JP7103001B2 - タイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、タイヤに関し、詳しくは、2本の主溝の間に陸部が区分されたタイヤに関する。
下記特許文献1には、2本のセンター主溝の間にセンター陸部が区分された空気入りタイヤが提案されている。特許文献1のセンター陸部には、一対のセンター主溝を連通するセンターサイプが設けられている。
特開2015-024797号公報
特許文献1の空気入りタイヤは、操縦安定性について、さらなる改善が要求されていた。とりわけ、特許文献1の空気入りタイヤは、旋回時の初期応答性が悪いという問題があった。
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、優れた操縦安定性を発揮し得るタイヤを提供することを主たる目的としている。
本発明は、トレッド部を有するタイヤであって、前記トレッド部は、タイヤ赤道を挟んでタイヤ周方向に連続して延びる第1クラウン主溝及び第2クラウン主溝と、前記第1クラウン主溝と前記第2クラウン主溝との間に区分されたクラウン陸部とを有し、前記クラウン陸部のタイヤ軸方向の中心は、タイヤ赤道よりも前記第2クラウン主溝側に位置し、前記クラウン陸部には、前記第1クラウン主溝と前記第2クラウン主溝とを連通する第1クラウンサイプと、前記第1クラウン主溝から延びかつ前記クラウン陸部内で途切れる第2クラウンサイプと、前記第2クラウン主溝から延びかつ前記クラウン陸部内で途切れる第3クラウンサイプとが設けられている。
本発明のタイヤにおいて、前記第1クラウンサイプは、その長さ方向と直交する横断面において、本体部と、前記本体部のタイヤ半径方向外側に配されかつ前記本体部よりも大きい幅を有する広幅部とを含むのが望ましい。
本発明のタイヤの前記トレッド部の外面において、前記第1クラウンサイプの開口幅は、前記第2クラウンサイプの開口幅及び前記第3クラウンサイプの開口幅よりも大きいのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記第2クラウンサイプ及び前記第3クラウンサイプのそれぞれは、前記クラウン陸部内で途切れる内端を有し、前記第3クラウンサイプの前記内端は、前記第2クラウンサイプの前記内端よりも前記第1クラウン主溝側に位置しているのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記第2クラウンサイプの最大の深さ及び前記第3クラウンサイプの最大の深さは、それぞれ、前記第1クラウンサイプの最大の深さよりも小さいのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記第2クラウンサイプの最大の深さは、前記第3クラウンサイプの最大の深さよりも大きいのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記第1クラウンサイプは、その最大の深さよりも小さい深さを有する浅底部を有し、前記第3クラウンサイプの最大の深さは、前記第1クラウンサイプの前記浅底部の深さよりも大きいのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記トレッド部は、車両への装着の向きが指定されることにより、車両装着時に車両内側に位置する内側トレッド端を有し、前記第2クラウン主溝は、タイヤ赤道と前記内側トレッド端との間に配されているのが望ましい。
本発明のタイヤのトレッド部は、タイヤ赤道を挟んでタイヤ周方向に連続して延びる第1クラウン主溝及び第2クラウン主溝と、第1クラウン主溝と第2クラウン主溝との間に区分されたクラウン陸部とを有する。クラウン陸部のタイヤ軸方向の中心は、タイヤ赤道よりも第2クラウン主溝側に位置している。また、クラウン陸部には、第1クラウン主溝と第2クラウン主溝とを連通する第1クラウンサイプと、第1クラウン主溝から延びかつクラウン陸部内で途切れる第2クラウンサイプと、第2クラウン主溝から延びかつクラウン陸部内で途切れる第3クラウンサイプとが設けられている。
クラウン陸部内で途切れる第2クラウンサイプ及び第3クラウンサイプは、クラウン主溝と連通する外端側が相対的に開き易く、クラウン陸部内で途切れる内端側が相対的に開き難い。このため、第2クラウンサイプ及び第3クラウンサイプが設けられたクラウン陸部は、接地面に捻れ変形が生じ易くなる。とりわけ、本発明では、クラウン陸部のタイヤ軸方向の中心がタイヤ赤道よりも第2クラウン主溝側に位置しているため、接地圧の変化によってクラウン陸部の接地面に捻れ変形がさらに生じ易い。したがって、本発明のタイヤは、スリップ角が与えられたとき、クラウン陸部の接地面が路面に追従して速やかに捻れ変形を起こし、ひいてはコーナリングフォースを遅滞なく発生させる。このため、本発明のタイヤは、旋回時の初期応答性が高く、優れた操縦安定性を発揮する。
本発明の一実施形態のタイヤのトレッド部の展開図である。 図1のクラウン陸部の拡大図である。 (A)は、図2のA-A線断面図であり、(B)は、図2のB-B線断面図である。 (A)は、図2のC-C線断面図であり、(B)は、図2のD-D線断面図である。 図1の外側ショルダー陸部の拡大図である。 図5のE-E線断面図である。 図5のF-F線断面図である。 図1の内側ショルダー陸部の拡大図である。 図8のG-G線断面図である。 本発明の他の実施形態のタイヤのクラウン陸部の拡大図である。 本発明の他の実施形態のタイヤのクラウン陸部の拡大図である。 本発明の他の実施形態のタイヤのクラウン陸部の拡大図である。 比較例のクラウン陸部の拡大図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1は、本実施形態のタイヤ1のトレッド部2の展開図が示されている。図1に示されるように、本実施形態のタイヤ1は、例えば、乗用車用の空気入りタイヤとして構成される。但し、本発明は、このような態様に限定されるものではない。
本実施形態のタイヤ1は、例えば、車両への装着の向きが指定されている。車両への装着の向きは、例えば、タイヤ1のサイドウォール部(図示省略)に文字や図形などで表示される。タイヤ1が車両に装着された場合、図1の右側が車両内側に対応し、図1の左側が車両外側に対応している。
車両への装着の向きが指定されることにより、トレッド部2には、車両装着時に車両外側に位置する外側トレッド端T1と、車両装着時に車両内側に位置する内側トレッド端T2とが定められている。これにより、トレッド部2は、タイヤ赤道Cと外側トレッド端T1との間の外側トレッド部2Aと、タイヤ赤道Cと内側トレッド端T2との間の内側トレッド部2Bとを具えている。
外側トレッド端T1及び内側トレッド端T2は、空気入りタイヤの場合、正規状態のタイヤ1に正規荷重が負荷されキャンバー角0°で平面に接地したときの最もタイヤ軸方向外側の接地位置である。正規状態とは、タイヤが正規リムにリム組みされかつ正規内圧が充填され、しかも、無負荷の状態である。本明細書において、特に断りがない場合、タイヤ各部の寸法等は、正規状態で測定された値である。
「正規リム」は、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えばJATMAであれば "標準リム" 、TRAであれば "Design Rim" 、ETRTOであれば "Measuring Rim" である。
「正規内圧」は、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば "最高空気圧" 、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" である。
「正規荷重」は、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている荷重であり、JATMAであれば "最大負荷能力" 、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "LOAD CAPACITY" である。
トレッド部2は、タイヤ周方向に連続して延びる主溝3を具えている。主溝3は、路面上の水をタイヤ後方に排出するために、比較的大きな幅と深さでタイヤ周方向に連続して延びている。好ましい態様では、各主溝3は、5mm以上、より好ましくは6mm以上の溝幅及び深さを有する。また、主溝3の溝幅W1は、例えば、トレッド幅TWの5.0%~9.0%である。主溝3の深さは、例えば、5~12mmである。本実施形態の各主溝は、例えば、タイヤ周方向に沿って真っ直ぐに延びている。他の態様では、各主溝は、ジグザグや波状等の非直線状であっても良い。トレッド幅TWは、前記正規状態における外側トレッド端T1から内側トレッド端T2からまでのタイヤ軸方向の距離である。
主溝3は、タイヤ赤道Cを挟む様に配された第1クラウン主溝4及び第2クラウン主溝5を含む。第1クラウン主溝4は、タイヤ赤道Cと外側トレッド端T1との間に設けられている。第2クラウン主溝5は、タイヤ赤道Cと内側トレッド端T2との間に設けられている。
タイヤ赤道Cから第1クラウン主溝4の溝中心線までのタイヤ軸方向の距離L1、及び、タイヤ赤道Cから第2クラウン主溝5までのタイヤ軸方向の距離L2は、例えば、トレッド幅TWの0.08~0.20倍であるのが望ましい。また、本実施形態では、前記距離L1は、前記距離L2よりも小さい。
トレッド部2は、上記の主溝3により、クラウン陸部6と、外側ショルダー陸部7と、内側ショルダー陸部8とを有している。クラウン陸部6は、第1クラウン主溝4と第2クラウン主溝5との間に区分されている。外側ショルダー陸部7は、第1クラウン主溝4と外側トレッド端T1との間に区分されている。内側ショルダー陸部8は、第2クラウン主溝5と内側トレッド端T2との間に区分されている。
図2には、クラウン陸部6の拡大図が示されている。図2に示されるように、クラウン陸部6の幅W2は、例えば、トレッド幅TW(図1に示され、以下、同様である。)の0.15~0.25倍であるのが望ましい。また、クラウン陸部6のタイヤ軸方向の中心は、タイヤ赤道Cよりも第2クラウン主溝5側に位置する。これにより、本実施形態では、内側トレッド部2Bに含まれるクラウン陸部6の幅が大きくなり、優れた操縦安定性が発揮される。
クラウン陸部の中心の位置ずれ量Lcは、例えば、クラウン陸部6のタイヤ軸方向の幅W2の0.05~0.10倍であるのが望ましい。なお、前記位置ずれ量Lcは、タイヤ赤道Cからクラウン陸部6のタイヤ軸方向の中心6cまでのタイヤ軸方向の距離である。
クラウン陸部6には、複数のクラウンサイプ10が設けられている。なお、本明細書において、「サイプ」とは、本体部の幅が2.0mm未満の細い切れ込みとして定義される。サイプの本体部の幅は、1.5mm未満が望ましく、より望ましくは0.4~1.0mmである。サイプは、例えば、踏面での開口幅が1.5~2.5mmでも良い。なお、サイプは、幅及び深さが1.5mm未満の浅細溝とは区別される。
クラウンサイプ10は、第1クラウンサイプ11、第2クラウンサイプ12及び第3クラウンサイプ13を含む。第1クラウンサイプ11は、第1クラウン主溝4と第2クラウン主溝5とを連通している。第2クラウンサイプ12は、第1クラウン主溝4から延びかつクラウン陸部6内で途切れている。第3クラウンサイプ13は、第2クラウン主溝5から延びかつクラウン陸部6内で途切れている。なお、第2クラウンサイプ12及び第3クラウンサイプ13には、幅及び深さが1.5mm未満の浅細溝が接続しても良い。
このような各クラウンサイプ10は、クラウン陸部6の剛性を適度に緩和し、操縦安定性を維持しつつ乗り心地性を高めることができる。また、各クラウンサイプ10は、クラウン陸部6の剛性分布を均一化し、クラウン陸部6の偏摩耗を抑制するのにも役立つ。
クラウン陸部6内で途切れる第2クラウンサイプ12及び第3クラウンサイプ13は、クラウン主溝と連通する外端側が相対的に開き易く、クラウン陸部6内で途切れる内端側が相対的に開き難い。このため、第2クラウンサイプ12及び第3クラウンサイプ13が設けられたクラウン陸部6は、接地面に捻れ変形が生じ易くなる。とりわけ、本発明では、クラウン陸部6のタイヤ軸方向の中心がタイヤ赤道よりも第2クラウン主溝5側に位置しているため、接地圧の変化によってクラウン陸部6の接地面に捻れ変形がさらに生じ易い。したがって、本発明のタイヤは、スリップ角が与えられたとき、クラウン陸部6の接地面が路面に追従して速やかに捻れ変形を起こし、ひいてはコーナリングフォースを遅滞なく発生させる。このため、本発明のタイヤは、旋回時の初期応答性が高く、優れた操縦安定性を発揮する。
第1クラウンサイプ11は、例えば、タイヤ周方向の一方側に凸となる向きに湾曲しているのが望ましい。第1クラウンサイプ11の曲率半径は、例えば、45~65mmである。また、本実施形態の第1クラウンサイプ11は、タイヤ軸方向に対する角度が第1クラウン主溝4側から第2クラウン主溝5に向かって漸増している。第1クラウンサイプ11のタイヤ軸方向に対する角度は、例えば、5~30°であるのが望ましい。このような第1クラウンサイプ11は、そのエッジによって多方向に摩擦力を提供することができる。
図3(A)には、図2の第1クラウンサイプ11のA-A線断面図が示されている。図3(A)は、第1クラウンサイプ11の長さ方向と直交する横断面である。図3(A)に示されるように、第1クラウンサイプ11は、本体部11aと、本体部11aのタイヤ半径方向外側に配されかつ本体部11aよりも大きい幅を有する広幅部11bとを含む。本体部11aの幅W3は、例えば、0.4~0.8mmであるのが望ましい。広幅部11bの幅W4は、例えば、1.0~2.0mmであるのが望ましい。広幅部11bの幅W4は、本体部11aの幅W3の1.5~4.0倍であるのがより望ましい。このような第1クラウンサイプ11は、クラウン陸部6の剛性を十分に緩和し、優れた乗り心地性を発揮することができる。
図3(B)には、図2の第1クラウンサイプ11のB-B線断面図が示されている。図3(B)に示されるように、第1クラウンサイプ11は、その最大の深さよりも小さい深さを有する浅底部11cを有している。本実施形態の第1クラウンサイプ11は、例えば、タイヤ軸方向の両端部に浅底部11cを有している。このような第1クラウンサイプ11は、クラウン陸部6に接地圧が作用したときに過度に開くの防ぐことができ、優れた操縦安定性及び耐偏摩耗性を発揮することができる。
第1クラウンサイプ11の最大の深さd1は、例えば、主溝3の深さの0.60~1.00倍である。第1クラウンサイプ11の浅底部11cの深さd2は、例えば、最大の深さd1の0.40~0.85倍である。
図2に示されるように、第2クラウンサイプ12及び第3クラウンサイプ13は、タイヤ周方向で隣り合う2本の第1クラウンサイプ11の間に設けられている。第2クラウンサイプ12のタイヤ軸方向の長さL3、及び、第3クラウンサイプ13のタイヤ軸方向の長さL4は、例えば、クラウン陸部6の幅W2の0.50~0.80倍である。
第2クラウンサイプ12及び第3クラウンサイプ13のそれぞれは、クラウン陸部6内で途切れる内端を有している。本実施形態では、第3クラウンサイプ13の内端13iは、第2クラウンサイプ12の内端12iよりも第1クラウン主溝4側に位置している。第2クラウンサイプ12の内端12iから第3クラウンサイプ13の内端13iまでのタイヤ軸方向の距離であるサイプ重複長さL5は、例えば、クラウン陸部6の幅W2の好ましくは0.25倍以上、より好ましくは0.30倍以上であり、好ましくは0.45倍以下、より好ましくは0.40倍以下である。このような第2クラウンサイプ12及び第2クラウンサイプ12の配置は、クラウン陸部6の捻れ変形を発生させ易くし、初期応答性を高めるのに役立つ。
第2クラウンサイプ12及び第3クラウンサイプ13のそれぞれは、第1クラウンサイプ11と同じ方向に凸となる向きに湾曲している。これにより、第2クラウンサイプ12及び第3クラウンサイプ13のそれぞれは、タイヤ軸方向に対する角度が第1クラウン主溝4側から第2クラウン主溝5側に向かって漸増している。第2クラウンサイプ12及び第3クラウンサイプ13のタイヤ軸方向に対する角度及び曲率半径は、第1クラウンサイプ11と同様の範囲とするのが望ましい。
第2クラウンサイプ12及び第3クラウンサイプ13は、例えば、陸部の踏面から0.4~0.8mmの幅で底部まで延びているのが望ましい。これにより、トレッド部2の外面において、第1クラウンサイプ11の開口幅は、第2クラウンサイプ12の開口幅及び第3クラウンサイプ13の開口幅よりも大きい。これにより、第2クラウンサイプ12及び第3クラウンサイプ13付近の耐偏摩耗性が高められる。
図4(A)には、第2クラウンサイプ12のC-C線断面図が示されている、図4(B)には、第3クラウンサイプ13のD-D線断面図が示されている。図4(A)及び(B)に示されるように、第2クラウンサイプ12の最大の深さd3及び第3クラウンサイプ13の最大の深さd5は、それぞれ、第1クラウンサイプ11の最大の深さd1よりも小さいのが望ましく、具体的には、前記深さd1の0.40~0.90倍である。このような第2クラウンサイプ12及び第3クラウンサイプ13は、クラウン陸部6の過度な剛性低下を抑制し、操縦安定性を高めるのに役立つ。
第2クラウンサイプ12の最大の深さd3は、第3クラウンサイプ13の最大の深さd5よりも大きいのが望ましい。
初期応答性をさらに高めるために、第3クラウンサイプ13の最大の深さd5は、第1クラウンサイプ11の浅底部11cの深さd2よりも大きいのが望ましい。
第2クラウンサイプ12は、それぞれ、その最大の深さよりも小さい深さの浅底部12cを有しているのが望ましい。同様に、第3クラウンサイプ13は、その最大の深さよりも小さい深さの浅底部13cを有しているのが望ましい。本実施形態では、各浅底部12c、13cは、主溝3側の端部に設けられている。このような浅底部12c、13cは、サイプが過度に開くのを抑制し、操縦安定性を高めるのに役立つ。
第2クラウンサイプ12の浅底部12cの深さd4、及び、第3クラウンサイプ13の浅底部13cの深さd6は、例えば、主溝の深さの0.15~0.30倍である。望ましい態様では、第2クラウンサイプ12の浅底部12cの深さd4及び第3クラウンサイプ13の浅底部13cの深さd6は、それぞれ、第1クラウンサイプ11の浅底部11cの深さd2よりも小さい。これにより、第2クラウンサイプ12及び第3クラウンサイプ13付近の剛性が高められ、耐偏摩耗性が向上する。
図5には、外側ショルダー陸部7の拡大図が示されている。図5に示されるように、外側ショルダー陸部7は、クラウン陸部6及び内側ショルダー陸部8よりも大きいタイヤ軸方向の幅を有している。このような外側ショルダー陸部7は、高い剛性を有し、優れた耐偏摩耗性を発揮しつつ、操縦安定性を高めることができる。外側ショルダー陸部7のタイヤ軸方向の幅W5は、例えば、トレッド幅TWの0.30~0.45倍であるのが望ましい。
外側ショルダー陸部7には、外側ショルダー横溝20及び外側ショルダーサイプ21が設けられている。外側ショルダー横溝20は、外側トレッド端T1から延びかつ外側ショルダー陸部7内で途切れている。外側ショルダーサイプ21は、第1クラウン主溝4から延びかつ外側ショルダー陸部7内で途切れている。
外側ショルダー横溝20及び外側ショルダーサイプ21が設けられた外側ショルダー陸部7は、接地面に捻れ変形が生じ易くなり、ひいては旋回時の初期応答性を高めることができる。
外側ショルダー横溝20及び外側ショルダーサイプ21のそれぞれは、外側ショルダー陸部7内に途切れ端を有している。本実施形態の外側ショルダーサイプ21の途切れ端21iは、外側ショルダー横溝20の途切れ端20iよりもタイヤ軸方向外側に位置している。これにより、外側ショルダー陸部7に捻れ変形が生じ易くなり、初期応答性をさらに高めることができる。
外側ショルダー横溝20の途切れ端20iから外側ショルダーサイプ21の途切れ端21iまでのタイヤ軸方向の距離L11は、例えば、外側ショルダー陸部7のタイヤ軸方向の幅W5の0.20~0.35倍である。これにより、乗り心地性を維持しつつ優れた初期応答性が発揮される。
外側ショルダー横溝20は、例えば、滑らかに湾曲している。外側ショルダー横溝20は、例えば、タイヤ軸方向に対する角度が外側トレッド端T1から第1クラウン主溝4側に向かって漸増しているのが望ましい。外側ショルダー横溝20のタイヤ軸方向に対する角度は、例えば、0~20°であるのが望ましい。
外側ショルダー横溝20のタイヤ軸方向の長さL6は、例えば、外側ショルダー陸部7のタイヤ軸方向の幅W5の0.70~0.92倍であるのが望ましい。また、外側ショルダー横溝20の溝幅W6は、主溝3の溝幅W1の0.25~0.45倍であるのが望ましい。
図6には、図5の外側ショルダー横溝20のE-E線断面図が示されている。図6に示されるように、外側ショルダー横溝20は、外側ショルダーサイプ21の途切れ端21i(図5に示す)よりも第1クラウン主溝4側の内側部23を含んでいる。内側部23は、例えば、タイヤ軸方向内側に向かって深さが漸減しているのが望ましい。このような内側部23を有する外側ショルダー横溝20は、乗り心地性と操縦安定性とをバランス良く高めることができる。
図5に示されるように、外側ショルダーサイプ21は、例えば、外側ショルダー横溝20と同じ方向に凸となる向きに湾曲している。外側ショルダーサイプ21のタイヤ軸方向に対する角度は、外側ショルダー横溝20と同様の範囲とするのが望ましい。外側ショルダーサイプ21の曲率半径は、例えば、100~150mmであるのが望ましい。望ましい態様では、外側ショルダーサイプ21の曲率半径は、第1クラウンサイプ11の曲率半径よりも大きいのが望ましい。
外側ショルダーサイプ21のタイヤ軸方向の長さL7は、例えば、外側ショルダー陸部7のタイヤ軸方向の幅W6の0.30~0.70倍であるのが望ましい。
外側ショルダーサイプ21は、その長さ方向と直交する横断面において、第1クラウンサイプ11と同様の断面形状を有しているのが望ましい。すなわち、外側ショルダーサイプ21は、本体部と、本体部のタイヤ半径方向外側に配されかつ本体部よりも大きい幅を有する広幅部とを含む(図示省略)。このような外側ショルダーサイプ21は、乗り心地性を高めるのに役立つ。
図7には、図5の外側ショルダーサイプ21のF-F線断面図が示されている。図7に示されるように、外側ショルダーサイプ21は、その最大の深さよりも小さい深さを有する浅底部21cを有している。本実施形態の外側ショルダーサイプ21は、例えば、タイヤ軸方向内側の端部に浅底部21cを有している。浅底部21cは、サイプが過度に開くのを抑制し、操縦安定性を高めるのに役立つ。
浅底部21cの深さd8は、主溝3の深さの0.15~0.50倍であるのが望ましい。また、浅底部21cの深さd8は、例えば、外側ショルダーサイプ21の最大の深さd7の0.60~0.75倍であるのが望ましい。
浅底部21cのタイヤ軸方向の長さL9は、例えば、第1クラウン主溝4の溝縁から外側ショルダー横溝20の途切れ端20iまでのタイヤ軸方向の距離L8(図5に示す)よりも大きいのが望ましい。このような浅底部21cは、外側ショルダーサイプ21が開くのを十分に抑制でき、操縦安定性及び耐偏摩耗性を高めることができる。
図8には、内側ショルダー陸部8の拡大図が示されている。図8に示されるように、内側ショルダー陸部8のタイヤ軸方向の幅W7は、例えば、トレッド幅TWの0.25~0.35倍であるのが望ましい。
内側ショルダー陸部8には、縦細溝25が設けられている。縦細溝25は、5mm未満の溝幅及び溝深さを有し、上述の主溝とは区別される。本実施形態の縦細溝25の溝幅W8は、例えば、主溝3の溝幅W1の0.20~0.30倍である。内側ショルダー陸部8は、第2クラウン主溝5と縦細溝25との間に区分された第1部分26と、縦細溝25と内側トレッド端T2との間に区分された第2部分27とを含んでいる。
第1部分26のタイヤ軸方向の幅W9は、例えば、内側ショルダー陸部8の幅W7の0.55~0.65倍であるのが望ましい。第2部分27のタイヤ軸方向の幅W10は、例えば、内側ショルダー陸部8の幅W7の0.30~0.40倍であるのが望ましい。
内側ショルダー陸部8には、内側ショルダー横溝28及び内側ショルダーサイプ29が設けられている。内側ショルダー横溝28は、内側トレッド端T2から延びかつ内側ショルダー陸部8内で途切れている。内側ショルダーサイプ29は、第2クラウン主溝5から内側トレッド端T2まで延びている。
内側ショルダー横溝28は、例えば、縦細溝25を横切り、内側ショルダー陸部8の第1部分26内で途切れている。内側ショルダー横溝28のタイヤ軸方向の長さL10は、例えば、内側ショルダー陸部8のタイヤ軸方向の幅W7の0.80~0.90倍であるのが望ましい。
内側ショルダー横溝28は、例えば、縦細溝25と第2クラウン主溝5との間において、深さがタイヤ軸方向内側に向かって漸減しているのが望ましい。このような内側ショルダー横溝28は、乗り心地性と操縦安定性とをバランス良く高めるのに役立つ。
内側ショルダーサイプ29は、例えば、タイヤ周方向の一方側に凸となる向きに湾曲している。内側ショルダーサイプ29の曲率半径は、例えば、第1クラウンサイプ11の曲率半径よりも大きいのが望ましい。具体的には、内側ショルダーサイプ29の曲率半径は、120~150mmである。
内側ショルダーサイプ29は、その長さ方向と直交する横断面において、第1クラウンサイプ11と同様の断面形状を有しているのが望ましい。すなわち、内側ショルダーサイプ29は、本体部と、本体部のタイヤ半径方向外側に配されかつ本体部よりも大きい幅を有する広幅部とを含む(図示省略)。このような内側ショルダーサイプ29は、乗り心地性を高めるのに役立つ。
図9には、内側ショルダーサイプ29のG-G線断面図が示されている。図9に示されるように、内側ショルダーサイプ29は、その最大の深さよりも小さい深さを有する浅底部29cを有している。本実施形態の内側ショルダーサイプ29は、例えば、タイヤ軸方向内側の端部に浅底部29cを有している。浅底部29cは、内側ショルダーサイプ29が過度に開くのを抑制し、操縦安定性及び耐偏摩耗性を高めるのに役立つ。
本実施形態では、内側ショルダーサイプ29に配された浅底部29cのタイヤ軸方向の幅が、各クラウンサイプ10の浅底部のタイヤ軸方向の幅よりも大きい。このような内側ショルダーサイプ29は、内側ショルダー陸部8の偏摩耗を抑制するのに役立つ。
図1に示されるように、外側トレッド部2Aのランド比は、内側トレッド部2Bのランド比よりも大きいのが望ましい。これにより、外側トレッド部2Aが大きなコーナリングフォースを発揮し、優れた操縦安定性を発揮することができる。なお、本明細書において、「ランド比」とは、各溝及びサイプを全て埋めた仮想接地面の全面積Saに対する、実際の合計接地面積Sbの比Sb/Saである。
図10乃至図12には、本発明の他の実施形態のクラウン陸部の拡大図が示されている。図10乃至図12において、上述の実施形態と共通する要素には、同一の符号が付されており、ここでの説明は省略されている。
図10乃至図12の実施形態では、幅及び深さが1.5mm未満の浅細溝50が設けられている。なお、理解し易い様に、図10乃至図12において、浅細溝50は着色されている。浅細溝50は、タイヤ使用開始時のグリップ力を適度に高めるのに役立つ。また、浅細溝50は、新品のタイヤが本来のグリップ力を発揮するまでの慣らし走行の距離を短くするのにも役立つ。
図10に示される実施形態では、浅細溝50は、第2クラウンサイプ12の内端12iから第3クラウンサイプ13の内端13iまで直線状に延びている。また、この実施形態の浅細溝50のタイヤ軸方向に対する角度は、クラウン陸部6に設けられた各サイプのタイヤ軸方向に対する角度よりも大きい。このような浅細溝50は、タイヤ軸方向の摩擦力を高めるのに役立つ。
図11に示される実施形態では、浅細溝50は、例えば、第2クラウンサイプ12の内端12iから第1クラウンサイプ11まで延びる第1浅細溝50aと、第3クラウンサイプ13の内端13iから第1クラウンサイプ11まで延びる第2浅細溝50bとを含んでいる。第1浅細溝50a及び第2浅細溝50bは、例えば、第2クラウンサイプ12又は第3クラウンサイプ13と鋭角を構成するように連なっている。
第1浅細溝50aは、同じ第1クラウンサイプ11に連通した第2浅細溝50bと第1クラウンサイプ11を介して連続しているのが望ましい。なお、この態様は、第1浅細溝50aを延長した領域の少なくとも一部が、第2浅細溝50bの端部と交わる態様を含む。このような浅細溝50は、第1クラウンサイプ11のエッジ付近でゴムが欠けるのを抑制できる。
図12に示される態様では、第2クラウンサイプ12から第1クラウンサイプ11まで延びる第1浅細溝50a、及び、第3クラウンサイプ13から第1クラウンサイプ11まで延びる第2浅細溝50bが、タイヤ軸方向に凸となる向きに湾曲している。
この実施形態において、より望ましい態様では、第1浅細溝50aと第2浅細溝50bとが、互いに逆向きに凸に湾曲している。このような浅細溝50は、各クラウンサイプ10のエッジ付近のタイヤ使用開始時の偏摩耗を効果的に抑制し得る。
以上、本発明の実施形態のタイヤが詳細に説明されたが、本発明は、上記の具体的な実施形態に限定されることなく、種々の態様に変更して実施され得る。
図1の基本トレッドパターンを有するサイズ195/65R15の空気入りタイヤが、表1の仕様に基づき試作された。比較例として、図10に示されるように、タイヤ赤道C上にクラウン陸部aのタイヤ軸方向の中心が位置し、かつ、クラウン陸部aを完全に横切る第1サイプb及び第2サイプcが設けられた空気入りタイヤが試作された。なお、第1サイプbは広幅部を有し、第2サイプcは広幅部を有していない。比較例のタイヤのパターンは、上記構成を除き、図1で示されるものと同一である。各テストタイヤの操縦安定性、乗り心地性及び耐偏摩耗性がテストされた。各テストタイヤの共通仕様やテスト方法は、以下の通りである。
リム:15×6.0
タイヤ内圧:200kPa
テスト車両:排気量2000cc、前輪駆動車
タイヤ装着位置:全輪
<操縦安定性>
上記テスト車両でドライ状態の舗装路を走行したときの操縦安定性(旋回時の初期応答性を含む)が、運転者の官能により評価された。結果は、比較例を100とする評点であり、数値が大きい程、操縦安定性が優れていることを示す。
<乗り心地性>
上記テスト車両でドライ状態の舗装路を走行したときの乗り心地性が、運転者の官能により評価された。結果は、比較例を100とする評点であり、数値が大きい程、乗り心地性が優れていることを示す。
<耐偏摩耗性>
摩耗エネルギー測定装置が用いられ、クラウン陸部の摩耗エネルギーが測定された。結果は、比較例の前記摩耗エネルギーを100とする指数であり、数値が小さい程、摩耗エネルギーが小さく、耐偏摩耗性能に優れていることを示す。
テストの結果が表1に示される。
Figure 0007103001000001
テストの結果、実施例のタイヤは、優れた操縦安定性を発揮していることが確認できた。また、実施例のタイヤは、乗り心地性及び耐偏摩耗性も向上していることが確認できた。
2 トレッド部
4 第1クラウン主溝
5 第2クラウン主溝
6 クラウン陸部
11 第1クラウンサイプ
12 第2クラウンサイプ
13 第3クラウンサイプ
C タイヤ赤道

Claims (8)

  1. トレッド部を有するタイヤであって、
    前記トレッド部は、タイヤ赤道を挟んでタイヤ周方向に連続して延びる第1クラウン主溝及び第2クラウン主溝と、前記第1クラウン主溝と前記第2クラウン主溝との間に区分されたクラウン陸部とを有し、
    前記クラウン陸部のタイヤ軸方向の中心は、タイヤ赤道よりも前記第2クラウン主溝側に位置し、
    前記クラウン陸部には、
    前記第1クラウン主溝と前記第2クラウン主溝とを連通する第1クラウンサイプと、
    前記第1クラウン主溝から延びかつ前記クラウン陸部内で途切れる第2クラウンサイプと、
    前記第2クラウン主溝から延びかつ前記クラウン陸部内で途切れる第3クラウンサイプとが設けられており、
    前記第1クラウンサイプは、タイヤ軸方向に対する角度が前記第1クラウン主溝から前記第2クラウン主溝に向かって漸増している、
    タイヤ。
  2. トレッド部を有するタイヤであって、
    前記トレッド部は、タイヤ赤道を挟んでタイヤ周方向に連続して延びる第1クラウン主溝及び第2クラウン主溝と、前記第1クラウン主溝と前記第2クラウン主溝との間に区分されたクラウン陸部とを有し、
    前記クラウン陸部のタイヤ軸方向の中心は、タイヤ赤道よりも前記第2クラウン主溝側に位置し、
    前記クラウン陸部には、
    前記第1クラウン主溝と前記第2クラウン主溝とを連通する第1クラウンサイプと、
    前記第1クラウン主溝から延びかつ前記クラウン陸部内で途切れる第2クラウンサイプと、
    前記第2クラウン主溝から延びかつ前記クラウン陸部内で途切れる第3クラウンサイプとが設けられており、
    前記第2クラウンサイプの最大の深さは、前記第3クラウンサイプの最大の深さよりも大きい、
    タイヤ。
  3. トレッド部を有するタイヤであって、
    前記トレッド部は、タイヤ赤道を挟んでタイヤ周方向に連続して延びる第1クラウン主溝及び第2クラウン主溝と、前記第1クラウン主溝と前記第2クラウン主溝との間に区分されたクラウン陸部とを有し、
    前記クラウン陸部のタイヤ軸方向の中心は、タイヤ赤道よりも前記第2クラウン主溝側に位置し、
    前記クラウン陸部には、
    前記第1クラウン主溝と前記第2クラウン主溝とを連通する第1クラウンサイプと、
    前記第1クラウン主溝から延びかつ前記クラウン陸部内で途切れる第2クラウンサイプと、
    前記第2クラウン主溝から延びかつ前記クラウン陸部内で途切れる第3クラウンサイプとが設けられており、
    前記第2クラウンサイプの最大の深さ及び前記第3クラウンサイプの最大の深さは、それぞれ、前記第1クラウンサイプの最大の深さよりも小さい、
    タイヤ。
  4. 前記第1クラウンサイプは、その長さ方向と直交する横断面において、本体部と、前記本体部のタイヤ半径方向外側に配されかつ前記本体部よりも大きい幅を有する広幅部とを含む、請求項1ないし3のいずれかに記載のタイヤ。
  5. トレッド部を有するタイヤであって、
    前記トレッド部は、タイヤ赤道を挟んでタイヤ周方向に連続して延びる第1クラウン主溝及び第2クラウン主溝と、前記第1クラウン主溝と前記第2クラウン主溝との間に区分されたクラウン陸部とを有し、
    前記クラウン陸部のタイヤ軸方向の中心は、タイヤ赤道よりも前記第2クラウン主溝側に位置し、
    前記クラウン陸部には、
    前記第1クラウン主溝と前記第2クラウン主溝とを連通する第1クラウンサイプと、
    前記第1クラウン主溝から延びかつ前記クラウン陸部内で途切れる第2クラウンサイプと、
    前記第2クラウン主溝から延びかつ前記クラウン陸部内で途切れる第3クラウンサイプとが設けられており、
    前記第1クラウンサイプは、その長さ方向と直交する横断面において、本体部と、前記本体部のタイヤ半径方向外側に配されかつ前記本体部よりも大きい幅を有する広幅部とを含み、
    前記第1クラウンサイプは、前記本体部において底部が***することにより、前記第1クラウンサイプの最大の深さよりも小さい深さを有する浅底部を有し、
    前記第3クラウンサイプの最大の深さは、前記第1クラウンサイプの前記浅底部の深さよりも大きい、
    タイヤ。
  6. 前記トレッド部の外面において、前記第1クラウンサイプの開口幅は、前記第2クラウンサイプの開口幅及び前記第3クラウンサイプの開口幅よりも大きい、請求項5記載のタイヤ。
  7. 前記第2クラウンサイプ及び前記第3クラウンサイプのそれぞれは、前記クラウン陸部内で途切れる内端を有し、
    前記第3クラウンサイプの前記内端は、前記第2クラウンサイプの前記内端よりも前記第1クラウン主溝側に位置している、請求項1ないし6のいずれかに記載のタイヤ。
  8. 前記トレッド部は、車両への装着の向きが指定されることにより、車両装着時に車両内側に位置する内側トレッド端を有し、
    前記第2クラウン主溝は、タイヤ赤道と前記内側トレッド端との間に配されている、請求項1ないし7のいずれかに記載のタイヤ。
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