JP7090825B1 - タンク型遮断器 - Google Patents

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Abstract

タンク型遮断器(100)が、絶縁ガスを密封した筒状の接地タンク(1)と、接地タンク内に絶縁支持され、可動側接点(5a)および固定側接点(5b)を有する真空バルブ(4)と、可動側接点に電気的に接続された可動導体(20a)と、固定側接点に電気的に接続された固定導体(20b)と、接地タンクの上方に延びた1対のブッシング内に配置された可動側外部導体(21a)および固定側外部導体(21b)と、可動側外部導体の下端を可動導体に電気的に接続する可動側フレーム(13)と、固定側外部導体の下端を固定導体に電気的に接続する固定側フレーム(14)と、を備え、固定側フレームと固定側外部導体とが、固定側外部導体の延設方向に沿って直列に配置された少なくとも2つのばね(18A,18B)を介して接続されることで、固定側フレームが固定側外部導体に吊下げ支持されている。

Description

本開示は、消弧室を有するタンク型遮断器に関する。
真空遮断器、ガス遮断器などのタンク型遮断器は、電流遮断を行うための消弧室を接地タンク内に収容している。タンク型遮断器では、消弧室が、可動側接点が配置されている側と、固定側接点が配置されている側との2箇所で支持碍子によって接地タンク内で支持されている。
固定側接点が配置されている側では、支持碍子が配置されることで、絶縁体を用いた支持部の構造および組立が複雑になるとともにタンク型遮断器が大型化する。このため、タンク型遮断器の大型化を抑制しつつ消弧室を接地タンク内で支持することが望まれる。
例えば、特許文献1に記載のタンク型遮断器は、消弧室の固定側がブッシング導体によって吊下げ支持されており、これにより、タンク型遮断器の大型化を抑制している。
特開2007-306701号公報
しかしながら、上記特許文献1の技術では、消弧室の固定側とブッシング導体とが、ネジによって締結されており、遮断器の開閉時に振動が発生すると衝撃荷重がネジへ作用し、ネジによる締結部を破損させる可能性があった。また、遮断器の電流通電時にブッシング導体の温度が上昇してブッシング導体の長さが伸びると、ブッシング導体の伸長分だけ消弧室が押し下げられることになり、消弧室を構成する各部品の締結部に負荷がかかり、締結部を破損させてしまう可能性があった。このように、特許文献1の技術では、遮断器の振動、ブッシング導体の伸長などによって部品の締結部に力がかかった場合に、部品の締結部を破損させてしまう場合があるという問題があった。
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、小さな装置構成で部品の締結部が破損することを防止できるタンク型遮断器を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示のタンク型遮断器は、絶縁ガスを密封した筒状の接地タンクと、接地タンク内に絶縁支持され、可動側接点および固定側接点を有する接点部と、可動側接点に電気的に接続された可動導体と、固定側接点に電気的に接続された固定導体とを備える。また、本開示のタンク型遮断器は、接地タンクの上方に延びた1対のブッシング内に配置された可動側外部導体および固定側外部導体と、可動側外部導体の下端を可動導体に電気的に接続する可動側フレームと、固定側外部導体の下端を固定導体に電気的に接続する固定側フレームと、可動側フレームを接地タンクに絶縁支持する可動側絶縁支持筒とを備える。また、本開示のタンク型遮断器は、円環状の部材で構成されるとともに外周部が固定側フレームの内側で固定側フレームに固定された円環部と、固定側外部導体の先端部に固定されて固定側外部導体の延設方向に延びる棒状の部材と、中心部が棒状の部材の先端部に固定された円環状の板状部材とを備える。固定側フレームと固定側外部導体とが、固定側外部導体の延設方向に沿って直列に配置された少なくとも2つの弾性部材を介して接続されることで、固定側フレームが固定側外部導体に吊下げ支持されている。弾性部材は、圧縮された場合に圧縮された方向とは反対の方向に反力を発生させる、第1の弾性部材および第2の弾性部材を含み、第1の弾性部材は、固定側外部導体と円環部との間に配置され、第2の弾性部材は、円環部と円環状の板状部材との間に配置されている。
本開示にかかるタンク型遮断器は、小さな装置構成で部品の締結部が破損することを防止できるという効果を奏する。
実施の形態1に係るタンク型遮断器の構成を示す図 実施の形態1に係るタンク型遮断器が備える保持部の構成を示す図 実施の形態2に係るタンク型遮断器が備える保持部の構成を示す図
以下に、本開示の実施の形態にかかるタンク型遮断器を図面に基づいて詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係るタンク型遮断器の構成を示す図である。図2は、実施の形態1に係るタンク型遮断器が備える保持部の構成を示す図である。なお、実施の形態1では、タンク型遮断器100が真空遮断器である場合について説明するが、タンク型遮断器100は、ガス遮断器、空気遮断器などの真空遮断器以外の遮断器であってもよい。
図1に示すように、実施の形態1に係るタンク型遮断器100は、絶縁ガスを密封した筒状の接地タンク1と、接地タンク1内に絶縁支持され、可動側接点5aおよび固定側接点5bを有する接点部とを備える。実施の形態1では、タンク型遮断器100が真空遮断器であるので、接点部は、真空バルブ4である。接地タンク1内のうち可動側接点5aおよび可動側接点5aよりも左側が消弧室可動側であり、固定側接点5bおよび固定側接点5bよりも右側が消弧室固定側である。
また、タンク型遮断器100は、可動側接点5aに電気的に接続された可動導体20aと、固定側接点5bに電気的に接続された固定導体20bと、接地タンク1の上方に延びた1対のブッシングとを備える。1対のブッシングは、接地タンク1が有する可動側枝管22aおよび固定側枝管22bに接続されている。可動側枝管22a内には、可動側外部導体21aが配置され、固定側枝管22b内には、固定側外部導体21bが配置されている。可動側外部導体21aおよび固定側外部導体21bは、ブッシング導体である。
また、タンク型遮断器100は、可動側外部導体21aの下端を可動導体20aに電気的に接続する可動側フレーム13と、固定側外部導体21bの下端を固定導体20bに電気的に接続する固定側フレーム14とを備える。可動側フレーム13は、可動導体20aを介して可動側接点5aに電気的に接続されている。固定側フレーム14は、固定導体20bを介して固定側接点5bに電気的に接続されている。
また、タンク型遮断器100は、可動側接点5aを操作するために接地タンク1外の操作装置10に接続された絶縁操作ロッド12と、可動側フレーム13を接地タンク1に絶縁支持する可動側絶縁支持筒9とを備える。
実施の形態1のタンク型遮断器100では、固定側フレーム14は、固定側外部導体21bによって吊下げ支持されている。したがって、タンク型遮断器100は、固定側フレーム14を接地タンク1に絶縁支持する固定側絶縁支持筒を備えていない。このように、タンク型遮断器100は、固定側絶縁支持筒を備えておらず小型化されている。
接地タンク1の可動側の端部は、可動側絶縁支持筒9が貫通する穴が形成された可動側フランジ2aで覆われている。接地タンク1の固定側の端部は、固定側フランジ2bで覆われている。可動側絶縁支持筒9、可動側フレーム13、真空バルブ4、および固定側フレーム14を連結した消弧室3は、接地タンク1に収容されている。真空バルブ4は、固定側フレーム14にボルト23で固定されている。また、真空バルブ4は、可動側フレーム13に図示を省略しているボルトで固定されている。
可動側接点5aは、連結機構11、絶縁操作ロッド12、および可動導体20aを介して操作装置10の駆動力が伝達されるようになっている。タンク型遮断器100は、操作装置10の駆動力を受けて可動側接点5aと固定側接点5bとが接触する投入状態と、可動側接点5aと固定側接点5bとが離間する遮断状態とを取り得る。
接触圧力用ばね8は、閉極時に可動側接点5aを固定側接点5bに押し付ける力を絶縁操作ロッド12に加える。したがって、閉極時に可動側接点5aと固定側接点5bとの間の通電性能は確保されている。
実施の形態1のタンク型遮断器100は、固定側に配置されている保持部41を用いて消弧室3が接地タンク1内で支持されている。すなわち、可動側絶縁支持筒9が可動側フランジ2aに固定されるとともに、固定側フレーム14が保持部41を用いて固定側外部導体21bに固定されることで、消弧室3が接地タンク1内に絶縁支持されている。すなわち、消弧室3は、固定側と可動側との2箇所で接地タンク1に固定されている。
タンク型遮断器100が組み立てられる際には、接地タンク1内に真空バルブ4を含む消弧室3が挿入され、その後、真空バルブ4の固定側に取り付けられる固定側フレーム14に固定側外部導体21bが差し込まれる。そして、固定側外部導体21bが固定側フレーム14に固定される。
保持部41は、固定側フレーム14と、弾性部材であるばね18A,18Bと、通電接触子19と、ネジ棒15と、ナット17と、抑え板16とを有している。ばね18A,18Bは、コイルばね、皿ばねなどである。なお、ばね18A,18Bは、圧縮された際に圧縮された方向とは反対の方向に反力を発生させるばねであれば、何れのばねであってもよい。
固定側フレーム14は、固定導体20bの軸方向に沿って固定側フランジ2b側に延設されるとともに、固定側外部導体21bの軸方向に沿って固定側外部導体21b側に延設されている。固定側フレーム14は、固定導体20bの軸方向に沿って延設されている部材が固定導体20bに固定されており、固定側外部導体21bの軸方向に沿って延設されている部材(以下、フレーム14Pという)が固定側外部導体21bに接続されている。固定側フレーム14のうちフレーム14Pが、固定側外部導体21bとの接続に用いられる部分である。以下、固定側外部導体21bの軸方向を保持軸方向という。保持軸方向は、鉛直方向であってもよいし、鉛直方向から傾いた方向であってもよい。
保持部41では、固定側外部導体21bの外壁面とフレーム14Pの内壁面とが、通電接触子19を介して接続されている。フレーム14Pは、通電接触子19を介して固定側外部導体21bに移動可能に接続されている。具体的には、固定側外部導体21bの下端は、フレーム14Pの筒状領域に軸方向に沿って差し込まれ、通電接触子19を介してフレーム14Pに移動可能に接続されている。
これにより、通電接触子19は、フレーム14Pの保持軸方向の移動と固定側外部導体21bの保持軸方向の移動とを可能にしつつ、固定側フレーム14と固定側外部導体21bとを電気的に接続している。換言すると、通電接触子19は、固定側外部導体21bとフレーム14Pとの保持軸方向の相対位置がずれても、固定側外部導体21bと固定側フレーム14との電気的な接続を維持する。通電接触子19は、マルチコンタクト、チューリップコンタクト、ばねコンタクトとも呼ばれる。
フレーム14Pは、筒状をなしており、上側に棒状の固定側外部導体21bの下端部が挿入される。すなわち、フレーム14P内部の上段部に固定側外部導体21bの下端部が配置される。
フレーム14P内部の中段部61Aは、円柱状の空間となっており、ばね18Aが配置される。ばね18Aは、軸方向が保持軸方向と同じ方向になるように中段部61Aに格納される。
図2に示すように、フレーム14P内部の下段部61Bは、円柱状の空間となっており、ばね18Bが配置される。ばね18Bは、軸方向が保持軸方向と同じ方向になるように下段部61Bに格納される。
このように、ばね18A,18Bは、固定側外部導体21bの軸方向に沿って直列に配置されている。すなわち、ばね18A,18Bは、固定側外部導体21bの下端側から固定側外部導体21bの延設方向に沿って直列に配置されている。
なお、下段部61Bは、フレーム14Pよりも下側の領域であってもよい。この場合、下段部61Bは、固定側フレーム14の内部領域である。ばね18Aが第1の弾性部材であり、ばね18Bが第2の弾性部材である。
中段部61Aと下段部61Bとの間には、板状の凸部62が形成されている。凸部62は、円環状をなしている。凸部62は、フレーム14Pの筒状領域を構成する内壁面から中心側に突出するように形成されている。すなわち、凸部62は、フレーム14Pの内壁面からフレーム14Pの筒状領域の中心部(中心軸)に向かって延設されている。円環状の凸部62の中央領域は、円板状の空間となっており、棒状の部材で構成されたネジ棒15が通される。凸部62は、ばね18Aとばね18Bとが衝突することを防いでいる。
凸部62の上面(固定側外部導体21b側)は、固定側外部導体21bの底面に対向し、凸部62の底面は、抑え板16の上面に対向している。凸部62の上面は、固定側外部導体21bの底面に平行であり、凸部62の底面は、抑え板16の上面に平行である。
凸部62の上面は、ばね18Aの底側が押し当てられている。凸部62の底面は、ばね18Bの上側が押し当てられている。ばね18Aの上側は、固定側外部導体21bの下端部(底面)に押し当てられている。ばね18Bの底側は、円環状の板状部材である抑え板16の上面に押し当てられている。実施の形態1では、凸部62が円環部である。
抑え板16は、抑え板16の上面が固定側外部導体21bの底面と平行になるようにネジ棒15およびナット17で固定側外部導体21bの下端部に固定されている。固定側外部導体21bの底部には、保持軸方向に沿ってネジ穴が設けられており、抑え板16の中心部には、保持軸方向に沿ってネジ穴が設けられている。ネジ棒15の両端部には、ネジ溝が設けられている。ネジ棒15は、一方のネジ溝が固定側外部導体21bの底部に螺合されることで固定側外部導体21bに固定されている。また、ネジ棒15は、他方のネジ溝が抑え板16を貫通しナット17に螺合されることで抑え板16に固定されている。これにより、ネジ棒15は、固定側外部導体21bの軸方向、すなわち固定側外部導体21bの延設方向に延設された状態で固定側外部導体21bに固定されている。
ネジ棒15は、中段部61Aにばね18Aを格納し、下段部61Bにばね18Bを格納した状態で固定側外部導体21bに固定される。ネジ棒15のうち抑え板16を固定する側のネジ溝は、先端部が抑え板16の底面から突出しており、この突出した部分にナット17が螺合される。
このように、保持部41では、固定側外部導体21bと抑え板16とがネジ棒15およびナット17で固定されており、固定側外部導体21bと抑え板16との相対位置は変化しない。また、凸部62は、フレーム14Pに固定されており、凸部62とフレーム14Pとの相対位置は変化しない。そして、フレーム14Pと、固定側外部導体21bとの保持軸方向の相対位置が変化可能となっている。
タンク型遮断器100では、例えば、開閉時に振動が発生すると、振動がフレーム14Pに伝搬し、フレーム14Pが保持軸方向に振動する。これにより、フレーム14Pが保持軸方向に沿って上側および下側に移動する。また、タンク型遮断器100の電流通電時に固定側外部導体21bの温度が上昇すると、固定側外部導体21bの保持軸方向の長さが伸び、固定側外部導体21bの温度が下降すると、固定側外部導体21bの保持軸方向の長さが元に戻る。
タンク型遮断器100の振動によって消弧室3が上方向に移動するとフレーム14Pが保持軸方向に沿って上方向に移動する。フレーム14Pが保持軸方向に沿って上方向に移動すると、凸部62も上方向に移動する。これにより、凸部62が、ばね18Aを縮める。ばね18Aは、フレーム14Pが保持軸方向に沿って上方向に動こうとすると、フレーム14Pの上方向への変位を抑える。すなわち、ばね18Aは、凸部62に押されると、反力によって凸部62を下方向に押し返す。すなわち、ばね18Aは、フレーム14Pが上方向に移動してくると、フレーム14Pを下方向に押し返す。
また、タンク型遮断器100の振動によって消弧室3が下方向に移動するとフレーム14Pが保持軸方向に沿って下方向に移動する。フレーム14Pが保持軸方向に沿って下方向に移動すると、凸部62も下方向に移動する。これにより、凸部62が、ばね18Bを縮める。ばね18Bは、フレーム14Pが保持軸方向に沿って下方向に動こうとすると、フレーム14Pの下方向への変位を抑える。すなわち、ばね18Bは、凸部62に押されると、反力によって凸部62を上方向に押し返す。すなわち、ばね18Bは、フレーム14Pが下方向に移動してくると、フレーム14Pを上方向に押し返す。
また、固定側外部導体21bの温度が上昇すると、固定側外部導体21bがフレーム14Pに対して下方向に伸びる。固定側外部導体21bが保持軸方向に沿って下方向に伸びると、固定側外部導体21bが、ばね18Aを縮める。ばね18Aは、固定側外部導体21bが下方向に動こうとすると、固定側外部導体21bの下方向への変位を抑える。すなわち、ばね18Aは、固定側外部導体21bに押されると、反力によって固定側外部導体21bを上方向に押し返す。
このように、タンク型遮断器100では、固定側フレーム14と固定側外部導体21bとが、少なくとも2つのばね(ばね18A,18B)を介して機械的に接触している。この構造により、タンク型遮断器100は、開閉動作時に消弧室3に上方向(天方向)もしくは下方向(地方向)の振動が発生しても、ばね18A,18Bがその両方向に対する振動成分に対して抗力を発し、消弧室3の振動を抑えることができる。
また、タンク型遮断器100の電流通電時に固定側外部導体21bの温度が上昇して保持軸方向の長さが伸びたとしても、ばね18A,18Bのばね定数を適正に設定しておくことで、ばね18A,18Bの圧縮によって固定側外部導体21bの伸びを吸収することができる。
これにより、ばね18A,18Bは、消弧室3および保持部41を構成する各部品の締結部に作用する負荷を低減させ、これらの部品の破損を防止することができる。タンク型遮断器100では、消弧室3と接地タンク1との間に固定側の支持碍子を設ける必要がなく、重量物である消弧室3は固定側外部導体21bによって支えられている。したがって、タンク型遮断器100は、小さな装置構成となる。
ここで、比較例のタンク型遮断器について説明する。第1の比較例のタンク型遮断器は、ブッシングの先端部に特定の質量を有した物体が取り付けられている。第1の比較例のタンク型遮断器は、この物体の振動によって機器全体の振動を抑制する。
第2の比較例のタンク型遮断器は、タンク型遮断器が設置されるベースに、特定の質量を有した物体が弾性要素を介して取り付けられている。第2の比較例のタンク型遮断器は、この物体の振動によって機器全体の振動を抑制する。
これら第1および第2の比較例のタンク型遮断器では、振動する物体を取り付けることで免震している。ところが、これら第1および第2の比較例のタンク型遮断器では、接地タンク内での消弧室の振動を抑制できず、消弧室を構成する各部品の締結部の破損を防止できない。また、第1および第2の比較例のタンク型遮断器では、固定側外部導体が伸びた場合に消弧室を構成する各部品の締結部の破損を防止できない。
なお、実施の形態1では、タンク型遮断器100には、ばね18A,18B以外の弾性部材が配置されてもよい。例えば、タンク型遮断器100には、ばね18A,18Bの代わりにゴムが配置されてもよい。
このように実施の形態1によれば、固定側フレーム14と固定側外部導体21bとが、固定側外部導体21bの延設方向に沿って直列に配置された少なくとも2つの弾性部材を介して接続されることで、固定側フレーム14が固定側外部導体21bに吊下げ支持されている。したがって、タンク型遮断器100は、小さな装置構成で部品の締結部が破損することを防止できる。
実施の形態2.
つぎに、図3を用いて実施の形態2について説明する。実施の形態2では、凸部62の代わりに環状の板状部材をフレーム14Pに接合する。
図3は、実施の形態2に係るタンク型遮断器が備える保持部の構成を示す図である。図3の各構成要素のうち図2に示す実施の形態1のタンク型遮断器100が備える保持部41と同一機能を達成する構成要素については同一符号を付しており、重複する説明は省略する。
実施の形態2のタンク型遮断器100は、固定側に配置されている保持部42を用いて消弧室3が接地タンク1内で支持されている。保持部42は、固定側フレーム14(図3ではフレーム14Pを図示)と、弾性部材であるばね18A,18Bと、通電接触子19と、ボルト26,28と、上部板31と、中間部板32と、底部板33とを有している。上部板31の底面は、中間部板32の上面に対向し、中間部板32の底面は、底部板33の上面に対向している。上部板31の底面は、中間部板32の上面に平行であり、中間部板32の底面は、底部板33の上面に平行である。実施の形態2では、中間部板32が円環部である。
保持部42では、中段部61Aと下段部61Bとの間に、板状の中間部板32が配置されている。中間部板32は、円環状の板状部材で構成されており、フレーム14Pに接合されている。中間部板32の上面および底面は、フレーム14Pの筒状領域を構成する内壁面に垂直な面に平行である。円環状の中間部板32の内部領域は、円板状の空間となっており、ボルト26が通される。中間部板32は、ばね18Aとばね18Bとが衝突することを防いでいる。
中間部板32の外周部には、ボルト28を通すための複数の穴が設けられている。また、フレーム14Pには、ボルト28を締結するための保持軸方向に平行な方向に延設された複数のネジ穴が設けられている。中間部板32に設けられた各穴およびフレーム14Pに設けられた各ネジ穴に、ボルト28が通され、ボルト28がフレーム14Pのネジ穴に螺合される。これにより、中間部板32がボルト28によってフレーム14Pに固定される。
上部板31の中央部には、ボルト25を通すための穴が設けられている。また、固定側外部導体21bには、ボルト25を締結するための保持軸方向に延設されたネジ穴が設けられている。上部板31に設けられた穴および固定側外部導体21bに設けられたネジ穴に、ボルト25が通され、ボルト25が固定側外部導体21bのネジ穴に螺合される。これにより、上部板31がボルト25によって固定側外部導体21bに固定される。
底部板33の中央部には、ボルト26を通すための穴が設けられている。また、ボルト25には、ボルト26を締結するための保持軸方向に延設されたネジ穴が設けられている。底部板33に設けられた穴およびボルト25に設けられたネジ穴に、ボルト26が通され、ボルト26がボルト25のネジ穴に螺合される。これにより、底部板33がボルト26によってボルト25に固定される。
このように、保持部42では、固定側外部導体21bに上部板31および底部板33が固定され、中間部板32にフレーム14Pが固定されている。したがって、固定側外部導体21bと、上部板31と、底部板33との相対位置は変化しない。また、中間部板32とフレーム14Pとの相対位置は変化しない。そして、フレーム14Pと、固定側外部導体21bとの保持軸方向の相対位置が変化可能となっている。
保持部42でも、保持部41と同様に、中段部61Aにばね18Aが配置され、下段部61Bにばね18Bが配置されている。中間部板32の上面(固定側外部導体21b側)は、ばね18Aの底側が押し当てられている。中間部板32の底面は、ばね18Bの上側が押し当てられている。ばね18Aの上側は、上部板31の底面に押し当てられている。ばね18Bの底側は、底部板33の上面に押し当てられている。
このように、保持部42では、凸部62の代わりに中間部板32を用いてばね18Aの底側からばね18Aを押す。また、保持部42では、凸部62の代わりに中間部板32を用いてばね18Bの上側からばね18Bを押す。
また、保持部42では、固定側外部導体21bの代わりに上部板31を用いてばね18Aの上側からばね18Aを押す。また、保持部42では、抑え板16の代わりに底部板33を用いてばね18Bの下側からばね18Bを押す。
この構成により、保持部42では、フレーム14Pと固定側外部導体21bとの保持軸方向の位置が変化した場合であっても、保持部41と同様に、フレーム14Pと固定側外部導体21bとの電気的な接続を維持できる。
実施の形態2では、タンク型遮断器100が保持部42を備えているので、実施の形態1と同様に、開閉動作時に消弧室3に上方向もしくは下方向の振動が発生しても、ばね18A,18Bがその両方向に対する振動成分に対して抗力を発し、消弧室3の振動を抑えることができる。
また、タンク型遮断器100の電流通電時に固定側外部導体21bの温度が上昇して保持軸方向の長さが伸びたとしても、ばね18A,18Bのばね定数を適正に設定しておくことで、ばね18A,18Bの圧縮によって固定側外部導体21bの伸びを吸収することができる。
なお、上部板31の上面と、フレーム14Pのうちの上部板31の上面に対向する面との間には、隙間70が設けられている。この隙間70は、部品公差と固定側外部導体21bが縮んだ場合に上部板31と固定側外部導体21bとの衝突を回避するために設けられている。
このように実施の形態2によれば、タンク型遮断器100が保持部42を備えているので、実施の形態1と同様に、タンク型遮断器100は、小さな装置構成で部品の締結部が破損することを防止できる。
以上の実施の形態に示した構成は、一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、実施の形態同士を組み合わせることも可能であるし、要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 接地タンク、2a 可動側フランジ、2b 固定側フランジ、3 消弧室、4 真空バルブ、5a 可動側接点、5b 固定側接点、8 接触圧力用ばね、9 可動側絶縁支持筒、10 操作装置、11 連結機構、12 絶縁操作ロッド、13 可動側フレーム、14 固定側フレーム、14P フレーム、15 ネジ棒、16 抑え板、17 ナット、18A,18B ばね、19 通電接触子、20a 可動導体、20b 固定導体、21a 可動側外部導体、21b 固定側外部導体、22a 可動側枝管、22b 固定側枝管、23,25,26,28 ボルト、31 上部板、32 中間部板、33 底部板、41,42 保持部、61A 中段部、61B 下段部、62 凸部、70 隙間、100 タンク型遮断器。

Claims (6)

  1. 絶縁ガスを密封した筒状の接地タンクと、
    前記接地タンク内に絶縁支持され、可動側接点および固定側接点を有する接点部と、
    前記可動側接点に電気的に接続された可動導体と、
    前記固定側接点に電気的に接続された固定導体と、
    前記接地タンクの上方に延びた1対のブッシング内に配置された可動側外部導体および固定側外部導体と、
    前記可動側外部導体の下端を前記可動導体に電気的に接続する可動側フレームと、
    前記固定側外部導体の下端を前記固定導体に電気的に接続する固定側フレームと、
    前記可動側フレームを前記接地タンクに絶縁支持する可動側絶縁支持筒と、
    円環状の部材で構成されるとともに外周部が前記固定側フレームの内側で前記固定側フレームに固定された円環部と、
    前記固定側外部導体の先端部に固定されて前記固定側外部導体の延設方向に延びる棒状の部材と、
    中心部が前記棒状の部材の先端部に固定された円環状の板状部材と、
    を備え、
    前記固定側フレームと前記固定側外部導体とが、前記固定側外部導体の延設方向に沿って直列に配置された少なくとも2つの弾性部材を介して接続されることで、前記固定側フレームが前記固定側外部導体に吊下げ支持されており、
    前記弾性部材は、圧縮された場合に圧縮された方向とは反対の方向に反力を発生させる、第1の弾性部材および第2の弾性部材を含み、
    前記第1の弾性部材は、前記固定側外部導体と前記円環部との間に配置され、
    前記第2の弾性部材は、前記円環部と前記円環状の板状部材との間に配置されている、
    ことを特徴とするタンク型遮断器。
  2. 前記弾性部材は、コイルばねまたは皿ばねである、
    ことを特徴とする請求項1に記載のタンク型遮断器。
  3. 前記接点部は、真空バルブである、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のタンク型遮断器。
  4. 前記固定側フレームは、筒状領域を構成する内壁面を有し、
    前記固定側外部導体の下端は、前記筒状領域に軸方向に沿って移動可能に差し込まれ、
    前記少なくとも2つの弾性部材は、前記固定側外部導体の下端側から前記固定側外部導体の延設方向に沿って直列に配置され、
    前記固定側外部導体の外壁面と前記固定側フレームの内壁面とは、通電接触子を介して電気的に接続されている、
    ことを特徴とする請求項1から3の何れか1つに記載のタンク型遮断器。
  5. 前記円環部は、前記内壁面から前記筒状領域の中心部に向かって突出する凸部である、
    ことを特徴とする請求項に記載のタンク型遮断器。
  6. 前記円環部は、前記固定側フレームに接合された円環状の板状部材である、
    ことを特徴とする請求項1から4の何れか1つに記載のタンク型遮断器。
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