JP7070747B1 - エレベータシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】車椅子利用者用呼びボタンの不必要な操作を可能な限り防止することができるエレベータシステムを提供する。【解決手段】一般利用者のため、乗り場階に設置された一般利用者用呼びボタン装置150gと、車椅子利用者等のため、前記乗り場階に設置された車椅子利用者用呼びボタン装置150hと、一般利用者用呼びボタン装置150gが操作された場合の第1予測待ち時間と、車椅子利用者用呼びボタン装置150hが操作された場合の第2予測待ち時間とを演算する予測待ち時間演算部と、前記第1予測待ち時間の指標を表示する第1表示部160gと、前記第2予測待ち時間の指標を表示する第2表示部160hと、を設けた。【選択図】図4

Description

本発明は、エレベータシステムに関し、特に、車椅子兼用エレベータを有するエレベータシステムに関する。
車椅子兼用エレベータは、一般利用者および車椅子利用者等の利用に供されるエレベータである。ここで、「車椅子利用者等」とは、エレベータ利用者の内、車椅子利用者、お年寄り、子供、身体障害者など、エレベータの乗降に比較的時間を多く要する者をいう。
車椅子兼用エレベータを有するエレベータシステムにおいて、各乗り場階には、一般利用者のための一般利用者用呼びボタンと車椅子利用者等のための車椅子利用者用呼びボタンの両方が設けられている。車椅子利用者用呼びボタンが操作されて乗りかごが呼出階に到着すると、一般利用者用呼びボタンが操作された場合よりも、扉が開いてから自動で閉まるまでの時間が長くなるように設定されている。これにより、車椅子利用者等が乗りかごへ乗込み易くなっている。
ところで、一般利用者用呼びボタンと車椅子利用者用呼びボタンの上記した機能について周知されていないのみならず、誤解されているといった実情がある。例えば、車椅子利用者用呼びボタンを操作した方が、一般利用者用呼びボタンを操作するよりも、早く、乗りかごが到着するといった誤解である。このため、一般利用者が、車椅子利用者用呼びボタンを操作したり、あるいは、両方のボタンを操作したりする場合がある。
両方のボタンが操作された場合でも、到着後扉が開いてから自動で閉まるまでの時間が長くなるため、目的階に到着するまでに要する時間がその分長くなり、車椅子利用者用呼びボタンを操作した一般利用者の利便性が損なわれてしまう。また、当該一般利用者のみならず、他の利用者、すなわち、他の乗り場階で乗りかごを待っている利用者も乗りかごの到着が遅くなり、やはり利便性が損なわれてしまう。すなわち、不必要に車椅子利用者用呼びボタンが操作されることによって、エレベータシステム全体の運行効率の低下を招来してしまう事態が生じている。
これに対し、車椅子利用者用呼びボタンが不用意に操作されることを防止できる技術が特許文献1に記載されている。特許文献1では、『特殊用途用の押しボタン(車椅子利用者用呼びボタン)を一般乗客用の押しボタン(一般利用者用呼びボタン)面より一段凹状に設けることにより、一般乗客は物理的に押しずらくなり間違って押すことを軽減することが可能となる。』(括弧書きは本稿で追加)とされている(特許文献1の段落[0007]、図1、図2)。
特開平6-32549号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、一般利用者が間違って不用意に車椅子利用者用呼びボタンを操作することは防止できても、上記誤解に基き、明確な意思を持って車椅子利用者用呼びボタンを操作する行為を防止することはできない。
上記した課題に鑑み、本発明は、車椅子利用者用呼びボタンで乗りかごを呼ぶと、一般利用者にとっては、かえって利便性が低下する場合があることを周知させ、もって、車椅子利用者用呼びボタンの不必要な操作を可能な限り防止することができるエレベータシステムを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明に係るエレベータシステムは、一般利用者および車椅子利用者等兼用の車椅子兼用乗りかごを含む車椅子兼用エレベータと、前記一般利用者のため、乗り場階に設置された一般利用者用呼びボタン装置と、前記車椅子利用者等のため、前記乗り場階に設置された車椅子利用者用呼びボタン装置と、前記一般利用者用呼びボタン装置が操作された場合の第1予測待ち時間と、前記車椅子利用者用呼びボタン装置が操作された場合の第2予測待ち時間とを演算する予測待ち時間演算部と、前記乗り場階に設けられた、前記第1予測待ち時間の指標を表示する第1表示部と、前記乗り場階に設けられた、前記第2予測待ち時間の指標を表示する第2表示部と、を有することを特徴とする。
また、前記第1予測待ち時間と前記第2予測待ち時間の各々は、前記一般利用者用呼びボタン装置と前記車椅子利用者用呼びボタン装置がそれぞれ操作されたときから、車椅子兼用乗りかごが前記乗り場階を出発するまでの予測時間であることを特徴とする。
さらに、一般利用者用の一般利用者用乗りかごを含む一般用エレベータと、エレベータ割当部と前記予測待ち時間演算部を含み、前記車椅子兼用エレベータと前記一般用エレベータの運行管理を行う運行管理装置と、を有し、前記エレベータ割当部は、一般利用者用呼びボタン装置が操作されたときは、前記車椅子兼用乗りかごと前記一般利用者用乗りかごの内、前記乗り場階に早く到着する乗りかごを、車椅子利用者用呼びボタン装置が操作されたときは、車椅子兼用乗りかごを、それぞれ割り当て、前記第1予測待ち時間と前記第2予測待ち時間の各々は、前記一般利用者用呼びボタン装置と前記車椅子利用者用呼びボタン装置がそれぞれ操作されたときから、当該操作により前記エレベータ割当部で割り当てられる乗りかごが、前記乗り場階に到着するまでの予測時間または前記乗り場から出発するまでの予測時間であることを特徴とする。
また、前記一般利用者用呼びボタン装置は、利用者から呼びを受け付ける第1操作部を含み、前記車椅子利用者用呼びボタン装置は、利用者からの呼びを受け付ける第2操作部を含み、前記第1表示部と前記第1操作部とは、両者の対応関係が明確になるよう近接して設けられ、前記第2表示部と前記第2操作部とは、両者の対応関係が明確になるよう近接して設けられていることを特徴とする。
さらに、前記第1表示部および前記第2表示部の各々が表示する前記指標は、前記第1および第2予測待ち時間の長短に応じて長さが伸縮する棒グラフ、または、前記予測待ち時間を数値で示す算用数字であることを特徴とする。
また、前記第1表示部と前記第2表示部の各々は、前記一般利用者用呼びボタン装置と前記車椅子利用者用呼びボタン装置のいずれもが操作されない間は、前記指標を第1の表示態様で表示し、前記一般利用者用呼びボタン装置と前記車椅子利用者用呼びボタン装置のいずれかが操作されると、対応する表示部の表示態様を前記第1の表示態様とは異なる第2の表示態様に切り換えることを特徴とする。
上記の構成を有する本発明に係るエレベータシステムによれば、一般利用者用呼びボタン装置が操作された場合の第1予測待ち時間の指標が第1表示部に表示され、車椅子利用者用呼びボタン装置が操作された場合の第2予測待ち時間の指標が第2表示部に表示される。通常、上記第1予測待ち時間の方が上記第2予測待ち時間よりも短くなることはないため、上記第1表示部と上記第2表示部により、車椅子用利用者用呼びボタン装置を操作しても、一般利用者にとって利便性が良くなることがないことを知らせることができる。これにより、車椅子利用者用呼びボタンの不必要な操作を可能な限り防止することができる。
実施形態1に係るエレベータシステムの概略構成を示す図である。 上記エレベータシステムを構成するエレベータの制御装置の概略構成を示す図である。 上記制御装置の機能ブロック図、および上記エレベータシステムを構成する一般利用者用乗場操作盤、車椅子利用者等用乗場操作盤の概略構成を示す図である。 (a)の上段は上記一般利用者用乗場操作盤、下段は上記車椅子利用者等用乗場操作盤の外観を示す図であり、(b)は、前記両操作盤の内、一般利用者用乗場操作盤が操作された状態の外観を示す図である。 実施形態2に係るエレベータシステムの概略構成を示す図である。 実施形態2のエレベータシステムが有する運行管理装置の機能ブロック図、および前記運行管理装置と各乗場操作盤、各エレベータの制御装置との通信関係を示す図である。 (a)の上段は一般利用者用乗場操作盤、下段は車椅子利用者等用乗場操作盤のその他の一例を示す図であり、(b)は、前記両操作盤の内、一般利用者用乗場操作盤が操作された状態の外観を示す図である。 (a)の上段は一般利用者用乗場操作盤、下段は車椅子利用者等用乗場操作盤のその他の一例を示す図であり、(b)は、前記両操作盤の内、一般利用者用乗場操作盤が操作された状態の外観を示す図である。
以下、本発明に係るエレベータシステムについて実施形態に基づき、図面を参照しながら説明する。
<実施形態1>
図1に、実施形態1に係るエレベータシステム10の概略構成を示す。
エレベータシステム10は、エレベータ110を有する。エレベータ110は、例えば、昇降路112の上方に機械室114を備えたトラクション式エレベータであって、機械室114に設置された巻上機116の駆動シーブ118に掛けられた主ロープ120の一端部に乗りかご122が連結され、他端部に釣合おもり124が連結された構成を有している。
巻上機116は、電動機138(図1において不図示)を有しており、電動機138からの回転動力が、不図示の動力伝達機構を介し、駆動シーブ118に伝達されて、駆動シーブ118が回転駆動されると、駆動シーブ118に掛けられた主ロープ120に連結されている乗りかご122と釣合おもり124が、それぞれに設けられた不図示のガイドレールに案内されて、昇降路112内を互いに反対向きに昇降する。
エレベータ110は、上述した車椅子兼用エレベータである。乗りかご122内には、一般利用者用のかご操作盤126と車椅子利用者等用のかご操作盤128が設置されている。かご操作盤126とかご操作盤128は、いずれも、利用者が行先階(目的階)を選択するための複数個の行先階ボタン(不図示)、および戸開閉ボタン(不図示)を有している。
乗りかご122の各停止階床の乗り場Ha,Hb,Hcには、乗りかご122に設けられたかご扉装置130のかご扉の開閉に連動して開閉される乗り場扉を含む乗り場扉装置132a,132b,132cが設置されている。
乗り場扉装置132a、132b,132cの乗り場扉(図1では不図示)近傍の壁面には、一般利用者のための一般利用者用乗場操作盤134a、134b、134cが設置されている。また、一般利用者用乗場操作盤134a、134b、134c各々下方の上記車椅子利用者等が操作し易い位置には、当該車椅子利用者等のための車椅子利用者等用操作盤136a,136b,136cがそれぞれ設置されている。
乗り場扉装置132a、132b,132c、一般利用者用乗場操作盤134a、134b、134c、車椅子利用者等用操作盤136a,136b,136cは、いずれも、基本的には、同じ構成であるため、設置階毎に区別する場合は、アルファベットa,b,cの符号を付し、区別する必要のない場合は、当該符号を省略して、単に、乗り場扉装置132、一般利用者用乗場操作盤134、車椅子利用者等用操作盤136として説明する。一般利用者用乗場操作盤134、車椅子利用者等用操作盤136については、後で詳述する。
機械室114には、また、電動機138(図2)、かご扉装置130、一般利用者用乗場操作盤134、および車椅子利用者等用操作盤136等を統括的に制御して、エレベータ110の円滑な運転を実現する制御装置140が設置されている。
制御装置140の概略構成を図2に示す。制御装置140は、CPU142を中心にして、これにROM144、RAM146が接続された構成を有している。制御装置140は、入出力インターフェース148を有しており、CPU142は、入出力インターフェース148を介して、かご操作盤126、128、一般利用者用乗場操作盤134、車椅子利用者等用乗場操作盤136との間で各種信号の送受信を行う。ROM144は、CPU142が実行する各種プログラムを格納している。RAM146は、CPU142によるプログラム実行中のワークエリアとなる。
制御装置140の機能ブロック図、および一般利用者用乗場操作盤134、車椅子利用者等用乗場操作盤136の概略構成を図3に示す。また、図4(a)の上段に、乗り場壁面に設置された状態の一般利用者用乗場操作盤134の正面外観を、図4(a)の下段に、同じく車椅子利用者等用乗場操作盤136の正面外観を、それぞれ示す。
一般利用者用乗場操作盤134は、一般利用者用呼びボタン装置150gを有する。一般利用者用呼びボタン装置150gは、上ボタン152g、下ボタン154g、上ボタンランプ156g、および下ボタンランプ158gを含む。一般利用者用呼びボタン装置150gは、押下式の呼びボタン装置であって、図4(a)に示す、透光性を有する上ボタン152g、下ボタン154gを有する。一般利用者用呼びボタン装置150gの操作は、上ボタン152g、下ボタン154gの押下による。上ボタン152g、下ボタン154gの各々には、上ボタンランプ156g、下ボタンランプ158gがそれぞれ内蔵されていて、押下された(すなわち、操作された)ボタンに対応するランプが点灯することで、操作されたボタンを目視で確認することができるようになっている。
一般利用者用乗場操作盤134は、また、予測待ち時間表示部160gを有する。予測待ち時間表示部160gは、上階行予測待ち時間表示部162g、下階行予測待ち時間表示部164gを含む。上階行予測待ち時間時間表示部162gは、上ボタン152gが操作された場合の予測待ち時間の指標を表示し、下階行予測待ち時間表示部164gは、下ボタン154gが操作された場合の予測待ち時間を表示する。
上階行予測待ち時間表示部162gと上ボタン152gとは、両者の対応関係が明確になるように近接して設けられている。また、下階行予測待ち時間表示部164gと下ボタン154gも、両者の対応関係が明確になるように近接して設けられている。
実施形態1において、予測待ち時間は、上ボタン152gまたは下ボタン154gが操作されたとした場合に、当該操作のときから乗りかご122が乗り場階から出発するまでに要する予測時間である。予測待ち時間の詳細については後述する。
上階行予測待ち時間表示部162g、下階行予測待ち時間表示部164gは、上記予測待ち時間の指標を表示する。具体的に当該指標は、図4に示すように、予測待ち時間の長短に応じて伸縮する棒グラフである。さらに具体的には、帯状をしたカラー液晶パネルからなる。図4(a)の斜線で示した領域を例えば、緑色表示とすることにより、当該緑色表示領域の長さで待ち時間の長短を表している。
一般利用者用乗場操作盤134は、さらに、コントローラ166gを有する。コントローラ166gは、上ボタン152gが操作されるのを検知して、上ボタンランプ156gを点灯し、下ボタン154gが操作されるのを検知して下ボタンランプ158gを点灯する。上ボタン152gまたは下ボタン154gの操作に応答して、乗りかご122が乗り場階に到着すると、制御装置140から送信される消灯指示に従って、上ボタンランプ156gまたは下ボタンランプ158gを消灯する。
コントローラ166gは、また、制御装置140から送信される予測待ち時間情報に応じて、棒グラフの長さ(すなわち、カラー液晶パネルの緑色表示領域の長さ)を制御する(伸縮させる)。
車椅子利用者等用乗場操作盤136は、一般利用者用乗場操作盤134と同様、上ボタン152h、下ボタン154h、上ボタンランプ156h、および下ボタンランプ158hを含む車椅子利用者用呼びボタン装置150h、上階行予測待ち時間表示部162hおよび下階行予測待ち時間表示部164hを含む予測待ち時間表示部160h、並びに、コントローラ166hを含む。これらの装置構成自体は、一般利用者用乗場操作盤134において対応するもの同様なので、対応する装置には同じ番号を付して(但し、添え字「g」と「h」で区別する)個々の説明については省略する。
但し、車椅子利用者等用乗場操作盤136は、一般利用者用乗場操作盤134と、利用者が区別できるよう、図4に示すように、車椅子マーク168が付されている。
なお、当然のことながら、一般利用者用乗場操作盤134、車椅子利用者等用乗場操作盤136共に、最上乗り場階Haに設置されるものについては、上ボタン152g、152h、上ボタンランプ156g、156h、及び上階行予測待ち時間表示部162g、162hを有さず、最下乗り場階Hcに設置されるものについては、下ボタン154g、154h、下ボタンランプ158g、158h、下階行予測待ち時間表示部164g、164hを有さない。最上乗り場階Haと最下乗り場階Hcに設置される一般利用者用乗場操作盤および車椅子利用者等用乗場操作盤の図示は省略する。
続いて、制御装置140について説明する。制御装置140は、図3に示すように、通信部170、記憶部172、停止階順決定部174、運転制御部176、かご扉装置制御部178、および待ち時間演算部180を含む。
通信部170は、かご操作盤126、128、かご扉装置130、一般利用者用乗場操作盤134、車椅子利用者等乗場操作盤136等から各種信号を受信し、かご操作盤126、128、かご扉装置130、一般利用者用乗場操作盤134、車椅子利用者等乗場操作盤136等へ各種信号を送信する。
上記受信信号の内、主なものを以下に記す。かご操作盤126、128からは、行先階ボタン(不図示)の操作により発生する「かご呼び」信号を受信する。かご扉装置130からは、かご扉の開閉状況に関する情報を受信する。一般利用者用乗場操作盤134、車椅子利用者等乗場操作盤136からは、上ボタン152、下ボタン154の操作により発生する「乗り場呼び」信号を受信する。通信部170は、上記以外に、昇降路112内における乗りかご122の位置を検出する公知の位置検出器(不図示)から、乗りかご122の位置情報を受信する。
上記送信信号は、各装置、操作盤の機能と共に説明する。記憶部172は、乗りかご122の上記位置情報や、「呼び」(かご呼び、乗り場呼び)の状態を記憶(「呼び」を登録)する。なお、「呼び」は、一般利用者用のかご操作盤126、一般利用者用乗場操作盤134と車椅子利用者等用のかご操作盤128、車椅子利用者等用乗場操作盤136とで区別されて登録される。
停止階順決定部174は、記憶部172の記憶内容に基き、乗りかご122の停止階順を公知の乗合全自動方式によって決定する。
運転制御部176は、停止階順決定部174によって決定された停止階順に乗りかご122が昇降するよう、電動機138の回転制御および回転停止制御を行う。
かご扉装置制御部178は、かご扉装置130に通信部170を介して制御信号を送信し、乗りかご122が停止階床に停止した状態におけるかご扉の開閉制御を行う。この場合、一般利用者用のかご操作盤126、一般利用者用乗場操作盤134による呼びの場合と車椅子利用者等用のかご操作盤128、車椅子利用者等用乗場操作盤136による呼びの場合とで、戸の開閉時間が異なる制御がなされる。ここで、「開閉時間」は、(i)全閉状態から全開状態になるまでの時間(以下、「戸開時間」と言う。)、(ii)全開状態が維持される時間(以下、「全開時間」と言う。)、および(iii)全開状態から全閉状態になるまでの時間(以下、「戸閉時間」と言う。)の合計をいう。
車椅子利用者等用のかご操作盤128、車椅子利用者等用乗場操作盤136による呼びの場合は、一般利用者用のかご操作盤126、一般利用者用乗場操作盤134による呼びの場合よりも、全開時間と戸閉時間が長めに設定されている。これにより、車椅子利用者等用のかご操作盤128、車椅子利用者等用乗場操作盤136による呼びの場合は、一般利用者用のかご操作盤126、利用者用乗場操作盤134による呼びの場合よりも、開閉時間が長くなる。
ここで、実施形態1において、一の乗り場階に設置された一般利用者用呼びボタン装置150g、車椅子利用者用呼びボタン装置150hが操作されてから、前記一の乗り場階に乗りかご122が到着して当該一の乗り場階を乗りかご122が出発するまでに要する時間を「(出発)待ち時間」とする。
上述した開閉時間の違いにより、車椅子利用者用呼びボタン装置150hによる乗り場呼びの場合は、一般利用者用呼びボタン装置150gによる乗り場呼びの場合よりも待ち時間は長くなる。なお、同じ乗り場階に設置された車椅子利用者用呼びボタン装置150hと一般利用者用呼びボタン装置150gの両方が操作された場合には、車椅子利用者用呼びボタン装置150hが操作された場合の開閉時間となる。
待ち時間演算部180は、所定の時間間隔で(例えば、1秒ごとに)記憶部172を参照し、乗り場階毎に、一般利用者用呼びボタン装置150gが操作された場合に予測される(出発)待ち時間(以下、「第1予測待ち時間」と言う。)と車椅子利用者用呼びボタン装置150hが操作された場合に予測される(出発)待ち時間(以下。「第2予測待ち時間」と言う。)を演算する。第1予測待ち時間と第2予測待ち時間は、上ボタン152が操作されたとした場合と下ボタン154が操作されたとした場合の各々について演算される。
待ち時間を演算により求め得る技術は、特許第4569197号公報(特開2006-27858号公報)その他の文献に開示されている種々の公知技術により実現できるため、その詳細な説明については省略し、以下、簡単な例によって説明することとする。
例えば、予測待ち時間=(区間走行時間の合計)+(途中階でのかご扉開閉時間の合計)+(到着階でのかご扉の開閉時間)により算出される。この演算式により求められた第1予測待ち時間と第2予測待ち時間の各々は、前記所定の時間間隔で、通信部170により、対応する乗り場の一般利用者用乗場操作盤134(のコントローラ166g)および車椅子利用者等用乗場操作盤136(のコントローラ166h)毎にそれぞれ送信される。
コントローラ166gが第1予測時間を受信すると、受信した第1予測時間に応じた長さの表示を上階行予測待ち時間表示部162gと下階行予測待ち時間表示部164gに表示する。当該表示は、上記所定の時間間隔で更新されることになる。
コントローラ166hが第1予測時間を受信すると、受信した第1予測時間に応じた長さの表示を上階行予測待ち時間表示部162hと下階行予測待ち時間表示部164hに表示する。当該表示は、上記所定の時間間隔で更新されることになる。
その表示例を図3(a)に示すように、開閉時間の差異から、上階行予測待ち時間表示部162gに表示される予測待ち時間よりも上階行予測待ち時間表示部162hに表示される予測待ち時間162hの方が、必ず長くなる。
また、下階行予測待ち時間表示部164gに表示される予測待ち時間よりも下階行予測待ち時間表示部164hに表示される予測待ち時間の方が、必ず長くなる。
乗り場で、予測待ち時間表示部160gと予測待ち時間表示部160hを見た一般利用者は、一般利用者用呼びボタン装置150gよりも車椅子利用者用呼びボタン装置150hを操作した方が待ち時間が長くなることを知ることができる。これにより、車椅子利用者用呼びボタン装置150hを操作して乗りかご122を呼ぶと、一般利用者自身にとってはかえって利便性が低下することを周知させることができる。その結果、車椅子利用者用呼びボタン装置150hの不必要な操作を可能なかぎり防止することができる。
図4(b)は、一般利用者用呼びボタン装置150gの下ボタン154gが操作された場合の一例を示している。下ボタン154gが黒塗になっているのは、下ボタンランプ158gが点灯したことを表している。
下階行予測待ち時間表示部164gが黒塗になっているのは、緑色表示(図4(a))から、例えば、赤色表示に切り換えられたことを示している。
このように、下ボタンランプ158aの点灯に加え、下階行予測待ち時間表示部164gの表示色を切り換えることにより、呼びが受け付けられた(登録された)ことが一層明確に確認できることとなる。
なお、上階行予測待ち時間表示部162g、上階行予測待ち時間表示部162h、下階行予測待ち時間表示部164hについても、対応するボタン操作に伴い、その表示色が、下階行予測待ち時間表示部164gと同様に切り換えられる。切換後の表示色は、赤色に限らずオレンジ色その他の色でも構わない。要は、切換前の表示色と異なる表示色であればいいのである。
また、上記の例では、対応するボタン操作に伴い、上階行予測待ち時間表示部162g、上階行予測待ち時間表示部162h、下階行予測待ち時間表示部164g、下階行予測待ち時間表示部164hの表示態様を表示色によって切り換えることとしたが、表示色に限らず、例えば、以下のようにしても構わない。すなわち、ボタン操作がされない間は、点灯表示とし、ボタン操作がなされると点滅表示に切り換えても構わない。要は、ボタン操作がなされると、ボタン操作の前とは異なる表示態様に切り換わればよいのである。
<実施形態2>
実施形態1では、車椅子兼用エレベータであるエレベータ110と各乗場階に設置された一般利用者利用者用乗場操作盤134、車椅子利用者等乗場操作盤136でエレベータシステム10を構成した。実施形態2では、車椅子兼用のエレベータ110に、一般利用者用のエレベータを複数基(本例では、2基)加えて、エレベータシステムを構成している。なお、エレベータシステムを複数基のエレベータで構成する場合のエレベータの構成は、本例に限らない。少なくとも1基の車椅子兼用エレベータと少なくとも1基の一般利用者用エレベータを含む構成であれば構わない。
図5に、実施形態2に係るエレベータシステム20の概略構成を示す。上記したように、エレベータシステム20は、車椅子兼用のエレベータ110と一般利用者用のエレベータ210、310を有する。エレベータ210、310の各々は、エレベータ110と基本的に同じ構成を有している。よって、エレベータ210の構成要素には二百番代の、エレベータ310には三百番代の符号を付し、その下二桁にエレベータ110において対応する構成要素の下二桁の番号をそれぞれ付して、それらの説明については、省略するか適宜言及するに止める。
エレベータ210、310は、一般利用者用の乗りかご296、396を有する。乗りかご296、396は、乗りかご122とは異なり、かご室内に車椅子利用者等用のかご操作盤126は設置されていない。乗りかご296、396のかご室内には、乗りかご122の一般利用者用のかご操作盤126と同様のかご操作盤226、326が設置されている。
エレベータシステム20では、図5に示すように、乗り場階の各々に、エレベータ110に対応して設置された一般利用者用乗場操作盤134、車椅子利用者等用乗場操作盤136に加え、エレベータ210、310それぞれの乗り場扉近傍の壁面に一般利用者用乗場操作盤134が設置されている。なお、本例では、乗り場階毎に、エレベータ210、310の乗り場扉近傍にも一般利用者用乗場操作盤134を設置したが、これらは必ずしも必要ではない。一般利用者用乗場操作盤134は、例えば、一つの乗り場階に1台の設置としても構わない。
エレベータシステム20は、機械室402に設置された運行管理装置404を有している。運行管理装置404には、制御装置140、240、340と同様、CPU,ROM、RAM、入出力インターフェース等で構成される一般的な情報処理装置が用いられる。
運行管理装置404の機能ブロック図を図6に示す。運行管理装置404は、例えば、公知の群管理方式で、各エレベータ110、210、310の乗りかごの運行管理を行う装置であり、通信部406、通信部408、乗場呼び割当部410、記憶部412、および待ち時間演算部414を有している。
実施形態1では、エレベータ110の乗りかご122の停止階順は、自身の制御装置140が決定していたが、実施形態2では、エレベータ210、310、およびエレベータ110の乗りかごの停止階順は、運行管理装置404で決定され、当該決定に従って、制御装置140、240、340の各々が、対応する乗りかごの昇降制御を行う。
通信部406は、制御装置140、240、340の各々から、乗りかご122、296、396各々の位置情報や、かご室内のかご操作盤126、128、226、326(図5)の行先階ボタンの操作により発生する「かご呼び」信号等を受信する。
通信部408は、一般利用者用乗場操作盤134、車椅子利用者等用乗場操作盤136から、上ボタン152、下ボタン154の操作により発生する「乗り場呼び」信号を受信する。
乗場呼び割当部410は、通信部406を介し、乗り場呼び信号を受信すると、乗りかご122、296、396の内から、当該乗り場呼びに対して最適な乗りかごを決定する。すなわち、乗り場呼びに対し、最適な乗りかご(エレベータ)を割り当てる。この割り当ては、一般的に、以下のようになされる。
(a)一般利用者用乗場操作盤134による乗り場呼びの場合:乗りかご122、296、396の内、当該乗り場呼びのあった乗り場階に最も早く到着する乗りかご(エレベータ)を割り当てる。
(b)車椅子利用者等用乗場操作盤136による乗り場呼びの場合:乗りかご122(エレベータ110)のみを割り当てる。
(c)同一の乗り場階に設置された一般利用者用乗場操作盤134と車椅子利用者等用乗場操作盤136の両方から乗り場呼びがあった場合:(イ)乗りかご122(エレベータ110)は、必ず割り当てる。乗りかご122が当該乗り場階に最も早く到着するのであれば、乗りかご122のみが割り当てられる。(ロ)当該乗り場階に最も早く到着するのが、乗りかご296、396のいずれかである場合には、当該いずれかの乗りかごも割り当てる。この場合、当該乗り場階には、乗りかご296、396のいずれか、および乗りかご122の2台の乗りかごが到着することになる。
ここで、実施形態2において、一の乗り場階に設置された一般利用者用呼びボタン装置150g、車椅子利用者用呼びボタン装置150hが操作されてから、前記一の乗り場階に乗りかご122、296、396が到着するまでに要する時間を「(到着)待ち時間」とする。
記憶部412は、乗りかご122、296、396各々の位置情報や、「呼び」の状態を記憶(「呼び」を登録)する。
待ち時間演算部414は、所定の時間間隔で記憶部412を参照し、乗り場階毎に、一般利用者用呼びボタン装置150gが操作された場合に予測される(到着)待ち時間(以下、「第1予測待ち時間」と言う。)と車椅子利用者用呼びボタン装置150hが操作された場合に予測される(到着)待ち時間(以下。「第2予測待ち時間」と言う。)を演算する。第1予測待ち時間と第2予測待ち時間は、上ボタン152が操作されたとした場合と下ボタン154が操作されたとした場合の各々について演算される。
待ち時間を演算により求め得る技術は、実施形態1に記載した通り種々の公知技術により実現でき、また、実施形態1に記載例によって可能なため、その説明については省略する。
待ち時間演算部414で求められた第1予測待ち時間と第2予測待ち時間の各々は、前記所定の時間間隔で、通信部408により、対応する乗り場の一般利用者用乗場操作盤134(のコントローラ166g)および車椅子利用者等用乗場操作盤136(のコントローラ166h)毎にそれぞれ送信される。
コントローラ166gが第1予測時間を受信すると、受信した第1予測時間に応じた長さの表示を上階行予測待ち時間表示部162gと下階行予測待ち時間表示部164gに表示する。当該表示は、上記所定の時間間隔で更新されることになる。
コントローラ166hが第1予測時間を受信すると、受信した第1予測時間に応じた長さの表示を上階行予測待ち時間表示部162hと下階行予測待ち時間表示部164hに表示する。当該表示は、上記所定の時間間隔で更新されることになる。
図4(a)の表示例を参照しながら説明を続ける。図4(a)の表示例は、乗りかご122、乗りかご296、乗りかご396の内、乗りかご296、396のいずれかが、乗りかご122よりも早い到着が予測される場合である。
乗場呼び割当部410による上記(a)、(b)、(c)に基く一般的な割当方式から分かるように、予測待ち時間表示部160gに表示される予測待ち時間は、予測待ち時間表示部160hと同じか(最も早い到着が予測されるのが、乗りかご122の場合)、あるいは予測待ち時間160h未満となる。予測待ち時間160gが予測待ち時間160h未満となることはない。換言すると、予測待ち時間160gが予測待ち時間160hよりも短くなることはない。
これにより、車椅子利用者用呼びボタン装置150hを操作して乗りかご122を呼ぶと、一般利用者自身にとってはかえって利便性が低下することを周知させることができる。その結果、車椅子利用者用呼びボタン装置150hの不必要な操作を可能なかぎり防止することができ、下記の問題(i)、(ii)を可能な限り解消することができる。
すなわち、(i)上記(c)、(ロ)の場合、2台の乗りかごが乗り場に到着することとなる。乗り場階で待っている利用客は、最初にきた乗りかごに乗車することになるので、もう1台の方は、無駄になってしまう。また、もう一台の乗りかごは、利用客の乗車しない階に停止し、かご扉(乗場扉)の開閉が行われることになるため、当該もう1台の乗客にとっても、他の階で待っている利用客にとっても時間のロスになってしまう。
また、(ii)一般利用者が車椅子利用者用呼びボタン装置150hだけを操作する場合、真に車椅子兼用乗りかご122を必要としている車椅子利用者等への利用の妨げとなってしまう。
なお、上記の例では、予測待ち時間表示部160g、160hに予測到着待ち時間を表示したが、これに限らず、実施形態1と同様、予測出発待ち時間を表示しても構わない。予測出発待ち時間は、ほぼ、予測到着待ち時間にかご扉の開閉時間を加えた時間になる。
実施形態2において、予測待ち時間表示部160g、160hに予測出発待ち時間を表示させた場合でも、予測待ち時間表示部160gに表示される予測待ち時間は、予測待ち時間表示部160hと同じか(最も早い到着が予測されるのが、乗りかご122の場合)、あるいは予測待ち時間160h未満となる。予測待ち時間160gが予測待ち時間160h未満となることはない。よって、上記したのと同様の効果が得られ、問題の解消が図られる。要は、実施形態2において、予測待ち時間表示部160g、160hに表示させる予測待ち時間は、予測到着待ち時間または予測出発待ち時間のいずれでも構わないのである。
以上、本発明に係るエレベータシステムを実施形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上記実施形態に限らないことは勿論であり、例えば、以下の形態としても構わない。
(1)上記実施形態において、予測待ち時間表示部160g、160hには、帯状をした液晶パネルを用いたが、これに限らず、帯状をした有機ELパネルを用いても構わない。有機ELパネルの場合、予測待ち時間の長さに応じて、発光領域の長さを伸縮させることとなる。あるいは、予測待ち時間表示部160g、160hに、複数のLED(発光ダイオード)素子を帯状にマトリックス配置したものを用いても構わない。この場合、LEDの点灯個数を制御することにより、予測待ち時間の長短を表示することとなる。
(2)上記実施形態において、予測待ち時間表示部160g、160hは、予測待ち時間に応じて長さが連続して長短する棒グラフ状としたが、これに限らず、図7に示すように、棒グラフを長さ方向に、複数のセグメントに分割した形態のものとしても構わない。この場合、各々のセグメントが10秒を表示するものとする。すなわち、0<予測待ち時間≦10秒の場合は、左端のセグメントのみを表示させ、10秒<予測待ち時間≦20秒の場合は、左から2個目までのセグメントを表示させ、…と言った具合に予測待ち時間の長短に応じて、表示させるセグメントの個数を変更する。図7(a)の図示例において、予測待ち時間表示部182gの内、上行階予測待ち時間表示部184gは、30秒<予測待ち時間≦40秒であることを、下階行予測待ち時間表示部186gは、10秒<予測待ち時間≦20秒であることを、それぞれ示している。
また、図7(b)は、一般利用者用呼びボタン装置の下ボタン154gが操作された状態の例を示している。本例でも、下ボタン154gの操作前(図7(a)と操作後(図7b))で、下階行予測待ち時間表示部186gの表示色を変更している。
なお、下階行予測待ち時間表示部186gの表示態様を、下ボタン154gが操作されない間は、点灯表示とし、下ボタン154gが操作されると、点滅表示に切り換えるようにしても構わないのは、上記実施形態と同様である。
また、セグメント表示にした場合でも、液晶パネルに限らず、有機ELパネル、複数のLED素子で、予測待ち時間表示部182g、182hを構成しても構わない。
(3)上記実施形態において、予測待ち時間表示部160g、160hは、予測待ち時間の指標を棒グラフで表したが(図4)、これに限らず、図8に示すように、予測待ち時間の指標は、当該予測待ち時間を数値で表す算用数字としても構わない。図8(a)の図示例において、予測待ち時間表示部188gの内、上行階予測待ち時間表示部190gは、予測待ち時間が40秒であることを、下階行予測待ち時間表示部192gは、予測待ち時間が10秒であることを、それぞれ示している。予測待ち時間表示部188g、188hは、カラー液晶パネルや有機ELで構成することができる。
また、図8(b)は、一般利用者用呼びボタン装置の下ボタン154gが操作された状態の例を示している。本例でも、下ボタン154gの操作前(図8(a)と操作後(図8b))で、下階行予測待ち時間表示部192gの表示色を切り換えている。
なお、本例においても、下階行予測待ち時間表示部192gの表示態様を、下ボタン154gが操作されない間は、点灯表示とし、下ボタン154gが操作されると、点滅表示に切り換えるようにしても構わない。
(4)上記実施形態において、一般利用者用呼びボタン装置150g、車椅子利用者用呼びボタン装置として、押下式の呼びボタン装置を採用し、当該呼びボタン装置の操作は、上ボタン152g、152h、下ボタン154g、154h(図4)を押下によることとしたが、これに限らず、タッチ式の呼びボタン装置を採用しても構わない。すなわち、上ボタン、下ボタンに軽く触れることにより呼びボタン装置が操作されるものとしても構わない。
あるいは、押下式やタッチ式の接触式の呼びボタン装置に代えて、非接触式の呼びボタン装置を採用しても構わない。非接触式の呼びボタン装置は、例えば、上ボタンと下ボタンをそれぞれ、拡散反射形の光電センサで構成したものである。当該光電センサは、投光部と受光部を有し、投光部から投光された検出光が検出物体によって反射されると、受光部で受光される光の量が変化することにより、当該検出物体を検出するものである。
光電センサで上ボタン、下ボタンを構成した場合の操作は、当該上ボタン、下ボタンに手指(検出物体)をかざすことによる。
(5)予測待ち時間表示部160、182、188が、予測待ち時間を表示するものであることを利用者に対し一層明確にするため、予測待ち時間表示部160、182、188に対応させて、『ただいまの予測待ち時間』の文言の記載、または、これを意味するシンボルマーク(例えば、ストップウォッチや砂時計のイラスト)等、すなわち、「予測待ち時間」である旨を意味する表示を乗場操作盤に追加しても構わない。
本発明に係るエレベータシステムは、車椅子兼用エレベータを有するエレベータシステムに好適に利用可能である。
10、20 エレベータシステム
110 車椅子兼用エレベータ
122 車椅子兼用の乗りかご
150g 一般利用者用呼びボタン装置
150h 車椅子利用者用呼びボタン装置
140 制御装置
180 待ち時間演算部
160g 予測待ち時間表示部
160h 予測待ち時間表示部
404 運行管理装置
414 待ち時間演算部

Claims (6)

  1. 一般利用者および車椅子利用者等兼用の車椅子兼用乗りかごを含む車椅子兼用エレベータと、
    前記一般利用者のため、乗り場階に設置された一般利用者用呼びボタン装置と、
    前記車椅子利用者等のため、前記乗り場階に設置された車椅子利用者用呼びボタン装置と、
    前記一般利用者用呼びボタン装置が操作された場合の第1予測待ち時間と、前記車椅子利用者用呼びボタン装置が操作された場合の第2予測待ち時間とを演算する予測待ち時間演算部と、
    前記乗り場階に設けられた、前記第1予測待ち時間の指標を表示する第1表示部と、
    前記乗り場階に設けられた、前記第2予測待ち時間の指標を表示する第2表示部と、
    を有することを特徴とするエレベータシステム。
  2. 前記第1予測待ち時間と前記第2予測待ち時間の各々は、前記一般利用者用呼びボタン装置と前記車椅子利用者用呼びボタン装置がそれぞれ操作されたときから、車椅子兼用乗りかごが前記乗り場階を出発するまでの予測時間であることを特徴とする請求項1に記載のエレベータシステム。
  3. 一般利用者用の一般利用者用乗りかごを含む一般用エレベータと、
    エレベータ割当部と前記予測待ち時間演算部を含み、前記車椅子兼用エレベータと前記一般用エレベータの運行管理を行う運行管理装置と、
    を有し、
    前記エレベータ割当部は、一般利用者用呼びボタン装置が操作されたときは、前記車椅子兼用乗りかごと前記一般利用者用乗りかごの内、前記乗り場階に早く到着する乗りかごを、車椅子利用者用呼びボタン装置が操作されたときは、車椅子兼用乗りかごを、それぞれ割り当て、
    前記第1予測待ち時間と前記第2予測待ち時間の各々は、前記一般利用者用呼びボタン装置と前記車椅子利用者用呼びボタン装置がそれぞれ操作されたときから、当該操作により前記エレベータ割当部で割り当てられる乗りかごが、前記乗り場階に到着するまでの予測時間または前記乗り場から出発するまでの予測時間であることを特徴とする請求項1に記載のエレベータシステム。
  4. 前記一般利用者用呼びボタン装置は、利用者から呼びを受け付ける第1操作部を含み、
    前記車椅子利用者用呼びボタン装置は、利用者からの呼びを受け付ける第2操作部を含み、
    前記第1表示部と前記第1操作部とは、両者の対応関係が明確になるよう近接して設けられ、
    前記第2表示部と前記第2操作部とは、両者の対応関係が明確になるよう近接して設けられていることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のエレベータシステム。
  5. 前記第1表示部および前記第2表示部の各々が表示する前記指標は、
    前記第1および第2予測待ち時間の長短に応じて長さが伸縮する棒グラフ、または、前記予測待ち時間を数値で示す算用数字であることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載のエレベータシステム。
  6. 前記第1表示部と前記第2表示部の各々は、前記一般利用者用呼びボタン装置と前記車椅子利用者用呼びボタン装置のいずれもが操作されない間は、前記指標を第1の表示態様で表示し、前記一般利用者用呼びボタン装置と前記車椅子利用者用呼びボタン装置のいずれかが操作されると、対応する表示部の表示態様を前記第1の表示態様とは異なる第2の表示態様に切り換えることを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載のエレベータシステム。
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