JP7086357B1 - モータ装置およびモータ装置の駆動方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】一つの回転子に2系統の三相巻線を備えるモータの各相を個別に制御しながらも、スイッチ数を低減できるモータ装置およびモータ装置の駆動方法を提供する。【解決手段】回転軸を中心に回転可能に配置された回転子(10)と、内周に複数のティース部(22)が形成された固定子(20)を有するモータ部と、モータ部に電力を供給するスイッチインバータ部と、スイッチインバータ部に含まれる各スイッチを制御するスイッチ制御部とを備え、複数のティース部には、U1相、V1相およびW1相からなる第1系統の三相巻線と、U2相、V2相およびW2相からなる第2系統の三相巻線とが巻回されており、9スイッチインバータから第1系統および第2系統の三相巻線に電流を供給するモータ装置。【選択図】図1
Description
本発明は、モータ装置およびモータ装置の駆動方法に関し、特に2系統の三相巻線を備えるモータ装置およびモータ装置の駆動方法に関する。
従来から様々な技術分野において、交流の周波数を変化させることで回転数を制御でき、安定した回転数を得られる三相モータが動力源として用いられている。また、一つの回転子に対して2系統の三相巻線(コイル)を備えたモータ装置も提案されている(例えば特許文献1を参照)。
図10は、従来から提案されている三相巻線を2系統備えたモータ装置の駆動回路を簡略化して示す回路図である。図10に示すようにモータ装置は、第1系統の三相巻線としてU相コイルU1、V相コイルV1、W相コイルW1を有し、第2系統の三相巻線としてU相コイルU2、V相コイルV2、W相コイルW2を有している。また、電源電圧(+V)と接地電圧(0V)の間に、上段スイッチと下段スイッチの直列接続が6列並列接続されており、各上段スイッチと下段スイッチの間が各相の巻線(コイル)の一端に接続されている。各相の巻線の他端は、中性点に接続されている。
図10に示したモータ装置の駆動回路では、12個のスイッチを用いた6相インバータが構成されており、各相がHigh信号の場合には上段スイッチをオンにして下段スイッチをオフにし、各相がLow信号の場合には上段スイッチをオフにして下段スイッチをオンにする制御が行われる。ここで、High信号時には電源電圧から上段スイッチを経て各巻線および中性点に電流が供給される。また、Low信号時には中性点から各巻線および下段スイッチを経て接地電圧に電流が流れる。これにより、2系統の三相巻線でそれぞれ三相交流によるモータ装置の駆動制御を行うことができる。
図10に示した従来のモータ装置では、各インバータで2系統の三相巻線の各々を個別に制御できるため、複雑な回転制御を行うことができるが、6相のインバータを用いるため12個のスイッチが必要であり、回路に含まれるスイッチ数が増加してしまう。駆動回路に搭載されるスイッチ数が増加すると、回路の搭載面積の増大や、発熱量の増加、コストの増加などの問題が生じるうえに、回路全体でのスイッチ故障の発生確率が増加するという問題があった。
そこで本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであり、一つの回転子に2系統の三相巻線を備えるモータの各相を個別に制御しながらも、スイッチ数を低減できるモータ装置およびモータ装置の駆動方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のモータ装置は、回転軸を中心に回転可能に配置された回転子と、内周に複数のティース部が形成された固定子を有するモータ部と、前記モータ部に電力を供給するスイッチインバータ部と、前記スイッチインバータ部に含まれる各スイッチを制御するスイッチ制御部とを備えるモータ装置であって、前記複数のティース部には、U1相、V1相およびW1相からなる第1系統の三相巻線と、U2相、V2相およびW2相からなる第2系統の三相巻線とが巻回されており、前記スイッチインバータ部は、第1電位と第2電位の間にU列スイッチ群、V列スイッチ群およびW列スイッチ群が並列に接続され、前記U列スイッチ群は、前記第1電位から順にU列上段スイッチ、U列中段スイッチおよびU列下段スイッチが直列接続され、前記V列スイッチ群は、前記第1電位から順にV列上段スイッチ、V列中段スイッチおよびV列下段スイッチが直列接続され、前記W列スイッチ群は、前記第1電位から順にW列上段スイッチ、W列中段スイッチおよびW列下段スイッチが直列接続され、前記U列上段スイッチと前記U列中段スイッチの間に前記U1相が接続され、前記U列中段スイッチと前記U列下段スイッチの間に前記U2相が接続され、前記V列上段スイッチと前記V列中段スイッチの間に前記V1相が接続され、前記V列中段スイッチと前記V列下段スイッチの間に前記V2相が接続され、前記W列上段スイッチと前記W列中段スイッチの間に前記W1相が接続され、前記W列中段スイッチと前記W列下段スイッチの間に前記W2相が接続されていることを特徴とする。
このような本発明のモータ装置では、3つのスイッチが直列に接続されたスイッチ群が3列に並列接続された9スイッチインバータを用い、第1系統の三相巻線を上段スイッチと中段スイッチの間に接続し、第2系統の三相巻線を中段スイッチと下段スイッチの間に接続し、スイッチ制御部で各スイッチを制御することで、一つの回転子に2系統の三相巻線を備えるモータの各相を個別に制御しながらも、スイッチ数を低減できる。
また、本発明の一態様では、前記スイッチ制御部は、信号波と搬送波の比較によりパルス信号を生成し、前記各スイッチをPWM(Pulth Width Modulation)変調制御する。
また、本発明の一態様では、前記信号波は、前記第1系統と前記第2系統とで振幅および位相が同じである。
また、本発明の一態様では、前記信号波は、前記第1系統と前記第2系統とで位相が異なり、振幅が互いにオフセットされている。
また、本発明の一態様では、前記三相巻線は、前記ティース部の複数にまとめて巻回された分布巻きとして構成されている。
また、本発明の一態様では、前記三相巻線は、個々の前記ティース部に巻回された集中巻きとして構成されている。
また、本発明の一態様では、前記第1系統と前記第2系統の前記三相巻線は、同じ位相の前記ティース部に巻回されている。
また、本発明の一態様では、前記第1系統と前記第2系統の前記三相巻線は、位相が異なる前記ティース部に巻回されている。
また、上記課題を解決するために、本発明のモータ装置の駆動方法は、一つの回転子に対して第1系統および第2系統の三相巻線を備え、インバータスイッチ部からの出力により回転するモータ装置の駆動方法であって、前記第1系統および前記第2系統の各相における電流値を取得する電流値取得工程と、前記各相の前記電流値に基づいて、前記第1系統に対する第1指令電圧および前記第2系統に対する第2指令電圧を算出する指令電圧算出工程と、搬送波の電圧と、前記第1指令電圧および前記第2指令電圧を比較して、前記第1系統と前記第2系統についてのゲート信号を決定するゲート信号決定工程と、前記ゲート信号に基づいて前記インバータスイッチ部のオン信号/オフ信号を決定するインバータスイッチ制御工程とを備えることを特徴とする。
本発明では、一つの回転子に2系統の三相巻線を備えるモータの各相を個別に制御しながらも、スイッチ数を低減できるモータ装置およびモータ装置の駆動方法を提供することができる。
(第1実施形態)
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付すものとし、適宜重複した説明は省略する。図1は、本実施形態に係るモータ装置の概要を示す図であり、図1(a)はスイッチインバータ部の構成を示す回路図であり、図1(b)はモータ部の構造例を示す模式図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付すものとし、適宜重複した説明は省略する。図1は、本実施形態に係るモータ装置の概要を示す図であり、図1(a)はスイッチインバータ部の構成を示す回路図であり、図1(b)はモータ部の構造例を示す模式図である。
図1(a)に示すように、本実施形態のスイッチインバータ部は、電源電圧(+V)と接地電圧(0V)の間に3つのスイッチ群(U列スイッチ群、V列スイッチ群、W列スイッチ群)が並列に接続されている。各スイッチ群には、3つのスイッチが含まれて直列接続されており、合計9個のスイッチでスイッチインバータ部が構成されている。また、三相交流で駆動されるモータ部は、U1相、V1相、W1相の3つの巻線(コイル)で構成される第1系統の三相巻線と、U2相、V2相、W2相の3つの巻線で構成される第2系統の三相巻線を備えている。
U列スイッチ群には、電源電圧側から順にU列上段スイッチUuと、U列中段スイッチUmと、U列下段スイッチUlとが直列接続されている。また、U列上段スイッチUuとU列中段スイッチUmの間がU1相の一端に接続され、U列中段スイッチUmとU列下段スイッチUlの間がU2相の一端に接続されている。
V列スイッチ群には、電源電圧側から順にV列上段スイッチVuと、V列中段スイッチVmと、V列下段スイッチVlとが直列接続されている。また、V列上段スイッチVuとV列中段スイッチVmの間がV1相の一端に接続され、V列中段スイッチVmとV列下段スイッチVlの間がV2相の一端に接続されている。
W列スイッチ群には,電源電圧側から順にW列上段スイッチWuと、W列中段スイッチWmと、W列下段スイッチWlとが直列接続されている。また、W列上段スイッチWuとW列中段スイッチWmの間がW1相の一端に接続され、W列中段スイッチWmとW列下段スイッチWlの間がW2相の一端に接続されている。
また、第1系統の三相巻線であるU1相とV1相とW1相の他端は共通の中性点に接続され、第2系統の三相巻線であるU2相とV2相とW2相の他端は共通の中性点に接続されている。図1(a)に示したように、スイッチインバータ部の各スイッチ間を2系統の三相巻線に接続することで、9個のスイッチでU1相、V1相、W1相、U2相、V2相およびW2相の合計6相を制御することができる。
図1(b)に示すように、モータ部は回転子(ロータ)10と、回転子10の周囲に配置された固定子(ステータ)20を備えている。また、回転子10には、外周に沿って磁石のN極11NとS極11Sが複数交互に配置されている。また固定子20は、コアバック部21と複数のティース部22を備えている。図1(b)は回転軸を中心にモータ部を4分割し、一部のみ構造を抽出して模式的に示すものであり、角度や長さは実際のモータとは一致していない。
コアバック部21は、回転子10の外側に回転子10の外周を円周状に取り囲むように配置された部分であり、内周に複数のティース部22が等間隔に突出して形成されている。コアバック部21には公知のものを用いることができ、構成する材料や構造は限定されない。また、コアバック部21よりも外周には別途モータハウジング等の部材が設けられている。
ティース部22は、コアバック部21の内周面から回転子10に向かって突出して形成された突起状部分であり、各ティース部22は同じ長さと形状で形成されるとともに等間隔に配置されており、各ティース部22の間には間隔が設けられてスロットを構成している。各ティース部22およびスロットには、巻線が巻回されてコイルが構成されて、巻線に電流が流れることでティース部22に磁界が発生する。
図1(b)に示した例では、モータ部は8極48スロットの分布巻きとして構成されており、U1+からU1-まで、U2+からU2-まで、V1+からV1-まで、V2+からV2-まで、W1からW1-まで、およびW2+からW2-までの複数のティース部22が一括して巻線が巻回されており、それぞれの巻線がU1相、U2相、V1相、V2相、W1相およびW2相を構成している。
図1(b)に示すように、U1相、V1相およびW1相は、それぞれ1/3周期の差で配置されており第1系統の三相巻線を構成している。同様に、U2相、V2相およびW2相も、それぞれ1/3周期の差で配置されており第2系統の三相巻線を構成している。また、第1系統と第2系統の三相巻線は、誘起電圧の位相が1/12周期だけ異なっており、第1系統よりも第2系統のほうが回転子10の回転方向における下流に位置するように構成されている。図1(b)では8極48スロットの例を示したが、極数およびスロット数は限定されない。また、ティース部22への各相の巻回方法も分布巻きに限定されず集中巻きであってもよい。
図2は、本実施形態におけるモータ装置の駆動を制御する方法について説明する模式図である。図中に示したように、モータ装置の駆動時には、モータ部のU1相、V1相、W1相、U2相、V2相およびW2相を流れる駆動電流iu1,iv1,iw1,iu2,iv2およびiw2をそれぞれモニターする(電流値取得工程)。得られた各駆動電流から第1系統と第2系統の平均の相電流iu,iv,iwを求め、さらに三相dq変換を行って回転座標系に変換し電流id,iqを求める。
次に、得られた電流id,iqを入力値としてPI制御を行い、電流制御または回転速度制御のために電圧値vd
*,vq
*を得る。得られた電圧値vd
*,vq
*は回転座標系であるため、三相逆dq変換を行って、指令電圧vu
*,vv
*,vw
*を得る。また、第1系統の指令電圧vu1
*,vv1
*,vw1
*と第2系統の指令電圧vu2
*,vv2
*,vw2
*をvu
*,vv
*,vw
*に設定する。得られた第1系統の指令電圧vu1
*,vv1
*,vw1
*および第2系統の指令電圧vu2
*,vv2
*,vw2
*は、それぞれ周期的に変化するU1相、V1相、W1相、U2相、V2相およびW2相の信号波となる。(指令電圧算出工程)
次に、得られた各相の信号波と搬送波との大小関係を比較し、信号波が搬送波よりも大きい場合をHigh信号とし、信号波が搬送波よりも小さい場合をLow信号として、第1系統と第2系統へのゲート信号を決定する。(ゲート信号決定工程)
次に、決定されたゲート信号(High信号とLow信号)に基づいて、9スイッチインバータで構成されているスイッチインバータ部への入力信号を制御する(インバータスイッチ制御工程)。具体的には表1に示すように、第1系統と第2系統のHigh信号とLow信号の組み合わせに応じて、上段スイッチ、中段スイッチおよび下段スイッチのオンオフを制御する。表1および以下の図ではU相の場合のみを示して説明するが、V相とW相についても同様の制御を行う。
表1に示したように、U1相とU2相が共にHigh信号の場合(パターン1)には、U列上段スイッチUuのゲートにはオン信号を入力し、U列中段スイッチUmのゲートにはオン信号を入力し、U列下段スイッチUlのゲートにはオフ信号を入力する。U1相とU2相が共にLow信号の場合(パターン2)には、U列上段スイッチUuのゲートにはオフ信号を入力し、U列中段スイッチUmのゲートにはオン信号を入力し、U列下段スイッチUlのゲートにはオン信号を入力する。図2に示したように、第1系統と第2系統の相電流を平均化して指令電圧を同じにした場合には、常にパターン1,2の制御がスイッチインバータ部に加えられる。
パターン1では、U列上段スイッチUuがオン、U列中段スイッチUmがオン、U列下段スイッチUlがオフとされる。したがって、U列上段スイッチUuとU列中段スイッチUmの間の電位Uumは、U列上段スイッチUuの順方向電圧だけ電源電圧(+V)から電圧降下したものとなり、U1相の巻線に電位Uumが印加される。また、U列中段スイッチUmとU列下段スイッチUlの間の電位Umlは、U列上段スイッチUuおよびU列中段スイッチUmの順方向電圧だけ電源電圧(+V)から電圧降下したものとなり、U2相の巻線に電位Umlが印加される。
パターン2では、U列上段スイッチUuがオフ、U列中段スイッチUmがオン、U列下段スイッチUlがオンとされる。したがって、電位Uumは、U列中段スイッチUmおよびU列下段スイッチUlの順方向電圧だけ接地電圧(0)から高い電圧となり、U1相の巻線に印加される。また電位Umlは、U列下段スイッチUlの順方向電圧だけ接地電圧(0)から高い電圧となり、U2相の巻線に印加される。
U1相がHigh信号で、U2相がLow信号の場合(パターン3)、およびU1相がLow信号で、U2相がHigh信号の場合(パターン4)には、ともにU列上段スイッチUuのゲートにはオン信号を入力し、U列中段スイッチUmのゲートにはオフ信号を入力し、U列下段スイッチUlのゲートにはオン信号を入力する。
パターン3,4では、U列上段スイッチUuがオン、U列中段スイッチUmがオフ、U列下段スイッチUlがオンとされる。したがって、電位Uumは、U列上段スイッチUuの順方向電圧だけ電源電圧(+V)から電圧降下したものとなり、U1相の巻線に電位Uumが印加される。また電位Umlは、U列下段スイッチUlの順方向電圧だけ接地電圧(0)から高い電圧となり、U2相の巻線に印加される。パターン3,4ではスイッチに印加される信号が同じになるが、各系統の電位差によって電流が発生するので、U1相がLow信号の場合にU列上段スイッチUuがオンであっても問題ない。
図3は、本実施形態におけるU1相とU2相の信号波と搬送波について説明するグラフであり、図3(a)はU1相を示し、図3(b)はU2相を示し、図3(c)はU1相とU2相を重ね合わせた結果を示している。図3(a)~図3(c)において横軸は位相角度を示し、縦軸は電圧を示している。ここで電圧の最大値および最小値として±1Vが示されているが、簡便のために規格化した表現を用いるものであり、現実の電圧値は限定されない。また、グラフ中の破線は搬送波の信号波形を示しており、ここでは三角波を用いている。図3(a)中の実線はU1相の信号波の波形を示しており指令電圧vu1
*の変化を示している。また、図3(b)中の一点鎖線はU2相の信号波の波形を示しており指令電圧vu2
*の変化を示している。図3では簡便のために搬送波の周波数を小さくして周期を長くして示しているが、実際のモータ装置においては5kHz~15kHz程度の高周波な搬送波が用いられる。
本実施形態では、図2に示したように第1系統と第2系統の相電流を平均化して指令電圧を同じにしているため、図3(a)(b)に示したU1相およびU2相の信号波は振幅および位相が同じであり、図3(c)に示したように一致している。上述したように、図3(c)に示した搬送波とU1相、U2相の大小関係に基づいて、表1に示したインバータスイッチ部の制御を行う。
図4は、本実施形態における信号波と搬送波の比較結果を示すグラフであり、図4(a)はU1相とU2相の信号波および搬送波の波形を示し、図4(b)はU1相の比較結果を示し、図4(c)はU2相の比較結果を示している。図4(a)において横軸は位相角度を示し、縦軸は電圧を示している。図4(b)(c)では、横軸は図4(a)と同じ位相角度を示しており、横軸の軸上がLow信号を示し、横軸から離れた位置がHigh信号を示している。また、図4(a)~図4(c)にわたって垂直に引かれた薄い破線は、図4(a)における搬送波と信号波の交点を示している。
図4に示したように、本実施形態ではU1相とU2相の信号波が同じ振幅と同じ位相であるため、搬送波との交点も同じとなっており、U1相とU2相で同じタイミングでHigh信号とLow信号が切り替わっている。よって、本実施形態ではU1相とU2相が共にHigh信号か共にLow信号の場合のみ存在する。したがって、図1に示したモータ装置では、図示しないスイッチ制御部から表1のパターン1,2に従ってインバータスイッチング部の各スイッチにパルス信号が加えられる。つまり、スイッチ制御部は、信号波と搬送波の比較によりパルス信号を生成し、各スイッチをPWM(Pulth Width Modulation)変調制御する。
上述したように本実施形態のモータ装置では、3つのスイッチが直列に接続されたスイッチ群が3列に並列接続された9スイッチインバータを用い、第1系統の三相巻線を上段スイッチと中段スイッチの間に接続し、第2系統の三相巻線を中段スイッチと下段スイッチの間に接続し、スイッチ制御部で各スイッチを制御することで、一つの回転子10に2系統の三相巻線(U1相、V1相、W1相、U2相、V2相、W2相)を備えるモータの各相を個別に制御しながらも、スイッチ数を低減できる。
また、第1系統および第2系統の各相における電流値iu1,iv1,iw1,iu2,iv2,iw2を取得し、各相の電流値に基づいて各系統に対する指令電圧vu
*,vv
*,vw
*を算出し、搬送波の電圧と指令電圧を比較してゲート信号を決定し、ゲート信号に基づいてインバータスイッチ部のオン信号/オフ信号を決定する。これにより、9スイッチインバータで2系統の三相巻線に印加するパルスを求めて回転子10を回転させることができ、駆動状態に応じて低速から高速まで効率よく制御することができる。
また本実施形態のモータ装置では、第1系統と第2系統の巻線に流れる電流値を平均してベクトル制御に用い、第1系統と第2系統の信号波の位相と振幅を同じにしている。これにより、第1系統と第2系統で位相差があっても大きなトルクを得て高速回転を実現することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図5および図6を用いて説明する。第1実施形態と重複する内容は説明を省略する。本実施形態では、モニターした第1系統の駆動電流iu1,iv1,iw1および第2系統の駆動電流iu2,iv2,iw2について、それぞれの系統毎に三相dq変換、PI制御、三相逆dq変換を行う点が第1実施形態と異なっている。したがって本実施形態では、各系統での演算によってそれぞれ第1系統の第1指令電圧vu1 *,vv1 *,vw1 *および第2系統の第2指令電圧vu2 *,vv2 *,vw2 *が算出され、互いに位相の異なる信号波とされる。
次に、本発明の第2実施形態について図5および図6を用いて説明する。第1実施形態と重複する内容は説明を省略する。本実施形態では、モニターした第1系統の駆動電流iu1,iv1,iw1および第2系統の駆動電流iu2,iv2,iw2について、それぞれの系統毎に三相dq変換、PI制御、三相逆dq変換を行う点が第1実施形態と異なっている。したがって本実施形態では、各系統での演算によってそれぞれ第1系統の第1指令電圧vu1 *,vv1 *,vw1 *および第2系統の第2指令電圧vu2 *,vv2 *,vw2 *が算出され、互いに位相の異なる信号波とされる。
図5は、本実施形態におけるU1相とU2相の信号波と搬送波について説明するグラフであり、図5(a)はU1相を示し、図5(b)はU2相を示し、図5(c)はU1相とU2相を重ね合わせた結果を示している。図5(a)~図5(c)において横軸は位相角度を示し、縦軸は電圧を示し、破線は搬送波の信号波形を示している。図5(a)中の実線はU1相の信号波の波形を示しており指令電圧vu1
*の変化を示している。また、図5(b)中の一点鎖線はU2相の信号波の波形を示しており指令電圧vu2
*の変化を示している。
図5(a)(b)に示したように、本実施形態では第1系統と第2系統で個別に指令電圧を算出しているため、U1相の信号波とU2相の信号波は、位相が1/12周期(30°)異なったものとなっている。これは、図1(b)に示したようにU1相とU2相が1/12ずれたティース部22に巻回されていることに起因する。図5(a)(b)で示したように、第1系統のU1相と第2系統のU2相では信号波に位相差が生じているため、第1実施形態のようにそのまま搬送波と比較すると、U1相の指令電圧vu1
*よりもU2相の指令電圧vu2
*のほうが大きくなる場合が発生してしまう。
本実施形態では、これを回避するために、U1相およびU2相の信号波の振幅をそれぞれオフセットし、常に指令電圧vu1
*が指令電圧vu2
*よりも大きくなるように補正したうえで、搬送波と比較を行う。具体例としては、図5(c)に示したように、U1相の振幅を半分にして最大電圧が+1で最小電圧が0となるようにオフセットし、U2相の振幅を半分にして最大電圧が0で最小電圧が-1となるようにオフセットを行う。つまり、電源電圧に近い第1系統のU1相での信号波の最小値と、接地電圧に近い第2系統のU2相での信号波の最大値が同じとなるように補正してからゲート信号決定工程を実行する。
図6は、本実施形態における信号波と搬送波の比較結果を示すグラフであり、図6(a)はU1相とU2相の信号波および搬送波の波形を示し、図6(b)はU1相の比較結果を示し、図6(c)はU2相の比較結果を示している。図6(a)において横軸は位相角度を示し、縦軸は電圧を示している。図6(b)(c)では、横軸は図6(a)と同じ位相角度を示しており、横軸の軸上がLow信号を示し、横軸から離れた位置がHigh信号を示している。また、図6(a)~図6(c)にわたって垂直に引かれた薄い破線は、図6(a)における搬送波と信号波の交点を示している。
図6(a)に示したように、本実施形態ではU1相とU2相の信号波で位相が異なっており、振幅も互いにオフセットされているため、信号波と搬送波との交点はU1相とU2相で異なっている。つまり、U1相とU2相ではHigh信号とLow信号の切り替わるタイミングが異なる。また、U1相の信号波は最小値が0にオフセットされ、U2相の信号波は最大値が0にオフセットされているため、常に指令電圧vu1
*が指令電圧vu2
*よりも大きくなり、U2相がHigh信号になるのは、U1相がHigh信号の期間内に限定される。よって、本実施形態ではU1相とU2相が共にHigh信号か共にLow信号の場合と、U1相がHigh信号でU2相がLow信号の場合が存在する。したがって本実施形態のモータ装置では、スイッチ制御部から表1のパターン1,2,3に従ってインバータスイッチング部の各スイッチにパルス信号が加えられる。
上述したように本実施形態のモータ装置でも、一つの回転子に2系統の三相巻線を備えるモータの各相を個別に制御しながらも、スイッチ数を低減できる。また、第1系統および第2系統の各相における電流値iu1,iv1,iw1,iu2,iv2,iw2を取得し、各相の電流値に基づいて各系統に対してそれぞれ第1指令電圧vu1
*,vv1
*,vw1
*と第2指令電圧vu2
*,vv2
*,vw2
*を算出し、オフセットした第1指令電圧および第2指令電圧と搬送波の電圧を比較してゲート信号を決定し、ゲート信号に基づいてインバータスイッチ部のオン信号/オフ信号を決定する。これにより、9スイッチインバータで2系統の三相巻線に印加するパルスを求めて回転子10を回転させることができ、駆動状態に応じて低速から高速まで効率よく制御することができる。
また本実施形態のモータ装置では、第1系統と第2系統の巻線に流れる電流値の位相差をそのままベクトル制御に用い、第1系統と第2系統の信号波の位相を異ならせて電圧値をオフセットしている。これにより、第1系統と第2系統で位相差があっても巻線の配置における位相差に応じて適切にスイッチを制御でき、モータの回転時におけるトルク脈動を抑制することができる。
(第2実施形態の変形例)
次に、本発明の第2実施形態の変形例について図7を用いて説明する。第1実施形態および第2実施形態と重複する内容は説明を省略する。本変形例では、第1系統と第2系統の信号波をオフセットする際の比率が第2実施形態と異なっている。本変形例でも第1系統の第1指令電圧vu1 *,vv1 *,vw1 *および第2系統の第2指令電圧vu2 *,vv2 *,vw2 *を算出して、U1相とU2相で位相の異なる信号波を求めるまでは第2実施形態と同様である。
次に、本発明の第2実施形態の変形例について図7を用いて説明する。第1実施形態および第2実施形態と重複する内容は説明を省略する。本変形例では、第1系統と第2系統の信号波をオフセットする際の比率が第2実施形態と異なっている。本変形例でも第1系統の第1指令電圧vu1 *,vv1 *,vw1 *および第2系統の第2指令電圧vu2 *,vv2 *,vw2 *を算出して、U1相とU2相で位相の異なる信号波を求めるまでは第2実施形態と同様である。
図7は、本変形例におけるU1相とU2相の信号波と搬送波について説明するグラフであり、図7(a)はU1相を示し、図7(b)はU2相を示し、図7(c)はU1相とU2相を重ね合わせた結果を示している。図7(a)(b)に示したように、本変形例ではU1相とU2相の信号波は、位相が1/12周期(30°)異なったものとなっている。図7(c)に示すように本変形例でも、U1相およびU2相の信号波の振幅をそれぞれオフセットし、常に指令電圧vu1
*が指令電圧vu2
*よりも大きくなるように補正したうえで、搬送波と比較を行う。
具体例としては、図7(c)に示したように、U1相の振幅を1/4にして最大電圧が+1で最小電圧が0.5となるようにオフセットし、U2相の振幅を3/4にして最大電圧が0.5で最小電圧が-1となるようにオフセットを行う。つまり、電源電圧に近い第1系統のU1相での信号波の最小値と、接地電圧に近い第2系統のU2相での信号波の最大値が同じとなるように補正してからゲート信号決定工程を実行する。ここでは、U1相とU2相の信号波の振幅を1:3となるように変更したが、他の比率であってもよい。
図7(c)に示したように、U1相およびU2相の信号波と搬送波の交点は、図6に示したものよりも高電位側になる。したがって、U1相およびU2相の両者において、ゲート信号がHigh信号になる期間が図6に示したものよりも長くなる。
上述したように本変形例のモータ装置では、U1相とU2相の信号波をオフセットする際に、任意の比率で振幅を変更することで、U1相とU2相のゲート信号におけるHigh信号のデューティ比を調整することが可能であり、モータ装置の回転制御における自由度が向上する。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について図8を用いて説明する。第1実施形態と重複する内容は説明を省略する。本実施形態では、第1系統と第2系統の三相巻線で、誘起電圧の位相を同じにした点が第1実施形態とは異なっている。図8は、本実施形態に係るモータ部の構造例を示す模式図である。
次に、本発明の第3実施形態について図8を用いて説明する。第1実施形態と重複する内容は説明を省略する。本実施形態では、第1系統と第2系統の三相巻線で、誘起電圧の位相を同じにした点が第1実施形態とは異なっている。図8は、本実施形態に係るモータ部の構造例を示す模式図である。
図8に示すように、モータ部は回転子10と、回転子10の周囲に配置された固定子20を備えている。また、回転子10には、外周に沿って磁石のN極11NとS極11Sが複数交互に配置されている。また固定子20は、コアバック部21と複数のティース部22を備えている。図8に示した例では、モータ部は16極24スロットの集中巻きとして構成されており、各ティース部22には、U1,V2、W1,U2,V1,W2の順に巻線が巻回されており、それぞれの巻線がU1相、V2相、W1相、U2相、V1相およびW2相を構成している。
図8に示したように、U1相とU2相とは、N極11NとS極11Sとの相対的位置が同じに配置されている。したがって、U1相、V1相およびW1相からなる第1系統の三相巻線は、U2相、V2相およびW2相からなる第2系統の三相巻線と誘起電圧の位相が同じとされている。図8に示した構成のモータ装置であっても、第1実施形態において図2~図4を用いて説明したものと同様の駆動方法を用いることで、モータ部を回転駆動することができる。図8では各巻線の巻回方法として集中巻きの例を示したが、分布巻きであってもよい。
上述したように本実施形態のモータ装置では、誘起電圧の位相が同じとなるように第1系統と第2系統の三相巻線を構成しても、一つの回転子10に2系統の三相巻線を備えるモータの各相を個別に制御しながらも、スイッチ数を低減できる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について図9を用いて説明する。第1実施形態と重複する内容は説明を省略する。本実施形態では、第1系統と第2系統の三相巻線を同じティースに巻回して、誘起電圧の位相を同じにした点が第1実施形態とは異なっている。図9は、本実施形態に係るモータ部の構造例を示す模式図である。
次に、本発明の第4実施形態について図9を用いて説明する。第1実施形態と重複する内容は説明を省略する。本実施形態では、第1系統と第2系統の三相巻線を同じティースに巻回して、誘起電圧の位相を同じにした点が第1実施形態とは異なっている。図9は、本実施形態に係るモータ部の構造例を示す模式図である。
図9に示すように、モータ部は回転子10と、回転子10の周囲に配置された固定子20を備えている。また、回転子10には、外周に沿って磁石のN極11NとS極11Sが複数交互に配置されている。また固定子20は、コアバック部21と複数のティース部22を備えている。図9に示した例では、モータ部は16極24スロットの集中巻きとして構成されており、各ティース部22に対して、それぞれU1とU2,V1とV2、W1とW2の巻線が巻回されており、それぞれの巻線がU1相とU2相、V1相とV2相およびW1相とW2相を構成している。
図9に示したように、U1相とU2相、V1相とV2相、W1相とW2相は、それぞれ同じティースに共通して巻回されている。したがって、U1相、V1相およびW1相からなる第1系統の三相巻線は、U2相、V2相およびW2相からなる第2系統の三相巻線と誘起電圧の位相が同じとされている。図9に示した構成のモータ装置であっても、第1実施形態において図2~図4を用いて説明したものと同様の駆動方法を用いることで、モータ部を回転駆動することができる。図9では各巻線の巻回方法として集中巻きの例を示したが、分布巻きであってもよい。
上述したように本実施形態のモータ装置では、第1系統と第2系統の三相巻線を同じティースに巻回する構成であっても、一つの回転子10に2系統の三相巻線を備えるモータの各相を個別に制御しながらも、スイッチ数を低減できる。
(第5実施形態)
第1実施形態から第4実施形態では、N極11NおよびS極11Sを構成する磁石として永久磁石を用いたものを示したが、一つの回転子に対して2系統の三相巻線が用いられるモータ装置であれば、モータ部の種類に依存せず誘導機やシンクロナスリラクタンスモータ等にも適用可能である。
第1実施形態から第4実施形態では、N極11NおよびS極11Sを構成する磁石として永久磁石を用いたものを示したが、一つの回転子に対して2系統の三相巻線が用いられるモータ装置であれば、モータ部の種類に依存せず誘導機やシンクロナスリラクタンスモータ等にも適用可能である。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
10…回転子
11N…N極
11S…S極
20…固定子
21…コアバック部
22…ティース部
11N…N極
11S…S極
20…固定子
21…コアバック部
22…ティース部
Claims (9)
- 回転軸を中心に回転可能に配置された回転子と、内周に複数のティース部が形成された固定子を有するモータ部と、
前記モータ部に電力を供給するスイッチインバータ部と、
前記スイッチインバータ部に含まれる各スイッチを制御するスイッチ制御部とを備えるモータ装置であって、
前記複数のティース部には、U1相、V1相およびW1相からなる第1系統の三相巻線と、U2相、V2相およびW2相からなる第2系統の三相巻線とが巻回されており、
前記スイッチインバータ部は、第1電位と第2電位の間にU列スイッチ群、V列スイッチ群およびW列スイッチ群が並列に接続され、
前記U列スイッチ群は、前記第1電位から順にU列上段スイッチ、U列中段スイッチおよびU列下段スイッチが直列接続され、
前記V列スイッチ群は、前記第1電位から順にV列上段スイッチ、V列中段スイッチおよびV列下段スイッチが直列接続され、
前記W列スイッチ群は、前記第1電位から順にW列上段スイッチ、W列中段スイッチおよびW列下段スイッチが直列接続され、
前記U列上段スイッチと前記U列中段スイッチの間に前記U1相が接続され、前記U列中段スイッチと前記U列下段スイッチの間に前記U2相が接続され、
前記V列上段スイッチと前記V列中段スイッチの間に前記V1相が接続され、前記V列中段スイッチと前記V列下段スイッチの間に前記V2相が接続され、
前記W列上段スイッチと前記W列中段スイッチの間に前記W1相が接続され、前記W列中段スイッチと前記W列下段スイッチの間に前記W2相が接続されていることを特徴とするモータ装置。 - 請求項1に記載のモータ装置であって、
前記スイッチ制御部は、信号波と搬送波の比較によりパルス信号を生成し、前記各スイッチをPWM(Pulth Width Modulation)変調制御することを特徴とするモータ装置。 - 請求項2に記載のモータ装置であって、
前記信号波は、前記第1系統と前記第2系統とで振幅および位相が同じであることを特徴とするモータ装置。 - 請求項2に記載のモータ装置であって、
前記信号波は、前記第1系統と前記第2系統とで位相が異なり、振幅が互いにオフセットされていることを特徴とするモータ装置。 - 請求項1から4の何れか一つに記載のモータ装置であって、
前記三相巻線は、前記ティース部の複数にまとめて巻回された分布巻きとして構成されていることを特徴とするモータ装置。 - 請求項1から4の何れか一つに記載のモータ装置であって、
前記三相巻線は、個々の前記ティース部に巻回された集中巻きとして構成されていることを特徴とするモータ装置。 - 請求項5または6に記載のモータ装置であって、
前記第1系統と前記第2系統の前記三相巻線は、同じ位相の前記ティース部に巻回されていることを特徴とするモータ装置。 - 請求項5または6に記載のモータ装置であって、
前記第1系統と前記第2系統の前記三相巻線は、位相が異なる前記ティース部に巻回されていることを特徴とするモータ装置。 - 一つの回転子に対して第1系統および第2系統の三相巻線を備え、インバータスイッチ部からの出力により回転するモータ装置の駆動方法であって、
前記第1系統および前記第2系統の各相における電流値を取得する電流値取得工程と、
前記各相の前記電流値に基づいて、前記第1系統に対する第1指令電圧および前記第2系統に対する第2指令電圧を算出する指令電圧算出工程と、
搬送波の電圧と、前記第1指令電圧および前記第2指令電圧を比較して、前記第1系統と前記第2系統についてのゲート信号を決定するゲート信号決定工程と、
前記ゲート信号に基づいて前記インバータスイッチ部のオン信号/オフ信号を決定するインバータスイッチ制御工程とを備えることを特徴とするモータ装置の駆動方法。
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JP2016103957A (ja) | 2014-11-28 | 2016-06-02 | 株式会社小松製作所 | 回転電機の制御装置及び回転電機の制御方法 |
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