JP7101679B2 - 切削インサートおよび肩削りフライス工具 - Google Patents

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Description

本発明は、肩削りフライス工具用の切削インサートに関する。本発明は更に、肩削りフライス工具に関する。
1つまたは複数の切削インサートが肩削りフライス工具に固定される。フライス加工作業では、肩削りフライス工具を回転させて工作物内へと供給する。1つまたは複数の切削インサートそれぞれの切削刃は、工作物の肩をフライス加工するため切削係合に至る。
切削インサートは、様々な異なる形状で利用可能であり、その形状のうちいくつかは割送り可能であり、即ち、1つを超える使用可能な切削刃を備え、肩削りフライス工具に対して異なる割送り位置で固定されてもよい。3つの90度の角を備えるほぼ六角形の形状を有する切削インサートは、三方晶形状の切削インサートと呼ばれる。
WO2015/174200は、六角形の形状をそれぞれ有し、背中合わせに配設された第1の表面および第2の表面と、第1の表面および第2の表面に連なる側面と、第1の表面および側面が交差する位置の稜線によって、また第2の表面および側面が交差する位置の稜線によってそれぞれ形成される、切削刃とを備える、三方晶形状の切削インサートを開示している。座面は、平行に配設され、第1の表面および第2の表面のインサート中心側にそれぞれ形成され、第1の表面に連なる側面と第2の表面に連なる側面とを分離する窪みを備える。切削刃は、第1の切削刃および第2の切削刃で形成される。第1の切削刃は第2の切削刃よりも長い。第1の切削刃の端部は座面よりも高い位置にある。
本発明の1つの目的は、肩削りフライス工具で安定して支持されるように構成された、肩削りフライス加工用の切削インサートを提供することである。
本発明の一態様によれば、目的は、三方晶形状を有し、切削インサートを通って延在するメジアン面を有する、肩削りフライス工具用の切削インサートによって達成される。切削インサートは、第1の表面と、反対側の第2の表面と、第1の表面および第2の表面の間を延在する円周面とを備え、第1および第2の表面はメジアン面の対向する側を延在する。切削インサートは、第1の表面と円周面との交点に沿って延在する3つの割送り可能な切削刃を備え、割送り可能な切削刃はそれぞれ、第1の表面に向かう方向で見て、三方晶形状の切削インサートの角に沿って延在する。割送り可能な切削刃はそれぞれ、主切削刃と、角切削刃と、表面ワイピング(surface-wiping)副切削刃とを備え、主切削刃は角切削刃に隣接し、角切削刃は表面ワイピング副切削刃に隣接する。表面ワイピング副切削刃は、メジアン面までの距離が角切削刃に向かう方向で減少するように、メジアン面に対して傾斜している。円周面は、主切削刃に沿って延在する逃げ面を備え、主切削刃に沿った逃げ面は、メジアン面に対して鋭角で延在して、逃げ面が負の公称逃げ角を形成している。円周面は、肩削りフライス工具の軸線方向および/または径方向支持面に当接するように構成された第1の当接面を備え、第1の当接面は、主切削刃の少なくとも一部に沿って延在する。円周面は、肩削りフライス工具の軸線方向および/または径方向支持面に当接するように構成された第2の当接面を備え、第2の当接面は、表面ワイピング副切削刃の少なくとも一部に沿って延在する。
表面ワイピング副切削刃は、メジアン面までの距離が角切削刃に向かう方向で減少するように、メジアン面に対して傾斜しているので、肩削りフライス工具で切削インサートを使用している間、表面ワイピング副切削刃における切削力は、肩削りフライス工具のインサート座部内に向かって内側に、また肩削りフライス工具の回転軸に向かって径方向に方向付けられた、力成分を含む。更に、主切削刃に沿った逃げ面は負の公称逃げ角を形成し、円周面は主切削刃における第1の当接面を含むので、第1の当接面が肩削りフライス工具の支持側面に当接した状態で、切削インサートが肩削りフライス工具内に配置されると、第1の当接面は、中立もしくは正の公称逃げ角で逃げ面が配置された場合よりも切削インサートの中心から遠い距離に当接するため、肩削りフライス工具に装着された切削インサートの保持モーメントが、他の場合よりも大きくなることが証明される。このように、切削インサートは、肩削りフライス工具のインサート座部で安定して/しっかりと支持される。
更に、逃げ面は負の公称隙間を形成しているので、逃げ面上の中立もしくは正の公称隙間を有する対応する切削インサートよりも、切削インサート上の比較的大きいいわゆる内接円(IC)に当接面が形成されることにより、円周面は、当接面上に比較的大きい当接面積(幅および長さ)を形成することができ、それにより、当接面が切削インサート上の比較的小さい内接円(IC)に形成される。より正確には、主切削刃に沿った逃げ面は負の公称逃げ角を形成するので、第2の当接面は、関連する切削刃の隣接した表面ワイピング副切削刃に沿って、主切削刃に沿った逃げ面上の中立もしくは正の公称逃げ角を有する対応する切削インサート上よりも大きい。つまり、第2の当接面は、隣接した表面ワイピング副切削刃に沿って、割送り可能な各切削刃の主切削刃と表面ワイピング副切削刃との間に差し挟まれた角切削刃に向かう延長で、メジアン面と平行な方向に沿ってより長い。したがって、表面ワイピング副切削刃における第2の当接面の一部分が肩削りフライス工具の支持側面に当接した状態で、切削インサートが肩削りフライス工具内に配置されると、第2の当接面の一部分は、差し挟まれた角切削刃に向かう方向/その下方で増加した延長を有し、また、逃げ面が中立もしくは正の公称逃げ角で配置された場合よりも切削インサートの中心から遠い距離で当接し、それにより、肩削りフライス工具の支持面間の間隔をより大きくし(例えば、肩削りフライス工具上の径方向で最も内側の支持側面を、軸線方向でより外側に位置付けることによる)、肩削りフライス工具に装着された切削インサートの保持モーメントを、他の場合よりも大きくすることが可能である。このことも、切削インサートを、肩削りフライス工具のインサート座部で安定して/しっかりと支持することに寄与する。
第1および第2の当接面は、好ましくは、平坦であることによって前記のように当接するように構成される。このようにして、当接面は、軸線方向/径方向支持面に対して信頼性高く当接するように、十分に定義された形状を提供する。当接面上の平坦な形状は、切削インサートの製造時における当接面の研削を容易にするのにも適しており、それにより、支持体の精度が改善されるとともに、肩削りフライス工具内における切削インサートの位置付けを達成することができる。
切削インサートは肩削りフライス工具の座部に固着される。肩削りフライス工具は、工作物に90度の肩部を切削するように構成される。一部の肩削りフライス工具は、ランピングおよびプランジ加工にも、即ち、肩削りフライス工具の軸線方向で工作物内へと供給するのにも使用されてもよい。メジアン面は、第1および第2の表面の間の中央を延在し、円周面と交差する仮想面である。主切削刃は、肩削りフライス工具の軸線方向で延在しており、肩削りフライス工具の径方向で延在するとともに肩削りフライス工具の軸線方向に対して垂直に延在する工作物表面の表面ワイピング向けに構成された、表面ワイピング副切削刃に対して、90度の肩または壁を工作物に切削するように構成される。肩削りフライス工具用の切削インサートの三方晶形状は、第1の表面と円周面との交点に沿って延在する3つの割送り可能な切削刃を提供し、3つの切削刃はそれぞれ、インサートの90度の角に沿って延在する。切削インサートは、好ましくは、3つの更なる割送り可能な切削刃が第2の表面と円周面との交点に沿って延在する、両面切削インサートである。換言すれば、両面の三方晶形状は、有利には、肩削りフライス加工に使用される計6つの割送り可能な切削刃を提供することができる。
一実施形態によれば、円周面は、メジアン面に位置する円周方向の面取りフライス加工した(countersunk)腰部分を備え、第1および第2の(平坦な)当接面が、円周方向の面取りフライス加工した腰部分に形成される。このようにして、(平坦な)当接面は、逃げ面に対して面取りフライス加工され、切削インサートを肩削りフライス工具のインサート座部で安定して支持するように、メジアン面に位置決めされる。面取りフライス加工した腰部は、(平坦な)当接面を逃げ面から隔離し、切削インサートを割り送るのに(平坦な)当接面を無傷で保つために、フライス加工の間、それらの当接面を摩耗から保護する。
一実施形態によれば、表面ワイピング副切削刃は、メジアン面に対して1~6度の範囲内の平均角度で、またはメジアン面に対して2~5度の範囲内の平均角度で、またはメジアン面に対して3.5度の平均角度で延在する。上述の範囲内の、またはメジアン面に対して3.5度の平均角度は、フライス加工の間、肩削りフライス工具のインサート座部内へと内側に方向付けられた適切な力成分を提供する。
一実施形態によれば、第1の表面は、主切削刃に隣接する傾斜した主すくい面へと変化する平坦な中央表面を備え、主切削刃全体および傾斜した主すくい面は、平坦な中央表面よりもメジアン面から遠い距離で延在する。主切削刃全体および主すくい面は、平坦な中央表面よりもメジアン面から遠い距離で延在するので、切削チップが主切削刃に沿って簡単に形成される。切削チップは、主切削刃および主すくい面から、平坦な中央表面に向かって下向きに方向付けられる。中央表面に対する面取りフライス加工したチップブレーカーまたは実質的な方向の変化は、主切削刃から平坦な中央表面に向かって移動するカールしたチップを形成する際に不要であり、したがって、主切削刃からのチップの流れが形成され、第1の表面に沿って実質的に妨げられずに流れる。
一実施形態によれば、第1の表面は、表面ワイピング副切削刃に隣接する傾斜した副すくい面へと変化する平坦な中央表面を備え、表面ワイピング副切削刃全体および傾斜した副すくい面は、平坦な中央表面よりもメジアン面から遠い距離に配置される。このようにして、表面ワイピング副切削刃からチップを形成する実質的な方向の変化が回避され、チップブレーカーを要しない。
一実施形態によれば、切削インサートは、3つの更なる割送り可能な切削刃が第2の表面と円周面との交点に沿って延在する、両面切削インサートである。第1および第2の表面はそれぞれ、肩削りフライス工具の支持底面に当接する平坦な中央表面を備える。このようにして、6回割送り可能な切削インサートは、肩削りフライス工具のインサート座部における支持底面に対する固定/安定した支持のため、有益な大きさの平坦な中央表面を備えてもよい。
一実施形態によれば、主切削刃は、メジアン面までの距離が角切削刃から離れる方向で減少するように、メジアン面に対して傾斜している。主切削刃のかかる正の傾斜により、インサートが肩削りフライス工具内で負の軸線方向すくい角で装着されていても、肩削りフライス工具内で切削インサートを使用している間、最初に角切削刃の最も近くで主切削刃が工作物と係合し、その後、主切削刃の残りの部分が徐々に入る。したがって、主切削刃によって、角切削刃から正の傾斜の主切削刃に沿って離れる方向で、切削チップが工作物から切削されて、スムーズカット動作を提供する。また、肩削りフライス工具における有益な軸線方向のチップの流れ/除去を提供する。
一実施形態によれば、主切削刃は、メジアン面に対して6~14度の範囲内の平均角度で、またはメジアン面に対して9~11度の範囲内の平均角度で、またはメジアン面に対して9.5度の角度で延在する。上述の範囲内の、またはメジアン面に対して9.5度の平均角度により、肩削りフライス工具におけるスムーズカット動作および軸線方向チップの流れ/除去のため、主切削刃が、角切削刃から離れ、主切削刃に沿って、適切に徐々に係合する。
一実施形態によれば、主切削刃に沿った逃げ面は、メジアン面に対して83~87度の範囲内の鋭角で延在する。このようにして、3~7度の範囲内の負の公称逃げ角が提供される。
本発明の更なる目的は、安定して支持された切削インサートが肩削りフライス工具のインサート座部に配置された、肩削りフライス工具を提供することである。
本発明の更なる態様によれば、この目的は、切削インサートを受け入れるインサート座部を備えた工具本体を備える、肩削りフライス工具によって達成される。肩削りフライス工具は、インサート座部に配置された、本明細書で考察される態様および/実施形態のいずれか1つによる、切削インサートを備える。
一実施形態によれば、インサート座部は、支持底面と、第1の支持側面と、第2の支持側面と、第3の支持側面とを備える。インサート座部は、切削インサートの主切削刃を露出させる径方向開口部と、切削インサートの表面ワイピング副切削刃を露出させる軸線方向開口部とを備える。第1の支持側面、第2の支持側面、および第3の支持側面は、支持底面に対して横断方向で延在している。第1および第2の支持側面は、非アクティブの割送り可能な切削刃の第1および第2の当接面を、軸線方向開口部とは反対側のインサート座部の第1の端部で支持するように配置され、第3の支持側面は、別の非アクティブの割送り可能な切削刃の第2の当接面を、軸線方向開口部に近いインサート座部の第2の端部で支持するように配置される。切削インサートは、第2の表面が支持底面に当接している状態で配置される。このようにして、切削インサートは、インサート座部の4つの異なる支持面によって、インサート座部で安定して支持される。
一実施形態によれば、インサート座部は、インサート座部に配置された切削インサートのメジアン面に対して負の軸線方向すくい角を提供するように構成される。インサート座部は、この結果、1~11度の範囲内、または4~8度の範囲内、または6度の負の軸線方向すくい角を提供するように構成される。かかる負の軸線方向すくい角は、切削インサートの適切な軸線方向傾動をもたらす。
一実施形態によれば、インサート座部は、インサート座部に配置された切削インサートのメジアン面に対して負の径方向すくい角を提供するように構成される。インサート座部は、8~20度の範囲内、または11~17度の範囲内、または14度の負の径方向すくい角を提供するように構成される。このようにして、表面ワイピング副切削刃に作用する切削力の1つの力成分が、切削インサートをインサート座部に押し込む。
本発明の更なる特徴、および本発明による利点が、添付の特許請求の範囲および以下の詳細な説明を検討することで明白となるであろう。
本発明の様々な態様は、本発明の特定の特徴および利点を含めて、以下の詳細な説明および添付図面で考察する例示的な実施形態によって容易に理解されるであろう。
a~dは、一実施形態による切削インサートを示す様々な図である。 図1a~1dの切削インサートを示す図である。 図1a~1dの切削インサートを示す図である。 図1a~1dの切削インサートを示す上面図であり、図3a~3cは、図3の線IIIa-IIIa、IIIb-IIIb、IIIc-IIIcに沿った、切削インサートの3つの部分断面図である。 aおよびbは、一実施形態による肩削りフライス工具を示す図である。 図4aおよび4bの肩削りフライス工具のインサート座部を示す図である。 図5aに示されるインサート座部に固定された切削インサートを示す図である。 図5bの線Vc-Vcに沿った肩削りフライス工具の断面図である。 図5bの線Vd-Vdに沿った肩削りフライス工具の断面図である。
以下、本発明の態様について更に十分に記載する。全体を通して、類似の参照番号は類似の要素を指す。簡潔さおよび/または明瞭さのため、良く知られている機能または構造については、必ずしも詳細に記載しない。
図1a~1dは、一実施形態による切削インサート2の様々な図を示している。切削インサート2は、肩削りフライス工具で使用するように構成される。しかしながら、切削インサート2はプランジ加工にも使用されてもよい。切削インサート2は両面式で6回割送り可能であり、即ち、切削インサート2は合計6つの同一の切削刃を備えるので、切削インサート2を、6つの異なる割送り位置で肩削りフライス工具に装着して、工作物をフライス加工するのに一度に1つのアクティブな切削刃を提供することができる。切削インサート2は、切削インサートを肩削りフライス工具にねじ止めして装着するための貫通穴3を備え、貫通穴3は、切削インサート2の中央を通って延在する。
切削インサート2は、好ましくは、超硬合金材料から製造されるが、例えば、セラミックス、立方晶窒化ホウ素、多結晶ダイアモンド、および/またはサーメットのうち1つもしくは複数を含む材料から製造されてもよい。切削インサート2はまた、好ましくは、例えば、窒化チタン、炭窒化チタン、および/または酸化アルミニウムなどの表面コーティングで被覆される。
切削インサート2は、三方晶形状を有するとともに、切削インサート2を通って延在する仮想メジアン面4を有する。メジアン面4は、貫通穴3の中心軸5に対して垂直に延在する。図1dは、メジアン面4に沿ったインサート2の断面を示している。メジアン面4に向かう方向で見て、三方晶形状は、3つの角度約90度の角6と、角度約90度の角6の間にある3つの角度約150度の角8とを有する。約60度の角度10は、2つの異なる角度約90度の角6の辺12の間に形成される。
切削インサートの実際の角度は、製造公差によってばらついていることがある。一部の表面は、切削インサートの製造の加圧成形作業および焼結作業において形成され、他の表面は、焼結作業後に研削される。したがって、表面、縁部、および/または面の間の角度は、異なる製造公差を有することがある。
本明細書では、様々な角度が近似的な度数を有するものとして考察される。実際上、実際の切削インサートにおける度数は、切削インサートの特定の実施形態における特定の最終的に選ばれるレイアウトに応じて決まってもよい。近似的な角度は、例えば、±5度、または±3度など、与えられる図面から数度ばらついてもよい。本発明の異なる態様および/または実施形態の利点は、かかる角度範囲内に存在する。したがって、上述した角度約90度の角は、85~95度の範囲内にある角の角度を包含してもよく、角度約150度の角は、145~155度の範囲内にある角の角度を包含してもよく、約60度の角度は、55~65度の範囲内にある角度を包含してもよい。
インサート2は、第1の表面14と、第1の表面14とは反対側の第2の表面16と、第1の表面14と第2の表面16との間を延在する円周面18とを備える。第1および第2の表面14、16は、メジアン面4の対向面上を延在する。メジアン面4は、第1および第2の表面14、16の間の中央を延在し、円周面18と交差する。言い換えると、メジアン面4はインサート2の中間を延在し、インサート2のそれぞれ半分がメジアン面4のそれぞれの側にある。
貫通穴3は、インサートを通って第1の表面14から第2の表面16まで延在する。第1および第2の表面14、16はそれぞれ、図1dを参照して上述したメジアン面4の三方晶形状に実質的に対応する、三方晶形状を有する。メジアン面4、ならびに第1および第2の表面14、16の角は、実質的に位置合わせされる。
切削刃20は、第1の表面14と円周面18との交点に沿って延在する。切削刃20は、第1の表面14に向かう方向で見て(図1bを参照)、インサート2の角22に沿って延在する。角22は、約90度の角であり、図1dに示されるメジアン面4における約90度の角6の1つに配置される。図1bの図に見られる角22は、例えば0.8mm、1.2mm、または1.6mmの半径など、工作物に標準的な角の半径を形成する、切削インサートの角の半径を有してもよい。切削刃20は、主切削刃24、角切削刃26、および表面ワイピング副切削刃28という3つの部分を備える。主切削刃24は角切削刃26に隣接し、角切削刃26は表面ワイピング副切削刃28に隣接する。
肩削りフライス工具に配置されたとき、主切削刃24は、肩削りフライス工具の軸線方向で延在し、肩削りフライス工具の径方向で、工作物を切削するように配置される。表面ワイピング副切削刃28は、肩削りフライス工具の径方向で延在し、肩削りフライス工具の軸線方向で、工作物を切削するように構成される。肩のフライス加工の間、約90度の肩が工作物にフライス加工される。プランジ加工の間、フライス工具の軸線方向で工作物の切削が実施される。肩のフライス加工作業では、主切削刃24が工作物の主な切削を実施し、表面ワイピング副切削刃28は、浅い平面のスムージングカットのみを実施する。プランジ加工の間、表面ワイピング副切削刃28は、肩削りフライス工具の軸線方向で、肩のフライス加工作業中よりも深い工作物の切削を実施する。プランジ加工の間、主切削刃24も、工作物の実質的な切削を実施してもよい。
図2aおよび2bは、図1a~1dの切削インサート2の図を示している。特に、切削刃20が、メジアン面4に沿って、切削インサート2の2つの異なる側から示されている。
表面ワイピング副切削刃28は、メジアン面4までの距離が角切削刃26に向かう方向で減少するように、メジアン面4に対して傾斜している。したがって、図2aに示されるように、角切削刃26に近い表面ワイピング副切削刃28とメジアン面4との間の第1の距離D1は、角切削刃26から遠い表面ワイピング副切削刃28とメジアン面4との間の第2の距離D2よりも短い。表面ワイピング副切削刃28のかかる傾斜により、肩削りフライス工具で切削インサート2を使用している間、表面ワイピング切削刃28における切削力は、肩削りフライス工具のインサート座部内に向かって内側に、また肩削りフライス工具の回転軸に向かって径方向に方向付けられた、力成分を含む。かかる力成分は、インサート座部で切削インサート2を安定して位置決めすることに寄与する。図5bに関連する後述も参照。
図示される実施形態によれば、図2aに示されるように、表面ワイピング副切削刃28は、メジアン面4に対して1~6度の範囲内の平均角度aで、またはメジアン面4に対して2~5度の範囲内の平均角度aで、またはメジアン面4に対して3.5度の平均角度aで延在する。上述の範囲内、またはメジアン面4に対して約3.5度の平均角度aは、切削インサート2の使用中、インサート座部内へと内側に方向付けられた力成分を提供する。平均角度aは、メジアン面4と、角切削刃26と表面ワイピング副切削刃28との交点36と、表面ワイピング副切削刃28の角切削刃26とは反対側の端部38との間を延在する線との角度によって定義されてもよい。表面ワイピング副切削刃28はわずかに湾曲していてもよい。
単なる一例として言及するが、表面ワイピング副切削刃28は、約1.3mmの長さを有してもよく、図2aの図で見て、約330mmの半径で湾曲していてもよい。表面ワイピング副切削刃28の接線とメジアン面4との角度は、角切削刃26の近くで3.6度、角切削刃26から離れたところで3.4度であってもよく、平均角度aは約3.5度となる。
図3は、図1a~1dの切削インサート2の部分上面図を示している。図3a~3cは、図3の線IIIa-IIIa、IIIb-IIIb、およびIIIc-IIIcに沿った、切削インサート2の3つの部分断面を示している。図3aを参照すると、円周面18は、主切削刃24に沿って延在する第1の逃げ面50を備える。主切削刃24に沿った第1の逃げ面50は、メジアン面4に対して鋭角cで延在するので、主切削刃24に沿った逃げ面50は、負の公称逃げ角αを形成している。このようにして、切削インサート2は、メジアン面4において、正の公称逃げ角を有する切削インサートよりも幅広である。いくつかの実施形態によれば、切削インサート2は、メジアン面4において、主切削刃24におけるよりも幅広であってもよい。円周面18は、表面ワイピング副切削刃28に沿って延在する第2の逃げ面50’を備える。表面ワイピング副切削刃28に沿った第2の逃げ面50’は、メジアン面4に対して中立角で延在するので、第2の逃げ面50’は0度の公称逃げ角を形成する。公称逃げ角は、メジアン面4の法線に対して、切削インサート2自体において測定した逃げ面50、50’の逃げ角である。機能上の逃げ角は、切削インサート2が肩削りフライス工具に固定されたときに形成される。図4aおよび4bを参照。機能上の逃げ角は常に正であり、肩削りフライス工具の動作中における、切削インサートの逃げ面と機械加工された工作物表面との間の逃げ角である。
円周面18は、第1の平坦な当接面90と第2の平坦な当接面90’とを備える。第1および第2の平坦な当接面90、90’はそれぞれ、肩削りフライス工具の軸線方向および/または径方向支持側面に当接するように構成される。図5a~5dに関連する後述を参照。第1の平坦な当接面90は、主切削刃24からある距離に配置され、主切削刃24の少なくとも一部に沿って延在する。第2の平坦な当接面90’は、表面ワイピング副切削刃28からある距離に、表面ワイピング副切削刃28の少なくとも一部に沿って配置される。
肩削りフライス工具のインサート座部の支持側面は、メジアン面4の範囲で円周面18の平坦な当接面90、90’に当接することによって、切削インサート2を軸線方向および径方向で支持する。切削インサート2がメジアン面4において比較的幅広であり、第1および第2の平坦な当接面90、90’が、メジアン面4で円周面18に配置されることによって、切削インサート2が、切削インサート2の中心から遠い距離で、第1および第2の平坦な当接面90、90’に接して、肩削りフライス工具のインサート座部で支持されることが担保される。したがって、切削力によって得られる、また切削インサート2をインサート座部で固定したときの圧締め力によって得られる、第1および第2の平坦な当接面90、90’それぞれにおいて加えられる力のモーメント、即ちトルクは、比較的大きくてもよい。これが次いで、インサート座部における切削インサート2の安定した支持に寄与する。
同様に、主切削刃24に沿った逃げ面50は、メジアン面4に対して鋭角cで延在しており、主切削刃24に沿った逃げ面50が負の公称逃げ角αを形成しているので、円周面18の第2の平坦な当接面90’を、隣接した表面ワイピング副切削刃28に沿って、主切削刃24と表面ワイピング副切削刃28との間に差し挟まれた角切削刃26に向かう延長で、メジアン面4と平行な方向に沿ってより長くすることができる。このように、第2の平坦な当接面90’も、切削インサート2の中心から遠い距離で、肩削りフライス工具のインサート座部で支持される。したがって、切削力によって得られる、また切削インサート2をインサート座部で固定したときの圧締め力によって得られる、表面ワイピング副切削刃28に隣接した第2の平坦な当接面90’において加えられる力のモーメント、即ちトルクも、大きくてもよい。やはり、これが次いで、インサート座部における切削インサート2の安定した支持に寄与する。
円周面18は、メジアン面4に位置する円周方向の腰部分92を備え、第1および第2の平坦な当接面90、90’は、円周方向の腰部分92に形成される。図2bを参照。円周方向の腰部分92は、主切削刃24の負の公称逃げ角により、少なくとも主切削刃24の範囲で、主切削刃において代わりに中立もしくは正の公称逃げ角がある切削インサートの位置よりも、切削インサート2の中心から遠く離れて位置決めされる。更に、第1および第2の平坦な当接面90、90’が十分に保護されているインサート2の安定した支持が、肩削りフライス工具のインサート座部において提供される。図2aおよび2bでは、第1および第2の当接面90、90’の一例がハッチングで示されている。第1および第2の当接面90、90’は、腰部分92の一部を形成するが、実際上、第1および第2の当接面90、90’は、腰部分92の残りと区別可能ではないことがある。腰部分92は、第1の平坦な当接面90の範囲において、メジアン面4でインサートに面取りフライス加工されるか、または陥凹部を形成する。図示される実施形態では、面取りフライス加工した腰部分92はまた、第2の平坦な当接面90’の範囲において、メジアン面4でインサートに陥凹部を形成する。換言すれば、主切削刃24および表面ワイピング副切削刃28に沿った、第1および第2の平坦な当接面90、90’は、第1および第2の逃げ面50、50’の両方に対して面取りフライス加工される。
面取りフライス加工した腰部分92は、切削インサート2の使用中は逃げ面を無傷で保つために、また切削インサートを新しい位置へと割り送ったときに安定した支持を危うくすることがある、当接面の有害な摩耗を防ぐために、逃げ面50、50’に対して隔離された/窪んだ平坦な当接面90、90’を提供する。図5b~5dも参照。
図示される実施形態によれば、主切削刃24に沿った逃げ面50は、メジアン面4に対して83~87度の範囲内の鋭角cで延在する。このようにして、3~7度の範囲内の負の公称逃げ角αが提供される。より正確には、実施形態によれば、主切削刃24に沿った負の公称逃げ角αは5度であり、即ち、鋭角cは、主切削刃24全体に沿って約85度である。
図1a、1b、および3を参照すると、第1の表面14は、主切削刃24に隣接する傾斜した主すくい面40’へと変化する平坦な中央表面44を備え、主切削刃24全体および傾斜した主すくい面40’は、平坦な中央表面44よりもメジアン面4から遠い距離に延在する。主切削刃24全体および主すくい面40’は、平坦な中央表面44よりもメジアン面4から遠い距離に延在するので、切削チップが主切削刃24に沿って簡単に形成される。切削チップは、主切削刃24および主すくい面40’から、平坦な中央表面44に向かって下向きに方向付けられる。中央表面に対して面取りフライス加工したチップブレーカー、または実質的な方向の変化は、主切削刃24から平坦な中央表面44に向かって移動するカールしたチップを形成する際に不要であり、したがって、主切削刃24からのチップの流れが形成され、流れは第1の表面14に沿って実質的に妨げられない。第1の表面14上にチップブレーカーが不要なので、平坦な中央表面44は第1の表面14のより大きい部分を形成してもよい。両面切削インサート2が、第1の表面14が肩削りフライス工具のインサート座部に面するように、上下逆にされると、平坦な中央表面44の少なくとも一部分が当接面を形成する。したがって、例えば、図5a~5cを参照して後述するように、平坦な中央表面44が肩削りフライス工具のインサート座部の支持面に当接すると、インサート座部における切削インサート2のより安定した支持が提供されてもよい。適切には、平坦な中央表面44の径方向外側部分が、肩削りフライス工具のインサート座部の支持底面に対する当接面を形成する。
図3~3cを参照すると、第1の表面14は、表面ワイピング副切削刃28に隣接する傾斜した副すくい面40’’へと変化する平坦な中央表面44を備え、表面ワイピング副切削刃28全体および傾斜した副すくい面40’’は、平坦な中央表面44よりもメジアン面4から遠い距離に配置される。このようにして、表面ワイピング副切削刃28からチップを形成する実質的な方向の変化が回避され、チップブレーカーが不要であり、平坦な中央表面44は、傾斜した主すくい面40’および主切削刃24の配置に対応する形で、第1の表面14の比較的大きい部分を形成してもよい。
平坦な中央表面44はメジアン面4と平行に延在してもよく、または平坦な中央表面44は貫通穴3に向かってわずかに傾いていてもよく、即ち、平坦な中央表面44の周囲において安定した支持/当接を確保する(即ち、ねじ穴周りでの不安定な支持を防ぐ)ために、全体的にわずかに凹状または円錐状の形状を有してもよい。インサート2を製造する間、***した切削刃20~20’’のため、平坦な中央表面44に研削作業を施すことはできず、必然的に、製造公差によって厳密に平坦な表面との偏差を含むことになる。かかる製造公差は、一般的に、平坦な中央表面44における何らかの全体的に凹状/円錐状の形状とは別に、平坦な中央表面の1cm2の範囲内で見られる0.2mmのばらつきを超えない不均一性をもたらす。かかる不均一性は、加圧成形および焼結が関与する、切削インサート2の製造プロセスから生じるものであり、それにより、切削インサートの焼結前に切削インサートを加圧成形する加圧成形工具において相殺されない限り、貫通穴3の周りにわずかに凹状の形状がもたらされることもある。
図1a~1dを参照すると、切削インサート2は、3つの更なる割送り可能な切削刃20’’’、20’’’’、20が第2の表面16と円周面18との交点に沿って延在する、両面切削インサートである。第1および第2の表面14、16はそれぞれ、肩削りフライス工具の支持底面に当接する平坦な中央表面44を備える。図5a~5cに関連する後述も参照。図1aおよび1bでは、第1の表面14の平坦な中央表面44のみが示されている。第2の表面16は対応する平坦な中央表面を備える。
図2bを参照すると、主切削刃24は、メジアン面4までの距離が角切削刃26から離れる方向で減少するように、メジアン面4に対して傾斜している。したがって、図2bに示されるように、角切削刃26に近い主切削刃24とメジアン面4との間の第3の距離D3は、角切削刃26から遠い主切削刃24とメジアン面4との間の第4の距離D4よりも長い。主切削刃24のかかる正の傾斜により、インサート2が肩削りフライス工具内で負の軸線方向すくい角で装着されていても、最初に角切削刃26の最も近くで主切削刃24が工作物と係合し、その後、主切削刃24の残りの部分が徐々に入る。したがって、主切削刃24によって、角切削刃26から正の傾斜の主切削刃24に沿って離れる方向で、切削チップが工作物から切削されて、スムーズカット動作と軸方向の(即ち、肩削りフライス工具の中心回転軸に沿った方向の)チップの流れ/除去を提供する。
図示される実施形態によれば、主切削刃24は、メジアン面4に対して6~14度の範囲内の平均角度bで、またはメジアン面4に対して9~11度の範囲内の平均角度bで、またはメジアン面4に対して9.5度の角度bで延在する。上述の範囲内の、またはメジアン面4に対して約9.5度の平均角度bにより、主切削刃24が、角切削刃26から主切削刃24に沿って離れて、適切に徐々に係合する。平均角度bは、メジアン面4と、角切削刃26と主切削刃24との交点46と、角切削刃26とは反対側の主切削刃24の端部48との間を延在する線との角度によって定義されてもよい。単なる一例として言及するが、主切削刃24の接線とメジアン面4との角度は、角切削刃26の近くで約8度、角切削刃26から最も遠い端部48で約12度であってもよく、この場合の平均角度bは9.5度であってもよい。
切削インサート2は、第1の表面14と円周面18との交点に沿って延在する、本明細書で考察した前記切削刃20と同じ種類の計3つの切削刃20、20’、20’’、ならびにやはり第2の表面16と円周面18との交点に沿って延在する、前記切削刃20と同じ種類の3つの切削刃20’’’、20’’’’、20を備える。図1aおよび1cを参照。このようにして、切削インサート2は、肩削りフライス工具において6回割送り可能であり、それにより、切削インサート全体が摩滅するまで、6つの切削刃20~20それぞれを一度に1つずつ使用することができる。
図4aおよび4bは、一実施形態による肩削りフライス工具60を示している。肩削りフライス工具60は、上述した切削インサート2を受け入れるインサート座部64を備えた、工具本体62を備える。したがって、肩削りフライス工具60は、インサート座部64に配置された切削インサート2を備える。切削インサート2は、切削インサート2の貫通穴3を通って延在するねじ66を用いて、インサート座部64の工具本体62に固定される。ねじ66は、インサート座部64の雌ねじ67と係合する。切削インサート2を肩削りフライス工具60に固定する他の手段が使用されてもよい。
肩削りフライス工具60は、一般的に、1つを超える切削インサート2を備える。この実施形態では、工具本体62は、肩削りフライス工具60の6つのインサート座部64に配置された、6つの切削インサート2を備える。肩削りフライス工具60は、矢印70によって示される方向で、中心回転軸68を中心にして回転可能であり、切削インサート2は、主切削刃が肩削りフライス工具の軸線方向で延在し、表面ワイピング副切削刃が径方向で延在している状態で、工作物を切削するように装着される。肩削りフライス工具60は、ランピングまたはプランジ加工にも、即ち、フライス工具60の軸線方向でフライス加工するのにも使用することができる。単なる一例として言及するが、肩削りフライス工具60は、32~250mmの範囲内の直径を有してもよい。明らかに、インサート座部および切削インサート2の数は、例えば、肩削りフライス工具の直径、またはフライス工具の動作条件(例えば、安定性条件、利用可能な出力、および工作物の材料)に応じて変わってもよい。
図示される実施形態によれば、インサート座部64は、インサート座部64に配置された切削インサート2のメジアン面4に対して負の軸線方向すくい角γpを提供するように構成される。インサート座部64は、この結果、1~11度の範囲内、または4~8度の範囲内、または6度の負の軸線方向すくい角γpを提供するように構成される。負の軸線方向すくい角γpは、切削インサート2のメジアン面4と、回転軸68と平行に延在する線72(肩削りフライス工具60の軸線方向)との間で測定される。
実施形態によれば、インサート座部64はまた、インサート座部64に配置された切削インサート2のメジアン面4に対して負の径方向すくい角γfを提供するように構成される。インサート座部64は、8~20度の範囲内、または11~17度の範囲内、または14度の負の径方向すくい角γfを提供するように構成される。負の径方向すくい角γfは、切削インサート2のメジアン面4と、回転軸68から径方向に延在する線74(肩削りフライス工具60の径方向)との間で測定される。図3aを参照して上述した、主切削刃24の負の公称逃げ角αとの組み合わせで、主切削刃の機能上の正の逃げ角が、径方向すくい角γfによって形成される。例えば、例示的な約5度の負の逃げ角αおよび約14度の負の径方向すくい角γfで、9度の主切削刃の機能上の逃げ角となる。
表面ワイピング副切削刃28は、例えば図2aを参照して上述したように、メジアン面4に対して傾斜している。インサート座部64に配置された切削インサート2のメジアン面4に対する負の径方向すくい角γfによって、径方向に延在する線74に対する表面ワイピング副切削刃28の傾斜がより大きくなる。メジアン面4に対する例示的な3.5度の傾斜を、14度の例示的な負の径方向すくい角γfと併せて、径方向に延在する線74に対する表面ワイピング副切削刃28の傾斜は17.5度となる。17.5度の傾斜によって、表面ワイピング副切削刃28に作用する切削力のうち1つの力成分が、切削インサート2をインサート座部に押し込む。図5a~5cに関連する後述も参照。
図5aは、図4aおよび4bの肩削りフライス工具60のインサート座部64を示している。図5bは、図5aに示されるインサート座部64に固定された切削インサート2を示している。図5cは、図5bの線Vc-Vcに沿った肩削りフライス工具60の断面を示している。図5dは、図5bの線Vd-Vdに沿った肩削りフライス工具60の断面を示している。インサート座部64は、支持底面76と、第1の支持側面78と、第2の支持側面80と、第3の支持側面82とを備える。インサート座部64は、切削インサート2の主切削刃24を露出させる径方向開口部84と、切削インサート2の表面ワイピング副切削刃28を露出させる軸線方向開口部86とを備える。第1の支持側面78、第2の支持側面80、および第3の支持側面82は、支持底面76に対して90度の角度で延在している。あるいは、支持側面78、80、82は、支持底面76に対して鋭角で延在して、切削インサートのメジアン面の上方のみで支持することができる。第1および第2の支持側面78、80は、軸線方向開口部86とは反対側のインサート座部64の第1の端部94において、互いに約90度の角度で配置され、第3の支持側面82は、軸線方向開口部86に近いインサート座部64の第2の端部96に配置される。第1の支持側面78は径方向開口部84に面し、第2の支持側面80は径方向開口部84から離れる方向に面し、第3の支持側面82は径方向開口部84に面する。切削インサート2は、第2の表面16の第2の平坦な中央表面44が支持底面76に当接した状態で、また円周面18のそれぞれの部分が、第1の支持側面78、第2の支持側面80、および第3の支持側面82に当接した状態で配置される。図1aも参照。このようにして、切削インサート2は、インサート座部64の4つの異なる支持面76、78、80、82によって、インサート座部64で安定して支持される。肩削りフライス工具60の使用中、第1および第2の支持側面78、80は、切削インサート2の軸線方向支持面を形成し、第1および第3の支持側面78、82は、切削インサート2の径方向支持面を形成し、支持底面76は切削インサート2の接線方向支持面を形成する。第1および第2の支持側面78、82は、図4aにも示されている。支持底面76は、図5aにハッチング面として示されている。
切削インサート2は、肩削りフライス工具60のインサート座部64で安定して支持される。第一に、主逃げ面50の負の公称逃げ角αにより、面取りフライス加工した腰部またはメジアン面4における切削インサートが比較的幅広になり、即ち、図3aを参照して上述したように、主逃げ面50が中立または正の公称逃げ角を有した場合よりも、円周方向の面取りフライス加工した腰部分92における切削インサートが幅広になる。したがって、第1の支持側面78は、切削インサート2の中心から比較的遠い距離で、第1の当接面90に接する切削刃のうち1つ20’の主切削刃24において円周面18に当接し、第2および第3の支持側面80、82は、切削刃のうち2つ20’、20’’の各表面ワイピング副切削刃28において、第2の当接面90’に当接し、特に、第3の当接側面82は、切削インサート2の中心から比較的遠い距離で、第2の当接面90’に当接してもよい。図5cおよび5dの断面は、第1の支持側面78と第1の当接面90との当接、および第3の支持側面82と第2の当接面のうち1つ90’との当接をそれぞれ示している。第2の支持側面80は、図5dの図示に実質的に対応する形で、他方の第2の当接面90’に当接する。第二に、図1a~1cおよび3~3cを参照して上述したように、平坦な中央表面44が切削刃20の下方に提供され、チップブレーカーが存在しないことにより、比較的大きい平坦な当接面が、インサート座部64の支持底面76に少なくとも部分的に当接する、平坦な中央表面44によって形成される。第三に、第1、第2、および第3の支持側面78、80、82が切削インサート2の円周面18を支持する配置により、切削インサート2は、肩削りフライス工具60のインサート座部64において、径方向位置および軸線方向位置でしっかりと位置決めされる。第四に、表面ワイピング副切削刃28の傾斜によって、表面ワイピング副切削刃28における切削力の成分が、切削インサート2をインサート座部64に押し込む。図5bの矢印98は、インサート座部に押し込む力成分を示している。
切削インサート2の6つの切削刃20のうち、1つのみが工作物と切削係合するように配置される。かかる切削係合のために配置された切削刃20は、アクティブ切削刃と呼ばれることがある。したがって、径方向開口部84はアクティブな主切削刃24を露出させ、軸線方向開口部86はアクティブな表面ワイピング副切削刃28を露出させる。当然ながら、アクティブな角切削刃26も工作物の切削動作のために露出させられる。他の2つの切削刃20’、20’’は、第1の表面14において非アクティブ位置に配置される。上述したように、他の2つの切削刃20’、20’’における円周面18の部分は、第1、第2、および第3の支持側面78、80、82に当接する。具体的には、非アクティブな切削刃20’の主切削刃における第1の当接面90は、第1の支持側面78に当接し(図5cを参照)、非アクティブな切削刃20’の表面ワイピング副切削刃における第2の当接面90’は、第2の支持側面80に当接する。非アクティブな切削刃20’’の表面ワイピング副切削刃における第2の当接面90’は、第3の支持側面82に当接する。図5dを参照。
上記は様々な例示的実施形態の例証であり、本発明は添付の特許請求の範囲によってのみ定義されることが理解されるべきである。当業者であれば、添付の特許請求の範囲によって定義されるような、本発明の範囲から逸脱することなく、例示的実施形態が修正されてもよく、例示的実施形態の異なる特徴が組み合わされて、本明細書に記載した以外の実施形態を作り出してもよいことを理解するであろう。

Claims (12)

  1. 三方晶形状を有し、切削インサート(2)を通って延在するメジアン面(4)を有する、肩削りフライス工具(60)用の切削インサート(2)であって、第1の表面(14)と、反対側の第2の表面(16)と、前記第1の表面(14)および前記第2の表面(16)の間を延在する周面(18)とを備え、前記第1および第2の表面(14、16)が前記メジアン面(4)の対向する側を延在し、
    前記切削インサート(2)が、前記第1の表面(14)と前記周面(18)との交点に沿って延在する3つの割送り可能な切削刃(20、20’、20’’)を備え、割送り可能な切削刃(20)がそれぞれ、前記第1の表面(14)に向かう方向で見て、前記三方晶形状の切削インサート(2)の角(22)に沿って延在し、
    割送り可能な切削刃(20、20’、20’’)がそれぞれ、主切削刃(24)と、角切削刃(26)と、表面ワイピング副切削刃(28)とを備え、前記主切削刃(24)が前記角切削刃(26)に隣接し、前記角切削刃(26)が前記表面ワイピング副切削刃(28)に隣接する、切削インサート(2)であって、
    前記表面ワイピング副切削刃(28)が、前記メジアン面(4)までの距離が前記角切削刃(26)に向かう方向で減少するように、前記メジアン面(4)に対して傾斜しており、
    前記周面(18)が、前記主切削刃(24)に沿って延在する逃げ面(50)を備え、前記主切削刃(24)に沿った前記逃げ面(50)が、前記メジアン面(4)に対して鋭角(c)で延在して、前記逃げ面(50)が負の公称逃げ角(α)を形成しており、
    前記周面(18)が、前記肩削りフライス工具(60)の軸線方向および/または径方向支持面(78)に当接するように構成された第1の当接面(90)を備え、前記第1の当接面(90)が、前記主切削刃(24)の少なくとも一部に沿って延在し、
    前記周面(18)が、前記肩削りフライス工具(60)の軸線方向および/または径方向支持面(80、82)に当接するように構成された第2の当接面(90’)を備え、前記第2の当接面(90’)が、前記表面ワイピング副切削刃(28)の少なくとも一部に沿って延在し、
    前記第1の表面(14)が、前記主切削刃(24)に隣接する傾斜した主すくい面(40’)へと変化する平坦な中央表面(44)を備え、前記主切削刃(24)全体および前記傾斜した主すくい面(40’)が、前記平坦な中央表面(44)よりも前記メジアン面(4)から遠い距離で延在する、切削インサート(2)。
  2. 前記周面(18)が、前記メジアン面(4)に位置する周方向の面取りした腰部分(92)を備え、前記第1および第2の当接面(90、90’)が、前記周方向の面取りした腰部分(92)に形成される、請求項1に記載の切削インサート(2)。
  3. 前記表面ワイピング副切削刃(28)が、前記メジアン面(4)に対して1から6度の範囲内の平均角度(a)で、または前記メジアン面(4)に対して2から5度の範囲内の平均角度(a)で、または前記メジアン面(4)に対して3.5度の角度(a)で延在する、請求項1または2に記載の切削インサート(2)。
  4. 前記平坦な中央表面(44)が、前記表面ワイピング副切削刃(28)に隣接する傾斜した副すくい面(40’’)へと変化しており、前記表面ワイピング副切削刃(28)全体および前記傾斜した副すくい面(40’’)が、前記平坦な中央表面(44)よりも前記メジアン面(4)から遠い距離に配置される、請求項に記載の切削インサート(2)。
  5. 前記切削インサート(2)が、3つの更なる割送り可能な切削刃(20’’’、20’’’’、20V)が前記第2の表面(16)と前記周面(18)との交点に沿って延在する、両面切削インサート(2)であり、前記第1および第2の表面(14、16)がそれぞれ、肩削りフライス工具(60)の支持底面(76)に当接する平坦な中央表面(44)を備える、請求項1から4のいずれか一項に記載の切削インサート(2)。
  6. 前記主切削刃(24)が、前記メジアン面(4)までの距離が前記角切削刃(26)から離れる方向で減少するように、前記メジアン面(4)に対して傾斜している、請求項1からのいずれか一項に記載の切削インサート(2)。
  7. 前記主切削刃(24)が、前記メジアン面(4)に対して6から14度の範囲内の平均角度(b)で、または前記メジアン面(4)に対して9から11度の範囲内の平均角度(b)で、または前記メジアン面(4)に対して9.5度の角度(b)で延在する、請求項に記載の切削インサート(2)。
  8. 前記主切削刃(24)に沿った前記逃げ面(50)が、前記メジアン面(4)に対して83から87度の範囲内の鋭角(c)で延在する、請求項1からのいずれか一項に記載の切削インサート(2)。
  9. 切削インサート(2)を受け入れるインサート座部(64)を備えた工具本体(62)を備える、肩削りフライス工具(60)であって、
    前記インサート座部(64)に配置された、請求項1からのいずれか一項に記載の切削インサート(2)を備える、肩削りフライス工具(60)。
  10. 前記インサート座部(64)が、支持底面(76)と、第1の支持側面(78)と、第2の支持側面(80)と、第3の支持側面(82)とを備える、請求項に記載の肩削りフライス工具(60)であって、
    前記インサート座部(64)が、前記切削インサート(2)の前記主切削刃(24)を露出させる径方向開口部(84)と、前記切削インサート(2)の前記表面ワイピング副切削刃(28)を露出させる軸線方向開口部(86)とを備え、
    前記第1の支持側面(78)、前記第2の支持側面(80)、および前記第3の支持側面(82)が、前記支持底面(76)に対して横断方向で延在しており、
    前記第1および第2の支持側面(78、80)が、非アクティブの割送り可能な切削刃(20’)の前記第1および第2の当接面(90、90’)を、前記軸線方向開口部(86)とは反対側の前記インサート座部(64)の第1の端部(94)で支持するように配置され、前記第3の支持側面(82)が、別の非アクティブの割送り可能な切削刃(20’’)の前記第2の当接面(90’)を、前記軸線方向開口部(86)に近い前記インサート座部(64)の第2の端部(96)で支持するように配置され、
    前記切削インサート(2)が、前記第2の表面(16)が前記支持底面(76)に当接している状態で配置される、肩削りフライス工具(60)。
  11. 前記インサート座部(64)が、前記インサート座部(64)に配置された前記切削インサート(2)の前記メジアン面(4)に対して負の軸線方向すくい角(γp)を提供するように構成され、前記インサート座部(64)が、1から11度の範囲内、または4から8度の範囲内、または6度の負の軸線方向すくい角(γp)を提供するように構成された、請求項または10に記載の肩削りフライス工具(60)。
  12. 前記インサート座部(64)が、前記インサート座部(64)に配置された前記切削インサート(2)の前記メジアン面(4)に対して負の径方向すくい角(γf)を提供するように構成され、前記インサート座部(64)が、8から20度の範囲内、または11から17度の範囲内、または14度の負の径方向すくい角(γf)を提供するように構成された、請求項から11のいずれか一項に記載の肩削りフライス工具(60)。
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