JP7085113B2 - シート搬送装置、自動原稿搬送装置、画像読取装置及び画像形成装置 - Google Patents

シート搬送装置、自動原稿搬送装置、画像読取装置及び画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、シート搬送装置、自動原稿搬送装置、画像読取装置及び画像形成装置に関するものである。
従来、シートを挟んでの搬送と、搬送方向に直交する幅方向への移動とが可能な挟持搬送部材対を二組備えるシート搬送装置が知られている。
例えば、特許文献1には、第1挟持ローラ及び第2挟持ローラ(二組の挟持搬送部材対)で記録媒体(シート)を挟持した状態で、第1挟持ローラ及び第2挟持ローラを幅方向に移動させ、記録媒体の幅方向の位置ズレを補正するものが記載されている。
しかしながら、特許文献1のように、二組の挟持搬送部材対でシートを挟んで幅方向に移動する構成では、上記位置ズレを補正した後のシートの搬送の際に、搬送方向に対してシートが傾くことがあった。
上述した課題を解決するために、本発明は、シートを挟んでの搬送と、搬送方向に直交する幅方向への移動とが可能な挟持搬送部材対を二組備えるシート搬送装置において、一枚の前記シートを二組の挟持搬送部材対で挟んだ状態で前記幅方向への移動を行い、前記幅方向への移動の後、二組の前記挟持搬送部材対のうちの前記搬送方向の上流側に位置する上流側挟持搬送部材対を形成する二つの挟持搬送部材を離間し、二組の前記挟持搬送部材対のうちの前記搬送方向の下流側に位置する下流側挟持搬送部材対で前記シートを搬送し、前記上流側挟持搬送部材対よりも前記搬送方向の上流側で前記シートの有無を検知する上流側シート検知手段を備え、前記下流側挟持搬送部材対に前記シートが到達したタイミングでの前記上流側シート検知手段の検知結果に基づいて、搬送する前記シートの長さが、前記上流側挟持搬送部材対から前記下流側挟持搬送部材対に至る搬送経路の距離よりも長いか否かを判断し、前記搬送するシートの長さが前記上流側挟持搬送部材対から前記下流側挟持搬送部材対に至る搬送経路の距離よりも長い場合は、前記上流側挟持搬送部材対を離間するが、前記搬送するシートの長さが前記上流側挟持搬送部材対から前記下流側挟持搬送部材対に至る搬送経路の距離よりも短い場合は、前記上流側挟持搬送部材対を離間しないことを特徴とするものである。
本発明によれば、二組の挟持搬送部材対でシートを挟んで幅方向の位置を調節した後に、搬送方向に対してシートが傾くことを抑制できる、という優れた効果がある。
本実施形態の転写前搬送部で、用紙の先端が幅方向位置検出センサの検出位置を通過した後の動作の説明図。 本実施形態に係るプリンタの概略構成図。 本実施形態の転写前搬送部の拡大説明図。 転写前搬送部に配置されたローラ対及びセンサと制御部との関係を示すブロック図。 参考構成例1の転写前搬送部の説明図。 参考構成例1で、用紙がレジストローラ対によってシフトされる状態を模式的に示した説明図。 参考構成例2の転写前搬送部の説明図。 参考構成例2で、用紙がレジストローラ対と給紙部出口ローラ対とによってシフトされる状態を模式的に示した説明図。 本実施形態の転写前搬送部のシフト動作のフローチャート。 幅方向位置検出センサ近傍の上面図。 中継ローラ対を接離する中継ローラ対接離機構の説明図。 実施形態の給紙部出口駆動機構の説明図。 変形例の給紙部出口駆動機構の説明図。 変形例の給紙部出口ローラ対接離機構の説明図。 第二の実施形態に係る自動原稿搬送装置を備える複写機の概略構成図。 第二の実施形態に係る画像読取装置の概略構成図。
以下、本発明に係るシート搬送装置を備える画像形成装置として、電磁写真方式で画像を形成する電子写真プリンタ(以下、単にプリンタという)について説明する。本実施形態では、画像形成装置の一例として、カラーレーザープリンタについて説明するが、画像形成装置としては、カラーのものに限らずモノクロのものでもよく、プリンタに限らず複写機や複合機等、他の画像形成装置でもよい。また、本発明に係るシート搬送装置を備える画像形成装置としては、電子写真方式に限るものではなく、インクジェット方式等の他の方式の画像形成装置であってもよい。
図2は、本実施形態に係るプリンタ100の概略構成図である。
プリンタ100は、プリンタ本体1のほぼ中央に中間転写ベルト16が設けられている。中間転写ベルト16の上方には、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、黒(K)の各色のトナーで作像を行う四つの作像ユニット2(Y,M,C,K)を並べて配置している。四つの作像ユニット2(Y,M,C,K)は、使用するトナーの色が異なる点以外の構成とその動作は略同一であるため、以下の説明では色を示す符号を省略して作像ユニット2について説明する。
作像ユニット2は、中間転写ベルト16の上部の張架面に対向する潜像担持体である感光体12を備え、感光体12の周囲には、帯電手段である帯電装置11、潜像形成手段であるレーザ走査ユニット10及び現像手段である現像装置13等を備える。また、中間転写ベルト16を挟んで感光体12と対向する一次転写ローラ14を備え、一次転写ニップを形成する。
また、中間転写ベルト16の下方には、二次転写ローラ15を備え、中間転写ベルト16を挟んで二次転写ローラ15と対向する二次転写対向ローラ16aを備え、二次転写ニップを形成する。
プリンタ本体1の下部には、第一から第三の三段の給紙トレイ5を有する給紙装置200を備える。給紙装置200の三つの給紙トレイ5は、プリンタ本体1に対してそれぞれ引き出し可能であり、それぞれの給紙トレイ5には、転写紙又は樹脂フィルムなどから成る用紙Pが収容される。給紙装置200は、三段の給紙トレイ5のそれぞれに対応する給紙コロ51、分離搬送ローラ52及びリバースローラ53を備える。
給紙装置200では、給紙コロ51によって送り出された用紙Pは、分離搬送ローラ52とリバースローラ53との当接部分である分離ニップに送り込まれる。分離搬送ローラ52は、駆動モータから駆動が入力されることにより、図2中の反時計回り方向に回転駆動して用紙Pに対して搬送方向下流側に向かう搬送力を付与する。
分離搬送ローラ52には、リバースローラ53が当接している。リバースローラ53は図2中の反時計回り方向に回転駆動するように駆動モータから駆動が入力される。
このような構成では、分離搬送ローラ52とリバースローラ53との分離ニップにおける表面移動方向が逆方向となり、これにより、用紙Pの束の最上位の用紙Pとその下の用紙Pとを分離し、最上位の一枚の用紙Pのみを給紙できる構成となっている。
プリンタ100で、パーソナルコンピューター等の入力端末や操作パネル3から画像情報が入力され、プリント動作が開始されると、感光体12が図2中の反時計方向に回転駆動され、中間転写ベルト16は図2中の時計回り方向に回転駆動される。このとき帯電装置11によって感光体12の表面が所定の極性に一様帯電される。次いで、一様帯電された感光体12の表面に、各色のレーザ走査ユニット10から画像情報に基づくレーザ光が照射され、これによって感光体12に静電潜像が形成される。そして、感光体12の表面に形成された静電潜像は、現像装置13によってトナー像として可視像化され、トナー像は一次転写ニップで一次転写ローラ14によって中間転写ベルト16に転写される。トナー像転写後の感光体12の表面に付着する転写残トナーは感光体クリーニング装置によって除去される。
カラー画像形成時は上述した画像形成動作が全ての作像ユニット2で行われ、これによって個々の感光体12にそれぞれ形成されたイエロートナー像、シアントナー像、マゼンタトナー像及び黒トナー像が中間転写ベルト16上に順次重ねて転写される。
一方、給紙装置200からは用紙Pが給紙される。パーソナルコンピューター等の入力端末や操作パネル3を用いて、三段の給紙トレイ5から使用する給紙トレイ5をユーザーが選択することにより、選択された給紙トレイ5に格納された用紙Pが給紙される。
図2中の符号「19」で示す破線は、プリンタ100内を用紙Pが通過する搬送路を示す。
給紙された用紙Pは、レジストローラ対18に向けて送り出され、停止しているレジストローラ対18に用紙Pの先端が突き当てられる。図2に示すように、レジストローラ対18の上流側近傍には、レジストセンサ21が配置されている。
これによって用紙Pの先端の搬送方向の位置と、搬送方向に対する傾きとが整合された後、レジストローラ対18は、中間転写ベルト16上のトナー像と合致するタイミングで用紙Pを二次転写ニップに向けて送り出す。二次転写ニップでのトナー像転写後の中間転写ベルト16の表面に付着する転写残トナーは中間転写ベルトクリーニング装置によって除去される。
二次転写ニップで未定着トナー像が転写された用紙Pは、定着装置17に送られ、用紙Pに未定着トナー像が定着された後、片面印刷の場合は、排紙トレイ4に排出される。
両面印刷の場合は、第一面に画像が形成された用紙Pは分岐爪40により搬送経路を切り替えることで両面経路へと搬送される。分岐爪40により反転ローラ対41まで送り出された用紙Pは反転ローラ対41の正逆転により、両面ローラ対42へと搬送される。この際、用紙Pの搬送方向に対する表裏は第一面への画像形成時と反転する。そして、中継ローラ対43、レジストローラ対18まで用紙Pが搬送された後は、上述したのと同様のプロセスで第二面にも画像形成を施した後、排紙トレイ4に排出される。
ユーザーはオプションにより、プリンタ本体1に大量の用紙Pを給紙可能な給紙バンクや、排紙トレイ4の代わりに、スティプル綴じや折りを施すことの出来るフィニッシャーを接続することも可能である。
プリンタ100は、給紙装置200内の用紙搬送路19における搬送方向下流端の搬送ローラ対として給紙部出口ローラ対45を備える。
図3は、図2に示すプリンタ100における二次転写ニップよりも用紙Pの搬送方向上流側の用紙搬送路19を形成する転写前搬送部300の拡大説明図である。
転写前搬送部300は、レジストローラ対18の近傍の搬送方向下流側に幅方向位置検出センサ46を備え、給紙部出口ローラ対45の近傍の搬送方向上流側に後端検知センサ47を備える。
幅方向位置検出センサ46は、検出位置への用紙Pの到達と、到達した用紙Pの幅方向の位置を検出することができるセンサであり、後端検知センサ47は検知位置を用紙Pの後端を通過したか否かを検知できるセンサである。
給紙部出口ローラ対45とレジストローラ対18との間の用紙搬送路19には、中継ローラ対43が配置されている。
図4は、転写前搬送部300に配置されたローラ対及びセンサとプリンタ100の制御部50との関係を示すブロック図である。
中継ローラ対43は、ローラ対を形成する二つのローラが接離可能となっている。プリンタ100は、中継ローラ対43に駆動を入力する中継ローラ対駆動モータ430と、中継ローラ対43の二つのローラを接離する動作の動力源となる中継ローラ対接離駆動源431とを備える。
レジストローラ対18は、用紙Pを挟んだ状態で用紙Pの搬送方向に直交する幅方向に移動することで、用紙Pの幅方向の位置をシフトさせるシフトローラ対である。また、給紙部出口ローラ対45は、レジストローラ対18とともに用紙Pを挟んだ状態で用紙Pの搬送方向に直交する幅方向に移動することで、レジストローラ対18のシフト動作を保持する補助シフトローラ対である。また、レジストローラ対18と給紙部出口ローラ対45とは、ローラ対を形成する二つのローラが接離可能となっている。
プリンタ100は、レジストローラ対18に駆動を入力するレジストローラ対駆動モータ180と、レジストローラ対18の二つのローラを接離する動作の動力源となるレジストローラ対接離モータ181とを備える。さらに、レジストローラ対18を幅方向に移動させるシフト動作の動力源となるレジストローラ対シフトモータ182を備える。
また、プリンタ100は、給紙部出口ローラ対45に駆動を入力する給紙部出口ローラ対駆動モータ450と、給紙部出口ローラ対45の二つのローラを接離する動作の動力源となる給紙部出口ローラ対接離モータ451とを備える。さらに、給紙部出口ローラ対45を幅方向に移動させるシフト動作の動力源となる給紙部出口ローラ対シフトモータ452を備える。
給紙トレイ5から搬送されてきた用紙Pの先端は、給紙部出口ローラ対45及び中継ローラ対43の順に通過して、レジストローラ対18に到達する。レジストローラ対18で搬送タイミングの調整が行われ、二次転写ニップに向けての搬送が再開されると、用紙Pは幅方向位置検出センサ46によって幅方向(主走査方向)の端部の位置が検出され、制御部50で用紙Pの幅方向の補正量が算出される。これにより、シフト動作を行う直前の用紙Pの位置に基づいた補正量を算出することができ、用紙Pの位置を適切に補正することが可能となる。
用紙Pの幅方向の位置ずれは、使用者が給紙トレイ5に用紙Pをセットするときに生じ易い。幅方向の位置ずれを抑制する構成として、給紙トレイ5にサイドフェンスを設け、使用者が、サイドフェンスを精度良く配置し、サイドフェンスに対して用紙Pを精度良くセットすることを前提として画像品質を保証するものがある。
本実施形態のプリンタ100のように、シフト動作を行い、用紙Pの幅方向の位置ずれを補正する構成であれば、給紙トレイ5に用紙Pをセットするときに使用者に求められる用紙Pのセットの精度を緩和することができる。
図1は、本実施形態の転写前搬送部300に給紙部出口ローラ対45からレジストローラ対18に至る用紙搬送路19の距離よりも長い用紙Pが搬送された場合で、用紙Pの先端が幅方向位置検出センサ46の検出位置を通過した後の説明図である。
図1(a)は、用紙Pの先端が幅方向位置検出センサ46の検出位置を通過した直後の説明図である。
用紙Pの先端が幅方向位置検出センサ46の検出位置を通過すると、中継ローラ対接離駆動源431を駆動することで、中継外側ローラ43bを図1(b)中の矢印「A1」方向に移動させ、中継内側ローラ43aと中継外側ローラ43bとを離間させる。これにより、レジストローラ対18を用いてシフト動作を行うときに、レジストローラ対18よりも上流に位置する中継ローラ対43が用紙Pのシフトの妨げになることを防止できる。
中継内側ローラ43aと中継外側ローラ43bとを離間させた後、制御部50は、レジストローラ対シフトモータ182と給紙部出口ローラ対シフトモータ452とを駆動し、レジストローラ対18と給紙部出口ローラ対45とを同期させてシフトさせる。このとき、レジストローラ対18と給紙部出口ローラ対45とで用紙Pを挟んだ状態で、レジストローラ対18と給紙部出口ローラ対45とを幅方向へ移動してシフト動作を行う。
本実施形態では、算出した用紙Pの幅方向の補正量の分だけ用紙Pを幅方向に移動させてシフト動作が終わると、給紙部出口ローラ対接離モータ451を駆動する。これにより、図1(c)に示すように、給紙部出口外側ローラ45bを給紙部出口内側ローラ45aから離れる方向(図1(c)中の矢印「A2」方向)に移動させ、給紙部出口内側ローラ45aと給紙部出口外側ローラ45bとを離間させる。
このように、本実施形態では、シフト動作が終わると、図1(c)に示すように、給紙部出口ローラ対45を離間させ、レジストローラ対18のみで用紙Pを搬送させる。給紙部出口ローラ対45を離間させると、給紙部出口ローラ対シフトモータ452を駆動し、給紙部出口ローラ対45の幅方向の位置を、上述したシフト動作の前の位置である初期位置に戻す。給紙部出口ローラ対45の幅方向の位置が初期位置となり、且つ、用紙Pの後端が給紙部出口ローラ対45の位置を通過すると、給紙部出口ローラ対接離モータ451を駆動して、給紙部出口ローラ対45の二つのローラを接触させる。
レジストローラ対18のみで用紙Pを搬送し始めた後、用紙Pが二次転写ニップに狭持されると、レジストローラ対接離モータ181を駆動する。これにより、レジスト上ローラ18aをレジスト下ローラ18bから離れる方向に移動させ、レジスト上ローラ18aとレジスト下ローラ18bとを離間させ、二次転写ニップを形成する表面移動体(16、15)で用紙Pを搬送させる。レジストローラ対18を離間させると、レジストローラ対シフトモータ182を駆動し、レジストローラ対18の幅方向の位置を、上述したシフト動作の前の位置である初期位置に戻す。レジストローラ対18の幅方向の位置が初期位置となり、且つ、用紙Pの後端がレジストローラ対18の位置を通過すると、レジストローラ対接離モータ181を駆動して、レジストローラ対18の二つのローラを接触させる。
また、用紙Pの後端が中継ローラ対43の位置を通過すると、中継ローラ対接離駆動源431を駆動して、中継ローラ対43の二つのローラを接触させる。
給紙部出口ローラ対45が初期位置に戻り、二つのローラが接触した状態となることで、前の用紙Pの後端が中継ローラ対43やレジストローラ対18の位置を通過する前であっても次の用紙Pの給紙を受けることが可能となる。
ここで本実施形態のプリンタ100とは、給紙部出口ローラ対45の制御が異なる参考構成例で、給紙部出口ローラ対45からレジストローラ対18に至る用紙搬送路19の距離よりも長い用紙Pが搬送される場合の各部の動作について説明する。
〔参考構成例1〕
図5は、一つ目の参考構成例(参考構成例1)の転写前搬送部300の説明図である。また、図5は、給紙部出口ローラ対45からレジストローラ対18に至る用紙搬送路19の距離よりも長い用紙Pが搬送される場合で、用紙Pの先端が幅方向位置検出センサ46の検出位置を通過した後の各ローラ対の動作を示す説明図である。
参考構成例1は、給紙部出口ローラ対シフトモータ452を備えておらず、給紙部出口ローラ対45がシフトする機能を備えていない。
参考構成例1でも、レジストローラ対18で搬送タイミングの調整が行われ、二次転写ニップに向けての搬送が再開されると、用紙Pは幅方向位置検出センサ46によって幅方向(主走査方向)の端部の位置が検出される。そして、制御部50で用紙Pの幅方向の補正量が算出される。
図5(a)は、用紙Pの先端が幅方向位置検出センサ46の検出位置を通過した直後の説明図である。参考構成例1では、用紙Pの先端が幅方向位置検出センサ46の検出位置を通過すると、中継ローラ対接離駆動源431と、給紙部出口ローラ対接離モータ451とを駆動する。中継ローラ対接離駆動源431を駆動することで、中継外側ローラ43bを図5(b)中の矢印「A1」方向に移動させ、中継内側ローラ43aと中継外側ローラ43bとを離間させる。また、給紙部出口ローラ対接離モータ451を駆動することで、給紙部出口外側ローラ45bを図5(b)中の矢印「A2」方向に移動させ、給紙部出口内側ローラ45aと給紙部出口外側ローラ45bとを離間させる。
中継ローラ対43及び給紙部出口ローラ対45を離間させると、レジストローラ対18のみを、算出した補正量の分だけ幅方向に移動させ、用紙Pの幅方向の位置を整合させて用紙Pの搬送位置の補正を完了する。中継ローラ対43及び給紙部出口ローラ対45を離間させ後は、用紙Pが二次転写ニップに挟持されるまでは、図5(c)に示すように、レジストローラ対18のみで用紙Pを搬送する。
その後、用紙Pが二次転写ニップに挟持されると、レジストローラ対接離モータ181を駆動する。これにより、レジスト上ローラ18aをレジスト下ローラ18bから離れる方向に移動させ、レジスト上ローラ18aとレジスト下ローラ18bとを離間させ、二次転写ニップを形成する表面移動体(16、15)で用紙Pを搬送させる。レジストローラ対18を離間させると、レジストローラ対シフトモータ182を駆動し、レジストローラ対18の幅方向の位置を、上述したシフト動作の前の位置である初期位置に戻す。レジストローラ対18の幅方向の位置が初期位置となり、且つ、用紙Pの後端がレジストローラ対18の位置を通過すると、レジストローラ対接離モータ181を駆動して、レジストローラ対18の二つのローラを接触させる。レジストローラ対18が初期位置に戻り、二つのローラが接触した状態となることで、次の用紙Pの給紙を受けることが可能となる。
参考構成例1では、レジストローラ対18によるシフト動作を行う際に、シフトさせる用紙Pの後端が中継ローラ対43の位置よりも上流側にある場合は、次のような制御を行う。すなわち、レジストローラ対18よりも上流のローラ対で、シフト動作を行う際に、用紙Pの後端がそのローラ対の位置を通過していない場合は、ローラ対を形成する二つのローラを離間させる構成となっている。すなわち、シフト動作の際に、シフトさせる用紙Pの後端が中継ローラ対43の位置よりも上流側にある場合は、中継ローラ対43の二つのローラを離間させる。また、シフトさせる際に、シフトさせる用紙Pの後端が中継ローラ対43よりもさらに上流の給紙部出口ローラ対45よりも上流側にある場合は、給紙部出口ローラ対45の二つのローラも離間させる。
参考構成例1の転写前搬送部300では、レジストローラ対18を幅方向に移動させるシフト動作を行う段階では、用紙Pの長さに関わらず、用紙Pを保持するローラ対はレジストローラ対18のみとなる。
図6は、参考構成例1で、転写前搬送部300の用紙搬送路19を形成する搬送路形成部材である転写前搬送ガイド55によって案内される用紙Pがレジストローラ対18によってシフトされる状態を模式的に示した説明図である。図6中の矢印「B」は用紙Pの搬送方向を示している。
シフト動作を行うときには、レジストローラ対18は、用紙Pに対して図6中の矢印「B」方向の搬送力を付与しながら、図6(a)中の矢印「S」で示すように幅方向に移動する。これにより、用紙Pに対して図6中の矢印「F1」で示すようにレジストローラ対18とともに幅方向に移動する力が作用する。一方、転写前搬送ガイド55に案内される用紙Pは、転写前搬送ガイド55に接触しているため、用紙Pが幅方向に移動しようとすると、転写前搬送ガイド55との間で図6中の矢印「F2」で示すような摩擦力が作用する。
レジストローラ対18によるシフト方向の力は用紙Pの搬送方向の先端近傍にのみ作用し、転写前搬送ガイド55との摩擦力は用紙Pの搬送方向全域の転写前搬送ガイド55と接触する部分に作用する。このため、用紙Pには図6(a)中の矢印「M」で示す回転モーメントが作用し、シフト動作が完了すると図6(b)に示すように用紙Pにスキューが生じるおそれがある。
用紙Pのスキューは、用紙Pの先端がレジストローラ対18に突き当たるときに補正されるため、用紙Pがレジストローラ対18に挟まれて搬送されているときに生じたスキューは補正されず、用紙Pはスキューが生じたまま二次転写ニップに搬送される。スキューが生じた用紙Pに対して二次転写ニップでトナー像が転写されると、用紙Pに対して画像が傾斜する画像不良が生じるおそれがある。
〔参考構成例2〕
次に、シフト動作でスキューが生じることを抑制できる二つ目の参考構成例(参考構成例2)について説明する。
図7は、参考構成例2の転写前搬送部300の説明図である。また、図7は、給紙部出口ローラ対45からレジストローラ対18に至る用紙搬送路19の距離よりも長い用紙Pが搬送される場合で、用紙Pの先端が幅方向位置検出センサ46の検出位置を通過した後の各ローラの動作を示す説明図である。
参考構成例2は、参考構成例1と異なり、給紙部出口ローラ対シフトモータ452を備え、シフトローラ対であるレジストローラ対18よりも上流に位置する給紙部出口ローラ対45が、補助シフトローラ対として機能する構成である。給紙部出口ローラ対45が補助シフトローラ対として機能する構成は、上述した実施形態の転写前搬送部300と同様である。しかし、参考構成例2は、シフト動作が完了した後も、給紙部出口ローラ対45及びレジストローラ対18で用紙Pを搬送する点で、実施形態の転写前搬送部300と異なる。
図7(a)は、用紙Pの先端が幅方向位置検出センサ46の検出位置を通過した直後の説明図である。
用紙Pの先端が幅方向位置検出センサ46の検出位置を通過すると、中継ローラ対接離駆動源431を駆動することで、中継外側ローラ43bを図7(b)中の矢印「A1」方向に移動させ、中継内側ローラ43aと中継外側ローラ43bとを離間させる。これにより、レジストローラ対18を用いてシフト動作を行うときに、レジストローラ対18よりも上流に位置する中継ローラ対43が用紙Pのシフトの妨げになることを防止できる。
中継内側ローラ43aと中継外側ローラ43bとを離間させた後、制御部50は、レジストローラ対シフトモータ182と給紙部出口ローラ対シフトモータ452とを駆動し、レジストローラ対18と給紙部出口ローラ対45とを同期させてシフトさせる。
参考構成例2では、算出した用紙Pの幅方向の補正量の分だけ用紙Pを幅方向に移動させてシフト動作が終わると、図7(c)で示すように、レジストローラ対18と給紙部出口ローラ対45とで用紙Pを挟んだまま、用紙Pの搬送を行う。
参考構成例2の転写前搬送部300では、レジストローラ対18を幅方向に移動させるシフト動作を行う段階では、用紙Pが長い場合に用紙Pを保持するローラ対は、レジストローラ対18と給紙部出口ローラ対45との二組のローラ対となる。
図8は、参考構成例2で、転写前搬送部300の用紙搬送路19を形成する搬送路形成部材である転写前搬送ガイド55によって案内される用紙Pが、レジストローラ対18と給紙部出口ローラ対45とによってシフトされる状態を模式的に示した説明図である。図6と同様に、図8中の矢印「B」は用紙Pの搬送方向を示している。
シフト動作を行うときには、レジストローラ対18は、用紙Pに対して図8中の矢印「B」方向の搬送力を付与しながら、図8(a)中の矢印「S1」で示すように幅方向に移動する。これにより、用紙Pに対して図8中の矢印「F1」で示すようにレジストローラ対18とともに幅方向に移動する力が作用する。また、給紙部出口ローラ対45は、用紙Pに対して図8中の矢印「B」方向の搬送力を付与しながら、図8(a)中の矢印「S2」で示すように幅方向に移動する。これにより、用紙Pに対して図8中の矢印「F3」で示すように給紙部出口ローラ対45とともに幅方向に移動する力が作用する。
一方、転写前搬送ガイド55に案内される用紙Pは、転写前搬送ガイド55に接触しているため、用紙Pが幅方向に移動しようとすると、参考構成例1と同様に、転写前搬送ガイド55との間で図8中の矢印「F2」で示すような摩擦力が作用する。
参考構成例2では、転写前搬送ガイド55との摩擦力は、参考構成例1と同様に、用紙Pの搬送方向全域の転写前搬送ガイド55と接触する部分に作用する。しかし、用紙Pをシフトする方向の力は、参考構成例1と異なり、レジストローラ対18と給紙部出口ローラ対45とによって、用紙Pの搬送方向の先端近傍と後端近傍とに作用する。このため、用紙Pに対して回転モーメントが作用することを抑制し、シフト動作でスキューが生じることを抑制できる。
しかしながら、参考構成例2の転写前搬送部300では、レジストローラ対18と給紙部出口ローラ対45とで用紙Pをシフトさせ、用紙Pの幅方向の位置を調節し、シフト終了後は、レジストローラ対18と給紙部出口ローラ対45とによって用紙Pを搬送する。
一般的に、用紙P等のシートを搬送するローラ対は、部品誤差や組み付け誤差等によって、搬送方向に対してローラの回転軸が傾斜していたり、ローラ対を形成する二つのローラの当接圧が軸方向でバラツキが生じたりしている。これらは各ローラ対が有するスキュー成分として、通過するシートに影響を与える。
そして、参考構成例2では、シフト終了後は、レジストローラ対18と給紙部出口ローラ対45とによって用紙Pを搬送するため、搬送される用紙Pは、二組のローラ対のスキュー成分の影響を受け、搬送方向に対する用紙Pの傾きが大きくなることがある。
本実施形態では、給紙部出口ローラ対45からレジストローラ対18に至る用紙搬送路19の距離よりも短い用紙Pが搬送される場合には、レジストローラ対18のみを幅方向にシフトさせる。一方、給紙部出口ローラ対45からレジストローラ対18に至る用紙搬送路19の距離よりも長い用紙Pが搬送される場合には、レジストローラ対18と給紙部出口ローラ対45とで用紙Pを挟み、この二組のローラ対を幅方向に移動させ、シフト動作を行う。
レジストローラ対18と給紙部出口ローラ対45とで用紙Pを挟んでシフトさせるため、図8を用いて説明した参考構成例2と同様に、用紙Pに対して回転モーメントが作用することを抑制し、シフト動作でスキューが生じることを抑制できる。
さらに、レジストローラ対18と給紙部出口ローラ対45とのシフト動作が終わったあとは、給紙部出口ローラ対45はローラ同士を離間させ、レジストローラ対18のみで用紙Pの搬送を行う。このとき、給紙部出口ローラ対45が用紙Pを挟む位置を用紙Pの後端が通過する前に、給紙部出口ローラ対45の二つのローラを離間させる。これにより、用紙Pが給紙部出口ローラ対45の持つスキュー成分(用紙Pを搬送方向に対して傾斜させる力)の影響を受けることを抑制できる。このため、搬送方向に対する用紙Pの傾きが大きくなることを抑制でき、用紙Pの搬送精度の向上を図ることができる。
また、搬送精度を向上することで、用紙Pにトナー像を転写する二次転写ニップでの用紙Pの位置の精度が向上し、用紙Pに転写するときの画像の位置ずれを抑制でき、用紙Pに形成される画像の画像精度の向上を図ることができる。
用紙Pはレジストローラ対18に突き当たることで、スキューが補正される。しかし、レジストローラ対18を通過した後、レジストローラ対18及び給紙部出口ローラ対45によって搬送されることで、これらのローラ対が持つスキュー成分の影響を受ける。
レジストローラ対18を通過した後のスキューの影響を補正する方法としては次のようなものがある。すなわち、スキューの影響を検出するテストパターを用紙Pに作像し、このテストパターンを読取手段で読み取り、読み取った画像情報に基づいてスキューに合わせて傾斜させた補正画像を形成する方法がある。
参考構成例2の構成でこのような補正画像を形成しようとすると、次のような問題がある。すなわち、参考構成例2では、シフト動作後に用紙Pを傾けるスキュー成分が、レジストローラ対18のスキュー成分と給紙部出口ローラ対45のスキュー成分との複数のスキュー成分であるため、スキューの影響をパターン化し難い。このため、用紙Pのスキューに合わせて傾斜した補正画像を形成し難く、用紙Pに対する画像の傾きを悪化させるおそれがある。
これに対して、シフト動作後にレジストローラ対18のみで搬送する本実施形態のプリンタ100では、シフト動作後に用紙Pを傾けるスキュー成分が、レジストローラ対18が持つスキュー成分のみである。このため、スキューの影響をパターン化し易く、スキューに合わせて傾斜した補正画像が作像し易くなり、画像品質の向上を図ることが可能となる。
図9は、本実施形態の転写前搬送部300のシフト動作のフローチャートである。
給紙トレイ5から給紙された用紙Pの先端がレジストセンサ21の検知位置を通過すると、レジストセンサ21が「ON」となる(S1)。この「ON」の後、用紙Pの先端がレジストローラ対18に突き当たるタイミングで用紙Pの搬送を一旦停止し、用紙Pの長さが給紙部出口ローラ対45に達する長さか否かを検出する(S2)。本実施形態では、用紙Pの搬送を停止したタイミングで後端検知センサ47が用紙Pを検出した場合には、先端がレジストローラ対18に到達したときの用紙Pの長さが、給紙部出口ローラ対45に達する長さであると判断する(S2で「Yes」)。
用紙Pの長さの判断としては、用紙搬送路19に配置したセンサの検知結果に基づいて搬送中の用紙Pの長さを検出する構成に限らない。用紙Pを給紙した給紙トレイ5にセットされた用紙Pのサイズ情報や操作パネル3等から入力される搬送される用紙Pのサイズ情報に基づいて用紙Pの長さを判断しても良い。
例えば、複数の給紙トレイ5を有するプリンタ100は、用紙Pのサイズや向きによって用紙Pをセットする給紙トレイ5を分けることが一般的である。そして、それぞれの給紙トレイ5にセットされた用紙Pの長さ方向のサイズ情報は、制御部50の記憶部に保存されている。このため、用紙Pを給紙した給紙トレイ5にセットされた用紙Pの長さ方向のサイズ情報を記憶部から取り出すことで、先端がレジストローラ対18に到達したときの用紙Pの長さが、給紙部出口ローラ対45に達する長さか否かを判断することができる。
用紙Pの長さが、給紙部出口ローラ対45に達する長さである場合(S2で「Yes」)は、給紙部出口ローラ対45、中継ローラ対43及びレジストローラ対18を回転駆動させる。そして、幅方向位置検出センサ46が用紙Pを検知すると中継ローラ対43を離間させ(S3)、中継ローラ対43の回転駆動を停止する。中継ローラ対43を離間させた後に、レジストローラ対18と給紙部出口ローラ対45とを回転駆動させたままの状態で、レジストローラ対18と給紙部出口ローラ対45とでシフト動作を行う(S4)。シフト動作が終了すると、給紙部出口ローラ対45を離間させ(S5)、レジストローラ対18は回転駆動させたままで用紙Pを搬送中に、給紙部出口ローラ対45の幅方向の位置を初期位置に戻す(S6)。その後、後端検知センサ47が用紙Pの後端の通過を検知し(S7)、所定時間(本実施形態では数ミリ秒)経過後に給紙部出口ローラ対45を当接させ(S8)、次の用紙Pを受け入れる(S9)。
用紙Pの長さが、給紙部出口ローラ対45に達する長さではない場合(S2で「No」)は、中継ローラ対43及びレジストローラ対18を回転駆動させ、幅方向位置検出センサ46が用紙Pを検知すると中継ローラ対43を離間させる(S10)。その後、レジストローラ対18のみでシフト動作を行い(S11)、次の用紙Pを受け入れる(S9)。
搬送する用紙Pが短い場合には、レジストローラ対18のみでシフト動作を行うことで、給紙部出口ローラ対45は初期位置で二つのローラが接触したままの状態となり、次の用紙Pを受け入れるまでの時間を短縮することが可能になる。このため、次の給紙動作に対して遅れることなく、生産性を保つことができる。
参考構成例2の転写前搬送部300では、レジストローラ対18と給紙部出口ローラ対45とでシフト動作を行った後、用紙Pの後端が給紙部出口ローラ対45を抜けてから給紙部出口ローラ対45の幅方向の位置を初期位置に戻す動作を行う。
これに対して、本実施形態の転写前搬送部300では、レジストローラ対18と給紙部出口ローラ対45とでシフト動作を行った後、用紙Pの位置に関係なく、すぐに給紙部出口ローラ対45を離間させる。このため、用紙Pの後端が給紙部出口ローラ対45に挟まれる位置を抜ける前に、給紙部出口ローラ対45の幅方向の位置を初期位置に戻す動作を開始することができる。
また、離間して初期位置に戻った給紙部出口ローラ対45は、搬送中の用紙Pが後端検知センサ47の検知位置を抜けてから、所定時間(数ミリ秒)経過後に二つのローラを接触させる制御を行う。
このように、本実施形態の転写前搬送部300は、参考構成例2の転写前搬送部300よりも給紙部出口ローラ対45の幅方向の位置を初期位置に戻す動作を、早く開始することができる。これにより、次の用紙Pを受け入れるまでの時間を短縮でき、紙間を詰めることが可能になる。次の給紙動作に対して遅れることなく、生産性を保つことができる。
図10は、用紙Pの幅方向の位置を検出する幅方向位置検出センサ46を説明する幅方向位置検出センサ46近傍の上面図である。幅方向位置検出センサ46は、用紙搬送路19におけるレジストローラ対18を通過直後の位置に設置されている。幅方向位置検出センサ46は、LED等の発光素子とフォトダイオード等の受光素子とからなるフォトセンサを幅方向(図10中の上下方向)に複数並設されたものである。そして、用紙Pの幅方向端部である用紙端部PEの位置を検出することで用紙Pの横方向の位置のズレ量を検出する。すなわち、幅方向位置検出センサ46は、転写前搬送部300の用紙搬送路19を搬送される用紙Pの幅方向の位置ズレ量を検出するものである。このため、幅方向位置検出センサ46の検出結果に基づいて、レジストローラ対18と給紙部出口ローラ対45とによる横方向位置補正(または、レジストローラ対18のみによる横方向位置補正)が行われる。
本実施形態では、図10に示すように、幅方向位置検出センサ46を幅方向一端側のみに設置して用紙Pの幅方向一端側の用紙端部PEの位置を検出する構成であるが、幅方向位置検出センサ46を幅方向全域にわたって設置してもよい。この場合、用紙Pの幅方向両端のそれぞれの用紙端部PEの位置を検出することができる。また、幅方向位置検出センサ46としては、用紙Pの幅方向の位置を検出できるものであれば、図10に示す構成に限るものではない。
図11は、中継ローラ対43を接離する中継ローラ対接離機構30の説明図である。図11(a)は、中継ローラ対接離機構30の斜視説明図、図11(b)は、断面説明図である。
中継内側ローラ43aは、駆動ローラであり、中継駆動軸38に中継ローラ対駆動モータ430から回転駆動が伝達されることによって回転駆動する。
中継外側ローラ43bは、従動ローラであり、中継外側ローラ43bが固定された中継従動回転軸36は、中継スライド軸受部材39に回転自在に支持されている。中継スライド軸受部材39は、プリンタ100本体の筐体に対して中継外側ローラ43bの移動方向にのみスライド可能に組みつけられている。中継付勢バネ37は、中継スライド軸受部材39を中継内側ローラ43aに向けて付勢する圧縮バネである。
中継ローラ対接離機構30では、中継ローラ対接離駆動源431を駆動すると、中継接離押圧子32が図11(a)中の右方向に突き出てきて、離間力入力レバー33を押圧する。離間力入力レバー33は、中継離間レバー35が固定された中継離間レバー回動軸34に固定されている。離間力入力レバー33が中継接離押圧子32によって押圧されると、離間力入力レバー33は中継離間レバー回動軸34を回転軸として図11中の矢印「D」方向に回転する。このとき、離間力入力レバー33とともに中継離間レバー回動軸34に固定された中継離間レバー35も、離間力入力レバー33と同じ回転量だけ回転する。
図11(b)では、図に示す断面よりも手前側に位置する離間力入力レバー33を便宜的に破線で示している。
図11に示すように、中継離間レバー35は先端側に屈曲部を備え、この屈曲部に中継従動回転軸36が引っ掛かる形状となっている。中継離間レバー35が図11中の矢印「D」方向に回転すると、中継従動回転軸36を押し上げる力が作用し、中継外側ローラ43bは中継付勢バネ37の付勢力に抗して図11(b)中の矢印「E」方向に移動して、中継内側ローラ43aから離間する。
次に、給紙部出口ローラ対45を回転駆動させるとともに、シフト及び離間をさせる給紙部出口駆動機構600の説明図である。
図12は、給紙部出口駆動機構600の説明図である。図12(a)は、給紙部出口ローラ対45の給紙部出口内側ローラ45aと給紙部出口外側ローラ45bとが接触した状態を示し、図12(b)は、給紙部出口内側ローラ45aと給紙部出口外側ローラ45bとが離間した状態を示す。
給紙部出口駆動機構600は、プリンタ100本体に対して幅方向(図2中の紙面に直交する方向)にスライド可能なシフトユニット60を備える。シフトユニット60は、給紙部出口内側ローラ45a及び給紙部出口外側ローラ45bと、給紙部出口ローラ対接離モータ451と、給紙部出口ローラ対駆動モータ450とを支持し、一体的にプリンタ100本体に対してスライドする構成である。また、シフトユニット60は、シフトする際の駆動が入力されるラックギヤ部69を備える。
プリンタ100本体側に配置された給紙部出口ローラ対シフトモータ452が駆動すると、シフト駆動出力ギヤ68が図12(a)中の矢印「G」方向に回転する。これにより、シフト駆動出力ギヤ68と噛み合うラックギヤ部69に幅方向に移動する駆動が入力され、シフトユニット60は幅方向(図12(a)中の矢印「H」方向)に移動する。
給紙部出口内側ローラ45aは、シフトユニット60の筐体に対して給紙部出口内側ローラ軸64を中心に回転可能に支持されており、給紙部出口ローラ対駆動モータ450が駆動することで、用紙Pを搬送する方向に回転駆動する。
給紙部出口外側ローラ45bは、接離ホルダ61に対して給紙部出口外側ローラ軸63を中心に回転可能に支持されている。接離ホルダ61は、シフトユニット60の筐体に設けられた案内機構によってシフトユニット60の筐体に対して給紙部出口外側ローラ45bを接離させる方向(図12中の上下方向)にスライド可能に保持されている。
シフトユニット60は、シフトユニット60の筐体と接離ホルダ61とに突き当たり、接離ホルダ61を給紙部出口内側ローラ45aに向けて付勢する接離圧縮バネ62を備える。接離ホルダ61に他の外力が作用していない状態では、接離圧縮バネ62の付勢力によって接離ホルダ61が給紙部出口内側ローラ45aに向けて付勢される。これにより、接離ホルダ61に回転可能に支持された給紙部出口外側ローラ45bが給紙部出口内側ローラ45aに当接する。給紙部出口外側ローラ45bが給紙部出口内側ローラ45aに当接した状態で、給紙部出口内側ローラ45aが回転駆動することにより、給紙部出口外側ローラ45bが従動回転する。
シフトユニット60は、接離ホルダ61が突き当たる接離カム65を備える。接離カム65は、接離カム回転軸66に固定されており、給紙部出口ローラ対接離モータ451が駆動することで接離カム回転軸66が回転すると、接離カム回転軸66とともに接離カム65も回転する。
図12(a)に示す状態から給紙部出口ローラ対接離モータ451が駆動し、接離カム回転軸66と接離カム65とが図12(a)中の矢印「I」方向に回転し、接離カム65が接離ホルダ61を図12(a)の矢印「J」方向に押圧する。接離カム65によって押圧された接離ホルダ61は接離圧縮バネ62の付勢力に抗して給紙部出口内側ローラ45aから離れる方向に移動する。これにより、接離ホルダ61に支持された給紙部出口外側ローラ45bが給紙部出口内側ローラ45aから離間して図12(b)に示す状態となる。
上述したようにシフトユニット60は、給紙部出口内側ローラ45a及び給紙部出口外側ローラ45bと、給紙部出口ローラ対接離モータ451と、給紙部出口ローラ対駆動モータ450とを支持し、一体的にプリンタ100本体に対してスライドする構成である。また、給紙部出口ローラ対接離モータ451、給紙部出口ローラ対駆動モータ450及び給紙部出口ローラ対シフトモータ452は独立して駆動制御を行うことができる。
これらの構成により、給紙部出口内側ローラ45aと給紙部出口外側ローラ45bとが離間した状態でシフト動作を行うことができる。
また、上述した構成により、給紙部出口内側ローラ45aと給紙部出口外側ローラ45bとが接触した状態で、且つ、給紙部出口内側ローラ45aを回転駆動した状態で、シフト動作を行うことができる。すなわち、用紙Pを搬送方向に搬送しながらシフト動作を行うことができる。
〔変形例〕
次に、給紙部出口駆動機構600の変形例について説明する。
図13は、変形例の給紙部出口駆動機構600の説明図である。図13(a)は、給紙部出口ローラ対45の給紙部出口内側ローラ45aと給紙部出口外側ローラ45bとが接触した状態を示し、図13(b)は、給紙部出口内側ローラ45aと給紙部出口外側ローラ45bとが離間した状態を示す。
変形例の給紙部出口駆動機構600は、図12に示す実施形態の給紙部出口駆動機構600と同様に、プリンタ100本体に対して幅方向(図2中の紙面に直交する方向)にスライド可能なシフトユニット60を備える。シフトユニット60は、給紙部出口内側ローラ45a及び給紙部出口外側ローラ45bと、給紙部出口ローラ対接離モータ451と、給紙部出口ローラ対駆動モータ450とを有する給紙部出口ローラ対接離機構80を内部に備える。そして、給紙部出口ローラ対接離機構80を構成する各部材を支持し、一体的にプリンタ100本体に対してスライドする構成である。
また、シフトユニット60は、シフトする際の駆動が入力されるラックギヤ部69を備える。そして、図13に示す給紙部出口駆動機構600と同様に、給紙部出口ローラ対シフトモータ452が駆動し、シフト駆動出力ギヤ68が回転することで、シフトユニット60は幅方向(図13(a)中の矢印「H」方向)に移動する。
図14は、変形例のシフトユニット60内に配置された給紙部出口ローラ対接離機構80の説明図である。図14(a)は、給紙部出口ローラ対接離機構80の斜視説明図、図14(b)は、断面説明図である。図14(a)及び図14(b)は共に給紙部出口内側ローラ45aと給紙部出口外側ローラ45bとが接触した状態を示している。
給紙部出口内側ローラ45aは、シフトユニット60の筐体に対して給紙部出口内側ローラ軸64を中心に回転可能に支持されており、給紙部出口ローラ対駆動モータ450が駆動することで、用紙Pを搬送する方向に回転駆動する。
給紙部出口外側ローラ45bは、接離軸受部材67に対して給紙部出口外側ローラ軸63を中心に回転可能に支持されている。接離軸受部材67は、シフトユニット60の筐体に設けられた案内機構によってシフトユニット60の筐体に対して給紙部出口外側ローラ45bを接離させる方向(図13中の上下方向)にスライド可能に保持されている。
給紙部出口ローラ対接離機構80は、シフトユニット60の筐体と接離軸受部材67とに突き当たり、接離軸受部材67を給紙部出口内側ローラ45aに向けて付勢する接離圧縮バネ62を備える。接離軸受部材67に他の外力が作用していない状態では、接離圧縮バネ62の付勢力によって接離軸受部材67が給紙部出口内側ローラ45aに向けて付勢される。これにより、接離軸受部材67に回転可能に支持された給紙部出口外側ローラ45bが給紙部出口内側ローラ45aに当接する。給紙部出口外側ローラ45bが給紙部出口内側ローラ45aに当接した状態で、給紙部出口内側ローラ45aが回転駆動することにより、給紙部出口外側ローラ45bが従動回転する。
給紙部出口ローラ対接離機構80は、給紙部出口ローラ対接離モータ451の駆動により回転する接離カム回転軸66と、接離カム回転軸66に固定された接離カム65とを備える。また、シフトユニット60の筐体に対して回転可能な接離レバー回転軸71と、接離レバー回転軸71に固定され、接離カム65に押圧される接離カム押圧レバー70と、接離レバー回転軸71に固定された接離レバー72とを備える。
図14(b)では、図に示す断面よりも手前側に位置する、接離カム65と接離カム押圧レバー70とを便宜的に破線で示している。
図13(a)及び図14に示す二つのローラが接触した状態では、楕円状の接離カム65の短辺部分が接離カム押圧レバー70に接触している。図13(a)及び図14に示す状態から給紙部出口ローラ対接離モータ451を駆動すると、接離カム回転軸66と接離カム65とが図13(a)及び図14中の矢印「I」方向に回転する。この回転により、楕円状の接離カム65の周面の接離カム押圧レバー70に接触する部分の回転中心からの距離が長くなり、接離カム65が接離カム押圧レバー70を押圧する。そして、接離カム押圧レバー70が接離レバー回転軸71を中心に図13(a)及び図14中の矢印「K」方向に回転する。このとき、接離カム押圧レバー70とともに接離レバー回転軸71及び接離レバー72も、接離カム押圧レバー70と同じ回転量だけ回転する。
接離レバー72が図13(a)及び図14中の矢印「K」方向に回転すると、接離カム押圧レバー70が給紙部出口外側ローラ軸63に接触し、さらに回転することで、給紙部出口外側ローラ軸63を押し上げる力が作用する。これにより、給紙部出口外側ローラ45bは接離圧縮バネ62の付勢力に抗して図13(a)及び図14中の矢印「L」方向に移動して、図13(b)に示すように、給紙部出口外側ローラ45bが給紙部出口内側ローラ45aから離間した状態となる。
変形例の給紙部出口駆動機構600は、上述した実施形態と同様に、給紙部出口内側ローラ45aと給紙部出口外側ローラ45bとが離間した状態でシフト動作を行うことができる。また、給紙部出口内側ローラ45aと給紙部出口外側ローラ45bとが接触した状態で、且つ、給紙部出口内側ローラ45aを回転駆動した状態で、シフト動作を行うことができる。すなわち、用紙Pを搬送方向に搬送しながらシフト動作を行うことができる。
レジストローラ対18も、給紙部出口ローラ対45と同様に二つのローラが接離可能なシフトローラ対である。このため、レジストローラ対18を回転駆動させ、シフト及び離間させるレジスト駆動機構としては、図12に示す実施形態の給紙部出口駆動機構600や、図13及び図14に示す変形例の給紙部出口駆動機構600と同様の構成を用いることができる。
上述した実施形態では、用紙Pを挟んでシフト動作を行う二組のシフトローラ対がレジストローラ対18と給紙部出口ローラ対45とである場合について説明したが、これに限るものではない。二組のシフトローラ対としては、二組の搬送ローラ対の組み合わせであればよく、例えばレジストローラ対18と中継ローラ対43とが用紙Pを挟んでシフト動作を行う構成であってもよい。しかし、用紙搬送路19における二組のシフトローラ対の距離が短いと、用紙Pが搬送方向に長い場合、図6を用いて説明したように、シフト動作の際に用紙Pにスキューが生じるおそれがある。このため、搬送し得る最大長さの用紙Pを二組のシフトローラ対で挟んでシフト動作を行っても用紙Pにスキューが生じない位置の二組の搬送ローラ対をシフトローラ対とすることが望ましい。
上述した実施形態では、二つの挟持搬送部材でシートを挟んでシフトする挟持搬送部材対が二つのローラ部材によって形成されるシフトローラ対について説明したが、挟持搬送部材対を形成する挟持搬送部材は二つのローラ部材に限るものではない。例えば、ベルト部材同士によってシートを挟む構成や、ベルト部材とローラ部材とによってシートを挟む構成でもよい。
また、挟持搬送部材対としては、シートを挟む二つの挟持搬送部材の両方がローラ部材またはベルト部材等の表面移動体である構成に限らない。圧をかけてシートを挟む二つの挟持搬送部材のうちの少なくとも一方が表面移動体であり、これが表面移動することでシートを搬送するものであればよい。例えば、二つの挟持搬送部材として、表面移動体であるローラ部材と表面移動しない板部材とを備え、シートを挟んだ状態でローラ部材を回転させることで挟んだシートに搬送力を付与し、シートが板部材と摺擦しながら搬送される構成でもよい。
〔第二の実施形態〕
上述した実施形態では、本発明に係るシート搬送装置を画像形成装置であるプリンタ100の用紙搬送部に適用したものである。以下、第二の実施形態として、本発明に係るシート搬送装置を自動原稿搬送装置に適用した例について説明する。
図15は、第二の実施形態に係る自動原稿搬送装置を備える画像形成装置である複写機500の概略構成図である。
複写機500は、図2に示すプリンタ100の上方に、画像読取装置400を配置した構成である。画像読取装置400は、自動原稿搬送装置であるADF8と画像読取手段であるスキャナ9とを備える。
複写機500が備えるプリンタ100は、上述した実施形態のプリンタ100と同様に、パーソナルコンピューター等の入力端末や操作パネル3から入力された画像情報に基づいて用紙Pに形成を行うことができる。さらに、複写機500が備えるプリンタ100は、画像読取装置400に基づいて用紙Pに画像を形成することができる。
図16は、画像読取装置400の概略構成図である。
画像読取装置400は、フラットベッドスキャナモード(載置原稿読み取りモード)と、DFスキャナモード(搬送原稿読み取りモード)とに切替え可能に構成されている。
フラットベッドスキャナモードは、スキャナ9の上部のフラットベッドコンタクトガラス113上に原稿が載置された状態で、コピー開始ボタン押下等の読み取り開始要求操作がなされときに実行され、載置原稿の画像を読み取る動作モードである。フラットベッドコンタクトガラス113の直下の移動読取領域111で画像読取部116を移動させながら、原稿の画像面に対して、光を照射する。そして、その原稿の画像面からの反射光を画像信号に変換することにより、原稿の画像を読み取るようになっている。
DFスキャナモードは、画像読取部116を、DFコンタクトガラス114の直下の停止読取領域112で停止させ、搬送原稿画像を読み取る動作モードである。
ADF8は、DFスキャナモードで、原稿載置トレイ121(原稿載置台)上に積載された原稿シート束から原稿シートを一枚ずつ分離して原稿搬送路122内に搬入し、原稿搬送路122に沿って搬送する。そして、その搬送中、原稿シートが、搬送方向の上流側部分から順次部分的にDFコンタクトガラス114の上面に対向するようになっている。
ADF8は、スキャナ9の上面側の後部(図15及び図16中の背面側の部分)にヒンジ等の開閉機構を介して取り付けられている。また、ADF8は、スキャナ9に対してフラットベッドコンタクトガラス113上を開放する開位置と、フラットベッドコンタクトガラス113上の原稿を押付け可能な閉位置とを取り得るようになっている。
画像読取部116は、CCDモジュールもしくはCISモジュール等、所定の画像読取位置で、原稿の表面側の画像を繰り返しライン走査して、読み取ることができるものであればよい。また、停止読取領域112に固定した固定画像読取部と、移動読取領域111でフラットベッドコンタクトガラス113に沿って移動する移動読取部とをそれぞれ設けてもよい。
原稿載置トレイ121には、ADF8にセットされた原稿シートをその給紙方向と直交するシート幅方向で位置決めする左右の可動のサイドガイド板123が装着されている。これらサイドガイド板123は、原稿載置トレイ121と原稿シートの幅方向の中心を一致させるように相対的に接近および離隔可能である。ただし、サイドガイド板123は、原稿載置トレイ121の一方の縁部側に原稿シートの一方の縁部を当接させて他方の縁部側のみを移動可能に配置したものでもよい。
ADF8は、少なくともその上方を開閉可能としたカバー138により覆われている。さらに、ADF8の原稿搬送路122を形成する主要なガイド部分は、カバー138に形成されたリブ等によって形成されている。一方、ADF8は、原稿載置トレイ121上にセットされた原稿を給紙方向に呼び出す呼出ローラ124と、呼出ローラ124で給紙方向に呼び出された原稿を原稿搬送路122に向けて送るためのフィードローラ125および分離パッド143を備えている。
ADF8は、フィードローラ125によって原稿搬送路122内に給紙された原稿をDFコンタクトガラス114上に画像読み取り可能な姿勢で搬送し、画像読み取り後の原稿を排出口136まで搬送する搬送部127を備えている。
この搬送部127は、フィードローラ125等により分離・搬入された原稿シートを原稿搬送路122に沿って折り返すように反転させるとともに、DFコンタクトガラス114の上面の所定の読取位置を通過するように、原稿シートを搬送する。そのような原稿搬送のために、原稿搬送路122のうちDFコンタクトガラス114より上流側には、第一搬送ローラ対128、第二搬送ローラ対129と、原稿シートの搬送方向の先端を検知する原稿レジストセンサ131とが設けられている。また、原稿搬送路122のうち第一搬送ローラ対128の上流側には、フィードローラ125と分離パッド143とによって形成される分離ニップを原稿シートが通過したことを検知する突当センサ154が設けられている。
ADF8は、各センサの検出結果に基づいて、図16中の矢印「γ」で示す呼出ローラ124の揺動や各ローラの駆動を制御する原稿搬送制御部7を備える。
フィードローラ125等により分離された原稿シートは、第一搬送ローラ対128、第二搬送ローラ対129によりDFコンタクトガラス114上を通るように搬送される。そして、原稿レジストセンサ131による原稿シートの先端検知タイミングを基に、画像読取部116により適時に原稿表面画像が読み取られる。
例えば、原稿シートの先端が原稿レジストセンサ131により検知されると、駆動源である原稿給紙モータのパルスカウントで検出可能な原稿シートの先端位置がDFコンタクトガラス114上の読取位置に達するタイミングが特定される。原稿シートの表面の副走査方向での有効画像領域を示すゲート信号が送信され始め、その原稿シートの後端位置が読取位置を通過するまでゲート信号が送信され続ける。
原稿シートの裏面画像の読み取りが要求される場合、裏面画像は、裏面読取用の密着型イメージセンサからなる裏面画像読取モジュール135(第二画像読取部)によって読み取られる。
裏面画像読取モジュール135は、制御部からの点灯信号に基づいて原稿シートに光を照射する光源部と、原稿シートからの反射光を受光する複数のセンサチップと、各センサチップから出力された信号を増幅する複数の増幅部とを備えている。裏面画像読取モジュール135は、また、増幅部で増幅された信号をアナログ信号からデジタル信号に変換するA/D変換部と、デジタル変換された信号に画像処理を施す画像処理部とを備えている。
さらに、この裏面画像読取モジュール135は、制御部からのタイミング信号に基づいてフレームメモリに記憶された信号の出力制御を行う出力制御回路や、出力制御回路からの信号をプリンタ100側に出力するインターフェース回路等を有している。この裏面画像読取モジュール135による裏面画像読み取りのタイミングも、表面側の画像読み取りタイミングと略同様に制御され、読み取り後の原稿は、原稿排紙トレイ139に排紙されるようになっている。
原稿搬送路122のうちDFコンタクトガラス114より下流側には、表面側の画像読取済み原稿を裏面画像読取モジュール135側に搬送する読取出口ローラ132が設けられている。そして、読取出口ローラ132の下流側には、裏面画像読取モジュール135に対面する白色ガイド部材133と、裏面画像読取モジュール135および白色ガイド部材133より下流側に位置する原稿排紙ローラ137とが、それぞれ設けられている。
白色ガイド部材133は、搬送原稿を裏面画像読取モジュール135に沿って移動させるガイド機能を有するとともに、裏面画像読取モジュール135に主走査方向全域で対向するように配置されたシェーディング補正用の白基準面を有している。
ADF8では、第一搬送ローラ対128と第二搬送ローラ対129とが、原稿シートを挟んだ状態でシート幅方向に移動することで、原稿シートのシート幅方向の位置をシフトさせるシフトローラ対である。また、原稿シートの搬送方向の先端を検知する原稿レジストセンサ131は、検出位置への原稿シートの到達と、到達した原稿シートの幅方向の位置を検出することができるセンサである。
原稿レジストセンサ131によって搬送される原稿シートのシート幅方向の端部の位置が検出されると、原稿搬送制御部7で原稿シートの幅方向の補正量が算出される。そして、算出した補正量に基づいて第一搬送ローラ対128と第二搬送ローラ対129とをシート幅方向に移動させるシフト動作を行うことで原稿シートのシート幅方向の位置を補正する。
原稿シートのシート幅方向の位置ずれは、使用者が原稿載置トレイ121に原稿シートを載置するときに生じ易い。第二の実施形態のADF8のように、シフト動作を行い、原稿シートのシート幅方向の位置ずれを補正する構成であれば、原稿載置トレイ121に原稿シートを載置するときに使用者に求められる原稿シートの載置の精度を緩和することができる。
原稿シートの先端が原稿レジストセンサ131の検出位置を通過すると、原稿搬送制御部7は、フィードローラ125と分離パッド143とを離間させる制御を行う。これにより、第一搬送ローラ対128と第二搬送ローラ対129とを用いてシフト動作を行うときに、第一搬送ローラ対128及び第二搬送ローラ対129よりも上流に位置する分離ニップが原稿シートのシフトの妨げになることを防止できる。
フィードローラ125と分離パッド143とを離間させた後、原稿搬送制御部7は、第一搬送ローラ対128をシフトさせる駆動機構と、第二搬送ローラ対129をシフトさせる駆動機構とをそれぞれ駆動する。これにより、第一搬送ローラ対128と第二搬送ローラ対129とで原稿シートを挟んだ状態で、第一搬送ローラ対128と第二搬送ローラ対129とを同期させてシフトさせる。算出したシート幅方向の補正量の分だけ原稿シートをシート幅方向に移動させてシフト動作が終わると、第一搬送ローラ対128を接離する駆動機構を駆動し、第一搬送外側ローラ128bと第一搬送内側ローラ128aとを離間させる。この後は、第二搬送ローラ対129のみで原稿シートを搬送させる。
第一搬送ローラ対128を離間させると、第一搬送ローラ対128をシフトさせる駆動機構を駆動し、第一搬送ローラ対128のシート幅方向の位置を、上述したシフト動作の前の位置である初期位置に戻す。第一搬送ローラ対128のシート幅方向の位置が初期位置となり、且つ、原稿シートの後端が第一搬送ローラ対128の位置を通過すると、第一搬送ローラ対128を接離する駆動機構を駆動して、第一搬送ローラ対128の二つのローラを接触させる。
ADF8では、第一搬送ローラ対128から第二搬送ローラ対129に至る原稿搬送路122の距離よりも短い原稿シートが搬送される場合には、第二搬送ローラ対129のみをシート幅方向にシフトさせる構成としてもよい。
一方、第一搬送ローラ対128から第二搬送ローラ対129に至る原稿搬送路122の距離より長い原稿シートが搬送される場合には、第一搬送ローラ対128と第二搬送ローラ対129とで原稿シートを挟み、この二組のローラ対を幅方向に移動させる。第一搬送ローラ対128と第二搬送ローラ対129とで原稿シートを挟んでシフトさせるため、シフト動作の際に原稿シートに対して回転モーメントが作用することを抑制し、シフト動作で原稿シートにスキューが生じることを抑制できる。
さらに、第一搬送ローラ対128と第二搬送ローラ対129とのシフト動作が終わったあとは、第一搬送ローラ対128はローラ同士を離間させ、第二搬送ローラ対129のみで原稿シートの搬送を行う。このとき、第一搬送ローラ対128が挟む位置を原稿シートの後端が通過する前に、第一搬送ローラ対128の二つのローラを離間させる。これにより、原稿シートが第一搬送ローラ対128の持つスキュー成分(原稿シートを搬送方向に対して傾斜させる力)の影響を受けることを抑制できる。このため、シート搬送方向に対して原稿シートが傾くことを抑制でき、原稿シートの搬送精度の向上を図ることができる。
また、原稿シートの搬送精度を向上することで、原稿シートの画像を読み込むDFコンタクトガラス114や裏面画像読取モジュール135と対向する位置での原稿シートの位置精度が向上する。これにより、画像読取装置400が原稿シートの画像を読み取るときの、読み取る画像の位置ずれを抑制でき、読み取って得られる画像情報の精度の向上を図ることができる。
画像読取装置400が読み取って得られる画像情報の精度が向上することで、複写機500のプリンタ100で形成される用紙Pに形成される画像の画像精度の向上を図ることができ、複写機500で、原稿を複写する性能の向上を図ることができる。
本発明に係るシート搬送装置が搬送する「シート」は、紙、コート紙、OHPシート、ラベル紙、フィルム、布帛等を含む。さらに、「シート」は、樹脂製シート、表裏面の保護紙、金属製シート、銅箔等の金属箔やメッキ処理等を施した電子回路基板材、特殊フィルム、プラスチックフィルム、プリプレグ、電子回路基板用シート等を含む。プリプレグは、炭素繊維等に予め樹脂が含浸してあるシート状の材料である。プリプレグの例としては、炭素繊維やガラスクロスのような繊維状補強材に、硬化剤、着色剤などの添加物を混合した熱硬化性樹脂等を含浸させ、加熱または乾燥して半硬化状態にしたシート状の強化プラスチック成形材料が含まれる。
また、本発明に係るシート搬送装置は、シート状部材を搬送する装置であって、搬送方向に対してシート状部材が傾斜するスキューの防止が要求されるものには全般的に適用可能である。例えば、シート状部材を加工する加工装置にも適用可能である。
また、シート搬送装置の構成を備えた「画像形成装置」は、紙、OHPシート、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等の媒体に現像剤やインクを付着させて画像形成を行なう装置を含む。また、「画像形成」は、文字や図形等の意味を持つ画像を媒体に対して付与することだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を媒体に付与することをも含む。
以上に説明したものは一例であり、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様1)
用紙P等のシートを挟んでの搬送と、搬送方向に直交する幅方向への移動とが可能な給紙部出口ローラ対45及びレジストローラ対18等の挟持搬送部材対を二組備える転写前搬送部300等のシート搬送装置において、一枚のシートを二組の挟持搬送部材対で挟んだ状態で幅方向への移動を行い、幅方向への移動の後、二組の挟持搬送部材対のうちの搬送方向の上流側に位置する給紙部出口ローラ対45等の上流側挟持搬送部材対を形成する二つの挟持搬送部材(給紙部出口内側ローラ45a及び給紙部出口外側ローラ45b)を離間し、二組の挟持搬送部材対のうちの搬送方向の下流側に位置するレジストローラ対18等の下流側挟持搬送部材対でシートを搬送することを特徴とする。
これによれば、上記実施形態について説明したように、二組の挟持搬送部材対でシートを挟んで幅方向の位置を調節した後に、搬送方向に対してシートが傾くことを抑制できる。これは以下の理由による。
すなわち、二つの部材でシートを挟んで搬送する搬送ローラ対等の挟持搬送部材対は、部品誤差や組み付け誤差等によって、搬送中のシートを搬送方向に対して傾斜させる力を発生させてしまうものが一般的である。このため、二組の挟持搬送部材対でシートを挟んでシフト動作を行った後、二組の挟持搬送部材対でシートを挟んだままの状態でシートの搬送を行うと、二組の挟持搬送部材対のシートを傾斜させる力がシートに作用してしまう。
態様1では、シフト動作の後は、上流側挟持搬送部材対を離間させ、下流側挟持搬送部材対でシートを搬送する。このため、二組の挟持搬送部材対のシートを傾斜させる力のうち、上流側挟持搬送部材対のシートを傾斜させる力がシートに作用することを抑制することができる。よって、シフト動作の後も二組の挟持搬送部材対でシートを搬送し続ける構成に比べて、搬送方向に対してシートが傾くことを抑制できる。
(態様2)
態様1において、上流側挟持搬送部材対の二つの部材を離間した後、シートの後端が上流側挟持搬送部材対に挟まれる位置を通過する前に、上流側挟持搬送部材対を初期位置に戻す移動を開始することを特徴とする。
これによれば、上記実施形態について説明したように、シートの後端が通過する前に初期位置に戻す動作を開始することで、シフトした上流側挟持搬送部材対の幅方向の位置を初期位置に戻す動作を早く開始することが可能となる。このため、次のシートを受け入れるまでの時間を短縮することが可能となる。
(態様3)
態様1または2において、下流側挟持搬送部材対の近傍でシートの幅方向の位置を検出する幅方向位置検出センサ46等の幅方向位置検出手段を備え、幅方向位置検出手段の検出結果に基づいて、シフト動作のときの二組の挟持搬送部材対の幅方向の移動量を算出することを特徴とする。
これによれば、上記実施形態について説明したように、シフト動作を行う直前のシートの位置に基づいた補正量を算出することができ、シートの位置を適切に補正することが可能となる。
(態様4)
態様1乃至3の何れかの態様において、上流側挟持搬送部材対から下流側挟持搬送部材対に至る用紙搬送路19等の搬送経路の距離よりも長いシートが搬送される場合には、二組の挟持搬送部材対がシートを挟んだ状態で、二組の挟持搬送部材対を幅方向へ移動させ、上流側挟持搬送部材対から下流側挟持搬送部材対に至る搬送経路の距離よりも短い前記シートが搬送される場合には、下流側挟持搬送部材対が前記シートを挟んだ状態で、下流側挟持搬送部材対のみ幅方向へ移動させることを特徴とする。
これによれば、上記実施形態について説明したように、搬送するシートが短い場合には、上流側挟持搬送部材対は初期位置で二つの挟持搬送部材が接触または近接したままの状態となり、次のシートを受け入れるまでの時間を短縮することが可能になる。
(態様5)
態様1乃至4の何れかの態様において、上流側挟持搬送部材対よりも搬送方向の上流側でシートの有無を検知する後端検知センサ47等の上流側シート検知手段を備え、下流側シート移動体対にシートが到達したタイミングでの上流側シート検知手段の検知結果に基づいて、搬送するシートの長さが、上流側挟持搬送部材対から下流側挟持搬送部材対に至る搬送経路の距離よりも長いか否かを判断することを特徴とする。
これによれば、上記実施形態について説明したように、シートの長さに応じて上流側挟持搬送部材対の制御を異ならせる構成を実現できる。
(態様6)
態様1乃至4の何れかの態様において、給紙装置200等のシートの搬送元の給紙トレイ5等のシート収容部が収容するシートの情報(用紙Pのサイズ情報等)に基づいて、搬送するシートの長さが、上流側挟持搬送部材対から下流側挟持搬送部材対に至る搬送経路の距離よりも長いか否かを判断することを特徴とする。
これによれば、上記実施形態について説明したように、シートの長さに応じて上流側挟持搬送部材対の制御を異ならせる構成を実現できる。
(態様7)
搬送される用紙P等のシートに画像を形成する作像ユニット2、中間転写ベルト16及び二次転写ローラ15等の画像形成手段を備えるプリンタ100等の画像形成装置において、シートを搬送する構成として、態様1乃至6の何れかの態様にかかるシート搬送装置の構成を備えることを特徴とする。
これによれば、上記実施形態について説明したように、シートに形成される画像の位置ずれを抑制でき、シートに形成される画像の画像精度の向上を図ることができる。
(態様8)
原稿シートの画像を読み取るスキャナ9等の画像読取手段に向けて、原稿シートを搬送するADF8等の自動原稿搬送装置において、態様1乃至6の何れかの態様に係るシート搬送装置の構成を備えることを特徴とする。
これによれば、上記第二の実施形態について説明したように、第一搬送ローラ対128と第二搬送ローラ対129との二組の挟持搬送部材対で原稿シートを挟んで幅方向の位置を調節した後に、搬送方向に対して原稿シートが傾くことを抑制できる。これにより、原稿シートの搬送精度の向上を図ることができる。
(態様9)
原稿シートを搬送する原稿搬送手段と、原稿搬送手段によって搬送される原稿シート上の画像を読み取るスキャナ9等の画像読取手段とを備えた画像読取装置400等の画像読取装置において、原稿搬送手段として、態様8に記載のADF8等の自動原稿搬送装置を備えることを特徴とする。
これによれば、上記第二の実施形態について説明したように、原稿シートの画像を読み取るときの、読み取る画像の位置ずれを抑制でき、読み取って得られる画像情報の精度の向上を図ることができる。
(態様10)
画像読取手段と、画像読取手段で読み取った画像情報に基づいて画像を形成するプリンタ100等の画像形成手段と、を備える複写機500等の画像形成装置において、画像読取手段として、態様9に記載の画像読取装置400等の画像読取装置を備えることを特徴とする。
これによれば、上記第二の実施形態について説明したように、原稿シートの画像に基づいて形成される画像の画像精度の向上を図ることができる。
1 プリンタ本体
2 作像ユニット
3 操作パネル
4 排紙トレイ
5 給紙トレイ
8 ADF
9 スキャナ
10 レーザ走査ユニット
11 帯電装置
12 感光体
13 現像装置
14 一次転写ローラ
15 二次転写ローラ
16 中間転写ベルト
16a 二次転写対向ローラ
17 定着装置
18 レジストローラ対
18a レジスト上ローラ
18b レジスト下ローラ
19 用紙搬送路
21 レジストセンサ
30 中継ローラ対接離機構
32 中継接離押圧子
33 離間力入力レバー
34 中継離間レバー回動軸
35 中継離間レバー
36 中継従動回転軸
37 中継付勢バネ
38 中継駆動軸
39 中継スライド軸受部材
40 分岐爪
41 反転ローラ対
42 両面ローラ対
43 中継ローラ対
43a 中継内側ローラ
43b 中継外側ローラ
45 給紙部出口ローラ対
45a 給紙部出口内側ローラ
45b 給紙部出口外側ローラ
46 幅方向位置検出センサ
47 後端検知センサ
50 制御部
51 給紙コロ
52 分離搬送ローラ
53 リバースローラ
55 転写前搬送ガイド
60 シフトユニット
61 接離ホルダ
62 接離圧縮バネ
63 給紙部出口外側ローラ軸
64 給紙部出口内側ローラ軸
65 接離カム
66 接離カム回転軸
67 接離軸受部材
68 シフト駆動出力ギヤ
69 ラックギヤ部
70 接離カム押圧レバー
71 接離レバー回転軸
72 接離レバー
80 給紙部出口ローラ対接離機構
100 プリンタ
111 移動読取領域
112 停止読取領域
113 フラットベッドコンタクトガラス
114 コンタクトガラス
116 画像読取部
121 原稿載置トレイ
122 原稿搬送路
123 サイドガイド板
124 呼出ローラ
125 フィードローラ
127 搬送部
128 第一搬送ローラ対
128a 第一搬送内側ローラ
128b 第一搬送外側ローラ
129 第二搬送ローラ対
131 原稿レジストセンサ
132 読取出口ローラ
133 白色ガイド部材
135 裏面画像読取モジュール
136 排出口
137 原稿排紙ローラ
138 カバー
139 原稿排紙トレイ
143 分離パッド
180 レジストローラ対駆動モータ
181 レジストローラ対接離モータ
182 レジストローラ対シフトモータ
200 給紙装置
300 転写前搬送部
400 画像読取装置
430 中継ローラ対駆動モータ
431 中継ローラ対接離駆動源
450 給紙部出口ローラ対駆動モータ
451 給紙部出口ローラ対接離モータ
452 給紙部出口ローラ対シフトモータ
600 給紙部出口駆動機構
P 用紙
PE 用紙端部
特許6010861号

Claims (9)

  1. シートを挟んでの搬送と、搬送方向に直交する幅方向への移動とが可能な挟持搬送部材対を二組備えるシート搬送装置において、
    一枚の前記シートを二組の挟持搬送部材対で挟んだ状態で前記幅方向への移動を行い、
    前記幅方向への移動の後、二組の前記挟持搬送部材対のうちの前記搬送方向の上流側に位置する上流側挟持搬送部材対を形成する二つの挟持搬送部材を離間し、二組の前記挟持搬送部材対のうちの前記搬送方向の下流側に位置する下流側挟持搬送部材対で前記シートを搬送し、
    前記上流側挟持搬送部材対よりも前記搬送方向の上流側で前記シートの有無を検知する上流側シート検知手段を備え、
    前記下流側挟持搬送部材対に前記シートが到達したタイミングでの前記上流側シート検知手段の検知結果に基づいて、搬送する前記シートの長さが、前記上流側挟持搬送部材対から前記下流側挟持搬送部材対に至る搬送経路の距離よりも長いか否かを判断し、
    前記搬送するシートの長さが前記上流側挟持搬送部材対から前記下流側挟持搬送部材対に至る搬送経路の距離よりも長い場合は、前記上流側挟持搬送部材対を離間するが、前記搬送するシートの長さが前記上流側挟持搬送部材対から前記下流側挟持搬送部材対に至る搬送経路の距離よりも短い場合は、前記上流側挟持搬送部材対を離間しないことを特徴とするシート搬送装置。
  2. シートを挟んでの搬送と、搬送方向に直交する幅方向への移動とが可能な挟持搬送部材対を二組備えるシート搬送装置において、
    一枚の前記シートを二組の挟持搬送部材対で挟んだ状態で前記幅方向への移動を行い、
    前記幅方向への移動の後、二組の前記挟持搬送部材対のうちの前記搬送方向の上流側に位置する上流側挟持搬送部材対を形成する二つの挟持搬送部材を離間し、二組の前記挟持搬送部材対のうちの前記搬送方向の下流側に位置する下流側挟持搬送部材対で前記シートを搬送し、
    前記シートの搬送元のシート収容部が収容する前記シートの情報に基づいて、搬送する前記シートの長さが、前記上流側挟持搬送部材対から前記下流側挟持搬送部材対に至る搬送経路の距離よりも長いか否かを判断し、
    前記搬送するシートの長さが前記上流側挟持搬送部材対から前記下流側挟持搬送部材対に至る搬送経路の距離よりも長い場合は、前記上流側挟持搬送部材対の二つの前記挟持搬送部材を離間するが、前記搬送するシートの長さが前記上流側挟持搬送部材対から前記下流側挟持搬送部材対に至る搬送経路の距離よりも短い場合は、前記上流側挟持搬送部材対の二つの前記挟持搬送部材を離間しないことを特徴とするシート搬送装置。
  3. 請求項1又は2のシート搬送装置において、
    前記上流側挟持搬送部材対の二つの前記挟持搬送部材を離間した後、前記シートの後端が前記上流側挟持搬送部材対に挟まれる位置を通過する前に、前記上流側挟持搬送部材対の前記幅方向の位置を初期位置に戻す動作を開始することを特徴とするシート搬送装置。
  4. 請求項1乃至3の何れか一項に記載のシート搬送装置において、
    前記下流側挟持搬送部材対の近傍で前記シートの前記幅方向の位置を検出する幅方向位置検出手段を備え、
    前記幅方向位置検出手段の検出結果に基づいて、上記幅方向への移動のときの二組の前記挟持搬送部材対の移動量を算出することを特徴とするシート搬送装置。
  5. 請求項1乃至4の何れか一項に記載のシート搬送装置において、
    前記上流側挟持搬送部材対から前記下流側挟持搬送部材対に至る搬送経路の距離よりも長い前記シートが搬送される場合には、二組の前記挟持搬送部材対が前記シートを挟んだ状態で、二組の前記挟持搬送部材対を前記幅方向へ移動させ、
    前記上流側挟持搬送部材対から前記下流側挟持搬送部材対に至る搬送経路の距離よりも短い前記シートが搬送される場合には、前記下流側挟持搬送部材対が前記シートを挟んだ状態で、前記下流側挟持搬送部材対のみ前記幅方向へ移動させることを特徴とするシート搬送装置。
  6. 搬送されるシートに画像を形成する画像形成手段を備える画像形成装置において、
    前記シートを搬送する構成として、請求項1乃至5の何れか一項に記載のシート搬送装置の構成を備えることを特徴とする画像形成装置。
  7. 原稿シートの画像を読み取る画像読取手段に向けて、前記原稿シートを搬送する自動原稿搬送装置において、
    請求項1乃至5の何れか一項に記載のシート搬送装置の構成を備えることを特徴とする自動原稿搬送装置。
  8. 原稿シートを搬送する原稿搬送手段と、
    前記原稿搬送手段によって搬送される原稿シート上の画像を読み取る画像読取手段とを備えた画像読取装置において、
    前記原稿搬送手段として、請求項7に記載の自動原稿搬送装置を備えることを特徴とする画像読取装置。
  9. 画像読取手段と、
    前記画像読取手段で読み取った画像情報に基づいて画像を形成する画像形成手段と、を備える画像形成装置において、
    前記画像読取手段として、請求項8に記載の画像読取装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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