JP7083968B2 - 再発性***症の予防のための医薬組成物 - Google Patents

再発性***症の予防のための医薬組成物 Download PDF

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Description

関連出願の相互参照
本出願は平成31年4月26日に出願された米国仮特許出願第62/838,954号の利益を主張するものであり、その全体が引用により本明細書に組み込まれる。
開示の属する技術分野
本開示は、再発性***症を予防するための医薬組成物に関する。
下部***症は下部尿路の正常細菌叢が尿路病原性細菌に置換されることで発症し、女性に多い感染症である。典型的には抗生物質による治療で、臨床的に完全に消失した後でも、以前に下部***症を経験した女性の約20%~30%が1年以内に***症を再発する可能性がある。これは再発性***症(rUTI)と定義される。rUTIにおける尿路病原性細菌は、尿路外組織に由来するか、膀胱の下層上皮に存続していたものである。
現在、rUTIの予防策には、抗生物質による予防法及び非抗生物質による予防法が含まれうる。低用量抗生物質の長期投与は、rUTIを効果的に予防することが証明されている。しかしながら、患者の下部尿路における尿路病原性細菌は、低用量の抗生物質の投与後に薬剤耐性を発現する可能性がある。非抗生物質による予防法としては、ヒアルロン酸の膀胱内注入、エストロゲンの膣内注入、及びクランベリー、ビタミンC又はD-マンノースの補給などがある。
上記に挙げた非抗生物質による予防法のうち、rUTIの予防法として臨床的に証明されているのはヒアルロン酸の膀胱内注入のみである。しかしながら、膀胱内点滴注入は、医師のみが行うことができる複雑な手技である。
したがって、本開示の目的は、rUTIのための信頼性があり便利な予防手段を提供することである。
本開示の目的は、再発性***症(rUTI)の予防のための、医薬組成物の有効用量を提供することである。
本開示の目的は、rUTIの予防のための、経口投与されるペントサンポリ硫酸ナトリウム(pentosan polysulfate soldium:PPS)のための有効用量を提供することである。
本開示の目的は、rUTIの予防のための、PPSの経口投与のための有効用量を含む医薬の製造における、PPSの使用を提供することである。
本開示は、ヒト対象におけるrUTIの予防のための、PPSの経口投与のための有効用量を含む医薬の製造における、PPSの使用を提供し、ここでPPSの経口投与のための前記有効用量は5~1mg/kg/日である。
本開示の一実施形態によれば、PPSの経口投与のための有効用量は、ヒト対象において3.4~1.67mg/kg/日である。
本開示の一実施形態によれば、PPSの経口投与のための有効用量は、ヒト対象において1.67~1mg/kg/日である。
本開示の一実施形態によれば、PPSの経口投与のための有効用量は、ヒト対象において1.42~1.25mg/kg/日である。
本開示の一実施形態によれば、PPSの経口投与のための有効用量は、ヒト対象において1.25~1mg/kg/日である。
本開示は、ヒト対象に有効用量のPPSを経口投与する工程を包む、前記ヒト対象においてrUTIを予防するための方法を提供し、ここで前記有効用量は前記ヒト対象において5~1mg/kg/日である。
添付の図面は本開示の1つ又は複数の実施形態を示し、記述された説明とともに、本開示の原理を説明する。可能な限り、実施形態の同じ又は類似の要素を指すために、図面全体を通して同じ参照番号が使用される。
本開示の実施形態による、ペントサンポリ硫酸ナトリウム(PPS)の化学構造である。 本開示の実施形態による、ラットにおけるPPS経口投与実験の実験フローチャートである。 本開示の実施形態による、ラットにおけるPPS経口投与実験においての、対照群、UTIモデル群及びPPS予防群における、尿細菌数を比較する棒グラフである。 本開示の実施形態による、ラットにおけるPPS経口投与実験における、対照群、UTIモデル群及びPPS予防群における、末梢白血球(WBC)数を比較する棒グラフである。 本開示の実施形態による、ラットにおけるPPS経口投与実験においての、対照群、UTIモデル群及びPPS予防群における、末梢赤血球(RBC)数を比較する棒グラフである。 本開示の実施形態による、ラットにおけるPPS経口投与実験においての、対照群、UTIモデル群及びPPS予防群における、末梢IL-1βレベルを比較する棒グラフである。 本開示の実施形態による、ラットにおけるPPS経口投与実験においての、対照群、UTIモデル群及びPPS予防群における、末梢TNF-αレベルを比較する棒グラフである。 A~Cは、本開示の実施形態による、ラットにおけるPPS経口投与実験においての、対照群、UTIモデル群、及びPPS予防群における膀胱のH/E染色結果である。 本開示の実施形態による、ヒト対象におけるPPS経口投与試験のKaplan-Meier生存曲線である。 本開示の実施形態による、ラットにおけるPPS経口投与実験においての、対照群、PPS通常用量(normal PPS dosage)群、PPS低用量(reduced PPS dosage)群、及びUTIモデル群の尿細菌数を比較する棒グラフである。 本開示の一実施形態による、ラットにおけるPPS経口投与実験においての、対照群、PPS低用量群、及びUTIモデル群の末梢WBC数パーセンテージを比較する棒グラフである。
一般的な慣行により、説明される様々な特徴は、縮尺通りに描かれたものではなく、本開示に関連する特徴を強調するように描かれている。同様である参照文字は、図やテキスト全体にわたって同様である要素を示している。
以下、本開示の様々な実施形態を示す添付の図面を参照して、本開示をより完全に説明する。しかしながら、本開示は、多くの異なる形態で具現化されうるものであって、本明細書に記載された実施形態に限定されるものとして解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は本開示が徹底的かつ完全であり、本開示の範囲を当業者に完全に伝えるように提供される。全体を通して、同様である参照番号は同様である要素を指す。
本明細書で使用される用語は特定の実施形態を説明するためだけのものであり、本開示を限定することを意図するものではない。本明細書で使用されるように、単数形「a」、「a」及び「the」は文脈上他意であると明確に示されない限り、複数形も包含することが意図される。用語「含む(comprises)」及び/若しくは「含んでいる(comprising)」、「含む(includes)」及び/若しくは「含んでいる(including)」、又は「有する(has)」及び/若しくは「有している(having)」は、本明細書で使用される場合、特」、領域、整数、ステップ、操作、要素、及び/又は構成要素の存在を特定するが、1つ以上のその他の特徴、領域、整数、ステップ、操作、要素、構成要素及び/又はそれらのグループの存在又は追加を妨げるものではない。
用語「及び/又は」及び「少なくとも1つ」は、関連する列挙された項目のうちの1つ又は複数の任意の組合せ及びすべての組合せを含むことが理解されるであろう。第1、第2、第3などの用語は、様々な要素、構成要素、領域、部分及び/又はセクションを説明するために本明細書で使用され得るが、これらの要素、構成要素、領域、部分及び/又はセクションがこれらの用語によって限定されるべきではないことも理解されるであろう。これらの用語は、1つの要素、構成要素、領域、部分又はセクションを別の要素、構成要素、領域、層又はセクションから区別するためにのみ使用される。したがって、以下で説明する第1の要素、構成要素、領域、部分、又はセクションは、本開示の教示から逸脱することなく、第2の要素、構成要素、領域、層、又はセクションと名付けることができる。
本明細書で使用する「ペントサンポリ硫酸ナトリウム」(PPS)という用語は、分子量4000~6000ダルトンの半合成ヘパリン様炭水化物由来高分子を指す。PPSは白色の無臭の粉末であり、わずかに吸湿性であり、pH6の水中で50%までの溶解度を有する。図1は、本開示の実施形態によるPPSの化学構造である。PPSの化学式は(CNa10であり、図1においてRはSONaである。PPSは、商業的に入手可能な薬物、Urosan(登録商標)の活性医薬成分(API)でもある。
PPSの化学構造及び特性は膀胱壁上のグリコサミノグリカン層に類似しているので、PPSの投与は、内膀胱炎(IC)又は疼痛性膀胱症候群(PBS)の治療として承認されている。膀胱壁上のグリコサミノグリカン層は、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、ケラタン硫酸、及びヘパリン硫酸を含む。膀胱壁のグリコサミノグリカンは表皮細胞の保護層であり、尿路病原性細菌の膀胱壁への付着を防ぐため、膀胱のさらなる細菌感染を防ぐ。PPSは構造的に、グリコサミノグリカン及び抗凝固剤の一員であるヘパリン硫酸に類似している。グリコサミノグリカンとの類似性のため、PPSは尿中に***された場合に膀胱壁の保護被覆として働き、膀胱壁への尿路病原性細菌の付着を妨げる。PPSの一般的に報告されている有害作用には悪心、下痢、消化不良、頭痛、発疹、消化不良、腹痛、肝機能異常、めまい、直腸出血がある。
本明細書で使用される場合、用語「予防する(preventing)」又は「予防(prevention)」は、病原体の曝露前、又は対象上の障害又は疾患の1つ以上の症状の発症前における、疾患予防手段を包含する。本明細書中に提供される予防方法は、指定された期間の間の有効量のPPSの対象への経口投与を含む。適切な対象としては、本明細書中で特定される疾患に感受性であるヒト対象、又は本明細書中で特定される疾患の特定の病原体の曝露前の動物モデルが挙げられる。
本明細書中で使用される場合、「有効用量(effective dosage)」は所望の結果(例えば、指定された組織又は器官内の細菌感染の抑制又は予防)を達成するために必要な用量単位での量及び期間で有効な量をいう。PPSの有効用量は、対象の年齢、性別、体重、及び/又は体表面積などの要因によって変化し得る。有効用量はまた、有益な効果が、PPSにありうる毒性又は有害な効果を上回る投薬量である。
本開示は、本開示の実施形態に従って、有効用量のPPSを経口投与することによって、再発性***症(rUTI)を予防する方法を提供する。rUTIに罹患している患者にとって、膀胱粘膜はあらゆるUTIエピソードで損傷を受けるため、次の細菌感染の感受性が高まる。PPSは尿中に分泌されると尿路の表皮細胞に対する保護被覆として働く。PPSによって提供される保護コーティングは尿路上皮粘膜を回復させ、したがって、尿路病原性細菌の尿路への付着及び侵入を阻害し、また損傷した膀胱上皮の回復を容易にする。したがって、尿路病原性細菌による尿路の再発性感染症を防ぐことができる。
本開示はまた、本開示の実施形態に従って、経口投与のための有効用量を含む、rUTIの予防のための医薬の製造におけるPPSの使用を提供する。
以下の実験は、本開示の実施形態に従って、ラット又はヒト対象において、rUTIを予防するための、経口投与されたPPSの有効性及び経口投与されたPPSの有効用量を実証する。
実施例1:ラットにおける尿路病原性Escherichia coliによって誘発される***症(UTI)の予防における経口投与されたPPSの有効性
本実例例の目的は、ラットUTIモデルを確立し、ラットUTIモデルにおける経口投与膀胱内PPSの効果を検討し、UTIに関連するバイオマーカーを明らかにし、UTIの予防のための新たな標的を開発することである。
本実施例は、Sprague-Dawley(SD)ラットを尿路病原性Escherichia coli(UPEC)で処理して、ラットUTIモデルを確立するものである。UPECはUTIの主な原因として知られている。UPECの毒性因子はその膀胱上皮細胞への接着と侵入を媒介し、UPECの鞭毛は宿主からの免疫反応から逃れることを可能にする。本実施例で使用されるUPECは、台湾の食品工業研究開発研究所から購入されたATCC(登録商標)700336(商標)、名称:J96(血清型O4:K6)である。UPECをトリプチカーゼ大豆寒天/培地中に保存し、5,000rpmで10分間遠心分離する。遠心分離後のUPECのペレットを10mLの無菌リン酸緩衝食塩水(PBS)に溶解する。UPECの細胞密度は、1~1.1の光学密度(OD600)に調整される。この光学密度は、8×10~2×10コロニー形成単位(CFU)/mLの細胞密度に相当する。次いで、ラットを処置するために、UPECを、8×10CFUの250μLの0.9%N/S液にする。
30匹の健康な雌SDラットを、対照群、UTIモデル群、PPS予防群の3群に無作為に分け、それによって、上記の各群は10匹の雌SDラットを有する。図3~図7では、UTIモデル群を「UTI」、PPS予防群を「UROpre」と表記している。
図2は、本開示の実施形態による、本実施例の実験フローチャートである。対照群は、PPS又はUPECのいかなる処置も受けなかった。UTIモデル群とPPS予防群は、1日目に経尿道的カテーテル法によりUPECに感染させる。PPS予防群は、3mLツベルクリン注射器に取り付けた18Gステンレス鋼強制経口投与針を用いて、-14日目から0日目まで経口強制経口投与によりPPSで治療する。本実施例におけるラットのPPS用量は30mg/kg/日である。ラットの尿サンプルを、1、3、7、10、及び14日目にPE50カテーテルによる経尿道点滴注入によって収集し、血液サンプルもまた、1mL注射器を備えた23G針を使用して、尾静脈から1、3、7、10、及び14日目に回収する。ラットを14日目に屠殺する。50μLの尿サンプルをLB培地で10倍に希釈し、希釈していない尿サンプルをLB寒天プレート上に3連でスポットする。LB培地及びLB寒天プレートを37℃で16~18時間インキュベートする。LB培地及びLB寒天プレート上のUPECを、インキュベーション後に定量する。ラットを屠殺後、腎臓と膀胱から尿路組織を採取し、H/E染色を行い、尿路組織の組織学的検査を行う。
図3は、本開示の一実施形態による、対照群、UTIモデル群、及びPPS予防群の尿細菌数を比較する棒グラフである。図3は対照群、UTIモデル群及びPPS予防群の尿中細菌数が0日目に10CFU/mL未満であり、対照群の尿中細菌数は10CFU/mL未満に留まることを示している。1日目、3日目、及び7日目にPPS予防群の尿中細菌数はUTIモデル群の尿中細菌数よりも低く、このことはPPSが本実施例におけるUPEC増殖の早期阻害を導きうることを示唆している。
図4は、本開示の一実施形態による、対照群、UTIモデル群、及びPPS予防群における末梢白血球(WBC)数を比較する棒グラフである。各群の白血球数はラットのUPEC感染の状態を反映しており、白血球数が多いほど、UPEC感染の重症度が高いことを示しうる。PPS予防群のWBC数は3日目以降着実に減少しており、1日目、3日目、7日目はUTIモデル群のWBC数よりも少ない。UTIモデル群のWBC数は、1日目、3日目、7日目に3群間で最高値を維持している。
図5は、本開示の実施形態による、対照群、UTIモデル群、及びPPS予防群における末梢赤血球(RBC)数を比較する棒グラフである。本実施例では、各群のラットのRBC数に有意差は認められない。
Luminexアッセイを用いて、感染又は炎症に関連する末梢血バイオマーカーを評価する。図6は、本開示の一実施形態による、対照群、UTIモデル群、及びPPS予防群におけるIL-1βについてのLuminexアッセイ結果を比較する棒グラフである。IL-1βレベルは現在の炎症や感染に関連があり、IL-1βレベルが高いほど炎症がより重症であることを示す。PPS予防群の3日目のIL-1β値はUTIモデル群より有意に低値である。このことは、PPS予防群のUPECによる感染がUTIモデル群の感染よりも良好に制御されていることを示している。図7は、本開示の一実施形態による、対照群、UTIモデル群、及びPPS予防群におけるTNF-αについてのLuminexアッセイ結果を比較する棒グラフである。TNF-αは炎症反応を促進するサイトカインであり、TNF-α値が高いほどラットの炎症が強いことを示す。3日目及び14日目にPPS予防群はUTIモデル群よりもTNF-α値が低く、これは炎症反応が弱いことを示している。
図8Aは対照群の膀胱組織のH/E染色結果であり、図8BはUTIモデル群の膀胱組織のH/E染色結果であり、図8Cは、本開示の実施形態による、PPS予防群の膀胱組織のH/E染色結果である。蓄積した上皮細胞の新鮮な層を図8Cに観察することができる。図8Cの膀胱上皮の周縁に新たに蓄積した上皮細胞は、PPSコーティングの保護作用が、UPEC感染に対する耐性発現に不可欠であることが知られている、より強固な膀胱上皮となることをも導くことを実証している。
結論として、本実施例においてラットに対しての30mg/kg/日の14日間のPPS経口投与は、UTIモデル群と比較した場合、ラットのUTIを効果的に減少させ、炎症関連サイトカインのレベルを低下させる。
実施例2:ヒト対象における再発性***症の予防における経口投与されたPPSの有効性
本実施例は多施設共同、前向き、非盲検、第II相、無作為化比較試験である。本実施例の目的は、ヒト対象でのrUTIの予防における経口投与PPSの効果を調べることである。本試験の試験期間は16週間であり、rUTIエピソードのほとんどをカバーすることが期待される。
本実施例におけるヒト対象は、OPDにおいてスクリーニングされ、採用される。適格患者は、過去6ヶ月間にUTIが2回以上、又は過去12ヶ月間に3回以上確認され、過去のUTIエピソードに対しての抗生物質治療歴のある、20~70歳の女性患者である。適格患者は下部尿路症状がなく、最後のUTIエピソードから完全に回復している。また、PPSに対するアレルギー反応がある、本試験の追跡期間24週間以内に手術を受けている、スクリーニング前90日間に何らかの介入試験に参加している、スクリーニング前3ヵ月以内にヒアルロン酸の膀胱点滴を受けている、妊娠している、授乳期間中である、上部***症である、38℃を超える発熱がある、血清白血球数が12,000/mmを超える、1週間以内に尿道カテーテル留置を受けている、尿路奇形、間質性膀胱炎、尿路結石症、腎機能不全、がん既往歴、免疫不全、臓器移植歴、骨盤臓器脱ステージII以上、排尿後残尿量が100mlを超える、腹圧性又は切迫性尿失禁、スクリーニング中の尿培養陽性、という基準を満たす患者も除外する。患者45名が適格性のスクリーニングを受け、患者27名のみが残り、患者18名が除外される。本試験におけるスクリーニングは来院1と定義される。
残った患者27名をPPS群(13例)と対照群(14例)に無作為に割り付ける。PPS群には、最初の8週間は1日3回、100mgの連続連日投与法(continuous daily dosing regimen)に従ってPPSを経口投与する(総投与量はPPS 300mg/日)。その後、残りの8週間は用法用量(dosing regimen)を1回100mg、1日2回に変更する(総投与量はPPS 200mg/日)。PPSは、食事の1時間前又は2時間後のいずれかに摂取され得る。抗生物質、ヒアルロン酸点滴注入、クランベリー、非ステロイド性抗炎症薬、又はステロイドを含むいかなる形態のUTI予防又は治療も、本試験の試験期間中は禁止する。PPS群の患者1名は、無作為化直後にPPS投与を一切受けずに本試験から脱落している。対照群にはプラセボ投与は一切行わない。両群の対象は0週(来院2)、4週(来院3)、8週(来院4)、12週(来院5)、16週(来院6)と4週間ごとに来院し、来院6は本治験の終了時とする。
患者は来院のたびに、関連する尿路症状を治験責任医師に報告することが求められる。UTIの診断は患者が報告した症状(排尿困難、頻尿及び切迫尿、恥骨上の痛み、夜間頻尿、又は血尿)及び尿検査(HPF当たりWBCが5超、亜硝酸塩陽性、又は白血球エステラーゼ陽性)に基づいて行った。上記のいずれか1つの症状のみを呈し且つ尿検査で陽性を示した患者には尿培養を実施し、UTIの診断を確定する。16週目(来院6、本試験の終わり)に***症再発のない患者についてさらに尿培養物を得る。重症度のグレード(米国国立がん研究所有害事象共通用語規準第5.0版による)、時期、治験責任医師が評価した薬剤との関係など、有害事象に関する情報も各来院時に記録する。PPSの抗凝固作用が弱いため、来院1、来院4、来院6において全血球数、肝機能検査、プロトロンビン時間/国際標準比(PT/INR)、活性化部分トロンボプラスチン時間(aPTT)を実施する。
本研究の結果を分析するために、全ての統計分析を、MedCalc Statistical Software version 19.0.3を使用して行う。中央値と平均値の比較にはそれぞれMann-WhitneyのU検定とStudentのt検定を用いる。カイ二乗検定及びフィッシャーの正確検定を用いて、比較のための不測事態表を構築する。Kaplan-Meier法を用いて生存曲線を作成した。群間の無再発生存期間の比較には、ログランク検定及びCox比例ハザードモデルを用いる。全ての試験は、2テールである。P値<0.05の場合、有意であるとみなす。
本試験の主要エンドポイントはUTI無再発生存である。本試験では、PPS群の患者のいずれにも下部尿路症状がなく、尿検査も陽性ではなく、したがってPPS群の患者にUTI再発はみられなかった。対照的に、対照群では14例中9例(約64%)にUTI再発が認められた。表1に、本試験に登録した患者の人口統計学的記述及びUTI再発結果を示す。
Figure 0007083968000001
これまでの研究によると、経口投与されたPPSの一般的な有害作用には、悪心(1.4%~7.9%)、下痢(1~14.9%)、頭痛(1~2.9%)、発疹(3%)、消化不良(2%)、腹痛(2%)、肝機能異常(1~2%)、めまい(1%)、直腸出血(4%)などがある。しかしながら、本試験のPPS群では上記の有害作用のいずれも観察されない。全血球数、肝機能検査、凝固関連検査(coagulant-related tests)では全例とも異常が認められなかった。
図9は、本開示の実施形態に従った、対照群及びPPS群の26人の患者におけるUTI無再発生存に関するKaplan-Meier生存曲線である。図9から、全UTI無再発生存率は、PPS群の方が対照群よりも有意に高いと結論づけることができる(ログランク検定p=0.0004)。試験期間中に予測されたよりも高い臨床的有益性がPPS群で認められたため、さらなる患者登録を早期に中止することになった。本試験によって、PPSの経口投与は、ヒト対象のrUTI予防において優れた予防効果を達成することが証明されている。
実施例3:ラットの***症予防における低用量PPS経口投与の有効性
本実施例の目的は、ラットURIモデルにおいてUTIを予防するためのPPSの低減された用量の効果を調査することである。SD系ラットを無作為に割り付け、対照群(7例)、UTIモデル群(10例)、PPS通常用量群(10例)、PPS低用量群(5例)に群分けする。UTIモデル群、PPS通常用量群、及びPPS低用量群は、1日目にUPECに感染させる。本研究のラットに注射される感染の方法及びUPECの量は、実施例1のUPEC感染と同じである。PPS通常用量群は-14日目から0日目までPPSを1日あたり30mg/kg/日経口投与し、PPS低用量群は-14日目から0日目までPPSを1日あたり8.5mg/kg/日経口投与するが、UTIモデル群はPPS投与を行わない。対照群はUPECに感染しておらず、PPSによる処置も受けない。ラットの尿サンプル及び血液サンプルを、実施例1に記載されるのと同じ技術及び器具を使用して、0日目、3日目、及び7日目に収集する。採取した尿サンプルを10倍、10倍、10倍、10倍、及び10倍に希釈し、希釈した尿サンプルをBSAプレート上で培養し、37℃で12時間インキュベートする。BSAプレート上のUPECコロニーをインキュベーション後に計数する。図10及び図11において、UTIモデル群は「UTI」として示され、PPS通常用量群は「UROpre」として示され、PPS低用量は「低UROpre」として示される。
図10は、本開示の一実施形態による、対照群、PPS通常用量群、PPS低用量群、及びUTIモデル群の尿細菌数を比較する棒グラフである。低UROpre群の尿中細菌数はUROpre群の尿中細菌数と同様であり、両群の尿中細菌数は3日目にUTIモデル群よりも低い。
図11は、本開示の一実施形態による、対照群、PPS低用量群、及びUTIモデル群の末梢WBC数パーセンテージを比較する棒グラフである。白血球数は現在の***エピソードを反映し、白血球数百分率は感染前と感染後の白血球数を比較する相対的指標となりうる。図11の白血球数パーセンテージを用いて、ラットUTIモデルにおけるPPS低用量の有効性を検討する。図11では対照群、PPS低用量群、UTI群の0日目の白血球数を100%とする。3群の白血球数パーセンテージは1日目に上昇し、感染後により多くの白血球が末梢血に入ることを反映している。3日目では、UROpre低値群のWBC数パーセンテージが約120%であるところ、UTI群のWBC数パーセンテージは約130%である。このことは、3日目から低UROPre群においてUPEC感染が効果的に制御されていることを示している。7日目には、UROpre低値群の白血球数百分率は約60%であり、UTI群よりも有意に低い。
結論として、本実施例で使用された経口投与PPS用量である8.5mg/kg/日は、実施例1で投与されたPPS用量の1/3未満であるが、ラットUTIモデルにおいて治療的に有効である。PPS用量8.5mg/kg/日は、PPS用量30mg/kg/日と同様の治療効果を有する。
上記の実施例は、本開示の実施形態に従って、ラット又はヒト対象において、経口投与されたPPSの有効性及び有効用量を実証した。UPEC感染を制御するためには、UPEC感染前のラットにPPSを14日間連続投与する必要がある。
ラットにおけるPPSの有効用量は、体重及び体表面積に基づいて、ヒト対象における同等の用量に変換することができる。Nair,A.B.及びJacob S.によれば(Nair,A.B.、& Jacob,S.(2016)"A simple practice guide for dose conversion between animals and human" Journal of basic and clinical pharmacy, 7(2), 27)、ヒト対象に対するPPSの有効用量は、変換係数0.162で割れば、ラットに対する用量に変換することができ、又は、ラットに対する用量に0.162を掛ければヒト対象に対する用量を生成できる。ヒト対象とラットとの間の詳細な用量変換表については、以下の表2を参照のこと。
Figure 0007083968000002
表2及び本開示の1つ以上の実施形態によれば、ヒト対象におけるrUTIを予防するのに十分な有効性を実証するPPSの有効用量は5mg/kg/日未満である。実施例2では、ヒト対象(女性対象の参照体重は60kg)について、PPSの用量が5mg/kg/日未満、又は1日あたりのPPSの総投与量が300mgで、治療的に有効であることが証明されている。PPSの低減された用量である約3.34mg/kg/日、又は残り8週間の間の1日当たりのPPS総投与量である200mgも、治療的に有効であることが実証されている。さらに、実施例3では、ラットについて14日間投与されるさらに少ないPPS投与量である8.5mg/kg/日が、30mg/kg/日のPPSの投与量と、***症の予防において同様の有効性を有することが実証された。表2によれば、ラットにおける8.5mg/kg/日のPPSはヒト対象における1.38mg/kg/日のPPSに相当し、ラットにおける30mg/kg/日のPPSはヒト対象における4.86mg/kg/日のPPSに相当する。このことは、1.38mg/kg/日の用量のPPSの投与方法が、rUTIを予防すること及びヒト対象におけるPPSの有害作用を最小限に抑えるために有効であることを示唆する。
PPSの用量を減らすことは、患者が服用する丸薬が通常の用量よりも少なくなることから、臨床コンプライアンスがより高くなることを意味し、PPS投薬を受けることに対する患者の意欲を増進させる。したがって、過去のUTIエピソードを有する患者に対しての、rUTIを予防するための一貫した長期投与法が考えられる。
以上の記載は、本開示の実施形態にすぎず、本開示の範囲を限定することを意図しない。本開示の特許請求の範囲及び明細書による多くの変形及び修正は、依然として特許請求の範囲の開示の範囲内である。さらに、実施形態及び特許請求の範囲はそれぞれ、開示された利点又は特徴のすべてを達成する必要はない。さらに、要約書及び発明の名称は、特許文献の調査を容易にするものにすぎず、クレームに係る開示の範囲を制限するような意図は一切ない。

Claims (7)

  1. PPSの有効用量をヒト対象に経口投与することを含むヒト対象における再発性***症(rUTI)の予防のための医薬の製造におけるペントサンポリ硫酸ナトリウム(PPS)の使用、ここで
    前記有効用量が1mg/kg/日~5mg/kg/日であり、
    前記ヒト対象には下部尿路症状がなく、
    前記ヒト対象は過去に***症が確認されている。
  2. 前記有効用量が1.67mg/kg/日~3.4mg/kg/日である、請求項1に記載の、ヒト対象における再発性***症(rUTI)の予防のための医薬の製造におけるペントサンポリ硫酸ナトリウム(PPS)の使用。
  3. 前記有効用量が1mg/kg/日~1.67mg/kg/日である、請求項1に記載の、ヒト対象における再発性***症(rUTI)を予防するための医薬の製造におけるペントサンポリ硫酸ナトリウム(PPS)の使用。
  4. 前記有効用量が1.25mg/kg/日~1.42mg/kg/日である、請求項3に記載の、ヒト対象における再発性***症(rUTI)の予防のための医薬の製造におけるペントサンポリ硫酸ナトリウム(PPS)の使用。
  5. 前記有効用量が1mg/kg/日~1.25mg/kg/日である、請求項3に記載の、ヒト対象における再発性***症(rUTI)を予防するための医薬の製造におけるペントサンポリ硫酸ナトリウム(PPS)の使用。
  6. ペントサンポリ硫酸ナトリウム(PPS)を含む、ヒト対象における再発性***症(rUTI)の予防のための医薬、ここで
    前記予防は、前記PPSの有効用量を前記ヒト対象に経口投与することを含み、
    前記有効用量が1mg/kg/日~5mg/kg/日であり、
    前記ヒト対象には下部尿路症状がなく、
    前記ヒト対象は過去に***症が確認されている。
  7. ヒト対象における再発性***症(rUTI)の予防のための医薬を製造する方法、ここで
    前記医薬はペントサンポリ硫酸ナトリウム(PPS)を含み、
    前記予防は、前記PPSの有効用量を前記ヒト対象に経口投与することを含み、
    前記有効用量が1mg/kg/日~5mg/kg/日であり、
    前記ヒト対象には下部尿路症状がなく、
    前記ヒト対象は過去に***症が確認されている。
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