JP7098285B2 - 襠付きポケット - Google Patents
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Description
このポケット収納部は、未収納の状態では薄く扁平の状態にあり製品全体の厚みに与える影響が小さく、厚みによる製品のデザイン制約が少ない。また、収納後は、ポケット収納部に収納した収納物は弾性変形したポケット形成片と襠片の復元力により押さえられるので、安定した収納状態を得ることができる。さらに、従来の襠付きポケットのように、その使用にあたり襠片を折り畳む必要が無いため、襠片が傷み破れるといったことを防ぐことができる。
そして、前記ポケット形成片は、ポケット底形成縁部が前記基シート部材に固定され、両側縁部はポケット底形成縁部からポケット口形成縁部に至らない任意の位置まで固定されているので、前記ポケット形成片の前記基シート部材との間で未固定状態となっている前記左右側表面部分を前記襠片から完全に引き出してしまった場合でも、ポケット収納部の底側は確保されることになり、収納物がポケット収納部から脱落してしまうといった事態を防ぐことができる。
このポケット収納部は、未収納の状態では薄く扁平の状態にあり製品全体の厚みに与える影響が小さく、厚みによる製品のデザイン制約が少ない。また、収納後は、ポケット収納部に収納した収納物は弾性変形したポケット形成片と襠片の復元力により押さえられるので、安定した収納状態を得ることができる。さらに、従来の襠付きポケットのように、その使用にあたり襠片を折り畳む必要が無いため、襠片が傷み破れるといったことを防ぐことができる。
これにより、前記ポケット形成片の前記左右側表面部分が前記襠片から安易に抜け出してしまうといった事態を防ぐことができる。また、前記襠片による前記ポケット形成片の前記左右側表面部分を押さえる力が、物品収納時に引き出されて弾性変形した前記ポケット形成片の復元をアシストすることになり、ポケット収納部に収納した収納物は安定した収納状態を得ることができる。
また、前記連結片は前記ポケット形成片のポケット底形成縁部側表面部分に重ねられているので、前記ポケット形成片を引き出し過ぎたとしても、前記ポケット形成片の引き出しは前記連結片の位置で阻止される。これにより、ポケット収納部の底側は確保されることになり、収納物がポケット収納部から脱落してしまうといった事態を防ぐことができる。
図1は本発明に係る襠付きポケットの第1例を示す斜視図、図2は図1に示す襠付きポケットのポケット形成片を引き出してポケットのポケット口部を広げ、且つ収納容量を大きくした状態を示す斜視図である。
ポケット形成片2にあっては、矩形状に形成されたシート材であり、下縁部をポケット底形成縁部5とし、上縁部をポケット口形成縁部6としている。ポケット形成片2は基シート部材1に重ねられ、ポケット底形成縁部5が基シート部材1に固定されている。9Aはポケット底形成縁部5と基シート部材1を固定している固定部である。
ポケット形成片2の左右の側縁部7は基シート部材1に固定されず、未固定状態になっている。
襠片3は、一側縁部11を残してポケット形成片2の左・右側表面部分8に重なるように配置され、一側縁部11が基シート部材1に固定されている。9Bは襠片3の一側縁部11と基シート部材1を固定している固定部である。基シート部材1への襠片3の固定は、第1例と同様に縫着により行っているがこれに限定されるものではない。例えば、接着剤又は熱融着によって固定してもよい。
この重なり部分17の横幅の長さLは、ポケット形成片2を引き出すことによりポケット形成片2との間に形成されるポケット収納部15の奥行きの深さに相当する。重なり部分17の横幅の長さLを長くすることにより、ポケット収納部15の奥行きを深くすることができ、ポケット収納部15の収納容量を大きくすることができるものであり、重なり部分17の横幅の長さLは、ポケトの容量や、ポケットを設ける製品の用途に応じて設定される。
まず、収納物の収納に際しては、ポケット形成片2のポケット口形成縁部6の中央部位を外側へ引っ張る。ポケット口形成縁部6の中央部位が外側へ引っ張られたポケット形成片2は、基シート部材1に固定されているポケット底形成縁部5を軸として外側へ折り曲げられ、これにより、ポケット形成片2及び襠片3が弾性変形して、襠片3に重なっているポケット形成片2の左・右側表面部分8が、襠片3の内面をスライドして襠片3から引き出される。
このようにして、ポケット形成片2を引き出すことによりポケット口部16が広がるとともに、ポケット形成片2の左・右側表面部分8が引き出された後の襠片3の部分がポケットの襠となり、基シート部材1とポケット形成片2と襠片3で形成されるポケット収納部15の収納容量が大きくなる(図2参照)。
ポケット形成片2の引き出しは、ポケット形成片2の両側縁部7の端縁7aが襠片3から外れない範囲とすることが望ましい。
このように、収納後は、ポケット収納部15に収納した収納物は弾性変形したポケット形成片2と襠片3の復元力により押さえられるので、安定した収納状態を得ることができる。
また、固定部9Cの固定範囲が短いと、その分未固定の範囲が長くなり、ポケット収納部15の底側に形成される袋状部はその分小さくなるが、ポケット口部16を広げられる範囲が広く、また、ポケット収納部15の収納容量も大きくなるので、収納物が大きいものである場合に適している。
したがって、ポケット形成片2の左右の側縁部7と基シート部材1を固定している固定部9Cの固定範囲は、予定する収納物に応じて定められる。
その他の構成は第1例と同一のため、その説明を援用し省略する。
まず、収納物の収納に際しては、第1例と同様に、ポケット形成片2のポケット口形成縁部6の中央部位を外側へ引っ張る。ポケット口形成縁部6の中央部位が外側へ引っ張られたポケット形成片2は、ポケット形成片2の左右の側縁部7と基シート部材1を固定している固定部9Cの上端を結んだ仮想軸Cとして左右の側縁部7の未固定の範囲にあるポケット形成片2が外側へ折り曲げられる。これにより、左右の側縁部7の未固定の範囲にあるポケット形成片2及び襠片3が弾性変形して、襠片3に重なっているポケット形成片2の左・右側表面部分8が、襠片3の内面をスライドして襠片から引き出される。
また、第2例では、ポケット形成片2は、ポケット底形成縁部5が基シート部材1に固定され、左右の側縁部7はポケット底形成縁部5からポケット口形成縁部6に至らない任意の位置まで固定されているので、左右の側縁部7が基シート部材1との間で未固定状態となっているポケット形成片2の左・右側表面部分8を襠片3から完全に引き出してしまった場合でも、ポケット収納部15の底側は袋状部として確保されることになり、収納物がポケット収納部15から脱落してしまうといった事態を防ぐことができる。
本例では、固定部9Dと固定部9Aを同一ライン上に位置させている。
その他の構成は第1例と同一のため、その説明を援用し省略する。
その他の効果は第1例と同一なので、その説明を援用し省略する。
その他の構成は第2例、第3例と同一なので、その説明を援用し省略する。
その他の効果は第2例、第3例と同一なので、その説明を援用し省略する。
その他の構成は第4例と同一なので、その説明を援用し省略する。
その他の効果は第4例と同一なので、その説明を援用し省略する。
その他の構成は第3例と同一のため、その説明を援用し省略する。
その他の効果は第3例と同一のため、その説明を援用し省略する。
その他の構成は第5例、第6例と同一なので、その説明を援用し省略する。
その他の効果は第5例、第6例と同一なので、その説明を援用し省略する。
また、本例の財布20の基シート部材1における折り曲げ部21を挟んで有する他方の内面には、カード収容部が形成されている。このカード収容ポケットにあっては、公知のカード収容部となっている。
2 ポケット形成片
3 襠片
4 連結片
5 ポケット底形成縁部
5a 端縁
6 ポケット口形成縁部
7 左右の側縁部
7a 端縁
7A 広幅側縁部
7B 狭幅側縁部
7Aa 端縁
8 左・右側表面部分
9A、9B、9C、9D、9E 固定部
11 一側縁部
11a 端縁
12 ポケット口側縁部
13 ポケット底側縁部
13a 端縁
14 ポケット底側縁部
15 ポケット収納部
16 ポケット口部
17 重なり部分
20 財布
21 折り曲げ部
Claims (4)
- 基シート部材に重ねられて取り付けられるポケット形成片と、前記ポケット形成片の両側に配置される襠片とからなる襠付きポケットであって、
前記ポケット形成片と襠片は皮革または合成樹脂製の弾性素材からなり、前記ポケット形成片は、ポケット底形成縁部が前記基シート部材に固定され、左右側縁部は前記基シート部材との間で未固定状態となっており、
前記襠片は、前記基シート部材と前記ポケット形成片に跨がって、前記襠片の一側縁部を残して前記ポケット形成片の左右側表面部分に重なり、前記襠片の残された一側縁部が前記基シート部材に重なるように配置され、前記基シート部材に、前記襠片の一側縁部が前記基シート部材に重ねられた状態で固定されていることを特徴とする襠付きポケット。 - 基シート部材に重ねられて取り付けられるポケット形成片と、前記ポケット形成片の両側に配置される襠片とからなる襠付きポケットであって、
前記ポケット形成片と襠片は皮革または合成樹脂製の弾性素材からなり、前記ポケット形成片は、ポケット底形成縁部が前記基シート部材に固定され、左右側縁部はポケット底形成縁部からポケット口形成縁部に至らない任意の位置まで前記基シート部材に固定され、ポケット口縁部側が前記基シート部材との間で未固定状態となっており、前記襠片は、前記基シート部材と前記ポケット形成片に跨がって、前記襠片の一側縁部を残して前記ポケット形成片の左右側表面部分に重なり、前記襠片の残された一側縁部が前記基シート部材に重なるように配置され、前記基シート部材に、前記襠片の一側縁部が前記基シート部材に重ねられた状態で固定されていることを特徴とする襠付きポケット。 - 前記襠片は、ポケット底側縁部が前記基シート部材に固定されていることを特徴とする請求項1または2に記載の襠付きポケット。
- 前記ポケット形成片の左右側表面部分に配置された前記襠片は、ポケット底側縁部が連結片で連結されて一体に形成され、前記連結片は前記ポケット形成片のポケット底形成縁部側表面部分に重ねられていることを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記載の襠付きポケット。
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