JP7074814B2 - 情報処理装置、システム、及び、方法 - Google Patents

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Description

本発明は、情報処理装置、システム、及び、方法に関する。
従来から、顧客の年齢及び性別を含む属性情報に基づいて物品を表示し、表示された物品の内で注文された物品を移動体に運搬させるシステムが知られている(例えば、特許文献1)。
特開2018-151923号公報
ところで、移動体が運搬可能な物品の種別は気象によって異なり得る。しかし、顧客の属性情報に基づいて表示され、かつ、注文された物品を移動体に運搬させる特許文献1のシステムでは、移動体が運搬可能な物品の種別を気象に基づいて決定できないという問題があった。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、気象に基づいて移動体が運搬可能な物品の種別を決定できる情報処理装置、システム、及び、方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る情報処理装置は、
移動体が移動する予定があるエリアの気象を表す気象情報を取得する取得部と、
取得された前記気象情報に基づいて、前記移動体が前記エリアで運搬可能な物品の種別を決定する決定部と、を備える、
ことを特徴とする。
本発明に係る情報処理装置、システム、及び、方法によれば、気象に基づいて移動体が運搬可能な物品の種別を決定できる。
本発明の実施例1に係る運搬システムの一構成例を表すシステム構成図である。 端末装置の一構成例を表すハードウェア構成図である。 端末装置が実行する注文処理の一例を表すフローチャートである。 情報処理装置の一構成例を表すハードウェア構成図である。 情報処理装置が有する機能の一例を表す機能ブロック図である。 情報処理装置が記憶する予想テーブルの一例を表す図である。 実施例1に係る情報処理装置が実行する注文受付処理の一例を表すフローチャートである。 情報処理装置が記憶する物品テーブルの一例を表す図である。 情報処理装置が記憶する種別テーブルの一例を表す図である。 情報処理装置が記憶する気象テーブルの一例を表す図である。 情報処理装置が記憶する性能テーブルの一例を表す図である。 情報処理装置が記憶するコンディションテーブルの一例を表す図である。 情報処理装置が記憶する予定テーブルの一例を表す図である。 情報処理装置が実行する種別決定処理の一例を表すフローチャートである。 実施例1に係る移動体の外観の一例を表す外観構成図である。 移動体が備える制御装置の一構成例を表すハードウェア構成図である。 移動体が実行する運搬制御処理の一例を表すフローチャートである。 実施例1に係る移動体の外観の他例を表す外観構成図である。 実施例1の変形例9に係る移動体の外観の一例を表す外観構成図である。 実施例1の変形例10に係る移動体の外観の一例を表す外観構成図である。 実施例2に係る情報処理装置が実行する注文受付処理の一例を表すフローチャートである。 情報処理装置が実行する時間帯決定処理の一例を表すフローチャートである。 実施例3に係る情報処理装置が実行する前倒処理の一例を表すフローチャートである。 実施例4に係る情報処理装置が実行する前倒処理の一例を表すフローチャートである。
<実施例1>
以下、本発明の実施例1について添付図面を参照しつつ説明する。
本発明の実施例1に係る運搬システム1は、物品を注文する注文者によって操作される、図1に示すような端末装置100と、注文を受け付ける情報処理装置500と、注文が受け付けられた物品を格納して移動することで、物品を運搬する移動体800及び900と、を備える。
端末装置100は、例えば、スマートフォンであり、注文者によって携帯される。端末装置100は、図2に示すようなCPU(Central Processing Unit)101、RAM(Random Access Memory)102、ROM(Read Only Memory)103a、フラッシュメモリ103b、データ通信回路104a、音声通信回路104b、ビデオカード105a、表示装置105b、入力装置105c、位置計測回路106、スピーカ109a、及び、マイクロフォン109bを備える。
本実施例では、端末装置100は、1つのCPU101を備えるとして説明するが、これに限定される訳ではなく、複数のCPUを備えても良い。また、端末装置100は、複数のRAMを備えても良いし、複数のフラッシュメモリを備えても良い。
端末装置100のCPU101は、ROM103a又はフラッシュメモリ103bに保存されたプログラムを実行することで、端末装置100の全体制御を行う。RAM102は、CPU101によるプログラムの実行時において、処理対象とするデータを一時的に記憶する。
端末装置100のROM103a及びフラッシュメモリ103bは、各種のプログラムを記憶している。また、フラッシュメモリ103bは、プログラムの実行に用いられる各種のデータやデータが保存されたテーブルをさらに記憶している。端末装置100は、フラッシュメモリ103bの代わりに、ハードディスクを備えても良い。
端末装置100のデータ通信回路104aは、例えば、NIC(Network Interface Card)であり、LTE(Long Term Evolution)及び5G(5th Generation)といった通信規格に従って、インターネットINに接続された不図示の基地局と電波を用いたデータ通信を行う。このようにして、端末装置100のデータ通信回路104aは、インターネットINに接続された情報処理装置500とデータ通信を行う。音声通信回路104bは、不図示の基地局と電波を用いた音声通信を行う。
端末装置100のビデオカード105aは、CPU101から出力されたデジタル信号に基づいて画像をレンダリングすると共に、描画された画像を表す画像信号を出力する。表示装置105bは、EL(Electroluminescence)ディスプレイであり、ビデオカード105aから出力された画像信号に従って画像を表示する。端末装置100は、ELディスプレイの代わりに、PDP(Plasma Display Panel)又はLCD(Liquid Crystal Display)を備えても良い。入力装置105cは、タッチパッド及びボタンのいずれか1つ以上であり、注文者の操作に応じた信号を入力する。
端末装置100の位置計測回路106は、QZSS(Quasi-Zenith Satellite System)回路である。位置計測回路106は、準天頂衛星から発せられた信号を受信し、受信された信号に基づいて端末装置100の位置を表す緯度、経度、及び、高度を計測し、計測された緯度、経度、及び、高度を表す信号を出力する。位置計測回路106は、QZSS回路ではなく、GPS(Global Positioning System)衛星から発せられたGPS信号を受信し、受信されたGPS信号に基づいて端末装置100の位置を表す緯度、経度、及び、高度を計測するGPS回路であっても良い。
端末装置100のスピーカ109aは、CPU101が出力する信号に従って音声を出力し、マイクロフォン109bは、端末装置100の周囲の音声を表す信号を出力する。
端末装置100の入力装置105cを、物品を注文するために注文者が操作すると、入力装置105cは、当該操作に応じた信号を出力する。端末装置100のCPU101は、当該信号が出力されると、図3に示すような注文処理を実行する。
注文処理の実行を開始すると、端末装置100のCPU101は、ユーザID(IDentification)とパスワードとを含む認証情報の入力を促す表示を表示装置105bにさせる。その後、当該表示を視認した注文者が認証情報の入力のために入力装置105cを操作すると、CPU101は、入力装置105cから出力される信号に基づいて、注文者のユーザIDとパスワードを表す情報とを取得して認証情報とする(ステップS01)。
次に、端末装置100のCPU101は、認証情報を含み、認証情報に基づくユーザ認証を求める認証リクエストを、情報処理装置500を宛先としてデータ通信回路104aへ出力する(ステップS02)。
端末装置100のデータ通信回路104aが認証リクエストを情報処理装置500に送信してから、予め定められた時間が経過しても、認証が成功したことを表す情報が受信されないと、CPU101は、認証が成功しなかったと判別し(ステップS03;No)、注文処理の実行を終了する。
これに対して、端末装置100のデータ通信回路104aが認証情報を送信してから予め定められた時間が経過する以前に、認証が成功したことを表す情報を受信すると、CPU101は、認証が成功したと判別する(ステップS03;Yes)。その後、CPU101は、物品を運搬させる時間帯として指定可能な時間帯(以下、指定可能時間帯という)を表す情報を、データ通信回路104aが情報処理装置500から受信するまでスリープする。指定可能時間帯を表す情報が1又は複数受信されると、CPU101は、受信された1又は複数の情報をデータ通信回路104aから取得し、取得された1又は複数の情報でそれぞれ表される1又は複数の時間帯を表示装置105bに表示させる(ステップS04)。
次に、1又は複数の時間帯を視認した注文者が時間帯を指定するために端末装置100の入力装置105cを操作すると、CPU101は、入力装置105cから出力される信号に基づいて、指定された時間帯(以下、指定時間帯という)を表す情報を取得する。その後、CPU101は、指定時間帯を表す情報を、情報処理装置500を宛先としてデータ通信回路104aへ出力する(ステップS05)。
端末装置100のデータ通信回路104aは、指定時間帯を表す情報を情報処理装置500に送信した後に、販売される物品の名称と、当該物品を識別する物品IDと、を複数含む一覧を表す情報を受信する。
端末装置100のCPU101は、データ通信回路104aから一覧を表す情報を取得し、取得された情報に基づいて、物品の名称及び物品IDを複数含む一覧を表示装置105bに表示させる(ステップS06)。
その後、表示された一覧を視認した注文者が、物品の注文のために端末装置100の入力装置105cを操作すると、CPU101は、入力装置105cから出力される信号に基づいて、注文される物品の物品IDを取得する。本実施例では、説明を簡単にするため、注文者は、1回の注文で1つの物品の運搬を依頼すると説明するが、これに限定される訳では無い。
その後、端末装置100のCPU101は、取得された物品IDで識別される物品を、ステップS05で取得された情報で表される指定時間帯において運搬先まで運搬することを依頼する注文の受け付けを求める注文リクエストを生成する。本実施例では、指定時間帯において運搬するとは、運搬の開始時刻及び運搬の終了時刻の双方が指定時間帯に含まれることを意味するが、これに限定される訳では無く、運搬の開始時刻が指定時間帯よりも前の時刻であっても良い。
その後、端末装置100のCPU101は、生成された注文リクエストに、当該物品IDと、指定時間帯を表す情報と、を追加してから、情報処理装置500を宛先として注文リクエストをデータ通信回路104aへ出力する(ステップS07)。
端末装置100のデータ通信回路104aが注文リクエストを情報処理装置500へ送信した後に、注文の受け付けが制限されたことを知らせる制限通知を受信すると、端末装置100のCPU101は、データ通信回路104aから制限通知を取得する。次に、CPU101は、取得された制限通知に基づいて、注文が受け付けられなかったと判別し(ステップS08;No)、注文が受け付けられなかった旨のメッセージを表示装置105bに表示させる。
注文者は、端末装置100の表示装置105bの表示を視認し、注文が受け付けられなかった物品と異なる物品を注文するために入力装置105cを再度操作する。その後、CPU101は、ステップS07から上記の処理を繰り返す。
これに対して、注文が受け付けられたことを知らせる受付通知を端末装置100のデータ通信回路104aが受信すると、CPU101は、受付通知をデータ通信回路104aから取得する。次に、CPU101は、取得された受付通知に基づいて、注文が受け付けられたと判別し(ステップS08;Yes)、注文が受け付けられた旨のメッセージを表示装置105bに表示させてから、注文処理の実行を終了する。
端末装置100から注文リクエストを受信する情報処理装置500は、サーバ機であり、物品の販売を行う販売業者の営業所に設置されている。情報処理装置500は、図4に示すようなCPU501、RAM502、ROM503a、ハードディスク503b、データ通信回路504a、ビデオカード505a、表示装置505b、及び、入力装置505cを備えている。本実施例では、情報処理装置500は、1つのCPU501を備えるとして説明するが、これに限定される訳ではなく、複数のCPUを備えても良い。また、情報処理装置500は、複数のRAMを備えても良いし、複数のハードディスクを備えても良い。
情報処理装置500のCPU501、RAM502、ROM503a、データ通信回路504a、ビデオカード505a、表示装置505b、及び、入力装置505cの構成及び機能は、図2に示した端末装置100のCPU101、RAM102、ROM103a、データ通信回路104a、ビデオカード105a、表示装置105b、及び、入力装置105cの構成及び機能と同様である。
情報処理装置500のハードディスク503bは、各種のプログラム、プログラムの実行に用いられる各種のデータ、及び、データが保存されたテーブルを予め記憶している。情報処理装置500は、ハードディスク503bの代わりに、フラッシュメモリを備えても良い。
情報処理装置500のデータ通信回路504aは、インターネットINに接続された端末装置100並びに移動体800及び900とデータ通信を行う。
情報処理装置500の入力装置505cは、キーボード、マウス、タッチパッド、及び、ボタンのいずれか1つ以上であり、営業所に勤務する従業員の操作に応じた信号を入力する。
情報処理装置500のCPU501は、起動すると、移動体800又は900が物品を運搬するために移動する予定があるエリア(以下、運搬エリアという)において予想される気象を表す気象情報を取得する不図示の気象取得処理を、例えば、1時間に1度の周期で実行する。これにより、CPU501は、気象情報を取得する、図5に示すような取得部510として機能する。また、ハードディスク503bは、予想された気象を表す気象情報が保存される、図6に示すような予想テーブルを予め記憶している情報記憶部590として機能する。予想テーブルには、複数のレコードが予め保存されており、予想テーブルの各レコードには、時間帯を表す情報と、当該時間帯において予想される運搬エリアの気象を表す気象情報と、が対応付けられて保存される。
気象取得処理の実行が開始されると、情報処理装置500の取得部510は、情報記憶部590が予め記憶している運搬エリアを表す情報を取得する。本実施例において、運搬エリアは、物品が保管されている営業所から、運搬システム1の管理者によって予め定められた運搬先に到る予め定められた運搬ルートを含む地域である。
その後、情報処理装置500の取得部510は、情報記憶部590が予め記憶している気象予報サーバのURL(Uniform Resource Locator)を取得する。また、取得部510は、情報記憶部590が予め記憶している最も早い時間帯の開始時刻を表す情報と、最も遅い時間帯の開始時刻を表す情報と、時間帯の時間長を表す情報と、を取得する。
本実施例では、説明を簡単にするため、最も早い時間帯の開始時刻が「9時」と予め定められており、最も遅い時間帯の開始時刻が「21時半」と予め定められており、かつ、時間帯の時間長が「30分」と予め定められている場合を具体例として挙げて以下の説明を行う。時間帯の時間長が「30分」と予め定められているのは、営業所から予め定められた運搬先まで、移動体800及び900が移動するのに要する時間が30分未満だからである。
次に、情報処理装置500の取得部510は、最も早い時間帯の開始時刻「9時」から「30分」に亘る時間帯「9時から9時半まで」に注目する。その後、取得部510は、注目した時間帯(以下、注目時間帯という)「9時から9時半まで」を表す情報と、運搬エリアを表す情報と、を含み、注目時間帯において運搬エリアで予想される気象の名称を表す情報の送信を求める送信リクエストを生成する処理を実行する。次に、取得部510は、生成された送信リクエストを、気象予報サーバのURLを宛先としてデータ通信回路504aへ出力する。
情報処理装置500のデータ通信回路504aが送信リクエストを気象予報サーバへ送信した後に、天気予報サーバから情報を受信すると、情報処理装置500の取得部510は、データ通信回路504aから当該情報を取得する。本実施例では、「9時から9時半まで」の注目時間帯において運搬エリアで予想される気象の名称が「強風を伴う雨」である場合を具体例として挙げて以下の説明を行う。
情報処理装置500の取得部510は、取得された情報に基づいて、予想された気象の名称に含まれる「強風」を表す気象情報と「雨」を表す気象情報とを取得する。その後、取得部510は、注目時間帯「9時から9時半まで」を表す情報と、「強風」を表す気象情報及び「雨」を表す気象情報と、を対応付けて、図6の予想テーブルに保存する。
その後、情報処理装置500の取得部510は、注目時間帯の直後の時間帯であり、かつ、予め定められた「30分」の時間長を有する時間帯に注目する。次に、取得部510は、注目時間帯の開始時刻が予め定められた最も遅い時間帯の開始時刻よりも遅くなるまで、送信リクエストを生成する処理から上記処理を繰り返した後に、気象取得処理の実行を終了する。
情報処理装置500のデータ通信回路504aが、認証リクエストを端末装置100から受信すると、情報処理装置500のCPU501は、認証リクエストに応じてユーザ認証を行い、かつ、ユーザ認証が成功した場合に端末装置100から送信される注文リクエストに応じて注文を受け付ける、図7に示すような注文受付処理を実行する。
これにより、情報処理装置500のCPU501は、認証リクエストに応じて注文者をユーザ認証する、図5に示すような認証部520として機能する。また、CPU501は、認証された注文者によって指定された指定時間帯において、物品を運搬させる予定がある移動体を、移動体800及び900から特定する特定部530として機能する。さらに、CPU501は、運搬エリアで運搬可能な物品の種別を、特定された移動体800又は900の機体性能と、指定時間帯における運搬エリアの気象と、に基づいて決定する決定部540として機能する。
さらに、情報処理装置500のCPU501は、決定部540で決定された種別の物品に対する注文の受け付けを行い、かつ、決定部540で決定された種別と異なる種別の物品に対する注文の受け付けを制限する受付部550として機能する。
また、情報処理装置500のCPU501は、注文の受け付けが制限されたことを知らせる制限通知、又は、注文が受け付けられたことを知らせる受付通知を出力する出力部560として機能する。さらに、CPU501は、注文が受け付けられた物品を指定時間帯に運搬させる制御を、特定部530によって特定された移動体800又は900に行う制御部570として機能する。
情報処理装置500の情報記憶部590は、注文受付処理の実行に用いられる各種のテーブルの1つとして、物品に関する情報が保存されている、図8に示すような物品テーブルを予め記憶している。物品テーブルには、複数のレコードが予め保存されており、物品テーブルの各レコードには、物品を識別する物品IDと、当該物品の名称を表す情報と、当該物品の種別を表す種別情報と、が対応付けられて予め保存されている。
本実施例では、説明を簡単にするため、物品テーブルの1番目のレコードには、物品ID「G11」と、名称「時計」を表す情報と、種別「精密機器」と、が予め対応付けられて保存されている場合を具体例として挙げて以下の説明を行う。また、本実施例では、2番目のレコードには、物品ID「G12」と、名称「パソコン」を表す情報と、種別「精密機器」と、が対応付けられており、3番目のレコードには、物品ID「G21」と、名称「シャツ」を表す情報と、種別「衣類」と、が対応付けられている。さらに、4番目のレコードには、物品ID「G31」と、名称「缶コーヒー」を表す情報と、種別「ホットドリンク」と、が対応付けられており、5番目のレコードには、物品ID「G41」と、名称「ポテトチップス」を表す情報と、種別「スナック菓子」と、が対応付けられている。
また、情報処理装置500の情報記憶部590は、物品の種別に関する情報が予め保存されている、図9に示すような種別テーブルを予め記憶している。種別テーブルには、複数のレコードが予め保存されており、各レコードには、物品の種別を表す種別情報と、当該物品の状態を、引渡可能な状態から、引渡可能な状態と異なる引渡不能な状態に変化させるコンディションを表すコンディション情報と、が対応付けられて予め保存されている。
本実施例では、説明を簡単にするために、種別テーブルの1番目のレコードに、物品の種別の名称「精密機器」を表す種別情報と、物品に「濡れ」が生じるコンディションを表すコンディション情報と、が予め対応付けられて保存されている場合を具体例として挙げて以下の説明を行う。これらの情報が予め対応付けられているのは、種別が「精密機器」である物品の引渡可能な状態は、物品の梱包が乾いており濡れたことがない状態、及び、物品が正常に動作する正常状態を含むため、物品又は梱包が水に濡れることで、引渡可能な状態と異なる引渡不能な状態に変化するためである。種別が「精密機器」である物品の引渡可能な状態が、物品の梱包が乾いており濡れたことがない状態、及び、正常に動作する正常状態を含むのは、そのような物品は、そのような状態で注文者に引き渡すことが、注文の受付時に注文者と販売者との間で明示的な若しくは黙示的な合意がなされる、又は、商慣習上求められるためである。
また、本実施例では、種別テーブルの2番目のレコードに、「精密機器」を表す種別情報と、物品に「揺れ」が生じるコンディションを表すコンディション情報と、が予め対応付けられて保存されている。これらの情報が予め対応付けられているのは、種別が「精密機器」である物品は、揺らされることで、正常状態から正常に動作しない故障状態に変化するためである。
さらに、本実施例では、種別テーブルの3番目のレコードに、「衣類」を表す種別情報と、「濡れ」が生じるコンディションを表すコンディション情報と、が予め対応付けられて保存されている。これらの情報が予め対応付けられているのは、種別が「衣類」である物品の引渡可能な状態は、物品及び梱包が乾いており濡れたことがない乾燥状態を含み、物品又は梱包が水に濡れることで、引渡可能な状態から引渡不能な状態に変化するためである。
これに対して、本実施例では、種別テーブルには、「衣類」を表す種別情報と、「揺れ」が生じるコンディションを表すコンディション情報と、が対応付けられていない。これらの情報が対応付けられていないのは、種別が「衣類」である物品は、揺らされたところで、引渡可能な状態から引渡不能な状態に変化しない、又は、変化する確率が予め定められた確率よりも低いためである。
さらに、本実施例では、種別テーブルの4番目のレコードに、「ホットドリンク」を表す種別情報と、予め定められた温度よりも低い「低温」のコンディションを表すコンディション情報と、が予め対応付けられて保存されている。これらの情報が予め対応付けられているのは、種別が「ホットドリンク」である物品の引渡可能な状態は、当該物品の温度が、例えば、摂氏55度から65度までの予め定められた範囲内である暖温状態を含み、摂氏55度よりも低い温度の空気に物品が触れることで、暖温状態と異なる状態に変化するためである。
これに対して、本実施例では、種別テーブルには、「ホットドリンク」を表す種別情報と、「揺れ」が生じるコンディションを表すコンディション情報、及び、「濡れ」が生じるコンディションと、が対応付けられていない。これらの情報が対応付けられていないのは、情報処理装置500が注文を受け付ける物品の内で、種別が「ホットドリンク」である物品は、例えば、ペットボトル又は缶に入れられているため、揺らされたり、水に濡らされたりしたところで、引渡可能な状態から引渡不能な状態に変化しない、又は、変化する確率が予め定められた確率よりも低いためである。
またさらに、本実施例では、種別が「スナック菓子」である物品の引渡可能な状態は、スナックを包装する包装袋が破損していない状態を含み、種別テーブルには、種別の名称「スナック菓子」を表す種別情報が保存されたレコードが存在しない。種別が「スナック菓子」である物品の包装袋は、揺らされたり、濡らされたり、低温の空気に触れさせられたりしても破損しない、又は、破損する確率が予め定められた確率よりも低いためである。
また、情報処理装置500の情報記憶部590は、気象によって生じるコンディションに関する情報が予め保存されている、図10に示すような気象テーブルを予め記憶している。気象テーブルには、複数のレコードが予め保存されており、各レコードには、気象を表す気象情報と、当該気象によって生じるコンディションを表すコンディション情報と、が対応付けられて予め保存されている。
本実施例では、気象テーブルの1番目のレコードには、予め定められた風速よりも速い風が吹く気象の名称「強風」を表す気象情報と、「揺れ」が生じるコンディションを表すコンディション情報と、が対応付けられて予め保存されている。また、2番目のレコードには、気象の名称「雨」を表す気象情報と、「濡れ」が生じるコンディションを表すコンディション情報と、が対応付けられて予め保存されている。
また、本実施例では、気象テーブルの3番目のレコードには、気象の名称「雪」を表す気象情報と、「濡れ」が生じるコンディションを表すコンディション情報と、が対応付けられて予め保存されている。さらに、4番目のレコードには、名称「雪」を表す気象情報と、「低温」のコンディションを表すコンディション情報と、が対応付けられて予め保存されている。またさらに、5番目のレコードには、名称「低気温」を表す気象情報と、「低温」のコンディションを表すコンディション情報と、が対応付けられて予め保存されている。本実施例において、「低気温」の気象は、例えば、摂氏10度といった予め定められた温度よりも気温が低い気象を意味するが、これに限定される訳では無い。
さらに、情報処理装置500の情報記憶部590は、移動体800及び900の機体性能に関する情報が予め保存されている、図11に示すような性能テーブルを予め記憶している。性能テーブルには、複数のレコードが予め保存されており、各レコードには、移動体800又は900を識別する機体ID「800」又は「900」と、移動体800又は900が有する機体性能を表す性能情報と、が対応付けられて予め保存されている。
本実施例では、移動体800及び900の機体性能は、移動体800及び900の機体にそれぞれ格納される物品を、気象によって生じるコンディションから保護する保護性能を含む。また、本実施例では、保護性能は、物品の揺れを抑制する耐風性能、物品の水濡れを抑制する防水性能、及び、物品の温度低下を抑制する保温性能を含む。
本実施例では、移動体800は、耐風性能を有さないが、防水性能及び保温性能を有する。このため、性能テーブルの1番目のレコードには、移動体800を識別する機体ID「800」と、移動体800が耐風性能を有さないことを表すフラグ、防水性能を有することを表すフラグ、及び、保温性能を有することを表すフラグを含む性能情報と、が対応付けられて予め保存されている。
また、本実施例では、移動体900は、耐風性能を有するが、防水性能、及び、保温性能を有さない。このため、性能テーブルの2番目のレコードには、移動体900を識別する機体ID「900」と、耐風性能を移動体900が有することを表すフラグ、防水性能を有さないことを表すフラグ、及び、保温性能を有さないことを表すフラグを含む性能情報と、が対応付けられて予め保存されている。
また、情報処理装置500の情報記憶部590は、機体性能によって物品が保護されるコンディションに関する情報が予め保存されている、図12に示すようなコンディションテーブルを予め記憶している。コンディションテーブルには、複数のレコードが予め保存されており、各レコードには、機体性能を表す性能情報と、当該機体性能により物品が保護されるコンディションを表すコンディション情報と、が予め対応付けられて保存されている。
本実施例では、耐風性能は、物品の揺れを抑制するため、コンディションテーブルの1番目のレコードには、「耐風性能」を表す性能情報と、「揺れ」を生じさせるコンディションを表すコンディション情報と、が予め対応付けられて保存されている場合を具体例として挙げて説明する。また、2番目のレコードには、「防水性能」を表す性能情報と、「濡れ」を生じさせるコンディションを表すコンディション情報と、が予め対応付けられて保存されている。さらに、3番目のレコードには、「保温性能」を表す性能情報と、「低温」のコンディションを表すコンディション情報と、が予め対応付けられて保存されている。
また、情報処理装置500の情報記憶部590は、移動体800及び900の予定に関する情報が予め保存されている、図13に示すような予定テーブルを予め記憶している。予定テーブルには、複数のレコードが予め保存されており、各レコードには、時間帯を表す情報と、当該時間帯を指定する注文が受け付けられた場合に、注文された物品を運搬させることが予定されている移動体800又は900を識別する機体ID「800」又は「900」と、が予め対応付けられて保存されている。
本実施例では、説明を簡単にするため、1つの時間帯について、1つの物品を対象とする1つの注文が受け付けられ、移動体800又は900は、1つの物品を運搬するとして説明する。このため、1つの時間帯を表す情報には、1つの移動体800又は900の機体IDと、1つの物品IDと、が対応付けられる。
本実施例では、予定テーブルの1番目のレコードには、時間帯「9時から9時半まで」を表す情報と、移動体800の機体ID「800」と、が予め対応付けられて保存されている。このような情報が対応付けられているのは、時間帯「9時から9時半まで」を指定する注文が受け付けられた場合に、移動体800が注文された物品を運搬することが予定されているためである。
また、各レコードには、時間帯を表す情報に対して、文字「NULL」が予め対応付けられて保存されている。文字「NULL」は、図7に示す注文受付処理の実行によって注文が受け付けられると、注文の対象とされた物品の物品IDで更新される。
また、情報処理装置500の情報記憶部590は、注文者であるユーザに関する情報が予め保存されている、不図示のユーザテーブルを予め記憶している。ユーザテーブルには、複数のレコードが予め保存されており、各レコードには、ユーザを識別するユーザIDと、当該ユーザが予め設定したパスワードを表す情報と、が対応付けられて予め保存されている。
図7に示す注文受付処理の実行が開始されると、情報処理装置500の取得部510は、端末装置100から受信された認証リクエストをデータ通信回路504aから取得し、認証リクエストに含まれる認証情報を取得する(ステップS11)。
次に、情報処理装置500の認証部520は、不図示のユーザテーブルから、認証情報に含まれるユーザIDに対応付けられたパスワードを表す情報を取得する。その後、認証部520は、ユーザテーブルから取得されたパスワードと、認証情報に含まれるパスワードと、が一致しないと、ユーザ認証が失敗したと判別する(ステップS12;No)。その後、認証部520は、注文受付処理の実行を終了する。
これに対して、情報処理装置500の認証部520は、2つのパスワードが一致すると、ユーザ認証が成功したと判別する(ステップS12;Yes)。次に、情報処理装置500の出力部560は、ユーザ認証が成功したという認証結果を表す情報を、端末装置100を宛先としてデータ通信回路504aへ出力する(ステップS13)。
その後、情報処理装置500の取得部510は、注文者が指定可能な時間帯である指定可能時間帯を特定するため、図13の予定テーブルから、文字「NULL」が保存された1又は複数のレコードを取得する。このようなレコードが取得されるのは、文字「NULL」は、注文が受け付けられた物品が存在しないことを表すため、文字「NULL」が保存されたレコードの情報で表される時間帯は、注文者が指定可能だからである。
次に、情報処理装置500の取得部510は、例えば、OS(Operating System)が管理するシステム時刻を取得する。次に、取得部510は、取得された1又は複数のレコードに保存された情報で表される1又は複数の時間帯の内で、システム時刻よりも予め定められた時間だけ遅い時刻を開始時刻とする時間帯を1又は複数取得することで、指定可能時間帯を1又は複数取得する。本実施例において、予め定められた時間は、ユーザ認証が行われてから、端末装置100から注文の受け付けを求める注文リクエストが受信されるまでに要する平均的な時間に予め設定されている。予め定められた時間の好適な値は、当業者が実験により定めることができる。
その後、情報処理装置500の出力部560は、取得された1又は複数の指定可能時間帯をそれぞれ表す1又は複数の情報を、注文者が操作する端末装置100を宛先としてデータ通信回路504aへ出力する(ステップS14)。
その後、情報処理装置500のデータ通信回路504aが、注文者によって指定された指定時間帯を表す情報を受信すると、取得部510は、データ通信回路504aから当該情報を取得する(ステップS15)。
本実施例では、説明を簡単にするため、注文者が「9時から9時半まで」の時間帯を指定した場合を具体例として挙げて以下の説明を行う。
ステップS15で指定時間帯を表す情報が取得された後、当該指定時間帯において、移動体800又は900が運搬可能な物品の種別を決定する、図14に示すような種別決定処理が実行される(ステップS16)。
種別決定処理の実行が開始されると、情報処理装置500の取得部510は、図6の予想テーブルにおいて、指定時間帯「9時から9時半まで」を表す情報と対応付けられた「強風」を表す気象情報と、「雨」を表す気象情報と、を取得する(ステップS31)。次に、決定部540は、図10の気象テーブルに、「強風」を表す気象情報又は「雨」を表す気象情報に対応付けられたコンディション情報が存在すると判別する(ステップS32;Yes)。このため、決定部540は、名称が「強風を伴う雨」の気象によって物品の引渡可能な状態を変化させるコンディションが生じると判別する。
その後、決定部540は、「強風」を表す気象情報に対応付けられたコンディション情報と、「雨」を表す気象情報に対応付けられたコンディション情報と、を取得する。これにより、決定部540は、「9時から9時半まで」の時間帯において運搬エリアで運搬される物品に、名称が「強風を伴う雨」の気象によって「揺れ」が生じるコンディション及び「濡れ」が生じるコンディションが発生することを特定する(ステップS33)。
その後、情報処理装置500の特定部530は、図13の予定テーブルから、「9時から9時半まで」の指定時間帯を表す情報に対応付けられた機体ID「800」を取得する。これにより、特定部530は、機体性能が互いに異なる移動体800と移動体900とから、「9時から9時半まで」の指定時間帯に、物品を運搬させるために運搬エリアでの移動が予定された移動体として移動体800を特定する(ステップS34)。
次に、情報処理装置500の決定部540は、図11の性能テーブルから、移動体800の機体ID「800」に対応付けられた性能情報を取得し、性能情報から耐風性能を有さないことを表すフラグ、防水性能を有することを表すフラグ、及び、保温性能を有することを表すフラグを取得する。これにより、決定部540は、移動体800が防水性能及び保温性能を有することを特定する(ステップS35)。
その後、情報処理装置500の決定部540は、図12のコンディションテーブルから、防水性能を表す情報と対応付けられた「濡れ」が生じるコンディションを表すコンディション情報と、保温性能を表す情報と対応付けられた「低温」のコンディションを表すコンディション情報と、を取得する。これにより、決定部540は、移動体800の機体性能により物品が保護されるコンディションが、「濡れ」が生じるコンディション、及び、「低温」のコンディションであることを特定する(ステップS36)。
次に、情報処理装置500の決定部540は、ステップS33で取得されたコンディション情報から、ステップS36で取得されたコンディション情報を除外する(ステップS37)。その後、決定部540は、「揺れ」が生じるコンディションを表すコンディション情報が残存すると判別する(ステップS38;Yes)。
このため、決定部540は、名称が「強風を伴う雨」の気象によって「濡れ」が生じるコンディションが発生するが、移動体800が防水性能を有するため、移動体800に格納されて運搬される物品の水濡れが抑制されることを判別する。また、決定部540は、「強風を伴う雨」の気象によって「揺れ」が生じるコンディションが発生し、移動体800が耐風性能を有さないため、移動体800に格納されて運搬される物品の揺れが抑制されないことを判別する。
その後、情報処理装置500の決定部540は、図9の種別テーブルにおいて、除外後のコンディション情報である「揺れ」が生じるコンディションを表す情報と対応付けられた「精密機器」を表す種別情報を取得する。これにより、決定部540は、「9時から9時半まで」の指定時間帯において予想される「強風を伴う雨」の気象により発生する「揺れ」が生じるコンディションによって、移動体800の運搬の前後で、引渡可能な状態が維持されず、引渡不能な状態に変化させられる物品の種別として「精密機器」を決定する(ステップS39)。
その後、情報処理装置500の決定部540は、ステップS39で特定された種別「精密機器」を、「9時から9時半まで」の指定時間帯において移動体800が運搬エリアで運搬不能な物品の種別と決定する(ステップS40)。また、決定部540は、図8の物品テーブルにおいて、種別「精密機器」を表す種別情報と対応付けられた物品ID「G11」及び「G12」を取得し、取得された物品IDでそれぞれ識別される物品「時計」及び物品「パソコン」を、指定時間帯において移動体800が運搬エリアで運搬不能な物品と決定する。
これに対して、情報処理装置500の決定部540は、図8の物品テーブルに保存された複数の種別情報の内で、ステップS39で特定された種別「精密機器」を表す種別情報と異なる種別情報を複数取得する。次に、決定部540は、取得された複数の種別情報でそれぞれ表される複数の種別「衣類」、「ホットドリンク」、及び、「スナック菓子」を、指定時間帯において運搬エリアで予想される気象により発生するコンディションによって、移動体800による運搬の前後で、引渡可能な状態が変化させられず、維持される物品の種別と決定する(ステップS41)。次に、決定部540は、決定された種別「衣類」、「ホットドリンク」、及び、「スナック菓子」を、「9時から9時半まで」の指定時間帯において移動体800が運搬エリアで運搬可能な物品の種別と決定する(ステップS42)。
また、情報処理装置500の決定部540は、図8の物品テーブルにおいて、種別「衣類」、「ホットドリンク」、又は、「スナック菓子」を表す種別情報とそれぞれ対応付けられた物品ID「G21」、「G31」、及び、「G41」を取得する。次に、決定部540は、取得された物品IDでそれぞれ識別される物品「シャツ」、「缶コーヒー」、及び、「ポテトチップス」を、指定時間帯において移動体800が運搬エリアで運搬可能な物品と決定した後に、種別決定処理の実行を終了する。
図7のステップS16で種別決定処理が実行された後に、情報処理装置500の受付部550は、図8の物品テーブルに保存された複数のレコードのそれぞれから物品IDと、物品IDで識別される物品の名称を表す情報と、を取得する。次に、受付部550は、取得された物品IDと物品の名称とを複数含む一覧を生成し、生成された一覧を表す情報を、端末装置100を宛先としてデータ通信回路504aへ出力する(ステップS17)。
情報処理装置500のデータ通信回路504aが一覧を表す情報を端末装置100に送信した後、注文リクエストを受信すると、取得部510は、注文リクエストをデータ通信回路504aから取得する(ステップS18)。
本実施例では、説明を簡単にするため、物品「時計」を識別する物品ID「G11」が含まれる注文リクエストが取得された場合を具体例として挙げて以下の説明を行う。
ステップS18で注文リクエストが取得された後に、情報処理装置500の取得部510は、注文リクエストに含まれる物品ID「G11」と、指定時間帯「9時から9時半まで」を表す情報と、を取得する。次に、受付部550は、注文リクエストから取得された物品ID「G11」が、指定時間帯「9時から9時半まで」における運搬可能な物品の物品ID「G21」、「G31」、及び、「G41」のいずれかと一致するか否かを判別する。このとき、受付部550は、注文リクエストから取得された物品ID「G11」が、運搬可能な物品の物品ID「G21」、「G31」、及び、「G41」のいずれとも一致しないため、注文の対象とされた物品「時計」が指定時間帯「9時から9時半まで」における運搬可能な物品でないと判別する(ステップS19;No)。次に、受付部550は、注文リクエストによって受け付けが求められた注文について、受け付けを制限する(ステップS20)。
その後、情報処理装置500の出力部560は、注文の受け付けが制限されたことを知らせる制限通知を、端末装置100を宛先としてデータ通信回路504aへ出力する。その後、注文リクエストを再度取得するため、ステップS18から上記処理が繰り返される。
本実施例では、注文リクエストが再度取得され、再度取得された注文リクエストには、物品「シャツ」を識別する物品ID「G21」が含まれる場合を具体例として挙げて以下の説明を行う。
情報処理装置500のデータ通信回路504aが注文リクエストを再度受信すると、取得部510は、注文リクエストをデータ通信回路504aから再度取得し(ステップS18)、再度取得された注文リクエストから物品ID「G21」を取得する。
次に、情報処理装置500の受付部550は、注文リクエストから取得された物品ID「G21」が、運搬可能な物品の物品ID「G21」と一致するため、注文の対象とされた物品「シャツ」が指定時間帯「9時から9時半まで」において運搬エリアで運搬可能な物品であると判別する(ステップS19;Yes)。次に、受付部550は、図13の予定テーブルに保存された複数のレコードの内で、指定時間帯「9時から9時半まで」を表す情報が保存されたレコードに、注文リクエストから取得された物品ID「G21」を保存する。これにより、受付部550は、受け付けが求められた注文の受け付けを行う(ステップS21)。
その後、情報処理装置500の出力部560は、注文の受け付けが行われたことを知らせる受付通知を、端末装置100を宛先としてデータ通信回路504aへ出力した後に、注文受付処理の実行を終了する。
注文受付処理の実行が終了された後、情報処理装置500のCPU501は、例えば、1分間に1度といった予め定められた周期で、物品を運搬するように移動体800又は900を制御する、不図示の運搬制御処理を実行する。
運搬制御処理の実行が開始されると、情報処理装置500の制御部570は、図13の予定テーブルから、注文が受け付けられた物品の物品IDが保存されているレコードを1又は複数取得し、取得された1又は複数のレコードにそれぞれ保存された時間帯を表す情報の内で、最も早い時間帯を表す情報を取得する。その後、制御部570は、OSからシステム時刻を取得し、最も早い指定時間帯の開始時刻がシステム時刻よりも遅い時刻か否かを判別する。このとき、制御部570は、最も早い指定時間帯の開始時刻がシステム時刻よりも遅い時刻であると判別すると、最も早い指定時間帯が未だ到来していないと判別し、運搬制御処理の実行を終了する。
これに対して、情報処理装置500の制御部570は、最も早い指定時間帯の開始時刻とシステム時刻とが同じ時刻である、又は、開始時刻がシステム時刻よりも早い時刻であると判別すると、最も早い指定時間帯が到来したと判別する。
次に、情報処理装置500の制御部570は、図13の予定テーブルにおいて、最も早い指定時間帯を表す情報に対応付けられた機体IDと物品IDとを取得する。その後、制御部570は、取得された機体IDと物品IDとを含み、当該機体IDで識別される移動体800又は900に、当該物品IDで識別される物品を格納させることを促すメッセージを表示装置505bに表示させる。
営業所の従業員は、当該表示を視認すると、営業所の倉庫へ移動し、視認した物品IDで識別される物品を探し出す。その後、従業員は、探し出された物品を、視認した機体IDで識別される移動体800又は900に格納させた後に、情報処理装置500の入力装置505cを操作する。尚、物品の探し出し、及び、物品の移動体800又は900への格納は、例えば、物品が保管されている複数の棚の内で、情報処理装置500によって指定された棚を移動体800又は900の近傍へ移動させる自走式ロボットと、移動させられた棚から物品を取り出して移動体800又は900に格納させるロボットアームと、によって、無人で又は殆ど無人で行われても良い。
情報処理装置500の入力装置505cが従業員の操作に応じた信号を出力すると、情報処理装置500の制御部570は、情報記憶部590が予め記憶する運搬ルートを表す情報を取得する。運搬ルートを表す情報は、運搬ルートに含まれる1又は複数のノードの位置を緯度、経度、及び、高度で表す情報と、1又は複数のノードの到着順序を表す情報と、を含む。
次に、情報処理装置500の制御部570は、取得された運搬ルートを表す情報を含み、運搬ルートを飛行して運搬先まで注文された物品を運搬することを命じる運搬命令を、取得された機体IDで識別される移動体800又は900を宛先としてデータ通信回路504aに出力する。
情報処理装置500のデータ通信回路504aが運搬命令を移動体800又は900に送信した後に、制御部570は、図13の予定テーブルにおいて、最も早い指定時間帯を表す情報に対応付けられた物品IDを文字「NULL」で更新してから、運搬制御処理の実行を終了する。
情報処理装置500から運搬命令を受信する移動体800は、例えば、ドローン等の無人航空機であり、営業所に着陸している。移動体800は、移動体800の姿勢及び飛行を制御する、図15に示すような直方体形状の制御装置810を備える。本実施例において、移動体800の制御装置810が有する複数の面の内で、基準となる面を前面といい、当該前面の法線方向に平行で、かつ、制御装置810の外側に向かう方向を、移動体800の前方向という。また、制御装置810が有する複数の面の内で、前面に垂直な面の1つを上面といい、当該上面の法線方向に平行で、かつ、制御装置810の外側に向かう方向を、移動体800の上方向という。
移動体800は、制御装置810の前面から右前方及び左前方、並びに、制御装置810の後面から左後方及び右後方にそれぞれ突出したプロペラアーム821及び822、並びに、823及び824を備える。さらに、移動体800は、プロペラアーム821から824の先端にそれぞれ設置されたプロペラ831から834、及び、制御装置810の制御に従ってプロペラ831から834を回転させる不図示のモータを備える。
移動体800のプロペラ間の距離は、予め定められた距離以下であり、移動体800のサイズは、予め定められたサイズ以下であり、移動体800の質量は、予め定められた質量以下である。通常、移動体が飛行する際に移動体に生じる揺れは、サイズがより小さい程、質量がより少ない程、及び、プロペラ間の距離がより短い程、より大きい。このため、移動体800が、予め定められた風速よりも速い風が吹く空域を飛行すると、種別が「精密機器」である物品の状態が引渡可能な状態から引渡不能な状態に変化する程の揺れが移動体800に生じる。このため、移動体800は、物品の揺れを抑制する耐風性能を有していない。
また、移動体800の制御装置810の下面には、物品を格納する格納庫840が設置されている。格納庫840は、不図示の背板、底板、天板、及び、2つの側板により閉塞されており、かつ、前方が開放された空間を形成する不図示の箱体を備える。箱体の開口部には、扉と、扉を受止める不図示の扉枠と、扉の裏面に設置されたカンヌキである不図示のデッドボルトと、デッドボルトの受座であり、扉枠に設置された不図示のストライクと、を備える。
移動体800の格納庫840は、不図示のケーブルで接続された制御装置810によって出力される信号に従って駆動する不図示のモータをさらに備えている。モータは、駆動により、デッドボルトをストライクへ挿入させて扉を施錠し、デッドボルトをストライクから抜出させて扉を解錠する。
移動体800の箱体の背板と、底板、天板、及び、2つの側板と、の隙間、及び、2つの側板と、底板及び天板と、の隙間には、例えば、シリコン・コーキングが詰められている。また、扉の裏面には、扉が閉まった状態で、扉と扉枠とに挟まれて扉と扉枠との隙間を埋める、例えば、ゴム製のパッキンが設けられている。これらのため、格納庫840は、扉が閉められると、格納庫840の内部への浸水を防ぐことができる。よって、移動体800の機体は、格納庫840に格納された物品の水濡れを抑制する防水性能を有している。
また、移動体800の格納庫840は、格納庫840の内部の温度を計測し、計測された温度である計測温度を表す信号を出力する不図示のIC(Integrated Circuit)温度センサを備えている。また、格納庫840は、例えば、電熱線である不図示のヒーターと、IC温度センサから出力される信号で表される計測温度が予め設定された範囲内の温度である場合に、ヒーターが接続された回路を開き、ヒーターの発熱を中止させる不図示のスイッチを備える。当該スイッチは、計測温度が予め設定された範囲内の温度でない場合に、当該回路を閉じ、ヒーターを発熱させる。このため、格納庫840は、格納庫840の内部の温度が、例えば、摂氏55度といった予め定められた温度範囲の下限よりも低い温度になることを防ぐことができる。よって、移動体800の機体は、格納庫840に格納された物品の温度低下を抑制する保温性能を有している。
移動体800は、制御装置810の下面から下方に突出しており、制御装置810を支持する支持脚843をさらに備えている。支持脚843の鉛直方向の長さは、格納庫840の鉛直方向の長さよりも、予め定められた長さだけ長く設計されている。支持脚843がこのように設定されているのは、移動体800が着地する際に、格納庫840が着地点の地面又は床に衝突することを防止するためである。
またさらに、移動体800は、制御装置810の前面に設けられたLiDAR(Light Detection and Ranging)センサ851と、制御装置810の後面に設けられた不図示のLiDARセンサと、を備える。
前面のLiDARセンサ851は、移動体800が備える制御装置810の下面が水平面と平行になるように移動体800が飛行しており、かつ、移動体800の前方向を基準の方位とする場合に、当該基準の方位となす方位角が-90度から+90度まで、かつ、移動体800の前方向となす仰角が-90度から+90度までの範囲に含まれる複数の方向へレーザー光を照射する。前面のLiDARセンサ851は、照射されたレーザー光の反射光を受光し、レーザー光の照射から反射光の受光までの時間に基づいて、レーザー光が反射された複数の反射点までの距離を計測する。次に、前面のLiDARセンサ851は、レーザー光の照射方向と計測された距離とに基づいて、移動体800の中心点を原点とした移動体800の三次元座標系における座標値を、複数の反射点について算出する。その後、前面のLiDARセンサ851は、算出された複数の反射点の座標値を制御装置810へ出力する。
後面のLiDARセンサは、制御装置810の下面が水平面と平行になるように移動体800が飛行しており、かつ、移動体800の後方向を基準の方位とした場合に、当該基準の方位となす方位角が-90度から+90度まで、かつ、移動体800の後方向となす仰角が-90度から+90度までの範囲に含まれる複数の方向へ赤外線のレーザー光を照射する。また、後面のLiDARセンサは、照射されたレーザー光の複数の反射点について移動体800の三次元座標系における座標値を算出し、算出された複数の反射点の座標値を制御装置810へ出力する。
前面のLiDARセンサ851及び後面のLiDARセンサが複数の反射点の座標値を制御装置810へ出力するのは、制御装置810が、例えば、障害物等の物体を回避して飛行するために、移動体800を基準とした全方向にある物体の三次元空間における座標値及びサイズ等を特定するためである。
移動体800の制御装置810は、図16に示すようなCPU811、RAM812、ROM813a、フラッシュメモリ813b、データ通信回路814a、ビデオカード815a、表示装置815b、入力装置815c、位置計測回路816、入出力ポート818、及び、駆動回路819を備える。本実施例では、制御装置810は、1つのCPU811を備えるとして説明するが、これに限定される訳ではなく、複数のCPUを備えても良い。また、制御装置810は、複数のRAMを備えても良いし、複数のフラッシュメモリを備えても良い。
移動体800のCPU811、RAM812、ROM813a、フラッシュメモリ813b、データ通信回路814a、ビデオカード815a、表示装置815b、入力装置815c、及び、位置計測回路816の構成及び機能は、図2に示した端末装置100のCPU101、RAM102、ROM103a、フラッシュメモリ103b、データ通信回路104a、ビデオカード105a、表示装置105b、入力装置105c、及び、位置計測回路106の構成及び機能と同様である。
移動体800の入出力ポート818は、前面のLiDARセンサ851及び後面のLiDARセンサとそれぞれ接続された不図示のケーブルに接続されている。入出力ポート818は、前面のLiDARセンサ851及び後面のLiDARセンサがそれぞれ出力する座標値を表す信号をCPU811へ入力する。
駆動回路819は、図15に示したプロペラ831から834を回転させる不図示のモータにそれぞれ接続された不図示のケーブルに接続されている。駆動回路819は、CPU811が出力する信号に従って、プロペラ831から834を回転させる不図示のモータを駆動させる。
移動体800のデータ通信回路814aが、情報処理装置500から送信された運搬命令を受信すると、移動体800のCPU811は、運搬命令に従って移動体800に物品を運搬させる、図17に示すような運搬制御処理を実行する。
移動体800のCPU811は、運搬制御処理の実行を開始すると、デッドボルトをストライクに挿入させる信号を駆動回路819に出力することで、格納庫840の扉を施錠する(ステップS51)。
次に、移動体800のCPU811は、データ通信回路814aから運搬命令を取得し、取得された運搬命令から運搬ルートを表す情報を取得する(ステップS52)。
次に、移動体800のCPU811は、位置計測回路816から出力される信号に基づいて移動体800の位置を緯度、経度、及び、高度で表す情報を取得する。次に、CPU811は、移動体800の位置を緯度、経度、及び、高度で表す情報と、運搬ルートに含まれる1又は複数の未到着のノードの内で最も到着順序の早いノードの位置を緯度、経度、及び、高度で表す情報と、に基づいて、移動体800から最も到着順序の早い未到着のノードまでの距離を縮小させる飛行をするための制御信号を生成する。その後、CPU811は、生成された制御信号を駆動回路819へ出力することで(ステップS53)、移動体800に運搬ルートを順行飛行させる。
その後、移動体800のCPU811は、運搬ルートに含まれる1又は複数のノードの全てに到着した訳ではないため、運搬先に到着していないと判別すると(ステップS54;No)、ステップS53から上記処理を繰り返す。これに対して、CPU811は、運搬ルートに含まれる1又は複数のノードの全てに到着したため、運搬先に到着したと判別すると(ステップS54;Yes)、着陸のための制御信号を駆動回路819に出力する。その後、CPU811は、デッドボルトをストライクから抜出させる信号を駆動回路819に出力することで、格納庫840の扉を解錠する(ステップS55)。
その後、運搬先に居る注文者は、移動体800の格納庫840から物品を取り出した後に、移動体800の入力装置815cを操作する。入力装置815cが注文者の操作に応じた信号を出力すると、CPU811は、運搬ルートを逆行して営業所まで飛行するための制御信号を駆動回路819へ出力してから(ステップS56)、運搬制御処理の実行を終了する。これにより、物品の運搬を終えた移動体800は、営業所まで帰還する。
移動体900は、移動体800と同様に、例えば、ドローン等の無人航空機であり、図18に示すような直方体形状の制御装置910を備える。移動体900は、プロペラアーム921から924、プロペラ931から934、及び、プロペラ931から934を回転させる不図示のモータを備えている。プロペラアーム921から924、プロペラ931から934、及び、モータの構成及び機能は、移動体800のプロペラアーム821から824、プロペラ831から834、及び、プロペラ831から834を回転させる不図示のモータの構成及び機能と同様である。
移動体900のプロペラ間の距離は予め定められた距離よりも長く、移動体900のサイズは予め定められたサイズよりも大きく、移動体900の質量は予め定められた質量よりも多い。このため、移動体900が、予め定められた風速よりも速く、かつ、過去に運搬エリアで観測された風速よりも遅い風が吹く空域を飛行しても、揺れが移動体900に生じない、又は、種別が「精密機器」である物品の状態を引渡可能な状態に維持できる程の揺れしか移動体900に生じない。このため、移動体900は、移動体800と異なり、耐風性能を有している。
移動体900は、制御装置910の下方に、物品を格納する格納庫ではなく、物品を囲持する第1囲持枠941aと、第2囲持枠941bと、を備える点で、移動体800と相違している。
移動体900の第1囲持枠941aは、物品を梱包する直方体形状の段ボールの側面の内の1つが有する4辺を囲持し、第2囲持枠941bは、第1囲持枠941aによって囲持される面(以下、第1囲持面という)と対向する側面(以下、第2囲持面という)が有する4辺を囲持する。
また、移動体900は、物品の第1囲持面及び第2囲持面の法線方向に延設され、第1囲持枠941aと第2囲持枠941bとを吊持し、かつ、第1囲持枠941aと第2囲持枠941bとの移動方向を延設方向とするガイドレール942a及び942bを、制御装置910の下面に備える。
さらに、移動体900は、制御装置910の制御に従って、第1囲持枠941aと第2囲持枠941bとを互いに近づく方向へ移動させることで、第1囲持枠941aと第2囲持枠941bとに物品を囲持させる不図示のモータを備える。この不図示のモータは、制御装置910の制御に従って、第1囲持枠941aと第2囲持枠941bとを互いに遠ざかる方向に移動させることで、囲持された物品を第1囲持枠941aと第2囲持枠941bとに開放させる。
移動体900は、第1囲持枠941aと第2囲持枠941bとを用いて物品を囲持するため、例えば、雨又は雪により物品が濡れることを防ぐことが困難である。このため、移動体900は、移動体800と異なり、防水性能を有していない。また、移動体900は、移動体800と異なり、ヒーターを備えていないため、保温性能を有さない。
移動体900の制御装置910は、不図示のCPU、RAM、ROM、フラッシュメモリ、データ通信回路、ビデオカード、表示装置、入力装置、位置計測回路、入出力ポート、及び、駆動回路を備える。移動体900が備えるこれらのハードウェアの構成及び機能は、移動体800のCPU811、RAM812、ROM813a、フラッシュメモリ813b、データ通信回路814a、ビデオカード815a、表示装置815b、入力装置815c、位置計測回路816、入出力ポート818、及び、駆動回路819の構成及び機能と同様である。
移動体900の不図示の駆動回路は、プロペラ931から934を回転させる不図示のモータにそれぞれ接続された不図示のケーブルと、第1囲持枠941aと第2囲持枠941bとを移動させる不図示のモータに接続されたケーブルと、に接続されている。移動体900の駆動回路は、不図示のCPUが出力する信号に従って、プロペラ931から934を回転させる不図示のモータ、又は、第1囲持枠941aと第2囲持枠941bとを移動させる不図示のモータを駆動させる。
移動体900のデータ通信回路が、情報処理装置500から送信された運搬命令を受信すると、移動体900のCPUは、不図示の運搬制御処理を実行する。
移動体900のCPUは、運搬制御処理の実行を開始すると、第1囲持枠941aと第2囲持枠941bとを互いに近づく方向に移動させる制御信号を生成して駆動回路へ出力する。これにより、移動体900は、第1囲持枠941a及び第2囲持枠941bとで物品を囲持して格納する。
その後、図17のステップS52からS54と同様の処理が実行される。これにより、移動体900は、運搬ルートを順行飛行して運搬先に到着して着陸する。その後、移動体900のCPUは、第1囲持枠941aと第2囲持枠941bとを互いに遠ざかる方向に移動させる制御信号を生成して駆動回路へ出力する。これにより、移動体900は、第1囲持枠941a及び第2囲持枠941bに物品を開放させる。
次に、ステップS56と同様の処理が実行された後に、運搬制御処理の実行が終了される。これにより、物品の運搬を終えた移動体900は、営業所まで帰還する。
これらの構成によれば、情報処理装置500は、移動体800又は900が移動する予定がある運搬エリアの気象の表す気象情報を取得する取得部510を備える。また、情報処理装置500は、取得された気象情報に基づいて、移動体800又は900が運搬エリアで運搬可能な物品の種別を決定する決定部540を備える。これらのため、情報処理装置500は、気象に基づいて移動体800又は900が運搬可能な物品の種別を決定できる。
また、これらの構成によれば、情報処理装置500は、決定部540で決定された種別の物品に対する注文の受け付けを行い、かつ、決定部540で決定された種別と異なる種別の物品に対する注文の受け付けを制限する受付部550をさらに備える。このため、情報処理装置500は、物品の注文を受け付けてから、注文された物品の運搬が可能な気象になるのを待って運搬を行う場合と比べて、時間帯毎に運搬される数量をより均一化できるので運搬効率が向上する。運搬効率は、例えば、単位時間当たりに運搬される物品の数量で表される。また、情報処理装置500は、運搬が可能な気象になるのを待って運搬を行う場合と比べて、注文が受け付けられてから運搬が行われるまでの時間をより短くできる。よって、例えば、物品が倉庫に運び込まれてから、運搬のために物品が倉庫から持ち出されるまでの時間をより短くできるため、倉庫の保管効率を向上できる。保管効率は、例えば、倉庫が単位時間当たりに保管できる物品の数量で表される。
さらに、これらの構成によれば、情報処理装置500の決定部540は、移動体800又は900の機体性能と、取得された気象情報と、に基づいて、移動体800又は900が運搬エリアで運搬可能な物品の種別を決定する。また、情報処理装置500は、機体性能が異なる複数の移動体である移動体800及び900から、移動が予定された移動体800又は900を特定する特定部530をさらに備える。さらに、情報処理装置500の決定部540は、特定された移動体800又は900の機体性能と、取得された気象情報と、に基づいて、移動体800又は900が運搬エリアで運搬可能な物品の種別を決定する。これらのため、情報処理装置500は、気象情報のみに基づいて運搬可能な物品の種別を決定する場合と比べて、運搬可能な物品の種別をより精度良く決定できる。
さらに、これらの構成によれば、移動体800又は900が運搬可能な物品は、移動体800又は900による運搬の前後で引渡可能な状態に維持される物品を含む。また、情報処理装置500の情報記憶部590は、物品の種別を表す種別情報と、当該物品の状態を引渡可能な状態と異なる引渡不能な状態に変化させるコンディションを表すコンディション情報と、を対応付けて記憶し、かつ、気象を表す気象情報と、気象が生じさせるコンディションを表すコンディション情報と、を対応付けて記憶している。さらに、情報処理装置500の決定部540は、情報記憶部590から、取得された気象情報に対応付けられたコンディション情報を取得し、かつ、取得されたコンディション情報に対応付けられた種別情報を取得する。これにより、決定部540は、運搬エリアの気象が生じさせるコンディションによって引渡可能な状態から引渡不能な状態に変化させられる物品の種別を決定する。また、決定部540は、情報記憶部590に記憶された複数の種別情報の内で、取得された種別情報と異なる種別情報によって表される種別を、運搬可能な物品の種別と決定する。このため、情報処理装置500は、移動体800又は900が運搬エリアを移動しても、運搬エリアの気象によって引渡可能な状態から引渡不能な状態に変化させられず、引渡可能な状態に維持される物品を、運搬可能な物品の種別と決定できる。よって、情報記憶部590は、移動体800又は900の運搬により物品の状態が引渡可能な状態から引渡不能な状態に変化してしまうことを抑制できる。
また、これらの構成によれば、移動体800又は900は、移動体800又は900の機体に格納される物品を、気象が生じさせるコンディションから保護する機体性能を有する。また、情報処理装置500の情報記憶部590は、移動体800又は900の機体性能によって物品が保護されるコンディションを表すコンディション情報をさらに記憶している。さらに、情報処理装置500の決定部540は、情報記憶部590から、取得された気象情報に対応付けられたコンディション情報を取得し、取得されたコンディション情報から移動体800又は900のコンディション情報を除外し、かつ、除外後のコンディション情報に対応付けられた種別情報を取得する。このため、情報処理装置500は、移動体800又は900が運搬エリアを移動した場合に、運搬エリアの気象が生じさせるコンディションによって引渡可能な状態から引渡不能な状態に変化してしまう物品の種別であっても、移動体800又は900の機体性能によって気象のコンディションから保護されるならば、そのような物品の種別であっても運搬可能な物品の種別と決定できる。
さらに、これらの構成によれば、物品の引渡可能な状態は、物品が乾いた状態を含み、気象は、「雨」が降る気象を含む。また、物品の引渡可能な状態を変化させるコンディション、及び、気象が生じさせるコンディションは、「濡れ」が生じるコンディションを含み、移動体800の機体性能は、物品の水濡れを抑制する防水性能を含む。このため、運搬エリアの気象が「雨」の気象であったとしても、防水性能を有する移動体800が物品を格納して運搬エリアを移動すれば、「雨」が降る気象によって物品が濡れることを抑制できる。よって、情報処理装置500は、「濡れ」が生じるコンディションによって引渡不能な状態に変化してしまう物品の種別「衣類」であっても、運搬の前後で引渡可能な状態を維持しながら移動体800が運搬できる物品の種別と決定できる。
<実施例1の変形例1>
実施例1では、時間帯「9時から9時半まで」が指定され、かつ、時間帯「9時から9時半まで」において予想される気象の名称が「強風を伴う晴れ」である場合について説明した。しかし、指定される時間帯及び気象は、これらに限定される訳では無く、本変形例では、時間帯「9時半から10時まで」が指定され、かつ、当該時間帯において予想される気象の名称が「強風を伴う晴れ」である場合を具体例として挙げて説明する。
本変形例では、情報処理装置500は、図7に示した注文受付処理の実行を開始すると、ステップS11からS15の処理を実行することで(ステップS11からS15)、指定時間帯「9時半から10時まで」を表す情報を取得する。
次に、情報処理装置500は、「9時半から10時まで」の指定時間帯において運搬可能な物品の種別を決定するため、図14に示した種別決定処理を実行する(ステップS16)。
種別決定処理の実行を開始すると、情報処理装置500は、図6の予想テーブルにおいて、指定時間帯「9時半から10時まで」を表す情報と対応付けられた「強風」を表す気象情報と、「晴れ」を表す気象情報と、を取得する(ステップS31)。
次に、情報処理装置500の決定部540は、図10の気象テーブルにおいて、「晴れ」を表す気象情報に対応付けられたコンディション情報が存在しないが、「強風」を表す気象情報に対応付けられた「揺れ」が生じるコンディションを表すコンディション情報が存在すると判別する(ステップS32;Yes)。このため、決定部540は、「9時半から10時まで」の時間帯における運搬エリアの気象「強風を伴う晴れ」によって「揺れ」が生じるコンディションが発生することを特定する(ステップS33)。
その後、情報処理装置500の特定部530は、図13の予定テーブルから、「9時半から10時まで」の指定時間帯を表す情報に対応付けられた機体IDを取得する。本変形例では、図13の予定テーブルの2番目のレコードには、時間帯「9時半から10時まで」を表す情報と、時間帯「9時半から10時まで」を指定する注文が受け付けられた場合に、注文された物品を運搬させることが予定されている移動体900の機体ID「900」と、が予め対応付けられて保存されている。このため、特定部530は、「9時半から10時まで」の指定時間帯を表す情報に対応付けられた機体ID「900」を取得する(ステップS34)。
次に、情報処理装置500の決定部540は、図11の性能テーブルから、特定された移動体900の機体ID「900」に対応付けられた性能情報を取得し、性能情報から耐風性能を有することを表すフラグを取得する(ステップS35)。その後、情報処理装置500の決定部540は、図12のコンディションテーブルから、耐風性能を表す情報と対応付けられた「揺れ」が生じるコンディションを表すコンディション情報を取得する(ステップS36)。
次に、情報処理装置500の決定部540は、ステップS33で取得されたコンディション情報から、ステップS36で取得されたコンディション情報を除外し(ステップS37)、除外後には、コンディション情報が残存しないと判別する(ステップS38;No)。このため、決定部540は、「強風を伴う晴れ」の気象によって「揺れ」が生じるコンディションが発生しても、移動体900の耐風性能により、移動体900に格納されて運搬される物品には、揺れが生じない又は殆ど生じないことを特定する。
その後、情報処理装置500の決定部540は、図8の物品テーブルに保存された全ての種別情報でそれぞれ表される種別を、運搬可能な物品の種別と判別した後に(ステップS43)、種別決定処理の実行を終了する。
その後、情報処理装置500は、図7のステップS17からS21の処理を実行することで、指定時間帯「9時半から10時まで」において運搬可能な物品の注文を受け付けた後に、注文受付処理の実行を終了する。
これらの構成によれば、物品の引渡可能な状態は、物品が正常に動作する正常状態を含み、気象は、予め定められた風速よりも速い風が吹く「強風」の気象を含む。物品の引渡可能な状態を変化させるコンディション、及び、気象が生じさせるコンディションは、「揺れ」が生じるコンディションを含み、移動体900の機体性能は、物品の揺れを抑制する耐風性能を含む。このため、運搬エリアの気象が「強風」の気象であったとしても、耐風性能を有する移動体900が物品を格納して運搬エリアを移動すれば、「強風」の気象によって物品が揺れることを抑制できる。よって、情報処理装置500は、「揺れ」が生じるコンディションによって引渡不能な状態に変化してしまう物品の種別「精密機器」であっても、運搬の前後で引渡可能な状態を維持しながら移動体900が運搬できる物品の種別であると決定できる。
<実施例1の変形例2>
実施例1では、時間帯「9時から9時半まで」が指定され、かつ、時間帯「9時から9時半まで」において予想される気象の名称が「強風を伴う雨」である場合について説明した。しかし、指定される時間帯及び気象は、これらに限定される訳では無く、本変形例では、時間帯「10時から10時半まで」が指定され、かつ、当該時間帯において予想される気象の名称が「晴れ」である場合を具体例として挙げて説明する。
本変形例では、情報処理装置500は、図7に示した注文受付処理の実行を開始すると、ステップS11からS15の処理を実行することで(ステップS11からS15)、指定時間帯「10時から10時半まで」を表す情報を取得する。次に、情報処理装置500は、「10時から10時半まで」の指定時間帯において運搬可能な物品の種別を決定するため、図14に示した種別決定処理を実行する(ステップS16)。
種別決定処理の実行を開始すると、情報処理装置500は、図6の予想テーブルにおいて、指定時間帯「10時から10時半まで」を表す情報と対応付けられた「晴れ」を表す気象情報を取得する(ステップS31)。
次に、情報処理装置500の決定部540は、図10の気象テーブルにおいて、「晴れ」を表す気象情報に対応付けられたコンディション情報が存在しないと判別する(ステップS32;No)。このため、決定部540は、「晴れ」の気象によって物品の状態を引渡不能な状態に変化させるコンディションが生じない又は殆ど生じないと判別する。
その後、決定部540は、図8の物品テーブルに保存された全ての種別情報でそれぞれ表される種別を、運搬可能な物品の種別と判別した後に(ステップS43)、種別決定処理の実行を終了する。
その後、情報処理装置500は、図7のステップS17からS21の処理を実行することで、指定時間帯「10時から10時半まで」において運搬可能な物品の注文を受け付けた後に、注文受付処理の実行を終了する。
<実施例1の変形例3>
実施例1では、時間帯「9時から9時半まで」が指定され、かつ、時間帯「9時から9時半まで」において予想される気象の名称が「強風を伴う晴れ」である場合について説明した。しかし、指定される時間帯及び気象は、これらに限定される訳では無く、本変形例では、時間帯「10時半から11時まで」が指定され、かつ、当該時間帯において予想される気象の名称が「雪」である場合を具体例として挙げて説明する。
本変形例では、情報処理装置500は、図7に示した注文受付処理の実行を開始すると、ステップS11からS15の処理を実行することで(ステップS11からS15)、指定時間帯「10時半から11時まで」を表す情報を取得する。
次に、情報処理装置500は、図14の種別決定処理の実行を開始し(ステップS16)、図6の予想テーブルにおいて、指定時間帯「10時半から11時まで」を表す情報と対応付けられた「雪」を表す気象情報を取得する(ステップS31)。
次に、情報処理装置500は、ステップS32からS34の処理を実行する(ステップS32からS34)。これにより、情報処理装置500は、名称が「雪」の気象により「濡れ」が生じるコンディション及び「低温」のコンディションが発生すること、「10時半から11時まで」の指定時間帯において移動が予定された移動体が移動体900であることを特定する。このような特定が行われるのは、本変形例では、図13の予定テーブルの4番目のレコードに、時間帯「10時半から11時まで」を表す情報と、移動体900の機体ID「900」と、が予め対応付けられて保存されているからである。
次に、情報処理装置500は、ステップS35からS38の処理を実行する(ステップS35からS38)。これにより、情報処理装置500は、移動体900が耐風性能を有するが、防水性能及び保温性能を有さないことを特定する。また、情報処理装置500は、移動体900の耐風性能では、「雪」の気象によって発生する「濡れ」が生じるコンディション及び「低温」のコンディションから、移動体900が運搬する物品を保護できず、物品の水濡れ及び温度低下を抑制できないことを特定する。
その後、情報処理装置500の決定部540は、図9の種別テーブルにおいて、「濡れ」が生じるコンディションを表す情報と対応付けられた種別「精密機器」を表す種別情報と、種別「衣類」を表す種別情報と、を取得する。また、決定部540は、種別テーブルにおいて、「低温」のコンディションを表す情報と対応付けられた種別「ホットドリンク」を表す種別情報を取得する。これらにより、決定部540は、物品の種別「精密機器」、「衣類」、及び、「ホットドリンク」を、「10時半から11時まで」の指定時間帯における「雪」の気象によって発生する「濡れ」が生じるコンディションと「低温」のコンディションとによって、移動体900による運搬の前後で、引渡可能な状態が維持されずに変化させられる物品の種別と決定する(ステップS39)。
その後、情報処理装置500の決定部540は、種別「精密機器」、「衣類」、及び、「ホットドリンク」を、「10時半から11時まで」の指定時間帯において移動体900が運搬エリアで運搬不能な物品の種別と決定する(ステップS40)。また、決定部540は、図8の物品テーブルにおいて、種別「精密機器」を表す種別情報と対応付けられた物品ID「G11」及び「G12」、種別「衣類」を表す種別情報と対応付けられた物品ID「G21」、並びに、種別「ホットドリンク」を表す種別情報と対応付けられた物品ID「G31」を取得する。その後、決定部540は、取得された物品IDでそれぞれ識別される物品「時計」、「パソコン」、「シャツ」、並びに、「缶コーヒー」を、指定時間帯において移動体900が運搬エリアで運搬不能な物品と決定する。
これに対して、情報処理装置500の決定部540は、図8の物品テーブルに保存された複数の種別情報の内で、ステップS39で決定された種別「精密機器」、「衣類」、及び、「ホットドリンク」を表す種別情報と異なる種別情報を取得する。次に、決定部540は、取得された種別情報で表される種別「スナック菓子」を、指定時間帯における運搬エリアの気象により発生するコンディションによって、移動体900による運搬の前後で、引渡可能な状態が変化させられず、維持される物品の種別と決定する(ステップS41)。次に、決定部540は、特定された種別「スナック菓子」を、「10時半から11時まで」の指定時間帯において移動体900が運搬エリアで運搬可能な物品の種別と決定する(ステップS42)。
また、情報処理装置500の決定部540は、図8の物品テーブルにおいて、種別「スナック菓子」を表す種別情報と対応付けられた物品ID「G41」を取得し、取得された物品IDで識別される物品「ポテトチップス」を、指定時間帯において移動体900が運搬エリアで運搬可能な物品と決定した後に、種別決定処理の実行を終了する。
その後、情報処理装置500は、図7のステップS17からS21の処理を実行することで、指定時間帯「10時半から11時まで」において運搬可能な物品の注文を受け付けた後に、注文受付処理の実行を終了する。
<実施例1の変形例4>
実施例1では、時間帯「9時から9時半まで」が指定され、かつ、時間帯「9時から9時半まで」において予想される気象の名称が「強風を伴う晴れ」である場合について説明した。しかし、指定される時間帯及び気象は、これらに限定される訳では無く、本変形例では、時間帯「11時から11時半まで」が指定され、かつ、当該時間帯「11時から11時半まで」において予想される気象の名称が「低気温の晴れ」である場合を具体例として挙げて説明する。
本変形例では、情報処理装置500は、図7に示した注文受付処理の実行を開始すると、ステップS11からS15の処理を実行することで(ステップS11からS15)、指定時間帯「11時から11時半まで」を表す情報を取得する。
次に、情報処理装置500は、図14の種別決定処理の実行を開始し(ステップS16)、ステップS31の処理を実行することで(ステップS31)、「低気温」を表す気象情報と、「晴れ」を表す気象情報と、を取得する。
次に、情報処理装置500は、ステップS32からS34の処理を実行する(ステップS32からS34)。これにより、情報処理装置500は、名称が「低気温の晴れ」の気象により「低温」のコンディションが生じること、「11時から11時半まで」の指定時間帯において移動が予定された移動体が移動体800であることを特定する。本変形例では、図13に示した予定テーブルの5番目のレコードには、時間帯「11時から11時半まで」を表す情報と、移動体800の機体ID「800」と、が予め対応付けられて保存されているためである。
次に、情報処理装置500は、ステップS35からS38の処理を実行する(ステップS35からS38)。これにより、情報処理装置500は、移動体800が保温性能を有すること、及び、移動体800の保温性能によって、「低気温の晴れ」の気象により発生する「低温」のコンディションによって物品の状態が引渡可能な状態から引渡不能な状態に変化することを抑制できることを特定する。
その後、情報処理装置500の決定部540は、図8の物品テーブルに保存された全ての種別情報でそれぞれ表される種別を、運搬可能な物品の種別と判別した後に(ステップS43)、種別決定処理の実行を終了する。その後、情報処理装置500は、図7のステップS17からS21の処理を実行することで、指定時間帯「11時から11時半まで」において運搬可能な物品の注文を受け付けた後に、注文受付処理の実行を終了する。
これらの構成によれば、物品の引渡可能な状態は、物品の温度が予め定められた範囲内である暖温状態を含み、気象は、予め定められた温度よりも低い「低気温」の気象を含む。また、物品の引渡可能な状態を変化させるコンディション、及び、気象によって生じるコンディションは、予め定められた温度よりも低い「低温」のコンディションを含み、機体性能は、物品の温度低下を抑制する保温性能を含む。これらのため、運搬エリアの気象が「低気温」の気象であったとしても、保温性能を有する移動体800が物品を格納して運搬エリアを移動すれば、「低気温」の気象によって物品の温度が低下することを抑制できる。よって、情報処理装置500は、「低温」のコンディションによって暖温状態から暖温状態と異なる状態に変化してしまう物品の種別「ホットドリンク」であっても、運搬の前後で暖温状態を維持しながら移動体800が運搬可能な物品の種別と決定できる。
<実施例1の変形例5>
実施例1では、物品の引渡可能な状態は、物品の温度が、例えば、摂氏55度から65度までの予め定められた範囲内である暖温状態を含み、気象は、予め定められた温度よりも低い「低気温」の気象を含むと説明した。また、実施例1では、物品の引渡可能な状態を変化させるコンディション、及び、気象によって生じるコンディションは、予め定められた温度よりも低い「低温」のコンディションを含み、機体性能は、物品の温度低下を抑制する保温性能を含むと説明した。
しかし、これらに限定される訳では無く、本変形例では、物品の引渡可能な状態は、物品の温度が、例えば、摂氏5度から10度までといった予め定められた範囲内、又は、摂氏マイナス18度といった予め定められた温度以下である冷温状態を含み、気象は、例えば、摂氏30度といった予め定められた温度よりも高い「高気温」の気象を含む。また、物品の引渡可能な状態を変化させるコンディション、及び、気象によって生じるコンディションは、予め定められた温度よりも高い「高温」のコンディションを含み、機体性能は、物品の温度上昇を抑制する保冷性能を含む。
本変形例に係る移動体800の格納庫840は、冷媒を圧縮して気化させる不図示の圧縮機と、冷媒を液化させる凝縮器と、冷媒の圧力を低下させることで冷媒の沸点を下げる膨張弁と、冷媒を気化させる蒸発器と、蒸発器における冷媒の気化によって冷却された空気を格納庫840内で循環させる不図示のファンと、を有する冷却機を備えている。また、格納庫840は、格納庫840内の温度を計測する不図示のIC温度センサと、IC温度センサから出力される信号で表される計測温度が予め設定された範囲内の温度でない場合に、冷却機に接続された回路を閉じることで、冷却機を動作させる不図示のスイッチを備える。当該スイッチは、計測温度が予め設定された範囲内の温度であると、回路を開くことで、冷却機の動作を中止させる。
<実施例1の変形例6>
実施例1では、物品の水濡れを抑制する機体性能は、防水性能を含むと説明したが、これに限定される訳では無く、防滴性能を含んでも良い。
<実施例1の変形例7>
実施例1では、物品の引渡可能な状態は、正常状態、乾燥状態、及び、暖温状態の全てを含み、気象は、「強風」の気象、「雨」の気象、「雪」の気象、及び、「低気温」の気象の全てを含むと説明した。また、実施例1では、物品の引渡可能な状態を変化させるコンディション、及び、気象によって生じるコンディションは、「揺れ」が生じるコンディション、「濡れ」が生じるコンディション、及び、「低温」のコンディションの全てを含み、機体性能は、物品の揺れを抑制する耐風性能、物品の水濡れを抑制する防水性能、物品の温度低下を抑制する保温性能の全てを含むと説明した。
しかし、これらに限定される訳では無く、物品の引渡可能な状態は、正常状態、乾燥状態、暖温状態、及び、冷温状態の少なくとも1つを含んでも良い。また、気象は、「強風」の気象、「雨」の気象、「雪」の気象、「雹」の気象、「霙」の気象、「霧」の気象、「霞」の気象、「低気温」の気象、及び、「高気温」の気象の少なくとも1つを含んでも良い。さらに、物品の引渡可能な状態を変化させるコンディション、及び、気象によって生じるコンディションは、「揺れ」が生じるコンディション、「濡れ」が生じるコンディション、「低温」のコンディション、及び、「高温」のコンディションの少なくとも1つを含んでも良い。またさらに、機体性能は、耐風性能、防水性能、防滴性能、保温性能、及び、保冷性能の少なくとも1つを含んでも良い。
<実施例1の変形例8>
実施例1では、注文者は、1回の注文で1つの物品の運搬を依頼すると説明した。また、本実施例では、1つの時間帯について、1つの物品を対象とする1つの注文が受け付けられ、移動体800又は900は、1つの物品を運搬するとして説明した。
しかし、これらに限定される訳では無く、本変形例では、注文者は、1回の注文で複数の物品の運搬を依頼する。また、本変形例では、1つの時間帯について、複数の物品を対象とする1つの注文が受け付けられた場合に、移動体800及び900の1つ以上が、注文が受け付けられた複数の物品を運搬することが予定されている。
本変形例では、説明を簡単にするため、注文者が、時間帯「12時から12時半まで」に、「時計」、「シャツ」、「缶コーヒー」、及び、「スナック菓子」を運搬先まで運搬することを依頼する注文を行う場合を具体例として挙げて以下の説明を行う。また、本変形例では、当該時間帯における運搬エリアの予想気象が「強風を伴う低気温の晴れ」である場合、及び、時間帯「12時から12時半まで」を指定する当該注文が受け付けられた場合に、移動体800及び900が注文された複数の物品を運搬することが予定されている場合を具体例として挙げる。
このため、本変形例では、不図示の予定テーブルに、時間帯「12時から12時半まで」を表す情報と、移動体800の機体ID「800」と、移動体900の機体ID「900」と、が予め対応付けられて保存されている。
本変形例に係る情報処理装置500は、図7に示した注文受付処理の実行を開始すると、ステップS11からS15の処理を実行することで(ステップS11からS15)、指定時間帯「12時から12時半まで」を表す情報を取得する。
次に、情報処理装置500は、図14の種別決定処理の実行を開始し(ステップS16)、ステップS31の処理を実行することで(ステップS31)、「強風」を表す気象情報と、「低気温」を表す気象情報と、「晴れ」を表す気象情報と、を取得する。
次に、情報処理装置500は、ステップS32からS34の処理を実行する(ステップS32からS34)。これにより、情報処理装置500は、名称が「強風を伴う低気温の晴れ」の気象により「揺れ」が生じるコンディション及び「低温」のコンディションが生じること、並びに、「12時から12時半まで」の指定時間帯において移動が予定された移動体が移動体800と移動体900とであることを特定する。
次に、情報処理装置500は、ステップS35からS38の処理を実行する(ステップS35からS38)。これにより、情報処理装置500は、移動体900が耐風性能を有すること、及び、移動体900の耐風性能によって、「強風を伴う低気温の晴れ」の気象により発生する「揺れ」が生じるコンディションによって物品の状態が引渡可能な正常状態から引渡不能な状態に変化することを抑制できることを特定する。またこれにより、情報処理装置500は、移動体800が保温性能を有すること、及び、移動体800の保温性能によって、「強風を伴う低気温の晴れ」の気象により発生する「低温」のコンディションによって物品の状態が引渡可能な暖温状態から引渡不能な状態に変化することを抑制できることを特定する。
その後、情報処理装置500の決定部540は、図8の物品テーブルに保存された全ての種別情報でそれぞれ表される種別を、運搬可能な物品の種別と決定した後に(ステップS43)、種別決定処理の実行を終了する。
ステップS16で種別決定処理を実行した後に、情報処理装置500は、ステップS17及びS18の処理を実行する(ステップS17及びS18)。これにより、情報処理装置500の取得部510は、注文者に操作された端末装置100から送信され、かつ、「時計」の物品ID「G11」、「シャツ」の物品ID「G21」、「缶コーヒー」の物品ID「G31」、及び、「スナック菓子」の物品ID「G41」を含む注文リクエストを取得する。
その後、情報処理装置500の受付部550は、注文リクエストに含まれる複数の物品IDの全てが、運搬可能な物品と決定された1又は複数の物品の物品IDのいずれかと一致すると判別し(ステップS19;Yes)、注文を受け付ける(ステップS21)。
その後、情報処理装置500の決定部540は、図8の物品テーブルにおいて、注文リクエストに含まれる物品ID「G11」に対応付けられた「精密機器」を表す種別情報を取得する。次に、決定部540は、図9の種別テーブルにおいて、「精密機器」を表す種別情報に対応付けられた「揺れ」が生じるコンディションを表すコンディション情報と、「濡れ」が生じるコンディションを表すコンディション情報と、を取得する。ここで、ステップS33において、「強風を伴う低気温の晴れ」の気象により「濡れ」が生じるコンディションが生じないが、「揺れ」が生じるコンディションが生じることが特定されており、かつ、ステップS35において、移動体900の耐風性能によって物品の揺れを抑制できることが特定されている。このため、決定部540は、物品ID「G11」で識別される物品「時計」を、移動体900に運搬させることを決定する。
同様に、情報処理装置500の決定部540は、図8の物品テーブルにおいて、注文リクエストに含まれる物品ID「G21」に対応付けられた「衣類」を表す種別情報を取得し、図9の種別テーブルにおいて、「衣類」を表す種別情報に対応付けられた「濡れ」が生じるコンディションを表すコンディション情報を取得する。ここで、ステップS33において、「強風を伴う低気温の晴れ」の気象により「濡れ」が生じるコンディションが生じないことが特定されている。このため、決定部540は、物品ID「G21」で識別される物品「シャツ」は、移動体800及び移動体900のどちらでも運搬可能な物品であると決定する。その後、決定部540は、ソフトウェア乱数又は予め定められた規則に基づいて移動体800及び移動体900の一方を選択し、選択された移動体800及び移動体900の一方に、物品「シャツ」を運搬させることを決定する。本変形例では、移動体800が選択された場合を具体例として挙げて以下の説明を行う。
また同様に、情報処理装置500の決定部540は、図8の物品テーブルにおいて、注文リクエストに含まれる物品ID「G31」に対応付けられた「ホットドリンク」を表す種別情報を取得し、図9の種別テーブルにおいて、「ホットドリンク」を表す種別情報に対応付けられた「低温」のコンディションを表すコンディション情報を取得する。ここで、ステップS33において、「強風を伴う低気温の晴れ」の気象により「低温」のコンディションが生じることが特定されており、かつ、ステップS35において、移動体800の保温性能によって物品の温度低下を抑制できることが特定されているため、決定部540は、物品ID「G31」で識別される物品「缶コーヒー」を、移動体800に運搬させることを決定する。
さらに同様に、情報処理装置500の決定部540は、図8の物品テーブルにおいて、注文リクエストに含まれる物品ID「G41」に対応付けられた「スナック菓子」を表す種別情報を取得し、図9の種別テーブルにおいて、「スナック菓子」を表す種別情報に対応付けられたコンディション情報が存在しないと判別する。このため、決定部540は、物品ID「G41」で識別される物品「ポテトチップス」は、移動体800及び移動体900のどちらでも運搬可能な物品であることを特定する。その後、決定部540は、移動体800及び移動体900の一方を選択し、選択された移動体800及び移動体900の一方に、物品「ポテトチップス」を運搬させることを決定する。本変形例では、移動体900が選択された場合を具体例として挙げて以下の説明を行う。
本変形例に係る移動体800は、物品「缶コーヒー」と「ポテトチップス」とを格納庫840に格納して運搬先まで飛行する。また、本変形例に係る移動体900は、物品「時計」と「衣類」とを梱包する段ボールを第1囲持枠941aと第2囲持枠941bとで囲持して運搬先まで飛行する。
<実施例1の変形例9>
実施例1では、運搬システム1は、無人航空機である移動体800を備えると説明したが、これに限定される訳ではない。本変形例に係る運搬システム1は、移動体800の代わりに、図19に示すような、無人地上車両である移動体600を備える。
移動体600は、車輪601及び602を含む複数の車輪を備える車台605と、車台605の上面に設置された格納庫640と、を備える。移動体600が備える格納庫640の構成及び機能は、移動体800が備える格納庫840の構成及び機能と同様である。このため、移動体600は、移動体800と同様に、防水性能及び保温性能を有している。
移動体600の車輪間の距離は、予め定められた距離以下であり、移動体600のサイズは、予め定められたサイズ以下であり、移動体900の質量は、予め定められた質量以下である。通常、移動体が走行する際に移動体に生じる揺れは、車輪間の距離がより短い程、サイズがより小さい程、及び、質量がより少ない程、より大きい。このため、移動体600は、予め定められた風速よりも速い風が吹く路面を飛行すると、種別が「精密機器」である物品の状態を引渡可能な状態である正常状態から故障状態に変化させる程の揺れが移動体600に生じる。このため、移動体600は、耐風性能を有していない。
移動体600は、車台605の前面に設置されたLiDARセンサ651と、車台605の後面に設置された不図示のLiDARセンサと、を備える。前面のLiDARセンサ651と後面のLiDARセンサとの構成及び機能は、移動体800が備える前面のLiDARセンサ851と後面のLiDARセンサの構成及び機能と同様である。
また、移動体600は、前面のLiDARセンサ651と後面のLiDARセンサとが出力する信号に基づいて、障害物を避けながら物品の運搬ルートを走行するように、複数の車輪にそれぞれ内蔵された不図示のモータを駆動させる制御装置610を備える。制御装置610は、不図示のCPU、RAM、ROM、フラッシュメモリ、データ通信回路、ビデオカード、表示装置、入力装置、位置計測回路、入出力ポート、及び、駆動回路を備える。制御装置610のこれらのハードウェアの構成及び機能は、移動体800の制御装置810が備えるハードウェア構成及び機能と同様である。
移動体600が備える制御装置610の不図示の駆動回路は、車輪601及び602を含む複数の車輪をそれぞれ回転させる、複数の不図示のモータにそれぞれ接続されたケーブルに接続されており、不図示のCPUが出力する信号に従って当該複数のモータを駆動させる。
移動体600のCPUは、不図示のデータ通信回路が情報処理装置500から運搬命令を受信すると、図17に示した運搬制御処理と同様の処理を実行することで、運搬先まで地上を走行して物品を運搬する。
<実施例1の変形例10>
実施例1では、運搬システム1は、無人航空機である移動体900を備えると説明したが、これに限定される訳ではない。本変形例に係る運搬システム1は、移動体900の代わりに、図20に示すような、無人地上車両である移動体700を備える。
移動体700は、車輪701及び702を含む複数の車輪を備える車台705と、車台705の上面に設置された格納庫740と、を備える。
移動体700の車輪間の距離は、予め定められた距離よりも長く、移動体700のサイズは、予め定められたサイズよりも大きく、移動体700の質量は、予め定められた質量よりも多い。このため、移動体700は、予め定められた風速よりも速く、かつ、過去に運搬エリアで観測された風速よりも遅い風が吹く路面を走行しても、揺れが生じない、又は、種別が「精密機器」である物品の状態を引渡可能な状態に維持できる程の揺れしか生じない。このため、移動体700は、実施例1の移動体900と同様に、耐風性能を有している。
移動体700の格納庫740は、車台705の上面を物品の積載面とし、当該積載面から垂直方向に起立しており、かつ、移動体700の前方に向かって前側及び後側、並びに、右側及び左側にそれぞれ設置された4枚の側板を備えている。格納庫740の4枚の側板と積載面とは、上方が開放された空間を形成しているため、例えば、雨又は雪による物品の水濡れを抑制することが困難である。このため、移動体700は、実施例1の移動体900と同様に、防水性能を有していない。また、移動体700は、実施例1の移動体900と同様に、ヒーターを備えていないため、保温性能を有さない。
移動体700は、車台705の前面に設置されたLiDARセンサ751と、車台705の後面に設置された不図示のLiDARセンサと、これらのセンサが出力する信号に基づいて、複数の車輪にそれぞれ内蔵された不図示のモータを駆動させる制御装置710と、を備える。
移動体700が備える制御装置710は、実施例1の移動体900が実行する不図示の運搬制御処理と同様の処理を実行することで、運搬先まで地上を走行して物品を運搬する。
<実施例1の変形例11>
実施例1の変形例9では、運搬システム1は、無人地上車両である移動体600と、無人航空機である移動体900と、を備えると説明した。また、実施例1の変形例10では、運搬システム1は、無人航空機である移動体800と、無人地上車両である移動体700と、を備えると説明した。しかし、これらに限定される訳では無く、運搬システム1は、無人地上車両である移動体600及び700、並びに、無人航空機である移動体800及び900のいずれか1つ以上を備えても良い。さらに、運搬システム1は、無人地上車両であるN個の移動体と、無人航空機であるM個の移動体と、を備えても良い(但し、N及びMは自然数)。
<実施例1の変形例12>
実施例1では、情報処理装置500のデータ通信回路504aは、天気予報サーバから運搬エリアの予想気象の名称を表す情報を受信し、取得部510は、受信された情報に基づいて予想気象を表す気象情報を取得すると説明した。しかし、これに限定される訳では無く、情報処理装置500のデータ通信回路504aは、運搬エリアで観測された最新の気象の名称を表す情報を、天気予報サーバから受信し、取得部510は、受信された情報に基づいて最新の気象を表す気象情報を取得しても良い。また、データ通信回路504aが受信する情報は、必ずしも観測された最新の気象の名称を表す情報に限定される訳では無く、例えば、天気予報サーバが送信リクエストを受信した受信時刻よりも予め定められた時間だけ前の時刻から当該受信時刻までに観測された気象の名称を表す情報であっても良い。
<実施例1の変形例13>
実施例1では、情報処理装置500の受付部550は、注文リクエストに含まれる物品IDが、指定時間帯における運搬可能な1又は複数の物品の物品IDのいずれとも一致しないと、注文の受け付けを制限すると説明した。しかし、これに限定される訳では無く、受付部550は、注文リクエストに含まれる物品IDが、指定時間帯における運搬不能な1又は複数の物品の物品IDのいずれかと一致すると、注文の受け付けを制限しても良い。
また、情報処理装置500の受付部550は、図8の物品テーブルにおいて、注文リクエストに含まれる物品IDと対応付けられた種別情報を取得し、取得された種別情報が、指定時間帯における運搬可能な物品の種別を表す種別情報のいずれとも一致しないと、注文の受け付けを制限しても良い。また、これに限定される訳では無く、受付部550は、取得された種別情報が、指定時間帯における運搬不能な物品の種別を表す種別情報のいずれかと一致すると、注文の受け付けを制限しても良い。
<実施例1の変形例14>
実施例1では、情報処理装置500の受付部550は、図8の物品テーブルに保存された複数の物品IDと、当該物品IDでそれぞれ識別される物品の名称と、を含む一覧を生成し、生成された一覧を表す情報を、端末装置100を宛先としてデータ通信回路504aに出力すると説明した。その後、受付部550は、端末装置100から受信された注文リクエストに含まれる物品IDが、運搬可能な1又は複数の物品の物品IDのいずれとも一致しないと、注文の受け付けを制限すると説明した。
しかし、これに限定される訳では無く、情報処理装置500の受付部550は、運搬可能な1又は複数の物品の物品ID及び名称を含み、運搬不能な物品の物品ID及び名称を含まない一覧を生成しても良い。また、受付部550は、運搬不能な物品の物品ID及び名称を含まない一覧を表す情報を、端末装置100を宛先としてデータ通信回路504aへ出力することで、運搬不能な物品を対象とした注文の受け付けを制限しても良い。
<実施例1の変形例15>
実施例1では、運搬先は、運搬システム1の管理者によって予め定められた位置であると説明したが、これに限定される訳では無く、本変形例では、運搬先は、注文者であるユーザによって予め設定されている。
このため、情報処理装置500の情報記憶部590が記憶する不図示のユーザテーブルには、ユーザを識別するユーザIDと、ユーザによって予め設定された運搬先の位置を緯度、経度、及び、高度で表す情報と、が対応付けられて予め保存されている。
情報処理装置500の取得部510は、図14のステップS31において、ユーザテーブルから、ユーザIDに対応付けられた運搬先の位置を表す情報を取得する。次に、取得部510は、情報記憶部590が予め記憶している営業所の位置を表す情報を取得する。
その後、情報処理装置500の決定部540は、例えば、道路及び河川といった移動体800及び900が飛行可能な部分ルートに関する情報が保存されている不図示の部分ルートテーブルを、情報記憶部590から読み出す。部分ルートテーブルには、複数のレコードが予め保存されており、各レコードには、部分ルートであるエッジの始点ノードの緯度、経度、及び、高度と、当該エッジの終点ノードの緯度、経度、及び、高度と、当該エッジの距離を表す情報と、が対応付けられて予め保存されている。
次に、情報処理装置500の決定部540は、営業所の位置を表す情報と、複数のエッジの始点ノード及び終点ノードを表す情報と、運搬先の位置を表す情報と、を用いて、例えば、ダイクストラ法といった経路探索アルゴリズムを実行する。これにより、決定部540は、部分ルートを組み合わせることで、営業所から運搬先へ到る最短の運搬ルートを決定し、決定された運搬ルートを含むエリアを運搬エリアに決定する。
その後、情報処理装置500の取得部510は、実施例1で説明した処理と同様の処理を実行することで、指定時間帯における運搬エリアの予想気象を表す気象情報を、不図示の気象予報サーバから取得する。
これらの構成によれば、情報処理装置500の取得部510は、ユーザに指定された運搬先を表す情報を取得するため、運搬先の自由度を向上でき、ユーザの利便性を向上できる。
<実施例1の変形例16>
実施例1では、移動体800及び900は、無人航空機であると説明したが、これに限定される訳ではなく、無人飛翔体であっても良い。また、実施例1では、移動体800及び900は、プロペラ831から834及び931から934でそれぞれ揚力及び推力を得るドローンであると説明したが、これに限定される訳ではない。移動体800及び900は、翼を備え、翼で揚力を得えても良いし、空気よりも比重の小さい気体で満たされた気嚢を備え、気嚢で揚力を得えても良い。また、移動体800及び900は、ジェットエンジン又はロケットエンジンを備え、ジェットエンジン又はロケットエンジンで推力を得ても良い。
さらに、移動体600から900は、必ずしも無人である必要はなく、情報処理装置500による制御を除き、自律して移動する物体であれば、人が乗っていても良い。
<実施例1の変形例17>
実施例1では、情報処理装置500は、情報記憶部590を備えると説明したが、これに限定される訳では無い。本変形例に係る情報処理装置500は、情報記憶部590を備えない。本変形例に係る情報処理装置500は、例えば、NAS(Network Attached Storage)であり、かつ、情報記憶部590の機能と同様の機能を有する不図示の情報記憶装置とインターネットINを介して接続されている。本変形例に係る運搬システム1は、情報記憶装置を備えても良いし、情報記憶装置を備えなくても良い。本変形例に係る情報処理装置500は、情報記憶装置が記憶する情報を用いて、図7に示した注文受付処理及び図14に示した種別決定処理を実行する。
<実施例1の変形例18>
実施例1では、端末装置100は、スマートフォンであると説明したが、これに限定される訳では無く、タブレット型のパーソナルコンピュータ、又は、ノートブック型のパーソナルコンピュータであっても良い。
<実施例2>
実施例1に係る情報処理装置500は、注文者が指定した指定時間帯を表す情報を取得してから、注文リクエストを取得し、注文の対象とされた物品が指定時間帯において運搬可能な物品のいずれかと一致する場合に、注文を受け付けると説明した。これに対して、本実施例に係る情報処理装置500は、注文リクエストを取得してから、注文の対象とされた物品を運搬可能な1又は複数の時間帯の内で、注文者が指定した指定時間帯を表す情報を取得すると、注文を受け付ける。以下、実施例1と同様の構成については、実施例1で用いた符号と同一の符号を用いて説明するが、本実施例と実施例1との相違について主に説明する。
本実施例に係る情報処理装置500は、図21に示すような注文受付処理を実行する。注文受付処理の実行を開始すると、情報処理装置500は、図7のステップS11からS13と同様の処理を実行する(ステップS61からS63)。これにより、情報処理装置500は、端末装置100を操作する注文者をユーザ認証する。
次に、情報処理装置500は、図7のステップS17及びS18と同様の処理を実行する(ステップS64及びS65)。これにより、情報処理装置500は、図8の物品テーブルに保存された物品IDと、当該物品IDで識別される物品の名称と、を複数含む一覧を表す情報を端末装置100へ送信してから、端末装置100から注文リクエストを受信する。
次に、情報処理装置500は、注文された物品を運搬させる時間帯として、注文者が指定できる指定可能時間帯を決定する、図22に示すような時間帯決定処理を実行する(ステップS66)。
時間帯決定処理の実行を開始すると、情報処理装置500の決定部540は、図13の予定テーブルにおいて、注文が受け付けられた物品の物品IDが保存されておらず、文字「NULL」が保存されているレコードを1又は複数取得する。これにより、決定部540は、取得された1又は複数のレコードにそれぞれ保存された情報で表される時間帯を、未だに注文が受け付けられていない時間帯である空き時間帯として1又は複数特定する。
その後、情報処理装置500の決定部540は、特定された1又は複数の空き時間帯の内で、未注目の空き時間帯が存在するか否かを判別する(ステップS81)。このとき、決定部540は、未注目の空き時間帯が存在すると判別すると(ステップS81;Yes)、未注目の空き時間帯の1つに注目し、注目時間帯とする(ステップS82)。
次に、情報処理装置500の決定部540は、図14のステップS31と同様の処理を実行することで(ステップS83)、注目時間帯における運搬エリアの気象を表す気象情報を取得する。
その後、情報処理装置500の決定部540は、図14のステップS32と同様に、図10の気象テーブルにおいて、取得された気象情報に対応付けられたコンディション情報が存在するか否か判別する(ステップS84)。このとき、決定部540は、コンディション情報が存在すると判別すると(ステップS84;Yes)、注目時間帯における運搬エリアの気象によって、物品の引渡可能な状態を変化させるコンディションが生じると判別する。
次に、情報処理装置500は、図14のステップS33からS37と同様の処理を実行する(ステップS85からS89)。これにより、情報処理装置500は、注目時間帯において運搬エリアでの移動が予定された移動体800又は900を特定する。また、情報処理装置500は、注目時間帯における運搬エリアの気象によって生じるコンディションから、特定された移動体800又は900の機体性能によって物品が保護されるコンディションを除外する。
その後、情報処理装置500の決定部540は、図14のステップS38と同様の処理を実行することで、除外後に少なくとも1つのコンディション情報が残存するか否かを判別する(ステップS90)。このとき、決定部540は、コンディション情報が残存すると判別すると(ステップS90;Yes)、注目時間帯における運搬エリアの気象によって生じる1又は複数のコンディションの内で、注目時間帯において運搬エリアでの移動が予定された移動体800又は900によって格納されて運搬される物品の状態を、引渡可能な状態から引渡不能な状態に変化させるコンディションが存在すると判別する。
次に、情報処理装置500の決定部540は、図14のステップS39からS42と同様の処理を実行することで、除外後に残存するコンディション情報に基づいて、注目時間帯に運搬エリアでの移動が予定された移動体800又は900が運搬可能な物品の種別を決定する(ステップS91)。
その後、情報処理装置500の決定部540は、図8の物品テーブルにおいて、図21のステップS65で注文リクエストから取得された物品IDと対応付けられている種別情報を取得することで、注文された物品の種別を特定する。次に、決定部540は、注文された物品の種別が、ステップS91で決定された種別と一致するか否かを判別する(ステップS92)。
このとき、情報処理装置500の決定部540は、注文された物品の種別が、ステップS91で決定された種別と一致しないと判別すると(ステップS92;No)、注目時間帯が、注文された物品を運搬させる時間帯として指定できない指定不能時間であると判別する(ステップS93)。その後、ステップS81から上記処理が繰り返される。
ステップS84において、コンディション情報が存在しないと判別された場合(ステップS84;No)、又は、ステップS90において、コンディション情報が残存しないと判別された場合(ステップS90;No)、情報処理装置500の決定部540は、注目時間帯において運搬エリアでの移動が予定された移動体800又は900によって運搬される物品の状態を、引渡可能な状態から引渡不能な状態に変化させるコンディションが生じないと判別する。その後、決定部540は、図8の物品テーブルに保存された情報で表される全ての種別が、注目時間帯に運搬エリアでの移動が予定された移動体800又は900によって運搬可能な物品の種別であると判別する(ステップS94)。
ステップS92において、注文された物品の種別が、ステップS91で決定された運搬可能な物品の種別と一致すると判別された場合(ステップS92;Yes)、又は、ステップS94において、全ての種別が運搬可能な物品の種別であると判別された後、情報処理装置500の決定部540は、注目時間帯が指定可能時間であると判別する(ステップS95)。その後、ステップS81から上記処理が繰り返される。
ステップS81において、情報処理装置500の決定部540は、未注目の空き時間帯が存在しないと判別すると(ステップS81;No)、時間帯決定処理の実行を終了する。
図21のステップS66で、時間帯決定処理を実行した後に、情報処理装置500の決定部540は、指定可能時間が存在するか否かを判別する(ステップS67)。このとき、決定部540は、指定可能時間が存在しないと判別すると(ステップS67;No)、図7のステップS20と同様の処理を実行することで、注文の受け付けを制限する(ステップS68)。
その後、情報処理装置500の出力部560は、注文の受け付けが制限されたことを知らせる制限通知を、端末装置100を宛先としてデータ通信回路504aへ出力した後に、注文受付処理の実行を終了する。
これに対して、情報処理装置500の決定部540は、指定可能時間帯が存在すると判別すると(ステップS67;Yes)、図7のステップS14、S15、及び、S21と同様の処理を順に実行する(ステップS69からS71)。これにより、情報処理装置500は、1又は複数の指定可能時間帯の内で、注文者が指定した指定時間帯を表す情報を取得すると、注文の受け付けを行う。
その後、情報処理装置500の出力部560は、注文の受け付けが行われたことを知らせる受付通知を、端末装置100を宛先としてデータ通信回路504aへ出力した後に、注文受付処理の実行を終了する。
これらの構成によれば、情報処理装置500は、注文リクエストを取得してから、注文された物品を運搬可能な1又は複数の時間帯の内で、注文者が指定した時間帯を表す情報を取得すると、注文を受け付ける。このため、情報処理装置500は、例えば、指定時間帯を表す情報を取得してから、注文リクエストを取得し、注文された物品が指定時間帯において運搬可能であると注文を受け付ける場合と比べて、注文を受け付けることができる可能性を向上できる。よって、情報処理装置500は、注文者の利便性を向上できる。
<実施例3>
本実施例に係る情報処理装置500は、気象の変化によって、指定された時間帯に運搬不能となった物品について、当該物品を運搬する時間帯を前倒しする、図23に示すような前倒処理を実行する点で、実施例1に係る情報処理装置500と相違する。以下、実施例1と同様の構成については、実施例1で用いた符号と同一の符号を用いて説明するが、本実施例と実施例1との相違について主に説明する。
本実施例に係る情報処理装置500のCPU501は、起動すると、実施例1で説明した不図示の気象取得処理に代えて、図23の前倒処理を実行する。気象取得処理に代えて前倒処理が実行されるのは、本実施例では、前倒処理において気象情報が取得されるためである。
図23の前倒処理の実行が開始されると、情報処理装置500の取得部510は、図13に示した予定テーブルに保存された複数のレコードから、時間帯を表す情報を複数取得する。次に、取得部510は、取得された複数の情報でそれぞれ表される複数の時間帯の内に、未注目の時間帯が存在するか否かを判別する(ステップS101)。このとき、取得部510は、未注目の時間帯が存在すると判別すると(ステップS101;Yes)、未注目の時間帯の内で、最も早い時間帯に注目する(ステップS102)。
次に、情報処理装置500の取得部510は、実施例1で説明した処理と同様の処理を実行することで、注目時間帯における運搬エリアの予想気象を表す気象情報を、不図示の気象予報サーバから取得する(ステップS103)。次に、取得部510は、図6に示した予想テーブルから注目時間帯を表す情報と対応付けられた気象情報を取得する(ステップS104)。本明細書において、ステップS103で取得された気象情報を、再度取得された気象情報、又は、今回の気象情報と称し、予想テーブルから取得された気象情報を、前回取得された気象情報、又は、前回の気象情報と称することで、これら2つの気象情報を区別する。
次に、情報処理装置500の取得部510は、予想テーブルにおいて、注目時間帯を表す情報と対応付けられた気象情報を、再度取得された気象情報で更新する(ステップS105)。
次に、情報処理装置500の決定部540は、図13の予定テーブルにおいて、注目時間帯を表す情報と文字「NULL」が対応付けられているか否かに基づいて、注目時間帯が未だに注文の受け付けられていない空き時間帯であるか否かを判別する(ステップS106)。このとき、決定部540は、予定テーブルにおいて、注目時間帯を表す情報と物品IDとが対応付けられておらず、文字「NULL」が対応付けられていると、注目時間帯が空き時間であると判別する(ステップS106;Yes)。このため、決定部540は、注目時間帯を指定した注文が受け付けられていないため、注文された物品を運搬させる時間帯を注目時間帯から注目時間帯よりも早い時間帯に前倒しさせる処理を実行する必要がないと判別する。その後、ステップS101から上記処理が繰り返される。
これに対して、情報処理装置500の決定部540は、予定テーブルにおいて、注目時間帯を表す情報と物品IDとが対応付けられており、文字「NULL」が対応付けられていないと、注目時間帯が空き時間でないと判別する(ステップS106;No)。
次に、情報処理装置500の決定部540は、再度取得された気象情報と、前回取得された気象情報と、が一致するか否かに基づいて、注目時間帯における運搬エリアの予想気象が変化したか否かを判別する(ステップS107)。
このとき、再度取得された気象情報と、前回取得された気象情報と、が同一であると、情報処理装置500の決定部540は、予想気象が変化しなかったと判別する(ステップS107;No)。このため、注文の対象とされた物品は、依然として注目時間帯において運搬可能であるから、当該物品を運搬させる時間帯を前倒しさせる処理を実行する必要がない、と決定部540は判別する。その後、ステップS101から上記処理が繰り返される。
これに対して、再度取得された気象情報と、前回取得された気象情報と、が異なると、情報処理装置500の決定部540は、予想気象が変化したと判別する(ステップS107;Yes)。
その後、再度取得された気象情報に基づいて、図14のステップS32からS43と同様の処理が実行される。これにより、再度取得された気象情報に基づいて、注目時間帯において運搬エリアで運搬可能な物品の種別が決定される(ステップS108)。
次に、情報処理装置500の決定部540は、図13の予定テーブルにおいて、注目時間帯を表す情報と対応付けられた物品IDを取得し、図8の物品テーブルにおいて、取得された物品IDと対応付けられた種別情報を取得する。その後、決定部540は、取得された種別情報で表される物品の種別が、再度取得された気象情報に基づいて決定された種別(以下、再度決定された種別という)に含まれるか否かに基づいて、予想気象が変化した後も依然として当該物品が運搬可能な物品であるか否かを判別する(ステップS109)。
このとき、注文の対象とされた物品の種別が、再度決定された種別に含まれると、情報処理装置500の決定部540は、気象が変化した後も当該物品が運搬可能な物品であると判別する(ステップS109;Yes)。このため、決定部540は、当該物品を運搬させる時間帯を前倒しさせる処理を実行する必要がないと判別する。その後、ステップS101から上記処理が繰り返される。
これに対して、注文の対象とされた物品の種別が、再度決定された種別に含まれないと、情報処理装置500の決定部540は、気象の変化により、当該物品が運搬可能な物品で無くなったと判別する(ステップS109;No)。その後、決定部540は、図22に示した時間帯決定処理を実行することで(ステップS110)、気象の変化により、当該物品を運搬させる時間帯として指定できるようになった指定可能時間帯を1又は複数決定する。次に、決定部540は、1又は複数の指定可能時間帯の内で、注目時間帯よりも早い指定可能時間帯を1又は複数特定する。
その後、情報処理装置500の出力部560は、注文の対象とされた物品を運搬させる時間帯を、注目時間帯から、注目時間帯よりも早い1又は複数の指定可能時間帯のいずれか1つに前倒しするか、又は、注文を取り消すか、を問うメッセージを生成する。次に、出力部560は、生成されたメッセージを含んだ前倒問合せを、端末装置100を宛先としてデータ通信回路504aに出力する(ステップS111)。
端末装置100のデータ通信回路104aが前倒問合せを受信すると、CPU101は、前倒問合せに含まれるメッセージを表示装置105bに表示させる。当該表示を視認した注文者が端末装置100の入力装置105cを操作すると、入力装置105cは、当該操作に応じて信号を出力する。次に、端末装置100のCPU101は、入力装置105cから出力される信号に基づいて、1又は複数の指定可能時間帯の内で、注文者によって指定された指定時間帯を表す情報を含む前倒リクエスト、又は、注文の取り消しを求める取消リクエストを生成する。その後、端末装置100のCPU101は、生成されたリクエストを、情報処理装置500を宛先としてデータ通信回路104aに出力する。
情報処理装置500のデータ通信回路504aが前倒リクエストを受信すると、受付部550は、物品を運搬させる時間帯の前倒しが求められたと判別する(ステップS112;Yes)。次に、受付部550は、前倒リクエストをデータ通信回路504aから取得し、前倒リクエストから指定時間帯を表す情報を取得する。
その後、受付部550は、図13の予定テーブルにおいて、注目時間帯を表す情報と対応付けられている物品IDを取得する。次に、受付部550は、取得された指定時間帯を表す情報に、取得された物品IDを対応付けて予定テーブルに保存する。その後に、受付部550は、予定テーブルにおいて、注目時間帯を表す情報と対応付けられた物品IDを文字「NULL」に更新する。これらにより、受付部550は、前倒リクエストを受け付け、注文の対象とされた物品を運搬させる時間帯を、注目時間帯から、注文者によって指定された時間帯であり、注目時間帯よりも早く、かつ、当該物品を運搬可能な時間帯に前倒しする(ステップS113)。その後、ステップS101から上記処理が繰り返される。
これに対して、情報処理装置500のデータ通信回路504aが取消リクエストを受信すると、受付部550は、物品を運搬させる時間帯の前倒しが求められず、注文の取り消しが求められたと判別する(ステップS112;No)。次に、受付部550は、予定テーブルにおいて、注目時間帯を表す情報と対応付けられた物品IDを文字「NULL」に更新することで、取消リクエストを受け付けて注文を取り消す(ステップS114)。その後、ステップS101から上記処理が繰り返される。
ステップS101において、情報処理装置500の取得部510は、未注目の時間帯が存在しないと判別すると(ステップS101;No)、前倒処理の実行を終了する。
情報処理装置500の制御部570は、実施例1で説明した不図示の運搬制御処理を実行することで、前倒しされた時間帯において物品を運搬させる制御を移動体800又は900に行う。
これらの構成によれば、情報処理装置500の取得部510は、注目時間帯における運搬エリアの気象を表す気象情報を再度取得する。また、決定部540は、再度取得された気象情報と、前回取得された気象情報と、が異なると、再度取得された気象情報に基づいて、注目時間帯において運搬エリアで運搬可能な物品の種別を再度決定する。さらに、出力部560は、注目時間帯における運搬を指定された物品の種別が、再度決定された種別と異なると、注目時間帯よりも早く、かつ、当該物品を運搬可能な時間帯に、当該物品を運搬させる時間帯を前倒しするかを問う前倒問合せを出力する。また、受付部550は、前倒リクエストを取得すると、当該物品を運搬させる時間帯を前倒し、制御部570は、前倒しされた時間帯において当該物品を運搬させる制御を移動体800又は900に行う。このため、情報処理装置500は、注文が受け付けられてから気象が変化することで、気象が変化する前に指定された時間帯において、注文された物品が運搬不能となると、指定された時間帯よりも早い時間帯に物品を運搬させることができる。このため、情報処理装置500は、注文が受け付けられてから運搬が行われるまでの時間をより短くできるので、例えば、物品を保管する倉庫の保管効率を向上できる。
<実施例4>
実施例3では、情報処理装置500は、気象の変化によって、指定された時間帯に運搬不能となった物品について、当該物品を運搬する時間帯を前倒しする、図23の前倒処理を実行すると説明した。これに対して、本実施例に係る情報処理装置500は、気象の変化によって、指定された時間帯よりも前の時間帯に運搬可能となった物品について、当該物品を運搬する時間帯を前倒しする、図24に示すような前倒処理を実行する点で、実施例3に係る情報処理装置500と相違する。以下、実施例3と同様の構成については、実施例3で用いた符号と同一の符号を用いて説明するが、本実施例と実施例3との相違について主に説明する。
図24の前倒処理の実行が開始されると、本実施例に係る情報処理装置500の取得部510は、図13に示した予定テーブルに保存された複数のレコードから、時間帯を表す情報を複数取得する。次に、取得部510は、取得された複数の情報でそれぞれ表される1又は複数の未注目の時間帯の内で、最も早い第1時間帯に注目する(ステップS121)。
次に、第1時間帯について、図23のステップS103からS105の処理と同様の処理が実行されることで(ステップS122からS124)、第1時間帯において予想される運搬エリアの気象を表す今回の気象情報と前回の気象情報とが取得される。本実施例では、実施例3と同様に、今回の気象情報を、再度取得された気象情報とも称し、かつ、前回の気象情報を、前回取得された気象情報とも称する。
その後、情報処理装置500の決定部540は、図23のステップS106と同様の処理を実行することで、第1時間帯が空き時間帯であるか否かを判別する(ステップS125)。このとき、決定部540は、第1時間帯が空き時間でないと判別すると(ステップS125;No)、第1時間帯を指定した第1注文が受け付けられているため、第1時間帯の直後の第2時間帯を指定した第2注文について、第2注文の対象とされた物品を運搬させる時間帯を第1時間帯に前倒しできないと判別する。その後、ステップS121から上記処理が繰り返される。
これに対して、情報処理装置500の決定部540は、第1時間帯が空き時間であると判別すると(ステップS125;Yes)、第1時間帯の直後の時間帯である第2時間帯が存在するか否かを判別する(ステップS126)。このとき、決定部540は、第2時間帯が存在すると判別すると(ステップS126;Yes)、ステップS125と同様の処理を実行することで、第2時間帯が空き時間帯であるか否かを判別する(ステップS127)。
このとき、第2時間帯が空き時間帯であると判別されると(ステップS127;Yes)、第2注文が受け付けられていないため、注文された物品を運搬させる時間帯を第2時間帯から第1時間帯に前倒しさせる処理を実行する必要がないと判別する。その後、ステップS121から上記処理が繰り返される。
これに対して、第2時間帯が空き時間帯でないと判別されると(ステップS127;No)、再度取得された気象情報に基づいて、図14のステップS32からS43と同様の処理が実行される(ステップS128)。これにより、再度取得された気象情報に基づいて、第1時間帯において運搬エリアで運搬可能な物品の種別が決定される。
同様に、前回取得された気象情報に基づいて、図14のステップS32からS43と同様の処理が実行される(ステップS129)。これにより、前回取得された気象情報に基づいて、第1時間帯において運搬エリアで運搬可能な物品の種別が決定される。
その後、情報処理装置500の決定部540は、図13の予定テーブルにおいて、第2時間帯を表す情報に対応付けられた物品IDを取得し、図8の物品テーブルにおいて、取得された物品IDと対応付けられた種別情報を取得する。これにより、決定部540は、第2注文の対象とされた物品の種別を特定する(ステップS130)。
本明細書において、ステップS128において、再度取得された気象情報に基づいて決定された種別を、再度決定された第1種別、又は、今回の第1種別と称する。また、ステップS129において、前回取得された気象情報に基づいて決定された種別を、前回決定された第1種別、又は、前回の第1種別と称する。さらに、ステップS130で特定された第2注文の対象とされた物品の種別を、第2種別と称することで、これら3つの種別を区別する。
次に、情報処理装置500の決定部540は、第2種別が、前回決定された第1種別に含まれず、かつ、今回決定された第1種別に含まれるか否かを判別する(ステップS131)。
前回決定された第1種別に第2種別が含まれないことが判別されるのは、第2注文の対象とされた物品が、予想気象が変化する前において、第1時間帯において運搬不能な物品であったことを判別するためである。すなわち、第2注文の対象とされた物品が第1時間帯で運搬不能な物品であった場合には、第1時間帯における運搬を指定しようとしていた注文者が、第1時間帯を指定できずに第2時間帯を指定した可能性がある、又は、そのような可能性が予め定められた可能性よりも高い。このため、このような場合には、第2注文の対象とされた物品は、第2時間帯でなく第1時間帯に運搬された方が、注文者にとって都合が良い可能性がある、又は、そのような可能性が予め定められた可能性よりも高いからである。
また、今回決定された第1種別に第2種別が含まれることが判別されるのは、第2注文の対象とされた物品が、予想気象が変化した後において、第1時間帯で運搬可能な物品となったかを判別するためである。
ステップS131において、情報処理装置500の決定部540は、前回決定された第1種別に第2種別が含まれると判別すると(ステップS131;No)、第2時間帯よりも第1時間帯の方が注文者にとって都合が良い可能性が無い、又は、予め定められた可能性以下であると判別する。このため、第2注文の対象とされた物品を運搬させる時間帯を第1時間帯に前倒する処理を実行する必要性が無い、又は、予め定められた必要性以下であると判別する。また、情報処理装置500の決定部540は、今回決定された第1種別に第2種別が含まれないと判別すると(ステップS131;No)、第2注文の対象とされた物品を運搬させる時間帯を第1時間帯に前倒しできないと判別する。その後、ステップS121から上記処理が繰り返される。
これに対して、前回決定された第1種別に第2種別が含まれず、かつ、今回決定された第1種別に第2種別が含まれると判別されると(ステップS131;Yes)、決定部540は、第2時間帯よりも第1時間帯の方が注文者にとって都合が良い可能性がある、又は、予め定められた可能性よりも高く、かつ、時間帯を第1時間帯に前倒しできると判別する。次に、情報処理装置500の出力部560は、物品を運搬させる時間帯を、第2時間帯から第1時間帯に前倒しするか否かを問うメッセージを生成する。その後、出力部560は、生成されたメッセージを含んだ前倒問合せを、端末装置100を宛先としてデータ通信回路504aに出力する(ステップS132)。
情報処理装置500のデータ通信回路504aが前倒問合せを端末装置100へ送信した送信時刻から予め定められた時間が経過した時刻である受信期限を過ぎても、データ通信回路504aが前倒リクエストを受信しないと、制御部570は、前倒しが求められなかったと判別する(ステップS133;No)。その後、ステップS121から上記処理が繰り返される。
これに対して、情報処理装置500のデータ通信回路504aが受信期限までに前倒リクエストを端末装置100から受信すると、制御部570は、前倒しが求められたと判別する(ステップS133;Yes)。次に、受付部550は、図13の予定テーブルにおいて、第2時間帯を表す情報と対応付けられている物品IDを取得し、取得された物品IDを、第1時間帯を表す情報に対応付けて保存する。その後に、受付部550は、予定テーブルにおいて、第2時間帯を表す情報と対応付けられた物品IDを文字「NULL」に更新する。これにより、受付部550は、前倒リクエストを受け付け、物品を運搬させる時間帯を、第2時間帯から、第2時間帯よりも早く、かつ、当該物品を運搬可能な第1時間帯に前倒しする(ステップS134)。その後、ステップS121から上記処理が繰り返される。
ステップS126において、第2時間帯が存在しないと判別されると(ステップS126;No)、前倒処理の実行が終了される。
これらの構成によれば、情報処理装置500の決定部540は、前回取得された気象情報と、再度取得された気象情報と、が異なると、第2注文の対象とされた物品の種別である第2種別が、前回決定された第1種別に含まれず、かつ、再度決定された第1種別に含まれる場合に、物品を運搬させる時間帯を、第2時間帯から第1時間帯に前倒しさせるか否かを問う問い合わせを出力する出力部560を備える。このため、情報処理装置500は、物品が運搬される時間帯を、注文者にとって都合が良い可能性がある時間帯、又は、そのような可能性が予め定められた可能性よりも高い時間帯に前倒しすることを提案できるため、注文者の利便性を向上できる。
実施例1から4及び実施例1の変形例1から18は、互いにそれぞれ組み合わせることができる。実施例1から4及び実施例1の変形例1から18のいずれかに係る機能を実現するための構成を備えた情報処理装置500として提供できることはもとより、複数の装置で構成されるシステムであって、実施例1から4及び実施例1の変形例1から18のいずれかに係る機能を実現するための構成をシステム全体として備えたシステムとして提供することもできる。
また、プログラムの適用により、既存の情報処理装置を実施例1から4及び実施例1の変形例1から18のいずれかに係る情報処理装置500として機能させることもできる。すなわち、実施例1から4及び実施例1の変形例1から18のいずれかで例示した情報処理装置500による各機能構成を実現させるためのプログラムを、既存の制御装置を制御するコンピュータ(CPUなど)が実行できるように適用することで、実施例1から4及び実施例1の変形例1から18のいずれかに係る情報処理装置500として機能させることができる。
このようなプログラムの配布方法は任意であり、例えば、メモリカード、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、又はDVD-ROM(Digital Versatile Disk Read Only Memory)などの記録媒体に搭載して配布できる他、インターネットなどの通信媒体を介して配布することもできる。また、本発明に係る方法は、実施例1から4及び実施例1の変形例1から18のいずれかに係る情報処理装置500、並びに、実施例1から4及び実施例1の変形例1から18のいずれかに係る運搬システム1を用いて実施できる。
以上本発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
(付記)
(付記1)
移動体が移動する予定があるエリアの気象を表す気象情報を取得する取得部と、
取得された前記気象情報に基づいて、前記移動体が前記エリアで運搬可能な物品の種別を決定する決定部と、を備える、
ことを特徴とする情報処理装置。
(付記2)
決定された前記種別の物品に対する注文の受け付けを行い、かつ、決定された前記種別と異なる種別の物品に対する注文の受け付けを制限する受付部をさらに備える、
ことを特徴とする付記1に記載の情報処理装置。
(付記3)
前記決定部は、前記移動体の機体性能と、取得された前記気象情報と、に基づいて、前記移動体が前記エリアで運搬可能な前記物品の前記種別を決定する、
ことを特徴とする付記1又は2に記載の情報処理装置。
(付記4)
機体性能が異なる複数の移動体から、移動が予定された前記移動体を特定する特定部をさらに備え、
前記決定部は、特定された前記移動体の前記機体性能と、取得された前記気象情報と、に基づいて、前記移動体が前記エリアで運搬可能な前記物品の前記種別を決定する、
ことを特徴とする付記3に記載の情報処理装置。
(付記5)
前記取得部は、
第1時間帯において予想される前記エリアの気象を表す気象情報と、
前記第1時間帯の直後の第2時間帯において予想される前記エリアの気象を表す気象情報と、を取得し、
前記情報処理装置は、機体性能が異なる複数の移動体から、
前記移動体であり、かつ、前記第1時間帯において移動が予定された第1移動体と、
前記第1移動体と異なる又は同じ移動体であり、かつ、前記第2時間帯において移動が予定された第2移動体と、を特定する特定部をさらに備え、
前記決定部は、
特定された前記第1移動体の機体性能と、前記第1時間帯の前記気象情報と、に基づいて、前記第1移動体が前記第1時間帯において前記エリアで運搬可能な物品の種別である第1種別を決定し、かつ、
前記第2移動体の機体性能と、前記第2時間帯の前記気象情報と、に基づいて、前記第2移動体が前記第2時間帯において前記エリアで運搬可能な物品の種別である第2種別を決定し、
前記情報処理装置は、
前記第1時間帯における運搬を指定する第1注文の内で、決定された前記第1種別の物品に対する注文の受け付けを行い、かつ、前記第1種別と異なる種別の物品に対する注文の受け付けを制限し、
前記第2時間帯における運搬を指定する第2注文の内で、前記第2種別の物品に対する注文の受け付けを行い、かつ、前記第2種別と異なる種別の物品に対する注文の受け付けを制限する、受付部をさらに備え、
前記取得部は、前記第1時間帯の気象情報を再度取得し、
前回取得された前記気象情報と、再度取得された前記気象情報と、が異なると、前記決定部は、再度取得された前記気象情報と、前記第1移動体の前記機体性能と、に基づいて第1種別を再度決定し、
前記第2注文の対象とされた前記物品の種別が、前回決定された前記第1種別に含まれず、かつ、再度決定された前記第1種別に含まれる場合に、前記物品を運搬させる時間帯を、前記第2時間帯から前記第1時間帯に前倒しさせるか否かを問う問い合わせを出力する出力部をさらに備える、
ことを特徴とする付記1に記載の情報処理装置。
(付記6)
前記取得部は、
ユーザに指定された運搬先を表す情報をさらに取得し、かつ、
取得された前記運搬先を表す情報に基づいて前記気象情報を取得する、
ことを特徴とする付記1から5のいずれか一つに記載の情報処理装置。
(付記7)
前記移動体は、無人で飛行可能な飛行体である、
ことを特徴とする付記1から6のいずれか一つに記載の情報処理装置。
(付記8)
前記移動体が運搬可能な物品は、前記移動体による運搬の前後で、引渡可能な状態に維持される物品を含み、
前記決定部は、
物品の種別を表す種別情報と、当該物品の状態を引渡可能な状態と異なる状態に変化させるコンディションを表すコンディション情報と、を対応付けて複数記憶し、かつ、気象を表す気象情報と、前記気象が生じさせるコンディションを表すコンディション情報と、を対応付けて複数記憶している記憶部から、
取得された前記気象情報に対応付けられた前記コンディション情報を取得し、
取得された前記コンディション情報に対応付けられた前記種別情報を取得し、かつ、
前記記憶部に記憶された複数の前記種別情報の内で、取得された前記種別情報と異なる前記種別情報によって表される前記種別を、前記運搬可能な物品の前記種別と決定する、
ことを特徴とする付記1に記載の情報処理装置。
(付記9)
前記移動体は、前記移動体の機体に格納される物品を、前記気象が生じさせる前記コンディションから保護する機体性能を有し、
前記記憶部は、前記移動体の前記機体性能によって前記物品が保護される前記コンディションを表すコンディション情報をさらに記憶しており、
前記決定部は、
前記記憶部から、取得された前記気象情報に対応付けられた前記コンディション情報を取得し、
取得された前記コンディション情報から前記移動体の前記コンディション情報を除外し、
除外後の前記コンディション情報に対応付けられた前記種別情報を取得し、かつ、
前記記憶部に記憶された複数の前記種別情報の内で、取得された前記種別情報と異なる前記種別情報によって表される前記種別を、前記運搬可能な物品の前記種別と決定する、
ことを特徴とする付記8に記載の情報処理装置。
(付記10)
前記物品の前記引渡可能な状態は、前記物品が正常に動作する状態、前記物品が乾いた状態、及び、前記物品の温度が予め定められた範囲内である状態の少なくとも1つを含み、
前記気象は、予め定められた風速よりも速い風が吹く気象、雨又は雪が降る気象、及び、予め定められた温度よりも低い又は高い気温の気象の少なくとも1つを含み、
前記物品の前記引渡可能な状態を変化させる前記コンディション、及び、前記気象が生じさせる前記コンディションは、揺れが生じるコンディション、濡れが生じるコンディション、予め定められた温度よりも低い低温のコンディション、及び、予め定められた温度よりも高い高温のコンディションの少なくとも1つを含み、
前記機体性能は、前記物品の揺れを抑制する耐風性能、前記物品の水濡れを抑制する防滴性能又は防水性能、前記物品の温度低下を抑制する保温性能、及び、前記物品の温度上昇を抑制する保冷性能の少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする付記9に記載の情報処理装置。
(付記11)
決定された前記種別の物品を前記移動体に運搬させる制御を行う制御部をさらに備える、
ことを特徴とする付記1から10のいずれか一つに記載の情報処理装置。
(付記12)
移動体と、
前記移動体が移動する予定があるエリアの気象を表す気象情報を取得する取得部と、
取得された前記気象情報に基づいて、前記移動体が前記エリアで運搬可能な物品の種別を決定する決定部と、を備える、
ことを特徴とするシステム。
(付記13)
情報処理装置又はシステムが、移動体が移動する予定があるエリアの気象を表す気象情報を取得する取得ステップと、
前記情報処理装置又は前記システムが、取得された前記気象情報に基づいて、前記移動体が前記エリアで運搬可能な物品の種別を決定する決定ステップと、を有する、
ことを特徴とする方法。
1:運搬システム
100:端末装置
101、501、811:CPU
102、502、812:RAM
103a、503a、813a:ROM
103b、813b:フラッシュメモリ
104a、504a、814a:データ通信回路
104b:音声通信回路
105a、505a、815a:ビデオカード
105b、505b、815b:表示装置
105c、505c、815c:入力装置
106、816:位置計測回路
109a:スピーカ
109b:マイクロフォン
500:情報処理装置
503b:ハードディスク
510:取得部
520:認証部
530:特定部
540:決定部
550:受付部
560:出力部
570:制御部
590:情報記憶部
600、700、800、900:移動体
601、602、701、702:車輪
605、705:車台
610、710、810、910:制御装置
640、740、840:格納庫
651、751、851、951:LiDARセンサ
821から824、921から924:プロペラアーム
831から834、931から934:プロペラ
843、943:支持脚
818:入出力ポート
819:駆動回路
941a:第1囲持枠
941b:第2囲持枠
942a、942b:ガイドレール
IN:インターネット

Claims (11)

  1. 移動体が移動する予定があるエリアの気象であり、かつ、第1時間帯において予想される前記エリアの気象を表す気象情報と、前記第1時間帯の直後の第2時間帯において予想される前記エリアの気象を表す気象情報と、を取得する取得部と、
    機体性能が異なる複数の移動体から、
    前記移動体であり、かつ、前記第1時間帯において移動が予定された第1移動体と、
    前記第1移動体と異なる又は同じ移動体であり、かつ、前記第2時間帯において移動が予定された第2移動体と、を特定する特定部と、
    特定された前記第1移動体の機体性能と、前記第1時間帯の前記気象情報と、に基づいて、前記第1移動体が前記第1時間帯において前記エリアで運搬可能な物品の種別である第1種別を決定し、かつ、
    前記第2移動体の機体性能と、前記第2時間帯の前記気象情報と、に基づいて、前記第2移動体が前記第2時間帯において前記エリアで運搬可能な物品の種別である第2種別を決定する決定部と、
    前記第1時間帯における運搬を指定する第1注文の内で、決定された前記第1種別の物品に対する注文の受け付けを行い、かつ、前記第1種別と異なる種別の物品に対する注文の受け付けを制限し、かつ、
    前記第2時間帯における運搬を指定する第2注文の内で、前記第2種別の物品に対する注文の受け付けを行い、かつ、前記第2種別と異なる種別の物品に対する注文の受け付けを制限する、受付部と、を備え、
    前記取得部は、前記第1時間帯の気象情報を再度取得し、
    前回取得された前記気象情報と、再度取得された前記気象情報と、が異なると、前記決定部は、再度取得された前記気象情報と、前記第1移動体の前記機体性能と、に基づいて第1種別を再度決定し、
    前記第2注文の対象とされた前記物品の種別が、前回決定された前記第1種別に含まれず、かつ、再度決定された前記第1種別に含まれる場合に、前記物品を運搬させる時間帯を、前記第2時間帯から前記第1時間帯に前倒しさせるか否かを問う問い合わせを出力する出力部をさらに備える、
    ことを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記取得部は、
    ユーザに指定された運搬先を表す情報をさらに取得し、かつ、
    取得された前記運搬先を表す情報に基づいて前記気象情報を取得する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記移動体は、無人で飛行可能な飛行体である、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 移動体が移動する予定があるエリアの気象を表す気象情報を取得する取得部と、
    取得された前記気象情報に基づいて、前記移動体が前記エリアで運搬可能な物品の種別を決定する決定部と、を備え、
    前記移動体が運搬可能な前記物品は、前記移動体による運搬の前後で、引渡可能な状態に維持される物品を含み、
    前記決定部は、
    物品の種別を表す種別情報と、当該物品の状態を引渡可能な状態と異なる状態に変化させるコンディションを表すコンディション情報と、を対応付けて複数記憶し、かつ、気象を表す気象情報と、前記気象が生じさせるコンディションを表すコンディション情報と、を対応付けて複数記憶している記憶部から、
    取得された前記気象情報に対応付けられた前記コンディション情報を取得し、
    取得された前記コンディション情報に対応付けられた前記種別情報を取得し、かつ、
    前記記憶部に記憶された複数の前記種別情報の内で、取得された前記種別情報と異なる前記種別情報によって表される前記種別を、前記運搬可能な物品の前記種別と決定する、
    ことを特徴とする情報処理装置。
  5. 前記移動体は、前記移動体の機体に格納される物品を、前記気象が生じさせる前記コンディションから保護する機体性能を有し、
    前記記憶部は、前記移動体の前記機体性能によって前記物品が保護される前記コンディションを表すコンディション情報をさらに記憶しており、
    前記決定部は、
    前記記憶部から、取得された前記気象情報に対応付けられた前記コンディション情報を取得し、
    取得された前記コンディション情報から前記移動体の前記コンディション情報を除外し、
    除外後の前記コンディション情報に対応付けられた前記種別情報を取得し、かつ、
    前記記憶部に記憶された複数の前記種別情報の内で、取得された前記種別情報と異なる前記種別情報によって表される前記種別を、前記運搬可能な物品の前記種別と決定する、
    ことを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
  6. 前記物品の前記引渡可能な状態は、前記物品が正常に動作する状態、前記物品が乾いた状態、及び、前記物品の温度が予め定められた範囲内である状態の少なくとも1つを含み、
    前記気象は、予め定められた風速よりも速い風が吹く気象、雨又は雪が降る気象、及び、予め定められた温度よりも低い又は高い気温の気象の少なくとも1つを含み、
    前記物品の前記引渡可能な状態を変化させる前記コンディション、及び、前記気象が生じさせる前記コンディションは、揺れが生じるコンディション、濡れが生じるコンディション、予め定められた温度よりも低い低温のコンディション、及び、予め定められた温度よりも高い高温のコンディションの少なくとも1つを含み、
    前記機体性能は、前記物品の揺れを抑制する耐風性能、前記物品の水濡れを抑制する防滴性能又は防水性能、前記物品の温度低下を抑制する保温性能、及び、前記物品の温度上昇を抑制する保冷性能の少なくとも1つを含む、
    ことを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
  7. 決定された前記種別の物品を前記移動体に運搬させる制御を行う制御部をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の情報処理装置。
  8. 移動体と、
    前記移動体が移動する予定があるエリアの気象であり、かつ、第1時間帯において予想される前記エリアの気象を表す気象情報と、前記第1時間帯の直後の第2時間帯において予想される前記エリアの気象を表す気象情報と、を取得する取得部と、
    機体性能が異なる複数の移動体から、
    前記移動体であり、かつ、前記第1時間帯において移動が予定された第1移動体と、
    前記第1移動体と異なる又は同じ移動体であり、かつ、前記第2時間帯において移動が予定された第2移動体と、を特定する特定部と、
    特定された前記第1移動体の機体性能と、前記第1時間帯の前記気象情報と、に基づいて、前記第1移動体が前記第1時間帯において前記エリアで運搬可能な物品の種別である第1種別を決定し、かつ、
    前記第2移動体の機体性能と、前記第2時間帯の前記気象情報と、に基づいて、前記第2移動体が前記第2時間帯において前記エリアで運搬可能な物品の種別である第2種別を決定する決定部と、
    前記第1時間帯における運搬を指定する第1注文の内で、決定された前記第1種別の物品に対する注文の受け付けを行い、かつ、前記第1種別と異なる種別の物品に対する注文の受け付けを制限し、かつ、
    前記第2時間帯における運搬を指定する第2注文の内で、前記第2種別の物品に対する注文の受け付けを行い、かつ、前記第2種別と異なる種別の物品に対する注文の受け付けを制限する、受付部と、を備え、
    前記取得部は、前記第1時間帯の気象情報を再度取得し、
    前回取得された前記気象情報と、再度取得された前記気象情報と、が異なると、前記決定部は、再度取得された前記気象情報と、前記第1移動体の前記機体性能と、に基づいて第1種別を再度決定し、
    前記第2注文の対象とされた前記物品の種別が、前回決定された前記第1種別に含まれず、かつ、再度決定された前記第1種別に含まれる場合に、前記物品を運搬させる時間帯を、前記第2時間帯から前記第1時間帯に前倒しさせるか否かを問う問い合わせを出力する出力部さらに備える、
    ことを特徴とするシステム。
  9. 移動体と、
    前記移動体が移動する予定があるエリアの気象を表す気象情報を取得する取得部と、
    取得された前記気象情報に基づいて、前記移動体が前記エリアで運搬可能な物品の種別を決定する決定部と、を備え、
    前記移動体が運搬可能な前記物品は、前記移動体による運搬の前後で、引渡可能な状態に維持される物品を含み、
    前記決定部は、
    物品の種別を表す種別情報と、当該物品の状態を引渡可能な状態と異なる状態に変化させるコンディションを表すコンディション情報と、を対応付けて複数記憶し、かつ、気象を表す気象情報と、前記気象が生じさせるコンディションを表すコンディション情報と、を対応付けて複数記憶している記憶部から、
    取得された前記気象情報に対応付けられた前記コンディション情報を取得し、
    取得された前記コンディション情報に対応付けられた前記種別情報を取得し、かつ、
    前記記憶部に記憶された複数の前記種別情報の内で、取得された前記種別情報と異なる前記種別情報によって表される前記種別を、前記運搬可能な物品の前記種別と決定する、
    ことを特徴とするシステム。
  10. 情報処理装置又はシステムが、移動体が移動する予定があるエリアの気象であり、かつ、第1時間帯において予想される前記エリアの気象を表す気象情報と、前記第1時間帯の直後の第2時間帯において予想される前記エリアの気象を表す気象情報と、を取得する第1取得ステップと、
    前記情報処理装置又は前記システムが、機体性能が異なる複数の移動体から、
    前記移動体であり、かつ、前記第1時間帯において移動が予定された第1移動体と、
    前記第1移動体と異なる又は同じ移動体であり、かつ、前記第2時間帯において移動が予定された第2移動体と、を特定する特定ステップと、
    前記情報処理装置又は前記システムが、
    特定された前記第1移動体の機体性能と、前記第1時間帯の前記気象情報と、に基づいて、前記第1移動体が前記第1時間帯において前記エリアで運搬可能な物品の種別である第1種別を決定し、かつ、
    前記第2移動体の機体性能と、前記第2時間帯の前記気象情報と、に基づいて、前記第2移動体が前記第2時間帯において前記エリアで運搬可能な物品の種別である第2種別を決定する第1決定ステップと、
    前記情報処理装置又は前記システムが、
    前記第1時間帯における運搬を指定する第1注文の内で、決定された前記第1種別の物品に対する注文の受け付けを行い、かつ、前記第1種別と異なる種別の物品に対する注文の受け付けを制限し、かつ、
    前記第2時間帯における運搬を指定する第2注文の内で、前記第2種別の物品に対する注文の受け付けを行い、かつ、前記第2種別と異なる種別の物品に対する注文の受け付けを制限する、受付ステップと、
    前記情報処理装置又は前記システムが、前記第1時間帯の気象情報を再度取得する第2取得ステップと、
    前回取得された前記気象情報と、再度取得された前記気象情報と、が異なると、前記情報処理装置又は前記システムが、再度取得された前記気象情報と、前記第1移動体の前記機体性能と、に基づいて第1種別を再度決定する第2決定ステップと、
    前記第2注文の対象とされた前記物品の種別が、前回決定された前記第1種別に含まれず、かつ、再度決定された前記第1種別に含まれる場合に、前記情報処理装置又は前記システムが、前記物品を運搬させる時間帯を、前記第2時間帯から前記第1時間帯に前倒しさせるか否かを問う問い合わせを出力する出力ステップと、を有する、
    ことを特徴とする方法。
  11. 情報処理装置又はシステムが、移動体が移動する予定があるエリアの気象を表す気象情報を取得する取得ステップと、
    前記情報処理装置又は前記システムが、取得された前記気象情報に基づいて、前記移動体が前記エリアで運搬可能な物品の種別を決定する決定ステップと、を有
    前記移動体が運搬可能な前記物品は、前記移動体による運搬の前後で、引渡可能な状態に維持される物品を含み、
    前記決定ステップでは、情報処理装置又はシステムが、
    物品の種別を表す種別情報と、当該物品の状態を引渡可能な状態と異なる状態に変化させるコンディションを表すコンディション情報と、を対応付けて複数記憶し、かつ、気象を表す気象情報と、前記気象が生じさせるコンディションを表すコンディション情報と、を対応付けて複数記憶している記憶部から、
    取得された前記気象情報に対応付けられた前記コンディション情報を取得し、
    取得された前記コンディション情報に対応付けられた前記種別情報を取得し、かつ、
    前記記憶部に記憶された複数の前記種別情報の内で、取得された前記種別情報と異なる前記種別情報によって表される前記種別を、前記運搬可能な物品の前記種別と決定する、
    ことを特徴とする方法。
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