JP7072766B2 - 電子会議システム、情報処理装置、及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、電子会議システム、情報処理装置、及びプログラムに関する。
従来から、表示と書き込みが可能な表示デバイスを用いた電子会議システムが利用されている。表示デバイスとして、大型のフラットパネルにタッチパネルを搭載した電子黒板が用いられることが多い。電子会議システムは、複数人で情報を共有しながら議論を進める様式の会議に適している。
個々人が検討した結果を持ち寄って電子会議システムに取り込み、各人が持つデータを表示されている画面イメージと関連付けて共有化する構成が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
公知の電子会議システムは、個々の携帯端末に保存されているメモ書きデータをICカードリーダで読み取って会議制御装置に取り込み、メモ書きデータから付箋情報を生成している。生成された付箋情報は、表示中の画像データと合成されて表示される。この構成では、個々人が会議中に考えたアイデアや意見を、表示中の画面イメージに縛られずに自由なタイミングで提示して、参加者間で共有することが難しい。
本発明は、会議中に参加者から自由なタイミングで提供される情報を効果的に共有することのできる電子会議システムを実現することを課題とする。
上記課題を解決するために、表示入力装置の所定の表示エリアに、リアルタイムで付箋情報をストックし表示させる。ストックされた付箋情報と、表示入力装置に書き込まれる描画情報の自由な組み合わせを実現することで、会議を促進し、活性化する。
一つの態様では、電子会議システムは、表示入力装置と情報処理装置とを有し、
前記表示入力装置は、端末装置から送信される複数種類の付箋情報をストックし表示する第1表示エリアと、前記第1表示エリアにストックされた前記付箋情報の少なくとも一部を用いたセッションに使用され、書き込み入力が可能な第2表示エリアと、を有し、
前記情報処理装置は、前記第1表示エリアへの前記付箋情報のストック及び表示と、前記第2表示エリアでの前記付箋情報の使用及び表示を制御する。
上記の構成により、電子会議システムにおいて、会議中に参加者から自由なタイミングで提供される情報を効果的に共有することができる。これにより、議論を活性化し、促進することができる。
実施形態の電子会議システムの概要図である。 電子会議システムで用いられる電子黒板のハードウェア構成図である。 サーバのハードウェア構成図である。 端末装置のハードウェア構成図である。 電子会議システムの機能ブロック図である。 付箋データとイベントデータを対応付けて管理するテーブルの一例である。 端末装置の付箋作成画面の一例を示す図である。 付箋種別選択ボックスの一例を示す図である。 端末装置で作成された付箋情報の一例である。 端末装置から電子黒板へ付箋情報を送る動作例を示す図である。 アイデアストックエリアに保存される付箋情報を示す図である。 ストックされた付箋情報を用いたワークボードエリアでの議論の例を示す図である。 端末装置で会議記録を参照するときの画面の例を示す図である。 アイディアストックエリアのログ参照画面の例である。 アイデアストックエリアを経由しないで直接ワークボードエリアへ付箋情報を送るフラッシュ送信の例を示す図である。 フラッシュ送信ボタンの他の例を示す図である。 端末装置から匿名の付箋情報を送信する例を示す図である。 電子黒板への匿名の付箋情報の表示を示す図である。 サーバの主要動作を示すフローチャートである。 端末装置から記録参照要求があったときのフローチャートである。
図1は、実施形態の電子会議システム1の概要を説明する図である。電子会議システム1は、情報処理装置としてのサーバ10と、表示入力装置としての電子黒板20を含む。電子黒板20は、ユーザによるタッチ方式の入力と、この入力に応じた表示を行うため、インタラクティブ電子黒板(IWB:Interactive White Board)と呼ばれてもよい。
電子会議システム1は、複数の端末装置30-1、30-2とともに用いられる。以下の記載で、各参加者が持つ端末装置30-1、30-2は、適宜「端末装置30」と総称される。端末装置30は、スマートフォン、タブレット端末、ノート型パーソナルコンピュータ(PC)等である。
図1では、電子会議システムの表示・入力機能と情報処理機能を別々にして、電子黒板20を会議の場で用い、サーバ10をネットワーク4上に配置している。しかし、発明は図1の形態に限定されず、電子黒板20にサーバ10の情報処理機能を持たせてもよい。また、表示入力装置としては、電子黒板20に限定されず、デスクトップ型コンピュータに接続されるタッチパネル方式のモニタディスプレイを用いてもよいし、ノート型PCに接続されるタッチ入力可能なディスプレイデバイスであってもよい。
電子黒板20は、画面21上に2つの主要な表示エリアを有する。アイデアストックエリア211と、ワークボードエリア212である。アイデアストックエリア211は、会議中に、各参加者の端末装置30から自由なタイミングで提供される付箋情報を順次ストックし、表示するエリアである。ワークボードエリア212は、アイデアストックエリア211にストックされている付箋情報の少なくとも一部を用いて議論(セッション)を展開するためのエリアである。
会議の参加者は、アイデアストックエリア211にストックされた情報を共有し、有用な付箋情報をワークボードエリア212に揚げて議論することができる。アイデアストックエリア211では、後述するように、ストックされた付箋情報の並べ替え(ソート)が可能である。ワークボードエリア212は、タッチパネル方式の表示エリアであり、直接画面に書き込みをすることができる。
参加者Aは、会議中に自由なタイミングで、自らのアイデア、意見、感想、提案等を表わす付箋情報Aを端末装置30-1で生成し、電子黒板20のアイデアストックエリア211にストックする(手順(1))。参加者Bも同様に、会議中に自由なタイミングで、自らのアイデア、意見、感想、提案等を表わす付箋情報Bを端末装置30-2で生成し、電子黒板20のアイデアストックエリア211にストックする(手順(1))。
付箋情報には、通常のメモ書きの付箋、画像を表示できる付箋、匿名の付箋など、複数の種類があり、参加者は、自己のアイデアを表現するために所望の種類の付箋を選択して付箋情報を生成し、電子黒板20にストックすることができる。
図1では、サーバ10がネットワーク4上にあるため、各端末装置30から提供される付箋情報A、Bは、サーバ10を経由して電子黒板20のアイデアストックエリア211に表示される。電子黒板20がサーバ10の機能を有している場合は、各端末装置30から電子黒板20に直接、付箋情報が送信され得る。この場合、たとえば、無線LAN(Local Area Network)、Bluetooth(登録商標)等の中距離または近距離の無線通信ネットワークを利用してもよい。
各端末装置30から提供される付箋情報は、電子黒板20のアイデアストックエリア211に順次ストックされ、表示される(手順(2))。端末装置30からの付箋情報は、原則として、いったんアイデアストックエリア211に収集され、ストックされる。議論を中断あるいは混線させずに、適切な領域で情報を共有するためである。アイデアストックエリア211にストックされた付箋情報は、会議で用いられ素材としての意味を持つ。ただし、後述するように、推奨度の高い提案、即時検討を求めるアイデア等は、端末装置30から直接ワークボードエリア212に掲げることもできる。あるいは、アイデアストックエリア211を介する場合であっても、短時間で自動的にワークボードエリア212に表示されるようにすることもできる。
会議は、中立な立場で会議を進めるファシリテータによって進行される。ファシリテータは、アイデアストックエリア211から会議の目的または議題に有用な付箋情報を選択して、ワークボードエリア212に載せる(手順(3))。ワークボードエリア212への書き込みを行うのは、会議の進行を行うファシリテータであり、端末装置30からワークボードエリア212への書き込みは行わない。付箋情報は議論の「場」を活性化するためのツールである。端末装置30からの書き込みを制約することで、参加者が会議中に端末装置30を見続けることを抑制し、コミュニケーションの機会を促進することができる。なお、ワークボードエリア212でも付箋情報を生成して表示することが可能である。
各参加者A、Bは、端末装置30を使って付箋情報を提供する以外に、口頭で意見を述べることはもちろん自由である。しかし、特定の参加者の間で議論が白熱して発言しにくい状況下や、人前での発言が不得手な参加者にとって、自由なタイミングで付箋情報をアイデアストックエリア211にポスティングできることは大きなメリットである。各参加者は、ワークボードエリア212で展開されている内容に縛られずに、自由な意見を出して会議に関与することができる。ファシリテータは、ストックされた多様な意見を素材にして会議を進めることができる。このシステムにより、会議が充実し、活性化する。
ワークボードエリア212に表示される画面イメージは、一定時間ごと、あるいは電子黒板20の画面に変化が生じるタイミングでキャプチャされる。キャプチャされたイメージショット(スナップショット)は、サーバ10に記録される。電子黒板20とともに集音マイク23が用いられ、会議中の音声は連続的にサーバ10に記録される。たとえば遅れて会議に出席した参加者は、必要な記録を即座に自己の端末装置30で参照し、再生することができる。この動作の詳細については後述する。
図2は、電子黒板20のハードウエア構成の一例である。電子黒板20は、CPU(Central Processing Unit)201、ROM(Read Only Memory)202、RAM(Random Access Memory)203、SSD(Solid State Drive)204、ネットワークコントローラ205、ディスプレイ206、接触センサ207、電子ペンコントローラ208、RFタグリーダ209を有する。電子黒板20はまた、DSP(digital Signal Processor)221、GPU(Graphics Processing Unit)222、ディスプレイコントローラ223、及びセンサコントローラ224を有する。これらは、バス220により相互に接続されている。
CPU201は、電子黒板20の全体動作を制御する。ROM202はCPU201の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM203は、CPU201のワークエリアとして使用される。SSD204は、電子黒板20用のプログラム等の各種データを記憶する。ネットワークコントローラ205は、ネットワーク4との通信を制御する。
接触センサ207は、ディスプレイ206に電子ペン24またはユーザの手(H)が接触したことを検知する。接触センサ207は、赤外線遮断方式、圧電方式、静電容量方式などの任意の方式で、入力とその位置座標を検出する。センサコントローラ114は、接触センサ207の処理を制御する。電子ペンコントローラ208は、ディスプレイ206への電子ペン24の接触と移動軌跡を判定する。RFタグリーダ209は、ICカード26に埋め込まれたRFタグから固有のカード情報を読み取る。ICカード26は、あらかじめ会議参加者に配布されたカードでもよいし、端末装置30に内蔵されていてもよい。
たとえば、会議参加者がICカード26をRFタグリーダ209にかざすことで、サーバ10との間で認証が行われ、サーバ10によって付与された会議IDの下でサーバ10へのアクセスが可能になる。
RFタグリーダ209は必須ではなく、各参加者が端末装置30で直接、サーバ10が提供する新規会議のURL(またはそのアイコン)を選択することで、サーバ10へのアクセスが許可される構成にしてもよい。
DSP221は、集音マイク23によって収集された音声をデジタル処理する。GPU222は、グラフィックデータを処理する。ディスプレイコントローラ223は、ディスプレイ206上の表示画面を制御し、管理する。表示画面の制御には、表示画面のイメージキャプチャ、GPU222で生成された画像のディスプレイ206への出力等が含まれる。
電子黒板20は、USBメモリ等の外部メモリと接続可能に設計されていてもよい。この場合は、電子黒板20のハードウエアに外部記憶コントローラを設けて、外部メモリとの通信を制御する。
図3は、サーバ10のハードウエア構成の一例である。サーバ10は、CPU121、ROM122、RAM123、補助記憶装置124、ネットワークコントローラ125、及び通信モジュール126を有する。これらはバス120により相互に接続されている。
CPU121は、HHD(Hard Disc Drive)等の補助記憶装置124に格納された各種プログラムと、OS(Operating System)を実行する。ROM122はCPU121の動作に用いられる各種データやプログラムを記憶する。RAM203は、CPU201のワークエリアとして使用される。ネットワークコントローラ125は、ネットワーク4との通信を制御する。通信モジュール126は、各端末装置30との通信を行う。
図4は、端末装置30のハードウエア構成の一例である。端末装置30は、CPU321、ROM322、RAM322、SSD324、DSP325、GPU326、通信インタフェース327、カメラ328、ディスプレイ329、センサ群330、マイク331、スピーカ332を有する。これらはバス310で相互に接続されている。
CPU321は、端末装置30の全体動作を制御する。ROM322はCPU321の動作に用いられる各種データやプログラムを記憶する。RAM323、CPU321のワークエリアとして使用される。SSD324は、各種プログラムやデータを記憶する。DSP325は、音声、映像、テキスト等の送受信されるデータをデジタル信号処理する。GPU326は、グラフィックデータを処理する。通信インタフェース327は、通信網への接続を制御する。
カメラ328はCCDセンサ、CMOSセンサ等を用いた撮像装置である。ディスプレイ329はタッチパネルを含む表示入力装置である。センサ群330は、タッチセンサ、加速センサ、ジャイロセンサ等の各種のセンサを含む。マイク331は、音を電気信号に変換する。スピーカ332は、電気信号を物理的な振動に変換して音声、サウンド等を出力する。マイク331とスピーカ332は、スピーカフォンとして一体的に構成されていてもよい。
図5は、電子会議システム1の機能ブロック図である。上述のように、電子会議システム1は表示入力装置としての電子黒板20と、情報処理装置としてのサーバ10を含み、サーバ10は2以上の端末装置30と情報の送受信を行う。電子黒板20とサーバ10は一体的に構成されていてもよい。
サーバ10は、主な機能として、制御管理部150と記憶部160を有する。制御管理部150はCPU121を含むプロセッサによって実現される。記憶部160は、ROM122、RAM123、補助記憶装置124等の記憶装置によって実現される。
制御管理部150は、画面制御部101、ユーザ管理部102、付箋入力管理部103、音声データ管理部104、記録再生管理部105、付箋管理部106、及びイベント管理部107を有する。記憶部160は、音声データ記録部108、キャプチャイメージ記録部109、付箋データ記録部111、及びイベントデータ記録部112を有する。
画面制御部101は、電子黒板20との間の画面情報の入出力を制御する。画面情報の入出力には、電子黒板20からのタッチ入力情報の取得、電子黒板20上の付箋情報の位置の取得、電子黒板20への描画出力、各端末装置30から受け取った付箋データの電子黒板20への出力などを含む。
ユーザ管理部102は、会議参加者、すなわち付箋情報の作成者を管理する。会議参加者の識別情報として、サーバ10にアクセスする端末装置30のあらかじめ登録された識別番号を用いてもよい。あるいは電子黒板20のRFタグリーダ209で読み取られた端末装置30の識別番号を用いてもよい。端末装置30の識別番号は、付与された会議IDと対応付けて記録され、管理される。ユーザの属性情報(氏名、携帯電話番号、メールアドレス等)を端末装置30の識別番号と組み合わせて管理してもよい。
付箋入力管理部103は、端末装置30から送られてくる付箋情報を受け取り、付箋情報を、付箋管理部106と、イベント管理部107と、画面制御部101に渡す。
音声データ管理部104は、集音マイク23からの音声データを受け取って、音声データ記録部108に保存する。
記録再生管理部105は、一定時間(たとえば10秒)ごと、あるいは電子黒板20の画面21の表示に変化が生じたタイミングで画面IDを生成し、画面21のイメージをキャプチャする。キャプチャされた画面イメージはキャプチャイメージ記録部109に保存される。画面21のキャプチャイメージは、ワークボードエリア212の表示状態をキャプチャしたものであり、タッチ入力により描画された描画情報、付箋情報、及びこれらの組み合わせが含まれる。各キャプチャイメージは、キャプチャされた時刻情報とともに記録されてもよい。
付箋管理部106は、付箋入力管理部103から受け取る付箋情報と、画面制御部101から受け取る付箋情報(座標情報等)とから付箋IDを生成し、付箋データを付箋IDに関連付けて付箋データ記録部111に保存する。付箋データは、与えられた付箋ID、付箋内容、電子黒板20上の位置座標等を含む。この付箋に関連するイベントデータがある場合は、付箋データに、関連するイベントのイベントID、タイムスタンプ、及びイベント内容、付箋の座標位置等が含まれる。
イベント管理部107は、付箋入力管理部103から受け取る付箋情報、及び/または画面制御部101から受け取る付箋情報(座標情報等)とから、イベントIDを生成し、イベントデータをイベントIDに関連付けてイベントデータ記録部112に保存する。イベントデータは、イベントID、タイムスタンプ、イベント内容(付箋に生じた変更等)を含む。
図6は、付箋データ記録部111に記録された付箋データ130の一例を示す。会議IDで特定される会議(セッション)ごとに、端末装置30から提供された付箋の各々について、付箋IDと付箋の内容が記録される。付箋IDごとに、その付箋に関して発生したすべてのイベントがイベントIDで特定され、各イベントの内容がイベント発生時刻とともに記録されている。
イベントとして、たとえば新規付箋のアイデアストックへの保存、アイデアストックエリア211からワークボードエリア212への付箋の移動、ワークボード上での付箋の位置移動、アイデアストックエリア211内での付箋の優先順位の変更(並べ替え)などがある。
図5に戻って、電子黒板20は、表示制御部231と、タッチ入力部232と、音声情報取得部233を有する。表示制御部231は、ディスプレイコントローラ223によって実現される。表示制御部231は、サーバ10の画面制御部101の制御下で、アイデアストックエリア211及びワークボードエリア212の表示管理と、これらのエリアでの付箋の表示管理を行う。
タッチ入力部232は、ディスプレイ206に組み込まれているタッチパネルで実現される。音声情報取得部233は、集音マイク23とDSP221で実現される。
端末装置30は、付箋生成部301と、コンテンツ管理部302と、付帯情報管理部303と、付箋出力管理部304を有する。付箋生成部301はGPU326で実現され、コンテンツ管理部302、付帯情報管理部303、及び付箋出力管理部304はCPU321で実現される。
付箋生成部301は、端末装置30上で付箋を生成する。コンテンツ管理部302は、ユーザの選択入力により付箋に盛り込まれた文字、画像、音声、動画、Webサイトへのリンク情報等を管理する。
付帯情報管理部303は、生成された付箋に付加された付帯情報を管理する。付帯情報は、たとえば付箋で示されるアイデアや意見についての賛否または評価を問うときに用いる投票用のシンボルやアイコン、付箋に示されている内容のより詳細な情報などである。付帯情報は、通常の表示では表示されずに、クリック等でその付箋が選択されたときに表示される構成にしてもよい。
付帯情報は、端末装置30で生成される他、サーバ10によって生成されてもよい。たとえば、電子黒板20のアイデアストックエリア211に表示されるすべての付箋情報について、サーバ10で付帯情報を埋め込んで、電子黒板20に付箋を表示させてもよい。
付箋出力管理部304は、端末装置30からサーバ10へ付箋情報の出力を管理する。付箋情報の出力は、付箋の送信履歴として管理されてもよい。
<付箋の作成と送出>
図7は、端末装置30の付箋作成画面の一例を示す。端末装置30の画面31に表示されている付箋種別選択ボックス33から所望の種類の付箋が選択されると、選択された種類の付箋を作成する付箋作成ウィンドウ32が表示される。図7で表示されているのは通常のメモ書きの付箋の例であり、ユーザはスタイラスペン、キーボード画面等を用いて、アイデア、イラスト、意見等を入力することができる。
端末装置30の画面31には、アイデアストックエリア211に付箋をストックするためのストックボタン35と、ワークボードエリア212に付箋を直接送るためのフラッシュ送信エリア38が表示されている。フラッシュ送信エリア38は、フラッシュ送信を指示する送信ONボタン39を有する。これらの付箋送出機能については、後述する。
図8は、付箋種別選択ボックス33の一例を示す。ユーザのアイデア、意見等が十分に表現されるように、付箋種別選択ボックス33には複数種類の付箋が用意されている。たとえば、通常のメモ書きの付箋(C1タイプ)、Web情報の付箋(C2タイプ)、画像を表示する付箋(C3タイプ)、動画を再生する付箋(C4タイプ)、録音できる付箋(C5タイプ)、タイマーとして機能する付箋(C6タイプ)、匿名のメッセージを送る付箋(C7タイプ)等である。多様な種類の付箋を用いることで、ユーザは会議で他の参加者と共有したいと思う情報を、最適な形態で示すことができる。
図9は、端末装置30で作成された付箋情報の一例である。作成された付箋情報M1~M7の中には、メモ書きによる通常の付箋情報M1及びM7、画像を載せた付箋情報M2及びM4、Webサイトへのリンクを含む付箋情報M5など、複数種類の付箋情報が含まれている。このような付箋作成の処理は、端末装置30の付箋生成部301、コンテンツ管理部302、付帯情報管理部303によって実行される。会議参加者は、議題と関連して、自由な発想で多様な種類の付箋情報を作り、考えを整理しながら、議題にふさわしい付箋に絞り込むことができる。なお、画面31上には、ポインタ37が表示されていてもよい。
図10は、端末装置30から電子黒板20へ付箋情報を送る例を示す図である。端末装置30の画面31の上端に、ストックボタン35が表示されている。指またはポインタ37で所望の付箋(たとえばM1)を選択して、ストックボタン35の位置までドラッグする。この動作により、選択された付箋を電子黒板20のアイデアストックエリア211にストックすることができる。この処理は、端末装置30の付箋出力管理部304によって実行される。
一般に、電子黒板20は会議参加者が着席している前方に置かれているので、電子データである付箋情報をアイデアストックエリア211に入れる動作と、現実空間で付箋情報を電子黒板20に向かって送る動作とが一致する。端末装置30の直感的な操作でアイデアや意見を電子黒板20にストックできるので、会議への関与が円滑に行われる。
電子黒板20とサーバ10が一体化して、電子黒板20自体が情報処理機能を有する場合は、図10の操作により、付箋情報M1は電子黒板20に直接送信され、アイデアストックエリア211に表示される。サーバ10がネットワーク4上にある場合は、付箋情報M1はサーバ10を経由して、電子黒板20のアイデアストックエリア211に表示されるが、ユーザは送信経路を意識しなくてもよい。会議の参加者は自由なタイミングで、ストックボタン35から付箋情報をアイデアストックエリア211に入れることができる。
<付箋を用いた会議の進行>
図11は、アイデアストックエリア211に一時的に保存され表示される付箋を示す図である。電子黒板20の画面21上に、アイデアストックエリア211と、ワークボードエリア212が設けられている。図10で参加者の端末装置30から送信された付箋情報M1は、付箋T1としてアイデアストックエリア211にストックされる。この処理は、サーバ10の付箋入力管理部103及び画面制御部101と、電子黒板20の表示制御部231によって実行される。
付箋は、到着順にアイデアストックエリア211に並べられてもよいし、タイムラインボックス218内のソートボタン214~217を用いて並べ替えてもよい。ソートボタン214が選択されているときは、新着順または更新順に並べられる。ソートボタン215が選択されると、付箋が作成された順に並べられる。ソートボタン216が選択されると作成者順に並べられる。ソートボタン217が選択されると、付箋の種類順に並べられる。これらはソートの一例であり、別の並べ方が用いられてもよい。
図12は、ストックされた付箋情報を用いたワークボードエリア212での議論の例を示す図である。付箋T1、T9、T12は、ファシリテータによってアイデアストックエリア211からワークボードエリア212に取り上げられた付箋情報である。また、いくつかの付箋がグルーピングされて付箋セットT21、T22を表示することができる。
ワークボードエリア212では、直接付箋を作成したり、描画することが可能である。付箋T32とT33は、議論が進む中でファシリテータによって電子黒板20で生成された付箋情報である。描画D1~D6は、電子ペン24(図2参照)等を用いてファシリテータによって書き込まれた描画である。
付箋T1、T9、T12の位置移動、付箋T32とT33の生成、描画D1~D6の書き込み、付箋のグルーピング等は、イベントの発生として検出される。サーバ10のイベント管理部107によって、イベントごとにイベントIDが付与され、時刻情報、イベント内容とともに、イベントデータ記録部112に記録される。新規に作成された付箋T32とT33は、付箋データ記録部111に記録され、付箋管理部106によって管理される。
ワークボードエリア212に表示されている内容は、所定のタイミングでキャプチャされ、サーバ10のキャプチャイメージ記録部109に記録される。会議中の音声は集音マイク23により集音され、サーバ10の音声データ記録部108に連続して記録される。
キャプチャイメージと音声データは、会議の進展を知る上で有用な情報である。たとえば、会議の流れを再確認したい参加者や、会議に遅れて出席した参加者は、会議中に自己の端末装置30で記録情報を再生して、会議の進行状態と現在の議論内容を確認することができる。
<記録の参照と再生>
図13は、端末装置30で会議記録を参照するときの画面表示の例を示す。端末装置30に記録参照要求が入力されると、電子黒板20にこれまで表示されてきた情報が、端末装置30に表示される。現時点までの電子黒板20上の表示情報は、たとえば、アイデアストックログのタグ361、ライブ画面のタグ362、及びワークボードログのタグ363によって、端末装置30上で切り替え表示が可能である。図13の例では、現在電子黒板20のワークボードエリア212に表示されているライブ画面が、中央のライブ画面表示エリア351に表示されている。
ライブ画面がライブ画面表示エリア351に表示されているときは、これまでに提供されたすべての付箋のリストが、付箋検索エリア352に縮小されて表示されてもよい。また、ワークボードエリア212のキャプチャイメージが、時刻情報とともに、スナップショット表示エリア353に縮小表示されてもよい。
ユーザが、端末装置30の画面31上で任意の付箋を選択すると、その付箋がワークボードエリア212に取り上げられた時点にさかのぼって、それ以降に記録されたワークボードエリア212のキャプチャイメージと音声が再生される構成にしてもよい。たとえば会議に遅れてきた参加者が、ライブ画面表示エリア351に表示されている付箋、あるいは付箋検索エリア352に表示されている付箋の中から、興味が引かれる付箋を選択すると、その付箋がワークボードエリア212に表示された時点から、会議の記録が再生される。
参加者が、スナップショット表示エリア353で所望のキャプチャイメージを選択したときに、その時刻以降のキャプチャイメージと音声が再生される構成にしてもよい。いずれの場合も、再生方式として、ダイジェスト再生、通常再生、倍速再生等を選択可能にしてもよい。
図14は、アイデアストックログのタグ361が選択されたときの端末装置30の表示画面の例を示す。アイデアストックログのタグ361が選択されると、これまでアイデアストックエリア211にストックされた全付箋が画面31に表示される。表示された付箋の中から、ユーザが所望の付箋を選択(たとえばダブルタップ)したときに、選択された付箋が他の付箋よりも大きく表示されて、付箋情報の詳細を確認することができる。選択された付箋情報に付帯情報が埋め込まれているときは、アイデアストックログの中から付箋が選択されたときに、付帯情報365が表示される構成にしてもよい。
たとえば、会議に遅れて出席した参加者が、アイデアストックログをチェックして、付箋T11に興味をもった場合、この付箋T11を選択する。付箋T11は、他の付箋情報と比較して大きく表示されるとともに、付帯情報365が表示される。付帯情報365はアイコンI1、I2、I3を含む。付帯情報365は、たとえば、参加者全員の付箋情報の是非、評価を求める投票機能を有する。
一例として、アイコンI1は「グッド」評価、アイコンI2は「ありきたり」の評価、アイコンI3は「ビックリ!」の評価を示す。アイコンI1あるいはアイコンI3が選択されたときは、アイデアストックエリア211でのその付箋の表示順序が上昇して、ワークボードエリア212での議論の主要候補になる構成にしてもよい。逆に、アイコンI2が選択されたときは、アイデアストックエリア211でのその付箋の表示順序が下降する構成にしてもよい。
<ワークボードエリアへの直接送信>
各端末装置30で生成された付箋情報は、原則として、まず電子黒板20のアイデアストックエリア211にストック表示され、会議の進行を務めるファシリテータによってワークボードエリア212に取り上げられる。しかし、参加者がまったくワークボードエリア212に関与できないとすると、参加者にとってフラストレーションになる場合もあり得る。そこで、議題にとって有用な付箋情報、斬新なアイデアを載せた付箋情報、急を要する付箋情報等は、例外的に端末装置30から電子黒板20のワークボードエリア212に直接送ることができる構成にする。
図15は、付箋情報を直接、ワークボードエリア212へ送るフラッシュ送信の例を示す図である。端末装置30の画面31に、ストックボタン35とともに、フラッシュ送信エリア38が表示される。
上述のように、端末装置30で作成された付箋情報は、原則としてストックボタン35を用いて電子黒板20のアイデアストックエリア211に送られる。他方、直接ワークボードエリア212に表示させたい付箋情報は、フラッシュ送信エリア38から、アイデアストックエリア211を経ないで、ワークボードエリア212に表示される。
図15では、ユーザの指またはポインタ37を用いて、付箋T41を端末装置30から電子黒板20のワークボードエリア212に送る。付箋T41の重要度または緊急度に応じて、ワークボードエリア212に表示させる速度を調整可能にしてもよい。
たとえば、フラッシュ送信エリア38の下方に、バネ391のマークを有する送信ONボタン39を配置し、バネ391の圧縮の度合いに応じて、電子黒板20への付箋T41の表示速度を調整可能にする。議論がまとまらないときに、結論に至る有効なアイデアを思い付いた場合は、端末装置30で付箋T41を作成し、バネ391を強く引いて付箋T41を素早く飛ばす。付箋T41は、電子黒板20のワークボードエリア212に、瞬時に現れる。
バネ391の勢いを小さくしてゆっくりと付箋T41を飛ばすときは、付箋T41は、たとえば電子黒板20の画面21の端部からワークボードエリア212にゆっくりと現れる構成にしてもよい。
ストックボタン35からの送信で説明したように、会議の参加者は前方の電子黒板20を斜め上方の視線で見ているのが通常である。また、端末装置30のユーザは、端末装置30を斜め前方に向けて持ちながら操作するのが通常である。バネ391で付箋T41を画面31上で飛ばす動作と、現実の空間で付箋T41を前方の電子黒板20に向けて飛ばす態様が一致し、ユーザはより直感的にフラッシュ送信の操作を行うことができる。
図16は、フラッシュ送信のときの送信ONボタン39の別の例を示す。フラッシュ送信は、必ずしもバネ391を用いなくてもよい。図16のように、付箋T41をフラッシュ送信エリア38の下方に移動してから、強度バー392を所望のレベルに設定して、フラッシュONボタン393で送信する構成にしてもよい。この構成でも、付箋T41を所望の速度でワークボードエリア212に表示させることができる。
図17は、別の送信例として、端末装置30で匿名の付箋370を生成して、直接ワークボードエリア212に送る例を示す。付箋の作成者が識別可能な状態で付箋情報を電子黒板20に送るのが原則である。電子黒板20を利用して、複数の参加者の間で情報を共有して議論を進めるのだから、情報の出所に責任を持つのが望ましいからである。
しかし、状況によっては、匿名のほうが意見を出しやすい場合もある。その場合は、付箋種別選択ボックス33でC7タイプを選択して、匿名の付箋370を生成することができる。
匿名の付箋370の生成とフラッシュ送信を組み合わせてもよい。この場合、匿名の付箋370はフラッシュ送信エリア38から、ワークボードエリア212に直接送られる。
図18は、フラッシュ送信で送られた匿名の付箋370が電子黒板20のワークボードエリア212に表示される様子を示す図である。ワークボードエリア212には、付箋T13~T17、及び描画D8が表示されており、これらの情報が参加者の間で共有されて議論が進行中である。
フラッシュ送信された匿名のメッセージ371は、画面21の右端から、ワークボードエリア212にゆっくりと表示される。たとえば、議論がまとまらないときに、匿名で休憩を促したいときは、議論の妨げにならないように、ワークボードエリア212の空き領域にゆっくりと匿名メッセージを表示させる。この構成により、会議の進行を妨げずに、休憩を提案することができる。
<処理フロー>
図19は、サーバ10の動作を示すフローチャートである。電子黒板(またはIWB)20からのアクセス要求があると(S11でYES)、会議IDを付与し(S12)、電子黒板20の画面を制御する(S13)。たとえば、電子黒板20がオンにされたとき、電子黒板20上で会議オンが選択されたとき等に、サーバ10でアクセス要求があったと判断される。あるいは、電子黒板20と連動する会議予約システムであらかじめ会議の実体と会議IDが付与されていてもよい。
電子黒板20の画面制御は、画面制御部101(図5参照)によって実行され、アイデアストックエリア211とワークボードエリア212の設定、管理等が行われる。
端末装置30から付箋データを受信すると(S14でYES)、付箋データの送信方式を判定し、付箋IDを付与して電子黒板20の対応するエリアに表示させる(S15)。付箋データが端末装置30のストックボタン35を用いて送信されている場合は、付箋をアイデアストックエリア211に表示させ、付箋IDの下に付箋データを管理する。付箋データが端末装置30のフラッシュ送信エリア38から送信されている場合は、付箋を直接ワークボードエリア212に表示させ、付箋IDの下に付箋データを管理する。
なお、ステップS14の判断に先立って、会議への各参加者が端末装置30からサーバ10にアクセスした時点でユーザの認証が行われ、会議IDと関連してユーザ情報が管理されてもよい。これについては発明に直接関係しないので、公知の認証方法を用いてもよい。
電子黒板20の使用中は、所定のタイミングでワークボードエリア212の画面情報がキャプチャされる(S16)。所定のタイミングは、一定の時間間隔(たとえば1分ごと)であってもよいし、ワークボードエリア212に変化が生じたときであってもよい。
電子黒板20上に表示されている付箋に変化が生じるたびに、イベントIDを付与し、イベントIDとそのイベントの内容を、付箋ID及びタイムスタンプと関連付けて管理する(S17)。付箋に生じる変化は、たとえば、アイデアストックエリア211内での表示順序の変更、アイデアストックエリア211からワークボードエリア212への移動、ワークボードエリア212内での位置の移動、付箋に対する描画の入力等である。
会議が終了するまで(S18でNO)、ステップS13~S17は繰り返し行われる。ステップS13~S17は順不同であり、パラレルに行われてもよい。会議が終了すると(S18でYES)、この会議についてのサーバ10の処理は終了する。
図20は、端末装置30から会議の記録参照要求を受け取ったときのサーバ10の処理を示すフローチャートである。電子黒板20を用いた会議中に、サーバ10は、端末装置30からの記録参照要求があるか否かをモニタする(S21)。記録参照要求がある場合は(S21でYES)、端末装置30の画面31に電子黒板20の記録情報を表示させる(S22)。図13のようにワークボードエリア212のライブ画面を中央に表示する表示態様をデフォルト表示にしてもよい。
端末装置30によるログ種別の選択があるか否かを判断し(S23)、ログ種別の選択ある場合は(S23でYES)、選択されたログを表示する(S24)。たとえば、アイデアストックログのタグ361が選択されたときは、アイデアストックエリア211にこれまで表示された付箋をすべて表示させる。ワークボードログのタグ363が選択されたときは、ワークボードエリア212のキャプチャイメージの遷移記録を表示させる。
端末装置30の記録参照画面で、付箋またはキャプチャ画面の選択があるか否かを判断し(S25)、選択された付箋またはキャプチャイメージがある場合は、その付箋がワークボードエリア212で用いられた時点、またはそのキャプチャイメージがキャプチャされた時刻から、端末装置30で記録を再生させる。
再生が終了するまで(S27でNO)、ステップS22~S26を繰り返し行う。再生が終了すると(S27でYES)、端末装置30の画面表示を付箋作成画面に戻す。
この処理により、会議中に端末装置30で所望の時点から会議記録を参照することが可能になる。
以上、特定の実施例に基づいて本発明を説明してきたが、本発明は上述した特定の例に限定されず、多様な変形例も含む。たとえば、端末装置30側で付箋情報に付帯情報を埋め込んで、アイデアストックエリア211でのその付箋情報の表示優先順位の変更機能を与える替わりに、付箋種別のひとつとして「優先付箋」を設けてもよい。この場合は、付箋種別選択ボックス33で「優先付箋」の選択を可能にしてもよい。
また、付箋種別のひとつとして、直接ワークボードエリア212に送ることのできる「フラッシュ付箋」を選択可能にしてもよい。この場合、「フラッシュ付箋」を投票機能付付箋の「グッド」評価に相当するような重要度または優先度の高い種別の付箋としてもよい。「フラッシュ付箋」の送信操作として、送信ONボタン39のバネ391を強くひく操作方法で早くかつ直接的にワークボードエリア212に送り、バネ391を弱くひくことでゆっくり送信されるようにしてもよい。また、バネ391をひくときの複数段階の強弱のレベルで、複数段階の優先度の高低を付加してもよい。
また、端末装置30からサーバ10へのアクセスを許可する物理的エリアを、電子黒板20から所定の距離(たとえば20メートル以内)の会議エリア内に限定して、参加者の会議の場への出席を促す構成にしてもよい。これは端末装置30のGPS機能を用いて容易に実現できる。会議の終了後は、サーバ10に記録された会議記録は、議事作成者などの特定の参加者にだけに参照可能にしてもよい。電子会議システム1の主要目的は、会議の場での議論の促進及び活性化にあるからである。後日に会議の続きが予定されている場合は、所定の期間を限って、会議参加者の端末装置30で前回の会議の記録を参照可能にしてもよい。
実施形態では、各ユーザが会議中に端末装置30でリアルタイムで生成して電子黒板20のアイデアストックエリア211またはワークボードエリア212で提示することのできるデータの一例として「付箋情報」を用いたが、提示されるデータは「付箋」のフォームに限定されない。コメントメッセージ、画像、ネットワーク上のサイト情報等を含んで送受信できるファイル形式のデータ、あるいは管理データであればよい。したがって、本明細書及び特許請求の範囲で「付箋情報」というときは、付箋の形式に限定されずに、種々のデータを含む管理またはメッセージデータを含むものとする。
情報処理装置10の動作は、たとえばCPU121によって実行されるプログラムによって実現されてもよい。この場合、プログラムは、
表示入力装置である電子黒板20に、端末装置から送信される複数種類の付箋情報をストックするアイデアストックエリア211と、前記第1表示エリアにストックされた前記付箋情報の少なくとも一部を用いたセッションに使用され書き込み入力が可能なワークボードエリア212とを表示させる手順と、
前記端末装置から付箋情報アイテムを受け取ったときに、アイデアストックエリア211への前記付箋情報アイテムの表示を制御する手順と、
前記付箋情報アイテムが前記ワークボードエリア212で用いられるときに、ワークボードエリア212での付箋情報アイテムの表示を制御する手順と、
を含む。
これにより、参加者間で情報を有効に共有して、円滑に会議を進めることができる。
1 電子会議システム
4 ネットワーク
10 サーバ(情報処理装置)
150 制御管理部
160 記憶部
20 電子黒板(表示入力装置)
21 画面(電子黒板)
211 アイデアストックエリア(第1表示エリア)
212 ワークボードエリア(第2表示エリア)
30、30-1、30-2 端末装置
31 画面(端末装置)
32 付箋作成ウィンドウ
33 付箋種別選択ボックス
35 ストックボタン
37 ポインタ
38 フラッシュ送信エリア
39 送信ONボタン
351 ライブ画面表示エリア
352 付箋検索エリア
353 スナップショット表示エリア
361 アイデアストックログのタグ
362 ライブ画面のタグ
363 ワークボードログのタグ
365 付帯情報
特開2007-286780号公報

Claims (13)

  1. 表示入力装置と、
    情報処理装置と
    を有する電子会議システムにおいて、
    前記表示入力装置は、
    端末装置から送信される複数種類の付箋情報をストックし表示する第1表示エリアと、
    前記第1表示エリアにストックされた前記付箋情報の少なくとも一部を用いたセッションに使用され、書き込み入力が可能な第2表示エリアと、
    前記表示入力装置で前記付箋情報に生じた変化を、イベントデータとして前記付箋情報に関連付けて管理するイベント管理部と、
    を有し、
    前記情報処理装置は、前記第1表示エリアへの前記付箋情報のストック及び表示と、前記第2表示エリアでの前記付箋情報の使用及び表示を制御し、
    前記イベント管理部は、前記第1表示エリア内で、ストックされている前記付箋情報の表示順序が変更されたときに、表示順序が変更された付箋情報アイテムと関連して前記イベントデータを生成し、管理する
    ことを特徴とする電子会議システム。
  2. 前記イベント管理部は、いずれかの付箋情報アイテムが前記第1表示エリアから前記第2表示エリアに移動されたときに、移動された前記付箋情報アイテムと関連して前記イベントデータを生成し、管理することを特徴とする請求項に記載の電子会議システム。
  3. 前記イベント管理部は、前記第2表示エリア内で、いずれかの付箋情報アイテムと関連して描画が入力されたときに、描画入力時刻、及び描画入力の近傍に位置する1以上の前記付箋情報アイテムと関連して前記イベントデータを生成し、管理することを特徴とする請求項に記載の電子会議システム。
  4. 前記表示入力装置は、前記第2表示エリアの表示画面を所定のタイミングでキャプチャし、
    前記情報処理装置は、キャプチャされた前記表示画面を管理することを特徴とする請求項1に記載の電子会議システム。
  5. 前記情報処理装置は、前記端末装置から記録参照要求を受信したときに、前記第1表示エリアの第1ログ画面と前記第2表示エリアの第2ログ画面の少なくとも一方を前記端末装置に表示させることを特徴とする請求項1~のいずれか1項に記載の電子会議システム。
  6. 前記表示入力装置とともに用いられる集音マイク、
    をさらに有し、
    前記情報処理装置は、前記集音マイクで採取された音声情報を記録し、前記記録参照要求を受信したときに、前記第1ログ画面または前記第2ログ画面とともに前記音声情報を前記端末装置で再生させることを特徴とする請求項に記載の電子会議システム。
  7. 電子会議システムで表示入力装置とともに用いられる情報処置装置であって、
    前記表示入力装置に、端末装置から送信される複数種類の付箋情報をストックする第1表示エリアと、前記第1表示エリアにストックされた前記付箋情報の少なくとも一部を用いたセッションに使用され書き込み入力が可能な第2表示エリアとを表示させ、前記第1表示エリアへの前記付箋情報の表示と、前記第2表示エリアでの前記セッションの表示を制御する制御管理部と、
    前記表示入力装置で前記付箋情報に生じた変化を、イベントデータとして前記付箋情報に関連付けて記録する記憶部と、
    を有し、
    前記制御管理部は、前記第1表示エリア内で、ストックされている前記付箋情報の表示順序が変更されたときに、表示順序が変更された付箋情報アイテムと関連して前記イベントデータを生成し、管理する
    ことを特徴とする情報処理装置。
  8. 前記制御管理部は、いずれかの付箋情報アイテムが前記第1表示エリアから前記第2表示エリアに移動されたときに、移動された前記付箋情報アイテムと関連して前記イベントデータを生成し、管理することを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
  9. 前記制御管理部は、前記第2表示エリア内で、いずれかの付箋情報アイテムと関連して描画が入力されたときに、描画入力時刻、及び描画入力の近傍に位置する1以上の前記付箋情報アイテムと関連して前記イベントデータを生成し、管理することを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
  10. 前記記憶部は、前記表示入力装置の前記第2表示エリアの表示画面を所定のタイミングでキャプチャしたキャプチャイメージを記録することを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
  11. 前記制御管理部は、前記端末装置から記録参照要求を受信したときに、前記第1表示エリアの第1ログ画面と前記第2表示エリアの第2ログ画面の少なくとも一方を前記端末装置に表示させる、ことを特徴とする請求項7~10のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  12. 前記記憶部は、前記表示入力装置で取得された音声情報を記録し、
    前記制御管理部は、前記記録参照要求を受信したときに、前記第1ログ画面または前記第2ログ画面とともに前記音声情報を前記端末装置で再生させることを特徴とする請求項11に記載の情報処理装置。
  13. 電子会議システムで用いられる情報処置装置によって実行されるプログラムであって、
    表示入力装置に、端末装置から送信される複数種類の付箋情報をストックする第1表示エリアと、前記第1表示エリアにストックされた前記付箋情報の少なくとも一部を用いたセッションに使用され書き込み入力が可能な第2表示エリアとを表示させる手順と、
    前記端末装置から付箋情報アイテムを受け取ったときに、第1表示エリアへの前記付箋情報アイテムの表示を制御する手順と、
    前記付箋情報アイテムが前記第2表示エリアで用いられるときに、前記第2表示エリアでの前記付箋情報アイテムの表示を制御する手順と、
    前記付箋情報に生じた変化を、イベントデータとして前記付箋情報に関連付けて記録する手順と、
    前記第1表示エリア内で、ストックされている前記付箋情報の表示順序が変更されたときに、表示順序が変更された付箋情報アイテムと関連して前記イベントデータを生成し、管理する手順と、
    を含むプログラム。
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