JP2003307886A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】クリーナレスシステムの画像形成装置におい
て、帯電部材2に付着した現像剤(トナー)Tが被記録
媒体の紙コバに対応する位置で吐き出されて発生するス
ジ状の画像不良を防止することを目的とする。 【解決手段】紙端に対応する像担持体(感光体)1上の
位置に正の電位勾配ができるように転写電圧を制御す
る。また非画像時は負のなだらかな電位勾配を設け、帯
電部材(帯電ローラ)2のクリーニングを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モノクロプリン
タ、カラープリンタ、ファキシミリまたは複写機等、1
つまたは複数の電子写真方式等の画像形成部を有する画
像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】(1)クリーナレス画像形成装置 従来の電子写真方式の画像形成装置においては、感光体
(像担持体)上の現像剤像を記録紙(記録媒体)に転写
した後に感光体に残存する転写残現像剤はクリーナ(ク
リーニング装置)によって感光体面から除去されて廃現
像剤として、別途設けられたクリーナ容器に収納させ
る。この廃現像剤はプロセスカートリッジの交換時に廃
却されるが、資源の有効利用、環境保護の観点からは廃
現像剤が出ないことが望ましい。
【0003】そこでクリーナをなくし、転写後の感光体
上の転写残現像剤は現像装置によって「現像同時クリー
ニング」で感光体上から除去し現像装置に回収・再用す
る装置構成にした現像剤リサイクルプロセスの画像形成
装置も出現している。
【0004】現像同時クリーニングとは、転写後に感光
体上に残留した現像剤を次工程以降の現像時、即ち引き
続き感光体を帯電し、露光して潜像を形成し、潜像の現
像時にかぶり取りバイアス(現像装置に印加する直流電
圧と感光体の表面電位間の電位差であるかぶり取り電位
差Vback)によって回収する方法である。この方法によ
れば、転写残現像剤は現像装置に回収されて次工程以後
に再用されるため、廃現像剤をなくし、メンテナンスに
手を煩わせることも少なくすることができる。またクリ
ーナレスであることでスペース面での利点も大きく、画
像形成装置を大幅に小型化できるようになる。
【0005】(2)帯電装置 電子写真感光体・静電記録誘電体等の像担持体を所要の
極性・電位に一様に帯電処理(除電処理も含む)する帯
電装置としてはコロナ帯電器(コロナ放電器)がよく使
用されていた。
【0006】コロナ帯電器は非接触型の帯電装置であ
り、ワイヤ電極等の放電電極と該放電電極を囲むシール
ド電極を備え、放電開口部を被帯電体である像担持体に
対向させて非接触に配設し、放電電極とシールド電極に
高圧を印加することにより生じる放電電流(コロナシャ
ワー)に像担持体面をさらすことで像担持体面を所定に
帯電させるものである。
【0007】コロナ帯電装置は被帯電体と非接触で帯電
を行えるため、上記クリーナレス画像形成装置に用いた
場合、転写残の現像剤が帯電装置に付着して、帯電能力
が低下するという問題が軽減されるが、コロナシャワー
に活性イオンであるオゾンが含まれ、消費電力が大き
く、装置が大型化する等、クリーナの有無によらず本質
的な問題も有していた。
【0008】そのため中低速機種の画像形成装置にあっ
ては、コロナ帯電器に比べて低オゾン・低電力等の利点
がある接触帯電装置が多く提案され、また実用化されて
いる。
【0009】接触帯電装置は、像担持体等の被帯電体
に、ローラ型(帯電ローラ)、ファーブラシ型、磁気ブ
ラシ型、ブレード型等の導電性の帯電部材(接触帯電部
材・接触帯電器)を接触させ、この接触帯電部材に所定
の帯電バイアスを印加して被帯電体面を所定の極性・電
位に帯電させるものである。接触帯電の帯電機構(帯電
のメカニズム、帯電原理)には、放電帯電機構と直
接注入帯電機構の2種類の帯電機構が混在しており、ど
ちらが支配的であるかにより各々の特性が現れる。
【0010】.放電帯電機構 接触帯電部材と被帯電体との微小間隙に生じる放電現象
により被帯電体表面が帯電する機構である。放電帯電機
構は接触帯電部材と被帯電体に一定の放電しきい値を有
するため、帯電電位より大きな電圧を接触帯電部材に印
加する必要がある。また、コロナ帯電器に比べれば発生
量は格段に少ないけれども放電生成物を生じることが原
理的に避けられないため、オゾンなど活性イオンによる
弊害は避けられない。
【0011】.直接注入帯電機構 接触帯電部材から被帯電体に直接に電荷が注入されるこ
とで被帯電体表面が帯電する系である。直接帯電、ある
いは注入帯電、あるいは電荷注入帯電とも称される。よ
り詳しくは、中抵抗の接触帯電部材が被帯電体表面に接
触して、放電現象を介さずに、つまり放電を基本的に用
いないで被帯電体表面に直接電荷注入を行うものであ
る。よって、接触帯電部材への印加電圧が放電閾値以下
の印加電圧であっても、被帯電体を印加電圧相当の電位
に帯電することができる。この帯電系はイオンの発生を
伴わないため放電生成物による弊害は生じない。しか
し、直接注入帯電であるため、接触帯電部材の被帯電体
への接触性が帯電性に大きく効いてくる。そこで接触帯
電部材はより密に構成し、また被帯電体との速度差を多
く持ち、より高い頻度で被帯電体に接触する構成をとる
必要がある。
【0012】A)ローラ帯電 接触帯電装置は、接触帯電部材として導電ローラ(帯電
ローラ)を用いたローラ帯電方式が帯電の安定性という
点で好ましく、広く用いられている。
【0013】このローラ帯電はその帯電機構は前記の
放電帯電機構が支配的である。帯電ローラは、導電ある
いは中抵抗のゴム材あるいは発泡体を用いて作成され
る。さらにこれらを積層して所望の特性を得たものもあ
る。
【0014】帯電ローラは被帯電体との一定の接触状態
を得るために弾性を持たせているが、そのため摩擦抵抗
が大きく、多くの場合、感光体に従動あるいは若干の速
度差をもって駆動される。
【0015】B)ファーブラシ帯電 ファーブラシ帯電は、接触帯電部材として導電性繊維の
ブラシ部を有する部材(ファーブラシ帯電器)を用い、
その導電性繊維ブラシ部を被帯電体としての感光体に接
触させ、所定の帯電バイアスを印加して感光体面を所定
の極性・電位に帯電させるものである。このファーブラ
シ帯電もその帯電機構は前記の放電帯電機構が支配的
である。
【0016】ファーブラシ帯電器は固定タイプとロール
タイプが実用化されている。中抵抗の繊維を基布に折り
込みパイル状に形成したものを電極に接着したものが固
定タイプで、ロールタイプはパイルを芯金に巻き付けて
形成する。繊維密度としては100本/mm2程度のも
のが比較的容易に得られる。ファーブラシ帯電の場合
も、固定タイプ、ロールタイプどちらも多くは、放電現
象を用いており被帯電物の帯電電圧より数百V高い帯電
バイアスを印加して帯電を行っている。
【0017】ファーブラシ帯電器をクリーナレス画像形
成装置に用いた場合、ファーブラシによって転写残現像
剤を散らす効果によって画像履歴が引き起こす画像不良
を軽減することができる。また他の方式と比較してファ
ーブラシの比較的大きい表面積によって転写残現像剤を
捕獲するバッファ効果もありクリーナレスに好適な帯電
方式である。
【0018】C)磁気ブラシ帯電 磁気ブラシ帯電は、接触帯電部材として導電性磁性粒子
をマグネットロール等で磁気拘束してブラシ状に形成し
た磁気ブラシ部を有する部材(磁気ブラシ帯電器)を用
い、その磁気ブラシ部を被帯電体としての感光体に接触
させ、所定の帯電バイアスを印加して感光体面を所定の
極性・電位に帯電させるものである。この磁気ブラシ帯
電の場合はその帯電機構は前記の直接注入帯電機構が
支配的である。
【0019】磁気ブラシ部を構成させる導電性磁性粒子
として粒径5〜50μmのものを用い、感光体と十分速
度差を設けることで、均一に直接注入帯電を可能にす
る。この帯電方式を用いることで印加バイアスとほぼ比
例した帯電電位を得ることが可能になる。
【0020】しかしながら、機器構成が複雑であるこ
と、磁気ブラシ部を構成している導電性磁性粒子が脱落
して感光体に付着する等他の弊害もある。特開平6−3
921号公報等には感光体表面にあるトラップ準位また
は電荷注入層の導電粒子等の電荷保持部材に電荷を注入
して接触注入帯電を行なう方法が提案されている。放電
現象を用いないため、帯電に必要とされる電圧は所望す
る感光体表面電位分のみであり、オゾンの発生もない。
さらに、AC電圧を印加しないので、帯電音の発生もな
く、ローラ帯電方式と比べると、オゾンレス、低電力の
優れた帯電方式である。また磁気ブラシ方式をクリーナ
レス画像形成装置に用いた場合、ファーブラシ帯電と同
様ちらし効果とバッファ効果があるためクリーナレスに
好適な帯電方式である。
【0021】D)粉末塗布接触帯電 接触帯電装置について、帯電ムラを防止し安定した均一
帯電を行なうために、接触帯電部材に被帯電体面との接
触面に粉末を塗布する構成が考案されている。例えば特
開平10−307455号公報には直接注入帯電機構を
用いた接触帯電方法についての開示があり、導電性の発
泡体を芯金の外周に形成したローラの外周面に導電粒子
を塗布した帯電ローラを用いている。無数の導電粒子に
よって被帯電体との接触機会が大幅に増加して直接注入
帯電を実現するものである。また導電性の発泡体が導電
粒子や転写残現像剤を保持するバッファの役割を果た
し、クリーナレスの画像形成装置に適した帯電方式であ
る。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】一般にクリーナレスシ
ステムでは発生する転写残現像剤の処理が大きな課題と
なる。クリーナレスシステムでは上記のように帯電手段
で転写残現像剤を散らすまたは溜めることで転写残現像
剤による帯電性への影響を軽減している。しかしクリー
ナレスシステムでは基本的に帯電手段と感光体の近傍で
現像剤が存在することから、帯電前の感光体電位によっ
ては帯電手段近傍にある現像剤が感光体に付着し、次に
続く画像に画像不良を発生させることがある。特に記録
媒体である紙の先端や後端が転写ローラと感光体の当接
部、または近接部を通過する際に感光体に電位メモリを
形成し、この電位メモリによって横スジ状の画像不良が
発生することがあった。
【0023】そこで本発明は、クリーナレスシステムの
画像形成装置において、帯電部材に付着した現像剤(ト
ナー)が記録媒体の紙コバに対応する位置で吐き出され
て発生するスジ状の画像不良を防止することを目的とす
る。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする画像形成装置である。
【0025】(1)像担持体と、該像担持体と接触また
は近接する帯電手段と、該像担持体に設けられた静電潜
像を可視化する現像手段と、可視化された現像剤像を記
録媒体に転写する転写手段を有し、該転写手段が該記録
媒体に該現像剤像を転写した後に該像担持体上に残留し
た現像剤を該現像手段によって回収するクリーナレス方
式の画像形成装置において、該記録媒体の端部が該像担
持体と接する位置近傍の反移動方向表面電位勾配E1を
該現像剤の帯電極性と逆極性にする電位制御手段を有す
ることを特徴とする画像形成装置。
【0026】(2)記録媒体端部位置以外の領域で前記
像担持体の反移動方向の表面電位勾配E2が前記現像剤
の帯電極性と同極性となるよう前記電位制御手段が制御
され、|E1|>|E2|であることを特徴とする
(1)に記載の画像形成装置。
【0027】(3)前記電位制御手段は前記像担持体の
移動方向において、転写手段と該像担持体の対向部より
下流側かつ該像担持体と該帯電手段の対向部より上流側
の像担持体と対向して設けられた露光手段であることを
特徴とする(1)又は(2)に記載の画像形成装置。
【0028】(4)前記電位制御手段は前記像担持体の
移動方向において、転写手段と該像担持体の対向部より
下流側かつ該像担持体と該帯電手段の対向部より上流側
の像担持体と非接触で対向して設けられた帯電手段であ
ることを特徴とする(1)又は(2)に記載の画像形成
装置。
【0029】(5)前記転写手段が前記電位制御手段を
兼ねることを特徴とする(1)又は(2)に記載の画像
形成装置。
【0030】(6)前記転写手段は前記像担持体に当接
回転する転写ローラを有し、給電手段によって給電を受
け、該転写ローラと該像担持体の当接ニップ部で該像担
持体および該記録媒体に電荷付与を行うことを特徴とす
る(1)又は(2)に記載の画像形成装置。
【0031】(7)前記転写ローラと像担持体の当接ニ
ップ幅をW、記録媒体の先端部が該像担持体と接する位
置よりW手前の位置での給電電圧をV1、記録媒体の先
端部が該像担持体と接する位置よりW後の位置での給電
電圧をV2、記録媒体の後端部が該像担持体と接する位
置よりW手前の位置での給電電圧をV3、記録媒体の後
端部が該像担持体と接する位置よりW後の位置での給電
電圧をV4とすると、 現像剤が負帯電性のときは V2−V1>V3−V4、 現像剤が正帯電性のときは V2−V1<V3−V4 であることを特徴とする(6)に記載の画像形成装置。
【0032】(8)像担持体と、該像担持体と接触また
は近接する帯電手段と、該像担持体に設けられた静電潜
像を可視化する現像手段と、可視化された現像剤像を記
録媒体に転写する転写手段を有し、該転写手段が該記録
媒体に該現像剤像を転写した後に該像担持体上に残留し
た現像剤を該現像手段によって回収するクリーナレス方
式の画像形成装置において、該転写手段は上記像担持体
に当接回転する転写ローラを有し、給電手段によって給
電を受け、転写ローラと像担持体の当接ニップ幅をW、
記録媒体の先端部が該像担持体と接する位置よりW手前
の位置での給電電圧をV1、記録媒体の先端部が該像担
持体と接する位置よりW後の位置での給電電圧をV2、
記録媒体の後端部が該像担持体と接する位置よりW手前
の位置での給電電圧をV3、記録媒体の後端部が該像担
持体と接する位置よりW後の位置での給電電圧をV4と
すると、 現像剤が負帯電性のときは V2−V1>V3−V4、 現像剤が正帯電性のときは V2−V1<V3−V4 であることを特徴とする画像形成装置。
【0033】(9)像担持体と、該像担持体と接触また
は近接する帯電手段と、該像担持体に設けられた静電潜
像を可視化する現像手段と、可視化された現像剤像を記
録媒体に転写する転写手段を有し、該転写手段が該記録
媒体に該現像剤像を転写した後に該像担持体上に残留し
た現像剤を該現像手段によって回収するクリーナレス方
式の画像形成装置において、該転写手段は上記像担持体
に当接回転する転写ローラを有し、給電手段によって給
電を受け、転写ローラと像担持体の当接ニップ幅をW、
連続して転写行程を経る複数の記録媒体における先行す
る記録媒体の後端部が該像担持体と接する位置よりW手
前の位置での給電電圧をV5、該後端部が該像担持体と
接する位置よりW後の位置での給電電圧をV6、後から
続く記録媒体の先端部が該像担持体と接する位置よりW
手前の位置での給電電圧をV7、記録媒体の先端部が該
像担持体と接する位置よりW後の位置での給電電圧をV
8、記録媒体間での転写電圧の勾配で現像剤の帯電極性
と逆極性方向の最大値をE3とすると (V6−V5)/2W>(V8−V7)/2W>E3 かつ (V6−V5)/2W>|E3| であることを特徴とする画像形成装置。
【0034】(作 用)(1)の画像形成装置構成によ
り、帯電手段近傍の現像剤に対して電気的な作用を軽減
させスジ状の画像不良を軽減するものである。
【0035】(2)の画像形成装置構成により、帯電手
段近傍の現像剤を徐々に消費させ、画像形成時の電位段
差によるスジ状の画像不良の発生を更に軽減するもので
ある。
【0036】(3)、(4)の画像形成装置構成は、記
録媒体の端部で発生する電位段差の方向を揃えることに
よりスジ状の画像不良の発生を軽減するものである。
【0037】(5)の画像形成装置構成は、簡略な構成
で記録媒体の端部で発生する電位段差の方向を揃えるこ
とによりスジ状の画像不良の発生を軽減するものであ
る。
【0038】(6)は帯電作用部の幅が狭く感光体の電
位制御を精度高く行うことにより低湿環境等、記録媒体
端部の放電スパイクが大きい場合でもスジ状の画像不良
の発生を軽減するものである。
【0039】(7)、(8)の画像形成装置構成は、転
写高圧の立ち上がり、または立下り時定数によらず記録
媒体端部の放電スパイクが大きい場合でもスジ状の画像
不良の発生を軽減するものである。
【0040】(9)の画像形成装置構成は、記録媒体間
で現像剤溜め部の現像剤を徐々に消費させ、記録媒体端
部の放電スパイクが大きい場合でもスジ状の画像不良の
発生を更に軽減するものである。
【0041】
【発明の実施の形態】(1)画像形成装置例の概略構成 図1は画像形成装置例の概略構成図である。本例の画像
形成装置は、電子写真方式、接触帯電方式、クリーナレ
スのレーザプリンタである。
【0042】1は像担持体としての回転ドラム型の電子
写真感光体(ドラム)、2は帯電装置(帯電体)、3は
レーザ露光装置、4は反射ミラー、5はマグネット、6
は現像剤、7は現像容器、8は転写ローラ、9は記録媒
体としての紙(記録紙、記録材、転写材)、10は現像
ブレード、11は現像スリーブ、12は定着器、13は
ペーパーカセット、14は給紙ローラ、15は高圧電
源、16は紙検知センサ、17は紙先端検知センサであ
る。
【0043】感光体1は矢印の方向に回転し、帯電装置
2によって一様に帯電される。本例では負極性に一様帯
電される。レーザ露光装置3から発せられたレーザ光は
反射ミラー4で反射され感光体へ照射され、感光体上に
は静電潜像が形成される。
【0044】現像剤容器7の中には現像剤6が充填され
ており、マグネット5が内包された現像スリーブ11の
回転に伴い、適量の現像剤が適度の帯電を受けた後、感
光体上に供給されている。現像スリーブ上の現像剤は感
光体の静電潜像に付着し、潜像が現像され現像剤像とし
て可視化される。本例では現像剤はネガトナーであり静
電潜像は反転現像される。
【0045】ペーパーカセット13より給紙ローラ14
はタイミングをとって、記録媒体9を1枚ずつ給紙す
る。転写ローラ8と感光体1の当接部に記録媒体9が送
られ、可視化された感光体上の現像剤像は転写ローラ8
に印加された電圧により静電的に記録媒体9上に転写さ
れる。
【0046】転写されずに感光体上に残った転写残現像
剤は一部は帯電装置2に付着し、一部は帯電装置2によ
って帯電を受けて感光体1上に付着し、感光体1と現像
スリーブ11の対向位置で現像スリーブ11に引き戻さ
れる循環が生じている。また現像剤像を乗せた記録媒体
9は定着器12によって加熱、加圧を受け現像剤像が紙
上に永久定着される。
【0047】(2)クリーナレスシステム 図2にはクリーナレスシステムにおける帯電装置(以
下、帯電ローラと記す)2と感光体1の当接部の模式図
を示した。感光体1は矢印R1の方向に回転している。
また帯電ローラ2はR2の方向に感光体1と周速差を持
って回転している。
【0048】転写残現像剤Twは感光体1の回転に伴い
帯電体と感光体の対向部上流側の現像剤溜りTaに到達
し、貯められる。帯電ローラ2の移動に伴い現像剤溜り
Taの一部は散らされ、一部の現像剤は徐々に帯電ロー
ラ2上に運ばれて下流側の溜め部Tbを経て感光体1上
に排出される現像剤Tとなる。
【0049】この現像剤溜りTaは転写残現像剤を一時
的に貯めるバッファとして作用し、転写残現像剤として
入ってくる量が多少変動しても、帯電ローラ2に付着す
る現像剤量の変動が少なくなる効果があり、転写残現像
剤を徐々に感光体1に戻して現像装置に回収させている
が、感光体1上に大きな電位段差ができた場合は上記平
衡状態が崩れ、ちらし効果やバッファ効果で処理しきれ
ない状況が発生する。
【0050】図3に本発明者らの鋭意検討の結果見出し
たクリーナレスシステムにおける画像不良の原因を説明
する帯電手段近傍の断面図をしめす。
【0051】図3の(a)では感光体1上に反移動方向
で負の勾配を持つ電位段差ができており、電位段差周り
の電気力線は図に示したようになる。ここでは負帯電性
の現像剤を用いており電位段差の電気力線は現像剤溜り
Taの現像剤を反発する方向に働く。
【0052】図3の(b)は(a)から時間が進んで感
光体1が移動した様子を示す模式図である。感光体1の
回転に伴い電位段差によって現像剤溜め部Taの現像剤
が反発力を受けて帯電ローラ2と感光体1の対向部に押
し込まれる。
【0053】図3の(c)は(b)から更に時間が進ん
だ様子を示した模式図である。電位段差によって楔状の
空間に押し込められた現像剤は現像剤溜め部に貯めきれ
なくなり、比較的大量の現像剤Tcが帯電ローラ2に付
着することとなる。付着した大量の現像剤Tcは帯電ロ
ーラ2上を回って一部は再び感光体1上に付着し、現像
剤のスジが感光体1上に形成される。
【0054】このような一度に大量の現像剤がスジ状に
感光体上に乗った状態で次の露光工程に進むと光路を遮
り像形成を阻害するという問題が発生する。また現像同
時クリーニングによって感光体上の現像剤をすべて回収
しきれずに次に続く記録媒体にスジ状の画像不良として
顕在してしまう。
【0055】特に記録媒体である紙の先端または後端が
転写工程を通過するときは2つの点で感光体上に電位段
差が発生しやすい。
【0056】1つは転写装置8と感光体1間に記録媒体
9が存在するときとしないときで、転写装置8によって
感光体1に付与される電荷量が変わり、記録媒体9の先
後端で電位段差が発生する。
【0057】2つ目は記録媒体9が感光体1と接すると
きまたは剥離されるときに記録媒体9と感光体1の間で
微小放電が生じ、特に記録媒体端部は形状が鋭利で電界
集中によって放電点になりやすい。このため放電によっ
て感光体1上に放電スパイクによる電位段差が発生しや
すい。
【0058】図4は本発明の画像形成装置を説明する図
であり、クリーナレスシステムにおいての、感光体1と
帯電ローラ2近傍の断面図である。
【0059】図4の(a)において、1は図中の矢印方
向に移動している像担持体とされる感光体であり、帯電
体である帯電ローラ2が図中の矢印の方向に移動してお
り、感光体とカウンタ方向で接触摺擦している。不図示
の高圧電源により給電される帯電ローラ2により感光体
1は帯電を受けて次工程へと移動していく。
【0060】感光体1と帯電ローラ2の当接部の感光体
移動方向上流側には現像剤溜りTaが存在し、クリーナ
レスシステムにおける転写残現像剤を一時的に蓄えるバ
ッファの役割を担っている。この現像剤溜りTaは帯電
ローラ2と感光体1との速度差がある場合、当接部には
現像剤が入り込みにくく、機械的な壁ができるという機
械的要因と帯電ローラ2と感光体1との曲面同士の接触
により現像剤が溜まりやすい楔状の空間が形成されると
いう空間的な要因と、感光体1上には帯電ローラ2によ
って帯電される作用部の前後に電位差が帯電ローラ2と
の対向部近傍に存在し、この電位段差が帯電ローラ2と
感光体1の対向部に現像剤の進入を防ぐ電界バリア(は
き寄せ、エッジ効果と呼ばれる作用と同等と考えられ
る)として作用する部分(図中B)が形成されるという
電気的な要因の3つの要因によって作られる。
【0061】現像剤溜りTaの一部は帯電ローラ2に付
着して運ばれ、帯電体下流側の現像剤溜りTbに入り、
その一部の現像剤Tが感光体1上に排出され、現像剤の
出入りに関して平衡状態が保たれている。
【0062】図4の(a)の感光体1上には感光体の反
進行方向(現像剤溜りTaに作用する時間軸方向)に対
して正の電位勾配が設けられている。
【0063】図4の(b)は(a)から時間が進み正の
電位勾配が現像剤溜りに近づいてきたときの様子を示し
た模式図である。本例では現像剤は負帯電性であり、正
の電位勾配で電位が高い側に一旦現像剤溜りTaの一部
が引き付けられて移動する。
【0064】図4の(c)では(b)から更に時間が進
み電位勾配が帯電ローラ2によって帯電を受けて一定の
電位にならされたあとの状態である。(b)で現像剤溜
りTaから引き付けられた現像剤が感光体1の回転に伴
い、また自然に現像剤溜りを形成する。このように感光
体の反進行方向(現像剤溜りに作用する時間軸方向)で
現像剤の帯電極性と逆極性の電位勾配を設けることで現
像剤溜りTaを押し込む力を減少させることができ、現
像剤の出入りに関して平衡状態を保つことができる。
【0065】つまり負帯電性の現像剤を用いる場合は正
の電位勾配を設け、正帯電性の現像剤を用いる場合は負
の電位勾配を設ければ良い。特に転写装置8と感光体1
間に記録媒体9が存在するときと、しないときで転写装
置8によって感光体1に付与される電荷量が変わり記録
媒体9の先後端では電位変動が生じやすいため、この位
置の感光体電位を制御することで上述の問題点であった
スジ状の画像不良を防止することができる。
【0066】以上はクリーナレスシステムにおいて、感
光体1に対して帯電体としての帯電ローラ2がカウンタ
方向に当接移動している場合について述べたが、帯電体
の移動方向、移動速度が変わっても本発明の効果を得る
ことができる。
【0067】図5には帯電ローラ2が感光体1と同方向
に移動している場合の感光体1と帯電ローラ2近傍の断
面図である。
【0068】記録媒体9の端部によって反進行方向(現
像剤溜りに作用する時間軸方向)に対して負の電位勾配
が設けられると、上記と同様に電位勾配が現像剤溜め部
の現像剤を押し込み、帯電体によって帯電される作用部
の前後に形成される電界バリアBの抑止を乗り越えて感
光体と帯電体の当接部に現像剤が進入する。その現像剤
の一群が帯電部材と感光体の移動に伴って下流側に送ら
れ(図4の(b))、感光体1上にスジ状の現像剤Tc
が排出される(図4の(c))。
【0069】このように帯電装置と被帯電対象の対向部
に一度に大量の現像剤が進入すると帯電不良を引き起こ
すと同時に進入した現像剤が感光体上に残ったまた次の
露光工程に進むと光路を遮り像形成を阻害するという問
題が発生する。また感光体上に乗っている現像剤密度が
高いと現像同時クリーニングによって感光体上の現像剤
をすべて回収しきれずに次に続く記録紙に画像不良とし
て顕在してしまう。
【0070】記録媒体の端部に対応する位置で正の電位
勾配を設けることで現像剤溜め部を押し込む力が減少し
上記スジ状の現像剤排出を減らすことができる。
【0071】また帯電部材がブレードまたはブラシ等の
固定部材であっても同様である。図6の(a)はクリー
ナレスシステムでのブラシ状の帯電体と感光体との当接
部の断面図である。記録媒体の端部によって反進行方向
(現像剤溜りに作用する時間軸方向)に対して負の電位
勾配が設けられると上記と同様に電位勾配が現像剤溜め
部の現像剤を押し込み、帯電体によって帯電される作用
部の前後に形成される電界バリアBの抑止を乗り越えて
感光体上にスジ状の現像剤Tcが排出される(図6の
(b))。
【0072】記録媒体の端部に対応する位置で正の電位
勾配を設けることで現像剤溜め部を押し込む力が減少し
上記スジ状の現像剤排出を無くすことができる。
【0073】また、帯電体が感光体と非接触であっても
本発明の効果が生じる。例えば帯電体と感光体が非接触
の場合、または帯電体と感光体が等速で同方向に移動し
ている場合は上記現像剤溜め部が形成される3つの要因
(機械的要因、空間的要因、電気的要因)のうち、機械
的要因は減少し、ほぼないものと考えられるが、空間的
要因と電気的要因が依然存在するため量の多少はあるも
のの現像剤溜りが形成される。
【0074】記録媒体の端部に対応する位置で正の電位
勾配を設けることで、現像剤溜め部を押し込む力が減少
し同様にスジ状の現像剤排出を無くすことができる。も
ちろんクリーナが有るシステムでは帯電体に到達する現
像剤はクリーナレスシステムに比べて極めて少ないた
め、現像剤溜りはクリーナレスシステム特有の現象であ
るといえる。
【0075】以上述べたように非接触帯電、接触帯電の
どちらでも効果があるが、非接触帯電は現像剤溜め部を
構成する機械的要因が少なく、溜め部の現像剤量が少な
い。また接触帯電でも磁気ブラシ、ファーブラシ帯電は
上記空間的要因である楔状の空間の経時での変動が大き
く現像剤溜め部がブラシによって散らされ、溜め部が安
定しないため、溜め部の現像剤が比較的少量である。
【0076】本発明は溜め部の現像剤が比較的多い(画
像形成装置を停止したときに帯電装置と帯電体を分離
し、感光体上に目視で現像剤が確認できる程度)ローラ
帯電または粒子塗布接触帯電の場合に特に好適に用いる
ことができる。
【0077】(3)比較例1 図7に比較例1の制御を表すシーケンス図を示す。本例
では負帯電性の現像剤を使用し、図1に示す画像形成装
置を用いた。記録媒体9としてA4普通紙を2枚連続で
通紙を行った場合の転写部においての記録媒体の有無と
その時点での転写バイアスと感光体(ドラム)の電位で
ある。
【0078】図8に感光体1の電位の測定方法を説明す
る図を示した。画像形成装置に関連する物は感光ドラム
1と帯電装置2と帯電装置にバイアス供給を行う高圧電
源15であり、他の画像形成にかかわる物は各実施形態
で異なり、任意であるので省略した。
【0079】表面電位計27はTREK社の341HV
を用い、プローブ26は感光体1から3mm離して感光
体表面の電位を計測するようにした。計測した長手の位
置は感光ドラム1のほぼ中央で記録紙が通過する領域内
とした。プローブの周りにはプローブから帯電手段が見
えないように接地(アース)された金属(アルミ)製の
シールド28をおくことが好ましい。
【0080】シールド28は帯電装置2から出る電気力
線の影響を減少させるために有り、十分暗減衰した感光
体の回転を静止した状態で高圧電源15のオンオフを行
い、電位計の値の変動が数十V以下であればシールド効
果が得られている。帯電電圧が画像形成中に変化する場
合は前記変動が数V以下までシールドすることがより好
ましい。
【0081】また電位の測定点は帯電前の感光体電位を
測定する目的から帯電手段より感光体移動方向上流側
で、かつ他の電位制御手段の下流側であることが必要
で、好ましくは帯電手段の直前が良い。
【0082】以後別途記載がない限り感光体の電位は以
上の方法で測定しており、シーケンス図においては時間
ではなく感光体上の位置を合わせて感光体電位を記載し
ている。
【0083】図7に示す比較例1の制御において記録媒
体が転写部に無いときは感光体にダメージを与えないた
めに転写電圧は比較的低い弱バイアスVo(0〜300
0V)に保たれる。
【0084】記録紙が通紙されると紙の先端に合わせて
転写バイアスが強バイアスVt(800V〜5000
V)となり、Voより高い値に切り替わる。紙の後端に
合わせて転写バイアスはVoに戻される。
【0085】続いて2枚目の記録紙でも同様に先端に合
わせて強バイアスが印加され紙後端で弱バイアスに下が
る。一般に転写ローラは金属芯金の周りに体積抵抗が1
4Ωcm〜1011Ωcmの抵抗物質を形成したローラ
であり、芯金に給電し抵抗物質の外表面と感光体とで記
録媒体を挟んで転写を行う。このとき記録媒体が無い場
合に感光体が受ける電圧は芯金への印加電圧から抵抗物
質での電圧降下を差し引いた分であり、更に感光体が転
写装置によって受ける帯電電位はパッシェン則から決ま
る放電閾値を差し引いた電位となる。
【0086】上記弱バイアスと呼ばれる電圧は転写ロー
ラ給電電圧から抵抗層での電圧降下を差し引いた電圧が
放電閾値以下である電圧と定めることができる。逆に強
バイアスは記録紙が転写ローラと感光体間に介在してい
ても感光体上の現像剤を静電的に移動しうる電圧が必要
であるため上記弱バイアスよりすくなくとも記録紙の電
圧降下分を足した以上の電圧と定められる。
【0087】感光体電位は転写電圧が弱バイアスのとき
は、上記理由により転写装置による感光体帯電は少ない
ため、ほぼ感光体の暗電位Vd(通常−600V前後)
より数10V高い値である。暗電位からの減衰と転写ロ
ーラによる直接注入帯電分で若干暗電位より高く(0V
に近づく)なる。
【0088】記録紙が通紙されると上記帯電閾値を超え
るので転写装置によって感光体は帯電を受け、非通紙時
よりは高い(0Vに近づく)電位になる。
【0089】よって、この転写電圧の切り替え時に感光
体には電位段差が作られ、S1、S3は紙先端の突入時
の転写電圧切り替えによる正の電位段差であり、S2、
S4は紙後端が抜ける時の転写電圧切り替えによる負の
電位段差である。
【0090】このような電位段差が生じると図9に示す
画像不良が発生することがある。つまり先行する記録紙
P1の紙後端で感光体上にできた負の電位段差によって
上述のスジ状の現像剤が感光体上に形成される。感光体
上に乗っている現像剤密度が高いと現像同時クリーニン
グによって感光体上の現像剤をすべて回収しきれずに次
に続く記録紙に現像剤スジL1が画像不良として顕在し
てしまう(図9の(a))。
【0091】このような現象は次に続く記録には印字率
が低い像形成がなされたときに顕著に表れる。
【0092】また続く記録紙に印字率が高い像形成がな
されたときは、図9の(b)のような画像不良となる。
【0093】すなわち先行する記録紙P1の紙後端で感
光体上にできた負の電位段差によって上述のスジ状の現
像剤が感光体上に形成される。この現像剤が感光体上に
残ったまた次の露光工程に進み、現像剤によって露光が
遮られ、次の記録紙P2に記録すべき静電潜像の像形成
を阻害する。その部分は現像剤の供給が少なくなるので
他の部分と比較して濃度が下がり白スジL3が発生す
る。これらのスジは記録紙後端から「感光体一周の長さ
+帯電ローラ1周の時間の間に感光体が進む長さ」後の
感光体上にできる。
【0094】(4)比較例2 図10に比較例2の制御を表す図を示す。本例では負帯
電性の現像剤を使用し、図1に示す画像形成装置用い
た。
【0095】図10は記録媒体としてA4普通紙を2枚
連続で通紙を行った場合の転写部においての記録媒体の
有無とその時点での転写バイアスと感光体(ドラム)の
電位である。
【0096】記録媒体の1枚目が転写部に到達する前は
転写電圧はオフ(0V)になっており、記録紙の先端が
転写位置に到達する前に強バイアスVtが印加される。
記録紙が通紙する間は強バイアスVtが維持され、更に
続く記録紙がない場合は最後の記録紙が転写位置を通過
したあとに転写電圧がオフ(0V)される。このとき転
写部における感光体電位は図のようになる。
【0097】すなわち最初の記録紙が転写部に到達する
前に転写電圧が強バイアスになるので感光体電位は暗電
位Vdより高い電位になる。
【0098】記録紙の先端が転写位置に到達すると記録
紙で電圧降下が生じ感光体電位が下がる(Vdに近づ
く)。記録紙後端が転写位置を抜けると記録紙での電圧
降下がなくなるので感光体電位は上昇し、続く記録紙で
も同様に感光体電位が変動する。
【0099】最後の記録紙の後端が転写位置を抜けたあ
とに転写電圧がオフ(0V)され、感光体電位は暗電位
Vdに戻る。
【0100】比較例2の制御では転写電圧が一定でも記
録紙の有無によって感光体が受ける転写電荷が変動する
ため、記録紙の先端では負の電位段差S1およびS3が
生じ、記録紙後端は正の電位段差S2、S4が生じる。
【0101】このような電位段差が生じると図11に示
す画像不良が発生することがある。つまり先行する記録
紙P1の紙先端で感光体上にできた負の電位段差によっ
て上述のスジ状の現像剤が感光体上に形成される。
【0102】比較例1と同様に感光体上に乗っている現
像剤密度が高いと現像同時クリーニングによって感光体
上の現像剤をすべて回収しきれずに記録紙に現像剤スジ
L2が画像不良として顕在してしまう(図11の
(a))。このような現象は次に続く記録には印字率が
低い像形成がなされたときに顕著に表れる。
【0103】また印字率が高い像形成がなされたときは
図11の(b)のような画像不良となる。すなわち記録
紙Pの紙先端で感光体上にできた負の電位段差によって
上述のスジ状の現像剤が感光体上に形成される。
【0104】この現像剤が感光体上に残ったまた次の露
光工程に進み、現像剤によって露光が遮られ、記録紙P
に記録すべき静電潜像の像形成を阻害する。その部分は
現像剤の供給が少なくなるので他の部分と比較して濃度
が下がり白スジL4が発生する。これらのスジは記録紙
先端から「感光体一周の長さ+帯電ローラ1周の時間の
間に感光体が進む長さ」後の感光体上にできる。
【0105】(5)実施例1 図13に本発明の実施例1の画像形成装置の特徴部の概
略図を示した。感光体1は図中の矢印の方向に回転して
おり、高圧電源15によって給電された帯電体としての
帯電ローラ2によって表面を均一に−600V(暗電位
Vd)に帯電された後、不図示の潜像形成手段で静電潜
像が形成され、不図示の現像装置で静電潜像が顕像化さ
れる。転写ローラ8と感光体1の対向部にタイミングを
取って記録紙Pが突入し顕像化された現像剤像が記録紙
上に静電転写される。23は高圧電源であり転写ローラ
に転写電圧を給電している。
【0106】転写工程を経た感光体1に対向して反射板
22で覆われた露光光源21が設けられており、画像形
成装置をシーケンス制御する不図示の制御回路部が所定
のタイミングを取って露光光源21の発光光量を制御す
る。
【0107】露光装置21で露光を受けた感光体1は再
び帯電ローラ2によって帯電を受け次の作像工程へと進
む。
【0108】図12に本実施例の制御を表す図を示す。
転写位置では比較例1と同様に記録紙が無いときに転写
電圧は弱バイアスとなっており、記録紙が転写位置にあ
るときに転写電圧は強バイアスとなっている。前露光は
図12の露光光源21の制御を示しており、転写位置で
記録紙先端と感光体が触れる位置を基準にし、その位置
が露光光源21の位置まで来たときの露光光量の制御を
示している。
【0109】またドラム電位(感光体電位)は上記露光
が行われた後のドラム電位を同様に記録紙先端と感光体
当接位置を基準にして図示したものであり、この電位勾
配が帯電ローラ2へと移動していく。前露光は記録紙先
端が到達するより前から発光を開始し、徐々に光量を増
し、記録紙先端が到達した後も更に光量を増やす。その
後記録材がある途中で、光量を立ち上げたときよりも緩
やかな割合で減光し、点灯を止める。記録紙後端が到達
する前に再び発光を開始して、徐々に光量を増し、記録
紙後端が到達したあとも更に光量を増す。その後光量を
立ち上げたときよりも緩やかな割合で減光し、点灯を止
める。
【0110】以後の記録紙については上記のサイクルを
繰り返す。このような制御を行ったときの感光体電位は
図示のようになり、記録紙先端位置が到達する前から電
位が上昇(0に近づく)しはじめ、記録紙が突入すると
変化の傾きが変わるものの電位上昇が継続する。この間
は正の電位勾配を保っている。発光の減光により、記録
紙中では緩やかな負の勾配で電位が暗電位Vdに近づ
く。記録紙後端が近づき再び発光が始まると感光体電位
は上昇し記録紙後端が抜けると変化の傾きが変わるもの
の正の電位勾配を保つ。記録紙間で発光の減光が始まる
と緩やかな負の勾配で電位が暗電位Vdに近づき、以下
上記のサイクルを繰り返す。
【0111】本実施例のような制御を行うことで電位段
差が発生しやすい記録紙の先端および後端で正の電位勾
配にすることが可能となり、比較例1で発生していた記
録紙後端の電位段差による画像不良を防止することがで
きる。また比較例2で発生していた記録紙先端の電位段
差による画像不良も同時に防止することができる。記録
紙の先行端以外の部分で緩やかに負の電位勾配を設けて
いるが、このようにすることで現像剤溜りに穏やかな圧
力をかけて徐々に吐き出すことが可能となり、少量であ
れば静電潜像を形成するための露光を遮ることが少な
く、かつ少量であれば現像同時回収によって回収するこ
とができるので記録紙上に画像不良となって現れること
が無い。
【0112】徐々に吐き出すときの感光体上の電位勾配
の値としては絶対値が300V/mm以下の負の値が好
ましく、絶対値が50V/mm以下であればより好まし
い。絶対値が300V/mm以上の急激な負の電位段差
ではスジ状の画像不良がでる可能性があるため好ましく
ない。
【0113】電位勾配の測定は、次のように行った。ま
ず比較例1と同様に感光体の電位を計測し、電位の変化
はオシロスコープ、ペンレコーダー等任意のデータ記録
装置で記録する。次に記録された電位の変化の割合[V
/s]を感光体の移動速度[mm/s]で除することで
単位移動長あたりの電位変化[V/mm]に換算してい
る。
【0114】(6)実施例2 図14に本発明の実施例2の画像形成装置の断面図を示
した。感光体1は図中の矢印の方向に回転しており、高
圧電源15によって給電された帯電体としての帯電ロー
ラ2によって表面を均一に帯電された後、不図示の潜像
形成手段で静電潜像が形成され、不図示の現像装置で静
電潜像が顕像化される。転写ローラ8と感光体1の対向
部にタイミングを取って記録紙Pが突入し顕像化された
現像剤像が記録紙上に静電転写される。23は高圧電源
であり転写ローラに転写電圧を給電している。
【0115】転写工程を経た感光体に対向してシールド
電極25で覆われた針状電極24が設けられており、画
像形成装置をシーケンス制御する不図示の制御回路部が
所定のタイミングを取って針状電極24に印加するバイ
アスを制御する。
【0116】この針状電極24とシールド電極25から
なる補助帯電装置で帯電を受けた感光体は再び帯電ロー
ラ2によって帯電を受け次の作像工程へと進む。
【0117】図15に本実施例の制御を表す図を示す。
転写位置では比較例1と同様に記録紙が無いときに転写
電圧は弱バイアスとなっており、記録紙が転写位置にあ
るときに転写電圧は強バイアスとなっている。帯電針バ
イアスは図14の補助帯電装置24・25の制御を示し
ており、転写位置で記録紙先端と感光体が触れる位置を
基準にし、その位置が補助帯電装置位置まで来たときの
帯電針電圧の制御を示している。
【0118】またドラム電位は上記補助帯電が行われた
後のドラム電位を同様に記録紙先端と感光体当接位置を
基準にして図示したものであり、この電位勾配が帯電ロ
ーラ2へと移動していく。
【0119】本例の補助帯電は放電現象を利用してお
り、放電閾値は700V前後である。700V以上の電
圧を帯電針24に印加すると感光体1が帯電されてい
く。記録紙先端が到達するより前から帯電針24に放電
閾値を超える電圧を印加し始め、徐々に印加電圧を増
し、記録紙先端が到達した後も更に印加電圧を増やす。
その後記録材がある途中で、印加電圧を立ち上げたとき
よりも緩やかな割合で電圧を下げ、放電閾値以下に印加
電圧を下げる。記録紙後端が到達する前に再び放電閾値
以上の電圧を印加し、徐々に印加電圧を増し、記録紙後
端が到達したあとも更に印加電圧を増す。その後印加電
圧を立ち上げたときよりも緩やかな割合で印加電圧を下
げ、放電閾値以下に印加電圧を下げる。
【0120】以後の記録紙については上記のサイクルを
繰り返す。このような制御を行ったときの帯電直前の感
光体電位は図示のようになる。電位の測定は実施例1と
同様の方法で行った。
【0121】記録紙先端位置が到達する前から電位が減
衰(0に近づく)しはじめ、記録紙が突入しても電位減
衰が継続する。この間は正の電位勾配を保っている。印
加電圧の減少により、記録紙中では緩やかな負の勾配で
電位が暗電位Vdに近づく。記録紙後端が近づき再び帯
電が始まると感光体電位は上昇し記録紙後端が抜けても
正の電位勾配を保つ。記録紙間で帯電電圧が下がり始め
ると緩やかな負の勾配で電位が暗電位Vdに近づき、以
下上記のサイクルを繰り返す。
【0122】本実施例のような制御を行うことで電位段
差が発生しやすい記録紙の先端および後端で正の電位勾
配にすることが可能となり、比較例1で発生していた記
録紙後端の電位段差による画像不良を防止することがで
きる。
【0123】また比較例2で発生していた記録紙先端の
電位段差による画像不良も同時に防止することができ
る。
【0124】実施例1と同様に記録紙の先行端以外の部
分で緩やかに負の電位勾配を設けることで、現像剤溜り
に穏やかな圧力をかけて徐々に吐き出すことが可能とな
り、吐き出した現像剤が静電潜像を形成するための露光
を遮ることが少なく、かつ現像同時回収によって回収さ
れるので記録紙上に画像不良となって現れることが無
い。
【0125】また実施例1の露光手段21・22を用い
た場合は露光前の感光体電位によって同じ露光量でも露
光後の感光体電位が変化していたが、本実施例では感光
体を帯電させるため補助帯電前の感光体電位によらず、
電位勾配の制御が可能となるためより正確な電位勾配制
御が可能となる。
【0126】この補助帯電手段24・25は現像剤での
汚れを防止するために感光体1と非接触であるものが好
ましく、本実施例で述べた針状電極21を有する物以外
にも上記に述べた一般的なコロナ帯電器でも構わない。
またこの補助帯電手段24・25は転写手段8と帯電手
段2の間にある感光体1の電位を変化させ得る除電また
は帯電手段であれば良く、感光体1からの記録紙の分離
を助ける用途で一般的に画像形成装置に用いられている
分離除電気等を用いることも可能であるが、感光体1か
ら距離が離れると電位制御の分解能(設けることの出来
る傾きの最大値)が減少するため上記実施例で例示した
感光体と近接して設けられるものが精度の高い電位制御
が行えるために好ましい。
【0127】(7)比較例3 図16に比較例3として比較例1と同様の制御を行い、
記録紙として低温低湿環境(15℃10%)に長期間
(1週間)放置された記録剤を用いた時の帯電直前の感
光体電位を表す図を示した。
【0128】記録紙が乾燥していると摩擦帯電しやす
く、転写位置に記録紙端部が突入する時に感光体に対し
て記録紙端部で放電が発生しやすい。上述のように特に
記録紙端部は鋭利な形状であるために電界集中が発生し
やすく放電が起こると感光体上に比較的大きな電位段差
を生じてしまう。
【0129】図中、Sp1は先行する記録材の先端位置
に対応して発生したスパイクによる電位段差であり、S
p2は先行する記録材の後端位置、Sp3は後から続く
記録紙の先端位置、Sp4は後続の記録紙の後端位置に
対応した電位段差である。
【0130】これらの電位段差は記録紙先端の転写位置
への突入状態や先端カールの量、厚み等によっても異な
り、ノイズ状のランダムな挙動を示すことが多いが中に
は大きな負の電位勾配を持つことがあり、場合によって
は記録紙先端、記録紙後端の両方の位置で上記に述べた
スジ状の画像不良を発生させることがある。
【0131】(8)実施例3 本発明の第3の実施例として、図1の画像形成装置にお
いて転写手段8が感光体1の電位制御手段を兼ねる場合
について説明する。
【0132】転写手段8としてはバイアスが印加された
転写ローラを用いた。転写ローラは直径6mm、長さ2
40mmのSUSの芯金上に長さ220mmの弾性を有
する抵抗層が形成され、ローラ形状になっている。
【0133】弾性抵抗層はEPDM、NBR等のゴム母
材にカーボンブラック、金属酸化物等の導電性粒子また
はイオン導電剤と発泡剤等が分散されており、加硫発泡
行程を経てスポンジ状にされる。
【0134】転写ローラの抵抗値としては104〜10
12Ωのものを好適に用いることが出来、本例では1×1
9Ωのものを用いた。
【0135】転写ローラの弾性部を全長に渡ってφ30
のアルミドラムに9.8Nの当接圧で圧接し、転写ロー
ラの芯金とアルミドラム間に2kVの電圧を印加した時
に流れる電流から転写ローラの抵抗値を算出した。
【0136】本例の転写ローラはAskerC9.8N
荷重で29°のものを用い、感光ドラムと7Nの当接圧
で当接され、そのときのニップ幅(感光ドラムと転写ロ
ーラの当接幅)は4mmであった。
【0137】転写ローラは不図示の高圧電源によって給
電を受けており、画像形成装置をシーケンス制御する不
図示の制御回路部が所定のタイミングを取って転写ロー
ラに印加するバイアスを制御する。本例においての転写
高圧電源の制御を表す図を図17示した。
【0138】記録紙が無い位置で転写電圧は弱バイアス
Vo(本例では1200V)から比較的緩やかな割合
(本例では−28V/mm:感光体の反移動方向の単位
距離あたりの転写印加電圧変化量)で0Vまで下げら
れ、記録紙が転写位置に突入する前に300V/mmの
割合で上昇を開始する。
【0139】記録材の先端が転写位置に入っても上昇を
続け、転写強バイアスVt(本例では3000V)に達
するまで上昇し、その後Vtを維持する。記録紙後端が
転写位置を抜けても転写強バイアスを維持し、その後緩
やか(−70V/mm)に0Vまで電圧を下げる。続く
記録紙の先端が到達する前に再び転写電圧を300V/
mmで上昇させ、記録紙先端が転写位置に到達した後も
転写強バイアスVtに達するまで上昇を続ける。以下先
行する記録紙と同様な制御を行う。
【0140】乾燥した記録紙を通紙した時の感光体電位
は図に示すようになり、記録紙が転写位置に到達するま
えに比較的なだらかな負の電位勾配を持ち、記録紙先端
では正の電位勾配S4(30V/mm:感光体の反移動
方向の単位距離あたりの電位変化量)を持ち、記録紙先
端が突入すると電位スパイクSp4が発生するが、電位
上昇中であるので負の電位段差成分は減少し、正の電位
段差成分は増幅される。記録紙後端が抜けると記録紙で
の電圧降下分が無くなるためにドラム電位は上昇しS5
(100V/mm)、記録紙後端によって発生する電位
スパイクSp5も負の電位段差成分は減少し、正の電位
段差成分が増幅される。記録紙間でなだらかな負の電位
勾配S7(−12V/mm)ができ、後に続く記録紙で
も同様な電位変化となる。
【0141】本発明の実施例3では感光体1の電位制御
手段を転写手段8が兼ねることにより、記録紙先端およ
び後端において、放電によって発生する電位スパイクの
負の電位段差成分を減らすことができ、上記比較例3で
発生する記録紙先端および後端での放電によるスジ状の
画像不良を減らすことが可能となる。
【0142】また上記のように記録紙端部での感光体上
の電位勾配E1(本例では先端部30V/mm、後端部
100V/mm)より絶対値が小さい負の電位勾配E2
(本例では−12V/mm)を記録紙先端以外の領域で
設けることで、感光体電位が安定しているところで徐々
に現像剤溜まりの現像剤を排出して現像装置に回収させ
るため、帯電体の清掃も行いかつ画像不良の発生を防止
することが可能となる。
【0143】このような効果を得るためには負帯電性の
現像剤ではE1>0>E2かつ|E1|>|E2|であ
れば良く、正帯電性の現像剤ではE1<0<E2かつ|
E1|>|E2|であれば良い。E2の絶対値は300
V/mm以下が好ましく、50V/mm以下が特に好ま
しい。
【0144】本例ではスポンジローラについて例示した
が、本発明の効果はスポンジローラに限定されず、ソリ
ッドローラであっても同様に効果がある。ソリッドロー
ラの方が一般的にスポンジローラより硬度が高いため、
感光体との当接ニップ幅が狭くなり、より精度よく感光
体の電位を調整できるため好ましい。
【0145】また本発明の効果は接触式の転写手段に限
定されず、非接触のコロナ転写等でも効果があるが、非
接触の静電転写手段では転写手段の作用幅が太くなる傾
向があり、急峻な制御が難しくなることから接触式の転
写手段であることがより好ましい。
【0146】転写手段をドラムの電位制御手段と兼ねる
ため簡便な構成となり、特に転写手段として接触式転写
ローラ方式であれば、上記実施例1および実施例2と比
較して作用幅(転写ニップ幅)が狭いためにより正確か
つ急な勾配を設けることが可能となり、より大きな電位
スパイクを打ち消すことが出来る。
【0147】(9)実施例4 転写ローラの体積抵抗のバラツキによって、体積抵抗の
高い抵抗層を有する転写ローラを用いた時には感光体の
電位勾配が変わることがある。例えば図18には転写ロ
ーラの抵抗値が1011Ωと大きい場合の本発明の実施例
4の特性を表す図を示した。記録紙が転写位置に到達す
る前に転写給電電圧は強バイアスVtに立ち上がってい
るが、転写ローラの抵抗が高いために転写手段による感
光体帯電の時定数が大きく、感光体への帯電はなだらか
に上がり、記録紙先端での負の電位勾配が小さくなる。
本例ではスジ状の画像不良は発生しなかった。
【0148】本実施例では転写手段が感光体を帯電する
時定数を考慮して、記録紙端部で感光体電位が正の電位
勾配を持つように画像形成装置をシーケンス制御する不
図示の制御回路部が転写ローラ転写のONタイミングを
調整することでスジ状の画像不良の発生を防止してい
る。
【0149】また長期の画像形成装置の使用によって帯
電手段近傍の現像剤が負帯電性のみならず、反転現像剤
(正帯電性)が混入することがある。正の電位勾配が極
端に大きいと反転現像剤がスジ状の画像不良として現れ
ることがある。
【0150】本実施例では実施例3と比較して正の電位
勾配が小さくなることから、画像形成装置の長期使用に
より、帯電手段近傍に反転現像剤が増えても、スジ状の
画像を防止することができる。
【0151】(10)比較例4 実施例4と同じ転写制御で転写ローラの抵抗値が小さい
(抵抗値で105Ω)場合は比較例4として図19に示
した。記録紙が転写位置に突入する前にドラム電位が上
がり、記録紙が突入すると下がるため、記録紙突入時の
負の電位段差でスジ状の画像不良が発生する。このよう
に転写電圧を急峻にオンオフすると転写ローラの抵抗値
のバラツキによってスジ状の画像不良の発生度合いがば
らつく。また記録紙先端以降で転写電圧をオンするとス
ジ状画像不良は軽減できるが、転写ローラの抵抗値によ
っては現像剤像の転写に間に合わないことがあるため好
ましくない。
【0152】(11)比較例5 図20は比較例5として転写ローラの抵抗値が比較的大
きい(1011Ω)場合の制御を示した。記録紙後端と同
時に転写電圧をオフしているが、転写手段による感光体
の帯電時定数により0Vに下がるまである程度の時間が
かかる。このときオフ直後の電位勾配が最も急になり本
例では負の電位勾配によりスジ状の画像不良が発生す
る。スジ状の画像不良が発生しない程度まで電位勾配を
小さくするためには時定数をさらに大きくする必要があ
り、転写ローラの抵抗値を更に大きくする等の方法が考
えられるが、転写に必要な印加電圧も増大し、電源が大
型化する。また時定数をさらに大きくすると立ち上げ時
に現像剤像の転写に間に合わないことが起こり得るため
現実的ではない。
【0153】(12)実施例5 図21は本発明の実施例5の制御を示す図である。本実
施例において記録紙の給送速度は85mm/s、転写ロ
ーラと感光体の当接ニップ幅Wは4mmであった。当接
ニップ幅は転写ローラに市販のインクを塗布し、画像形
成装置に装着した時に感光体に付着したインクの幅を計
測した。
【0154】記録紙の先端部が感光体と接する位置より
W手前の位置での転写給電電圧V1は300V、記録紙
の先端部が感光体と接する位置よりW後の位置での転写
給電電圧V2は2700V、記録紙の後端部が感光体と
接する位置よりW手前の位置での転写給電電圧V3は3
000V、記録紙の後端部が感光体と接する位置よりW
後の位置での転写給電電圧をV4は2700Vであっ
た。この転写給電電圧制御は画像形成装置をシーケンス
制御する不図示の制御回路部で行わせている。
【0155】本例では記録紙後端で転写電圧を強バイア
スVtから下げてVmに下げてその後徐々に0Vまで下
げている。Vmは記録紙があるときにVtによって感光
体が帯電される電位よりも高い電位に感光体を帯電しえ
る電圧と定義できる。感光体の電位は図のように記録紙
が抜けるとドラム電位が上昇し、その後なだらかに下が
る。この制御によって記録紙後端でスジ状の画像不良の
発生を防止することができる。また実施例3と比較して
記録紙後端が抜けた時に強バイアスより低い電圧を印加
することで感光体にあたえるダメージを軽減することが
出来る。
【0156】記録紙の後端が抜けてから転写電圧を大き
く下げると負の電位段差が感光体に作られるため好まし
くない。逆に記録紙の後端が抜けてから転写電圧を更に
上げた場合は感光体にダメージを与えるため好ましくな
い。よって記録紙後端付近では転写電圧の変動を小さく
することが好ましい。
【0157】また前述のように記録紙が転写手段と感光
体に間に介在すると記録紙の電圧降下分で感光体が転写
手段から受ける電荷が変わるために、記録紙先端および
後端の両方で正の電位勾配を設けるためには記録紙後端
部より転写電圧の変化の割合を大きくすることが好まし
い。さらには転写ニップ幅が感光体電位の変動に対する
分解能の限界であり、転写ニップ幅以下の間に急峻な転
写電圧変化を与えても感光体の電位変動に影響を与えな
いため、記録媒体端部から転写ニップ幅の距離を基準と
することが好ましい。
【0158】さらにV2>V1とすることで転写ローラ
の抵抗値にバラツキがあっても記録紙先端での感光体上
の電位勾配を正にすることができる。
【0159】以上から現像剤が負帯電性のときはV2−
V1>0かつV2−V1>V3−V4とすれば転写ロー
ラの抵抗値が製造バラツキ等で変わっても記録紙の両端
部で感光体上に現像剤と逆極性の電位勾配を設けること
ができ、好ましい。さらにV2−V1>V3−V4>0
であれば感光体に与えるダメージを減少させ更に好まし
い。
【0160】また現像剤が正帯電性のときはV2−V1
<0かつV2−V1<V3−V4とするのが好ましく0
<V2−V1<V3−V4であれば更に好ましい。
【0161】また記録紙間で負の電位勾配を設けて現像
剤溜まりを緩やかに吐き出すために記録紙間の転写電圧
勾配E3の絶対値は少なくとも紙先端の転写電圧勾配よ
り小さい必要があり、紙後端では放電スパイクに対して
マージンを持たせるために紙後端での転写電圧勾配の方
が記録紙間の電圧勾配より大きくすることが好ましい。
【0162】以上から (V2−V1)/2W>(V4−V3)/2W>E3 かつ (V2−V1)/2W>|E3| であることが好ましい。
【0163】本例では記録紙間の転写電圧勾配E3は−
63V/mmであり、記録紙先端の転写電圧勾配(V2
−V1)/2Wは300V/mm、(V4−V3)/2
Wは−37.5V/mmである。
【0164】本実施例の画像形成装置によって転写ロー
ラの抵抗値の製造バラツキがあっても確実に記録剤端部
で感光体に正の電位勾配を設けることができスジ状の画
像不良を防止できる。
【0165】画像形成時以外で帯電手段近傍の現像剤を
徐々に清掃することができるので転写残現像剤が多量に
発生した場合でもスジ状の画像不良を防止することがで
きる。
【0166】本例では転写バイアスは電圧制御を行うこ
とを前提として例示したが、記録紙の端部で上記印加電
圧条件を満たせば定電流制御、もしくは定電圧制御と定
電流制御との組み合わせ等既知の転写制御方式を用いる
ことができ定電圧制御に限定されるものでは無い。
【0167】また本発明の各実施例では転写電圧を0V
まで下げた例について示したが言うまでも無く各実施例
の条件を満たせば0Vに限定されるものでは無い。
【0168】特開2000−330400号公報に中間
転写体からの2次転写について記録紙先端が過ぎた後に
転写電圧を徐々に上げる構成について開示がある。また
特開平11−352800号公報には記録紙によって転
写電圧を立ち上げる位置を変化させる構成について、特
開2000−172089には記録紙の先後端では転写
装置を定電流制御する構成について開示があるが、上記
公報はいずれも感光体に設ける電位勾配の方向およびそ
の傾きの大きさについて何らの知見が得られるものでは
なく本発明の課題を解決できるものではない。
【0169】(13)その他 1)実施形態では画像記録装置としてレーザプリンタを
例示したが、これに限られず、電子写真複写機、ファク
シミリ装置、ワードプロセッサ等他の画像記録装置(画
像形成装置)、また電子黒板などの画像表示装置(ディ
スプレイ装置)等でもよいことは勿論である。
【0170】2)静電潜像形成のための露光手段として
は、実施形態例の様にデジタル的な潜像を形成するレー
ザー走査露光手段3に限定されるものではなく、通常の
アナログ的な画像露光やLEDなどの他の発光素子でも
構わないし、蛍光燈等の発光素子と液晶シャッター等の
組み合わせによるものなど、画像情報に対応した静電潜
像を形成できるものであるなら構わない。
【0171】被帯電体としての像担持体は静電記録装置
の場合には静電記録誘電体である。静電記録誘電体の場
合はこれを帯電装置で所定の極性・電位に一様に帯電
し、その帯電処理面を除電針アレイや電子銃等の除電手
段で選択的に除電処理して静電潜像を書き込み形成す
る。
【0172】3)像担持体はドラム型に限られず、エン
ドレス状或いは有端のベルト型、シート状等であっても
よい。
【0173】4)現像装置は実施例は一成分磁性トナー
による反転現像装置であるが、現像装置の構成について
特に限定するものではない。正規現像装置であってもよ
い。
【0174】一般的に、静電潜像の現像方法は、非磁性
トナーについてはこれをブレード等でスリーブ等の現像
剤担持搬送部材上にコーティングし、磁性トナーについ
てはこれを現像剤担持搬送部材上に磁気力によってコー
ティングして搬送して像担持体に対して非接触状態で適
用し静電潜像を現像する方法(1成分非接触現像)と、
上記のように現像剤担持搬送部材上にコーティングした
トナーを像担持体に対して接触状態で適用し静電潜像を
現像する方法(1成分接触現像)と、トナー粒子に対し
て磁性のキャリアを混合したものを現像剤(2成分現像
剤)として用いて磁気力によって搬送して像担持体に対
して接触状態で適用し静電潜像を現像する方法(2成分
接触現像)と、上記の2成分現像剤を像担持体に対して
非接触状態で適用し静電潜像を現像する方法(2成分非
接触現像)との4種類に大別される。
【0175】5)転写手段はローラ転写に限られず、ベ
ルト転写、コロナ転写などにすることもできる。転写ド
ラムや転写ベルト等の中間転写体(中間被転写部材)な
どを用いて、単色画像ばかりでなく、多重転写等により
多色やフルカラー画像を形成する画像形成装置であって
もよい。
【0176】6)直接注入帯電は接触帯電部材から被帯
電体部分に電荷が直接移動することをその帯電機構とす
るから、接触帯電部材が十分に被帯電体表面に接触する
必要があり、被帯電体に対して接触帯電部材を周速差を
持たせて回転させることが望ましい。接触帯電部材と被
帯電体との速度差は、具体的には接触帯電部材面を移動
駆動して被帯電体との間に速度差を設けることになる。
好ましくは接触帯電部材を回転駆動し、さらにその回転
方向は被帯電体表面の移動方向とは逆方向に回転するよ
うに構成するのがよい。接触帯電部材面を被帯電体表面
の移動方向と同じ方向に移動させて速度差をもたせるこ
とも可能であるが、直接注入帯電の帯電性は被帯電体の
周速と接触帯電部材の周速の差(相対速度差)に依存す
るため、逆方向と同じ周速差を得るには順方向では接触
帯電部材の回転数が逆方向の時に比べて大きくなるの
で、接触帯電部材を逆方向に移動させる方が回転数の点
で有利である。ここで記述した周速差は周速差=(接触
帯電部材周速−被帯電体周速)である(接触帯電部材周
速は接触部において接触帯電部材表面が被帯電体表面と
同じ方向に移動するとき正の値である)。
【0177】7)帯電部材は被帯電体としての像担持体
面に必ずしも接触している必要はなく、帯電部材と像担
持体との間に、ギャップ間電圧と補正パッシェンカーブ
で決まる放電可能領域さえ確実に保証されれば、例えば
数十μmの空隙(隙間)を存して非接触に近接配置され
ていてもよい。
【0178】
【発明の効果】以上説明したように本発明により、クリ
ーナレスシステムの画像形成装置において、発生する横
線状の画像不良を軽減するとともに、帯電装置の汚れを
少なくすることで、安定して高画質が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 画像形成装置例の概略図である。
【図2】 クリーナレスシステムにおける帯電手段と感
光体の当接部の模式図である。
【図3】 クリーナレスシステムの帯電手段の課題を説
明する図である。
【図4】 本発明の原理説明図である。
【図5】 クリーナレスシステムにおける帯電手段と感
光体の当接部の模式図である。
【図6】 クリーナレスシステムにおける帯電手段(ブ
ラシ状)と感光体の当接部の模式図である。
【図7】 比較例1の制御を示すシーケンス図である。
【図8】 本発明で用いられる電位測定方法を説明する
断面図である。
【図9】 画像不良の発生を示す図である。
【図10】 比較例2の制御を示すシーケンス図であ
る。
【図11】 画像不良の発生を示す図である。
【図12】 実施例1の画像形成装置を説明する断面図
である。
【図13】 実施例1の画像形成装置を説明するシーケ
ンス図である。
【図14】 実施例2の画像形成装置を説明する断面図
である。
【図15】 実施例2の画像形成装置を説明するシーケ
ンス図である。
【図16】 比較例3の画像形成装置を説明するシーケ
ンス図である。
【図17】 実施例3の画像形成装置を説明するシーケ
ンス図である。
【図18】 実施例4の画像形成装置を説明するシーケ
ンス図である。
【図19】 比較例4の画像形成装置を説明するシーケ
ンス図である。
【図20】 比較例5の画像形成装置を説明するシーケ
ンス図である。
【図21】 実施例5の画像形成装置を説明するシーケ
ンス図である。
【符号の説明】
1 感光体 2 帯電ローラ 3 露光手段 4 反射ミラー 5 マグネット 6 現像剤 7 現像容器 8 転写ローラ 9 記録媒体 10 ドクターブレード 11 現像スリーブ 12 定着装置 13 ペーパーカセット 14 給紙ローラ 15 帯電高圧電源 17 用紙先端センサ 21 露光ランプ 22 集光板 23 転写高圧電源 24 針電極 25 シールド電極 26 電位測定プローブ 27 電位測定器 28 プローブシールド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H027 EA10 EC11 EC20 ED15 ED26 EF09 2H077 AD00 2H200 FA08 GA23 GA62 GA63 GA69 GB02 GB03 GB37 HA03 HA28 HB12 JA02 JA28 JA29 JB10 NA02 PA02

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体と、該像担持体と接触または近
    接する帯電手段と、該像担持体に設けられた静電潜像を
    可視化する現像手段と、可視化された現像剤像を記録媒
    体に転写する転写手段を有し、該転写手段が該記録媒体
    に該現像剤像を転写した後に該像担持体上に残留した現
    像剤を該現像手段によって回収するクリーナレス方式の
    画像形成装置において、 該記録媒体の端部が該像担持体と接する位置近傍の反移
    動方向表面電位勾配E1を該現像剤の帯電極性と逆極性
    にする電位制御手段を有することを特徴とする画像形成
    装置。
  2. 【請求項2】 記録媒体端部位置以外の領域で前記像担
    持体の反移動方向の表面電位勾配E2が前記現像剤の帯
    電極性と同極性となるよう前記電位制御手段が制御さ
    れ、|E1|>|E2|であることを特徴とする請求項
    1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記電位制御手段は前記像担持体の移動
    方向において、転写手段と該像担持体の対向部より下流
    側かつ該像担持体と該帯電手段の対向部より上流側の像
    担持体と対向して設けられた露光手段であることを特徴
    とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記電位制御手段は前記像担持体の移動
    方向において、転写手段と該像担持体の対向部より下流
    側かつ該像担持体と該帯電手段の対向部より上流側の像
    担持体と非接触で対向して設けられた帯電手段であるこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記転写手段が前記電位制御手段を兼ね
    ることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装
    置。
  6. 【請求項6】 前記転写手段は前記像担持体に当接回転
    する転写ローラを有し、給電手段によって給電を受け、
    該転写ローラと該像担持体の当接ニップ部で該像担持体
    および該記録媒体に電荷付与を行うことを特徴とする請
    求項1又は2に記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記転写ローラと像担持体の当接ニップ
    幅をW、記録媒体の先端部が該像担持体と接する位置よ
    りW手前の位置での給電電圧をV1、記録媒体の先端部
    が該像担持体と接する位置よりW後の位置での給電電圧
    をV2、記録媒体の後端部が該像担持体と接する位置よ
    りW手前の位置での給電電圧をV3、記録媒体の後端部
    が該像担持体と接する位置よりW後の位置での給電電圧
    をV4とすると、 現像剤が負帯電性のときは V2−V1>V3−V4、 現像剤が正帯電性のときは V2−V1<V3−V4で
    あることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 像担持体と、該像担持体と接触または近
    接する帯電手段と、該像担持体に設けられた静電潜像を
    可視化する現像手段と、可視化された現像剤像を記録媒
    体に転写する転写手段を有し、該転写手段が該記録媒体
    に該現像剤像を転写した後に該像担持体上に残留した現
    像剤を該現像手段によって回収するクリーナレス方式の
    画像形成装置において、 該転写手段は上記像担持体に当接回転する転写ローラを
    有し、給電手段によって給電を受け、転写ローラと像担
    持体の当接ニップ幅をW、記録媒体の先端部が該像担持
    体と接する位置よりW手前の位置での給電電圧をV1、
    記録媒体の先端部が該像担持体と接する位置よりW後の
    位置での給電電圧をV2、記録媒体の後端部が該像担持
    体と接する位置よりW手前の位置での給電電圧をV3、
    記録媒体の後端部が該像担持体と接する位置よりW後の
    位置での給電電圧をV4とすると、 現像剤が負帯電性のときは V2−V1>V3−V4、 現像剤が正帯電性のときは V2−V1<V3−V4で
    あることを特徴とする画像形成装置。
  9. 【請求項9】 像担持体と、該像担持体と接触または近
    接する帯電手段と、該像担持体に設けられた静電潜像を
    可視化する現像手段と、可視化された現像剤像を記録媒
    体に転写する転写手段を有し、該転写手段が該記録媒体
    に該現像剤像を転写した後に該像担持体上に残留した現
    像剤を該現像手段によって回収するクリーナレス方式の
    画像形成装置において、該転写手段は上記像担持体に当
    接回転する転写ローラを有し、給電手段によって給電を
    受け、転写ローラと像担持体の当接ニップ幅をW、連続
    して転写行程を経る複数の記録媒体における先行する記
    録媒体の後端部が該像担持体と接する位置よりW手前の
    位置での給電電圧をV5、該後端部が該像担持体と接す
    る位置よりW後の位置での給電電圧をV6、後から続く
    記録媒体の先端部が該像担持体と接する位置よりW手前
    の位置での給電電圧をV7、記録媒体の先端部が該像担
    持体と接する位置よりW後の位置での給電電圧をV8、
    記録媒体間での転写電圧の勾配で現像剤の帯電極性と逆
    極性方向の最大値をE3とすると (V6−V5)/2W>(V8−V7)/2W>E3 かつ (V6−V5)/2W>|E3| であることを特徴とする画像形成装置。
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