JP7101672B2 - 回転電気機械用のロータ - Google Patents

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Description

本発明は、特に、回転電気機械用のロータコイルのための絶縁装置を有するロータに関する。
本発明は、オルタネータ、オルタネータ・スタータ、又は可逆機械等の回転電気機械の分野において特に有利な用途を有する。可逆機械は、第一にオルタネータ機能における発電機として、第二に例えば自動車両の熱機関を始動させるための電気モータとして可逆的に作動可能な回転電気機械であることを覚えておかれたい。
回転電気機械は、軸線を中心として回転移動可能なロータと、このロータを取り囲む固定されたステータとを含む。オルタネータモードにおいて、ロータの回転中、ロータはステータに磁界を誘導し、ステータは磁界を電流に変換して、車両の電子機器が給電されるとともにバッテリが再充電される。モータモードにおいて、ステータが給電されて、ステータはロータを回転させる磁界を誘導する。
ロータは、励磁巻線と2つのマグネットホイールとを含む、爪の付いた構造を有する。各マグネットホイールは、他方のマグネットホイールの2つの連続する爪の間に挿入されるように配置された爪を有する。また、ロータは、更に、2つの別個のマグネットホイールの2つの隣接する爪の間に、すなわち爪間スペースに、それぞれ配置された複数の磁性要素を含む。これらの磁性要素は、特に磁極を形成する爪同士の間での磁束の漏れを防止するために使用される。実際に、磁性要素を有さないロータ構成においては、ステータの磁極において望ましい誘導を生じさせるように、ロータのコイルによって生成された磁束の大部分が、機械の空隙を通過せずに漏れ経路を通過するということがわかっている。
外面に、各爪は磁性要素を保持するためのリップであって、他方のマグネットホイールの隣接する爪に面して周方向に延びるリップを含む。磁性要素は、それぞれが別個のマグネットホイールに属する2つの隣接する爪の2つの保持リップの間で保持される。
しかしながら、このタイプのリップは、ロータの外側に向かう半径方向においてしか、磁性要素の変位を防止しない。したがって、磁性要素の位置は、爪間スペース内で正確に保証されない。
また、ロータにファンを位置決めするステップにおいて、特にロータのコアに強い電流を通すことからなる「貫通電流」による溶接プロセスを理由として、磁性要素はその磁気配向と反対の磁界にさらされる。この磁界から生じる力は、爪間スペース内での磁性要素の変位又は回転を生じさせるか、場合によっては、前記要素が爪間スペースから脱出することもある。
本発明の目的は、従来技術の欠点を防止することができるようにすることである。したがって、本発明の目的は、特にロータの組立作業中に、磁性要素を適切な位置に良好に保持することを保証することである。
この目的のために、本発明の主題は、特に自動車両用の、回転電気機械用ロータである。
本発明によれば、ロータは軸線を中心として回転するように取り付けられるとともに、
‐ 一対のマグネットホイールにより形成されるロータ本体であって、各マグネットホイールは、フランジから延びる複数の爪と、軸方向において前記フランジ同士の間に配置されたコアとを含み、前記マグネットホイールは、一方のマグネットホイールの各爪が、他方のマグネットホイールに向かって延びつつ他方のマグネットホイールの2つの連続する爪の間に存在するスペースに配置されるようにして取り付けられる、ロータ本体と、
‐ 2つの別個のマグネットホイールの2つの隣接する爪の間に配置される少なくとも1つの磁性要素と、
‐ 径方向において前記コアと前記爪との間に配置されるロータ巻線と、
‐ 前記ロータ巻線と前記ロータ本体との間に配置される絶縁装置であって、前記絶縁装置は複数の花弁部を含み、各花弁部は対応する爪の内面を少なくとも部分的に覆うように配置される中央部分を含む、絶縁装置と、
を含む。
また、本発明によれば、少なくとも1つの花弁部は側方部分を含み、前記側方部分は、前記磁性要素の少なくとも一部に対面して延びるように配置されて前記磁性要素の保持に関与する。
側方部分により、ロータの組立中に、特にファンをロータ本体に溶接する工程中に、磁性要素が移動して、この移動が並進移動であっても回転移動であっても、爪間スペースから出てしまうことが防止され得る。こうして、磁性要素の位置決めが最適化され、これにより磁束漏れの低減が最適化され得る。
一実施形態によれば、側方部分は、径方向において磁性要素とロータ巻線との間に延びる。
一実施形態によれば、回転電気機械は複数の磁性要素を含み、そのそれぞれが対応する花弁部の少なくとも1つの側方部分に対面して配置される。
一実施形態によれば、磁性要素の表面の少なくとも30%、特に33%が、略周方向平面において、少なくとも1つの側方部分に対面する。一実施形態によれば、磁性要素の表面全体が、略周方向平面において、少なくとも1つの側方部分に対面する。
一実施形態によれば、側方部分は最大幅を有し、前記最大幅は、略周方向において、磁性要素の周方向幅の少なくとも半分を覆って延びる。
一実施形態によれば、側方部分は最大高さを有し、前記最大高さは、略軸方向において、磁性要素の軸方向高さの少なくとも半分を覆って延びる。
一実施形態によれば、側方部分は、中央部分の軸方向高さに等しい軸方向高さを有する。変形実施形態によれば、側方部分は、中央部分の軸方向高さより小さい又は大きい軸方向高さを有し得る。
一実施形態によれば、側方部分の径方向厚さは、中央部分の径方向厚さと略同一である。
一実施形態によれば、側方部分は、平行四辺形や台形等の四辺形の形状の周方向断面を有する。変形実施形態によれば、側方部分は、三角形状の周方向断面を有する。別の変形実施形態によれば、側方部分は、円又は楕円の一部の形状の周方向断面を有する。
一実施形態によれば、側方部分は磁性要素と接触している。変形実施形態によれば、側方部分と磁性要素との間に間隙が存在する。
一実施形態によれば、花弁部は、当該花弁部に対応する爪に隣接する2つの爪間スペースのうちの一方のみに延び入る単一の側方部分を含む。
別の一実施形態によれば、花弁部は、当該花弁部に対応する爪に隣接する2つの爪間スペースの両方にそれぞれ延び入る少なくとも2つの側方部分を含む。
一実施形態によれば、単一のマグネットホイールの各爪は、少なくとも1つの側方部分を持つ花弁部を有する。このマグネットホイールは、プーリに軸方向において最も近接して配置された前方マグネットホイールであっても、当該プーリから軸方向において最も離間して配置された後方マグネットホイールであってもよい。
一実施形態によれば、磁性要素は、マグネットホイールのうちの一方に対応する花弁部に属する単一の側方部分に対面して配置される。
一実施形態によれば、2つのマグネットホイールの各爪が、少なくとも1つの側方部分を持つ花弁部を有する。
一実施形態によれば、磁性要素は少なくとも2つの側方部分に対面して配置され、前記2つの側方部分のそれぞれは個々のマグネットホイールに対応する花弁部に属する。
一実施形態によれば、花弁部は対称の形状を有する。変形実施形態によれば、花弁部は非対称の形状を有し得る。
一実施形態によれば、側方部分は中央部分と一体である。
一実施形態によれば、各花弁部は接続部と一体であり、接続部自体は円筒形部と一体である。
一実施形態によれば、絶縁装置は電気絶縁材料で構成される。
一実施形態によれば、磁性要素は、径方向において、少なくとも部分的に、少なくとも1つの側方部分と爪から延びる1つのリップとの間に配置される。
一実施形態によれば、磁性要素は永久磁石である。
また、本発明は、回転電気機械に関する。有利には、回転電気機械は、オルタネータ、オルタネータ・スタータ、又は可逆機械を形成し得る。
本発明は、後述する本発明の非限定的な実施形態の詳細な説明を読み、添付の図面を参照することにより、よりよく理解されるであろう。
本発明の一実施形態による回転電気機械の概略部分断面図。 図1の絶縁装置の概略部分斜視図。 本発明の一実施形態による磁性要素及び絶縁装置のマグネットホイールにおける配置の一例を示す概略部分斜視図。 本発明の第1実施形態による磁性要素の表面に対する絶縁のための装置の各花弁部にそれぞれ属する2つの側方部分の配置の二次元概略図。 本発明の第2実施形態による磁性要素の表面に対する絶縁のための装置の各花弁部にそれぞれ属する2つの側方部分の配置の二次元概略図。
同一、類似又は相似の要素には、各図面において同じ参照符号を付す。
以下に記載される実施形態は、全く限定的でない。特に、特性の選択が技術的利点を提供するのに十分である場合、又は本発明を従来技術から区別するのに十分である場合、記載された他の特性から分離して、後述の特性の選択のみを含む本発明の変形を想定可能である。特に、全ての変形形態と記載された全ての実施形態とを互いに組み合わせることが、技術的観点からこの組み合わせに反するものがなければ、可能である。そのような場合、これは本明細書において言及されるであろう。
図1は、特に自動車用の、小型多相回転電気機械10を示す。この回転電気機械10は、オルタネータモードにおいて機械エネルギーを電気エネルギーに変換し、モータモードにおいて電気エネルギーを機械エネルギーに変換するように動作可能である。この回転電気機械10は、例えば、オルタネータ、オルタネータ・スタータ、又は可逆機械である。
回転電気機械10は、ハウジング11を含んでいる。また、ハウジング11の内部に、回転電気機械10は、シャフト13と、シャフト13と一体回転するロータ12と、ロータ12を取り囲むステータ15とを含む。ロータ12の回転は、軸線Xを中心として実施される。
以下の説明において、軸方向、(半)径方向、外側及び内側という用語は、シャフト13をその中心において通過する軸線Xに関する。軸方向は軸線Xに対応し、径配向は並列する平面であって、特に軸線Xに対して垂直な平面に対応する。径方向に関して、外側又は内側という用語は、同一の軸線Xに関して理解される。内側という用語は、軸線に向かって配向される要素、又は第2要素よりも軸線に近い要素に対応し、外側という用語は軸線から離れていることを示す。
本例において、ハウジング11は、互いに組み付けられた前方軸受16と後方軸受17とを含んでいる。これらの軸受16、17は、中空の形状を有している。それぞれの軸受16、17は、軸13に回転自在に取り付けられるように、各玉軸受18、19を中心に支持している。
プーリ20が、例えばこのプーリのキャビティの底部に支持されたナットによって、前方軸受16においてシャフト13の前端部に固定されている。このプーリ20は、回転運動をシャフト13に伝達可能である。
本例において、シャフト13の後端部は、コレクタ22に属するコレクタリング21を支持している。ブラシホルダ24に属するブラシ23は、コレクタリング21を擦るように配置されている。ブラシホルダ24は、電圧レギュレータ(図示せず)に接続されている。
また、前方軸受16及び後方軸受17は、空気が通過するように略横方向の開口を含み得る。この目的は、ロータ12の前方軸方向面における、すなわち前方軸受16での前方ファン25の回転により、及びロータの後方軸方向面における、すなわち後方軸受17での後方ファン26の回転により生成された空気を循環させることで、回転電気機械を冷却可能とすることである。
本例において、ロータ12は爪ロータである。ステータ15は、例えば半閉鎖タイプ又は開放タイプのノッチが設けられた一連のプレートの形態の本体27を含んでいる。ノッチは、電気巻線28の取り付けのためのノッチ絶縁部を有する。この巻線28は、本体27のノッチを貫通して、ステータの本体の両側に前方シニョン29及び後方シニョン30を形成している。巻線28は、例えば星の形又は三角の形で接続されている。
また、巻線28は、単数又は複数の相により形成されている。各相は、ステータ本体27のノッチを通過するとともに、全ての相と共にシニョンを形成する少なくとも1つの導体を含んでいる。巻線28は、電子アセンブリ36に電気的に接続されている。
電子アセンブリ36は、巻線28の位相を制御可能である少なくとも1つの電子パワーモジュールを含んでいる。このパワーモジュールは、オルタネータ10により生成された交流電圧を直流電圧に変換して、特にバッテリや車両の車載ネットワークに給電するように、電圧整流ブリッジを形成する。
電気巻線がブラシにより給電されると、ロータ4は磁化され、爪に磁性北-南極(N-S極)が形成されたインダクタ・ロータになる。シャフト3が回転しているとき、このインダクタ・ロータは、誘導ステータに交流誘導電流を生成する。次いで、整流ブリッジ9は、特に自動車両の車載ネットワークの充電部及び消費部に給電するとともに自動車両のバッテリを再充電するように、この交流誘導電流を直流に変換する。
ロータ12は、2つのマグネットホイール31とコア34とにより形成されたロータ本体を含んでいる。各マグネットホイール31は、フランジ32と、フランジから略軸方向に延びて磁極を形成する複数の爪33とによって構成されている。フランジ32は、横方向配向を有し、例えば略環状の形状を有する。マグネットホイール31は、一方のマグネットホイールの各爪33が、他方のマグネットホイールに向かって延びつつ他方のマグネットホイールの2つの連続する爪の間に存在するスペース内に配置されるようにして取り付けられる。このスペースは爪間スペースとして知られる。コア34は、略円筒状の形状を有し、軸方向においてマグネットホイール31同士の間に配置されている。コア34は、絶縁シリンダによって、マグネットホイールのうちの一方に属するシリンダによって、又はマグネットホイールのうちの一方にそれぞれ属する2つのハーフコアによって形成され得る。
本明細書に記載の実施形態において、ロータ12は、少なくとも1つの磁性要素38を含む。磁性要素38は、2つの別個のマグネットホイール31の2つの隣接する爪33の間に、すなわち爪間スペースに挿入される。好適には、ロータ12は、複数の磁性要素38を含み、そのそれぞれは爪間スペースに配置される。
例えば、磁性要素38は永久磁石である。この永久磁石は、希土類材料又はフェライト材料から形成され得る。
また、ロータ12は、径方向においてコア34と爪33との間に配置されたロータ巻線35を含む。ロータ巻線35は、例えばコア34の周囲にまかれたコイルであり、コレクタ22を介してロータの励磁を可能にする。
また、ロータ12は、ロータ巻線35とロータ本体との間に配置された絶縁装置39を含む。絶縁装置39は、電気絶縁材料で構成されているため、ロータ巻線35をロータ本体に対して電気的に絶縁することができる。
例えば、絶縁装置はプラスチック材料で形成されているが、ボール紙又は布地等の他のいかなる電気絶縁材料も使用可能である。
図2に明瞭に示すように、絶縁装置39は、円筒形部42と、2つの接続部43と、複数の花弁部40とを含む。円筒形部42は、コア34を囲むとともに、径方向においてコアとロータ巻線35との間に配置される。接続部43は、円筒形部42から当該円筒形部の両側において延びている。より具体的には、各接続部は、フランジ32のうちの一方と接触するように、円筒形部42の軸方向端部から略径方向に延びる。花弁部40は、接続部43からそれぞれ延びる。各花弁部40は、対応する爪33の内面と、当該爪に隣接する磁性要素38の一部との両方に対面するように配置される。
各花弁部40は、接続部43と一体である。接続部43それ自体は、円筒状部42と一体である。変形実施形態において、絶縁装置39の部位のうちの少なくとも1つが他の部位に追加され、任意の他の手段によってこれに固定され得る。接続部43に対して花弁部40を曲げ易くするように、花弁部と接続部との間に溝37が配置され得る。
花弁部は、爪33に対面する中央部分41と、前記爪に隣接する磁性要素38に対面する少なくとも1つの側方部分44とを含む。各側方部分44は、磁性要素38の爪間スペースにおける保持に関与するとともに、磁性要素の位置を特にロータ12の組立作業中に正確に保証することを可能にする。
側方部分44は、中央部分41から略周方向に延びる。したがって、側方部分は、爪33に隣接する爪間スペース内に磁性要素38に対面して配置される。これにより、側方部分は、径方向においてロータ巻線35と磁性要素38との間に配置されている。
好適には、側方部分44は、中央部分41と一体である。したがって、側方部分と中央部分とは単一作業で形成される単独部品を形成する。
中央部分41は、対応する爪33の内面と接触している。好適には、中央部分41は、対応する爪33の内面の形状に対応する形状を有する。図3に示す例において、中央部分41は、爪33の全周方向幅に沿って且つ前記爪の軸方向高さの一部上を延びている。例えば、中央部分は、爪の軸方向高さの半分に等しい軸方向高さに沿って延びる。
ロータ12の組立作業において、特にファン25、26をロータ本体に固定する作業において、磁性要素38にかかる力が、当該要素を、爪間スペース内で並進移動又は回転移動させ得る。力が大きい場合、磁性要素38は、花弁部40の側方部分44で支持され得る。これにより、磁性要素38が爪間スペースから脱出してしまうことが防止される。側方部分44は、磁性要素38の圧力を受けて変形させられて、前記要素を所定位置に保持するバネ効果を生成し得る。
回転電気機械10の作動中、磁性要素38は当該要素が受ける応力が強い場合、その位置決めを保証するように側方部分44と接触し得る。
変形実施形態によれば、回転電気機械10の作動中に磁性要素38が受ける応力が弱い場合、側方部分44と前記要素との間に間隙が存在し得る。この間隙は、ロータ12の充填作業(operation of impregnation)において、樹脂等の絶縁材料で充填され得るが、これは必須ではない。絶縁材料は接着剤として機能し得るとともに、回転電気機械10の作動中に磁性要素38の保持に関与し得る。
図3に示す実施形態において、爪33は、略周方向に突出して延びるリップ45を有している。リップ45は、爪33の外面から延び、前記爪に隣接する爪間スペースに位置する。磁性要素38は、径方向において、少なくとも部分的に、花弁部40とリップ45との間に配置される。好適には、磁性要素38はリップ45と接触しているため、回転電気機械10の作動中に保持され得る。
図示しない第1実施形態によれば、花弁部40は、当該花弁部に対応する爪33に隣接する2つの爪間スペースのうちの一方又は他方に延び入る単一の側方部分44を含む。
図2及び3に示す第2実施形態によれば、花弁部40は、当該花弁部に対応する爪33に隣接する2つの爪間スペースにそれぞれ延び入る少なくとも2つの側方部分44を含む。各側方部分44は、爪33に隣接する2つの別個の爪間スペースに延び入るように周方向で互いに反対方向に延びている。したがって、各側方部分44は、各磁性要素38の保持を可能とする。
本実施形態によれば、単独のマグネットホイール31の各爪33は、単数又は複数の側方部分44を有する花弁部40を有する。このマグネットホイールは、前方マグネットホイール又は後方マグネットホイールのいずれでもよい。本実施形態によれば、2つのマグネットホイール31のうちの一方のみが側方部分44を有する。こうして、各磁性要素38は、単一の側方部分によって保持される。
別の実施形態によれば、2つのマグネットホイール31の各爪33は、単数又は複数の側方部分44を持つ花弁部40を有する。こうして、各磁性要素38は、図4及び5に概略的に示すように少なくとも2つの側方部分によって保持される。実際に、本例において、爪間スペースは、少なくとも2つの側方部分44を含み、一方は前方マグネットホイールの爪に対応する花弁部に属し、他方は後方マグネットホイールの爪に対応する花弁部に属する。各側方部分は、磁性要素38の一つの内面に対面して延びる。
また、側方部分44は、略周方向の幅、軸方向の高さ、及び径方向の厚さを有する。
好適には、図3に示すように、側方部分44の厚さEは、中央部分41の径方向厚さと同一である。
同じく好適には、図3に示すように、側方部分44は、中央部分41の高さと等しい高さを有する。変形実施形態によれば、側方部分44は、中央部分41の高さより小さい又は大きい高さを有し得る。
好適には、側方部分44の最大高さH1は、少なくとも磁性要素38の軸方向高さH2の高さの半分に等しい。図4に示す実施形態において、側方部分44の最大高さH1は、磁性要素38の軸方向高さH2に等しい。
好適には、側方部分44の最大幅L1は、少なくとも磁性要素38の周方向幅L2の半分に等しい。図4に示す実施形態において、側方部分44の最大幅L1は、磁性要素38の周方向幅L2に等しい。
図4の実施形態において、磁性要素38の内面の全てが、略周方向平面において、2つの側方部分44に対面している。したがって、側方部分44の各表面の合計は、磁性要素38の内面に等しい。
図5の実施形態において、磁性要素38の表面の少なくとも30%、具体的には33%が、略周方向平面において、前方マグネットホイール又は後方マグネットホイールのそれぞれに対応する花弁部40にそれぞれ属する2つの側方部分44に対面している。したがって、本実施形態では、各側方部分44は、磁性要素38の表面の16.5%を覆っている。
また、図3の例において、側方部分44は、四辺形の形状、特に平行四辺形の形状の周方向断面を有する。
図4及び5に示す別の実施形態によれば、側方部分44は、三角形状の周方向断面を有する。
当業者は、本発明の内容から逸脱することなく、側方部分についての任意の形状の周方向断面が想定され得ることを理解するであろう。
本明細書に示す実施形態において、2つの側方部分44を含む花弁部40は、花弁部40の周方向幅の中央を通る軸線に対して対称の形状を有する。したがって、第1爪間スペースに延び入る側方部分は、第1爪間スペースに対して周方向に反対側の他方の爪間スペースに延び入る側方部分と、当該軸線に対して対称的に同一である。
図示しない変形実施形態によれば、花弁部40は、花弁部40の周方向幅の中央を通る軸線に対して非対称の形状を有し得る。この非対称性は、単一の花弁部の2つの側方部分が異なる形状又は寸法を有することに起因する。変形例として、この非対称性は、爪33がロータ12の回転方向に、又は回転の逆方向に傾斜し得ることに起因する。花弁部40の中央部分41は、前記爪33の傾斜に応じて傾斜した形状を有し得る。上述のように、2つの側方部44は、同一の又は異なる形状及び寸法を有し得る。
本発明は、特に交流発電機又は可逆機械用のロータの分野において適用されるが、いかなるタイプの回転機械にも適用され得る。
上述の説明は、例としてのみなされたものであり、本発明の範囲を限定するものではなく、その種々の要素を他の均等物で置き換えることで本発明の範囲から逸脱することはない。

Claims (10)

  1. 特に自動車両のための回転電気機械用のロータであって、前記ロータ(12)は軸線(X)を中心として回転するように取り付けられるとともに、
    ‐ 一対のマグネットホイール(31)により形成されるロータ本体であって、各マグネットホイールは、フランジ(32)から延びる複数の爪(33)と、軸方向において前記フランジ同士の間に配置されたコア(34)とを含み、前記マグネットホイール(31)は、一方のマグネットホイールの各爪が、他方のマグネットホイールに向かって延びつつ他方のマグネットホイールの2つの連続する爪の間に存在するスペースに配置されるようにして取り付けられる、ロータ本体と、
    ‐ 2つの別個のマグネットホイール(31)の2つの隣接する爪(33)の間に配置される少なくとも1つの磁性要素(38)と、
    ‐ 径方向において前記コア(34)と前記爪(33)との間に配置されるロータ巻線(35)と、
    ‐ 前記ロータ巻線(35)と前記ロータ本体との間に配置される絶縁装置(39)であって、前記絶縁装置は複数の花弁部(40)を含み、各花弁部は対応する爪(33)の内面を少なくとも部分的に覆うように配置される中央部分(41)を含む、絶縁装置(39)と、
    を含むロータにおいて、
    少なくとも1つの花弁部(40)は側方部分(44)を含み、前記側方部分(44)は、前記磁性要素(38)の少なくとも一部に対面して延びるように配置されて前記磁性要素(38)の保持に関与し、
    前記側方部分は、径方向において前記磁性要素と前記ロータ巻線との間に延びる、
    ことを特徴とするロータ。
  2. 前記磁性要素(38)の表面の少なくとも30%、特に33%が、略周方向平面において、少なくとも1つの側方部分(44)に対面する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のロータ。
  3. 前記磁性要素(38)の表面全体が、略周方向平面において、少なくとも1つの側方部分(44)に対面する、
    ことを特徴とする請求項2に記載のロータ。
  4. 前記側方部分(44)は最大幅(L1)を有し、前記最大幅(L1)は、略周方向において、前記磁性要素(38)の周方向幅(L2)の少なくとも半分を覆って延びる、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のロータ。
  5. 前記側方部分(44)は最大高さ(H1)を有し、前記最大高さ(H1)は、略軸方向において、前記磁性要素(38)の軸方向高さ(H2)の少なくとも半分を覆って延びる、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のロータ。
  6. 前記側方部分(44)の径方向厚さ(E)は、前記中央部分(41)の径方向厚さと略同一である、
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のロータ。
  7. 前記磁性要素(38)は少なくとも2つの側方部分(44)に対面して配置され、前記2つの側方部分(44)のそれぞれは個々のマグネットホイール(31)に対応する花弁部(40)に属する、
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載のロータ。
  8. 前記磁性要素(38)は単一の側方部分(44)に対面して配置され、前記単一の側方部分(44)はマグネットホイール(31)の一つに対応する花弁部(40)に属する、
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載のロータ。
  9. 前記磁性要素(38)は、径方向において、少なくとも部分的に、少なくとも1つの側方部分(44)と前記爪(33)から延びる1つのリップ(45)との間に配置される、
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載のロータ。
  10. 請求項1乃至9のいずれか一項に記載のロータを含み、オルタネータ、オルタネータ・スタータ、又は可逆機械を形成する、特に自動車のための、回転電気機械。
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