローラとを備える。具体的には、姿勢センサは、ジャイロスコープ、地球センサ、太陽センサ、スタートラッカ、あるいは磁気センサといったセンサである。アクチュエータは、モーメンタムホイール、リアクションホイール、およびコントロール・モーメント・ジャイロといった機器である。コントローラは、姿勢センサの計測データまたは地球からの制御コマンドに基づいて制御プログラムを実行することによって、アクチュエータを制御する。
また、姿勢軌道制御装置133は、GPSR(Global Positioning
System Receiver)とコントローラとを備える。具体的には、アクチュエータは、姿勢・軌道制御スラスタである。コントローラは、姿勢センサ、GPSRの計測データ、または地球からの制御コマンドに基づいて制御プログラムを実行し、姿勢と推進装置134を制御することで、軌道制御を行う。
電源装置137は、具体的には、太陽電池、バッテリ、および電力制御装置といった機器を備える。電源装置137は、デブリ回収衛星300に搭載される各機器に電力を供給する。
ここで、姿勢軌道制御装置133に備わるコントローラの処理回路について説明する。
処理回路は、専用のハードウェアであってもよいし、メモリに格納される制御プログラムを実行するプロセッサであってもよい。
処理回路において、一部の機能が専用のハードウェアで実現されて、残りの機能がソフトウェアまたはファームウェアで実現されてもよい。つまり、処理回路は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェアまたはこれらの組み合わせで実現することができる。
専用のハードウェアは、具体的には、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGAまたはこれらの組み合わせである。
ASICは、Application Specific Integrated Circuitの略称である。
FPGAは、Field Programmable Gate Arrayの略称である。
図3は、本実施の形態と比較するための比較例を示す図である。
図3に示すように、比較例のデブリ回収衛星91は、故障して軌道制御機能を失った人工衛星、あるいは、ロケット残骸といったデブリ92を回収する。図3では、比較例のデブリ回収衛星91は、捕獲装置でデブリ92を捕獲し、デブリ回収衛星91とデブリ92が連接した状態で、アクティブデオービット運用を実施する。このとき、複数方向の推進装置は、デブリ回収衛星91とデブリ92が連接した状態における重心位置Cを挟み込む配置で設置される必要がある。しかし、デブリ回収衛星91単体では、上記の配置に推進装置を配置することは難しい。
***動作の説明***
図4を用いて、本実施の形態に係るデブリ回収システム500の動作について説明する。
デブリ回収システム500の動作手順は、デブリ回収方法に相当する。また、デブリ回収システム500の動作を実現するプログラムは、デブリ回収プログラムに相当する。
ステップS101において、デブリ回収制御装置100の制御部110は、親衛星310と子衛星320との少なくともいずれかに送信する制御コマンド51を生成する。制御コマンド51には、捕獲コマンド511と、軌道制御コマンド512とが含まれる。
制御部110は、デブリ200を、親衛星310と子衛星320とにより挟み込んで捕獲する捕獲コマンド511を生成する。
図5は、本実施の形態に係るデブリ回収衛星300によるデブリ200の捕獲および軌道制御の例を示す図である。図5に示すように、親衛星310とデブリ200と子衛星320とが連接した状態の物体を飛翔体400と呼ぶ。制御部110は、飛翔体400の重心位置Cが、推進装置の進行方向ベクトルVの直線上となるように親衛星310と子衛星320とを配置する捕獲コマンド511を生成する。
また、制御部110は、親衛星310とデブリ200と子衛星320とが連接した状態の飛翔体400に対してアクティブデオービット運用を実施する軌道制御コマンド512を生成する。
ステップS102において、制御部110は、捕獲コマンド511と軌道制御コマンド512とを含む制御コマンド51を、機器通信装置950を介して親衛星310と子衛星320との少なくともいずれかに送信する。
制御コマンド51は、親衛星310が一括して受信してもよい。あるいは、デブリ回収制御装置100は、親衛星310と子衛星320との個別に制御コマンド51を生成し、各々に制御コマンド51を送信してもよい。
また、親衛星310と子衛星320間の相互通信は無指向性の近距離通信で実施してもよい。親衛星310と子衛星320は打上げ時に連接した状態で、同時打上げしてもよい。また、親衛星310と子衛星320が連接した状態でデブリ200に接近してもよい。
ステップS103において、デブリ回収衛星300は、制御コマンド51に基づいて、デブリ200を親衛星310と子衛星320とにより挟み込んで捕獲し、飛翔体400に対してアクティブデオービット運用を実施する。具体的には、親衛星310と子衛星320との各々の捕獲装置135が、制御コマンド51に基づいて、デブリ200を挟み込んで捕獲する。そして、親衛星310と子衛星320との各々の推進装置134が、制御コマンド51に基づいて、飛翔体400に対してアクティブデオービット運用を実施する。
図5に示すように、親衛星310と子衛星320との各々は、飛翔体400の重心位置Cが推進装置の進行方向ベクトルVの直線上となるように配置される。
例えば、ロケット残骸を回収する場合には、デブリ回収衛星300は、機軸方向の上端を親衛星310により捕獲し、下端を子衛星320により捕獲する。そして、一体の飛翔体400として軌道制御と姿勢制御が実施される。
デブリ200の上端が進行方向と仮定した場合に、親衛星310が進行方向逆向きに推進装置を噴射することにより飛翔体400は減速し高度が低下する。高度低下を続けることにより、地球重力により最終的に大気圏まで降下し、大気との摩擦で燃焼して飛翔体400が焼失し、デブリ除去の目的を完遂する。
図6は、本実施の形態に係るデブリ回収衛星300によるデブリ200の捕獲および軌道制御の例を示す図である。
高度低下の途中で、混雑軌道に侵入するリスクがある場合には、子衛星320が進行方向に噴射することにより増速効果が生まれ、飛翔体400の落下速度が緩和される。
図5および図6に示すように、デブリ回収システム500では、親衛星310と子衛星320の推進装置134の動作量とタイミングを適切に制御することにより、飛翔体400の速度を増減することができる。具体的には、デブリ回収システム500は、飛翔体400が混雑軌道に侵入する前に、降下速度を早めて混雑軌道侵入前に落下させることができる。また、デブリ回収システム500は、降下速度を遅らせて、混雑軌道面が回転して、飛翔体400とは異なる軌道面に過ぎ去った後に改めて降下速度を速めて落下させてもよい。このように、デブリ回収システム500は、飛翔体400のアクティブデオービット運用を実施する。
***他の構成***
<変形例1>
図7および図8は、本実施の形態の変形例に係るデブリ回収衛星300によるデブリ200の捕獲および軌道制御の例を示す図である。
飛翔体400の軌道制御と姿勢制御のためには、進行方向の速度の増減だけではなく、進行方向に対する直行方向、すなわち進行方向直行方向への推進装置134の動作あるいは回転方向の動作も必要となる。
図7に示すように、飛翔体400は進行方向直行方向に加速できる。具体的には、親衛星310と子衛星320が進行方向直行方向で、同じ方向に、かつ、飛翔体400の重心から推進装置134までの距離の比に反比例する推力で推進装置134を動作させる。
また、図8に示すように、親衛星310と子衛星320の各々の推進装置134を逆方向に噴射させるか、飛翔体400の重心からの距離に応じたモーメントを生じる推力で動作させれば、回転方向の動作が可能である。
<変形例2>
本実施の形態では、制御部110の機能がソフトウェアで実現される。変形例として、制御部110の機能がハードウェアで実現されてもよい。
図9は、本実施の形態の変形例に係るデブリ回収システム500の構成を示す図である。
デブリ回収制御装置100は、プロセッサ910に替えて電子回路909を備える。
電子回路909は、制御部110の機能を実現する専用の電子回路である。
電子回路909は、具体的には、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ロジックIC、GA、ASIC、または、FPGAである。GAは、Gate Arrayの略語である。
制御部110の機能は、1つの電子回路で実現されてもよいし、複数の電子回路に分散して実現されてもよい。
別の変形例として、制御部110の一部の機能が電子回路で実現され、残りの機能がソフトウェアで実現されてもよい。
プロセッサと電子回路の各々は、プロセッシングサーキットリとも呼ばれる。つまり、デブリ回収制御装置100において、制御部110の機能は、プロセッシングサーキットリにより実現される。
***本実施の形態の効果の説明***
ロケット残骸あるいは故障した大型衛星といったデブリは、デブリ回収衛星が捕獲後に連接した飛翔体の重心位置が遠くなり、推進装置の配置が困難となる。本実施の形態に係るデブリ回収システムでは、デブリ回収衛星が捕獲後に連接した飛翔体の重心位置が遠くなり、推進装置の配置が困難なデブリであっても、アクティブデオービット運用を容易に実施でき、的確に回収することができる。
本実施の形態に係るデブリ回収システムでは、親衛星および子衛星による捕獲後の飛翔体としての重心位置が、親衛星と子衛星の推進装置の進行方向ベクトルの直線上となるよう配置される。よって、本実施の形態に係るデブリ回収システムによれば、飛翔体の軌道制御および姿勢制御を的確に実施することができる。
本実施の形態に係るデブリ回収システムによれば、軌道離脱行為を実施するPMDあるいはADRでは明示的に能力定義されてこなかったアクティブデオービット運用を実現することができる。すなわち、デオービット過程の運用制御能力を具備し、専用アタッチメントを具備しない非協力ターゲットを捕獲して6自由度拘束し、軌道制御と姿勢制御の実施に必要となる推進装置の噴射環境を形成してアクティブデオービット運用を実現することができる。
実施の形態2.
本実施の形態では、主に、実施の形態1に追加する点について説明する。なお、実施の形態1と同様の構成には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図10は、本実施の形態に係るデブリ回収衛星300によるデブリ200の捕獲例を示す図である。
本実施の形態では、捕獲用インタフェース機器60は、デブリ回収衛星300とデブリ200との各々に備えられる。
捕獲用インタフェース機器60は、飛翔体400の重心位置Cが推進装置134の進行方向ベクトルVの直線上となるように配置されている。
親衛星310と子衛星320との各々は、デブリ200を捕獲するための捕獲用インタフェース機器60を備える。また、デブリ200は、親衛星310と子衛星320とが連接された際に、飛翔体400の重心位置Cが推進装置134の進行方向ベクトルVの直線上となる位置に、捕獲用インタフェース機器60を備える。捕獲用インタフェース機器60は、予め、親衛星310と子衛星320との各々と、将来デブリ200となる可能性のある物体に設置されることが好ましい。具体的には、捕獲用インタフェース機器60は、親衛星310と子衛星320との各衛星、打ち上げ用のロケット、観測衛星、および、通信衛星に、予め設けられることが好ましい。
本実施の形態に係るデブリ回収システムでは、ミッション終了後の人工衛星およびロケット、ならびに、故障時の人工衛星といったデブリの回収が容易になる。
実施の形態3.
本実施の形態では、主に、実施の形態1,2に追加する点について説明する。なお、実施の形態1,2と同様の構成には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図11は、本実施の形態に係るデブリ回収衛星300によるデブリ200の捕獲例を説明する図である。
本実施の形態では、デブリ回収衛星300は、接続装置700を備える。
接続装置700は、親衛星310と子衛星320との各々に備えられる。接続装置700は、腕部71と接続部70とを備える。
腕部71は、親衛星310と子衛星320との各々の本体部分から、デブリ200を挟み込んでいる他の衛星の方向に延びている。つまり、親衛星310から延びている腕部71は、他の衛星である子衛星320の方向に延びている。また、子衛星320から延びている腕部71は、他の衛星である親衛星310の方向に延びている。
接続部70は、腕部71の先端部に設けられ、他の衛星の腕部71の先端部と接続する。接続部70は、具体的には、把持機構あるいは磁石である。つまり、親衛星310の接続部70は、子衛星320の腕部71の先端部に設けられた接続部70と接続する。子衛星320の接続部70は、親衛星310の腕部71の先端部に設けられた接続部70と接続する。すなわち、接続装置700は、デブリ200を挟んで飛翔する親衛星310と子衛星320を相互に機械的に接続する。
腕部71は、例えば、親衛星310からデブリ200を回り込んで子衛星320に届くように設けられていてもよい。このとき、子衛星320には、接続部70のみが備えられていてもよい。また、親衛星310と子衛星320とを逆の構成としてもよい。
図12は、本実施の形態に係る接続装置700の例を示す図である。
図12に示すように、接続装置700を3式以上配置してもよい。図12では、3式の接続装置700を示している。3式以上の接続装置700により、ロケットといった大型構造物を包囲するよう配置することができる。
また、腕部71は、親衛星310のみが具備してもよいし、親衛星310と子衛星320が相互に具備してもよい。包囲後に接続装置700を縮めるか、またはロボットアームとして親衛星310から子衛星320を引き寄せることにより、接続装置700をロケットといった大型構造物の捕獲装置として活用してもよい。
本実施の形態に係るデブリ回収システムでは、捕獲に適した突起のような構造物を具備しないデブリの捕獲が容易になる。また、軌道上での捕獲失敗によりデブリを突き飛ばして喪失するリスクを回避できる。
以上の実施の形態1から3では、デブリ回収制御装置の各部を独立した機能ブロックとして説明した。しかし、デブリ回収制御装置の構成は、上述した実施の形態のような構成でなくてもよい。デブリ回収制御装置の機能ブロックは、上述した実施の形態で説明した機能を実現することができれば、どのような構成でもよい。また、デブリ回収制御装置は、1つの装置でも、複数の装置から構成されたシステムでもよい。
また、実施の形態1から3のうち、複数の部分を組み合わせて実施しても構わない。あるいは、これらの実施の形態のうち、1つの部分を実施しても構わない。その他、これらの実施の形態を、全体としてあるいは部分的に、どのように組み合わせて実施しても構わない。
すなわち、実施の形態1から3では、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
なお、上述した実施の形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明の範囲、本発明の適用物の範囲、および本発明の用途の範囲を制限することを意図するものではない。上述した実施の形態は、必要に応じて種々の変更が可能である。
31 第1の衛星、32 第2の衛星、51 制御コマンド、60 捕獲用インタフェース機器、70 接続部、71 腕部、100 デブリ回収制御装置、110 制御部、131 衛星通信装置、132 コマンドデータ処理装置、133 姿勢軌道制御装置、134 推進装置、135 捕獲装置、136 ミッションデータ処理装置、137 電源装置、92,200 デブリ、91,300 デブリ回収衛星、310 親衛星、320 子衛星、400 飛翔体、500 デブリ回収システム、511 捕獲コマンド、512 軌道制御コマンド、700 接続装置、909 電子回路、910 プロセッサ、921 メモリ、922 補助記憶装置、930 入力インタフェース、940 出力インタフェース、950 通信装置。

Claims (9)

  1. デブリの回収を制御するデブリ回収制御装置において、
    第1の衛星と第2の衛星との少なくともいずれかと通信する機器通信装置と、
    前記デブリを前記第1の衛星と前記第2の衛星とにより挟み込んで捕獲し、前記第1の衛星と前記デブリと前記第2の衛星とが連接した状態の飛翔体に対して軌道降下時能動的制御運用を実施する制御コマンドを生成し、前記制御コマンドを前記機器通信装置を介して前記第1の衛星と前記第2の衛星との少なくともいずれかに送信する制御部と
    を備え
    前記第1の衛星と前記第2の衛星との各々は、推進装置を備え、
    前記制御部は、
    前記飛翔体の重心位置が前記推進装置の進行方向ベクトルの直線上となるように前記第1の衛星と前記第2の衛星とを配置する前記制御コマンドを送信するデブリ回収制御装置。
  2. 前記デブリは、人工衛星あるいはロケットの残骸である請求項1に記載のデブリ回収制御装置。
  3. 第1の衛星と第2の衛星とを備え、デブリを回収するデブリ回収衛星において、
    デブリを前記第1の衛星と前記第2の衛星とにより挟み込んで捕獲する捕獲装置と、
    前記第1の衛星と前記デブリと前記第2の衛星とが連接した状態の飛翔体に対して軌道降下時能動的制御運用を実施する姿勢軌道制御装置と
    を備え
    前記第1の衛星と前記第2の衛星との各々は、
    推進装置を備え、前記飛翔体の重心位置が前記推進装置の進行方向ベクトルの直線上となるように前記第1の衛星と前記第2の衛星とを配置するデブリ回収衛星。
  4. 前記デブリは、人工衛星あるいはロケットの残骸である請求項に記載のデブリ回収衛星。
  5. デブリを回収するデブリ回収衛星と前記デブリとに備えられる捕獲用インタフェース機器において、
    前記デブリ回収衛星は、
    前記デブリを挟み込んで捕獲する第1の衛星と第2の衛星とを備え、
    前記第1の衛星と前記第2の衛星との各々は、推進装置を備え、
    前記捕獲用インタフェース機器は、
    前記第1の衛星と前記デブリと前記第2の衛星とが連接した状態の飛翔体の重心位置が前記推進装置の進行方向ベクトルの直線上となるように配置されている捕獲用インタフェース機器。
  6. デブリを回収するデブリ回収衛星に備えられる接続装置において、
    前記デブリ回収衛星は、前記デブリを挟み込んで捕獲する第1の衛星と第2の衛星とを備え、
    前記接続装置は、前記デブリを挟み込んでいる前記第1の衛星と前記第2の衛星との各々に備えられ、前記デブリを挟み込んでいる他の衛星の方向に延びる腕部と、前記腕部の先端部に設けられ、前記他の衛星の腕部の先端部と接続する接続部とを備えた接続装置。
  7. 第1の衛星と、第2の衛星と、前記第1の衛星と前記第2の衛星との少なくともいずれかと通信するデブリ回収制御装置とを備えたデブリ回収システムにおいて、
    前記デブリ回収システムは、
    デブリを前記第1の衛星と前記第2の衛星とにより挟み込んで捕獲し、前記第1の衛星と前記デブリと前記第2の衛星とが連接した状態の飛翔体に対して軌道降下時能動的制御運用を実施する制御コマンドを生成し、前記制御コマンドを前記第1の衛星と前記第2の衛星との少なくともいずれかに送信する制御部を備え、
    前記第1の衛星と前記第2の衛星との各々は、
    前記制御コマンドに基づいて、前記デブリを捕獲する捕獲装置と、前記飛翔体に対して軌道降下時能動的制御運用を実施する推進装置とを備え、
    前記制御部は、
    前記飛翔体の重心位置が前記推進装置の進行方向ベクトルの直線上となるように前記第1の衛星と前記第2の衛星とを配置する前記制御コマンドを送信するデブリ回収システム。
  8. 第1の衛星と第2の衛星との少なくともいずれかと通信する機器通信装置を備えたデブリ回収制御装置のデブリ回収方法において、
    前記第1の衛星と前記第2の衛星との各々は、推進装置を備え、
    制御部が、デブリを前記第1の衛星と前記第2の衛星とにより挟み込んで捕獲し、前記第1の衛星と前記デブリと前記第2の衛星とが連接した状態の飛翔体に対して軌道降下時能動的制御運用を実施する制御コマンドであって前記飛翔体の重心位置が前記推進装置の進行方向ベクトルの直線上となるように前記第1の衛星と前記第2の衛星とを配置する制御コマンドを生成し、前記制御コマンドを前記機器通信装置を介して前記第1の衛星と前記第2の衛星との少なくともいずれかに送信するデブリ回収方法。
  9. 第1の衛星と第2の衛星との少なくともいずれかと通信する機器通信装置を備えたデブリ回収制御装置のデブリ回収プログラムにおいて、
    前記第1の衛星と前記第2の衛星との各々は、推進装置を備え、
    デブリを前記第1の衛星と前記第2の衛星とにより挟み込んで捕獲し、前記第1の衛星と前記デブリと前記第2の衛星とが連接した状態の飛翔体に対して軌道降下時能動的制御運用を実施する制御コマンドであって前記飛翔体の重心位置が前記推進装置の進行方向ベクトルの直線上となるように前記第1の衛星と前記第2の衛星とを配置する制御コマンドを生成し、前記制御コマンドを前記機器通信装置を介して前記第1の衛星と前記第2の衛星との少なくともいずれかに送信する制御処理をコンピュータである前記デブリ回収制御装置に実行させるデブリ回収プログラム。
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