JP7102689B2 - スピードバンプ検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、スピードバンプ検出装置に関する。
特許文献1には、路面上に形成されたペイントパターンにより眠気覚まし段差を識別することが記載されている。
車両が走行する路面には、車両を減速させるための段差(以下、「スピードバンプ」という)が設置されていることがある。このスピードバンプは、所定のパターンがペイントされているものもあるが、ペイントされていなかったり、ペイントされていてもそれが所定のパターンでなかったり、他のペイントに類似していたりする。また、スピードバンプの形状も、様々なものがある。
特開2009-61963号公報
このようなスピードバンプを特許文献1に記載のように、路面上に形成されたペイントパターンにより検出しようとする場合、誤検出や未検出などが発生し、検出精度が落ちてしまう。
そこで、本発明は、路上に設置されたスピードバンプを精度良く検出することのできるスピードバンプ検出装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するため本発明は、路面に設置されたスピードバンプを検出するスピードバンプ検出装置であって、路面の状態により前記スピードバンプを検出する検出方法と、自車両の挙動により前記スピードバンプを検出する検出方法と、先行車両の挙動により前記スピードバンプを検出する検出方法と、のうち少なくとも2つの検出方法により前記スピードバンプを検出し、少なくとも2つの前記検出方法によって前記スピードバンプを検出したことを条件として前記スピードバンプが存在すると判定するスピードバンプ検出部を備え、前記スピードバンプ検出部は、車両が減速を開始したことを検出してから第1の所定期間内に前記車両の車輪の数に相関する回数の前記車両の所定の変動を検出したことを条件として前記スピードバンプが存在すると判定するものである。

このように、本発明によれば、路上に設置されたスピードバンプを精度良く検出することができる。
図1は、本発明の一実施例に係るスピードバンプ検出装置のブロック図である。 図2は、本発明の一実施例に係るスピードバンプ検出装置の第1の方法による検出処理の手順を示すフローチャートである。 図3は、本発明の一実施例に係るスピードバンプ検出装置の第1の方法による検出対象を示す図である。 図4は、本発明の一実施例に係るスピードバンプ検出装置の第2の方法による検出処理の手順を示すフローチャートである。 図5は、本発明の一実施例に係るスピードバンプ検出装置の第2の方法による検出対象を示す図である。 図6は、本発明の一実施例に係るスピードバンプ検出装置の第3の方法による検出処理の手順を示すフローチャートである。 図7は、本発明の一実施例に係るスピードバンプ検出装置の第3の方法による検出内容を示す図である。 図8は、本発明の一実施例に係るスピードバンプ検出装置の第4の方法による検出処理の手順を示すフローチャートである。 図9は、本発明の一実施例に係るスピードバンプ検出装置の第5の方法による検出処理の手順を示すフローチャートである。 図10は、本発明の一実施例に係るスピードバンプ検出装置の第6の方法による検出処理の手順を示すフローチャートである。 図11は、本発明の一実施例に係るスピードバンプ検出装置の第7の方法による検出処理の手順を示すフローチャートである。 図12は、本発明の一実施例に係るスピードバンプ検出装置の第7の方法による検出対象を示す図である。 図13は、本発明の一実施例に係るスピードバンプ検出装置の第8の方法による検出処理の手順を示すフローチャートである。 図14は、本発明の一実施例に係るスピードバンプ検出装置のスピードバンプ情報送信処理の手順を示すフローチャートである。 図15は、本発明の一実施例に係るスピードバンプ検出装置の連絡スイッチによるスピードバンプ情報送信処理の手順を示すフローチャートである。 図16は、本発明の一実施例に係るサーバ装置のブロック図である。 図17は、本発明の一実施例に係るスピードバンプ位置評価装置の評価方法を示す図である。 図18は、本発明の一実施例に係るスピードバンプ位置推定装置の推定位置算出処理の手順を示すフローチャートである。 図19は、本発明の一実施例に係るスピードバンプ位置推定装置の補正前推定位置算出方法を示す図である。 図20は、本発明の一実施例に係る運転支援装置のスピードバンプ報知処理の手順を示すフローチャートである。
本発明の一実施の形態に係るスピードバンプ検出装置は、路面に設置されたスピードバンプを検出するスピードバンプ検出装置であって、車両の前方の路面の状態を検出する前方センサと、前方センサにより路面の所定のペイントパターンを検出し、かつペイントパターンの少なくとも一部が湾曲していることを条件としてスピードバンプが存在すると判定するスピードバンプ検出部と、を備えるよう構成されている。これにより、路上に設置されたスピードバンプを精度良く検出することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施例に係るスピードバンプ検出装置について詳細に説明する。
図1において、本発明の一実施例に係るスピードバンプ検出装置及び運転支援装置を搭載した車両1は、前方センサ2と、車速センサ3と、加速度センサ4と、クラッチセンサ5と、ブレーキセンサ6と、アクセル開度センサ7と、操作入力部8と、GNSS(Global Navigation Satellite System)受信装置9と、動作スイッチ10と、報知装置11と、ブレーキ12と、通信装置13と、制御部14とを含んで構成される。
前方センサ2は、レーザ光、超音波、ミリ波等を送受信して車両1の前方に存在する物体や、その物体との距離を検出する。前方センサ2は、カメラを備え、このカメラで撮像した画像から、車両1の前方に存在する物体や路面の状態を検出する。
車速センサ3は、車両1の速度を検出する。加速度センサ4は、車両1の加速度を検出する。クラッチセンサ5は、不図示のエンジンと車輪との動力を断接するクラッチの接続状態を検出する。ブレーキセンサ6は、不図示のブレーキペダルの踏込み量を検出する。アクセル開度センサ7は、運転者によって操作される不図示のアクセルペダルの開度であるアクセル開度を検出する。
操作入力部8は、例えば、タッチセンサ、スイッチ、などで構成され、運転者の車両1への操作入力を受け付ける。
GNSS受信装置9は、不図示のGNSSアンテナを介してGNSS衛星からの電波を受信し、受信した電波に含まれる情報から現在位置の緯度・経度等の情報を取得する。
動作スイッチ10は、スピードバンプ検出機能の動作のオンとオフを切り替えるスイッチである。
報知装置11は、例えば、モニタ装置、スピーカ、ブザー、ランプ、メータなどで構成され、視覚、聴覚などを通じて各種情報を運転者に報知する。
ブレーキ12は、不図示のブレーキペダルに入力された運転者の操作圧力(ペダル踏力)により不図示の車輪に機械的な制動力を働かせる。ブレーキ12は、制御部14の制御により車輪に機械的な制動力を働かせられるようになっている。
通信装置13は、ネットワークなどの通信媒体を介して車外のサーバ装置等と通信して情報の送受信を行なう。
制御部14は、CPU(Central Processing Unit)と、RAM(Random Access Memory)と、ROM(Read Only Memory)と、フラッシュメモリと、入力ポートと、出力ポートとを備えたコンピュータユニットによって構成されている。
このコンピュータユニットのROMには、各種制御定数や各種マップ等とともに、当該コンピュータユニットを制御部14として機能させるためのプログラムが記憶されている。すなわち、CPUがROMに記憶されたプログラムを実行することにより、当該コンピュータユニットは、制御部14として機能する。
制御部14の入力ポートには、上述した、前方センサ2、車速センサ3、加速度センサ4、クラッチセンサ5、ブレーキセンサ6、アクセル開度センサ7、操作入力部8、GNSS受信装置9、動作スイッチ10等の各種センサ類が接続されている。
一方、制御部14の出力ポートには、上述した、報知装置11、ブレーキ12、通信装置13等の各種制御対象類が接続されている。
制御部14は、前方センサ2、車速センサ3、加速度センサ4、クラッチセンサ5、ブレーキセンサ6、アクセル開度センサ7、の検出情報に基づいて路上に設置されたスピードバンプを検出する。また、制御部14は、車両1の進行方向にスピードバンプが有ると、報知装置11によりスピードバンプが有ることを報知する。
このため、制御部14は、スピードバンプ検出部15と、報知制御部16と、ブレーキ制御部17とを備えている。
スピードバンプ検出部15は、前方センサ2のカメラの画像から、路面の状態によりスピードバンプの有無を判定する。
スピードバンプ検出部15は、第1の方法として図2に示すような処理によりスピードバンプを検出する。
ステップS1において、スピードバンプ検出部15は、前方センサ2のカメラの画像を取得し、画像認識処理により路上にペイントされているパターンを検索する。
ステップS2において、スピードバンプ検出部15は、画像認識処理の結果、特定のパターンがペイントされているか否かを判定する。特定のパターンがペイントされていないと判定した場合、スピードバンプ検出部15は、処理を終了する。
ステップS2において特定のパターンがペイントされていると判定した場合、ステップS3において、スピードバンプ検出部15は、ペイントされているパターンの少なくとも一部が湾曲しているか否かを判定する。ペイントされているパターンの少なくとも一部が湾曲していないと判定した場合、スピードバンプ検出部15は、処理を終了する。
ステップS3においてペイントされているパターンの少なくとも一部が湾曲していると判定した場合、ステップS4において、スピードバンプ検出部15は、スピードバンプを検出したとして、処理を終了する。
図3に示すように、スピードバンプを示すペイントパターンPがスピードバンプ上にペイントされている場合、スピードバンプの段差によりペイントパターンPの一部が湾曲する。この湾曲の有無によりスピードバンプを検出している。このため、類似のパターンが路上にペイントされている場合でも、誤検出を抑制して精度良くスピードバンプを検出することができる。
スピードバンプ検出部15は、第2の方法として図4に示すような処理によりスピードバンプを検出する。
ステップS11において、スピードバンプ検出部15は、前方センサ2のカメラの画像を取得し、画像認識処理により道路上の輝度を認識する。
ステップS12において、スピードバンプ検出部15は、道路幅以上の長さの周辺より輝度の高い輝部が存在するか否かを判定する。道路幅以上の長さの輝部が存在しないと判定した場合、スピードバンプ検出部15は、処理を終了する。
ステップS12において道路幅以上の長さの輝部が存在すると判定した場合、ステップS13において、図5に示すような、輝部の道路の延伸方向の長さL1を算出する。
ステップS14において、スピードバンプ検出部15は、輝部の車両1の進行方向の先に道路幅以上の長さの周辺より輝度の低い暗部が存在するか否かを判定する。道路幅以上の長さの暗部が存在しないと判定した場合、スピードバンプ検出部15は、処理を終了する。
ステップS14において道路幅以上の長さの暗部が存在すると判定した場合、ステップS15において、スピードバンプ検出部15は、図5に示すような、暗部の道路の延伸方向の長さL2を算出する。
ステップS16において、スピードバンプ検出部15は、L2/L1を算出し記憶する。
ステップS17において、スピードバンプ検出部15は、記憶している前回の処理で算出したL2/L1の値と今回算出したL2/L1の値を比較し、L2/L1の値が減少しているか否かを判定する。L2/L1の値が減少していないと判定した場合、スピードバンプ検出部15は、処理をステップS11に戻して処理を繰り返す。
ステップS17においてL2/L1の値が減少していると判定した場合、ステップS18において、スピードバンプ検出部15は、スピードバンプを検出したとして、処理を終了する。
スピードバンプ検出部15は、車速センサ3、加速度センサ4、クラッチセンサ5、ブレーキセンサ6、アクセル開度センサ7の検出情報から、自車両の挙動によりスピードバンプの有無を判定する。
スピードバンプ検出部15は、第3の方法として図6に示すような処理によりスピードバンプを検出する。
ステップS21において、スピードバンプ検出部15は、自車両の速度が所定速度以下であるか否かを判定する。自車両の速度が所定速度以下でないと判定した場合、スピードバンプ検出部15は、処理を終了する。
ステップS21において自車両の速度が所定速度以下であると判定した場合、ステップS22において、スピードバンプ検出部15は、クラッチが切断状態であるか否かを判定する。クラッチが切断状態でないと判定した場合、スピードバンプ検出部15は、処理を終了する。
ステップS22においてクラッチが切断状態であると判定した場合、ステップS23において、スピードバンプ検出部15は、所定期間内に所定の変動が2回検出されたか否かを判定する。所定期間内に所定の変動が2回検出されていないと判定した場合、スピードバンプ検出部15は、処理を終了する。
ステップS23において所定期間内に所定の変動が2回検出されたと判定した場合、ステップS24において、スピードバンプ検出部15は、スピードバンプを検出したとして、処理を終了する。
図7に示すように、車両1がスピードバンプを通過するとき、多くの場合、スピードバンプの手前でブレーキがオンされて減速され、クラッチがオフにされ切断状態にされる。
その後、図中矢印Fで示す車両1の前輪がスピードバンプに乗り上げるとき、車速は減速し、車両1の加速度も減少する。そして、車両1の前輪がスピードバンプを降りるとき、減速した後クラッチが切れエンジンからの動力が伝達されていないのにかかわらず車速は加速し、車両1の加速度も増加する。スピードバンプ検出部15は、この減速後の加速または加速度減少後の加速度増加を所定の変動として検出する。
その後、図中矢印Rで示す車両1の後輪がスピードバンプを通過する際も所定の変動が発生する。そして、多くの場合、前後輪がスピードバンプを通過すると、クラッチが接続された後にアクセルが踏まれ車両1は加速する。
なお、所定の変動の回数は、車両1の車輪の数に相関する回数であり、車両1がスピードバンプを通過する時に所定の変動が発生する回数が設定される。例えば、4輪車であれば2回、左右2輪が3箇所に設けられた6輪車であれば3回など、車両1を側面視で見たときの車輪数と同等の回数を示す。
このように、クラッチが切断されている状態で、スピードバンプを乗り越えるときの挙動を検出することで、車輪への駆動力が遮断されているにも関わらず車両が所定の加減速をしたか否かを判定し、精度良くスピードバンプを検出することができる。
また、車両1がスピードバンプを通過する際に運転者がエンストを防止するために行なう操作を検出したときスピードバンプの検出を行なっているため、精度良くスピードバンプを検出することができる。
スピードバンプ検出部15は、第4の方法として図8に示すような処理によりスピードバンプを検出する。
ステップS31において、スピードバンプ検出部15は、自車両の速度が所定速度以下であるか否かを判定する。自車両の速度が所定速度以下でないと判定した場合、スピードバンプ検出部15は、処理を終了する。
ステップS31において自車両の速度が所定速度以下であると判定した場合、ステップS32において、スピードバンプ検出部15は、運転者による加速操作を検出したか否かを判定する。運転者による加速操作を検出したと判定した場合、スピードバンプ検出部15は、処理を終了する。
ステップS32において運転者による加速操作を検出していないと判定した場合、ステップS33において、スピードバンプ検出部15は、所定期間内に所定の変動が2回検出されたか否かを判定する。所定期間内に所定の変動が2回検出されていないと判定した場合、スピードバンプ検出部15は、処理を終了する。
ステップS33において所定期間内に所定の変動が2回検出されたと判定した場合、ステップS34において、スピードバンプ検出部15は、スピードバンプを検出したとして、処理を終了する。
このように、車両1を惰性走行させることを意図して、運転者による加速操作がされていない状態で、スピードバンプを乗り越えるときの挙動を検出することで、運転者による加速操作がされていないにも関わらず車両が所定の加減速をしたか否かを判定し、精度良くスピードバンプを検出することができる。
スピードバンプ検出部15は、第5の方法として図9に示すような処理によりスピードバンプを検出する。
ステップS41において、スピードバンプ検出部15は、自車両が減速を開始したか否かを判定する。自車両が減速を開始していないと判定した場合、スピードバンプ検出部15は、処理を終了する。
ステップS41において自車両が減速を開始したと判定した場合、ステップS42において、スピードバンプ検出部15は、所定期間内に所定の変動が2回検出されたか否かを判定する。所定期間内に所定の変動が2回検出されたと判定すると、ステップS43において、スピードバンプ検出部15は、スピードバンプを検出したとして、処理を終了する。
ステップS42において所定期間内に所定の変動が2回検出されていないと判定した場合、ステップS44において、スピードバンプ検出部15は、車両1の減速開始から第1の所定期間が経過したか否かを判定する。車両1の減速開始から第1の所定期間が経過したと判定した場合、スピードバンプ検出部15は、処理を終了する。
ステップS44において車両1の減速開始から第1の所定期間が経過していないと判定した場合、スピードバンプ検出部15は、処理をステップS42に戻して、処理を繰り返す。
このように、スピードバンプを乗り越えるときの挙動を検出する前に減速が開始されたか否かを判定してスピードバンプを検出しているため、路面形状や傾斜等によりスピードバンプ通過時のような車両挙動になった場合とスピードバンプの通過とを区別し、精度良くスピードバンプを検出することができる。
スピードバンプ検出部15は、第6の方法として図10に示すような処理によりスピードバンプを検出する。
ステップS51において、所定期間内に所定の変動が2回検出されたか否かを判定する。所定期間内に所定の変動が2回検出されていないと判定した場合、スピードバンプ検出部15は、処理を終了する。
ステップS51において所定期間内に所定の変動が2回検出されたと判定した場合、ステップS52において、スピードバンプ検出部15は、自車両が加速を開始したか否かを判定する。自車両が加速を開始したと判定した場合、ステップS53において、スピードバンプ検出部15は、スピードバンプを検出したとして、処理を終了する。
ステップS52において自車両が加速を開始していないと判定した場合、ステップS54において、スピードバンプ検出部15は、所定期間内に所定の変動が2回検出されてから第2の所定期間が経過したか否かを判定する。所定期間内に所定の変動が2回検出されてから第2の所定期間が経過したと判定した場合、スピードバンプ検出部15は、処理を終了する。
ステップS54において所定期間内に所定の変動が2回検出されてから第2の所定期間が経過していないと判定した場合、スピードバンプ検出部15は、処理をステップS52に戻して、処理を繰り返す。
このように、スピードバンプを乗り越えるときの挙動を検出した後に加速が開始されたか否かを判定してスピードバンプを検出しているため、路面形状や傾斜等によりスピードバンプ通過時のような車両挙動になった場合とスピードバンプの通過とを区別し、精度良くスピードバンプを検出することができる。
スピードバンプ検出部15は、前方センサ2の検出情報から、車両1の前方を走行中の先行車両の挙動によりスピードバンプの有無を判定する。
スピードバンプ検出部15は、第7の方法として図11に示すような処理によりスピードバンプを検出する。
ステップS61において、スピードバンプ検出部15は、自車両の進行方向の前方に位置する先行車両の検出を行なう。
ステップS62において、スピードバンプ検出部15は、検出した先行車両が減速したか否かを判定する。先行車両が減速していないと判定した場合、スピードバンプ検出部15は、処理を終了する。
ステップS62において先行車両が減速したと判定した場合、ステップS63において、スピードバンプ検出部15は、図12の矢印M1やM2で示すように、先行車両が所定範囲より大きく上下方向に変動したか否かを判定する。具体的には、先行車両の画像上での車高がM1である場合、先行車両が上下方向に変動することにより、その先行車両の最下点と最高点との幅が所定範囲に該当するM2を超えると、先行車両が所定範囲より大きく上下方向に変動したと判定する。ここで、M2は、M1に対して所定の割合大きい値でもよいし、M1に所定の値が加算された値であってもよい。この判定によって、先行車両がスピードバンプを乗り越えるときの先行車両の挙動を検出している。
ステップS63において先行車両が所定範囲より大きく上下方向に変動したと判定した場合、ステップS64において、スピードバンプ検出部15は、スピードバンプを検出したとして、処理を終了する。
ステップS63において先行車両が所定範囲より大きく上下方向に変動していないと判定した場合、ステップS65において、先行車両の減速の開始から第3の所定期間が経過したか否かを判定する。先行車両の減速の開始から第3の所定期間が経過したと判定した場合、スピードバンプ検出部15は、処理を終了する。
ステップS65において先行車両の減速の開始から第3の所定期間が経過していないと判定した場合、スピードバンプ検出部15は、処理をステップS63に戻して、処理を繰り返す。
このように、先行車両が減速した後に上下方向に変動したことによりスピードバンプを検出するため、自車両の運転操作に依らず、精度良くスピードバンプを検出することができる。また、自車両がスピードバンプを通過する前に、自車両が通過しようとしているスピードバンプを検出することができる。
スピードバンプ検出部15は、第8の方法として図13に示すような処理によりスピードバンプを検出する。
ステップS71において、スピードバンプ検出部15は、複数の先行車両を検出する。
ステップS72において、スピードバンプ検出部15は、複数の先行車両それぞれについて先行車両が所定範囲より大きく上下方向に変動しているか否かを判定することによりスピードバンプを検出する。このステップS72の判定条件が、スピードバンプを検出するための条件である。
ステップS73において、スピードバンプ検出部15は、検出した複数の先行車両のうち、所定範囲より大きく上下方向に変動してスピードバンプを検出するための条件を満たした車両の割合が所定割合以上であるか否かを判定する。スピードバンプを検出するための条件を満たした車両の割合が所定割合以上であると判定した場合、ステップS74において、スピードバンプ検出部15は、スピードバンプを検出したとして、処理を終了する。
ステップS73においてスピードバンプを検出するための条件を満たした車両の割合が所定割合以上でないと判定した場合、スピードバンプ検出部15は、処理を終了する。
このように、道路幅方向に広がる複数の先行車両のスピードバンプを通過する挙動を示した車両の割合によりスピードバンプを検出するため、道路の一部に段差や起伏があったり、ゴミが落ちていたりする場合にも、精度良くスピードバンプを検出することができる。
なお、自車両の直前の先行車両が所定範囲より大きく上下方向に変動していることを必須条件として、複数の先行車両のうちスピードバンプを検出するための条件を満たした車両の割合が所定割合以上の場合にスピードバンプ検出とするようにしてもよい。このようにすることで、自車両の走行先のみスピードバンプが無いような場合の誤検出を防止することができる。
スピードバンプ検出部15は、上述した検出方法の全てを行なわなくてもよく、適宜組み合せて検出するようにしてもよい。また、スピードバンプ検出部15は、上述した検出方法の2つ以上の方法によりスピードバンプが検出された場合にスピードバンプを検出したとしてもよい。また、スピードバンプ検出部15は、上述した検出方法を適宜組み合わせ、組み合わせた検出方法の全てでスピードバンプを検出したときにスピードバンプを検出したとするようにしてもよい。
スピードバンプ検出部15は、上述のようにして検出したスピードバンプの情報を、後述するサーバ装置20(図16参照)に送信する。スピードバンプ検出部15は、図14に示すような処理によりスピードバンプの情報を送信する。
ステップS81において、スピードバンプ検出部15は、上述の各検出方法によりスピードバンプを検出する。
ステップS82において、スピードバンプ検出部15は、検出時の車両位置をGNSS受信装置9により取得する。
ステップS83において、スピードバンプ検出部15は、自車両の位置と検出したスピードバンプの位置との差をオフセット量として算出する。
ステップS84において、スピードバンプ検出部15は、検出したスピードバンプの検出方法や、検出時の位置情報、算出したオフセット量、検出時の車両の進行方向、などをスピードバンプ情報としてサーバ装置20(図16参照)に送信し、処理を終了する。
なお、オフセット量を算出できない場合、オフセット量無しの情報をスピードバンプ情報に付加して送信するようにしてもよい。
スピードバンプ検出部15は、操作入力部8に設けられた連絡スイッチが操作されたとき、車両の位置情報などをスピードバンプ情報としてサーバ装置20(図16参照)に送信する。スピードバンプ検出部15は、図15に示すような処理により連絡スイッチが操作された情報を送信する。
ステップS91において、スピードバンプ検出部15は、操作入力部8の連絡スイッチが操作されたか否かを判定する。連絡スイッチが操作されていないと判定した場合、スピードバンプ検出部15は、処理を終了する。
ステップS91において連絡スイッチが操作されたと判定した場合、ステップS92において、スピードバンプ検出部15は、所定時間前から所定時間後までの間にスピードバンプが検出されたか否かを判定する。所定時間前から所定時間後までの間にスピードバンプが検出されていないと判定した場合、スピードバンプ検出部15は、ステップS94に処理を進める。
ステップS92において所定時間前から所定時間後までの間にスピードバンプが検出されたと判定した場合、ステップS93において、送信するスピードバンプ情報にスピードバンプが検出されたことを示すスピードバンプ検出情報を付加する。
ステップS94において、スピードバンプ検出部15は、スピードバンプの検出方法を連絡スイッチの操作とし、位置情報、などをスピードバンプ情報としてサーバ装置20(図16参照)に送信し、処理を終了する。
なお、連絡スイッチによる情報は、位置情報を取得できる装置であれば、例えば、スマートフォン等の外部端末のアプリケーション内の操作により位置情報を送信するようなものでもよい。このような場合、通信装置13とスマートフォンとが互いに情報の送受信を行う構成であれば、外部端末はスピードバンプ検出部15によってスピードバンプが検出されたか否かの情報を取得し、スピードバンプ検出情報と位置情報とをサーバ装置20に送信することができる。
報知制御部16は、スピードバンプ検出部15が路面の状態による検出や先行車両の挙動による検出により車両1の進行方向に在るスピードバンプを検出したときや、後述するサーバ装置20(図16参照)から取得したスピードバンプの位置情報によって、車両1の進行方向にスピードバンプが有ると判定され、車両1の速度が所定速度以上である場合、報知装置11によりスピードバンプが有ることを報知する。
ブレーキ制御部17は、報知装置11によりスピードバンプが有ることを報知した後も、車両1の速度が所定速度未満にならない場合、ブレーキ12により車輪に機械的な制動力を働かせる。
図16において、本発明の一実施例に係るスピードバンプ位置評価装置及びスピードバンプ位置推定装置としてのサーバ装置20は、通信装置21と、制御部22とを含んで構成される。
通信装置21は、ネットワークなどの通信媒体を介して車両1に搭載されたスピードバンプ検出装置等と通信して情報の送受信を行なう。
制御部22は、CPUと、RAMと、ROMと、フラッシュメモリと、入力ポートと、出力ポートとを備えたコンピュータユニットによって構成されている。
このコンピュータユニットのROMには、各種制御定数や各種マップ等とともに、当該コンピュータユニットを制御部22として機能させるためのプログラムが記憶されている。すなわち、CPUがROMに記憶されたプログラムを実行することにより、当該コンピュータユニットは、制御部22として機能する。
制御部22は、スピードバンプ検出部15から送信されたスピードバンプ情報を記憶している。
情報評価部23は、複数の車両1のスピードバンプを検出した方法の情報に基づいて、スピードバンプの位置情報の信頼度を評価する。ここでの信頼度とは、当該位置にスピードバンプが存在する、という情報の確からしさを示す指標である。
情報評価部23は、例えば、道路上の所定の範囲内のスピードバンプ情報を抽出し、それぞれのスピードバンプの検出方法により何台の車両1でスピードバンプが検出されているかに基づいて、その位置にスピードバンプが有ることの信頼度を評価する。スピードバンプを検出した車両1が多いほど信頼度は高く評価される。
情報評価部23は、それぞれの検出方法での信頼度の平均や、信頼度の最高値と最低値との差、または特定の検出方法によって検出された台数とその他の検出方法によって検出された台数同士の和との差などから、その位置でのスピードバンプの信頼度を設定する。
例えば、図17に示すように、検出方法αによって検出された台数をnα、検出方法βによって検出された台数をnβ、検出方法γによって検出された台数をnγ、とした場合、情報評価部23は、位置P1からP4のそれぞれの位置でのスピードバンプの検出数を算出する。
情報評価部23は、例えば、検出方法ごとの台数の平均値や、検出方法ごとの台数の最大値と最小値の差(MAX-MIN)、特定の検出方法によって検出された台数とその他の検出方法によって検出された台数全ての和との差などを算出し、算出した値に基づいて信頼度を決定する。
情報評価部23は、例えば、検出方法ごとの台数の平均値が大きいほど信頼度を高く設定する。これは、様々な方法でスピードバンプを検出した車両の絶対数が多ければ多いほど、当該位置にスピードバンプが存在している確からしさが高いと判断されるためである。
情報評価部23は、例えば、検出方法ごとの台数の最大値と最小値の差が小さいほど信頼度を高く設定する。これは、一つの検出方法による台数に偏りがある場合、当該位置において、その検出方法によって誤検出されやすい道路環境であることが推定されるためである。具体的には、スピードバンプが存在しないにも関わらず、車両1がスピードバンプを誤検出してしまうようなペイントやよごれが路面上に存在している場合が挙げられる。この場合、第1または第2の検出方法に台数が偏ることとなる。このような場合に信頼度を低下させることを目的として、検出方法に偏りが大きいほどスピードバンプが存在している確からしさが低いと判断され、偏りが小さいほど確からしさが高いと判断される。
例えば、特定の検出方法とその他の検出方法全ての和との差が小さいほど信頼度を高くする。これは、検出方法ごとの台数の最大値と最小値との差が小さいほど信頼度を高く設定する場合と同様の理由によるものである。なお、ここで、特定の検出方法とは例えば第3、第4、第5、第6の検出方法のいずれか1つであり、その他の検出方法とは、例えば第1、第2、第7、第8の方法である。これは、第3から第6の方法によってスピードバンプを検出した車両において、第7または第8の方法によってスピードバンプが検出される場合は、先行車両が原因で路面が検出できず第1及び第2の方法では検出が困難である可能性が高く、反対に第1または第2の方法によってスピードバンプが検出される場合は、先行車両が存在しないことが原因で第7及び第8の方法では検出が困難である可能性が高いと考えられる。このため、第1または第2の方法で検出した車両と第7または第8の方法で検出した車両の総和が、第3から第6の方法で検出した車両の数と同程度であると推定されるためである。
情報評価部23は、予め設定された閾値に基づいて、検出方法ごとの台数の平均値や、検出方法ごとの台数の最大値と最小値の差などを、例えば、A、B、Cの三段階の信頼度に区分する。信頼度は、Aが一番高く、B、Cの順に低くなる。
情報評価部23は、例えば、検出方法ごとの台数の平均値による信頼度と、検出方法ごとの台数の最大値と最小値の差による信頼度を平均するなどして各位置での信頼度を設定する。
このように、複数の検出方法のそれぞれでの検出状態により検出位置を評価するため、特定の検出方法による誤検出によるスピードバンプ位置の信頼度を低く設定することができ、スピードバンプの位置の信頼度を精度良く特定することができる。
なお、信頼度が一定値以上でない場合、その位置にはスピードバンプは存在しないとしてもよい。
また、検出時の日時情報を取得し、日時情報に偏りがある場合は信頼度を低くするようにしてもよい。このようにすることで、一時的に存在した段差を誤検出してしまうことを防ぐことができる。
位置推定部24は、スピードバンプを検出した方法ごとにスピードバンプ検出位置(車両1の位置)を補正してスピードバンプの位置を推定し、スピードバンプを検出した方法それぞれのスピードバンプの推定位置に基づいてスピードバンプの推定位置を算出する。
位置推定部24は、図18に示すような処理によりスピードバンプの推定位置を算出する。
ステップS101において、位置推定部24は、予め設定された所定範囲内のスピードバンプ情報を予め設定された件数収集する。収集する件数は、1件から任意の件数である。位置推定部24は、予め設定された所定範囲内のスピードバンプ情報が予め設定された件数になったときに処理を行なうようにしてもよい。
ステップS102において、位置推定部24は、スピードバンプの検出方法ごとに検出位置に対する検出数を算出する。
図19に示すように、スピードバンプの検出方法によって検出位置(車両1の位置)の分布が異なる。
路面の状態による検出では、スピードバンプからある程度距離があるほうが検出数は多くなる。路面の状態による検出では、図中Aで示すように、スピードバンプの直前で自車両の下の死角にスピードバンプが入るなどしてカメラ画角外になるため、スピードバンプ手前で検出不能となる。検出されなくなる距離は、四輪の場合、平均オーバーハング長に依存する。
先行車両の挙動による検出では、図中Bで示すように、先行車両との距離が近いほど上下運動が検出しやすくなるため検出数が多くなる。図中Cで示すように、先行車両とは一定以上車間距離を空けるため、路面の状態による検出よりも手前で検出しなくなる。検出されなくなる距離は、平均車間距離に依存する。
自車両の挙動による検出では、自車両の変動により検出するため、位置精度が高い。上述の第3の方法、第4の方法、第5の方法では、スピードバンプを通過する前または通過中の運転者の操作を検出した後、スピードバンプを通過する時の変動を検出したときにスピードバンプ検出としているため、実際のスピードバンプ位置に近くなる。上述の第6の方法では、スピードバンプを通過する時の変動を検出した後、加速操作がされたことを検出したときにスピードバンプ検出としているため、第3の方法、第4の方法、第5の方法よりもスピードバンプから離れた位置での検出が多くなる。
連絡スイッチによる検出では、ドライバの個人差、誤操作やいたずらによる操作も含まれるため、バラツキが大きくなる。
ステップS103において、位置推定部24は、検出位置に対する検出数の分布に基づいてスピードバンプの補正前推定位置を算出する。位置推定部24は、図19に示すような、検出方法毎の検出数の分布から、平均値、中央値、最頻値等の予め設定された方法で補正前推定位置を算出する。
ステップS104において、位置推定部24は、スピードバンプの検出方法ごとに算出した補正前推定位置を、検出方法それぞれの補正方法によりオフセットして補正後推定位置を算出する。
位置推定部24は、スピードバンプ情報に含まれる検出方法が路面の状態によりスピードバンプを検出するものである場合、補正前推定位置を車両1の進行方向に所定距離補正してスピードバンプの補正後推定位置とする。
位置推定部24は、スピードバンプ情報に含まれる検出方法が自車両の挙動によりスピードバンプを検出するものである場合、補正前推定位置を車両1の進行方向と逆方向に所定距離補正してスピードバンプの補正後推定位置とする。
位置推定部24は、スピードバンプ情報に含まれる検出方法が自車両の挙動によりスピードバンプを検出するものである場合、第3の方法、第4の方法、第5の方法の補正量よりも第6の方法の補正量を大きくする。
位置推定部24は、スピードバンプ情報に含まれる検出方法が先行車両の挙動によりスピードバンプを検出するものである場合、補正前推定位置を車両1の進行方向に所定距離補正してスピードバンプの補正後推定位置とする。
なお、位置推定部24は、検出位置に対する検出数の分布が略線対称となる場合、線対称の対称軸を含む所定範囲内をスピードバンプの補正後推定位置としてもよい。
交差点における停止線に該当する位置や、自車線と対向車線とで同位置に配置されているスピードバンプは、検出方法が同じであれば検出された時点での車両の位置の分布はスピードバンプの設置位置を対称軸とする線対称になるため、分布のピークが2箇所以上存在したとしても精度良くスピードバンプの設置位置を推定することができる。
位置推定部24は、検出位置に対する検出数の分布の第1のピークと第2のピークとの距離が長いほど所定範囲を広く設定するとよい。
補正前推定位置の補正量は、各検出方法に対応する予め設定された補正量でもよく、スピードバンプ情報として送られたオフセット量の平均値、中央値、最頻値等の予め設定された方法で算出された値を補正量としてもよい。
ステップS105において、位置推定部24は、検出方法ごとに算出した補正後推定位置からスピードバンプの推定位置を算出する。
位置推定部24は、例えば、検出方法毎の補正後推定位置の最も多くが略一致している位置をスピードバンプの推定位置とする。位置推定部24は、検出方法毎の補正後推定位置にバラツキがある場合、最も離れた2つの位置の中間点をスピードバンプの推定位置としたり、検出方法毎の補正後推定位置の在る範囲の中心をスピードバンプの推定位置としたりしてもよい。
このように、路面に設置されたスピードバンプがどのような方法で検出されたのかという情報と、その検出時点での位置とに応じてスピードバンプ位置を推定するため、スピードバンプの位置と検出時点での位置の差異が検出方法によって異なっていても、精度良くスピードバンプの位置を推定することができる。
また、どの検出方法でスピードバンプが検出されたかによって、補正前推定位置を補正する方法を変えているため、スピードバンプの位置と検出時点での位置の差異が検出方法によって異なっていても、精度良くスピードバンプの位置を推定することができる。
また、スピードバンプを通過する前または通過中の運転者の操作を検出した後の自車両の挙動によりスピードバンプを検出する方法と、スピードバンプを通過する時の変動を検出した後の運転者の操作によりスピードバンプを検出する方法で、補正前推定位置の算出を分けているため、精度良くスピードバンプの位置を推定することができる。
また、検出位置に対する検出数の分布が略線対称となる場合、線対称の対称軸を含む所定範囲内をスピードバンプの補正後推定位置としているため、分布のピークが2箇所以上存在したとしても精度良くスピードバンプの設置位置を推定することができる。
このように情報評価部23で評価されたスピードバンプの位置情報や位置推定部24で推定されたスピードバンプの位置情報は、例えば、報知制御部16からの要求により報知制御部16に送信される。
報知制御部16は、情報評価部23が評価したスピードバンプの位置情報や位置推定部24で推定されたスピードバンプの位置情報に基づいて、例えば、報知装置11のモニタ装置に、スピードバンプの位置を地図上に表示させる。このとき、情報評価部23が評価したスピードバンプの位置と位置推定部24で推定されたスピードバンプの位置は表示を変えるようにしてもよい。また、情報評価部23が評価したスピードバンプの位置の信頼度に応じて、例えば、表示の色を変えるようにしてもよい。また、信頼度の高い検出方法に応じて、例えば、表示のアイコンを変えるようにしてもよい。また、信頼度が基準値よりも高いもののみを表示させるようにしてもよい。
このように、情報評価部23が評価したスピードバンプの位置情報や位置推定部24で推定されたスピードバンプの位置情報が表示されるため、利用者は精度の高いスピードバンプに関する情報を利用することができる。
なお、スピードバンプ位置の表示は、ナビゲーションシステムのモニタ装置に表示するようにしても良いし、パソコンやスマーフォンのモニタ装置に表示するようにしてもよい。
また、情報評価部23と位置推定部24は独立して処理を行なう場合を示したが、情報評価部23で算出した信頼度の高い位置のみを位置推定部24により位置推定するようにしたり、位置推定部24で推定した位置について情報評価部23で信頼度を算出したりしてもよい。
報知制御部16は、自車両の現在位置と、情報評価部23や位置推定部24から取得したスピードバンプの位置と、を比較し、スピードバンプの位置が自車両の進行方向の所定範囲内に在り、車両1の速度が所定速度以上である場合、報知装置11によりスピードバンプが有ることを報知する。
ブレーキ制御部17は、報知装置11によりスピードバンプが有ることを報知した後も、車両1の速度が所定速度未満にならない場合、ブレーキ12により車輪に機械的な制動力を働かせる。
制御部14は、図20に示すような処理によりスピードバンプを報知する。
ステップS111において、制御部14は、情報評価部23が評価したスピードバンプの位置情報や位置推定部24で推定されたスピードバンプの位置情報を取得する。
ステップS112において、制御部14は、車両1の進行方向の所定範囲にスピードバンプが在るか否かを判定する。進行方向の所定範囲内にスピードバンプが無いと判定した場合、制御部14は、処理を終了する。
ステップS112において進行方向の所定範囲内にスピードバンプが在ると判定した場合、ステップS113において、制御部14は、車両1の速度が所定速度以上か否かを判定する。車両1の速度が所定速度以上でないと判定した場合、制御部14は、処理を終了する。
ステップS113において車両1の速度が所定速度以上であると判定した場合、ステップS114において、制御部14は、報知装置11によりスピードバンプが有ることを報知する。
ステップS115において、制御部14は、車両1が減速したか否かを判定する。車両1が減速したと判定した場合、ステップS116において、制御部14は、報知装置11による報知を止めて、処理を終了する。
ステップS115において車両1が減速していないと判定した場合、ステップS117において、制御部14は、自動的にブレーキ12により車輪に機械的な制動力を働かせる。
ステップS118において、制御部14は、自車両がスピードバンプを乗り越えたか否かを判定する。自車両がスピードバンプを乗り越えていないと判定した場合、制御部14は、処理をステップS117に戻して、処理を繰り返す。
ステップS118において自車両がスピードバンプを乗り越えたと判定した場合、制御部14は、処理を終了する。
このように、情報評価部23が評価したスピードバンプの位置情報や位置推定部24で推定されたスピードバンプの位置情報に基づいたスピードバンプの位置に自車両が近づいたとき報知を行なうため、利用者は自車両がスピードバンプに接近したことを精度良く知ることができる。
また、報知を行なっても自車両が減速しない場合、自動でブレーキ12により制動力を働かせているため、スピードバンプを乗り越える時の乗り心地を改善させることができる。
なお、本実施例においては、スピードバンプ位置評価装置とスピードバンプ位置推定装置をサーバ装置で構成する場合を示したが、スピードバンプ位置評価装置やスピードバンプ位置推定装置を車両に搭載するようにしてもよい。
また、本発明の一実施例では、操作入力部8はタッチセンサやスイッチなどによって構成されるものであり、運転者によるスイッチ操作を操作入力とするものであるが、例えば、操作入力部8はマイクやカメラによって構成されており、音声コマンドやジェスチャー操作などを操作入力とする構成であってもよい。
また、本発明の一実施例では、通信装置13は、制御部14の出力ポートに接続されているものであるが、例えば通信装置13はスマートフォン等の外部端末に搭載されているものでもよく、制御部14の出力ポートに接続された別の通信装置を介して情報を受信することで、車外のサーバ装置等と通信するような非車載の装置であってもよい。
また、本発明の一実施例では、スピードバンプ検出部15は、第3の方法と第4の方法で、それぞれクラッチが切断していることを判定した後、加速操作が検出されなかった後に所定の変動が2回検出されたか否かを判定する構成であるが、これに限定されるものではない。具体的には、第3の方法と第4の方法では、スピードバンプを通過中、すなわち所定の変動が検出されている間にクラッチが切断されていたり、加速操作が検出されていなかったりする場合にもスピードバンプを検出する構成であってもよい。
本発明の実施例を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正及び等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。
1 車両
2 前方センサ
3 車速センサ
4 加速度センサ
5 クラッチセンサ
6 ブレーキセンサ
7 アクセル開度センサ
8 操作入力部
15 スピードバンプ検出部

Claims (9)

  1. 路面に設置されたスピードバンプを検出するスピードバンプ検出装置であって、
    路面の状態により前記スピードバンプを検出する検出方法と、自車両の挙動により前記スピードバンプを検出する検出方法と、先行車両の挙動により前記スピードバンプを検出する検出方法と、のうち少なくとも2つの検出方法により前記スピードバンプを検出し、少なくとも2つの前記検出方法によって前記スピードバンプを検出したことを条件として前記スピードバンプが存在すると判定するスピードバンプ検出部を備え、
    前記スピードバンプ検出部は、車両が減速を開始したことを検出してから第1の所定期間内に前記車両の車輪の数に相関する回数の前記車両の所定の変動を検出したことを条件として前記スピードバンプが存在すると判定するスピードバンプ検出装置。
  2. 前記スピードバンプ検出部は、前記車両の車輪の数に相関する回数の前記車両の所定の
    変動を検出してから第2の所定期間内に前記車両が加速を開始したことを条件として前記
    スピードバンプが存在すると判定する請求項1に記載のスピードバンプ検出装置。
  3. 前記車両の前方の路面の状態を検出する前方センサを備え、
    前記スピードバンプ検出部は、前記前方センサにより路面の所定のペイントパターンを検出し、かつ前記ペイントパターンの少なくとも一部が湾曲していることを条件として前記スピードバンプが存在すると判定する請求項1または請求項2に記載のスピードバンプ検出装置。
  4. 前記車両の前方の路面の状態を検出する前方センサを備え、
    前記スピードバンプ検出部は、前記前方センサにより路面に道路幅以上の輝部と暗部を検出し、前記輝部と前記暗部の前記車両の進行方向の長さの、前記輝部に対する前記暗部の比が前記車両の進行により減少することを条件として前記スピードバンプが存在すると判定する請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のスピードバンプ検出装置。
  5. 前記スピードバンプ検出部は、クラッチが切断状態である間に、前記車両の車輪の数に相関する回数の前記車両の所定の変動を検出したことを条件として前記スピードバンプが存在すると判定する請求項から請求項のいずれか1項に記載のスピードバンプ検出装置。
  6. 前記スピードバンプ検出部は、加速操作が検出されていない間に、前記車両の車輪の数に相関する回数の前記車両の所定の変動を検出したことを条件として前記スピードバンプが存在すると判定する請求項から請求項のいずれか1項に記載のスピードバンプ検出装置。
  7. 自車両の進行方向の前方に位置する先行車両の動きを検出する前方センサを備え、
    前記スピードバンプ検出部は、前記先行車両が減速を開始してから第3の所定期間内に予め設定された範囲より大きく上下方向に変異したことを条件として前記スピードバンプが存在すると判定する請求項から請求項のいずれか1項に記載のスピードバンプ検出装置。
  8. 前記スピードバンプ検出部は、道路の幅方向に広がる複数の前記先行車両の所定割合以上が予め設定された範囲より大きく上下方向に変異したことを条件として前記スピードバンプが存在すると判定する請求項に記載のスピードバンプ検出装置。
  9. 任意の操作を入力可能な操作入力部を備え、
    前記スピードバンプ検出部は、前記操作入力部に所定の操作が入力されたとき、所定時間前から所定時間後までの間に前記スピードバンプが検出されたことをさらなる条件として前記スピードバンプが存在すると判定する請求項から請求項のいずれか1項に記載のスピードバンプ検出装置。
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