JP7081063B1 - めっき方法及びめっき装置 - Google Patents

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Abstract

基板のシード層の劣化を抑制する技術を提供することを目的の一つとする。基板ホルダに基板を保持する工程であり、前記基板ホルダが前記基板を保持した状態で、前記基板に給電するコンタクトをめっき液から保護するシール空間が形成され、前記シール空間内において前記基板と前記コンタクトとの接触箇所が局所的に液体で被覆される工程と、 前記基板ホルダに保持された前記基板をめっき液中に浸漬させアノードと対向させる工程と、 前記基板と前記コンタクトとの接触箇所が液体で被覆された状態で、前記基板と前記アノードとの間に電流を供給して前記基板をめっき処理する工程と、を含む、めっき方法。

Description

本発明は、めっき方法及びめっき装置に関する。
従来、基板にめっき処理を施すことが可能なめっき装置として、特開2004-225089号公報(特許文献1)に記載されたような、いわゆるカップ式のめっき装置が知られている。このようなめっき装置は、めっき液を貯留するとともに、アノードが配置されためっき槽と、アノードよりも上方に配置されて、カソードとしての基板を保持する基板ホルダ(めっきヘッドとも称する)とを備えている。このような基板ホルダとしては、ウエハ(基板)の外周部のコンタクト領域に接触して給電するための複数のコンタクトと、複数のコンタクトをめっき液から遮蔽するシールとを備えるものがある
また、特開2003-27288号公報(特許文献2)の基板保持部のように、各コンタクトを円筒状のシール材で囲み、シール材内部を金属イオンが存在しない導電性の液体で満たすことにより、円筒状のシール材の間から気泡が容易に抜けるようにするとともに、コンタクトにめっき液の結晶が付着しないようにするものがある。
特開2004-225089号公報 特開2003-27288号公報
別ユニットで基板にプリウェット等の前処理を行った後、基板をめっき槽に搬送する場合、基板外周部のコンタクトと接触する領域(コンタクト領域)が濡れた状態になる。基板のコンタクト領域を乾燥させてからめっき処理しようとすると、基板外周部のパターンも乾燥しめっき不良となる虞がある。即ち、基板のコンタクト領域を乾燥させた場合、周囲のパターン開口内まで水が抜け、めっき中にパターン開口内に気泡が残りめっきされない異常が発生する虞がある。
また、コンタクト表面に付着した汚れや、基板ホルダの部品の隙間から染み出しためっき液が、基板とコンタクトとの接触箇所付近に付着した状態でめっき処理すると、接触箇所付近のシード層が溶解し、給電ばらつきが生じ、めっき膜厚の面内均一性が低下する虞がある。また、コンタクト洗浄後、コンタクトが完全に乾燥していない状態(部分的に濡れている)状態でめっき処理すると基板上のシード層にダメージを与える可能性がある。
特開2003-27288号公報(特許文献2)に記載の基板保持部では、コンタクトごとに設けられた円筒状のシール材内を導電性の液体で満たすため、濡れた基板をコンタクトに接触させても問題は比較的少ないと推測されるが、コンタクトごとに円筒状のシール材を配置し、各円筒状のシール材内に導電性の液体を供給する必要がある。
本発明は、上記のことを鑑みてなされたものであり、めっき処理において簡易な構成で基板のシード層の劣化を抑制する技術を提供することを目的の一つとする。
本発明の一側面によれば、基板ホルダに基板を保持する工程であり、前記基板ホルダが前記基板を保持した状態で、前記基板に給電するコンタクトをめっき液から保護するシール空間が形成され、前記シール空間内において前記基板と前記コンタクトとの接触箇所が局所的に液体で被覆される工程と、 前記基板ホルダに保持された前記基板をめっき液中に浸漬させアノードと対向させる工程と、 前記基板と前記コンタクトとの接触箇所が液体で被覆された状態で、前記基板と前記アノードとの間に電流を供給して前記基板をめっき処理する工程と、を含む、めっき方法が提供される。
一実施形態に係るめっき装置の全体構成を示す斜視図である。 一実施形態に係るめっき装置の全体構成を示す平面図である。 一実施形態に係るめっき装置のめっきモジュールの構成を説明するための模式図である。 一実施形態に係る基板ホルダの一部を拡大して模式的に示す断面図である。 めっき装置の制御方法の流れを示すフローチャートである。 めっき装置の制御方法の流れを説明する説明図である。 めっき装置の制御方法の流れを説明する説明図である。 コンタクトの洗浄で使用される洗浄液の液量とシード層の外観の変化との関係を示す測定例である。 コンタクトを覆う洗浄液の高さ及び径を説明する説明図。 コンタクトを覆う洗浄液の電導度とシード層の外観の変化との関係を示す測定例である。 コンタクトを覆う洗浄液の電導度と面内均一性との関係を示す測定例である。 局部電池効果よるシード層の溶解を説明する説明図である。 シャント電流によるシード層の溶解を説明する説明図である。
以下、本発明の実施形態に係るめっき装置1000及びめっき方法について、図面を参照しつつ説明する。なお、図面は、物の特徴の理解を容易にするために模式的に図示されており、各構成要素の寸法比率等は実際のものと同じであるとは限らない。また、いくつかの図面には、参考用として、X-Y-Zの直交座標が図示されている。この直交座標のうち、Z方向は上方に相当し、-Z方向は下方(重力が作用する方向)に相当する。
図1は、本実施形態のめっき装置1000の全体構成を示す斜視図である。図2は、本実施形態のめっき装置1000の全体構成を示す平面図である。図1及び図2に示すように、めっき装置1000は、ロードポート100、搬送ロボット110、アライナ120、プリウェットモジュール200、プリソークモジュール300、めっきモジュール400、洗浄モジュール500、スピンリンスドライヤ600、搬送装置700、及び、制御モジュール800を備える。
ロードポート100は、めっき装置1000に図示していないFOUPなどのカセットに収容されたウェハ(基板)を搬入したり、めっき装置1000からカセットに基板を搬出するためのモジュールである。本実施形態では4台のロードポート100が水平方向に並べて配置されているが、ロードポート100の数及び配置は任意である。搬送ロボット110は、基板を搬送するためのロボットであり、ロードポート100、アライナ120、及び搬送装置700の間で基板を受け渡すように構成される。搬送ロボット110及び搬送装置700は、搬送ロボット110と搬送装置700との間で基板を受け渡す際には、仮置き台(図示せず)を介して基板の受け渡しを行うことができる。
アライナ120は、基板のオリエンテーションフラットやノッチなどの位置を所定の方向に合わせるためのモジュールである。本実施形態では2台のアライナ120が水平方向に並べて配置されているが、アライナ120の数及び配置は任意である。プリウェットモジュール200は、めっき処理前の基板の被めっき面を純水または脱気水などの処理液で濡らすことで、基板表面に形成されたパターン内部の空気を処理液に置換する。プリウェットモジュール200は、めっき時にパターン内部の処理液をめっき液に置換することでパターン内部にめっき液を供給しやすくするプリウェット処理を施すように構成される。本実施形態では2台のプリウェットモジュール200が上下方向に並べて配置されているが、プリウェットモジュール200の数及び配置は任意である。
プリソークモジュール300は、例えばめっき処理前の基板の被めっき面に形成したシード層表面等に存在する電気抵抗の大きい酸化膜を硫酸や塩酸等の処理液でエッチング除去してめっき下地表面を洗浄または活性化するプリソーク処理を施すように構成される。本実施形態では2台のプリソークモジュール300が上下方向に並べて配置されているが、プリソークモジュール300の数及び配置は任意である。めっきモジュール400は、基板にめっき処理を施す。本実施形態では、上下方向に3台かつ水平方向に4台並べて配置された12台のめっきモジュール400のセットが2つあり、合計24台のめっきモジュール400が設けられているが、めっきモジュール400の数及び配置は任意である。
洗浄モジュール500は、めっき処理後の基板に残るめっき液等を除去するために基板に洗浄処理を施すように構成される。本実施形態では2台の洗浄モジュール500が上下方向に並べて配置されているが、洗浄モジュール500の数及び配置は任意である。スピンリンスドライヤ600は、洗浄処理後の基板を高速回転させて乾燥させるためのモジュールである。本実施形態では2台のスピンリンスドライヤ600が上下方向に並べて配置されているが、スピンリンスドライヤ600の数及び配置は任意である。搬送装置700は、めっき装置1000内の複数のモジュール間で基板を搬送するための装置である。制御モジュール800は、めっき装置1000の複数のモジュールを制御するように構成され、例えばオペレータとの間の入出力インターフェースを備える一般的なコンピュータまたは専用コンピュータから構成することができる。
めっき装置1000による一連のめっき処理の一例を説明する。まず、ロードポート100にカセットに収容された基板が搬入される。続いて、搬送ロボット110は、ロードポート100のカセットから基板を取り出し、アライナ120に基板を搬送する。アライナ120は、基板のオリエンテーションフラットやノッチなどの位置を所定の方向に合わせる。搬送ロボット110は、アライナ120で方向を合わせた基板を搬送装置700へ受け渡す。
搬送装置700は、搬送ロボット110から受け取った基板をプリウェットモジュール200へ搬送する。プリウェットモジュール200は、基板にプリウェット処理を施す。搬送装置700は、プリウェット処理が施された基板をプリソークモジュール300へ搬送する。プリソークモジュール300は、基板にプリソーク処理を施す。搬送装置700は、プリソーク処理が施された基板をめっきモジュール400へ搬送する。めっきモジュール400は、基板にめっき処理を施す。
搬送装置700は、めっき処理が施された基板を洗浄モジュール500へ搬送する。洗浄モジュール500は、基板に洗浄処理を施す。搬送装置700は、洗浄処理が施された基板をスピンリンスドライヤ600へ搬送する。スピンリンスドライヤ600は、基板に乾燥処理を施す。搬送装置700は、乾燥処理が施された基板を搬送ロボット110へ受け渡す。搬送ロボット110は、搬送装置700から受け取った基板をロードポート100のカセットへ搬送する。最後に、ロードポート100から基板を収容したカセットが搬出される。
なお、図1や図2で説明しためっき装置1000の構成は、一例に過ぎず、めっき装置1000の構成は、図1や図2の構成に限定されるものではない。
続いて、めっきモジュール400について説明する。なお、本実施形態に係るめっき装置1000が有する複数のめっきモジュール400は同様の構成を有しているので、1つのめっきモジュール400について説明する。
図3は、本実施形態に係るめっき装置1000のめっきモジュール400の構成を説明するための模式図である。本実施形態に係るめっき装置1000は、フェースダウン式又はカップ式と称されるタイプのめっき装置である。本実施形態に係るめっき装置1000のめっきモジュール400は、主として、めっき槽10と、オーバーフロー槽20と、めっきヘッドとも称される基板ホルダ30と、回転機構40と、傾斜機構45と、昇降機構46と、を備えている。但し、傾斜機構45は省略されてもよい。
本実施形態に係るめっき槽10は、上方に開口を有する有底の容器によって構成されている。めっき槽10は、底壁と、この底壁の外周縁から上方に延在する外周壁とを有しており、この外周壁の上部が開口している。めっき槽10の内部には、めっき液Psが貯留されている。本実施形態では、めっき槽10は、円筒形状を有している。
めっき液Psとしては、めっき皮膜を構成する金属元素のイオンを含む溶液であればよく、その具体例は特に限定されるものではない。本実施形態においては、めっき処理の一例として、銅めっき処理を用いており、めっき液Psの一例として、硫酸銅溶液を用いている。また、本実施形態において、めっき液Psには所定の添加剤が含まれている。但し、この構成に限定されるものではなく、めっき液Psは添加剤を含んでいない構成とすることもできる。
めっき槽10の内部には、アノード16が配置されている。アノード16の具体的な種類は特に限定されるものではなく、溶解アノードや不溶解アノードを用いることができる。本実施形態においては、アノード16として不溶解アノードを用いている。この不溶解アノードの具体的な種類は特に限定されるものではなく、白金や酸化イリジウム等を用いることができる。
オーバーフロー槽20は、めっき槽10の外側に配置された、有底の容器によって構成されている。オーバーフロー槽20は、めっき槽10の上端を超えためっき液Psを一時的に貯留する。一例では、オーバーフロー槽20のめっき液Psは、オーバーフロー槽20用の排出口(図示せず)から排出されて、リザーバータンク(図示せず)に一時的に貯留された後に、再び、めっき槽10に戻される。
めっき槽10の内部におけるアノード16よりも上方には、多孔質の抵抗体17が配置されている。具体的には、抵抗体17は、複数の孔(細孔)を有する多孔質の板部材によって構成されている。抵抗体17よりも下方側のめっき液Psは、抵抗体17を通過して、抵抗体17よりも上方側に流動することができる。この抵抗体17は、アノード16と基板Wfとの間に形成される電場の均一化を図るために設けられている部材である。このような抵抗体17がめっき槽10に配置されることで、基板Wfに形成されるめっき皮膜(めっき層)の膜厚の均一化を容易に図ることができる。なお、抵抗体17は本実施形態において必須の構成ではなく、本実施形態は抵抗体17を備えていない構成とすることもできる。
図3に示すように、基板ホルダ30は、カソードとしての基板Wfを保持する部材である。具体的には、基板ホルダ30は、アノード16よりも上方(本実施形態では、さらに抵抗体17よりも上方)に配置されている。基板ホルダ30は、基板Wfの下面Wfaがアノード16や抵抗体17に対向するように基板Wfを保持している。なお、基板Wfの下面Wfaは、被めっき面に相当する。
本実施形態に係る基板ホルダ30は、第1保持部材31と、第2保持部材32と、コンタクト50と、シール部材55と、を備えている。基板ホルダ30は、第1保持部材31及び第2保持部材32によって基板Wfを挟持するように、基板Wfを保持している。第1保持部材31は、基板Wfの上面Wfbを保持している。第2保持部材32は、基板Wfの下面Wfaの外周部を保持している。具体的には、本実施形態に係る第2保持部材32は、シール部材55を介して、基板Wfの下面Wfaの外周部を保持している。基板ホルダ30が基板Wfを保持する際、シール部材55が基板Wfに密着し、コンタクト50及び基板Wfのコンタクト領域(基板外周部のコンタクト50と接触する領域)をめっき液から保護するシール空間33が形成される。
図3に示すように、基板ホルダ30は、回転機構40の回転軸41に接続されている。回転機構40は、基板ホルダ30を回転させるための機構である。回転機構40としては、モータ等の公知の機構を用いることができる。傾斜機構45は、回転機構40及び基板ホルダ30を傾斜させるための機構である。傾斜機構45としては、ピストン・シリンダ等の公知の傾斜機構を用いることができる。昇降機構46は、上下方向に延在する支軸47によって支持されている。昇降機構46は、基板ホルダ30、回転機構40、及び、傾斜機構45を上下方向に昇降させるための機構である。昇降機構46としては、直動式のアクチュエータ等の公知の昇降機構を用いることができる。
めっき処理を実行する際には、回転機構40が基板ホルダ30を回転させるとともに、昇降機構46が基板ホルダ30を下方に移動させて、基板Wfをめっき槽10のめっき液Psに浸漬させる。また、このように、基板Wfをめっき液Psに浸漬させる際、傾斜機構45は必要に応じて基板ホルダ30を傾斜させてもよい。次いで、通電装置/電源(図示せず)によって、アノード16と基板Wfとの間にめっき液Psを介して電気を流す。これにより、基板Wfの下面Wfaに、めっき皮膜が形成される。
めっきモジュール400の動作は、制御モジュール800によって制御される。制御モジュール800は、マイクロコンピュータを備えており、このマイクロコンピュータは、プロセッサとしてのCPU(Central Processing Unit)801や、非一時的な記憶媒体としての記憶部802、等を備えている。制御モジュール800は、記憶部802に記憶されたプログラムの指令に基づいてCPU801が動作することで、めっきモジュール400の被制御部を制御する。プログラムは、例えば、搬送ロボット、搬送装置の搬送制御、各処理モジュールにおける処理の制御、めっきモジュールにおけるめっき処理の制御、洗浄処理を制御を実行するプログラム、各種機器の異常を検出するプログラムを含む。記憶媒体は、不揮発性及び/又は揮発性の記憶媒体を含むことが可能である。記憶媒体としては、例えば、コンピュータで読み取り可能なROM、RAM、フラッシュメモリなどのメモリや、ハードディスク、CD-ROM、DVD-ROMやフレキシブルディスクなどのディスク状記憶媒体などの公知のものが使用され得る。制御モジュール800は、めっき装置及びその他の関連装置を統括制御する図示しない上位コントローラと通信可能に構成され、上位コントローラが有するデータベースとの間でデータのやり取りをすることができる。制御モジュール800の一部又は全部の機能は、ASIC等のハードウェアで構成することができる。制御モジュール800の一部又は全部の機能は、PLC、シーケンサ等で構成してもよい。制御モジュール800の一部又は全部は、めっき装置の筐体の内部及び/又は外部に配置することができる。制御モジュール800の一部又は全部は、有線及び/又は無線によりめっき装置の各部と通信可能に接続される。
図4は、基板ホルダ30の一部(図3のA1部分)を拡大して模式的に示す断面図である。図3及び図4を参照して、本実施形態に係る基板ホルダ30には、基板Wfの下面Wfaの外周部のコンタクト領域に接触して基板Wfに電気を給電するコンタクト50が配置されている。具体的には、本実施形態に係るコンタクト50は、基板ホルダ30の第2保持部材32に配置されている。本実施形態に係るコンタクト50は、基板ホルダ30の周方向(具体的には第2保持部材32の周方向)に、複数配置されている。各コンタクト50は、複数(例えば4つ)のフィンガーと称される板状電極を備えている。複数のコンタクト50は、基板ホルダ30の周方向に、均等に配置されている。なお、複数のコンタクト50の数は特に限定されるものではないが、本実施形態では、一例として、12個である。複数のコンタクト50は、通電装置(図示せず)と電気的に接続されており、通電装置から供給された電気を基板Wf(より詳細には、基板Wfの下面Waに形成されたシード層Sd)に給電する。
本実施形態に係るめっきモジュール400は、図3及び図4に示すように、めっき槽10のめっき液Psがコンタクト50に接触することを抑制するためのシール部材55を備えている。シール部材55は、基板側に向かって突出するように設けられたリップ部55Aを有し、リップ部55Aが、基板Wfの下面Wfaに接触する。具体的には、本実施形態に係るシール部材55のリップ部55Aは、コンタクト50よりも内側(基板ホルダ30の径方向で内側)に配置されており、基板ホルダ30に基板Wfが保持された際に、基板ホルダ30の第2保持部材32と基板Wfの下面Wfaとの間に挟持される。この例では、リップ部55Aは、シール部材55の径方向内側の端部付近に設けられている。シール部材55は、例えば、基板Wfの外周部に沿うようにリング形状を有している。めっきモジュール400がこのようなシール部材55を備えることで、基板Wfがめっき液Psに浸漬された場合に、めっき液Psがコンタクト50に接触することが効果的に抑制される。
図4に示すように、基板ホルダ30の第2保持部材32は、外周壁32Aと、外周壁32Aの下端付近で径方向内側に突出する基板受部32Bとを備えている。シール部材55は、基板受け部32に設けられている。第2保持部材32は、シール部材55を保持する部材であるため、シールリングホルダ(SRH)とも称される。なお、第2保持部材32は、複数の部材を組み立てた構成としてもよい。例えば、外周壁32と基板受け部32Bとが別体で設けられ、互いに結合されてもよい。リップ部55Aは、基板Wfに接触して、図3に示すように、基板ホルダ30内にシール空間33を形成し、コンタクト50と基板Wf(後述するコンタクト領域のシード層Sd)との接触箇所をめっき液Psから遮蔽/保護する。
本実施形態では、図4に示すように、コンタクト50の基板Wと接触する接触部分(この例では先端部)を、後述する所定の閾値未満に電導度が管理された液体60で覆った状態で、基板Wfにめっき処理を実施することを特徴とする。液体60は、純水、脱気水、その他の液体(プリウェット、プリソーク、洗浄等の処理に使用される液体)とすることができる。具体的には、めっき処理後に、コンタクト50を装置から外すことなく純水をかけることができる洗浄ノズル71(図7参照)と、洗浄排液を受ける液受トレー72とを設け、液受トレー72、及び/又は洗浄排液を排出する洗浄配管73内に、洗浄排液の電気伝導度(電導度)を測定する電導度計74を配置し、コンタクト50の洗浄度を洗浄排液の電導度から測定する。電導度が実験等で決めた所定の閾値を下回った時に洗浄ノズル71からの洗浄液の供給を止める。めっき処理時には、コンタクト50と基板Wfとの接触箇所が、電導度管理された液体60で覆われた状態で、コンタクト50と基板Wfとの間に電流を流す。本実施形態では、基板受部32Bに、コンタクト50の基板Wと接触する接触部分を被覆するための液体60を保持することができる。また、本実施形態では、シール部材55(図4の例ではリップ部55A)が液体60が径方向内方に垂れるのを抑制又は防止する役割を果たす。また、基板受部32Bの外周側では、外周壁32Aが液体60の移動を規制する役割を果たす。従って、基板ホルダ30の基板受部32B、シール部材55、及び外周壁32Aが液体60を保持する容器部を構成するということもできる(但し、液体60が外周壁23Aに接触しなくてもよい)。
後述する実験によれば、本実施形態の構成では、洗浄ノズル71からの純水供給は13mL以上とし、その間に少なくとも基板ホルダ30を1周回転させ、コンタクト50に均一に純水が供給されるようにする。13mLの液量は、コンタクト50の1フィンガーの基板Wf(シード層Sd)との接触箇所が完全に濡れるために必要な純水の液量をコンタクト12個分(基板Wf1周分)足し合わせた値であり、言い換えれば、基板ホルダ30の全てのコンタクト50の基板Wfとの接触箇所が完全に濡れるために必要な純水の液量である。
また、後述する実験により、本実施形態の構成では、電導度の閾値は50μS/cm以下とすると、基板Wfのシード層Sdへのダメージがないことが分かった。即ち、コンタクト50の洗浄後、コンタクト50に付着した液体(例えば、純水)を振り切ることなく、電導度が所定の閾値以下で管理された洗浄液をそのまま次の基板処理用のコンタクト・基板接触箇所の被覆液(被覆水)として使用することを特徴とする。これにより、コンタクトを乾燥させる手間を省くことができ、かつコンタクト50及び基板Wfが中途半端に濡れた状態でめっき処理されることを防止することができる。
また、プリウェット処理等の前処理で濡らした基板Wfのコンタクト領域(コンタクト50と接触する領域)をめっき終了まで乾燥させないことを特徴とする。これにより、以下の不都合を抑制又は防止することができる。前処理で濡らした基板のコンタクト領域を乾燥させると、周囲のパターン開口内まで水が抜け、めっき中にパターン開口内に気泡が残ってこの部分がめっきされない異常が発生する虞があり、また、中途半端に乾燥した基板のコンタクト領域のシード層表面が酸化し導通不良が発生する虞がある。また、基板のシード層とコンタクトの接触箇所が中途半端に濡れていると、溶存酸素に起因する局部電池作用及び/又はシャント電流(コンタクト50と基板Wfのシード層Sdとの接触箇所以外でコンタクト50とシード層Sdの間に液体を介して流れる分流)によりシード層Sdが溶解し、給電ばらつきを生じ、めっき膜厚の面内均一性を低下させる虞がある。
図12は、溶存酸素に起因する局部電池効果によるシード層の溶解を説明する説明図である。空気で満たされたシール空間33(図3)においてコンタクト50との接触箇所付近のシード層Sdに液体Qが付着する場合を考える。このとき、同図に示すように、空気中の酸素Oが液体Qに溶け込み、シード層SdのCuがOに電子を渡し、OがOHとなると共に、CuがCu2+となって液体Qに溶け出す局部電池の作用が発生し、シード層Sdが溶解する。この反応により、シード層SdからCuが溶け出してシード層Sdが薄くなってシード層Sdの電気抵抗が増加し、給電ばらつきを生じる可能性がある。この現象は、気液界面がシード層Sdから近いことに起因する。
図13は、シャント電流によるシード層の溶解を説明する説明図である。シール空間33内でコンタクト50とシード層Sdとの接触箇所が電導度の高い液体Q(例えば、めっき液又はめっき液が混入した液体)で覆われる場合、シード層Sdの電気抵抗、及び/又はコンタクト50とシード層Sdとの間の接触抵抗が高いと、液体Q中のイオン電導と、シード層Sd表面及びコンタクト50の表面での酸化還元反応により、シード層Sdから液体Qを介してコンタクト50に流れるシャント電流Ishunt(接触箇所を通る電流Icwの分流)が発生する。シャント電流Ishuntは、シード層Sdの表面で、CuがCu2+となり液体Q中に溶けだし、液体Q中のCu2+がコンタクト50の表面でCuとなることにより流れる。従って、シャント電流が発生すると、シード層SdのCuが溶解してシード層Sdが薄くなってシード層Sdの電気抵抗が増加し、給電ばらつきが生じる可能性がある。このシャント電流は、コンタクト50とシード層Sdとの接触箇所を覆う液体の電導度が高いことに起因する。
図5は、めっき装置の制御方法の流れを示すフローチャートである。図6、図7は、めっき装置の制御方法の流れを説明する説明図である。これらの図を参照しつつ、本実施形態に係るめっき装置の制御方法を説明する。
ステップS11では、プリウェットモジュール200において、被めっき面にシード層Sdが設けられた基板Wfにプリウェット処理を実施する。プリウェット処理では、めっき処理前の基板の被めっき面を純水または脱気水などの処理液Lp1で濡らすことで、基板表面に形成されたレジストパターンRp内部の空気を処理液Lp1に置換する。プリウェット処理後の基板Wfは処理液Lp1で濡れており、基板Wfの表面のレジストパターンRpの開口内は処理液Lp1で満たされる(図6)。
ステップS12では、プリソークモジュール300において、基板Wfにプリソーク処理を実施する。なお、プリソーク処理は、省略される場合もある。プリソーク処理では、例えばめっき処理前の基板Wfの被めっき面に形成したシード層Sd表面等に存在する電気抵抗の大きい酸化膜を硫酸や塩酸等の処理液Lp2でエッチング除去してめっき下地表面を洗浄または活性化する。なお、プリソーク処理後に、基板Wfを純水又は脱気水などの処理液Lp3で洗浄してもよい。プリウェット処理後の基板Wfは処理液Lp2(又はLp3)で濡れており、基板Wfの表面のレジストパターンRpの開口内は処理液Lp2(又はLp3)で満たされる(図6)。以下の説明では、処理液Lp1、Lp2、Lp3を総称して、処理液Lpと称する場合がある。
ステップS13では、めっきモジュール400に搬送された基板Wfを、めっきヘッドとも称される基板ホルダ30に取り付ける。このとき、図6に示すように、基板Wfは処理液Lp(Lp1、Lp2、又はLp3)で濡れている。基板ホルダ30のコンタクト50の接触部51は、後述するステップS15及び/又はS17の洗浄処理で供給された液体60の被覆液で覆われているものとする。なお、コンタクト50の接触部51とは、コンタクト50が基板Wfのシード層Sdに接触する部分(この例ではコンタクト50の先端部)を示す。
ステップS14では、基板ホルダ30に保持された基板Wfをめっき槽10内のめっき液Psに浸漬させ、基板Wfにめっき処理を施す。なお、図6のステップS14では、基板WfのレジストパターンRpは省略している。このとき、基板ホルダ30のコンタクト50と基板Wfとの接触箇所が、電導度管理された電導度の低い十分な液量の液体60で被覆されているため、局部電池効果及び/又はシャント電流によりシード層Sdが溶解されることが抑制又は防止される。また、中途半端に乾燥した基板Wfのコンタクト領域のシード層Sd表面が酸化されることが抑制又は防止される。
ステップS15では、めっき処理後に基板ホルダ30をめっき槽10のめっき液Psの液面上方に上昇させ、洗浄液ノズル61から供給される洗浄液により基板Wfの被めっき面を洗浄液で洗浄する(図7)。このとき、基板ホルダ30及び/又は洗浄液ノズル61を回転させ、洗浄液が基板Wfに均一にかかるようにしてもよい。この洗浄処理により、基板Wfに付着しているめっき液を回収し、適宜再利用することができる、及び/又は基板Wfの被めっき面を濡らすことにより被めっき面が乾燥するのを防止することができる。洗浄液は、例えば、純水、脱気水、その他の液体(プリウェット、プリソーク、洗浄等の処理に使用される液体)とすることができる。洗浄に使用された後の洗浄液は、基板Wfの下方に配置された液受トレー62に回収され、排液配管63を介して排出される。液受トレー62及び/又は排液配管63に電導度計64を設け、回収された洗浄液(純水)の電導度を測定するようにしてもよい。また、回収された洗浄液を濃度調整した後又は濃度調整せずに、めっき槽10に戻して再利用するようにしてもよい。洗浄ノズル61及び液受トレー62は、例えば、基板ホルダ30が上昇されたときに、基板ホルダ30の下方に移動し、及び、洗浄処理後に基板ホルダ30の下方から退避できる構成とすることができる。
ステップS16では、基板ホルダ30から基板Wfを取り外す。取り外した基板Wffは、洗浄モジュール500、スピンリンスドライヤ600に順に搬送され、洗浄処理及び乾燥処理を施された後、ロードポート100のカセットに搬送される(ステップS20)。
ステップS17では、基板Wfを取り外した後の基板ホルダ30のコンタクト50及びシール部材55を洗浄ノズル71から供給される所定量の洗浄液60により洗浄する。このとき、基板ホルダ30を少なくとも1周回転させ、コンタクト50に均一に純水が供給されるようにする。なお、コンタクト50に少なくとも1回純水が供給されれば、洗浄ノズル71を回転させてもよいし、基板ホルダ30及び洗浄ノズル71の両方を回転させてもよい。本実施形態では、基板Wf側と基板ホルダ30側との両方を濡らしておくことで、コンタクト50と基板シードSdとの接点部分を十分な量の水で被覆することを担保できる。洗浄液60は、例えば純水、脱気水、その他の液体(プリウェット、プリソーク、洗浄等の処理に使用される液体)とすることができる。洗浄に使用された後の洗浄液60は、基板Wfの下方に配置された液受トレー72に回収され、排液配管73を介して排出される。液受トレー72及び/又は排液配管73には電導度計74が設けられており、回収された洗浄液(純水)の電導度が電導度計74により測定される(ステップS18)。電導度計74で測定された電導度は、制御モジュール800に提供される。ステップS19では、測定された洗浄液の電導度が閾値未満か否かを判別する。洗浄液の電導度が閾値以上である場合には、ステップS17に戻り洗浄処理を継続する。一方、洗浄液の電導度が閾値未満である場合には、ステップS13に戻り、次の基板Wfがめっきモジュール400に搬入されるのを待機し、次の基板Wfを基板ホルダ30に取り付ける。
以上の処理を繰り返し、複数枚の基板Wfに順次めっき処理を施す。なお、最初の基板Wfをめっき処理する際、又は、前にめっき処理された基板Wfがめっきモジュール400から取り出された時点から一定時間経過している場合には、基板ホルダ30のコンタクト50の接触部51が乾燥している又は中途半端に乾燥している可能性がある。また、洗浄完了時から時間が経過していると、基板ホルダ上の洗浄液に大気中の二酸化炭素が徐々に溶解し電気伝導度が増大し、閾値を超えるおそれもある。このような場合には、基板Wfをめっき処理する前に、ステップS17-S19の処理を実施して基板ホルダ30のコンタクト50の接触部51を液体60で覆い、その後、ステップS13で基板ホルダ30に濡れた基板Wfを取り付けるようにする。
次に、ステップS19で使用される電導度の閾値の決定方法を説明する。先ず、基板Wfのシード層Sd表面の腐食を防ぐには、基板Wfとコンタクト50の接触箇所を気液界面から遠ざける必要があるが、その必要な距離及び液量を実験による測定結果から算出した。図8は、コンタクトの洗浄で使用される洗浄液の液量とシード層の外観の変化の関係を示す測定例である。図9は、コンタクトを覆う洗浄液の高さ及び径を説明する説明図である。この実験では、洗浄液として電導度1μS/cmの純水を使用した。
図8の表において、最上段はコンタクトフィンガー4本に対して滴下した純水の液量を示し、第2段はコンタクトを覆う液滴の高さHを示し、第3段は基板Wf1枚あたりに換算した純水の液量を示し、第4段はシード層Sdの外観の変化を示す。
図9に示すように、めっきする基板Wfと同様の銅シード層Sd付き基板Wfにコンタクト50を接触させ、コンタクトフィンガー4本(1つのコンタクトに含まれるフィンガー)に対し、図8に示す液量の液滴(電導度1μS/cmの液体60(純水))を滴下し、コンタクト50と基板Wf間を電源で接続した。そして、電源からめっき時と同じ電流値(4フィンガー当たりに換算)をめっき時間分印可し、シード層Sdの外観の腐食を確認した。
コンタクト50は、めっき装置1000では基板外周を覆うように多数配置されており、液体60の液量を1基板(ウエハ)当たりに換算すると図8中第3段に示すようになった。また、コンタクト50と基板Wfとの接触箇所から、気液界面(液体60と空気との界面)までの最短距離Hは、図9の液体60の液滴の断面の長さを測定することにより算出した。一般に液滴は水平方向に濡れ広がり、重力により垂直方向に押しつぶされるので、垂直方向の長さH<水平方向の長さ(液滴の径)Rとなる。また、液量が増えると液滴は、より押しつぶされるようになるので、液量と長さHの関係は線形に比例しない。
図8に示す測定の結果から、基板Wfのシード層Sdに腐食が発生しない、コンタクト50とシード層Sdとの接触箇所から気液界面までの距離Hは、少なくとも1.2mm必要であった。液量については、ウエハ1枚当たり13mLの純水を均一にコンタクトに塗布した上で、めっき処理することでシード層Sdへのダメージがないことを確認した。本実施形態の基板ホルダ30の構造上、最大の液担持量(シール部材55のリップ部55Aから純水が垂れない最大量)は、26mLであった。
次に、基板ホルダ30に基板Wfを保持してめっき処理を実施して、コンタクト50を覆う液体60の電導度の閾値を求めた。具体的には、基板ホルダ30のコンタクト50を洗浄し、予めめっき液を混入し電導度を調整した純水を基板Wf全体で13mL相当の液量でコンタクト50に塗布した上で、基板Wfを設置して、めっき処理を実施した。そして、基板Wfとコンタクト50の接触箇所付近のシード層Sdの外観を観察した。また、基板外周部(r>140mm)の膜厚分布を測定し、めっき膜厚の面内均一性U%を算出し、コンタクト50による給電ばらつきの有無を確認した。
図10は、コンタクトを覆う洗浄液(純水)の電導度とシード層の外観の変化との関係を示す測定例である。図11は、コンタクトを覆う洗浄液(純水)の電導度と面内均一性との関係を示す測定例である。図10中、第1段は純水の電導度を示し、第2段はシード層の外観を示し、第3段は基板外周部(r>140mm)のめっき膜厚の面内均一性を示す。図11中、横軸は純水の電導度を示し、縦軸は基板外周部(r>140mm)のめっき膜厚の面内均一性を示す。
図10及び図11より、この実験では、液体60の電導度を50μS/cm以下に管理すれば、シード層Sdへのダメージ無くめっきが可能であった。一方、電導度80μS/cm以上でシード層Sdに腐食が生じると、コンタクト50とシード層Sd間の電気的導通が悪くなり、めっき膜厚の面内均一性は悪化した。従って、コンタクト50を覆う液体60の電導度の閾値を50μS/cmに設定すればよいことが分かった。なお、これらの測定結果は、本実施形態によるめっき装置の構成(めっき液の構成を含む)の場合のものであり、めっき装置の構成に応じて適切な洗浄液の液量(液量の閾値)、最短距離H、電導度の閾値を求めればよい。本実施形態で使用した構成では、ステップS17-S19の洗浄処理において、洗浄液(純水)の電導度が閾値50μS/cm未満になるように洗浄することにより、コンタクト50を被覆する純水の電導度が50μS/cm未満となり、コンタクト50を被覆する純水が13mL以上、かつ、コンタクト50とシード層Sdとの接触箇所から気液界面までの距離Hが1.2mm以上確保されることが確認されている。
上述した実施形態によれば、少なくとも以下の作用効果を奏する。
(1)別ユニットで基板にプリウェット等の前処理を行った後、めっき槽に搬送する場合、基板外周部のコンタクトと接触する領域(コンタクト領域)が濡れた状態になる。コンタクト領域を乾燥させてからめっき処理しようとすると、基板外周部のパターンも乾燥しめっき不良となる虞がある。即ち、基板のコンタクト領域を乾燥させた場合、周囲のレジストパターンまで水が抜け、めっき中にレジストパターン内に気泡が残りめっきされない異常が発生する虞がある。上記実施形態によれば、基板とコンタクトとの接触箇所を被覆液で覆った状態でめっき処理するため、めっき前に基板のコンタクト領域を乾燥させる必要がなく、基板外周部のパターンが乾燥してめっき不良となることを抑制又は防止することができる。
(2)コンタクト表面に付着した汚れや、基板ホルダの部品の隙間から染み出しためっき液が、基板上のコンタクトとの接触箇所付近に付着した状態でめっきすると、接触箇所付近のシード層が溶解し、給電ばらつきが生じめっき膜の面内均一性が低下する虞がある。上記実施形態によれば、基板とコンタクトとの接触箇所を被覆液で覆った状態でめっき処理するため、コンタクト表面に汚れが付着すること、及び/又は、基板ホルダの部品の隙間から染み出しためっき液が、基板とコンタクトとの接触箇所に付着することを抑制することができる。
(3)コンタクト洗浄後、コンタクトが完全に乾燥していない状態(部分的に濡れている)状態でめっき処理すると基板上のシード層にダメージを与える可能性がある。上記形態によれば、基板とコンタクトとの接触箇所を被覆水で覆った状態でめっき処理するため、コンタクトが完全に乾燥していない状態でめっき処理することを抑制又は防止し、基板上のシード層にダメージを与えることを抑制又は防止することができる。
(4)上記実施形態によれば、コンタクトの洗浄後、コンタクトから水を振り切ることなく、電導度が閾値以下で管理された洗浄液(例えば、純水)をそのまま次の基板処理用の被覆水として使用するので、コンタクトを乾燥させる手間を省くことができると共に、コンタクト及び基板が中途半端に濡れた状態でめっき処理されて基板のシード層にダメージを与えることを抑制又は防止することができる。
(5)上記実施形態によれば、基板とコンタクトとの接触箇所を純水で覆った状態でめっき処理し、前処理で濡らした基板のコンタクト領域をめっき処理終了まで乾燥させない。これにより、基板のコンタクト領域を乾燥させた場合に周囲のパターン開口内まで水が抜け、めっき中にパターン開口内に気泡が残りこの部分がめっきされない異常が発生することを抑制又は防止することができる。また、中途半端に乾燥した基板のコンタクト領域のシード層表面が酸化し導通不良が発生することを抑制又は防止することができる。
(6)上記実施形態によれば、基板とコンタクトとの接触箇所を電導度管理された所定の閾値より低い電導度の被覆水で覆った状態で基板をめっき処理するので、接触箇所以外で液体を介して流れるシャント電流により、接触箇所付近のシード層が溶解することを抑制又は防止することができる。これにより、シード層の溶解による給電ばらつきを抑制又は防止することができる。
(7)上記実施形態によれば、基板とコンタクトとの接触箇所を所定量の純水で被覆して基板とコンタクトとの接触箇所と気液界面との距離を所定値以上に保った状態でめっき処理するので、被覆水中の溶存酸素濃度に起因する局部電池効果により、接触箇所付近のシード層が溶解することを抑制又は防止することができる。これにより、シード層の溶解による給電ばらつきを抑制又は防止することができる。
(8)上記実施形態によれば、コンタクト・基板接触箇所を液体で被覆するための基板ホルダ及びその周辺の特別な構成を必要としないので、基板ホルダの構成の変更を全く又は殆ど必要とせず、簡易な構成でコンタクト・基板接触箇所を液体で被覆することができる。また、各基板のめっき処理毎に基板ホルダのコンタクトを洗浄するため、コンタクトを常に清浄に保つことができる。
[他の実施形態]
上記実施形態では、基板上のパターンとしてレジストパターンを例に挙げたが、パターンは、配線を形成するためのビア又はトレンチのパターン、あるいは、バンプ、再配線、電極パッドを形成するためのレジスト又は絶縁膜のパターン、その他めっき膜の形状を定義する任意のパターンとすることができる。
上述した実施形態から少なくとも以下の形態が把握される。
[1]一形態によれば、 基板ホルダに基板を保持する工程であり、前記基板ホルダが前記基板を保持した状態で、前記基板に給電するコンタクトをめっき液から保護するシール空間が形成され、前記シール空間内において前記基板と前記コンタクトとの接触箇所が局所的に液体で被覆される工程と、 前記基板ホルダに保持された前記基板をめっき液中に浸漬させアノードと対向させる工程と、 前記基板と前記コンタクトとの接触箇所が液体で被覆された状態で、前記基板と前記アノードとの間に電流を供給して前記基板をめっき処理する工程と、を含む、めっき方法が提供される。局所的に被覆されている状態とは、シール空間全体を液体で満たすことなく、基板とコンタクトの接触箇所が被覆液で覆われている状態を示す。言い換えれば、シール空間内には、気体(空気)が存在し、基板とコンタクトの接触箇所を覆う被覆液と空気との間に気液界面が存在する。液体は、純水、脱気水、その他の液体(プリウェット、プリソーク、洗浄等の処理に使用される液体)とすることができる。
上記形態によれば、基板とコンタクトとの接触箇所を被覆液で覆った状態でめっき処理するため、めっき前に基板のコンタクト領域を乾燥させる必要がなく、基板外周部のパターンが乾燥してめっき不良となることを抑制又は防止することができる。
上記形態によれば、基板とコンタクトとの接触箇所を被覆液で覆った状態でめっき処理するため、コンタクト表面に汚れが付着すること、及び/又は、基板ホルダの部品の隙間から染み出しためっき液が、基板とコンタクトとの接触箇所に付着することを抑制することができる。
上記形態によれば、基板とコンタクトとの接触箇所を被覆液で覆った状態でめっき処理するため、コンタクトが完全に乾燥していない状態でめっき処理することを抑制又は防止し、基板上のシード層にダメージを与えることを抑制又は防止することができる。
上記形態によれば、基板ホルダの構成を変更する必要なしに又は大幅に変更する必要なしに簡易な構成で、基板のシード層の劣化を抑制することができる。
[2]一実施形態によれば、所定の閾値未満の電導度に管理された液体で、前記基板と前記コンタクトとの接触箇所が覆われた状態で前記基板をめっき処理する。
この形態によれば、基板とコンタクトとの接触箇所を電導度管理された電導度の低い被覆液で覆った状態で基板をめっき処理するので、接触箇所以外で被覆液を介して流れるシャント電流により、接触箇所付近のシード層が溶解することを抑制又は防止することができる。これにより、シード層の溶解による給電ばらつきを抑制又は防止することができる。
[3]一実施形態によれば、前記基板ホルダに前記基板を保持する工程に先立ち、前記基板ホルダの前記コンタクトを液体で洗浄する工程であって、洗浄に使用された後の液体の電導度が所定の閾値未満になるまで前記コンタクトを洗浄し、前記閾値未満の電導度に管理された液体で前記コンタクトを覆う工程を含む。
この形態によれば、コンタクトの洗浄後、コンタクトから液体を振り切ることなく、電導度が閾値以下で管理された洗浄液(純水、脱気水、その他の液体)をそのまま次の基板処理用のコンタクト・基板接触箇所の被覆液として使用するので、コンタクトを乾燥させる手間を省くことができると共に、コンタクト及び基板が中途半端に濡れた状態でめっき処理されて基板のシード層にダメージを与えることを抑制又は防止することができる。また、コンタクト・基板接触箇所を液体で被覆するための基板ホルダ及びその周辺の特別な構成を必要としないので、基板ホルダの構成の変更を全く又は殆ど必要とせず、簡易な構成でコンタクト・基板接触箇所を液体で被覆することができる。また、各基板のめっき処理毎に基板ホルダのコンタクトを洗浄するため、コンタクトを常に清浄に保つことができる。
[4]一実施形態によれば、前記コンタクトの周りに所定の量以上の液体が残るように前記コンタクトを液体で洗浄する。
この形態によれば、コンタクト(特に、コンタクトの接触部)の周りに所定の量以上の液体を残して被覆液として使用するため、コンタクトと基板(シード層)の接触箇所と気液界面との間を所定の距離(閾値)以上離した状態でめっき処理することができる。
[5]一実施形態によれば、前記コンタクトの洗浄後に基板ホルダに基板を保持するまでに所定の時間が経過した場合には、前記コンタクトを再度洗浄し、前記閾値未満の電導度に管理された液体で前記コンタクトを覆いなおす。
この形態によれば、コンタクトの洗浄後時間の経過と共に、基板ホルダ上の液体に大気中の二酸化炭素が徐々に溶解し電気伝導度が閾値を超えることを抑制又は防止できる。
[6]一実施形態によれば、前記液体と前記シール空間内の空気との間の気液界面と、前記基板と前記コンタクトとの接触箇所との距離が所定の距離値以上になるように、前記基板と前記コンタクトとの接触箇所が前記液体で覆われている。
この形態によれば、基板とコンタクトとの接触箇所と気液界面との距離を所定値以上に保った状態でめっき処理するので、接触箇所近傍で被覆液中の溶存酸素濃度を低く抑制することができ、溶存酸素に起因する局部電池効果により接触箇所付近のシード層が溶解することを抑制又は防止することができる。これにより、シード層の溶解による給電ばらつきを抑制又は防止することができる。
[7]一実施形態によれば、前記基板ホルダに保持する前の前記基板が濡れている。
この形態によれば、基板上のレジストパターンが乾燥して、めっき中にレジストパターン内に気泡が残りめっきされない異常が発生することを抑制又は防止することができる。
[8]一実施形態によれば、前記基板ホルダに前記基板を保持する工程に先立ち、前記基板と前記基板ホルダの前記コンタクトとを共に予め濡れた状態にする工程を含む。
この実施形態では、基板ホルダに基板を保持する工程に先立ち、基板と基板ホルダの両方を濡らしておくことで、コンタクトと基板シードとの接点部分を十分な量の液体で被覆することを担保できる。
[9]一実施形態によれば、前記基板ホルダに前記基板を保持する工程に先立ち、前記基板を液体で濡らすことで、前記基板の表面に形成されたパターン内部の空気を液体に置換するプリウェット処理を実施する工程を更に含む。
この形態によれば、プリウェット処理により基板のレジストパターンから気泡を除去した後の基板を基板ホルダに保持させることができる。また、基板ホルダに保持する前の基板を濡れた状態とすることができる。
[10]一実施形態によれば、めっき処理後の前記基板を液体で洗浄する工程と、 洗浄後の濡れた状態の前記基板を次の工程に搬送する工程と、を更に含む。
この形態によれば、めっき処理後の基板を純水、脱気水等の液体で洗浄することにより、基板に付着しためっき液を回収することができる。また、基板を濡れた状態で次の工程に搬送できるため、基板にパーティクルが付着することを抑制又は防止することができる。
[11]一実施形態によれば、濡れた状態の基板をめっきモジュールに搬入する工程と、 濡れた状態の前記基板をめっき槽内のめっき液に浸漬させてめっき処理する工程と、 めっき処理後の前記基板を前記めっき槽から引き上げ、洗浄する工程と、 洗浄後の濡れた状態の前記基板を前記めっきモジュールから搬出する工程と、を含む。
この形態によれば、めっきモジュールに搬入する時点から搬出する時点まで基板を濡れた状態に保つので、基板上のパターンが乾燥してパターン開口内の液体が抜け、めっき中にパターン開口内に気泡が残りこの部分がめっきされない異常が発生することを抑制又は防止することができる。また、中途半端に乾燥した基板のコンタクト領域のシード層表面が酸化し導通不良が発生することを抑制又は防止することができる。また、基板が濡れた状態に保たれるので、基板にパーティクルが付着することを抑制又は防止することができる。
[12]一実施形態によれば、基板を保持するための基板ホルダであり、前記基板に給電するコンタクトと、前記基板と前記基板ホルダとの間をシールし、前記コンタクトをめっき液から保護するシール空間を前記基板ホルダ内に形成するシール部材とを有する、基板ホルダと、 前記基板ホルダに保持された前記基板をめっき処理するめっき槽と、 前記基板ホルダの前記コンタクトを液体で洗浄する洗浄ノズルと、 制御モジュールと、を備え、 前記制御モジュールは、前記洗浄ノズルにより洗浄され濡れた状態の前記コンタクトに前記基板を接触させて、前記基板ホルダに前記基板を保持させ、前記基板ホルダの前記シール空間内で前記基板と前記コンタクトとの接触箇所が前記液体で局所的に濡れた状態で、前記基板をめっき処理する、 めっき装置が提供される。
[13]一実施形態によれば、 めっき前の基板を処理液で処理する前処理モジュールと、 基板をめっき処理するめっき槽と、めっき処理後の前記基板を洗浄する洗浄ノズルとを有するめっきモジュールと、 前記基板を搬送する搬送モジュールと、 制御モジュールと、を備え、 前記制御モジュールは、前記搬送モジュールを制御して、前記前処理モジュールで濡れた状態の前記基板を前記めっきモジュールに搬入し、前記洗浄ノズルによる洗浄により濡れた状態のめっき処理後の前記基板を搬出する、めっき装置が提供される。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその均等物が含まれることはもちろんである。また、上述した課題の少なくとも一部を解決できる範囲、または、効果の少なくとも一部を奏する範囲において、実施形態および変形例の任意の組み合わせが可能であり、特許請求の範囲および明細書に記載された各構成要素の任意の組み合わせ、または、省略が可能である。
特開2004-225089号公報(特許文献1)、特開2003-27288号公報(特許文献2)の明細書、特許請求の範囲、図面及び要約書を含む全ての開示は、参照により全体として本願に組み込まれる。
10 めっき槽
20 オーバーフロー槽
16 アノード
17 抵抗体
30 基板ホルダ
31 第1保持部材
32 第2保持部材
33 シール空間
40 回転機構
41 回転軸
45 傾斜機構
46 昇降機構
47 支軸
50 コンタクト
55 シール部材
55A リップ部
60 洗浄液(純水)
100 ロードポート
110 搬送ロボット
120 アライナ
200 プリウェットモジュール
300 プリソークモジュール
400 めっきモジュール
500 洗浄モジュール
600 スピンリンスドライヤ
700 搬送装置
800 制御モジュール
801 CPU
802 記憶部
1000 めっき装置
Wf 基板
Wa 下面
Sd シード層
Ps めっき液

Claims (12)

  1. 基板ホルダに基板を保持する工程であり、前記基板ホルダが前記基板を保持した状態で、前記基板に給電するコンタクトをめっき液から保護するシール空間を形成し、洗浄されることにより所定の閾値未満に電導度管理された液体で覆われたコンタクトに前記基板を接触させて、前記シール空間内において局所的に前記基板と前記コンタクトとの接触箇所を前記液体で覆う工程と、
    前記基板ホルダに保持された前記基板をめっき液中に浸漬させアノードと対向させる工程と、
    前記基板と前記コンタクトとの接触箇所を前記液体で覆った状態で、前記基板と前記アノードとの間に電流を供給して前記基板をめっき処理する工程と、
    を含む、めっき方法。
  2. 請求項1又は2に記載のめっき方法において、
    前記基板ホルダに前記基板を保持する工程に先立ち、前記基板ホルダの前記コンタクトを液体で洗浄する工程であって、洗浄に使用された後の液体の電導度が所定の閾値未満になるまで前記コンタクトを洗浄し、前記閾値未満の電導度に管理された液体で前記コンタクトを覆う工程を含む、めっき方法。
  3. 請求項に記載のめっき方法において、
    前記コンタクトを液体で洗浄する工程では、前記洗浄ノズルから液体を前記基板ホルダの凹部内に配置された前記コンタクトに供給して洗浄することで、前記コンタクトの周りに所定の量以上の液体が残るようにする、めっき方法。
  4. 請求項に記載のめっき方法において、
    前記コンタクトの洗浄後に基板ホルダに基板を保持するまでに所定の時間が経過した場合には、前記コンタクトを再度洗浄し、前記閾値未満の電導度に管理された液体で前記コンタクトを覆いなおす、めっき方法。
  5. 請求項1からの何れかに記載のめっき方法において、
    前記液体と前記シール空間内の空気との間の気液界面と、前記基板と前記コンタクトとの接触箇所との距離が所定の距離値以上になるように、前記基板と前記コンタクトとの接触箇所が前記液体で覆われている、めっき方法。
  6. 請求項1からの何れかに記載のめっき方法において、
    前記基板ホルダに保持する前の前記基板が濡れている、めっき方法。
  7. 請求項に記載のめっき方法において、
    前記基板ホルダに前記基板を保持する工程に先立ち、前記基板と前記基板ホルダの前記コンタクトとを共に予め濡れた状態にする工程を含む、めっき方法。
  8. 請求項に記載のめっき方法において、
    前記基板ホルダに前記基板を保持する工程に先立ち、前記基板を液体で濡らすことで、前記基板の表面に形成されたパターン内部の空気を液体に置換するプリウェット処理を実施する工程を更に含む、めっき方法。
  9. 請求項1からの何れかに記載のめっき方法において、
    めっき処理後の前記基板を液体で洗浄する工程と、
    洗浄後の濡れた状態の前記基板を次の工程に搬送する工程と、
    を更に含む、めっき方法。
  10. 全面が濡れた状態の基板を、基板をめっき処理するめっき槽と、めっき処理後の前記基板を洗浄する洗浄ノズルとを有するめっきモジュールに搬入する工程と、
    全面が濡れた状態の前記基板をめっき槽内のめっき液に浸漬させてめっき処理する工程と、
    めっき処理後の前記基板を前記めっき槽から引き上げ、前記洗浄ノズルにより洗浄する工程と、
    洗浄後の濡れた状態の前記基板を前記めっきモジュールから搬出する工程と、
    を含む、めっき方法。
  11. 基板を保持するための基板ホルダであり、前記基板に給電するコンタクトと、前記基板と前記基板ホルダとの間をシールし、前記コンタクトをめっき液から保護するシール空間を前記基板ホルダ内に形成するシール部材とを有する、基板ホルダと、
    前記基板ホルダに保持された前記基板をめっき処理するめっき槽と、
    前記基板ホルダの前記コンタクトを液体で洗浄する洗浄ノズルと、
    制御モジュールと、
    を備え、
    前記制御モジュールは、前記洗浄ノズルにより洗浄されることにより所定の閾値未満に電導度管理された液体で覆われた状態の前記コンタクトに前記基板を接触させて、前記基板ホルダに前記基板を保持させ、前記基板ホルダの前記シール空間内で局所的に前記基板と前記コンタクトとの接触箇所が前記液体で覆われた状態で、前記基板をめっき処理する、
    めっき装置。
  12. めっき前の基板を処理液で処理する前処理モジュールであり、プリウェット処理及び/又はプリソーク処理を実施する前処理モジュールと、
    基板をめっき処理するめっき槽と、めっき処理後の前記基板を洗浄する洗浄ノズルとを有するめっきモジュールと、
    前記基板を搬送する搬送モジュールと、
    制御モジュールと、
    を備え、
    前記制御モジュールは、前記搬送モジュールを制御して、前記前処理モジュールで濡れた状態の前記基板を前記めっきモジュールに搬入し、前記洗浄ノズルによる洗浄により濡れた状態のめっき処理後の前記基板を搬出する、めっき装置。
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