JP7103899B2 - 内装用表面材 - Google Patents

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Description

本発明は内装用表面材に関する。
自動車の内装用表面材の構成部材として、従来から繊維集合体(例えば、繊維ウェブ、不織布、織物、編物など)が使用されており、例えば、特開2015-104848(特許文献1)や特開2016-147466(特許文献2)などに開示された技術が知られている。なお、特許文献1および特許文献2には、更に、繊維集合体の一方の主面上に粒子を含有しているプリント層と、該プリント層を樹脂層で覆った内装用表面材が開示されている。
また、近年では内装用表面材に触感の向上が求められている。本願出願人は触感に優れる内装用表面材を提供するため、これまで、繊維集合体の少なくとも一方の主面上にプリント層を備えた内装用表面材について、触感の向上に寄与する粒子として平均粒子径106μm以下の中空粒子を含有しているプリント層を備えた内装用表面材(特願2017-099574、および、特願2017-099574を基礎出願としてなる国際出願PCT/JP2018/018964)を提案した。
本願出願人が提案した内装用表面材は、プリント層が平均粒子径106μm以下の中空粒子を含有しているため、抵抗感やヌメリ感を与えることでしっとり感が高いなど、より触感に優れる内装用表面材であった。
特開2015-104848 特開2016-147466
しかしながら、上述したような、繊維集合体の少なくとも一方の主面上に粒子を含有したプリント層を備えた内装用表面材は、次の問題を有していた。
つまり、内装用表面材を取り扱っている時や成形加工などの加工時に内装用表面材の主面(プリント層)から粒子が脱落し易い、および/または、内装用表面材を成型加工してなる内装材から粒子が脱落し易い(内装用表面材のプリント層由来の部分から粒子が脱落し易い)という問題を有していた。そして、粒子が脱落することによって、意匠性や触感などが当初期待したよりも低下する恐れや、周囲が粒子によって汚染される恐れがあった。
この問題を解決する方法として、特許文献1や特許文献2が開示するようにプリント層を樹脂層で覆うことで、プリント層から粒子が脱落するのを防止する方法を挙げられる。しかし、本構成を備える内装用表面材では樹脂層の存在によって、内装用表面材におけるプリント層側の主面を触った際に、触感が低下して感じられるものであった。
そのため、従来技術を参照する限りでは、プリント層に含有されている粒子の脱落を防止できると共に、より触感に優れる内装用表面材を提供することができないものであった。
本発明は「繊維集合体の少なくとも一方の主面上に粒子を含有するプリント層を備えていると共に、前記プリント層における前記繊維集合体が存在する側と反対側の主面上に有機樹脂を含有する樹脂層を備える、内装用表面材であって、
前記有機樹脂はアスカーC硬度が0より大きく67未満である、内装用表面材。」である。
本願出願人が検討を続けた結果「繊維集合体の少なくとも一方の主面上に粒子を含有するプリント層を備えていると共に、前記プリント層における前記繊維集合体が存在する側と反対側の主面上に有機樹脂を含有する樹脂層を備える」という構成を備える内装用表面材において、樹脂層の存在に起因して触感が低下するという問題は、樹脂層に含まれる有機樹脂のアスカーC硬度を最適化することによって解決できることを見出した。
具体的には、上述した構成を備える内装用表面材において、樹脂層がアスカーC硬度が0より大きく67未満の有機樹脂を含有していることによって、樹脂層の存在に起因して触感が低下するという問題を解決できると共に、より優れた触感の内装用表面材を提供できることを見出した。
そのため、本発明によって、プリント層に含有されている粒子の脱落を防止できると共に、より触感に優れる内装用表面材を提供できる。
本発明では、例えば以下の構成など、各種構成を適宜選択できる。
本発明でいう繊維集合体とは、例えば、繊維ウェブや不織布、あるいは、織物や編み物などの、シート状の布帛である。本発明の内装用表面材は、繊維集合体(特に、不織布)を含んでいるため柔軟であり、人に柔軟性を感じさせると共に、人に抵抗感やヌメリ感を与えることで、しっとり感が高いなど、より触感に優れる内装用表面材となる。なお、全ての構成繊維がランダムに絡合してなる繊維集合体(特に、不織布)を備えた内装用表面材は、より柔軟であり、人に柔軟性を感じさせると共に、抵抗感やヌメリ感を与えることでしっとり感が高いなど、更に触感に優れていて好ましい。
また、本発明の内装用表面材は、繊維集合体を含んでいるため、柔軟で金型への追従性に優れる。特に、本発明の内装用表面材を構成する繊維集合体が不織布(特に、全ての構成繊維がランダムに絡合してなる不織布)であると、更に柔軟で金型への追従性に優れ好ましい。
繊維集合体の構成繊維は、例えば、ポリオレフィン系樹脂(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、炭化水素の一部をシアノ基またはフッ素或いは塩素といったハロゲンで置換した構造のポリオレフィン系樹脂など)、スチレン系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリエーテル系樹脂(例えば、ポリエーテルエーテルケトン、ポリアセタール、変性ポリフェニレンエーテル、芳香族ポリエーテルケトンなど)、ポリエステル系樹脂(例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンナフタレート、ポリカーボネート、ポリアリレート、全芳香族ポリエステル樹脂など)、ポリイミド系樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリアミド系樹脂(例えば、芳香族ポリアミド樹脂、芳香族ポリエーテルアミド樹脂、ナイロン樹脂など)、二トリル基を有する樹脂(例えば、ポリアクリロニトリルなど)、ウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリスルホン系樹脂(例えば、ポリスルホン、ポリエーテルスルホンなど)、フッ素系樹脂(例えば、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデンなど)、セルロース系樹脂、ポリベンゾイミダゾール樹脂、アクリル系樹脂(例えば、アクリル酸エステルあるいはメタクリル酸エステルなどを共重合したポリアクリロニトリル系樹脂、アクリロニトリルと塩化ビニルまたは塩化ビニリデンを共重合したモダアクリル系樹脂など)など、公知の有機樹脂を用いて構成できる。
なお、これらの有機樹脂は、直鎖状ポリマーまたは分岐状ポリマーのいずれからなるものでも構わず、また有機樹脂がブロック共重合体やランダム共重合体でも構わず、また有機樹脂の立体構造や結晶性の有無がいかなるものでも、特に限定されるものではない。更には、多成分の有機樹脂を混ぜ合わせたものでも良い。
内装用表面材に難燃性が求められる場合には、繊維集合体の構成繊維が難燃性の有機樹脂を含んでいるのが好ましい。このような難燃性の有機樹脂として、例えば、モダアクリル樹脂、ビニリデン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリフッ化ビニリデン樹脂、ノボロイド樹脂、ポリクラール樹脂、リン化合物を共重合したポリエステル樹脂、ハロゲン含有モノマーを共重合したアクリル樹脂、アラミド樹脂、ハロゲン系やリン系又は金属化合物系の難燃剤を練り込んだ樹脂などを挙げることができる。また、顔料を練り込み調製された繊維や、染色された繊維などの原着繊維であってもよい。また、バインダ等を用いることで難燃剤を担持してもよい。
構成繊維は、例えば、溶融紡糸法、乾式紡糸法、湿式紡糸法、直接紡糸法(メルトブロー法、スパンボンド法、静電紡糸法など)、複合繊維から一種類以上の樹脂成分を除去することで繊維径が細い繊維を抽出する方法、繊維を叩解して分割された繊維を得る方法など公知の方法により得ることができる。
構成繊維は、一種類の有機樹脂から構成されてなるものでも、複数種類の有機樹脂から構成されてなるものでも構わない。複数種類の有機樹脂から構成されてなる繊維として、一般的に複合繊維と称される、例えば、芯鞘型、海島型、サイドバイサイド型、オレンジ型、バイメタル型などの態様であることができる。
また、構成繊維は、略円形の繊維や楕円形の繊維以外にも異形断面繊維を含んでいてもよい。なお、異形断面繊維として、中空形状、三角形形状などの多角形形状、Y字形状などのアルファベット文字型形状、不定形形状、多葉形状、アスタリスク形状などの記号型形状、あるいはこれらの形状が複数結合した形状などの繊維断面を有する繊維であってもよい。
繊維集合体が構成繊維として熱融着性繊維を含んでいる場合には、繊維同士を熱融着することによって、繊維集合体に強度と形態安定性を付与し、毛羽立ちや繊維の飛散を抑制でき好ましい。このような熱融着性繊維は、全融着型の熱融着性繊維であっても良いし、上述した複合繊維のような態様の一部融着型の熱融着性繊維であっても良い。熱融着性繊維において熱融着性を発揮する成分(有機樹脂)として、例えば、低融点ポリオレフィン系樹脂や低融点ポリエステル系樹脂を含む熱融着性繊維などを適宜選択して使用することができる。
繊維集合体が捲縮性繊維を含んでいる場合には、伸縮性が増して金型への追従性に優れ好ましい。このような捲縮性繊維として、例えば、潜在捲縮性繊維の捲縮を発現した捲縮性繊維やクリンプを有する繊維などを使用することができる。
また、繊維集合体が加熱することで捲縮を発現する潜在捲縮性繊維を含んでいてもよい。
繊維集合体が繊維ウェブや不織布である場合、例えば、上述の繊維をカード装置やエアレイ装置などに供することで繊維を絡み合わせる乾式法、繊維を溶媒に分散させシート状に抄き繊維を絡み合わせる湿式法、直接紡糸法(メルトブロー法、スパンボンド法、静電紡糸法、紡糸原液と気体流を平行に吐出して紡糸する方法(例えば、特開2009-287138号公報に開示の方法)など)を用いて繊維の紡糸を行うと共にこれを捕集する方法、などによって調製できる。
調製した繊維ウェブの構成繊維を絡合および/または一体化させて不織布を調製できる。構成繊維同士を絡合および/または一体化させる方法として、例えば、ニードルや水流によって絡合する方法、繊維ウェブを加熱処理へ供するなどしてバインダあるいは接着繊維によって構成繊維同士を接着一体化あるいは溶融一体化させる方法などを挙げることができる。
加熱処理の方法は適宜選択できるが、例えば、ロールにより加熱または加熱加圧する方法、オーブンドライヤー、遠赤外線ヒーター、乾熱乾燥機、熱風乾燥機などの加熱機へ供し加熱する方法、無圧下で赤外線を照射して含まれている有機樹脂を加熱する方法などを用いることができる。
繊維集合体を構成する繊維同士を接着するため、バインダを用いても良い。使用可能なバインダの種類は適宜選択するが、例えば、ポリオレフィン(変性ポリオレフィンなど)、エチレンビニルアルコール共重合体、エチレン-エチルアクリレート共重合体などのエチレン-アクリレート共重合体、各種ゴムおよびその誘導体(スチレン-ブタジエンゴム(SBR)、フッ素ゴム、ウレタンゴム、エチレン-プロピレン-ジエンゴム(EPDM)など)、セルロース誘導体(カルボキシメチルセルロース(CMC)、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースなど)、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリビニルブチラール(PVB)、ポリビニルピロリドン(PVP)、エポキシ樹脂、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、フッ化ビニリデン-ヘキサフルオロプロピレン共重合体(PVdF-HFP)、アクリル系樹脂(アクリル酸エステル樹脂、アクリロニトリルスチレン共重合体樹脂など)、ポリウレタン樹脂などを使用できる。
バインダがアクリル系樹脂を含有していると、金型を用いたヒートプレス等の熱成型時に適度に軟化するため、金型への追従性に優れる内装用表面材を提供でき好ましい。
また、バインダは上述した樹脂以外にも、例えば、難燃剤、香料、顔料、抗菌剤、抗黴材、光触媒粒子、乳化剤、分散剤、界面活性剤、増粘剤などの添加剤を含有していてもよい。
繊維集合体に含まれるバインダの目付は適宜選択するが、バインダ量が多いほど主面が平滑な内装用表面材を提供し易いことから、バインダの目付は、1g/m以上であるのが好ましい。一方、バインダ量が過剰に多い場合には、主面における柔軟性が劣る内装用表面材となる恐れがあることから、バインダの目付は、50g/m以下であるのが好ましく、30g/m以下であるのが好ましく、20g/m以下であるのが好ましい。なお、前記の下限と各上限は、所望により、任意に組み合わせることができる。
繊維集合体が織物や編物である場合、上述のようにして調製した繊維を織るあるいは編むことで、織物や編物を調製できる。
なお、繊維ウェブ以外にも不織布あるいは織物や編物など繊維集合体を、上述した構成繊維同士を絡合および/または一体化させる方法へ供しても良い。
繊維集合体の構成繊維の繊度は特に限定するものではないが、剛性に優れる内装用表面材を提供できるように、1dtex以上であるのが好ましく、1.5dtex以上であるのがより好ましく、2dtex以上であるのがより好ましい。他方、均質な地合いであることで主面が平滑な内装材を調製可能な内装用表面材となるように、100dtex以下であるのが好ましく、50dtex以下であるのがより好ましく、30dtex以下であるのがより好ましく、10dtex以下であるのが更に好ましい。なお、前記の各下限と各上限は、所望により、任意に組み合わせることができる。
また、繊維集合体の構成繊維の繊維長も特に限定するものではないが、剛性の観点から、20mm以上であるのが好ましく、25mm以上であるのがより好ましく、30mm以上であるのが更に好ましい。他方、繊維長が110mmを超えると、繊維集合体の調製時に繊維塊が形成される傾向があり主面が平滑な内装用表面材の提供が困難となるおそれがあることから、110mm以下であるのが好ましく、60mm以下であるのがより好ましい。なお、前記の各下限と各上限は、所望により、任意に組み合わせることができる。
なお、「繊維長」は、JIS L1015(2010)、8.4.1c)直接法(C法)に則って測定した値をいう。
繊維集合体の、例えば、厚さ、目付などの諸構成は、特に限定されるべきものではなく適宜調整する。繊維集合体の厚さは、0.5~5mmであるのが好ましく、1~3mmであるのがより好ましく、1.1~1.9mmであるのが最も好ましい。なお、前記の各下限と各上限は、所望により、任意に組み合わせることができる。また、繊維集合体の目付は、例えば、50~500g/mであるのが好ましく、80~300g/mであるのがより好ましく、100~250g/mであるのが最も好ましい。なお、前記の各下限と各上限は、所望により、任意に組み合わせることができる。
なお、本発明において厚さとは主面と垂直方向へ20g/cm圧縮荷重をかけた時の該垂直方向の長さをいい、目付とは測定対象物の最も広い面積を有する面(主面)における1mあたりの質量をいう。
本発明でいうプリント層とは、繊維集合体の少なくとも一方の主面上に存在する、プリント樹脂を含有する層を指す。なお、本発明における「主面」は繊維集合体が有する面の中で、最も広い面積を有する面を意味する。
プリント層を構成するプリント樹脂は、繊維集合体の少なくとも一方の主面上に粒子を担持する役割を担う樹脂であり、その種類は適宜選択でき、上述したバインダと同様の樹脂を採用することができる。特に、金型を用いたヒートプレス等の熱成型時に適度に軟化するため、金型への追従性に優れる内装用表面材を提供できることから、プリント層を構成するプリント樹脂がアクリル系樹脂を含んでいるのが好ましい。
なお、プリント層はそのプリント樹脂以外に、例えば、難燃剤、香料、顔料、抗菌剤、抗黴材、光触媒粒子、乳化剤、分散剤、界面活性剤、増粘剤などの添加剤を含有していてもよい。
また、繊維集合体の一方の主面上に存在するプリント層の態様は適宜選択でき、該主面全面を覆うように存在している態様、格子状などのパターンを有する柄や線状やドット状あるいは不定形状などの柄を形成するように該主面の一部を覆い存在している態様であることができる。また、プリント層は一種類のプリント樹脂を含有する層を備えていても、一種類あるいは複数種類のプリント樹脂を含有する層を複数備えていても良く、具体的には、柄あるいはプリント樹脂や含有物が同一あるいは異なるプリント層を複数備えていても良い。
なお、プリント層は繊維集合体の一方の主面上に存在するのであれば、繊維集合体の両主面上にプリント層が存在していても良い。
また、プリント層は繊維集合体の主面上にのみ存在する態様以外にも、プリント層を構成する成分(プリント樹脂など)の一部が繊維集合体を構成する構成繊維間に侵入している態様であってもよい。
プリント層の目付は適宜選択するが、例えば、2~50g/mであることができ、10~30g/mであることができる。なお、前記の各下限と各上限は、所望により、任意に組み合わせることができる。
本発明で用いる粒子の平均粒子径は、触感に優れる内装用表面材を提供できるよう適宜調整するが、表面が平滑で触感に優れる内装用表面材となるように粒子の平均粒子径は106μm以下であるのが好ましく、平均粒子径は85μm以下であるのが好ましい。なお、平均粒子径の下限は適宜選択できるが、30μm以上であるのが現実的であり、35μmよりも大きいのが好ましい。なお、前記の各下限と各上限は、所望により、任意に組み合わせることができる。
本発明において粒子の平均粒子径は以下の方法で算出される値をいう。
(平均粒子径の算出方法)
(1)室温(25℃)雰囲気下に置いた複数の粒子の200倍の光学顕微鏡写真を撮影する、あるいは、室温(25℃)雰囲気下に置いた内装用表面材の両主面の200倍の光学顕微鏡写真を各々撮影する。
(2)撮影した写真のうち粒子の存在が認められた写真から、ランダムに10個の粒子を選出する。
(3)選出した10個の粒子の粒子径を各々算出し、算出した値の平均値を平均粒子径とする。なお、写真に写る粒子の面積と同じ面積を有する円の直径を算出し、その直径の値を粒子の粒子径とみなす。
プリント層に含有されている粒子の粒子径における変動係数(以降、CV値と略称することがある)は、適宜選択できるが、CV値が小さいほど粒子の分布が狭いことで、より触感に優れる内装用表面材を意図したとおり効率良く提供することができる。そのため、粒子の粒子径におけるCV値は、17%以下であるのが好ましく、16%以下であるのが好ましい。なお、平均粒子径の下限は適宜選択できるが、理想的には0%である。なお、前記の下限と各上限は、所望により、任意に組み合わせることができる。
本発明にかかる内装用表面材が備える粒子の種類は適宜選択でき、中実粒子であっても中空粒子であってもよいが、触感が向上した内装用表面材を提供し易いことから、中空粒子を採用するのが好ましい。また、粒子の構成成分も適宜選択でき、例えば、シリカやアルミナなどの無機成分で構成された無機粒子や有機樹脂で構成された有機粒子、あるいは、有機樹脂と無機成分を含んだ構成を備える粒子であってもよい。
本発明でいう中空粒子とは、内部に空洞を有する粒子を意味する。中空粒子は中実粒子よりも粒子径方向へ変形し易いため、人は中空粒子を含有する内装用表面材の主面を触った際に、人は硬質なものを触った際の触感ではなく弾性を有するものを触った際の触感を感じる。その結果、内装用表面材の主面を触った際に柔軟性が感じられ易くなることに起因して、触感が向上した内装用表面材を提供できる。
粒子を構成する成分は適宜選択できる。粒子が中空粒子である場合、粒子径方向へ変形し易い中空粒子であるよう、中空粒子を構成する成分は有機樹脂を含んでいるのが好ましい。また、中空粒子として、有機樹脂と無機成分を含んだ構成を備える中空粒子を採用すると、分散媒に中空粒子が均一に分散してなる塗布液を調製し易くなる。その結果、該塗布液を用いることで、中空粒子が均一に分布してなるプリント層を備えることで、より触感に優れる内装用表面材を意図したとおり効率良く提供でき好ましい。
更に、内装用表面材の調製工程における加熱工程において、中空粒子が意図せず膨張すると、表面が平滑で触感に優れる内装用表面材を提供することが困難となる恐れがある。
そのため、内装用表面材の調製工程における加熱温度範囲内で、粒子径が変化し難い中空粒子であるのが好ましく、具体的には、加熱温度150℃雰囲気下であっても粒子径が変化し難い中空粒子であるのが好ましい。
中空粒子の熱膨張率は、内装用表面材を構成可能な中空粒子、あるいは、内装用表面材から採取した中空粒子の、加熱温度(150℃)雰囲気下および室温(25℃)雰囲気下における平均粒子径の各値から算出することができる。つまり、室温(25℃)雰囲気下における中空粒子の平均粒子径に対する、加熱温度(150℃)雰囲気下における中空粒子の平均粒子径の百分率を算出することで、中空粒子の熱膨張率を算出することができる。具体的には、熱膨張率が100%に近い(80%以上120%以下、好ましくは、85%以上115%以下)中空粒子であるのが好ましい。なお、前記の各下限と各上限は、所望により、任意に組み合わせることができる。
本発明の内装用表面材を構成するのに適する、上述の物性を満たす中空粒子の具体例として、松本油脂製薬株式会社のMFL-81GTA、MFL-81GCA、MFL-SEVEN、MFL-HD30CA、MFL-HD60CA、MFL-100MCA、MFL-110CALなどを挙げることができる。これらの中空粒子は、アクリルニトリル系コポリマーからなる中空微小球の表面を不活性無機紛体(例えば、炭酸カルシウム、タルク、酸化チタン)でコーティングしたものである。
プリント層が粒子を含有している、その態様は適宜選択でき、プリント層の露出する主面上のみに粒子が存在している態様や、プリント層の内部および露出する主面上に粒子が存在している態様であることができる。
なお、プリント層の露出する主面上に粒子が存在している態様として、例えば、プリント層の露出する主面上にプリント樹脂によって粒子が接着担持されている態様や、プリント層の露出する主面に粒子の一部がめり込むことで担持されている態様などであることができる。そして、プリント層の主面上に粒子の一部が露出する態様であることができる。
プリント層に含有されている粒子の量は適宜選択するが、15g/m以下であることができ、12g/m以下であることができ、9g/m以下であることができ、6g/m以下であることができる。一方、含有量の下限値は適宜調整するが、本発明に係る特性を有する内装用表面材を提供できるよう、1g/mよりも多いのが好ましい。なお、前記の下限と各上限は、所望により、任意に組み合わせることができる。
また、プリント層は粒子以外にも、例えば、難燃剤、香料、顔料、抗菌剤、抗黴材、光触媒粒子、乳化剤、分散剤、界面活性剤、増粘剤などの添加剤を含んでいてもよい。
プリント層は複数種類の粒子を含有していても良いが、より触感に優れる内装用表面材を提供できるよう、触感向上に寄与する粒子として上述した構成を備えた中空粒子のみを含有するプリント層を備えた内装用表面材であるのが好ましい。
プリント層を構成するプリント樹脂の固形分質量に対する粒子の固形分質量の百分率は適宜調整できるが、25質量%よりも多いのが好ましい。該百分率が25質量%よりも多いことによって、より触感に優れる内装用表面材を提供できる。
そのため、該百分率は28質量%以上であるのが好ましく、28質量%よりも多いのが好ましく、30質量%以上であるのが好ましく、30質量%よりも多いのが好ましく、35質量%以上であるのが好ましく、40質量%以上であるのが好ましい。また、該百分率の上限値は適宜選択でき、400質量%以下であることができ、200質量%以下であることができ、100質量%以下であることができる。なお、前記の各下限と各上限は、所望により、任意に組み合わせることができる。
なお、プリント層を構成するプリント樹脂の固形分質量に対する粒子の固形分質量の百分率は、以下の方法で算出した値の小数点以下を四捨五入して算出できる。
A=100×B/C
A:プリント層を構成するプリント樹脂の固形分質量に対する粒子の固形分質量の百分率(単位:質量%)
B:プリント層を構成する粒子の固形分質量(単位:g/m
C:プリント層を構成するプリント樹脂の固形分質量(単位:g/m
また、内装用表面材が備えているプリント層を構成している、粒子およびプリント樹脂の固形分質量を測定することが困難である場合には、内装用表面材の製造工程においてプリント層を構成するため繊維集合体の一方の主面上に付与した、粒子の固形分質量をBとして上述の式へ代入すると共に、プリント樹脂の固形分質量をCとして上述の式へ代入することで、プリント層を構成するプリント樹脂の固形分質量に対する粒子の固形分質量の百分率(単位:質量%)を算出する。あるいは、内装用表面材の製造工程においてプリント層を構成するため繊維集合体の一方の主面上に付与する、プリント層を構成する粒子とプリント樹脂を含有する塗布液中の、粒子の固形分質量をBとして上述の式へ代入すると共に、プリント樹脂の固形分質量をCとして上述の式へ代入することで、プリント層を構成するプリント樹脂の固形分質量に対する粒子の固形分質量の百分率(単位:質量%)を算出する。
本発明の内装用表面材は、繊維集合体の一方の主面上に粒子を含有しているプリント層と、該プリント層における繊維集合体が存在する側と反対側の主面上に樹脂層を備える。
樹脂層は、内装用表面材のプリント層から粒子が脱落する、および/または、内装用表面材を成型加工してなる内装材から粒子が脱落する(内装用表面材のプリント層由来の部分から粒子が脱落する)のを防止する役割を担う層である。
樹脂層とは有機樹脂を含有する層を指し、後述で規定するアスカーC硬度の数値範囲を満たすものであればその種類は適宜選択でき、上述したバインダと同様の樹脂を採用することができる。特に、金型を用いたヒートプレス等の熱成型時に適度に軟化するため、金型への追従性に優れる内装用表面材を提供できることから、樹脂層は有機樹脂としてアクリル系樹脂を含んでいるのが好ましい。なお、本発明にかかる効果が効果的に発揮されるよう、樹脂層の質量に占めるアスカーC硬度が0より大きく67未満の有機樹脂の質量は、70質量%以上であるのが好ましく、80質量%以上であるのが好ましく、87質量%以上であるのが好ましく、樹脂層を構成する有機樹脂がアスカーC硬度が0より大きく67未満の有機樹脂のみで構成されているのが好ましい。
本発明でいうアスカーC硬度とは、以下の方法で測定された値をいう。
(アスカーC硬度の測定方法)
(1)測定対象となる有機樹脂で構成された試料(外観形状が、縦:50mm、横:50mm、厚さ10mm以上、フィルムを積み重ねて調製できる)を用意した。
(2)高分子計器株式会社製アスカーゴム硬度計C型の圧子を用い、試料をJIS K7312-1996の試験方法へ供することで測定を行った。具体的には、25℃雰囲気下において、用意した試料の主面に対しアスカーゴム硬度計C型を垂直に押し当て直ちに数値を読み取った。その際、測定位置は用意した試料の外端より6mm以上内側で計測し、測定点同士は6mmの間隔を確保して5点計測した中央値をアスカーC硬度とした、
なお、アスカーC硬度が低いということは、測定対象の有機樹脂で構成された試料に厚さ方向へ力を作用させた際に該試料が変形し易いことを意味する。本願出願人は、樹脂層の存在に起因する内装用表面材の触感の低下は、内装用表面材に厚さ方向へ力を作用させた際の、樹脂層の変形し難さに起因して発生するものであることを見出した。そして、樹脂層のアスカーC硬度が0より大きく67未満の有機樹脂を含有していることによって、樹脂層が厚さ方向に変形し易いものであって、その結果、樹脂層の存在により柔軟性が感じられ難くなることに起因して触感が低下するという問題を解決できると共に、より柔軟性が感じられる優れた触感の内装用表面材を提供できることを見出した。
有機樹脂のアスカーC硬度の上限値は上述した効果が発揮されるよう、適宜調整できるが、より上述した効果が発揮され易いよう、65以下であるのが好ましく、63以下であるのが好ましく、60以下であるのが好ましい。下限値は0より大きい値となるものであり、その値は適宜調整できる。
樹脂層は上述した有機樹脂以外に、例えば、難燃剤、香料、顔料、抗菌剤、抗黴材、光触媒粒子、乳化剤、分散剤、界面活性剤、増粘剤などの添加剤を含有していてもよい。なお、樹脂層は、プリント層に含有されている粒子を含有していないのが好ましい。
また、樹脂層の存在態様は適宜選択できるが、上述の効果が最大限に発揮されるよう、該主面全面を覆うように存在している態様であるのが好ましい。
なお、樹脂層は内装用表面材の両主面上に存在していても良い。また、樹脂層は内装用表面材のプリント層における繊維集合体が存在する側と反対側の主面上にのみ存在する態様以外にも、プリント層や繊維集合体を構成する構成繊維間に侵入している態様であってもよい。
樹脂層の目付は適宜選択するが、樹脂層の目付は2~80g/mであることができ、5~70g/mであることができ、12~55g/mであることができる。なお、前記の各下限と各上限は、所望により、任意に組み合わせることができる。
内装用表面材の厚さは適宜選択するが、2.5mm以下であることができ、2.0mm以下であることができる。一方、厚さの下限値は適宜調整するが、0.5mm以上であるのが現実的である。なお、前記の下限と各上限は、所望により、任意に組み合わせることができる。
内装用表面材の目付は適宜選択するが、300g/m以下であることができる。一方、目付の下限値は適宜調整するが、100g/m以上であるのが現実的である。なお、前記の下限と各上限は、所望により、任意に組み合わせることができる。
内装用表面材の通気度は適宜選択するが、吸音効果が期待される周波数領域の範囲が広い内装用表面材を提供できるように、通気度は5cm/cm・s以上であるのが好ましい。上限値は適宜選択できるが、吸音効果に富むよう、通気度は100cm/cm・s以下であるのが好ましい。
なお、この「通気度」はJIS L1913:2010「一般不織布試験方法」に規定される6.8.1(フラジール形法)によって測定される値をいう。
本発明の内装用表面材は、更に別の多孔体、フィルム、発泡体などの構成部材を備えていてもよい。これらの構成部材は内装用表面材における、樹脂層を含有する主面とは異なる主面側に積層して備えることができる。
次に、本発明の内装用表面材の製造方法について説明する。なお、上述の内装用表面材について説明した項目と構成を同じくする点については説明を省略する。
本発明にかかる内装用表面材の製造方法は適宜選択することができるが、一例として、
(1)繊維集合体を用意する工程、
(2)プリント層を構成可能な樹脂と、粒子を溶媒あるいは分散媒に混合して、塗布液Aを調製する工程、
(3)繊維集合体の少なくとも一方の主面上に、塗布液Aを付与する工程、
(4)塗布液Aを付与した繊維集合体を加熱することで溶媒あるいは分散媒を除去して、プリント層を備える繊維集合体を調製する工程、
(5)樹脂層を構成可能な有機樹脂を含んだ成分を溶媒あるいは分散媒に混合して、塗布液Bを調製する工程、
(6)プリント層を備える繊維集合体におけるプリント層側の主面上に、塗布液Bを付与する工程、
(7)塗布液Bを付与した、プリント層を備える繊維集合体を加熱することで、溶媒あるいは分散媒を除去して、内装用表面材を調製する工程、
を備える、内装用表面材の製造方法を挙げることができる。
工程(1)について説明する。
繊維集合体として、例えば、繊維ウェブや不織布、あるいは、織物や編み物などの、シート状の布帛を用意する。なお、繊維集合体における構成繊維の繊度や繊維長、繊維集合体の厚さや目付は上述した数値のものを採用することができる。
工程(2)について説明する。
溶媒あるいは分散媒の種類は適宜選択できるが、繊維集合体の一方の主面上へ好適に塗布液Aを塗布できるよう、プリント層を構成可能な樹脂が溶解すると共に、粒子が溶解せず分散可能な溶媒を採用する、あるいは、プリント層を構成可能な樹脂粒子および粒子が溶解せず分散可能な分散媒を採用するのが好ましい。また、塗布液Aには粒子以外にも、例えば、難燃剤、香料、顔料、抗菌剤、抗黴材、光触媒粒子、乳化剤、分散剤、界面活性剤、増粘剤などの添加剤を溶解あるいは分散させ、含有させてもよい。
工程(3)について説明する。
繊維集合体の一方の主面上に、塗布液Aを付与する方法は適宜選択できるが、繊維集合体の一方の主面に塗布液Aをそのまま、あるいは泡立てた状態で、スプレーや含浸ロールなどを用いて散布あるいは塗布する方法、繊維集合体の一方の主面を塗布液A中に浸漬する方法などを採用することができる。繊維集合体の一方の主面上に付与する、塗布液Aの態様は適宜選択できるが、主面上全てを被覆するように付与する方法、主面上に模様を形成するようにプリントや捺染して付与する方法などを選択できる。なお、一種類の塗布液Aを付与する、あるいは、複数種類の塗布液Aを付与しても良い。また、複数種類の塗布液Aを付与する場合には、各塗布液Aの付与態様(模様、塗布液Aの組成)は異なっていても良い。
工程(4)について説明する。
溶媒あるいは分散媒を除去してプリント層を備える繊維集合体を調製する方法は適宜選択できるが、例えば、オーブンドライヤー、遠赤外線ヒーター、乾熱乾燥機、熱風乾燥機などの加熱機へ供し加熱する、室温雰囲気下や減圧雰囲気下に静置するなどして、溶媒あるいは分散媒を蒸発させ除去できる。溶媒あるいは分散媒を除去する際の加熱温度は溶媒あるいは分散媒が揮発可能な温度であると共に、繊維集合体や中空粒子など構成部材の形状や機能などが意図せず低下することがないよう、加熱温度の上限を選択する。なお、繊維集合体が繊維ウェブの場合には、本工程によって構成繊維同士を接着する(溶融したバインダで接着する、あるいは、構成繊維に含まれる熱可塑性成分を溶融させ接着する)ことで、不織布を形成してもよい。
工程(5)について説明する。
溶媒あるいは分散媒の種類は適宜選択できるが、好適に塗布液Bを塗布できるよう、樹脂層を構成可能な有機樹脂が溶解すると共に繊維集合体やプリント層の構成成分が溶解しない溶媒あるいは分散媒、または、樹脂層を構成可能な有機樹脂ならびに繊維集合体やプリント層の構成成分が溶解しない溶媒あるいは分散媒を採用するのが好ましい。また、塗布液Bには上述した添加剤を溶解あるいは分散させ、含有させてもよい。なお、樹脂層は、プリント層に含有されている粒子を含有していない態様となるように調製されるのが好ましい。
工程(6)について説明する。
プリント層を備える繊維集合体におけるプリント層側の主面上に、塗布液Bを付与する方法は適宜選択できるが、例えば、工程(3)で挙げた手段を採用できる。
なお、一種類の塗布液Bを付与する、あるいは、複数種類の塗布液Bを付与しても良い。また、複数種類の塗布液Bを付与する場合には、各塗布液Bの付与態様(模様、塗布液Bの組成)は異なっていても良い。
工程(7)について説明する。
溶媒あるいは分散媒を除去して内装用表面材を調製する方法は適宜選択できるが、例えば、工程(4)で挙げた手段を採用できる。
上述の製造方法を用いることで、本発明に係る内装用表面材を製造することができる。
上述の内装用表面材の製造方法では、更に別の多孔体、フィルム、発泡体などの構成部材を積層する工程、用途や使用態様に合わせて形状を打ち抜くなどして加工する工程、などの、各種二次工程を備えた内装用表面材の製造方法であってもよい。
なお、これらの構成部材は内装用表面材における、樹脂層側の主面とは異なる主面側に積層して備えることができる。
更に、リライアントプレス処理などの、表面を平滑とするための加圧処理工程へ供してもよい。
以下、実施例によって本発明を具体的に説明するが、これらは本発明の範囲を限定するものではない。
(繊維集合体の調製)
原着ポリエステル繊維(繊度:2.2dtex、繊維長:38mm)を100%用いて、カード機により開繊して繊維ウェブを形成した後、片面から針密度400本/mでニードルパンチ処理を行い、その後、熱ロール間(ギャップ間隔:0.6mm、ロール加熱温度:165℃)へ供することで、ニードルパンチ不織布(目付:180g/m、厚さ:1.5mm)を調製した。
次いで、ニードルパンチ不織布のニードリングを施した面とは反対の面から、以下に記載の割合で配合したバインダ液を泡立てた状態で塗布し、ロール間(ギャップ間隔:0.25mm)へ供した後、温度160℃のキャンドライヤーで乾燥することで、バインダ接着不織布(目付:182g/m、厚さ:1.6mm、全ての構成繊維がランダムに絡合してなる不織布)を調製した。
バインダ液
・アクリル酸エステル樹脂エマルジョンA(アクリル酸エステル樹脂のTg:-40℃、アクリル酸エステル樹脂エマルジョンの固形分質量:50質量%):2.3部
・増粘剤:0.2部
・界面活性剤:0.2部
・25%アンモニア水:0.1部
・水:97.2部
(プリント液の調製)
表1に記載のようにして配合した各種プリント液を調製した。
なお、各種プリント液に配合した中空粒子MFL-100MCA(マツモトマイクロスフェアー(登録商標)MFL-100MCA、松本油脂製薬株式会社、熱膨張率:112.3%)は、有機樹脂からなる中空粒子の外周に無機成分が存在している中空粒子であった。
Figure 0007103899000001
(樹脂層塗布液の調製)
表2に記載のようにして配合した各種樹脂層塗布液を調製した。
Figure 0007103899000002
なお、各種プリント液および各種樹脂層塗布液の調製に使用した、各種樹脂エマルジョンに含まれている有機樹脂のガラス転移温度およびアスカーC硬度は、表3に記載する通りであった。
Figure 0007103899000003
(参考例)
バインダ接着不織布を内装用表面材とした。
(比較例1)
バインダ接着不織布のバインダ液を塗布した方の主面に対して、シリンダを用いてプリント液1を塗布した。その後、温度140℃のドライヤーで乾燥することで、バインダ接着不織布の一方の主面上にプリント液1由来のプリント層を備えた内装用表面材とした。
(実施例1)
比較例1で調製した内装用表面材における、プリント液1由来のプリント層が露出する主面の全面に対して、樹脂層塗布液1を塗布した。その後、温度140℃のドライヤーで乾燥することで、バインダ接着不織布の一方の主面上にプリント液1由来のプリント層を備えると共に、該プリント層におけるバインダ接着不織布が存在する側と反対側の主面上全面に、樹脂層塗布液1由来の樹脂層を備えた内装用表面材を調製した。
(実施例2)
樹脂層塗布液1の塗布量を変更したこと以外は実施例1と同様にして、接着不織布の一方の主面上にプリント液1由来のプリント層を備えると共に、該プリント層におけるバインダ接着不織布が存在する側と反対側の主面上全面に、樹脂層塗布液1由来の樹脂層を備えた内装用表面材を調製した。
(実施例3)
樹脂層塗布液1の代わりに樹脂層塗布液2を用いたこと以外は実施例2と同様にして、バインダ接着不織布の一方の主面上にプリント液1由来のプリント層を備えると共に、該プリント層におけるバインダ接着不織布が存在する側と反対側の主面上全面に、樹脂層塗布液2由来の樹脂層を備えた、内装用表面材を調製した。
(比較例2)
樹脂層塗布液1の代わりに樹脂層塗布液3を用いたこと以外は実施例2と同様にして、バインダ接着不織布の一方の主面上にプリント液1由来のプリント層を備えると共に、該プリント層におけるバインダ接着不織布が存在する側と反対側の主面上全面に、樹脂層塗布液3由来の樹脂層を備えた、内装用表面材を調製した。
上述のようにして調製した内装用表面材について、各種物性を測定して評価し表4にまとめた。なお、実施例および比較例で調製した内装用表面材における、プリント層に含まれている中空粒子の平均粒子径は73.0μm、中空粒子の粒子径におけるCV値は8.4%であった。
Figure 0007103899000004
なお、調製した各内装用表面材の物性は以下のように評価した。
(平均摩擦係数の測定方法)
平均摩擦係数(MIU)は内装用表面材の柔軟性を示す指標であり、その値が大きい方が柔軟性に冨みより優れた触感となる。
平均摩擦係数は、表面試験機(KES-FB4)を用いて測定される値であり、内装用表面材から採取した試料(20cm角)を試験機に400gの荷重をかけてセットし、摩擦子(10mm×10mm)に50gの加重をかけて試料に接触させ、試料を1mm/sec.の速度で移動させて測定されたμ(摩擦係数)の20mm間の平均値(average value of μ in a distance of 20mm)である。
なお、平均摩擦係数(MIU)の値は大きい方が触感に優れていることを意味しており好ましいものの、その値が大き過ぎると摩擦抵抗が強過ぎて、触感を損なう恐れがあるため1.5以下であるのが好ましい。
(平均摩擦係数の変動の測定方法)
平均摩擦係数の変動(MMD)は内装用表面材の主面の均一性を示す指標であり、その値が小さい方がより均一的であることを意味する。
平均摩擦係数の変動は、表面試験機(KES-FB4)を用いて測定される値であり、内装用表面材から採取した試料(20cm角)を試験機に400gの荷重をかけてセットし、摩擦子(10mm×10mm)に50gの加重をかけて試料に接触させ、試料を1mm/sec.の速度で移動させて測定されたμ(摩擦係数)の平均偏差である。
(表面粗さの測定方法)
表面粗さ(SMD)は主面における凹凸つまり平滑性を示す指標であり、その値が小さい方がより平滑であることを意味する。
表面粗さは表面試験機(KES-FB4、カトーテック株式会社製)を用いて測定される値であり、内装用表面材から採取した試料(20cm角)を試験機に400gの荷重をかけてセットし、粗さ接触子(0.5mmワイヤー、接触面幅:5mm)に10.0gの加重をかけて試料に接触させ、試料を1mm/sec.の速度で移動させて測定された表面の凹凸データの平均偏差(average deviation of surface roughness data)であり、単位はμmである。
(触感)
内装用表面材における主面(参考例においてはバインダ液を塗布した方の主面、比較例1においてはプリント層が露出している主面、実施例および他の比較例においては樹脂層が露出している主面)をモニター5名に触ってもらうことで、柔軟性を感じさせ優れた触感を与える内装用表面材であるか否かを評価した。
なお、表4においては、比較例1の内装用表面材における主面を触った際の触感を基準として、より柔軟性を感じさせ優れた触感を与える内装用表面材であるとモニターの過半数が評価した内装用表面材には○を、それ以外の内装用表面材には×を記載した。
また、後述する表5においても同様に、比較例3の内装用表面材における主面を触った際の触感を基準として、より柔軟性を感じさせ優れた触感を与える内装用表面材であるとモニターの過半数が評価した内装用表面材には○を、それ以外の内装用表面材には×を記載した。
更に、後述する表6においても同様に、比較例6の内装用表面材における主面を触った際の触感を基準として、より柔軟性を感じさせ優れた触感を与える内装用表面材であるとモニターの過半数が評価した内装用表面材には○を、それ以外の内装用表面材には×を記載した。
そして、後述する表7においても同様に、比較例7の内装用表面材における主面を触った際の触感を基準として、より柔軟性を感じさせ優れた触感を与える内装用表面材であるとモニターの過半数が評価した内装用表面材には○を、それ以外の内装用表面材には×を記載した。
(等級の評価方法)
まず、内装用表面材から試料(短辺:30mm、長辺:230mm)を採取し、JIS L0849:2013に準拠した摩耗試験機II型を用いる汗布摩擦堅牢度の試験へ供した。具体的には、試料と接触する部分に設ける摩擦用布として、以下組成の人工汗を染み込ませたJIS L0803に規定する金巾3号もしくは黒布(混率:ポリエステル/コットン=65/35、糸番手:45、打ち込み:タテ110本 ヨコ76本、目付:94g/m)を用いた。そして、試料への荷重を200gに調製した摩擦子により、試料の樹脂層上を100往復させた。
(人工汗の組成)
一級試薬以上の純度のリン酸水素二ナトリウム・12水8g、一級試薬以上の純度の塩化ナトリウム8g、一級試薬以上の純度の酢酸5gを蒸留水に溶かし、合計1Lとなるようにメスアップして、人工汗を調製した。
汗布摩擦堅牢度の試験へ供した後の試料を風乾し、金巾3号もしくは黒布における試料と接触した部分を観察した。観察した結果から、JISL0801:2011に準拠した判定基準に基づき、本汗布摩擦堅牢度の試験前後における汚染の判定を行い、汚染等級(等級)を評価した。
なお、等級が高い内装用表面材であるほど、測定対象となった主面からの脱落物が少ない内装用表面材であることを意味する。そのため、等級が高い内装用表面材であるほど、粒子の脱落を防止できる内装用表面材であるといえる。
そして、その等級が3級よりも高い内装用表面材(より好ましくは4級以上の内装用表面材)は、粒子の脱落を防止できる内装用表面材であると評価した。
なお、実施例1~実施例8と実施例10および比較例1~5と比較例7の内装用表面材の等級を評価する際には、摩擦用布として金巾3号を用いた。また、比較例6および実施例9の内装用表面材の等級を評価する際には、摩擦用布として黒布を用いた。
(比較例3)
バインダ接着不織布のバインダ液を塗布した方の主面に対して、シリンダを用いてプリント液2を塗布した。その後、温度140℃のドライヤーで乾燥することで、バインダ接着不織布の一方の主面上にプリント液2由来のプリント層を備えた内装用表面材とした。
(実施例4)
比較例3で調製した内装用表面材における、プリント液2由来のプリント層が露出する主面の全面に対して、樹脂層塗布液4を塗布した。その後、温度140℃のドライヤーで乾燥することで、バインダ接着不織布の一方の主面上にプリント液2由来のプリント層を備えると共に、該プリント層におけるバインダ接着不織布が存在する側と反対側の主面上全面に樹脂層塗布液4由来の樹脂層を備えた内装用表面材を調製した。
(実施例5~8)
樹脂層塗布液4の塗布量を変更したこと以外は実施例4と同様にして、接着不織布の一方の主面上にプリント液2由来のプリント層を備えると共に、該プリント層におけるバインダ接着不織布が存在する側と反対側の主面上全面に、樹脂層塗布液4由来の樹脂層を備えた内装用表面材を調製した。
(比較例4)
樹脂層塗布液4の代わりに樹脂層塗布液5を用いたこと以外は実施例4と同様にして、バインダ接着不織布の一方の主面上にプリント液2由来のプリント層を備えると共に、該プリント層におけるバインダ接着不織布が存在する側と反対側の主面上全面に、樹脂層塗布液5由来の樹脂層を備えた、内装用表面材を調製した。
(比較例5)
樹脂層塗布液4の代わりに樹脂層塗布液6を用いたこと以外は実施例4と同様にして、バインダ接着不織布の一方の主面上にプリント液2由来のプリント層を備えると共に、該プリント層におけるバインダ接着不織布が存在する側と反対側の主面上全面に、樹脂層塗布液6由来の樹脂層を備えた、内装用表面材を調製した。
上述のようにして調製した内装用表面材について、各種物性を測定して評価し表5にまとめた。なお、実施例および比較例で調製した内装用表面材における、プリント層に含まれている中空粒子の平均粒子径は73.0μm、中空粒子の粒子径におけるCV値は8.4%であった。
Figure 0007103899000005
(比較例6)
バインダ接着不織布のバインダ液を塗布した方の主面に対して、シリンダを用いてプリント液3を塗布した。その後、温度140℃のドライヤーで乾燥することで、バインダ接着不織布の一方の主面上にプリント液3由来のプリント層を備えた内装用表面材とした。
(実施例9)
比較例6で調製した内装用表面材における、プリント液3由来のプリント層が露出する主面上全面にわたりシボ柄をなすよう、樹脂層塗布液7を塗布した。その後、温度140℃のドライヤーで乾燥することで、バインダ接着不織布の一方の主面上にプリント液3由来のプリント層を備えると共に、該プリント層におけるバインダ接着不織布が存在する側と反対側の主面上全面にわたり部分的(シボ柄部分)に、樹脂層塗布液7由来の樹脂層を備えた内装用表面材を調製した。
上述のようにして調製した内装用表面材について、各種物性を測定して評価し表6にまとめた。なお、実施例および比較例で調製した内装用表面材における、プリント層に含まれている中空粒子の平均粒子径は73.0μm、中空粒子の粒子径におけるCV値は8.4%であった。
Figure 0007103899000006
(比較例7)
バインダ接着不織布のバインダ液を塗布した方の主面に対して、シリンダを用いてプリント液4を塗布した。その後、温度140℃のドライヤーで乾燥することで、バインダ接着不織布の一方の主面上にプリント液4由来のプリント層を備えた内装用表面材とした。
(実施例10)
比較例7で調製した内装用表面材における、プリント液4由来のプリント層が露出する主面上全面にわたりシボ柄をなすよう、樹脂層塗布液7を塗布した。その後、温度140℃のドライヤーで乾燥することで、バインダ接着不織布の一方の主面上にプリント液4由来のプリント層を備えると共に、該プリント層におけるバインダ接着不織布が存在する側と反対側の主面上全面にわたり部分的(シボ柄部分)に、樹脂層塗布液7由来の樹脂層を備えた内装用表面材を調製した。
上述のようにして調製した内装用表面材について、各種物性を測定して評価し表7にまとめた。なお、実施例および比較例で調製した内装用表面材における、プリント層に含まれている中空粒子の平均粒子径は73.0μm、中空粒子の粒子径におけるCV値は8.4%であった。
Figure 0007103899000007
本発明の内装用表面材は、より触感に優れているため、天井、ドアサイド、ピラーガーニッシュ、リヤパッケージなど自動車用;パーティションなどのインテリア用;壁装材などの建材用に、好適に使用することができる。

Claims (1)

  1. 繊維集合体の少なくとも一方の主面上に粒子を含有するプリント層を備えていると共に、前記プリント層における前記繊維集合体が存在する側と反対側の主面上に有機樹脂を含有する樹脂層を備える、内装用表面材であって、
    前記有機樹脂はアスカーC硬度が0より大きく67未満である、内装用表面材。
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