JP7089941B2 - 金属拡張アンカー - Google Patents
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Description
また、金属拡張アンカーの高ナットに対する取付ボルトのねじ込みが不十分である場合、物品の荷重等によって、取付ボルトのぐらつきや高ナットからの取付ボルト自体の脱落が生じるおそれもある。したがって、金属拡張アンカーの施工に際しては、コンクリート躯体の孔への金属拡張アンカーの定着が確実に行われるとともに、各種物品の取付に際しては、取付ボルトの高ナットへのねじ込みを確実に行う必要がある。
また、施工後には、破断溝で破断した高ナットの一部が廃棄物となり、その処分に手間が掛かるという問題がある。
図1、図2に示すように、本実施形態のアンカー1は、アンカーボルト2と、拡径部材3と、テーパー部4と、高ナット(ナット部材)5と、ゴム部材(第一変形部材)6と、インジケータ部材(第二変形部材)7(図2参照)と、を主に備える。本実施形態のアンカー1は、高ナット5を締め付けることで拡径部材3を拡張させる、所謂、締付け方式のウェッジ式金属拡張アンカーである。
平座金10は、円板状で、ゴム部材6よりも大きな外径を有する。平座金10は、中央部にアンカーボルト2が挿通される挿通孔10hを有する。
このようなインジケータ部材7は、例えば樹脂系材料により形成される。インジケータ部材7は、大径部7dが貫通孔5hに径方向内側から臨む位置に配置される。
図3は、一実施形態のアンカーの施工方法を示す図であり、アンカーをコンクリート躯体に形成した下孔に挿入した状態を示す断面図である。
図4は、一実施形態のアンカーの施工方法を示す図であり、高ナットを締め付けて拡径部材を拡張させ、アンカーを下孔内で定着させた状態を示す断面図である。
図5は、一実施形態のアンカーの施工方法を示す図であり、高ナットに取付ボルトをねじ込んでゴムリングを径方向外側に拡径させた状態を示す断面図である。
図6は、一実施形態のアンカーの施工方法を示す図であり、取付ボルトをねじ込み、インジケータ部材をナットの貫通孔から径方向外側に突出させた状態を示す断面図である。
本実施形態において、アンカー1は、拡径部材3の外周面に設けられた凸部3aの外径が下孔101の内径よりも僅かに大きい。そのため、例えば、金属ハンマー等の打撃工具を用いることで、アンカー1を下孔101に打ち込む。これにより、アンカー1は、拡径部材3の凸部3aが下孔101の内周面に当接した状態で下孔101内に挿入される。
したがって、取付ボルト20と高ナット5との中心軸C方向における嵌め合い長さが予め定めた寸法以上となったか否かを、施工者自身及び管理者は目視で確認可能となる。
本実施形態のアンカー1によれば、高ナット5に対してアンカーボルト2の先端部2a側に、中心軸C方向に圧縮された状態で高ナット5よりも径方向外側に拡径するゴム部材6を備えている。これにより、ゴム部材6が平座金10よりも径方向外側に押し拡げられた状態を視認することで、コンクリート躯体100に形成した下孔101に、アンカー1が確実に定着されたか否かを施工者又は管理者が目視で確認することができる。
また、本実施形態のアンカー1において、高ナット5には、破断溝等を形成する必要も無いので、高ナット5を回転させるのに用いる工具のサイズに制限を受けることが無く、施工に際して廃棄物が生じることもない。
また、本実施形態のアンカー1によれば、貫通孔5h及びアーム部7bを複数備えるので、離れた場所からの視認性が向上し、施工者又は管理者による目視での施工確認をより容易なものとすることができる。
このようにして、本実施形態のアンカー1を用いることで、施工に際して特殊な工具が必要とされることなく、アンカー1の設置、及び設置状態の確認および取付ボルトの取付状態を施工者又は管理者は目視で行うことができる。
また、当接部11bと平座金10との間でゴム部材6を挟むため、凸座金11の台座部11aと平座金10との間の隙間が当接部11bの厚み分だけ大きくなる。そのため、台座部11aと平座金10との間の隙間に突出したゴム部材6の視認性が向上する。
例えば、上記実施形態のアンカー1では、拡径部材3における回転止め或いは位置拘束として凸部3aを設ける場合を例に挙げたが、拡径部材3における回転止めおよび位置拘束の方法はこれに限定されない。
図7に示すように、本変形例のアンカー1Aは、アンカーボルト2と、拡径部材30と、テーパー部4と、高ナット5と、ゴム部材6と、インジケータ部材7と、を主に備える。
本変形例の拡径部材30は、図1に示した拡径部材3の凸部3aに代えて、返し部31を有する。返し部31は、下孔内における拡径部材3の回転止め、および下孔の深さ方向における位置を規制するための部材である。なお、返し部31は拡径部材3の周方向に複数設けられていてもよい。
Claims (8)
- アンカーボルトと、
前記アンカーボルトの中心軸方向における第一端部に装着され、径方向外側に変形可能な拡張部を有した拡径部材と、
前記アンカーボルトの前記第一端部に設けられ、前記拡張部を拡張させる拡径面を有するテーパー部と、
前記アンカーボルトの前記中心軸方向における第二端部に設けられるとともに、周方向に複数の貫通孔を有するナット部材と、
前記ナット部材に対して前記アンカーボルトの前記第一端部側に設けられ、前記中心軸方向に圧縮された状態で径方向外側に拡径する第一変形部材と、
前記ナット部材の内側に挿入され、前記ナット部材に取付ボルトが予め定めた位置までねじ込まれたときに、複数の前記貫通孔のそれぞれから前記ナット部材の外方に突出するアーム部を複数有する第二変形部材と、を備える、
金属拡張アンカー。 - 前記第二変形部材は、前記取付ボルトの先端が突き当たる基部と、
前記基部から複数の前記貫通孔に対して径方向内側から臨む位置に延びる前記アーム部と、を一体に有する、
請求項1に記載の金属拡張アンカー。 - 前記アーム部は、
前記基部から延びるアーム部本体と、前記アーム部本体の先端部に設けられ、前記アーム部本体よりも大径の大径部と、を一体に有する、
請求項2に記載の金属拡張アンカー。 - 前記取付ボルトと前記ナット部材とが予め定めた嵌め合い長さ以上となった状態で、前記大径部が前記ナット部材から径方向外側に突出する、
請求項3に記載の金属拡張アンカー。 - 前記ナット部材と前記第一変形部材との間に、前記第一変形部材よりも大きな外径を有する第一中間部材が設けられ、
前記第一変形部材は、前記中心軸方向に圧縮された状態で前記第一中間部材よりも径方向外側に拡径する、
請求項1乃至4のいずれか一項に記載の金属拡張アンカー。 - 前記第一変形部材の前記第一中間部材と反対側に設けられた第二中間部材をさらに備え、
前記第二中間部材は、
前記第一変形部材の径方向内側に設けられ、前記第一変形部材に当接する当接部と、前記第一変形部材に対し、前記アンカーボルトの前記第一端部側に設けられ、前記第一変形部材よりも大きな外径を有する台座部と、を有する、
請求項5に記載の金属拡張アンカー。 - 前記第一変形部材は、ゴム系材料からなる、
請求項1乃至6のいずれか一項に記載の金属拡張アンカー。 - 前記拡径部材は、前記中心軸方向に沿って延びる返し部を有し、
前記返し部は、前記中心軸方向における前記第一端部側が前記拡径部材に接続されるとともに、前記中心軸方向における前記第二端部側が径方向に変形可能である、
請求項1乃至7のいずれか一項に記載の金属拡張アンカー。
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