JP7076565B2 - Fgfr4阻害剤として用いられる化合物の塩形態、結晶形及びその製造方法 - Google Patents

Fgfr4阻害剤として用いられる化合物の塩形態、結晶形及びその製造方法 Download PDF

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    • C07B2200/13Crystalline forms, e.g. polymorphs

Description

本発明は、FGFR4阻害剤として用いられる化合物の塩形態、結晶形、その製造方法及びその医薬用途に関する。
繊維芽細胞成長因子受容体4(FGFR4)はFGFR4遺伝子から翻訳されたヒトタンパク質の一種である。この蛋白質は繊維芽細胞成長因子受容体ファミリーのメンバーであり、FGFR1-4メンバーの間のアミノ酸配列相同性が高く、高度に類似している。細胞外免疫グロブリン(Ig)様ドメイン、疎水性膜貫通ドメイン、及びチロシンキナーゼドメインを含む細胞質部分から糖タンパク質が構成される。細胞膜外ドメインがFGFに結合されることでFGFRが二量体化され、受容体が自己リン酸化し、下流シグナル経路が活性化され、最終的に細胞の***と変異に影響を与える。
遺伝子構造において、FGFR4はFGFR1-3と明らかな相違点を有しており、システイン552(CYS552)の特異的な構造を有するので、FGFR4を選択的に阻害し、FGFR1-3を阻害しない阻害剤の開発を実現することができ、FGFR1-3阻害による潜在的な毒性を低減することができる。近年来の検討結果から、FGFR4-FGF19信号軸が肝癌、腎癌、結腸癌、乳癌等に密接に関係しているので、FGFR4は肝癌、腎癌、結腸癌、乳癌等を治療する非常に潜在力のあるターゲットの1つであることが明らかになっている。
FGFR4阻害剤は、臨床的にFGFR4高発現の肝癌を治療することのみに限定されるものではなく、FGFR4シグナル経路異常の他の固形腫瘍にも適用でき、さらに他の療法と併用する可能性もある。このため、FGFR4阻害剤の開発は幅広い市場空間及び使用の将来性を有する。
本発明は従来技術の不足を解決するために、FGFR4阻害剤として用いられる化合物塩形態、及びその塩形態及び遊離塩基に対応する一連の結晶形を提供し、前記FGFR4阻害剤を臨床医薬品に開発するための選択可能な複数の原料を提供した。
化合物の結晶形の特徴付けについて、当業者は、特定化合物の特定の結晶形に関して、特徴付ける過程で設備機器、操作方法、試料の純度、人為的な要素等の影響により、その粉末X線回折スペクトルに、各回折ピークの2θ角が繰り返し実験においてある程度変動し、その変動範囲(誤差範囲)が通常±0.2°であることが分かる。また、当業者は、粉末X線回折スペクトルの各回折ピークの2θ角、吸収強度等の要因を統合し、回折ピークの安定性及び再現性がその影響を受けることも分かる。具体的には、吸収強度が強く、分離がよく、2θ角が小さい回折ピークであるほど、良い安定性及び再現性を有し、前記特定の結晶形を特徴付けることに用いることができる。2θ角が大きい、及び/又は分離が悪い、及び/又は相対強度が弱い回折ピークについて、設備機器、操作方法、試料の純度、人為的な要素等の影響により大きく変動する可能性があり、繰り返し実験で繰り返して現れることができないことも可能であるので、当業者にとって、このような吸収ピークは本結晶形を特徴付ける際に必要な回折ピークではないことが自明であろう。より具体的に、前述した2θ角が大きいことは2θ≧30°であることを表し、前記吸収強度の弱いピークは相対強度<10%であることを表す。
本発明の第1の目的は、粉末X線回折スペクトルは以下の2θ角:5.58±0.2°、21.31±0.2°、22.97±0.2°において安定性及び再現性が最も良い特徴的な回折ピークを有することを特徴とする、式(I)の化合物のA結晶形を提供することである。
Figure 0007076565000001
さらに、本発明の幾つかの実施の態様において、前記A結晶形は、その粉末X線回折スペクトルは以下の2θ角:5.58±0.2°、12.43±0.2°、14.56±0.2°、18.47±0.2°、20.23±0.2°、21.31±0.2°、22.97±0.2°、25.44±0.2°において安定性及び再現性がその次に良い特徴的な回折ピークを有する。
さらに、本発明の幾つかの実施の態様において、前記A結晶形は、その粉末X線回折スペクトルは以下の2θ角:5.58±0.2°、12.43±0.2°、12.77±0.2°、13.00±0.2°、14.56±0.2°、18.47±0.2°、20.23±0.2°、21.00±0.2°、21.31±0.2°、22.44±0.2°、22.97±0.2°、24.86±0.2°、25.44±0.2°、27.14±0.2°において安定性及び再現性がその次に良い特徴的な回折ピークを有する。
さらに、本発明の一つの具体的な実施の形態において、前記A結晶形のXRPDスペクトル解析データは表1に示す通りである。
Figure 0007076565000002
さらに、本発明の一つの具体的な実施の形態において、前記A結晶形のXRPDスペクトルは図1に示す通りである。
本発明の幾つかの実施の態様において、前記A結晶形の示差走査熱量曲線は174.46℃±3℃において吸熱ピークの開始点を有する。
さらに、本発明の一つの具体的な実施の形態において、前記A結晶形のDSCスペクトルは図2に示す通りである。
本発明の幾つかの実施の態様において、前記A結晶形の熱重量分析曲線は120.00℃±3℃の際に重量が0.02335%減少し、200.85℃±3℃の際に重量がまた0.2869%減少する。
さらに、本発明の一つの具体的な実施の形態において、前記A結晶形のTGAスペクトルは図3に示す通りである。
本発明の第2の目的は、粉末X線回折スペクトルは以下の2θ角:9.27±0.2°、12.59±0.2°、15.98±0.2°において安定性及び再現性が最も良い特徴的な回折ピークを有することを特徴とする、式(I)の化合物のB結晶形を提供することである。
さらに、本発明の幾つかの実施の態様において、前記B結晶形の粉末X線回折スペクトルは以下の2θ角:9.27±0.2°、12.59±0.2°、15.21±0.2°、15.98±0.2°、18.47±0.2°、20.90±0.2°、21.79±0.2°、27.69±0.2°において安定性及び再現性がその次に良い特徴的な回折ピークを有する。
さらに、本発明の幾つかの実施の態様において、前記B結晶形は、その粉末X線回折スペクトルは以下の2θ角:9.27±0.2°、12.12±0.2°、12.59±0.2°、15.21±0.2°、15.98±0.2°、18.47±0.2°、20.90±0.2°、21.79±0.2°、22.60±0.2°、22.85±0.2°、24.16±0.2°、24.39±0.2°、27.69±0.2°において安定性及び再現性がその次に良い特徴的な回折ピークを有する。
さらに、本発明の一つの具体的な実施の形態において、前記B結晶形のXRPDスペクトル解析データは表2に示す通りである。
Figure 0007076565000003
さらに、本発明の一つの具体的な実施の形態において、前記B結晶形のXRPDスペクトルは図4に示す通りである。
本発明の幾つかの実施の態様において、前記B結晶形の示差走査熱量曲線は178.04℃±3℃において吸熱ピークの開始点を有する。
さらに、本発明の一つの具体的な実施の形態において、前記B結晶形のDSCスペクトルは図5に示す通りである。
本発明の幾つかの実施の態様において、前記B結晶形の熱重量分析曲線は120.00℃±3℃の際に重量が0.8093%減少し、200.04℃±3℃の際に重量がまた1.128%減少する。
さらに、本発明の一つの具体的な実施の形態において、前記B結晶形のTGAスペクトルは図6に示す通りである。
本発明の第3の目的は、粉末X線回折スペクトルは以下の2θ角:4.35±0.2°、10.50±0.2°、12.25±0.2°において安定性及び再現性が最も良い特徴的な回折ピークを有することを特徴とする、式(I)の化合物のC結晶形を提供することである。
さらに、本発明の幾つかの実施の態様において、前記C結晶形の粉末X線回折スペクトルは以下の2θ角:4.35±0.2°、8.38±0.2°、10.50±0.2°、12.25±0.2°、12.82±0.2°、13.45±0.2°、16.36±0.2°、18.65±0.2°において安定性及び再現性がその次に良い特徴的な回折ピークを有する。
さらに、本発明の幾つかの実施の態様において、前記C結晶形の粉末X線回折スペクトルは以下の2θ角:4.35±0.2°、8.38±0.2°、10.50±0.2°、11.84±0.2°、12.25±0.2°、12.82±0.2°、13.45±0.2°、16.36±0.2°、16.64±0.2°、17.05±0.2°、17.92±0.2°、18.65±0.2°、19.79±0.2°、20.21±0.2°、20.52±0.2°、21.19±0.2°、22.18±0.2°、23.23±0.2°、23.84±0.2°、24.65±0.2°、25.67±0.2°、26.17±0.2°、28.91±0.2°において安定性及び再現性がその次に良い特徴的な回折ピークを有する。
さらに、本発明の一つの具体的な実施の形態において、前記C結晶形のXRPDスペクトル解析データは表3に示す通りである。
Figure 0007076565000004
さらに、本発明の一つの具体的な実施の形態において、前記C結晶形のXRPDスペクトルは図7に示す通りである。
本発明の幾つかの実施の態様において、前記C結晶形の示差走査熱量曲線は179.19℃±3℃において吸熱ピークの開始点を有する。
さらに、本発明の一つの具体的な実施の形態において、前記C結晶形のDSCスペクトルは図8に示す通りである。
本発明の幾つかの実施の態様において、前記C結晶形の熱重量分析曲線は120.00℃±3℃の際に重量が0.4101%減少し、200.31℃±3℃の際に重量がまた0.2938%減少する。
さらに、本発明の一つの具体的な実施の形態において、前記C結晶形のTGAスペクトルは図9に示す通りである。
本発明の第4の目的は、粉末X線回折スペクトルは以下の2θ角:5.68±0.2°、14.68±0.2°、23.05±0.2°において安定性及び再現性が最も好ましい特徴的な回折ピークを有することを特徴とする、式(I)の化合物のD結晶形を提供することである。
さらに、本発明の幾つかの実施の態様において、前記D結晶形の粉末X線回折スペクトルは以下の2θ角:5.68±0.2°、12.53±0.2°、14.68±0.2°、18.55±0.2°、20.33±0.2°、21.41±0.2°、23.05±0.2°、25.52±0.2°において安定性及び再現性がその次に良い特徴的な回折ピークを有する。
さらに、本発明の幾つかの実施の態様において、前記D結晶形の粉末X線回折スペクトルは以下の2θ角:5.68±0.2°、12.53±0.2°、13.06±0.2°、14.68±0.2°、16.81±0.2°、18.55±0.2°、20.33±0.2°、20.98±0.2°、21.41±0.2°、22.58±0.2°、23.05±0.2°、24.96±0.2°、25.52±0.2°、27.25±0.2°において安定性及び再現性がその次に良い特徴的な回折ピークを有する。
さらに、本発明の一つの具体的な実施の形態において、前記D結晶形のXRPDスペクトル解析データは表4に示す通りである。
Figure 0007076565000005
さらに、本発明の一つの具体的な実施の形態において、前記D結晶形のXRPDスペクトルは図10に示す通りである。
本発明の幾つかの実施の態様において、前記D結晶形の示差走査熱量曲線は179.17℃±3℃において吸熱ピークの開始点を有する。
さらに、本発明の一つの具体的な実施の形態において、前記D結晶形のDSCスペクトルは図11に示す通りである。
本発明の幾つかの実施の態様において、前記D結晶形の熱重量分析曲線は196.80℃±3℃の際に重量が0.6366%減少する。
さらに、本発明の一つの具体的な実施の形態において、前記D結晶形のTGAスペクトルは図12に示す通りである。
本発明の第5の目的は、式(II)の化合物を提供することである。
Figure 0007076565000006
研究者は溶解性試験を通して、式(II)の化合物が模擬胃液(SGF)、絶食状態及び飽和状態における模擬腸液(FaSSIF)に何れも良い溶解性を有するので、開発し製剤化される潜在力を有することが見い出された。
本発明の第6の目的は、粉末X線回折スペクトルは以下の2θ角:5.95±0.2°、11.77±0.2°、22.42±0.2°において安定性及び再現性が最も好ましい特徴的な回折ピークを有することを特徴とする、式(II)の化合物のE結晶形を提供することである。
さらに、本発明の幾つかの実施の態様において、前記E結晶形の粉末X線回折スペクトルは以下の2θ角:5.95±0.2°、11.77±0.2°、12.53±0.2°、18.53±0.2°、19.28±0.2°、21.12±0.2°、22.42±0.2°、25.76±0.2°において安定性及び再現性がその次に良い特徴的な回折ピークを有する。
さらに、本発明の幾つかの実施の態様において、前記E結晶形の粉末X線回折スペクトルは以下の2θ角:5.95±0.2°、11.77±0.2°、11.98±0.2°、12.53±0.2°、18.53±0.2°、19.28±0.2°、20.78±0.2°、21.12±0.2°、21.50±0.2°、21.99±0.2°、22.42±0.2°、23.01±0.2°、23.94±0.2°、24.35±0.2°、25.06±0.2°、25.76±0.2°、27.12±0.2°において安定性及び再現性がその次に良い特徴的な回折ピークを有する。
さらに、本発明の一つの具体的な実施の形態において、前記E結晶形のXRPDスペクトル解析データは表5に示す通りである。
Figure 0007076565000007
さらに、本発明の一つの具体的な実施の形態において、前記E結晶形のXRPDスペクトルは図13に示す通りである。
本発明の幾つかの実施の態様において、前記E結晶形の示差走査熱量曲線は193.78℃±3℃において吸熱ピークの開始点を有し、198.70℃±3℃において放熱ピークを有する。
さらに、本発明の一つの具体的な実施の形態において、前記E結晶形のDSCスペクトルは図14に示す通りである。
本発明の幾つかの実施の態様において、前記E結晶形の熱重量分析曲線は170.64℃±3℃の際に重量が1.086%減少し、210.29℃±3℃の際に重量がまた1.652%減少する。
さらに、本発明の一つの具体的な実施の形態において、前記E結晶形のTGAスペクトルは図15に示す通りである。
本発明の第7の目的は、粉末X線回折スペクトルは以下の2θ角:6.04±0.2°、9.21±0.2°、12.51±0.2°において安定性及び再現性が最も好ましい特徴的な回折ピークを有することを特徴とする、式(II)の化合物のF結晶形を提供することである。
さらに、本発明の幾つかの実施の態様において、前記F結晶形の粉末X線回折スペクトルは以下の2θ角:6.04±0.2°、9.21±0.2°、12.02±0.2°、12.51±0.2°、15.89±0.2°、18.35±0.2°、20.84±0.2°、21.67±0.2°において安定性及び再現性がその次に良い特徴的な回折ピークを有する。
さらに、本発明の幾つかの実施の態様において、前記F結晶形の粉末X線回折スペクトルは以下の2θ角:6.04±0.2°、9.21±0.2°、12.02±0.2°、12.51±0.2°、15.89±0.2°、18.35±0.2°、19.71±0.2°、20.84±0.2°、21.67±0.2°、22.59±0.2°、24.14±0.2°、27.64±0.2°において安定性及び再現性がその次に良い特徴的な回折ピークを有する。
さらに、本発明の一つの具体的な実施の形態において、前記F結晶形のXRPDスペクトル解析データは表6に示す通りである。
Figure 0007076565000008
さらに、本発明の一つの具体的な実施の形態において、前記F結晶形のXRPDスペクトルは図16に示す通りである。
本発明の幾つかの実施の態様において、前記F結晶形の示差走査熱量曲線は155.72℃±3℃において吸熱ピークの開始点を有する。
さらに、本発明の一つの具体的な実施の形態において、前記F結晶形のDSCスペクトルは図17に示す通りである。
本発明の幾つかの実施の態様において、前記F結晶形の熱重量分析曲線は120℃±3℃の際に重量が0.6525%減少し、205.16℃±3℃の際に重量がまた1.138%減少する。
さらに、本発明の一つの具体的な実施の形態において、前記F結晶形のTGAスペクトルは図18に示す通りである。
本発明の第8の目的は、式(III)の化合物を提供することである。
Figure 0007076565000009
研究者は溶解性試験を通して、式(III)の化合物が模擬胃液(SGF)、絶食状態及び飽和状態における模擬腸液(FaSSIF)に何れも同様に良い溶解性を有するので、開発し製剤化される潜在力も有することを見い出した。
本発明の第9の目的は、粉末X線回折スペクトルは以下の2θ角:5.86±0.2°、11.62±0.2°、22.81±0.2°において安定性及び再現性が最も好ましい特徴的な回折ピークを有することを特徴とする、式(III)の化合物のG結晶形を提供することである。
さらに、本発明の幾つかの実施の態様において、前記G結晶形の粉末X線回折スペクトルは以下の2θ角:5.86±0.2°、11.62±0.2°、12.31±0.2°、19.22±0.2°、20.03±0.2°、22.81±0.2°、23.68±0.2°、24.75±0.2°において安定性及び再現性がその次に良い特徴的な回折ピークを有する。
さらに、本発明の幾つかの実施の態様において、前記G結晶形の粉末X線回折スペクトルは以下の2θ角:5.86±0.2°、11.62±0.2°、12.31±0.2°、19.22±0.2°、20.03±0.2°、20.84±0.2°、21.18±0.2°、21.63±0.2°、22.81±0.2°、23.68±0.2°、24.75±0.2°、26.23±0.2°、26.82±0.2°において安定性及び再現性がその次に良い特徴的な回折ピークを有する。
さらに、本発明の一つの具体的な実施の形態において、前記G結晶形のXRPDスペクトル解析データは表7に示す通りである。
Figure 0007076565000010
さらに、本発明の一つの具体的な実施の形態において、前記G結晶形のXRPDスペクトルは図19に示す通りである。
本発明の幾つかの実施の態様において、前記G結晶形の示差走査熱量曲線は164.93℃±3℃において吸熱ピークを有する。
さらに、本発明の一つの具体的な実施の形態において、前記G結晶形のDSCスペクトルは図20に示す通りである。
本発明の幾つかの実施の態様において、前記G結晶形の熱重量分析曲線は120℃±3℃の際に重量が0.2051%減少し、218.92℃±3℃の際に重量がまた2.867%減少する。
さらに、本発明の一つの具体的な実施の形態において、前記G結晶形のTGAスペクトルは図21に示す通りである。
本発明の最後の目的は、式(I)の化合物を溶剤に添加して加熱撹拌し、又は再結晶して得ることを含む式(I)の化合物のB結晶形についての製造方法をさらに提供することである。
本発明の幾つかの実施の態様において、溶剤がメタノール、エタノール、アセトン、テトラヒドロフラン、イソプロピルアルコール又はエタノール-水から選ばれる、前記製造方法を提供する。
本発明の幾つかの実施の態様において、撹拌温度が10℃~45℃に選ばれる前記製造方法を提供する。
本発明の幾つかの実施の態様において、パルピング時間が10時間~60時間である前記製造方法を提供する。
本発明の幾つかの実施の態様において、化合物と溶剤の重量-体積比が1:8~15g/mlである前記製造方法を提供する。
本発明は、FGFR4関連疾患を治療する薬物の製造における、前記化合物又は結晶形A~Gの使用をさらに提供する。
定義及び説明
特に断りのない限り、本明細書に用いられる以下の用語と句は下記の意味を含む。一つの特定の句又は用語は、特に定義されていない場合、不確定か不明であると考えられるものではなく、一般的な意味で理解すべきである。本明細書に商品名が現れる場合、その対応する商品又はその活性成分を表すことが意図される。
本発明の中間体化合物は、以下に挙げられる具体的な実施の態様、他の化学合成法と組み合わせた実施の態様、及び当業者に周知である等価の置き換え方式を含む、当業者に周知である複数の合成方法により調製することができる。好ましい実施の態様は、本発明の実施例が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
本発明の具体的な実施の態様の化学反応は適当な溶剤において完成されるものであり、前記溶剤は本発明の化学変化及びその必要な試薬及び材料に適しなければならない。本発明の化合物を得るために、当業者は従来の実施の態様に基づき合成ステップ又は反応フローを変形又は選択する必要があることがある。
以下に実施の形態により本発明を詳しく説明するが、これらの実施の形態は本発明を何らか制限するものではない。
本発明に用いられる全ての溶剤は市販されるものであり、さらに精製することなく使用できる。
本発明は下記の略語を用いる。r.t.は室温、THFはテトラヒドロフラン、NMPはN-メチルピロリドン、MeSOHはメタンスルホン酸、DMEはエチレングリコールジメチルエーテル、DCMはジクロロメタン、Xphosは2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,4’,6’-トリイソプロピルビフェニル、EtOAcは酢酸エチル、MeOHはメタノール、acetoneはアセトン、2-Me-THFは2-メチルテトラヒドロフラン、IPAはイソプロピルアルコール、m-CPBAは3-クロロ過安息香酸、Pd(dppf)Clは[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロリド、DIEAはN,N-ジイソプロピルエチルアミン、DMSOはジメチルスルホキシド、HEPESは4-ヒドロキシエチルピペラジニルエタンスルホン酸、EGTAはエチレングリコールビス(2-アミノエチルエーテル))-N,N,N’,N’-四酢酸である。
化合物は手動で名付けられ、又はChemDraw(登録商標)ソフトウェアで名付けられ、市販化合物はベンダー名を用いる。
本発明に係る粉末X線回折(X-ray powder diffractometer、XRPD)方法
計器の型番:ブルカーD8 advance X線回折計
測定方法:約10~20mgの試料をXRPDの検出に用いる。
詳細なXRPDパラメータは下記の通りである。
X線管:Cu,kα,(λ=1.54056Å).
管電圧:40kV、管電流:40mA
発散スリット:0.60mm
センサスリット:10.50mm
散乱防止スリット:7.10mm
走査範囲:4~40deg
ステップ角:0.02deg
ステップ幅:0.12秒
試料パン回転数:15rpm
当業者は、得られたXRPDスペクトルを分析する過程において、誤差を減らすために、関連データを、基線補正処理等のような適切な科学的処理することができることが分かる。
本発明に係る示差熱分析(Differential Scanning Calo rimeter、DSC)方法
計器の型番:TA Q2000示差走査熱量計
測定方法:試料(約1mg)をDSCアルミニウム製坩堝に量り取り測定を行い、5 0mL/min N条件で、10℃/minの昇温速度で、試料を30℃(室温) から300℃(又は350℃)まで加熱する。
本発明に係る熱重量分析(Thermalgravimetric Analyze r、TGA)方法
計器の型番:TA Q5000IR熱重量分析計
測定方法:試料(2~5mg)をTGA白金坩堝に量り取り測定を行い、25mL/ min、N条件で、10℃/minの昇温速度で、試料を室温から300℃まで、 又は重量 が20%減少するまで加熱する。
粉末X線回折計(XRPD)
測定条件:約10~20mgの試料をXRPDの検出に用いる
X線管:Cu,K-Alpha,(u,K-AlpÅ)
管電圧:40kV、管電流:40mA
散乱スリット:0.60mm
センサスリット:10.50mm
散乱防止スリット:7.10mm
走査範囲:4~40deg
ステップ幅:0.02deg
速率:0.12S
試料パン回転数:15rpm
高速液体クロマトグラフ(High Performance Liquid Ch romatograph、HPLC)
解析方法は下記の通りである。
Figure 0007076565000011
Figure 0007076565000012
本発明に記載の式(I)、(II)又は(III)の化合物は結晶形の安定性がよく、製剤化されやすい。本発明に係る化合物のアクリルアミド及びフッ素含有エチレン結合の母核構造は一連のFGFR4の高選択性の化合物を得ることができ、FGFR4キナーゼに対して優れた阻害活性を有し、サブタイプFGFR1キナーゼに活性を有せず、選択性が少なくとも10倍又は100倍以上である。
式(I)の化合物のA結晶形のCu-Kα線のXRPDスペクトルである。 式(I)の化合物のA結晶形のDSCスペクトルである。 式(I)の化合物のA結晶形のTGAスペクトルである。 式(I)の化合物のB結晶形のCu-Kα線のXRPDスペクトルである。 式(I)の化合物のB結晶形のDSCスペクトルである。 式(I)の化合物のB結晶形のTGAスペクトルである。 式(I)の化合物のC結晶形のCu-Kα線のXRPDスペクトルである。 式(I)の化合物のC結晶形のDSCスペクトルである。 式(I)の化合物のC結晶形のTGAスペクトルである。 式(I)の化合物のD結晶形のCu-Kα線のXRPDスペクトルである。 式(I)の化合物のD結晶形のDSCスペクトルである。 式(I)の化合物のD結晶形のTGAスペクトルである。 式(II)の化合物のE結晶形のCu-Kα線のXRPDスペクトルである。 式(II)の化合物のE結晶形のDSCスペクトルである。 式(II)の化合物のE結晶形のTGAスペクトルである。 式(II)の化合物のF結晶形のCu-Kα線のXRPDスペクトルである。 式(II)の化合物のF結晶形のDSCスペクトルである。 式(II)の化合物のF結晶形のTGAスペクトルである。 式(III)の化合物のG結晶形のCu-Kα線のXRPDスペクトルである。 式(III)の化合物のG結晶形のDSCスペクトルである。 式(III)の化合物のG結晶形のTGAスペクトルである。
本発明の内容がよりよく分かるように、以下に具体的な実施の形態を参照しながらさらに説明するが、具体的な実施の態様は本発明の内容を制限するものではない。
実施例1:式(I)の化合物の製造
Figure 0007076565000013
Figure 0007076565000014
実施例1A
Figure 0007076565000015
2,5-ジヒドロフラン(80.00g、1.14mol、86.02mL)を1000mLのDCMに溶解させた後、分割してm-CPBA(277.74g、1.37mol)を添加し、室温で14h反応させた。反応をTLCで監視し、反応終了後、固体を濾別し、澱粉-KI試験紙が青色に変色しないまでろ液を飽和亜硫酸ナトリウム溶液で洗浄した後、溶液がpH=7~8となるまで飽和炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し溶剤をスピン乾燥した後、さらに精製する必要がなく、48.50gの黄色い生成物として実施例1A化合物を得、収率は49.4%であった。
H NMR(400MHz,CDCl)δ3.99(d,J=10.29Hz,2H),3.77(s,2H),3.63(d,J=10.54Hz,2H).
実施例1B
Figure 0007076565000016
反応フラスコに実施例1A化合物(24.00g、278.78mmol)及びアンモニア水(218.40g、1.74mol、240.00mL)を添加し、100℃で、14h反応させた。反応をTLCで監視し、反応終了後、溶剤をスピン乾燥して、23.70gの茶色い油状の粗生成物として実施例1B化合物を得、収率は82.4%であった。
H NMR(400MHz,CDCl)δ4.00-4.16(m,3H),3.63-3.81(m,1H),3.48-3.59(m,1H),3.34-3.45(m,1H).
実施例1C
Figure 0007076565000017
実施例1B化合物(23.70g、229.83mmol)を200mLのメタノールに溶解させ、トリエチルアミン(4.65g、45.97mmol、6.37mL)を添加した後、Boc-酸無水物(65.21g、298.78mmol、68.64mL)を滴下し、室温で3h反応させた。反応をTLC(分取用薄層プレート)で監視し、反応終了後、溶剤をスピン乾燥した後、100mLのメチル-t-ブチルエーテルを添加し、15min撹拌し、ろ過後のケーキが生成物であり、さらに精製することなく、38.78gの薄黄色の固体として実施例1C化合物を得、収率は83.0%であった。
H NMR(400MHz,CDCl)δ4.78(br s,1H),4.24-4.31(m,1H),3.98-4.13(m,2H),3.94(br s,1H),3.66-3.73(m,1H),3.62(dd,J=2.76,9.29Hz,1H),1.44(s,9H).
実施例1D
Figure 0007076565000018
実施例1C化合物(38.78g、190.82mmol)、フタルイミド(33.69g、228.98mmol)及びトリフェニルホスフィン(PPh3)(60.06g、228.98mmol)を500mLのTHFに溶解させ、ジメチルアゾジカルボキシレート(46.30g、228.98mmol、44.52mL)を添加し、室温で14h反応させた。反応をTLCで監視し、反応終了後、溶剤をスピン乾燥して、シリカゲルカラム(PE/EA=3/1、Rf=0.37)で精製し、85.50gの白い固体生成物として実施例1D化合物を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl)δ7.85-7.88(m,2H),7.74-7.76(m,2H),4.88(br d,J=9.54Hz,1H),4.44-4.55(m,1H),4.37(br t,J=8.16Hz,1H),4.12-4.21(m,2H),3.78-3.90(m,1H),1.10(s,9H).
実施例1E
Figure 0007076565000019
実施例1D化合物(85.50g、257.26mmol)を850mLの無水エタノールに溶解させ、ヒドラジン水和物(75.76g、2572.6mmol、73.55mL)を添加し、80℃で1h反応した。反応をTLCで監視し、反応終了後、生成した白い固体を濾別し、溶剤をスピン乾燥してから、200mLのDCMを添加し、溶解しない固体を濾別し、溶剤をスピン乾燥した後、さらに精製する必要がなく、49.6gの薄黄色の固体粗生成物として実施例1E化合物を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl)δ5.32(br s,1H),4.06-4.17(m,1H),3.94-4.05(m,2H),3.52-3.62(m,2H),3.47(dd,J=5.02,9.03Hz,1H),1.36-1.50(m,9H).
実施例1F
Figure 0007076565000020
実施例1E化合物(14.00g、69.22mmol)及び2-クロロ-5-ブロモピリミジン(11.38g、58.84mmol)を100mLのNMPに溶解させ、NaHCO3(17.45g、207.66mmol)を添加し、110℃で14h反応した。反応をTLCで監視し、反応終了後、300mLの酢酸エチルを添加した後、飽和食塩水溶液(200mL*3)で洗浄し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し溶剤をスピン乾燥して、シリカゲルカラム(PE/EA=3/1、Rf=0.41)で精製し、15.66gの黄色い固体として実施例1F化合物を得、収率は62.97%であった。
1H NMR(400MHz,CDCl)δ8.30(s,2H),5.71(br s,1H),4.58-4.70(m,1H),4.44(br s,1H),4.03-4.11(m,2H),3.63-3.73(m,2H),2.04(s,4H),1.38(s,9H).
実施例16A
Figure 0007076565000021
0℃、窒素ガス雰囲気の条件で、トリフェニルホスフィン(126.28g、481.43mmol、4.00当量)のジクロロメタン(400.00mL)溶液に四臭化炭素(79.83g、240.72mmol、2.00当量)を添加し、0℃の条件で反応を5分間継続させ、反応液に3,5-ジメトキシベンズアルデヒド(20.00g、120.36mmol、1.00当量)を添加し、0℃で4時間撹拌した。薄層クロマトグラフィーにより検出した結果、原料が完全に反応し、極性の大きな新しいポイントがあった。2回の反応液を合わせ、ろ過し、真空濃縮し、600mLの酢酸エチルで洗浄し、ろ過し、真空濃縮し、石油エーテル/酢酸エチル=20/1の割合でカラムに移し精製し、白い固体として実施例16A化合物(39.92g、収率:84.20%)を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl)δ7.42(s,1H),6.69(d,J=2.26Hz,2H),6.46(t,J=2.26Hz,1H),3.80(s,6H).
実施例16B
Figure 0007076565000022
実施例16A(化合物20.00g、62.11mmol、1.00当量)のトルエン(600mL)溶液にテトラブチルアンモニウムフルオライド三水和物(195.96g、621.10mmol、10.00当量)を添加し、110℃の条件で16時間反応した。薄層クロマトグラフィーにより検出した結果、原料が完全に反応したことを確認した。反応液を1200mLの水で希釈し、900mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、真空濃縮し、石油エーテル/酢酸エチル=20/1の割合でカラムに移し精製し、黄色い液体として実施例16B化合物(12.84g、収率:79.18%)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ6.65(d,J=2.26Hz,1H),6.62(d,J=2.26Hz,2H),6.07-6.16(m,1H),3.80(s,6H).
実施例16C
Figure 0007076565000023
実施例16B化合物(24.80g、94.99mmol、1.00当量)のテトラヒドロフラン(500.00mL)溶液に、-5℃でスルホニルクロリド(32.05g、237.48mmol、23.74mL、2.50当量)のテトラヒドロフラン(15mL)溶液を少しずつ滴下し、反応液を-5℃から5℃まで3時間反応させた。スルホニルクロリド(1mL)のテトラヒドロフラン(10mL)溶液を追加し、継続して-5℃から5℃1時間反応させた。薄層クロマトグラフィーにより検出した結果、完全に反応したことを確認し、反応液を飽和炭酸水素ナトリウム(150mL)水溶液でクエンチし、酢酸エチル(70mL/回)で3回抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、乾燥濃縮し、石油エーテル/酢酸エチル=9/1の割合でカラムに移し精製し、黄色い固体として実施例16C化合物(27.75g、収率:88.53%)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ6.57(s,1H),5.78-5.87(m,1H),3.94(s,6H).
実施例16D
Figure 0007076565000024
実施例16C化合物(20.00g、60.61mmol、1.00当量)及びビス(ピナコラト)ジボロン(30.78g、121.22mmol、2.00当量)のジオキサン(300mL)溶液に、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(5.55g、6.06mmol、0.10当量)、トリシクロヘキシルホスフィン(6.80g、24.24mmol、0.40当量)、酢酸カリウム(23.79g、242.44mmol、4.00当量)を添加し、窒素雰囲気にて、90℃で16時間反応した。薄層クロマトグラフィーにより検出された結果、完全に反応し、反応液をろ過し、真空濃縮し、石油エーテル/酢酸エチル=4/1の割合でカラムに移し精製し、黄色い固体として実施例16D化合物(16.82g、収率73.60%)を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl)δ6.59(s,1H),4.82-4.97(m,1H),3.92(s,6H),1.25-1.28(m,12H),1.17-1.19(m,1H).
実施例1G
Figure 0007076565000025
実施例1F化合物(15.62g、43.47mmol)、実施例16D化合物(14.90g、39.52mmol)を150mLの1,4-ジオキサン及び75mLの水に溶解させ、Pd(dppf)Cl(2.89g、3.95mmol、0.10当量)及びKPO(16.78g、79.04mmol、2.00当量)を添加し、窒素雰囲気にて、95℃14h反応させた。反応をTLCで監視し、反応終了後、300mLの酢酸エチルを添加した後、飽和食塩水溶液(200mL*3)で洗浄し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し溶剤をスピン乾燥して、シリカゲルカラム(PE/EA=1/1、Rf=0.43)で精製し、4.6gの黄色い固体として実施例1G化合物を得、収率は21.99%であった。
H NMR(400MHz,CDCl)δ8.57(s,2H),6.64(s,1H),5.79(br d,J=6.53Hz,1H),5.58-5.72(m,1H),5.09(br s,1H),4.70-4.80(m,1H),4.47(br s,1H),4.12-4.23(m,2H),3.72(br d,J=6.78Hz,2H),1.39(s,9H).
実施例1H
Figure 0007076565000026
実施例1G化合物(4.60g、8.69mmol)を30mLのDCMに溶解させ、トリフルオロ酢酸(15.40g、135.04mmol、10.00mL)を滴下し、室温で30min反応した。反応をLC-MSで監視し、反応終了後、溶剤をスピン乾燥して、さらに精製する必要がなく、7.20gの黄褐色の固体粗生成物として実施例1H化合物を得た。
LCMS(ESI):429(M+1)
実施例1I
Figure 0007076565000027
実施例1H化合物(7.20g、13.25mmol)を40mLのDCMに溶解させ、DIEA(6.85g、53.00mmol、9.26mL)を添加し、反応液を0℃まで冷却し、アクリロイルクロライド(599.63mg、6.63mmol、540.21uL)を添加し、室温まで昇温し20min反応した。反応をLC-MSで監視し、反応終了後、30mLの水を添加し反応をクエンチした後、DCM(15mL*3)で抽出し、有機層を合わせ、さらに40mLの飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、ろ過しスピン乾燥した。シリカゲルカラム(まずPE/EA=1/1で、次にDCM/MeOH=10/1で)で精製し、2.7gの実施例1I化合物を得た。
式(I)の化合物
Figure 0007076565000028
実施例1J
Figure 0007076565000029
実施例1I(2.7g、5.59mmol)をSFC(カラム:OD(250mm*30mm、5um);移動相:[0.1%NHO EtOH];B%:40%-40%、10min)で分割し、830mgの実施例1J化合物(純度:98.43%)を得、保持時間が5.204であり、式(I)化合物610mg(純度:99.22%)を得、保持時間が7.294であった。
実施例1J化合物:1H NMR(400MHz,CDCl)δ8.57(s,2H),6.65(s,1H),6.38(br d,J=6.53Hz,1H),6.25(dd,J=1.13,16.94Hz,1H),5.98-6.11(m,1H),5.59-5.78(m,3H),4.70-4.85(m,2H),4.20(ddd,J=6.02,9.47,12.36Hz,2H),3.92-3.98(m,6H),3.70-3.83(m,2H).
式(I)の化合物:1H NMR(400MHz,CDCl)δ8.58(s,2H),6.65(s,1H),6.35(br d,J=6.27Hz,1H),6.21-6.29(m,1H),5.99-6.10(m,1H),5.59-5.74(m,3H),4.69-4.82(m,2H),4.20(ddd,J=6.02,9.47,13.11Hz,2H),3.95(s,6H),3.77(ddd,J=4.52,9.54,16.56Hz,2H).
実施例2:式(I)の化合物のA結晶形の製造
30mgの式(I)の化合物をガラス瓶に秤量し、400μLのアセトニトリル-水(1:1)を添加し、それを懸濁液にした。前記懸濁液試料をマグネチックスターラー(40℃)に置き遮光撹拌試験を行った。懸濁液試料を40℃で2日間撹拌した後、遠心分離にかけ、その後、残存試料を真空乾燥箱(30℃)に置き一晩乾燥し、式(I)の化合物のA結晶形を得た。式(I)の化合物のA結晶形のXRPDスペクトルは図1に示す通りであり、DSCスペクトルは図2に示す通りであり、TGAスペクトルは図3に示す通りである。
本実施例において、A結晶形はアセトニトリル-水系において2日間撹拌した後で得られるものであり、A結晶形はアセトニトリル-水溶液において、かなりの安定性を有することが分かった。
実施例3:式(I)の化合物のA結晶形の製造
30mgの式(I)の化合物をガラス瓶に秤量し、400μLの酢酸エチルを添加し、それを懸濁液にした。前記懸濁液試料をマグネチックスターラー(40℃)に置き遮光撹拌試験を行った。懸濁液試料を40℃で2日間撹拌した後遠心分離にかけ、その後、残存試料を真空乾燥箱(30℃)に置き一晩乾燥した。XRPDでその結晶形状態を検出し、式(I)の化合物のA結晶形を得た。
本実施例において、A結晶形は酢酸エチル系において2日間撹拌した後で得られるものであり、A結晶形は酢酸エチル溶液において、かなりの安定性を有することが分かった。
実施例4:式(I)の化合物のB結晶形の製造
30mgの式(I)の化合物をガラス瓶に秤量し、400μLのメタノールを添加し、それを懸濁液にした。前記懸濁液試料をマグネチックスターラー(40℃)に置き遮光撹拌試験を行った。懸濁液試料を40℃で2日間撹拌した後遠心分離にかけ、その後、残存試料を真空乾燥箱(30℃)に置き一晩乾燥し、式(I)の化合物のB結晶形を得た。式(I)の化合物のB結晶形のXRPDスペクトルは図4に示す通りであり、DSCスペクトルは図5に示す通りであり、TGAスペクトルは図6に示す通りである。
本実施例において、B結晶形はメタノール系において2日間撹拌した後で得られるものであり、B結晶形はメタノール溶液において、かなりの安定性を有することが分かった。
実施例5:式(I)の化合物のB結晶形の製造
500mgの式(I)の化合物を10mLのガラス瓶に秤量し、5mLのエタノールを添加し、それを懸濁液にした。前記懸濁液試料をマグネチックスターラーに置き10~20℃で撹拌し、12時間後ろ過し、残存固体試料をスピン乾燥し、XRPDでその結晶形状態を検出し、式(I)の化合物のB結晶形を得た。
実施例6:式(I)の化合物のC結晶形の製造
50mgの式(I)の化合物を1.5mLの液相バイアル瓶に秤量し、200μLのメタノールを添加し、超音波で均一に混合した。溶解試料を速やかに遠心分離させ、上澄みを遠心管に取り、アルミホイルで管口を縛り、刺して小さな穴を開け、ヒュームフードに置き揮発させた。懸濁液試料をマグネチックスターラー(40℃)に置き撹拌(遮光)し、2日間後、速やかに遠心分離にかけた。前記得られた固体を収集し、30℃の真空乾燥箱に置き、一晩乾燥し、式(I)の化合物のC結晶形を得た。式(I)の化合物のC結晶形のXRPDスペクトルは図7に示す通りであり、DSCスペクトルは図8に示す通りであり、TGAスペクトルは図9に示す通りである。
本実施例において、C結晶形はメタノール系において2日間撹拌した後で得られるものであり、C結晶形はメタノール溶液において、かなりの安定性を有することが分かった。
実施例7:式(I)の化合物のC結晶形の製造
500mgの式(I)の化合物を10mLのガラス瓶に秤量し、5mLのメタノール-水溶液(Vメタノール-V=3:1)を添加し、それを懸濁液にした。前記懸濁液試料をマグネチックスターラーに置き10~20℃で撹拌し、12時間後ろ過し、残存固体試料をスピン乾燥し、XRPDでその結晶形状態を検出し、式(I)の化合物のC結晶形を得た。
実施例8:式(I)の化合物のD結晶形の製造
50mgの式(I)の化合物を1.5mLの液相バイアル瓶に秤量し、200μLのエタノールを添加し、超音波で均一に混合した。溶解試料を速やかに遠心分離させ、上澄みを遠心管に取り、アルミホイルで管口を縛り、刺して小さな穴を開け、ヒュームフードに置き揮発させた。懸濁液試料をマグネチックスターラー(40℃)に置き撹拌(遮光)し、2日間後、速やかに遠心分離にかけた。前記得られた固体を収集し、30℃の真空乾燥箱に置き、一晩乾燥し、式(I)の化合物のD結晶形を得た。式(I)の化合物のD結晶形のXRPDスペクトルは図10に示す通りであり、DSCスペクトルは図11に示す通りであり、TGAスペクトルは図12に示す通りである。
本実施例において、D結晶形はエタノール系において2日間撹拌した後で得られるものであり、D結晶形はエタノール溶液において、かなりの安定性を有することが分かった。
実施例9:式(I)の化合物のD結晶形の製造
500mgの式(I)の化合物を10mLのガラス瓶に秤量し、2mLのエタノールを添加し、超音波で均一に混合した。溶解試料を速やかに遠心分離させ、上澄みを遠心管に取り、アルミホイルで管口を縛り、刺して小さな穴を開け、ヒュームフードに置き体積の約半分まで約12時間揮発させた。懸濁液試料をマグネチックスターラー(40℃)に置き撹拌(遮光)し、2日間後、速やかに遠心分離にかけた。前記得られた固体を収集し、30℃の真空乾燥箱に置き、一晩乾燥し、XRPDでその結晶形状態を検出し、式(I)の化合物のD結晶形を得た。
実施例10:式(II)の化合物の製造
5.8gの式(I)の化合物を250mLの一ツ口フラスコに秤量し、87.5mLのアセトン溶剤を添加し、40℃で撹拌しそれを溶解させた。その後適量のメタンスルフォン酸(式(I)の化合物のA結晶形:酸のモル比が1:1.05)を量り取り、酸をアセトン溶剤で希釈した後、緩やかに原薬の溶液に入れ、現象を観察した。前記懸濁試料をマグネチックスターラー(40℃)に置き一晩撹拌した。一晩撹拌した後、メタンスルフォン酸塩を塩懸濁液にして、ろ過し、スピン乾燥して、式(II)の化合物を得た。
実施例11:式(II)の化合物のE結晶形の製造
35mgの式(II)の化合物を1.5mLの液相バイアル瓶に秤量し、400μLのメタノールを添加し、超音波で均一に混合した。溶解試料を速やかに遠心分離させ、上澄みを遠心管に取り、アルミホイルで管口を縛り、刺して小さな穴を開け、ヒュームフードに置き揮発させた。懸濁液試料をマグネチックスターラー(40℃)に置き撹拌(遮光)し、2日間後、速やかに遠心分離にかけた。得られた固体を収集し、室温の真空乾燥箱に置き乾燥させ、式(II)の化合物のE結晶形を得た。(II)の化合物のE結晶形のXRPDスペクトルは図13に示す通りであり、DSCスペクトルは図14に示す通りであり、TGAスペクトルは図15に示す通りである。
本実施例において、E結晶形はメタノール系において2日間撹拌した後で得られるものであり、E結晶形はメタノール溶液において、かなりの安定性を有することが分かった。
実施例12:式(II)の化合物のE結晶形の製造
350mgの式(II)の化合物を10mLの一ツ口フラスコに秤量し、4mLのメタノールを添加し、超音波で均一に混合した。溶解試料を速やかに遠心分離させ、上澄みを遠心管に取り、アルミホイルで管口を縛り、刺して小さな穴を開け、ヒュームフードに置き体積の約半分まで約12時間揮発させた。懸濁液試料をマグネチックスターラーに置き、40℃で遮光し2日間撹拌した後、速やかに遠心分離にかけた。得られた固体を収集し、室温の真空乾燥箱に置き乾燥させ、XRPDでその結晶形状態を検出し、式(II)の化合物のE結晶形を得た。
実施例13:式(II)の化合物のF結晶形の製造
35mgの式(II)の化合物を1.5mLの液相バイアル瓶に秤量し、400μLのエタノール-水(1:1)を添加し、超音波で均一に混合した。溶解試料を速やかに遠心分離させ、上澄みを遠心管に取り、アルミホイルで管口を縛り、刺して小さな穴を開け、ヒュームフードに置き揮発させた。懸濁液試料をマグネチックスターラー(40℃)に置き撹拌(遮光)し、2日間後、速やかに遠心分離にかけた。得られた固体を収集し、室温の真空乾燥箱に置き乾燥させ、式(II)の化合物のF結晶形を得た。式(II)の化合物のF結晶形のXRPDスペクトルは図16に示す通りであり、DSCスペクトルは図17に示す通りであり、TGAスペクトルは図18に示す通りである。
本実施例において、F結晶形はエタノール-水系において2日間撹拌した後で得られるものであり、F結晶形はエタノール-水溶液において、かなりの安定性を有することが分かった。
実施例14:式(II)の化合物のF結晶形の製造
350mgの式(II)の化合物を10mLのガラス瓶に秤量し、4mLのエタノール-水(1:1)を添加し、超音波で均一に混合した。溶解試料を速やかに遠心分離させ、上澄みを遠心管に取り、アルミホイルで管口を縛り、刺して小さな穴を開け、ヒュームフードに置き体積の約半分まで約12時間揮発させた。懸濁液試料をマグネチックスターラーに置き、40℃で遮光し2日間撹拌した後、速やかに遠心分離にかけた。得られた固体を収集し、室温の真空乾燥箱に置き乾燥させ、XRPDでその結晶形状態を検出し、式(II)の化合物のF結晶形を得た。
実施例15:式(III)の化合物のG結晶形の製造
100mgの式(I)の化合物を8mLのバイアル瓶に秤量し、1.5mLのアセトンを添加し、超音波でそれを溶解させた。その後適量の硫酸(API:酸のモル比が1:1.05)を量り取り、酸をアセトンで希釈し、又は超音波でそれを溶解させた後、緩やかに原薬のアセトン溶液に入れ、現象を観察した。前記溶液又は懸濁試料をマグネチックスターラー(40℃)に置き撹拌した。一晩撹拌した後、試料の懸濁液を遠心分離させ、30℃の真空乾燥箱で一晩乾燥し、式(III)の化合物のG結晶形を得た。式(III)の化合物のG結晶形のXRPDスペクトルは図19に示す通りであり、DSCスペクトルは図20に示す通りであり、TGAスペクトルは図21に示す通りである。
本実施例において、G結晶形はアセトン系において2日間撹拌した後で得られるものであり、G結晶形はアセトン溶液において、かなりの安定性を有することが分かった。
実験例1:A結晶形の固体安定性試験
A結晶形の試料をガラス試料瓶の底部に置き、薄く広げた。高温、高湿及び加速条件で置かれる試料をアルミホイルで瓶口を密封し、アルミホイルに刺して小さな穴を開けて、試料が雰囲気と十分に接触できることを確保した。光条件で置かれる試料は室温で開口して立てられ、試料を光源に曝し、十分なエネルギーを照射した後、サンプリングして検出した。各時点でサンプリングして解析し、検出結果を0日目の初期検出結果に比べ、調査項目は、外観、含有量及び不純物を含み、試験の結果を表9に示す。
Figure 0007076565000030
結論:影響要素及び加速実験から、結晶形Aの熱安定性、光安定性及び加速条件での安定性が全て良く、高湿条件で安定性がやや悪いことが示された。
実験例2:B結晶形の固体安定性試験
B結晶形の試料(10mg)をガラス試料瓶の底部に置き、薄く広げた。高温、高湿及び加速条件で置かれる試料をアルミホイルで瓶口を密封し、アルミホイルに刺して小さな穴を開けて、試料が雰囲気と十分に接触できることを確保した。光条件で置かれる試料は室温で開口して立てられ、試料を光源に曝し、十分なエネルギーを照射した後サンプリングして検出し、対照試料を遮光し(開口し、試料瓶全体をアルミホイルで包み遮光し)、光を照射した試料と一緒に置き、環境要素の試料に対する影響を除外した。各時点でサンプリングして解析し、検出結果を0日目の初期検出結果に比べ、調査項目は、外観、結晶形、含有量及び不純物を含み、試験の結果を表10に示す。
Figure 0007076565000031
結論:影響要素及び加速実験から、何れも結晶形Bの熱安定性及び加速条件での安定性に優れ、光条件で僅かに不純物が生成し、遮光条件で安定性が良いことが示された。
実験例3:C結晶形の固体安定性試験
C結晶形の試料をガラス試料瓶の底部に置き、薄く広げた。高温、高湿及び加速条件で置かれる試料をアルミホイルで瓶口を密封し、アルミホイルに刺して小さな穴を開けて、試料が雰囲気と十分に接触できることを確保した。光条件で置かれる試料は室温で開口して立てられ、試料を光源に曝し、十分なエネルギーを照射した後サンプリングして検出した。各時点でサンプリングして解析し、検出結果を0日目の初期検出結果に比べ、調査項目は、外観、結晶形、含有量及び不純物を含み、試験の結果を表11に示す。
Figure 0007076565000032
結論:影響要素及び加速実験から、何れも結晶形Cの熱安定性及び加速条件での安定性に優れていることが示された。
実験例4:D結晶形の固体安定性試験
D結晶形の試料をガラス試料瓶の底部に置き、薄く広げた。高温、高湿及び加速条件で置かれる試料をアルミホイルで瓶口を密封し、アルミホイルに刺して小さな穴を開けて、試料が雰囲気と十分に接触できることを確保した。光条件で置かれる試料は室温で開口して立てられ、試料を光源に曝し、十分なエネルギーを照射した後サンプリングして検出した。各時点でサンプリングして解析し、検出結果を0日目の初期検出結果に比べ、調査項目は、外観、含有量及び不純物を含み、試験の結果を表12に示す。
Figure 0007076565000033
結論:影響要素及び加速実験から、何れも結晶形Dの熱安定性、光安定性、高湿条件で、及び加速条件での安定性が全て良いことが示された。
実験例5:E結晶形の固体安定性試験
E結晶形の試料(10mg)をガラス試料瓶の底部に置き、薄く広げた。高温、高湿及び加速条件で置かれる試料をアルミホイルで瓶口を密封し、アルミホイルに刺して小さな穴を開けて、試料が雰囲気と十分に接触できることを確保した。光条件で置かれる試料は室温で開口して立てられ、試料を光源に曝し、十分なエネルギーを照射した後サンプリングして検出し、対照試料を遮光し(開口し、試料瓶全体をアルミホイルで包み遮光し)、光を照射した試料と一緒に置き、環境要素の試料に対する影響を除外した。各時点でサンプリングして解析し、検出結果を0日目の初期検出結果に比べ、調査項目は、外観、結晶形、含有量及び不純物を含み、試験の結果を表13に示す。
Figure 0007076565000034
結論:影響要素及び加速実験から、何れも結晶形Eの熱安定性及び加速条件での安定性に優れ、光条件で僅かに不純物が生成し、遮光条件で安定性が良いことが示された。
実験例6:F結晶形の固体安定性試験
F結晶形の試料(10mg)をガラス試料瓶の底部に置き、薄く広げた。高温、高湿及び加速条件で置かれる試料をアルミホイルで瓶口を密封し、アルミホイルに刺して小さな穴を開けて、試料が雰囲気と十分に接触できることを確保した。光条件で置かれる試料は室温で開口して立てられ、試料を光源に曝し、十分なエネルギーを照射した後サンプリングして検出した。各時点でサンプリングして解析し、検出結果を0日目の初期検出結果に比べ、調査項目は、外観、結晶形、含有量及び不純物を含み、試験の結果を表14に示す。
Figure 0007076565000035
結論:影響要素及び加速実験から、何れも結晶形Fが高湿条件、光条件及び加速条件での安定性が良く、高温条件で僅かに不純物が生成したことが示された。
実験例7 B結晶形、E結晶形及びG結晶形の各種の生物学的ベクターにおける溶解性
ステップ1:対照品溶液の製造(0.2mg/mL、遊離塩基として)
対照品2mgの式(I)の化合物のB結晶形(又は2.4mgの式(II)の化合物のE結晶形)を40mLのガラス瓶に精確に秤量し、希釈剤10mLを正確に添加し、超音波で20min十分に溶解させ、室温まで冷却した後、均一に振り混ぜた。前記方法に応じて対照品溶液2組(STD#1、STD#2)を調製した。
ステップ2:線形溶液の製造
式(I)の化合物のB結晶形の対照品溶液STD#1を1倍、10倍、100倍、1000倍及び2000倍(遊離塩基LOQ)希釈し、線形溶液L1、L2、L3、L4及びL5として表記した。(II)の化合物のE結晶形の対照品溶液STD#1を1倍、10倍、100倍及び1000倍(メタンスルフォン酸塩LOQ)希釈し、線形溶液L1、L2、L3、L4として表記した。
ステップ3:式(I)の化合物のB結晶形、式(III)の化合物のG結晶形及び式(II)の化合物のE結晶形の生物学的ベクター及び水における溶解性試験
約4mgの式(I)の化合物のB結晶形、式(II)の化合物のE結晶形、式(III)の化合物のG結晶形をそれぞれ4組秤量し、12個の4mLのガラス瓶に入れた後、各化合物にそれぞれ、異なる生物学的ベクター(FaSSIF、FeSSIF、SGF)2mL及び水を入れ、均一に懸濁液に混合した。懸濁液の開始pHを測定した。磁子を前記懸濁液に入れ、マグネチックスターラーに置き撹拌した(温度:37℃、遮光)。24時間撹拌した後サンプリングし、取った試料を速やかに遠心分離させ、残存固体をXRPDで検出し、上澄み液に対してそのpHを測定し、希釈剤で適切な倍数に希釈した後、HPLCでその濃度を測定した。
Figure 0007076565000036
・FaSSIF:1. 水酸化ナトリウム0.042g、リン酸二水素ナトリウム0.3438g及び塩化ナトリウム0.6186gを秤量し、90mLの純水を添加して、均一に混合した後、1N塩酸又は1N水酸化ナトリウムでpH=6.5となるまで調整し、純水で100mLに定容した。2. 50mLの前記緩衝液に、市販のFaSSIF/FeSSIF/FaSSGFの粉末(Biorelevant.com)0.224gをさらに添加して、溶解するまで撹拌し、純水で100mLに定容した。配合された緩衝液を室温まで放置し、2時間静置した後緩衝液が僅かに乳白色であることが観察された場合、使用が可能である。
・FeSSIF:1. 水酸化ナトリウム0.404g、氷酢酸0.865g、塩化ナトリウム1.1874gを秤量し、90mLの純水を添加して、均一に混合した後、1N塩酸又は1N水酸化ナトリウムでpH=5.0となるまで調整し、純水で100mLに定容した。2. 前記緩衝液50mLを取り、FaSSIF/FeSSIF/FaSSGFの市販される粉末(Biorelevant.com)1.12gをさらに添加して、溶解するまで撹拌し、純水で100mLに定容した。配合された緩衝液を室温まで放置し、2時間静置した後緩衝液が透明な液体であることが観察された場合、使用が可能である。
・FaSSGF(SGF):1. 0.2gの塩化ナトリウムを秤量し、90mLの純水を添加して、均一に混合した後、1N塩酸でpH=1.8となるまで調整し、純水で100mLに定容し、室温まで静置した。
LOQ:定量下限。
結論:式(I)の化合物のB結晶形、式(III)の化合物のG結晶形及び式(II)の化合物のE結晶形は、3種類の生物学的ベクターに全て良い溶解性を有する。
実験例8:in vitro酵素活性試験
実験の目的
Z´-LYTE Assayにより酵素活性を検出し、化合物のIC50値を指標として、化合物のFGFR4キナーゼに対する阻害作用を評価する。前記活性試験はLife technologyで完成されたものである。
実験方法
試験化合物を3倍に段階希釈し、最終濃度が10μM~0.5nMの10種の濃度となり、濃度ごとに2つの重複ウェルを実行した。DMSOの検出反応における含有量は1%であった。
FGFR4酵素反応:
1.94~84ngのFGFR1タンパク質キナーゼ、2μM Tyr4基質、150μM ATP、50mM HEPES(pH7.5)、0.01%BRIJ-35、10mM MgCl2、2mM MnCl2、1mM EGTA、1mM DTT。検出プレートはBar-coded Corning、low volume NBS、black 384-well plateであり、室温で60分間反応し、反応系は10μlであった。
FGFR1酵素反応:
1nM FGFR1タンパク質キナーゼ、2μM Tyr4 peptide、25uM ATP、50mM HEPES(pH7.5)、10mM MgCl2、1mM EGTA、0.01%BRIJ-35、2mM MnCl2、1mM DTT。検出プレートはBlack Proxiplate 384-Plus plate(PerkinElmer)であり、室温で60分間反応し、反応系は10μlであった。
反応検出:
キナーゼ反応液に5μlのDevelopment reagent B(1:64)を添加し、反応を停止し、23℃で60分間インキュベートし、Envision測定器により読み取った。
データ分析
データをリン酸化率及び阻害率に変換し、Model 205 in XLFIT(iDBS)でカーブフィッティングし、化合物IC50データを得た。曲線の底部が-20%から20%の範囲内でなければ、それを0%、曲線の頂部が70%から130%の範囲内でなければ、それを100%とする。
Figure 0007076565000037
結論:本発明に係る化合物のアクリルアミド及びフッ素含有エチレン結合の母核構造は一連のFGFR4の高選択性の化合物を得ることができ、FGFR4キナーゼに対して優れた阻害活性を有し、サブタイプFGFR1キナーゼに活性を有せず、選択性が少なくとも10倍又は100倍以上である。

Claims (25)

  1. 式(I)で表される化合物のA晶、晶、晶またはD晶であって、
    Figure 0007076565000038
    (1)前記A晶の粉末X線回折スペクトルが以下の2θ角:5.58±0.2°、21.31±0.2°、22.97±0.2°において特徴的な回折ピークを有する;
    (2)前記B晶の粉末X線回折スペクトルが以下の2θ角:9.27±0.2°、12.59±0.2°、15.98±0.2°において特徴的な回折ピークを有する;
    (3)前記C晶の粉末X線回折スペクトルが以下の2θ角:4.35±0.2°、10.50±0.2°、12.25±0.2°において特徴的な回折ピークを有する;
    (4)前記D晶の粉末X線回折スペクトルが以下の2θ角:5.68±0.2°、14.68±0.2°、23.05±0.2°において特徴的な回折ピークを有す
    ことを特徴とする、式(I)で表される構造を有する化合物のA晶、晶、晶またはD
  2. (1)前記A型結晶の粉末X線回折スペクトルが以下の2θ角:5.58±0.2°、12.43±0.2°、14.56±0.2°、18.47±0.2°、20.23±0.2°、21.31±0.2°、22.97±0.2°、25.44±0.2°において特徴的な回折ピークを有する;
    (2)前記B型結晶の粉末X線回折スペクトルが以下の2θ角:9.27±0.2°、12.59±0.2°、15.21±0.2°、15.98±0.2°、18.47±0.2°、20.90±0.2°、21.78±0.2°、27.69±0.2°において特徴的な回折ピークを有する;
    (3)前記C型結晶の粉末X線回折スペクトルが以下の2θ角:4.35±0.2°、8.38±0.2°、10.50±0.2°、12.25±0.2°、12.82±0.2°、13.45±0.2°、16.36±0.2°、18.65±0.2°において特徴的な回折ピークを有する;
    (4)前記D型結晶の粉末X線回折スペクトルが以下の2θ角:5.68±0.2°、12.53±0.2°、14.68±0.2°、18.55±0.2°、20.33±0.2°、21.41±0.2°、23.05±0.2°、25.52±0.2°において特徴的な回折ピークを有する
    ことを特徴とする、請求項1に記載のA型結晶、B型結晶、C型結晶またはD型結晶。
  3. (1)前記A型結晶の粉末X線回折スペクトルが以下の2θ角:5.58±0.2°、12.43±0.2°、12.77±0.2°、13.00±0.2°、14.56±0.2°、18.47±0.2°、20.23±0.2°、21.00±0.2°、21.31±0.2°、22.44±0.2°、22.97±0.2°、24.86±0.2°、25.44±0.2°、27.14±0.2°において特徴的な回折ピークを有する;
    (2)前記B型結晶の粉末X線回折スペクトルが以下の2θ角:9.27±0.2°、12.12±0.2°、12.59±0.2°、15.21±0.2°、15.98±0.2°、18.47±0.2°、20.90±0.2°、21.79±0.2°、22.60±0.2°、22.85±0.2°、24.16±0.2°、24.39±0.2°、27.69±0.2°において特徴的な回折ピークを有する;
    (3)前記C型結晶の粉末X線回折スペクトルが以下の2θ角:4.35±0.2°、8.38±0.2°、10.50±0.2°、11.84±0.2°、12.25±0.2°、12.82±0.2°、13.45±0.2°、16.36±0.2°、16.64±0.2°、17.05±0.2°、17.92±0.2°、18.65±0.2°、19.79±0.2°、20.21±0.2°、20.52±0.2°、21.19±0.2°、22.18±0.2°、23.23±0.2°、23.84±0.2°、24.65±0.2°、25.67±0.2°、26.17±0.2°、28.91±0.2°において特徴的な回折ピークを有する;
    (4)前記D型結晶の粉末X線回折スペクトルが以下の2θ角:5.68±0.2°、12.53±0.2°、13.06±0.2°、14.68±0.2°、16.81±0.2°、18.55±0.2°、20.33±0.2°、20.98±0.2°、21.41±0.2°、22.58±0.2°、23.05±0.2°、24.96±0.2°、25.52±0.2°、27.25±0.2°において特徴的な回折ピークを有する
    ことを特徴とする、請求項2に記載のA型結晶、B型結晶、C型結晶またはD型結晶。
  4. (1)前記A晶のXRPDスペクトル解析データが下記の表に示す通りであ
    Figure 0007076565000039

    (2)前記B晶のXRPDスペクトル解析データが下記の表に示す通りであ
    Figure 0007076565000040

    (3)前記C晶のXRPDスペクトル解析データが下記の表に示す通りであ
    Figure 0007076565000041

    (4)前記D晶のXRPDスペクトル解析データが下記の表に示す通りであ
    Figure 0007076565000042
    とを特徴とする、請求項1から3の何か1項に記載のA晶、晶、晶またはD
  5. (1)前記A晶の示差走査熱量曲線が174.46℃±3℃において吸熱ピークの開始点を有する;
    (2)前記B晶の示差走査熱量曲線が178.04℃±3℃において吸熱ピークの開始点を有する;
    (3)前記C晶の示差走査熱量曲線が179.19℃±3℃において吸熱ピークの開始点を有する;
    (4)前記D晶の示差走査熱量曲線が179.17℃±3℃において吸熱ピークの開始点を有す
    ことを特徴とする、請求項1から3の何か1項に記載のA晶、晶、晶またはD
  6. (1)前記A晶の熱重量分析曲線が、120.00℃±3℃の間に重量が0.02335%減少し、200.85℃±3℃の間に重量がまた0.2869%減少する;
    (2)前記B晶の熱重量分析曲線が、120.00℃±3℃の間に重量が0.8093%減少し、200.04℃±3℃の間に重量がまた1.128%減少する;
    (3)前記C晶の熱重量分析曲線が、120.00℃±3℃の間に重量が0.4101%減少し、200.31℃±3℃の間に重量がまた0.2938%減少する;
    (4)前記D晶の熱重量分析曲線が196.80℃±3℃の間に重量が0.6366%減少す
    ことを特徴とする、請求項1から3の何れか1項に記載のA晶、晶、晶またはD
  7. (II)で表される構造を有する化合物。
    Figure 0007076565000043
  8. 式(II)で表される化合物のE型結晶またはF型結晶であって、
    Figure 0007076565000044
    前記E型結晶の粉末X線回折スペクトルが以下の2θ角:5.95±0.2°、11.77±0.2°、22.42±0.2°において特徴的な回折ピークを有する;
    前記F型結晶の粉末X線回折スペクトルが以下の2θ角:6.04±0.2°、9.21±0.2°、12.51±0.2°において特徴的な回折ピークを有する、
    E型結晶またはF型結晶。
  9. 前記E型結晶の粉末X線回折スペクトルが以下の2θ角:5.95±0.2°、11.77±0.2°、12.53±0.2°、18.53±0.2°、19.28±0.2°、21.12±0.2°、22.42±0.2°、25.76±0.2°において特徴的な回折ピークを有する;
    前記F型結晶の粉末X線回折スペクトルが以下の2θ角:6.04±0.2°、9.21±0.2°、12.02±0.2°、12.51±0.2°、15.88±0.2°、18.35±0.2°、20.84±0.2°、21.67±0.2°において特徴的な回折ピークを有する、
    請求項8に記載のE型結晶またはF型結晶。
  10. 前記E型結晶の粉末X線回折スペクトルが以下の2θ角:5.95±0.2°、11.77±0.2°、11.98±0.2°、12.53±0.2°、18.53±0.2°、19.28±0.2°、20.78±0.2°、21.12±0.2°、21.50±0.2°、21.99±0.2°、22.42±0.2°、23.01±0.2°、23.94±0.2°、24.35±0.2°、25.06±0.2°、25.76±0.2°、27.12±0.2°において特徴的な回折ピークを有する;
    前記F型結晶の粉末X線回折スペクトルが以下の2θ角:6.04±0.2°、9.21±0.2°、12.02±0.2°、12.51±0.2°、15.89±0.2°、18.35±0.2°、19.71±0.2°、20.84±0.2°、21.67±0.2°、22.59±0.2°、24.14±0.2°、27.64±0.2°において特徴的な回折ピークを有する、
    請求項9に記載のE型結晶またはF型結晶。
  11. (1)前記E晶のXRPDスペクトル解析データが下記の表に示す通りであ
    Figure 0007076565000045

    (2)前記F晶のXRPDスペクトル解析データが下記の表に示す通りであ
    Figure 0007076565000046
    とを特徴とする、請求項8から10のいずれか1項に記載のE型もしくはF
  12. (1)前記E晶の示差走査熱量曲線が193.78℃±3℃において吸熱ピークの開始点を有し、198.70℃±3℃において放熱ピークを有する;
    (2)前記F晶の示差走査熱量曲線が155.72℃±3℃において吸熱ピークの開始点を有す
    ことを特徴とする、請求項11に記載のE型もしくはF
  13. (1)前記E晶の熱重量分析曲線が170.64℃±3℃の間に重量が1.086%減少し、210.29℃±3℃の間に重量がまた1.652%減少する;
    (2)前記F晶の熱重量分析曲線が120℃±3℃の際に重量が0.6525%減少し、205.16℃±3℃の間に重量がまた1.138%減少す
    ことを特徴とする、請求項11に記載のE型形もしくはF
  14. 式(III)で表される構造を有する化合物。
    Figure 0007076565000047
  15. 式(III)で表される化合物のG型結晶であって、
    Figure 0007076565000048
    粉末X線回折スペクトルが以下の2θ角:5.86±0.2°、11.62±0.2°、22.81±0.2°において特徴的な回折ピークを有する、G型結晶。
  16. 粉末X線回折スペクトルが以下の2θ角:5.86±0.2°、11.62±0.2°、12.31±0.2°、19.22±0.2°、20.03±0.2°、22.81±0.2°、23.68±0.2°、24.75±0.2°において特徴的な回折ピークを有する、請求項15に記載のG型結晶形。
  17. 粉末X線回折スペクトルが以下の2θ角:5.86±0.2°、11.62±0.2°、12.31±0.2°、19.22±0.2°、20.03±0.2°、20.84±0.2°、21.18±0.2°、21.63±0.2°、22.81±0.2°、23.68±0.2°、24.75±0.2°、26.23±0.2°、26.82±0.2°において特徴的な回折ピークを有する、請求項16に記載のG型結晶。
  18. RPDスペクトル解析データが下記の表に示す通りであ
    Figure 0007076565000049
    求項15から17の何か1項に記載のG型
  19. 差走査熱量曲線が164.93℃±3℃において吸熱ピークの開始点を有することを特徴とする、請求項15から17の何か1項に記載のG型
  20. 重量分析曲線が120℃±3℃の間に重量が0.2051%減少し、218.92℃±3℃の間に重量がまた2.867%減少する、請求項15から17の何れか1項に記載のG型
  21. 請求項1から6の何か1項に記載の式(I)で表される化合物のB型結晶の製造方法であって、式(I)で表される化合物を溶剤に添加して加熱撹拌し、又は再結晶して得ることを含み、前記溶剤がメタノール、エタノール、アセトン、テトラヒドロフラン、イソプロピルアルコール又はエタノール-水から選ばれ、前記撹拌の温度が10℃~45℃であり、前記撹拌の時間が10時間~60時間であり、前記化合物と溶剤の重量-体積比が1:8~15g/mlであることを特徴とする、式(I)で表される化合物のB型結晶の製造方法。
    Figure 0007076565000050

  22. FGFR4関連疾患の治療に使用するための、請求項1からの何か1項に記載式(I)で表される化合物のA型晶、晶、晶もしくはD晶、請求項から13の何か1項に記載式(II)で表される化合物のE型結晶形もしくはF晶、または請求項15から20の何れか1項に記載の式(III)で表される化合物のG型晶。
  23. FGFR4関連疾患の治療に使用するための、請求項7に記載の式(II)で表される化合物、または請求項14に記載の式(III)で表される化合物。
  24. FGFR4阻害剤として使用するための、請求項1からの何か1項に記載式(I)で表される化合物のA型晶、晶、晶もしくはD晶、請求項から13の何か1項に記載式(II)で表される化合物の結晶形もしくはF晶、または請求項15から20の何れか1項に記載式(III)で表される化合物の晶。
  25. FGFR4阻害剤として使用するための、請求項7に記載の式(II)で表される化合物、または請求項14に記載の式(III)で表される化合物。
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