JP7071211B2 - ピラーガーニッシュの取付構造 - Google Patents

ピラーガーニッシュの取付構造 Download PDF

Info

Publication number
JP7071211B2
JP7071211B2 JP2018093524A JP2018093524A JP7071211B2 JP 7071211 B2 JP7071211 B2 JP 7071211B2 JP 2018093524 A JP2018093524 A JP 2018093524A JP 2018093524 A JP2018093524 A JP 2018093524A JP 7071211 B2 JP7071211 B2 JP 7071211B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pillar garnish
width direction
door
vehicle width
edge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018093524A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019199123A (ja
Inventor
雅俊 森
淳 柴田
武史 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2018093524A priority Critical patent/JP7071211B2/ja
Publication of JP2019199123A publication Critical patent/JP2019199123A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7071211B2 publication Critical patent/JP7071211B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
  • Seal Device For Vehicle (AREA)

Description

本発明は、樹脂板材よりなるピラーガーニッシュをドアサッシュの車幅方向外面に貼り付けたピラーガーニッシュの取付構造に関する。
自動車のドアのドアサッシュに設けたランチャンネル(あるいはガラスラン)にドアガラスの縁部を摺動自在に嵌合させ、このランチャンネルの車幅方向外面をガーニッシュ(あるいは光輝モール)で覆ったものが、下記特許文献1あるいは下記特許文献2により公知である。
特許第5390835号公報 WO2013/051589
ところで、上記従来のものは、ドアガラスに対してガーニッシュが車幅方向外側に突出して段差が形成されるため、ドアガラスおよびガーニッシュの一体感が失われて美観が損なわれるだけでなく、前記段差において気流が乱されるために空気抵抗が増加したり騒音が発生したりする可能性がある。特に、ガーニッシュの前後方向寸法にバラツキが存在すると、ランチャンネルに対してガーニッシュの前後方向端部の位置がずれるため、ランチャンネルが圧迫されて前記段差が拡大したり、ランチャンネルとガーニッシュとの間に隙間が形成されたりして空気抵抗や騒音が更に増加する虞がある。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、ドアガラスとピラーガーニッシュとの間の段差を減少させて空気抵抗の低減および美観の向上を図ることを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、樹脂板材よりなるピラーガーニッシュをドアサッシュの車幅方向外面に貼り付けたピラーガーニッシュの取付構造であって、前記ピラーガーニッシュの前後少なくとも一方の端部に幅方向内側に傾斜する傾斜エッジを形成し、前記傾斜エッジをドアガラスのランチャンネルに形成した凹部に嵌合して前後方向にオーバーラップさせ、前記ピラーガーニッシュの車幅方向内側には前記ドアサッシュの表皮材が接合され、前記表皮材は、前記傾斜エッジと前記凹部とのオーバーラップ箇所よりも前後方向中央寄りで車幅方向内側に折り返されることを特徴とするピラーガーニッシュの取付構造が提案される。
また請求項2に記載された発明によれば、樹脂板材よりなるピラーガーニッシュをドアサッシュの車幅方向外面に貼り付けたピラーガーニッシュの取付構造であって、前記ピラーガーニッシュの前後少なくとも一方の端部に幅方向内側に傾斜する傾斜エッジを形成し、前記傾斜エッジをドアガラスのランチャンネルに形成した凹部に嵌合して前後方向にオーバーラップさせ、前記ピラーガーニッシュは硬質樹脂基材の車幅方向外面を装飾層で被覆して構成され、その車幅方向内面が接着層で前記ドアサッシュの車幅方向外面に貼り付けられることを特徴とするピラーガーニッシュの取付構造が提案される。
また請求項3に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、前記ランチャンネルは前記ドアガラスの車幅方向外面に沿う外壁部と、前記外壁部の端部から前後方向一方かつ車幅方向内側に延びて前記ドアガラスの車幅方向外面に当接する第1リップと、前記外壁部の端部から前後方向他方かつ車幅方向外側に延びて前記外壁部との間に前記凹部を構成する第2リップとを備え、前記第1リップおよび前記第2リップは前記ドアガラスおよび前記ピラーガーニッシュ間を滑らかに接続することを特徴とするピラーガーニッシュの取付構造が提案される。
また請求項4に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、前記ピラーガーニッシュの前後他方の端部を車幅方向内側に折り曲げて屈曲エッジを形成し、前記屈曲エッジを前記ドアサッシュの前後他方の端部に係合させたことを特徴とするピラーガーニッシュの取付構造が提案される。
また請求項5に記載された発明によれば、請求項4の構成に加えて、前記ドアサッシュの前後他方の端部は車幅方向内側に膨出する玉縁ヘムを備え、前記屈曲エッジの先端の高さは前記玉縁ヘムの車幅方向内側の頂点の高さよりも低いことを特徴とするピラーガーニッシュの取付構造が提案される。
また請求項6に記載された発明によれば、請求項5の構成に加えて、リアドアの前記ドアサッシュに設けたウエザーストリップが、フロントドアの前記ドアサッシュの前記玉縁ヘムに当接することを特徴とするピラーガーニッシュの取付構造が提案される。
また請求項7に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、前記ランチャンネルの本体部は、前記ドアガラスの車幅方向外面に沿う外壁部と、前記ドアガラスの車幅方向内面に沿う内壁部と、前記外壁部および前記内壁部を接続して前記ドアガラスの端部に対向する端壁部とを備えて断面コ字状に形成され、前記外壁部の先端に設けられた外側リップが前記ドアガラスの前後方向中央寄りの位置に当接し、前記内壁部の先端に設けられた内側リップが前記ドアガラスの前後方向端部寄りの位置に当接することを特徴とするピラーガーニッシュの取付構造が提案される。
また請求項8に記載された発明によれば、請求項7の構成に加えて、前記内側リップの付け根の前記内壁部の肉厚が前記外側リップの付け根の前記外壁部の肉厚よりも大きいことを特徴とするピラーガーニッシュの取付構造が提案される。
また請求項9に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、前記ドアサッシュは、前記表皮材であるアウターパネルの端縁およびインナーパネルの端縁をヘム加工部で結合して構成されることを特徴とするピラーガーニッシュの取付構造が提案される。
また請求項10に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、前記ピラーガーニッシュはセンターピラーガーニッシュであり、フロントドアのドアサッシュの後縁およびリアドアのドアサッシュの前縁にそれぞれ取り付けられており、センターピラーに設けられたウエザーストリップが前記前後のピラーガーニッシュ間の隙間を覆うように当接することを特徴とするピラーガーニッシュの取付構造が提案される。
なお、実施の形態のセンターピラーガーニッシュ16は本発明のピラーガーニッシュに対応し、実施の形態のヘム加工部17bは本発明の玉縁ヘムに対応し、実施の形態のチャンネル材18、内周材19および外周材20は本発明のインナーパネルに対応する。
請求項1の構成によれば、樹脂板材よりなるピラーガーニッシュがドアサッシュの車幅方向外面に貼り付けられる。ピラーガーニッシュの前後少なくとも一方の端部に幅方向内側に傾斜する傾斜エッジを形成し、傾斜エッジをドアガラスのランチャンネルに形成した凹部に嵌合して前後方向にオーバーラップさせ、ピラーガーニッシュの車幅方向内側には前記ドアサッシュの表皮材が接合され、前記表皮材は、傾斜エッジと前記凹部とのオーバーラップ箇所よりも前後方向中央寄りで車幅方向内側に折り返されるので、ピラーガーニッシュの前後方向寸法にバラツキが存在したり、ピラーガーニッシュの前後方向の貼り付け位置にバラツキが存在したりしても、ピラーガーニッシュの端部がランチャンネルの上に乗り上げたり、ピラーガーニッシュの端部とランチャンネルとの間に隙間が空いたりするのを防止し、ドアガラスおよびピラーガーニッシュ間の段差を減少させて空気抵抗の低減および美観の向上を図ることができる。
また請求項2の構成によれば、ピラーガーニッシュは硬質樹脂基材の車幅方向外面を装飾層で被覆して構成され、その車幅方向内面が接着層でドアサッシュの車幅方向外面に貼り付けられるので、ピラーガーニッシュを可及的に薄くして段差の発生を最小限に抑えることで車体表面をフラットすることができる。
また請求項3の構成によれば、ランチャンネルはドアガラスの車幅方向外面に沿う外壁部と、外壁部の端部から前後方向一方かつ車幅方向内側に延びてドアガラスの車幅方向外面に当接する第1リップと、外壁部の端部から前後方向他方かつ車幅方向外側に延びて外壁部との間に凹部を構成する第2リップとを備え、第1リップおよび第2リップはドアガラスおよびピラーガーニッシュ間を滑らかに接続するので、ドアガラス、ランチャンネルおよびピラーガーニッシュの継ぎ目に生じる段差を最小限に抑え、気流の流れをスムーズにして空気抵抗や騒音を低減することができる。
また請求項4の構成によれば、ピラーガーニッシュの前後他方の端部を車幅方向内側に折り曲げて屈曲エッジを形成し、屈曲エッジをドアサッシュの前後他方の端部に係合させたので、ドアサッシュに対してピラーガーニッシュを前後方向に位置決めすることで、ピラーガーニッシュの傾斜エッジとランチャンネルの凹部との位置ずれを最小限に抑えることができる。
また請求項5の構成によれば、ドアサッシュの前後他方の端部は車幅方向内側に膨出する玉縁ヘムを備え、屈曲エッジの先端の高さは玉縁ヘムの車幅方向内側の頂点の高さよりも低いので、ドアの開閉時にドアサッシュに指を掛けた場合にピラーガーニッシュの屈曲エッジが指に食い込むのを防止することができる。
また請求項6の構成によれば、リアドアのドアサッシュに設けたウエザーストリップが、フロントドアのドアサッシュの玉縁ヘムに当接するので、ウエザーストリップがピラーガーニッシュの屈曲エッジに当たって傷付くのを防止することができる。
また請求項7の構成によれば、ランチャンネルの本体部は、ドアガラスの車幅方向外面に沿う外壁部と、ドアガラスの車幅方向内面に沿う内壁部と、外壁部および内壁部を接続してドアガラスの端部に対向する端壁部とを備えて断面コ字状に形成され、外壁部の先端に設けられた外側リップがドアガラスの前後方向中央寄りの位置に当接し、内壁部の先端に設けられた内側リップがドアガラスの前後方向端部寄りの位置に当接するので、外側リップおよび内側リップの荷重差でドアガラスを車幅方向外側に付勢してピラーガーニッシュとの間の段差を低減することができる。
また請求項8の構成によれば、内側リップの付け根の内壁部の肉厚が外側リップの付け根の外壁部の肉厚よりも大きいので、ドアガラスをより強く車幅方向外側に付勢してピラーガーニッシュとの間の段差を更に低減することができる。
また請求項9の構成によれば、ドアサッシュは、表皮材であるアウターパネルの端縁およびインナーパネルの端縁をヘム加工部で結合して構成されるので、簡単なプレス加工でドアサッシュを製造することができる。
また請求項10の構成によれば、ピラーガーニッシュはセンターピラーガーニッシュであり、フロントドアのドアサッシュの後縁およびリアドアのドアサッシュの前縁にそれぞれ取り付けられており、センターピラーに設けられたウエザーストリップが前後のピラーガーニッシュ間の隙間を覆うように当接するので、フロントドアのドアガラス、ランチャンネルおよびピラーガーニッシュからリアドアのピラーガーニッシュ、ランチャンネルおよびドアガラスに至る広い範囲に存在する継ぎ目に生じる段差を最小限に抑え、気流の流れをスムーズにして空気抵抗や騒音を低減することができる。
自動車の車体左側面図である。 図1の2-2線拡大断面図である。 センターピラーガーニッシュの作用説明図である。 図2の4部拡大図である。 比較例のピラーガーニッシュの作用説明図である。
以下、図1~図5に基づいて本発明の実施の形態を説明する。なお、本明細書における前後方向、左右方向(車幅方向)および上下方向は運転席に着座した乗員を基準として定義される。
図1に示すように、自動車の側面にフロントドア11およびリアドア12が配置される。フロントドア11はドア本体13の上部に設けたドアサッシュ14に昇降自在に支持されたドアガラス15を備えるとともに、リアドア12はドア本体13の上部に設けたドアサッシュ14に昇降自在に支持されたドアガラス15を備える。フロントドア11のドアサッシュ14の後縁と、リアドア12のドアサッシュ14の後縁とに、センターピラーの車幅方向外側を覆うセンターピラーガーニッシュ16がそれぞれ設けられる。
図2に示すように、フロントドア11のドアサッシュ14のセンターピラーガーニッシュ16が取り付けられる部分は、表皮材17、チャンネル材18、内周材19および外周材20からなり、表皮材17の略平坦な前縁はヘム加工部17aにおいて折り曲げられてチャンネル材18の車幅方向外縁を挟むように結合され、表皮材17の略平坦な後縁はヘム加工部17bにおいて折り曲げられて外周材20の車幅方向外縁を挟むように結合され、チャンネル材18の車幅方向内縁は内周材19の車幅方向外縁に重ね合わされて結合される。リアドア12のドアサッシュ14のセンターピラーガーニッシュ16が取り付けられる部分は、表皮材17、チャンネル材18、内周材19および外周材20からなり、表皮材17の略平坦な後縁はヘム加工部17dにおいて折り曲げられてチャンネル材18の車幅方向外縁を挟むように結合され、表皮材17の車幅方向内向きに折り曲げられた前縁はヘム加工部17cにおいて折り曲げられて外周材20の車幅方向外縁を挟むように結合され、チャンネル材18の車幅方向内縁は内周材19の車幅方向外縁に重ね合わされて結合される。
フロントドア11のドアサッシュ14の後縁とリアドア12のドアサッシュ14の前縁とが対向する部分の車幅方向内側に中空閉断面のセンターピラー21が配置されており、フロントドア11のドアサッシュ14の外周材20に設けたゴム製のウエザーストリップ22がセンターピラー21の前部に当接して防水機能を発揮する。またリアドア12のドアサッシュ14の外周材20に設けたゴム製のウエザーストリップ23がセンターピラー21の後部に当接して防水機能を発揮する。
フロントドア11のドアサッシュ14のチャンネル材18の内部に、ドアガラス15の縁部を摺動自在に案内しながら防水機能を発揮するゴム製のランチャンネル24が装着される。ランチャンネル24は、外壁部24a、内壁部24bおよび端壁部24cを有してドアガラス15の縁部を取り囲むコ字状断面に形成された本体部と、外壁部24aの先端からT字状に延びる外側リップ24dと、内壁部24bの先端からT字状に延びる内側リップ24eとを備える。
外側リップ24dは、ドアガラス15の中央側(前方)に延びてドアガラス15に当接する第1リップ24fと、ドアガラス15の端縁側(後方)に延びて外壁部24aとの間に後向き開口する凹部24jを構成する第2リップ24gとを備える。また内側リップ24eは、車幅方向内側に延びてドアサッシュ14の内周材19に当接する第1リップ24hと、ドアガラス15の端縁側(後方)に延びてドアガラス15に当接する第2リップ24iとを備える。内側リップ24eの付け根の内壁部24bの肉厚は、外側リップ24dの付け根の外壁部24aの肉厚よりも大きくなっている。
以上、フロントドア11側のランチャンネル24の形状を説明したが、リアドア12側のランチャンネル24の形状は、フロントドア11側のランチャンネル24の形状に対して前後対称である。
センターピラーガーニッシュ16は、ポリカーボネートのような硬質樹脂を板状に射出成形した硬質樹脂基材25と、硬質樹脂基材25の車幅方向外面に形成されたウレタン樹脂の黒色塗膜等よりなる装飾層26とで構成されており、その厚さは0.5mm~1.0mmであり、硬質樹脂基材25が接着剤あるいは両面接着テープのような接着層27でドアサッシュ14の表皮材17の車幅方向外面に固定される。
フロントドア11のセンターピラーガーニッシュ16は、その前縁部に車幅方向内向きに折り曲げられて斜めに延びる傾斜エッジ16a(図3(A)参照)を備えるとともに、その後縁部に車幅方向内向きに弧状に滑らかに屈曲する屈曲エッジ16b(図4(A)参照)を備える。図3(A)に示すように、センターピラーガーニッシュ16の前縁の傾斜エッジ16aの先端はランチャンネル24の凹部24jに嵌合しており、車幅方向に見たときに傾斜エッジ16aの先端は凹部34jを構成する外側リップ24dの第2リップ24gにオーバーラップする。その結果、傾斜エッジ16aに当接する外側リップ24dの第2リップ24gは車幅方向外側に向かって僅かに弾性変形する。
また図4(A)に示すように、センターピラーガーニッシュ16の後縁の屈曲エッジ16bの先端は、ドアサッシュ14の表皮材17の後端のヘム加工部17bに沿うように係合する。このとき、表皮材17の後端のヘム加工部17bは車幅方向内側に膨出する玉縁を構成しており、屈曲エッジ16bの車幅方向内側への突出高さh1は、ヘム加工部17bの玉縁の車幅方向内側への突出高さh2よりも小さくなっている。
以上、フロントドア11側のセンターピラーガーニッシュ16の断面形状を説明したが、リアドア12側のセンターピラーガーニッシュ16の断面形状は、フロントドア11側のセンターピラーガーニッシュ16の断面形状に対して前後対称である。ただし、リアドア12側のセンターピラーガーニッシュ16の前縁の屈曲エッジ16bは、ドアサッシュ14の表皮材17の折り曲げ部に係合しており、ヘム加工部17cには係合していない(図2参照)。
そしてリアドア12のドアサッシュ14の前端に設けられたウエザーストリップ28が、フロントドア11のドアサッシュ14の後縁に当接してシール機能を発揮する(図2参照)。
次に、上記構成を備えた本発明の実施の形態の作用を説明する。
フロントドア11のドアガラス15の車幅方向外面は、前側のランチャンネル24の外側リップ24dを介してフロントドア11のセンターピラーガーニッシュ16の前縁に連続し、このセンターピラーガーニッシュ16の後縁はリアドア12のドアサッシュ14の前縁に設けたウエザーストリップ28を介してリアドア12のセンターピラーガーニッシュ16の前縁に接続し、このセンターピラーガーニッシュ16の後縁は後側のランチャンネル24の外側リップ24dを介してリアドア12のドアガラス15の車幅方向外面に接続する。
前側のセンターピラーガーニッシュ16をフロントドア11のドアサッシュ14の後縁に接着するとき、センターピラーガーニッシュ16の後縁の屈曲エッジ16bをドアサッシュ14の表皮材17のヘム加工部17bに嵌合することで、ドアサッシュ14に対してセンターピラーガーニッシュ16を前後方向に位置決めすることができる(図4(A)参照)。このようにしてドアサッシュ14に対してセンターピラーガーニッシュ16を前後方向に位置決めしても、センターピラーガーニッシュ16の前後方向の寸法には製造上の誤差が存在するため、センターピラーガーニッシュ16の前縁とドアガラス15のランチャンネル24との間に隙間が発生したり、センターピラーガーニッシュ16の前縁がドアガラス15のランチャンネル24に乗り上げたりして段差が生じる可能性がある(図3(B)および図3(C)参照)。
しかしながら、本実施の形態によれば、センターピラーガーニッシュ16の前縁に車幅方向内側に傾斜する傾斜エッジ16aを形成し、この傾斜エッジ16aをランチャンネル24の外壁部24aおよび外側リップ24dの第2リップ24g間に形成されて後向きに開口する凹部24jに嵌合して前後方向にオーバーラップさせたので、センターピラーガーニッシュ16の前後方向寸法にバラツキが存在したり、センターピラーガーニッシュ16の前後方向の貼り付け位置にバラツキが存在したりしても、センターピラーガーニッシュ16の前縁がランチャンネル24の上に乗り上げたり、センターピラーガーニッシュ16の前縁とランチャンネル24との間に隙間が空いたりするのを防止して美観を高めることができる。
図5は本実施の形態の比較例を示すもので、センターピラーガーニッシュ16は前縁を車幅方向内側に屈曲させた屈曲エッジ16cを備えており、この屈曲エッジ16cはドアサッシュ14の前縁のヘム加工部17aとランチャンネル24の段部24kとの間に嵌合する。
この比較例では、センターピラーガーニッシュ16の前後方向長さが長すぎると、屈曲エッジ16cがランチャンネル24の段部24kを強く押してしまい、外側リップ24mが大きく変形して美観を損ねたり空気抵抗を増加させたりするだけでなく、大きく変形した外側リップ24mがドアガラス15のスムーズな摺動を妨げる可能性がある(図5(A)参照)。
またセンターピラーガーニッシュ16の前後方向長さが短すぎると、屈曲エッジ16cとランチャンネル24の段部24kとの間に隙間αが形成されてしまい、隙間αが美観を損ねたり空気抵抗を増加させたりする可能性がある(図5(B)参照)。
特に、本実施の形態のランチャンネル24はドアガラス15の車幅方向外面に沿う外壁部24aの前端から前方かつ車幅方向内側に延びてドアガラス15の車幅方向外面に当接する第1リップ24fと、外壁部24aの前端から後方かつ車幅方向外側に延びて外壁部24aとの間に凹部24jを構成する第2リップ24gとを備え、第1リップ24fおよび第2リップ24jはドアガラス15およびセンターピラーガーニッシュ16間を滑らかに接続するので、段差を最小限に抑えて気流の流れをスムーズにすることで空気抵抗や騒音を低減することができる。
またドアサッシュ14の後端のヘム加工部17bは車幅方向内側に膨出する玉縁ヘムを構成し、センターピラーガーニッシュ16の後縁の屈曲エッジ16bの先端の高さh1は玉縁ヘムの車幅方向内側の頂点の高さh2よりも低いので(図4(A)参照)、フロントドア11を開閉すべくドアサッシュ14に指を掛けた場合に、センターピラーガーニッシュ16の屈曲エッジ16bが指に食い込むのを防止することができる。このとき、仮に センターピラーガーニッシュ16の屈曲エッジ16bが玉縁ヘムになっていないと(図4(B)参照)、センターピラーガーニッシュ16の屈曲エッジ16bが指に食い込む可能性がある。しかもリアドア12fのドアサッシュ14の前縁に設けたウエザーストリップ28がヘム加工部17bの玉縁ヘムに当接するので、ウエザーストリップ28が屈曲エッジ16bに当たって傷付くのを防止することができる。
またランチャンネル24の断面コ字状の本体部は、その外壁部24aの先端に設けられた外側リップ24dの第1リップ24fがドアガラス15の前後方向中央寄りの位置に当接し、内壁部24bの先端に設けられた内側リップ24eの第2リップ24iがドアガラス15の後端寄りの位置に当接するので、ドアガラス15の後端寄りの位置を押す第2リップ24iの荷重がドアガラス15の前後方向中央寄りの位置を押す第1リップ24fの荷重に勝ることで、ドアガラス15の後端を車幅方向外側に付勢してセンターピラーガーニッシュ16との段差を低減することができる。
このとき、内側リップ24eの付け根の内壁部24bの肉厚が外側リップ24dの付け根の外壁部24aの肉厚よりも大きいので、ドアガラス15をより強く車幅方向外側に付勢してセンターピラーガーニッシュ16との間の段差を更に低減することができる。
以上、フロントドア11のセンターピラーガーニッシュ16の作用を説明したが、リアドア12側のセンターピラーガーニッシュ16の作用も同様である。なお、リアドア12側のセンターピラーガーニッシュ16の屈曲エッジ16bが係合するドアサッシュ14の前縁のヘム加工部17cは玉縁にする必要はない(図2参照)。その理由は、リアドア12側の開閉時に、そのドアサッシュ14の前縁に指を掛けることがないため、センターピラーガーニッシュ16の屈曲エッジ16bの先端に指が当たる虞がないからである。
そしてセンターピラーガーニッシュ16は硬質樹脂基材25の車幅方向外面を装飾層26で被覆して構成され、その車幅方向内面が接着層27でドアサッシュ14の車幅方向外面に貼り付けられるので、センターピラーガーニッシュ16を可及的に薄くして段差の発生を最小限に抑えることで車体表面をフラットにすることができる。さらにドアサッシュ14は、その表皮材17をヘム加工部17a~17cで結合して構成されるので、簡単なプレス加工でドアサッシュ14を製造することができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、本発明のピラーガーニッシュは実施の形態のセンターピラーガーニッシュ16に限定されず、センターピラー以外のピラーのガーニッシュであっても良い。
11 フロントドア
12 リアドア
14 ドアサッシュ
15 ドアガラス
16 センターピラーガーニッシュ(ピラーガーニッシュ)
16a 傾斜エッジ
16b 屈曲エッジ
17 表皮材(アウターパネル)
17a ヘム加工部
17b ヘム加工部(玉縁ヘム)
17c ヘム加工部
17d ヘム加工部
18 チャンネル材(インナーパネル)
19 内周材(インナーパネル)
20 外周材(インナーパネル)
21 センターピラー
24 ランチャンネル
24a 外壁部
24b 内壁部
24c 端壁部
24d 外側リップ
24e 内側リップ
24f 第1リップ
24g 第2リップ
24j 凹部
25 硬質樹脂基材
26 装飾層
27 接着層
28 ウエザーストリップ
h1 屈曲エッジの先端の高さ
h2 玉縁ヘムの車幅方向内側の頂点の高さ

Claims (10)

  1. 樹脂板材よりなるピラーガーニッシュ(16)をドアサッシュ(14)の車幅方向外面に貼り付けたピラーガーニッシュの取付構造であって、
    前記ピラーガーニッシュ(16)の前後少なくとも一方の端部に幅方向内側に傾斜する傾斜エッジ(16a)を形成し、前記傾斜エッジ(16a)をドアガラス(15)のランチャンネル(24)に形成した凹部(24j)に嵌合して前後方向にオーバーラップさせ、前記ピラーガーニッシュ(16)の車幅方向内側には前記ドアサッシュ(14)の表皮材(17)が接合され、前記表皮材(17)は、前記傾斜エッジ(16a)と前記凹部(24j)とのオーバーラップ箇所よりも前後方向中央寄りで車幅方向内側に折り返されることを特徴とするピラーガーニッシュの取付構造。
  2. 樹脂板材よりなるピラーガーニッシュ(16)をドアサッシュ(14)の車幅方向外面に貼り付けたピラーガーニッシュの取付構造であって、
    前記ピラーガーニッシュ(16)の前後少なくとも一方の端部に幅方向内側に傾斜する傾斜エッジ(16a)を形成し、前記傾斜エッジ(16a)をドアガラス(15)のランチャンネル(24)に形成した凹部(24j)に嵌合して前後方向にオーバーラップさせ、前記ピラーガーニッシュ(16)は硬質樹脂基材(25)の車幅方向外面を装飾層(26)で被覆して構成され、その車幅方向内面が接着層(27)で前記ドアサッシュ(14)の車幅方向外面に貼り付けられることを特徴とするピラーガーニッシュの取付構造。
  3. 前記ランチャンネル(24)は前記ドアガラス(15)の車幅方向外面に沿う外壁部(24a)と、前記外壁部(24a)の端部から前後方向一方かつ車幅方向内側に延びて前記ドアガラス(15)の車幅方向外面に当接する第1リップ(24f)と、前記外壁部(24a)の端部から前後方向他方かつ車幅方向外側に延びて前記外壁部(24a)との間に前記凹部(24j)を構成する第2リップ(24g)とを備え、前記第1リップ(24f)および前記第2リップ(24g)は前記ドアガラス(15)および前記ピラーガーニッシュ(16)間を滑らかに接続することを特徴とする、請求項1に記載のピラーガーニッシュの取付構造。
  4. 前記ピラーガーニッシュ(16)の前後他方の端部を車幅方向内側に折り曲げて屈曲エッジ(16b)を形成し、前記屈曲エッジ(16b)を前記ドアサッシュ(14)の前後他方の端部に係合させたことを特徴とする、請求項1に記載のピラーガーニッシュの取付構造。
  5. 前記ドアサッシュ(14)の前後他方の端部は車幅方向内側に膨出する玉縁ヘム(17b)を備え、前記屈曲エッジ(16b)の先端の高さ(h1)は前記玉縁ヘム(17b)の車幅方向内側の頂点の高さ(h2)よりも低いことを特徴とする、請求項4に記載のピラーガーニッシュの取付構造。
  6. リアドア(12)の前記ドアサッシュ(14)に設けたウエザーストリップ(28)が、フロントドア(11)の前記ドアサッシュ(14)の前記玉縁ヘム(17b)に当接することを特徴とする、請求項5に記載のピラーガーニッシュの取付構造。
  7. 前記ランチャンネル(24)の本体部は、前記ドアガラス(15)の車幅方向外面に沿う外壁部(24a)と、前記ドアガラス(15)の車幅方向内面に沿う内壁部(24b)と、前記外壁部(24a)および前記内壁部(24b)を接続して前記ドアガラス(15)の端部に対向する端壁部(24c)とを備えて断面コ字状に形成され、前記外壁部(24a)の先端に設けられた外側リップ(24d)が前記ドアガラス(15)の前後方向中央寄りの位置に当接し、前記内壁部(24b)の先端に設けられた内側リップ(24e)が前記ドアガラス(15)の前後方向端部寄りの位置に当接することを特徴とする、請求項1に記載のピラーガーニッシュの取付構造。
  8. 前記内側リップ(24e)の付け根の前記内壁部(24b)の肉厚が前記外側リップ(24d)の付け根の前記外壁部(24a)の肉厚よりも大きいことを特徴とする、請求項7に記載のピラーガーニッシュの取付構造。
  9. 前記ドアサッシュ(14)は、前記表皮材であるアウターパネル(17)の端縁およびインナーパネル(18,19,20)の端縁をヘム加工部(17a,17b,17c,17d)で結合して構成されることを特徴とする、請求項1に記載のピラーガーニッシュの取付構造。
  10. 前記ピラーガーニッシュ(16)はセンターピラーガーニッシュであり、フロントドア(11)のドアサッシュ(14)の後縁およびリアドア(12)のドアサッシュ(14)の前縁にそれぞれ取り付けられており、センターピラー(21)に設けられたウエザーストリップ(28)が前記前後のピラーガーニッシュ(16)間の隙間を覆うように当接することを特徴とする、請求項1に記載のピラーガーニッシュの取付構造。
JP2018093524A 2018-05-15 2018-05-15 ピラーガーニッシュの取付構造 Active JP7071211B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018093524A JP7071211B2 (ja) 2018-05-15 2018-05-15 ピラーガーニッシュの取付構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018093524A JP7071211B2 (ja) 2018-05-15 2018-05-15 ピラーガーニッシュの取付構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019199123A JP2019199123A (ja) 2019-11-21
JP7071211B2 true JP7071211B2 (ja) 2022-05-18

Family

ID=68611720

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018093524A Active JP7071211B2 (ja) 2018-05-15 2018-05-15 ピラーガーニッシュの取付構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7071211B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111923700A (zh) * 2020-08-06 2020-11-13 宁波信泰机械有限公司 一种降低车门玻璃阶差结构的门框

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002274188A (ja) 2001-03-19 2002-09-25 Toyota Motor Corp 自動車のドア構造
JP2009280019A (ja) 2008-05-20 2009-12-03 Hirotec Corp 車両用ドアの窓枠に取り付けられるガーニッシュ及びこのガーニッシュを取り付けた車両用ドア
JP2010047256A (ja) 2009-10-26 2010-03-04 Shiroki Corp 車両のドアフレーム構造
JP2016037170A (ja) 2014-08-07 2016-03-22 本田技研工業株式会社 外装部材及びその外装部材を備えた車両

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002274188A (ja) 2001-03-19 2002-09-25 Toyota Motor Corp 自動車のドア構造
JP2009280019A (ja) 2008-05-20 2009-12-03 Hirotec Corp 車両用ドアの窓枠に取り付けられるガーニッシュ及びこのガーニッシュを取り付けた車両用ドア
JP2010047256A (ja) 2009-10-26 2010-03-04 Shiroki Corp 車両のドアフレーム構造
JP2016037170A (ja) 2014-08-07 2016-03-22 本田技研工業株式会社 外装部材及びその外装部材を備えた車両

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019199123A (ja) 2019-11-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4836917B2 (ja) 車両のドアミラー取付構造
JP6898768B2 (ja) 自動車ドア用グラスラン
CN108725159B (zh) 车辆用密封条
JP6585952B2 (ja) 自動車ドア用モールの取付構造
JP6910182B2 (ja) 自動車ドア用グラスラン
JP6504409B2 (ja) ガラスラン
JP6358105B2 (ja) 車両のモール構造
JP2008516841A (ja) 封止、外装、または案内のためのストリップ
JP7049626B2 (ja) 車両用ドアのシール構造
JP6892798B2 (ja) ドアウェザーストリップの組付構造
JP7071211B2 (ja) ピラーガーニッシュの取付構造
JP2012131304A (ja) グラスランの取付構造
JP6003186B2 (ja) 車両のウインドシール構造
JP6020233B2 (ja) ピラートリム
JP6488678B2 (ja) インストルメントパネルとオープニングトリムの合わせ部構造
JP6104656B2 (ja) 自動車用ドアのウエストサイドシール
JP5096823B2 (ja) 自動車用ウェザーストリップ
JP5425829B2 (ja) モールディング
JP4712501B2 (ja) サッシュレス車用ドアウェザーストリップの端末部構造
JP2007320428A (ja) 自動車ドアのシール構造
JP4572765B2 (ja) ドアシール構造
JP6919998B2 (ja) 車両のドア
JPH0534252Y2 (ja)
JP6824841B2 (ja) 車両用ウェザストリップ
CN110406360B (zh) 玻璃滑槽

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201130

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210924

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211020

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211214

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220420

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220506

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7071211

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150