JP7105809B2 - 周波数領域における地震速度反転のための振幅に依存しない勾配の計算 - Google Patents

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Description

本願は、2017年5月22日に出願された米国出願第62/509,300号、及び2018年4月18日に出願された米国出願第15/956,261号の優先権を主張し、その内容全体は参照により本明細書に組み込まれる。
本開示は、地震データ処理に関する。
速度反転(velocity inversion、速度インバージョン)は、典型的には、ターゲット領域(target domain、目標ドメイン)の地下構造のイメージング(画像化)に使用することが可能な、ターゲット領域の信頼性のある地震速度モデルを構築するために使用される。広く使用されている速度反転法としては、記録された地震データ中の進行時間情報を利用する光線断層撮影法(ray tomography)である。しかしながら、この光線断層撮影法は通常、手動で到着イベントを選択する必要があり、これは時間がかかり、実際には、しばしば3次元モデル構築を困難にする。さらに、光線ベースの反転は複雑な領域、例えば、複雑な地下構造の領域を処理することができない。波動方程式に基づく反転方法も使用される。しかしながら、完全な波形の反転には、速度反転を極小にするサイクルスキップの問題がある。相互相関に基づくミスフィット関数(misfit function、不適合関数)を用いた反転は、勾配(gradient、傾斜)に大きなアーチファクトを有し、真の速度モデルに収束する速度を遅くする。したがって、既存の反転方法は、時間がかかるか、又は信頼性がない。
本開示は、周波数領域における地震速度反転のための振幅に依存しない勾配の計算に係る、コンピュータにより実施される方法、コンピュータプログラム製品及びコンピュータシステムを含む、方法及びシステムについて説明する。
一実施では、一の領域に関連付けられた地震データが受信され、この領域は複数のポイントによって表される1又は複数の地下層を含み、各ポイントは地震速度に関連付けられる。複数のポイントにおける地震速度は、複数の勾配値に基づいて地震速度を反復的に更新することによって特定され、各勾配値はポイントに対応し、ポイントの位置における目的関数の勾配を評価することによって特定される。特定された地震速度に基づいて1つ以上の地下層の地震画像が生成され表示される。
前述の実施は、コンピュータにより実施される方法と、コンピュータにより実施される方法を実行するためのコンピュータ読取可能な命令を記憶する非一時的なコンピュータ読取可能媒体と、コンピュータにより実施される方法/非一時的なコンピュータ読取可能媒体に記憶された命令を実行するように構成されたハードウェアプロセッサと相互動作可能に結合されたコンピュータメモリを含むコンピュータにより実施されるシステムとを用いて実施することができる。
本開示で説明される主題は、周波数領域において地震データを効率的かつ効果的に処理することによって、ターゲット領域の地震速度を確実に特定することができる。説示されたアプローチは、地震データの振幅変化の影響とは無関係である目的関数の勾配に基づいて、速度を反復的に更新する。説示されたアプローチは初期の速度推定の品質とは無関係に、真の速度に迅速に収束することができる。特定された地震速度は、ターゲット領域の地震画像を生成するために使用することができる。生成された地震画像は、炭化水素坑井の掘削パラメータを特定する等、効果的なオイル及びガス探査に使用することができる。他の利点は、当業者には明らかであろう。
本願に記載された主題における1又は複数の実施の詳細は、添付図面及び引き続く明細書に説明される。本主題の他の特徴、態様及び利点は、明細書、図面及び特許請求の範囲から明らかになるであろう。
図1は、いくつかの実施に係る、周波数領域における地震速度反転のための振幅に依存することなく勾配を計算するための例示的な方法を示すフローチャートである。
図2は、いくつかの実施に係る、速度モデルを反復的に更新するための例示的な方法を示すフローチャートである。
図3は、いくつかの実施に係る、真の速度モデルを示した図である。
図4A~図4Bは、いくつかの実施に係る、計算された勾配を示す図である。
図5A~図5Cは、いくつかの実施に係る、ガウスモデル上で説明されたアプローチを使用したものを示す図である。
図6は、いくつかの実施に係る、本開示で説明されるような、説明されるアルゴリズム、方法、機能、プロセス、フロー及び手順に関連するコンピューティング機能を提供するために使用される例示的なコンピュータシステムを示すブロック図である。
種々の図面における類似の参照番号及び記号は、同様の要素を指す。
以下の詳細な説明は周波数領域における地震速度反転のための振幅に依存しない勾配計算について説明し、当業者が1又は複数の特定の実施の文脈において開示された主題を作成し使用することを可能とするために提示される。開示された実施の様々な修正、変更、及び置換を行うことができることは当業者に容易に明らかとなるであろう。開示された実施において定義された一般的な原理は、本開示の範囲から逸脱することなく、他の実施及び応用(アプリケーション)に適用されてよい。したがって、本開示は、説明された又は図示された実施に限定されることを意図するものではなく、開示された原理及び特徴と一致する最も広い範囲が与えられるべきである。
複数の震源位置において地震波をターゲット領域に送出し、複数の受振器位置で反射波を記録することによって、1又は複数の地下層を含むターゲット領域について、地震データを収集することができる。地震データは、ターゲット領域の地下構造を分析するための速度モデル、例えば3次元速度モデルを構築するために使用することができる。速度モデルは、ターゲット領域内の異なる位置における地震波速度を含むことができる。
高レベルでは、説示されたアプローチがタイムシフト(又は進行時間(traveltime))情報を使用して、周波数領域で記録された地震データから、ターゲット領域における地震速度を特定する。説示されたアプローチは、目的関数(又はミスフィット関数)の勾配に基づいて、速度モデルを反復的に更新する。初期速度推定値の品質とは無関係に、真の速度への迅速な収束(例えば、真の速度から所定の閾値内の最終推定速度は、閾値の反復回数内で見つけることができる)のため、目的関数は、記録された地震データと、反復中の推定速度を使用して生成された合成地震データとの間の相互相関に基づく。目的関数は、進行時間情報を容易に抽出できるように、周波数領域で表現される。目的関数の勾配を導出する際には、振幅情報と進行時間情報とを分離し、振幅情報(すなわち、振幅又はパワースペクトルの速度反転への影響)を無視する。結果としての勾配は、記録された地震データに埋め込まれた運動学的情報(kinematical information)に純粋に依存する。説示されたアプローチは、良好なグローバル収束の自動速度反転を可能にする。
図1は、いくつかの実施に係る、周波数領域における地震速度反転のための振幅に依存することなく勾配を計算するための例示的な方法100を示すフローチャートである。提示を明確にするために、以下の説明は、本開示における他の図の文脈(コンテキスト)で方法100を一般的に説明する。例えば、方法100は、図6に示すコンピュータシステムによって実行することができる。しかしながら、方法100は、必要に応じて、システム、環境、ソフトウェア及びハードウェア、又はシステム、環境、ソフトウェア、及びハードウェアの組み合わせによって実行され得ることが理解されるであろう。いくつかの実施では、方法100の様々なステップを、並列して、組み合わせて、ループで、又は任意の順序で実行することができる。
方法100は、一の領域に関連する地震データが受信されるブロック102より開始する。この領域は、複数のポイント(地点)又は位置(ロケーション)によって表される1又は複数の地下層を含むことができる。各ポイントは、地震波がポイントを伝播するときの地震波速度を表す地震速度に関連付けることができる。例えば、領域は、長さ2キロメートル(km)、幅2km、及び深さ2kmの3次元(3D)領域とすることができる。その領域を10メートル(m)×10m×10mの立方体に分割すると、その領域は201立方体コーナーポイントで表すことができる。言い換えれば、この領域の地震速度は、これら201のポイント又は位置での速度で表すことができる。他の方法を使用して、領域を表すポイント又は位置のセットを見つけることもできる。
地震データは地表面の上又は下に配置された多数の受振器(例えば、ジオホン(geophone)又はハイドロホン(hydrophone))によって受信することができる。震源は地震波をターゲット領域に送ることができ、受振器はターゲット領域によって反射された波を記録することができる。震源は、例えばトラックによって牽引され、異なる位置で地震波を発生させることができる。例えば、震源は受振器が反射波を記録するために第1の位置で第1のショットを発射することができ、震源は、第2のショットを発射するために第2の位置に移動することができる。1つのショットに対応する各受振器での記録データは、トレース(trace)と呼ばれる。例えば、震源が10万の異なる場所で発射し、1000の受振器がある場合、結果として得られる地震データセットは10のトレースを得ることができる。
ブロック104では、複数の勾配値に基づいて地震速度を反復的に更新することによって、ターゲット領域内の複数のポイントにおける地震速度が特定される。各勾配値はポイントに対応し、ポイントの位置における目的関数の勾配を評価することによって特定される。図2は、ブロック104の詳細な動作を示す。
図2は、いくつかの実施に係る、速度モデルを反復的に更新するための例示的な方法200を示すフローチャートである。提示を明確にするために、以下の説明は一般に、本開示における他の図の文脈で方法200を説明する。例えば、方法200は、図6に示すコンピュータシステムによって実行することができる。しかしながら、方法200は、必要に応じて、システム、環境、ソフトウェア及びハードウェア、又はシステム、環境、ソフトウェア及びハードウェアの組み合わせによって実行され得ることが理解されるであろう。いくつかの実施では、方法200の様々なステップは、並列で、組み合わせて、ループで、又は任意の順序で実行することができる。
方法200は、反復カウンタkがゼロとして初期化されるブロック202より開始する。
ブロック204において、ターゲット領域の初期速度モデルvが生成される。例えば、ターゲット領域を201のポイントで表すことができれば、ポイントごとに初期速度が推定され、初期速度モデルは201の初期速度が含まれる。いくつかの実施では、各ポイントにおける初期速度推定値をノーマルムーブアウト(normal moveout、NMO)速度又は他の速度推定値とすることができる。
ブロック206において、ターゲット領域の合成地震データ(又は合成データトレース)が、v、すなわちk回目の反復からの推定速度モデルを使用して計算される。例えば、初期合成地震データは、初期速度モデルvに基づいて生成される。いくつかの実施では、合成トレースが、速度モデルvを使用して音響波動場伝播を数値的にシミュレートすることにより計算することができる。
ブロック208において、式(1)の目的関数の値が計算され、目的関数は、記録されたデータトレースと合成トレースとの間の相互相関に基づく。
Figure 0007105809000001
ここで、上線付きのC(以下、単に「C」と示す)は、C(x,ω;x)であり、以下のように表される。
Figure 0007105809000002
また、
Figure 0007105809000003
である。ここで、τはタイムシフトであり、ωは角周波数であり、d(x,ω;x)及びd(x,t;x)は、それぞれ周波数領域及び時間領域における震源位置x及び受振器位置xにおける記録されたデータトレースであり、それぞれ、周波数領域及び時間領域における震源位置x及び受振器位置xにおける合成データトレースであり、*は共役オペレーション(conjugate operation、共役動作)を表す。10の記録されたトレースの初期の例では、k回目の反復での速度モデルvに基づいて、10個の合成トレースを生成することができる。10個の記録されたトレースと10個の合成トレースに基づき、式(1)の目的関数の値Jを計算することができる。
ブロック210において、目的関数の値Jが所定の閾値より小さいかどうかの特定が行われる。Jが閾値未満である場合には、方法200は、ブロック218に進み、速度モデルvが最終速度モデルとして出力される。Jが閾値以上である場合には、方法200は、速度モデルをさらに更新するためにブロック212に進む。
ブロック212において、式(1)の目的関数の勾配が、ターゲット領域を表す指定されたポイント又は位置について計算される。言い換えれば、ターゲット領域を表す各ポイントについて勾配を計算することができる。目的関数の勾配を導出するために、d(x,ω;x)及びd(x,t;x)は、それぞれ、下記式C及びDのように表すことができる。
Figure 0007105809000004
Figure 0007105809000005
ここで、A及びAは、それぞれ、記録されたトレース及び合成トレースの振幅を表し、φ及びφは、それぞれ、記録されたトレース及び合成トレースの位相を表す。したがって、式(2)のC(x,ω;x)は、以下のように表すことができる。
Figure 0007105809000006
ここで、
Figure 0007105809000007
また、
Figure 0007105809000008
である。
周波数領域のターゲットポイントx’での式(1)の目的関数の勾配は、次のように表すことができる。
Figure 0007105809000009
ここで、x’はターゲットポイント(デカルト座標など)の位置を表し、((∂C)/∂ω)は残差を表し、(∂C)/∂vは勾配の計算において残差が逆伝播される波の経路を与える。式(4)を波の経路(∂C)/∂vに代入すると、次の式が得られる。
Figure 0007105809000010
式(6)は振幅及び位相に関連する成分を混合するため、式(5)の勾配は、後述するように、信頼できる勾配を提供することができない。説示されたアプローチでは、振幅変化は無視され(すなわち、式(6)の1/A・∂A/∂vを無視し)、周波数に依存しないタイムシフト、すなわち、Δφ(x,ω;x)=iωΔτ(x;x)が想定される。その結果、Rytov近似を用いることにより、式(6)は以下のようになる。
Figure 0007105809000011
式(7)を式(5)に代入すると、勾配は次のように表すことができる。
Figure 0007105809000012
ここで、Δτは記録データと合成データの間のタイムシフトであり、以下を満たす。
Figure 0007105809000013
陰関数導関数(implicit function derivative)の規則に従って、式(8)の∂Δτ/∂vは、次のように表すことができる。
Figure 0007105809000014
ここで、Eは下記式に示すものであって、
Figure 0007105809000015
ターゲットポイントの位置x’とは独立であり、f(ω)は震源によって生成される震源ウェーブレット(例えば、リッカーウェーブレット(Ricker wavelet))を表し、G(y,ω;x)は、位置xにおけるインパルス震源による位置での観測された波動場を示すグリーン(Green)関数である。上述したアプローチでは、振幅変化が無視されるため(つまり、A(x,ω;x)=A(x,ω;x))、またd(x,ω;x)はp(x,ω;x)のタイムシフトバージョンである、すなわち、p(x,ω;x)=eiωΔτ・d(x,ω;x)であるため、Δτを特定する必要がないことに留意すべきである。したがって、式(9)は以下のようになる。
Figure 0007105809000016
ここで、Eは下記に示すものである。
Figure 0007105809000017
いくつかの実施では、勾配は、有限差分法又は他の方法を使用して、式(8)及び(10)によって計算することができる。
新しい残差は次のように表すことができることに留意すべきである。
Figure 0007105809000018
式(11)のように、加算によりΔτは自動的に尊重され、速度誤差情報を明確に示す。Δτ又は式(11)の符号は、推定速度が真の速度より高いか低いかを示す。式(8)の勾配は、時間領域において振幅及び位相情報を明示的に分離できない式(12)及び(13)における以下の従来の公式からは取得できないことに留意すべきである。
Figure 0007105809000019
Figure 0007105809000020
要約すると、各ポイントの位置x’について、勾配g(x’)は、式(8)及び(10)を使用して計算できる。例えば、ターゲット領域が201ポイントある場合、201個の勾配が計算される。
ブロック214において、式(14)に示すように、最急降下法(steepest descent method)を使用して各ポイントの速度が更新される。
Figure 0007105809000021
ここで、v(x’)は、ポイントx’のk回目の反復での推定速度であり、γk(x’)=-g(x’)は、式(1)の目的関数の最急降下方向であり、αは、k回目の反復のステップ長であり、直線探索(ラインサーチ)法又はそれらの方法によって取得できる。
ブロック216において、反復カウンタkが1加算され、方法200はブロック206に戻り、最後の反復で得られた推定速度を使用して合成データトレースを計算し、速度を反復的に更新する。
ブロック218において最終速度が見つかると、ターゲット領域を表す指定されたポイントに最終速度を含めることによって、3D速度モデルを生成することができる。場合によっては、3D速度モデルを使用して、ターゲット領域の地震画像を生成することができる。地震画像は地下の地質学的特徴を示すことができ、炭化水素坑井の潜在的な位置を識別すること、及び炭化水素坑井の掘削パラメータを特定すること等、効果的なオイル及びガス探査のために使用することができる。地震画像及び掘削パラメータは、ユーザインタフェース上に表示することができる。
図3は、いくつかの実施に係る、真の速度モデル300を示す。説示されたアプローチを用いて、数値実験を行った。数値実験では、1つの震源302と1つの受振器304の単純なモデルが使用される。実験における2Dのターゲット領域は、長さ2km、幅2kmである。10mの間隔を使用して、ターゲット領域を201×201のグリッドに分割し、201×201個のポイントによって表すことができる。図3の水平軸(横軸)及び垂直軸(縦軸)は、それぞれx方向及びy方向のグリッドインデックスを表す。震源302は(0.1km、1.0km)の位置にあり、受振器304は(1.9km、1.0km)の位置にある。バー306は、グレースケールカラーと速度値の連続範囲との間のマッピングを示す。速度モデル300は、速度が2000メートル/秒である等速モデルである。
図4A~図4Bは、いくつかの実施に係る、計算された勾配400a及び400bを示す。勾配400a及び400bは、図3に示すターゲット領域、震源、及び受振器について式(8)を使用して計算される。勾配400a及び400bは、それぞれ、初期推定速度が真の速度よりも低い場合及び高い場合の、ターゲット領域における201×201ポイントの勾配を示す。図4A及び図4Bにおいて、白色領域402は負の勾配を示し、黒色領域404は正の勾配を示す。図4Aの初期推定速度は真の速度よりも低いが、図4Bの初期推定速度は真の速度よりも高いので、2つの反対の勾配符号は反対の速度誤差を正しく示している。
図5A~図5Cは、いくつかの実施に係る、ガウスモデル(Gaussian model)上での説明されたアプローチの使用を示す。2次元のターゲット領域は、長さ3km、深さ3kmである。数値試験では、ターゲット領域が10mの間隔を使用して301×301のグリッドに分割される。図5A~図5Cの水平軸及び垂直軸は、それぞれの方向のグリッドインデックスを表す。バー506は、グレースケールカラーと速度値の連続範囲との間のマッピングを示す。この試験では、31ショットが頂部に均等に分配される。各ショットに、301個の受振器が底部に配置される。ショット間隔及び受振器間隔は、それぞれ100m及び10mである。リッカーウェーブレットは10Hzの支配的な周波を有する震源波形として使用される。図5Aは、等速2km/sを含む初期速度モデル500aを示す。図5Cは、均一なバックグラウンド速度2km/sと、平均速度1.7km/sの低速度異常502を含む真の速度モデル500cを示す。図5Bは、異常504が中央で概ね回復している、説示されたアプローチによって得られた最終速度モデルを示す。
図6は、いくつかの実施に係る、本開示で説明されるような、説明されるアルゴリズム、方法、関数、プロセス、フロー、及び手順に関連するコンピューティング機能を提供するために使用される例示的なコンピュータシステム600のブロック図である。図示されたコンピュータ602は、サーバ、デスクトップコンピュータ、ラップトップ/ノートブックコンピュータ、無線データポート、スマートフォン、パーソナルデータアシスタント(PDA)、タブレットコンピューティングデバイス、又はコンピューティングデバイスの物理的又は仮想インスタンス(又は両方)を含むこれらのデバイス内の1又は複数のプロセッサ等の任意のコンピューティングデバイスを包含することが意図される。さらに、コンピュータ602は(ユーザ情報を受け入れることができるキーパッド、キーボード、又はタッチスクリーン等の)入力デバイスと、(例えば、グラフィカルユーザインタフェース(GUI)上でデジタルデータ、ビジュアル、又はオーディオ情報(又は情報の組合せ)を伝達する)コンピュータ602の動作に関連する情報を伝達する出力デバイスと、を含むコンピュータを備えることができる。
コンピュータ602は、クライアント、ネットワークコンポーネント、サーバ、データベースとしての役割、又はこれらの役割の組合せで、本開示で説明される主題を実行するための役割を果たし得る。図示のコンピュータ602は、ネットワーク630と通信可能に結合されている。いくつかの実施では、コンピュータ602の1又は複数のコンポーネントが、クラウドコンピューティングベース、ローカル、グローバル、又はこれらの環境の組合せを含む環境内で動作するように構成され得る。
高レベルでは、コンピュータ602は、説示した主題に関連するデータ及び情報を受信し、送信し、処理し、記憶し、又は管理するように動作可能な電子コンピューティングデバイスである。いくつかの実施によれば、コンピュータ602はまた、アプリケーションサーバ、電子メールサーバ、ウェブサーバ、キャッシングサーバ、ストリーミングデータサーバ、又はサーバの組合せを含むか、又はそれらと通信可能に結合され得る。
コンピュータ602は、(例えば、別のコンピュータ602上で実行される)クライアントアプリケーションからネットワーク630を介してリクエストを受信し、適切なソフトウェアアプリケーションを使用して受信したリクエストを処理することによって、受信したリクエストに応答することができる。さらに、リクエストはまた、内部ユーザ(例えば、コマンドコンソールから)、外部又はサードパーティ、他の自動化アプリケーション、ならびに任意の他の適切なエンティティ、個人、システム、又はコンピュータからコンピュータ602に送信され得る。
コンピュータ602の各コンポーネントは、システムバス603を使用して通信することができる。いくつかの実施では、コンピュータ602のコンポーネントのいずれか又は全ては、ハードウェア又はソフトウェアの両方(又はハードウェア及びソフトウェアの組合せ)を含み、アプリケーションプログラミングインタフェース(API)612又はサービスレイヤ613(又はAPI612及びサービスレイヤ613の組合せ)を使用して、システムバス603を介して、互いに又はインタフェース604(又は両方の組合せ)とインタフェース接続することができる。API612は、ルーチン、データ構造、及びオブジェクトクラスの仕様を含むことができる。API612は、コンピュータ言語に依存しないものであっても、依存するものであってもよく、完全なインタフェース、単一の機能、又はAPIのセットを指す場合もある。サービスレイヤ613は、コンピュータ602又はコンピュータ602に通信可能に結合された他の構成要素(図示されているか否かにかかわらず)にソフトウェアサービスを提供する。コンピュータ602の機能は、このサービスレイヤを使用するすべてのサービスコンシューマにとってアクセス可能であってもよい。サービスレイヤ613によって提供されるようなソフトウェアサービスは、定義されたインタフェースを介して再使用可能な定義された機能を提供する。例えば、インタフェースは、JAVA(登録商標)、C++、又は拡張マークアップ形式(XML)フォーマット又はフォーマットの組み合わせでデータを提供するコンピューティング言語の組み合わせで記述されたソフトウェアであってもよい。コンピュータ602の統合コンポーネントとして示されているが、代替の実施は、コンピュータ602の他のコンポーネント、又はコンピュータ602に通信可能に結合されている他のコンポーネント(図示されているかどうかにかかわらず)に関して、スタンドアロンコンポーネントとしてAPI612又はサービスレイヤ613を示すことができる。さらに、API612又はサービスレイヤ613の任意の又は全ての部分は、本開示の範囲から逸脱することなく、別のソフトウェアモジュール、企業アプリケーション、又はハードウェアモジュールの子モジュール又はサブモジュールとして実施され得る。
コンピュータ602は、インタフェース604を含む。図6では単一のインタフェース604として示されているが、コンピュータ602の特定のニーズ、要望、又は特定の実施に従って、2つ以上のインタフェース604を使用することができる。インタフェース604は、分散環境においてネットワーク630(図示されているか否かにかかわらず)に接続されている他のシステムと通信するために、コンピュータ602によって使用される。一般に、インタフェース604はソフトウェア又はハードウェア(又はソフトウェアとハードウェアの組合せ)でエンコードされたロジックを含み、ネットワーク630と通信するように動作可能である。より具体的には、インタフェース604がネットワーク630又はインタフェースのハードウェアが図示のコンピュータ602の内部及び外部で物理信号を通信するよう動作可能であるように、通信に関連する1又は複数の通信プロトコルをサポートするソフトウェアを備えることができる。
コンピュータ602は、プロセッサ605を含む。図6では単一のプロセッサ605として示されているが、コンピュータ602の特定のニーズ、要望、又は特定の実施に従って、2つ以上のプロセッサを使用することができる。一般に、プロセッサ605は命令を実行し、データを操作して、コンピュータ602の動作、及び本開示で説明する任意のアルゴリズム、方法、機能、プロセス、フロー、及び手順を実行する。
コンピュータ602はまた、ネットワーク630(図示されているか否かにかかわらず)に接続することができるコンピュータ602又は他の構成要素(又は両方の組合せ)のためのデータを保持することができるデータベース606を含む。例えば、データベース606は、本開示と一致するデータを格納するインメモリ又は従来のデータベースであり得る。いくつかの実施では、データベース606がコンピュータ602及び説明した機能の特定のニーズ、要望、又は特定の実施に従って、2つ以上の異なるデータベースタイプ(例えば、ハイブリッドインメモリ及び従来のデータベース)の組合せとすることができる。図6では単一のデータベース606として示されているが、コンピュータ602及び説明された機能の特定のニーズ、要望、又は特定の実施に従って、(同じ又はタイプの組み合わせの)2つ以上のデータベースを使用することができる。データベース606はコンピュータ602の不可欠なコンポーネントとして示されているが、代替の実施では、データベース606がコンピュータ602の外部にあってもよい。例えば、データベース606は、地震データを保持することができる。
コンピュータ602はまた、コンピュータ602又はネットワーク630(図示されているか否かにかかわらず)に接続することができる他のコンポーネント(又は両方の組合せ)のためのデータを保持することができるメモリ607を含む。例えば、メモリ607は、本開示と一致するデータを記憶するランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、光学的なもの、磁気的なもの等であり得る。いくつかの実施では、メモリ607がコンピュータ602及び説明した機能の特定のニーズ、要望、又は特定の実施に従って、2つ以上の異なるタイプのメモリの組合せ(たとえば、RAMと磁気記憶装置の組合せ)とすることができる。図6では単一のメモリ607として示されているが、コンピュータ602及び説明した機能の特定のニーズ、要望、又は特定の実施に応じて、2つ以上のメモリ607(同じ又はタイプの組合せ)を使用することができる。メモリ607はコンピュータ602の不可欠なコンポーネントとして示されているが、代替の実施ではメモリ607がコンピュータ602の外部にあってもよい。
アプリケーション608は、特に本開示で説明する機能に関して、コンピュータ602の特定のニーズ、要望、又は特定の実施に従って機能を提供するアルゴリズムソフトウェアエンジンである。例えば、アプリケーション608は、1又は複数のコンポーネント、モジュール、又はアプリケーションとして機能することができる。さらに、単一のアプリケーション608として示されているが、アプリケーション608はコンピュータ602上の複数のアプリケーション608として実施されてもよい。さらに、コンピュータ602に不可欠なものとして図示されているが、代替の実施では、アプリケーション608はコンピュータ602の外部にあってもよい。
コンピュータ602を含むコンピュータ・システムに関連するか、又はその外部にある任意の数のコンピュータ602が存在し、各コンピュータ602はネットワーク630を介して通信する。さらに、用語「クライアント」、「ユーザ」、及び他の適切な用語は、本開示の範囲から逸脱することなく、必要に応じて交換可能に使用され得る。さらに、本開示は、複数のユーザが1つのコンピュータ602を使用できること、又は1人のユーザが複数のコンピュータ602を使用できることを想定している。
主題の説明された実施は、単独で又は組み合わせて、1又は複数の特徴を含むことができる。
例えば、第1の実施は、一の領域に関連する地震データを受信することを含む方法である。この領域は複数のポイントによって表される1又は複数の地下層を含み、各ポイントは、地震速度に関連付けられる。複数のポイントにおける地震速度は、複数の勾配値に基づいて地震速度を反復的に更新することによって特定され、各勾配値はポイントに対応し、ポイントの位置における目的関数の勾配を評価することによって特定される。特定された地震速度に基づいて、1つ以上の地下層の地震画像が表示される。
上述の及び他の説明された実施はそれぞれ、オプションで、以下に示す機能の1つ又は複数を含むことができる。
以下に示す機能のいずれかと組み合わせ可能な第1の特徴として、本方法は、NMO速度に基づいて各ポイントにおける初期の地震速度を特定することをさらに含む。
前述の又は以下に示す機能のいずれかと組み合わせ可能な第2の特徴として、地震速度を反復的に更新することは、最終の反復により特定された複数のポイントにおける地震速度に基づいて、反復で使用される合成地震データを特定することを更に含む。
前述の又は以下に示す機能のいずれかと組み合わせ可能な第3の特徴として、目的関数は、下記式Aに示すものであり、
Figure 0007105809000022
ここで、下記式Bが成り立ち、
Figure 0007105809000023
ここで、d(x,ω;x)は震源位置x及び受振器位置xにおいて受信した地震データを表し、p(x,ω;x)は合成地震データを表し、*は共役オペレーションを表し、ωは角周波数を表す。
前述の又は以下に示す機能のいずれかと組み合わせ可能な第4の特徴として、地震速度を反復的に更新することは、目的関数の値が所定の閾値よりも小さい場合に、反復を停止することを更に含む。
前述の又は以下に示す機能のいずれかと組み合わせ可能な第5の特徴として、地震速度は、最急降下法を使用して反復的に更新される。
前述の又は以下に示す機能のいずれかと組み合わせ可能な第6の特徴として、目的関数の勾配は、ポイントの位置に関する地震データの振幅の変化とは無関係である。
第2の実施は、コンピュータメモリと、コンピュータメモリと相互運用可能に結合された1又は複数のハードウェアプロセッサとを含むシステムである。1又は複数のハードウェアプロセッサは、一の領域に関連する地震データを受信する動作を実行するように構成されている。領域は、複数のポイントで表される1又は複数の地下層を備え、前記複数のポイントの各ポイントは、地震速度に関連付けられる。複数の勾配値に基づいて地震速度を反復的に更新することにより複数のポイントにおける地震速度が特定される。複数の勾配値は、一のポイントに対応し、且つ当該ポイントの位置で目的関数の勾配を評価することにより特定される。特定された地震速度に基づいて、1又は複数の地下層の地震画像が表示される。
上述の及び他の説明された実施はそれぞれ、オプションで、以下に示す機能の1つ又は複数を含むことができる。
以下に示す機能のいずれかと組み合わせ可能な第1の特徴として、動作は、NMO速度に基づいて各ポイントの初期の地震速度を特定することを更に含む。
前述の又は以下に示す機能のいずれかと組み合わせ可能な第2の特徴として、地震速度を反復的に更新することは、最終の反復により特定された複数のポイントにおける地震速度に基づいて、反復で使用される合成地震データを特定することを更に含む。
前述の又は以下に示す機能のいずれかと組み合わせ可能な第3の特徴として、目的関数は、下記式Aに示すものであり、
Figure 0007105809000024
ここで、下記式Bが成り立ち、
Figure 0007105809000025
ここで、d(x,ω;x)は震源位置x及び受振器位置xにおいて受信した地震データを表し、p(x,ω;x)は合成地震データを表し、*は共役オペレーションを表し、ωは角周波数を表す。
前述の又は以下に示す機能のいずれかと組み合わせ可能な第4の特徴として、地震速度を反復的に更新することは、目的関数の値が所定の閾値よりも小さい場合に、反復を停止することを更に含む。
前述の又は以下に示す機能のいずれかと組み合わせ可能な第5の特徴として、地震速度は、最急降下法を使用して反復的に更新される。
前述の又は以下に示す機能のいずれかと組み合わせ可能な第6の特徴として、目的関数の勾配は、ポイントの位置に関する地震データの振幅の変化とは無関係である。
第3の実施は、一の領域に関連する地震データを受信する動作を含む動作を実行するためにコンピュータシステムによって実行可能な1又は複数の命令を格納する非一時的なコンピュータ読取可能媒体である。この領域は、複数のポイントで表される1又は複数の地下層を備え、各ポイントは、地震速度に関連付けられる。複数の勾配値に基づいて地震速度を反復的に更新することにより複数のポイントにおける地震速度が特定され、前記複数の勾配値は、一のポイントに対応し、且つポイントの位置で目的関数の勾配を評価することにより特定される。特定された地震速度に基づいて、1又は複数の地下層の地震画像が表示される。
上述の及び他の説明された実施はそれぞれ、オプションで、以下に示す機能の1つ又は複数を含むことができる。
以下に示す機能のいずれかと組み合わせ可能な第1の特徴として、上記動作は、NMO速度に基づいて各ポイントの初期の地震速度を特定することを更に含む。
前述の又は以下に示す機能のいずれかと組み合わせ可能な第2の特徴として、地震速度を反復的に更新することは、最終の反復により特定された複数のポイントにおける地震速度に基づいて、反復で使用される合成地震データを特定することを更に含む。
前述の又は以下に示す機能のいずれかと組み合わせ可能な第3の特徴として、目的関数は、下記式Aに示すものであり、
Figure 0007105809000026
ここで、下記式Bが成り立ち、
Figure 0007105809000027
ここで、d(x,ω;x)は震源位置x及び受振器位置xにおいて受信した地震データを表し、p(x,ω;x)は合成地震データを表し、*は共役オペレーションを表し、ωは角周波数を表す。
前述の又は以下に示す機能のいずれかと組み合わせ可能な第4の特徴として、地震速度を反復的に更新することは、目的関数の値が所定の閾値よりも小さい場合に、反復を停止することを更に含む。
前述の又は以下に示す機能のいずれかと組み合わせ可能な第5の特徴として、目的関数の勾配は、ポイントの位置に関する地震データの振幅の変化とは無関係である。
本明細書で記述された主題及び機能的な操作の実施は、デジタル電子回路、有形に具体化されたコンピュータのソフトウェア又はファームウェア、コンピュータハードウェアに、又はそれらの一又は複数の組み合わせで実施でき、これらデジタル電子回路、ソフトウェア、ファームウェア、及びコンピュータハードウェアは、本明細書に開示される構造及びそれらの構造的な同等物を含む。本明細書で記述された主題に係る実施は、1又は複数のコンピュータプログラム、つまり、コンピュータプログラム命令の一又は複数のモジュールとして実施されることができ、コンピュータプログラム命令は、データ処理装置により実施されるシステムによる実行のために、有形の非一時的なコンピュータ読取可能なコンピュータ記憶媒体上にエンコードされ、又はコンピュータ若しくはコンピュータにより実施されるシステムの動作を制御する。代替的に又は追加的に、プログラム命令は、人工的に生成された伝播信号、例えば、マシン生成の電気的、光学的、又は電磁気的な信号にエンコードされ、この信号は、データ処理装置による実行のために受振器装置への送信用の情報をエンコードするために生成される。コンピュータ記憶媒体は、機械により読取可能な記憶装置、機械により読取可能な記憶基板、ランダム若しくはシリアルアクセスのメモリデバイス、又はコンピュータ記憶媒体の組み合わせであり得る。
「リアル-タイム」、「リアルタイム」、「リアル(ファースト)タイム(RFT)」、「ほぼリアルタイム(NRT)」、「準リアルタイム」、又は(当業者が理解する)類似の用語は、個々が、実質的に同時に動作及び応答が生じることを知覚するように、該動作及び応答が時間的に近接していることを意味する。例えば、データにアクセスするための個々の動作に続くデータの表示(又は表示の開始)に対する応答の時間差は、1ms未満、1sec未満、又は5sec未満であり得る。要求されたデータが、即時に表示(又は表示開始)される必要はないが、記述されたコンピューティングシステムの処理制限と、データを例えば収集し、正確に評価し、分析し、処理し、格納し、又は送信するために必要な時間とを考慮して、意図的な遅延なしに表示(又は表示が開始)される。
用語「データ処理装置」、「コンピュータ」、又は「電子コンピュータデバイス」(又は当業者によって理解される同等の用語)は、データ処理ハードウェアを指し、あらゆる種類の装置、デバイス、及びマシンを包含し、これらの種類は、データを処理するためのものであり、例示として、プログラマブルプロセッサ、コンピュータ、又は複数のプロセッサ若しくはコンピュータを含む。コンピュータは、例えば、中央処理装置(CPU)、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)、又はASIC(特定用途向け集積回路)を包含する専用ロジック回路であるか、又はこれらを更に含むことができる。いくつかの実施では、データ処理装置、又は専用ロジック回路(又はデータ処理装置と専用ロジック回路との組み合わせ)は、ハードウェア系又はソフトウェア系(又はソフトウェア系及びハードウェア系の両方の基づく組み合わせ)であることができる。装置は、オプションとして、コンピュータプログラムの実行環境を生成するコード、例えば、プロセッサファームウェア、プロトコルスタック、データベース管理システム、オペレーティングシステム、又は実行環境の組み合わせを構成するコードを含むことができる。本願は、例えば、LINUX、UNIX(登録商標)、WINDOWS(登録商標)、MACOS、ANDROID(登録商標)、IOS、又はオペレーティングシステムの組み合わせといった従来のオペレーティングシステムを伴う又は伴わないデータ処理装置を使用することを意図している。
コンピュータプログラムは、プログラム、ソフトウェア、ソフトウェアアプリケーション、モジュール、ソフトウェアモジュール、スクリプト、又はコードとして参照され又は記述されるものであって、コンパイル言語若しくはインタープリタ言語を含むプログラミング言語、又は宣言型若しくは手続き型の言語の形式で記載できる。コンピュータプログラムは、コンピューティング環境で使用するための任意の形式で展開でき、スタンドアロンプログラム、モジュール、コンポーネント、サブルーチン、又は他の適切なユニットとして含む。コンピュータプログラムは、ファイルシステム内のファイルに対応できるが、必ずしも対応する必要はない。プログラムは、他のプログラム又はデータを保持するファイルの一部、例えばマークアップ言語ドキュメントに格納された一又は複数のスクリプトに保存でき、該他のプログラムは、問題のプログラム専用の単一ファイル内に、或いは複数の連携したファイル、例えば一又は複数のモジュール、サブプログラム、又はコードの一部に格納できる。コンピュータプログラムは、一又は複数のコンピュータ上に展開でき、該コンピュータは、一のサイトに位置し、又は複数のサイトに分散されて配置され、これらは通信ネットワークによって相互接続される。様々な図面に例示されたプログラムの部分は、個々のモジュールとして示され、様々なオブジェクト、方法、又は他のプロセスを介して、種々の特徴及び機能を実施しているが、プログラムは、それらの代わりに、いくつかのサブモジュール、サードパーティのサービス、コンポーネント、ライブラリ、及びそれらを、必要に応じて含むことができる。逆に、必要に応じて、様々なコンポーネントの機能及び特徴は、単一のコンポーネントに組み合わせることができる。計算上の特定を為すために使用されたしきい値は、静的に、動的に、又は静的と動的との両方で特定できる。
本明細書で説示された方法、プロセス、又は論理フローは、一又は複数のプログラム可能なコンピュータによって実行でき、該コンピュータは、入力データを操作して出力データを生成することによって機能を実行する一又は複数のコンピュータプログラムを実行する。方法、プロセス、又は論理フローは、特定用途のロジック回路、例えばCPU、FPGA、又はASICとして実行でき、また装置も、特定用途のロジック回路、例えばCPU、FPGA、又はASICとして実施できる。
コンピュータプログラムの実行のための適切なコンピュータは、汎用又は特定用途のマイクロプロセッサに基づくことができる。一般的には、CPUは、読み取り専用メモリ(ROM)又はランダムアクセスメモリ(RAM)あるいはその両方から命令及びデータを受け取る。コンピュータの重要な要素は、命令を行い又は実行するためのCPU、及び命令及びデータを保存するための一又は複数のメモリデバイスである。一般に、コンピュータは、データを保存するための一又は複数の大容量記憶装置、例えば磁気、光磁気ディスク、又は光ディスクを含み、或いはこれらの大容量記憶装置に動作可能に結合され、データを受信し、転送し、又はこの両方を行う。しかし、コンピュータは、そのようなデバイスを持つ必要はない。さらには、コンピュータは、別のデバイス、例えば携帯電話、携帯情報端末(PDA)、モバイルオーディオ若しくはビデオプレーヤー、ゲームコンソール、全地球測位システム(GPS)受信機、又はポータブルストレージデバイス、例えばユニバーサルシリアルバス(USB)、フラッシュドライブ等に組み込むことができる。
コンピュータプログラム命令及びデータを格納するための適切な(必要に応じて一時的又は非一時的な)コンピュータ読取可能媒体は、例示として半導体メモリデバイス、磁気デバイス、及び光学メモリデバイスを含む、あらゆる形態のメモリ、媒体、及びメモリデバイスを含む。あらゆる形態のメモリデバイスは:半導体メモリデバイス(例えば、消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EEPROM)、及びフラッシュメモリデバイス)と磁気ディスク(例えば、内部/ハードディスク又はリムーバブルディスク)と、光磁気ディスクと、光学的メモリディスク(例えば、CD-ROM、DVD+/-R、DVD-RAM、及びDVD-ROMディスク)と;を含む。メモリは、様々なオブジェクト又はデータを格納でき、オブジェクト又はデータは、キャッシュ、クラス、フレームワーク、アプリケーション、バックアップデータ、ジョブ、Webページ、Webページテンプレート、データベーステーブル、動的情報を格納するリポジトリ、及び他の適切な情報を包含しており、他の適切な情報は、任意のパラメータ、任意の変数、任意のアルゴリズム、任意の命令、任意のルール、任意の制約、又は任意の参照を含む。さらに、メモリは、ログ、ポリシー、セキュリティ又はアクセスのデータ、もしくはレポートファイルといった他の適切なデータを含むことができる。プロセッサ及びメモリは、特定用途ロジック回路によって補完され又は組み込むことができる。
ユーザとのインタラクションを提供するために、本明細書で記載された主題の実施は、ユーザに情報を表示するためのディスプレイデバイス、例えばCRT(陰極線管)、LCD(液晶ディスプレイ)、LED(発光ダイオード)又はプラズマモニターと、ユーザがコンピュータに入力を提供するキーボード及びポインティングデバイス、例えばマウス、トラックボール、トラックパッドとを有するコンピュータ上で実施できる。入力が、タブレットコンピュータの感圧性表面、静電容量式若しくは電気式のセンシングを使用したマルチタッチスクリーンといった、タッチスクリーンを用いてコンピュータに提供することもできる。他の種類のデバイスが、ユーザとのインタラクションを提供するために使用できる。同様に、例えば、ユーザに提供されるフィードバックは、例えば、視覚フィードバック、聴覚フィードバック、触覚フィードバック、及びあらゆる形態の感覚のフィードバックであり得る。ユーザからの入力は、音響入力、音声入力、触覚入力を包含する、あらゆる形式で受信できる。さらに、コンピュータは、ユーザによって使用されるクライアントコンピューティングデバイスからのドキュメントを受信し及び該ドキュメントをデバイスに送信することによって(例えば、Webブラウザから受けたリクエストに応答してユーザのクライアントデバイス上においてWebブラウザにWebページを送ることにより)ユーザとインタラクションできる。
用語「グラフィカルユーザインタフェース」又は「GUI」は、単数又は複数で使用して、一又は複数のグラフィカルユーザインタフェース及び特定のグラフィカルユーザインタフェースのディスプレイの各々を説明できる。したがって、GUIは、Webブラウザ、タッチスクリーン、又はコマンドラインインタフェース(CLI)を含むが、これらに限定されることなく、任意のグラフィカルユーザインタフェースを提示することができ、コマンドラインインタフェースは、情報を処理すると共に情報の結果をユーザに効率的に提示する。一般的に、GUIは、いくつかのユーザインタフェース(UI)要素、例えばインタラクティブフィールド、プルダウンリスト、ボタンを含むことができ、これらのうちのいくつか又は全ては、Webブラウザに関連付けられる。これら及び他のUI要素は、Webブラウザの機能に関連付けられまたWebブラウザの機能を表すことができる。
本明細書で記述された主題の実施は、バックエンドコンポーネントを(例えばデータサーバとして)含むコンピューティングシステム、ミドルウェアコンポーネントを(例えばアプリケーションサーバとして)含むコンピューティングシステム、フロントエンドコンポーネントを(例えばクライアントコンピュータとして)含むコンピューティングシステム、及び、一又は複数のこのようなバックエンド、ミドルウェア、又はフロントエンドコンポーネント(例えばクライアントコンピュータは、ユーザが本明細書においで記述される主題の実施とインタラクションできるグラフィカルユーザインタフェース又はWebブラウザを有する)の任意の組み合わせを含むコンピューティングシステムにおいて実施できる。システムのコンポーネントは、有線又は無線のデジタルデータ通信(又はデータ通信の組み合わせ)、例えば通信ネットワークの任意の形式又は媒体によって相互接続されることができる。通信ネットワークの例示は、ローカルエリアネットワーク(LAN)、無線アクセスネットワーク(RAN)、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN)、広域ネットワーク(WAN)、マイクロ波アクセスの世界的な相互運用性(WIMAX)、例えば802.11a/b/g/n又は802.20(又は802.11xと802.20の組み合わせ、又は本開示に整合する他のプロトコル)を用いる無線ローカルエリア(WLAN)、インターネットの全て若しくは一部、別の通信システム、又は通信ネットワークとの組み合わせを含む。ネットワークは、ネットワークアドレス間、例えば、インターネットプロトコル(IP)パケット、フレームリレーフレーム、非同期転送モード(ATM)セル、音声、又はビデオとデータ通信することができる。
コンピューティングシステムは、クライアント及びサーバを含むことができる。クライアント及びサーバは、一般的には、互いに離れており、また典型的には、通信ネットワークを介してインタラクションする。クライアント及びサーバの関係は、それぞれのコンピュータ上で動作すると共に互にクライアント・サーバ関係にあるコンピュータプログラムのおかげで生じる。
本明細書は多くの特定の実施の詳細を含む一方で、これらは、請求される得る範囲の制限として解釈されるべきではなく、むしろ、特定のコンセプトの特定の実施固有の特徴の説明として解釈されるべきである。個別の実施の観点で本明細書において説明された機能は、組み合わせて又は単一の実施で、実現できる。逆に、単一の実施の観点で既述された様々な特徴は、複数の実施で、個別に、又は任意のサブコンビネーションで実施されることもできる。さらには、既述の特徴は特定の組み合わせで動作するものとして説示され、最初はそのようなものとして請求されているが、一又は複数の特徴は、請求された組み合わせから場合によっては削除され、またサブコンビネーション又はサブコンビネーションの変形であり得る。
主題の特定の実施が説明された。記載された実施の置換、変更、及び他の実施は、当業者には明らかである以下の請求の範囲内である。操作は特許請求の範囲に又は特定の順序で図面に描かれている一方で、これは、望ましい結果を達成するために、示された特定の順序で又は順番でそのような操作が実行されること又は全ての図示された操作が実行される(いくつかの操作は随意的と見なされる)ことを要求するものとして理解されるべきではない。ある状況では、マルチタスク又は並列処理(又はマルチタスク及び並列処理の組み合わせ)を行うことが有利であり、適切と思われる場合に実行される。
さらに、既述の実施における様々なシステムモジュール及びコンポーネントの分離又は統合が、全ての実施においてそのような分離又は統合を必要とするものとして理解されるべきではない。また、記載されたプログラムコンポーネント及びシステムは、一般的には、単一のソフトウェア製品に統合でき、又は複数のソフトウェア製品にパッケージ化できることが理解されるべきである。
これに従って、既述の例示的な実施は、本願を定義又は制約しない。他の変更、置換、及び変更も、本開示の範囲及び精神から逸脱することなく可能である。
さらには、請求された任意の実施は、少なくとも、コンピュータにより実施される方法、非一時的なコンピュータ読取可能媒体、及びコンピュータシステムに適用可能であると考えられ、非一時的なコンピュータ読取可能媒体は、コンピュータにより実施される方法を実行するコンピュータにより読取可能な命令を格納し、またコンピュータシステムは、ハードウェアプロセッサに相互に動作可能に結合されたコンピュータメモリを含み、ハードウェアプロセッサは、非一時的なコンピュータ読取可能媒体に格納されたコンピュータにより実施される方法又は命令を実行するように構成される。
以下、本発明の実施の態様の例を列挙する。
[第1の局面]
一の領域に関連する地震データを受信するステップであって、前記領域は、複数のポイントで表される1又は複数の地下層を備え、前記複数のポイントの各ポイントは、地震速度に関連付けられる、ステップと;
複数の勾配値に基づいて前記地震速度を反復的に更新することにより前記複数のポイントにおける前記地震速度を特定するステップであって、前記複数の勾配値は、一のポイントに対応し、且つ当該ポイントの位置で目的関数の勾配を評価することにより特定される、ステップと;
前記特定された地震速度に基づいて、前記1又は複数の地下層の地震画像を表示するステップと;を備える、
方法。
[第2の局面]
ノーマルムーブアウト(NMO)速度に基づいて前記各ポイントの初期の地震速度を特定するステップを更に備える、
第1の局面に記載の方法。
[第3の局面]
前記地震速度を反復的に更新することは、最終の反復により特定された前記複数のポイントにおける前記地震速度に基づいて、前記反復で使用される合成地震データを特定することを更に備える、
第1の局面に記載の方法。
[第4の局面]
前記目的関数は、下記式Aに示すものであり、
Figure 0007105809000028

ここで、下記式Bが成り立ち、
Figure 0007105809000029

ここで、d(x,ω;x )は震源位置x 及び受振器位置xにおいて受信した地震データを表し、p(x,ω;x )は合成地震データを表し、*は共役オペレーションを表し、ωは角周波数を表す、
第3の局面に記載の方法。
[第5の局面]
前記地震速度を反復的に更新することは、前記目的関数の値が所定の閾値よりも小さい場合に、反復を停止することを更に備える、
第4の局面に記載の方法。
[第6の局面]
前記地震速度は、最急降下法を使用して反復的に更新される、
第1の局面に記載の方法。
[第7の局面]
前記目的関数の勾配は、前記ポイントの位置に関する前記地震データの振幅の変化には依存しない、
第1の局面に記載の方法。
[第8の局面]
コンピュータメモリと;
前記コンピュータメモリと相互運用可能に結合され、所定の動作を実行するように構成された1又は複数のプロセッサであって、前記動作は:
一の領域に関連する地震データを受信する処理であって、前記領域は、複数のポイントで表される1又は複数の地下層を備え、前記複数のポイントの各ポイントは、地震速度に関連付けられる、処理と;
複数の勾配値に基づいて前記地震速度を反復的に更新することにより前記複数のポイントにおける前記地震速度を特定する処理であって、前記複数の勾配値は、一のポイントに対応し、且つ当該ポイントの位置で目的関数の勾配を評価することにより特定される、処理と;
前記特定された地震速度に基づいて、前記1又は複数の地下層の地震画像を表示する処理と;を備える、前記1又は複数のプロセッサと;を備える、
システム。
[第9の局面]
前記動作は、ノーマルムーブアウト(NMO)速度に基づいて前記各ポイントの初期の地震速度を特定する処理を更に備える、
第8の局面に記載のシステム。
[第10の局面]
前記地震速度を反復的に更新することは、最終の反復により特定された前記複数のポイントにおける前記地震速度に基づいて、前記反復で使用される合成地震データを特定することを更に備える、
第8の局面に記載のシステム。
[第11の局面]
前記目的関数は、下記式Aに示すものであり、
Figure 0007105809000030

ここで、下記式Bが成り立ち、
Figure 0007105809000031

ここで、d(x,ω;x )は震源位置x 及び受振器位置xにおいて受信した地震データを表し、p(x,ω;x )は合成地震データを表し、*は共役オペレーションを表し、ωは角周波数を表す、
第10の局面に記載のシステム。
[第12の局面]
前記地震速度を反復的に更新することは、前記目的関数の値が所定の閾値よりも小さい場合に、反復を停止することを更に備える、
第11の局面に記載のシステム。
[第13の局面]
前記地震速度は、最急降下法を使用して反復的に更新される、
第8の局面に記載のシステム。
[第14の局面]
前記目的関数の勾配は、前記ポイントの位置に関する前記地震データの振幅の変化には依存しない、
第8の局面に記載のシステム。
[第15の局面]
所定の動作を実行するためにコンピュータシステムによって実行可能な1又は複数の命令を格納する非一時的なコンピュータ読取可能媒体であって、前記動作は:
一の領域に関連する地震データを受信する処理であって、前記領域は、複数のポイントで表される1又は複数の地下層を備え、前記複数のポイントの各ポイントは、地震速度に関連付けられる、処理と;
複数の勾配値に基づいて前記地震速度を反復的に更新することにより前記複数のポイントにおける前記地震速度を特定する処理であって、前記複数の勾配値は、一のポイントに対応し、且つ当該ポイントの位置で目的関数の勾配を評価することにより特定される、処理と;
前記特定された地震速度に基づいて、前記1又は複数の地下層の地震画像を表示する処理と;を備える、
非一時的なコンピュータ読取可能媒体。
[第16の局面]
前記動作は、ノーマルムーブアウト(NMO)速度に基づいて前記各ポイントの初期の地震速度を特定する処理を更に備える、
第15の局面に記載の非一時的なコンピュータ読取可能媒体。
[第17の局面]
前記地震速度を反復的に更新することは、最終の反復により特定された前記複数のポイントにおける前記地震速度に基づいて、前記反復で使用される合成地震データを特定することを更に備える、
第15の局面に記載の非一時的なコンピュータ読取可能媒体。
[第18の局面]
前記目的関数は、下記式Aに示すものであり、
Figure 0007105809000032

ここで、下記式Bが成り立ち、
Figure 0007105809000033

ここで、d(x,ω;x )は震源位置x 及び受振器位置xにおいて受信した地震データを表し、p(x,ω;x )は合成地震データを表し、*は共役オペレーションを表し、ωは角周波数を表す、
第17の局面に記載の非一時的なコンピュータ読取可能媒体。
[第19の局面]
前記地震速度を反復的に更新することは、前記目的関数の値が所定の閾値よりも小さい場合に、反復を停止することを更に備える、
第18の局面に記載の非一時的なコンピュータ読取可能媒体。
[第20の局面]
前記目的関数の勾配は、前記ポイントの位置に関する前記地震データの振幅の変化には依存しない、
第15の局面に記載の非一時的なコンピュータ読取可能媒体。
600 コンピュータシステム
602 コンピュータ
605 プロセッサ
607 メモリ

Claims (14)

  1. 一の領域に関連する地震データを受信するステップであって、前記領域は、複数のポイントで表される1又は複数の地下層を備え、前記複数のポイントの各ポイントは、地震速度に関連付けられる、ステップと;
    複数の勾配値に基づいて前記地震速度を反復的に更新することにより前記複数のポイントにおける前記地震速度を特定するステップと、
    直前の反復により特定された前記複数のポイントにおける前記地震速度に基づいて、前記反復で使用される合成地震データを特定するステップであって、前記複数の勾配値は、一のポイントに対応し、且つ当該ポイントの位置で目的関数の勾配を評価することにより特定され
    前記目的関数は、下記式Aに示すものであり、
    Figure 0007105809000034

    ここで、下記式Bが成り立ち、
    Figure 0007105809000035

    ここで、d(x,ω;x )は震源位置x 及び受振器位置xにおいて受信した地震データを表し、p(x,ω;x )は合成地震データを表し、*は共役オペレーションを表し、ωは角周波数を表し、前記目的関数は、前記地震速度と前記合成地震データとの間の相互相関に基づく、ステップと;
    前記特定された地震速度に基づいて、前記1又は複数の地下層の地震画像を表示するステップと;を備える、
    方法。
  2. ノーマルムーブアウト(NMO)速度に基づいて前記各ポイントの初期の地震速度を特定するステップを更に備える、
    請求項1に記載の方法。
  3. 前記地震速度を反復的に更新することは、前記目的関数の値が所定の閾値よりも小さい場合に、反復を停止することを更に備える、
    請求項に記載の方法。
  4. 前記地震速度は、最急降下法を使用して反復的に更新される、
    請求項1に記載の方法。
  5. 前記目的関数の勾配は、前記ポイントの位置に関する前記地震データの振幅の変化には依存しない、
    請求項1に記載の方法。
  6. コンピュータメモリと;
    前記コンピュータメモリと相互運用可能に結合され、所定の動作を実行するように構成された1又は複数のプロセッサであって、前記動作は、
    一の領域に関連する地震データを受信する処理であって、前記領域は、複数のポイントで表される1又は複数の地下層を備え、前記複数のポイントの各ポイントは、地震速度に関連付けられる、処理と;
    複数の勾配値に基づいて前記地震速度を反復的に更新することにより前記複数のポイントにおける前記地震速度を特定する処理と、
    直前の反復により特定された前記複数のポイントにおける前記地震速度に基づいて、前記反復で使用される合成地震データを特定する処理であって、前記複数の勾配値は、一のポイントに対応し、且つ当該ポイントの位置で目的関数の勾配を評価することにより特定され
    前記目的関数は、下記式Aに示すものであり、
    Figure 0007105809000036

    ここで、下記式Bが成り立ち、
    Figure 0007105809000037

    ここで、d(x,ω;x )は震源位置x 及び受振器位置xにおいて受信した地震データを表し、p(x,ω;x )は合成地震データを表し、*は共役オペレーションを表し、ωは角周波数を表し、前記目的関数は、前記地震速度と前記合成地震データとの間の相互相関に基づく、処理と;
    前記特定された地震速度に基づいて、前記1又は複数の地下層の地震画像を表示する処理と;を備える、前記1又は複数のプロセッサと;を備える、
    システム。
  7. 前記動作は、ノーマルムーブアウト(NMO)速度に基づいて前記各ポイントの初期の地震速度を特定する処理を更に備える、
    請求項に記載のシステム。
  8. 前記地震速度を反復的に更新することは、前記目的関数の値が所定の閾値よりも小さい場合に、反復を停止することを更に備える、
    請求項に記載のシステム。
  9. 前記地震速度は、最急降下法を使用して反復的に更新される、
    請求項に記載のシステム。
  10. 前記目的関数の勾配は、前記ポイントの位置に関する前記地震データの振幅の変化には依存しない、
    請求項に記載のシステム。
  11. 所定の動作を実行するためにコンピュータシステムによって実行可能な1又は複数の命令を格納する非一時的なコンピュータ読取可能媒体であって、前記動作は、
    一の領域に関連する地震データを受信する処理であって、前記領域は、複数のポイントで表される1又は複数の地下層を備え、前記複数のポイントの各ポイントは、地震速度に関連付けられる、処理と;
    複数の勾配値に基づいて前記地震速度を反復的に更新することにより前記複数のポイントにおける前記地震速度を特定する処理と、
    直前の反復により特定された前記複数のポイントにおける前記地震速度に基づいて、前記反復で使用される合成地震データを特定する処理であって、前記複数の勾配値は、一のポイントに対応し、且つ当該ポイントの位置で目的関数の勾配を評価することにより特定され
    前記目的関数は、下記式Aに示すものであり、
    Figure 0007105809000038

    ここで、下記式Bが成り立ち、
    Figure 0007105809000039

    ここで、d(x,ω;x )は震源位置x 及び受振器位置xにおいて受信した地震データを表し、p(x,ω;x )は合成地震データを表し、*は共役オペレーションを表し、ωは角周波数を表し、前記目的関数は、前記地震速度と前記合成地震データとの間の相互相関に基づく、処理と;
    前記特定された地震速度に基づいて、前記1又は複数の地下層の地震画像を表示する処理と;を備える、
    非一時的なコンピュータ読取可能媒体。
  12. 前記動作は、ノーマルムーブアウト(NMO)速度に基づいて前記各ポイントの初期の地震速度を特定する処理を更に備える、
    請求項1に記載の非一時的なコンピュータ読取可能媒体。
  13. 前記地震速度を反復的に更新することは、前記目的関数の値が所定の閾値よりも小さい場合に、反復を停止することを更に備える、
    請求項1に記載の非一時的なコンピュータ読取可能媒体。
  14. 前記地震速度は、最急降下法を使用して反復的に更新される、
    請求項1に記載の非一時的なコンピュータ読取可能媒体。
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