JP7068909B2 - ボトル - Google Patents

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Description

本発明は、ボトルに関する。
従来から、合成樹脂材料で有底筒状に形成されたボトルとして、例えば下記特許文献1に示されるように、胴部に、全周にわたって連続して延びる環状溝を形成することにより、横荷重に対する胴部の剛性を向上させた構成が知られている。
特開2017-109785号公報
しかしながら、前記従来のボトルでは、上下方向に大きな圧縮荷重が加えられたときに、胴部が、径方向のうちの一方向に拡大し、かつ前記一方向に直交する他方向に縮小するように復元不能に変形する、つまり座屈変形するおそれがある。この問題は軽量化すると顕在化する。
そこで、本発明は、胴部の座屈強度を向上させることができるボトルを提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために以下のような手段を採用した。すなわち、本発明のボトルは、合成樹脂材料で形成された有底筒状のボトルであって、胴部に、全周にわたって連続して延びる環状溝と、全周にわたって連続して延びるとともに、前記環状溝を上下方向に挟む両側に各別に配設された一対の補助環状溝と、が形成され、前記補助環状溝の深さは、前記環状溝の深さより浅く、前記胴部において、前記環状溝と一対の前記補助環状溝との間に位置する各部分は、径方向の外側に向けて突の曲面状に形成されるとともに、前記環状溝および前記補助環状溝に段差なく連なり、前記環状溝は、径方向の内側に向けて窪む凹曲面状に形成され、一対の前記補助環状溝はそれぞれ、上側に位置する上壁面、下側に位置する下壁面、および前記上壁面と前記下壁面とを連結する溝底面により画成され、一対の前記補助環状溝の各前記溝底面は、径方向の内側に向けて突の曲面状に形成され、一対の前記補助環状溝のうち、上側に位置する上補助環状溝の前記上壁面は、前記溝底面から上方に向かうに従い漸次、径方向の外側に向けて延びるとともに、径方向の外側に向けて突の曲面状に形成されており、前記胴部において、前記上補助環状溝に対して上方から連なる部分に段差なく連なり、一対の前記補助環状溝のうち、下側に位置する下補助環状溝の前記下壁面は、前記溝底面から下方に向かうに従い漸次、径方向の外側に向けて延びるとともに、径方向の外側に向けて突の曲面状に形成されており、前記胴部において、前記下補助環状溝に対して下方から連なる部分に段差なく連なり、上下方向に沿う縦断面視において、前記胴部のうち、前記環状溝と一対の前記補助環状溝との間に位置する各部分の曲率半径は、前記溝底面の曲率半径より大きく、かつ前記下補助環状溝の前記下壁面、前記上補助環状溝の前記上壁面、および前記環状溝の各曲率半径より小さいことを特徴とする。
本発明では、胴部に、環状溝を上下方向に挟む両側に各別に配設された一対の補助環状溝が形成されているので、横荷重に対する剛性を確実に向上させることができるとともに、上下方向に大きな圧縮荷重が加えられたときに、胴部が、径方向のうちの一方向に拡大し、かつ前記一方向に直交する他方向に縮小するように復元不能に変形しようとしたときに、胴部において、環状溝と補助環状溝との間に位置する部分がリブとして作用することとなり、胴部の座屈変形を抑えることができる。
しかも、補助環状溝の深さが、環状溝の深さより浅いので、上下方向に大きな圧縮荷重が加えられたときに、補助環状溝が上下方向につぶれるように、胴部が変形するのを抑制することが可能になり、胴部の座屈強度を確実に向上させることができる。
胴部において、環状溝と一対の補助環状溝との間に位置する各部分が、径方向の外側に向けて突の曲面状に形成されるとともに、環状溝および補助環状溝に段差なく連なっているので、上下方向に大きな圧縮荷重が加えられたときに、胴部が座屈変形するのを確実に抑制することができるとともに、横荷重に対する剛性を確実に向上させることができる。
ここで、前記補助環状溝の幅は、前記環状溝の幅より狭くてもよい。
この場合、補助環状溝の幅が、環状溝の幅より狭いので、上下方向に大きな圧縮荷重が加えられたときに、補助環状溝が上下方向につぶれるように、胴部が変形するのを確実に抑制することができる。
この発明によれば、胴部の座屈強度を向上させることができる。
本発明に係る一実施形態として示したボトルの側面図である。 図1に示すボトルの底部の半縦断面図である。 図2に示すA-A線矢視断面図の一部である。
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態に係るボトルを説明する。
本実施形態に係るボトル1は、図1から図3に示されるように、口部11、肩部12、胴部13および底部14を備え、これら11~14が、それぞれの中心軸線を共通軸上に位置させた状態で、この順に連設された概略構成となっている。ボトル1の内容積は、例えば300ml以上2000ml以下の内容物が充填される大きさとなっている。図示の例では、ボトル1は、500mlの内容物が充填されるのに用いられる大きさとなっている。
以下、前記共通軸をボトル軸Oといい、ボトル軸O方向に沿って口部11側を上側、底部14側を下側といい、ボトル軸Oに沿う方向を上下方向といい、また、上下方向から見てボトル軸Oに交差する方向を径方向といい、ボトル軸O回りに周回する方向を周方向という。
なお、ボトル1は、射出成形により有底筒状に形成されたプリフォームが、ブロー成形されて形成され、合成樹脂材料で一体に形成されている。口部11には、図示しないキャップが装着される。口部11、肩部12、胴部13および底部14はそれぞれ、ボトル軸Oに直交する横断面視形状が円形状となっている。
胴部13には、上下方向に長い長方形状のパネル部13aが、周方向に間隔をあけて複数形成されている。胴部13において、パネル部13aより下方に位置する下端部に、全周にわたって連続して延びる環状溝15が形成されている。環状溝15は、径方向の内側に向けて窪む凹曲面状に形成されている。なお、環状溝15は、胴部13のうち、下端部以外の部分に形成してもよい。胴部13の下端部の外径は、例えば55mm以上110mm以下となっている。図示の例では、胴部13の下端部の外径は、約71mmとなっている。
底部14は、外周縁部に接地部18が位置する底壁部19と、接地部18の外周縁から上方に向けて延びる筒状のヒール部17と、を備える。ヒール部17は、径方向の外側に向けて突の曲面状に形成されている。ヒール部17の上端開口縁が、胴部13の下端開口縁に接続されている。ヒール部17の下端開口縁が、底壁部19の外周縁、つまり接地部18の外周縁に接続されている。底壁部19において、接地部18より径方向の内側に位置する部分は、上方に向けて窪んだ陥没部16となっている。なお、底壁部19は陥没部16を有しなくてもよい。
ヒール部17は、第1部分21と、上下方向に沿う縦断面視における曲率半径が第1部分21より小さい第2部分22と、が周方向に交互に配設されて構成されている。図示の例では、第2部分22は12個配設されている。第2部分22における上端と下端との間に位置する部分は、第1部分21における上端と下端との間に位置する部分より径方向の外側に位置している。
なお、第2部分22の個数は適宜変更してもよく、また、第2部分22における上端と下端との間に位置する部分は、第1部分21における上端と下端との間に位置する部分より径方向の内側に位置してもよい。
第2部分22の前記縦断面視における曲率半径は、第1部分21の前記縦断面視における曲率半径の、例えば0.65倍以上0.88倍未満となっている。0.65倍未満になると、例えば空気溜まりが生じやすくなるなど成形性が劣るおそれがあり、0.88以上になると、第2部分22が補強効果を発揮しにくくなる。図示の例では、例えば、第1部分21の前記縦断面視における曲率半径は約4.5mmとされ、第2部分22の前記縦断面視における曲率半径は約3.5mmとなっている。第1部分21における周方向の幅が、第2部分22における周方向の幅より広い。図示の例では、第1部分21における周方向の幅は、約9.8mmとなっている。
ヒール部17は、第1部分21と第2部分22とを接続する第3部分23を備える。第3部分23は、第2部分22側から第1部分21側に向かうに従い漸次、径方向の内側に向けて延びつつ、前記縦断面視における曲率半径が大きくなっている。第1部分21の前記縦断面視における曲率半径は、全周にわたって同等になっている。第3部分23は、第2部分22および第1部分21に段差なく連なっている。
容器軸Oに直交する横断面視において、第1部分21および第2部分22は、径方向の外側に向けて突の曲面状を呈し、第3部分23のうち、第1部分21に連なる部分は、径方向の内側に向けて窪む曲面状を呈し、第2部分22に連なる部分は、径方向の外側に向けて突の曲面状を呈する。前記横断面視において、第1部分21の曲率半径は、第3部分23のうち、第1部分21に連なる部分、および第2部分22に連なる部分の各曲率半径より大きい。前記横断面視において、第3部分23のうち、第1部分21に連なる部分、および第2部分22に連なる部分の各曲率半径は、互いに同等になっている。
第2部分22は、周方向で互いに隣り合う一対の第3部分23全体を一つの曲面部分と見たときに、この曲面部分の周方向の中央部に位置する頂部となっている。つまり、第2部分22は、上下方向に延びる線状部分となっている。第2部分22を周方向に挟んで互いに隣り合う一対の第3部分23の周方向の総幅は、第1部分21における周方向の幅より狭い。図示の例では、一対の第3部分23の周方向の総幅は、約8.8mmとなっている。
なお、第2部分22は、前記線状部分に限らず、周方向に幅を有してもよい。この場合、第1部分21における周方向の幅は、第2部分22における周方向の幅の2倍以上としてもよい。第2部分22における周方向の幅が、第1部分21における周方向の幅の半分未満になると、第2部分22が補強効果を発揮しにくくなる。
また、第2部分22を周方向に挟んで互いに隣り合う一対の第3部分23の周方向の総幅を、第1部分21における周方向の幅の大きさ以上としてもよい。
そして、本実施形態では、胴部13に、全周にわたって連続して延びるとともに、環状溝15を上下方向に挟む両側に各別に配設された上補助環状溝25および下補助環状溝26が形成されている。
上補助環状溝25および下補助環状溝26の各深さは、互いに同等とされるとともに、環状溝15の深さより浅い。上補助環状溝25および下補助環状溝26の各幅は、互いに同等とされるとともに、環状溝15の幅より狭い。
上補助環状溝25および下補助環状溝26はそれぞれ、上側に位置する上壁面25a、26a、下側に位置する下壁面25b、26b、および上壁面25a、26aと下壁面25b、26bとを連結する溝底面25c、26cにより画成されている。
上補助環状溝25および下補助環状溝26の各溝底面25c、26cは、径方向の内側に向けて突の曲面状に形成されている。前記縦断面視において、各溝底面25c、26cそれぞれの曲率半径は互いに同等になっている。図示の例では、前記縦断面視において、各溝底面25c、26cそれぞれの曲率半径は、例えば約0.5mmとなっている。なお、前記縦断面視において、各溝底面25c、26cそれぞれの曲率半径を互いに異ならせてもよい。
上補助環状溝25および下補助環状溝26の各溝底面25c、26cそれぞれの径方向の位置は互いに同等になっている。上補助環状溝25および下補助環状溝26の各溝底面25c、26cは、環状溝15における径方向の内端部より径方向の外側に位置している。
上補助環状溝25の上壁面25aは、溝底面25cから上方に向かうに従い漸次、径方向の外側に向けて延びている。上壁面25aの上端部は、胴部13において、上補助環状溝25に対して上方から連なる部分(以下、上連設部という)13bに段差なく連なっている。上補助環状溝25の上壁面25aは、径方向の外側に向けて突の曲面状に形成されている。上下方向に沿う縦断面視において、上補助環状溝25における上壁面25aの長さは、下壁面25bの長さより長い。前記縦断面視で下壁面25bは、径方向の外側に向けて突の曲面状に形成され、曲率半径が約2mmとなっている。
なお、前記縦断面視において、上補助環状溝25の上壁面25aは真直ぐ延びてもよく、上補助環状溝25における上壁面25aの長さを、下壁面25bの長さ以下としてもよい。
下補助環状溝26の下壁面26bは、溝底面26cから下方に向かうに従い漸次、径方向の外側に向けて延びている。下壁面26bの下端部は、胴部13において、下補助環状溝26に対して下方から連なる部分(以下、下連設部という)13cに段差なく連なっている。下補助環状溝26の下壁面26bは、径方向の外側に向けて突の曲面状に形成されている。前記縦断面視において、下補助環状溝26における下壁面26bの長さは、上壁面26aの長さより長い。前記縦断面視で上壁面26aは、径方向の外側に向けて突の曲面状に形成され、曲率半径が約2mmとなっている。
なお、前記縦断面視において、下補助環状溝26の下壁面26bは真直ぐ延びてもよく、下補助環状溝26における下壁面26bの長さを、上壁面26aの長さ以下としてもよい。
前記縦断面視において、下補助環状溝26の下壁面26bの曲率半径は、上補助環状溝25の上壁面25aの曲率半径より小さい。前記縦断面視において、下補助環状溝26の下壁面26bの曲率半径は、例えば約9mmとされ、上補助環状溝25の上壁面25aの曲率半径は、例えば約16mmとなっている。
なお、前記縦断面視において、下補助環状溝26の下壁面26bの曲率半径を、上補助環状溝25の上壁面25aの曲率半径以上としてもよい。
胴部13において、環状溝15と上補助環状溝25との間、並びに環状溝15と下補助環状溝26との間に位置する各部分は、径方向の外側に向けて突の曲面状に形成された上突曲面部27および下突曲面部28となっている。
なお、胴部13において、環状溝15と上補助環状溝25との間、並びに環状溝15と下補助環状溝26との間に位置する各部分は、前記縦断面視で上下方向に延びてもよい。
上突曲面部27は、上補助環状溝25の下壁面25bの下端、および環状溝15の上端に段差なく連なり、下突曲面部28は、下補助環状溝26の上壁面26aの上端、および環状溝15の下端に段差なく連なっている。
上突曲面部27の径方向の外端部、および下突曲面部28の径方向の外端部それぞれの径方向の位置は、互いに同等になっている。
ここで、胴部13における上連設部13bおよび下連設部13cそれぞれの径方向の位置は、互いに同等になっている。上突曲面部27の径方向の外端部、下突曲面部28の径方向の外端部、上連設部13b、および下連設部13cそれぞれの径方向の位置は、互いに同等になっている。
なお、上突曲面部27の径方向の外端部、下突曲面部28の径方向の外端部、上連設部13b、および下連設部13cそれぞれの径方向の位置を互いに異ならせてもよい。
前記縦断面視において、上突曲面部27および下突曲面部28の各曲率半径は互いに同等になっている。前記縦断面視において、上突曲面部27および下突曲面部28の各曲率半径は例えば約2mmとなっている。なお、前記縦断面視において、上突曲面部27および下突曲面部28の各曲率半径を互いに異ならせてもよい。
前記縦断面視において、上突曲面部27および下突曲面部28の各曲率半径は、溝底面25c、26cの曲率半径より大きく、かつ下補助環状溝26の下壁面26b、上補助環状溝25の上壁面25a、および環状溝15の各曲率半径より小さい。前記縦断面視で環状溝15の曲率半径は、約3.7mmとなっている。
以上説明したように、本実施形態によるボトル1によれば、胴部13に、環状溝15を上下方向に挟む両側に各別に配設された上補助環状溝25および下補助環状溝26が形成されているので、横荷重に対する剛性を確実に向上させることができるとともに、上下方向に大きな圧縮荷重が加えられたときに、胴部13が、径方向のうちの一方向に拡大し、かつ前記一方向に直交する他方向に縮小するように復元不能に変形しようとしたときに、胴部13において、環状溝15と、上補助環状溝25および下補助環状溝26と、の間に位置する上突曲面部27および下突曲面部28がリブとして作用することとなり、胴部13の座屈変形を抑えることができる。
しかも、上補助環状溝25および下補助環状溝26の各深さが、環状溝15の深さより浅いので、上下方向に大きな圧縮荷重が加えられたときに、上補助環状溝25および下補助環状溝26が上下方向につぶれるように、胴部13が変形するのを抑制することが可能になり、胴部13の座屈強度を確実に向上させることができる。
また、上補助環状溝25および下補助環状溝26の各幅が、環状溝15の幅より狭いので、上下方向に大きな圧縮荷重が加えられたときに、上補助環状溝25および下補助環状溝26が上下方向につぶれるように、胴部13が変形するのを確実に抑制することができる。
また、胴部13において、環状溝15と、上補助環状溝25および下補助環状溝26と、の間に位置する上突曲面部27および下突曲面部28が、径方向の外側に向けて突の曲面状に形成されるとともに、環状溝15と、上補助環状溝25および下補助環状溝26と、に段差なく連なっているので、上下方向に大きな圧縮荷重が加えられたときに、胴部13が座屈変形するのを確実に抑制することができるとともに、横荷重に対する剛性を確実に向上させることができる。
次に、以上説明した作用効果の検証試験について説明する。
実施例として、図1に示すボトル1を採用し、比較例として、実施例のボトル1において、上補助環状溝25および下補助環状溝26を有しないボトルを採用した。
そして、実施例および比較例それぞれについて、内容量に対して5%のヘッドスペースを設けて密封した状態で、上下方向に圧縮したときの座屈強度、および変位量を、数値解析により算出した。座屈強度は、座屈変形する直前にボトルが受けていた軸力であり、変位量は、座屈変形する直前までのボトルの全高さの変位量である。
その結果、比較例では、座屈強度が310.2N、変位量が2.94mmであり、実施例では、座屈強度が353.0N、変位量が3.69mmであり、比較例および実施例ともに座屈箇所が胴部の下端部であることが確認された。すなわち、実施例では、比較例と比べて、座屈強度が13.8%向上し、変位量も25.5%向上したことが確認された。
なお、本発明の技術範囲は、前述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、前記実施形態では、ヒール部17が、径方向の外側に向けて突の曲面状に形成された構成を示したが、上下方向に延びる構成を採用してもよい。
また、ヒール部17は、第2部分22および第3部分23を有さず、全周にわたって第1部分21で構成されてもよい。
また、ボトル1を形成する合成樹脂材料は、例えばポリエチレンテレフタレートや、ポリエチレンナフタレート、非晶性ポリエステル等、またはこれらのブレンド材料等、適宜変更してもよい。
さらに、ボトル1は、単層構造体に限らず中間層を有する積層構造体としてもよい。この中間層としては、例えばガスバリア性を有する樹脂材料からなる層、再生材からなる層、若しくは酸素吸収性を有する樹脂材料からなる層等が挙げられる。
また、前記実施形態では、口部11、肩部12、胴部13および底部14のそれぞれのボトル軸Oに直交する横断面視形状を円形状としたが、これに限らず例えば、角形状にする等適宜変更してもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記変形例を適宜組み合わせてもよい。
1 ボトル
13 胴部
15 環状溝
25 上補助環状溝(補助環状溝)
26 下補助環状溝(補助環状溝)

Claims (2)

  1. 合成樹脂材料で形成された有底筒状のボトルであって、
    胴部に、全周にわたって連続して延びる環状溝と、全周にわたって連続して延びるとともに、前記環状溝を上下方向に挟む両側に各別に配設された一対の補助環状溝と、が形成され、
    前記補助環状溝の深さは、前記環状溝の深さより浅く、
    前記胴部において、前記環状溝と一対の前記補助環状溝との間に位置する各部分は、径方向の外側に向けて突の曲面状に形成されるとともに、前記環状溝および前記補助環状溝に段差なく連なり、
    前記環状溝は、径方向の内側に向けて窪む凹曲面状に形成され、
    一対の前記補助環状溝はそれぞれ、上側に位置する上壁面、下側に位置する下壁面、および前記上壁面と前記下壁面とを連結する溝底面により画成され、
    一対の前記補助環状溝の各前記溝底面は、径方向の内側に向けて突の曲面状に形成され、
    一対の前記補助環状溝のうち、上側に位置する上補助環状溝の前記上壁面は、前記溝底面から上方に向かうに従い漸次、径方向の外側に向けて延びるとともに、径方向の外側に向けて突の曲面状に形成されており、前記胴部において、前記上補助環状溝に対して上方から連なる部分に段差なく連なり、
    一対の前記補助環状溝のうち、下側に位置する下補助環状溝の前記下壁面は、前記溝底面から下方に向かうに従い漸次、径方向の外側に向けて延びるとともに、径方向の外側に向けて突の曲面状に形成されており、前記胴部において、前記下補助環状溝に対して下方から連なる部分に段差なく連なり、
    上下方向に沿う縦断面視において、前記胴部のうち、前記環状溝と一対の前記補助環状溝との間に位置する各部分の曲率半径は、前記溝底面の曲率半径より大きく、かつ前記下補助環状溝の前記下壁面、前記上補助環状溝の前記上壁面、および前記環状溝の各曲率半径より小さいことを特徴とするボトル。
  2. 前記補助環状溝の幅は、前記環状溝の幅より狭いことを特徴とする請求項1に記載のボトル。
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