JP7099909B2 - ガス化処理システム - Google Patents

ガス化処理システム Download PDF

Info

Publication number
JP7099909B2
JP7099909B2 JP2018162247A JP2018162247A JP7099909B2 JP 7099909 B2 JP7099909 B2 JP 7099909B2 JP 2018162247 A JP2018162247 A JP 2018162247A JP 2018162247 A JP2018162247 A JP 2018162247A JP 7099909 B2 JP7099909 B2 JP 7099909B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ash
gas
gasification
dust collecting
tar
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018162247A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020033482A (ja
Inventor
道則 成澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shinko Pantec Co Ltd
Original Assignee
Kobelco Eco Solutions Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobelco Eco Solutions Co Ltd filed Critical Kobelco Eco Solutions Co Ltd
Priority to JP2018162247A priority Critical patent/JP7099909B2/ja
Publication of JP2020033482A publication Critical patent/JP2020033482A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7099909B2 publication Critical patent/JP7099909B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E20/00Combustion technologies with mitigation potential
    • Y02E20/16Combined cycle power plant [CCPP], or combined cycle gas turbine [CCGT]
    • Y02E20/18Integrated gasification combined cycle [IGCC], e.g. combined with carbon capture and storage [CCS]

Landscapes

  • Industrial Gases (AREA)

Description

本発明は、可燃物を熱分解ガス化処理して熱分解ガスを得るガス化処理システムに関するものである。
可燃物を含む廃棄物の処理方法の一つとしては、廃棄物を熱分解ガス化処理し、得られる熱分解ガスを、発電装置などの燃料ガスとして利用することや、原料ガスとして利用することが考えられている。
廃棄物を熱分解処理して熱分解ガスを得る廃棄物ガス化処理システムは、たとえば、次のようなものが従来提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
廃棄物ガス化処理システムは、廃棄物を熱分解して熱分解ガスと熱分解残渣を発生させるガス化炉と、前記ガス化炉における熱分解ガスの出口の下流側にガス流路を介して順に接続された改質炉、熱回収ボイラ、バグフィルタ、ガス精製設備、および、送風機を備えた構成とされている。前記送風機の下流側には、熱分解ガスを改質処理した改質ガスを燃料ガスとして使用するガスエンジンが設けられている。
ところで、一般に、廃棄物の熱分解ガス化によって生じる熱分解ガスは、タールを含んでいる。タールは、凝縮温度が高くて液状になりやすく、液状のタールは、ガス流路や、その他、各種の配管や機器に付着すると、流路の閉塞や機器の動作不良など、種々の問題を引き起こす。
そこで、前記廃棄物ガス化処理システムは、前記熱回収ボイラで回収される粉塵を前記ガス化炉に供給する供給手段と、前記バグフィルタで回収される粉塵を前記ガス化炉に供給する供給手段の少なくとも一方を備える構成とされている。これにより、前記廃棄物ガス化処理システムは、ガス化炉内で発生するタールを粉塵に吸着させることで、ガス化炉から排出される熱分解ガス中のタール濃度を低減化している。ガス化炉内でタールを吸着した粉塵は、以下、タール吸着粉塵という。
なお、前記廃棄物ガス化処理システムでは、前記ガス化炉から排出される熱分解残渣は、熱分解残渣処理設備へ送られる。熱分解残渣処理設備は、熱分解残渣から不燃成分を含む熱分解カーボンを分別し、その後、熱分解カーボンを燃焼させて処理するものとされている。
特開2009-240888号公報
ところで、前記廃棄物ガス化処理システムでは、タール吸着粉塵のうち、ガス化炉内で落下するものは、熱分解残渣に含まれた状態で熱分解残渣処理設備へ送られる。
熱分解残渣処理設備では、熱分解残渣から熱分解カーボンを分別する際に、熱分解カーボンに同伴されるタール吸着粉塵は、熱分解カーボンと共に燃焼処理される。
しかし、タール吸着粉塵は、熱分解カーボンとは異なる性状を有するものである。そのため、熱分解残渣処理設備では、熱分解残渣から熱分解カーボンを分別する処理では、タール吸着粉塵が熱分解カーボンの分別処理後の残物に含まれることがある。
よって、前記廃棄物ガス化処理システムでは、前記残物を系外に排出するときに、タール吸着粉塵の一部も系外に排出されてしまう、というのが実状である。
そこで、本発明は、可燃物を熱分解ガス化処理して発生させる熱分解ガスについて、含まれるタールを吸着処理して、熱分解ガス中のタールを低減させることができ、更に、前記吸着処理により熱分解ガスから分離されるタールは、系外に排出することなく処理することができるガス化処理システムを提供しようとするものである。
本発明は、前記課題を解決するために、可燃物を熱分解ガス化処理して、熱分解ガスとチャーとを分離して回収可能なガス化炉と、前記ガス化炉のガス出口の下流側にガス流路を介して接続された第1集じん装置と、前記第1集じん装置の上流側に配置され、前記第1集じん装置の耐熱温度よりも低い温度に前記熱分解ガスを冷却する第1ガス冷却装置と、前記ガス化炉の残渣出口の下流側に設けられた燃焼炉と、前記ガス流路に灰供給ラインを介し接続されて、前記ガス流路を流通するタールを含む前記熱分解ガス中に灰を供給する灰供給装置と、前記第1集じん装置より回収される前記タールを吸着した前記灰を含む集じん灰と、前記第1ガス冷却装置より取り出される集じん灰と、を前記燃焼炉へ供給する集じん灰供給装置と、を備え、前記燃焼炉は、前記ガス化炉から分離されたチャーと、前記第1集じん装置より回収される集じん灰と、前記第1ガス冷却装置より取り出される集じん灰と、を焼却する構成を有するガス化処理システムとする。
記灰供給ラインを、前記第1ガス冷却装置よりも上流側の前記ガス流路に接続した構成としてもよい。
前記燃焼炉で生じる燃焼排ガスに同伴される飛灰を捕集する第2集じん装置と、前記第2集じん装置で捕集された前記飛灰を前記灰供給装置へ送る灰戻し管路を備えた構成としてもよい。
また、前記第2集じん装置の上流側に配置され、前記第2集じん装置の耐熱温度よりも低い温度に前記燃焼排ガスを冷却する第2ガス冷却装置、を備え、前記灰戻し管路は、前記第2集じん装置で捕集された前記飛灰と共に、前記第2ガス冷却装置より回収される飛灰を前記灰供給装置へ送る構成としてもよい。
前記燃焼炉の炉底灰出口の下流側に、灰処理装置を備え、前記灰処理装置は、炉底灰の冷却を行う冷却処理部、異物除去処理部および粉砕処理部を備え、更に、前記灰処理装置の前記粉砕処理部で生成する粉砕灰を前記灰供給装置へ送る粉砕灰戻し管路を備えた構成としてもよい。
本発明のガス化処理システムによれば、可燃物を熱分解ガス化処理して発生させる熱分解ガスについて、含まれるタールを吸着処理して、熱分解ガス中のタールを低減させることができ、更に、前記吸着処理により熱分解ガスから分離されるタールは、系外に排出することなく処理することができる。
ガス化処理システムの第1実施形態を示す概要図である。 ガス化処理システムの第2実施形態を示す概要図である。 ガス化処理システムの第3実施形態を示す概要図である。
以下、本開示のガス化処理システムについて、図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
図1は、ガス化処理システムの第1実施形態を示す概要図である。
本実施形態のガス化処理システムは、図1に示すように、可燃物である原料50を熱分解ガス化処理して、熱分解ガス51と熱分解残渣であるチャー52とを分離して回収可能なガス化炉1と、ガス化炉1のガス出口1bの下流側にガス流路2,3を介して順に接続されたガス冷却装置(第1ガス冷却装置)4および集じん装置(第1集じん装置)5と、ガス化炉1の残渣出口1cの下流側に設けられた燃焼炉6と、を備え、更に、ガス流路3に灰供給ライン8を介し接続されて、ガス流路3を流通する熱分解ガス51中に灰53を供給する灰供給装置7と、集じん装置5より回収される集じん灰54を燃焼炉6へ供給する集じん灰供給装置9と、を備えた構成とされている。
ガス化炉1は、入口1aに接続された図示しない供給装置より供給される可燃物である原料50を、酸素濃度が低い雰囲気下で加熱して、熱分解ガス51とチャー52とを発生させる熱分解ガス化処理を実施する機能を備えている。更に、ガス化炉1は、発生した熱分解ガス51とチャー52とを分離する図示しない分離室を備えると共に、分離室の頂部に、熱分解ガス51を回収するガス出口1bを備え、分離室の底部に、チャー52を回収する残渣出口1cを備えた構成とされている。また、残渣出口1cは、残渣出口1cの下流側からガス化炉1内へ酸素を含むガスの流入(逆流)が生じないようにするために、二重ダンパ式やその他の形式の逆流防止手段を備えている。
なお、ガス化炉1は、前記した原料50の熱分解ガス化処理の機能と、熱分解ガス51を回収するガス出口1bと、チャー52を回収する残渣出口1cを備えていれば、従来使用されているか、または従来提案されている任意の形式のガス化炉1を採用してよい。すなわち、ガス化炉1は、たとえば、熱源として、原料50の部分燃焼による燃焼熱を用いる部分燃焼方式、外部から熱供給を受ける外熱式、部分燃焼方式と外熱式を併用する形式のいずれであってもよい。また、ガス化炉1の炉の形式は、流動層式やキルン式、外熱キルン式など、任意の形式のものを用いてもよいことは勿論である。
ガス冷却装置4は、ガス化炉1より回収される熱分解ガス51の温度を、下流側の集じん装置5の耐熱温度の制限値よりも低い温度になるよう冷却する機能を備えている。
そのため、ガス冷却装置4は、入口4aが、ガス化炉1のガス出口1bにガス流路2を介して接続されている。また、ガス冷却装置4の出口4bは、集じん装置5の入口5aにガス流路3を介して接続されている。
更に、ガス冷却装置4は、図示しないが、入口4aより流入する熱分解ガス51が保有する熱を奪うための手段として、たとえば、冷却媒体としてのボイラ水と熱交換を行う熱交換部を備えた構成とされている。この構成によれば、ガス冷却装置4は、熱分解ガス51の有する熱で、ボイラ水を昇温させる熱回収ボイラとしての働きを備える。
なお、ガス冷却装置4は、入口4aより流入する熱分解ガス51が出口4bまで流れる間に、熱分解ガス51の温度を集じん装置5の耐熱温度の上限よりも低い温度まで冷却する機能を備えていれば、たとえば、熱交換部にて、ボイラ水以外の冷却媒体と熱交換を行う形式のものであってもよいし、ボイラ形式に代えて、水などの液体の気化熱などによって、熱分解ガス51から熱を奪う形式のものであってもよい。
ところで、ガス冷却装置4では、入口4aより流入した熱分解ガス51が出口4bに到達するまでの間に、ガス化炉1から熱分解ガス51中に浮遊した状態で熱分解ガス51に同伴された灰(飛灰)の一部が、ガス冷却装置4の内部で落下することがある。
そこで、ガス冷却装置4は、底部側に、ガス冷却装置4の内部で落下した灰を、集じん灰54として取り出す灰取出口4cを備えた構成とされている。
集じん装置5は、ガス冷却装置4で冷却された後の熱分解ガス51を処理対象として、集じん処理を行う機能を備えるものであり、本実施形態では、たとえば、バグフィルタとされている。
したがって、集じん装置5は、ガス流路3が接続された入口5aに加えて、ガス出口5bと、入口5aからガス出口5bに向かう熱分解ガス51を通過させる複数の袋状のろ布(図示せず)と、熱分解ガス51より分離された灰を集じん灰54として回収する灰回収部5cとを備えた構成とされている。
灰回収部5cは、図示しないが、たとえば、集じん装置5の内底部に配置された搬送手段を備えた構成として、集じん装置5の内部で自然落下した灰と、ろ布で捕集された後、自然落下するか、または、逆洗などによりろ布より強制的に落下させた灰を、集じん灰54として取り出す機能を備えている。
これにより、集じん装置5は、入口5aより供給される熱分解ガス51の集じん処理を行い、清浄化された熱分解ガス51を、ガス出口5bより下流側へ送り出すことができる。
なお、集じん装置5は、熱分解ガス51に同伴されている灰を捕集して熱分解ガス51から分離させた後、灰の回収部から集じん灰54として取り出すことができる機能を備えていれば、バグフィルタ以外の形式の集じん装置5を用いてもよいことは勿論である。
本実施形態では、集じん装置5のガス出口5bには、ガス流路10を介して誘引送風機11が接続され、更に、誘引送風機11の下流側に、熱分解ガス51を燃料ガスや原料ガスとして利用する熱分解ガス51の需要部12が接続されている。
燃焼炉6は、入口6aへ供給されたチャー52の燃焼処理、より具体的には、チャー52に含まれている固定炭素を燃焼処理する機能を備えている。
そのため、ガス化炉1の残渣出口1cの下流側には、チャー52の供給装置13の入口側が配管14を介して接続され、この供給装置13の出口側が、燃焼炉6の入口6aに接続されている。
供給装置13は、たとえば、ガス化炉1からチャー52を受け取ると、一旦貯留した後、燃焼炉6にチャー52を定量的に供給する機能や、燃焼炉6におけるチャー52の燃焼状況に応じてチャー52の燃焼炉6への供給量を調整する機能を備えたものとすればよい。
なお、燃焼炉6は、チャー52の燃焼処理を行うことができれば、流動層式や、火格子式など、任意の形式の燃焼炉6を採用してもよいことは勿論である。
本実施形態のガス化処理システムにて、ガス化炉1が、外熱式、または、部分燃焼方式と外熱式を併用する形式の場合には、燃焼炉6は、チャー52の燃焼処理により生じる熱を、図1に二点鎖線で示すようにガス化炉1へ供給する機能を備えて、ガス化炉1で実施する原料50の熱分解ガス化処理用の熱源の一部または全部として利用することが好ましい。なお、燃焼炉6からガス化炉1への熱の供給は、たとえば、双方の炉1,6が共に流動層式の場合には、燃焼炉6で加熱された図示しない流動媒体をガス化炉1へ循環供給することで行うようにすればよい。また、燃焼炉6からガス化炉1への熱の供給は、燃焼炉6で生じる高温ガスをガス化炉1へ供給することで行うようにしてもよい。
この構成によれば、本実施形態のガス化処理システムは、ガス化炉1にて、外熱により原料50の熱分解ガス化処理を行う場合に必要とされる熱源として、チャー52の燃焼熱を有効利用することができる。
燃焼炉6は、チャー52の燃焼により発生する燃焼排ガス55の出口となる排ガス出口6bと、炉底灰56の出口となる炉底灰出口6cとを備えた構成とされている。
本実施形態のガス化処理システムは、燃焼炉6の排ガス出口6bの下流側には、排ガス流路15,16を介して順に接続されたガス冷却装置(第2ガス冷却装置)17および集じん装置(第2集じん装置)18を備えた構成とされている。
ガス冷却装置17は、燃焼炉6より排出される燃焼排ガス55の温度を、下流側の集じん装置18の耐熱温度の上限よりも低い温度になるよう冷却する機能を備えている。
そのため、ガス冷却装置17は、入口17aが、燃焼炉6の排ガス出口6bに排ガス流路15を介して接続されている。また、ガス冷却装置17の出口17bは、集じん装置18の入口18aに排ガス流路16を介して接続されている。
更に、ガス冷却装置17は、図示しないが、入口17aより流入する燃焼排ガス55が保有する熱を奪うための手段として、たとえば、冷却媒体としてのボイラ水と熱交換を行う熱交換部を備えた構成とされている。この構成によれば、ガス冷却装置17は、燃焼排ガス55の有する熱で、ボイラ水を昇温させる熱回収ボイラとしての働きを備える。
なお、ガス冷却装置17は、入口17aより流入する燃焼排ガス55が出口17bまで流れる間に、燃焼排ガス55の温度を集じん装置18の耐熱温度の上限よりも低い温度まで冷却する機能を備えていれば、たとえば、熱交換部にて、ボイラ水以外の冷却媒体と熱交換を行う形式のものであってもよいし、ボイラ形式に代えて、水などの液体の気化熱などによって、燃焼排ガス55から熱を奪う形式のものであってもよい。
ところで、ガス冷却装置17では、入口17aより流入した燃焼排ガス55が出口17bに到達するまでの間に、燃焼炉6から燃焼排ガス55中に浮遊した状態で燃焼排ガス55に同伴された灰(飛灰)の一部が、ガス冷却装置17の内部で落下することがある。
そこで、ガス冷却装置17は、底部側に、ガス冷却装置17の内部で落下した灰を、飛灰57として回収する灰取出口17cを備えた構成とされている。
集じん装置18は、ガス冷却装置17で冷却された後の燃焼排ガス55を処理対象として、集じん処理を行う機能を備えるものであり、本実施形態では、たとえば、バグフィルタとされている。
したがって、集じん装置18は、排ガス流路15が接続された入口18aに加えて、ガス出口18bと、入口18aからガス出口18bに向かう燃焼排ガス55を通過させる複数の袋状のろ布(図示せず)と、燃焼排ガス55より分離された灰を飛灰57として回収する灰回収部18cとを備えた構成とされている。
灰回収部18cは、図示しないが、たとえば、集じん装置18の内底部に配置された搬送手段を備えた構成として、集じん装置18の内部で自然落下した灰と、ろ布で捕集された後、自然落下するか、または、逆洗などによりろ布より強制的に落下させた灰を、飛灰57として取り出す機能を備えている。
これにより、集じん装置18は、入口18aより供給される燃焼排ガス55の集じん処理を行い、清浄化された燃焼排ガス55を、ガス出口18bより下流側へ送り出すことができる。
なお、集じん装置18は、燃焼排ガス55に同伴されている灰を捕集して燃焼排ガス55から分離させた後、灰の回収部から飛灰57として取り出すことができる機能を備えていれば、バグフィルタ以外の形式の集じん装置18を用いてもよいことは勿論である。
本実施形態では、集じん装置18のガス出口18bには、ガス流路19を介して誘引送風機20が接続され、更に、誘引送風機20の下流側には、排ガス処理装置21が接続されている。
なお、排ガス処理装置21は、燃焼排ガス55を大気へ放出する際に、集じん処理以外で必要とされる排ガス処理を行う装置とすればよい。したがって、燃焼炉6から排出される燃焼排ガス55を大気へ放出する際に、集じん処理以外の排ガス処理が特に必要とされない場合は、排ガス処理装置21を省略して、誘引送風機20の下流側に図示しない煙突が接続された構成としてもよい。
ガス冷却装置17の灰取出口17c、および、集じん装置18の灰回収部18cの下流側には、飛灰57の移送管路22を介して、灰振分装置23の入口23aが接続されている。
灰振分装置23は、ガス冷却装置17および集じん装置18で回収された飛灰57のうち、一部の飛灰57を分取して灰供給装置7へ、残りの飛灰57を灰処理装置24へ、それぞれ振り分けて供給する機能を備えている。
そのため、灰振分装置23は、2つの出口23b,23cを備え、第1の出口23bが配管25を介して灰処理装置24に接続されている。また、第2の出口23cは、灰戻し管路26を介して灰供給装置7に接続されている。灰戻し管路26は、図示しないが、灰振分装置23の第2の出口23cより供給される飛灰57を、灰供給装置7まで空気輸送する手段を備えている。なお、灰戻し管路26は、飛灰57を灰供給装置7まで輸送できる機能を備えていれば、コンベヤなど空気輸送以外の装置を用いてもよいことは勿論である。
なお、灰振分装置23による灰処理装置24と灰供給装置7への飛灰57の振り分けは、後述するように、灰供給装置7により熱分解ガス51中へ分散して供給する灰53の供給量に応じた量の飛灰57が、灰振分装置23より灰供給装置7へ送られるようにし、その余剰分の飛灰57が、灰処理装置24へ送られるように設定されている。
灰処理装置24は、本実施形態で生じる飛灰57と同様の組成の飛灰の処理のために従来使用されているか、または、従来提案されている灰処理装置を用いるようにすればよい。
灰供給装置7は、図示しないが、灰振分装置23より灰戻し管路26を通して供給される飛灰57を、熱分解ガス51への吹き込み用の灰53として貯蔵する灰貯蔵容器と、灰貯蔵容器から灰53を設定された量ずつ切り出す切出装置と、切出装置で切り出された灰53を、灰供給ライン8を通してガス流路3まで空気輸送する空気輸送手段を備えた構成とされている。
これにより、灰供給装置7は、灰53を、灰供給ライン8を通して空気輸送すると共に、灰供給ライン8より熱分解ガス51が流通しているガス流路3に対して吹き込むように供給することができる。したがって、ガス流路3に吹き込まれた灰53は、ガス流路3を流通している熱分解ガス51中に分散して供給されるようになる。
この際、灰53は、タールを吸着する特性を有しているため、ガス流路3を流通している熱分解ガス51中に分散供給された灰53は、熱分解ガス51に含まれているタールの吸着を行う。よって、ガス流路3を通過した後の熱分解ガス51は、含まれるタールの量が低下した熱分解ガス51となる。一方、ガス流路3を通過した後の熱分解ガス51に同伴された灰53は、タール吸着灰53aとなる。
本実施形態のガス化処理システムは、ガス流路3の下流側に集じん装置5を備えているので、タール吸着灰53aは、この集じん装置5で熱分解ガス51より分離される。したがって、集じん装置5の灰回収部5cから取り出される集じん灰54は、タール吸着灰53aを含むものとなる。
そこで、本実施形態のガス化処理システムは、集じん装置5の灰回収部5cと、燃焼炉6との間に、灰回収部5cより取り出される集じん灰54を燃焼炉6まで輸送すると共に、燃焼炉6へ供給する機能を備えた集じん灰供給装置9を備えた構成とされている。
なお、本実施形態では、ガス冷却装置4は、灰供給ライン8が接続されたガス流路3の上流側に設けられているため、ガス冷却装置4の灰取出口4cより取り出される集じん灰54は、灰供給装置7から供給される灰53に由来するタール吸着灰53aを含むものとはならない。しかし、ガス冷却装置4より取り出される集じん灰54は、もともとタールを含む熱分解ガス51に同伴されてガス化炉1よりガス冷却装置4まで到達した灰に由来するものであるため、この集じん灰54がタールを吸着している可能性はある。
そこで、集じん灰供給装置9は、灰回収部5cより取り出される集じん灰54に加えて、ガス冷却装置4の灰取出口4cより取り出される集じん灰54も、燃焼炉6まで輸送すると共に、燃焼炉6へ供給する機能を備えることが好ましい。
なお、前記においては、集じん灰供給装置9は、集じん灰54を、燃焼炉6へ供給するものとして説明した。これに対し、集じん灰供給装置9は、燃焼炉6の入口6aに接続されているチャー52の供給装置13へ集じん灰54を供給する構成としてもよい。この構成によれば、集じん灰54は、供給装置13から燃焼炉6へ、チャー52に混入された状態で供給される。
以上により、本実施形態のガス化処理システムでは、集じん灰54は、燃焼炉6へ供給することができ、集じん灰54に含まれたタール吸着灰53aが吸着しているタール、および、集じん灰54自体が吸着しているタールは、燃焼炉6にて、チャー52の燃焼を利用して焼却することができる。
これにより、燃焼炉6では、排ガス出口6bから排出される燃焼排ガス55に同伴される飛灰57は、タールが除去された状態の灰とすることができる。
更に、本実施形態のガス化処理システムでは、燃焼炉6からガス化炉1へ熱の供給を行うようにしてあるので、燃焼炉6でタールを焼却するときに生じるタールの燃焼熱は、燃焼炉6からガス化炉1へ供給する熱の一部として有効に利用することができる。
燃焼炉6の炉底灰出口6cには、炉底灰56を処理対象とする灰処理装置27が接続されている。
灰処理装置27は、一般的な燃焼炉より排出される炉底灰の処理のために従来用いられるか、または、従来提案されている灰処理装置を、適宜選定して用いるようにすればよい。
以上の構成としてある本実施形態のガス化処理システムを使用する場合は、先ず、ガス化炉1、ガス冷却装置4、集じん装置5、燃焼炉6、灰供給装置7、集じん灰供給装置9、誘引送風機11、供給装置13、ガス冷却装置17、集じん装置18、誘引送風機20、排ガス処理装置21、灰振分装置23、灰処理装置24、灰処理装置27を運転状態にする。
次に、ガス化炉1に原料50を供給する。これにより、ガス化炉1では、原料50の熱分解ガス化処理が行われて、熱分解ガス51と、チャー52が発生する。
ガス化炉1で発生した熱分解ガス51は、ガス化炉1のガス出口1bよりガス流路2を通してガス冷却装置4へ導かれて、ガス冷却装置4にて、所定の温度まで冷却される。
次に、ガス冷却装置4を通過した熱分解ガス51は、ガス流路3を流通するときに、灰供給装置7より灰供給ライン8を通して導かれた灰53が、熱分解ガス51中に分散供給される。このため、熱分解ガス51中では、熱分解ガス51に含まれるタールが灰53に吸着される。
次いで、ガス流路3を通過した熱分解ガス51は、集じん装置5へ供給される。集じん装置5では、ガス化炉1から排出される時点で熱分解ガス51にもともと含まれていた灰と共に、灰53が熱分解ガス51中のタールを吸着することで生じたタール吸着灰53aの捕集が行われて、熱分解ガス51より分離される。
したがって、本実施形態のガス化処理システムは、集じん装置5の上流側で熱分解ガス51に含まれるタールを灰53に吸着させる処理を行うことができ、タール吸着灰53aは集じん装置5で捕集することができるので、集じん装置5を通過した後にガス流路10、誘引送風機11を介して熱分解ガス51の需要部12に導かれる熱分解ガス51については、タールを低減させることができる。
集じん装置5では、灰回収部5cよりタール吸着灰53aを含んだ集じん灰54が回収される。この集じん装置5より回収される集じん灰54は、ガス冷却装置4より回収される集じん灰54と一緒に、集じん灰供給装置9により燃焼炉6へ供給される。
したがって、本実施形態のガス化処理システムは、ガス化炉1より回収されるチャー52の燃焼処理を行う燃焼炉6に、タール吸着灰53aを含む集じん灰54を供給することができ、よって、灰53に吸着することで熱分解ガス51より分離したタールは、系外に排出することなく、燃焼炉6で焼却して処理することができる。
そのため、本実施形態のガス化処理システムは、燃焼炉6で生じる熱をガス化炉1の熱源として利用する場合は、熱分解ガス51より分離されたタールを燃焼炉6で焼却処理する際に生じる燃焼熱、すなわち、タールが炭化水素として有している熱量を、ガス化炉1の熱源の一部として有効利用することができる。
なお、本実施形態のガス化処理システムは、燃焼炉6で生じる熱をガス化炉1以外の熱需要部の熱源として利用してもよい。この場合は、熱分解ガス51より分離されたタールを燃焼炉で焼却処理する際に生じる燃焼熱は、前記熱需要部の熱源の一部として有効利用することができる。
しかも、熱分解ガス51中のタールの吸着に用いる灰53は、燃焼炉6で生じて燃焼炉6から排出される飛灰57を使用するようにしてあるので、本実施形態のガス化処理システムは、外部からタール吸着材として用いる灰を別途調達する必要をなくすことができる。
更に、本実施形態のガス化処理システムは、特許文献1に示された従来の廃棄物ガス化処理システムと比較して、以下のような利点を備えている。
すなわち、特許文献1に示された廃棄物ガス化処理システムは、粉塵を、ガス化炉内に廃棄物の入口側から単に供給する構成であるため、ガス化炉内におけるタールを含む熱分解ガスが存在する空間に対して粉塵を均一に分散させることは難しい。
これに対し、本実施形態のガス化処理システムは、熱分解ガス51が流通するガス流路3に、灰供給装置7より灰53を導く灰供給ライン8を接続した構成としてある。したがって、本実施形態のガス化処理システムは、ガス流路3というタールを含む熱分解ガス51の流通のために制限された空間に対して灰53を分散して供給することができ、しかも、ガス流路3を上流側から下流側へ一方向に流れる熱分解ガス51の流れの中に、灰53を分散供給することができるため、熱分解ガス51中における灰53の分散状態を、より均一化させることができる。よって、本実施形態では、タールを含む熱分解ガス51と灰53との接触効率を、特許文献1に示されたものに比して向上させる効果が期待できて、灰53による熱分解ガス51中のタールを吸着する効率の向上化を図ることができる。
一般に、原料50としてバイオマスを使用する場合は、一般的な廃棄物に比して、熱分解ガス化処理によって生じる熱分解ガス51は、タールを多く含む傾向にある。よって、本実施形態のガス化処理システムは、原料50としてバイオマスを使用して、タールの低減化が図られた熱分解ガス51を得ることが要求される場合に好適なシステムとすることができる。なお、本実施形態のガス化処理システムで使用する原料50は、熱分解ガス化処理によって熱分解ガス51を発生する可燃物であれば、バイオマスに限定されず、廃棄物にも限定されないことは勿論である。
また、特許文献1に示された廃棄物ガス化処理システムでは、ガス化炉内に供給してタールの吸着に用いる粉塵は、もともとタールを含む熱分解ガスに同伴されてガス化炉から排出された粉塵であるため、ガス化炉から排出された粉塵は、既に熱分解ガス中のタールを吸着している可能性がある。そのため特許文献1に示された廃棄物ガス化処理システムは、粉塵に吸着されたタールの熱分解処理が可能な改質炉を、粉塵の回収が行われる熱回収ボイラやバグフィルタよりも上流側に備えた構成とする必要がある。
これに対し、本実施形態のガス化処理システムは、灰53を、熱分解ガス51より分離されたタールを焼却処理する燃焼炉6より排出される飛灰57に由来するものとしてある。そのため、ガス流路3へ供給する灰53は、タールを未吸着の状態、あるいは、タールの吸着能が高められた状態とすることができる。したがって、本実施形態のガス化処理システムは、特許文献1に示された如き改質炉を不要にすることができる。よって、本実施形態のガス化処理システムは、改質されていない状態の熱分解ガス51であって、タールの低減化が図られた状態の熱分解ガス51を得ることができる。
[第2実施形態]
図2は、ガス化処理システムの第2実施形態を示す概要図である。
なお、図2において、第1実施形態と同一のものには同一符号を付して、その説明を省略する。
本実施形態のガス化処理システムは、図2に示すように、第1実施形態と同様の構成において、灰供給装置7より灰53を導く灰供給ライン8を、ガス流路3に接続した構成に代えて、灰供給ライン8を、ガス冷却装置(第1ガス冷却装置)4の入口4aの上流側に接続されたガス流路2に接続した構成としたものである。
この構成により、本実施形態のガス処理システムでは、灰供給装置7より灰供給ライン8を通して導かれる灰53は、ガス流路2を流通している熱分解ガス51中に分散供給される。
これにより、ガス流路2では、灰53により熱分解ガス51に含まれているタールの吸着が行われる。よって、ガス流路2を通過した後の熱分解ガス51は、含まれるタールの量が低下した状態で、ガス冷却装置4へ供給される。
ところで、通常、ガス冷却装置4では、熱分解ガス51の温度を低下させるため、熱分解ガス51中に含まれるタールが凝縮する可能性が高まる。
これに対し、本実施形態では、前記したように、ガス流路2における灰53を用いたタールの吸着処理により、含まれるタールの量を予め低下させた状態の熱分解ガス51を、ガス冷却装置4へ供給することができる。このため、本実施形態では、ガス冷却装置4にて、熱分解ガス51中のタールが凝縮して熱分解ガス51の流路に付着する可能性を引き下げることができる。
よって、本実施形態のガス化処理システムは、原料50の熱分解ガス化処理によって生じる熱分解ガス51の組成や、集じん装置(第1集じん装置)5の耐熱温度に応じてガス冷却装置4に設定される熱分解ガス51の温度低下量などの条件が、ガス化炉1より排出される熱分解ガス51を、そのままガス冷却装置4に供給すると、ガス冷却装置4でのタールの凝縮量が多くなることが想定される条件である場合に、好適なシステムとすることができる。
なお、本実施形態のガス化処理システムでは、ガス流路2で、タールを吸着した灰53であるタール吸着灰53aが生じる。したがって、本実施形態では、集じん装置5の灰回収部5cより回収される集じん灰54のみならず、ガス冷却装置4の灰取出口4cから取り出される集じん灰54にも、タール吸着灰53aが含まれるようになる。
しかし、この場合であっても、ガス冷却装置4より回収される集じん灰54、および、集じん装置5より回収される集じん灰54は、いずれも集じん灰供給装置9により燃焼炉6へ供給するようにしてあるので、本実施形態によっても、灰53に吸着することで熱分解ガス51より分離したタールは、系外に排出することなく、燃焼炉6で焼却して処理することができる。
したがって、本実施形態のガス化処理システムは、第1実施形態のガス化処理システムと同様に使用して同様の効果を得ることができる。
なお、図2に一点鎖線で示すように、灰供給装置7より灰53を導く灰供給ライン8の下流側を2本に分岐させて、ガス流路2に加えて、ガス流路3に接続した構成としてもよい。この構成によっても、第2実施形態のガス処理システムと同様の効果を得ることができる。
[第3実施形態]
図3は、ガス化処理システムの第3実施形態として、前記各実施形態の応用例を示すものである。
なお、図3において、第1実施形態と同一のものには同一符号を付して、その説明を省略する。
本実施形態のガス化処理システムは、第1実施形態と同様の構成において、燃焼炉6の下流側に備えた灰処理装置27を、炉底灰56の冷却を行う冷却処理部28と、冷却された炉底灰56から混入している不燃物などの異物を除去する異物除去処理部29と、異物除去が行われた後の炉底灰56を粉砕して粉砕灰58を生成する粉砕処理部30と、を備えた構成とする。
更に、本実施形態のガス化処理システムは、灰処理装置27における粉砕灰58の出口が、粉砕灰戻し管路31を介して灰供給装置7に接続された構成を備えている。なお、粉砕灰戻し管路31は、図示しないが、灰処理装置27より供給される粉砕灰58を、灰供給装置7まで空気輸送する手段を備えている。なお、粉砕灰戻し管路31は、粉砕灰58を灰供給装置7まで輸送できる機能を備えていれば、コンベヤなど空気輸送以外の装置を用いてもよいことは勿論である。
本実施形態では、灰供給装置7は、図示しないが、灰振分装置23より灰戻し管路26を通して供給される飛灰57と、灰処理装置27より粉砕灰戻し管路31を通して供給される粉砕灰58とを、合わせて熱分解ガス51への吹き込み用の灰53として扱う構成を備えるようにすればよい。
以上の構成としてある本実施形態のガス化処理システムは、第1実施形態のガス化処理システムと同様に使用して、同様の効果を得ることができる。
更に、本実施形態のガス化処理システムは、燃焼炉6で発生して燃焼排ガス55に同伴される飛灰57の量が少ない場合であっても、燃焼炉6の炉底灰56を灰処理装置27で処理して生成する粉砕灰58を、灰供給装置7で灰53として使用することができるため、灰53の量の確保に有利な構成とすることができる。
なお、炉底灰56は、集じん灰54に含まれたタール吸着灰53aが吸着しているタール、および、集じん灰54自体が吸着しているタールを焼却する燃焼炉6で生じるものであるため、炉底灰56も、飛灰57と同様に、タールが吸着していない状態の灰とすることができる。
よって、この炉底灰56に由来する粉砕灰58を、タール吸着用の灰53として用いても、灰53におけるタールの吸着能に特に問題が生じることはない。
なお、本開示のガス化処理システムは、前記各実施形態にのみ限定されるものではない。
各図に示した各機器のサイズ、各機器の配置、機器同士のサイズの比は、図示するための便宜上のものであり、実際の各機器のサイズや配置、機器同士のサイズの比を反映したものではない。
熱分解ガス51中のタールの吸着に用いる灰53は、燃焼炉6で生じる飛灰57を使用することが好ましいが、燃焼炉で生じる灰であって、タールの吸着能が大となる灰を、外部から調達して、本開示のガス化処理システムで灰53として使用するようにしてもよい。この場合であっても、本開示のガス化処理システムは、可燃物を熱分解ガス化処理して発生させる熱分解ガスについて、含まれるタールを吸着処理して、熱分解ガス中のタールを低減させることができるという効果と、前記吸着処理により熱分解ガスから分離されるタールは、系外に排出することなく処理することができるという効果を得ることができる。
第3実施形態における灰処理装置27と、灰処理装置27で生じる粉砕灰58を灰供給装置7へ送る粉砕灰戻し管路31とを備える構成は、図2に示した第2実施形態の構成に適用してもよい。
その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更を加え得ることは勿論である。
1 ガス化炉
1b ガス出口
1c 残渣出口
2 ガス流路
3 ガス流路
4 ガス冷却装置(第1ガス冷却装置)
5 集じん装置(第1集じん装置)
6 燃焼炉
6c 炉底灰出口
7 灰供給装置
8 灰供給ライン
9 集じん灰供給装置
18 集じん装置(第2集じん装置)
26 灰戻し管路
27 灰処理装置
28 冷却処理部
29 異物除去処理部
30 粉砕処理部
31 粉砕灰戻し管路
50 原料(可燃物)
51 熱分解ガス
52 チャー
53 灰
53a タール吸着灰
54 集じん灰
55 燃焼排ガス
56 炉底灰
57 飛灰
58 粉砕灰

Claims (5)

  1. 可燃物を熱分解ガス化処理して、熱分解ガスとチャーとを分離して回収可能なガス化炉と、
    前記ガス化炉のガス出口の下流側にガス流路を介して接続された第1集じん装置と、
    前記第1集じん装置の上流側に配置され、前記第1集じん装置の耐熱温度よりも低い温度に前記熱分解ガスを冷却する第1ガス冷却装置と、
    前記ガス化炉の残渣出口の下流側に設けられた燃焼炉と、
    前記ガス流路に灰供給ラインを介し接続されて、前記ガス流路を流通するタールを含む前記熱分解ガス中に灰を供給する灰供給装置と、
    前記第1集じん装置より回収される前記タールを吸着した前記灰を含む集じん灰と、前記第1ガス冷却装置より取り出される集じん灰と、を前記燃焼炉へ供給する集じん灰供給装置と、を備え
    前記燃焼炉は、前記ガス化炉から分離されたチャーと、前記第1集じん装置より回収される集じん灰と、前記第1ガス冷却装置より取り出される集じん灰と、を焼却すること、
    を特徴とするガス化処理システム。
  2. 記灰供給ラインを、前記第1ガス冷却装置よりも上流側の前記ガス流路に接続した
    請求項1に記載のガス化処理システム。
  3. 前記燃焼炉で生じる燃焼排ガスに同伴される飛灰を捕集する第2集じん装置と、
    前記第2集じん装置で捕集された前記飛灰を前記灰供給装置へ送る灰戻し管路と、を備えた
    請求項1または2に記載のガス化処理システム。
  4. 前記第2集じん装置の上流側に配置され、前記第2集じん装置の耐熱温度よりも低い温度に前記燃焼排ガスを冷却する第2ガス冷却装置、
    を備え、
    前記灰戻し管路は、前記第2集じん装置で捕集された前記飛灰と共に、前記第2ガス冷却装置より回収される飛灰を前記灰供給装置へ送る、
    請求項3記載のガス化処理システム。
  5. 前記燃焼炉の炉底灰出口の下流側に、灰処理装置を備え、
    前記灰処理装置は、炉底灰の冷却を行う冷却処理部、異物除去処理部および粉砕処理部を備え、
    更に、前記灰処理装置の前記粉砕処理部で生成する粉砕灰を前記灰供給装置へ送る粉砕灰戻し管路を備えた
    請求項3または4に記載のガス化処理システム。
JP2018162247A 2018-08-31 2018-08-31 ガス化処理システム Active JP7099909B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018162247A JP7099909B2 (ja) 2018-08-31 2018-08-31 ガス化処理システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018162247A JP7099909B2 (ja) 2018-08-31 2018-08-31 ガス化処理システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020033482A JP2020033482A (ja) 2020-03-05
JP7099909B2 true JP7099909B2 (ja) 2022-07-12

Family

ID=69667144

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018162247A Active JP7099909B2 (ja) 2018-08-31 2018-08-31 ガス化処理システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7099909B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007063539A (ja) 2005-08-04 2007-03-15 Takuma Co Ltd ガス精製システムとガス精製方法
JP2008260801A (ja) 2007-04-10 2008-10-30 Ihi Corp ガス化ガスからのタール除去方法及び装置
JP2009240888A (ja) 2008-03-31 2009-10-22 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd 廃棄物ガス化処理システム
JP2009256488A (ja) 2008-04-17 2009-11-05 Takuma Co Ltd ガス精製システムとアンモニアの処理方法
JP2013046893A (ja) 2011-08-29 2013-03-07 Ihi Corp サイクロンシステム、ガス化ガス生成システム、および、サイクロン制御方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007063539A (ja) 2005-08-04 2007-03-15 Takuma Co Ltd ガス精製システムとガス精製方法
JP2008260801A (ja) 2007-04-10 2008-10-30 Ihi Corp ガス化ガスからのタール除去方法及び装置
JP2009240888A (ja) 2008-03-31 2009-10-22 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd 廃棄物ガス化処理システム
JP2009256488A (ja) 2008-04-17 2009-11-05 Takuma Co Ltd ガス精製システムとアンモニアの処理方法
JP2013046893A (ja) 2011-08-29 2013-03-07 Ihi Corp サイクロンシステム、ガス化ガス生成システム、および、サイクロン制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020033482A (ja) 2020-03-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5300237B2 (ja) 汚泥燃料化装置
JP4875473B2 (ja) ガス化ガスの浄化方法
CZ283211B6 (cs) Zařízení a způsob tepelného zpracování odpadu
JP2007528974A (ja) ガス化システム
JP2008138021A (ja) コークス炉の石炭事前処理方法及び装置
JP7099909B2 (ja) ガス化処理システム
CZ43993A3 (en) Process for producing heating gas from a low-grade solid fuel, and apparatus for making the same
JP6388555B2 (ja) バイオマスガス化システム及びこれを用いるボイラ設備
JP4614442B2 (ja) 廃棄物ガス化処理システムとその処理方法
JP4211118B2 (ja) 廃棄物からの活性炭製造方法及び装置
JP2009240888A (ja) 廃棄物ガス化処理システム
JP4167799B2 (ja) 廃棄物処理システム
JP3732640B2 (ja) 廃棄物の熱分解溶融燃焼装置
JP2006162198A (ja) 廃棄物のエネルギー有効利用方法
JP2005308281A (ja) 廃棄物の熱分解設備
JP2004347274A (ja) 廃棄物処理装置
JP4089079B2 (ja) 廃棄物処理方法及び廃棄物処理システム
JP2006037012A (ja) ガス化発電システムとガス化発電方法
JP3702424B2 (ja) 廃棄物処理方法および同処理システム
JP7341385B2 (ja) バイオマス水性ガス化システム
JP7341386B2 (ja) バイオマス処理システムの再構築方法
JP4410125B2 (ja) 廃棄物処理設備と廃棄物処理方法
JP2005247930A (ja) ガス化システム、発電システム、ガス化方法および発電方法
JP3921765B2 (ja) 廃棄物熱分解ガス化溶融装置
JP6556639B2 (ja) ガス化システム及びガス化システムの運転方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20190128

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20190117

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20190410

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210304

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20211117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211130

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220125

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220215

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220628

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220630

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7099909

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150