JP7075277B2 - 改装ドア枠及び改装ドア - Google Patents

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Description

本発明は、既設ドアを撤去して残存させた既設ドア枠の内側に新設ドア枠を取り付ける改装ドア枠及び該改装ドア枠を用いた改装ドアに関する。
従来、玄関ドアやその他室内外出入口のドアを低コストで改装するために、建物の躯体に固定されている既設ドア枠を残存させた状態で既設ドアを撤去し、その内側に新設ドア枠及び新設ドアを取り付ける工法が行われている。例えば特許文献1には、既設ドア枠の内側に新設ドア枠を取り付けるに際し、建物の躯体に固定した金具で改装ドア枠を支持した構成が開示されている。
特開2016-164325号公報
上記特許文献1のような構成の改装ドアは、例えば室外側から火災による火炎にさらされると、アルミニウム製の新設ドア枠の縦枠が枠外側へと膨らむように変形する場合がある。そうすると、新設ドアと新設ドア枠との間に火炎や煙の通り道となる室内外方向の貫通孔が形成される。特に戸先側の縦枠が変形した場合は、新設ドアから突出したラッチがこの縦枠に設けられたラッチ受け部から脱落し、室内外方向の貫通孔が拡大する懸念もある。
本発明は、上記従来技術の課題を考慮してなされたものであり、高い防火性能を得ることができる改装ドア枠及び該改装ドア枠を用いた改装ドアを提供することを目的とする。
本発明に係る改装ドア枠は、既設ドアを撤去して残存させた既設ドア枠の内側に新設ドア枠を取り付ける改装ドア枠であって、建物の躯体と取り付けられる躯体側取付部と、前記新設ドア枠の縦枠の枠外側見込み面と取り付けられる枠側取付部と、を有する連結金具と、前記連結金具及び前記縦枠よりも前記縦枠の枠外側となる位置に配置された枠外側部材と、前記連結金具又は前記縦枠との間に介在し、前記枠外側部材によって係止されることで前記縦枠の前記枠外側への移動を規制する規制部材と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る改装ドアは、上記構成の改装ドア枠で新設ドアを開閉可能に支持したことを特徴とする。
このような構成によれば、火災時に新設ドア枠の縦枠が熱変形によって枠外側に移動しようとした場合であっても、規制ねじの先端が枠外側部材に係止される。その結果、縦枠の枠外側への移動が規制され、新設ドア枠に支持される新設ドアと縦枠との間に室内外方向の貫通孔が形成されることを防止でき、高い防火性能が得られる。
本発明に係る改装ドア枠において、前記規制部材は、ねじ部が前記連結金具又は前記縦枠に螺合し、前記ねじ部の先端が前記枠外側部材に係止されるねじで構成してもよい。そうすると、規制部材は、連結金具又は縦枠に対する螺合位置を調整するだけで、容易に先端を枠外側部材に当接配置することができる。このため、規制部材がねじであると、縦枠や連結金具等の製造公差や組付誤差等に対して規制部材の配置を柔軟に対応させることができ、使い勝手がよい。しかも、改装ドア枠の施工時には、規制部材であるねじの螺合位置を調整し、その先端で枠外側部材を押圧することにより、縦枠の枠内外方向位置を調整することができる。これにより、新設ドアと新設ドア枠との間の隙間を調整し、例えば新設ドア側のラッチの新設ドア枠側のラッチ受け部へのかかり量の調整も行うことができる。
本発明に係る改装ドア枠において、前記枠外側部材は、前記既設ドア枠に固定され、前記連結金具及び前記縦枠と対向配置された金属部材で構成してもよい。そうすると、金属部材は、縦枠の補強と規制部材の係止との機能を兼用することができ、防火性能が一層向上する。
本発明に係る改装ドア枠において、前記新設ドア枠は、前記既設ドア枠よりも室外側に張り出すように設けられ、前記規制部材は、前記縦枠の見込み方向の幅寸法に対し、該幅寸法の中央よりも室外側に寄った位置に設けられた構成してもよい。そうすると、規制部材は、連結金具の自由端側を支持することができ、火災時の縦枠の移動をより確実に防ぐことができる。
本発明に係る改装ドア枠において、前記縦枠は、室外側に配置される室外側部位と室内側に配置される室内側部位との間を断熱材で連結した連結構造であると共に、前記室外側部位と前記室内側部位とが金属板によって互いに連結されており、前記規制部材は、前記縦枠の見込み方向で、前記室外側部位と重なる位置に配置される構成してもよい。そうすると、縦枠が断熱材を挟んだ連結構造であっても、規制部材で躯体から離間した位置が係止されるため、火災時の縦枠の移動をより一層確実に防ぐことができる。
本発明に係る改装ドア枠において、前記縦枠は、前記新設ドア枠の内側に開閉可能に支持される新設ドアの戸先側に配置されるものであり、前記縦枠の枠内側見込み面には、前記新設ドアのラッチが係合するラッチ受け部が設けられた構成してもよい。そうすると、規制部材は、火災時に戸先側の縦枠が新設ドアの戸先側見込み面から離間する方向に移動することを防止する。このため、ラッチがラッチ受け部から脱落し、室内外方向の貫通孔が拡大することを防止できる。
本発明に係る改装ドア枠において、前記新設ドアは、前記ラッチの上方から出没する上部錠と、前記ラッチの下方から出没する下部錠と、を前記枠内側見込み面に有するものであり、前記縦枠の枠内側見込み面には、前記上部錠が係合する上部錠受け部が前記ラッチ受け部の上方に設けられ、前記下部錠が係合する下部錠受け部が前記ラッチ受け部の下方に設けられており、前記規制部材は、前記上部錠受け部と前記下部錠受け部との間となる位置に配置された構成してもよい。そうすると、規制部材がラッチの近傍に配置され、しかも上下錠の間となる位置に配置される。このため、火災時にラッチがラッチ受け部から脱落し、室内外方向の貫通孔が拡大することをより確実に防止できる。
本発明によれば、改装ドア枠において高い防火性能を得ることができる。
本発明の一実施形態に係る改装ドア枠を備える改装ドアの横断面図である。 戸先側の縦枠及びその周辺部を拡大した横断面図である。 吊元側の縦枠及びその周辺部を拡大した横断面図である。 図4(A)は、戸先側の縦枠及びその周辺部を枠外側から見た側面図であり、図4(B)は、図4(A)に示す縦枠及びその周辺部を室外側から見た正面図である。 図4(A)に示す縦枠及びその周辺部を枠内側から見た側面図である。 図6(A)は、図6(B)中のA-A線に沿う断面図であり、図6(B)は、戸先側の縦枠に設けた連結金具及びその周辺部を室内側から見た要部拡大正面図である。
以下、本発明に係る改装ドア枠について、このドア枠を備えた建具である改装ドアを例示して好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
本実施形態に係る改装ドア枠10を備える改装ドア12は、建物の躯体14の開口部14aに予め設置されていた既設ドアをドア枠(既設ドア枠16)を残して撤去し、残存させた既設ドア枠16の内側に新たなドア枠(新設ドア枠18)を取り付けて新設ドア20を開閉可能に支持した建具である。改装ドア12は、例えば住宅の玄関ドアの改装工事で設置される。本実施形態では片開きドアの改装ドア12を例示しているが、改装ドア12は両開きドア等であってもよい。
既設ドア枠16は、上枠16aと、下枠16bと、左右の縦枠16c,16dとを四周枠組みすることで矩形の開口部を形成したものである。各枠16a~16dは、例えばアルミニウム等の金属材料の押出形材である。各枠16a~16dは、新設ドア枠18の取り付け前から躯体14に固定されている。図1では、実際には図示されない上枠16aについても符号を付しているが、上枠16aは下枠16bと同様に新設ドア枠18で覆われた状態で左右の縦枠16c,16dの上端部間に亘って設けられる。
新設ドア枠18は、既設ドア枠16よりも室外側に張り出すように設けられる。新設ドア枠18は、上枠18aと、下枠18bと、左右の縦枠18c,18dとを四周枠組みすることで矩形の開口部(ドア開口部22)を形成したものである。各枠18a~18dは、例えばアルミニウム等の金属材料の押出形材で構成されている。図1では、実際には図示されない上枠18aについても符号を付しているが、上枠18aは下枠18bと同様に左右の縦枠18c,18dの上端部間に亘って設けられる。
本出願において、見込み方向とは改装ドア12の室内外方向、つまり室内側から室外側に向かう方向又はその逆方向(図中に矢印Yで示す方向)をいう。見込み面とは見込み方向に沿って延在する面をいう。見付け方向とは見込み方向に直交する方向であり、上下方向に長尺な縦枠18c等の場合はその長手方向に直交する左右方向(図中に矢印Xで示す方向)をいい、左右方向に長尺な下枠18b等の場合はその長手方向に直交する上下方向(図中に矢印Zで示す方向)をいう。見付け面とは見付け方向に沿った面をいう。枠状部材の枠内側(枠内方向)とは、例えば新設ドア枠18の内側(ドア開口部22側)をいい、枠状部材の枠外側(枠外方向)とは、例えば新設ドア枠18の外側(既設ドア枠16側や躯体14側)をいう。
吊元側の縦枠18cは、室外側に配置される室外側部位24aと室内側に配置される室内側部位24bとを一対の断熱材26で連結し、断面略矩形状に形成した連結構造である。室内側部位24bは、その枠内側見込み面24cから内方に突出した戸当たり部28が設けられている。縦枠18cは、室外側部位24a及び室内側部位24bの枠外側見込み面24dがクランク状の連結金具30を介して躯体14と固定される。
縦枠18cの室外側部位24aの室外側見付け面24eには、既設ドア枠16の縦枠16cを室外側から覆い隠す外額縁32の一端が固定される。外額縁32は、アルミニウム等の金属材料の押出形材で形成された化粧部材であり、改装ドア12の室外側の見栄えを高めるためのものである。外額縁32の他端は躯体14側に固定される。
戸先側の縦枠18dは、上記した吊元側の縦枠18cと略左右対称形状であって基本的な構造は同一である。すなわち、縦枠18dは、断熱材26で連結された室外側部位24a及び室内側部位24bを有し、室内側部位24bの枠内側見込み面24cに戸当たり部28を有する。縦枠18dは、室外側部位24a及び室内側部位24bの枠外側見込み面24dがクランク状の連結金具34を介して躯体14と固定される。連結金具34は、連結金具30と多少形状が異なるが、詳細は後述する。なお、上枠18a及び下枠18bは、縦枠18c,18dと同様な構成としてもよいし、異なる構成としてもよい。
本実施形態の場合、新設ドア20は片開きである。新設ドア20は、縦枠18cの室外側部位24aに取り付けられたヒンジ36を介して新設ドア枠18の内側で開閉可能に支持され、戸当たり部28の室外側で開閉する。新設ドア20の戸先側見込み面20aには、ラッチ38が出没可能に設けられている。ラッチ38は、新設ドア20を閉じた際に対向する縦枠18dの枠内側見込み面24cに設けられたラッチ受け部40に係合する。
図2及び図3に示すように、新設ドア枠18は、躯体14の室外側に残留している既設ドア枠16の枠内側に設置される。新設ドア枠18は、その設置位置よりも室内側にある躯体14に対して連結金具30,34を介して連結される。上枠18aは、例えば縦枠18cと同様に連結金具30を介して躯体14と固定される。下枠18bは、例えば連結金具30,34を用いず、例えば土間の上に設置されて既設ドア枠16の下枠16bと連結される。
図2に示すように、戸先側の縦枠18dに用いた連結金具34は、既設ドア枠16の戸当たり部16eを避けるように屈曲したクランク形状である。連結金具34は、ステンレスやスチール等の金属板を屈曲させたものである。連結金具34は、縦枠18dの長手方向寸法よりも短尺に形成された部品(ピース)である。本実施形態の場合、連結金具34は、縦枠18dの長手方向でラッチ受け部40に近接した位置のみに設置し、他の位置には縦枠18cのものと同一の連結金具30を設置している(図4及び図5参照)。縦枠18dは、連結金具30を用いずに複数の連結金具34を用いて躯体14と連結してもよい。
連結金具34は、クランク形状の一方の見込み方向部位であって新設ドア枠18と取り付けられる枠側取付部(金属板)34aと、他方の見込み方向部位であって躯体14と取り付けられる躯体側取付部34bとを有する。
枠側取付部34aは、縦枠18dの枠外側見込み面24dに対して枠外側から取付ねじ42を用いて固定される。具体的には、枠側取付部34aは、室内側部位24bの枠外側見込み面24dから断熱材26を越えて室外側部位24aの枠外側見込み面24dまで延出しており、両部位24a,24bの枠外側見込み面24dに対してそれぞれ取付ねじ42を用いて固定される。これにより断熱材26を挟んだ連結構造の縦枠18dが連結金具34で確実に保持される。連結金具34には、室外側部位24aの室外側端部付近まで枠側取付部34aを延出させた延出部34cが設けられている。延出部34cは、新設ドア20からの負荷がかかる縦枠18dのラッチ受け部40に近接した部分を補強するものである(図4及び図5参照)。延出部34cは、縦枠18dの枠外側見込み面24dに対して枠外側から取付ねじ43を用いて固定される。
取付ねじ42,43は、上記と逆方向(枠内側から枠外側に向かう方向)に締結されてもよい。この場合、取付ねじ42,43は、例えば新設ドア枠18に設けた大径孔(ばか穴)を挿通させ、連結金具34或いは既設ドア枠16に固定するとよい。
躯体側取付部34bは、新設ドア枠18の室内側において枠側取付部34aよりもドア開口部22の内方にオフセットした位置に配置される。躯体側取付部34bは、躯体14の開口部14aの見込み面に対し、ドア開口部22側からスペーサ46を挟んで取付ねじ48を用いて固定される。
連結金具34は、枠側取付部34aと躯体側取付部34bとの間の見付け方向部位(連接部34d)が、戸当たり部16eを避けるように室内側部位24bの室内側見付け面24fに沿って配置される。連結金具34は、クランク形状によって十分な強度を有する。また、連結金具34は、枠側取付部34aが躯体側取付部34bよりもドア開口部22の外方(枠外側)にオフセットして設けられているため、縦枠18dを可能な限り外方に配置でき、ドア開口部22の開口寸法を最大限に確保することができる。
図2に示すように、改装ドア枠10は、新設ドア枠18の縦枠18dと既設ドア枠16の縦枠16dとの間となる位置に補強材(金属部材。枠外側部材)50を有する。補強材50は、ステンレスやスチール等の金属板である。補強材50は、縦枠18dの枠外側に配置され、縦枠18dの枠外側への変形や移動を規制するための補強板である。補強材50は、縦枠18dの長手方向寸法よりも短尺で且つ連結金具34の上下方向寸法よりも長尺に形成された部品(ピース)である。補強材50は、縦枠18dの全長に亘る長さでもよい。図4に示すように、補強材50は、例えば上下に隣接する連結金具30,34間に亘る位置に設けられ、縦枠18dの長手方向で例えば上下に2枚設置される。
補強材50は、既設ドア枠16の縦枠16dの枠内側見込み面に対して枠内側から固定ねじ52を用いて固定され、縦枠16dと連結金具34(枠側取付部34a)との間に配置されている。補強材50は、縦枠16dよりも室外側に延びた延出部50aを有する。延出部50aは、縦枠18dの室外側部位24aの見込み方向中央よりも室外側となる位置まで延びている。延出部50aは、縦枠18dの室外側部位24aの中空部内から枠外側に向かう連結ねじ54によって室外側部位24aと連結される。図4(B)に示すように、連結ねじ54は、連結金具34から下方に位置ずれした位置と、その下方の連結金具30の上方となる位置とにそれぞれ設けられる。連結ねじ54は、縦枠18dの室外側部位24aに形成された大径孔(ばか穴)を挿通し、延出部50aに形成されたねじ孔に螺合される。つまり連結ねじ54は、延出部50aに対しては固定され、室外側部位24aに対しては隙間を持って大径孔に挿通された状態で頭部が係止されている。
連結金具34の枠側取付部34aと補強材50との間には、隙間Cが設けられている。隙間Cは、連結金具34や補強材50の製造公差や組付誤差を考慮して設けられる。改装ドア枠10は、この隙間Cに通された規制ねじ(規制部材)55を有する。規制ねじ55は、連結金具34の枠側取付部34aから補強材50の延出部50aに向かって設けられている。規制ねじ55は、ねじ部55aが枠側取付部34aに形成されたねじ孔34eに螺合し、先端55bが補強材50の枠外側表面50bに当接又は近接するように設置される(図2参照)。規制ねじ55は、先端55bが補強材50に係止されることにより、縦枠18d(及び連結金具34)の枠外側への変形や移動を規制する。隙間Cは、スペーサ56及びシール材57によって封止される(図2参照)。補強材50と縦枠16dとの間に形成される隙間についてもスペーサ56及びシール材57によって封止される。
上記したように、戸先側の縦枠18dは、ラッチ受け部40に近接した位置以外は、複数の連結金具30を用いて躯体14に取り付けられる(図4参照)。図4(A)に示すように、連結金具30は、枠側取付部34aの室外側に延出部34cを持たない以外は連結金具34と同様な構成である。従って、連結金具30には、取付ねじ43及び規制ねじ55も設けられない。連結金具30については、連結金具34と同一又は同様な機能及び効果を奏する要素には同一の参照符号を付し、詳細な説明を省略する。
図2に示すように、縦枠18dの室内側には、連結金具34(30)の躯体側取付部34bをドア開口部22側から覆う額縁部材60が設けられている。額縁部材60は、例えば断面略L字状に形成されたアルミニウム等の金属材料の押出形材である。額縁部材60は、躯体14に対して木額縁62を挟んで固定ねじ64を用いて固定される。額縁部材60は、連結金具34の躯体側取付部34bと平行する面を持ち、この躯体側取付部34b及び取付ねじ48を覆うことで、改装ドア枠10の室内側の見栄えを高めるためのものである。
図2に示すように、縦枠18dには、熱膨張性部材66,67が設けられている。熱膨張性部材66は、断熱材26を跨いで室外側部位24aから室内側部位24bまで亘る室内外方向の幅寸法を有する。熱膨張性部材66は、縦枠18dの長手方向に亘って延在した状態で枠内側見込み面24cに貼り付けられている(図2、図4(B)及び図5参照)。熱膨張性部材67は、断熱材26を跨いで室外側部位24aの室内側端部から室内側部位24bまで亘る室内外方向の幅寸法を有する。熱膨張性部材67は、連結金具30,34を含めて縦枠18dの長手方向に亘って延在した状態で枠外側見込み面24d及び連結金具30,34の表面に貼り付けられている(図2、図4(A)及び図4(B)参照)。熱膨張性部材66,67は、加熱されると発泡して膨張する黒鉛等の加熱発泡材であり、接着剤や両面テープ等を用いて縦枠18dや連結金具30,34の表面に接着固定される。
図4及び図5に示すように、縦枠18dは、上から下に向かって順に、上部錠受け部68と、ラッチ受け部40と、下部錠受け部69とを有する。上部錠受け部68、ラッチ受け部40及び下部錠受け部69は、それぞれ縦枠18dの枠内側見込み面24cに開口している。上部錠受け部68は、新設ドア20の戸先側見込み面20aから出没する上部錠70(図1参照)が係合する。ラッチ受け部40は、ラッチ38が係合する。下部錠受け部69は、新設ドア20の戸先側見込み面20aから出没する下部錠71(図1参照)が係合する。上部錠70は、新設ドア20の室内側表面に設けられたドアハンドル72の上部に設けられたサムターン73によってロック操作され、下部錠71はドアハンドル72の下部に設けられたサムターン74によってロック操作される。
図3に示すように、吊元側の縦枠18cは、上記した戸先側の縦枠18dと左右対称構造である以外は基本的に同一構造のため、同一又は同様の要素には同一の参照符号を付して詳細な説明を省略する。但し、縦枠18cの室外側部位24aには、ラッチ受け部40、上部錠受け部68及び下部錠受け部69に代えてヒンジ36がねじ止めされている。また縦枠18cは、躯体14に対して連結金具34を用いず、複数の連結金具30を用いて連結されている。このため、縦枠18cの連結金具30と補強材50との間には規制ねじ55を設けていない。
本実施形態に係る改装ドア12は、例えば室外側からの火災にさらされた場合、縦枠18dが熱変形し、図6(A)及び図6(B)中の矢印X1に示すように枠外側へと膨らむような変形及び移動を生じる可能性がある。このように縦枠18dが枠外側に口開きするように変形した場合、新設ドア20と縦枠18dとの間には火炎や煙の通り道となる室内外方向の貫通孔が形成される。また、縦枠18dは新設ドア20の戸先側見込み面20aから離間する方向に移動するため、ラッチ38がラッチ受け部40から脱落し、室内外方向の貫通孔が拡大する懸念もある。特に、当該改装ドア枠10は、室内側の躯体14から室外側へと延びた連結金具30,34によって縦枠18dを躯体14に連結している。このため、縦枠18dは、その枠外側が躯体14で直接的に支持されておらず、枠外側に移動し易い状態にある。なお、図6(A)では、連結ねじ54の図示を省略している。
そこで当該改装ドア12は、縦枠18d及び連結金具34の枠外側に補強材50を配置すると共に、連結金具34と補強材50との間に規制ねじ55を設けている。従って、火災時に縦枠18dと補強材50との間の隙間Cを塞ぐスペーサ56やシール材57が焼失或いは溶融し、縦枠18dが枠外側に移動しようとした場合であっても、規制ねじ55の先端55bが補強材50の枠外側表面50bに係止される。その結果、縦枠18dの枠外側への移動が規制され、新設ドア20と縦枠18dとの間に室内外方向の貫通孔が形成されることを防止でき、高い防火性能が得られる。
一方、吊元側の縦枠18cの場合、連結金具30には規制ねじ55が設けられていない。しかしながら、吊元側の縦枠18cはヒンジ36によって新設ドア20と締結されているため、縦枠18cの枠外側への移動は抑制される。また、ヒンジ36による支持強度を越えて縦枠18cが枠外側に移動した場合であっても、縦枠18cは隙間C分の移動後に補強材50に保持される。このため、新設ドア20と縦枠18cとの間に形成される室内外方向の貫通孔が拡大することを防止でき、十分な防火性能を確保できる。勿論、吊元側の縦枠18cについても連結金具34を設け、規制ねじ55を補強材50との間に介在させてもよい。そうすると、吊元側の縦枠18cが枠外側に移動し、それによって新設ドア20が戸先側の縦枠18dから逃げる方向に移動してラッチ38がラッチ受け部40から脱落することをより確実に防止できる。
なお、連結金具34と補強材50との間に介在し、縦枠18dの枠外側への移動を規制する規制部材は、規制ねじ55のようなねじ以外、例えば連結金具34と補強材50との間に配設される金属製のスペーサ等であってもよい。但し、規制ねじ55は、連結金具34に対する螺合位置を調整するだけで、容易に先端55bを補強材50に当接配置することができる。このため、規制ねじ55は、縦枠18d、連結金具34及び補強材50の製造公差や組付誤差等に基づく隙間Cの幅の違いに容易に対応でき、使い勝手がよい。また、改装ドア枠10の施工時、規制ねじ55のねじ孔34eに対する螺合位置を調整し、先端55bで補強材50を押圧することにより、縦枠18dの枠内外方向位置をある程度調整することもできる。これにより、ラッチ38のラッチ受け部40へのかかり量の調整も行うことができる。規制ねじ55は連結金具34や縦枠18dだけでなく、補強材50に対しても螺合されてもよい。
本実施形態の場合、規制ねじ55は、縦枠18dの見込み方向の幅寸法に対し、この幅寸法の中央よりも室外側に寄った位置、つまり連結金具34の延出部34cに対して設けられている。つまり規制ねじ55は、縦枠18dの見込み方向でその室外側部位24aと重なる位置に配置されている。このように、規制ねじ55は、連結金具34の躯体14に対する固定部である躯体側取付部34bから離間した位置に配置されることにより、連結金具34の自由端側である枠側取付部34a側を確実に支持することができる。その結果、火災時の縦枠18dの移動をより確実に且つより効率よく防ぐことができる。
しかも、当該改装ドア12は、火災にさらされた際に熱膨張性部材66,67が膨張する。これにより、膨張した熱膨張性部材66が新設ドア20の戸先側見込み面20aと縦枠18c,18dの枠内側見込み面24cとの間の隙間を埋め、この隙間が室内外方向の貫通孔となることを一層確実に防止する。さらに膨張した熱膨張性部材67が縦枠18c,18dの枠外側見込み面24dと既設ドア枠16の縦枠16c,16dとの間の隙間を埋め、この隙間が室内外方向の貫通孔となることも防止する。
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。
上記実施形態では、断熱材26で室外側部位24aと室内側部位24bとを連結した断熱構造の新設ドア枠18を例示したが、新設ドア枠18の各枠18a~18dは断熱材26を用いていない構成でもよい。
上記実施形態では、規制ねじ55は、連結金具34のねじ孔34eにねじ部55aを螺合させた構成を例示したが、規制ねじ55は、縦枠18dに形成したねじ孔に螺合させ、連結金具34の大径孔(ばか穴)を挿通させた取付構造としてもよい。また規制ねじ55は、縦枠18dに形成したねじ孔に螺合させ、連結金具34から上下方向に位置ずれした位置に設けてもよい。
上記実施形態では、縦枠18dの枠外側に配置された補強材50で規制ねじ55を係止する構成を例示したが、規制ねじ55は補強材50以外の縦枠18dの枠外側に配置された部材(枠外側部材)で係止されてもよい。例えば、既設ドア枠16の縦枠16dは、新設ドア枠18の縦枠18dと同様にアルミニウム製であるが、縦枠18dで室外から隠されているため、火災時の温度上昇が低い。そこで、規制ねじ55は既設ドア枠16の縦枠(枠外側部材)16dに係止されてもよい。また規制ねじ55は、躯体(枠外側部材)14で係止されてもよい。
上記実施形態では、クランク形状の連結金具30,34を例示したが、連結金具30,34は平板形状等であってもよい。また、連結金具30,34は、枠側取付部34aが例えば室内側部位24bのみと取り付けられ、室内側部位24bと室外側部位24aとの間は、断熱材26を跨いだ枠側取付部34aとは別の金属板で固定してもよい。
10 改装ドア枠、12 改装ドア、14 躯体、14a 開口部、16 既設ドア枠、16c,16d,18c,18d 縦枠、18 新設ドア枠、20 新設ドア、22 ドア開口部、24a 室外側部位、24b 室内側部位、26 断熱材、30,34 連結金具、34a 枠側取付部、34b 躯体側取付部、34c 延出部、38 ラッチ、40 ラッチ受け部、50 補強材、55 規制ねじ、55a ねじ部、55b 先端、68 上部錠受け部、69 下部錠受け部

Claims (8)

  1. 既設ドアを撤去して残存させた既設ドア枠の内側に新設ドア枠を取り付ける改装ドア枠であって、
    建物の躯体と取り付けられる躯体側取付部と、該躯体側取付部よりも室外側に配置され、前記新設ドア枠の縦枠の枠外側見込み面と取り付けられる枠側取付部と、を有する連結金具と、
    前記連結金具の前記枠側取付部を前記縦枠に固定する取付ねじと、
    前記連結金具及び前記縦枠よりも前記縦枠の枠外側となる位置で連結金具との間に隙間を設けて配置され、前記既設ドア枠に固定され金属部材と、
    前記金属部材と、前記連結金具又は前記縦枠との間に介在し、前記金属部材によって係止されることで前記縦枠の前記枠外側への移動を規制する規制部材と、
    を備え
    前記縦枠の見込み方向で、前記規制部材が前記取付ねじよりも室外側にあ
    ことを特徴とする改装ドア枠。
  2. 請求項1に記載の改装ドア枠であって、
    前記規制部材は、ねじ部が前記連結金具又は前記縦枠に螺合し、前記ねじ部の先端が前記金属部材に係止されるねじであることを特徴とする改装ドア枠。
  3. 請求項1又は2に記載の改装ドア枠であって、
    前記金属部材は、前記連結金具及び前記縦枠と対向配置されていることを特徴とする改装ドア枠。
  4. 請求項1~3のいずれか1項に記載の改装ドア枠であって、
    前記新設ドア枠は、前記既設ドア枠よりも室外側に張り出すように設けられ、
    前記規制部材は、前記縦枠の見込み方向の幅寸法に対し、該幅寸法の中央よりも室外側に寄った位置に設けられることを特徴とする改装ドア枠。
  5. 請求項4に記載の改装ドア枠であって、
    前記縦枠は、室外側に配置される室外側部位と室内側に配置される室内側部位との間を断熱材で連結した連結構造であると共に、前記室外側部位と前記室内側部位とが金属板によって互いに連結されており、
    前記規制部材は、前記縦枠の見込み方向で、前記室外側部位と重なる位置に配置されることを特徴とする改装ドア枠。
  6. 請求項1~5のいずれか1項に記載の改装ドア枠であって、
    前記縦枠は、前記新設ドア枠の内側に開閉可能に支持される新設ドアの戸先側に配置されるものであり、
    前記縦枠の枠内側見込み面には、前記新設ドアのラッチが係合するラッチ受け部が設けられることを特徴とする改装ドア枠。
  7. 既設ドアを撤去して残存させた既設ドア枠の内側に新設ドア枠を取り付ける改装ドア枠であって、
    建物の躯体と取り付けられる躯体側取付部と、前記新設ドア枠の縦枠の枠外側見込み面と取り付けられる枠側取付部と、を有する連結金具と、
    前記連結金具及び前記縦枠よりも前記縦枠の枠外側となる位置に配置された枠外側部材と、前記連結金具又は前記縦枠との間に介在し、前記枠外側部材によって係止されることで前記縦枠の前記枠外側への移動を規制する規制部材と、
    を備え、
    前記縦枠は、前記新設ドア枠の内側に開閉可能に支持される新設ドアの戸先側に配置されるものであり、
    前記縦枠の枠内側見込み面には、前記新設ドアのラッチが係合するラッチ受け部が設けられ、
    前記新設ドアは、前記ラッチの上方から出没する上部錠と、前記ラッチの下方から出没する下部錠と、を戸先側見込み面に有するものであり、
    前記縦枠の枠内側見込み面には、前記上部錠が係合する上部錠受け部が前記ラッチ受け部の上方に設けられ、前記下部錠が係合する下部錠受け部が前記ラッチ受け部の下方に設けられており、
    前記規制部材は、前記上部錠受け部と前記下部錠受け部との間となる位置に配置されることを特徴とする改装ドア枠。
  8. 請求項1~7のいずれか1項に記載の改装ドア枠で新設ドアを開閉可能に支持したことを特徴とする改装ドア。
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