JP7096023B2 - 開栓用タブ付き樹脂製スクリューキャップ及びその製造方法 - Google Patents
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Description
すなわち、たしかに特許文献1で示される瓶蓋によれば、合成樹脂製のキャップであることから開栓時に使用者が誤って手を傷つけてしまう恐れは抑制でき、加えて開栓に高いトルクなどは比較的不要なため使い勝手も向上するといった利点はある。
なお本実施形態においては、説明の便宜上、開栓用タブ付き樹脂製スクリューキャップ100が装着される容器200は容器口部201を中心にして図示するが、この容器200のうち不図示の部分における構造は公知の構造を適用することができる。また、各図を用いた説明においてX、Y及びZ方向を適宜設定したが、この方向付けは説明の便宜上であって本発明を何ら過度に限定するものではない。
図1~6を適宜参照しつつ、本実施形態に係る開栓用タブ付き樹脂製スクリューキャップ100を説明する。なお以下で説明する構成以外については、本発明の趣旨に沿う限りにおいて適宜公知の構造を適宜適用してもよい。
開栓用タブ付き樹脂製スクリューキャップ100は、後述する容器200の容器口部201に装着されて容器200に収容された内容物を封止する機能などを有し、天面板10、開栓用タブ40及びスカート壁50を少なくとも含んで構成されている。
天面板10は、図1、2及び4などに示すとおり、インナーリング11、アウターリング12などを含んで構成されている。
開栓用タブ40は、例えば図2などに示されるように、上記した天面板10の周縁の一部10bから折り曲げられて軸方向(Z軸方向)に沿って降下するタブ本体20と、当該タブ本体20の下部(天面板10への接続部位と反対側)から下方にリング状に形成された把持部30とから構成されている。
このうちタブ本体20は、側方袖部21a、補強ストラップ22、及び係止溝部23aなどを含んで構成されている。
なお本実施形態における第1係止部21としての側方袖部21aは、軸方向に対して交差するようにタブ本体20を起点に周方向両側(時計回り側と反時計回り側の双方)に延在するように構成されているが、この形態に限られず側方袖部21aが少なくともタブ本体20に対して一方の側に延在するように形成されていてもよい。
また、補強ストラップ22は、後述するとおり射出成形によって成形されるため天面板10及び開栓用タブ40とは一体で形成されているが、かような形態に限られずこれらとは別々に形成されて接着剤など公知の固定手段によって後付けされる形態であってもよい。
スカート壁50は、例えば図2、4及び5などに示されるとおり、天面板10の周縁の残部10a(開栓用タブ40と接続されていない領域)から降下するように形成されている。上述のとおり本実施形態では射出成形によってスクリューキャップ100を形成しているため、スカート壁50は天面板10と一体となって形成されている。
なお、開栓時において過度な引き裂き力を要しなければ、例えば周方向に連続する薄肉化したスコアラインとして弱化ラインWLを形成するようにしてもよい。
また、本実施形態ではスカート壁50に弱化ラインWLを形成したが、天面板10の周縁に弱化ラインWLを形成する態様であってもよい。
なお本実施形態においては、第2係止部23が溝形状で第2被係止部52がフック形状としたが、この組み合わせに限定されず逆の構成となっていてもよいし、双方がフック形状となっていてもよい。
さらにスカート壁50の内周面には、上記した螺条53よりも下方(天面板10とは反対の開口側)には周方向に並ぶように複数の係止突起54が形成されている。
容器200は、例えば合成樹脂製のPETボトルなどであり、本実施形態のスクリューキャップ100が巻き締めされる容器口部201を備えている。かような容器口部201は、筒状側壁202、螺子部203、周方向第一突出部204および周方向第二突出部205を備えている。なお容器口部201以下の構成は不図示としたが、適宜公知の構造を適用することができる。
螺子部203は、筒状側壁202の外面202bに形成された公知の形状を有する螺子であり、巻き締め時に上記したスカート壁50の内周面の螺条53と噛み合う部位である。
また、周方向第二突出部205は、ビードとも称されて典型的には周方向第一突出部204よりも径方法に突出するように筒状側壁202に形成され、例えば容器200の製造時に不図示の搬送手段などで把持される。
次に図7を参照しつつ、本実施形態の開栓用タブ付き樹脂製スクリューキャップ100の製造方法について説明する。
以下に述べるとおり、本実施形態におけるスクリューキャップ100の製造方法は、いったん開栓用タブ40が天面板10の主面と平行となる(図1(a)の状態となる)ように射出成形を行った後に、開栓用タブ40を天面板10の周縁から折り曲げてタブ本体20をスカート壁50の切り欠かれた一部50bに装着することを特徴としている。
なお、ステップ1で同時に弱化ラインWLを形成する場合には、このステップ2は省略される。
従って最終的に開栓用タブ40のタブ本体20がスカート壁50の切り欠かれた一部50bに装着されたとき、補強ストラップ22は、弛まずに引っ張り力を受けた状態で、弱化ラインWLを跨ぐように天面板10における周縁の他部10aと開栓用タブのタブ本体20とを接続する。
なおステップ4とステップ5は、実質的にはほぼ平行して実行されるが、本実施形態はこれに限定されずにいずれかを先に行ってもよい。
以下、図を適宜参照して本実施形態に好適な変形例について説明する。なお以下で説明する構成のうち実施形態と同じ機能を有する構成については、同じ番号を付して適宜その説明は省略する。
図8に、変形例1に係るスクリューキャップ100の外観を示す。
上記した実施形態ではタブ本体20に対して互いに異なる位置に第1係止部21と第2係止部23が配置されていたが、本変形例1では第2係止部23が第1係止部21と一体となっている点が主として異なっている。
図9に、変形例2に係るスクリューキャップ100の外観を示す。
上記した実施形態では第2係止部23は貫通孔であったが、本変形例では周囲が閉塞された孔ではなく一部が切り欠かれた切り欠き状となっている点に主とした特徴がある。
11 インナーリング
12 アウターリング
20 タブ本体
21 第1係止部
22 補強ストラップ
23 第2係止部
30 把持部
40 開栓用タブ
50 スカート壁
51 第1被係止部
52 第2被係止部
53 螺条
54 係止突起
100 開栓用タブ付き樹脂製スクリューキャップ
200 容器
201 容器口部
202 筒状側壁
203 螺子部
204 周方向第一突出部
205 周方向第二突出部
Claims (7)
- 容器口部の筒状側壁の内面に密着してシールを形成するインナーリングを下面に備えた天面板と、
前記天面板の周縁の一部から折り曲げられて軸方向に沿って降下するタブ本体と、当該タブ本体の下部に形成された把持部とを有する開栓用タブと、
前記天面板の周縁の残部から降下すると共に、内周面には前記容器口部の筒状側壁における外面に形成された螺子部と螺合する螺条が形成されるスカート壁と、を含み、
前記天面板の周縁と接続される前記スカート壁の上端部の少なくとも一部には破断可能な弱化ラインが形成されるとともに、前記スカート壁の一部が切り欠かれて当該切り欠かれた一部内に前記タブ本体が装着可能であり、
前記タブ本体には、前記スカート壁に形成された第1被係止部と係合して当該タブ本体の前記軸方向への移動を規制する第1係止部が形成されてなり、
前記第1係止部は、前記軸方向に対して交差するように前記タブ本体から周方向に延在する側方袖部で構成され、
前記第1被係止部は、前記軸方向に関して前記側方袖部を挟み込むように前記スカート壁よりも径方向に突出した上下一対の凸部で構成されてなる、ことを特徴とする開栓用タブ付き樹脂製スクリューキャップ。 - 前記第1係止部は、前記軸方向に対して交差するように前記タブ本体を起点に周方向両側に延在する側方袖部で構成され、
前記第1被係止部は、前記軸方向に関して前記タブ本体に対して前記周方向両側に配置された前記上下一対の凸部で構成されてなる請求項1に記載の開栓用タブ付き樹脂製スクリューキャップ。 - 前記タブ本体には、前記スカート壁に形成された第2被係止部と係合して当該スカート壁の径方向へのタブ本体の拡径を規制する第2係止部が形成されてなる請求項1又は2に記載の開栓用タブ付き樹脂製スクリューキャップ。
- 前記弱化ラインを跨ぐように前記天面板における周縁の他部から前記開栓用タブに接続されて当該弱化ラインの非開栓時の破断を抑制する補強ストラップをさらに具備する請求項1~3のいずれか一項に記載の開栓用タブ付き樹脂製スクリューキャップ。
- 前記弱化ラインは前記天面板の周縁のうち前記開栓用タブの折り曲げ点の中心を基点として周方向両側へそれぞれ90度を超えて延在するように形成されており、
前記補強ストラップは当該弱化ラインの中央付近を跨いで前記天面板における周縁と接続されてなる請求項4に記載の開栓用タブ付き樹脂製スクリューキャップ。 - 前記スカート壁の内周面には、前記螺条よりも下方には周方向に並ぶように複数の係止突起が形成され、
前記スカート壁の係止突起が前記容器口部の筒状側壁に形成された周方向突出部を乗り越えたときに、前記スカート壁の螺条と前記容器口部の螺子部との噛み合いが終了する請求項1~5のいずれか一項に記載の開栓用タブ付き樹脂製スクリューキャップ。 - 容器口部の筒状側壁の内面に密着してシールを形成するインナーリングを下面に備えた天面板の周縁から垂下するスカート壁の一部が切り欠かれてなり、前記スカート壁の内周面には前記容器口部の筒状側壁における外面に形成された螺子部と螺合する螺条が形成され、当該切り欠かれた一部に開栓用タブが装着される開栓用タブ付き樹脂製スクリューキャップの製造方法であって、
前記天面板の主面に対して平行となるように、前記天面板の周縁の一部から延在する開栓用タブを形成する工程と、
前記天面板の周縁を起点として軸方向に前記開栓用タブを折り曲げることで、前記開栓用タブを前記天面板の周縁から降下させて前記切り欠かれたスカート壁の一部に装着する工程と、を含み、
前記開栓用タブを前記スカート壁の切り欠かれた一部に装着したとき、前記開栓用タブのタブ本体に形成された第1係止部が、前記スカート壁に形成された第1被係止部と係合することで、前記タブ本体の前記軸方向への移動が規制され、
前記第1係止部は、前記軸方向に対して交差するように前記タブ本体から周方向に延在する側方袖部で構成され、
前記第1被係止部は、前記軸方向に関して前記側方袖部を挟み込むように前記スカート壁よりも径方向に突出した上下一対の凸部で構成されてなる、
ことを特徴とする開栓用タブ付き樹脂製スクリューキャップの製造方法。
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