JP7071163B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は電子写真技術によって記録媒体上に画像を形成する、画像形成装置に関するものである。
複写機やレーザビームプリンタなどの電子写真画像形成装置は、帯電手段によって均一に帯電された電子写真感光体(感光ドラム)上に、画像データに対応した光を照射して静電像(潜像)を形成する。そして、この静電像に対して、現像装置から記録材料である現像剤のトナーを供給して、トナー像として顕像化する。このトナー像は、転写装置によって感光ドラムから記録紙などの記録材へ転写する。このトナー像を、定着装置で記録材上に定着することで記録画像が形成される。
画像形成装置として、複数の画像形成部を備え、各画像形成部でそれぞれ色の異なったトナー像を形成し、そのトナー像を同一記録材上に順次重ね合わせて転写してカラー画像を形成するタンデム方式を採用したカラー画像形成装置が種々提案されている。
また、帯電方式として低オゾン・低電力等の利点を有することから、感光ドラムに帯電部材を当接させて帯電させる接触方式の帯電装置が多く用いられている。
近年、画像形成装置の小型化を図るために、感光ドラムを清掃するクリーニング部材、および廃トナー収容部を有さない「クリーナーレスシステム」の画像形成装置が提案されている。クリーナーレスシステムは、感光ドラム上に残ったトナーを再度、現像装置に回収させることによって廃トナー収容部を必要とせず、トナーの再利用を可能とするシステムである。クリーナーレスシステムで画像印字を行うと、印字されず感光ドラムに残ったトナーはクリーニングされる事なく帯電部材に一部付着する。複数色の感光ドラムおよび現像装置を用いた画像形成装置では、他色の転写部で再度感光ドラム上に転写される再転写トナーを帯電部材に回収させて、トナーの混色を抑制している。しかし、そのまま印字動作を続けると、トナーを帯電部材に回収しきれず他色の現像装置に回収されることによって、混色による色味変動が問題となることがあった。
そこで、特許文献1では、定期的に帯電部材に回収したトナーを帯電部材から感光ドラム上に転移した後に中間転写体に移動させ、中間転写体クリーナーに廃棄することで、混色による色味変動を防止するクリーニング方法が提案されている。
特開2001-194951
しかし、クリーナーレスシステムを用いたカラー画像形成装置において、ユーザーの利便性を考慮すると、帯電部材に回収したトナーのクリーニング動作はなるべく少ない方が良い。
そこで、本出願に係る発明の目的は、クリーナーレスシステムにおいて帯電部材のクリーニング回数を減らすことである。
上記目的は、以下の本発明の構成によって達成される。
像担持体と、前記像担持体を接触帯電する帯電部材と、前記像担持体上にトナー像を形成するために正規極性のトナーを前記像担持体の表面に供給する現像剤担持体と、を各々が有する、第1の画像形成部と、前記第1の画像形成部とは異なる位置に配置された第2の画像形成部と、前記帯電部材に帯電電圧をする帯電電圧印加部と、前記帯電電圧印加部を制御する制御部と、を有し、前記制御部は、前記トナー像を記録材に印字する印字動作と、前記印字動作とは異なるタイミングで行う前記帯電部材をクリーニングするクリーニング動作と、を実行可能であって、前記印字動作では、前記正規極性のトナーとは逆極性のトナーが前記像担持体から前記帯電部材へ移動する方向の帯電電圧を印加するように制御し、前記第1の画像形成部と前記第2の画像形成部は、前記印字動作において印字に使用されずに第1の像担持体上と第2の像担持体上に残った残トナーをそれぞれ第1の現像剤担持体と第2の現像剤担持体で回収するように構成されており、前記制御部は、前記クリーニング動作を実行する前に、第1の記録材と前記第1の記録材の後に印字する第2の記録材とを含む複数の記録材に連続して前記印字動作を実行する場合、前記第1の記録材の前記印字動作よりも前記第2の記録材の前記印字動作の方が絶対値が大きい前記帯電電圧を印加するように制御し、前記クリーニング動作の実行後における最初の記録材の前記印字動作で印加される前記帯電電圧の絶対値を、前記クリーニング動作の実行直前の記録材の前記印字動作において印加される前記帯電電圧の絶対値よりも小さくなるように制御することを特徴とする画像形成装置にて達成される。
以上説明したように、本発明によればクリーナーレスシステムにおいて帯電部材のクリーニング回数を減らすことが出来る。
実施例1に係る画像形成装置の概略図である。 実施例1に係る一次転写残トナーの回収方法を示す図である。 実施例1に係る再転写トナーの回収方法を示す図である。 実施例1に係るクリーニング動作のフローを示すブロック図である。 実施例1に係る帯電ローラクリーニング方法を示す図である。 実施例1に係る印字動作とクリーニング動作のフローを示すブロック図である。 実施例1に係る電位の位置関係を示す図である。 実施例1に係るバイアスと電位の関係性を示す図である。 実施例2に係る電位の位置関係を示す図である。 実施例2に係るバイアスと電位の関係性を示す図である。 実施例3に係るバイアスと電位の関係性を示す図である。 実施例4に係る画像形成装置の概略図である。
[実施例1]
以下、本発明に係る、現像装置、カートリッジ及び画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。ただし、以下の実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、それらの相対配置などは、本発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものである。従って、特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
1.画像形成装置
本実施例は特に、像担持体のクリーニング手段としての清掃部材を持たないクリーナーレスシステムを用いた画像形成装置に関するものである。図1は画像形成装置100の一例を表した図である。図中に4色の作像ステーションが示されており、図1の左から順にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの画像を作像するステーションである。図中の符号に付記されたYMCKの文字は、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナー画像を像担持体上に作像するステーションの部品であることを示す。1は像担持体たる円筒状の感光ドラムであり、その軸を中心に回転する。感光ドラム1は接触帯電装置たる帯電ローラ2によりその表面を一様に帯電された後、露光手段たる露光装置3により潜像を形成される。帯電ローラ2は芯金と、芯金周りに同心一体に形成された導電性弾性体層とを有し、不図示の帯電バイアス印加手段によって芯金に帯電バイアスが印加される。現像装置4は一成分現像剤としてトナー90が収容され、所定の電荷極性を帯びたトナー90は、現像剤担持体たる現像ローラ42により感光ドラム1上の静電潜像に供給されてトナー像として可視化される。現像ローラ42は芯金と、芯金周りに同心一体に形成された導電性弾性体層とを有し、不図示の現像バイアス印加手段により芯金に現像バイアスが印加される。感光ドラム1上のトナー像は、不図示の転写バイアス印加手段によってバイアスを印加された転写部材たる一次転写ローラ51により静電的に中間転写体上に転写される。一次転写ローラ51は、軸上に導電性弾性層を設けたローラ状に構成され、軸にバイアスが印加される。中間転写体としての中間転写ベルト53上には各色のトナーが順次転写され、フルカラーのトナー像が形成される。その後に、フルカラーのトナー像は二次転写手段52により記録材たる紙Pに転写され、定着手段6によって紙P上に熱融解・混色して永久画像として定着されて画像形成物として排紙される。
本実施の形態の画像形成装置100では、プロセスカートリッジ40Y、40M、40C、40Kのそれぞれに配設された感光ドラム1Y、1M、1C、1Kを露光する露光装置3が設けられている。露光装置3には、プリンタコントローラ200からインターフェース201を介して制御部202に入力し、画像処理された画像情報の時系列電気デジタル画素信号が入力する。露光装置3は、入力する時系列電気デジタル画素信号に対応して変調したレーザ光を出力するレーザ出力部、回転多面鏡(ポリゴンミラー)、fθレンズ、反射鏡等を有しており、レーザ光Lで感光ドラム1表面を主走査露光する。この主走査露光と、感光ドラム1の回転による副走査により、画像情報に対応した静電潜像を形成する。
中間転写ベルト53は、感光ドラム1Y、1M、1C、1Kに当接するように配置されており、電気抵抗値(体積抵抗率)は1011~1016(Ω・cm)を有している。中間転写ベルト53は厚さ100~200μmであり、PVdf(ポリフッ化ビニリデン)、ナイロン、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PC(ポリカーボネート)等の樹脂フィルムを、無端状に形成したものである。また、中間転写ベルト53は、二次転写対向ローラ33、駆動ローラ34、テンションローラ35とで張架され、駆動ローラ34が不図示のモータにより回転することにより、プロセス速度で循環駆動される。一次転写ローラ51は、軸上に導電性弾性層を設けたローラ状に構成され、それぞれ感光ドラム1に対してほぼ平行に配置され、中間転写ベルト53を介して感光ドラム1に所定の押圧力で当接している。一次転写ローラ51の軸には、正極性のDC電圧が印加されることで転写電界が形成されるように構成される。
二次転写ローラ52は、中間転写ベルト53を介して二次転写対向ローラ33に対向して配置され、適度な圧力を加えた状態で保持され、正極性のDC電圧が印加されることで転写電界が形成されるように構成される。
定着ユニット6は、定着ヒータによって加熱された定着ローラと、所定の押圧力で定着ローラに加圧されている加圧ローラから構成される。
ベルトクリーニング部材73は、二次転写位置に対して中間転写ベルト53の回転方向下流に、中間転写ベルト53に対して当接される。
給紙ユニットは、紙Pを収納するカセットと、カセットから紙Pを一枚ずつ送り出すピックアップローラから構成される。
感光ドラム1に形成されたトナー像は、一次転写ローラ51により中間転写ベルト53に転写されるが、一部は転写されずに感光ドラム1に転写残トナーとして残留してしまう。感光ドラム1に残留した転写残トナーは、電荷量の弱い正規極性を帯びたトナーや逆極性の電荷を帯びた反転極性トナーである。また、一次転写ローラ51によって中間転写ベルト53に転写されたトナーも、中間転写ベルト53の回転方向に対して下流のステーションの一次転写ローラ51を通過する際に、放電を受けて逆極性の電荷を帯びた反転極性トナーとなる事がある。反転極性トナーは電気的に下流のステーションの感光ドラム1に再転写トナーとして付着してしまう。転写残トナーや再転写トナーに関しては、後に詳細に説明する。
感光ドラム1の回転方向に対して感光ドラム1と転写ローラ51との当接部の下流側で、且つ帯電ローラ2と感光ドラム1の当接部よりも上流側に第二の露光装置たる帯電前露光装置7が設けられている。帯電前露光装置7は、帯電ローラ2と感光ドラム1の当接部である帯電部で安定した放電を生じさせるために、帯電部に進入する前の感光ドラム1の表面電位を光除電する。前述のように、転写残トナーは、主に、帯電極性が正規極性とは逆極性である正極性に帯電しているトナーや、正規極性である負極性に帯電してはいるものの十分な電荷を有していないトナーなどである。帯電前露光装置7によって感光ドラム1を除電することで、帯電処理時に均一な放電を生じさせることが可能となり、それと同時に転写残トナーを均一に負極性に帯電させることが可能となる。
二次転写ローラ52で中間転写ベルト53から記録材に転写する時にも、一部のトナーは転写されずに中間転写ベルト53上に二次転写残トナーとして残留する。この二次転写残トナーは、ベルトクリーニング部材73により中間転写ベルト53より取り除かれ、廃トナー容器に廃棄される。
2.クリーナーレスシステム
本実施の形態でのクリーナーレスシステムを実施した時の、個別のプロセスカートリッジの動作において生じる現象を、図2を用いて説明する。図2(a)に示したように、感光ドラム1上に現像されたトナー像を中間転写ベルト53上に一次転写した後に、一部、一次転写されなかったトナーが感光ドラム1上に一次転写残トナーとして残る。クリーニング部材がある場合、この一次転写残トナーはクリーニング部材により回収されるが、クリーナーレスシステムの場合、一次転写残トナーを回収するクリーニング装置が無い。したがって、感光ドラム1上のトナーは、クリーニングされる事なく、そのまま帯電ローラ2に突入する。帯電ローラ2に突入する一次転写残トナーは、電荷量が少ない正規極性トナーや反転極性トナーである。これらの一次転写残トナーは、図2(b)のように、帯電ローラ2と感光ドラム1との当接部(帯電ニップ)前の空隙部で、帯電バイアスによる電界により放電を受けて、感光ドラム1と同極性の正規極性である負極性に帯電される。一次転写残トナーは電荷量が少ないため、放電の影響を受けやすく、放電により正規極性である負極性のトナーになりやすい。したがって、帯電ニップにおいては感光ドラム1の表面電位より帯電バイアスの方がマイナスで大きくなるため、図2(c)のように、負極性に帯電した一次転写残トナーは帯電ローラ2には付着せず、帯電ローラ2を通過する。一部、放電を受けずにそのまま帯電ローラ2に突入した反転極性のトナーは、帯電ローラ2に電気的に引き付けられる。この反転極性トナーに関しては、後述するクリーニング動作によってベルトクリーニング部材73で適宜回収される。
帯電ニップを通過した一次転写残トナーは、感光ドラム1の回転に伴い、レーザ照射位置に到達する。一次転写残トナーは、露光装置3のレーザ光を遮蔽するほど多くないため、感光ドラム1上の静電潜像を作像する工程に影響せず、現像ローラ42と感光ドラム1の当接部(現像ニップ)に至る。図2(d)に示したように、感光ドラム1上の非露光部のトナーは、感光ドラム1の表面電位と現像バイアスとの電位関係(感光ドラム1の暗部電位(Vd)=-550V、現像バイアス=-400V)によって、電気的に現像ローラ42側に回収される。図2(e)では、感光ドラム1上の露光部のトナーは、感光ドラム1の表面電位と現像バイアスとの電位関係(感光ドラム1の明部電位(Vl)=-140V、現像バイアス=-400V)により、現像ローラ42に回収されずに感光ドラム1上に残留する。しかし、感光ドラム1上の露光部には、電気的に現像ローラ42からもトナー90が供給される。そのため、現像ローラ42から供給されるトナー90と一緒に、一次転写残トナーも再度転写される事となる。本実施例の形態での現像バイアスは、アース電位との電位差として表現される。したがって、現像バイアス=-400Vは、アース電位(0V)に対して、現像ローラ42の芯金に印加された現像バイアスによって、-400Vの電位差を有したと解釈される。これは、後述される帯電バイアスや転写バイアスも同様である。
このように、紙Pに転写されずに感光ドラム1上に残った一次転写残トナーは、非露光部では現像装置4に回収され、露光部では新規に現像されたトナー90と共に感光ドラム1から転写される。現像装置4に回収されたトナーは、現像装置4内のトナー90と混合され使用される。したがって、個別のカートリッジに関しては、自色のトナーを有効活用する事が出来る。
次に、クリーナーレスシステムを用いた複数のプロセスカートリッジがある場合において生じる現象について図3を用いて説明する。本実施の形態では、図1に示したように4つのプロセスカートリッジを並列して配置しており、例えば、中間転写ベルト53の回転方向最上流に配置されたカートリッジ40Yで画像を印字した場合を考える。ここで、現象の説明には、最上流に配置されたプロセスカートリッジである40Yとその下流に配置されたプロセスカートリッジである40Mを用いる事とする。それよりさらに下流に配置されたプロセスカートリッジである40C、40Kでも、40Mと同様の現象が生じるため、説明を割愛する。
最上流に配置されたプロセスカートリッジ40Yで一次転写された中間転写ベルト53上のイエロートナー90Yは、下流に配置されたカートリッジである40Mの一次転写位置(感光ドラム1と一次転写ローラ51の当接部)を通過する。通過する前に、図3(a)のように、中間転写ベルト53上のイエロートナー90Yは、プロセスカートリッジ40Mの一次転写位置において、転写ニップ内での放電により、一部、極性が反転する。すると、極性が反転した反転極性のトナー90Yは、感光ドラム1Mと一次転写ローラ51Mとの電位差によって、再度、感光ドラム1M上へと転移してしまう。この現象を再転写と呼ぶ。感光ドラム1M上へ転移した再転写トナー90Yは、クリーニング部材が無いクリーナーレスシステムでは、そのまま帯電ローラ2Mに突入する。
前述した一次転写残トナーのように、再転写トナーを放電によって帯電ローラ2を通過させると、他の色のトナーが現像装置4に入ってしまう。これにより、感光ドラム1上に一次転写残トナー以外の、異なる色のカートリッジのトナーが他のカートリッジに混在してしまうこととなる。この再転写したトナーと現像装置4内のトナー90とが混在すると、混色してしまい、本来の色味を損なってしまう。そのため、本実施の形態では、図3(b)で示したように、再転写トナーを帯電ローラ2M側に一時的に転移させ、混色を防いでいる。ここで、再転写トナーの電荷量は、一次転写残トナーに比べて反転極性側に大きいので、放電によって正規極性になる割合が少ない。放電による反転化の影響が少ない分、再転写トナーは帯電ローラ2側に移動させやすい。したがって、帯電ローラ2に保持された再転写トナーは、電気的に帯電ローラ2上に付着する。
印字動作中、帯電ローラ2Mに印加される帯電バイアスは負バイアスであり、再転写トナー90Yは正極性であるため、図3(b)で示したように、感光ドラム1M上に再転写されたトナー90Yは、帯電ローラ2M側に電気的に引き付けられる。このように、フルカラーで画像印字を行った場合でも、帯電ローラ2には反転極性の再転写トナーが電気的に付着するため、混色を抑制する事が出来る。しかし、図3(c)のように、電位差で帯電ローラ2M側に引き付けられたトナーは、徐々に帯電ローラ2Mに印加されている帯電バイアスの影響により電荷を注入され、正極性から負極性に移行していく。負極性に移行すると、帯電ローラ2Mに印加される帯電バイアスとは反発する関係となるため、少しずつ感光ドラム1M上に再転写トナーが転移してしまう。すると、結果的に、図3(d)のように、他色である再転写トナーが画像印字と同時に現像装置4に回収される事となり、結果として混色による色味変動を引き起こす可能性がある。また、帯電ローラ2にトナーが付着した状態で画像印字を続けると、再転写トナーが徐々に蓄積する事によって帯電阻害が生じる。結果として、感光ドラム1の表面を所望の電位に均一帯電する事が出来なくなり、帯電不良による画像弊害が発生する。
3.帯電ローラクリーニング
上記の画像弊害を抑制するためには、所定のタイミングで帯電ローラ2に付着したトナーを一旦クリーニングする必要がある。そこで、帯電ローラ2に回収したトナーを感光ドラム1に戻して帯電ローラ2をクリーニングするクリーニング動作を行う。クリーニング動作を実行する事によって、帯電ローラ2上の再転写トナーを感光ドラム1から中間転写ベルト53上に移動させて、ベルトクリーニング部材73で回収させる。それによって、混色を防ぎつつ、帯電不良を抑制することができる。クリーニングを実行するタイミングについては後述する。
図4のフローチャートを用いて、本実施の形態のクリーニング動作の詳細を説明する。
クリーニングを実行するタイミングに切り替わり(S1)、まず、不図示の接離機構たる現像当接離間カムを回転させ、現像ローラ42を感光ドラム1から離間させることでクリーニング動作の準備に入る(S2)。最初に、感光ドラム1の表面上の電荷を除くため、露光装置3によって露光する(S3)。感光ドラム1上への露光が、最低限、感光ドラム1の1周分完了した後に、帯電バイアスを印加する(S4)。この時の帯電バイアスは、感光ドラム1との放電を起こさないような放電開始前電圧以下のバイアスとする。この帯電バイアスを、最低限、帯電ローラ2の1周分完了した後で、かつ、感光ドラム1上に移動させたトナーが感光ドラム1と1次転写ローラ51の当接部に到達する前に、転写バイアスを印加する(S5)。この時の転写バイアスは、画像印字中に印加する転写バイアスと極性が逆の転写バイアスとする。これにより、クリーニングするトナーが中間転写ベルト53上に移動し、ベルトクリーニング部材73にトナーを回収させ(S6)、クリーニング動作を終了させる(S7)。これら一連の動作によって、帯電ローラ2上のトナーをクリーニングする事が出来る。
次に、図5を用いて、クリーニング動作時のトナー90回収の流れに則して現象を説明する。
まず、中間転写ベルト53上にトナー像が形成され、一次転写残トナーを現像ローラ42に回収し終えた画像印字動作終了後に、図5(a)のように、現像ローラ42を感光ドラム1から離間させる。これは、帯電ローラ2から感光ドラム1に戻すトナーを、現像ローラ42で回収しないようにするためである。次に、図5(b)に示したように、帯電ローラ2から反転極性トナーを感光ドラム1上に移動させるために、帯電バイアスを画像印字中に印加する-1100Vから+200Vに切り替え、帯電ローラ2上の再転写トナーを感光ドラム1上に転移させる。ここで、帯電バイアスを切り替える前に、予め、感光ドラム1の表面を露光装置3によって露光する事によって、感光ドラム1の表面電位を約0Vにしておく事が望ましい。ここで、感光ドラム1への露光は、帯電前露光装置7によって行ってもよい。上述したように、帯電ローラ2と感光ドラム1の間の放電では、感光ドラム1上のトナーは印加したバイアスの極性になる。しかし、放電の影響によって帯電ローラ2上のトナーの電荷が感光ドラム1に移動するので、帯電ローラ2上に付着するトナーの極性は、印加したバイアスと逆の極性になる。したがって、感光ドラム1の表面電位が画像印字中の電位と同じくらい高い場合、帯電バイアスを切り替えた直後に、感光ドラム1と帯電ローラ2の間で逆放電が起きる事により、帯電ローラ2上のトナーの極性が正規極性になってしまう。すると、それまで反転極性を維持していたトナーが放電により正規極性に変わったことで、感光ドラム1上にトナーを転移する事が出来ず、適切なクリーニング動作を行う事が出来ない。そこで、感光ドラム1の表面電位を予め約0Vとし、帯電バイアスを放電開始電圧よりも絶対値で低くする事で放電が発生せず、帯電ローラ2上のトナーの正規極性化を抑制し、効率的に帯電ローラ2のクリーニングを行う事が出来るようになる。尚、放電を起こさない電位関係であれば、露光後の感光ドラム1の表面電位は約0Vに限らない。クリーニング動作は、少なくとも帯電ローラ2を1周以上させることにより、帯電ローラ2の全周をクリーニングする。次に、一次転写ローラ51に印加する転写バイアスの切り替えを行う。図5(c)のように、転写バイアスは、画像印字中に印加する+500Vからクリーニング時の転写バイアスである-200Vに切り替える。この切り替えにより、感光ドラム1上の反転極性に帯電したトナーを、中間転写ベルト53上に電気的に移動させる事が出来る。その後、中間転写ベルト53上のトナーを、ベルトクリーニング部材73により廃トナー容器に回収させる。このように、現像ローラ42を離間させ、帯電ローラ2のクリーニングを行うことで、現像装置4内へのトナーの回収による混色を防ぐことが出来、ベルトクリーニング部材73に廃トナーとして回収する事で適切なクリーニングを行う事が出来る。
上記クリーニング動作により、帯電ローラ2上に付着した反転極性のトナーは、感光ドラム1と帯電ローラ2との電位差で感光ドラム1上に転移し、中間転写ベルト53に転写され、中間転写ベルト53上のベルトクリーニング部材73によって回収される。
上記クリーニング動作は、反転極性の再転写トナーが帯電ローラ2に電気的に付着し、そのトナーをベルトクリーニング部材73に回収する場合に実行すればよい。したがって、中間転写ベルト53の最上流に配置されたプロセスカートリッジ40には実行させなくてもよい。中間転写ベルト53の最上流に配置されたプロセスカートリッジ40の上流には、ベルトクリーニング部材73が配設されているため、二次転写残トナーを回収する事が出来る。また、最上流に配置されているので、そもそも再転写が発生しない。したがって、中間転写ベルト53の最上流に配置されたプロセスカートリッジ40の一次転写位置には、他色のトナーが介在しないために、混色による色味変動を生じる事が無い。
また、本実施の形態でのクリーニングに関する帯電バイアスや転写バイアス、実行時間は必ずしもこれに限定するものではない。
次に、印字動作時におけるクリーニング動作実行タイミングに関して説明する。
本実施の形態では、クリーニング動作は印字動作終了時に行われるものであり、帯電ローラ2上のトナーを印字終了の度に毎回クリーニングする事で、画質性能を落とすことなく印字を継続する事が出来る。印字を終了した後にクリーニング動作を行う事は、印字中のダウンタイムを増やすことなく実行可能なことから考えても望ましい。
一方、連続してジョブが送信される場合、画像印字中は印字終了後に実行されるクリーニング動作を行うまで、帯電ローラ2から感光ドラム1にトナーを転移させる事なく、帯電ローラ2に反転極性のトナーを回収し続ける。画像印字を連続で行う際には、クリーニング動作を極力行わない事で、ダウンタイムの削減を行う事が望ましい。そのためには、画像印字中は帯電ローラ2上に反転極性のトナーを終始保持する必要がある。しかし、連続印字中は、印字動作の度に反転極性のトナーが帯電ローラ2に付着し続ける事により、トナーの電荷減衰や付着トナー量が多くなることで、帯電ローラ2にトナーを付着させ続ける事が出来ず、適切な画像印字を行う事が出来ない事がある。
そこで、連続的に印字する記録材の枚数が多い場合には、閾値を設けて、連続印字の途中にクリーニング動作を入れる場合がある。したがって、印字動作終了時を待ってクリーニング動作を行うのではなく、連続印字の途中にクリーニング動作を入れる事によって、画像弊害の抑制を行う。しかし、連続印字中にクリーニング動作をなるべく入れないようにすることが、ダウンタイム削減の観点から好ましい。
図6に、本実施の形態の印字動作実行時におけるクリーニング動作実行タイミングのシーケンスチャートを示している。図6を用いて、クリーニング実行タイミングを順を追って説明する。
画像印字動作のために、不図示のモータ駆動を開始し(S11)、各バイアスを印加する事で画像印字動作を開始させる(S12)。印字動作中に、バイアス変更カウンタ(CNT1)、ならびにクリーニング動作実行カウンタ(CNT2)をカウントする。本実施の形態では、バイアス変更カウンタ(CNT1)が閾値に達したら帯電バイアスと現像バイアスを変更し、印字枚数をカウントしている。印字動作中は、バイアス変更カウンタ(CNT1)がバイアス変更閾値を超えたかどうかを確認し(S13)、閾値を超えた場合、印字動作中に印加するバイアスを変更し、バイアス変更カウンタ(CNT1)をリセットする(S14)。同様に、クリーニング動作実行カウンタ(CNT2)がクリーニング動作実行閾値を超えたかどうか、もしくは印字動作終了かどうかを確認する(S15)。閾値を超えたか、もしくは印字動作が終了する場合、印字動作を終えて、クリーニング動作を実行し、クリーニング動作実行カウンタ(CNT2)をリセットする(S16)。その後、印字動作が終了する場合(S17)は、モータ駆動を停止し、印字動作を終了する(S18)。一方、印字動作が継続される場合には、S12に戻り、印字を継続する。
尚、後述するように、バイアス変更閾値で露光装置3による露光量や、転写バイアス、帯電前露光量など、帯電ローラ2上へのトナーに影響を及ぼすパラメータならばいずれを変更しても良い。ここで、クリーニング動作実行判断は、帯電ローラ2へのトナー付着具合に応じて行う事が望ましい。したがって、カウントするものは印刷枚数でなくてもよく、例えば、感光ドラム1の回転数や回転時間、トナーの印字率といった、帯電ローラ2へのトナー付着具合に係わるものであればよい。帯電ローラ2へのトナー付着具合は、予め実験により求められており、使用環境や現像装置4の使用状況により予測される。これは、帯電ローラ2へのトナー付着の多くは再転写トナー量に依存するためであり、再転写トナー量は使用環境や現像装置4の使用状況に依るためである。例えば、現像装置4中のトナー残量が少なく、トナーの劣化が促進されているときには再転写トナーが多くなるため、クリーニング実行までの印刷枚数が短くなるように制御する。
4.帯電バイアス制御
そこで、本実施の形態では、連続印字中の放電を適切に促すために、帯電バイアスを連続印字枚数毎に制御する。具体的には、連続印字初期には、帯電ローラ2上のトナーの極性は反転極性が保たれ、かつ、帯電ローラ2上の反転極性のトナーが少ないため、それほど大きな放電を必要としない。一方、連続印字中盤から後半にかけては、帯電ローラ2上の反転極性トナーの電荷減衰が促進され、かつ、反転極性のトナー量が増えるために、放電を促す帯電バイアスに設定する。
以下に、連続印字時の画像印字動作中のバイアス制御と、帯電ローラ2のトナー保持と混色の関係について説明する。
帯電ローラ2上に反転極性のトナーが保持される状態で、クリーニング動作が実行されるまで連続印字を行った時の画像弊害について検討を行った。具体的には、イエローカートリッジ40Yで印字率5%の画像を100枚連続印字で200回実行した時の、シアンカートリッジ40Cの混色と、放電による画像弊害(ドラム削れによる縦スジ、濃度低下)のレベルを画像評価した。混色のレベルは、○が画像上問題無いレベル、×が色味の変化が許容出来ないレベルである。放電による画像弊害のレベルは、○が画像上問題無いレベル、×は画像弊害が許容出来ないレベルである。本実施の形態では、色味の変化が顕著な組み合わせであるシアントナー90Cにイエロートナー90Yが混色した場合を検討に採用した。
比較例1は、画像印字時の帯電バイアスとして、-1100Vが帯電ローラ2に印加されており、帯電直後の感光ドラム1の表面電位は約-550Vに調整される。また、現像バイアスとして、現像ローラ42に-400V、転写バイアスとして、一次転写ローラ51に+500Vが印加されている。感光ドラム1上の画像部の電位は、露光装置3の制御によって約-140Vに保つ。一次転写ローラ51との当接部を通過した感光ドラム1の表面には、帯電前露光装置7から帯電前露光が行われ、感光ドラム1の表面電位は一旦約0Vとされる。連続してジョブが送信される連続画像印字時には、これらのバイアスを維持した状態で印字動作を続ける。100枚の連続画像印字動作が終了すると、クリーニング動作が実行される。それを200回繰り返す。
表1を用いて比較例1の結果を説明する。表1は、連続印字中のバイアス関係を維持したままで連続印字を行った時の、比較例1の混色と放電による画像弊害のレベルを表している。表1の結果から、比較例1の条件では混色が発生し、放電による画像弊害は発生しない事が分かった。比較例1で混色が発生した原因としては、帯電バイアスと感光ドラム1の表面電位の電位差が一定条件下で連続印字を行ったため、印字枚数が多いほど帯電ローラ2に反転極性のトナーを保持する事が電気的に困難になることが挙げられる。連続印字中にシアンカートリッジ40Cの帯電ローラ2Cに回収した反転極性のイエロートナー90Yが、帯電の影響により正規極性に変わり、再度、感光ドラム1上に転移され、シアンの現像装置4Cに回収される事で混色に至ったと考えられる。
比較例2は、混色を抑制するために帯電ローラ2と感光ドラム1の間の放電量を増加させた。帯電ローラ2上のトナーの極性を反転させないために、感光ドラム1と帯電ローラ2間の放電を促す必要があり、感光ドラム1と帯電ローラ2の間で放電を積極的に生じさせる。すると、帯電ローラ2上のトナーに注入された電荷が感光ドラム1上に移動する事で、結果的に、帯電ローラ2上の回収トナーの正極性が増す事となる。放電が大きいほど電荷の移動が促進されるため、帯電ローラ2上のトナーの正極性が保持される。放電の強弱により帯電ローラ2上のトナーから感光ドラム1に移動する電荷量が変わるため、放電の強弱を司る帯電バイアスと感光ドラム1の表面電位の電位差が、帯電ローラ2上のトナー極性に影響を及ぼす事となる。電位差を大きくすると放電が促され、トナーの極性は正極性を維持するが、電位差が小さいと放電が少なく、帯電バイアスの影響により、トナーに電荷が注入されるため、正極性を維持出来ない。したがって、帯電ローラ2と感光ドラム1の表面電位の電位差を大きく取る事が、帯電ローラ2上への反転極性トナーの保持には望ましい。
比較例2の条件は、連続印字中に比較例1と比較して常に高い帯電バイアスである-1190Vを帯電ローラ2に印加している。それにより、感光ドラム1の表面上は約-640Vに帯電される。また、一次転写後の感光ドラム1の表面電位が比較例1と同じになるように、帯電前露光装置7により帯電前露光によって約0Vに調整した。すなわち、帯電ローラ2と感光ドラム1の間で生じる放電の放電量が比較例1に比べて多くなるようにする。また、転写残トナー、再転写トナーも所定量に適宜合わせている。現像バイアスは、感光ドラム1の表面電位に合わせて-490Vに調整し、現像ローラ42に印加した。それに伴い、感光ドラム1上の画像部の電位は、露光装置3の制御によって約-230Vに保つ。
表1で、比較例2の結果を比較例1と比較して説明する。比較例2の条件では、混色が発生せず比較例1より改善傾向を示したが、放電による画像弊害が発生した。この原因としては、帯電バイアスアップに伴って、放電量が上がり、混色のレベルが改善したが、放電の影響が画像弊害を招いてしまった事によるものであると考えられる。連続印字中の帯電ローラ2に必要な能力である、帯電ローラ2上にトナーを保持する能力を維持するために、帯電ローラ2上のトナーの電荷を維持しなければならず、帯電ローラ2と感光ドラム1間での放電を促す事が必要となる。しかし、帯電バイアスを上げたことによって、感光ドラムに放電の影響によるダメージを与える事になった。放電を大きくするために電位差を大きくしたことが、放電の影響による感光ドラム1の削れによる縦スジや、感光ドラム1の放電劣化による濃度低下を引き起こしたと言える。
このような現象を抑制するために、実施例1では、連続印字中のバイアスを以下のように調整する。帯電ローラ2から現像ローラ42までの感光ドラム1の回転方向順に、図7を用いて電位の説明を行う。まず、帯電ローラ2に帯電バイアスが印加されると感光ドラム1上に電位が形成される。この時の電位を帯電後露光前電位とする。実施例1では、帯電後露光前電位をトナーを現像しない暗部電位(Vd)で表す事が出来る。露光装置3を用いて感光ドラム1上に露光を行うと、感光ドラム1上の暗部電位(Vd)からトナーが現像する露光後電位である明部電位(Vl)となる。実施例1の印字枚数毎のバイアス変化を図8に示した。図8は横軸の印字枚数(100枚×2回クリーニング=200枚まで)と、縦軸のバイアスの関係性を示している。実施例1では、印字枚数10枚毎に帯電バイアスを-10Vずつ変化させる。このように、帯電バイアスの絶対値を印字枚数に応じて徐々に大きくしていくことで、感光ドラム1と帯電ローラ2の間の電位差が徐々に大きくなることとなる。よって、連続印字後半にかけて放電量が大きくなるために、放電による帯電ローラ2上のトナーの極性維持に効果的である。帯電バイアスを上げると、現像バイアスとの電位差も変化してしまうので、同時に現像バイアスを-10Vずつ変化させている。帯電バイアスと現像バイアスの絶対値を同じく大きくすることで、約150Vの電位差を保つことができるように、現像ローラ42と感光ドラム1の当接位置において、感光ドラム1の暗部電位(Vd)と現像バイアスの電位差を一定に制御する。よって、暗部にトナーを現像してしまうかぶりが発生することはない。現像バイアスは、かぶりが発生しない程度に適宜設定すればよい。また、画像部の露光の強度を10枚印刷毎に0.01μJ/cmずつ強くしていくことで、明部電位(Vl)を10枚印刷毎に-10V変化させる。これにより、明部電位(Vl)と現像バイアスとの差を260Vで一定に保つことができ、連続印字中の画像濃度を維持することができる。さらに、転写バイアスによって、転写残トナー量と再転写トナー量の調整を行い、帯電前露光装置7によって一次転写後の感光ドラム1の表面電位を約0Vに調整している。
帯電バイアスおよび現像バイアスを大きくしながら連続印字動作を行う際に、1枚目の印字中に印加される帯電バイアスは-1100Vとする。図8で示したように、印字枚数10枚毎に帯電バイアスを絶対値で上昇させる制御を行う。例えば、連続印字100枚目の印字中に印加される帯電バイアスは-1190Vとなる。連続印字終了後クリーニング動作を実施し、帯電バイアスを-1100Vに戻して印刷動作を再開する。この動作の繰り返しを、比較例1、2と同様に、100枚連続印字において200回行った。結果を表1に示す。
Figure 0007071163000001
比較例1では混色による色味変動、比較例2では放電による画像弊害が発生したのに対して、実施例1では両方とも発生せず、良好な画像が得られた。これは、帯電バイアスを印字枚数に応じて変化させた効果であると考えられる。混色による色味変動は、連続印字中盤から後半にかけて帯電ローラ2Cと感光ドラム1Cの放電を促進させたことにより、帯電ローラ2C上の反転極性のイエロートナー90Yの極性を保持させる事が出来たため改善したと考えられる。また、放電による画像弊害に関しては、連続印字初期には放電を抑え、放電が必要となる連続印字中盤から後半にかけて、徐々に放電を増やす事で、全体の放電量を抑える事が出来たために、画像弊害が起きなかったと考えられる。連続印字初期には、帯電ローラ2と感光ドラム1の接触機会が少ないため、帯電ローラ2上のトナーの極性は反転極性が保たれており、それほど大きな放電を必要としない。しかし、連続印字中盤から後半にかけては、帯電ローラ2と感光ドラム1が接触する回数が増え、かつ、帯電ローラ2上の反転極性トナー量が増えるために、より大きな放電が必要となる。したがって、実施例1に示したようなバイアス制御を行う事で、混色による色味変動と放電による画像弊害を抑制するのに効果的である。以上から、連続印字中の放電量を適切に制御することで、帯電ローラ2上への再転写トナー保持と感光ドラム1の放電による画像弊害の抑制を両立させることが出来た。
以下のように帯電バイアスを制御する事で、クリーナーレスシステムにおいても良好な画像を出力する事が出来る。クリーニング動作を実行する前に、第1の記録材とその後に印字する第2の記録材とを含む複数の記録材に連続して印字動作を実行する場合、第1の記録材の印字動作よりも第2の記録材の印字動作の方が絶対値が大きい帯電バイアスを印加する。すると、印字枚数の増加に伴い、印字動作開始時の帯電ローラ2と感光ドラム1の間の放電よりも、放電を促される区間が存在する事となる。印字枚数の増加に伴ってより放電を促される区間としては、複数の記録材への連続印字動作の一部の記録材に対してでも良いし、実施例1のように複数の記録材への連続印字動作全体で放電が徐々に増えるように変化させても良い。このように放電を促す事で、帯電ローラ2上のトナーの極性を保持する事が出来るため、混色を抑制する事が出来る。また、印字動作初期の放電より連続印字動作中の放電量を増加させる事によって、初期に対して放電量を大きくすることにより放電を極力抑える事が出来るため、画像弊害を抑制する事が出来る。帯電による再転写トナーの正規極性化は、印字枚数が少ない時には帯電ローラ2上の反転極性トナーの電荷量が大きいので、それほど活発に行われない。一方で、トナーの電荷量が少なくなる印字枚数が多くなる後半で、反転極性から正規極性にトナーの極性が移行していく。したがって、前半は放電量を抑え、後半に行くにつれて放電量を増加させる事が特に望ましい。つまり、クリーニング動作の実行後における最初の記録材の印字動作で印加される帯電バイアスの絶対値は、クリーニング動作の実行直前の記録材の印字動作において印加される帯電バイアスの絶対値よりも小さくなるように制御する事が望ましい。そして、クリーニング動作実行直前の印字動作時に印加される帯電バイアスは、クリーニング動作が実行された後に、クリーニング動作直後の印字動作時に印加される帯電バイアスに変更される。その条件で再度印字動作が開始されることにより、前半は放電量を抑え、後半に行くにつれて放電量を増加させる事が出来る。また、クリーニング動作実行前に複数の記録材に連続して前記印字動作を実行する場合、印字動作時に印加される帯電バイアスの絶対値を、クリーニング動作を実行するタイミングに近づくにつれて徐々に大きくすることで、徐々に放電を促進させる事が出来る。
以上のように、帯電バイアスを制御する事によって、印字動作中の放電が徐々に促され、再転写されたトナーによる混色を効果的に抑制し、放電の影響による画像弊害を抑制する事が出来た。したがって、上記課題を抑制した分だけ、連続印字時のクリーニング動作実行タイミングを遅らせる事が出来るため、クリーニング回数を減らし、ダウンタイムを削減する事が出来る。
本実施の形態における帯電バイアスの変化は、10枚印字ごとに段階的に変化させたが、閾値を適宜変更しても良い。閾値は印刷枚数以外に、感光ドラム1の回転回数であってもよいし、累積の印字率であってもよい。また、本実施の形態では、単調増加で帯電バイアスを変化させたが、連続印字中に印字動作開始時よりも増加する、すなわち、放電量が増加するポイントが存在すれば、混色と放電のバランスに応じて、連続印字途中で放電量を減少させたり、一定にしてもよい。
連続印字時にクリーニング動作を割り込みで実行するタイミングに関しても同様で、本実施の形態では100枚連続印字時としたが、閾値は印刷枚数以外に、感光ドラム1の回転回数であってもよいし、印字率の累積値であってもよい。
また、本実施の形態では印字動作終了後にクリーニング動作を行うものとしたが、帯電ローラ2上にトナーを保持しながら印字動作を続けられるのであれば、印字が終了した後でもクリーニング動作を行わなくても良い。例えば、ジョブとジョブの間が短く、帯電ローラ2上のトナーの電荷がそれほど減衰せず、帯電ローラ2上にそのままトナーを保持できる場合や、印字率が低く、帯電ローラ2上の反転極性トナーが少ない場合などが挙げられる。ここで、ジョブとジョブの間が長い場合を考えると、その間には動作が行われないので放電が行われず、帯電ローラ2上に付着したトナーの電荷が減衰し、反転極性から0に近づいていく。その状態で、再度、印字動作を行うために帯電ローラ2に帯電バイアスを印加しても、電気的に帯電ローラ2上にトナーを十分保持できず、感光ドラム1にトナーが移動してしまう。一方、ジョブとジョブの間が短ければ、一度印字動作を終了したとしても、それまでに放電を促しながら印字を行っているため、帯電ローラ2のトナー保持力はそれほど落ちない。よって、放電を増やしながら印字を継続すればよい。
したがって、本実施の形態の制御を行う事によって、印字動作後や連続印字途中に行うクリーニング動作を減らす事が可能となる。
また、実施例1では、現像剤として負極性に帯電するトナーを用いた場合を示した。これに対し、正極性に帯電するトナーを用いても良い。その際に本発明を適用する場合、バイアス関係が正負で逆になり、印字中の帯電バイアス、現像バイアスが正極性となるが、印加するバイアスを絶対値で見た場合、その関係性は実施例1の場合と同じである。その場合においても、本発明を適用することにより、印字動作後や連続印字途中に行うクリーニング動作を減らす事が可能となる。
[実施例2]
実施例1では、連続印字中に帯電バイアスを変更し、混色と放電による画像弊害を抑制した。上記課題を解決するためには、帯電ローラ2と感光ドラム1の間での放電を調整すればよい。したがって、実施例1のように、帯電ローラ2に印加する帯電バイアスを変更すれば、放電量が変わる。実施例2では、帯電ローラ2側ではなく、感光ドラム1側の状態を変化させる。そこで、感光ドラム1の表面電位を変える手段として、露光装置3を用いる。露光装置3で通常の印字部の露光を行い、画像部には画像部の露光後電位としての明部電位(Vl)を形成するとともに、非画像部には弱露光を行い、非画像部の露光後電位としての暗部電位(Vd)を形成する構成とする。一旦、帯電バイアスを印加された帯電ローラ2により暗部電位(Vd)以上の帯電後露光前電位(Vd1)に帯電させる。感光ドラム1の回転方向に対して、帯電後かつ現像前の位置に配置した露光装置3(後露光装置)を弱発光させて感光ドラム1の表面を露光し、表面電位を減衰(降下)させる。この方法により、帯電プロセスだけでなく露光プロセスを用いる事によって、目標とする暗部電位(Vd)を得ることができる。この方法によって、予め感光ドラム1の表面電位を下げる事が出来る。また、実施例2では、帯電前露光装置7による露光は行わず、転写バイアスによって転写当接部通過後の感光ドラム1の電位を下げる。これによって、帯電バイアスで形成した一次転写後の感光ドラム1の表面電位と帯電ローラ2との電位差より、露光した分だけ電位差が大きくなるため、放電量を増加させる効果が期待出来る。
また、本方法を用いると、電位の安定性向上にも寄与する。DC帯電方式の放電開始電圧(Vth)は、感光ドラム1の感光層膜厚に依存し変化するため、感光ドラム1の削れにより、感光ドラム1の膜厚が減少すると、暗部電位(Vd)が上昇してしまう。よって、感光ドラム1の膜厚に応じて、印加する帯電バイアスを変更して暗部電位(Vd)を合わせる必要があるため、膜厚で放電量が変化してしまう。すなわち、感光ドラム1の膜厚が変化すると、放電量のコントロールが困難になり、混色と放電による画像弊害のマージンのバランスを取るのが難しい。そこで、印字枚数、感光ドラム1の回転数、帯電バイアス印加時間、露光量などの放電に係わる情報から、感光ドラム1の膜厚を算出し、露光量を制御することで電位設定を一定にし、放電量を調整することが可能である。この方法によれば、帯電バイアスに依らず、算出された感光ドラム1の膜厚に応じて、明部電位(Vl)を形成する最大光量と、暗部電位(Vd)を形成する最小光量の範囲を変更することで、画像濃度、ライン幅、階調性を安定して再現することができる。
そこで、連続印字中の放電を適切に促すために、帯電バイアスと露光量を連続印字枚数毎に制御する。具体的には、実施例1と同様に、連続印字初期には放電をそれほど行わず、連続印字中盤から後半にかけては、放電を促す帯電バイアス、露光量に設定する。
本実施の形態では、以下のように露光量を調整する。帯電ローラ2から現像ローラ42までの感光ドラム1の回転方向順に、図9を用いて電位の説明を行う。まず、帯電ローラ2に帯電バイアスが印加されると感光ドラム1上に電位が形成される。この時の電位を帯電後露光前電位(Vd1)とする。実施例2では、帯電後露光前電位(Vd1)からトナーが現像しない暗部電位(Vd)、トナーが現像する明部電位(Vl)ともに露光装置3にて露光を行う。感光ドラム1上に通常の印字時の露光より弱い弱露光を行うと、感光ドラム1上の帯電後露光前電位(Vd1)から弱露光後電位である暗部電位(Vd)となる。一方、通常の露光を行うとトナーが現像する露光後電位である明部電位(Vl)となる。枚数毎のバイアス、露光量のテーブルを図10に示した。図10は、図8と同様に、横軸の印字枚数と、縦軸のバイアスの関係性を示している。
実施例2では、印字動作開始時の帯電バイアスとして-1100Vを印加する。この時の帯電直後の感光ドラム1の表面電位である帯電後露光前電位(Vd1)は約-550Vとなる。その後、感光ドラム1の帯電後露光前電位(Vd1)に弱露光を0.030μJ/cmの強度で行う。これにより、弱露光後電位である暗部電位(Vd)は約-500Vとなる。現像ローラ42には現像バイアスとして-350Vが印加されており、実施例1と同様に暗部電位(Vd)との電位差は150Vである。そして、印刷枚数10枚毎に帯電バイアスを-10Vずつ変化させる。このとき、帯電直後の感光ドラム1の表面電位も-10Vずつ変化してしまう。そこで、暗部の弱露光の強度を、10枚印刷毎に0.002μJ/cmずつ強くしていくことで、暗部電位(Vd)を約-500Vで一定となるように適宜調整する。これにより、帯電バイアスは絶対値で上昇するのに対して、感光ドラム1の暗部電位(Vd)は変わらないので、印字枚数が増えるほど、帯電ローラ2と感光ドラム1の間での放電量が増える。また、暗部電位(Vd)と現像ローラ42の電位は変わらないため、電位差を150V一定に保つことが出来ることによってかぶりを生じない。同様に、印字時の露光強度を、10枚印刷毎に0.01μJ/cmずつ強くしていくことで、明部電位(Vl)を約-90Vに保つことが出来る。これにより、明部電位(Vl)と現像バイアスとの差を260Vで一定に保つことができ、連続印字中の画像濃度を維持することができる。
連続印字とクリーニング動作の繰り返しを100枚連続印字時で200回行った結果、実施例2は実施例1と同様に、混色、放電による画像弊害は共に発生が無かった。これは、印字枚数に応じて帯電バイアス、露光量を増やす事で、帯電ローラ2上に保持された再転写トナーの極性維持を適切に行い、かつ、全体の放電量を抑制する事が出来たため、混色と放電による画像弊害の両立を行う事が出来たと考えられる。実施例2に示したようなバイアス、露光制御を行う事で、混色による色味変動と放電による画像弊害を抑制する事が出来た。
したがって、以下のように帯電バイアスと露光量を制御する事で、クリーナーレスシステムにおいても良好な画像を出力する事が出来る。クリーニング動作を実行する前に、第1の記録材とその後に印字する第2の記録材とを含む複数の記録材に連続して印字動作を実行する場合、第1の記録材の印字動作よりも第2の記録材の印字動作の方が絶対値が大きい帯電バイアスを印加する。そして、その期間において相対的に絶対値が大きい帯電バイアスを印加する印字動作の方が、相対的に絶対値が小さい帯電バイアスを印加する印字動作よりも、非画像部に露光する露光量が大きくなるようにする。また、感光ドラム1の非画像部の電位は、相対的に絶対値が大きい帯電バイアスを印加して印字動作を行う場合と、相対的に絶対値が小さい帯電バイアスを印加して印字動作を行う場合とで同じとしている。したがって、印字枚数の増加に伴い、印字動作開始時の帯電ローラ2と感光ドラム1の間の放電よりも、放電を促される区間が存在する事となる。よって、再転写されたトナーによる混色を抑制し、徐々に放電量を増加させる事によって、放電の影響による画像弊害を抑制する事が出来た。
実施例1と同様の理由から、前半は放電量を抑え、後半に行くにつれて放電量を増加させる事が特に望ましい。実施例2では、実施例1のように帯電バイアスを制御すると共に、以下のように露光を制御する。クリーニング動作の実行後における最初の記録材の印字動作で露光される露光量は、クリーニング動作の実行直前の記録材の印字動作において露光される露光量よりも小さくなるように制御する。そして、クリーニング動作直前の印字動作時の露光装置3によって感光ドラム1に露光される露光量は、クリーニング動作が実行された後、クリーニング動作実行直後の印字動作時の露光量に変更される。その条件で再度印字動作が開始されることにより、前半は放電量を抑え、後半に行くにつれて放電量を増加させる事が出来る。また、クリーニング動作を実行する前に複数の記録材に連続して印字動作を実行する場合、印字動作時に露光される露光量を、クリーニング動作を実行するタイミングに近づくにつれて徐々に大きくすることで、徐々に放電を促進させる事が出来る。
実施例2では、図10で示したように、帯電バイアスを変化させて露光後電位である暗部電位(Vd)を一定にすることで放電量を増やしたが、帯電バイアスの変化に応じて、暗部電位(Vd)を変化させても良い。具体的には、印字動作時に印加される帯電バイアスの絶対値の増加に伴って、露光量が大きくなるように制御することで放電量を徐々に増やす事が出来る。
以上のように、帯電バイアス、露光量を制御する事によって、印字動作中の放電が徐々に促され、再転写されたトナーによる混色を効果的に抑制し、放電の影響による画像弊害を抑制する事が出来た。したがって、上記課題を抑制した分だけ、連続印字時のクリーニング動作実行タイミングを遅らせる事が出来るため、クリーニング回数を減らし、ダウンタイムを削減する事が出来る。
また、実施例2は、実施例1に比べて装置上の制約が少なくて済む。具体的には、弱露光を用いる事で帯電バイアス、感光ドラム1の膜厚に依らず、一定の暗部電位(Vd)に感光ドラム1表面を帯電する事が出来るため、高圧電源の共通化といった施策を行う面でも有益な手段となる。よって、複数色の高圧電源を共通化しつつ、膜厚が異なる複数の感光ドラム1を用いる際には、ステーション毎に弱露光量と通常印字時の露光量を調整することで、暗部電位(Vd)と明部電位(Vl)を保ったまま画像形成を行うことが可能である。
実施例2では、帯電前露光を行わないで帯電バイアスと帯電後の露光によって放電を調整したが、帯電前露光装置7を用いても良い。帯電前露光装置7を用いても、帯電バイアスの増加分だけ放電量は増えるので、実施例1と同じ作用効果が得られ、且つ、帯電後の露光によって、電位も安定する。したがって、装置上の制約が少なくて済む上、弱露光を用いる事で帯電バイアス、感光ドラム1の膜厚に依らず、一定の暗部電位(Vd)に感光ドラム1表面を帯電する事が出来、放電の調整も行う事が出来る。
[実施例3]
実施例3では、複数のプロセスカートリッジがある場合に、各々の帯電ローラ2に印加する帯電バイアスを供給する帯電バイアス電源出力を固定にした場合に、露光装置3を用いて各々の弱露光量を調整する。それによって、装置の小型化、低コスト化を行うことが可能になる。
その際に、弱露光で形成する電位を連続印字枚数ごとに変化させる事で、帯電ローラ2と感光ドラム1の間の放電量を変化させる事が出来る。この時、実施例2のように帯電前露光装置7による露光は行わない。これによって、転写当接部を通過した感光ドラム1の表面電位は弱露光後の電位によって異なる事となり、弱露光後電位が絶対値で小さい方が放電量は大きくなる。したがって、帯電バイアス一定下でも、弱露光量の調整により帯電ローラ2上に保持したトナーの極性を維持させる事が出来る。
実施例3では、連続印字中の帯電バイアスを一定とし、以下のように露光量を調整する。枚数毎のバイアス、露光量のテーブルを図11に示した。図11は、図8、10と同様に、横軸の印字枚数と、縦軸のバイアスの関係性を示している。
実施例3では、印字動作開始時の帯電バイアスとして-1100Vが印加されている。このとき、感光ドラム1の帯電後露光前電位は約-550Vとなる。印字開始時は弱露光を行わず、そのままの約-550Vを暗部電位(Vd1=Vd)とし、印字動作を行う。現像ローラ42には、現像バイアスとして-400Vが印加されており、暗部電位(Vd)との電位差は150Vである。10枚印字後、暗部に弱露光を0.006μJ/cmの強度で行う。これにより、帯電後露光前電位(Vd1)が約-550Vであるのに対して、暗部電位(Vd)は約-540Vとなる。同時に、現像バイアスを-10Vずつ変化させている。これにより、暗部電位(Vd)と現像バイアスの電位差を150Vで一定に保つ事が出来る。実施例3では、帯電バイアスを一定としている事により、連続印字中の帯電後露光前電位(Vd1)は-550Vで一定である。弱露光の強度を60枚目まで10枚印刷毎に0.006μJ/cmずつ強くしていくことで、暗部電位(Vd)を-550Vから-500Vに変化させる。61枚目以降は10枚印刷毎に0.003μJ/cmずつ強くしていき、暗部電位(Vd)を-10Vずつ変化させていく。
また、弱露光の強度と同様に、通常の印字時の露光強度を10枚印刷毎に0.01μJ/cmずつ強くしていくことで、明部電位(Vl)を約-140Vから10枚印刷毎に変化させる。これにより、明部電位(Vl)と現像バイアスとの差を260Vで一定に保つことができ、連続印字中の画像濃度を維持することができる。
帯電バイアス一定下において、クリーニング動作を実行する前に、第1の記録材とその後に印字する第2の記録材とを含む複数の記録材に連続して印字動作を実行する場合、第1の記録材の印字動作よりも第2の記録材の方が大きい露光量で露光する。すると、暗部電位(Vd)を安定して変化させる事が出来る。それによって、実施例3においても、印字枚数毎に放電量を調整し、混色や放電による画像弊害を抑制する事が出来る。したがって、上記課題を抑制した分だけ、連続印字時のクリーニング動作実行タイミングを遅らせる事が出来るため、クリーニング回数を減らし、ダウンタイムを削減する事が出来る。
[実施例4]
実施例4は、図12に示したように、感光ドラム1の回転方向において、帯電前露光装置7よりも下流側で、且つ帯電ローラ2と感光ドラム1の当接部よりも上流側に、現像剤保持部材たる現像剤回収ローラ8を配置している。現像剤回収ローラ8は、帯電ローラ2より先に転写残トナーや再転写トナーと接触する事で、再転写トナーを回収し、帯電ローラ2を汚すことがない。したがって、画像印字とトナー回収の機能を帯電ローラ2と現像剤回収ローラ8に分離する事が出来るため、トナー付着による帯電ローラ2での帯電不良を引き起こすことなく画像印字を行う事が出来る。現像剤回収ローラ8には、不図示の現像剤回収バイアス印加手段により現像剤保持バイアスが印加可能に制御される。現像剤保持バイアス印加のタイミングや、クリーニング時の動作に関しては、実施例1に記載の帯電バイアスと同様である。クリーニング動作を実行する前に、第1の記録材とその後に印字する第2の記録材とを含む複数の記録材に連続して印字動作を実行する場合、第1の記録材の印字動作よりも第2の記録材の印字動作の方が絶対値が大きい保持バイアスを印加する。そして、クリーニング動作の実行後における最初の記録材の印字動作で印加される保持バイアスの絶対値は、クリーニング動作の実行直前の記録材の印字動作において印加される保持バイアスの絶対値よりも小さいようにする。また、印字動作時に印加される保持バイアスの絶対値を、クリーニング動作を実行するタイミングに近づくにつれて徐々に大きくすることで、放電を徐々に促す事が出来る。クリーニング動作時には、帯電ローラ2は、現像剤回収ローラ8から感光ドラム1に転移されたトナーを通過させる方向の帯電バイアスを印加する。それによって、帯電ローラ2はクリーニング動作に影響を及ぼさないように制御する事が出来る。現像剤回収ローラ8には、正バイアスも負バイアスも印加する事が可能になるため、トナーの極性に応じて、電位を選択する事が出来る。
したがって、実施例4においても、印字枚数毎に放電量を調整し、混色や放電による画像弊害を抑制する事が出来る。上記課題を抑制した分だけ、連続印字時のクリーニング動作実行タイミングを遅らせる事が出来るため、クリーニング回数を減らし、ダウンタイムを削減する事が出来る。
また、現像剤回収ローラ8は、反転極性の再転写トナーが帯電ローラ2に電気的に付着し、そのトナーをベルトクリーニング部材73に回収する必要がある場合に配置すればよい。したがって、中間転写ベルト53の最上流に配置されたプロセスカートリッジ40には配置させなくてもよい。現像剤保持部材にはローラを採用したが、ローラ形状に限らずブラシなどの当接部材でもよい。
その他、帯電ローラ2と感光ドラム1の放電量を変える方法として、実施例1から4の条件で転写バイアスの調整や帯電前露光量を調整しても良い。方法としては、感光ドラム1の回転方向において、転写ローラ51と感光ドラム1の当接部よりも下流側で、且つ帯電ローラ2と感光ドラム1の当接部よりも上流側の感光ドラム1の表面電位が一定になるように、転写バイアスを制御する。もしくは、感光ドラム1の回転方向において、帯電前露光装置7よりも下流側で、且つ帯電ローラ2と感光ドラム1の当接部よりも上流側の感光ドラム1の表面電位が一定になるように、帯電前露光装置7を制御する。それにより、実施例1のように帯電バイアスを連続印字に応じて変更する場合において、帯電ローラ2と感光ドラム1での放電量を変化させる事が出来る。具体的には、連続印字時に相対的に絶対値が大きい帯電バイアスを印加する印字動作の方が、相対的に絶対値が小さい帯電バイアスを印加する印字動作よりも転写バイアスを大きくする、又は、帯電前露光量を大きくする事で、放電量を徐々に増す事が出来る。
また、実施例1から4のように帯電バイアスや露光量を変化させることなく、転写バイアスと帯電前露光量を単独で制御しても同様の効果が得られる。クリーニング動作を実行する前に、第1の記録材とその後に印字する第2の記録材とを含む複数の記録材に連続して印字動作を実行する場合、第1の記録材の印字動作よりも第2の記録材の印字動作の方が絶対値が大きい転写バイアスを印加する。もしくは、大きい帯電前露光量で露光する。これにより、転写ローラ51と感光ドラム1の当接部と、帯電ローラ2と感光ドラム1の当接部の間の感光ドラム1の表面電位を変化させる事が出来るため、帯電ローラ2と感光ドラム1の放電量を変える事が出来る。
したがって、連続印字中の放電量を制御する事で、好適に混色による色味変動や放電による画像弊害を抑制する事が出来るため、クリーニング回数を減らし、ダウンタイムを削減する事が出来る。
1 感光ドラム
2 帯電ローラ
3 露光装置
4 現像装置
51 一次転写ローラ
53 中間転写ベルト

Claims (19)

  1. 像担持体と、前記像担持体を接触帯電する帯電部材と、前記像担持体上にトナー像を形成するために正規極性のトナーを前記像担持体の表面に供給する現像剤担持体と、を各々が有する、第1の画像形成部と、前記第1の画像形成部とは異なる位置に配置された第2の画像形成部と、
    前記帯電部材に帯電電圧をする帯電電圧印加部と、
    前記帯電電圧印加部を制御する制御部と、を有し、
    前記制御部は、前記トナー像を記録材に印字する印字動作と、前記印字動作とは異なるタイミングで行う前記帯電部材をクリーニングするクリーニング動作と、を実行可能であって、前記印字動作では、前記正規極性のトナーとは逆極性のトナーが前記像担持体から前記帯電部材へ移動する方向の帯電電圧を印加するように制御し、
    前記第1の画像形成部と前記第2の画像形成部は、前記印字動作において印字に使用されずに第1の像担持体上と第2の像担持体上に残った残トナーをそれぞれ第1の現像剤担持体と第2の現像剤担持体で回収するように構成されており、
    前記制御部は、前記クリーニング動作を実行する前に、第1の記録材と前記第1の記録材の後に印字する第2の記録材とを含む複数の記録材に連続して前記印字動作を実行する場合、前記第1の記録材の前記印字動作よりも前記第2の記録材の前記印字動作の方が絶対値が大きい前記帯電電圧を印加するように制御し、前記クリーニング動作の実行後における最初の記録材の前記印字動作で印加される前記帯電電圧の絶対値を、前記クリーニング動作の実行直前の記録材の前記印字動作において印加される前記帯電電圧の絶対値よりも小さくなるように制御することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御部は、前記クリーニング動作を実行する前に複数の記録材に連続して前記印字動作を実行する場合、前記印字動作時に印加される前記帯電電圧の絶対値を、前記クリーニング動作を実行するタイミングに近づくにつれて徐々に大きくなるように制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記印字動作において、前記帯電部材によって帯電された前記像担持体の表面の画像部を露光する露光ユニットと、
    前記現像剤担持体に現像電圧を印加する現像電圧印加部と、を有し、
    前記露光ユニットは、前記像担持体の表面の非画像部にも露光し、前記非画像部に対する露光量は、前記非画像部の露光後電位が前記現像電圧印加部によって印加される前記現像電圧の絶対値より小さくならない範囲の露光量であって、
    前記制御部は、相対的に絶対値が大きい前記帯電電圧を印加する前記印字動作の方が相対的に絶対値が小さい前記帯電電圧を印加する前記印字動作よりも、前記非画像部に対する露光量が大きくなるように前記露光ユニットを制御することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、前記非画像部に対して露光されて形成された前記像担持体の前記非画像部の露光後電位を、相対的に絶対値が大きい前記帯電電圧を印加して前記印字動作を行う場合と、相対的に絶対値が小さい前記帯電電圧を印加して前記印字動作を行う場合と、で同じになるように制御することを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、前記クリーニング動作の実行直後における最初の記録材の前記印字動作で前記非画像部に対して露光される前記露光量を、前記クリーニング動作の実行直前の記録材の前記印字動作において前記非画像部に対して露光される前記露光量よりも小さくなるように制御する事を特徴とする請求項又はに記載の画像形成装置。
  6. 前記制御部は、前記クリーニング動作を実行する前に複数の記録材に連続して前記印字動作を実行する場合、前記印字動作時に前記非画像部に対して露光される前記露光量を、前記クリーニング動作を実行するタイミングに近づくにつれて徐々に大きくなるように制御する事を特徴とする請求項乃至5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御部は、前記クリーニング動作を、前記印字動作が終了した直後に実行するように制御する事を特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御部は、複数の記録材に連続して前記印字動作を行う時の、前記印字動作中の印字枚数、もしくは、前記像担持体の回転数、もしくは、前記像担持体上に形成された前記トナー像の印字率の累積値のいずれかに応じて、前記印字動作中に前記帯電電圧印加部によって前帯電部材に印加する前記帯電電圧を絶対値で大きくなるように制御することを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  9. 前記制御部は、複数の記録材に連続して前記印字動作を行う時の、前記印字動作中の印字枚数、もしくは、前記像担持体の回転数、もしくは、前記像担持体上に形成された前記トナー像の印字率の累積値のいずれかに応じて、前記印字動作中に前記帯電電圧印加部によって前記帯電部材に印加される前記帯電電圧の絶対値と前記像担持体を前記非画像部に対して露光する前記露光量のうち少なくとも一方が大きくなるように制御する事を特徴とする請求項乃至のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  10. 前記制御部は、複数の記録材に連続して前記印字動作を行う時の、前記印字動作中の印字枚数、もしくは、前記像担持体の回転数、もしくは、前記像担持体上に形成された前記トナー像の印字率の累積値のいずれかが所定量に達した時に、前記クリーニング動作を実行するように制御する事を特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  11. 画像形成部の前記像担持体の表面に現像された前記トナー像を記録材に転写する転写部材と、
    前記転写部材に転写電圧を印加する転写電圧印加部と、を有し、
    前記制御部は、相対的に絶対値が大きい前記帯電電圧を印加する前記印字動作の方が、相対的に絶対値が小さい前記帯電電圧を印加する前記印字動作よりも、前記転写電圧を大きくするように制御することを特徴とする請求項1乃至1のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  12. 前記第1の画像形成部の前記第1の像担持体上に形成された第1のトナー像と前記第2の画像形成部の前記第2の像担持体上に形成された第2のトナー像が順次転写されて、表面上に複数色の前記トナー像を担持する中間転写体と、
    前記中間転写体上に転写された前記トナー像を回収する清掃部材と、を有し、
    前記制御部は、前記クリーニング動作によって前記像担持体上に移動させた前記トナーを前記中間転写体上に転写し、前記トナーを前記清掃部材に回収させるように制御する事を特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  13. 像担持体と、前記像担持体を接触帯電する帯電部材と、前記像担持体上にトナー像を形成するために正規極性のトナーを前記像担持体の表面に供給する現像剤担持体と、を各々が有する、第1の画像形成部と、前記第1の画像形成部とは異なる位置に配置された第2の画像形成部と、
    前記帯電部材に帯電電圧をする帯電電圧印加部と、
    前記第1の画像形成部の第1の像担持体上に形成された第1のトナー像と前記第2の画像形成部の第2の像担持体上に形成された第2のトナー像が順次転写されて、表面上に複数色の前記トナー像を担持する中間転写体と、
    前記中間転写体上に転写された前記トナー像を回収する清掃部材と、
    前記帯電電圧印加部を制御する制御部と、を有し、
    前記制御部は、前記トナー像を記録材に印字する印字動作と、前記印字動作とは異なるタイミングで行う前記帯電部材をクリーニングするクリーニング動作と、を実行可能であって、前記印字動作では、前記正規極性のトナーとは逆極性のトナーが前記像担持体から前記帯電部材へ移動する方向の帯電電圧を印加するように制御し、
    前記第1の画像形成部と前記第2の画像形成部は、前記印字動作において印字に使用されずに前記第1の像担持体上と前記第2の像担持体上に残った残トナーをそれぞれ第1の現像剤担持体と第2の現像剤担持体で回収するように構成されており、
    前記制御部は、前記クリーニング動作を実行する前に、第1の記録材と前記第1の記録材の後に印字する第2の記録材とを含む複数の記録材に連続して前記印字動作を実行する場合、前記第1の記録材の前記印字動作よりも前記第2の記録材の前記印字動作の方が絶対値が大きい前記帯電電圧を印加するように制御し、前記クリーニング動作によって前記第1の像担持体上に移動させた前記トナーを前記中間転写体上に転写し、前記トナーを前記清掃部材に回収させるように制御することを特徴とする画像形成装置
  14. 前記制御部は、前記中間転写体の回転方向において、前記第1の画像形成部の下流に前記第2の画像形成部が配置され、前記第1の画像形成部が最上流に配置される場合、前記第1の画像形成部には、前記クリーニング動作を実行しないように制御する事を特徴とする請求項12または13に記載の画像形成装置。
  15. 第1の像担持体と第2の像担持体と、をそれぞれ露光する第二の露光ユニットであって、
    前記第1の像担持体と前記第2の像担持体の回転方向において、前記中間転写体と前記第1の像担持体と前記第2の像担持体のそれぞれの当接部よりも下流側で、且つ前記第1の画像形成部の第1の帯電部材と前記第1の像担持体および前記第2の画像形成部の第2の帯電部材と前記第2の像担持体のそれぞれの当接部よりも上流側に配置される第二の露光ユニットを、前記第1の画像形成部と前記第2の画像形成部の各々が有し、
    前記制御部によって前記印字動作が実行される間、前記トナー像が前記中間転写体に転写された後の前記第1の像担持体と前記第2の像担持体の表面の電位を均す露光を前記第二の露光ユニットにより実行し、
    前記制御部は、相対的に絶対値が大きい前記帯電電圧を印加する前記印字動作の方が、相対的に絶対値が小さい前記帯電電圧を印加する前記印字動作よりも、前記第二の露光ユニットによって露光される露光量を大きくするように制御することを特徴とする請求項12乃至14のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  16. 像担持体と、前記像担持体を帯電する帯電部材と、前記像担持体上にトナー像を形成するために正規極性のトナーを前記像担持体の表面に供給する現像剤担持体と、印字に使用されずに前記像担持体上に残った残トナーを保持する保持部材と、を各々が有する、第1の画像形成部と、前記第1の画像形成部とは異なる位置に配置された第2の画像形成部と、
    前記保持部材に保持電圧を印加する保持電圧印加部と、
    前記保持電圧印加部を制御する制御部と、を有し、
    前記制御部は、前記トナー像を記録材に印字する印字動作と、前記印字動作とは異なるタイミングで行う前記保持部材をクリーニングするクリーニング動作と、を実行するように制御し、前記印字動作では、前記正規極性のトナーとは逆極性の前記トナーが前記像担持体から前記保持部材へ移動する方向の保持電圧を印加するように前記保持電圧印加部を制御し、
    前記第1の画像形成部と前記第2の画像形成部は、前記印字動作において印字に使用されずに第1の像担持体上と第2の像担持体上に残った残トナーをそれぞれ第1現像剤担持体と第2の現像剤担持体で回収するように構成されており、
    前記制御部は、前記クリーニング動作を実行する前に、第1の記録材と前記第1の記録材の後に印字する第2の記録材とを含む複数の記録材に連続して前記印字動作を実行する場合、前記第1の記録材の前記印字動作よりも前記第2の記録材の前記印字動作の方が絶対値が大きい前記保持電圧を印加するように前記保持電圧印加部を制御することを特徴とする画像形成装置。
  17. 前記制御部は、前記クリーニング動作の実行後における最初の記録材の前記印字動作で印加される前記保持電圧の絶対値を、前記クリーニング動作の実行直前の記録材の前記印字動作において印加される前記保持電圧の絶対値よりも小さくなるように制御する事を特徴とする請求項16に記載の画像形成装置。
  18. 前記制御部は、前記クリーニング動作を実行する前に複数の記録材に連続して前記印字動作を実行する場合、前記印字動作時に印加される前記保持電圧の絶対値を、前記クリーニング動作を実行するタイミングに近づくにつれて徐々に大きくするように制御する事を特徴とする請求項16又は17に記載の画像形成装置。
  19. 前記トナーは一成分現像剤であることを特徴とする請求項1乃至18のいずれか一項に記載の画像形成装置。
JP2018035521A 2018-02-28 2018-02-28 画像形成装置 Active JP7071163B2 (ja)

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