JP7102236B2 - 姿勢切替装置 - Google Patents
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Description
円弧形状のコンクリートセグメントを、円弧内面を下向きにしたまま保管すると、自重により円弧が広がるように変形してしまうおそれがあるので、一方の側面を下にした縦置きで保管するために、吊上げ装置で吊上げたコンクリートセグメントを運搬する際にその姿勢を切り替えるようにしている。
この吊上げ装置は、吊ワイヤーで水平に吊るされる横長なメインビームと、メインビームの両端に回動自在に連結されている反転ビームとを備えており、その反転ビームに保持された状態でコンクリートセグメントの姿勢が切り替えられるようになっている。
例えば、この吊上げ装置で吊上げたコンクリートセグメントの長手方向の向きを90°切り替える場合、横長なメインビームを水平に旋回させることになるので、その旋回が可能な十分な空間がなければ、コンクリートセグメントの運搬に支障をきたしてしまうことがある。
吊上げる対象物に組み付けられ、吊上げられた前記対象物の姿勢を切り替える姿勢切替装置であって、
前記対象物の長手方向に沿って配設されるレールと、
前記レールに沿って移動可能に設置され、前記対象物を吊上げる吊上げ機によって係止される吊部が設けられている台車と、
前記台車を前記レールに沿って移動させる駆動手段と、
を備えており、
前記駆動手段は、前記レールの一端側に設置されたウインチと、前記台車に取り付けられた滑車と、を備え、
前記ウインチから繰り出されたワイヤー部材が前記滑車で折り返すように掛けられており、その滑車で折り返した前記ワイヤー部材の端部が前記ウインチ側の所定位置に固定されており、
当該姿勢切替装置は、前記ウインチから繰り出されたワイヤー部材の長さに応じた姿勢で、前記対象物とともに前記吊上げ機によって吊られるように構成されているようにした。
このように、対象物とともに吊上げられている姿勢切替装置の台車をレールに沿って移動させることで、一体に組み付けられている対象物と姿勢切替装置の重心の位置を移動させるようにして、吊上げられている対象物の姿勢を切り替えることができる。
つまり、この姿勢切替装置を利用すれば、姿勢切替装置と一体に吊上げられている対象物の姿勢を切り替えることができるので、吊上げられた対象物の姿勢を運搬するのに適した姿勢に切り替えることができる。
また、ここで、「ウインチから繰り出されたワイヤー部材の長さに応じた姿勢」とは、一体に組み付けられている対象物と姿勢切替装置の重心の位置と、吊部と、吊上げ機とが鉛直に並ぶバランスに応じた姿勢であるとする。
つまり、ウインチから繰り出されたワイヤー部材の長さに応じて、対象物とともに吊上げられている姿勢切替装置の台車をレールに沿って移動させることで、一体に組み付けられている対象物と姿勢切替装置の重心の位置を移動させるようにして、吊上げられている対象物の姿勢を切り替えることができる。
また、吊上げる対象物とともに姿勢切替装置を吊上げた状態でウインチにワイヤー部材を巻き取ると、台車がウインチに近付く方向に移動し、その重心の位置の移動に伴い、吊上げられている対象物の姿勢を切り替えることができる。
前記レールの一端側には、前記台車が前記ウインチに近付き過ぎないようにその移動を規制する第1ストッパーが設けられ、
前記レールの他端側には、前記台車が前記ウインチから離れ過ぎないようにその移動を規制する第2ストッパーが設けられているようにする。
吊上げた対象物の姿勢を切り替えるためにその対象物に組み付けられた姿勢切替装置は、対象物とともに吊上げられた状態で使用する装置である。
本実施形態では、シールドトンネルを切断するなどして解体した解体材を対象物とし、その解体材(対象物)を吊上げてその姿勢を切り替えるのに用いる姿勢切替装置について説明する。
台車20には、解体材Tを吊上げる吊上げ機によって係止される吊部21が設けられている。
一対のレール10の下面には、レール10と交差する向きに配された複数(本実施形態では7枚)の鋼板11が所定間隔をあけて溶接などで固設されている。
この鋼板11がボルトBによって解体材Tに固定されて、解体材Tの円弧外面に一対のレール10が配設されている。
この第1ストッパー12と第2ストッパー13は、レール10に沿って移動する台車20の移動を規制するための部材であり、台車20は第1ストッパー12と第2ストッパー13の間を移動範囲としている。
なお、レール10の一端側の第1ストッパー12は、台車20が後述するウインチ30に近付き過ぎないようにその移動を規制する機能を有し、レール10の他端側の第2ストッパー13は、台車20が後述するウインチ30から離れ過ぎないようにその移動を規制する機能を有している。
また、この吊部21にはリング21a(図3参照)が連結されていてもよく、そのリング21aにクレーンのフックFを掛けるようにしてもよい。その場合、リング21aを介してクレーンのフックFが吊部21に掛けられるようになる。
駆動手段を構成する滑車31は、台車22(台車本体20a)に取り付けられており、その中心軸を軸心に回転自在である。
この滑車31は、滑車31の中心軸と直交し、レール10の長手方向と直交する向きの支持軸31aを介して台車22(台車本体20a)に揺動可能に取り付けられている。
また、所定の鋼板11(本実施形態では、図1(b)の図中、左から3番目と5番目の鋼板11)には、ウインチ30から繰り出されたり、ウインチ30に巻き取られたりするワイヤー部材30bを案内するガイドプーリー32が配設されている。
ここで、姿勢切替装置100が、ウインチ30が台車20よりも高い位置にならない姿勢で解体材Tとともに吊上げ機によって吊られるようにするため、レール10や台車20やウインチ30等の配置が設定されており、ウインチ30に台車20が最も近付いた状態(図3(g)参照)で、ウインチ30が台車20よりも高い位置にならない重量バランスで、姿勢切替装置100が解体材Tに組み付けられている。
つまり、ウインチ30が台車20よりも高い位置にならない姿勢を保つバランスで解体材Tとともに吊上げ機によって吊られるように、姿勢切替装置100は解体材Tに組み付けられている。
また、解体材Tとともに吊上げられた状態の姿勢切替装置100において、ウインチ30にワイヤー部材30bを巻き取ることで、ウインチ30に近付く方向に台車20が移動するようになっている。
この状態からウインチ30にワイヤー部材30bを巻き取ると、台車20がウインチ30に近付く方向に移動し、図3(b)に示す75°の姿勢、図3(c)に示す60°の姿勢、図3(d)に示す45°の姿勢、図3(e)に示す30°の姿勢、図3(f)に示す15°の姿勢、図3(g)に示す0°の姿勢(横向きの姿勢)に切り替えて、解体材Tを吊るすことができる。なお、解体材Tを横向きの姿勢(0°の姿勢)に吊るした状態では、台車20が第1ストッパー12に突き当たっている。
この状態からウインチ30のワイヤー部材30bを繰り出すと、台車20がウインチ30から離れる方向に移動し、図3(f)に示す15°の姿勢、図3(e)に示す30°の姿勢、図3(d)に示す45°の姿勢、図3(c)に示す60°の姿勢、図3(b)に示す75°の姿勢、図3(a)に示す90°の姿勢(縦向きの姿勢)に切り替えて、解体材Tを吊るすことができる。なお、解体材Tを縦向きの姿勢(90°の姿勢)に吊るした状態では、台車20が第2ストッパー13に突き当たっている。
つまり、解体材Tとともに吊上げられている姿勢切替装置100の台車20をレール10に沿って移動させることで、一体に組み付けられている解体材Tと姿勢切替装置100の重心Gの位置を移動させるようにして、吊上げられている解体材Tの姿勢を切り替えることができる。
そして、一体に組み付けられている解体材Tと姿勢切替装置100を、台車20の吊部21を介してクレーンのフックFに掛けて吊り上げると、上からフックF→吊部21→重心Gの順に鉛直に並ぶようになる。
ここでウインチ30から繰り出されたワイヤー部材30bの長さに応じて台車20(吊部21)を移動させると、フックFと吊部21と重心Gが鉛直に並ぶ関係を保つように、一体に組み付けられている解体材Tと姿勢切替装置100の姿勢を切り替えることができる。
このように、姿勢切替装置100はレール10と台車20とウインチ30(駆動手段)を用いて、一体に組み付けられた解体材Tと姿勢切替装置100の重心Gを連続的に変化させることにより、吊上げられている解体材Tの姿勢を切替えることができる。
また、図3(a)に示したように、解体材Tを縦向きの姿勢(90°の姿勢)に吊るした状態であれば、鉛直な軸を中心に回転させる際の回転半径が小さくて済むので、横方向(前後方向や左右方向)に狭い空間であっても、鉛直な軸を中心に回転させて解体材Tの向きを切り替えることができる。
また、図3(g)に示したように、解体材Tを横向きの姿勢(0°の姿勢)に吊るした状態であれば、縦方向(上下方向)に狭い空間であっても、鉛直な軸を中心に回転させて解体材Tの向きを切り替えることができる。
例えば、台車20(台車本体20a)に設置したモータによって正転方向および逆転方向に回転されるピニオンと、レール10に沿わせて設置したそのピニオンと歯合するラックとを備えた、ラック・アンド・ピニオンの機構を駆動手段として用いて、台車20をレール10に沿って移動させるようにしてもよい。
ラック・アンド・ピニオンの機構を駆動手段とした姿勢切替装置100であっても、姿勢切替装置100とともに吊上げられた解体材Tの姿勢を運搬するのに適した姿勢に切り替えることができる。
11 鋼板
12 第1ストッパー
13 第2ストッパー
20 台車
20a 台車本体
21 吊部
21a リング
22 車輪部
22a 上車輪
22b 下車輪
23 ゴムバッファー
30 ウインチ(駆動手段)
30a 支持台
30b ワイヤー部材
31 滑車(駆動手段)
31a 支持軸
32 ガイドプーリー
100 姿勢切替装置
T 解体材(対象物)
F フック(吊上げ機のフック)
C 天井クレーン(吊上げ機)
G 重心
Claims (2)
- 吊上げる対象物に組み付けられ、吊上げられた前記対象物の姿勢を切り替える姿勢切替装置であって、
前記対象物の長手方向に沿って配設されるレールと、
前記レールに沿って移動可能に設置され、前記対象物を吊上げる吊上げ機によって係止される吊部が設けられている台車と、
前記台車を前記レールに沿って移動させる駆動手段と、
を備えており、
前記駆動手段は、前記レールの一端側に設置されたウインチと、前記台車に取り付けられた滑車と、を備え、
前記ウインチから繰り出されたワイヤー部材が前記滑車で折り返すように掛けられており、その滑車で折り返した前記ワイヤー部材の端部が前記ウインチ側の所定位置に固定されており、
当該姿勢切替装置は、前記ウインチから繰り出されたワイヤー部材の長さに応じた姿勢で、前記対象物とともに前記吊上げ機によって吊られるように構成されていることを特徴とする姿勢切替装置。 - 前記レールの一端側には、前記台車が前記ウインチに近付き過ぎないようにその移動を規制する第1ストッパーが設けられ、
前記レールの他端側には、前記台車が前記ウインチから離れ過ぎないようにその移動を規制する第2ストッパーが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の姿勢切替装置。
Priority Applications (1)
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JP2018106579A JP7102236B2 (ja) | 2018-06-04 | 2018-06-04 | 姿勢切替装置 |
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JP2018106579A JP7102236B2 (ja) | 2018-06-04 | 2018-06-04 | 姿勢切替装置 |
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Family Applications (1)
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JP2018106579A Active JP7102236B2 (ja) | 2018-06-04 | 2018-06-04 | 姿勢切替装置 |
Country Status (1)
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